棚卸資産の発注・評価減および廃棄に関する基準

棚卸資産の発注・評価減および廃棄に関する基準
第1章
総
則
(目 的)
第1条
この基準は、「購買管理規定」の定めに基づき、棚卸資産の発注・評価減お
よび廃棄基準に関する手続を明確にし、合理的、能率的な棚卸資産管理業務の
遂行を通じて必要な棚卸資産を適正・円滑に調達し経営効率の向上に資するこ
とを目的とする。
(定義および適応範囲)
第2条
この基準における棚卸資産とは、商品および製品(以下、
「商品等」という。
)
をいう。
2.この基準は、当社の商品部管轄下の棚卸資産に関する発注・評価減および廃
棄業務に適応する。
第2章
発注権限・発注制限
(発注権限)
第3条
取引先とギャランティー契約を提携している商品(重要な新規商品)の発注
権限は常務会によるものとする。ギャランティー契約提携以外の商品について
は、発注金額が1億円未満は商品部長決裁とし、1億円以上は常務会の決裁と
する。
(発注制限)
第4条
商品部長は、3ヵ月ごとに常務会において在庫回転期間指数(在庫月数)を
報告し、当該在庫についての発注量制限を検討しなければならない。
2.商品部長は、在庫回転期間指数(在庫月数)が3を上回った段階で発注制限
の検討を行うものとする。
3.在庫回転期間指数(在庫月数)が6を上回ったら発注制限を行う。在庫回転
期間指数(在庫月数)とは以下の算式により求めるものとする。
【算式】
商品等の在庫数
3ヵ月平均の商品等の出荷数
=在庫回転期間指数(在庫月数)
棚卸資産の発注・評価減および廃棄に関する基準
第3章
評価減および廃棄
(評価減および廃棄の原則)
第5条
品質の劣化または陳腐化等の理由により、長期に滞留している商品等在庫に
ついては、棚卸資産管理の効率化に資するため、評価減または廃棄を検討しな
ければならない。
(長期滞留在庫)
第6条
長期滞留在庫とは、在庫滞留期間指数(月数)が6を上回る商品等をいう。
2.商品部長は、常務会の承認を得て、在庫滞留期間指数(月数)が6を超えて
も長期滞留在庫としない棚卸資産を理由を付して、指定することができる。た
だし、この場合には、該当棚卸資産が長期滞留在庫に該当することとなる長期
滞留期間指数(月数)が24を超えない範囲で指定しなければならない。
(評価減)
第7条
商品部長は、3ヵ月ごとに常務会において前条の長期滞留在庫の状況を報告
し、その評価減について検討しなければならない。
2.商品部長は、前項の報告に併せて、該当長期滞留在庫の売却可能価格も検討
しなければならない。
3.長期滞留在庫に該当した後、6ヵ月を経過してなお長期滞留在庫に該当する
棚卸資産については、「決算権限基準」に基づき所定の手続後、前項所定の売
却可能相当価格まで評価減をするものとする。
(廃 棄)
第8条
商品部長は、3ヵ月ごとに常務会において、前条により評価減を行った長期
滞留在庫の以後の報告をし、その廃棄について検討しなければならない。
2.前条により評価減を行った後、6ヵ月を経過してなお長期滞留在庫に該当する
場合には、
「決裁権限基準」に基づき所定の手続後、廃棄手続を開始しなけれ
ばならない。
(不良廃棄)
第9条
前条にかかわらず、故障率、クレーム頻度等から、商品に問題があり、かつ
棚卸資産の発注・評価減および廃棄に関する基準
修理不能と判断された商品等については、必要に応じ開催される「在庫会議」
で検討のうえ、半年ごとに常務会の決定を経て、廃棄手続を開始するものとす
る。
第4章
補
則
(改 廃)
第 10 条
この基準の改廃は、商品部長が起案し、常務会の決議を得てこれを行う。
付
則
この基準は、平成○年○月○日から施行する。