テフロンコーティング A4 20P 201412改編 20P 1P DUPONT TEFLON COATING ™ ® デュポン™ テフロン コーティング ® デュポン株式会社 テフロン® コーティング部 お茶の水事務所 〒101-0064 東京都千代田区猿楽町1-5-18 千代田ビル4階 TEL.03-5281-5888 FAX.03-5281-5899 http://www.teflon.com KIV01/14NOV 目 次 1.フッ素樹脂テフロン® とは P2 2.フッ素樹脂特性一覧表 P3 3.テフロン® コーティングの持つ特性 P4 4.テフロン® 塗料の種類 P4 5.テフロン® コーティングの代表的加工方法 P5 6.テフロン® コーティングの製品紹介 P6 7.要求性能によるテフロン® コーティング選択ガイド P7 8.用途によるテフロン® コーティング選択ガイド P10 9.テフロン® コーティングの応用例 P13 10.テフロン® コーティング特性比較表 P14 11.テフロン® 塗料の保管および使用上の注意 P15 12.テフロン® 商標使用について P16 1 1. フッ素樹脂テフロン®とは 2. フッ素樹脂特性一覧表 フッ素樹脂は、 1938年にデュポン社のプランケット博士によりTFE(Tetra Fluoro Ethylene:四フッ化エチレン) 現在上市されているテフロン®およびその他フッ素樹脂についての特性を以下一覧表に示します。 の重合物が発見されて以来、 コーティング材料、成形品、含浸材料、 フィルム等としてデュポン社のテフロン®の 商標名で広く用いられてきました。 「テフロン」、 「Teflon」は、 フッ素樹脂についてのデュポン社の登録商標です。 特 性 単 位 物 融 点 理 的 比 重 ℃ ASTM 試験法 ご使用にあたっては、米国デュポン社からのライセンスが必要です。詳しくは16ページを参照下さい。 テフロン®は、他の工業材料では得られない (1)耐熱・耐寒性(2)耐薬品性・耐蝕性(3)非粘着性(4)低摩擦特 性(5)電気特性 不燃性などの物性を兼ね備えており、 その用途は小さなベアリング、ボルト、ナットから巨大な (6) 航空宇宙産業機器に至るまで多岐にわたっています。 コーティング材としてのテフロン の加工方法は基材の種類、用途、選択するテフロン 塗料の種類によって異な ® ® りますが、一般的には脱脂、表面処理、塗装、乾燥、焼成の順に行なわれます。 表面処理方法としてはアルミナ粉末等を用いたブラスト加工による基材表面の粗面化がもっとも多く行なわれ ていますが、化成処理を行なう場合もあります。 また塗装方法としては、一般の塗料と同じく液状塗料はスプレーコーティングにより塗装加工されることが多く、 材料によってはディップコーティング、ディップスピンコーティング、 ロールコーティング、及びスピンフローコーティ 引 張 強 さ 機 伸 び 圧 縮 強 さ 衝 撃 強 さ (ア イ ゾ ッ ト) か た さ 械 (ロ ッ ク ウ エ ル) か た さ (シ ョ ア ー) 曲 げ 弾 性 率 的 引 張 弾 性 率 PFA FEP ETFE PVDF ECTFE PCTFE PVF 327 300-310 260 270 156-170 245 220 203 1.70 1.75-1.78 1.68-1.69 ― D792 MPa D638 27∼34 24∼34 % D638 200∼400 300 MPa D695 12 17 15 J/m D256A 160 破壊せず 破壊せず ― D785 ― ― ― R50 R79∼83 ― R75∼95 ― D2240 D50∼65 D64 D60-65 D75 D65∼70 D55 D75∼80 GPa D790 0.55 0.66 0.65 1.4 2.0∼2.5 0.66∼0.69 1.3∼1.8 GPa D638 040∼0.55 ― 0.34 0.82 1.3∼1.5 1.6 1.0∼2.1 2.14-2.20 2.12-2.17 2.12-2.17 0.20 0.30 0.40 0.39 ― 0.37 0.7MPa 0.10 ( ) 3m/min 動 摩 擦 係 数 ングにより塗装加工されることもあります。また粉体塗料は静電粉体コーティングや静電流動浸漬法により塗 PTFE 装加工されます。 熱 伝 導 率 そしてそのようにして塗装された塗料は、最後に焼付けされ所望の性能をもつ塗膜となります。 比 熱 10J/kg・K 22∼31 45 34∼43 2.1-2.2 1.38∼1.57 48 31∼41 82 250∼330 100∼400 80∼300 200∼300 80∼250 115∼250 49 67∼96 31∼51 破壊せず 160∼370 破壊せず 130∼140 1.9 C177 0.25 0.25 0.25 0.24 0.10∼0.13 0.16 D240 1.0 1.0 1.2 1.9∼2.0 1.4 ― 0.92 1.0 10−5/K D696 10 12 8.3∼11 5.9 7∼14 8.0 4.5∼7.0 7.1∼7.8 ℃ ― 180 230 170 185 ― ― 170 ℃ D648 55 50 50 74 87∼120 77 ― 121 74 72 104 149 116 126 最 高 使 用 温 度 ℃ (無荷重) 260 260 204 150∼180 150 テフロン®は炭素鎖原子がフッ素原子で完全に覆われた樹脂であり、以下の種類があります。 体 積 抵 抗 率 Ω・cm D257 (50% RH,23℃) >1018 >1018 >1018 >1016 2×1014 1018 これらのテフロン®樹脂を主成分にしたテフロン®コーティングの詳細についてはP4以降をご参照下さい。 絶 縁 破 壊 の KV/mm D149 (3.2mm厚) 強 さ(短 時 間) 19 20 20-24 16 10 20 20-24 3 基材(被塗物) としては鉄、アルミ、 ステンレスなどの金属や、 ガラス、 セラミックなど、テフロン®の焼成温度(テフ ロン®塗料の種類により異なり、 165∼427℃)に耐えられるものに使用できます。 熱 線 膨 張 係 数 ボールプレッシャー温度 荷 重 1.8 MPa た 的 わ み 0.45MPa 温 度 テフロン®の種類 種 類 テフロン®PTFE (テトラフロロエチレン樹脂) テフロン®PFA (パーフロロアルコキシ樹脂) F F C C F F F C C F F m (フッ化エチレン プロピレン樹脂) F C F F C F m 1.2×1018 1.2×1014 <2.1 2.1 2.6 8.4 2.6 2.2-2.8 8.2∼8.5 ― D150 <2.1 <2.1 2.1 2.6 8.4 2.6 2.3-2.8 6.2∼6.7 ― D150 <2.1 <2.1 2.1 2.6 6.43 2.6 2.3-2.5 6.2∼7.0 ― D150 <0.0002 <0.0002 <0.0002 0.0006 0.049 <0.0005 0.0012 ― D150 <0.0002 <0.0002 <0.0002 0.0008 0.018 ― D150 <0.0002 0.0003 <0.0005 0.005 耐 ア ー ク 性 sec D495 >300 >300 >300 75 50-70 18 >360 吸 水 率 24h % D570 <0.01 <0.01 <0.01 0.029 0.04-0.06 0.01 0.00 <0.5 燃 焼 性 3.2mm厚 ― (UL-94) V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 HB % D2863 >95 >95 >95 30 44 60 >95 23 ― ― なし なし なし なし なし なし なし なし F 限 界 酸 素 指 数 性 直射日光の影響 そ 酸 C の ア ル カ リ 327 F F C C F O C 100 <2.1 n F 165∼180 177∼200 D150 融点(℃) n 300∼310 連続使用温度(℃) 260 260 F CF3 耐 久 Rf テフロン®FEP 電 60Hz 誘 103Hz 電 率 気 106Hz 60Hz 誘 電 103Hz 的 正 接 106Hz 0.20∼0.220.14∼0.17 ― 構 造 式 F W/m・K n 250∼270 204 他 溶 剤 ― 0.0015 0.023-0.027 0.3 <0.015 0.009-0.017 ○ △ ○ ○ △ ○ △ 備考:この表は、Modern Plastics Encyclopedia 97に一部デュポンデータを補充して作成した。 注) 非常に優れている 優れている やや優れている 使用可 ○ △ 2 3 3. テフロン®コーティングの持つ特性 5. テフロン®コーティングの代表的加工方法 テフロン®コーティングは、他の樹脂コーティングでは得ることのできない優れた物性を有しており、 以下の様なユニークな特性を持つ塗膜を実現することが出来ます。 下記加工方法はあくまでも代表的な内容です。製品(塗料グレード)によって加工の方法・条件は異な りますので、詳細は弊社へご相談下さい。 ■非粘着性 ほとんどの物はテフロン®コーティングに固着しません。 非常に薄いコーティング被膜でも非粘着性を示します。 ただしエポキシ樹脂金型の離型用など、厳しい非粘着性 を要求されるところや、粘度の低い粘体に対する非粘着 性を得るためには、ピンホール発生の少ないテフロン® FEP系、PFA系の塗膜を使う必要があります。 ■耐熱性 テフロン ® PTFE系、PFA系及びPTFE/PFA複合系は 耐熱性の他、低温特性に優れ、短時間なら300℃まで、 一般的には260℃から−240℃まで広範囲にわたり使用 できます。テフロン®FEP系は204℃まで連続使用が可能 です。 ■すべり性 テフロン®コーティングは非常に低い摩擦係数を持って います。荷重、摺動により摩擦係数は変化しますが、一般 に0.05∼0.15の間の値を示します。 ■電気特性 テフロン®はあらゆるプラスチックのうちで最も優れた電気的 性質を持っています。テフロン®の電気絶縁性や誘電損失 の少なさ、耐アーク性などはテフロン®の耐熱性を考えると 電子部品として非常に興味のあるものです。 テフロン®FEP系やPFA系及び変性塗料系は電気的用途 に適しています。ただし、 ピンホールが発生しないよう注意 して塗膜を形成させねばなりません。 ■耐摩耗性 テフロン® 変性塗料系は、テフロン ® の持つすべり性と 有機バインダー樹脂による向上した被膜強度を兼ね備 えることにより、荷重の高い摩耗に対しても優れた耐摩 耗性を示します。 複写機定着ロールや練りロール、また調理器具など適度 の荷重がかかる摩耗に対してはテフロン® PTFE/PFA 複合系を用いることにより、耐摩耗性と非粘着性の両 方に優れた被膜が得られます。 ■耐薬品性 テフロン®はほとんどの薬品に侵されることはありませんが、 コーティングの場合被膜が薄いとピンホールが発生しや すいため、膜厚を厚くする必要があります。また浸透性 の強い薬品に使用するときには、その浸透力も考慮し テフロン® FEP系、 なければなりません。耐蝕用としては、 PFA系の厚い被膜が適しており、一部の薬品に対して は変性塗料系も使用できます。テフロン ® PTFE系はピン ホールの発生が避られず、耐蝕用として適当ではありま せん。 ■非濡性 テフロン®コーティングの表面は油も水もはじき、工業的 操作で用いられるほとんどの溶液によって濡れることが なく、また汚れにくくなります。汚れた場合でも簡単に 清掃することができるので、 「休止時間」が減少し、省力 化・高能率化が期待できます。 4. テフロン®塗料の種類 基 材 スチール、アルミニウム、ステンレス等の金属 セラミック、ガラス、ホーロー等 塗 料 撹 拌 ボールミル等。粉体塗料は撹拌不要 脱 脂 洗浄剤(アルカリ洗浄剤等)使用又は空焼き 希釈・粘度調整 表面処理 水、専用シンナー等 必要な場合のみ適宜行なう。 アルミナ粉等を用いたショットブラストや化成処理、 アルミニウムが基材の場合はエッチングを用いる事が ある。また、 ショットブラスト後に金属又はセラミックの 溶射を行い密着性や耐久性を高めることもある。 ろ 過 プライマー塗装 塗装ムラ等を防ぐ為、塗装前に40∼45℃ (物温) 程度の予熱を行うことが多い。 エアースプレー方式 ♯60∼♯150ステンレスメッシュ等 変性塗料(ワンコート)塗装 エアースプレー方式 乾 燥 テフロン®塗料はその性状により、以下の種類に分類されます。 下塗り塗料(プライマー) 水性 溶剤性 複数回塗り 上塗り塗料(トップコート) 水性 1 0 0℃∼280℃ (雰囲気温度) *トップコートが粉体の場合乾燥させない場合がある。 トップコート塗装 液体塗料の場合:エアースプレー方式 粉体塗料の場合:静電粉体スプレー方式 溶剤性 テフロン®塗料 焼 成 粉体 バッチ炉、コンベアー炉等 165℃∼427℃ (基材温度) 1回塗り仕上げ ワンコート塗料 液状の上塗り塗料はエナメルと呼ばれ、ワンコート塗料は ワンコートエナメル、変性塗料とも呼ばれます。 4 溶剤性 水性 5 6. テフロン®コーティングの製品紹介 3. PFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)塗料 テフロン®塗料は、次の5種類に分類することができます。 1. PTFE(poly tetra fluoro ethylene)塗料 四フッ化エチレン樹脂を含んでおり、フッ素樹脂コーティング材の中で最も高い連続使用耐熱温度260℃を有してい ます。耐熱性のほか、非粘着性、低摩擦特性などにも優れていますが、熱溶融粘度が高いためピンホールが発生し やすく耐蝕用としては適切ではありません。 種 類 プライマー トップコート コード 色 性状 備 考 四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂を含んでおり、PTFEと同じ連続使用耐熱温 度260℃を有しています。しかも熱溶融粘度が低いためPTFEでは得られなかったピンホールの少ない連続被膜を 得ることが可能で高温使用の耐蝕用としては最高の性能を持つフッ素樹脂コーティング材料です。また非粘着性、 耐薬品性、物理特性にも優れています。 種 類 プライマー 水性 水性 100℃×15分 トップコートが粉体の場合には 乾燥なしで粉体塗装可能 100℃×15分 PJ-AL910 シルバー PJ-BN910 ブラウン PJ-AL916 ブラックメタリック 水性 水性 水性 100℃×15分 トップコートが粉体の場合には 乾燥なしで粉体塗装可能 EJ-CL500 クリアー EJ-GN500 グリーン 水性 水性 380℃×20分 EJ-CL700 クリアー EJ-GN700 グリーン EJ-GY700 グレー 水性 水性 水性 厚膜用 厚膜用 厚膜用 M J- 102 M J- 103 M J- 302 M J- 310 クリアー クリアー クリアー クリアー 粉体 粉体 粉体 粉体 380℃×20分 一般用 耐ストレスクラック用 重ね塗りの場合は2回目から 360℃×20分 離型性、純粋性 表面平滑、離型性、純粋性 M J- 501 M J- 502 ライトイエロー グレー 粉体 粉体 耐蝕用・厚膜用 耐蝕用・厚膜用 380℃×20分 重ね塗りの場合は2回目から 360℃×20分 M J- 620 M J- 630 ライトグレー ホワイト 粉体 粉体 耐摩耗性 導電性 380℃×20分 重ね塗りの場合は2回目から 360℃×20分 水性 850-7799要 850G-321 グレー 水性 850-7799要 458G-500 クリアー 水性 ガラス基材用 851G-214 グリーン 水性 380℃×30分 851G-224 ライトグリーン 水性 又は400℃×15分 トップコート 851G系に同じ 2. FEP(Fluorinated ethylene propylene copolymer)塗料 四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体樹脂を含んでおり、焼成によりなめらかなピンホールの少ない 被膜を得ることができるため、特に耐薬品性、耐蝕性、非粘着性に優れています。連続使用耐熱温度は204℃です。 プライマー 色 420G-706 ピューター 性状 備 考 ※1 代表的な乾燥又は焼成条件 溶剤性 粉体塗装用プライマー 150℃×15分 100℃×15分 (ワンコートとしても使用可) 420G-713 ブラック トップコート 溶剤性 粉体塗装用プライマー 856G-200 クリアー 水性 856G-204 グリーン 水性 850G系プライマー使用時 380℃×10分 その他のプライマー使用時 345℃×15分 532-811 0 クリアー 粉体 一般用 390℃×20分 380℃×20分 重ね塗りの場合は2回目から 360℃×20分 4. PTFE/PFA複合塗料 PTFE/PFA複合塗料は、デュポン社が長年蓄積したノウハウ(米国特許)に基づいて開発したコーティング材で、 PTFEの持つ固体潤滑性とPFAの持つ物理的強度により、耐引っ掻き性と耐摩耗性に優れ、同時に良好な非粘着 性を兼ね備えています。連続使用耐熱温度は260℃です。 種 類 プライマー ※1 温度は基材温度 トップコート 6 ※1 代表的な乾燥又は焼成条件 PJ-AL902 シルバー PJ-BN902 ブラウン 850G-314 グリーン コード 備 考 280℃×10分 850-7799要 又は427℃×3分 種 類 性状 溶剤性 水性 水性 色 420G-750 ブラック ※1 代表的な乾燥又は焼成条件 850G-305 ブラック 852G-201 クリアー コード コード 色 性状 855G-021 マリンブルー 855G-023 ブラック 857G-101 ブラック 水性 水性 水性 855G-101 ブラック 855G-402 ブラックメタリック 855G-403 カッパーブラウン 水性 水性 水性 備 考 ※1 代表的な乾燥又は焼成条件 100℃×15分 導電性 導電性 380℃×20分 又は400℃×10分 又は427℃×3分 7 7. 要求性能によるテフロン®コーティング選択ガイド (経験による目安であり絶対的なものではありません。各塗料代表的加工膜厚として判定。 ) 5. ワンコート塗料(ワンコートエナメル、変性塗料) フッ素樹脂と高性能有機バインダー樹脂を含んでおり、焼成により有機バインダー樹脂が基材との強い密着を生 み出し、 コーティング膜の表面はフッ素樹脂の特性を示すという二層構造を形成します。これらのコーティング材は テフロン® Sの名前で世界中で広く使用されており、テフロン ® SのSはこの特有の被膜構造形成:Stratificationの頭 文字からとったものです。 有機バインダー樹脂とフッ素樹脂の複合化により他のフッ素樹脂コーティング材には見られない優れた密着性、 耐摩耗性を示すほか、ピンホールの少ない塗膜が得られます。 種 類 コード 色 性状 備 考 954G-300 クリアー 溶剤性 954G-303 ブラック 溶剤性 958G-303 ブラック 溶剤性 958G-406 420-105 溶剤性 ブラック 溶剤性 グレー ※1 代表的な乾燥又は焼成条件 区 分 秀 要求性能 耐摩耗 優 良 可 958G-300系 MJ-501 MJ-103 MJ-102 958G-406 420-105 855G-400系 851G-200系 420G-100系 954G-300系 959G-200系 耐蝕 160∼260℃×20分 MJ-102 856G-200系 MJ-103 958G-406 954G-300系 420-105 959G-200系 MJ-500系 532G系 345℃×15分 低荷重すべり 180℃×30分 345℃×15分 850G系 MJ-102 420-105 851G系 MJ-103 954G-300系 855G-400系 420G-100系 958G-300系 532G系 958G-406 856G-200系 959G-200系 420G-1104 グレー 溶剤性 400℃×3分 420G-109 スパークリングブラック 溶剤性 又は380℃×10分 959G-203 ブラック 溶剤性 959G-205 ダークチョコレート 溶剤性 離型 耐蝕、耐摩耗用途では 851G系 420-105 532G系 855G-400系 420G-100系 856G-200系 315℃×15分 345℃×15分 MJ-102 密着 420-105 954G-300系 959G-200系 958G系 857G系 420G-100系 850G系 954G-300系 その他 導電 種 類 シンナー 硬化促進剤 954G-303 958G-303 コード 色 性状 TN-8595 無色透明 溶剤性 420-105、 420G系、 958G系、 959G系 TN-8718 無色透明 溶剤性 420-105、 420G系、 958G系、 959G系 420G-100系 MJ-103 TN-8748 無色透明 溶剤性 954G-300系 958G-300系 532G系 959G-200系 851G-200系 850-7799 オレンジ 水性 対応塗料 弊社担当者に ご相談下さい 959G-203 硬さ 954G-300系 420-105 855G-400系 850G-300系と混合して使用 MJ-102 856G-200系 耐熱 耐寒 851G-200系 MJ-102 420-105 855G-400系 MJ-103 532G-8110 958G-300系 MJ-500系 856G-200系 420G-100系 958G-200系 954G-300系 850G-300系/MJ-102 855G-300系 850G-300系/MJ-103 855G-400系 850G-300系/851G-200系 絶縁 MJ-102 856G-200系 532G-8110 8 9 8. 用途によるテフロン®コーティング選択ガイド 一般工業用 目 的 代表的用途 目 的 代表的用途 コーティングの例 コーティングの例 420-105 繊維切断機用ドラム、顔料送りホッパー 850G-300系/851G-200系 植木用刃物、草刈機、排風機、金網、 420−105 フィルター、集塵機、スパチュラ、 954G-300系 ヘアーカッター、はさみ、ナイフ、 959G-200系 すべり 靴型、塗装ジグ、ペイント用機械 850G-300系/532G-8110 耐摩耗 リキャップタイヤ型 プラスチック成型金型、ゴム成型金型、 ポリエチレン重合釜 製紙/繊維のサイジングロール、 のり付けロール プラスチックフィルム押出機ロール コピーロール、プリンターロール バルブ、キャブレターシャフト 958G-300系 ベアリング、ワッシャー、 958G-300系 シリンダースカート、コンロッド、 958G-406系 ドアー開閉部品、自動販売機部品、 959G-200系 錠部品、エアコン(ローター、ピストン) 850G-300系/856G-200系 非粘着 850G-300系/851G-200系 機械部品、ピストンリング、包装機械、 420G-706/MJ系 850G-300系/MJ系 420G-100系 紙送りガイド、テープ送り装置、 959G-200系 レンジ、レンジフード、雪かきシャベル 撹拌機、遠心分離機、ヒートシーラー、 カメラ部品、光学機械、 適度 ボルトナット 959G−200系 850G−300系/856G−200系 850G−300系/MJ系 959G-200 420G-750/532G-8110 850G−300系/532G-8110 耐 850G−300系/856G-200系 蝕 420G-700系/MJ系 厳しい ディスポーザー、便器、洗濯機・乾燥機、 420G-700系/856G-200系 皿洗機、耐塩水装置、ポンプ部品 850G-300系/MJ系 850G-300系/532G-8110 850G-300系/856G-200系 850G−300系/851G-200系/MJ-102 850G−300系/MJ-501/MJ-102 954G-300 厚塗りライニング 化学工業タンク内コーティング 850G-300系/MJ-501/MJ-102 850G-300系/MJ-502/MJ-102 弊社までお問い合わせ下さい 420G-700系/532G-8110 850G-300系/MJ系 絶縁 各種電極、精密機器部品、碍子 850G-300系/532G-8110 850G-300系/856G-200系 静電気防止 10 紙、繊維工業におけるアイドルロール、 粉体容器 855G-023/855G-101 11 9. テフロン®コーティングの応用例 食品工業用 目 的 代表的用途 コーティングの例 小麦粉ねりロール/シューター、 適度 せんべい・クッキー・ビスケットの焼型、 製パン平型、ピザ製造平型、 857G-101/855G-400系 スナック菓子ねりロール 製パン型、 非 厳しい 粘 キャンディー製造機、チーズ型、 キャラメル製造機、 もち/和菓子製造機 420G-706/MJ-102 ①複写機のロール ②食型モールド ③ゴム靴用モールド トナーのロールへの付着を防ぎ、高 品質の画像が得られます。 食品の形をくずさずに、簡単に型か らとり出すことができます。 粘着質のゴムをきれいに離型し、作 業性を向上させます。 ④自動車用キャブレター部品 ⑤エスカレーターサイドパネル ⑥通信機器部品 安定した燃料の噴射が可能となりま す。 衣服の巻込みを防止し、安全性が確 保されます。 無注油で摩擦を軽減し、安定した制 御が可能となります。 ⑦電線の碍子 ⑧剪定鋏み ⑨電球のバルブ 優れた絶縁性により電流の流出を防 ぎます。 刃先がさびにくく樹液が付着しない ので手入れが楽になります。 電球が割れてもガラスが飛散しない ので大変安全です。 ⑩反応槽 ⑪パイプ類 ⑫ボルト及びナット 化学薬品による腐蝕及び薬品の槽へ の付着を防ぎます。 溶液による腐食及びパイプのつまり を防止します。 耐蝕性が向上し、絞め付けトルクが 軽減されます。 ⑬調理器具 ⑭炊飯器 ⑮ガス天板 食品がこびりつかず、後片付けが 簡単にできます。 ご飯がこびりつきにくく、後片付けが 簡単にできます。 油や食品はね等の汚れが落ち易く、 清掃性に優れています。 420G-706/532G-8110 420G-706/856G-200系 着 業務用炊飯釜、業務用鍋 420G-706/MJ-102 420G-706/532G-8110 耐蝕 420G-706/MJ-102 かまぼこ製造型 420G-706/532G-8110 420G-706/856G-200系 12 13 10. テフロン®コーティング特性比較表 11. テフロン®塗料の保管および使用上の注意 1.保管 PTFE 塗料 性 質 PFA 塗料 FEP塗料 850G系/ 851G系 850G系/ 856G系 850G系/ 532G-8000系 850G系/ MJ系 954G-300系 959G-200系 連 続(℃) 288 204 204 260 150 218 断 続(℃) 316 232 232 310 163 232 427 380 390 400 260 B B B B 体積抵抗率(Ω・cm) 湿度50% 1018以上 1018以上 1018以上 表面抵抗率(Ω・□) 湿度50% 1016以上 1016以上 1016以上 最 高 使 用 温 度 ※1 加工焼成温度(℃) ※2 金属に対する接着力 鉛筆硬度 接 触 角 摩 擦 係 数 水(度) ○容器は密閉してください。 ワンコート塗料 ASTM 試験法 958G-300系 420G-100系 260 250 ― 288 288 ― 345 345 380 ― A ⃝ A A A ⃝ ― 1018以上 5×1011 5×1011 5×1011 ― D257 1016以上 6×1012 6×1012 6×1012 ― D257 ※3 ※3 ○開封後は出来るだけ早期にご使用ください。 ○塗料は直射日光を避けた換気の良い場所で15∼25℃に保つように保管してください。 ○液体塗料の貯蔵が長期にわたる時は月1回30rpm位でボールミル架台上で30分程度撹拌(転倒・回転) してくだ さい。 2.使用 ○液体塗料中の固形分が沈降する性質がありますので、使用前にはボールミル架台上で約30分間撹拌(転倒・ 回転) し再分散させてください。 ○塗料塗装前には100∼150メッシュ程度のSUS製金網で瀘過してからご使用してください。 ○液体塗料には、界面活性剤・有機溶剤等が入っておりますので、塗装・乾燥等を行う場合は局所排気装置により換 気を十分行ってください。尚、エナメル、粉体ともに、塗装の際には保護眼鏡・保護手袋・保護マスクを着用してくだ さい。 ○液体塗装・粉体塗装ともに焼成を行う場合は局所排気装置により十分換気してください。 3.廃棄 ○当該品の使用残や廃液の処理は専門業者に依頼し、廃棄する場合は国や地方自治体の法規に従ってください。 F∼H F∼H B∼HB B∼HB 2H∼3H H∼2H H∼2H H∼2H ― 104∼111 95∼105 95∼105 100∼110 85以上 90以上 90以上 90以上 ― ■注意事項 焼成時高温になるとテフロン®が熱分解し、ガス化したフッ素化合物が発生し、排気・換気が悪い場合には、眼や皮 膚が刺激されたり、 インフルエンザの様な症状を引き起こすことがあります。また、エナメルは有機溶剤を含有していま nヘキサデカン (度) 静(1kg荷重) 34∼45 41∼45 41∼45 40∼45 35以上 40以上 40以上 40以上 ― すので、蒸気を吸入するなどして有機溶剤中毒にならないように十分注意してください。これらの危険性を避けるため、 取り扱い場所には局所排気装置を設置して、使用後は必ず容器のふたを閉め、作業後、飲食の前、喫煙の前には必 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 ― ず十分に手を洗ってください。 ご使用の前に製品安全データシート(MSDS) を必ずお読み下さい。 動(1kg荷重) ※4 耐摩耗性 (膜重量ロス、mg) 0.08 0.08 0.08 0.08 7.9∼9.7 11.1∼15.2 11.1∼15.2 7.9∼9.7 ※1 加工焼成温度は代表的数値 ※2 金属に対する接着力 優 0.11 0.10 0.10 0.10 ― 0.33 9.3 9.3 9.3 ― 警告 :人体への埋めこみや、この材料が体内体液・組織と直接接触する医学的用途には使用しないで下さい。 上記の値は参考値であり規格値ではありません。 劣 A ←A←B←C←D ⃝ ※3 耐摩耗性を求められる場合は連続260℃、断続288℃ ※4スライディングアームテスト 1000サイクル500g負荷、♯400ペーパー、 35.5平方センチ・面 テフロン®コーティングの安全性 テフロン®は、世界中で50年以上も使われ続けている安心のコーティングです。食品工業用あるいは一般調理 器具等、食品接触用途に使用できるテフロン®コーティング製品は、旧厚生省告示20号、アメリカFDAの基準 に適合する物質によって構成されています。万が一、コーティングが剥がれ食べてしまっても、フッ素樹脂 自体他の物質と溶け合わず、化学反応も起こさず安全です。そのまま体外に排出されます。 安全性に関する詳細は http://www.teflon.com を参照下さい。 14 15 12. テフロン ® 商標使用について テフロン ®ブランドの使用について 「テフロン」および「Teflon」は、 フッ素樹脂について商標登録された、米国デュポン社(E.I du Pont de Nemours and Company)固有のブランドであり、 そのロゴマークとともに、米国デュポン社が使用者および使用方法を管理して おり、 ライセンス契約によってその使用を認めた場合以外は、 いかなる場合もご使用になれません。 つまり、デュポン製 品は、正 当で合 法 的な取引によってすべてのお客 様にお求めいただくことができますが、 テフロン®ブランド使用の権利が付随するものではなく、デュポン製品を使用した商品であっても、 その商品や販促用 印刷物等に表示、或いは、広告宣伝に利用される場合は、別途米国デュポン社とのライセンス契約が必要となります。 ご注意ください。 尚、日本国内における、米国デュポン社とのライセンス契約締結およびブランド使用の管理は、米国デュポン社より 委任されてデュポン株式会社および関連会社がおこなっています。ブランドの使用をご希望の場合は、弊社担当者 にお問合せください。 デュポン社認定加工メーカー(=LIA) テフロン® 加工には、特殊な高い技術と独自のノウハウを必要とします。デュポン社は、そのテフロン® 加工に充分な 設備と優れた技術を持つ加工メーカーを、Licensed Industrial Applicator=LIAとして認定しております。 デュポン社認定の加工メーカーは、豊富な知識と経験を持ち、 お客様のさまざまなご要望にお応えします。 デュポン社認定の目印は、右のマークです。 LIAについての詳細は、弊社担当者にお問合せください。 著作権 本書内の記載については、米国デュポン社(E.I. du Pont de Nemours and Company)がすべての権利を有します。 いかなる記載も事前の許可無くして引用・転載を禁じます。 本書は、当社が信頼できると判断した技術データに基づいて作成し、無償 で提供するものです。専門的技術を有する方が自らの責任で使用すること を目的としています。当社は、明示、黙示を問わず、本書の利用に関する 一切の保証を行わず、 またいかなる責任も負いません。本書の記載事項は、 営業ライセンスまたは特許侵害の勧告とはみなされません。ご使用前に必 ず製品ラベルおよび製品情報をお読みください。 Copyright © 2014 DuPont. All rights reserved. デュポンオーバルロゴ、 デュポン™、The miracles of science™、Teflon®およびテフロン®は、 デュポン社ならびに関連会社の商標または登録商標です。 16 テフロンコーティング A4 20P 201412改編 20P 1P DUPONT TEFLON COATING ™ ® デュポン™ テフロン コーティング ® デュポン株式会社 テフロン® コーティング部 お茶の水事務所 〒101-0064 東京都千代田区猿楽町1-5-18 千代田ビル4階 TEL.03-5281-5888 FAX.03-5281-5899 http://www.teflon.com KIV01/14NOV
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