“お父様、私たちは必ず責任を完遂させます”

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2015 年 9 月 15 日号
第 62 号
制作 / 世界平和統一家庭連合・広報局 “お父様、私たちは必ず責任を完遂させます”
真のお父様の聖和 3 周年記念行事が 8 月末から 9 月初め
にかけて、韓国・清平やソウルなどで開催されました。世界
的規模で行うのは最後とされる今回の聖和記念行事は、真の
父母様の平和思想と業績の中から、特に母の国・日本を中心
とした足跡に焦点をあてたのが最大の特徴。一連の行事のク
ライマックスである聖和 3 周年記念式典におけるミュージカ
ルや「天地人真の父母様生涯業績展示会」などで、日本の世
界平和統一家庭連合(FFWPU)が主要な役割を果たしまし
た。そのほか、「『真の父母経』出版記念式」「第 1 回鮮鶴平
和賞授賞式」
「世界サミット 2015」
「世界青年学生総会」
「ピー
スロード 2015 縦走完了記念式」などが開催。真の父母様の
勝利的基盤と遺志を継承・発展させ、75 億人類の幸福実現
のために全身全霊で摂理の陣頭指揮をとっておられる真のお
母様の願いとビジョンが凝縮された各種行事に参加した人々
は、天一国定着と VISION2020 実現に向けて、真のお母様
と完全に一つとなり、真の息子娘としての使命と責任を果た
していく決意を新たにしました。
◇ ◇ ◇
8 月 30 日午前 9 時から、韓国・清平の清心平和ワールド
センターで、
「文鮮明 天地人真の父母 天宙聖和 3 周年記念式」
が挙行されました。
世界各地から約 3 万人が会場を訪れ、世界 194 ヵ国にイ
ンターネットで同時中継。式典に先立ち行われた記念公演で
は、「グローバル・トップガン」修練生やユニバーサル · ディ
スクワイアが合唱を披露しました。
第 1 部は、真のお母様が盛大な拍手と歓声を受けながら入
アンジュンソク
場されて開幕。天一国の歌の斉唱、安俊石 FFWPU 世界副会
長による代表報告祈祷、真のご家庭や大陸会長などよる献花
が行われました。
ムンソンジン
続いて、文善進 FFWPU 世界会長が記念の辞で、「真の父
母様は絶えず他の為に生きながら、父母の心情、無条件の真
の愛、持てるものを全身全霊で世界中の人々に捧げてこられ
ました」と述べ、真の父母様の崇高な生涯を回想。その上で、
「真のお父様と真のお母様は使命を全うされましたが、私た
ちには私たち自身の責任分担があります。
(聖和 3 周年に際し)
私たちが捧げることができる最も偉大な贈り物とは、真のお
父様の基盤を拡大させるという絶対的決意をもって真のお母
様を中心に一つとなり、訓読会を通して日々の精誠を捧げら
れたお父様の生活に倣いながら、この世界を変革して天一国
を創建するために日々努力していくことであることを胸に刻
んでおきましょう」と呼び掛けられました。(3 面に続く)
「文鮮明天地人真の父母
天宙聖和 3 周年記念式典」開催
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2015 年 9 月 15 日号
第 62 号
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①
③
④
②
最後に、文善進世界会長が「全ての万物万象と絶対的に一つ
となる生活を実践し、統一されたビジョンと誠実な心をもって、
神様の全ての子女を復帰する使命を絶対的に完遂しましょう。
VISION2020 を勝利して天一国を実現させましょう」と力強
く訴えると、会場全体からは大きな歓声が沸き起こりました。
スピーチが終わるや否や、文善進世界会長は真のお母様の元
に駆け寄られて抱擁。真のお母様の完全相対に立っておられる
お姿に多くの人々が感銘を受けました。
イ ス ソ ン
引き続き、李壽成・元韓国国務総理は追慕の辞で、「韓国が
難しい局面に遭遇するたびに、文総裁のことが思い出されます。
あなたが天に旅立たれても、み言は地上で生きています」と述
ソンハク
べました。また、「第 1 回 鮮鶴平和賞」を受賞したキリバス共
和国のアノテ · トン大統領は「神様の下に一家族をつくろうと
されたあなた(真のお父様)の生き方の核心は、為に生きるこ
とでした。この場に参加できたことを光栄に思います」と語り
ました。
キムジョンウン
ここで、北朝鮮の金 正恩第 1 書記から以下のメッセージが
届けられたことが司会から紹介されました。
「世界平和連合・前総裁である文鮮明先生の逝去 3 年に際し
て、韓鶴子総裁とご遺族に深い哀悼の意を表します。
文鮮明先生は民族の和解と団結、国の統一と世界平和のため
に多くの努力をされました。
私は、韓鶴子総裁とご遺族が文鮮明先生の遺志を受け継いで
いって下さることを願います」
続いて、真のお母様がステージの中央に立たれ、時折目頭を
熱くしながらみ言を語られました。
まずお母様は、「万王の王、再臨メシヤ、救世主として来ら
れた真の父母様ですが、準備されたキリスト教の基盤が責任を
果たすことができず、“僕の僕”の位置から出発するしかあり
ませんでした。そのような中でも真の父母様は天を慰労し、神
様の夢であり願いであるみ旨を必ず成して差し上げようと決意
されました」と強調。
その上で、真のお父様が 1970 年代にアメリカに渡られ、
家庭破綻や青少年問題等に苦しんでいたアメリカの再生や世界
的に拡大していた共産主義の脅威を退けるため尽力してこられ
たことなどを例に挙げながら、「(お父様は)人類の未来と地球
の未来を心配され多くの準備をされました」と語られました。
またお母様は、インドの詩聖タゴールが「コリア、その名前
はアジアの灯火」と約 100 年前に韓国を称える言葉を述べた
ことを紹介。
「今日、韓国の経済がアジアの灯火ではありません。
灯火は火のことを言います。火は真理であり、真理はみ言です。
真の父母様の教えでこの大韓民国がアジアと世界の前に立つこ
とができるということです」と説明されました。
最後にお母様は、「今日集まった皆さんは、お父様に何をお
伝えしたいですか? 私はこのようにお伝えしたいです」と語
り、次のように続けられました。
「『お父様! もうこれからは心配なさらないでください。私
たちは必ず責任を完遂いたします。ですから、お父様は永遠な
る本郷苑において、これまで孤独であった神様、天の父母様を
慰労され、頌栄の対象として自由の身となられることを切に願
います』
これこそ私たちが世界の前に見せ、責任を持つべき心情文化
の価値であり、旗であり花であることを肝に銘じ、皆さんも私
と同じ覚悟で最善を尽くしてくださることを願います」
◇ ◇ ◇
ソンヨンチョン
第 2 部の記念文化公演では、宋龍天・全国祝福家庭総連合
会総会長による挨拶の後、日本の FFWPU メンバーが中心と
なり、精誠を尽くして準備したミュージカル「誰よりも日本を
愛した人」が上演されました。
真のお父様の日本留学や日本への宣教師派遣、勝共運動や真
のお母様の日本講演など、真の父母様の歩みの中で日本にまつ
わる数々のエピソードが全編韓国語で披露され、観るものに大
きな感動を与えました(5-6 面に関連記事)。
記念式典は、最後に徳野英治 FFWPU 日本会長のリードで
億万歳四唱がなされ、終了しました。
⑥
⑤
⑦
①真のお母様のみ言に耳を傾ける参加者 ②献花をされる真の子女様 ③追慕の辞を述べる李壽成・元韓国国務総理 ④追慕の辞を述べるキリバス
のアノテ · トン大統領 ⑤記念公演で澄み渡った歌声を披露した女性歌手 ⑥北朝鮮から届いた花輪と金正恩第 1 書記のメッセージ(右)
⑦億万
歳四唱をリードする徳野英治 FFWPU 日本会長
当法人名が「世界平和統一家庭連合」に変更
8 月 26 日、当法人は名称を「世界基督教統一神霊協会」
から「世界平和統一家庭連合」(略称「家庭連合」)に変更
しました。当法人の所轄庁である文化庁が同日、名称変更
のための規則変更の認証書を交付。当法人は 27 日、名称
変更の登記手続きを行いました。
今回の名称変更に当たり、当法人は今年 8 月 26 日から
来年同日までの 1 年間、教会の看板、出版物、公式文書な
どに新名称と共に旧名称を併記します。
当法人の創設者・文鮮明師は 1997 年 4 月、「長子権復
帰、父母権復帰を完成したので、キリスト教統一だけでなく、
世界統一時代へと越えていくのです。それで今日から名称
が統一教会の名を替えて、世界平和統一家庭連合を 1997
年 4 月 10 日付で使用しなければなりません」「家庭の救い
を通した、神様を中心とした世界平和統一家庭文化運動に
転換します」と語られました。
このような文師のみ言に基づき、1997 年 5 月以降、世
界の教会では「家庭連合」に名称を変更しています。
世界平和統一家庭連合のロゴマーク
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“誰よりも日本を愛した”生涯を表現
6
⑦
日本制作のミュージカルが 3 万人の観客を魅了
⑥
ストーリーの要約:全 5 幕で 70 分公演
①
④
②
③
8 月 30 日、韓国・清平の清心平和ワールドセンターで行わ
れた「文鮮明 天地人真の父母 天宙聖和 3 周年記念式」の第 2
部では、日本の世界平和統一家庭連合(FFWPU)が総力を挙
げて準備をしたミュージカルが披露され、大きな感動と希望を
与えました。メインテーマは「誰よりも日本を愛した人」。真
の父母様の生涯路程の中で、日本と深いつながりがある数々の
エピソードを取り上げ、歌やダンス、演技で表現しました。
出演者は、真のお父様と真のお母様、サタンを演じた主役 3
人は韓国で活躍しているプロの俳優。その他は、日本の一般食
口(7 歳~ 50 歳)49 人で、総勢 52 人でした。
特筆すべきは、日本人キャストのほとんどがアマチュアだっ
たことです。昨年 11 月に第 1 回オーディションを実施。翌
12 月と今年 2 月にもオーディションを行い、全国公募 120
人から約 40 人の青年と子役 9 人を選抜しました。昨年 11 月
末から専門の講師陣の指導の下、歌唱(発声法)やダンスの基
礎レッスンを始め、本公演までの約 9 ヵ月でクオリティの高い
表現力を身につけました。
スタッフは、韓国から総監督、助監督、舞台監督、照明監督、
⑤
音響監督、映像監督(制作)をたて、日本側は作曲・音楽監督、
歌唱指導、ダンス指導、振り付け、韓国語指導、衣装制作、通
訳、音楽オペレーターを担当しました。
台本の改編が数回重なり、最終的な台本が固まったのは今年
6 月初旬。同時期に韓国からプロの芸術監督と舞台監督を招請
し、7 月からは韓国の主役俳優 3 人を迎えて、さらに作品制作
に励みました。主に宮崎国際台研修センター(川崎市)を拠点
とし、6 月は毎日通いでレッスンや稽古を進め、週末は合宿を
して集中稽古を行いました。
7 月からは合宿体制で再出発し、韓国からプロの俳優も参加。
8 月 16 日から韓国に渡り、水澤里の研修所と清心平和ワール
ドセンターで合宿稽古を行い、本番に備えました。
今回のミュージカルは、歌も台詞もすべて韓国語ということ
で、日々のスケジュールの中に韓国語の授業を設けました。さ
らには、一人ひとりの発音チェックや表現法などを韓国人講師
が指導。韓国語を初めて学ぶメンバーも多い中、配役に応じた
台詞を中心に練習を重ね、日々成長していきました。
イントロダクション:創造本然の世界(生命の誕生)
、堕落世界(暗
闇とサタン)
、復帰の世界(メシヤの登場)をダ
ンスで表現。希望的なダンスの後、
「メシヤの使
命」を合唱と創作ダンスで表現し、メシヤの登
場と信仰に立ち上がる人類の姿を表現。
第 1 幕「日本での使命」
日本留学出発のお父様、早稲田での歩み、三橋夫人との感
動的な出会いを表現。そして、韓国に戻られるお父様。日本
に対する愛の世界を表現。様々なシーンにサタンが登場し、
お父様を勝利させまいと妨害。お父様の独唱曲
「日本を愛す」
は誰よりも日本を愛そうとする真のお父様の決意を表現。
第 2 幕「許しと愛の実体」
京畿道警察署での拷問シーンから始まる。拷問に耐え抜かれ
るお父様と二人の警官による歌、背後のサタンのダンスで拷
問の苦しみに耐えるお父様を表現。終戦を告げる玉音放送
と共に大韓独立万歳と日本人への報復の場面。日本婦人と
拷問した警官を助けるお父様。
第 3 幕「日本エバ国家になる」
お父様の懇切な祈祷シーン、日本をエバ国家に定めるため神
様に許諾を求める。お父様のテーマ曲「愛する私の父よ」を
独唱。次に日本に宣教師を派 遣する場面。その後 1960 年
代の日本の状況、国際勝共連合が日本を救うドラマをダンス
と歌で表現。狭山公園でのご父母様と食口との交流のシー
ンも。
第 4 幕「日本の祝福」
1980 年代の歩み。当時の伝道と交叉祝福の場面。コミカル
なロック調の歌とダンスで表現。ソウル漢南洞の公館を舞台
に韓日祝福の内容と、日本の食口を慕われるお父様とお母
様との温かい会話。
「愛する日本の食口」はお母様の独唱、
責任者の独唱、日本食口の合唱と盛り上がっていく。真の父
母様の日本ご入国、韓日家庭二世の合唱と続く。日本教会
への迫害を通過し、16 万名勝利祝勝会で結び、
「しあわせっ
てなんだろう」を歌う。
第 5 幕「真のお母様と共に」
真のお母 様の日本大 会 勝 利から始まる。東 京ドーム大 会、
22000 名世界宣教師勝利を、お母様の独唱と合唱で壮大に
表現し、
お父様の
「母の国宣布」場面を通して真の意義を探る。
お父様の宣布と食口の歓喜の声にサタンは改心して慟哭。や
がて天使長として復帰される。そして、雷と巨星の光と共に
真のお父様の聖和シーンと移る。すすり泣く食口と嘆きの声
から回心と決意に変わり、真のお母様と共なる感動的なフィ
ナーレへと展開する。お父様のテーマ曲をモチーフとした楽
曲「力の限り」を華麗なダンスと全体合唱で表現。
フィナーレ:
「み旨の応援歌」で会場全体が盛り上がり、画面では、
真の父 母 様 勝 利のお写真、VISION2020 勝 利に対す
る写真で飾る。
⑧
①②イントロダクションのワンシーン ③終戦直後、報復されかけた在韓
日本婦人を救う真のお父様 ④伝道風景をコミカルな歌とダンスで表現 ⑤真の父母様の勝利圏の前にサタンが改心するシーン ⑥真のお父様の聖
和後、真のお母様を中心とした新たな出発を表現 ⑦ミュージカルの出演
者・スタッフを笑顔で慰労される真のお母様(8 月 31 日、天正宮博物館)
⑧真のお母様を中心に記念撮影をするミュージカル関係者
【出演者の感想】
“死ぬ気でやればできないことはない”
本番当日は今までにないくらいに一体化でき、良い作品
をお母様に捧げることができました。その翌日、お母様か
ら「天正宮博物館に来なさい」と呼んで頂き、ミュージカ
ルメンバー全員が直接み言を頂くことができました。お母
様から「みんなの韓国語、よく聞こえたわよ!自分がダメ
だと思わないでください。韓国語を死ぬ気で覚えたでしょ
う?だからやれないことはないのです」とおっしゃって頂
いたことがとても心に残りました。お母様に喜んで頂いた
ことだけで、それまでの全ての苦労は報われたと思いまし
た。(K・S)
すべては真の父母様の愛
どんな苦しいことがあっても、どんなに悲しいことがあっ
ても、ただひたすらに「ご父母様の為に」という思いで練
習しました。日々の歩みを通して徐々に徐々に、心臓がビ
リビリ破れていくように、内的に今までの自分からより強
く生まれ変わっていったと思います。「苦労の道が、ご父母
様の道です」と毎日先生が言って下さいました。ご父母様
と少しでも同じ道を歩めたような気がしたとき、本当に嬉
しかったです。全ては、ご父母様の愛でした。(N・Y)
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2015 年 9 月 15 日号
第 62 号
“真の父母の勝利的路程を記した宝物”
天一国経典『真の父母経』出版記念式に 850 人
9 月 1 日午前 10 時から、韓国・清平の天宙清平修錬苑大講
堂で、「天一国経典『真の父母経』出版記念式」が行われ、世
界中から集まった指導者ら約
850 人が参加しました。
チョグヮンミョン
司会の趙光明・清心神学大学院総長の開会宣言の後、真のお
ユギョンソク
母様がご入場。天一国の歌の斉唱に続き、柳慶錫・世界平和統
一家庭連合韓国会長が代表報告祈祷を行いました。
キムヨンヒ
「真の父母様み言編纂委員会」の金榮輝編纂委員長が記念の
辞で、「『真の父母経』は、神様の摂理史の最終勝利の報告書で
キムソクビョン
す」と述べた後、金錫柄・成和出版社社長が『真の父母経』が
編纂されるまでの経過報告。「『真の父母経』は、摂理史と真の
父母様の生涯路程を記したものであり、三大経典の中心であり、
天一国の教材です」と説明しました。
イジェソク
李載錫編纂副委員長による「『真の父母経』は全人類に下賜
キ ム ミ ナ
された遺産」との発刊の辞に続き、金玟河世界日報会長が祝辞
を述べ、真の父母様の偉大な愛と数々の偉業を称えました。
ムンソンジン
パクインソプ
真のお母様のご登壇後、文 善進世界会長・朴 仁渉世界副会
長ご夫妻が韓日英の『真の父母経』3 冊が入った天一国経典函
を真のお母様に奉呈されました。また、重要無形文化財である
らでん
イヒョンマン
螺鈿の匠である李亨萬氏が鶴をモチーフに制作した螺鈿細工を
記念品として奉呈しました。
真のお母様は、各大陸の代表者に『真の父母経』を下賜され
た上で、「本当に嬉しい日です。皆さんに感謝します。『真の父
母経』は、真の父母の勝利の路程を記した経典であり、宝石で
す。皆さんは、三大経典という宝石を手に入れました」と、満
面の微笑を浮かべながら語られました。
続いて、祝賀餅がカットされ、午餐会がスタート。慶祝公演
として、韓国を代表する男性アカペラグループ「The Solists」
が「ペンノレ(舟唄)」をはじめとする祝賀の歌を、教会の三
世たちが『真の父母経』を描いたミュージカルを披露しました。
キムギフン
最後に金起勳・北米大陸会長のリードで億万歳四唱をし、閉
会しました。
人類が進むべき方向性を具体的に提示
「発刊の辞」
李載錫・同編纂副委員長
『真の父母経』は、真の父母様が復帰の道を開拓し勝利され
た証言書であります。神様の望みは、アダムとエバが創造本
然の姿通りに成長・完成し、真の家庭をつくり、人類の善なる
最初の始祖である真の父母となることでした。真の父母様は、
1960 年の御聖婚以降の 7 年間で、人類始祖の堕落で失われ
た真の家庭を完成され、1968 年1月1日、歴史的な「神の日」
を宣布されました。
また、『真の父母経』は人類がたどるべき原理の道を示して
います。言い換えれば、真の父母様は人類が行くべき真の家庭
の典型をつくられました。そして神様を愛し、人を愛し、万物
を愛しながら 36 家庭から段階的に祝福の恩賜を施される等、
創世以降、最初の真の家庭理想を完成されることで、人類が受
け継ぐべき人生の典型を立てられたのです。
さらに、『真の父母経』は真の父母様の生涯の業績のうち、
クライマックスが基元節であることを教えて下さっています。
基元節は全人類の完成段階の解放節として、真の父母様による
復帰摂理歴史の終結および実体的天一国の出発の起源となる日
です。真の父母様の業績の中で最大最高の業績は「基元節」に
他なりません。
『真の父母経』は、真の父母様が誰であられるかを明確に明
かしているだけではなく、我々が行くべき方向を具体的に提示
しているのです。
真の息子娘として使命と責任を尽くすことを決意
「祝辞」
金玟河・韓国「世界日報」会長
“神様の摂理史の最終勝利の報告書”
「記念の辞」
金榮輝・
「真の父母様み言編纂委員会」編纂委員長
真の父母様は天の復帰摂理を完成するため、天上と地上の人
類のために生涯をかけてみ言を宣布し教育して来られました。
これまで残されたみ言は、『み言選集』を含め 700 冊以上にも
なります。
真のお母様はこのみ言集で宝石のような核心を抽出しまとめ
て、人類が代々受け継ぎ読むことができるようにするよう述べ
られ、その御旨を受け入れ、「真の父母様み言編纂委員会」で
は 2013 年の基元節に天一国経典『天聖経』と『平和経』を出版、
奉呈したのに続き、今回『真の父母経』を発行することになり
ました。
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『真の父母経』は真の父母様の誕生や成長、召命、聖婚、そ
して人類救援と平和世界実現に向けた全般的な摂理の行跡な
ど、感動的な生涯路程に関するみ言を一目瞭然にまとめ上げた
ものです。
この『真の父母経』は、生涯をかけて神様のみ旨を完成しよ
うと献身して来られた真の父母様が残された血と汗と涙を記録
し、神様の摂理史の最終勝利の報告書でもあると言えるでしょ
う。さらに、復帰摂理の重要な内容がすべて収められている点
で、天一国の永遠な礎となり、道しるべとなることでしょう。
韓鶴子総裁は、文鮮明総裁の偉大な遺業と遺志を継承、発展、
昇華し成功させるため、渾身の力をふりしぼり、統一運動の新
たなルネッサンス時代を開こうと献身し、陣頭指揮、全力投球
しておられます。『真の父母経』は、ご自身の全てを犠牲にし、
人類に向けて真の愛を広げられた総裁ご夫妻の肉声を収めた
という点で、私たち人類に真の愛と真の家庭と平和、そして正
義と真理と良心の素晴らしい手引きとなることを確信していま
す。
真の父母様は、一心同体であられます。心も体も信仰も哲学
も一つであり、志す道も一つです。総裁ご夫妻は変わることな
く一体となられ、全生涯を通して栄光と勝利の道に立っても、
苦難といばらの道に立っても、神様の道に沿い共に一本の道を
歩んで来られ、今現在この瞬間にも一体となり歩んでおられ、
今後展開される永遠なる未来においても、神様の道に沿い共に
一つとなり歩まれることでしょう。
韓総裁は、文総裁の聖和後、込み上げてくる慕わしさと悲し
みとわびしさ、そして有形無形の内外の挑戦を、聡明にまた勇
気をもって克服し、卓越した指導力を発揮しておられます。
「女性の世紀」とされる 21 世紀に相応しい真の愛、感性、
想像力、細やかさ、そして決断力を備えられ、真と善と美と愛
の象徴的な指導者であられる真のお母様、韓鶴子総裁に対し、
私たちは一丸となり絶対孝誠、絶対忠誠、絶対従順する真の息
子娘として、その使命と責任を尽くしてまいります。
それこそが、ご夫妻の大きな教えに対して報いる道であり、
今日『真の父母経』発刊を慶祝する意味にもなることでしょう。
①み言を語られる真のお母様 ②文善進世界会長ご夫妻から『真の父母経』を受け取られる真のお母様 ③日本からの
参加者全員で記念撮影 ④真お母様から『真の父母経』を受け取る宋龍天総会長 ⑤金榮輝・
「真の父母様み言編纂委員会」
編纂委員長 ⑥李載錫・同編纂副委員長 ⑦金玟河・韓国「世界日報」会長
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2015 年 9 月 15 日号 10
第 62 号
「第 1 回鮮鶴平和賞」、キリバス
大統領とインドの博士が共同受賞
①
③
④
⑤
①鮮鶴平和賞のメダルと証書を受け取った受賞者(左から韓鶴子総裁、
キリバスのアノテ・トン大統領、インドのモダドゥグ・グプタ博士、
洪一植・鮮鶴平和賞委員長) ②祝辞を述べる鄭義和・韓国国会議長
③祝辞を述べるモハマッド・ユスフ・カラ・インドネシア副大統領 ④鮮鶴平和賞の趣旨を述べる洪一植・鮮鶴平和賞委員長 ⑤世界の首
脳、有識者ら 1000 人が集った「第 1 回鮮鶴平和賞授賞式」
韓国・ソウル市内のホテルで 8 月 28 日午前 10 時から、
世界各国の首脳、有識者、及び日本や韓国の主要報道機関の
ソンハク
記者ら 1000 人が集う中、「第 1 回鮮鶴平和賞授賞式」が開
催されました。気候変動問題の解決に尽力しているキリバス
共和国のアノテ・トン大統領と、食糧危機解決のための魚の
養殖技術を開発してきたインドのモダドゥグ・グプタ博士の
二人が受賞しました。
授賞式は、国家首脳らの入場後、韓鶴子総裁に続いて、共
同受賞者のトン大統領とグプタ博士が入場して開幕。はじめ
ホンイルシク
に鮮鶴平和賞委員会の洪一植委員長(韓国・高麗大学元総長)
が、「鮮鶴平和賞は、文鮮明総裁の思想と業績を称え、韓鶴
子総裁の提案で始まりました。人類は一つの家族、未来世代
のための平和賞という価値の下で、人類のすべての葛藤を解
消し新しい平和文明を先導しようとするものです」と述べま
した。 チョンウィファ
韓国の鄭義和国会議長とインドネシアのモハマッド・ユス
フ・カラ副大統領の祝辞に続き、二人の共同受賞者の平和へ
の取り組みと業績を紹介する映像が上映。トン大統領とグプ
タ博士がそれぞれ、受賞者スピーチを行い、韓総裁と洪委員
長から受賞者にメダルと証書が授与されました。また、受賞
者にはそれぞれ賞金 50 万 US ドル(約 6 千万円)が贈られ
ました。
トン大統領は「もし全世界が文鮮明・韓鶴子両総裁ご夫妻
未来世代のため地球を保護するのは道徳的責任
キリバス共和国のアノテ・トン大統領
気候変動問題と食糧危機打開のため尽力
②
鮮鶴平和賞受賞者講演
のビジョンを受け入れれば、和解と共存と協力が促進され、
より良い平和な世界となっていることでしょう」と平和賞創
設者へ敬意を表しました。さらに、地球温暖化による海面上
昇でキリバス共和国が水没の危機にあることを伝え、「鮮鶴
平和賞の受賞は、わが国民の苦悩を世界の人々が知り、国民
に希望を与えることになります」と述べ、温暖化問題の解決
の重要性を訴えました。
また、グプタ博士は「鮮鶴平和賞委員会が食糧の安全保障、
環境保全、総合的社会経済開発が平和社会の前提であるこ
とを認めて下さったことを嬉しく思います」と述べ、世界に
おける貧困と飢餓問題の深刻さを伝えました。その上で、
「こ
の賞は、私に貧困と飢餓を減らすことを通して平和に貢献す
るという私の生涯の目標に向けて、大きな力を与えるものと
なりました。『一つの地球平和家族』という文総裁のビジョ
ンに敬意を表します。理想を現実にしましょう」と呼びかけ
ました。
続いて祝賀公演が行われ、韓国の少女民族舞踊団「リトル
エンジェルス」と韓国出身のソプラノ歌手チョ・スミさんが
祝歌を歌い会場を盛り上げました。
同日夕には、共同受賞者の特別講演があり、「地球温暖化
問題」及び「貧困問題」の解決をそれぞれの受賞者が訴えま
した。
10 年以上前、私たちが気候変動問題を訴え始めた時、私
たちは大変な忍耐と確信を必要としました。当時、私は「あ
なたは科学者なのか」「気候変動を証明するデータはあるの
か」と言われました。それに対して私は、「私は科学者では
ありませんが、我が国民の生活、故郷に実際に何が起きてい
るのか、経験していることを話しているのです」と答えまし
た。海抜 3 メートルの島国で暮らす我が国民は、生命に関
わる現実的な問題に直面しているのです。高波や高潮による
被害、海水の浸食、塩害。いずれも深刻化しています。
私たちが気候変動問題を訴え始めて 10 年以上が経った
今、この問題は世界的に一定の合意を得るまでになりました。
国連の潘基文事務総長、フランシスコ・ローマ教皇、オバマ
米国大統領ら世界の指導者も気候変動問題解決を訴えるま
でになりました。
我が国民は次のような質問を投げかけています。「キリバ
スの未来はどうなるのか」「故郷に
住み続けることはできるのか」。指
導者として、これらの声に耳をふ
さぐことはできません。「故郷は守
られる。大丈夫だ」と言えなけれ
ばなりません。島を永存させる戦
略が必要です。例えば、島を浮か
せる、島自体を高くする、という方法もあるでしょう。これ
に関する技術的解決を韓国政府とも議論を重ねています。希
望はあるのです。
地球を故郷とする世界人として、地球を保護し、未来世代
の平和と安全を守ることは道徳的責任です。テマウリ、テラ
オイ、アオテタボモア(キリバスの伝統的言葉で健康、平和、
繁栄)が共にありますように。
飢餓・貧困を克服し、平和な世界構築を
インドのモダドゥグ・グプタ博士
お釈迦様はかつて人類の最大の病は「飢え」であると言い
ました。今日、貧困と飢えは発展途上国で最も深刻な問題と
なっています。貧困と飢餓は世界で平和を脅かし、地域紛争
の要因となっています。
私が過去 50 年間に取り組んできたのは、開発途上国の貧
しい地方で水産養殖技術を開発し教えることです。私の最初
の取り組みは、シンプルで安価で低リスクの技術を開発する
ことでした。このアプローチは 1970 年代にインドで始まり、
他のアジア諸国、アフリカの国々で採用され、魚の生産量を
何倍にも増やし、「青の革命」(※)の基礎を創りました。
小規模農家向けの技術開発は、土地を持たない人々に恩恵
をもたらしました。私たちはいくつかの NGO と共に土地の
ない人々 5 ~ 10 人のグループを作り、訓練することで、活
用されていなかった水産資源を利用すると同時に、土地のな
い人々に生計を立てる道を開きました。
貧しい地方の家庭では男性のわずかな収入が頼りで、女性
は収入の手段を持たず家に留まっています。そこで、女性た
ちが水産養殖を通して収入を得て、
食糧安全保障に貢献できるように
しました。女性による世帯収入の
向上は、家族の安心感と幸福感を
上昇させ、子供の教育レベルの向
上につながりました。
先進国の研究機関と開発途上国
の研究所のパートナーシップで行われた急速に育つ魚種の開
発は、開発途上国の魚の生産量増加に大きく寄与しました。
すべての人々が幸せに暮らす平和な世界を構築するため
に、力を合わせて、貧困、飢餓、栄養不足の問題を解決しま
しょう。
※「青の革命」とは水産養殖の技術開発に伴う発展をいう。
一方、農作物の品種改良などによる農業分野の発展を「緑
の革命」という。
11
2015 年 9 月 15 日号 12
第 62 号
“真の父母様の喜びの根源となります!” “天一国創建のために全力疾走せよ!”
「2015 青年学生世界総会」開催
①
「2015 グローバル・トップガン修錬会」開催
②
③
①み言を語られる真のお母様
②記念の辞を述べられる文善進世界会長
③総会に参加した世界の青年学生たち
④全体で記念写真(8 月 29 日、天宙清
平修錬苑)
①
②
③
④
8 月 28、29 日の 2 日間、韓国・清平の天宙清平修錬苑で
「2015 青年学生世界総会」が開催され、世界中から約 3500
人の青年学生が集まりました。「文鮮明天地人真の父母 天宙聖
和 3 周年」の記念行事の一環として行われた本総会では、大
陸別活動展示、青年大学生姉妹結縁、心情文化祝祭、120 拝
敬拝精誠および聖地巡礼、青年学生総会などの各種のプログラ
ムが行われ、真のお母様から直接にみ言を受ける貴重な時間も
ありました。
開会式では、文善進世界会長が記念の辞の中で、本総会のテー
マである「HERE, WE ARE!(私たちはここにいます!)」に
ついて、「真の父母様にとって(私たちは)限りない喜びの根
源となります」という意味が込められていると説明。また、こ
の 3 年間における真のお母様の歩みについて、「真のお父様の
み旨を成す使命を放棄することなく、真の愛、祈祷、希望をも
ち、無条件に愛し、私たちの不十分な内容に対し全ての責任を
背負われました」と語られました。
さらに、真の愛を最大の目的とし、未来の建設に向かうこと
を促されながら、「皆さんに宿る聖なる光を胸に抱いてくださ
い。そうすれば世界中の人々に希望を与え、皆さんもその道の
中で大きく成長するようになるでしょう」と呼び掛けられまし
た。
2 日目には、真のお母様が 3500 人の青年学生たちに対し、
み言を語ってくださいました。
真のお母様のご入場の際、お父様を慕う「アボジ!」の大合
唱が続き、最後に「オモニ」「ウリガ・ヨギ・イッスムニダ!!
HERE, WE ARE!(私たちはここにいます!!)」の声が響き渡
りました。
青年たちの歓声に応えるように、お母様は青年学生たちに向
け、「若い勇士たち、あなたたちが実質的な未来の主人になり
ますね?」と問い掛けられると、青年学生たちはさらなる大歓
声で答えました。
真のお母様は、今年が第二次世界大戦終結、および国連創
設から 70 年、韓国動乱休戦から 60 年という特別な年である
ことに触れながら、その年に国連において世界宗教指導者会議
が開催され、「神様に侍る運動の必要性」が訴えられたことの
重要さを強調されました。
また、若き青年学生たちに「あなたたちはピュアウォーター
(純水)でありなさい。常に流れ、清らかな水がそうであるよ
うに、多くの生命体を生まなければなりません」とした上で、
「真
の父母には夢があります。それは、全人類が濁りのない水にな
ることであり、全人類が真の父母に侍ることです」と述べられ
ました。
最後に、お母様が「あなたたちは夢をもちなさい! それぞ
れ専門分野を開発しなさい! そして、真の父母の夢を果たし
てください!」と訴え掛けられると、会場は青年学生たちの決
意に満ちた歓声に包まれました。
このほかのプログラムでは、世界中から集まった若き兄弟姉
妹が、多くの交流を通じて心情文化を育み、統一運動の新しい
夜明けを感じさせる機会となりました。
④
①笑顔でみ言を語られる真のお母様 ②聖地巡礼で訪れた聞慶峠で記念撮影(8 月 13 日)
③麗水の砂浜でスポーツをする修錬生(8 月 11 日) ④聞慶峠で祈祷する修錬生(8 月 13 日)
真の父母様の直接主管のもと、8 月 7 ~ 27 日の 21 日間に
わたって、「2015 グローバル・トップガン修錬会」が韓国・
清平の天宙清平修錬苑で行われました。「天の父母様、真の父
母様と人類への深い愛を相続する誠実な指導者になろう!」を
スローガンに掲げた修錬会には、世界 16 ヵ国から言語や文化
背景の異なる若者 192 人が集結。日本からは大学生と天一国
宣教師 OB の各 18 人を含む 40 人が参加しました。
グローバル・トップガン修錬会の企画にあたり、真のお母様
が指導されたのは「グローバル・スタンダード」による運営です。
各大陸の運営委員は企画を協議する過程で、一世の教会活動や
宣教師の開拓精神に学びつつ、創造本性に基づく「天一国スタ
ンダード」を構築することに挑戦。全てのスケジュールが英語
で進行する中、父の国・韓国、母の国・日本、子女の位置にあ
る欧米諸国の長所を組み合わせた調和を探求すると共に、アイ
デンティティとビジョンの共有が修錬会を通じての焦点となり
ました。
主なスケジュールは、真の父母様の血の涙がにじむ足跡を 5
日間かけて巡る聖地巡礼、原理講義、先輩家庭やトップリーダー
による特別講話、真のご家庭によるメッセージ、コーチングな
どでした。
8 月 19 日には、真のお母様がトップガン修錬生を天正宮博
物館に招かれ、「天一国は神様に侍り、世界 70 億人類が共に
暮らす国です。今いる場所に留まるのではなく、走り回らなけ
ればなりません。真の父母様を知らずに死にゆく、あなた方の
兄弟を救いなさい。人間の寿命は短いのです。共に行かなけれ
ばなりません。周辺国家と疎通し、一つにならなければなりま
せん。中心に父母様がいらっしゃるのです。『内外における全
ての問題を解決する処方箋があります』と、真の父母と一つに
なって叫ぶことを願います」と激励されました。
修錬生全員が心を一つにして真の父母様に侍り、天一国創建
に向かって先駆けていくことを誓う恩恵深い 21 日間となりま
した。
【参加者の感想】
●グローバルな修錬会で文化の違いなど戸惑うこともあり
ましたが、何をするにおいても天を中心としていれば成
せないことはないと確信しました。常に感謝の心を持ち、
VISION2020 に向かって死生決断で歩んでいくことを誓
います。(河野文香)
●コーチングを中心としたリーダーシップ教育を通して、本
然の自分の姿や個性を生かし、世界の兄弟姉妹と協力し
ながら、実質的天一国の構築について考えることができ
ました。発展途上国の水資源問題を解決してみ旨に貢献
したいと思います。父母様を中心に兄弟姉妹と手を取り
ながら、学業のみならず、伝道、南北統一に一生懸命に
取り組みます。(朱 鎬永)
●お母様の笑顔、雰囲気、語られる様子、その全てに〝真
の母の真の愛″を感じました。入場された瞬間、涙が一気
に溢れ、直視できなくなりました。想い続けたお母様が
目の前にいらっしゃり、み言によって愛に包まれ、心が満
たされるのを感じました。両親からも感じたことのない
強烈な感覚に、「これが無条件に人を愛してこられた真の
父母の愛なのか」と感動しました。お母様が、私が幼い
頃から甘えてきた〝本当の母″になりました。
(本田タニア)
13
2015 年 9 月 15 日号 14
第 62 号
平和への願いを胸に世界 120 ヵ国を走破 “宗教指導者は、国際情勢に
積極的な働きかけを”
「PEACE ROAD 2015」縦走完了記念式
①
②
③
④
8 月 27 日午前 11 時から、韓国・ソウルの光化門中央広場
で、
文鮮明師の聖和
(逝去)3 周年を記念する平和の祭典の一つ、
ピ ー ス
ロ ー ド
「PEACE ROAD 2015 世界 120 ヵ国縦走完了記念式」が行
われました。
ソンクァンソク
司会の宋光奭・南北統一運動国民連合事務総長が開会宣言を
行った後、世界 120 ヵ国から韓国に駆けつけた参加者たちが
入場しました。
PEACE ROAD は、5 月 30 日に米国・ラスベガスで「世
界出発式」を実施。南アフリカの喜望峰からアフリカ大陸、欧
州、米国、中東、アジアを縦断するルートと、南米チリのサン
ティアゴから、南米、中米、北米、日本を縦断する 2 つのルー
トで行われ、最終目的地の韓国で二つのルートが合流。27 日
にゴールの光化門に最終走者が到着しました。
自転車による縦走者は約 3 万人、総移動距離約 3 万キロ、
徒歩や自動車など多様な手段での参加者を含めると総参加者は
約 30 万人にも及びました。
記念式では、韓国とロシアの若者のほか、日本から参加した
若者が今回の所感を述べました。日本では 7 月 20 日、北海道
の納沙布岬を出発し、28 日からは東北地方の「東日本大震災
復興平和ルート」と「日本海アジア平和ルート」を経由。連日
の猛暑にもかかわらず、老若男女を問わず約 1800 人の縦走
者が、総移動距離 1 万 5 千キロを走破しました。日本代表の
①北海道・納沙布岬からスタート(7
月 20 日) ②韓半島の南北を分け
る非武装地帯(DMZ)を模したテー
プ台でテープカット(8 月 27 日、
ソウル) ③世界各地から参加した
ライダー ④ PEACE ROAD に参加
した所感を述べるライダー
若者は「日韓国交正常化 50 周年を記念し、日韓友好と南北統
一を全国に伝えてきた」ことを強調しました。
ユギョンソク
ソンビョンホ
また、柳慶錫、孫炳浩両 PEACE ROAD 韓国実行委員長が
歓迎の辞を述べた後、文善進 PEACE ROAD 組織委員長から
の激励のメッセージが読み上げられました。
文善進組織委員長はメッセージの中で、文鮮明師が、韓半島
の南北分断に心を痛めておられたことや、長年にわたって韓鶴
子総裁と共に日韓トンネル、国際ハイウェイプロジェクト、ユー
ラシア大陸と北米大陸を結ぶベーリング海峡プロジェクトを提
唱されてきたことを紹介。その上で、平和を願う世界中の人々
への感謝の意を表明されました。
世界各地の報告では、徳野英治・国際ハイウェイ財団会長が
「日本での成果は、社会に大きな影響を与えたことです。総参
加者は 1 万人、VIP は 400 人以上参加し、15 のメディアで
紹介されました」と英語で述べると、会場から大きな拍手がわ
き起こりました。
最後に、「いつか必ず DMZ(非武装地帯)や 38 度線を自転
車で超えることができるように」との願いを込め、DMZ を模
したテープ台でテープカットが行われました。
全体で「統一の歌」を合唱した後、億万歳三唱がされ、式典
は終了しました。
ソウルで「世界サミット 2015」開催
「平和、安全および人間開発」をテーマとする「世界サミッ
ト 2015」(主催:UPF、鮮鶴平和賞委員会、共催:世界平和
統一家庭連合、ワシントン・タイムズ社など)が、8 月 27 日
から 31 日にかけて、韓国・ソウル市内のホテルで開催され、
世界 56 カ国から 205 人が参加しました。
28 日午前に行われた鮮鶴平和賞の授賞式と、その後の祝賀
午餐会には全サミット参加者が招待され、2 人の受賞者に敬意
を表しました。
28 日午後に行われた全体会議では、ダン・バートン元米国
下院議員がスピーチ。「私たちの誰もが平和と自由を望んでい
ます。世界はますます小さくなりつつあり、地域紛争はもはや
特定地域のものではなく、世界的な意味を持つようになってい
ます。過激派に対処する方法は、レーガン元米国大統領のとっ
た戦略である『強さによる平和』しかありません。過激派らは、
敵が弱く制裁することができないと判断すれば、好きなように
行動します。私たちが愛する自由を守るためには、強力なリー
ダーシップが必要なのです」と述べました。
「アジア政党国際会議」のホセ・デベネシア議長(元フィリ
ピン下院議長)は、2004 年に自身が国連総会に設立を提言し
た国連超宗教議会について、以下のように語りました。
「この超宗教議会は、人種、宗教、文化、国籍の違いに関わらず、
①
②
グローバルな平和の文化の相互理解を促進するものです。文鮮
明総裁は、この偉大なイニシアチブの開拓者です。世界の諸宗
教は、国際情勢に対して積極的に働きかけるべきです。イスラ
ムの指導者は、シーア派とスンニ派の和解のための会議を開く
べきです」
クリストファー・ヒル元米国国務次官補は、平和促進のため
の UPF の活動に敬意を表した上で、
「この世界サミットの開催
国として、戦争の災禍と分断の悲劇を経験した韓国を選んだの
は実に適切であると思います。平和は単純ではありません。そ
れは複雑であり、対話を必要とし、政治的な妥協も必要になり
ます。しかし、そのときにも恐れを動機として交渉するのでは
なく、明確な価値観と内面の強さをもって対話に臨まなければ
なりません」と訴えました。
この日、鮮鶴平和賞の受賞者であるアノテ・トン・キリバス
大統領と、モダドゥグ・グプタ博士をメインスピーカーに迎え
たセッションが特別に開かれ、2 人は自身の歩んできた道程に
ついて、より詳細なスピーチを行いました。
その後、「ヨーロッパと中東」「平和を構築する者としての女
性の役割」
「アジア太平洋地域」
「平和構築における宗教の役割」
をテーマとして、各分野における専門家の討議が 29 日まで行
われました。
③
①クリストファー・ヒル・元米国国務次官補
②ダン・バートン・元米国下院議員
③ホセ・デベネシア・元フィリピン下院議長
④世界 56 ヵ国から 205 人が参加した「世界サ
ミット 2015」
④
15
2015 年 9 月 15 日号 16
第 62 号
真の父母様の日本における足跡に焦点 “本郷の地”で真の父母様との親子の絆を実感
韓国・清平で「生涯業績展示会」開催
「第 23 回韓国サマースクール」
①
②
①真のお母様を中心に記念撮影(8
月 27 日、清心平和ワールドセン
ター)
②草創期の日本教会について説明
を受けられる真のお母様
③オープニングセレモニーにおけ
るテープカット
④展示についてコメントをされる
真のお母様
③
真のお父様の聖和 3 周年記念行事の一環として、「天地人真
の父母様 生涯業績展示会」が 8 月 27 日から 31 日の 5 日間、
韓国・清平の清心平和ワールドセンターと天正宮博物館で開催
されました。「日本の摂理と真の父母様の足跡」をテーマに行
われた今回の展示会は、日本教会の全面的な支援・協力の下で
実現しました。
ワールドセンター 2 階のロビーと通路を会場として行われた
展示会は、日本における真の父母様の摂理的業績に焦点を当て、
お父様の日本留学時代からお母様を中心とした現在の摂理まで
を年代別に 9 つのセクションに分け、約 800 点の写真とビデ
オ映像で紹介。「誰よりも日本を愛された」真の父母様の歩み
を振り返りました。
27 日午後、真のお母様をお迎えしてワールドセンター 1 階
の玄関ホールで行われたオープニングセレモニーでは、敬礼の
後、真のお母様が祝祷。「“怨讐の国”日本を摂理の中心に立て、
血と汗と涙の歴史路程の中で、日本教会を今日まで導いてこら
れました。・・・あなたが見せて下さった為に生きる真の愛を
実践する日本国民となり、摂理歴史の本流において、天が願わ
れる平和なる一つの世界、統一世界を成すことのできる祝福家
庭を誕生させるまで、どれほどご苦労されたでしょうか」と語
りかけ、日本のために精誠を尽くされた真のお父様の歩みを振
り返られました。
8 月 17 日から 4 泊 5 日の日程で、家庭教育局の成和子女
部が主催する「第 23 回韓国サマースクール」が開催され、小
学生の高学年 127 人とスタッフ 26 人の計 153 人が参加しま
した。聖地を巡礼し、天一国創建にかけた天の父母様と真の父
母様の心情に触れ、天の伝統を相続する貴重な時間となりまし
た。
釜山に到着した参加者は、翌朝ボンネッコルの涙岩を訪ね、
祈りの中で真の父母様の心情を身近に実感。午後は麗水のオー
シャンリゾートホテルで思う存分プール遊びを満喫した後、真
の父母様が麗水における海洋摂理の拠点とされた「清海ガーデ
ン」に移動しました。
3 日目は、清海ガーデンにある真の父母様が訓読会をされた
よしひさ
お部屋を見学。井上善久キャプテンが、真のお父様が釣りを通
して果たそうとされた神様の願いについて解説しました。午後
は、鮮文大学を訪問し、同校のビジョン「愛天・愛人・愛国」
について学びました。
4 日目は、清平の天正宮博物館で祈祷する時間を与えられ、
真の父母様との親子の絆を実感しました。祈った内容に対し、
それぞれがふさわしい解答を頂き、「天の父母様、天地人真の
父母様、愛しています。有難うございます」と心からの感謝を
捧げました。
この日の午後にソウルに移動。二世の留学生が宿泊する善正
まさなか
寄宿舎で、梶栗正中先生から「One Family under God を果
たす者となるため、人と違ったことをなそう」と激励され、大
きな志を抱いて神様の夢実現に向かう力を与えられました。
次に訪ねた前本部教会では、神様のみ旨に完全投入された真
パジュウォンジョン
の父母様に思いを馳せ、「坡州原殿」では聖和された真の子女
様に感謝の祈祷を捧げました。
この期間、朝晩のみ言の訓読と講話、祈りを通して神様の愛
をふんだんに受け、一人ひとりが真の父母様の子女として強
く雄々しい姿に生まれ変わることのできた聖地巡礼となりまし
た。
④
続いて、司会の徳野英治会長の合図でテープカット。同時に
ピンクの花吹雪が舞い、祝賀ムードを盛り上げました。
その後、真のお母様は 2 階の展示会場に移動され、会場全
体を約 30 分かけて見学されました。特に、83 年にお母様が
来日され、教会本部で涙ながらにスピーチされた映像を流して
いるセクションでは、お母様用に準備されたイスに腰掛け、時
間をかけてご覧になりました。
天正宮博物館の展示会では、真のお父様の日本留学時代に
関する資料をはじめ、お父様の日本訪問やお母様の日本全国巡
回講演の関連資料など、日本における主要な摂理にまつわる
120 点余りの品々が展示されました。
中には、1965 年に真のお父様が初めて日本巡回をされた当
時に着用された衣服や、世界聖地決定の際に使用された聖塩、
日本の聖地の土、お父様が久保木修己初代会長など日本の教会
幹部に宛てられた書簡など、歴史的な品々が多数ありました。
そのほか、日本 8 大聖地選定の際に下賜された揮毫や、真
のお母様が実際に使われた日本語講演文などの所蔵品も展示。
また、1994 年 11 月に日本女性指導者 16 万名の教育を終え
られたお父様が、韓国・九里の中央修練院の黒板に書かれた
「十六萬完成萬歳」の揮毫とサインの実物も展示され、観覧者
の目を引いていました。
③
①
④
【参加者の感想】
●岩の色が変わるほど流された涙の意味は、とてもつらく、
深いものであることが、岩から伝わってきました。この
お父様の心情を忘れずに胸に抱いて、どんなにつらいこ
とがあってもお父様は歩んできたのだから、こんなこと
でくじけてはダメだ!と自分に言い聞かせて、精誠を尽く
して歩んでいきたいです。(南東京教区 小学 6 年生)
②
①釜山「ボンネッコル」の涙石で ②二世の留学生が暮らす善正寄宿
舎で ③麗水のオーシャンリゾートホテルで楽しい時間を過ごした ④天宙清平修錬苑で讃美役事に参加
●何か温かみを感じました。「もしかしたら、私は愛を神様
から受け取っていたんだな」と思いました。家に帰った
らすぐ家族に、韓国でもらった壮大な愛を伝えたいです。
サマースクールを通して初めて韓国に来ることが出来ま
した。神様には感謝の言葉しかありません。(大分教区 小学 6 年生)