平 成 2 2 年 南 ア ル プ ス 市 議 会 第1回定例会(3月)会議録 平成22年3月 2日 開会 平成22年3月18日 閉会 山梨県南アルプス市議会 1 南アルプス市告示第25号 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)を次のとおり招集する。 平成22年2月23日 南アルプス市長 1.期 日 平 成 2 2 年 3 月 2 日(火) 1.場 所 南 ア ル プ ス 市 議 場 2 今 沢 忠 文 ○ 応 招 ・ 不 応 招 議 員 応招議員(24名) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 22番 内 池 虎 雄 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 不応招議員(なし) 3 平 成 2 2 年 南 ア ル プ ス 市 議 会 第 1 回 定 例 会(3月) 3 月 2 4 日 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)(1日目) 平成22年3月2日 午 後 1 時 3 0 分 於 議 会 議 場 1.議事日程 諸 報 告 日程第 1 会議録署名議員の指名について 日程第 2 会期の決定について 日程第 3 議案第 1号 南アルプス市奨学金条例の制定について 日程第 4 議案第 2号 南アルプス市奨学基金条例の制定について 日程第 5 議案第 3号 南アルプス市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の公 費負担に関する条例の一部改正について 日程第 6 議案第 4号 南アルプス市監査委員条例の一部改正について 日程第 7 議案第 5号 南アルプス市職員給与条例及び南アルプス市職員の勤務時間、 休暇等に関する条例の一部改正について 日程第 8 議案第 6号 南アルプス市公民館条例の一部改正について 日程第 9 議案第 7号 南アルプス市生涯学習センター条例の一部改正について 日程第10 議案第 8号 南アルプス市立児童館条例の一部改正について 日程第11 議案第 9号 南アルプス市放課後児童クラブ条例の一部改正について 日程第12 議案第10号 南アルプス市健康管理センター条例の一部改正について 日程第13 議案第11号 南アルプス市芦安山岳館条例の一部改正について 日程第14 議案第12号 南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について 日程第15 議案第13号 南アルプス市火災予防条例の一部改正について 日程第16 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号) 日程第17 議案第15号 平成21年度南アルプス市国民健康保険特別会計補正予算(第 5号) 日程第18 議案第16号 平成21年度南アルプス市老人保健特別会計補正予算 (第1号) 日程第19 議案第17号 平成21年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計補正予算 (第3号) 日程第20 議案第18号 平成21年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算 (第5号) 日程第21 議案第19号 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第 5号) 日程第22 議案第20号 平成21年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補正 予算(第3号) 日程第23 議案第21号 平成21年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計補正予算(第 1号) 日程第24 議案第22号 平成21年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計補 正予算(第3号) 5 日程第25 議案第23号 平成21年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計補正予算(第1号) 日程第26 議案第24号 平成21年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計補正予算 (第2号) 日程第27 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算 日程第28 議案第26号 平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計予算 日程第29 議案第27号 平成22年度南アルプス市老人保健特別会計予算 日程第30 議案第28号 平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計予算 日程第31 議案第29号 平成22年度南アルプス市介護保険特別会計予算 日程第32 議案第30号 平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事業特別会計予算 日程第33 議案第31号 平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計予算 日程第34 議案第32号 平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計予算 日程第35 議案第33号 平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計予算 日程第36 議案第34号 平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計予 算 日程第37 議案第35号 平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特別会計予算 日程第38 議案第36号 平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特別会計予算 日程第39 議案第37号 平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保護財産区管理会 特別会計予算 日程第40 議案第38号 平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計予算 日程第41 議案第39号 平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計予算 日程第42 議案第40号 平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有財産保護財産区 管理会特別会計予算 日程第43 議案第41号 平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管理 会特別会計予算 日程第44 議案第42号 平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計予算 日程第45 議案第43号 平成22年度南アルプス市水道事業会計予算 日程第46 議案第44号 平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計予算 日程第47 議案第45号 南アルプス市みどりの郷くつさわの指定管理者の指定について 日程第48 議案第46号 南アルプス市芦安山岳館の指定管理者の指定について 日程第49 議案第47号 南アルプス市営土地改良事業の施行について 日程第50 議案第48号 市道路線の変更について 日程第51 議案第49号 南アルプス市及び昭和町の境界の決定に関する意見について 日程第52 議案第50号 富士川町の設置に伴う山梨県市町村自治センターを組織する地 方公共団体の数の変更について 日程第53 議案第51号 山梨県市町村自治センターの解散について 日程第54 議案第52号 山梨県市町村自治センターの解散に伴う財産処分について 6 日程第55 議案第53号 富士川町の設置及び山梨県市町村総合事務組合の共同処理する 事務の変更に伴う山梨県市町村総合事務組合規約の変更につ いて 2.出席議員は、次のとおりである。 (24名) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 22番 内 池 虎 雄 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 3.欠 席 議 員 ( な し ) 4.会議録署名議員 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 16番 名 取 常 雄 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 (20名) 市 長 今 沢 忠 文 副 市 長 野 中 陽 武 総 務 部 長 小 池 康 郎 総合政策部長 名 取 市 民 部 長 村 松 博 文 保健福祉部長 石 川 幸 夫 農林商工部長 秋 山 太 子 建 設 部 長 小 池 会 計 管 理 者 清 水 企 業 局 長 清 水 優 士 消 加 藤 東洋雄 総 務 部 次 長 嶋 田 政 彦 総合政策部次長 中 澤 君 雄 保健福祉部次長 佐久間 篤 農林商工部次長 矢 崎 高 広 教 育 委 員 長 古 屋 正 教 長 野 田 正 俊 教 金 丸 敏 宣 代表監査委員 長 沼 武 久 農業委員会長 防 育 長 仁 6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名) 議会事務局長 保 坂 昌 志 書 記 杉 山 成 悟 書 記 長谷部 寿 仁 書 記 小 林 正 明 7 育 部 長 村 松 厚 昇 開会 午後1時30分 ○議長(斉藤哲夫君) ただ今から、平成22年南アルプス市議会第1回定例会を開会いたします。 開議に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本日、議員各位におかれましては、公私ともご多忙のところ、ご参集いただき、ここに3月定例 会が開会できますことに、まずもって御礼申し上げます。 さて、現在、少子高齢化や経済のグローバル化の進展、住民ニーズの多様化・高度化など、地方 自治体を取り巻く状況は大きく変化しております。 また、地方は三位一体の改革や景気低迷の影響による非常に厳しい財政状況で、地域間格差が拡 大するなど疲弊しております。このような状況下ではありますが、私たち市議会議員は市民の代表 として、常に市民全体の福祉向上と地域社会の活力ある発展を目指し、懸命に努力することが大事 であります。 また、市民からの要望や意見を市政に反映させ、市政の方向を決める重要な役割を担っておりま す。地方が自らの創意工夫と責任で政策を決定し、実行する分権型社会を実現し、次世代につなが る安心・安全なまちづくりへ向け取り組み、さらに市民サービスの向上と財政健全化を両立した予 算編成への取り組みおよび市民への説明責任が、より一層求められ、私たち市議会が果たすべき責 務は、極めて重大であるといえます。 さて、今定例会は新年度予算を審議する重要な議会であります。 今定例会に提出のあった議案は市長提出による議案53案件であります。 どうか、議員各位におかれましては、十分なご審議をいただき、適切なるご議決をされますよう お願い申し上げ、開会のあいさつといたします。 これより本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 今定例会に提出する議案につき市長から通知がありました。 提出議案はお手元に配布した議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。 次に、今定例会において、受理した請願は請願第22-1号、請願第22-2号であります。 お手元に配布してあります、請願文書表のとおり総務常任委員会、産業土木常任委員会に付託い たしました。 次に、監査委員から平成21年11月分、12月分、平成22年1月分の例月出納検査結果につ いての報告ならびに地方自治法第199条第9項の規定に基づく、平成21年度定期監査結果報告 書が提出されました。 お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。 次に、個別外部監査人から地方自治法第252条の42第6項の規定により、個別外部監査報告 書の提出がありました。 お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。 次に、地方教育行政法により、毎年、教育委員会の事務の管理・執行の状況を点検評価を行い、 その結果を議会に報告し、公表することとなっております。 執行部より報告を求めます。 教育部長、金丸敏宣君。 ○教育部長(金丸敏宣君) それでは、平成21年度南アルプス市教育委員会の点検・評価の報告につきまして、お手元に資 8 料を配布してございますので、ご覧いただきたいと思います。 これにつきましては、法律改正によりまして、昨年度から報告をいたしておるところでございま すが、平成20年度事業についての自己点検・評価について、議会に報告するとともに、ホームペー ジ等で報告を行うものでございます。 報告書の内容につきまして、かいつまんでご説明を申し上げます。 報告書の2ページから3ページに点検評価制度の概要と手法について記してございますが、本年 度、点検評価につきましては、事務事業ごとに教育委員さん5人によります自己採点を5段階評価 で行いました。3点が目的達成であります。 次に、4ページから8ページまで点検評価の内容をまとめてございます。 平均すると3.3から3.5の評価となり、おおむね目的は達成されていることになります。 12ページからは教育委員会の活動4項目、教育委員会が管理執行する事務6項目、教育委員会 が管理執行を教育長に委任する事務80項目について、事務事業ごと5人の教育委員の評価平均値 が記してございます。 実績に対する点検内容や評価のコメントを記してございます。 以上で説明を終わります。 よろしくお願いいたします。 ○議長(斉藤哲夫君) 以上で平成21年度南アルプス市教育委員会点検評価についての報告は終わりました。 次に、産業土木常任委員会において、1月20日に農林商工部および建設部の主要事業の進捗状 況等についての所管事務調査を行いました。 次に、地方自治法第121条の規定により、市長ならびに関係行政委員の長に出席を求めたとこ ろ、お手元に配布の名簿のとおり、説明員の出席ならびに委任の通知がありました。 なお、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。 以上で報告事項を終わります。 これより本日の日程に入ります。 本日の議事日程は、お手元に配布したとおりであります。 ここで暫時休憩といたします。 休憩 午後 1時40分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 1時44分 ○副議長(向山敏宏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただ今、休憩中に議長 斉藤哲夫君から、議長の辞職願いが提出されました。 お諮りいたします。 議長辞職の件を日程に追加し、追加日程第1として議題とすることに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議長辞職の件を日程に追加し、追加日程第1として議題とすることに決しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○副議長(向山敏宏君) 追加日程第1 議長辞職の件を議題といたします。 9 地方自治法第117条の規定により、斉藤哲夫君の退場を求めます。 ( 退 場 ) まず、その辞職願いを事務局長に朗読させます。 ○事務局(保坂昌志君) それでは朗読いたします。 平成22年3月2日 南アルプス市議会副議長 向山敏宏様 南アルプス市議会議長 斉藤哲夫 辞職願い 今般、一身上の都合により、議長を辞職したいから許可されるよう、願い出ます。 以上です。 ○副議長(向山敏宏君) お諮りいたします。 斉藤哲夫君の議長の辞職を許可することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、斉藤哲夫君の議長の辞職を許可することに決しました。 斉藤哲夫君の入場を求めます。 ( 入 場 ) ただ今、議長が欠員となりました。 お諮りいたします。 この際、議長の選挙を日程に追加し、追加日程第2として直ちに選挙を行いたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議長の選挙を日程に追加し、追加日程第2として選挙を行うことと決しました。 ここで暫時休憩いたします。 休憩 午後 1時47分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 1時50分 ○副議長(向山敏宏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 追加日程第2 議長の選挙を行います。 選挙は投票により行います。 議場の閉鎖をします。 ( 議 場 閉 鎖 ) ただ今の出席議員は24人であります。 これより投票用紙を配布させます。 (投票用紙の配布) 投票用紙の配布漏れはありませんか。 (なしの声) 10 配布漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。 (投票箱の点検) 異常なしと認めます。 念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。 事務局に点呼を命じます。 なお、内池議員については、ケガをしているので、事務局職員が投票箱を持って、自席での投票 といたしますので、ご了承願います。 ○事務局(保坂昌志君) それでは敬称は省略させていただき、氏名を呼び上げますので、順次投票をお願いします。 それでは、点呼いたします。 ( 投 票 )( 点 呼 ) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 22番 内 池 虎 雄 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 ○副議長(向山敏宏君) 投票漏れはありませんか。 ( な し ) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 ( 議 場 開 場 ) 開票を行います。 会議規則第30条第2項の規定により、立会人に9番 内藤政勝君、18番 深澤永雄君を指名 いたします。 よって、両名の立ち会いをお願いいたしたいと思います。 ( 開 票 ) 選挙の結果を報告します。 投票総数24票、これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。 そのうち有効投票24票、無効投票0票。 有効投票総数中、 穴水俊一議員 2票 久保田松幸議員 22票 以上のとおりであります。 11 この選挙の法定得票数は6票であります。 よって、久保田松幸議員が第6代議長に当選されました。 ただ今、議長に当選されました久保田松幸君が議場におられるので、本席から会議規則第31条 第2項の規定により告知いたします。 久保田松幸議長からごあいさつをお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 一言ごあいさつを申し上げます。 このたびは議員の皆さま方のご推挙によりまして、第6代南アルプス市議会議長の要職に就くこ とになりました。 身に余る光栄でございます。 心から感謝を申し上げます。 この重責も痛感いたしている次第でございます。 皆さまのご推薦を受けました上には、本市の発展と、また市民福祉の推進に誠心誠意、努力する 所存でございます。 今まで以上に皆さま方のご支援とご鞭撻をよろしくお願いしまして、私の就任のあいさつとさせ ていただきます。 本日は本当にありがとうございました。 ○副議長(向山敏宏君) それでは久保田松幸議長、議長席にお着き願います。 ○議長(久保田松幸君) これより議長職を務めます。 ただ今、議長の職を辞任されました斉藤哲夫君から退任のごあいさつがあります。 斉藤哲夫君。 ○21番議員(斉藤哲夫君) 議長を辞職するにあたりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 平成20年11月に行われました議員改選におきまして、同年12月2日、皆さま方のご推挙を いただく中で、第5代の議長として就任させていただきました。 以来、1年3カ月、この長い間、皆さま方のご支援、また執行部の皆さん、また議会議員各位、 また多くの市民の皆さまのご支援をいただく中で、微力ではありますが、大過なく任期を終わるこ とができました。 心より感謝申し上げる次第でございます。 私も議会改革、議会活性化と、そういった目標を掲げ、微力ではありますが、日々まい進したわ けでございますが、やはり力不足、本当に思いも半ばでございますが、また新しい議長を中心に、 やはりその人柄が変われば、また議会のいきかたも変わってくるのではないか、そんな思いがして おりまして、ぜひともこの厳しい財政状況、またこの議会を取り巻く非常にいろいろ多くの難題も あるわけでございますが、どうか議会が一丸となりまして、新議長のもと、また執行部と手を携え まして、この南アルプス市が次代を担う子どもたちのために、素晴らしい市でありますように、ご 尽力をお願いするところでございます。 私も議長を辞職いたしましても、議長で経験した、またそういったものを少しでも生かして、微 力ながら本市の発展にまた尽くしてまいりたい、そんな思いでおります。 どうか、今まで以上にまたご指導、ご鞭撻をお願いする次第でございます。 12 結びになりましたが、南アルプス市のますますのご発展と市議会の発展、また本日、ご列席の皆 さま方のご健勝を併せてご祈念申し上げ、お礼の言葉とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(久保田松幸君) ここで暫時休憩いたします。 休憩 午後 2時18分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 2時22分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただ今の休憩中に副議長 向山敏宏君からの副議長の辞職願いが提出されました。 お諮りいたします。 この際、副議長辞職の件を日程に追加し、追加日程第3として議題とすることに、ご異議ありま せんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、副議長辞職の件を日程に追加し、追加日程第3として議題とすることに決しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 追加日程第3 副議長辞職の件を議題といたします。 地方自治法第117条の規定により、向山敏宏君の退席を求めます。 ( 退 席 ) まず、その辞職願いを事務局長に朗読させます。 ○事務局(保坂昌志君) それでは朗読いたします。 平成22年3月2日 南アルプス市議会議長 久保田松幸様 南アルプス市議会副議長 向山敏宏 辞職願い 今般、一身上の都合により、副議長を辞職したいから許可されるよう、願い出ます。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) お諮りいたします。 向山敏宏君の副議長の辞職を許可することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、向山敏宏君の副議長の辞職を許可することに決しました。 向山敏宏君の入場を求めます。 ( 入 場 ) ただ今、副議長が欠員となりました。 お諮りいたします。 13 副議長の選挙を日程に追加し、追加日程第4として直ちに選挙を行いたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、副議長の選挙を日程に追加し、追加日程第4として選挙を行うことと決しました。 ここで暫時休憩いたします。 休憩 午後 2時26分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 2時39分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 追加日程第4 副議長の選挙を行います。 選挙は投票により行います。 議場の閉鎖をします。 ( 議 場 閉 鎖 ) ただ今の出席議員は24人であります。 これより投票用紙を配布させます。 (投票用紙の配布) 投票用紙の配布漏れはありませんか。 (なしの声) 配布漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。 (投票箱の点検) 異常なしと認めます。 念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。 事務局に点呼を命じます。 なお、内池議員につきましては、ケガをしているので、事務局職員が投票箱を持って、自席での 投票といたしますので、ご了承願います。 ○事務局(保坂昌志君) それでは敬称は省略させていただき、氏名を呼び上げますので、順次投票をお願いします。 それでは、点呼いたします。 ( 投 票 )( 点 呼 ) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 進 14 22番 内 池 虎 雄 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 ○議長(久保田松幸君) 投票漏れはありませんか。 ( な し ) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 ( 議 場 開 場 ) 開票を行います。 会議規則第30条第2項の規定により、立会人に10番 小林敏徳君、17番 齋藤秀男君を指 名いたします。 よって、両名の立ち会いをお願いいたします。 ( 開 票 ) 選挙の結果を報告いたします。 投票総数24票、これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。 そのうち有効投票16票、無効投票8票。 有効投票総数中、 志村裕子議員 14票 亀ケ川正広議員 2票 以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は6票であります。 よって、志村裕子議員が第6代副議長に当選されました。 ただ今、 副議長に当選されました志村裕子君が議場におられますので、 本席から会議規則第31条 第2項の規定により告知いたします。 志村裕子副議長からごあいさつをお願いいたします。 志村裕子君。 ○副議長(志村裕子君) ただ今、副議長に当選させていただきました、志村裕子でございます。 心より御礼を申し上げます。 多くの皆さまからいただきました、尊い1票、1票、真心からのご支援と受け止めさせていただ きました。 もとより、何の力もない私でございますが、一生懸命、議長を支えてまいります。 南アルプス市議会が県下に誇れる議会となりますよう、皆さまのお力添えをよろしくお願い申し 上げます。 ありがとうございました。 ○議長(久保田松幸君) ただ今、副議長の職を辞職されました、向山敏宏君から退任のごあいさつがあります。 ○13番議員(向山敏宏君) 一言ごあいさつを申し上げます。 平成20年12月定例議会において、皆さま方の多大なご推薦をいただいて、副議長に就任いた しました。 15 1年3カ月、今日まで議員の皆さんには温かいご支援、またご理解をいただきまして、本当にあ りがとうございました。 また、今沢市長をはじめ市の執行部の皆さん方、ならびに議会事務局の皆さん、本当にご協力、 またご配慮をいただいたことにも、厚く心よりお礼を申し上げたいと思います。 おかげさまで職責を果たすことができました。それぞれの皆さんにお礼と感謝を申し上げて、簡 単でございますが、退任のあいさつとさせていただきます。 なお、南アルプス市ならびに南アルプス市議会がこれからますます発展されますことをご祈念申 し上げて、ごあいさつとさせていただきます。 本当にありがとうございました。 ○議長(久保田松幸君) ここで暫時休憩いたします。 休憩 午後 2時59分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 3時07分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 議会運営委員長の辞任に伴い、休憩中に開催された議会運営委員会において、齋藤秀男君が委員 長に、石川壽君が副委員長に互選されました。 また、文教常任委員会においても、委員長の辞任に伴い、休憩中に文教常任委員会を開催し、石 川壽君が委員長に、藤本好彦君が副委員長に互選されました。 以上で報告を終わります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第1 会議録署名議員の指名についてを議題といたします。 会議録署名議員には、会議規則第76条の規定により、 11番 清水 実君 12番 志村裕子君 16番 名取常雄君 を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第2 会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 今定例会の会期は、本日から3月18日までの17日間といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、今定例会の会期は17日間とすることに決定いたしました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 16 ○議長(久保田松幸君) 日程第3 議案第1号 「南アルプス市奨学金条例の制定について」から、日程第55 議案第53号 「富士川町の設置及び山梨県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更に伴う山梨県市町村総 合事務組合の規約の変更について」までの53案件を一括議題といたします。 市長から市政一般に対する説明ならびに提出議案に対する説明を求めます。 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 本日ここに、平成22年第1回定例会の開会にあたりまして、提出いたしました案件につきまし て、この概要を申し述べ、併せて私の所信の一端を申し上げ、議員各位ならびに市民の皆さんのご 理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。 桜のつぼみも色づき始め、本格的な春の訪れが待たれるころとなりました。今年は年明けから全 国各地で大荒れの天候が続き、東北から中国地方にかけての日本海側では、山沿いを中心に平年を 大幅に上回る積雪が観測されております。 一方、昨年末から北米や欧州、アジアなど、北半球を襲っていた寒波は北極圏から強い寒気が流 れ込みやすくなる北極振動という現象が原因で、ここ30年間でも最も強い寒気の放出が続いてお り、これが日本にも大雪をもたらしているといわれております。 市内におきましても、冬らしい寒さとなりましたが、これから春に向かって農作物の生育には良 い環境を与えるのではないかと、期待をいたしておるところであります。 また、甲府盆地の春を呼ぶ恒例の十日市が関係者の皆さんのご努力によりまして、今年も盛大に 開催されました。木工品や縁起物のお店や露店が軒を連ね、あいにくの雨模様にもかかわらず、大 変なにぎわいを見せておったところであります。 長い歴史と伝統に支えられ、今も変わることなく行われる十日市が、地域の皆さんに愛され続け ていくことを願っておるところであります。 さて、平成21年度も余すところ、わずかとなりました。大変厳しい経済情勢の中ではありまし たが、国からの経済対策関連など、本年度計画いたしました数多くの事業は、おおむね順調に進捗 いたしておりまして、市議会をはじめ市民の皆さま方のご協力に深く感謝を申し上げる次第であり ます。 一方、日本経済は外需主導で回復への道を進んでいるものの、賃金の伸び悩みや厳しい雇用情勢 を受けまして、個人消費に力強さがないのが現状でありますし、内需の弱さからその速度は緩やか となっており、本格的な回復基調には程遠い状況が続いております。 このため政府は、緊急経済対策に基づく平成21年度の第2次補正予算と平成22年度予算を一 体といたしまして、切れ目のない執行をすることによりまして、景気の持ち直しへの動きを確かな ものとするといたしております。 特に平成22年度の予算におきましては、子育て・雇用・環境・科学・技術に重点を置いて取り 組むとともに、昨年末に閣議決定いたしました、平成32年までの新成長戦略基本方針に基づき、 新たな需要と雇用を創造し、経済成長と財政規律を両立させながら、国民生活の安定と財政の持続 可能性を高めていく長期的な成長戦略の展開を進めているといたしております。 今後の経済財政運営にあたりましては、国民の暮らしに直結する施策を重視し、デフレの克服に 向けての強力な取り組みが行われることを期待いたしておるところであります。 さて、私が市民の皆さまとともに市政を歩ませていただき、3年を経過しようといたしておりま す。市長就任以来、誠実と清潔・情熱と実行の政治姿勢のもと、 「ふるさと南アルプス」を旧来にも 17 増して安全・安心の住みよいまちにいたすべく、全力を傾注いたしておるところであります。 就任1年目は、市民の皆さまとの積極的な対話を心掛け、継続事業の早期完成を目指してまいり ました。併せて、遊休化、あるいは利用度の低い市有財産の整理・処分を進め、自主財源の確保に 努めるとともに、市債の繰上償還、歳出の見直しなど、財政健全化への取り組みを図ってまいりま した。 2年目には、乳幼児医療費の窓口無料化や個別医療機関健診の導入を実現いたしたところであり ます。また、太陽光や小水力を利用した自然エネルギーの導入・研究など、環境事業の積極的な展 開や果樹観光と山岳観光の融合を図るためのフルーツ山麓フェスティバルの開催、立地等の優位性 を生かして企業誘致活動を促進し、大手食品株式会社の誘致もいたしました。 さらに3年目は妊婦健診の公費負担や子ども医療費の対象拡大を実施するとともに、窓口サービ スの向上を目指した市役所組織の再構築、また市民が直接、市政に参画しやすい仕組みといたしま して、まちづくり協働事業の公募・提案制度を導入いたしたところであります。加えて、義務教育 施設の耐震化や太陽光発電システムの設置、中学校への武道場建設など、国の経済対策を最大限、 活用して教育環境の充実を図ってまいりました。 このように、この3年間は数々の政策やさまざまな行政課題に的確に対応しながら、地域の特性 を生かしたまちづくりを進めてまいったところであります。今後も緊急を要する事業や市政の課題 に臨機応変に対応し、豊かな暮らしと安らぎのある都市づくりを基本理念といたしまして、心のか よい合う思いやりのある市政の実現を目指し、市民の皆さまが住んでよかったと実感できる市民主 体のまちづくりに向けまして、努力を重ねてまいる所存でございます。 続きまして、新たな年度に向けて、主な政策課題につきまして申し上げます。 まず、総合計画後期基本計画についてでございますが、昨年9月より総合計画審議会におきまし て、ご審議をいただいてまいりました、後期計画につきましては、まちづくりの具体的な方策や対 策である施策の数を40項目に集約するとともに、進捗状況を把握しやすく、また取り組みやすく するために、施策ごとの目標値であります、まちづくり指標を年度ごとに設定することといたしま した。 また、課題や重点事業を現状に即した内容に修正した上で、先般、各地区合同の地域審議会に後 期計画案をお示しし、ご意見をいただいたところであります。今後は各地域の審議会の意見を踏ま えた最終案の取りまとめがされ、総合計画審議会からの答申をいただくこととなりますが、向こう 5年間はこの後期計画に基づき、基本構想で掲げた「人と自然が響き合う新文化都市 南アルプス 市」の実現に向けまして、必要な政策に積極的に取り組んでまいる所存であります。 次に、地域公共交通についてでございますが、市内の公共交通網の整備につきましては、地域公 共交通活性化協議会におきまして検討をいただいた結果、甲西バイパスなどの基幹道路を活用し、 市外にあるJRの最寄り駅へバス等により連携する、新たな公共交通体系の整備を図るため、通勤・ 通学者を対象に実証運行を行うことといたしました。 本市にとりましては、市内を南北に縦断する公共交通の整備は合併時からの懸案でありまして、 今後も積極的に取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。また、高齢者や障害をお 持ちの方々など、いわゆる交通弱者の支援に関する調査事業を総務省の所管団体であります地方自 治研究機構と共同で実施することといたしております。 次に、地球温暖化対策についてでございますが、政府は今国会に地球温暖化対策基本法の提出を 予定いたしております。この法案が制定されますと、地方自治体としても従来にも増した対策が必 要となることが予想されるところでございます。 18 本市では、これまでも低炭素社会構築のため、公共施設への太陽光発電システムの導入や金山沢 川の砂防堰堤を利用いたしまして、水力発電所の設置、南アルプス市地球温暖化実行計画の策定を 踏まえた職員のグリーンマニフェスト宣言など、温室効果ガスの排出抑制を図るため、さまざまな 取り組みを行ってまいったところであります。 このような中におきまして、昨年から太陽光発電の新たな買い取り制度が始まるなど、市民の皆 さまの関心も高いことから、国や県の制度と併せまして、利用できる住宅用の太陽エネルギーシス テム設置費に対する助成制度を創設することといたしたところであります。この制度を多くの市民 の皆さまが活用されまして、住宅用の太陽光発電が一層普及することにより、家庭からも二酸化炭 素排出量の削減につながることで、環境意識の高揚と環境負荷の少ないまちづくりの取り組みが一 段と促進されるものと期待いたしておるところでございます。 次に、収税対策についてでございますが、多くの市民の皆さまからご要望をいただき、導入へと 検討を進めてまいったところでありますが、市民税等をコンビニエンスストアで納めることを可能 とするコンビニ収納につきまして、その体制が整いましたので、この4月から導入いたすこととい たしたところであります。 これによりまして、市役所の執務時間や金融機関の営業時間などにかかわりなく、休日や夜間で も市税を納めることが可能となりまして、納税の機会がより一層拡大されることによって、納税者 の利便性が高まるものと考えておるところであります。今後も市税等の収納対策の強化に努めてま いりたいと考えておるところでございます。 次に、市民の健康に関してでございます。 急速な高齢化に伴い、社会保障費の給付が膨らみ、財務省が発表する国民負担率のうち社会保障 負担は平成21年度も過去最高を記録いたしました。本市におきましても、生活習慣病の高額医療 対象者が増加傾向にありまして、 高額医療費の抑制が課題となっております。 このようなことから、 疾病の早期発見、また早期治療に向けまして、健診機会をより多く市民の皆さまに提供するため、 人間ドックの受診対象年齢を40歳から74歳までの間は、毎年受診できるよう拡大をすることと いたしました。これによりまして、多くの市民の皆さんが自身の健康を知る機会が拡大され、健康 づくりの推進につながるものと考えているところでございます。 次に、子育て支援についてでございますが、平成23年4月の開館を目指して、甲西児童館の建 設を進めてまいりたいと考えております。この児童館は国の経済対策関連交付金事業を活用いたし まして、県産材を活用して建設する予定でございます。地球環境に配慮した木のぬくもりのある施 設とする計画でございますが、この4月に開館いたします、白根児童館に次ぐ6館目の拠点施設と なりまして、地域における子どもたちの安心で安全な居場所となるものと考えておるところでござ います。 また、放課後児童クラブで利用児童数の多い櫛形豊・白根飯野児童クラブを分割いたしまして、 それぞれ第2児童クラブを開設することといたしました。地域の子育て支援策につきましては、今 後も積極的に推進し、安心して子育てできる環境づくりを進めてまいる所存であります。 続きまして、雇用について申し上げます。 現在、雇用を取り巻く環境は相変わらず厳しい状況が続いておるところでございますが、そのた め引き続き離職者の雇用対策を積極的に進めるため、国・県と連携いたし、雇用創出事業といたし まして、環境美化や道路水路の維持補修、公共交通の運行事業などを実施いたしてまいります。 次に、水道事業についてであります。 平成20年度に策定いたしました、水道ビジョンに基づきまして、現在、白根インター北側に3千 19 トンの在家塚配水池の築造を行っております。新年度に入りまして、付帯する送水管等の工事に着 手し、整備が完了する本年秋を目途に供用開始をする予定といたしております。 また、日量最大2万トンの浄水処理能力があります駒場浄水場につきましては、管理棟の耐震化 実施設計を行ってまいります。さらに中野・上野浄水場につきましても、膜処理による施設整備を 行う予定といたしております。このほか老朽管の敷設替え工事や災害時の飲料水供給体制の充実な ど、将来にわたりまして市民の皆さまに安心で安全な水を、より安定的に供給していくための所要 の対策を行ってまいります。 次に、奨学金制度について申し上げます。 現在、奨学金貸与事業を行っている財団法人南アルプス奨学会につきましては、公益法人制度改 革に関する法律が公布されまして、これによりまして、行政委託型の現行の形では存続が不可能と なりましたので、これに伴いまして、3月末をもちまして、これを解散し、基本財産が市に寄付さ れることによりまして、市が事業を引き継ぐことといたしました。経済的な理由によりまして、修 学が困難な高校生や大学生に対しまして、これまで行ってまいりました奨学金制度は、向学意欲が 高く、社会に貢献し得る人材の育成につきまして、欠かせないものであります。特に一昨年から世 界的な不況による雇用状況の悪化から、市内でも奨学金の希望者は増加傾向が続いており、こうし たことからもこの事業を引き継ぎ、奨学金制度の充実を図っていく必要があると考えておりますの で、改めてご理解をいただきたいと思う次第であります。 以上、市政に対しまして、私の姿勢と主要な政策課題につきまして、ご説明を申し上げてまいり ました。 将来にわたりまして、健全財政を堅持し、持続可能な地域社会の構築のためには、市民の皆さん との真の協働がより一層必要となってまいります。そのためにも市長の職責を全力で果たしてまい る所存でありますので、何とぞ市民の皆さま、また議会各位に改めてご理解とご協力を心からお願 いを申し上げる次第であります。 続きまして、本定例会に提出いたしました案件につきまして、その内容をご説明申し上げます。 3月定例会に提出いたしました案件は条例案13件、予算案31件、その他の案件9件の、合わ せて53案件でございます。 まず、議案第1号 南アルプス市奨学金条例の制定と、第2号議案 奨学基金条例の制定につい てであります。 2案件とも、財団法人南アルプス市奨学会の解散に伴いまして、市が改めて奨学金事業を引き継 ぐために必要な条例の制定を行うものであります。 次に、議案第3号は公職選挙法の改正に伴いまして、選挙運動用ビラの作成に要する費用を公費 負担とする改正であります。 続きまして、第4号議案についてでありますが、地方公共団体の財政の健全化に関する法律が公 布されたことに伴いまして、監査委員条例の必要な改正を行うものであります。 次に議案第5号につきましては、労働基準法の改正に伴い、職員の時間外勤務手当等について所 要の改正を行うものであります。 次に議案第6号は、白根中央公民館の移転に伴い、公民館条例の改正を行うものであります。 続きまして、議案第7号から第10号までの4案件でありますが、平成19年度より建設を進め てまいりました、南アルプス市健康福祉センターが完成し、新年度より全館供用開始となることか ら、関連する各施設の条例について、必要な改正を行うものでございます。 次に、議案第11号は芦安山岳館のさらなるサービスの向上と、山岳観光拠点としての利用活用 20 を促進することを目的に、その管理を指定管理者に委託できるようにするため、所要の改正を行う ものであります。 次に議案第12号は、道路法施行令に規定する占用料の額等が改正されたことに伴いまして、道 路占用料徴収条例の必要な改正を行うものであります。 続きまして、議案第13号 南アルプス市火災予防条例の一部改正についてでございます。 平成20年10月に発生いたしました、大阪市浪速区の個室ビデオ店火災を踏まえ、個室型店舗 の避難管理対策が示されたことによりまして、防災安全対策を推進するための改正をいたすもので ございます。 次に、本定例会に提出いたしております、予算案について、その概要をご説明申し上げます。 はじめに、議案第14号 平成21年度一般会計補正予算(第7号)についてでございます。 補正額を2億1,699万3千円といたしまして、歳入歳出予算の総額を316億9,662万 4千円といたしております。今回の補正予算につきましては、国の第2次補正予算におきまして、 明日の安心と成長のための緊急経済対策といたしまして、地方公共団体が行うインフラ整備等を支 援する地域活性化・きめ細かな臨時交付金に伴いまして、対象事業費の計上と既存事業等の確定・ 精算に伴う予算調整によるものであります。 主な補正内容について、ご説明申し上げます。 まず、地域活性化・きめ細かな臨時交付金事業についてでございますが、3億3,942万4千 円の交付金を受け、積極的に地域の活性化対策に取り組むものとし、対象事業費といたしまして、 総額5億1,036万3千円を計上いたしております。 主な事業といたしましては、道水路の補修や生活道路の整備、小中学校や社会体育施設、保育所、 養護老人ホームなどの公共施設整備事業、農道や農業用水路の改修事業、観光施設の維持管理事業 など、全19事業に充当し、有効に活用いたしてまいろうというものでございます。 また、6月および9月に補正を計上いたしました、地域活性化・経済危機対策交付金および地域 活性化・公共投資臨時交付金につきましては、金額が確定いたしました。4,370万3千円の追 加交付が見込まれることとなってまいりました。 加えて、実施予定事業の見直しや事業確定に伴う不用額の振り替えを行うことによりまして、新 規事業の計上や既存の事業への財源充当をいたしております。さらに生活バス路線の運行補助金、 不妊治療費の助成費などを追加したほか、各特別会計への繰出金や各基金への積立金なども計上い たしたところでございます。 また、政権交代によりまして、執行停止となった子育て応援特別支給事業をはじめ、その他多く の事業におきまして、事業費の確定などに伴う減額補正をいたしております。なお、今回、補正予 算で計上いたしました、きめ細かな臨時交付金事業を含めまして、30事業につきましては、年度 内に事業が完成しないため、改めて繰越明許費といたしております。この点につきましても、ぜひ ご理解をいただきたいと思います。 また、各特別会計の補正予算につきましては、それぞれ10会計における事業費等の確定や、精 算に伴う予算調整を行うものであります。 続きまして、平成22年度予算についであります。 予算案につきましては、一般会計と17の特別会計、2つの企業会計を合わせまして20会計と なります。 はじめに、議案第25号は一般会計予算についてでございます。 歳入歳出予算の総額につきましては、歳入歳出それぞれ268億4,772万1千円であり、前 21 年度と比較いたしますと、3,868万8千円、0.1%の増額となっておりますが、政権公約に 基づき、平成22年度から従来の児童手当に上乗せして支給されます子ども手当て分が、おおむね 10億6千万円、 計上されておりますので、 実質的には市税等の減収を見据えた緊縮型の予算となっ ております。 歳入予算でありますが、景気低迷における個人所得の大幅な減少や企業収益の悪化等によりまし て、大変厳しい状況下であります。市税におきましては、特に個人および法人市民税の減額が大き く、全体では5.8%の減となっております。 また、自動車取得税交付金などの各種交付金も減少いたしておるところでございます。地方交付 税につきましては、 国の地方財政対策によりまして、 増額が見込まれることから、 3. 2%増の76億 5千万円を計上いたしております。 また、市債につきましては、財源不足を補うため、昨年を上回る17億円の臨時財政対策債を見 込んでおりますが、普通建設事業の抑制に伴い、合併特例債が減少したことによりまして、全体で は2.1%の減額となっておるところでございます。 歳出につきましては、昨年に引き続きまして、普通建設事業費につきましては、枠配分方式を導 入し、 総合計画の第6次実施計画に基づきまして、 優先順位を明確にし、 前年比26. 8%減の28億 5,108万4千円といたしました。 さらに経常経費の抑制に努め、人件費・物件費につきましても、減額をいたしておりますが、扶 助費や公債費が増えている状況にあります。地方を取り巻く厳しい経済情勢の中、財政の健全性の 確保に努め、行財政改革の一層の推進を図りながら、市民生活の安心と安全に向けまして、誠心誠 意、取り組んでいかなければならないものと考えておるところであります。 続きまして、総合計画の基本政策別に主な事業につきまして、ご説明申し上げます。 第1は、 「情報と連携の都市づくり」についてでございます。 5年ごとに行われる国勢調査の事業費といたしまして、2,013万4千円、コンビニ収納制度 の導入費を含めまして、市税収納強化対策事業に2,181万1千円、新年度中に執行されます参 議院の選挙、知事、県議会議員の選挙費用7,794万8千円、庁舎の省エネルギー化改修事業費 に6,500万円などを計上いたしております。 次に、地域ネットワークの充実といたしまして、地域コミュニティーイベントの開催1,057万 9千円を計上いたしました。また、協働のまちづくり推進事業に44万8千円、男女共同参画事業 に189万6千円も計上いたしております。 安全な環境づくりにつきましては、地域防災拠点といたしまして、今年度、完成予定の消防庁舎・ 防災センター整備事業に6億7,305万円、消防力強化のための消防ポンプ自動車等の購入費に 3,606万8千円、交通安全対策の啓発事業といたしまして833万9千円を計上いたしておる ところであります。 第2には、 「にぎわいと活力あふれる都市づくり」についてでございます。 まず、商工業の振興についてでございますが、企業誘致を推進する産業立地支援事業費といたし まして5,900万5千円、商工業の振興を図るための商工会活動事業支援事業に2,682万円 を計上いたしております。 農林水産業の振興につきましては、湯沢エリアオープンに向けまして整備を進めております、滞 在型市民農園クラインガルテン整備事業に1億7,470万7千円を計上いたしております。さら に、農業用排水路等の改修事業に5,006万2千円、かんがい排水事業や畑地帯総合整備事業等 の県営土地改良事業に2億5,541万1千円を計上いたしました。 22 また、地域資源を生かした観光振興といたしましては、フルーツ山麓フェスティバル開催事業費 に1,023万8千円、マイカー規制に伴う駐車場整備といたしまして、利用者のニーズに対応し た施設改修を実施し、地域活性化を図るための芦安温泉ロッジ周辺整備事業に1億5,500万円 を計上いたしております。 さらに労働環境の整備では、就業機会の充実を図るため、雇用創出事業に1億634万8千円を 計上いたしました。 第3は、 「うるおいと利便性のある都市づくり」についてでありますが、道路網整備につきまして は、生活関連道路整備事業13路線に、合わせて2億9,030万円、安全で快適な道路環境を維 持するための道水路等の補修事業費に9,212万6千円、街路整備事業費に2億2,095万4千 円を計上いたしております。 また、公共交通の整備では、新たな地域交通活性化事業といたしまして、コミュニティーバス実 証運行事業に緊急雇用創出事業交付金を含めまして、 4, 404万2千円を計上いたしております。 第4は、 「快適で心のかよい合う都市づくり」についてでございますが、まず社会福祉の充実につ いてでございますけれども、 障害者福祉施策といたしまして、 重度心身障害者医療費助成事業に2億 5,714万3千円、障害者自立支援法に基づく介護給付・訓練等給付事業費に7億2,152万 8千円を計上いたしております。 また、生活保護費支給事業には4億2千万円、突然解雇等により、住居や職を失い、また失う恐 れがある方々に対しまして、住宅や就労機会の確保等を行う支援員設置事業に1,113万2千円 を計上いたしております。 高齢者福祉施策といたしまして、敬老祝品支給事業費1,741万9千円、養護老人ホーム「慈 恵寮」管理委託費といたしまして1億1,800万円を計上いたしておりますが、高齢者が自立し た生活を行うための各種支援・介護予防・介護給付事業につきましては、介護保険制度におきまし て、対応いたしております。 児童福祉施策といたしましては、 国の新しい施策といたしまして、 子ども手当てにつきましては、 既存の児童手当と合わせまして、16億9,222万円を計上いたしております。 また、子育て支援対策といたしましては、子ども医療費助成事業2億4,879万4千円、市内 19カ所の放課後児童クラブ運営管理費に5,884万3千円を計上いたしました。 さらに、子育て環境の充実を図るために、甲西地区への児童館の建設事業費といたしまして、1億 7,729万4千円を計上いたすなど、数多くの子育て支援事業を行うことといたしております。 健康づくりの推進につきましては、少子化対策と健康の保持といたしまして、妊婦・乳幼児健診 事業費に7,100万3千円、休日・夜間の急病にも安心できる救急医療体制の整備事業に4, 937万9千円、さらに新年度から健診対象年齢の拡大を図った人間ドック健診事業には4, 894万8千円を計上いたしております。 また、自然環境の保全と活用についてでございますが、低炭素社会の実現を図るためには、太陽 光発電や太陽熱などを利用したシステム設置に助成を行う、地球温暖化対策機器設置費支援事業に 501万4千円、木質バイオマスを代替燃料として活用する可能性を探るバイオマス資源利用促進 事業につきましては539万7千円、環境基本計画ならびにバイオマスタウン構想策定事業には 939万4千円を計上いたしております。 第5は、 「個性と文化をはぐくむ都市づくり」についてでありますが、学校教育の充実では、白根 東小学校屋外プール改築事業費といたしまして1億3,367万6千円、少人数教育の推進、複数 学級の解消など、きめ細かな指導の充実を図るため、市単の教職員の配置事業に8,964万5千 23 円、児童生徒の指導上の諸問題の解決を図るための教育支援センター運営費には545万6千円、 大学生や高校生を対象といたした奨学金貸与事業には1,068万円を計上いたしております。 スポーツ・レクリエーションの振興では、来る4月11日に開催予定の第8回南アルプス桃源郷 マラソン大会開催費用1,503万円、生きがいと健康増進を目的といたしました、各種スポーツ 教室開催事業につきましては816万2千円を計上いたしております。 また、社会体育施設の整備事業といたしましては、櫛形北体育館の耐震補強および大規模改造事 業におきましては、8,492万4千円を計上いたしております。 次に、各特別会計予算について、ご説明を申し上げます。 まず議案第26号の国民健康保険特別会計予算についてでございますが、一般被保険者と退職被 保険者の給付費といたしまして44億2,404万8千円を計上し、予算総額を66億5,064万 6千円といたしております。 次に、議案第27号 老人保健特別会計予算でありますが、医療制度が後期高齢者医療制度に変 わりまして、2年目が経過し、年度遅れで請求される医療給付費を見込んでおりますが、予算額は 前年度より大幅に減額となり、予算の総額は27万4千円といたしております。 続いて、議案第28号 後期高齢者医療特別会計予算につきましては、被保険者数の増加により まして、広域連合納付金9億4,557万1千円を見込み、予算の総額は9億8,908万2千円 といたしております。 次に、議案第29号 介護保険特別会計予算でございますが、第4期介護保険事業計画における 中間期である2年目を迎え、保険給付費41億7,107万9千円を計上し、予算の総額を44億 7,676万6千円といたしております。 次に、 議案第30号 居宅介護予防支援事業特別会計予算でございますが、 介護認定の要支援1お よび要支援2の認定者を対象といたしました、介護予防プラン作成にかかわる経費を見込み、予算 の総額を1,240万4千円といたしております。 次に、議案第31号 下水道事業特別会計予算についてでございますが、供用開始区域の維持管 理費や公共下水道整備事業費といたしまして、8億8,114万5千円を計上し、予算の総額を 21億2,466万1千円といたしております。 次に、議案第32号 芦安農業集落排水事業特別会計予算でございますが、施設の維持管理費が 主なものでありまして、予算の総額を1,683万6千円といたしております。 続きまして、議案第33号 温泉給湯事業特別会計予算につきましては、芦安地区の温泉給湯施 設の管理運営費でございまして、予算の総額を265万1千円といたしております。 次に、議案第34号 山梨県北岳山荘管理事業特別会計予算につきましては、施設の運営管理費 が主なものでございまして、予算の総額を9,939万8千円といたしております。 次に、議案第35号 白根簡易水道事業特別会計予算でありますが、水道施設の維持管理費が主 なものでありまして、予算の総額を1,842万6千円といたしております。 続きまして、議案第36号 芦安簡易水道事業特別会計予算でありますが、水道施設の維持管理 費が主な計上でありまして、予算総額を3,283万9千円といたしております。 次に、議案第37号から議案第41号までは5つの財産区管理会特別会計予算でありまして、そ の合計額は1,887万3千円といたしております。 次に、議案第42号 土地取得造成事業特別会計予算でございますが、上今諏訪中河原地区の工 場用地造成事業費や、土地開発基金から借入金の償還金を計上し、予算の総額を3億6,849万 8千円といたしております。 24 続きまして、議案第43号 水道事業会計予算でございますが、主な内容は上野・中野および高 尾浄水場の膜処理施設設置工事、公共下水道事業に伴う給排水管の敷設替え工事、老朽管の敷設替 え工事等でありまして、建設改良工事費10億5,998万9千円を計上し、歳出予算の合計を 24億8,206万4千円といたしております。 次に、議案第44号 自動車運送事業会計についてでありますが、バス運行にかかわる営業費用 を見込み、歳出予算の合計を2,506万8千円といたしております。 以上が予算案の説明であります。 次に、議案第45号および議案第46号の2案件につきましては、芦安地内2施設の管理をそれ ぞれ指定管理者に委託をするために伴い、地方自治法第244条の2第6項の規定によりまして、 議会の議決をいただく必要がありますので、提案いたすものであります。 次に、議案第47号 土地改良事業の施行についてでありますが、老朽化した用排水路を改修す るにあたりまして、土地改良法第96条の2第2項の規定によりまして、議会の議決を経る必要が ありますので、提案いたすものであります。 次に、議案第48号 市道路線の変更についてでありますが、市道整備事業にかかる道路1路線 の変更について、提案いたすものであります。 次に、議案第49号は下今諏訪地内にある昭和町との境界の決定案に対する意見を山梨県知事か ら求められ、 地方自治法第9条の2第3項の規定によりまして、 議会の議決を経る必要があるため、 提案をいたすものであります。 続きまして、議案第50号から議案第53号までの4案件についてでありますが、これらの案件 につきましては、富士川町の設置と山梨県市町村自治センターの解散に伴い、関連する一部事務組 合の規約の変更や、あるいは財産の処分に関しまして、提案をいたすものであります。 以上、 提出案件についてのご説明を申し上げたところでありますが、 何とぞよろしくご審議の上、 ご議決いただけますようお願い申し上げ、あいさつといたしたいと思います。 平成22年3月2日 南アルプス市長 今沢忠文 ○議長(久保田松幸君) 以上で市長の説明が終わりました。 この際、申し上げます。 ただ今、議題となっております53案件のうち、日程第3 議案第1号から日程第48 議案第 46号まで、以上46案件については、所管の常任委員会に付託することになっておりますので、 これらの案件につきましては、大綱的な質疑にとどめたいと思います。 これより大綱質疑に入ります。 大綱質疑の通告はありませんので、大綱質疑を終結いたします。 ただ今、議題になっております、日程第3 議案第1号から日程第48 議案第46号までの 46案件につきましては、お手元の議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託いたします。 本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。 ここで暫時休憩いたします。 再開は午後4時40分といたします。 休憩 午後 4時30分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 4時40分 25 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、日程第49 議案第47号 南アルプス市営土地改良事業の施行についての補足説明を求 めます。 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) それでは補足説明を行いますので、議案書の59ページをお開きください。 議案第47号 南アルプス市営土地改良事業の施行について 南アルプス市営土地改良事業を次のとおり施行する。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 1 施行年度 平成22年度から平成23年度まで 2 名 南アルプス市営土地改良事業「基盤整備促進事業」 称 3 工事場所 南アルプス市櫛形地内 4 工事概要 地方病溝渠整備事業 用排水路工延長1,300メートル 5 概算事業費 6千万円 6 施行方法 団体営 7 計画概要図 別添資料のとおり 提案理由 土地改良事業の施行については、土地改良法(昭和22年法律第195号)第96条の2第2項 の規定により、議会の議決を経る必要があるので、この案を提出するものである。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第47号は会議規則第35条第3項の規定により、委員会へ の付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第47号は委員会付託を省略することに決しました。 これより議案第47号の討論に入ります。 討論の通告はありませんで、討論を終結いたします。 これより議案第47号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 26 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第47号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第50 議案第48号 市道路線の変更についての補足説明を求めます。 建設部長、小池厚君。 ○建設部長(小池厚君) それでは議案第48号について、ご説明いたします。 議案書の60ページをお開きください。 朗読して説明をいたします。 また、お手元に議案第48号の資料が配布されていると思いますので、これも一緒にご覧いただ きたいと思います。 議案第48号 市道路線の変更について 道路法(昭和27年法律第180号)第8条第2項の規定により、市道路線を次のとおり変更す る。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 内容についてでありますが、変更路線、単位、メートル、整理番号、路線名、新旧別、起点、終 点、延長、最小幅員、最大幅員、摘要の順に説明いたします。 変更路線 整 路 理 番 線 号 1 名 和泉11号線 旧 起 点 ・ 旧 終 点 和泉字下川瀬1000番1地先・東南湖字横川南畑2182番2地先 延 長 326.6メートル 最小幅員・最大幅員 7.5メートル・13.5メートル 新 起 点 ・ 新 終 点 戸田字下戸田371番78地先・東南湖字横川南畑2182番2地先 延 長 496.6メートル 最小幅員・最大幅員 6.5メートル・13.5メートル 摘 要 甲西地区 この道路は別添の議案第48号資料の1ページにございます。現在道路改良中の路線でございま す。 提案理由 市道整備事業にかかわる道路の路線の変更をしたいので、この案を提出するものである。 以上でございます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 27 ただ今、議題となっております議案第48号は会議規則第35条第3項の規定により、委員会へ の付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第48号は委員会付託を省略することに決しました。 これより議案第48号の討論に入ります。 討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第48号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第48号は原案のとおり可決されました。 次に、 日程第51 議案第49号 南アルプス市及び昭和町の境界の決定に関する意見について、 補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) それではただ今、議題になりました、議案第49号の補足説明を申し上げます。 南アルプス市及び昭和町の境界の決定に関する意見について 地方自治法(昭和22年法律第67号)第9条の2第1項の規定により、山梨県知事から南アル プス市と昭和町との境界について、別紙境界決定案に対する意見を求められたので、これに対し、 下記のとおり意見を述べることについて、同条第3項の規定により、議会の議決を求める。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 記 意見 異議はない。 提案理由 南アルプス市下今諏訪地内の昭和町との境界について、地方自治法第9条の2第1項の規定によ りまして、山梨県知事から境界決定案に対する意見を求められたと。境界の決定については、同条 第3項の規定によりまして、関係市町であります南アルプス市と昭和町の議会の議決を経なければ ならないので、この案を提案いたすわけであります。 この件につきましては、本市の下今諏訪字永光地区の公図と、昭和町の築地新居地区の地籍図に おいて、一部、重複している部分があるということで、当該地域の地図が混乱となっておりました。 このため、地図混乱の解消におきまして、白根町の時代から何度か昭和町との話し合いがなされ てきましたが、なかなか進展が得られなかったということでございます。 そんな中、平成19年12月には法務局のほうで公図の電子化に伴いまして、境界を確定し、重 複している公図の修正を求められたというところでございます。 再び本市と昭和町で協議を重ねまして、今回、両市町との間で境界の合意に至りましたので、本 案を提出いたすものでございます。 28 よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第49号は会議規則第35条第3項の規定により、委員会へ の付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第49号は委員会付託を省略することに決しました。 これより議案第49号の討論に入ります。 討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第49号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第49号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第52 議案第50号 富士川町の設置に伴う山梨県市町村自治センターを組織する 地方公共団体の数の変更について、補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) ただ今、議題となりました、議案第50号の補足説明を申し上げます。 65ページをお願いいたします。 議案第50号 富士川町の設置に伴う山梨県市町村自治センターを組織する地方公共団体の数の 減少について 富士川町の設置に伴い、市町村の合併の特例等に関する法律(平成16年法律第59号)第14条 第1項の規定を適用し、山梨県市町村自治センターが富士川町の区域における事務を従前の例によ り行うものとしたことについて、地方自治法(昭和22年法律第67号)第286条第1項の規定 により、山梨県市町村自治センターを組織する地方公共団体の数を次のとおり減少する。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 増穂町及び鰍沢町が平成22年3月7日をもって、山梨県市町村自治センターを脱退し、富士川 町が平成22年3月8日から山梨県市町村自治センターに加入するので、山梨県市町村自治セン ターを組織する地方公共団体の数を減少する。 提案理由 増穂町および鰍沢町が平成22年3月8日に合併して富士川町が設置されることに伴い、山梨県 29 市町村自治センターが富士川町の区域における事務を従前の例により行うことについて、地方自治 法第286条および第290条の規定により、関係地方公共団体の議会の議決を経なければならな いので、この案を提出いたすものでございます。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第50号は会議規則第35条第3項の規定により、委員会へ の付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第50号は委員会付託を省略することに決しました。 これより議案第50号の討論に入ります。 討論の通告はありませんで、討論を終結いたします。 これより議案第50号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第50号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第53 議案第51号 山梨県市町村自治センターの解散について、および日程第 54 議案第52号 山梨県市町村自治センターの解散に伴う財産処分についての2案件の補足説 明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) それでは66、67ページをお願いいたします。 議案第51号、議案第52号を一括ということで、補足説明を申し上げます。 議案第51号 山梨県市町村自治センターの解散について 地方自治法(昭和22年法律第67号)第288条の規定により、平成22年3月31日をもっ て、山梨県市町村自治センターを解散する。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 提案理由 山梨県市町村自治センターが平成22年4月1日から山梨県市町村総合事務組合と統合すること に伴い、平成22年3月31日をもって、山梨県市町村自治センターを解散するために、地方自治 法第288条および第290条の規定により、関係地方公共団体の議会の議決を経なければならな 30 いので、この案を提出いたすものでございます。 次に、議案第52号 山梨県市町村自治センターの解散に伴う財産処分について 地方自治法(昭和22年法律第67号)第289条の規定により、山梨県市町村自治センターの 解散に伴う財産処分について、次のとおり関係地方公共団体の協議の上、定めるものとする。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 財産処分に関する協議書 地方自治法(昭和22年法律第67号)第289条の規定により、山梨県市町村自治センターの 解散に伴う財産処分を次のとおり定めるものとする。 山梨県市町村自治センターの財産はすべて山梨県市町村総合事務組合に帰属させる。 提案理由 地方自治法第289条の規定により、山梨県市町村自治センターの解散に伴う財産処分について は、すべて山梨県市町村総合事務組合に帰属させるために、地方自治法第290条の規定により、 関係地方公共団体の議会の議決を経なければならないので、 この案を提出いたすものでございます。 県内市町村および一部事務組合の事務を共同処理しております、山梨県市町村総合事務組合と山 梨県市町村自治センターとは既存のあり方を検討いたしまして、事務事業を総合的に担うことによ りまして、効率的な共同処理を行うため、平成22年4月1日をもって統合するというものでござ います。 大きな理由といたしましては、限られた人員体制の中で組合の強化を図ったり、統合組織および 市町村の事務効率化と経費の削減を図る。 そのほか、 今年度末に合併特例法の期限が迫りまして、 県内市町村の合併後の姿が見えてきたと。 また、県内の同様の組合は平成16年度以降、統合に取り組んできている。また、平成15年度に 市町村総合事務組合を組織する地方公共団体が県内全市町村となったというようなことが理由で、 今回立てたようでございます。 また、山梨県市町村自治センターの解散によりまして、所有しておりました土地・建物・備品等、 また自治会館の管理基金につきましては、山梨県市町村総合事務組合に帰属させるべく、本案件を 提案いたすものでございます。 よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第51号および議案第52号の2案件は、会議規則第35条 第3項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第51号および議案第52号の2案件は委員会付託を省略することに決しました。 31 これより議案第51号の討論に入ります。 討論の通告はありませんで、討論を終結いたします。 これより議案第51号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第51号は原案のとおり可決されました。 次に議案第52号の討論に入ります。 討論の通告はありませんで、討論を終結いたします。 これより議案第52号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第52号は原案のとおり可決されました。 次に、日程第55 議案第53号 富士川町の設置及び山梨県市町村総合事務組合の共同処理す る事務の変更に伴う山梨県市町村総合事務組合規約の変更についての補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) 68ページをお願いいたします。 議案第53号の補足説明を申し上げます。 議案第53号 富士川町の設置及び山梨県市町村総合事務組合の共同処理する事務の変更に伴う 山梨県市町村総合事務組合規約の変更について 富士川町の設置に伴い、市町村の合併の特例等に関する法律(平成16年法律第59号)第14条 第1項の規定を適用し、山梨県市町村総合事務組合が富士川町の区域における事務を従前の例によ り行うものとしたことおよび山梨県市町村総合事務組合が平成22年4月1日に山梨県市町村自治 センターと統合することにより、山梨県市町村総合事務組合の共同処理する事務を変更することに ついて、地方自治法(昭和225年法律第67号)第286条第1項の規定により、山梨県市町村 総合事務組合の組合規約を次のとおり変更する。 平成22年3月2日提出 南アルプス市長 今沢忠文 山梨県市町村総合事務組合規約(昭和51年山梨県指令地第6-53号)の一部を次のように改 正する。 ということで、 70ページに新旧対照表がありますので、 ご覧になっていただきたいと思います。 まず、第3条でございます。これは組合の共同処理する事務ということでございます。 第3条中第8号を第10号として、第2号から第7号までを2号繰り下げ、第1号の次に、次の 2号を加えるということで、 第2号といたしまして、 山梨県自治会館の設置及び管理に関する事務、 3号といたしまして、市町村職員の共同研修機関の設置及び運営に関する事務を加えるということ でございます。 それから71ページでございます。 32 別表になりますけれども、 最初のところで第3条第1号に掲げる事務というものを、 第3条第1号 から3号までに掲げる事務に改めます。 第3条第2号及び第6号に掲げる事務を第3条第4号及び第8号に掲げる事務に改めまして、増 穂町・鰍沢町を削りまして、南部町・富士川町に改めるということでございます。 72ページの中段でございます。 第3条第3号第5号及び第8号に掲げる事務を、第3条第5号第7号及び第10号に掲げる事務 に改めまして、増穂町・鰍沢町を削りまして、南部町・富士川町に改めるものでございます。 次に、第3条4号に掲げる事務を第3条6号に掲げる事務に改めまして、同じく増穂町・鰍沢町 を削りまして、南部町・富士川町に改めるものでございます。 次に73ページでございますけれども、第3条第7号に掲げる事務を第3条9号に掲げる事務に 改めまして、同じく増穂町・鰍沢町を削りまして、南部町・富士川町に改めるものでございます。 69ページへお戻りいただきたいと思います。 附則 (施行期日) 1 この規約は平成22年4月1日から施行する。 (事務の承継) 2 山梨県市町村総合事務組合は、平成22年3月31日をもって解散する山梨県市町村自治セ ンターの事務を承継する。 提案理由 増穂町・鰍沢町が平成22年3月8日合併し、富士川町が設置されることに伴いまして、山梨県 市町村総合事務組合が富士川町との区域における事務を従前の例により行うこと、ならびに山梨県 市町村総合事務組合が平成22年4月1日に山梨県市町村自治センターと統合することにより、山 梨県市町村総合事務組合の共同処理する事務を変更にすることについて、地方自治法第286条第 1項および第290条の規定により、関係地方公共団体の議会の議決を経なければならないという ことで、この案を提案いたすものでございます。 以上で補足説明を終わります。 よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 浅野議員。 ○19番議員(浅野伸二君) 分からないことがあるので、お尋ねをしたいと思います。 この中で山梨県の全市町村と書いてある割には、この中に甲府・韮崎・大月・吉田・都留の5市 が入ってないんですけれども、これはどういう理由ですか。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長。 ○総務部長(小池康郎君) 入っていないというのは、先ほども言ったように、市町村総合事務組合には平成15年度にすべ ての市町村が加入したということで、統合はできるということでございまして、ただ、別表のほう 33 の話かと思いますけれども、これはそれぞれ各地方公共団体が加入するものがありまして、加入し ていないところも、これはあります。 自治組合、あるいは一部事務組合ですけれども、加入していないところもありますけれども、市 町村総合事務組合には全市町村が加入しているということでございます。 ○議長(久保田松幸君) 浅野君。 ○19番議員(浅野伸二君) では先ほど言った5市は、この中には加入していないという理解でいいんですか。ここには山梨 県内における全市町村というふうにあるんですが。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長。 ○総務部長(小池康郎君) この別表を見ていだたければ、最初に第3条第1号に掲げる事務が第3条第1号から第3号まで に掲げる事務に変わるんですけれども、これについては、山梨県内の全市町村が加入しているとい うことになります。ですから、各自治体というか、地方公共団体によって、加入しているところも あるし、部分的にはしてないと、項目によってしてないというところもありますけれども、これは もう全市町村が加入していますということです。 第3条の1号から3号ですから、行政手続きの電子化の共同処理に関する業務から、先ほど追加 になりました、自治会館の設置管理に関する事務、それから職員の共同の研修機関の設置・運営に 関する、これについては全市町村が加入しているということでございます。 ○議長(久保田松幸君) ほかにありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第53号は会議規則第35条第3項の規定により、委員会へ の付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第53号は委員会付託を省略することに決しました。 これより議案第53号の討論に入ります。 討論の通告はありませんで、討論を終結いたします。 これより議案第53号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第53号は原案のとおり可決されました。 以上をもちまして、本日の議事はすべて終了いたしました。 お諮りいたします。 34 委員会審査等のため、3月3日から3月10日までの6日間は本会議を休会いたしたいと思いま す。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、3月3日から3月10日までの6日間は本会議を休会とすることに決定いたしました。 休会明け本会議は3月11日、午後1時30分から会議を開きます。 常任委員会に付託されました条例・補正予算および指定管理者の指定の審査と経過について、各 委員長から報告後に質疑・討論および採決を行います。 本日はこれにて散会いたします。 大変ご苦労さまでした。 散会 午後 5時12分 35 平 成 2 2 年 南 ア ル プ ス 市 議 会 第 1 回 定 例 会(3月) 3 月 1 1 日 36 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)(10日目) 平成22年3月11日 午 後 1 時 3 0 分 於 議 会 議 場 1.議事日程 諸 報 告 日程第 1 議案第 3号 南アルプス市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の公 費負担に関する条例の一部改正について 日程第 2 議案第 4号 南アルプス市監査委員条例の一部改正について 日程第 3 議案第 5号 南アルプス市職員給与条例及び南アルプス市職員の勤務時間、 休暇等に関する条例の一部改正について 日程第 4 議案第13号 南アルプス市火災予防条例の一部改正について 日程第 5 議案第24号 平成21年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計補正予算 (第2号) 日程第 6 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当 委員会所管分 以上 総務常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第 7 議案第 1号 南アルプス市奨学金条例の制定について 日程第 8 議案第 2号 南アルプス市奨学基金条例の制定について 日程第 9 議案第 6号 南アルプス市公民館条例の一部改正について 日程第10 議案第 7号 南アルプス市生涯学習センター条例の一部改正について 日程第11 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当 委員会所管分 以上 文教常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第12 議案第 8号 南アルプス市立児童館条例の一部改正について 日程第13 議案第 9号 南アルプス市放課後児童クラブ条例の一部改正について 日程第14 議案第10号 南アルプス市健康管理センター条例の一部改正について 日程第15 議案第15号 平成21年度南アルプス市国民健康保険特別会計補正予算(第 5号) 日程第16 議案第16号 平成21年度南アルプス市老人保健特別会計補正予算 (第1号) 日程第17 議案第17号 平成21年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計補正予算 (第3号) 日程第18 議案第18号 平成21年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算 (第5号) 日程第19 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当 委員会所管分 以上 37 厚生常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第20 議案第11号 南アルプス市芦安山岳館条例の一部改正について 日程第21 議案第12号 南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について 日程第22 議案第45号 南アルプス市みどりの郷くつさわの指定管理者の指定について 日程第23 議案第46号 南アルプス市芦安山岳館の指定管理者の指定について 日程第24 議案第19号 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第 5号) 日程第25 議案第20号 平成21年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補正 予算(第3号) 日程第26 議案第21号 平成21年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計補正予算(第 1号) 日程第27 議案第22号 平成21年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計補 正予算(第3号) 日程第28 議案第23号 平成21年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計補正予算(第1号) 日程第29 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当 委員会所管分 以上 38 産業土木常任委員長報告 2.出席議員は、次のとおりである。 (24名) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 22番 内 池 虎 雄 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 3.欠 席 議 員 ( な し ) 4.会議録署名議員 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 16番 名 取 常 雄 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 (19名) 市 長 今 沢 忠 文 副 市 長 野 中 陽 武 総 務 部 長 小 池 康 郎 総合政策部長 名 取 市 民 部 長 村 松 博 文 保健福祉部長 石 川 幸 夫 農林商工部長 秋 山 太 子 建 設 部 長 小 池 会 計 管 理 者 清 水 企 業 局 長 清 水 優 士 消 加 藤 東洋雄 総 務 部 次 長 嶋 田 政 彦 総合政策部次長 中 澤 君 雄 保健福祉部次長 佐久間 篤 農林商工部次長 矢 崎 高 広 教 育 委 員 長 古 屋 正 教 金 丸 敏 宣 代表監査委員 長 沼 武 久 防 育 長 部 長 農業委員会長 村 松 仁 昇 6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名) 議会事務局長 保 坂 昌 志 書 記 杉 山 成 悟 書 記 長谷部 寿 仁 書 記 小 林 正 明 39 厚 開会 午後 1時30分 ○議長(久保田松幸君) これより本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 各常任委員長から付託案件の報告書が提出されました。 お手元に配布しておきましたので、ご了承を願います。 次に、教育長 野田正俊君は公務のため、本日の会議を欠席する旨の届け出がありました。 なお、報道関係者から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第1 議案第3号 「南アルプス市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の公費負担に関 する条例の一部改正について」から、日程第6 議案第14号 「平成21年度南アルプス市一般 会計補正予算(第7号)中、当委員会所管分」までの6案件を一括議題といたします。 これら6案件は、審査を総務常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果 について、報告を求めます。 総務常任委員長、森岡千代野さん。 ○総務常任委員長(森岡千代野君) 平成22年3月11日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 南アルプス市議会総務常任委員会委員長、森岡千代野。 総務常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第3号から議案第5号および 議案第13号条例案4件、議案第14号中、所管分および議案第24号の補正予算案2件、以上6案 件について、3月3日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。 まず、議案第3号の主な質疑を申し上げます。 選挙運動用ビラは、何枚までが公費負担の対象なのか。との質疑に対し、選挙運動用のビラは1万 6千枚までが公費負担の対象になり、それ以上は個人負担になる。との答弁がありました。 次に、議案第5号の主な質疑を申し上げます。 職員の有給休暇取得率が低いと聞くが、平均日数と、どうすれば有給休暇等を取れるようになる か。との質疑に対し、昨年の1人当たりの年間平均の取得日数は9日であった。職員の健康管理、 業務改善を考え、年間15日以上は休暇を取るように指導している。との答弁がありました。 次に、議案第13号の主な質疑を申し上げます。 市内にカラオケボックス、インターネットカフェ、漫画喫茶、テレホンクラブ、個室ビデオなど の店舗数は。また改善が必要な店舗はあるのか。との質疑に対し、市内にはカラオケボックスが2店 舗あり、ともに内開きドアで改善が必要な施設ではない。との答弁がありました。 次に、議案第14号の主な質疑を申し上げます。 1 現年度学校給食費負担金の637万5千円の減は、学校給食の滞納分の減なのか。との質疑 に対し、637万5千円の減は食数が減ったことと、当初の児童生徒数の見込み違いによる減 である。との答弁がありました。 40 1 地域活性化公共投資臨時交付金の額は。との質疑に対し、12月補正まで4億353万4千 円計上、今回4,214万5千円を追加し、3月補正現在で4億4,567万9千円である。 との答弁がありました。 1 県支出金の保健衛生費補助金の923万円の減の内容は。との質疑に対し、徳洲会病院の人 工呼吸器の2台の設置予定が1台に変更になり、533万円減に、また妊婦健診が通常14回 見込んでいたものが、平均すると12回になり、390万円の減になった。との答弁がありま した。 以上、議案第3号、議案第5号、議案第13号および議案第14号は、質疑の後、討論はなく、 全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 また、議案第4号および議案第24号は、質疑・討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決す るものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、総務常任委員長の報告が終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 以上で質疑を終結いたします。 この際申し上げます。 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当委員会所管分は、 各常任委員会に所管分を付託しておりますので、4常任委員長の報告後に討論および採決を行いま す。 これより議案第3号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第3号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第3号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第4号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第4号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第4号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第5号の討論に入ります。 41 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第5号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第5号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第13号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第13号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第13号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第24号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第24号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第24号は委員長の報告のとおり可決されました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第7 議案第1号 「南アルプス市奨学金条例の制定について」から日程第11 議案第14号 「平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当委員会所管分」までの5案件を一 括議題といたします。 これら5案件は、審査を文教常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果 について、報告を求めます。 文教常任委員長、石川壽君 ○文教常任委員長(石川壽君) 平成22年3月11日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 南アルプス市議会文教常任委員会委員長、石川壽。 文教常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第1号 「南アルプス市奨学 金条例の制定について」 、議案第2号 「南アルプス市奨学基金条例の制定について」 、議案第6号 42 「南アルプス市公民館条例の一部改正について」および議案第7号 「南アルプス市生涯学習セン ター条例の一部改正について」の条例案4件、議案第14号 「平成21年度南アルプス市一般会 計補正予算(第7号)中、所管分」の補正予算案件1件、以上5案件について、3月3日に委員会 を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。 まず、議案第1号の主な質疑を申し上げます。 1 南アルプス市奨学金条例を制定するきっかけとなった、 (財)南アルプス奨学会が解散するこ とになった経過は。との質疑に対し、この奨学会は旧白根町時代に(財)白根奨学会で行って おり、合併して(財)南アルプス奨学会として貸付業務を行ってきた。法律の改正により、専 門の事務局を持たない財団は公益法人として認められなくなったことと、最近の申請者が多い ため、市の政策として本事業に取り組み、平成22年度当初から貸付を行いたいため、今ある 基金を市に寄付して、 一般会計の中で予算化していく条例制定である。 との答弁がありました。 次に、議案第14号の主な質疑を申し上げます。 1 きめ細やかな臨時交付金事業で教育施設の修繕が多いが、優先順位の基準はあるのか。との 質疑に対し、施設管理担当者としては子どもの危険度を考えて、緊急を要するものから計上し ている。との答弁がありました。 1 今年度、学校支援地域本部事業では具体的にどのようなことを行い、成果があったのか。と の質疑に対し、 中学校区ごとに学校応援団としての地域教育協議会をつくり、 地域コーディネー ターが中心になり、各学校のボランティアニーズを確認し、それをもとに経験、技量を生かし てもらうよう、学校支援ボランティアを募集している。2月末現在で245名の方が登録して いる状況である。との答弁がありました。 以上、2案件および議案第6号、議案第7号の案件については、質疑の後、討論はなく、全員異 議なく原案のとおり可決するものと決しました。 次に、議案第2号については、質疑・討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決 しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、文教常任委員長の報告は終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより議案第1号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第1号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第1号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第2号の討論に入ります。 43 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第2号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第2号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第6号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第6号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第6号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第7号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第7号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第7号は委員長の報告のとおり可決されました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第12 議案第8号 「南アルプス市立児童館条例の一部改正について」から、日程第19 議 案第14号 「平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当委員会所管分」まで の8案件を一括議題といたします。 これら8案件は、審査を厚生常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果 について報告を求めます。 厚生常任委員長、清水実君。 ○厚生常任委員長(清水実君) 平成22年3月11日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 南アルプス市議会厚生常任委員会委員長、清水実。 厚生常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第8号から議案第10号まで の条例案3件、議案第14号中、所管分から議案第18号までの補正予算案5件の合計8案件につ 44 いて、3月5日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。 まず、議案第8号の主な質疑を申し上げます。 地域の名前を外した児童館もあるが、今回、名前を白根児童館としたのは、どのような理由か。 との質疑に対し、青少年児童センターは市内全域を対象とした施設であり、他の児童館は地域の児 童館という位置付けであるため、白根地区にある児童館なので白根児童館とした。との答弁があり ました。 次に、議案第9号の主な質疑を申し上げます。 豊児童クラブを2つに分けたが、年齢や地域で分けたのか。また人数は同じぐらいなのか。との 質疑に対し、地域分けはなく、学年で分け、第1児童クラブは1年生、第2児童クラブは2、3年 生となっている。また、人数については、現在申し込み受け付け中で第1児童クラブは30名、第 2児童クラブは64名の状況である。との答弁がありました。 次に、議案第14号の主な質疑を申し上げます。 1 路線バスの補助金だが、1日の移送人数が15人以下になると、補助対象になるという取り 決めがあるのか。また、2年後以降はどうするのか。他の路線もそうなのか。との質疑に対し、 県単独補助金の生活バス路線維持費補助金の中で決まっており、1日の移送人数が15人以下 になると、県の補助金対象になるが、国の補助金は打ち切られる。2年後は国・県の補助金も なくなる。また、その他の路線も当然、国の補助金はなくなり、県の補助金に移行する。との 答弁がありました。 1 慈恵寮は定員50人のところ48人ということで、2人の欠員が出ているが、まだ空いてい るか。との質疑に対し、今年度、スプリンクラーの工事が2月末まであり、移動する部屋が必 要になり、定員割れのままの状態で今年度は運営するが、4月に措置をお願いしたいという申 し出が何件かあるので、すぐ定員になる。との答弁がありました。 次に、議案第18号の主な質疑を申し上げます。 要介護認定が171件ほど増えているが、反対に介護認定審査会の回数が減るというのは、どう いうことか。との質疑に対し、1回、最大で45件の審査を週2回、開催しているが、件数が少な いときはまとめて審査会を開いたため、6回の審査会が減っている。との答弁がありました。 以上、議案第8号、議案第9号、議案第14号、議案第18号の4案件については、質疑のあと 討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 次に、議案第10号、議案第15号、議案第16号および議案第17号については、質疑・討論 はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、厚生常任委員長の報告は終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより議案第8号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第8号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 45 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第8号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第9号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第9号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第9号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第10号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第10号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第10号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第15号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第15号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第15号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第16号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第16号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第16号は委員長の報告のとおり可決されました。 46 次に議案第17号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第17号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第17号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第18号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第18号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第18号は委員長の報告のとおり可決されました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第20 議案第11号 「南アルプス市芦安山岳館条例の一部改正について」から、日程第 29 議案第14号 「平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号)中、当委員会所管 分」までの10案件を一括議題といたします。 これら10案件は、審査を産業土木常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過 と結果について報告を求めます。 産業土木常任委員長、野田修作君。 ○産業土木常任委員長(野田修作君) 平成22年3月11日 南アルプス市議会議長 久保田松幸様。 南アルプス市議会産業土木常任委員会委員長、野田修作。 産業土木常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第11号、議案第12号の条 例案2件、議案第45号、議案第46号の指定管理者の指定についての案2件、議案第14号中所 管分および議案第19号から議案第23号までの補正予算案6件、 以上10案件について、 3月5日 に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。 まず、議案第12号の質疑を申し上げます。 1 道路法施行令の一部改正に伴い、本市の道路占用料徴収条例の一部改正を行うということだ が、県では平成21年に改正が行われている。改正時期の違いは。との質疑に対し、県は平成 21年4月1日から施行されている。本市では県の改正に伴い、他の市町村の状況を見た中で 今回改正することとなった。との答弁がありました。 次に、議案第14号の主な質疑を申し上げます。 47 1 きめ細やかな臨時交付金の性格と土地改良および林道工事17カ所を選定した理由は。との 質疑に対し、この交付金は土地改良事業だけでなく、あらゆる事業に充当されている。昨年の 経済危機対策臨時交付金という国からの交付金に次ぐ、第2次補正である。選定の根拠は、昨 年、各地区より要望をあげていただいたものに基づいて、優先度・市内6地区の地域割を考え、 1カ所に集中しないようにした。との答弁がありました。 1 今回の整備で市内の道路台帳整備は完了したのか。また入札差金が大きいが、どれぐらいの 入札率だったのか。との質疑に対し、12月補正で単年度完成できないということで繰越明許 をし、平成21年、平成22年の2年間とした。平成22年度末にはすべて完了する予定であ る。また、入札率が70%だったため、不用額が大きくなった。との答弁がありました。 次に、議案第19号について、公共下水道事業費1,300万円を繰り越す理由は。との質疑に 対し、県道を下水道工事した場合、市が原因者負担で県に負担金として納付するのだが、県が全面 舗装する予算が来年度となったため、繰越明許を行い、来年度納付するためである。との答弁があ りました。 次に、議案第20号について、芦安農業集落排水事業において、かくはんポンプの修繕を行うと いうことだが、修繕の内容は。との質疑に対し、この処理施設は平成7年に建設、平成8年から供 用開始となっている。修繕はオーバーホールということで、ポンプ内を1回分解して、故障してい る個所を直して元に戻す内容となっている。との答弁がありました。 以上、4案件および議案第11号、議案第22号の案件については、質疑の後、討論はなく、全 員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 次に、議案第21号、議案第23号、議案第45号および議案第46号の4案件については、質 疑・討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、産業土木常任委員長の報告は終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより議案第11号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第11号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第11号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第12号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第12号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 48 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第12号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第45号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第45号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第45号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第46号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第46号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第46号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第19号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第19号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第19号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第20号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第20号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第20号は委員長の報告のとおり可決されました。 49 次に議案第21号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第21号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第21号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第22号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第22号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第22号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第23号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第23号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第23号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、日程第6、日程第11、日程第19、日程第29 議案第14号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第14号を採決いたします。 本案に対する各委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は各委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第14号は各委員長の報告のとおり可決されました。 以上をもちまして、本日の議事はすべて終了いたしました。 お諮りいたします。 議事整理のため、3月12日は本会議を休会にいたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) 50 ご異議なしと認めます。 よって、3月12日は本会議を休会とすることに決定いたしました。 休会明け本会議は3月15日、午前9時30分から会議を開き、市政一般に対する質問を行いま す。 本日はこれにて散会いたします。 大変ご苦労さまでございました。 散会 午後 2時10分 51 平 成 2 2 年 南 ア ル プ ス 市 議 会 第 1 回 定 例 会(3月) 3 月 1 5 日 52 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)(15日目) 平成22年3月15日 午 前 9 時 3 0 分 於 議 会 1.議事日程 1.諸報告 日程第 1 市政一般に対する質問 (代表質問) 質問順位 1番 名 取 常 雄 君(かがやき21) 〃 2番 西 野 浩 蔵 君(南政クラブ) 〃 3番 河野木綿子君(公明党) 〃 4番 金 丸 一 元 君(新風クラブ) 〃 5番 穴 水 俊 一 君(日本共産党南アルプス市議団) 〃 6番 花輪 進 君(かがやき21) 〃 7番 清水 実 君(かがやき21) (一般質問) 53 議 場 2.出席議員は、次のとおりである。 (午前24名、午後23名) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 22番 内 池 虎 雄(午前) 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 3.欠 席 議 員 ( な し ) 4.会議録署名議員 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 16番 名 取 常 雄 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 (19名) 市 長 今 沢 忠 文 副 市 長 野 中 陽 武 総 務 部 長 小 池 康 郎 総合政策部長 名 取 市 民 部 長 村 松 博 文 保健福祉部長 石 川 幸 夫 農林商工部長 秋 山 太 子 建 設 部 長 小 池 会 計 管 理 者 清 水 企 業 局 長 清 水 優 士 消 加 藤 東洋雄 総 務 部 次 長 嶋 田 政 彦 総合政策部次長 中 澤 君 雄 保健福祉部次長 佐久間 篤 農林商工部次長 矢 崎 高 広 教 育 委 員 長 古 屋 正 教 長 野 田 正 俊 教 金 丸 敏 宣 代表監査委員 長 沼 武 久 防 育 長 仁 6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名) 議会事務局長 保 坂 昌 志 書 記 杉 山 成 悟 書 記 長谷部 寿 仁 書 記 小 林 正 明 54 育 部 長 厚 開会 午前 9時29分 ○議長(久保田松幸君) ただ今から、本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 農業委員会長 村松昇君は公務のため、本日の会議を欠席する旨の届け出がありました。 また、議員および報道関係者から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願 います。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第1 市政一般に対する質問を議題といたします。 この際、申し上げます。 質問者は、申し合わせ事項を遵守され、質問の要旨を簡潔明瞭に述べられ、また執行部の答弁も 適切簡明にされ、議事進行にご協力いただくようお願いいたします。 通告者は15名であります。 各会派の発言順序は、今定例会はかがやき21からであります。 お手元に配布してあります、代表質問・一般質問通告表の順序により進めてまいりますので、ご 了承願います。 これより代表質問を行います。 始めに、かがやき21の代表質問を行います。 質問順位1番、名取常雄君の発言を許します。 16番、名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) おはようございます。 かがやき21を代表して、4点の質問を行います。 かがやき21の政務調査についての考えは、全国の行政施設から本市に取り入れられるような先 進地の事業を調査し、それをもとに代表質問で行政の考えをお聞きし、先進事例が今後の南アルプ ス市の行政事業として実施されることを考えております。 こうした中で、先般行いました行政視察の内容で以下2点の質問を行います。 最初に、アウトソーシング施策についてであります。 本市においては、施設の管理運営委託として、指定管理者の導入を積極的に行っており、財政の 厳しい中で行政のスリム化を図り、次世代に対しても行政荷物を残さないように努力していくこと は、大変重要なことであり、施策には指定管理でこれまで成果を上げていると思いますが、臨時職 員についての問題は、今から努力が必要だと考えております。 職員の約3分の1にあたる臨時職員の解消は重要な問題であり、臨時職員といいながら、恒常的 業務に携わり、仕事の内容も正職員と変わりがない仕事をしているのが実態であります。給与面や 処遇面での違いが多くあるのも事実だと思っております。 そして、この臨時職員の多くは保育士や調理員の方々であり、女性であります。しかし、臨時職 員には産休もなく、休暇も勤続年数においた日数となっているのが実態であり、子育てと仕事の両 立は無理の状況であります。 55 社会の規範となる行政の職場において、長年、恒常的に続いている、こうした実態を改善してい く必要があると判断をしているところであります。臨時職員の解消に向けては、市はどのような対 策をしているのか、お伺いいたします。 かがやき21では、市が全額を出資した総合サービス株式会社の実態を視察してまいりました。 平成7年に設立し、現在29業務のアウトソーシングによる業務を受託し、純利益も上げておりま したが、この総合サービス株式会社のメリットは、市の財政面での効果として、年間約3,150万 円削減をし、定員管理面でも平成6年と比べ117名の減をしております。 市内の雇用創出効果として260名の正規・臨時の雇用に貢献しており、市が考える外部委託の 基準として、市が自ら実施すべき必要性の継承、コスト効果、効率性、費用対効果の分析、サービ スの質の確保、適正な事務執行の確保であります。 こうした先進地で10年以上の実績の中で、女性の臨時職員を解消して、女性も安心して働き、 子育てができる環境整備を実施している事例を視察したときに、本市においても、こうした事業を 実施していくことで、職員環境や行政の効率化が図れるものと信じております。市が全額を出資し た総合サービス株式会社を設立し、臨時職員の雇い入れ、その会社に窓口サービスや保育サービス の委託といったアウトソーシング施策の実施をする考えはないか、お伺いいたします。 次に、地域力連携拠点事業についてであります。 この事業の視察の前提には、現在、景気悪化の状況の中で本市においては、中小企業への支援策 がないことであります。視察先の頑張る事業者応援資金創設の経過は、世界同時不況の中で地域の 人づくり、産業振興を考えたときに、中小企業の方が経営・技術力を通して、経営基盤・技術力等 の評価を図るために、改善活動に要した費用の一部を助成する制度であります。 補助内容は、中小企業診断士、コンサルタント、デザイナー等の診断を受ける場合の診断に要す る経費を補助、 また地域力連携拠点事業に基づく施設の導入の場合、 設備に対する経費の2分の1を 補助し、補助金・助成金の交付決定を受けた補助対象経費のうち、自己負担分に該当する経費の2分 の1の金額を補助する制度であります。 南アルプス市において、企業誘致を進めておりますが、世界的景気不況の中で22年度の当初予 算でも法人市民税は2億円以上の減額を見込んでいる状況の中で、中小企業への支援策を実施する 必要があるのではないかと思いますが、経営基盤・技術力・競争力等の強化を行う場合に、改善活 動に要した経費の一部を補助する目的で、頑張る事業応援補助金の創設を行う考えはないか、お聞 きいたします。 次に、太陽光発電・太陽熱の補助金制度の見直しについてであります。 この制度は新エネルギービジョンをもとに、国・県で行っている太陽光発電事業を市としても行 うために、22年度より太陽光発電と太陽熱温水器に補助する制度であります。 さて、国では太陽光発電の普及を目的に、平成21年11月から太陽光発電の新たな電力の買い 取り制度として、現在、一般家庭の電気料の倍の金額で電力会社が買い取り、買い取った金額につ いては、次年度に電気料金の中に太陽光発電促進賦課金として電気を使う人たちが負担をしていく といった制度が始まっております。 また、この制度では太陽光電気を設置してから、10年間はその料金で余剰電力を電力会社が買 い、その負担は電気を使用する人の負担となります。22年度は金額が小さいために、23年度か ら実質的な負担となると聞いておりますが、一般家庭で数10円から数100円と国の試算が示さ れております。この制度により、市民の負担を強いるのも事実であります。 この制度は国の施策により、低炭素社会に向けた施策であり、広く国民の理解のもとでの施策で 56 あると認識しており、地球温暖化対策としての施策であるとも認識をしております。今回の太陽光 発電および太陽熱への補助金については、こうした制度が始まる中で補助金を申請したくても申請 できないといった方々が出ることも事実だと思っております。 太陽光発電は性格の中では一般的に必要でない設備ですから、こうした施策の中で普及を促進し たいとの思いも分かりますが、低炭素社会構築に向けては、生活機器での高効率機器の使用による 削減を、まず実施していくことが重要なことだと思います。 韮崎市では、高効率の温水機器への補助金も含めた補助金制度が新設されております。多様化す る市民ニーズの中で行政が行う補助制度については、公平性が強く求められるものだと思います。 こうしたことから、22年度から始まる太陽光・太陽熱温水器への補助金制度を、高効率機器も対 象にし、幅広く住民が選べる補助金制度の内容に見直し、低炭素社会構築に向けた制度としていく 考えはあるか、お伺いいたします。 次に、小水力発電事業についてであります。 金山沢水力発電が先月、竣工いたしましたが、本市のホームページでも金山沢水力発電所が整備 され、2月16日に更新されております。水力発電所整備計画・経過・事業の特色・発電所の概要・ 詳細など、写真を含めて紹介がされており、この事業による環境問題や地球温暖化対策問題を考え る起爆剤となってくれればいいと強く感じております。 さて、このホームページ上の年間発電量、また導入効果、現在の発電では到底実行できない数値 を計画値として掲載しております。購入削減量74万キロワットアワーは年間300日、フル活動 で発電をした量で常時300キロワットの発電では3分の1になってしまうのが容易に予想されま す。 こうした水力発電の効率は悪いとは聞いておりましたが、この施設で現在の設備の利用率は 30%であります。水力発電設備は30年から50年といったスパンで考え、最適発電規模の検討 を行い、メンテナンス費用、災害に対するリスク等も加味した上で費用対効果を検証・検討する中 で事業を進めなければ、市のお荷物的施設となってしまうことも予想されます。 施設の検証には数年かかると思いますが、現在、他の地点での水量調査も実施されているとお聞 きする中で、次の水力発電を建設するときには、この検証をもとに事業を実施する考えはあるか、 お伺いいたします。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) ただ今、かがやき21を代表いたしまして、名取常雄議員から4項目にわたってご質問をいただ きました。 私からは4項目目であります、小水力発電事業について答弁をいたしたいと思います。 他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 去る2月1日に、議員各位をはじめ多くの関係者が見守る中で、金山沢川水力発電所が無事に運 転を開始いたしました。1カ月が経過いたしたところでありますが、現在はある意味では渇水期で あるため、4割程度に能力を抑えた運転状況でありますが、順調に推移をいたしておるところでご ざいます。 改めて、山岳館等への電力供給を行っておるところでありますが、またその発電状況につきまし ては、市のホームページに常時掲載いたしておりますので、24時間休まず発電している状況をご 57 覧いただいているところであります。 小水力発電の課題につきましては、議員ご指摘のとおり認識をさせていただいておるところであ りますが、金山沢川水力発電所では取水に既存の砂防堰堤を利用するなど、建設コストの削減に工 夫しながら、良好な経済性を確保しておると理解いたしておるところであります。 また、一般家庭約200世帯分の供給能力を有するこの施設は、本市の地球温暖化対策のシンボ ルとして、 市民の皆さまに親しまれるよう期待をいたしておるところでありますが、 議員のおっしゃ いました、地球温暖化対策の対応には相通ずるところであると、理解をいたしております。 こうした小水力発電の導入につきましては、市内の自然エネルギーを活用する有効的な手段とい たしまして、また市民の地球環境保護の意識啓発に大きな効果をもたらすものと考えております。 改めて前向きに取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。 名取議員のご指摘のとおり、金山沢川水力発電所の運転データを蓄積すると同時に、経済性を含 めた成果の検証も行いながら、今後新たに実施していく施策をより有効なものにしてまいりたいと 考えておりますので、改めてご理解とご協力のほどをお願い申し上げて、私の答弁といたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) 名取議員からご質問の、1点目のアウトソーシング施策についてと、3点目の太陽光発電・太陽 熱の補助金制度の見直しについて、お答えいたします。 まず1点目の1つ目、アウトソーシングの施策についての臨時職員の解消に向けて、どのような 対策をしているかについてであります。 地方公共団体における臨時職員は、緊急の場合や臨時的な業務にあたる職員を短期的に任用する もので、本市におきましても、定額給付金の給付事務や各種制度改正に伴う業務など、多くの皆さ んに働いていただいております。保育所にも児童数の変動に対応するため、臨時の保育士を配置し ております。 この方々の処遇については、職種や内容を勘案しながら、法令に基づき適正なものとなるよう、 逐次見直しながら対応いたしておりますが、職種によっては、勤務経験のある者に対して、経験給 を加えることとして対応もいたしております。 また、臨時職員の解消に向けた施策としては、平成18年より多くの公共施設の管理運営に指定 管理者制度を導入してきたところであり、その他、平成19年に策定した事務事業外部化基準によ り検討をおこない、民間への外部委託可能な業務について、外部化の推進の対応を図っているとこ ろであります。 次に2つ目の、市全額出資の総合サービス株式会社による窓口サービス業務や保育サービスの委 託といったアウトソーシング施策を実施する考えはについてですが、市が出資した会社への公共 サービス業務のアウトソーシングは、行政改革を進める自治体において、近年注目されている手法 であり、長野県茅野市のほか愛知県高浜市や他の自治体で実際に取り組まれており、市役所の窓口 業務や保育所の運営など、多種多様な業務が行われております。 そこでは会社の社員として、安定した雇用制度で働ける環境が実現され、市内の人材を活用した 公共サービスの提供はもとより、新たな仕事や雇用が創出されております。 本市におきましても、この施策については、公共サービスの外部化の受け皿としての可能性を検 討するため、平成21年6月から先進地の視察調査や会社の設立と運営の持続性等について研究を 58 行ってきており、導入にあたりましては、先進事例の効果の検証、法的な問題、公共事業を受託す る株式会社の継続性と、何より市民のご理解が必要と考えております。 これまでの調査研究を整理し、導入の可能性について、さらに検討を進めてまいりたいと思いま すので、ご理解をいただきたいと思います。 次に3点目の太陽光発電・太陽熱の補助金制度の見直しについてでありますが、本市ではこれま で太陽光や小水力を利用した自然エネルギーなどの未利用であったエネルギー資源を見直し、有効 活用することにより、温暖化対策と化石燃料への依存を減らしていきたいと考え、市新エネルギー ビジョンに基づき、市内で自給できる水力や太陽光・太陽熱・バイオマスなどの新エネルギーの活 用導入に重点を置いて取り組んできております。 今回、新たに創設する、この補助制度は市民の皆さんの新エネルギーの導入を支援するため、太 陽光発電システムに加え、太陽熱利用機器も対象としております。機器の導入設置については、1件 当たり太陽光機器に5万円、太陽熱機器には2万円を補助することとしており、特に太陽熱利用機 器はエネルギーの変換効率が高く、設置費用も比較的安価なため、費用対効果も高く、太陽光発電 と併せて効果的な地球温暖化対策として期待しているところであります。 ご質問の、広く市民が選べる補助制度につきましては、多くの市民の皆さんにこの補助制度を、 まずは利用していただき、ご意見を伺う中でその成果を検証していきたいと考えており、併せて国 がこの3月8日から導入した省エネルギー機器関連も設置できる住宅のエコポイント制度の実施状 況を見据えた中で、 市民の皆さんが選べる制度の創設を検討してまいりたいと考えておりますので、 ご理解をお願いいたしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 名取議員のご質問にお答えします。 中小企業の経営基盤・技術力・競争力等の強化を行う場合に、改善活動に要した費用の一部を補 助する目的での頑張る事業者応援補助金についてですが、現時点では南アルプス市産業立地事業費 助成金制度以外に特にない状況であります。 国の施策においては、景気対応緊急保証制度として中小企業を育成するため、さまざまな課題に 取り組んでいるところでございます。内容につきましては、融資の対象基準を緩和し、保証限度額 についても、大幅に内容改善されております。 本市においても、これらの国の施策に伴い、中小企業信用保険法に基づいた認定申請業務を円滑 に行うことにより、スムーズに融資が受けられるような体制を整え、対処しております。市内の中 小企業者や商工業者に対する経営安定と事業発展のため、商工会経由の事業資金の対象となる融資 を受けた場合、借入金額に対しての利子補給制度があります。平成21年度におきましては、21件 ほどの申請があり、約167万円の利子補給を支払う予定であります。 また、本市では優良企業の誘致を積極的に進めており、地域産業の振興と発展および地域雇用の 安定を図るため、平成17年度に産業立地事業費助成金制度を制定いたしました。この助成金制度 は土地取得費を除く投下固定資産額の2%以内を助成するもので、 優良企業を誘致することにより、 それらに伴い、関連する中小企業への基盤強化も見込まれることと期待しております。 現在の中小企業者への支援対策としましては、市の商工会における経営改善普及事業として、経 営指導員による巡回・相談業務の充実を図り、経営診断による状況把握、経営戦略の立案などに加 59 え、名取議員の質問にあります、地域力連携拠点事業につきましては、国の経済対策として平成 20年度から中小企業診断士、税理士、弁護士などの専門知識のある方が応援コーディネーターと して、全国に配置されており、中小企業等の経営課題を解決するための中小企業支援事業でありま す。 県内では、山梨県商工会連合会、山梨県中小企業団体中央会、山梨中央銀行などに配置されてお り、中小企業者への経営課題を解決するための体制を整備し、支援を行っております。中小企業者 への市単独の補助金制度を制定するのは、規模・職種等さまざまな形態があり、事業者支援の基準 が不明確であること、また財政的にも非常に困難な状況でありますので、ご理解をいただきたいと 思います。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) まず、アウトソーシングの施策で再質問をさせていただきます。 市のほうでも18年より指定管理を含めて、かなりアウトソーシングの形では進められていると 思います。本年度、大井・大明保育所も統合しまして、これも指定管理にかけたということであり ますが、ほかの保育所等、今後指定管理で出すとしても、たぶん受け手がないという部分だと思い ます。 要は、今現状が今後、指定管理で保育所関係を検討していくといっても、なかなかその受け手が ないのではないかというのが現状だと思います。そういった中では、今では臨時職員の方々を含め て、どういう状況にあるかというと、臨時職員の臨時はないわけです。ですから、先ほども言いま したけれども、子どもを産み育てるという部分で産休とか、そういったものは一切ないわけです。 そうすると、いったん辞めなければならない。こういった形の中での職員が継続的に勤めているこ とも事実なんです。 そういった形をやはり行政としては、今、定員の部分もありますし、苦しいところもあるんです が、実際に10年以上もアウトソーシング、要はこのサービスを委託外注して、そしてそれを受け 皿として会社がやっているという実態があるわけなので、導入に向けて検討していくというお考え のようですが、例えば具体的に23年度からとか、そういった形で検討されるのかどうか、そのへ んをもう一度お伺いします。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) ただ今のアウトソーシングの具体的な実施はどうかということでございますが、先ほどご答弁を 申し上げましたように、まだ昨年から検討を始めたということで、この規模とか全体の状況も、愛 知県の高浜市とか茅野市あたりについては、比較的多くの業務をやっているし、資本金も大きいと いうようなことで、しっかりやっているところもあります。 ただし、まだこのへんについては、しっかり検証をしながら、本市に合うようなものでどのよう なものがあるかということを含めて検討していかなければならないと思いますので、今ここでまだ 年度がいつかということについては、ちょっとそのご答弁を申し上げられませんが、以上でござい ます。 60 ○議長(久保田松幸君) 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) 今の部分でいけば、今後検討を進めていくということなんですけれども、実質的に保育所の指定 管理に向けた動き、要は検討ということがなされているかとは思います。我々も前回、去年の部分 で社会福祉協議会への委託、要は指定管理として社会福祉協議会が管理運営をしている保育所の部 分も、やはり代表質問でさせていただきました。 こういった中で民間になかなか受け手がないということも、これは事実だと思います。行政側で 考えて、今から保育所を民間に委託するといっても、なかなか受け手がない。ですから、うちのほ うとしてもアウトソーシングの中身の考え方として、そういった職場の臨時職員の環境面を含めて 解消していくには、やはり今の指定管理の受け手としては社会福祉協議会。でなければ、市が全面 的にその会社をつくって、そしてそこで雇い入れる。こういった形の2つしかないというのが、今 の現状ではないかと思っています。 そういった形では総合的に検討されていくかどうか、そこの部分でですね。時期は、先ほど言い ましたけれども、まだ21年6月から検討を始めたばかりだということなので、そのへんは踏まえ て、どういう検討をしていくか、実態的に考え方を教えていただきたい。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) ただ今の質問につきましては、保育所の関係で今年の本年4月から1カ所、指定管理ということ で始めることになりました。このいきさつにつきましても、応募が少ないという状況で議員さんも ご心配されているということだろうと思います。指定管理者制度については、選定する場合に民間 企業も含めるのかとか、あるいはもうちょっと門戸を広げて、市内、あるいは県内だけではなくて、 もうちょっと範囲を広げていく必要があろうかと。 こういうことも含めながら、効率的に考えるということになりますと、公募の状況も若干違って くるかなというような感じはいたします。ただし、この公共サービスの株式会社につきましては、 これとはまた別に市がほとんどの部分を出資するということになりますので、市の責任の中でやる ということになりますので、若干手法が変わってくると思います。 そういうことを含めて、慎重な検討が必要になってくるということでございますので、ぜひご理 解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) 保育所の施設からいって、民間の部分に出した場合に営利的な目的に重点が置かれるような形に ならないように、市としてもそのへんを検討していっていただきたいと思います。 次に、太陽光発電の補助金制度の部分ですが、先ほどの答弁でエコポイントも含めた中で検討し ていくという話なんですが、実質的に時期的にはどういった時期でやられるのか。 要は年度の中間であっても、 補正を組むような形の中で実施される形があるのかどうか、 そういっ た時期的な部分をもう一度ご答弁をお願いします。 61 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(名取武君) 太陽光の関係の補助金については、この4月からまだ始まるということで、この利用状況も予算 計上は一応500万円ということで、大体100件程度、90何件ぐらいですか、の予定で進めさ せていただいております。 この使用状況が、申請状況がどうなるかということについて、まず第1に優先的に考えていかな ければならないということでございます。 したがいまして、ほかのほうの部分について、新年度が始まって補正でということについては、 まだちょっと検討期間が必要ではないかなと思います。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) 並行して4月から補助金制度が始まる中で、こういったエコポイントも含めて並行的に行政でも 調査、またニーズを図っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、金山沢の発電施設なんですが、効率的には、先ほど答弁の中で市長も渇水期になると。4割 程度の部分で活用していますということでありますが、実質、この南アルプス市のホームページの 中で出力については、最大が100キロワット、常時30キロワットと明記されております。 実質的にその水の量というものを、年間を通しての発電設備ですから、実質的には効率は考えな ければいけないということだと思います。この部分で、どういった形が100キロワットになった のか、私も経過は分かりませんし、その中身はありますけれども、せめて半分以上、要は50%以 上は設備稼働していないと、いけないんじゃないかなと。要は3分の1しか動かない部分で、その 費用の部分の期待もかかっているわけですから、やっぱり設備と発電量というものもきちっとした 形でしていかないと、大きければいいという話ではないと思います。 ですから、今後の部分も含めて利用率、そしてその電気をどういうふうに生かして使っていくの かということも含めた検討が、やはり必要だと思います。そういった意味合いで今後の発電設備、 もう一度こういった形の中で検討されるかどうか、そのへんをもう一度、すみませんが答弁をお願 いします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 現状の中でどのような状況下におかれているかということを考えますと、ご指摘のありました事 柄は事柄として、今、山梨県の中で小水力発電が一番早かったのは、ご案内のとおり都留市なんで すよね。都留市がやって、そのあと北杜市が。さらに都留市の場合には、今回は3基目を設置する と、こういうふうに事が進んでいるんですね。 やっぱり地方自治体の中でいろいろな事柄を考えたときに、そういったものを含めて地域の活力 を醸成していく。こういう事柄が極めて大事ではないかなと、こんなふうに思うんですが、3基目 に取り組んでいるという現実は、相当、意欲的に、かつまた内容の上でも充実しているという理解 をしているんです。 私は、ちょうどたまたまそれを研究していた当時に県会議員でしたから、1年生議員にあれを見 62 に行くようにといって、見せていただいた経過がありましたが、やっぱり地方自治体ですから、地 方自治体のあり方ということを考えますと、そういうものに前向きに、かつまた有効に対応できる ものを進めてきたと、こんなふうに考えておるんですが、内容につきましては検討しながら、問題 はあとに残さないような対応策に重点を置いて努力をしていきたいなと、こんなふうに思っており ますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) 最後にします。 小水力の部分は今、市長が言われるように、いろいろな形で進めた中で市民のそういった環境問 題、いろいろな形の中で検討してくる。これはすごく有益な部分だと思います。こういった形も進 めなければいけないということも、行政の1部分の施策だとは認識をしております。 ただ、設備的な部分でいきますと、やはりその設備が今後に、あまり効率性のいいものではない ということになると、やはりそういった問題は出てくると思うんです。結局、金ばかりかかって、 メンテナンスだって水力ですから、人が付かなければいけないとか、いろいろな形もあるかと思い ます。 そういったことの検証の中で実質的に今後の部分を進めないと、いくらいいものでもお金がメン テナンスにかなりかかってしまったのでは、何の効果もというか、経済的な効果は出てこないわけ ですから、どうしても市民の負担が多くなってしまうということであります。 ですから、そういった形を踏まえた中に今後の小水力発電を進めていただきたいということであ りますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 以上で名取常雄君の代表質問を終結いたします。 次に、南政クラブの代表質問を行います。 質問順位2番、西野浩蔵君の発言を許します。 5番、西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) 南政クラブの会派としての代表質問を通告のとおりいたします。 自治体が所有管理してきました、公共施設を職員による運営から民間のノウハウ、また各種団体 の専門性を求めた上で、自治体自身の経費の縮減とさらなる有効活用を目的として、全国の自治体 において、指定管理者制度を積極的に導入、行財政のスリム化を競って図っておるのが現状ではな いでしょうか。 特に、平成の大合併に伴い、合併自治体においては共通の問題点として抱える類似施設の運営管 理、有効利用にこの制度を活用・効率化を図り、取り組んでおるのが現状だと思っております。住 民の福祉を目的とした公共施設を指定管理者制度導入のもと、 民間あるいは団体に委託することは、 市民の中には若干の不安と異論もあることは事実でありますが、現在の厳しい財政状況の中では、 本市においても、どうしても取り組んでいかなければならない課題であると同時に、避けて通るこ との許されない大きな問題ではないでしょうか。 現在、本市においても、平成18年以来92の施設が委託され、それぞれ運営・管理がなされて おります。これら委託された施設のうち、納付金として本市が収納しておる施設は、山小屋・温泉 63 施設ではやまなみの湯、そのほか学校体育施設の時間外使用等、ごく一部であります。大半の施設 は委託料を支払い、運営・管理を委ねております。 そこでお尋ねいたします。 今まで各施設とも契約締結の際、本市が支払う委託金はいかなる算定基準のもと、金額を決定し ているのか、お聞かせ願います。 次に、本年2月9日、山梨日日新聞に掲載されておりました記事によりますと、本市教育委員会 においては、 来年度より図書館ならびに美術館について、 指定管理者制度の導入や民間委託を含め、 運営形態の見直しを検討するとの報道がありました。 この記事に続き、同じく2月16日、保育所再編の議論再開という見出しで、やはり山日に大き く報道されました。その記事によりますと、公立保育所の統廃合などを協議する保育所整備委員会 を設置、6年ぶり本格的議論を再開するという内容で、その目的は新たに公立保育所の統廃合や建 物の整備等検討すると同時に、さらに2件の指定管理者導入を目指すという内容でした。 この2件の指定管理者導入は12年度および14年度導入を目指すという具体的に時期まで示さ れておりました。そこで、まず指定管理者制度導入予定の2件の施設名をお聞かせ願います。 これからも本市におきましては、所有する各施設の制度導入が加速すると予想されます。現在 92施設で導入されております。今後、本市におきましては、最終的にどのくらいの施設を委託す るのか、具体的に施設数をお示し願います。 併せて、今までの施設委託により、従来本市において、直接、運営管理をしていたときと比較し て、すべての施設の合計額でどのぐらいの経費縮減がなされたか、金額をお聞かせください。 次に、施設委託を実施する中で従来、配属されておりました職員がおります。すでに委託された 施設よりは、正職員ならびに常勤臨時職員を含め、配置転換になり、異動した職員数はどのくらい か、お聞かせください。 指定管理者制度導入の目的は、自治体の経費縮減を柱として、民間あるいは各種団体の活力の導 入により、各施設の活性化・効率化を目的とするところが大であります。本市の場合、指定管理者 契約では、まず委託年数を定め、併せて委託金を決定しております。その後、各年、協定の中で年 度別委託料の調整を行っているとのことであります。各年協定は委託金の件ばかりではないと思っ ておりますが、委託金の増減は果たして施設の経営ならびに運営する上で問題はありませんか。も ちろん大きな要因の中で問題が発生した場合、両者協議の上、特例的に委託金の増減は想定されま す。 しかしながら、平常の場合、各年、委託金の増減には私は問題があると思っております。民間な り団体の委託先はそれぞれのノウハウ、専門性の中で公共施設という枠を重視した上で、少しでも 多くの利益を求めるとともに、施設効果を発揮すべき、頑張っていると思っております。 ところが、各年、収益に見合う委託料の減額ができる変動性とでも申しましょうか、そこでこの ような形にしたならば、果たして委託先、ならびにそこで働くスタッフの皆さんの施設への取り組 む意欲は上がるでしょうか。恐らく契約・協定の枠内で問題なく運営管理が行われればよし、とい う消極的な運営になってしまう恐れがあります。その結果、公共施設の存在性も薄れ、サービスの 低下にもつながる危険性も十分に考えられます。 そこでお聞きします。 各年協定の目的と内容について、説明を願います。 最後に、委託先の管理面において、お尋ねをいたします。 本市においては、現在のところ各所管によって管理を担当しておると思っております。しかしな 64 がら、現在の92施設に併せ、今後多くの施設委託が予測される中、果たして現在の各所管の管理 体制が適正な形でしょうか。私は委託先を適切な指導管理する上での施設委託先を一括して管理す る、専門部署の設立は大変重要と思っております。もちろん今までの所管との連携は欠かせないわ けですが、何のトラブルもなく、本市の財産である公共施設を利用者に喜んで利用してもらうこと は、行政側にとっても使命であります。 以上のような観点から、指定管理者委託先施設の管理指導機関として統括する部署の設立は、喫 緊の課題と思います。専門部署の設立の考えがあるか、お聞かせ願います。 以上、指定管理者の質問といたします。 次に質問2に移ります。 この下水道の質問については、明日、石川議員のほうからしっかり質問があると思いますから、 私は2点に絞って質問をいたします。 昨年11月、山梨県公共事業評価委員会より、釜無川流域下水道事業に対する評価結果が出され ました。それによりますと、加盟市町の計画区域の整備状況が計画に対し、大幅に遅れているため、 完成までの工期を25年延長、事業完了は2035年になるとの報告がなされました。 釜無川流域下水道事業は今さら私が申し上げるまでもなく、韮崎市から市川三郷、このたび合併 を済ませた富士川町までの釜無川流域7市町で構成されております。この下水道整備計画は7市町 が2010年、本年の完了を予定し、1986年事業開始、県が下水道の幹線を整備、加盟市町が 支線整備する各分担方式にて、90年代半ばから順次供用を開始してきました。 このような推移のもと、現在、県負担分の完成整備率は93%であります。ところが7つの市町 の支線の整備進捗率は各自治体とも厳しい財政状況の中、 2008年度末、 加盟市町の平均は48% であります。本市においての整備率は平成21年度末、約37%であります。財政面から見ますと、 市の下水道事業は歳入全体の85%を市債、一般会計繰入金、国庫補助に依存しているのが現状で あります。 一方歳出においては、 建設費とそれに伴う公債費の合計で、 歳出全体の87%を占めております。 現在、本市においては、下水道全体計画に対し、普及率は先に述べたとおり約37%という、誠に 低い水準であります。このような状況のもと、費用対効果の低い地域等を精査し、改めて整備計画 の見直し等も視野に入れる中で、この事業をしっかり推進していくことが求められると思っており ます。 今後、 厳しい財政に直面していく本市においては、 従来どおり整備計画のもと推進していくのか。 あるいは変更もあり得るのか。整備計画自体の今後の見通しをお聞かせ願います。 次に、事業完了年度変更の件であります。 下水道整備事業への投資は本市に限らず財政難の状況のもと、各自治体とも抑制する傾向にある と思っております。このような要因のもと、本市を除く残る6つの自治体は事業完了年度を 2020年から2028年の完了という設定が改めてなされました。大幅延長であります。ところ が、本市のみ完了年度がさらに6つの自治体を大幅に上回る2035年と示されております。 そこでお尋ねいたします。 なぜ、本市のみ事業完了年度が大幅にずれ込むのか、いかなる要因であるか、その理由をお聞か せください。 以上、南政クラブの代表質問といたします。 ○議長(久保田松幸君) ここで暫時休憩といたします。 65 再開は午前10時40分といたします。 休憩 午前10時25分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午前10時40分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 南政クラブを代表いたしまして、西野浩蔵議員からは2点にわたっての質問をいただきました。 私からは1点目、指定管理者制度導入と今後について、何点かの項目が出されておりますが、私 からは総体的なお話を申し上げ、関係の部長から細かくご説明をいたしますので、ご理解を賜りた いと思います。 指定管理者制度は平成15年の地方自治法の改正によりまして、 新たに導入された制度であると。 それまでは公共団体や政令で定めた出資法人に限定されていた施設の管理委託先を個人を除く民間 法人や任意の団体にも可能にしたということの経過がございます。 本市では、住民サービスの向上と行政コストの縮減を目的に、平成18年4月から導入をいたし てまいりました、昨年度の時点では、議員がおっしゃっておりました92の施設におきまして、指 定管理者による管理を行ってまいっておるところでございます。 この制度を導入したことによりまして、財政的な効果だけでなく、各施設が提供していただいて おりますサービスは、今まで以上に向上いたしてきていると感じておるところでございます。 今後はさらに多様化する市民ニーズに、より効果的、かつ効率的な対応をいたしながら、地域の 振興やあるいは活性化に資するとともに、行財政改革の推進が図れるよう、それぞれの施策の果た す役割、また設置の趣旨を考慮した上で、引き続き未導入の施設にも制度の導入を図ってまいりた いと考えておるところでございます。 改めて、そのような思いを含めて今後に対処したいと思いますので、ご理解を賜りたいと思いま す。 先ほど申し上げましたように、他につきましては、各部長からご答弁を申し上げますので、ご理 解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) 西野浩蔵議員のご質問にお答えをいたします。 まず1点目の指定管理者制度導入と今後についての1つ目、委託金の算定基準についてでありま すが、指定管理者への施設管理に伴う委託料については、当初提出されている申請書の指定期間内 の経営計画に伴う収支予算見込みを、各年度の収支の前提として市が職員を配置し、施設の管理を 直接行っていたときの経費と比較し、施設ごとの指定管理者要項で定めている業務の範囲と、指定 管理者が提案する毎年の事業計画書および予算額などをもとに、それぞれ施設を担当する部局と指 定管理者間で協議した上で委託料等の積算を行っております。 次に、2つ目の今までの施設委託による経費の縮減額、ならびに今般の導入施設の見込みについ てでありますが、指定管理者制度導入による縮減額については、平成20年度末までに約6億 600万円の財政的効果を生み出しており、指定管理者制度の導入により、施設管理経費の縮減が 66 図られるとともに、施設の利用者が大きく増加してきております。 また、平成22年度から指定管理者制度の導入を行う施設は統合した大明保育所と芦安山岳館、 みどりの郷くつさわを予定しておりまして、3施設を合わせて2,700万円ほど縮減できるので はないかと予想いたしております。 次に、3つ目の委託したことにより、配置換えとなった正職員・臨時職員数についてであります が、平成21年度に新規の指定管理者導入施設はございませんので、平成18年度から20年度ま でに指定管理者制度を導入した施設の職員の状況についてでありますが、制度導入前に施設の管理 運営に携わっていた市職員は26人、導入に伴い配置換えとなった職員は20人、同時に定年によ り退職した職員が6人おりました。 また、臨時職員については、制度導入前に各施設に50人の常勤の臨時職員がおり、制度導入に 伴い、各施設の指定管理者に採用された臨時職員が35人、自己都合等により退職した臨時職員は 15人となっております。 次に、4つ目の各年度協定の主な目的はについてでありますが、指定管理者とは基本協定と年度 協定の2つの協定を結んでおり、基本協定は指定の期間を通して、施設の設置目的等に沿った管理 を適切に行うために取り決めるもので、指定の意義や公共性の尊重に加え、管理の基準や業務の範 囲、また緊急時の対応等、施設ごとに必要な事項を取り決めることを主な目的としており、議会の 議決を得られた後に正式な協定となります。 また、年度協定については、指定期間内での年度ごとの業務内容や施設の維持管理に伴う委託料 や納付金とその支払い、納入方法を規定するのが主な目的であります。 次に、5つ目の一括管理体制部署の設置の考えについてでありますが、市が設置した公共施設は 施設ごとに設置目的や利用する対象者が異なり、設置目的とかかわりのある部局で施設を管理し、 利用する市民の皆さんから意見・要望等を確認する中で、安全性や利便性に配慮し、施設の管理運 営を行ってきており、複数の所管課が施設をそれぞれ担当しているところであります。 平成18年度から施設の管理に導入している指定管理者制度であっても、公共施設としての包括 的な責任は市にあり、多くの市民が利用する施設を条例の設置目的に合った管理運営を行い、サー ビスの向上を図っていくためには、施設を所管する担当課が現状を把握した上で、指定管理者との 連携を取り、施設を運営していくことが必要ではないかと考えております。 また、本市の公共施設の多くは、国や県の事業を活用し、整備を行ってきており、利用状況や施 設整備に伴う設置効果等、さまざまな報告を国や県に行っていかなければならないこともあり、管 理体制の一元化による施設管理への影響を慎重に見極めなければならないと考えております。 いずれにいたしましても、現状の管理体制で施設を利用する市民の皆さんに不都合が生じている のか、一括管理をすることでどのような利点や影響が生じていくのか等を考えていかなければなり ませんが、 当面は現状の組織体制の中で指定管理者制度導入施設の管理と、 今後の導入推進にあたっ てまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長、小池厚君。 ○建設部長(小池厚君) 西野浩蔵議員から下水道事業の今後の進捗状況につきまして、いくつかのご質問をいただいてお りますが、関連性がありますので、併せてお答えいたします。 本市公共下水道事業は昭和61年度に当初計画が策定され、それ以降、全体計画区域への編入お 67 よび除外などの状況の変化による見直しがあり、現行計画は平成19年度に計画変更が行われたも のであります。 この変更は市町村合併などにより、上位計画である県の釜無川流域下水道計画の排水区域見直し に伴って行われたものであり、その内容は工業団地などの開発地域を計画区域へと編入させるとと もに、一団の農振農用地や公共下水道と合併浄化槽などで整備した場合の経済性を比較検討した結 果、幹線管渠から距離があるなどの地域を除外したものであります。 この見直しにより、全体計画区域は2,890.5ヘクタールと、見直し前より67.9ヘクター ル減少し、同様に全体計画区域内人口は6万8,720人で8,650人の減少となりました。 ご質問の下水道事業の財政状況についてでありますが、合併後5年間は旧町村が認可を受けた事 業計画に基づき整備してまいりましたが、これにより平成20年度末の地方債残高が158億円を 超える見込みとなりました。 このような状況の中、平成20年度予算から人件費・物件費および普通建設事業費などの削減に 取り組むため、一般会計から下水道事業特別会計への繰出金はおおむね10億円を超えないという 協議が財政部局となされました。 この結果、下水道整備事業費は平成20年度から大幅に縮減することとなり、今後も同規模の事 業費で推移することが考えられます。 したがいまして、 下水道整備事業費の縮減に伴う事業の進捗低下を勘案いたしますと、 平成19年 度に策定し、認可された計画目標年次2020年、平成32年を延長し、2035年、平成47年 度までを目標年次と変更せざるを得ない状況となりました。 これについて、本年度行われた山梨県公共事業評価委員会へ概要説明し、審議を受けたところ、 今後10年ごとの整備目標を定めた上で事業の進捗管理を厳格に行い、見直し案どおり平成47年 度の完成に努められたいとの意見をいただいたところであります。 今後は計画変更に伴う具体的な整備内容について、検討してまいりたいと考えておりますので、 ご理解とご協力をお願い申し上げます。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) 市長の答弁もありましたように、指定管理者制度の導入は自治体の財政の視点からとらえた、い わゆる政治的な産物にならないことが大事だと思うんです。やはり施設の運営費の支出を大幅削減 を目的として、安い委託料で導入に踏み切るのではなく、施設の効率的な活用ということが大事だ と思います。私も市長の考え方に全く同じでございます。そのような方向の中で、これからもやっ ていただきたいと思います。 ついて、いくつか質問をさせていただきます。 まず、通告をしておきませんでしたが、山梨日日新聞に掲載されておりました、12年度および 14年度に指定管理者制度導入に移行する保育所の1施設について、まず施設名をお聞きしたいこ とと、それから先ほど政策部長のほうから導入前、26名の職員がおったと。20名が配置換えに なったと。退職が6名という話を聞いたんですが、この配置換えのみでは全くこの指定管理者制度 の意義が薄れると思います。余剰人員という表現は適切でないと思いますが、職員の削減の方向性 にも当然、視野にいれた中で人件費の抑制に努めなければならないと思っていますが、この制度に 68 併せて、市では具体的に指定管理者制度と併せて、職員の削減等も具体的に数値目標なんかを持っ ておるのか、このへんも併せてお聞きしたいと思います。 それからもう1つ、この指定管理者制度の中で地域集会施設という施設区分でございます。この 中にいわゆる無料で指定管理者に出しておるところと、有料で出しておるところがあります。この へんの違いを明確に説明を願いたいと思います。 と申しますのは、平成17年ぐらいだったと、私の記憶で思いますが、市のほうの指導のもとに 当初、各自治体に指定管理者制度の導入の要請がありました。その直後、支援団体を立ち上げてく れということで、一部の自治体では市から払い下げをし、指定管理を行っているのが現実でありま す。 したがって、今の市の状況を見ますと、無料で指定管理者が行っているケースも、有料で委託金 をもらいながら、施設を管理しているところもあれば、払い下げを受けたところもあると、こうい うふうに三者三様の状態になっております。 この3点について、説明を求めます。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(名取武君) それでは、西野議員さんの再質問でございます。 まず最初の質問の、新聞等で報道された中に2つの施設があるということで、ここを具体的にと いうご質問でございますけれども、これについては、それぞれ担当部局のほうで検討しているとい うことでございまして、24年度と26年度に1カ所ずつ計画をして、何とかやっていきたいとい うことでございまして、今ここで具体的な名前のほうについては、ちょっと申し上げられる状況で はないと思いますので、差し控えさせていただきたいと思います。 それから、無料・有料の施設の関係でございますけれども、先ほど議員さんがおっしゃいました ように、確かに委託料を支払っている施設、それから地元で管理をしていただいて、無料で管理を お願いしているというような施設もございます。 これについては、施設の始まったときの経過とか、いくつかそういう違いがありまして、地域だ けで利用している施設ではなくて、目的に沿って、ほかの関係も含めて利用している施設というよ うなことの施設の利用状況によっても違っているということで、 ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) もう1点、いわゆる指定管理者制度の移行に基づいて削減された、配置換えになった職員の削減 と結び付くような、具体的な計画は持っているのかということを、まずもうちょっとお聞きしたい ということと、その施設の件で再度お聞きします。 私は何個所かそういう施設を見せてもらいにあがりました。全く地域はよその地域と同じで、集 会施設であります。 したがって、やはり同じ市の中の施設の中で、有料である、無料である、支援団体であると、こ ういうバラバラは、合併して6年経ったこんにちいかがかと思います。やはりどういう形でも、や はり市としての集会施設の統一化を図ることが、私は求められると思いますが、もう一度そのへん をお聞かせ願います。 69 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(名取武君) ご質問にお答えいたします。 最初の質問について、私のほうでお答えを申し上げませんでしたけれども、削減計画について、 こちらのほうについては、確かにおっしゃるとおり、配置換えということになりますと、職員数の 減少ということには結び付かないということでございます。 これは職員の定数の削減の計画については、年次計画を定める中で進めておりまして、また来年 度、職員の削減計画がある、定めるという予定になっております。これらの中で指定管理、イコー ルその部分が削減されるということではなくて、全体の計画を見直す中でそういうことも含まれて いるというようにご理解をいただきたいと思います。 それから2つ目の施設の設置目的等の話の中、議員さんもじかに施設をご覧になったということ でございますけれども、具体的には福祉関係の施設なんかで国の補助事業をいただいてつくった施 設、それらを中心に元気なお年寄りに過ごしていただくというような施設の設置目的というような ことで、こういう施設については、現在も委託料を支払ったりしております。 それから、旧の町村時代に建設した施設については、建設の当初から管理運営をしてもらってい るというようなところもございますし、 それから旧地区で建設した中にもともとつくったときから、 町のほうでそのまま管理していたというようなことがあって、引き続いているというようなところ もあるようでございます。 中身的に、議員さんがご覧になって、ほとんど同じような目的というようになされている部分も ありますので、今後に向けては、そのへんは担当部局のほうとのバランスを含めた中で、また再度 見直し等も検討はしていきたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) ぜひ、そういう形の中で公平・公正という1つの理念の中で、しかるべき措置を近い将来、行っ ていただきたいと思います。 それでは指定管理者の最後の質問ですが、いわゆる年度協定の件について質問いたします。 毎年度、12月末までに事業計画を提出する。それから毎月終了後10日以内で業務報告を提出 するという形の中で、しっかりと行われていると思っております。ただ、この指定管理者制度の大 きな流れを見てみますと、いわゆる委託先からの報告等、こういうことはしっかりできております が、いわゆる所管の指導とか管理とかという部分が、私が精査した範囲ではあまり見えてまいりま せん。 やはり市のあくまでも所有物でございます。そういう中でその各所管は、いわゆる委託先からの 事業計画、それから毎月の業務報告ではなくて、所管のほうへは毎月どういう動きをしているか、 お聞かせ願います。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 私は指定管理者のあり方ということを考えますと、いろいろな論理があると思うんですが、指定 70 管理者制度がなじむものとか、なじまないもの、そういうような分け方はすべきではないかと思う んです。 そんなことを含めて、 いろいろな事柄に指定管理者制度を活用いたしておるわけでございますが、 場面によれば、例えば保育所の指定管理者制度、今回初めてやるということでありますが、その事 柄がどのような目標と先に向かってのどのような効果が表れてくるか。私は財政的に非常に有利だ よということだけでなくて、やることによって、関係の皆さんが喜びながら、かつまたそれをさら に発展的にご支援をいただけるのかどうなのか、このへんが一番大事だと思うんです。 そういうことを含めてでありますが、つくられてくる事業、施設ですね。そういった事柄も改め てそういう形の中で見極めをしっかりしながら、また指導もしっかりしながら対処していく。その 上に立っての管理者制度という形をやっていかなければならないと思っております。 現在までは92施設ということでありますが、 これから来年度に向かいましては、 1つの施設が、 あるいは2つの、3施設ですね。対応をしていくわけでありますが、それをやることによって、やっ ぱり地域も呼び込んだり、関係の皆さんにも喜ばれながら対応していけるということに自信を持っ て推移しなければいけないと、こんなふうに思っております。 指定管理者制度のあり方ということにつきましては、非常にいろいろな考え方があろうかと思い ます。 そういう点に問題を残さないように対処していきたいなと、 こんなふうに思っておりますし、 またそういうことにつきましては、それぞれの立場の中から、いろいろなご指摘やらご意見も賜れ れば、大変ありがたいなと、こんなふうに思っておることも申し添えたいと思います。 答弁といたします。 ○議長(久保田松幸君) 西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) やはり先ほど言ったような経費削減ばかりではなくて、いわゆる施設の活用、それから利用者に 喜ばれるという、そういう意味合いを大きく含めた中で指定管理者制度の導入に踏み入っておると 思います。 行政側においても、ぜひその委託先に委託したから、それでいい。業務報告を見るから、それで いいというチェック体制ではなくて、積極的にどういうふうに日常業務がなされて、運営しておる か。こういうことをやはり、私は民間のいわゆる零細企業の経営者でありました。やはり民間企業 というのは、非常に生きていく上に苦しい戦いを毎日余儀なくされております。そういう中では、 いわゆる経営に対する厳しさを持っておると思います。 だから行政がないということではないですが、やはりそういう部分で少し積極的に現場を把握し ていただいて、そして施設効果が上がるような努力を今後もしていただきたいと思います。 それでは下水道の質問に移ります。 私、常々、下水道事業の歳入歳出の問題で懸念を持っておるんですが、合併直後の36以上の事 業額と比較しますと、現在は24億円前後ぐらいになっておろうかと思います。その中で先ほど部 長の説明にありましたように、公債費比率が約40%近い。一般会計繰入金が約9億8千万円ぐら い、事業費の中の一般会計繰入金の比率が40%以上という状況にあろうかと思うんですが、これ は財政の面からいって、下水道事業の明日はどんなふうになるんでしょうか、そのへんをもう一度 お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長。 71 ○建設部長(小池厚君) ただ今の西野議員の再質問でございますが、下水道事業そのものにつきましては、社会基盤の整 備ということで当然、文化的な生活を営む上では必要な施設と考えております。そのような考えの 中で61年度、この地域におきましても、釜無川流域下水道の整備を進めていくという形で推移し てきておる状況であります。 先ほど議員のおっしゃられたように、合併5年ぐらいにおきましては、建設事業費も15億円程 度の実施をしていたということで事業進捗を見てきたわけでございますが、やはり20年度以降に つきましては、財政の問題が非常にやはり重くかかってくるということの中で、事業費の縮小をせ ざるを得なかったということの中で事業をしてきております。 ただ、今後、国の状況も非常に不透明なところもございまして、広域流域下水道事業そのものの 考え方も変わってくるのかもしれません。ただ、現状におきましては、公共流域下水道事業で整備 を進める必要が当然ございますので、限られた予算の中で地域の要望が多いところから順次整備し ていくという形で、 建設部の方針とすれば、 そのような形で進捗させていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) もう1点お聞きしたいんですが、国交省は10年度の当初予算で2兆2千億円の社会資本整備総 合交付金ですか、こういうものを支出したことをご存じだと思いますが、これは鳩山政権の目玉政 策である一括交付金を先取りして、しかもこの社会資本整備総合交付金というものは、地方道や下 水道の補助金を束ねると、 新聞にこういう報道がされておりまして、 地方が自由に使える財源だと。 しかし、この制度の中では2割がソフトの事業のほうにも、この交付金が使えると。 私が申し上げたいのは、 これから下水道事業が従来の国からの補助金でなくて、 地方の裁量によっ てできるような交付金、補助金が交付金に変わってくると、こういう状況が見られる中でますます 下水道の整理が遅れるような、規模が小さくなるような予測がされます。このへんは現状ではどう なのか。 もちろん水道事業は環境保全のためにも大事な事業であります。当然、強力に推進していかなけ ればならないわけですが、国の現在の状況、この新たな交付金等を含めた中で、やはり市のこれか らの大まかな予測で結構ですから、間違いなく2035年までには計画通りの完了ができるのか、 そのへんも併せてお聞きしたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長。 ○建設部長(小池厚君) ただ今の一括交付金の関係でございますが、議員ご存じのように事業仕分けということの中で、 公共下水道の事業は地方にという形の整備がされて、 平成22年度の予算からはまちづくり交付金、 ほかの交付金と一緒になって、一括されて配布されるという状況になっております。 ただ、その中身につきましては、国のほうでも検討している状況というように聞いております。 個別の事業につきまして、どんな形で進めるかということも、法的な根拠もございますので、その 整理をしていると聞いておりますので、今後、交付金そのものがどうなるかということは、ちょっ と私どものところでは、まだ不透明という形ではなかろうかと思います。 ただ、そのような中で平成22年度が進捗するわけでございまして、現状的には21年度とすご 72 い変わるという形では、今、認識をしておりません。そうしますと、今後変わっていくのは、法整 理がされた中で全体の考え方が変わっていくのかなと思っております。 ただ、現実的な話としましては、予算要求等もしておりますので、先ほどお話しさせていただき ましたが、繰出金等の関係もございまして、事業規模とすると21年度と同程度の規模を22年度 に考えております。 先ほど議員のおっしゃられた、平成47年ですか、2035年は確実かということでございます が、現時点で申しますと、平成47年度を目標に完成するということでございます。ただ、先ほど 申しましたように、10年ごとに進行管理を厳格にしていくということと、法整理の関係の中で今 の公共下水道そのものが、どういう形で変わるかということも不透明なところもございます。 その関係がはっきりする段階では、当然中身の見直しも、当然出てこようかというように考えて おりますが、現時点では平成47年度を目標に私どもとしますと、整備推進を図っていきたいと考 えております。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 西野浩蔵君。 ○5番議員(西野浩蔵君) 下水道事業については、各自治体とも事業自体の財政のフレームですか、非常に軟弱というか、 そういう不確定な部分が多かろうと思います。大変厳しい状況の中でこの事業を推進していかなけ ればならないと思いますが、私が先ほど申し上げたとおり、環境保全についても非常に大事な事業 でございます。 ぜひ、これから頑張ってやっていただきたいと思います。 以上をもって、私の質問を終了させていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 以上で西野浩蔵君の代表質問を終結いたします。 次に、公明党の代表質問を行います。 質問順位3番、河野木綿子さんの発言を許します。 3番、河野木綿子君。 ○3番議員(河野木綿子君) 皆さま、こんにちは。 ただ今、議長の許可をいただきましたので、公明党を代表いたしまして、また市民の皆さまの声 を市政に反映できますよう、3番 河野木綿子、発言をさせていただきます。 最初に、がん対策について3点にわたり質問をさせていただきます。 私たち公明党は命を守る政治を目指し、数多くの政策提言を行っております。その具体的な取り 組みの1つとして、がん対策を重要政策と位置付け、全力で推進してまいりました。2006年6月 には、公明党の強力な推進により、がん対策基本法が制定されました。今、日本において、2人に 1人ががんになり、3人に1人ががんによって亡くなるともいわれ、がんが国の疾病による死因の 最大の原因となりました。 その中で昨年11月に正真正銘、頑張る会が主催で開催されました、第1回がん患者と家族・支 援者の会に公明党議員団も参加させていただきました。代表の小笠原孝さんは、人生には3つの坂 がある。上り坂・下り坂・まさかの坂、まさか私ががんになろうとはとの、ご自分の体験を語って くださいました。 73 そして、患者の観点から何よりもがんにかからない予防、検診による早期発見・早期治療、もろ もろを含めて、がん対策推進条例の制定を求めたいと主張されておりました。がん患者の皆さまが 願う気持ちを受けて、それに応えていくのが私たちの使命ではないかと思います。 第3回山梨がんフォーラム「もう一歩、踏み出す勇気2009」では、がん対策に対しまして、 山梨でのがん対策推進条例の早期実現を訴えております。 現在、6県2市でがん対策推進条例が制定されております。本市においても、先駆けて南アルプ ス市がん対策推進条例を制定されることを提言いたします。 次に、女性特有のがん対策について、お伺いいたします。 女性特有のがん検診について、公明党の強い主張で乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン券が 2009年度第1次補正予算に216億円が計上され、本市でも配布となりました。 しかし、単年度予算のため、5歳刻みで5年継続しなければ、すべての皆さまに行き渡らないと の観点から、本年1月、松あきら公明党女性局長の質問に対しまして、参議院本会議で鳩山首相は 「本来、がん検診は市町村が行うものとして、2010年度予算では国負担を半分に減らして、残 りの半分を地方負担分として、地方交付税で措置し、これまでどおり実施できる」との見解、また その認識を示しました。 しかし、厳しい財政事情から地方交付税は検診以外の財源に充て、クーポン事業自体を断念する 自治体が出始めていると、公明党の井上幹事長は危惧を示しております。鳩山首相が命を守る予算 と胸を張った2010年度の予算なら、乳がん・子宮頸がん検診について、少なくとも5年間は国 の責任で、検診費の全額負担をする予算を確保しないのは、口先だけの答弁と言わざるを得ないと 思います。 本市において、 受診率がなかなか伸びなかった子宮頸がんの受診人数は、 平成21年12月31日 現在において3,065人、平成20年の同じ時期に比べまして、191人増えております。さら に乳がん検診は6,144人に対しまして、20年度は722人増えております。 また、まだおおよその数でございますが、子宮頸がんの無料クーポン券配布の2,356人に対 して716人、約30%の増の割合です。乳がんの無料クーポン券配布2,511人に対しまして 1,028人、約40.93%の効果が出ております。この事業が継続することで、皆さんへの周 知がさらに広がり、受診率が上がることは確かであると期待しております。 本市での無料クーポン券配布の事業を昨年度と同様、実施の継続ができるよう、女性の皆さまの 声を代表しまして、強く要望をいたします。 次に、子宮頸がん対策について、お伺いいたします。 若い女性の20歳から30歳代に増え続ける子宮頸がんでございますが、先に述べました、がん の質問にもあったとおり、予防検診の実施など、その対策が大きく前進しております。しかし、国 内では毎年1万人以上の方々が子宮頸がんを発症し、3,500人が死亡しており、さらなる対策 が必要といわれております。 発症の原因は、ヒトパピローマウイルスというウイルスの感染から起こることは分かっておりま すが、そのウイルスに対します、予防ワクチンが昨年の10月に厚生労働省が承認し、12月には 発売がスタートいたしました。 これを受け、予防ワクチンへの公費助成を表明する自治体が出てきております。昨年12月には 新潟県魚沼市が助成を決定し、中学校1年生の女子を対象に費用の全額補償を検討しております。 今年1月には杉並区が中学進学お祝いワクチンとして、中学校1年生の女子を対象に必要とされる 全部の3回分の接種が無料となります。 74 さらに、埼玉県志木市、愛知県名古屋市なども続いております。本年2月、子宮頸がん予防のた めの市民公開講座において、寺本山梨県立中央病院総合周産期女子医療センター部長は、このウイ ルスに抵抗力を示す抗体が一番よく出るのは10歳から15歳で、この年代にワクチンを投与した 場合、子宮頸がんの発生を7割減らす効果があるとし、世界でも約30カ国で若年層に公費助成の ワクチンが投与されていると語っております。 また、日本産婦人科学会、日本小児科学会では、投与に最も効果がある11歳から14歳の女子 に対して、公費負担でワクチン接種をするよう求めていますとの見解を示しました。これら専門医 の示す意見を考え合わせるとともに、本市においても子宮頸がんの予防ワクチン接種に対して、公 費助成をするべきと思います。 以上、がん対策の3点について、本市のお考えをお伺いいたします。 2項目目といたしまして、要介護認定のあり方について、お伺いいたします。 高齢化の進展に対応するため、社会全体で高齢者介護を支える仕組みとして、2000年4月に スタートした介護保険制度が10年目の節目を迎えます。公明党は高齢者の皆さまが安心して暮ら すことのできる社会を目指し、 全国3千名を超える公明党議員全員が介護の現場に入り、 約7万7千 件に及ぶ街頭アンケート調査など、介護総点検を昨年11月から12月にわたり実施をいたしまし た。 その調査結果から要介護認定のあり方について、利用者や事業所から寄せられた意見で多かった ものは、認定調査に時間がかかるが6割を超え、認定結果が低い、認定審査員や訪問調査員の負担 が大きいが続いております。 そこでお伺いいたします。 1.介護保険申請から認定までの期間が長いため、早急にサービスを利用したい方が困っていま す。調査・認定までにどれぐらいの時間がかかっているのか。時間短縮のためにどのような手 立てを講じていますでしょうか。 2.介護保険適用までの事務が煩雑で時間がかかりすぎています。事務を簡略化してすぐに使え る制度を改善すべきだと思いますが、実態と改善に向けた取り組みはどのようになっておりま すでしょうか。 以上、2点の本市のご所見をお伺いいたします。 3項目目といたしまして、リサイクルセンター設置について、お伺いいたします。 本市において、第1次南アルプス市総合計画・後期基本計画案が見直しをされ、快適生活・環境 の整備における重点事業として、リサイクルセンターの検討があげられていることは、大変重要だ と思います。市民の皆さまからも多くの設置要望が寄せられているからです。その中で、どのよう な設置が望ましいかの検討が必要になります。 アフリカのノーベル平和賞受賞者であります、マータイ女史が推奨した「もったいない」の市民 運動から学べるように、 「もったいない」の心を育て、無駄のない町の暮らしを創造することを目的 に、もともと貴重な資源でありますゴミの再資源化を進める循環型社会構築のため、情報を包括し たリサイクルセンターであってほしいと思います。 さらに、家庭で不用になった家具・家電等を修理し、希望者に安い値段で販売、また衣料などを 含め、不用品を譲りたい方の情報コーナーなど、リサイクルプラザを兼ねたセンターを提案いたし ます。 市の施設の再配置計画の中で早期実現が必要と思いますが、本市のお考えをお示しください。 最後の項目といたしまして、本市の社会体育施設について2点お伺いいたします。 75 1点目といたしまして、本市の櫛形総合公園にあります陸上競技場が関東大会など、大きな大会 に利用されております。隣接する野球場は高校野球大会など開催するには、整備が必要とされます が、今後のさらなる展開を考えて、その計画を早期実施するお考えはありますでしょうか。 2点目に、本市の武道場・弓道場についてお伺いいたします。 剣道・柔道はもちろんのこと、本市の弓道においては、県立巨摩高校の弓道部の全国大会での活 躍は、皆さんもご承知のとおり、今までの伝統を受け継いで頑張ってくれております。それととも に、社会人の弓道大会においても、南アルプス市民が全国を制する活躍を見せており、多くの国体 選手も出ております。 今、日本の伝統ある武道を守ろうと、国の施策としても力を入れて取り組み始めております。本 市の弓道場は現在、櫛形・若草・白根弓道場が財団法人南アルプス体育協会の指定管理のもと運営 されております。櫛形はすでに27年、白根は23年、若草は19年が経過しております。特に、 櫛形・白根弓道場に関しましては、老朽化が進んでおり、改築が必要であります。いずれ若草も改 築を要してくると思われます。 さらに、これらの施設にはトイレもなく、的場が短いなど、正式な試合はもちろんのこと、試合 に向けての練習もままならない状況でございます。弓道をされている市民の皆さまからも、弓道場 建設を切望する声をいただいております。 さらに、櫛形武道場は経過年数が28年であり、中学生や社会体育での一般の方の使用に耐え得 る施設としては、かなり限界が来ております。使用されている皆さまからも、早く何とか対応して ほしいとの要望が寄せられております。 これらの武道場、また弓道場施設の再配置を考え、統廃合も視野に入れる中で公式試合もできる 弓道場建設をするとともに、櫛形武道場の建設をすべきと考えますが、本市のお考えをお示しくだ さい。 以上、4項目にわたり質問いたしましたが、市民の皆さまの未来に対して、明るい展望が広がる と感じていただけるよう、また皆さんに分かりやすいよう、簡潔にお伝えできるような答弁をよろ しくお願い申し上げます。 ○議長(久保田松幸君) なお、申し上げます。 答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 公明党を代表いたしまして、河野木綿子議員からは4点にわたっての質問をいただきました。 私からは4点のうち、社会体育施設について、1項目、2項目目を答弁いたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 社会体育施設に関する質問でございますが、まず櫛形総合公園野球場の改修についてでございま す。 櫛形総合公園野球場につきましては、昭和62年の竣工以来、地元の少年野球チームによる大会 をはじめ中学生の県大会・関東大会、さらには大学・社会人野球の公式大会などが、これまで数多 く大会が開催されてまいりました。多くの方々に利用されてまいりましたわけでありますが、高校 野球におきましても、練習試合などに活用されておるところでありますが、ご質問の野球場の整備 計画についてでございますが、甲府市にある緑ヶ丘の野球場で高校野球の公式戦が実施できなく なったことを受けまして、平成20年1月には山梨県の高野連から、また山梨県野球協会から、さ 76 らには山梨県野球連盟、南アルプスリトルシニアクラブの4団体から、スコアボードなどの改造や 防球ネットのかさ上げ、選手の安全対策の充実など、高校野球の公式戦の開催が可能となるような 球場全体の改修要望をいただいております。 この施設は、竣工後22年が経過いたしたこともありまして、ある意味では老朽化が進んでおり ますので、市内のスポーツ関係者からも、これらの整備を望む声が寄せられております。野球場の 利用全般に関する調査研究を行う予定といたしておるところでありますが、高校野球の公式戦が実 施可能な球場全体の改修となりますと、改めて国・県などからの財政的な支援がございませんと、 現実的には困難な事業だと考えております。 このような観点から、今後はこれらの状況を見極めながら、調査研究を行いながら、整備の方針 を定めてまいりたいと思っております。 次に、市内の3カ所の弓道場と櫛形武道館の改修についてでございますが、現在、本市では櫛形 武道館に併設されています弓道場、若草弓道場、白根弓道場の3カ所の弓道場でございます。櫛形 武道館に併設されている弓道場は、櫛形中学校の弓道部が利用いたしており、他の2つの弓道場は 市体育協会弓道部が利用している状況でございます。河野議員のご指摘のとおり、櫛形武道館と併 設する弓道場につきましては、昭和51年の建設でありまして、34年が経過いたしております。 武道館本体は、大雨のときには漏水がみられるなど、老朽化が著しい状況下にあります。 また、社会体育施設であると同時に、櫛形中学校の学校体育施設といたしまして、役割も担って おります。新学習要領の中にありましては、改正に伴い、完全実施される中学校も授業に武道が必 須の条件と定められております。平成24年度から体育授業にも対応しなければならない状況下で あります。 このようなことから、弓道場を含めた、櫛形武道館の改築は急務であると考えております。武道 館の整備に関しましては、国の森林整備加速化林業再生事業の事業採択を受けまして、補助対象と なると想定いたしておりますので、平成23年度中の整備を目指して前向きに対処いたしてまいり たいと思っております。 先ほど野球場のお話を申し上げましたが、私はこの野球場のあり方ということにつきましては、 多様なあり方には、ある意味では綿密に調査を進め、そして対応いたしていかなければならない、 こんなふうに思っております。 たまたま質問の中にありました、陸上競技場は非常に幅広く活用いたしております。あの施設の あり方の中で、市内には相当大きな、有益な活性化になってくるはずです。改めて野球場、これに つきましては、全力を挙げて対応していくという必要があると思います。県当局におきましても、 できるだけの援助はしていきたい。その対応策につきまして、この議会が終わりましたら、前向き に対処しながら、改めて具体的な方途を講じて伝承させていきたい。このことが本市の活性化にも つながっていくと確信いたしておりますので、そのとおりに進めてまいりたいと思いますが、改め て議員各位におかれましても、そういった点の活性化、この地域の発展策ということにもつながる ものと自信を持っておりますので、どうぞ、そのような事柄を含めて、ご理解とご協力を賜ること をお願い申し上げまして、答弁といたしたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 保健福祉部長、石川幸夫君。 ○保健福祉部長(石川幸夫君) 河野議員の、がん対策についての1点目の南アルプス市がん対策推進条例を制定していく考えは のご質問に、お答えをさせていただきます。 77 がんは我が国において、死因の第1位で現在では年間30万人以上の方が亡くなっております。 厚生労働省の推計によりますと、男性の2人に1人、女性の3人に1人が生涯のうちにがんにかか る可能性があるとされております。 このように、がんは疾病による死亡の最大の原因となっており、生命と健康にとって重大な問題 となっている現状にかんがみ、がん対策の一層の充実を図るため、平成19年4月にがん対策基本 法が施行されております。 山梨県においても、市町村や医療機関をはじめとする関係機関、団体等と連携・協力しつつ、が んの予防や早期発見に向けた取り組みを推進するとともに、がん診療連携拠点病院の整備などの取 り組みが進められております。 特に県では、 山梨県がん対策推進計画を平成20年3月に策定し、 その中で市町村の役割として、 がんの発生の関係を正しく情報提供することにより、住民のがんの予防行動を促進するとともに、 精度の高いがん検診の機会を提供し、がん検診受診の促進に向けた普及啓発により、受診率の向上 に努める役割を規定しております。 本市では、国のがん対策基本法と県のがん対策推進計画との整合性を図りながら、今回、策定さ れました、第2次健康増進計画、第1次食育推進計画の中にがん対策を取り上げております。がん の予防は、喫煙対策などの一次予防も重要ですが、現状で最も効果的な予防については、早期発見・ 早期治療である二次予防と考えております。この計画でも、がんの予防・治療に関する啓発やがん の早期発見・早期治療を重点目標に掲げております。 具体策といたしましては、新年度から人間ドック対象年齢の拡大を図り、受診利便の向上を図っ ております。限られた予算をがん対策をはじめとする健康づくり推進政策の実現に重点配分をした ところでございます。 こうしたことから、条例化によって施策を推進する方法もありますが、計画や事業を明確にする ことで、推進する方法もあります。本市としては、第2次健康増進計画、第1次食育推進計画に基 づき、計画的に進めていくために、市民・行政の役割を明確にして、目標を設定し、その達成状況 を定期的に評価していくことが重要と考えております。この中で、がん対策をより実効性のあるも のとし、がん予防の啓発やがん対策の受診促進に向けた活動を位置付け、積極的に推進してまいり たいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 次に、2点目の女性特有のがん対策について、2009年に本市で実施された無料クーポンの事 業継続の考えはについてのご質問に、お答えをさせていただきます。 本市では、国の経済危機対策における事業の一環として、女性特有のがん検診推進事業を県下で もいち早く準備し、7月末までには対象者全員に無料クーポン券を配布するとともに、がんに関す る検診手帳を交付することにより、受診率の向上を図ったところであります。受診期間を昨年8月 1日から本年1月31日までとし、子宮がん検診については、市内外43の医療機関で、乳がん検 診については市内で実施している集団健診および四医療機関において実施をいたしました。 その結果、子宮がん検診においては、無料クーポン券対象者2,357人中719人の方が受診 され、受診率は30.50%、また乳がん検診においては、無料クーポン対象者2,511人中1, 028人の方が受診され、受診率は40.94%でありました。 今後は受診勧奨を積極的に実施し、 受診率の向上に向けた取り組みを行うよう努めてまいります。 本市にとっても、国・県と同様、がんが市民の命と健康にとって、重大な課題となっており、この ほど策定されました第2次健康増進計画、第1次食育推進計画の中でも、がん対策としてがんの早 期発見・早期治療を目標にがん検診の充実を掲げたところであります。 78 本年度は女性特有のがん検診事業費は、全額が国の補助として財政支援がありました。来年度は ご指摘のとおり、5割が国負担、残り5割の地方負担分は地方交付税として一般財源化措置されま す。 しかし、こうした状況下においても、市民の健康増進を確保するため、予算計上させていただき、 ご審議をお願いしているところであります。今後も、がん予防で最も有効であるとされる早期発見・ 早期治療を推進するため、がん検診の普及啓発、受診勧奨をより積極的に行って、より多くの市民 の皆さんに、がん検診を受診していただけるよう、取り組んでまいりたいと考えております。 次に3点目の、子宮頸がん予防ワクチンを公費助成する考えはのご質問にお答えをさせていただ きます。 子宮頸がん発症へのメカニズムについては、議員のご説明どおりであって、したがって、子宮頸 がんを予防するためには、原因となるウイルスを撲滅するか、ウイルス感染を予防することになり ます。今般、厚生労働省で認可されましたワクチンである、米国グラクソ・スミスクライン社のサー バリックスですが、接種費用を本市で公費助成するには、現在3点の課題があり、これらが解消さ れてからではないと、拙速な判断になると考えております。 まず、課題の1つ目として、ワクチンの安全性があげられております。このワクチンは、その働 きを製造段階で自然の免疫では存在しないレベルまで、人工的に増強させる必要があり、このこと が免疫系全体に悪影響を及ぼすかどうかという疑問が残っております。ウイルスの型についても、 日本の事情に合わせたワクチンの開発が待たれるところであります。 課題の2つ目ですが、接種対象年齢の問題があります。性交渉などが感染の主な原因とされてい ますので、接種時期は性交渉の始まる前の児童生徒に接種することになり、思春期を迎える女児が 女性への成長と健康について、保護者とともに正しく理解できるような配慮を優先すべきであると 考えております。 課題の3つ目に、接種費用が高額であることがあげられております。有効とされる3回接種の全 額は、4万円から5万円かかりますが、これに対する補助制度について、厚生労働省では他のワク チンとの自己負担の見合い、財政上の制約などの調整事案もあり、今後判断するとしています。 以上を踏まえ、 現段階ではワクチン接種にかかるガイドラインなど、 基本方針の情報収集や市民、 特に女性に対する子宮頸がんの仕組みを含めた予防への啓発、および国・県などへの応分な補助制 度創設への要望などの働き掛けを強化し、これらにより基盤を固め、課題に含まれるリスクの解消 がなされた時点で公費助成への判断を行ってまいりたいと思います。 総じて、子宮頸がんの予防にはワクチン接種による1次予防と、検診による2次予防があり、こ れらの相互の実施により、 子宮頸がんで亡くなる方を減少させることにつなげることになりますが、 より効果的な2次予防である子宮頸がん検診を受診することで、早期がんはもちろん、がんに進行 する前の状態が診断できます。 このことから、 2点目のご質問に答弁をいたしました、 女性特有のがん検診事業をはじめとする、 本市の子宮頸がん検診事業の強化については、最も重点化すべき案件の1つとして、市民の方々の 定期的な検診の受診を促進することが肝要と考えておりますので、ご理解をいただきますよう、お 願いいたします。 次に、要介護認定のあり方について、2点ございます。 1点目の要介護認定までの期間が長いため、サービス利用者が困っている。調査・認定までの時 間はどのくらいか。時間短縮の手立てはのご質問にお答えをさせていただきます。 認定には、申請日から原則として30日以内に行われております。ただし、心身の状況等の調査 79 に日時を要する等の特別な理由がある場合には、30日以内に申請者に見込み期間と理由を通知し た上で延期される場合があります。申請により、資格を持った調査員20名が申請者の心身の状況 や生活の状態、特別な医療など74項目について、面接調査をします。 また、調査項目以外に特に介護に影響を与える特記事項があれば、調査をさせていただきます。 併せて、市では主治医に病気やケガによる障害の程度や認知症の状態などについて、医学的所見や 介護サービスを提供する上での注意する事項などの意見書を依頼しております。調査結果と主治医 意見書をもとに、どれぐらいの介護が必要であるか、コンピューターによる1次判定を行います。 続いて、毎週水曜日と木曜日に保健・医療・福祉の分野から構成された介護認定審査会により、1次 判定の結果を踏まえ、 具体的には主治医の意見書や訪問調査の特記事項などを参考にしながら、 2次 判定が行われ、最終的に申請者に認定結果を通知しております。 時間短縮の手立てとしましては、速やかに調査日の日程調整および申請件数の多い場合は、居宅 介護支援事業所等に調査の依頼をし、また依頼した主治医意見書の回収を急ぎ、事務の迅速化の改 善を図ってまいります。 次に、2点目の介護保険適用までの事務を簡略化して改善すべきだが、実態と改善に向けた取り 組みはどのようになっているかのご質問にお答えをいたします。 認定事務につきましては、介護保険法第27条に基づき、市の事務として実施をしているところ でありますが、現状は毎年、申請者が増加することにより、認定事務の負担が大きくなっておりま す。このような状況は市のみでなく、全国的な傾向でございます。 このようなことから、国においては全国の自治体に対して、介護事業に対する現状把握のための 意見・要望を現在、聴取しておりますので、今後何らかの改善の方針が示されるものと思われます が、引き続き本市においても、認定事務の速やかな対応に努めてまいりますので、ご理解をお願い したいと思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 市民部長、村松博文君。 ○市民部長(村松博文君) 河野木綿子議員のご質問にお答えいたします。 3点目のリサイクルセンター設置について、お答えいたします。 現在、本市では市内全域を対象として、一般可燃ゴミ、一般不燃ゴミ、可燃粗大ゴミ、不燃粗大 ゴミ、資源ゴミの5種類に大別し、それぞれ定期的に収集を行っております。 その中で、資源ゴミ以外のゴミの中にも、きちんと分別して排出していただければ、資源化可能 なゴミも多く見受けられます。特に、粗大ゴミの収集時には、それが顕著に表れている状況です。 例えば、家具類には、わずかでありますが、鉄やアルミの部品が付いています。また、廃プラスチッ クであるスキー板や、子どもの玩具やチャイルドシート等にも金属が付いております。 さらに、家電製品にも鉄、あるいはアルミ等が多数用いられています。現在、こういった状況で 収集こそしていますが、資源可能な部分と、そうでない部分に分別できる人的余裕、また時間的余 裕がございません。 さらに、そういった施設がないのも事実であります。また、わずかに手を加えれば、再利用可能 な家具類・家電製品・自転車等もただの廃棄物として処理されています。これらは貴重な資源を用 いて、製品化されているにもかかわらず、大変、非効率的な状態であります。 また、持ち込み先であります、中巨摩地区広域事務組合清掃センターへの負担金の増減にも反映 80 されています。 したがいまして、近い将来、これらを資源として再生利用可能な状態にするために、 (仮称)リサ イクルセンターを建設し、その対応を考えています。本センターが稼動いたしますと、先ほどの資 源ゴミの有効利用はもちろんでありますが、少々手を加えれば再度、使用可能な家具類・家電製品・ 自転車等の再生も現実化してまいります。 また、粗大ゴミも年間を通し、受け入れが可能となり、市民に対し、今以上の利便性を高めるこ とができます。さらには、当然、持ち込み量が減りますと、清掃センターへの負担金の軽減にもつ ながってまいります。 いずれにいたしましても、実現に向けましては、多額な予算および綿密な計画が必要不可欠であ ります。したがいまして、今後とも第1次南アルプス市総合計画・後期基本計画の重点事業として 位置付けておりますので、慎重に関係機関と連絡を取り合いながら、研究を重ねる中で進めてまい りたいと思いますので、ご理解をよろしくお願いします。 以上で答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) ここで昼食のため、暫時休憩といたします。 再開は午後1時30分といたします。 休憩 午前11時57分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 1時28分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 22番 内池虎雄君は一身上の都合により、本日の会議を早退する旨の届け出がありました。 以上、報告を終わります。 再質問はありませんか。 河野木綿子君。 ○3番議員(河野木綿子君) 3番、河野木綿子です。 再質問をさせていただきます。ご丁寧な答弁ありがとうございました。 ただ、1点目の1項目目のがん対策につきましては、ちょっともう一度明確に伺っておきたいと 思いますので、質問をさせていただきます。 今、市長が市民の健康を守るということで、非常に大きな推進をしていただいているところでご ざいます。そのことには大変感謝をしております。 先ほどがん対策推進条例という中で、部長のご答弁の中で人間ドックの拡大やさまざまな現実的 な計画を推し進めていると伺いました。 そういったことを考えますと、私もこの山梨県のがん対策推進計画や、また6県2市のがん対策 推進条例を読ませていただく中で、その中でも特に市に関しましては、県よりも短い文章で、しか も明確な、そういった計画がある、そういうことに取り組んでいくというご答弁でございましたの で、内容的には同じことを、また明確に推進していくという表明をきちっとできて、しかもこのが ん対策に関しましては、この議場の中でも3分の1の方ががんで亡くなるということも分かってお ります。 81 そういう中で条例化していくということが、非常に先進的で、また重要である。その中で今回提 案させていただいたことでございますので、この具体的な計画を推進していくんだということであ れば、このがん対策推進条例は制定できると考えます。 そのことにつきまして、明確な、 「します」という答弁か、 「できない」という答弁かをお示しい ただきたいと思います。 もう1点、がん対策の中で今回、無料クーポン券の配布が実施された中で、私の原稿の中にも 12月末までの明確な増えた人数を、 子宮頸がんと乳がん検診に関しましては、 お示しをしました。 このことだけでも、かなり進歩されたと思っております。 そういった中で一番女性のがん検診につきましては、1月から1月31日の駆け込み受診という ことが、非常に大きな数を占めておりますので、その1月31日までを含めたがんの乳がん検診・ 子宮頸がん検診の増加の人数は分かりますでしょうかということが、もう1点でございます。 特に、3点目の子宮頸がんに関しまして申し上げますと、無料クーポン券の中で今回20歳から 4歳刻みで無料クーポン券が配布されたわけですが、その中で私の知り合いのお嬢さんが、今まで 子宮頸がん検診というものは受けたことがなかったそうですが、今回、無料クーポン券が来たとい うことで、受けることによって、本当にお母さんももったいないから受けなさいという、そういう 声掛けもあったと思いますけれども、そのことによりまして、異常が見つかったというお話も伺っ ております。 そういった中で今後50%の受診率を目指していくという国の施策もございますし、また担当部 課の方も、この受診率を上げるためにどうしたらいいかということを悩んで推進してくださってい ると思います。そういうことを考えますと、この無料クーポン券事業というのは非常に重要な施策 になってくると思います。 今まで、山梨県内のところを見ますと、不交付団体ではありますけれども、昭和町などはすべて の検診が無料になっております。そうなると、南アルプス市と比較はできないとおっしゃるかもし れませんけれども、大体、南アルプス市と同じぐらいの甲斐市が40歳以上のがん検診を無料化し ております。そういったことにかんがみますと、この無料クーポン券の配布事業というのは、これ はやるべき政策であると思っておりますので、先ほどの答弁だとちょっと分かりづらかったので、 これをするのか、しないのかということを明確にご答弁いただきたいと思います。 最後に要望ですけれども、子宮頸がんのワクチンに関しましては、このヒトパピローマウイルス というのは99%の女性が必ずかかり、そしてこのワクチンに関しまして、7割の人がそのがんに かからないという明確な数をいただいております。 しかも、 先ほど3点にわたってできない理由をおっしゃってくださいましたけれども、 30カ国、 海外ではもう推進しておりまして、 日本は特に認可をするのに非常に厳しい基準を設けております。 そういう中で認可されてきたということは、それほどの危険性ということも考えられないんじゃな いかと思いますので、このことに関しては、今後、皆さまの命を守っていく、予防できるという大 きな予防策の観点からしますと、大きく考えていかなければいけないワクチンの接種の助成だと 思っておりますので、この点はぜひ前向きなお考えを今後持っていただけますよう、お願いを申し 上げて、再質問、1項目目とさせていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 保健福祉部長。 ○保健福祉部長(石川幸夫君) ただ今の河野木綿子議員から、がん対策についての追加質問をいただきました。 82 特に1番目の、がん対策推進条例、やるのか、やらないのかというお話です。先ほども申し上げ ましたように、がん対策は今、予防のための受診は非常に効果がある。このことについては、議員 さんからご提示された数字で分かるとおりでございます。 それで、まずは私どもとしては、今、実施している受診率の向上のための啓発活動を、いま一歩 進めていきたいということでありまして、その後の市民の機運の醸成というものも見ながら、条例 化については考えていきたいということでございます。 まずは現状の施策をしっかりと市民の皆さんにも理解をいただいて、受診率向上を目指していき たいと考えております。よろしくお願いしたいと思います。 2点目の無料クーポン券でございます。これも今の増加の人数についてどうかというお話をいた だいたんですが、人数については、手元に資料がございませんのでお答えができませんが、効果と しては非常に上がっていることは間違いないだろうと考えております。引き続き、21年度に実施 させていただいたわけですが、引き続いてこの無料クーポン券による受診の努力をしていきたいと 考えております。 それから3点目の子宮頸がんですが、これについても、国・県の動向を見ながら対応していきた いと考えております。どうぞ、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 河野木綿子君。 ○3番議員(河野木綿子君) それでは時間もないところでございますので、最後の項目の体育教育施設について、再質問をさ せていただきます。 まず1点目の、 野球場に関しまして、 市長が大きく体育施設に関しまして推進をしていただいて、 県下の中でも大きな前進をしております。甲府中心から、また南にあたりましては、この南アルプ ス市が大きな拠点となり得る、こういった体育施設でございますので、この野球場に対して、何年 ごろまでにやっていくめどを考えていらっしゃるかということを、まず聞きたいと思います。 2点目の櫛形武道場に関しましては、平成23年という話をいただきましたけれども、弓道場に 関して分からなかったので、このことを伺いたいんですが、まず櫛形中学校にございます武道場・ 弓道場に関しましては、体育施設として建設を当初したということで、今、文科省が推進しており ます、日本のこの武道という部分で補助金が出ているものに関しましては、教育施設として建てた ものに関しての補助が出る、推進をしているという状況でございます。 櫛形の武道場に併せて、弓道場を併設して建設するという考え方もありますけれども、この櫛形 武道場・弓道場に関しましては、中学の敷地、また生涯学習センターが控えておりますし、そういっ た中で敷地の非常に限定された中で考えますと、弓道場を併設した武道場をというのは、非常に無 理があるかなというように思えます。 そう考えますと、体育施設として県の森林整備のそういった補助金をいただきながら、武道場は きちっと別に建てて、そしてその中で今、文科省から出ております、学校の施設としての武道場・ 弓道場というもので、別枠でもう1回考えて建設をしていくという考え方もあろうかと思いますの で、その点、特に弓道場に関しまして、明確な答弁をいただきたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 午前中に答弁いたしたことで、おおむね理解はいただけると思いますが、森林関係の事柄は前政 83 権の中で提案をしてきたわけでありまして、本市にとりましては、非常に有効的に、効果的に対応 いたしたいということで、提案いたしました事柄につきましては、7点ばかり出したんですが、5点 が採用になったということであります。 その中の1つが、やっぱり櫛形の武道館を含めてのあり方ということです。ほかに白根・八田と いうような事柄を含めて、これから対応いたしていくということなんですが、非常に経済対策を含 めて、森林関係の事柄ということは非常に本市にとりましては、やがてという時間帯ではなくて、 なるべく早い時間帯でやりたい、やるということが、教育関係の中では要領で定められてきている ということでありますから、それへつながっていくという事柄を含めて対応をいたしていくという ことであります。 弓道場につきましては、若草あるいは白根という事柄がありますが、特に白根にありましては、 お宮の中にあるという事柄で、そんなことを含めながら、どのような対応が一番的確なのかという ことは、大所高所から判断をいたさなければならないかなと、こんなふうに思っております。 いずれにいたしましても、今回の事柄につきましては、各議員さんにも改めてご理解を賜ってお きたいと。非常に多くの事業を前倒しのような形で取り入れさせていただく形は付けました。改め てそれを的確に活用して、事業を推進していくということであります。 このことがある意味では、教育効果ということと同時に、いろいろな事柄を含めて、健康管理や ら何やら、みんなつなげれば、本市にとりまして大事な部分の中で対応をしていける原点になるだ ろうなと、こんなふうに実は思っております。 いずれにいたしましても、提案されていることの中で武道場につきましては、先ほど申し上げま したとおり、それから弓道場につきましては、改めて検討をしながらということになろうかと思い ますが、そんなことでご理解をいただきたいと思います。 いずれにいたしましても、経済的な非常に厳しさがあるということはご案内のとおりであります が、経済的な事柄を乗り越えるような形の仕事もやっていかなければならないだろうと。その中に いろいろの事柄がつながってくると思います。そういうことをつなぎ合わせながら、本市が、言っ てみれば安全で安心な地域ということが1つと、そしてそういう事柄を崩さないで、経済的なもの も補完しながら対応していけるような事業を積極的に進めることが極めて大事だと、こんなふうに 考えております。改めてご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 河野木綿子君。 ○3番議員(河野木綿子君) それでは野球場に関しまして、いつかということもお願いしたいんですけれども。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 野球場につきましては、いろいろなあり方を考えてみますと、実は平成19年度に高野連やら何 やら、陳情においでになりました。そのときにも申し上げたんですが、これをやることによって、 本市の発展策につながるし、そして山梨県で野球という事柄を含めてのレベルアップにつながると いうことで、あの野球場自体が私は素晴らしい野球場であると思っておるんです。 ただ、 現状の中ではそんなに高く評価をされるところまでいっていないということです。 例えば、 高校野球をやるとか、社会人野球をやるとか、そのほかの事柄を考えると、やっぱりそれなりの対 応をしなければいけないと思うんです。 84 スカイウォーカーやら何やらを付ける施設、あれを考えても、1つ付けることによって2億円ぐ らいいるんですよ。そういうことを考えますと、ざっと考えても10億円ぐらいになるだろうと。 そういう10億円をかけた中で、その対応策が素晴らしい将来に向かっての大きなエネルギーにな ると、私は見ているんです。だけれども内容を、補助対策を含めてどうやれるかという事柄が極め て大事だと。 これがやれるという見通しが付いたらという考え方でいます。できれば22年度の中でしっかり した調査を含めて、その先につながって、そして現実問題として前向きに対処できる方向付けが 22年度でできたら、その先はということになっていくと思います。そういうことで努力をしたい と思いますが、今までの経過の中を考えますと、議会からもいろいろなご質問やらいただいており ますが、そのことにつきまして、実は誤ってはならないのが、できる、できないの判断は、私ども、 局の世話は私がしなければならないと思っております。その方向を付けた上で議会へ報告を申し上 げたり、ご説明を申し上げて前進していくと、こういう段取りになると思います。 ですから、その時間は大事な時間だろうと思っています。その大事な時間を大事のように対応し たいと思いますので、ご理解賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 河野木綿子君。 ○3番議員(河野木綿子君) 時間がもうございませんので、これで結構でございます。 ○議長(久保田松幸君) 以上で河野木綿子さんの代表質問を終結いたします。 次に、新風クラブの代表質問を行います。 質問順位4番、金丸一元君の発言を許します。 6番、金丸一元君。 ○6番議員(金丸一元君) 新風クラブの代表質問をさせていただきます。 まずはじめに、執行部の議会対応について伺います。 去る2月10日に行われた、山梨県市議会議長会合同研修の森正先生の講演の中で、地方自治体 における2元代表制についてのお話がありました。2元代表制という制度は長、長と申しますのは 市町村長のことであります。長も議員も同じ住民から選出されるので、長も議会も住民の代表であ り、したがって、立場は対等であり、議会は議決権を有し、長は執行権を有する。したがって、長 は議会の議決を経た上で、もろもろの事務を執行することができ、独断専行は許されない建て前が 取られている。 よって、議会と行政は良い意味であるとはいえ、対立関係にあり、機関対立型システムであり、 行政を抑制・監視・チェックすることが議会の重要な役割であると述べられました。同様のことは、 多くの識者の指摘するところでもあります。 また、かつてイギリスの首相チャーチルは、民主主義は最大の政治体制である。だが、これより ましな体制はない、と喝破されました。嫌になるほど、手間隙がかかるかもしれませんが、議会制 民主主義における行政運営の要諦は、執行部はきっちりした手続きを踏みつつ、しっかりした説明 責任を果たし、コンセンサスを得ながら物事を進めていくということであります。 そこで伺います。 まず①として、こうした見解について、市長のご認識をお伺いいたします。 85 今年の1月4日、斉藤哲夫前議長は市の幹部と議員の新年互礼会でのあいさつの中で、このよう な場でなんですがと、前置きをされつつ、執行部はさまざまな案件について、議会側にもっと十分 に説明をして、理解を得て物事を進めるように、との新年のあいさつとしては、異例の苦言を呈し ました。 これは、大井・大明合同保育所の指定管理者選定時の問題、また昨年12月の定例会での鏡中條 体育館建替えの問題、その他についての執行部の手続き不備、説明不足に業を煮やして、異例の苦 言になったものと思われます。にもかかわらず、そのことがあって、最初のこの3月の定例会にお いて、またもや芦安温泉ロッジ、甲西地区の児童館の件について、同様の問題が浮上したのであり ます。 芦安温泉ロッジにつきましては、そもそもの事業目的、事業の位置付け、事業の将来像について の議論が生煮えであいまいなままであるにもかかわらず、計画性もなく、場当たり的、なし崩し的 に事業が進められ、さらには指定管理者制度を導入する際には、温泉施設のような収益施設につい ては、指定管理者は公募するのが当然であるにもかかわらず、設計図も引かれておらず、施設の概 要すら明らかでない段階で、1月22日の指定管理者選定審査会に公募ではなしに、特定指定管理 者候補として、執行部よりゴールデンサービスなる会社が提示されたのであります。 審査会は、本来、公募すべき施設であり、特定指定にあたっては、合理的理由が強く求められる。 指定管理者制度は透明性・公正性を確保して運用していかなくてはならないとして、 審査を見送り、 事実上これを却下いたしました。誠にもっともな判断であります。 ところが審査会がそうした判断を下したのにもかかわらず、執行部は今度は議会各会派にそのこ とについての意見を求めるという、 あってはならない本末転倒のどたばたぶりであり、 手続き不備、 説明不足極まりないものであります。 また、旧大明保育所跡地に新たに児童館が建設されることになったことにつきましても、これま た議会側に何の説明もないまま、その予算が載っている予算書が配布されたあと、しかもすでにそ のことが新聞で報道されたあとになって、別の案件で予定されていた2月24日の議員全員協議会 で芦安温泉ロッジ問題ともども、急きょ、議題として追加され、説明がなされたのであります。 これでは、あたかも議会がこれらの案件について、承認するのは当たり前という前提で事が運ば れており、執行部は議会を単なる追認機関としてしか見ていないということであり、議会軽視・議 会無視もはなはだしいものであります。 先に申しましたとおり、地方自治体の2元代表制のもとでは市長は議会の議決を経た上で、もろ もろの事務を執行することができるのであり、独断専行は許されない建て前が取られているのであ ります。議会の持つ議決権というものを、どのように認識をしているのか、全く理解ができません。 そこで②として、こうしたあり方について、市長はどのようにお考えになられるのか。改善する とすれば、どのように改善なさるつもりかお聞かせください。 次に、策定中の第1次南アルプス市総合計画・後期基本計画について、伺います。 本来ですと、これが市政運営の柱ともいうべき、大本になるものでありますから、これが策定さ れてから第2次南アルプス市行政改革大綱および実施計画が策定されるのが常識です。しかし、私 も行政改革委員会のメンバーの1人ではありますが、今回は同時併合的に策定が進められ、後期基 本計画の見直しに先行して、 すでに第2次行政改革大綱および実施計画は答申がなされております。 そのことも問題でありますが、それはともかくといたしまして、両者を見比べてみました。とり あえず、整合性は取れているのですが、残念なのは2月24日の全員協議会でも申し上げたことで すが、両者が誠に志の低い改革への意欲も熱意も感じられない点まで整合している点であります。 86 例えば、市の財源の根本ともいえる市税の徴収率でありますが、徴収率とは一般的・常識的には 税金の現年度分と滞納分を合わせたものについてのものであります。 したがって、それゆえ現に前期基本計画では、それが用いられております。平成20年度の本市 の現年度分・滞納分を合わせた徴収率は91.7%。全国の自治体の平均値は93.7%であり、 本市は2%ほど全国平均値より劣っていることになります。 ところが今回の後期計画では、どのような意図があってかは分かりませんが、現年度分のみにつ いての徴収率に差し替えられております。平成20年度の現年度分の徴収率は97.2%でありま すが、後期基本計画の平成26年度の目標値は97.5%であります。 しかし、平成20年度以前の過去5年間の本市の現年度分の平均徴収率は97.46%でありま す。後期基本計画の5年後の目標値97.5%とほとんど差のないものであります。確かに税金の 徴収環境が悪化し、徴収業務が厳しくなっているかもしれませんが、5年後の徴収率の目標値とい うには、あまりにもハードルが低すぎて、行政改革への意欲・熱意は全く感じることができません。 また、後期基本計画の中では重点事業として、経常経費の削減をあげておりますが、何をどう削 減していくかについては、全く触れられておりません。常々指摘されることですが、今後の本市財 政運営の最重要課題であり、 最大の問題点は合併算定替えの特例措置が終了すれば、 本市は約23億 円もの地方交付税が減額されることになることであります。 減額措置は平成26年度から始まり、5年間で段階的に減額されますが、それに対応するには、 それまでにできる限り経常経費を削減していかなければなりません。経常経費の中でも最も大きな 割合を占める、いわゆる義務的経費といわれる人件費・扶助費・公債費のうち、社会保障費たる扶 助費は、社会環境の悪化、少子高齢化の進行に伴い、ますます増大していくのは必至であります。 公債費もすでに過去に巨額の債務残高がありますから、削減は容易ではありません。 あえて削減が見込めるのは、人件費であります。本市は6カ町村の合併によって、できた市であ りますから、他の自治体と比較して見ましても、人員の余剰感があることは否めません。お隣のほ ぼ同じ人口規模の甲斐市と比べてみましても、一般行政職員で150人前後も上回っております。 したがって、義務的経費の中で唯一削減が見込めるのは、人員削減による人件費の削減でありま す。にもかかわらず、この本市にとって最重要課題ともいえる前期基本計画には明記されている、 定員適正化計画の推進の項目が今回の後期基本計画では全く削除されているのであります。その点 からも、本気で行政改革に取り組むという熱意も意欲も伝わってきません。 そこで伺いますが、①定員適正化計画の推進という項目が削除されたのは、いかなる理由による ものでしょうか。 また、前期基本計画ではまちづくり指標として、決算規模に占める人件費の比率が平成26年度 の目標値は16.6%と明記されていました。ところが、後期基本計画では分母となる一般会計の 大きさにより比率が異なるため、指標としては適さないという恐ろしく不見識としか言いようのな い理由で廃止されております。決算規模に毎年増減があるのは当然ですが、今年度のように国の巨 額の補正でもない限り、そんなに極端に変わるものでもありませんし、決算内容を把握し、それを 考慮しながら判断すれば、 何ら問題のない重要指標であります。 この指標を廃止してしまいますと、 今回の後期基本計画の中から、最重要課題ともいえる定員管理、人件費の関する指標・指針が全く なくなってしまうのであります。 そこで伺います。 決算規模に占める人件費の比率を、まちづくり指標として再度取り入れるべきだと思いますが、 お考えをお聞かせください。 87 次に、新庁舎問題について、お尋ねをいたします。 この問題につきましては、私は現在の庁舎の狭隘で劣悪な状態を改善することを、喫緊の課題で あるという視点から、これまでも何回も質問をしてきました。 一昨年の12月定例会におきまして、今沢市長は市長説明要旨で市庁舎のあり方に関する検討会 からの報告を受け、市庁舎の建設は当分の間、先送りしたいと考えています。将来的に必要となる 庁舎建設につきましては、来年度当初から基金を設置して積み立てを始めてまいります、と述べら れました。 これに対して、私は総合計画アルプスプラン2005の中に、本庁と支所の役割の見直しを行う 中で、新しい市庁舎建設事業を推進すると明記され、合併に先立つ合併協議会の時点から時期は合 併特例債の利用できる期間にというのがコンセンサスであったにもかかわらず、議会にも諮らず決 めたのは、議会軽視どころか、議会無視だと抗議したものであります。 総合計画は議会により議決されたものであります。したがって、その中に明記されているものに ついては、 議会の議決事項ということであり、 何よりも優先されなければならないはずであります。 したがって、その変更には当然、議会の承認が必要であると思われますが、議会には諮られません でした。 市長は当時、来年度当初、すなわち平成21年度当初に基金を設置すると述べられました。平成 21年度、基金は設置されませんでした。平成22年度も議案予算書を見る限り、基金が設置され る様子はありません。 そこで伺います。 ①いつから基金を設置されるのでしょうか。 後期基本計画案の中では新市庁舎の問題について、全く触れられておりませんが、②新市庁舎問 題はどのような扱いになるのでしょうか。 以上であります。 簡潔明瞭なご答弁をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 金丸一元議員からは新風クラブを代表いたしまして、3点の質問をいただきました。 私からは執行部の議会対応について、これを答弁いたします。 他の2点につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思い ます。 議会制民主主義の要諦はきっちりとした手続きを踏みつつ、しっかりした説明責任を果たし、コ ンセンサスを得ながら物事を進めていくことである。こうした見解について、市長の考え方はと、 2点目が新年の互礼会の席上、執行部は議会側に対し、もっと十分に説明して理解を得て物事を進 めるようにと前議長のあいさつがあったと。 市長はどのように考えているのか。 改善するとすれば、 どのように改善なされるつもりかと、これについて答弁をいたします。 金丸議員からは、全国市議会議長会主催であります研修会におきまして、非常にいろいろの点で 今までも十分ご理解をされてきたんだろうと思いますが、新たな対応の中で、また新たな見解を得 てきたと、そういう中にありまして、自治の本旨とは自分たちで物事やルールを決めながら地域を つくり上げていくことでありますし、住民自らが施策の当事者となり、生活上の問題や地域の将来 についての論議を行いながら、住民にとって最もふさわしい国や地域をつくり上げることが民主主 88 義の理想ともいえ、地方自治法などに規定される地方自治の本旨に基づきながら、さまざまなこと を決めていくことが明記されておるということであります。 施策には、住民の視点が最も重要であることとされておりますが、当事者である住民が一堂に会 して、その方向付けをしていくというわけにはまいりませんから、物理的にも原理的にも困難なた め、そのために地方自治体では住民が選挙を通じまして、直接的に議員と市長の2つの代表を選出 している、金丸議員がおっしゃったとおりなんですね。 種々のルールを決めてもらうように信託する形を取っておりますが、選挙を通じて選ばれた2つ の代表機関、いわゆる2元代表制にはそれぞれ異なった役割があるということも、金丸議員がご理 解を賜っているところであります。 1つは地方公共団体の重要な事項を決定するための機関が議会であり、そして市民の代表者とし て当選される議員は議論を重ねながら、 最後に決定する役割も位置付けられておるわけであります。 この議会は行政から独立した機関でありまして、市政の方向性を示す重大な役割も担っていると ころであります。もう1つは、議会によって議決された事業を実行・執行していく機関であるのが 行政であるということであります。 選挙では、行政の責任者である市長を選出いたしております。この2つの機関を比べると、さま ざまな違いがありますが、決定的な違いは、1つとして責任の所在がありますが、議会で決定した ことに関しましては、組織としての責任が発生いたしますから、組織自体が合議体であるために個 人に直接決定事項の責任が追求されることは少ないと考えられますが、 一方の市長におきましては、 実行組織の最高責任者でありまして、 その責任は明確に位置付けられているということであります。 議会によって、もたらされた結果を受けながら、同時に実行段階におきましては、社会通念や住 民感情などを踏まえ、最終的な結論を出す役割も課せられておるところであります。もちろん、議 会の結論に異議を唱え、また再度、議会に決定の見直しを迫ることもできる仕組みにはなっており ます。 次に、自治体の骨格にあたる予算や決算に対する審議につきましては、議会は予算を定め、決算 を認定することができる。 一方で市長は予算の提出権や予算の執行権があります。 見方によっては、 市長優位という見方をされるかもしれませんが、決してそういうことではなくて、権限は配分され ているということでございます。 ただし、条例制定とか改廃などの権限を見ますと、決して先ほど申し上げましたように市長優位 などという形にはなっておらないということの、また改めてお互いにご理解をいただきたいと思い ます。 このように、議会と市長はそれぞれ異なる権限が付与されておりまして、それぞれを行使するこ とで、相互にけん制し合いながら、結果的により良い計画、制度、ルールなどがつくられることが 期待されておりますので、こういった考えのもとで安全で住みやすいまちづくりに、まい進してま いりたいと考えているのが現在の私の心情でございます。 次に、新年互礼会の席上、執行部は議会側に対して、もっと十分説明して理解を得て、物事を進 めるようにと斉藤前議長のあいさつがあった。芦安温泉ロッジや児童館の説明と議会の持つ議決権 というものを、どのように認識しているか、全く理解できない。市長はどのように考えているのか に答弁をいたします。 市長と議員がそれぞれ選挙で選ばれ、2元代表制は政策の意思決定まで、時間と労力がかかる一 方、権力集中を防ぎながら、より広範な民意をくみ上げた政策決定が可能であります。議会は決定 権を有するが、執行権はないということでありまして、住民の代表機関であります住民全体の利益 89 を考えた決定をすることが任務であると考えております。 また、 執行権を有する首長を筆頭とする執行機関を監視する役割もあるわけでございます。 なお、 首長は執行権という法律に定められた明確な行為を行うために、その結果につきましては、厳格な 法的・政治的責任を取らなければならないのが、与えられた権限に対する対応のあり方です。 地方分権の推進によりまして、地方公共団体の役割が拡大いたし、政策形成における自治体の主 体性や説明責任の重要性はますます高くなってきておると、改めて承知いたしながら、ゆえに議会 と市民は表裏一体という考えに立って、今後も説明責任を重視してまいりたいと考えておりますの で、議員各位に改めてご理解とご協力をお願いいたしたいと思います。 以上で私の答弁を終わるわけでございますが、私からもう1点、付け加えさせていただくという ことを考えますと、新年のごあいさつの中で前議長から言われた言葉と、私は重い言葉だと受け止 めております。 そして、それぞれの議員さんがそれぞれの機会をとらえながら、大事な時間を的確に使っていた だかなければならないということも、改めてご理解をいただかなければならない、そんなふうに実 は思います。 それぞれの議員各位におかれましては、会議が、あるいは制度が進められている上におきまして は、 どうぞそういった機会に遭遇し、 また対応していただかなければならない事柄が多々あります。 例えば方向を付けていく段階の中で、いろいろの決定をしていく中にありましては、立場の中の事 柄を無視したということは、私は今までなかったと、こんなふうに考えております。 そういうことを含めて、金丸議員のおっしゃる事柄を大事に心にとどめながら、今後そういった 事柄が起きないようにということと同時に、起きてはならない原点であるというように考えており ますので、改めてご理解を賜りたいと思います。 以上で私の答弁といたしますが、 他につきましては、 関係の部長からご答弁を申し上げますので、 ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) 金丸一元議員の質問にお答えをいたします。 私からは大きい2番の第1次南アルプス市総合計画・後期基本計画案についての中の、後期基本 計画案の中に定員適正化計画の推進という項目が削除されたのは、いかなる理由か。また2番とい たしまして、決算規模に占める人件費の比率をまちづくり指標として再度取り入れるべきだと思う がについて、お答えをいたします。 まず第1点目のご質問でございます。 分権型社会システムへの転換が求められておりますこんにち、地方公共団体においては、人口減 少時代の到来、住民ニーズの高度化・多様化などの社会情勢の変化に一層適切に対応することが求 められております。 こうした中、総務省では平成17年3月に地方公共団体における行政改革の推進のための新たな 指針を策定いたしました。全国の自治体では、この指針に沿って行政改革の具体的な取り組みを集 中的に実施するために、新たな定員適正化計画・集中改革プランの策定をいたしたところでござい ます。 本市におきましても、 第1次南アルプス市総合計画・前期基本計画の政策の1つといたしまして、 行財政改革の推進の主な事業と位置付け、 積極的に推進をいたしたところであります。 このように、 90 前期基本計画策定時においては、国主導による定員適正化計画・集中改革プランの策定が全国の自 治体に対して、義務付けられたところでもあります。 しかしながら、行政改革を進めるにあたっては、定員適正化計画の推進は避けて通れない項目で ございます。当然、行政改革の一環といたしまして、恒常的に積極的に取り組むべき課題であると 考えています。そのため、後期基本計画の主な事業からは削除いたしたところでございます。本市 の行財政を取り巻く環境も一層厳しさを増す中で、今後ますます複雑・多様化する行政課題に的確 かつ迅速に対応するため、最少の経費で最大の効果が得られるよう、さらなる定員の適正管理に努 めてまいる所存であります。 次に、2点目のご質問でございますけれども、決算規模に占める人件費率がまちづくり指標とし て前期計画の中にありました。しかし、この指標ですと、分母が決算額になっているため、政府の 景気対策による財政出動、また市民ニーズに応じた臨時的な大型プロジェクトなどがあると、決算 額が必然的に大きくなってしまいます。 その時々の政府の考え方や市民の求める行政需要において、 数値が大きくなったり小さくなったり左右されてしまうこととなります。 指標とは、物事を判断したり評価したりするための目印となるものでありまして、熟度の高い指 標でなければならないものと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 以上で答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) 金丸一元議員の3点目、新庁舎問題についての1つ目と2つ目のご質問にお答えをいたします。 まず1つ目の、市長は平成21年度当初に庁舎建設についての基金を設置すると述べたが、設置 されなかった。平成22年度も設置される様子がない。いつから基金を設置するのかについてであ りますが、庁舎の問題につきましては、金丸議員から再三にわたりご質問をいただき、何回か議会 でもお答えしたとおりでございます。 庁舎のあり方につきましても、市のシンボルといったものではなく、職員が市民の皆さんに行政 サービスを行っていく事務スペースの場と考え、市長の進める直接市民にかかわる施策を優先して まいりたいと考えております。 市庁舎の建設にあたりましては、財源の確保の必要性を何度か議会でもご説明申し上げてまいり ましたが、現在も経済活動は依然として低迷しており、雇用を取り巻く環境も厳しい状況が続いて おります。 そのため、引き続き離職者の雇用対策を積極的に行えるように、国・県と連携した雇用創出事業 として、環境美化や道水路の維持等も行っております。こうした状況では、まずは市民生活を優先 した施策の実施が必要であり、21年3月議会で市長がお答えしたとおり、今後の財政状況を勘案 する中で、できる限り財政を圧迫しないよう努めてまいりたいとしており、当面は既存の基金であ ります、公共施設整備等事業基金での対応をしてまいりたいと思います。 次に2つ目の、後期基本計画案の中で市新庁舎問題に触れていないが、新庁舎問題はどのような 扱いになるかについてですが、庁舎建設につきましては、合併時からの懸案事項でありますが、こ のように悪化した経済状況下で建設を計画することには、やや無理があると考えておりまして、新 庁舎建設は当分の間、見送り、将来の建設に向けて基金を積み立てる方針とさせていただきました ので、計画の中から省かせていただきました。 なお、市町村の総合計画と議会とのかかわりについてでございますけれども、議員ご案内のとお 91 り、総合計画は基本構想・基本計画・実施計画の3本で構成されております。総合的・計画的な行 政運営を図るため、地方自治法第2条には市町村の議会の議決を経て基本構想を定めるとしており ますが、この基本構想に基づき策定されます基本計画は、本市の場合、南アルプス市総合計画に関 する規則によりまして、規定されております。この規則では、基本計画は総合計画審議会に諮問し、 調査・審議を経て市長が決定するとされておりました。 したがいまして、昨年来、総合計画審議委員の皆さまの議論をいただき、先般は議会や地区関係 者の方々からのご意見をいただくため、全地区の地域審議会委員の皆さまにもお集まりをいただき まして、後期基本計画の見直し内容について、意見を伺ったところであり、今回の後期基本計画の 見直しにあたっているところでありますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 金丸一元君。 ○6番議員(金丸一元君) お答えをいただいたわけですけれども、主に後期基本計画について、お伺いしたいと思います。 質問の中で私は、覇気も感じられない、熱意も感じられない、行政対応というものに対して、全 く熱意がないということを指摘させてもらいました。というのも、本市にとって、質問の中でも言 いましたけれども、一番注意しなければならないのは、要するに合併算定替えの特例措置が終わる と、地方交付税が約23億円減額されてくると。これは大変な事態なんですよね。 これに対応するのに、潰し方とすれば、基本的にはやはり義務的経費の中でも人件費しかないわ けなんですよ。ですから、前期の総合計画の中でもこれははっきり定員管理のことがうたわれてお るんですけれども、後期計画からそれが抜けてしまうというのは、これはやはり総合計画というの は、市の運営の柱ですから、大本なんですよ。そこからポンと抜けてしまって、次に今度は行政改 革大綱とか、実施計画が出てくるわけなんですけれども、まず最初にある程度の指針・指標という ものを出しておかないと、なし崩し的にそちらのほうが緩んできてしまう。まず総合計画できっち りこうしますよというものを打ち出す必要があると思うんですよ。それがないというのは、本当に 行政改革をやる熱意があるのかと。気合があるのかと思わざるを得ないんですよ。 それから、税の徴収計画、これについては、お答えをいただいておりませんけれども、これも今 後、やはり市の財源というものを確保していく上に、特に税源移譲ということが今後ますます進ん でいくと思うんですよね。 やはりそういう徴収のスキルというものを磨いていかなければならない。 それには、やはり目標というものをある程度高いところにしなければ、今までの過去5年と今後の 5年間が同じなんていうのは、やはり全国的に見ても低いわけですから、本市は。 しかも、私、今回問題なのは、普通徴収率といったら、これは現年度分と滞納分を合わせたもの に決まっているんですよ。現年度分だけやったって、駄目なんですよ。しかも現年度分の目標値が 97.5なんていうと、毎年2.5%は滞納分へ繰り越されていくわけですよね。 そうすると逆に、私のちょっとした試算だったら、滞納が増えてしまうのではないかというよう に思うわけです。やはりこのへんももっと積極的に1%なり1.5%なり、目標値を上げるという ようにしなければならないと思うんですが、これはやはり市長のリーダーシップで決めていただか ざるを得ないと思うんですよ。 先ほど言いましたように、 甲斐市と比べましても、 一般行政職で150人ぐらいは多いんですよ。 確かに市の内容というか、類型からすればちょっと違うとはいいますけれども、でも実際、そこの 92 ところをやっていかないと、大変なことになるということなんですけれども、市長としてリーダー シップを発揮して、これはやり直させたらどうでしょうか。 先ほども言いました、人件費比率の問題です。これも平成26年度に前期では16.6%にまで にするということになっているんですよ。ところが今、平均値はこの5年間で20.4%。という ことは3.6%の増なんですよ。3.6%というと、いわゆる9億円なんですよ。16.6%を達 成できても、約9億円しか解消できない、要するに23億円減るうちの9億円しか改善できないん ですよね。残りの14億円をどうするんだということも、実際に出てくるわけです。 ですから、ここは市長のリーダーシップでやはり厳しい数字を、目標値を出すべきだと思います けれども、今沢市長のお考えをお伺いします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 非常に建設的なご意見をいただいて、ありがたく感謝いたしております。 今、私がというよりかも、全国の市長会で何を努力しているかということを、とりあえず申し上 げておきたいと思うんですが、実は合併特例債がというお話がありましたね。切れる年限が迫って くる。そのあと、どうするのかという事柄に非常に各市も意欲を燃やしているんですね。これをど こまで延ばしていけるか。このことにつきまして、全国の市長会一体となって、先延ばしを推進し ているんです。 これが、どこまでの時間帯になってくるかということを考えますと、うちの場合では15年から でしたから、そうすると10年間といえば、24年ですよね。それだけで終わるということではな くて、その先も合併特例債が活用できるような形を位置付けると。これが全国の市長会の至上命令 なんです。 私もそう思っていますが、山梨県の市長会の中でも各市長がみんな一同が言うのは、それをどこ まで延ばせるか、この運動を積極果敢にやろうと。これを今、盛んにやっているんですが、これは おおむね見通しが付くという見方をしているんです。これがやる間を含めて、先ほど議員がおっ しゃった、これから先々、厳しさが増してくるよと。その増してくるものを、どこでどうやってお 願いをしていくかということになると思うんです。 私は常々申し上げてきたのは、新たな企業を誘致する、そして新たな事業をおこしていく、その 中で補完するような形を詰めていかなければ、大変なことになるということで、実は金山沢も1つ は同じなんですね。 先ほども質問がありました、野球場の問題にしろ、そういった新たなものが新たな活性化を生み 出したり、そして財源につながるような形に対応していくことが極めて大事だと。金丸議員も思い は一緒だと思うんですよ。やっぱり思いは一緒の中で、どのように進めていくかという事柄が極め て大事だと、こんなふうに実は思っております。 そういう意味合いを含めて、前向きに建設的なご提案をいただいておりますが、そういうことに は的確に応えながら、対応していきたいと思っております。 どうぞ、これからも前向きな建設的なご意見をどしどし出していただき、そして議会と執行機関 は表裏一体なんだという思いの中で、推進策につなげていきたいものだと思っております。そのこ とについて、私はしっかりした対応をしていくということを答弁させていただきたいと思っており ます。 どうぞ、ご理解を賜りたいと思います。 93 ○議長(久保田松幸君) 金丸一元君。 ○6番議員(金丸一元君) 答弁をいただいたんですけれども、実は今月の10日に発売されました、文藝春秋の4月号に合 併の優等生とされた篠山市、これが平成の大合併、篠山市の失敗というあれなんですよ。篠山市と いうのは平成の大合併の最初に合併をした、まさに優等生、モデル地区なんですけれども、これが 10年経って財政破綻が近いことになっているということなんですよ。 当然それに対して、いろいろな施策を取っていかなければならないとう中で、やはり合併算定替 えの問題が出てまいりました。それが篠山市の場合は15億円なんですよ。うちよりは少ないんで すが、それがあるということで、とにかく職員の給料は10%カット、職員数が、職員数がという のは、篠山市は約4万6千人の都市だそうですけれども、今、平成19年で566人の職員を平成 25年までに450人、120人削減しなければならない。 やはり、ここも6町の合併でして、やはり支所が残っているんですが、支所の人員もすべて2、 3人にしてしまうというくらいのリストラをしなければ、市が成り立っていかない。立ち行かない というような状態に追い込まれているわけですよ。 ですから、うちは確かに篠山市ほど合併特例債を起債しておりませんので、そのへんはまだ救わ れる面でありますけれども、そのルポによりますと、その中に書いてあったんですけれども、行政 として篠山市がそうであるより、地方交付税の削減が始まる10年後までに削減の道筋を立てなけ ればならない。合併で各自治体から集まった職員は1つの自治体としては多すぎる。これはうちと 一緒なんですよ。 旧自治体に1つずつあったホールや運動公園も、 新市で1つにしなければ財政は持たない。 もし、 これらの縮減に失敗すれば、財政破綻を回避するための合併であったにもかかわらず、新たなる破 綻を呼び寄せてしまうというように、ルポの中で指摘しておるわけでありますけれども、まさにう ちが置かれた状況も、それに近い状態だと思うんですよ。 したがって、市長、答弁の中で、私、先ほどぜひリーダーシップを発揮して、総合計画の目標値 をもうちょっと上げてくれというお願いをしたんですけれども、その点について、もう一度お願い いたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 篠山市のお話がありましたが、あれは最後の時点でしたよね、篠山市を視察したんです。ただ、 そのときに感じたのは、こんなすごい施設ばかりつくってしまって、大変ではないかということが あったんですね。 本市も合併するにつけまして、やっぱり飛び込みのような事柄も多々あったと思うんです。それ は心にしっかりとどめながら対応していかなければならないだろうと。今後に対して。そして言わ れる数値の問題ですが、これにつきましては、可能性のある数値でなければ、ある意味では意味の ない部分にもつながるかなと。数字だけ高めたよと、現実問題としてはできない数字だったんだと いうことでなくて、どなたでしたか、やっぱり一番大事なのは、市全体の力を寄せ合いながら、そ して発展策にどうつなげていくかという思いがつながっていったときに、 初めて力が出るんですね。 そういう事柄が一番大事だと思うんです。金丸議員のおっしゃることも、大事に心にとどめなが ら、前向きに考えながら、そしてもっと大事なのは今の現状、そしてこれからの先のこと、そうい 94 うことに対して、できるだけ多くの市民の皆さんにご理解を賜る。その努力をしていきたいと思う んですね。 午前中に下水道の話もありました。いろいろな話がありました。下水道の一番の難点は、施設は つくってみたけれども、つなぎ込みをしていただけない。これがつなぎ込みをしていただけないの が、実は一番大きな問題点なんです。これは山梨県全体が一緒なんです。 しかし、使えばどういうような方法があって、活用することによってどういうような素晴らしい 環境づくりになりますよという事柄に意を配していきたいと思うんですね。まちづくり懇談会を やっておりますが、まちづくり懇談会においでいただく方々は、ある意味では決まっているんです ね。決まっていない、より多くの方々に、今日こうやって議会は放映されていると思います。そう いうものの中で、あのときこう言っていたよ、このときこうだったと。これから先、我々も市と一 体になって、議会の皆さんと一緒になって努力していくことが、本市が安心・安全な性格を持った 前進がしていけるということにつながるような形を進めたいものだなと思っております。 金丸議員のおっしゃいました、数字のあり方につきましても、改めて認識を再確認しながら、前 進をしていきたいなと思っておりますので、重ねてご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 金丸一元君。 ○6番議員(金丸一元君) 今、市長の答弁の中で、あまり高すぎる数値を出しても達成できないのなら同じことではないか というようなことをおっしゃられたわけですけれども、先ほど申しましたように、私も行政改革委 員会のメンバーでして、第2次南アルプス市行政改革大綱、実施計画については、その作成に意見 を申し述べたということなんです。 その中で職員の削減にあたっては、早期退職勧奨制度を適用し、大幅な削減に取り組むというよ うに書いてあるんですよ、答申の中には。ところが、実施計画の中で毎年の目標、平成22年1人、 23年1人、24年1人、25年1人、26年1人、合計5人と。こういう数値を出されて、これ はハードルといえるのかどうか。これははっきり目をつぶっていても、飛べる程度のハードルです ね。 やはり、こういうものが工程表の中に出てくることそのものが、私は熱意が感じられなくて言っ ているんですよ。ですから、やはりこれは市民の皆さんに出しても恥ずかしいと思いますよ。ぜひ 市長、このへんはリーダーシップを発揮されて、もうちょっと市民の目に耐え得るといいますか、 そうしたものにしてほしいと思うんですが、もう一度お願いします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 現状のお話をいたしたいと思うんですが、今年の実は人事のあり方ということを考えますと、非 常に全体が真剣に考えていただいておりました。そして、早期退職者も大勢出てきております。そ の方々は後進をどういうふうに指導すべきかという思いの中で、そういう形があるんですよね。私 は、こういった職員の皆さんの思いは、しっかり心にとどめるだけでなくて、おっしゃるように推 進しなければならないだろうと思っております。 そんなことを含めてでありますが、 今年の実態は前年度から比べますと、 12人減員になります。 そういった事柄を同じような形で毎年やっていった場合には、何年後にどういうような対応をしな ければ、 現状の賄が付くか付かないかというところにいくと思うんですね。 金丸議員がおっしゃる、 95 よその地域はこうだよということも大事です。 しかし、本市の中でどこまで人員削減をしていくと、内容的に賄いが付くのか付かないのか、そ のへんの状況もしっかり心に定めながらやっていく必要があるかなと、こんなふうに思っておりま す。 先だって、実は新たな対応策ということを申し上げた経過があるんですが、そういうことを言わ れると、もう1人、人を増やしてもらわなければ賄いが付きませんということを言われたからなん ですね。そういう状態にあるということも含めて、どうやって合理的にやっていくかということが 大事だと思います。 その中の一番大事な事柄はそれぞれの支所がありますよね。その支所のあり方がどこまで、どう いうようにいくかということが極めて大事なことではないかと思います。このへんも含めて前向き に、かつまた方向が定まると住民の皆さんの意に反することになってしまう、そういうことはやっ てはならないと思いながら、人員のあり方ということにつきましては、真剣に勉強しながら努力を していきたいと思っております。 議員がおっしゃる、リーダーシップを取れと。そのことにつきましては、意を配しながら対処し ていきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 金丸一元君。 ○6番議員(金丸一元君) 私の持ち時間がもうなくなってしまいましたので、これで終わらせていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 以上で金丸一元君の代表質問を終結いたします。 ここで暫時休憩といたします。 再開は午後2時50分とします。 休憩 午後 2時39分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 2時50分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、日本共産党南アルプス市議団の代表質問を行います。 質問順位5番、穴水俊一君の発言を許します。 24番、穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) 日本共産党南アルプス市議団の3項目の代表質問を行います。 この質問は、私にとりまして議員初当選から25年、連続100回目の質問であります。 まず第1に、子育て支援についてお伺いいたします。 子ども医療費助成の中学3年生までの拡大について伺うものであります。 本市では、昨年、小学校6年生まで無料化にしたことで、子どもたちの早期受診や治療がさらに 進み、経済的負担の軽減など、子育て世代に大変歓迎されております。 また、さらに県内にも広がっている中学3年生まで、さらに拡大してほしいという願いが高まっ ています。この4月から富士河口湖町などの実施も含め、県下で11市町村となりました。 前回の質問で市の答弁は財政的に実施は困難というものでした。 そこで改めてお伺いいたします。 96 中学3年生まで対象とした場合、通院・入院それぞれの対象人員および費用の見通しについて、 前回では約4千万円ほどと示されました。改めて伺いたいと思います。 また、中学3年生までの拡大はすでに全国的な流れとなっています。13市の中で上野原市に次 いで新年度中の実施を求めるものでありますが、困難なことですが、このようにできるという具体 的な方向性と決意を伺うものであります。 山梨県が現在5歳未満、未就学児までとなっていることが、逆に自治体の足を引っ張っている状 態であります。南アルプス市として県に対し、実施年齢引き上げを強力に働き掛けてほしいと、強 く求めたいと思います。いかがでしょうか、お伺いいたします。 すでに、長野の木曽町では高校卒業まで拡大するということであります。 次に、ヒブワクチンの公費助成実施を求めるものであります。 先の12月議会での請願と意見書を全会一致、採択をいたしました。これに応え、市として補助 制度を実施されたいと思うものであります。このヒブワクチンの接種は昨年12月から任意接種が できるようになりました。例えば、東京足立区では昨年9月議会で、ヒブという細菌が主な原因で 起こる重症の乳幼児の感染症である細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザを予防するワクチン 接種に対する費用助成を、この4月から実施するということを表明し、先鞭をつけました。 このワクチンは年齢により、1回から4回必要で、その都度7千円から8千円かかります。県内 では市川三郷町が県内自治体で初めて新年度から生後3カ月から5歳未満の1回当たり3千円の公 費助成を実施することになっております。本市として、新年度実施へ向けての考えと決意を伺うも のであります。 次に、父子家庭への児童扶養手当支給の実施を求めるものであります。 前回、21年6月議会において、笛吹市が昨年6月議会に提出した内容を示し、質問をいたしま した。生活の苦しい父子家庭の育児を支援するため、1カ月に最高4万1,720円を支給する、 父子家庭児童育成手当に倣い、本市でも実施を改めて求めるものであります。 答弁は、やはり財政困難なため無理であることであるが、検討するというものでした。その後の 論議の経過と結果について、質問をするものであります。ぜひ、この点でも実現を求めるものであ ります。 2番目として、公共施設の再配置計画についてお伺いいたします。 市の第1次総合計画の後期基本計画の見直しが提起されました。政策の折、学校教育の充実では 学校施設の整備充実の中での重点事業として、学区の再編、小中学校の統廃合の検討が盛り込まれ ました。 これらは児童生徒数の推移をにらみ、小中学校の適正配置を含め、学校の望ましいあり方を検討 するとした運びであります。私たちは現状の内容充実こそ必要であると考えるものでありますが、 そこで伺います。 5年間にわたる検討実施についての具体的タイムスケジュールを示していただきたいと思います。 また、支所や学校等は地域のシンボルであり、そこに生活する人々の声や考えを最大限、反映させ るための地域設備や検討などの積み重ねが不可欠であります。また、地域審議会など年次計画を示 していただきたいと思います。 さらに、支所、窓口サービスセンターのあり方について伺います。 支所は住民の生活の要であります、住民の生活の足としての循環バスやデマンド方式の公共交通 の実施がなされない現状を含めて、支所の果たす役割と重要性が増していると思います。そこで新 年度、2010年度における窓口サービスセンターの位置付け、体制や人員、業務内容の充実等、 97 変更点は何か示していただきたいと思います。さらに、今後の支所存続についての現時点における 当局の見解を伺うものであります。 最後に、地上デジタル放送への対応についてお伺いいたします。 2011年7月24日の地上波アナログ放送の終了とデジタル放送開始まで、あと1年5カ月余 りと迫ってきました。そのため国民はデジタル対応テレビに買い替えるとか、アナログテレビにデ ジタル放送受信チューナーを取り付けるとか、CATVへの加入などの選択を迫られています。 しかし、現在のアナログテレビで十分であるとか、買い替えの余力がないなど、困難とする人々 が多数存在しています。昨年3月議会で市に対し、補助などの対応を求めました。しかし、市とし ては単独の補助は考えておらず、国において必要な措置を講ずるよう、要望したとの答弁でありま した。 そこで1つとして、国への働き掛けの結果はどうだったのか。 2つとして、市が昨年、デジタル放送視聴のための整備方法や希望する視聴チャンネルなどの市 民意向調査を行ったということでありますが、その結果を示していただきたいと思います。調査結 果に示された設置困難世帯への市単独補助を改めて求めるものでありますが、いかがでしょうか。 以上であります。 あまり時間がありませんので、簡潔明瞭、積極的な答弁をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 日本共産党南アルプス市議団を代表して、穴水俊一議員から3点にわたってご質問をいただきま した。 私からは3点目、地上デジタル放送への対応について、答弁いたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 まず、地上デジタル放送への移行に伴う国への要望に関する質問でございましたが、昨年6月、 開催されました全国市長会議におきまして、 地上デジタル放送への移行に伴う支援に関しましては、 全国市長会の重点要望といたしまして決定され、国に対しまして、積極的な措置を講ずるよう、強 く要請をいたしたところであります。 また、昨年10月には山梨県市長会といたしましても、積極的に国への働き掛けを行うよう、横 内正明知事に対しまして、要望をいたしてあります。 このような経過を踏まえた中で、ご質問にあります、経済的な理由によりまして、移行が困難な 方々への対応策といたしまして、現在、国では低所得世帯等を対象とした受信機器導入に対する支 援策を講じているところであります。 具体的には生活保護などの公的扶助を受けている世帯や、障害をお持ちの方がいる世帯で市町村 民税が非課税の世帯、また社会福祉施設の入所者のいずれかに該当し、NHKの放送受信料が全額 免除になっている世帯に対しましては、簡易なデジタル放送対応チューナーの無償給付などの支援 を行っているところであります。 市といたしましても、現在、制度の普及啓発にあたっているところでありますが、移行調査の結 果に関するご質問についてでございますけれども、このたびの調査ではテレビ放送の難視聴地域に 指定されている芦安地区を対象に昨年度行いました、芦安地区住民意向調査の中にありまして、実 施をいたしたものでありますが、質問は「新たに放送施設を整備しなければ、地方デジタルの放送 を見ることができない状況を理解されていますか」という質問と、 「よく見るテレビ局の2項目」に 98 ついて、お聞きいたしたものでもありました。 結果は約63%の方が状況を理解していると回答されております。よく見るテレビ局は県内の放 送局が上位を占める結果となったところでございます。 さて、ご質問のうち、市単独の助成制度についてでございますが、現段階では先ほどご説明いた したとおり、現行の国の助成制度を広く普及することに取り組んでいるところでございます。この ようなことから、新たな市単独での助成制度の創設は現在のところは考えておらないところでござ います。改めてご理解を賜る次第でございます。 地上デジタル放送に関する対応につきましては、全国的な課題でありますので、基本的には国の 施策として対応すべき問題であると考えておりますが、今後も国の動向や地域の現状を把握する中 で、全国市長会などを通じまして、国や県に対して必要な要望は積極的に行ってまいりたいと考え ておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上で私の答弁といたしますが、 他につきましては、 関係の部長からご答弁を申し上げますので、 ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 保健福祉部長、石川幸夫君。 ○保健福祉部長(石川幸夫君) 穴水俊一議員から1点目の子育て支援について3点、いただいておりますので、それぞれお答え をさせていただきます。 1点目の子ども医療費助成の中学3年生までの拡大を求めるについて、お答えをさせていただき ます。 子ども医療費につきましては、平成20年4月から乳幼児医療費の窓口無料化と、昨年4月から は対象年齢を拡大し、小学校6年生までの無料化を実施しております。子ども医療費助成金の平成 22年度の当初予算への計上額につきましては、2億3,400万円であります。財源内訳は、県 補助金が5,700万円、一般財源が1億7,700万円となっております。平成21年度の当初 予算が1億9,346万9千円ですので、4千万円ほどの増額を見込んで計上をさせていただいて おります。 中学3年生まで拡大した場合の対象者は約2,400人、入院・通院を合わせた受診件数につい ては、2万5千件と見込んでおります。昨年6月の一般質問に対して、中学3年生まで拡大した場 合、約4千万円が必要であると答弁させていただいております。 したがいまして、子ども医療費助成につきましては、現時点でも中学3年生までの年齢拡大につ いては、大変厳しい状況にあり、事業の実施に踏み切ることはできませんので、ぜひご理解をお願 いしたいと思います。 また今年度、県に対しましては、県の施策である山梨県乳幼児医療費助成事業の対象年齢につき まして、 現在の通院は5歳児未満、 入院は未就学児の年齢を引き上げる要望を行ってまいりました。 今後も引き続き県に働き掛けていく予定ですので、ご支援とご協力をお願いいたします。 次に、2点目のヒブワクチン公費助成実施を求めるについて、お答えをいたします。 ご質問のヒブについては、B型インフルエンザ菌のことで、脳や脊髄を覆っている髄膜に細菌が 感染して炎症が起きる細菌性髄膜炎の主な原因とされています。患者の年齢分布は0歳が53%と 最も多く、0歳から1歳までで70%以上を占めるとされております。初期症状は発熱・嘔吐・痙 攣などで、風邪などの症状に酷似しているため、早期診断が難しく、5%の致死率とともに、てん かん・難聴などの後遺症が2割残るとされていることから、発症前の予防接種が有効であることが 99 明らかとなっております。 ただし、 その予防接種スケジュールは2カ月から7カ月未満の間に初期免疫3回と、 追加免疫1回 の計4回の接種を受けることとなり、現在、実施している定期接種のジフテリア・破傷風・百日咳 の3種混合ワクチン、BCG・ポリオ等の接種時期と重なるため、混乱を招き、接種漏れを起こす ことも予想されます。 また、ヒブに比べると、頻度は低いものですが、肺炎球菌による細菌性髄膜炎は重篤化すること から、 肺炎球菌のワクチン接種も併せて検討をしていく必要もあるのではないかと考えております。 日本脳炎の予防接種は平成17年に接種による重篤な患者が発生して以降、厚生労働省の通知によ り、積極的な勧奨が差し控えられてきましたが、昨年5月に新薬が発売されてから、厚生科学審議 会感染症分科会予防接種部会において、日本脳炎の予防接種について検討がされております。 今後、積極的な接種勧奨を行うこととなった場合に備え、これまで接種を控えていた子どもへの 接種方法等を検討する必要があります。予防接種により、未然に感染症の発症を防ぐことは大変効 果があり、必要であると思っておりますが、先ほどの説明のとおり、感染症対策について、さまざ まな状況がありますので、国・県の動向を見ながら検討していくとともに、現在行っている定期予 防接種を1人でも多く子どもに接種いただけるよう、勧奨を行ってまいります。 続きまして、3点目の父子家庭への児童扶養手当支給の実施を求めるについて、お答えをさせて いただきます。 国ではひとり親家庭に対する自立を支援するため、これまで支給対象となっていなかった、子ど もと生計を同じくする父子家庭の父に児童扶養手当の支給対象を拡大する児童扶養手当法の改正案 を現在開会中の通常国会に提出し、8月1日施行、12月に支給開始を目途としていきたいとして おります。児童扶養手当については、4月、8月、12月を支払い月としており、支払い月の前月 分までの手当を支給しております。 したがいまして、改正案が議決されますと、父子家庭の支給は今年の12月に8月から11月ま での4カ月分が支払われることになります。支給額につきましては、母子家庭と同様で援助が必要 な家庭に手当を支給する制度ですので、所得が一定額以上の家庭については、手当の全部、また一 部の支給が停止されることになります。児童1人の場合、全部支給は月額で4万1,720円、所 得金額に応じた一部支給が4万1,720円から9,850円、児童2人以上の加算額が2人目で 5千円、3人目以降の1人について3千円ということになります。児童扶養手当法が改正されまし たら、市としては速やかに対応をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 市民部長、村松博文君。 ○市民部長(村松博文君) 穴水議員のご質問にお答えいたします。 2点目、2つ目の新年度における支所の位置付け、体制、人員について、業務内容の充実等、変 更点は何かについてですが、平成21年4月の機構改革を行う中、各支所はワンストップサービス の効率性を意図として、窓口サービスセンターと名称を変更し、2課3担当から1課1担当の体制 といたしました。 この窓口サービスセンターは窓口業務のすべてを受付、市民生活に密着したサービスが提供でき る場として、最も身近な窓口として機能しており、戸籍や住民票の受付、ならびに発行手続き、転 入および転出の手続き、さらには諸証明の発行および国民健康保険や国民年金の加入・脱退手続き など、幅広くさまざまな業務で市民の皆さんにご利用をいただいております。 100 ほかにも区長会をはじめとする地域活動の支援に、引き続き積極的に取り組み、併せて旧町村単 位で行っている地域イベントについては、コミュニティーイベントと位置付け、実行委員会を立ち 上げ、事務局として、その役割を担い、各地区、特色あるイベントを開催しております。 窓口サービスセンターの体制や人員については、機構改革による見直しから1年に満たないこと から、新年度に向けて、それを変更する状況にないと考えております。 次に、支所存続についての市の見解はについてでありますが、支所のあり方については、合併協 議の過程でも支所機能の充実があげられておりましたが、旧町村間による住民サービス水準の違い や、本庁との機能の二重構造が指摘され、また定員適正化計画に基づいた職員数の削減により、平 成21年度の組織改革において、 窓口サービスセンターとして位置付けを行い、 生活に密着したサー ビス提供の窓口として、支所機能の効率的な活用を図ったことは、先にも申し上げたとおりであり ます。 引き続き窓口サービスセンターという形で市民サービスの充実に意を用いていく考えであります が、地方自治体を取り巻く状況が大きな変革期を迎え、厳しい財政状況を背景としている今、事務 事業の見直しなど、行財政改革は避けて通れないこともあり、支所の統廃合の検討は行わなければ ならない大きな課題であると考えております。 今後も多くの市民の皆さんのご意見を伺いながら、時代に合った支所のあり方を引き続き検討し てまいりたいと考えております。 何とぞご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 以上で答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 教育委員長、古屋正君。 ○教育委員長(古屋正君) 穴水俊一議員のご質問にお答えいたします。 2点目の公共施設の再配置計画のうち、1つ目の第1次総合計画の後期基本計画の見直しにおい て、学区の再編、小中学校の統廃合の検討についての5年間における検討実施についての具体的タ イムスケジュールと、地域の声をどのように反映させていくかについて、お答えをいたします。 後期基本計画につきましては、今月末に総合計画審議会から答申をいただくこととなっており、 原案の段階のお話だと思います。原案の中では基本政策5「個性と文化をはぐくむ都市づくり」と して、政策2に「学校教育の充実」があり、その中に施策として学校施設の整備充実があります。 その重点事業では学区の再編や小中学校、また給食施設の望ましいあり方の検討を進めることが明 記してあります。学校施設の整備充実のため、幅広い議論を行っていくということであります。 現在、学校教育施設としては、小学校15校、中学校7校があり、校舎22、体育館18、ほか 社会体育施設利用、給食施設11がありますが、耐震対策事業を優先させて事業実施しているとこ ろであります。 校舎と体育館の耐震対策では、あと体育館が3棟で完全耐震化となります。現在、南湖小体育館、 白根東小体育館に着手しておりますので、残るは白根御勅使中学校体育館となりますが、これまで の経済対策で前倒しされ、平成23年度着手し、24年度末の完成となります。このように学校の 整備につきましては、着々と進んでいるところでありますが、少子化による市内の児童生徒の減少 や建物本体の老朽化などと、 厳しい財政事情にかんがみ、 これまでのように22校すべてについて、 順番に年次を追って整備をしていくことが、だんだん困難になっていくことは明らかなことであり ます。 101 そこで、限られた財源を市民のため、最も有効に生かしていく方策を探っていくものであり、こ れが学校施設の整備・充実の中で課題とされているところであります。教育委員会では平成22年 度に教育施設の再配置についての検討組織を立ち上げ、学識経験者や関係機関の代表者などに加え て、市民からの公募による委員さんにお願いし、今年度分析した施設データをもとに、幅広く検討 していただくことを考えております。検討を行う期間については、当面22年度末までと考えてお りますが、幅広い議論をいただく中で検討内容がどのように展開されるのか、予想は困難でありま すが、学区の再編や小中学校、あるいはまた社会教育や社会体育、文化施設等の統廃合の必要性に いて、ご検討をいただくことになります。 平成23年度以降は検討組織からの報告を受けて、 教育委員会として方針を決め、 実施スケジュー ルを立てて市民や保護者説明会等に入っていくわけでございますが、並行して市当局との財政面も 含めた協議も必要であります。方針内容によっては、市民の声を反映する場、ご理解をいただく場 をいくつも設けていかなければなりません。当然、該当地域の地域審議会も必要に応じて開催して いかなければなりません。 したがいまして、後期基本計画期間の5年間はその前半で教育施設の整備充実を目指し、学校施 設や学校給食施設の望ましいあり方を検討するとともに、後半において市民の皆さんへの説明とご 理解をいただく期間と考えております。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 ( な し ) 以上で穴水俊一君の代表質問を終結いたします。 これより一般質問を行います。 質問順位6番、花輪進君の発言を許します。 4番、花輪進君。 ○4番議員(花輪進君) かがやき21の花輪です。 通告してあります、2つの項目について質問をいたします。 1つ目の質問といたしまして、農業の振興についてお伺いいたします。 今、国や県では農業の再建に向け、さまざまな政策や施策が展開されようとしています。国にお いては、米作農家への個別所得補償や地域等直接支払い制度、あるいは農産物直売所の整備等があ り、県では新規就農者を支援する政策が動き始め、高齢化や担い手不足の農業に活路を見出そうと しています。 農業はさまざまな顔を持っています。一律の所得補償ばかりに定置をするのではなく、頑張る地 域や農家がそれぞれに腕を振るえる仕組みが必要です。景気の低迷や地方経済の低迷の中で、本市 の農業を見てみると、本市の基幹産業といわれる果樹農家や野菜農家において、そこに従事する人 の高齢化や後継者不足でも、生産量・販売額等も大幅に減少しているのが実情です。結果といたし まして、耕作放棄地の増加となっています。 こま野農協発足当時、農業生産高は100億円に近いといわれております。昨年は、その生産額 が50億円を切って45億円だそうです。このことからも、農業の厳しさが理解できるものと思い ます。 果樹部門においては、今年は桃の出荷に光センサー選果機を導入し、ブランド化を進め、有利販 102 売を目指しています。市のほうからも、この事業に対しまして補助をいただけるということで、生 産者の皆さんも喜んでいます。 今、南アルプス市の農業を担っているのは、7割ぐらいが高齢者といわれる65歳、あるいは 70歳、そういった方が7割以上であると。そんな状況が今のこの地帯の農業の現状であります。 農業再建の喫緊の課題が高齢化と担い手不足解消であり、これは山梨県をはじめ日本中共通すると ころであります。 南アルプス市が果物や野菜の農業を基幹産業と位置付けるのであれば、さまざまな問題や課題の 解決を急がなければ、農家の再建や地域の活性化につながりません。市の施策と併せ、若い後継者 等の提案やチャレンジを支援し、競争原理の中でいろいろな形で農業に対するチャレンジャーが出 てくるような施策が必要かと考えます。 以上のことから、3点についてお伺いいたします。 1点目として、第1次総合計画・後期基本計画の見直しで後期5年間においては、新規就農者の 育成や法人化による農業経営体の強化、遊休農地の有効活用など、ソフト面の強化に重点を置くと 改正されますが、新規就農者の育成をどこで対応するのか。法人化は、どこに相談、あるいは支援 をお願いできるのかが不明確です。農業を志す人は、こういう時代の影響で増えてきています。しっ かり支援をし、農林業の活性化につなげていかなければなりません。支援体制・相談体制はどのよ うに対応するのか、お伺いいたします。 2点目として、果樹は永年作物です。苗を植え付けてから、収入を得るまでには5年、あるいは 7年の年月を必要とします。南アルプス市の基幹産業であり、本市の将来の観光政策の中でも重要 な観光資源の1つです。5年後、10年後を考えると、高齢化の問題からも交通網の整備で首都圏 や静岡、あるいは中京圏からの観光客の誘致等を考えても、果樹農業の再生に今、取り組まなけれ ば再生はありえません。山梨はいろいろな果物が作れます。新しい技術や栽培方法を取り入れる中 で、観光客を南アルプス市に呼び込めるのではないかと考えます。低迷する南アルプス市の経済を 果樹観光をてこにして、景気浮揚を図る具体的な施策はあるか、お伺いいたします。 3点目として、山梨環状線、それから8年後ぐらいに開通が予定される中部横断道を考えると、 南アルプス市の玄関口になるであろう南アルプスインター付近に、果樹の公園をつくれないか。富 士山あるいは八ヶ岳の眺望とたわわに実る果物で集客が可能だと考えます。果樹観光で活性化を考 えるのであれば、中山間地にも目が向くと思いますが、玄関口に近いアルプスインター付近もいい のではないか、その点で市の所見をお伺いしたいと思います。 2項目目といたしまして、ゴミの不法投棄について、お伺いいたします。 ゴミの不法投棄は、以前に比べると建築廃材や大型粗大ゴミ等を含め、減ってきていると思われ ますが、まだ缶やビンのポイ捨て、あるいは家庭ゴミ、家電製品などの投棄された現場は市内に今 も数多く見受けられます。不法投棄の現場をそのまま放置しておくことは、いろいろな問題も発生 してきます。 市では、緊急雇用対策の一環として、不法投棄監視員を雇用し、市内全域の不法投棄への対応を していますが、今回質問をする十日市場地内の不法投棄現場は2カ所とも私有地で、投棄された量 も非常に多いので、担当の環境課でも苦慮しているのは分かりますが、このまま放置できるような 状態ではありません。 南アルプスインターから西へ400メートル、十日市場と十五所の間に耕作放棄地が何個所かあ り、農地として耕作されず、すでに20年以上経過しているものと思われ、かん木が生い茂り、高 さが10メートルを超えるような状態で、ゴミの不法投棄は今も続いています。 103 そこから火災も何度か発生しており、先月2月には2日連続で2カ所の現場で火災が発生しまし た。そこに警察もはり込みをするといった騒ぎもありました、付近に人家はありませんが、非常に 不安な状況にあります。 奥の現場のほうは4メートルの道路が半分はゴミに埋もれて、 車1台がやっ と通れる状態で、このまま放置できないと思われます。 環境課でも対策を講じていますが、南アルプスインターから市役所へ通じる幹線道路から約 100メートルぐらいしか離れておらず、通りからも見えるということで、街並み・景観の整備や 住宅環境の整備を進める本市にとっては、頭の痛い問題です。何年経っても問題が解決していない ことを考えると、代執行も視野に入れ考えなければ解決できないのかもしれません。 そこで質問をさせていただきます。 現在の地権者との状況はどうなっているのか。 話し合いが進む可能性があるのか、 お伺いします。 2点目として、環境課だけでなく、遊休農地の解消を進める農業委員会や消防本部等で法的措置 も視野に解決が図れないのか、お伺いいたします。 3点目として、ボランティアで片付けようという話もありますが、ゴミを捨てるコンテナ等だけ でも、相当な費用がかかりますし、私有地ということですので、ボランティア等で片付けることは 可能でしょうか。 以上、3点について、お伺いします。よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) かがやき21の花輪進議員の質問にお答えいたします。 花輪議員からは2項目にわたって質問をいただきました。 私からは1点目であります、農業振興について答弁いたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 農林業の活性化のための支援体制、相談対応に関するご質問にお答えするわけでございますが、 本市の基幹産業であります、農業を取り巻く状況は全国的な傾向と同様でありまして、高齢化が進 んでおるということと、労働力不足や耕作放棄地の増加など、非常に厳しい状況が続いておるのが 現状であります。また、環境に配慮した農業の推進や、新たなエネルギー対策に向けた取り組みが 重要視されているところであります。 ご質問の農林業の活性化のための支援体制や相談に応ずる対応に関してでございますが、新規就 農につきましては、定年退職後に農業を始める、いわゆる定年帰農者による就農と農業後継者とし ての就農、さらには全く新たに農業を始める場合がありますが、本市では現在、それぞれの新規就 農者に対しましては、農林振興課が窓口となりまして、山梨県就農支援センターなどの関係機関や 農業委員会およびこま野農業協同組合などとともに連携を図りながら、地域の農業状況や農地情報 等を提供しながら、新規就農者への支援を行っているところでございます。 これらの取り組みの中の1つといたしましては、農業後継者の育成に関しましては、県立農業大 学校に在学する市内在住者に対しまして、 奨学金を助成する事業を行っておるところでございます。 また、こま野農業協同組合におきましても、営農指導員が講師となりまして、果樹の栽培管理に ついての就農支援講座を開催いたしながら、就農希望者に対する支援等を行っているところであり ます。 一方、農業の法人化の動向についてでありますが、全国的には他産業並みの就業条件が整備され ておりません。農業が魅力ある職業の1つとなるための基礎的条件が整備されるなど、農業経営の 104 法人化が徐々に進展してきておるところでございますが、こうした傾向もあって、農業法人につい ての相談等も少しずつ増えてきておるのが現状でございます。 現在、農林振興課内におきましては、新規就農者の相談窓口の開設をいたしていく方向で検討い たしておるところでございます。 以上のように、市といたしましては、これからも就農支援や相談業務に積極的な対応を行ってき たところでありますが、今後もさらに新規就農者への支援や農業経営の法人化等に関する情報を市 ホームページや広報誌等へ掲載しながら、広く周知をいたすとともに、県などの関係機関との連携 を図りながら、適切な支援体制や相談体制の構築に取り組んでまいりたいと考えておるところでご ざいます。 どうぞ、これからもご理解とご協力のほど、お願いいたしたいと思います。 以上で私からの答弁といたしますが、関係につきましては、その他につきましては、それぞれの 部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 市民部長、村松博文君。 ○市民部長(村松博文君) 花輪進議員のご質問にお答えいたします。 2点目の、十日市場のゴミの不法投棄について、3点ほどご質問をいただいていますので、お答 えをいたします。 まず1点目のご質問で、現在の地権者との状況はどうなっているのか。また話し合いが進む可能 性はあるかですが、現在、十日市場地内に2カ所、不法投棄物が散乱している場所が実在していま す。 1カ所目の十日市場1069の1番地の所有者は相続関係の問題があり、進展がないまま旧若草 時代から懸案事項として現在に至っております。これまでの進捗状況につきましては、今年度も地 権者宅を訪問し、ゴミの撤去に向け、話し合いと文書による指導を行ってきております。 しかし、先ほども申し上げましたが、相続問題の1件と地権者の高齢化が進み、一向に理解が図 れず、応じていただけない状況にあります。現地も長期的に荒廃した土地となっており、ゴミの量 も年々増加傾向にあることが現状から見受けられますが、 地権者の意向もはっきりしておりません。 2カ所目の十日市場1309の1番地、ほか1筆の所有者は現在、神奈川県鎌倉市に在住してお り、何回か通知を送付し、指導を継続的に行ってきておりますが、一向に返事をいただけない状態 となっております。こちらの地権者には、農業委員会からも同様に指導通知を送付してきていると ころですが、対応をしていただていない状況にあります。近いうちに再度、十日市場の地権者と鎌 倉在住の地権者のお宅を訪問し、ご理解がいただけるよう粘り強く両者に対し指導を行いたいと考 えております。 2つ目のご質問の、環境課だけでなく農業委員会および消防署も含めた形での法的措置での解決 はできないかということでありますが、消防署としては今回の場合につきましては、あくまでも撤 去を依頼する程度の指導にとどめる以外の方法はないとのことで、法的措置での対応は困難な状況 であります。 最近はほぼ環境課のみの対応であったため、今後は農業委員会や関係機関との連絡を密にし、法 的措置を含めた対策を講じながら進めてまいりたいと考えております。 3つ目のご質問の、ボランティアにより片付けてはということでございますが、ボランティアの 皆さんのご協力をいただき撤去することは、とても素晴らしく、ありがたいことだと思います。し 105 かし、まず地権者の同意を得なければ、本行為の実行も不可能となり、さらに例え同意を得られた としても、収集していただいたゴミの処理に公費をつぎ込むこととなります。公費の投入につきま しては、私有地である限り大変難しい問題だと考えます。 環境課といたしましては、今後とも農業関係機関および道路関係機関とさらに密に連携を取り合 いながら、粘り強く両地権者に指導やお願いをしてまいります。 以上で答弁を終わらせていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 花輪進議員の質問にお答えいたします。 次に2点目の、低迷する南アルプス市の経済を果樹観光をてこにして、景気浮揚を図る具体的な 施策はあるかについてでありますが、本市の基幹産業である果樹農業と観光を結び付けて、サクラ ンボ狩りを果樹観光としてスタートさせ、20数年の経緯があり、サイドレスハウス栽培の技術等 の普及も進み、雨天でももぎ取りができるサクランボ狩りとして、旧白根町時代から人気を呼び、 観光農業として定着が図られてきました。 また、首都圏から近いなどの立地条件の良さから、本市で栽培されている果物による桃やぶどう 狩りなどの観光農業に取り組む農家が年々増加してきたところであります。 このように、こんにちまでの果樹観光農業として定着・発展してきたことは、果樹園の施設整備 の普及とそれを支えてきた地域の人々や農業生産者、および関係各位の努力の結果であると考えて おります。 これからの果樹観光に取り組むためには、果樹園の施設化による整備が必要であると考えられま す。しかし、高齢化や担い手不足など、現在の厳しい農業状況を考えてみますと、規模拡大や施設 導入などによる農業生産は、なかなか厳しいのが現実であります。いろいろな果物が栽培され、山 梨の農業においても、新しい栽培技術が研究開発されており、こうした農業を導入し、取り組んで いくことにより、果樹農業の再生に結び付くものであり、果樹観光の発展を目指すためにも、市で はこま野農業協同組合、南アルプス商工会と力と合わせ、南アルプス市観光協会を平成23年4月 の設立に向け、準備を進めております。この中で、果樹農業を含め、さまざまな取り組みを検討し てまいりたいと考えております。 次に3点目の、南アルプスインター付近に果樹公園をつくれないかについてでありますが、南ア ルプス市・甲斐市・中央市・昭和町で構成する北部ブロック中部横断道沿線地域活性化構想推進会 議において、県が20年度に策定した中部横断道沿線地域活性化構想に基づく活性化策の具体化に 向け、21年、22年度の2カ年計画を検討し、この中で北部ブロックの活性化テーマを農・食・ 自然と位置付けております。 短・中期的に取り組むものとしまして、高品質フルーツをはじめとする食と農業体験ツアー、観 光農業などの農と合わせ、田舎・温泉・景観など、地域資源による地域を堪能できる観光の推進で あります。 また、長期的に働き掛けて取り組むものとしまして、高速道路を利用した魅力ある仕掛けづくり によるインターチェンジ周辺の開発、北部ブロックの魅力を発信する観光拠点の整備、日本一に抜 きん出た特色を持つ取り組みなどとしております。 現在このようなプロジェクトが検討されており、これからの取り組みを強力に実施していくこと により、観光農業の発展と併せ、南アルプス市の玄関口となり、南アルプスインター付近の開発に 106 もつながっていくものと大きく期待しております。 今後も南アルプス市の農業振興のさらなる発展のため、関係機関との連携を図りながら、積極的 に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 花輪進君。 ○4番議員(花輪進君) 花輪です。答弁をありがとうございました。 それでは、まずゴミの問題につきまして、再質問をさせていただきます。 過日、産業土木委員会の市内の現地視察の折に、耕作放棄地、あるいは遊休農地ということもあ りましたので、 このゴミの不法投棄の現場を産業土木の委員の皆さまには見ていただいたんですが、 委員の皆さんや職員の方も、 恐らくその量とか現場を見て、 びっくりされた方が多いと思いますが、 そういう中で何とかしなければ困るねというお話を、議員の皆さまからもいただきました。本来な らば、地域の要望のような質問なんですが、あえて今回、これを質問させていただきました。 というのも、私の部落から小笠原へ出る場合には、その道路を通るときが非常に多いわけで、う ちの部落の人のほうが十日市場の皆さんより気が付く人が多いということもありまして、私にも何 回もそういう「あそこのゴミは何とかならないかね」とか、そういう話が来るわけで、あえて今回、 質問をさせていただきました。 現状を見ると、だんだんひどくなっているということですので、今のままだと何か誰でも捨てて いいような現場になっているのが実情で、 そういう中で警察の方もパトロールしたりということで、 あのままほうっておくということは、放火もあるし、そういう不法投棄ということで犯罪者をつく るような可能性も出てきますので、ぜひ本腰を入れて、この解決に向けてはお願いを、環境課、そ れから農業委員会、そういう枠を超えて、ぜひ取り組んでほしいと思います。 これについて、市長にちょっとお答えをお願いしたいのですが。 ○議長(久保田松幸君) 市民部長。 ○市民部長(村松博文君) 花輪議員の再質問についてお答えをいたします。 先日の産業土木委員会でも現地を見ていただいたということで、本当に驚かれたと思います。私 も何カ月か前に現場を見たときに、 こんなところがあるのかなというような感じがしたわけですが、 今まで合併して地域の環境ということで、環境課が中心に対応してきたわけですけれども、今まで ですと、不法投棄というのが基本的に河川敷とか山の奥とかという感じで、公のお金、税金を使っ て、その処理をしてきたということが、過去何回かあります。 ここの場所が、どうしてこんなに時間が経ってしまったのかというのは、はっきり申しまして、 先ほど申し上げたんですけれども、私有地ということでなかなか公のお金を使って、それを処理す るというようなことができなかったということで、一度、ここは2カ所あるんですけれども、東側 の場所について、一部道路、そのゴミが占拠していた関係で一部を片付けたというような経過があ るわけですが、その当時は地権者もまだ一緒になってやってくれたんですけれども、最近はもう 70歳後半ということで、ちょっと病気を持っているということで、なかなか現場の対応ができな いというような状況なんですけれども、法的にもなかなかそれを強制的に片付けるというのが、 107 ちょっと難しい問題がありまして、 今後、 弁護士の先生とも相談をする必要もあるかと思いますが、 とりあえずは喫緊に、今まではちょっともう1カ所の鎌倉の方については、文書だけ差し上げてい たような状況ですので、早急に自宅を探して、何とかお願いしたいということで、その対応はする んですけれども、いずれあのままでいくと、また先月でしたか、火事になったというような状況が ありますので、早急に、理屈以前に何とか片付けなければならないという気持ちは十分持っていま すので、また地域の、地域は十日市場なんですけれども、十五所の目の前ということですので、地 域の皆さんにも相談しながら、どういった方法で片付けられるかということで、その片付けるのに も大きなお金が、ボランティアに出ていただいても、実際にその処理するお金が数百万円とかかり ますので、そのへんもまた地域の皆さんとご相談をしながら、何とか喫緊のうちに方向性を見つけ ていきたいと思いますので、ご理解をよろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 花輪進君。 ○4番議員(花輪進君) ありがとうございます。 大変難しい問題で、もう10年、20年放置された場所ということですので。ただ、私がここへ ボランティアと書いたのは、そう言ってくれた人もいるんですが、あのゴミ自体が、遠くからダン プで運んできて捨てたとかというゴミではなくて、多くが家庭ゴミで近くの人が捨てているんだっ たら、ボランティアでみんなで出ているところを見てもらえれば、そういう人もまた心が変わって いただけるかなと、そんな希望も持ちながら、今回の質問でボランティアという言葉を出させてい ただきました。 ぜひ、よろしく対応のほうをお願いいたします。 それからもう1点、今沢市長にお伺いしたいのですが、先ほど農林商工部長のお答えの中で、北 部ブロックで活性化のテーマが、農・食・自然、それをテーマに位置付けて、短・中期的にこのへ んのインターの活性化と、このへんの活性化を目指すということですが、そういう中で私も南アル プス市の将来を考えると、どうしても観光ということがキーポイントになるような気がします。 そういう中で今、南アルプスインター周辺の開発というか、私たちは今現在、農業に携わってい て、あのへんは果樹の産地なんですけれども、そういう中で地域の要望も重なる中で、民間で商業 施設等の開発の話も多少出ているような話もあるんですが、私たちはそういう中でどうやって農業 をこれからしていったらいいかとか、農振の除外等の問題もありますし、果樹というのが長い年月 を要して、やっと収穫に至るということですので、そういう面でなるべく早くそのへんが多少でも 行き先が分かったらと思いますので、インター周辺について、市長の思いでもいいですから、お聞 かせいただければ幸いです。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 花輪議員からは、議員自身の期待感も含めて質問をなさったと思いますが、最高に条件とすれば いい地域だと、自覚しているんです。中部横断道が進んでくる。そして新環状が4車線になる。そ ういうことを考えますと、あのへんのあり方ということにつきましては、非常に内外ともに高い状 況下に評価されると。これは現実だろうと思います。 そういう中におきまして、山梨大学の学長さんでしたか、伊藤先生を中心にしまして、北部区間 のあり方という事柄で、ご検討をいただいているわけでございますが、先ほど秋山部長がご説明申 108 し上げましたように、農・食・自然だよと。自然とはどういうことかといえば、やっぱり西に控え ております北岳を中心とした素晴らしいあの景観、そういったものを含めながら、今後の対応策の 大事な拠点になるというような感覚で事を構えているのが現状ではないかと思います。 そういうことの中で、農・食・自然だよということを考えますと、議員がおっしゃっております、 あの地域を特に果樹公園というようなお話がありましたが、そういう事柄も1つのあり方ではない かと、こんなふうに実は思うわけでございますが、いずれにいたしましても、本市にとりましては、 どこの市よりも環境的には評価は高い地域だと、自負いたしておるわけでございます。そういう自 負心の中でやることを考えますと、あまり中途半端なことではなくて、しっかり将来を見据えた中 で対応しなければいけないだろうと、こんなふうに実は思っております。 私は、そういった問題が出てきたときに申し上げるんですが、3年や5年で方向が変わるよとい うことではあってはならないと。少なくとも30年、50年、あるいは未来永劫にわたって評価を されて、その評価が本市の発展策の基本になっているということに、思いをつなげていきたいと、 こんなふうに思っておるわけでございます。 特に地域の皆さんにとりましては、そういった状況の良さということは、十分理解しております ものですから、その良さをしっかり前向きに対処しようという思いが、議員からの考えの1つでは なかったかと思います。 このへんにつきましては、大所高所から環境をしっかりつなぎ合わせながら、将来に向かっての 対応策につなげていきたいな、こんなふうに思っております。ご意見は十分聞かせていただきまし たので、そんなことも含めて、梨大の学長を含めて、そんなこと、こんなことを含めて、あの地域 にマッチした、しかも素晴らしい前進をした対応策につながったということに意を配していきたい ものだなと思っております。 これからも、いろいろな点でご協力とご配慮をいただければ、大変ありがたいと思っておるとい うことを申し上げて、答弁といたしたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 花輪進君。 ○4番議員(花輪進君) ありがとうございました。 こちらからも、またいろいろな提案もさせてもらうつもりでいます。 よろしくお願いしたいと思います。 それでは最後に23年度に向けて、観光協会の設立の準備が進んでいると思いますが、その進捗 状況をお聞きしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長。 ○農林商工部長(秋山太子君) ただ今の花輪進議員の再質問にお答えいたします。 観光協会の一本化につきましては、21年1月26日にJA・商工会・観光協会の代表者会議で 基本合意した確約書によりまして、現在、協議が進められているところでございます。担当者によ る細部の詰めの協議が今、行われておりまして、23年4月の開所に向けて準備が進められている ところでございます。 以上でございます。 109 ○議長(久保田松幸君) 以上で花輪進君の質問を終結いたします。 ここで暫時休憩といたします。 再開は午後4時10分といたします。 休憩 午後 4時00分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 4時10分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、質問順位7番、清水実君の発言を許します。 11番、清水実君。 ○11番議員(清水実君) 今日の質問、いよいよ最後になりましたけれども、執行部の皆さん、それから議員の皆さん、お 疲れのご様子ですが、最後までお伝え願いたいと思います。 かがやき21、清水です。 私からの一般質問ですが、1点目はまちづくり懇談会について、2点目は消防団員の確保と組織 強化について、2点の質問をいたします。 まず、まちづくり懇談会ですが、平成15年の合併以来、各地域ごとに行われ、昨年も11月4日 から今年の1月21日を最後に10会場で7回目の懇談会を実施されてきました。 石川前市長が4回、今沢市長におかれましては、3回目のまちづくり懇談会が終わったところで あります。石川前市長時代は合併直後ということもあり、市民の皆さまとお互いにひざを交え、対 話を重ね、市民参加のまちづくりを進めようという趣旨から始まったものと記憶しております。今 沢市長になっても、同じ趣旨のもと継続して行われております。 そこで伺いますが、最初は19会場で行われてきましたが、だんだんと少なくなり、昨年は10会 場と半分ぐらいになってきました。また、私も昨年のまちづくり懇談会には2会場ほど参加させて いただきましたが、その内容は執行部からの各部局の紹介が約1時間ほどの説明、残りわずか1時 間の中で地域からの要望、あるいは意見など出され、質疑・応答の次第で進められていました。 地域によっては、何回か同じことの要望などもありました。また、要望も提言もあまりなかった ような地域も見られました。さらに参加される住民も地域の役員とか、あるいは市の行政に携わっ ている人が主な人で、一般市民の参加人数は減少傾向にあると感じているところであります。 これは、まちづくり懇談会のマンネリ化現象の原因と、市民の市政に対する関心の低さかは分か りませんが、いくつかの原因があると考えられます。市長・行政側がまちづくり懇談会を開催して いるというだけの懇談会にしてはならないと考えます。 そこで伺いますが、市長は今のまちづくり懇談会が真に地域住民のニーズに応えているのか、地 域の反映するまちづくり懇談会になっているのか、市長の見解をまず伺いたいと思います。 市民参加のまちづくり懇談会、同じ市民でも住む場所や環境の違い、職業の違い、年齢層の違い、 一口に市民と言っても、さまざまな市民の存在があります。現状のまちづくり懇談会では、特定の 対象はなく、単に地域の要望・意見を聞く懇談会となっています。 そのことももちろん重要なことではありますが、今後のまちづくり懇談会では各部局の紹介など は簡潔な説明にとどめ、それぞれの地域が抱える特定の問題、地域における特定分野についての課 題など、最優先するべきであると考えます。 110 南アルプス市の目指す市民主役の公平で、かつ開かれた行政を推進するために、地区民の真の意 見交換会となるよう、今後のまちづくり懇談会のあり方に工夫すべきと思うが、市長はじめ執行部 の皆さんのお考えを尋ねるものであります。 まちづくり懇談会の最後の質問ですが、昨年行われた10会場の状況とそれぞれの会場への参加 人数、それと地域から出た要望と主な意見の解決に向けて、どんな対策を取っているのか。そのス ケジュール的なものなどに対して、住民への責任を果たしているのかであります。 次に、消防団員の確保と組織強化について、4点ほど質問いたします。 言うまでもなく、消防団は火災発生時における消火活動はもとより、防火訓練、広報活動等の火 災予防活動、地震・災害時における住民の救助、避難誘導、さらには行方不明者の捜索など、常に 重要な役割を担っています。 また、山梨県内の消防団員は警察と連携の防犯協力員として、防犯活動にも積極的に参加し、本 市の防犯対策、安全で安心なまちづくりの推進に最も重要な役割を果たしています。しかし、最近、 消防団員も全国的に年々減少する傾向にあり、本市消防団にしても条例定数800人に及ばず、現 在49名の欠員と減少傾向にあります。 消防団員の減少については、総務省・消防庁・日本消防協会でも何とか自治体消防団員の減少に 歯止めをということで、都道府県を通じて各自治体に消防団確保の協力を依頼しています。内閣府 は、このように国・県・自治体と深刻かつ重要な問題であります。 そこで1点目として、本市消防団員の確保対策について、まず伺います。 2点目としては、消防団員確保のため、消防団員確保対策検討委員会を設け、対処する考えがあ るのかも伺います。 3点目としては、消防団員確保のため、また魅力ある消防団づくりとして、消防団員に身分証を 与え、市の施設の利用の特典、利用券・割引券など、消防団員の福利厚生面で支援していくことも 消防団員確保に向けた検討の1つと思いますが、市当局の考えをお示しください。 4点目としては、本市でも平成19年から消防団活動に協力する事業所に対して、消防団協力事 業所表示制度が実施されています。この制度に基づき、昨年11月には本市においても5つの事業 所が消防協力事業所として認定書と表示証を交付されたところであります。 ここで議長から許可をいただきましたので、この表示証を皆さんにお示しします。実物は、これ よりももう少し大きなものになると思います。こういったものを消防協力事業所として表示証を与 えているわけでございます。 こんにちのサラリーマン化した消防団活動にとっては、何と言っても事業所のご理解とご協力が 必要不可欠であります。 そこで伺いますが、消防協力事業所に対して、税制上の特例措置や公共事業等の入札参加にかか わる特例措置などを設け、消防団と事業所の連携強化を図るための措置を検討し、本市の事業所に 積極的にご協力してもらえるよう、検討できないかを質問いたします。 以上が私からの質問であります。 よろしくご答弁のほど、お願い申し上げます。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) ただ今、かがやき21の清水実議員からは2点にわたっての質問をいただきました。 私からは、まちづくり懇談会について答弁いたします。 111 他につきましては、 関係の消防長からご答弁を申し上げますので、 ご理解を賜りたいと思います。 まず、まちづくり懇談会に対する地域住民のニーズと意見の反映に関する質問でございますが、 まちづくり懇談会の開催趣旨は市民との協働による市政の推進を図ることを目的に、私をはじめ幹 部職員が直接それぞれの地域へ臨みまして、市民の方々と広くさまざまなご意見をいただく中で、 市の現状や将来展望、あるいはまた市政全般の諸施策について対話をし、より良いまちづくりを推 進していくために、合併当時から実施をいたしてきておるところでございます。多くの市民の方々 に南アルプス市を考えていただく機会といたまして、自治会組織の連携により、広く呼び掛け、参 加をしていただいております。 このような中にありまして、 議員がおっしゃっておりましたように、 参加される皆さんからは市への要望やご意見が毎年多く寄せられ、これに応えるため、的確な判断 や対応が必要となってきておるのが現状でございます。 そこで、できるだけ早い時期・時点で要望等に応えられるよう、それぞれの担当部局ではあらか じめ区長会を通じまして、 河川あるいは道路などの生活に関連する要望等の把握に努め、 内容に沿っ た対応を行っているところでございます。 本市も合併からすでに7年を過ぎ、8年目に入らんといたしておるところでありますが、市民の 皆さま方のお力をいただく中で、市民との行政の協働のまちづくりを掲げて現在は進めているとこ ろでございます。 今後さらに地域の皆さんとの一体感を持った市政の推進を目指しながら、まちづくり懇談会のあ り方や方法などにつきましても、 工夫を重ねてまいりたいと考えておるのが現在の状況であります。 改めてご理解をいただくわけでございますが、議員の発言の中にもありましたように、今までの対 応のあり方と、参加されている数の問題等に触れられましたが、私もそう思っているんですが、先 ほどの質問の中にもありましたが、やっぱり幅広く市民の皆さまに現状をより把握していただく姿 勢が、極めて大事ではないかなと、こんなふうに思っております。 そういうことを考えますと、この議会などは放映されますから、それぞれご理解を賜れる機会に なるんだろうなと思いますが、そういった事柄が実は一番大事だろうと、こんなふうに思っており ます。 次に、まちづくり懇談会の開催状況に関するご質問でございますが、昨年11月には芦安を皮切 りにいたしまして、最後は旧甲西町という順序でありました。10会場で順調に開催させていただ いたところでございますが、多い会場では100人を超える方々に足を運んでいただくなどありま したが、延べ841人という、多くの市民の皆さまにご参加をいただいたと、感謝を申し上げてお るところであります。 また、 各会場でいただいたご意見やご提案等は82件に上っております。 内容といたしましては、 防災体制の充実や道路網の整備、あるいはまた環境問題や農用地の活用などを含めた農林業振興、 行政体制の充実などが主なものでありました。 今年度のまちづくり懇談会に出されましたご意見やご提案・ご要望等につきましては、早速、担 当課が調査・確認を行い、各部局ごとに現状と取り組みを取りまとめた上で、先日、実は各区長さ ん方にご報告をいたしたところであります。 このような状況になっておるわけでございますが、やはりまちづくり懇談会の持ち方ということ を考えますと、いろいろな事柄がありましたが、過去におきまして、若い、幼い子どもさんを持っ ておりますお母さん方と対話をした経過があります。そんな事柄も含めてですが、できるだけ多く の方々の意見を吸収する必要もあると、こんなふうに思っております。 そのようなことを含めながら、やはり人間関係をより近場にいるという形の中で、対応していく 112 ことが極めて大事だと、こんなふうに思っているところであります。今後もあり方について、また 持ち方について、鋭意努力をしながら前向きに努力をしてまいりたいと、こんなふうに思っており ますので、ご理解を賜りたいと思います。 他につきましては、先ほど申し上げましたように、消防長からご答弁を申し上げます。 ○議長(久保田松幸君) 消防長、加藤東洋雄君。 ○消防長(加藤東洋雄君) 清水実議員の2点目の、消防団員の確保と組織強化についてのご質問にお答えいたします。 まず1つ目の、消防団員確保対策についてでございますが、本市の消防団員は条例定数800人 に対し、現在実員が751名でありまして、49名の欠員を生じているところであります。 最近の社会情勢の変化に伴い、若者の勤務体系もサラリーマンが多く、消防団員の確保には苦慮 している状況であります。 本市における対策としましては、CATV・広報誌・ポスター等を利用した勧誘を年間を通して 行っているとともに、 地域の自治体役員関係者に対しましても、 機会あるごとにご協力をお願いし、 消防団員の確保対策に努めているところであります。 また、入団した団員の活動しやすい環境をつくるため、勤務先の各事業所主の皆さま方に消防団 活動へのご理解とご協力をお願いする依頼文を送付させていただいております。 平成19年には消防団員協力事業所表示制度の実施要綱を制定し、昨年度5つの事業所を協力事 業所に認定いたしました。さらに同年に消防団員再入団団員活動内規を制定し、現在、副分団長以 上の役員を除く団員の中で再入団が9人活動しているところでございます。 女性消防団員につきましては、全国的には増加傾向にあり、本市におきましても、白根分団第7部 に平成17年と19年に2名ずつの女性団員が入団し、現在4名の女性団員が活動しているところ であります。 今後も継続的に消防団、協力事業所、再入団団員、女性消防団員の推進に努めてまいりたいと考 えております。 次に2点目の、消防団員確保対策検討委員会設置についてでございますが、現在、本市には市議 会議員、消防団役員、学識経験者、合わせて15名で組織する南アルプス市消防委員会が設置され ております。 この委員会には、消防団の運営、消防施設の整備、消防団員の服務、消防団員の懲戒等について、 調査・審査し、市長に意見を具申することとなっており、以前にも同委員会の中で消防団員の確保 について、意見交換や消防団員再入団制度の制定について、話し合った経緯がございます。 今後も必要に応じ、地域の役員さんを交えた会議を開催し、消防団員の確保について、検討して まいりたいと考えております。 次に3つ目の消防団員の特典等の福利厚生についてでございますが、消防関係の資格につきまし ては、 一定の条件を満たす消防団員が丙種危険物取扱い者、 また乙種消防用設備種を受験する場合、 試験科目の一部を免除することが消防法の関係法令にも規定されております。 また、防火管理者としての資格も消防団員で班長以上の職を3年以上、務めた者に与えることが できることとなっております。他の市町村の特典の事例を調査してみますと、長野県竜野市では温 泉施設の利用割引や、食品会社の商品割引などがあり、また愛知県高浜市でも温泉施設の優待券な どを福利厚生やアパートの家賃の補助制度などを行っております。 本市におきましても、消防団員の健康増進や消防団員活動などで疲れた体を癒すために、市内の 113 スポーツ施設や温泉施設に消防団員証明書を提示することで、格安で利用できないか、現在、調査・ 研究中であります。 次に4つ目の、 消防団員協力事業所に対する税制上および入札にかかわる特例措置でありますが、 県内では独自の特例措置を実施しているところはありませんが、しかし他県におきましては、いく つかの先進事例があり、そのうち長野県では消防団員を2名以上雇用している協力事業所には、県 が事業税の免税や建築工事等の入札参加資格の優遇を実施しております。また、愛知県豊田市にお きましても、市の入札における優遇制度を実施しております。 今後、本市におきましても、先進事例を参考に調査・研究を行い、市の施策として実施可能な方 向について、関係する部局の政策推進担当を中心に検討してまいりたいと考えております。 安全・安心の南アルプス市をつくるために、地域防災の要となる消防団員が、より強固な組織と なるよう、議員各位のなお一層のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 以上で私の答弁といたします。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 清水実君。 ○11番議員(清水実君) まず、まちづくり懇談会についての再質問をいたします。 市長からいろいろ答弁をいただいた中で、地域からの要望も82件ぐらいあったと。主に地域か らの要望といいますと、 インフラ整備的なことが多かったのかなと、 そんなふうに思っております。 担当課があらかじめ地域の要望を聞いて、そういったものに対して早い時期に対応したいという気 持ちで、地域にとっては大変ありがたいことと思っております。 しかし、要望の中には市だけではもちろんできないものもあろうかと思います。県とか、あるい は関係諸団体といろいろ協議を重ねないとできないようなことも、多々あろうかなと思っておりま す。 そういった中でスケジュール的なもので、すぐに返答ができないようなものは、そのときの要望 をまとめて上げてくれた、それぞれの地域の区長さん方の、あるいは役員の皆さんも代わっていく わけですよね。そういったものに対して、そういった残った問題の処理、こういったものはどんな ふうに対処しているのか、まず1点、そのへんをお聞きしたい。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(名取武君) ただ今のまちづくり懇談会の件でございますけれども、それぞれ10地区で開催した状況につい ては、対応策をそれぞれの部局ごとに、日にちごとにまとめ上げまして、対応状況をそれぞれ部局 ごとで記載するようになっております。 それで、その内容をまとめて半年なり1年後にどうなったかということで、昨年の状況について も、今年度始める前に、その対応状況がどうなっているかというような確認をしながら行っており ます。なお、地元に対して、返答が若干遅れたというようなご指摘も、今年度行った事業の中でご ざいました。それらについては、なるべく早くご返事ができるようにということで、これからも努 めていきたいと思っております。 よろしくお願いいたします。 114 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 ○11番議員(清水実君) といいますのは、私も先ほど言いましたように、参加させていただく中で前にお願いしたような ことが、また質問してくるというような場面があります。そういった中で、そういった要望に対し てどうしているのかなということで今、質問したわけですが、今の政策部長の答弁で、とりあえず 理解したと思っております。 それから、質問の中でも申し上げましたが、この懇談会のあり方、私が一番思うにも、その地域 の特定の問題がそれぞれあると思うんですよ。そういったもののテーマを、その地域のテーマを行 政側から先に投げかけておいて、今度の懇談会については、この問題について、地域の皆さんとお 話をしたいと。こういったようなことも必要だと思いますけれども、市長、そのへんはどうお考え でしょう。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 先ほど、総合政策部長がお話をした部分もありますが、やっぱり私は今おっしゃるように、どう いう話題を投げ掛けて、その話題に対する論議を行うと。そういう事柄が極めて大事かなと思うん ですよね。 今の状況下を考えますと、いろいろな地域ではいろいろな課題やら問題点を抱えているというこ とでありますが、特に市政になってから、いろいろな点で地域のあり方ということの結束力といい ますか、そういうものにつきましては、多少不安もあるんだろうなと思うんです。やっぱり、祭り という事柄を、私は祭りが好きなものですから、祭りは積極的にやるべきだという事柄にもなるん ですが、私の地域におきましても、実は大井婦人隊が出場すると。ところが、去年は残念ながら、 奉賛会がちょっと高齢化してしまいまして、贈り出す式典ができなかったんです。改めて、これは 困ると。本市にとりましては、大きい県の祭りの中に参加する。これは何とかしなければいけない なということで、今、方向を付けまして、現在、5人ばかり人材をそろえてですが、各地域で2人 ずつぐらいはして、8人ぐらいにしてという感覚でいるんですが、やっぱり組織というものは大事 にしなければいけないし、崩壊するようなことがあってはならないと思います。 したがいまして、市政の中にありましても、そういう事柄を含めて、やっぱり結束力を高めたり、 また環境も強めたりしながら対応していくことが、地域の人間関係を含めての大事な部分になって いくと思うんです。 今、議員から提案をいただきました、課題を投げ掛けて、それを持って論議すると。これは極め て大事なことだと思います。そんなことに意を配しながら頑張っていくことが、市政発展の原点を 担っていただく絆になるかな、こんなふうに思っております。 よろしくお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 ○11番議員(清水実君) ありがとうございました。 まちづくり懇談会については、質問ではなくて最後は自分の考えと要望をしておきます。 なぜ、私が地域の特性についてということを、今申し上げたか。これは、先ほど金丸議員の質問 115 に対しての答弁でも、市長はまちづくり懇談会などの多くの場で、市民が多く参加した中で今後の 南アルプス市の未来の方向性を皆さんでお話ししたいという答弁をしました。そのとおりだと思い ます。 もう1つ、特定の問題は公共施設の再配置、今後の計画の問題があります。こういったものも小 中学校の統廃合、あるいは給食の問題とか、いろいろあるわけでございます。そういったものが、 その地域によっては、非常に大きな問題になろうかと思います。 例えば1つの例を申し上げますと、今、芦安の給食の問題、このあと公明党の齊藤議員もこのこ とについて質問をするようでありますけれども、こういったものもいずれ地域の大きな問題になる わけですから、その前に懇談会あたりで事前に協議をしていくようになれば、ボタンの掛け違えが なくて、スムーズにいくのかなと、そんなふうに思います。 できるだけ今後そういったことを、ぜひお願いしたいと思います。 まちづくり懇談会については以上で終わります。 今度は消防の確保について質問をさせていただきます。 今、消防長の話では、今、市内では区長会、あるいはCATV・広報誌・ポスター、こういった もので勧誘活動を行っているというご答弁でした。果たして、そういったことで成果がまず上がっ ているのかということと同時に、今年度の入退団式も来月4月4日に挙行されることになっていま す。 そういった中で現在の退団者に対して、新しい入団者が今現在、不足しないような団員数になっ ているのか、そのへんをちょっと質問します。 ○議長(久保田松幸君) 消防長。 ○消防長(加藤東洋雄君) 清水議員からの再質問でございますけれども、事務局といたしましては、そういったCATV、 また広報誌、 またはポスター等でお願いをするということで、 実際に消防団の確保につきましては、 各部で、また区で勧誘をお願いしているのが現在の実情でございます。 それから、今日までの団員の状況でございますけれども、条例定数800人に対しまして、今の ところ719名ということで、81名が減になっておるということで、21年度は750名の団員 がおりまして、退団者が136名、退団しまして、それから新入団員が104名で平成21年に比 べ、32名の減になっているということで、定員が確保できない部におきましては、現在、区の役 員さん、または部長さんを中心にしまして、新入団員の勧誘に努力をいただいているところでござ います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 ○11番議員(清水実君) 現在81名の欠員が出るということなんですが、まだ4月4日ですから、結果は増えていくんだ ろうなと私は思います。 先ほど消防長のほうで確保については、現在の消防委員会のほうで、こういったものを検討して いきたいという答弁でございました。しかし、一番苦労されています地域の区長さん方が、この消 防委員会には入っていないわけですよね、15名の中に。そのへんを今後、どういった検討をされ ていくのかを、まず1点お聞きしたいと思います。 116 それから、消防団については、丙種危険物取扱い、あるいは乙種消防整備士の一部免除、それか ら防火管理者の資格も与えられるということなんですが、本市消防団でこういったものを利用した 団員、あるいは防火管理者の資格を交付されたという団員の例はあるんでしょうか。そのへんをお 願いします。 ○議長(久保田松幸君) 消防長。 ○消防長(加藤東洋雄君) 先ほど申しましたように、消防委員会というのがあるんですけれども、その消防委員の中には議 員さんがおっしゃいますように、区長さんは入っていないということで、改めて消防委員会でも検 討し、またその地域で区長さんを中心にして、話し合いをしたという経緯もございますので、消防 委員会でも検討してもらったり、また地域の区長さんを中心に、部長さんを中心に、その地区、地 区ごとに検討会をしてもらいたいということで、考えております。 それから消防法で消防団員を5年以上、団員の経験があって、そしてなおかつ消防学校で基礎教 育、または専科教育を終了した人につきましては、ある一部の免除をするというようなことで、そ ういったPRはしませんけれども、試験を受けるときの願書にはそういった免除項目がございまし て、その試験で願書を出すときには、そういったところに免除項目がありますので、そこを見れば あるんですけれども、合併する前、南アルプス市消防本部が消防団事務をやる前は各市町村でやっ ていましたけれども、そういった消防団から申請が出てきた場合には、現在、南アルプス市で消防 団事務をやってからは、そういった消防整備士についての、そういった免除申請は消防課長に聞い てもございません。 ただし、防火管理者につきましては、班長以上を3年以上経験した者につきましては、防火管理 者の資格を付与しますよということで、それにつきましては、従来、芦安村では結構、消防団員が 長く幹部をやっていたというようなことで、2、3名ぐらいは防火管理者の資格を与えたというよ うなことがございます。 ほかの旧町村では、大体、班長・部長・副部長を1年ぐらいやるということで、その3年という ことがなかったものですから、芦安では過去にございました。以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 ○11番議員(清水実君) 最後の質問になろうかと思いますけれども、市長、先ほど今年はまだ81人の欠員になっている という深刻な問題だと思うんですね。今、消防長から地域ごとに団員確保について、検討委員会を 設けるというような答弁をいただいたんですが、自分が考えるには、やはり地区へ投げて、あるい は消防団の皆さんに勧誘をさせろといっても、これはまず大変なことだと思うんですね。 やはり行政が一体となった確保に向けての対策を練っていくことが、 まず大事なことと思います。 私も実はこの質問をするのには、いろいろな先進地を調べたわけですよ。実際に、もうすでに先進 地においては、先ほど言いました、消防協力事業所に対して税制の具体的な例も出して、事業所に 対して応援もしているといった事例もあるわけです。 公共事業の入札の問題についても、市では市の経営審査があるわけですね。その中に客観点の部 門に、 その会社の社会性というものの中に、 もう先進地の中では団員が幾人いることによって何点、 1人消防団員がいることによって何点というものを、 もう明確に出している先進地もあるわけです。 こういったものは実際に市だけではできないものもあるかと思います。山梨県消防協会を通じて 117 県のほうへもこういったことを提起していかなければならないと思いますけれども、いずれにして も、国・県、それから私どもの自治体とこういったものが、今後の消防団員確保については、本当 に重要なことだと思います。 市長も6月まで市町会長という立場もありますので、そのへんの中でもぜひいろいろな自治体の 首長さん方とお話をして、県へ、県のほうからもこういったものを認めていくような制度をつくっ ていただくことを、ぜひ徹底していただきたいと、そんなふうに思っていますけれども、確かに今 の消防庁から、自治体へただ団員を確保しなさいという依頼だけで、大変なことだと思います。 そういった中で、ぜひこれは今の消防課にお任せでなくて、市全体の行政の中で考えてもらいた いと。こういったことを要望して終わりたいと思いますけれども、ぜひそのへんをお願いします。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 以上で清水実君の質問を終結いたします。 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 大変ご苦労さまでした。 散会 午後 4時56分 118 平 成 2 2 年 南 ア ル プ ス 市 議 会 第 1 回 定 例 会(3月) 3 月 1 6 日 119 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)(15日目) 平成22年3月16日 午 前 9 時 3 0 分 於 議 会 1.議事日程 1.諸報告 日程第 1 市政一般に対する質問 (一般質問) 質問順位 8番 齋 藤 秀 男 君(かがやき21) 〃 9番 向 山 敏 宏 君(南政クラブ) 〃 10番 浅 野 伸 二 君(南政クラブ) 〃 11番 齊 藤 博 明 君(公明党) 〃 12番 石川 〃 13番 亀ケ川正広君(日本共産党南アルプス市議団) 〃 14番 小 林 敏 徳 君(アルプス21) 〃 15番 藤 本 好 彦 君(無会派) 120 壽 君(新風クラブ) 議 場 2.出席議員は、次のとおりである。 (23名) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 3.欠 席 議 員 (1名) 22番 内 池 虎 雄 4.会議録署名議員 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 16番 名 取 常 雄 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 (20名) 市 長 今 沢 忠 文 副 市 長 野 中 陽 武 総 務 部 長 小 池 康 郎 総合政策部長 名 取 市 民 部 長 村 松 博 文 保健福祉部長 石 川 幸 夫 農林商工部長 秋 山 太 子 建 設 部 長 小 池 会 計 管 理 者 清 水 企 業 局 長 清 水 優 士 消 加 藤 東洋雄 総 務 部 次 長 嶋 田 政 彦 総合政策部次長 中 澤 君 雄 保健福祉部次長 佐久間 篤 農林商工部次長 矢 崎 高 広 教 育 委 員 長 古 屋 正 教 長 野 田 正 俊 教 金 丸 敏 宣 代表監査委員 長 沼 武 久 農業委員会長 防 育 長 仁 6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名) 議会事務局長 保 坂 昌 志 書 記 杉 山 成 悟 書 記 長谷部 寿 仁 書 記 小 林 正 明 121 育 部 長 村 松 厚 昇 開会 午前 9時30分 ○議長(久保田松幸君) おはようございます。 ただ今から、本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 22番、内池虎雄君は一身上の都合により、本日の会議を欠席する旨の届け出がありました。 なお、報道関係者から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第1 市政一般に対する質問を議題といたします。 一般質問通告表の質問順位8番より、議事を進めてまいります。 質問順位8番、齋藤秀男君の発言を許します。 17番、齋藤秀男君。 ○17番議員(齋藤秀男君) 皆さん、おはようございます。 かがやき21の齋藤秀男です。 通告いたしました質問事項2点について、質問をさせていただきます。 まず、第1の質問事項であります。 帝京山梨看護専門学校の移転に伴う跡地の活用について、一般質問をさせていただきます。 帝京山梨看護専門学校は昭和60年から61年に当時の白根町・八田村から旧八田小学校跡地の 周辺の用地を取得し、昭和63年4月に旧白根町上八田地区に開校して、福祉センターを併設し、 地域への開放、老人大学やゲートボール大会、献血奉仕などを通じ、地域福祉・文化事業に積極的 に実施され、開校以来21年間、多大な貢献をいただているところでございます。 現校舎の老朽化に伴い、平成19年に移転が決定され、本年3月末までにはJR甲府駅北口の新 校舎に移転を完了し、4月には開校予定であると伺っております。 そこで次の4点について、お伺いいたします。 まず第1点目でありますが、市の情報として、本年4月開校により、移転後の跡地利用は学校で はどのように考えているのか伺います。 次に2点目として、市や学校側と地元上八田地区の関係者との間では、移転協議などの対応は現 在進められているのかどうか、お伺いいたします。 次に3点目でございますが、移転後の跡地の活用方法について、市では学校側から用地の処分等 を含め、具体的にどの範囲まで任されているのか、この点についてお伺いいたします。 次に4点目として、当該用地は全体面積で約5万8千平方メートル、約1万7,500坪を有し、 甲府盆地西部に位置し、富士山・八ヶ岳・南アルプスの山々などが一望でき、静かな環境にあり、 土地形状や道路形態などからして、どのような利用計画が地元にとって最大限の有益性が図られる か。その点、今後の事業計画については、どのように考えているのかお伺いいたします。 続きまして、第2の質問事項であります、緑の基本計画、地区別緑のプラン、八田地区について 質問させていただきます。 緑の基本計画は平成19年3月に策定され、策定にあたっては、市民懇談会の意見や市内全小学 122 校5年生の839人全員の子どもたちからアンケート調査などを参考にされ、策定検討委員会で計 画案の検討や十分な審議を尽くされたことは承知いたしているところであります。 こうした未来の子どもたちに伝える花と緑のふるさとづくりを目指した、この計画は市民に明る い夢と希望を与えており、南アルプス市の自然環境を生かした地域づくりの原点といっても過言で はありません。 このような視点から3点について、お伺いいたします。 第1点目といたしまして、基本計画の中で八田地区内で平成21年度中に実施された事業につい て、新規・継続を含め、どのような事業内容であったのか、お伺いいたします。 次に2点目でありますが、八田地区緑のプランでは主な取り組み方針として、新たな公園整備と 既設公園の充実、利用促進を図ることが示されており、旧御影教習所については、歴史文化・防災 機能を持った公園整備を検討し、有効利用を促進するということが位置付けられておりますが、今 後の方向性について、お聞きいたします。 防災公園については、前にも質問した経過がありまして、多目的広場を設け、応急仮設住宅建設 や防災資材収納置換倉庫の設置可能であることが第1条件になると思います。 3点目といたしまして、釜無川等の水辺環境の維持向上を図る取り組みの中で、特に良好な緑地 で素晴らしい景観地域を形成している釜無川右岸の双田橋から信玄橋までの区間、約1.5キロの 堤防は、松木等の郷土景観で富士山・八ヶ岳・南アルプス連峰の眺望は目を見張るものがあります。 ここは、NHK大河ドラマの撮影個所として選定され、この地域の水辺環境を整備することで南 アルプス市の玄関口として、果樹・山岳観光への近道となり、大いに期待できるところであります。 今般、釜無右岸の堤防右岸工事により設置された、広大な堤防敷きを利用しての水辺公園構想を 提言いたしますが、この点について、市のご所見をお伺いいたします。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) かがやき21、齋藤秀男議員の一般質問に対して、答弁を申し上げます。 私からは帝京山梨看護専門学校移転に伴う跡地利用について、これを答弁いたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁申し上げますので、ご理解賜りたいと思います。 まず、これまでの経過についてのご説明をいたしますが、本用地につきましては、財団法人帝京 山梨教育福祉振興会が昭和60年から62年にかけて、旧八田小学校の跡地とその周辺の土地、約 5万8千平方メートル、1万7,500坪を取得されまして、この中で小学校跡地は昭和61年4月 に山梨県内の看護婦不足を解消するため、帝京山梨看護専門学校として開校されたわけであります が、現在まで24年間にわたりまして、約1,300人を超える看護師を養成し、県内外の病院や 医療機関に送り出し、各医療機関の実践現場で活躍をされているところでございます。 また、開校と同時期に学校隣接地に福祉センターを設けまして、地域への開放を行うほか、文化 活動やスポーツ大会の開催など、いわゆる地域福祉の増進に貢献をいただいてまいったところでご ざいます。 今回の移転につきましては、かねてより現校舎の老朽化と地震対策の問題から建て替えなどを検 討していたところでございますが、甲府駅北口にあるグループの関連施設が道路拡張工事によりま して、改築することとなったため、改めて少子化や経済状況を考慮する中で経営の合理化を図るた めに、本校が移転し、共同ビルによる運営が決定されたところでございます。 123 昨年10月に鉄筋5階建ての校舎が完成し、本年4月より移転開校することとなっておるところ でございます。 さて、ご質問の学校側の跡地利用の考え方でございますが、市や地元との協議状況について、ご 説明を申し上げます。学校側からは、跡地の利用については、市や地域の皆さんと協議する中で有 効な方法を決めていきたいとの意向が示されてまいった経過がございます。 これを受けまして、市といたしましては、地元上八田地区と榎原地区の関係者と協議する場を設 けまして、地元の意向や要望などをお聞きしながら、跡地の利用について、ともに検討していくこ とで地元の皆さんからご了承はいただいておるところでございます。 次に、市のかかわりの範囲でございますが、跡地利用の方針につきましての質問でありますが、 学校側からは地域にとって有益な土地利用の方策を市と地元自治会が協力して検討してほしい旨の 要請がありました。 市といたしましては、これを受けまして、地元自治会のご理解をいただく中で跡地を優良な企業 を誘致するための工業用地にしたいと考えているところでございます。このことにつきましては、 学校側の了承はいただいておりまして、民間の土地取引きとなりますが、用地活用の窓口は産業立 地推進室が担当し、進出希望の企業との交渉や開発内容など、市が責任を持って対応し、地元自治 会との連携を図りながら、より良い地域開発をともに進めていく考えでございます。 本市では企業誘致を重点政策と位置付けまして、これまで優良な企業の誘致を進めて、地元雇用 の場を確保できるよう努めてまいりました。 しかしながら、昨年からの雇用環境は大変厳しい状況でありまして、完全失業率や有効求人倍率 も最悪な状況下にあるということでありますが、県内企業では業種により、一部回復の兆しがあり ますが、まだまだ雇用情勢は厳しさを増している状況ではないかと思っております。優良な企業を 誘致いたしまして、働く場を確保することは改めて急務であり、この土地利用を有効に活用させて いただき、早期に企業を誘致しながら、地域経済の活性化や自主財源の安定的確保に努めてまいり たいと考えておるところでございますので、議員各位におかれましても、改めてこの動向を見極め ていただいて、また協力を賜りたいと、こんなふうに思う次第であります。 改めて、有益な土地利用のためにご協力を願えることを、重ねてお願い申し上げ、私からの答弁 といたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁申し上げますので、改めてご理解を賜りたいと思いま す。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 齋藤秀男議員のご質問にお答えいたします。 緑の基本計画は、近年の急速な都市化の振興に伴う、農地や山林の荒廃とともに、地球規模でそ の対策が急がれている地球温暖化に歯止めをかけ、美しい山々と清流と緑豊かな、このふるさとを 次代を担う子どもたちに継承していくことを目指して、平成17年度から2カ年をかけて策定され た計画です。 ご存じのように、自然や緑は私たちの暮らしにうるおいとやすらぎを与えてくれるだけでなく、 空気をきれいにして、風雪や日照などの気候を和らげる郷土の美しい風景を形づくるさまざまな生 き物たちの生息の場を与え、災害から人を守るなどの働きを持っています。 この計画は、都市計画法や都市緑地法などの法制度に基づいて策定されたものですが、南アルプ 124 ス総合計画や南アルプス市都市マスタープランとの整合性を図りながら、公園の整備だけでなく、 緑地や清流、生態系、郷土の景観の保全、緑地活動、緑の普及活動など、総合的な計画になってい ます。 中でも、市民一人ひとりがふるさと南アルプス市に愛着を持ち、花と緑のふるさとづくりに向け た取り組みを実践していくことに言及し、市民・企業・行政の協働により、緑を守り育てていくこ とを柱の1つにしています。 計画では、この基本方針に加え、地域特性や課題を踏まえた地区別緑のプランを策定し、補完を しています。他地区に比べて街路樹が少ない八田地区において、特に道路の緑化を進めること等を 求めていますが、市としましても、このような課題解決に向けた活動を積極的に支援していきたい と考えております。 さて、ご質問の八田地区において実施されている事業について、ご説明いたします。 市では、春秋植えの花苗を配布し、市民と協働して花と緑の景観づくりを進めていますが、八田 地区では小中学校・保育所・自治会・市民団体・老人クラブ等、13団体の皆さんが花壇や緑地等 に四季を通して見事な彩りをつくっていただいております。 また、ボランティア団体、国土交通省、関東地方整備局甲府河川国道事務所および市の三者が協 定を結び、甲西バイパスの植樹帯の花植えなどの美化作業や清掃作業を行うボランティア・サポー ト・プログラム事業に、八田地区からは野牛島区および八田小学校緑の少年少女隊が登録し、活動 しています。上高砂区でまちづくりに取り組む団体、上高砂まちづくりプロジェクトの皆さんは、 今年度、県道南アルプス甲斐線の信玄橋周辺の植樹帯に、山梨県総合農業センターで育成したオリ ジナル品種「かいミント」を植栽し、散水や草取り、施肥など道路緑化活動を進めています。 この活動には、区内の小学生も加わり、小学生が各家庭で挿し木によって増やした「かいミント」 を植樹帯に広げていこうと活動していますので、春から夏にかけて淡い紫色の花が沿線に広がり、 車で行き交う人の目を楽しませる日も間近だと思います。 緑の基本計画に基づき、市が積極的に進めている事業に花壇・生け垣補助金制度があります。こ の制度は、 緑豊かな街並みを形成し、 うるおいとやすらぎを与えてくれる住環境をつくるとともに、 地震や火災等の災害に強い安全で安心なまちづくりに寄与する道路幅の拡幅を推進し、家庭緑化を 進め、二酸化炭素の削減に努めるなど、多くの効果が期待できる制度です。八田地区では過去15世 帯が活用しています。 厳しい財政事情を踏まえ、今後も緑の基本計画に基づき、さらに緑のまちづくりを推進していく ためには、八田地区も含めた市内の多くの緑を守り育てる、市民活動の芽を伸ばし、輪を広げ発展 させていくための支援体制に力を注いでまいりたいと考えております。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長、小池厚君。 ○建設部長(小池厚君) 齋藤秀男議員のご質問にお答えします。 まず、八田地区緑のプランの今後の方向性についてであります。 平成19年3月に策定された緑の基本計画、地区別緑のプランでは八田地区における主な取り組 み方針として、新たな公園整備と既設公園の充実、利用促進について、旧御影教習所は歴史文化・ 防災機能を持つ公園整備を検討するとともに、既存の小公園や広場の機能の充実・有効利用を促進 しますと示されておりますが、他の取り組み方針も含め、八田地区の特性や課題を把握する中で、 125 平成37年を目標年次として現在、調査検討しているところであります。 これまでも何回となく質問がありましたが、昨年の6月議会において、運転免許センター跡地の 活用についてのご質問に対し、運転免許センター跡地全体の取得や利用方法等について、山梨県と 協議し、関係者や地域の意見も伺った上で判断していきたいとお答えしておりますので、現在も引 き続き山梨県と協議を行っている状況であります。 平成22年度は地元からの要望であります、通学路を含む道路計画、おくまんどいの文化財試掘 調査などを実施する中で、地元の皆さまからのご意見も取り入れた効果的な活用方法について、調 査検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いします。 次に、釜無川等の水辺公園設置構想についてでありますが、釜無川はご存じのとおり1級河川で あり、国土交通省の管理区域でございます。釜無川は急流河川という特性から、渇水期には比較的 流量も少なく穏やかでありますが、梅雨期や台風シーズンにはたちまち暴れ川となり、過去におき ましても、堤防の決壊など、本市に甚大な被害をもたらした河川であります。 現在、実施しております双田橋から信玄橋周辺にわたる工事は、洪水時の被害を防ぐことを目的 とする護岸工事であり、国土交通省に確認しましたところ、今回の工事には河川公園としての整備 計画は含まれていないとのことでした。 したがいまして、緑の基本計画に示されている親水空間の整備や新たな公園整備などを河川敷地 内に実施する場合には、市の考えばかりでなく、安全性も十分考慮した上で国土交通省と協議を進 めていく必要があります。 市としましては、引き続き水辺環境の向上や松などの維持による郷土景観の保全も含め、市民の 憩いの場となるような親水空間の整備につきまして、国土交通省へ働き掛けてまいりたいと考えて おりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 齋藤秀男君。 ○17番議員(齋藤秀男君) 17番、齋藤秀男です。 まず、第1点目でございますけれども、帝京の跡地の問題についてお伺いいたします。 約5万8千平方メートルという広大な土地でございまして、その中には校舎、それから学生の寮 もございまして、それから福祉センター、これが存在しているわけでございまして、この計画、工 場用地ということで、これから進んでいくわけでございますけれども、建物の撤去を含めて、それ からあと土地鑑定も、このへんの経過がどうなっているのか、この2点をちょっとお伺いします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 現在の状況は今年から移転するという格好でして、あれをどのように活用するかということにつ いての高等看護学校から言われているのは、あの土地をどのように活用するか、地域の方々との関 連性を大事にしてほしい。あれを見ながらですが、場所的には最高の場所だと思うんですよね。やっ ぱり企業が入ってくるということを考えますと、相当、意識的に、意欲的につなぎ合わせていくこ とが、極めて大事だなと考えておるんですが、その中にありまして、やっぱり上八田の地域の皆さ ん、あるいは榎原の皆さんがどのような形で対応を進めていけるか、そのへんが一番大事なところ 126 ではないかと思うんですが、そういう点を的確にやりたいなと思っています。 それと同時に、話が始まって、もう2年ぐらいになるんですが、中へ入り込んでの話し合いとい うことは、現実の問題としては、まだいたしておらないのが現実であります。その中にありまして は、やっぱり看護専門学校のほうがどのような形でという事柄について、踏み込めない部分がある ということであります。 というのは、あの学校自体で対応できるのではなくて、もとはやっぱり東京ですか、本庁がある、 そことの協議を進めなければならないという事柄が、かなりウェートがかかると思うんです。この ことにつきましては、私も全力を挙げてお願いもしたり、そして地域の皆さんのご理解もいただけ るような形に進められればありがたいなと、こんなふうに思っているんですが、そのへんが土地の 所有権を持っておりますもとですね、その考え方というもののウェートがすべてであると、こんな ふうに思っているんです。 そのへんにつきまして、なるべく早い時間帯に対応していきたいなと思っているのが、現在の状 況であります。したがって、煮詰めてどのようにということについての話し合いは、考えてみれば 私も先頭を切って、その対応策につなげていかなければならないだろうなと、こんなふうに思って いるのが現在の心境であります。なるべく早い時期に、取るべき対応を的確に進めながら、そして 住民の皆さんの意向を含めて対処してまいりたいと、こんなふうに思っておりますので、ご理解を 賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 齋藤秀男君。 ○17番議員(齋藤秀男君) 17番、齋藤秀男です。 今の市長の答弁でよく分かりましたけれども、できるだけ地元としても早急に対応していただき ながら、やはり交渉、やっぱり単価の交渉に入ってくると思います。優良企業を誘致するには、や はりどのくらいの単価がするんだということで、折衝に入ってくると思いますので、できるだけ早 い時期に結論を出していただいて、進めていっていただきたいと思っております。 それから、あと教習所の跡地について建設部長に伺います。 防災公園ということで位置付けがされているわけでございますけれども、過去何回か、前回、西 野議員さんが質問をして、道路ということで、通学路を含めて道路整備をするということで質問さ れたわけでございますけれども、地元、上高砂、私どもは上高砂でございますけれども、やはりあ そこは通学路で子どもさんたちが非常に危険だということで、通学路を設けていただきたいという ことの発端で話が出ました。 その経過を踏まえて、できるだけ早くまた地域の人たち、ならびに育成会等と話し合いをしてい ただきながら、ぜひ早急に進めていただきたいと思っております。 その点についてお伺いします。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長。 ○建設部長(小池厚君) 齋藤議員の再質問でございますが、まちづくり懇談会におきましても、地域要望もあるというこ とをお伺いする中で、今年度、平成22年度でございますが、道路設計という形で調査費を盛らせ ていただいております。あそこが、おくまんどいという文化的価値のある構造ということもお伺い しておりますので、そのへんの幅とか、調査をする中でどんな形での通学路、あそこも市道になっ 127 ているものでございますから、管理者としてどういう歩道を含めて、どんな形の道路がいいかとい うような検討をさせていただく過程の中で、当然皆さま方にも、地域の方にもお示しする中で利用 しやすいような道路計画をしていきたいと思っておりますので、早急にまた地域の方とご相談をさ せていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 齋藤秀男君。 ○17番議員(齋藤秀男君) 17番、齋藤秀男です。 あと水辺公園の関係なんですけれども、この双田橋から信玄橋、約1.5キロ、ぜひ市長さんは じめ建設部長さん、それから農林部長さん、休みのときで結構ですので、散歩がてら歩いていただ きたいと思っております。非常に富士山の眺望が素晴らしいところでございますので、ぜひそうい う機会を設けてもらいたいと思います。 よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 以上で齋藤秀男君の質問を終結いたします。 これより、かがやき21の割り当て時間は44分程度余裕がありますので、かがやき21による 関連質問を行います。 なお、当市議会では通告制を採用しておりますので、通告制に基づく執行部の答弁に対し、疑義 がある場合に限り、関連質問として受付をいたしますので、ご了承願います。 関連質問ありませんか。 深澤永雄君。 ○18番議員(深澤永雄君) 18番、深澤永雄です。 清水実議員の消防団確保と組織強化についての関連質問をさせていただきます。 ちょうど消防の切り替え時期に来ておるわけでございます。4月4日が入退団式というご通知も いただいておるわけでございますけれども、地域の実情を話していいかどうか、大変迷ったわけな んですけれども、実は落合地域に甲西分団というんでしょうか、最近は。甲西地区の、昔で言う団 長さんを選出してくださいというご通知を、 区長会のほうでいただいたと。 それが昨年11月ごろ、 区長会のほうにはお話があったということなんですけれども、急に私がこの問題を取り上げたとい うのは、昨夜のことなんですけれども、地区の区長さん方7名が急きょ、私の家へ来ていただいて、 どうしたんですかと言ったら、 急なことで申し訳ないんですけれどもということなんですけれども、 23日までに報告をしなければならない、その分団長さんがどうしても決まらないということなん です。 それで一般の団員も入れ替わる時期に来ているのに、集落によっては、もうどうしても出せない ところが出てきてしまったということなんですけれども、例えばそういう消防の中の大役といいま すか、上層部の役員をお願いするというときに、区長会を通じて一般に行っていると思うんですけ れども、例えば甲西の分団長さんは、こういった仕事をしなければならないとか、こんな内容の仕 事ですということを説明してお願いしてあるのか、何か私が話を聞きますと、非常に誇張されてい るわけですね。団長さんを受けると、100万円以上金がかかってしまうとか、そういうことが付 128 いて回っているから、 どうしても区長さん方がお願いに行ってもうまくいかないということなので、 その点、交代する時期にお願いするところへ、そういった説明なんかをしてお願いしているのかど うか、ちょっとお伺いしたいんですが。 ○議長(久保田松幸君) 消防長。 ○消防長(加藤東洋雄君) 深澤議員の関連質問でございますが、現在、甲西地区の副団長兼分団長は高石分団長がやってお りまして、今年の3月31日で任期ということで、そのへんにつきまして、地区の幹部の役員さん については、落合地区に今、順番が回っているというようなことを聞いておりますけれども、その へんについて、事務局のほうとしましても、23日ぐらいまでには推薦をして出してくださいよと いうようなことで、お願いはしているけれども、なかなか決まらないというようなことを私も聞い ておりますけれども、現状、どういう形で持っていっているかは、そのへんはちょっと私も分から ないような状況でございますが。以上でよろしいですか。 ○議長(久保田松幸君) 深澤永雄君。 ○18番議員(深澤永雄君) 分かりました。やはりどういった内容だということを、何らかの形で説明していただかないと、 区長さん方もいよいよお話を絞って持っていっても、そういうへんなことが裏から耳に入っていく と、どうしても返事がしにくくなると思うんですよね。そして、昔というとちょっとおかしいんで すが、町単位のときの団長さんというは、やはり甲西地区ではポンプのあるところ、それぞれに地 区の長がいるわけですけれども、今は副分団長さんというんですか、昔は分団長さんだったんです が、その人たちは40人、50人に対して号令をかけたり、いろいろ直接つながりがあるわけです よね。 それが町の場合には、全体で一緒になったときに、180人、200人の前で団長としていろい ろつながりがあったわけですが、今現在の役職の方のお仕事を聞くと、例えば甲西地区全体の前で あいさつをしたりとか、そういったことが非常に少ないというか、ないようなお話なんですよね。 そして全体の消防団の出初めとか、入退団式というと市の団長さんがいて、副団長さんの割り当 てといいますか、 開会とか閉会とかいろいろあるんですけれども、 その団員に対して直接こうだよ、 皆さん気を付けて頑張ってくださいとかという檄を飛ばすようなところもないという、その割に金 ばかりかかるではないかという、変なうわさが出ているということで、非常に決まりにくくなって いるらしいんですね。 私は、分団長はポンプのあるところの代表しかやった経験がないから、それ以上のことは分から ないですけれども、非常にそういう何か中途半端な役のような感じに受けるんです。そういうのを できれば組織の改革の中でなくしてしまって、前にそれぞれの、甲西では4つの地域、4台のポン プがあるわけですが、その代表の中の1人がたまたま年長者かどなたかが代表の副団長という形を 取ったんですけれども、そういう形で甲西地区の今決まっている副分団長さんの、では代表が副団 長として地区の代表として行くというような形にすれば、何かもっとスムーズに決まるような気が するんですよね。 だから、そこのところを、できたら検討していただかなければ、これからますます、よその地区 は分かりませんけれども、落合地区なんかはもっと厳しくなってくると思うんですよ。昔は区長さ んが責任上2年のところを1年ずつで受けたという例もありますし、もっと悪い例では、うちのほ 129 うではもうやり手がなくて、任されたときの区長さんが亡くなってしまった人がいるんですよ、責 任を感じて。そういう大きな問題にもなりますので、そこのところをぜひ検討していただきたいと いうこと。 それから、消防の関係の3番に身分証明書を団員に与えてということがあるんですけれども、私 はこれはすごくいいなと思ったんです。愛知県高浜市では、温泉サービスというようなお話があり ましたけれども、私たちがつい先日、違う目的で高浜市へ行ったんですけれども、道の駅とか、そ れから株式会社のサービスということの先進地だということで、視察に行ったんですけれども、何 かその高浜市では温泉サービスなんていうことがあるようですけれども、こういったことが本当に 団員の確保につながるかどうか分からないし、そういうことがいいのかどうか分かりませんけれど も、やはり身分証明書を発行して、例えばそれを持っていったら、ちょっと割引があったりとかと いうと、自信にもつながったりするんじゃないかと思うんですが、その点もう一度、いかがでしょ うか。真剣に考えてもらうわけにはいきませんでしょうか。 実は、この団員の方も入れ替えがあるんですけれども、市内ではどこも同じだと思いますが、昔 からの集落へ新しい住宅とか団地がついたところがいっぱいあるわけです。やっと団地の方が出て きてくれたんだけれども、今回はどなたも出てくれない。そして、たまたま名前があがったら、組 長さんの息子さんで良かったよと言ったら、本人のところへいよいよ話が下りていったら、消防を やるんだったら、引っ越してでも、よそへ出てしまってでもやらないということなんですよね。 だから、私たちが30年も前に消防の現役をやったんですけれども、やはり4年、5年いると、 最初は嫌だなと思っても、非常に楽しくて、やがて退団するときには何とか理由を付けて、2年で も3年でも置いてもらえないかなと、楽しい一面があるわけです。友達が広がったり、仲間という ものが、ずっと無尽とか何かでつながってくる、非常にいい団体なんですよね。それはいろいろな 面をお互いに一緒に頑張ってきたからだと思うので、そういうところですか。私とすれば、皆さん もそうだと思うけれども、入ってもらったらいいのになという気持ちがあるんですけれども、本人 がどうしても嫌だということになると、なかなか難しいわけで、そこのところの特典というか、そ ういった特例措置というようなことも真剣に考えてもらってもいいじゃないかと思いますが、いか がですか。そこのところをもう一度お願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 消防長。 ○消防長(加藤東洋雄君) 先ほどの副分団長の件ですけれども、副分団長の権限というのは、甲西分団の副分団長が4名お りまして、その上に副団長兼分団長というようなことで、甲西町の分団をまとめる役職の副団長さ んというようなことでございます。 そして、あとは分団会議等がある場合には、その副団長さんを中心に分団会議を年に数回、事務 局がいて、いろいろな行事のこととか、そういったことについては説明して、副団長さんが議長に なって議事を進めていくというようなことでやっております。 それから先ほどの、昨日も清水議員からの質問で消防団員の団員証明書というようなことで、こ れにつきましても、市の観光課もありますので、そちらのほうとも話をして、そしてあとは温泉が 指定管理になっておりますので、そのへんの業者とも話をして、これらについても、平成20年度 早急のうちに、こういった福祉事業ができるような形で持っていきたいというように考えておりま すので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 130 ○18番議員(深澤永雄君) どうも、ありがとうございました。 ○議長(久保田松幸君) 内藤政勝君。 ○9番議員(内藤政勝君) 9番、内藤でございます。 花輪進議員の関連でゴミの問題につきまして、お伺いしたいと思いますが、3月14日、15日 の土日にかけて、櫛形地区におきましては、ゴミの収集が行われました。担当者あるいは地区の役 員さんにはご足労をかけて、敬意を表する次第でございますが、数週間前から櫛形地内のジャンボ というパチンコ店がございますが、そこの駐車場の跡地でゴミの収集、粗大ゴミですか、タイヤ・ オートバイ・自転車、家電リサイクル法の関係では、洗濯機ですか、そういうものが非常に多く集 められているわけでございますけれども、本来、ゴミの収集につきましては、地方自治体の業務だ と承知しているわけでございますけれども、これらが何か家電リサイクル法とか、廃棄物処理法と か、そういうものに違反をしていないかどうか、そこのところをお伺いするわけですが、と同時に、 もしそれが法的に違反をしているというようなことになりますと、どのような対応を市としては やっていくかと、こういうようなことでございますが、お伺いしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 市民部長。 ○市民部長(村松博文君) 内藤議員の関連質問について、お答えをいたします。 櫛形地区内でゴミの収集をしているというようなことで、それが非常に目立つところということ で、ご質問があったわけですけれども、場所につきましては、廃軌道沿いの桃園地内のお宮の少し 南側ですか、元パチンコジャンボのホースでしたか、という店舗が倒産をして、その跡が空き地に なっているということで、そこの広い、1千坪ぐらいありますか、駐車場で今、収集を行っていま す。 ほとんどが自転車数千台というような感じで、あとは鉄くず等を集めているわけですけれども、 先月2月ごろから、あちらこちらの市民皆さんからもそういった問い合わせがありましたし、それ から県のほうからもいろいろな情報が入っています。いろいろ情報を調べてみますと、倒産したパ チンコジャンボがありました本市の桃園と、それから韮崎市ですか、国道沿いにパチンコジャンボ がありまして、そこの駐車場、それから甲斐市のジャンボの跡地等でそういった事業というか、収 集をやっているということで、ちょっと問題があるのではないかということで、関係の機関で調査 をしたようです。 具体的には山梨県の中北林務環境事務所と、あと県警本部のほうで、ちょっと担当のほうはあれ なんですけれども、古物商の許可を県警のほうで担当しているということで、そちらのほうでも合 同で実態を調査しました。 すべてが悪いということではないんですけれども、一部法律に違反しているものがあるというこ とで、今月の2日に関係機関の皆さんが集まって、全体の調査をしようということで、県中北林務 事務所と、それから韮崎市と甲斐市と本市と、あと県警の関係者が集まりまして、実態調査を行い ました。 明らかに法律に抵触しているというような部分が見受けられましたので、具体的には4者、中北 131 林務事務所と韮崎市と本市と甲斐市の4者で、先日、勧告書を事業所のほうへ提出しました。県警 のほうでは古物商の事業にも違反しているということで、それは当事者からの上申書という形で県 警本部のほうへあがっているようですけれども、4者のほうでそういった勧告書を提出しました。 具体的には今週の金曜日、19日までにその撤去の計画書を提出してくださいという勧告書の内 容になっておりますので、 今週の金曜日の状況で計画書を出していただいて、 具体的には4月25日 までという、チラシにも出ているんですけれども、収集をするという計画になったんですが、それ は早急にすぐに取りやめて、現状あそこに置いてある荷物は早急に片付けてくださいという勧告書 を出していますので、とりあえず19日の計画書をいただく中で今後の対応を4者でしていきたい と思いますので、ご承知おきをいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 内藤政勝君。 ○9番議員(内藤政勝君) 処理量を見ますと、自治体であれを処理してもらうと、量的なものを見ますと、数百万円に及ぶ というようなことを想定するわけでございますけれども、若干処置が遅いというようなことは、そ こらへんも考慮されているかなというような感じもするわけでございますが、早くそれなりに処理 をしていただきたいと、こんなふうに思いますが、よろしくお願いします。 ありがとうございました。 ○議長(久保田松幸君) ほかにありませんか。 森岡千代野君。 ○14番議員(森岡千代野君) 14番、森岡千代野です。 清水実議員のまちづくり懇談会について、それから消防団の確保、ちょっとそれについてお伺い いたします。 まちづくり懇談会につきましては、当初、一番先にやったときの男女の比率は、私の地区では、 ほぼ同じように来ていましたが、だんだん女性の参加が少なくなってきました。その1つには、区 長会のほうで取りまとめて、 地域によって意見を出すというようなことになってきますと、 女性は、 依頼された人が行くというような形になってしまって、そういうことでは参加ということで、参画 ではないわけです。 ぜひ、昨日の回答の中では前向きに検討するということですので、ぜひ区長会のほうにも、そう いうものがありましたら、女性の声を引き上げるような方策を取っていただきたいと思います。女 性の考え方というのは、非常にまた男性とは違った意味の提案があると思いますので、ぜひまちづ くり懇談会が男女比率よく進められますように、お願いしたいということが第1点。 それから私の区では女性防火クラブというものがありまして、もう11年の経過がありまして、 軽可搬式ポンプもいただいていて、毎月いっぺん放水もやっております。この11年の経過の中で 団員も少しずつ増えておりますが、私どもは防火という意味の意識の定着のために、地域にいろい ろな活動をしております。 昼間は男性が少なくなるわけですから、女性のそういう力も必要になるかと思いますが、そんな 私どもの地域の皆さまの活動は非常に消防団員を選ぶときも、意識エゴの中に男女ともに頑張るん だということで、消防団員が出ますので、ぜひそういう意味からも検討していただいて、男女とも 132 に地域を守るんだという意識の確立をしたらどうかなという提案ですので、 よろしくお願いします。 以上です。 もし考えがあったら、ちょっと教えていただけますか。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) まちづくり懇談会については、昨日、清水実議員からいろいろな事柄を含めて答弁をさせていた だいた経過があるんですが、今は男女の関係という事柄がありましたが、考えてみると、いわゆる 区の組織をという事柄を考えますと、そのへんを含みに考えを置くと、やっぱり女性の出席率とい うのは、どうしても低くなるのかなという感じをいたすわけです。 たまたま昨日はその答弁をしたんですが、若いお母さん方に集まっていただいて、まちづくり懇 談会の他用途のあり方をやった経過があるんですが、いずれにいたしましても、市民の皆さんの多 くの意見、分けてもおっしゃる女性の事柄を考えますと、何らかの方途を講じて、できるだけそう いった機会、場面をつくりながら、ご意見を聞く必要があると、こんなふうに考えております。 そのへんにつきまして、努力をしていきたいと思っております。 それから、言われておりました、提案だよということですが、私も実は各地域の消防の激励に参 加した経過があります。あの流れを見ますと、女性の消防のあり方ということにつきましては、非 常に白根地域が熱心に対応をいたしていただいているということでありますが、だから考えてみま すと、消防ということの意識以前の問題として、やっぱり地域をどうやって守ることが、より効率 的に効果的に対応できるかという事柄に思いを寄せて、つなげて考えてみる必要があるかなと。 これができますと、先ほどから言われております、消防に入るという問題点がありますが、大事 な部分を実は乗り越えていけると思います。やっぱり意識をいかに高めるか。そして、その意識の 醸成の中で、消防は大事なんだという思いが先に進んでいくと、案外あり方とすれば問題点を解決 できるかなと、こんなふうに思っております。 また、そういう形の中へ消防団の役員になると、お金がかかり過ぎるよという事柄が、過去には 確かにありましたね。しかし、今になると、あまりそういう事柄でなくて、やることが負担だよと いう事柄が思いの中にあるのではないかなと思います。 私も実は昭和40年代に消防をやった経過があるんですが、たまたま平の役員、対応でしたら、 やがては係長もやった経過があるんですが、いずれにいたしましても、役員の皆さんに負担をかけ るという事柄は駄目だというようなことを言いながら、対応した経過がありますが、例えば分団長・ 副分団長、お金がかかるんですね。それをいかにかけないでということは、関係の方々が意を配す れば、効果は進んでいくと、こんなふうに思っております。 そういうことを含めて、消防の大事さということの中で、その先につながっていく、こんなふう に思っておるということを、お互いに理解し合いたいなと思います。答弁といたします。 ○議長(久保田松幸君) ほかにありますか。 花輪進君。 ○4番議員(花輪進君) 4番、花輪です。 私も消防団を経験した人間でございますから、今、消防団の入団者がいない、そんなふうな話が よく新聞やいろいろな場面で出てきております。そういうイメージを私は経験した人間として、非 133 常にマイナスなイメージを感じております。 消防団というのは、地域にとっても、行政にとっても、非常に大切なものであるという認識だけ は、皆さんに持っていただきたい、そんななふうに思います。 そういう中で今、 消防団でお金がかかるとか、 いろいろなそういうことでバッシングを受けたり、 非常に消防団が批判されるような話も出てきておりますが、 消防団は地区によって、 それぞれ今違っ て、一生懸命やっているところもあって、消防団だけで団員入団の対応をしているところもありま すし、区長さんたちが探しているようなところもあるということで、全部が同じような対応、消防 本部なり市で、行政で、というのは間違いだと思いますし、消防というものが、指揮や命令といっ た縦の関係が大きいものですから、1つの枠へはめてしまうと、そういう指揮命令系統というのが 下がってくるということでありますから、消防の幹部をやるということは団員もやって、そういう 経験も積んでおりますし、自分が団員をやったときの幹部も見ておりますから、そういうもので自 分は承知してやるんだという、そういう意気を持ってやっていただける人が出てくれば最高である し、そういう面で行政なり消防本部なりは、決してマイナスなイメージを持たずに、ぜひ団員確保 を、それから消防団のよき運営に支援をしていただきたいと思います。 市長、一言お願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 今、花輪議員が過去に体験した、大事な体験の中からのご提言ではなかったかと思います。言わ れる事柄をしっかり受け止めながら、消防諸氏と一緒に対応していかなければならないなと思って おります。 その中でおっしゃっております、マイナス事件につながるようなというイメージをつくらない、 むしろ地域を守っていくという大前提に立って、原点に立って、前進的に推移できるような心構え といいますか、思想的なものも含めて対応することが極めて大事だと思います。そんな感覚で努力 したいと思いますので、また改めて議員さんの立場の中でも今までの経過を含めて対応をお願いし たいなと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) 齋藤秀男議員の帝京山梨看護学校の跡地の関係で、関連質問をさせていただきたいんですが、こ ういった景気が低迷している中で企業誘致というのは、すごく難しいと思います。約2年近く経っ ても、なかなかその中身に入っていけないという状況だとは思うんですが、市の見直しとしては今 の現状の中で一番問題になっているのは、宅地になっているから単価の問題もいろいろあるんで しょうけれども、見通しとしてはどういう見通しを立てているのか。 ある程度、例えば5年、10年とか、そういったスパンでの解決になるのか、近々のうちの対応 になるのかというような見通しは、どんなように思っているか、お伺いしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 134 ○市長(今沢忠文君) 先ほども申し上げましたように、立地的には土地としては最高の場所であると思っております。 その最高の場所をどのように対応していくかという事柄が極めて大事だと思っております。 1、2、実は入りたいという企業があります。それも市内の企業であります。市内の企業が発展 していく原点をそこに求めようとする事柄は、極めてありがたいことだと思いますし、それを大事 に進めたいものだなと思っております。そのことで最終的にはやっぱり価格の問題だと思います。 そういった事柄を含めて、先ほど齋藤議員にも答弁をいたしたんですが、終極的には帝京の、い わゆる本社といいますか、本校の特に理事長の考え方がすべてを左右するだろうと、こんなふうに 思っております。 そこへお願いに上がるという時間帯がやがては来るということでありましょうし、やがてはでは なくて、できるだけ前向きに対応していく必要があると、こんなふうに思っております。その点を 含めて、せっかく市内の業者が改めて帝京の土地を活用させていただいて、環境もいいところで、 将来に向かって努力したい。これが何とか物になりながら前向きに進んでいくような対処をしたい なと思っておることが1点と、 いま1つは上八田、 あるいは榎原の方々の思いがどのようにあるか。 このへんは売渡しである土地ですから、どの程度でどのようにという事柄の見極めと対応のあり方 ということは、極めて大事だと思います。そのへんに意を隔てないような形で対応しなければ申し 訳ないだろうなと、こんなふうに思っております。 いずれにいたしましても、それなりの対応は時間をあまり置くということではなくて、真心を込 めて感謝を含めながら、その先に対応していきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思 います。 ○議長(久保田松幸君) 名取常雄君。 ○16番議員(名取常雄君) 分かりました。 本市にはパイオニアの跡地もございます。こういった工業用地的な部分の跡地というものの部分 でいきますと、やはり管理上の問題、空き地の管理、要はここは校舎の部分もまだあるということ になるかと思います。長期的な部分でいけば、やはりこういった管理の問題をきちっとしておくこ とも必要だと思います。 そういった中で行政のほうで、今、誘致企業の中に入ってやっているということなので、1、2の 企業が来るということの部分であれば、そんなに長い期間にはならないのかなということは安心す るんですが、さりとてこういった景気の状況ですから、先ほど市長が言われるような形の中で直結 することも考えられる。そういったところの部分で帝京さん側への管理上のそういった指導という か協議、そういった形がなされているのかどうか。そのへんをしっかりと地域の方に、ご迷惑がか からないような格好でしていっていただきたいと思いますので、そのへんはどういうようになって いるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) あの土地につきましては、実は県の対応のあり方もあります。そして県と共同しながら努力して いかなければならない状況下にあるということであります。そんなことを含めてですが、内容を的 確に詰めていく。その時間帯はあまり先ということではなくて、ある意味では、さて出ていってい 135 ただいたよということに、これから先、どういう対応の仕方をするのがベターなのか。そこの気持 ちのずれがないように対応していく必要があるなと、こんなふうに実は思っております。 それと、先ほど申し上げましたように、八田・榎原、このへんの方々の思いもあるようでござい ますから、そのへんをあまりずれのないような格好で、帝京専門学校とのあり方ということに意識 的に、意欲的に対応していくことは極めて大事なことだと、こんなふうに思っておるところでござ います。 いずれにいたしましても、帝京さんが24年、あそこで努力をしていただいていたということで ありまして、その24有余年の中では地域の皆さんにいろいろな意味で有形無形にご配慮をいただ いてまいっております。あの地域の皆さんを含めて、健康管理にもというような、健康の問題を注 意していたものですから、そういうことにも非常に意識を持っていただいて、ご配慮いただいてま いりました。感謝の気持ちと、その先の思いをどのように的確につなぎ合わせながら、努力をして いくことが本市にとりまして、極めて大事な責務であると、こんなふうに思っておりますので、前 向きに積極的に努力をしていきたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) ほかに。 斉藤哲夫君。 ○21番議員(斉藤哲夫君) 21番、斉藤哲夫です。 花輪議員の農業振興についての南アルプスインターチェンジ周辺の開発について、花輪議員から 質問がありましたが、もう少し私から突っ込んでお聞かせ願いたいと思います。 あそこの周辺の土地は本当に南アルプス市にとって、今後の発展の鍵を握るような、開発の結果 によってはという、重要な地点であると思います。あそこはすでに5、6年前ですか、大手のスー パーが地元の地権者との賃貸契約を結んだというような話もあるんですが、それが開発許可が下り なくて、そのままになっているわけですが、また一部の人たちがそういった動きを始めましてやっ ているわけですが、やはり昨日、花輪議員が言いましたように、フルーツ公園にするとか、いろい ろ活用が、全線開通すれば当然、交通の利便性がよくなるから、企業の進出もあるでしょうし、ま た観光の玄関口として一番いい場所、 そういったものに、 もし虫食いのように開発されてしまうと、 本当にあとで取り返しがつかないというような思いをいたしております。 そういったことから、どうか本市としましても、県のほうでは農・食・自然というようなことの 案が出ているようですが、本市といたしましても、やはりあそこ一帯の周辺の開発検討委員会とい うようなものを立ち上げて、そういったしっかりしたビジョンを持って開発していってもらうこと が、南アルプス市の発展につながると思いますが、そのへんの市長さんの考えをお聞かせ願いたい と思います。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 昨日も答弁を申し上げたんですが、あそこは中部横断道沿線の中で一番評価が高い、そして一番 対外的に狙いが定められる地域であると、こんなふうに実は思っているんですが、そういうことは 本市が思うだけでなくて、やっぱり県当局もそういう点はしっかり理解いたしておるのが現状であ ります。 あの土地をどのように活用するかということが、的確に前進しなければ、当局もですが、議会は 136 何をしていたんだということになりますよね。私はそうならないような形で前進をしていく必要が あると。実は、あの地域の皆さんと話をした経過があるんですが、そのときにも申し上げたんです が、すぐに駄目になってしまうような企業では困るんだよと。やっぱりやるからには将来、永久的 にあれが来て良かったなと。あれをやっておいて良かったなという事柄に、事を欠くようなことが あってはならない。ぜひ、そういう感覚でいるから、ご理解を賜りたいという事柄を申し上げてあ るんですが、そんなことを含めてでありますが、非常に高い次元の話もあります。 私は、あの土地、あの地域の中で中部横断道へかかるとき、あるいは新環状へかかるときに、あ そこを抜きにして、絶対語れないと思うんです。もちろん白根インター周辺、そういった事柄を含 めて、やっぱり本市の置かれている最高の条件を最高の形で進める必要があると、こんなふうに実 は思っております。 このことにつきましては、知事自身も非常に将来に向かって対応には前向きにという見解はしっ かり持っております。そういうことを含めてですが、どのような形でどうやるかという事柄につき ましては、 今の状況はちょっと次元がどうなるのかなということを考えますと、 場面とすればちょっ とずれている部分があるかなと。というのは、斉藤議員がおっしゃるように、検討委員会でもつくっ て、全体の中で考えたらどうかという、これも1つの大事な提案だと思います。 そんなこと、 こんなことを含めながらですが、 一度しか与えられない大事な時間だと思うんです。 そして、幾度も使える状況ではないと思うんです。こんにちまでの経過の中で、イオンがという経 過がありましたね。そのイオンが思うようにいかなかった。これから先、そういった事柄を含めて、 どのような対応策をということを考えますと、極めて大事な事柄ではないかと思っております。私 は、そういうことを含めておっしゃるような提案もしっかり心にとどめながら、前進をしていかな ければならないだろうなと思っております。 私は、あそこの地域を的確に使えないようになったという、そういう形につながらなかったとい うことを考えますと、市長の力がないではないかということを批判されても、やむを得ないと。そ のくらいの実は感覚でおります。これはやっぱり本市だけでなくて、山梨県全体の中の発展の中心 的な意味合いも含められますよということに、思いを置きたいと思うんです。いろいろな方々に積 極的にご配慮をいただいておりまして、大変ありがたいことだと思います。問題点は、あの地域が どういう地域であって、活用の形でどう進んでいくか。その最大の条件をどうやってクリアしてい くかということが、極めて大事ではないかなと思っております。事を欠かないように、前向きに前 進したいと思っていることを申し上げて、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) ほかにありますか。 ( な し ) 以上で関連質問を終結いたします。 ここで暫時休憩といたします。 再開は午前10時55分とします。 なお、議員さんに申し上げます。 関連質問ですから明確に質問してください。 以上です。 休憩 午前10時45分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午前10時54分 137 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 質問順位9番、向山敏宏君の発言を許します。 13番、向山敏宏君。 ○13番議員(向山敏宏君) 南政クラブの向山敏宏です。 通告のとおり一般質問をいたします。 まず、学校給食のあり方について伺います。 現在、本市においての学校給食は、センター方式、自校方式、親子方式と多様な形の中で運営さ れております。白根・八田の北部地域はセンター方式にて、地域の小中学校ならびに保育所にと、 約3,500食が賄われております。 また、同じく若草地区においては、センター方式にて約1,410食が供給されております。し かしながら、櫛形・甲西地区は自校・親子方式にて現在、単独校支給食として子どもたち、生徒に 賄われているのが現状であります。 学校給食は、それぞれの学校において、従来、栄養士・調理員の皆さんが知恵と経験の中で特色 あるメニューを作り、発育盛りの子どもたちの栄養にバランスの取れた食材のもとに、給食として 提供してきました。 この給食制度は我が国の教育制度の中で子どもたちの成長過程において、計り知れない大きな寄 与・貢献をしてきたことは疑う余地のない事実であります。ところが、ここ数年来、全国の自治体 において、学校給食の提供形態に大きな変化が起きようとしております。各自治体とも厳しい財政 状況の中、施設の統合、指定管理者の導入による民間委託、それに加え、今後は多くの自治体が施 設の老朽化等の問題と人件費の縮減を目標として、根本的に学校給食の仕組みを見直し、すべてを 民間に委託し、自治体自体のスリム化を図ることすら予測される昨今であります。 このように全国的に大きく変動する状況の中、本市の給食施設は白根・八田・若草が先に述べま したとおりセンター方式、櫛形・甲西地区は自校ならびに親子方式にて単独校給食として約3, 500食が賄われております。 このような本市の給食形態の現状を踏まえた上で、市の考えをただしたいと思います。 確かに、本市は合併自治体という位置付けの中で学校給食が多様な形で行われていることは当然 のことであります。しかしながら、合併からすでに6年経過したこんにち、本市の学校給食の施設 の統合整備を視野に見直し、取り組みをしていかなければならないのではないでしょうか。 白根・八田給食センターは今後、予測される東海地震など、大きな災害が発生したときでも施設 は稼動することができ、外部からの救援体制が整うまでの市民のライフラインの確保が可能で、市 民の食という生命を守る施設能力を備えております。 これは結果的にも本市の災害時を予測した備蓄食の軽減にもつながり、併せて財政負担を少なく しております。櫛形・甲西地区、自校方式の給食施設の中には、昭和50年代前半開設の施設等も あり、現在、老朽化と食の安全の面でも危惧されるところではないでしょうか。 そこでお聞きします。 白根・八田北部給食センターと同様に櫛形・甲西地区を対象とした市南部地区に同一のセンター 方式、給食施設の建設計画があるかであります。もちろん、今までの自校方式にて各校、工夫を凝 らし、特色のある学校給食を提供してきた経過から、異論もあると思っております。 しかしながら、本市の今後の財政状況、併せて行政の効率化の上でも各対象地域の理解を得る中 138 で、どうしても考え、取り組んでいかなければならない大きな問題と思っております。 合併特例債の運用期限も迫っております。改めてお聞きします。 櫛形・甲西地区を対象としたセンター方式の給食施設の建設をする考えがあるか、お聞きいたし ます。 次に、食材センターの設立であります。 平成23年度には本市ならびにJAこま野、商工会と一体の中で観光協会がスタートすることに なりました。現在多くの市民が期待の中で見守っております。これからの行政には、官民一体となっ て施策を取り組む姿勢がますます求められてくるのではないでしょうか。 学校給食においても、全国各地において地産地消が叫ばれてきました。しかしながら、期待どお りの成果を上げることができなかったのも事実であります。なぜ、地産地消が掛け声だけで終わっ てしまうのでしょうか。私は仕組みの問題と思っております。これからの行政は官民一体と申し上 げました。本市・JAこま野・商工会が一体協力のもと、食材センターの設立を図り、市内の農家 による生産物を年間通して一括仕入れ、本市学校給食用の食材はもちろんのこと、道の駅・ハッピー パーク・温泉施設等へ供給する機構を確立することが最も重要と思います。 食材センターの設立は本市の農業振興、地産地消、また学校給食の中で基幹となる食材の一括購 入および供給による給食食材の品質管理とコスト軽減等、多くの効果が期待できます。本市がリー ダーシップを取りながら、JA・商工会等に取り組み計画を提案、官民一体の中で食材センターを 設立する考えはあるのか、市の考えをお聞かせください。 質問2に移ります。 休眠施設の活用状況についてであります。 合併6年をすでに経過いたしました。旧6町村時代、整備してきました公共施設は合併とともに 類似施設の重複が数多く表れるという形となりました。行政を推進する上で重複施設の有効利用は 大きな課題となっております。本市において、平成19年3月、公共施設再配置の方針が示され、 現在に至っております。 しかしながら、現在、年間を通じてほとんど使われることのない休眠施設の活用対策の取り組み が見られません。休眠施設の必要性を検討するとともに、活用の促進は本市にとって、喫緊の課題 ではないでしょうか。 そこでお聞きします。 現在、年間30日以下の使用・利用状況の著しく少ない施設は、施設数においてどのくらいある のか。また、このような施設を今後どのように活用していくのか、具体的な取り組みをお聞かせ願 います。 以上、私の質問といたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 南政クラブの向山敏宏議員の一般質問に答弁をいたします。 向山議員からは2点の質問がございました。 私からは2点目、休眠施設の現状と今後についての中で、特に休眠施設の民間貸与ならびに施設 自体の売却処分等の考えはに答弁をいたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 市の公共施設は旧6カ町村がほぼ同時期に国や県の補助金を活用いたしながら整備をしてきた施 139 設が多くありますが、老朽化が進み、耐用年数等、経過した場合に建替えや改修等が周期を同じく して行うことが想定されることから、これらの施設の維持管理につきましては、大きな課題となっ ているところでございます。 このような中にありまして、国は合併した市町村の強い要望や社会経済情勢の変化に対応し、施 設を効率的に活用した地域の活性化を図るため、平成20年度内に各省庁の承認基準の整備が決定 されました。 おおむね10年を経過した施設につきましては、多目的への転用・貸与・譲渡などの財産処分は 有償による譲渡益が生じなければ、原則として各関係省庁に報告することによりまして、改めて承 認があったものとみなし、補助金返還を求めないこととなってきております。 今後は施設の再配置を進める中で、これらのことを踏まえながら、取り壊しや他用途への転用な どを検討してまいりたいと考えておるところでございます。 改めて、その行く末ということにつきましては、大所高所から考えを練り、対応していくことが 極めて大事だと思っていることを申し上げまして、ご理解を賜りたいと思います。 先ほど申し上げましたように、他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、 改めてご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) 向山敏宏議員の2点目、休眠施設の現状と今後について、1つ目の現在、年間のほとんど使われ ていない施設の数は。また有効活用の具体的な取り組みはなされているかについての質問にお答え します。 市内には地域の公園、学校、図書館や庁舎など、公共施設と分類されているものが442ござい ます。そのうち、敷地に建物が建設されている公共施設が253となっております。施設の利用度 が低く、会議室等、他の用途にも転用しておらず、現在活用していない建物については、八田地区 にある旧八田農産物の処理加工施設、芦安地区にあるきのこセンター、それから芦安教員住宅、3棟 があります。 旧八田農畜産物処理加工施設はハッピーパーク内に同種施設が平成14年に新設され、機能が移 転したため、倉庫としてのみの利用となっており、きのこセンターにつきましては、旧芦安村が特 産品の開発と冬場の雇用対策のために、プレハブ工法により建設したものでありますが、現在まで 10数年にわたり使用されておりません。 また、芦安教員住宅3棟は、すべての入居者が退去しており、現状では教員住宅としての利用見 込みがない状態となっておりますが、先日の火災によりまして、1カ月程度の臨時的な使用をして います。 こうした施設も含め、市内全体の稼働日数が低く、老朽化している公共施設については、市民の 皆さんのご意見もいただく中で、統廃合も視野に入れ、適切な施設配置を行ってまいりたいと考え ております。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 向山敏宏議員の質問にお答えいたします。 140 大きな1番の2点目の、基幹食材の一括購入よる給食施設への供給、併せて地産地消、農業振興 を目的として、官民一体、協働の形での食材センターの設置の考えはについてでありますが、現在 の給食施設はセンター方式と自校方式が取られて、すべての施設にかかわる食材の一括購入がなさ れておりません。 このことから、食材の購入先をこま野農業協同組合にお願いすることも1つの方法であると考え られますが、農協でも給食に使われているすべての食材について、生産者から出荷されていないこ とから、対応はできない状況です。主食となります米に関しましては、管内で生産されたものを一 部につきまして、提供を受けているところであります。 地産地消は地域で生産されたものを、その地域で消費することを基本した活動であり、生産者と 農協との連携を図ることにより、学校給食に取り入れることは地元農業の振興にも結び付くもので あり、取り組むことが重要であると考えております。 こま野農業協同組合では、既存のAコープにおいて、地産地消のコーナーを設け、販売を行って おり、現在整備中のAコープにも同様な販売計画を考えておるとのことです。現在、学校給食にか かわる食材センターの建設計画はありませんが、このような南アルプス市内において、食材を使っ ている民間施設との連携を図ることにより、 給食にかかわる食材センターと位置付けていくことが、 現在のところ最もよい方法ではないかと思います。 今後も地産地消を踏まえ、より利便性の高い食材センターのあり方について、調査研究をしてま いりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 教育長、野田正俊君。 ○教育長(野田正俊君) 向山敏宏議員のご質問にお答えをいたします。 1点目の給食施設の今後のあり方についてのうち、1つ目の効率化のために統合整備する考えは について、お答えをいたします。 現在のセンター方式、自校方式、親子方式を整備統合した上で給食施設の効率化についてのご指 摘であります。本市の学校給食の供給体制については、センター方式として3カ所、親子方式が甲 西大明の1カ所、 櫛形地区の小中学校5校と甲西地区の小学校2校が単独調理場設置校であります。 このうち給食センターでの調理の状況につきましては、白根・八田学校給食センターが白根地区・ 八田地区の小中学校および保育所の給食、約3,600食、芦安学校給食共同調理場で芦安小中学 校と保育所を合わせて約70食、若草学校給食センターでは若草地区の小中学校へ1,400食余 りとなっております。 施設の状況につきましては、白根・八田学校給食センターについては、平成15年建設で唯一フ ルドライシステムを取り入れており、O157等の脅威に対しまして、日本一ともいえる設備体制 を整えておりますが、ほかの施設につきましては、昭和50年代から60年代の建設が多く、設備 備品等について、修理・更新を行いながら、維持をしている現状であります。 特に、若草学校給食センターは1,500食の最大供給数に迫りつつあり、設備も老朽化が目立 ち、その対策は急務であります。 また、親子方式の甲西・大明の調理場、その他単独校につきましても、設備等の老朽化が目立っ てきている状況であります。 今後こうした施設の状況を背景に、より安全・安心な給食の実現のため、水を流して掃除を行う 141 などの、いわゆるウェットシステムから、白根・八田と同様のフルドライシステムに転換していく ことも求められております。 この場合、現在の調理場面積よりも1.5倍の面積を必要とすることなどを考え合わせますと、 給食施設の更新整備や厳しい財政事情の中で十分な議論も必要と考えているところであります。 教育委員会では22年度教育施設再配置のための検討組織を設置して、幅広く議論を行い、限ら れた財源の中で教育施設の有効的な配置の方針について、検討を進めております。 この組織において、検討を行っていただきますが、食育の面を考えますと、児童生徒が調理現場 に常日ごろ触れ合うことが可能で、しかも地産地消への臨機応変の対応や地域食の実施など、単独 調理方式は効果的といえます。 しかしながら、学校給食センターにおいても、食育や地産地消への対応を推進してきており、学 校行事などへのきめ細かな対応も可能になってきております。 また、センター方式によれば、賄い材料の大量購入や労働生産性の高さ、また安心・安全なフル ドライシステムへの対応が容易などのメリットがあります。 一方、現在の給食費は白根・八田が小学生255円、中学生290円、芦安が小学生265円、 中学生305円、そのほかが小学生260円、中学生300円と、最大で15円の差があります。 給食費は賄い材料費をご負担いただいている関係から、どうしても差が生じてしまいます。同一の 市内で給食費が異なる現状については、何とか是正をしていきたいとも考えております。 いずれにいたしましても、今後設置してまいります検討組織で十分なご議論をいただき、教育委 員会として方針を定めてまいりたいと考えているところであります。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 向山敏宏君。 ○13番議員(向山敏宏君) 答弁をいただきました。 まず、学校給食の関係についてですが、それぞれ検討委員会とか協議会、それからなお検討して いくというような答弁でございましたが、自校方式を櫛形・甲西のセンター方式建設に対して、こ の組織というか協議会というのか、 検討会という組織なのか。 対象地域との話し合いをする場とか、 それに何回ぐらい開催をしてこられたかということを、まず1点聞きたいと思います。 それから、自校方式の施設の中には先ほど質問をいたしました、昭和50年代前半の開設がある わけですが、殺菌等の繁殖を防ぐドライシステムというものが、本市の場合どのくらい導入されて いるのか、その施設数を聞きたいと思います。 それからもう1点、ゴミ処理機がそれぞれの施設にあると思います。その中で市で購入してある 施設が何個所か。それからリースでは何個所か。購入とリースでは金額的にどのくらいの差が出て くるかということ。その3点を聞きたいと思います。 それから、なおもう1つ、ここに教育施設再配置ワーキンググループの中間報告というものが、 これは文教常任委員会の委員会の中で資料としていただきました。これは各議員さんにも文教常任 委員会資料として各委員さんにお配りをしてあると思いますので、この関係については質問はいた しませんが、またこれがまとまった時点で、各議員さんに配布をしていただけるかどうかというこ とですね。給食施設の関係は、この4点について再質問をさせていただきます。 142 ○議長(久保田松幸君) 教育長、野田正俊君。 ○教育長(野田正俊君) 審議会は今度の4月に発足をしたいと思っています。それで、このあと公明党のほうから質問が ありまして、 そこで細かくお話をしようと思いますので、 ここで控えさせていただいていいですか。 したがって、何回ではなく、審議会は4月立ち上げて、22年度中にできるだけ結論の方向が出 るような方向で頑張っていきたいと思います。 2番目の50年代の施設が多いわけですが、 このドライシステムは八田・白根だけでございます。 そして3つ目のゴミ処理につきましては、大口の場合には入札などをしていただいてやっており ますけれども、対応を業者にお願いしています。 最後のワーキングの配布につきましては、これから審議会で立ち上げたものを議員さん方にも 入っていただいて審議を進めるわけですけれども、出た結果につきましては、お諮りをするような 形で対応していきたいと思います。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 向山敏宏君。 ○13番議員(向山敏宏君) ありがとうございました。 給食センターについては、対象地域の皆さんのご意見も十分取り入れた中で検討していただきた いと思います。 それから、 ドライシステムの設置については、 これはばい菌を防ぐということでもありますので、 答弁の中には八田・白根給食センターだけということでございますが、全施設に配置をしていただ きたい。これは食の関係でございますので、ぜひお願いしたいと思います。 それから次に、食材センターの関係について、再質問をさせていただきますが、地場産物につい ては、全国の公立小中学校の給食の食材に占める割合は2007年の全国平均は23.3%、昨年 2月、文科省により調査結果が発表されました。地場産物の使用状況、全国トップが佐賀県の44. 2%、最低は大阪の2.1%、山梨県は全国平均を下回る22.3%であります。 本市の場合、地場産物の使用状況は何%ぐらいあるのか、お伺いします。 ○議長(久保田松幸君) 教育長。 ○教育長(野田正俊君) 細かな数字で、用意がなかったんですけれども、前回、議員さんから質問があった折にお答えし た数字がありますので、それをお答えしたいと思います。 20年度は市内産を8.44%、県内産を33.46%ですので、細かな細部にわたっての計算 が行き届かない点もございますが、一応大まかな数字で言いますと4割近く山梨県産と。ただし、 先ほどご指摘がありました、 市内の地産地消ということになりますと8%ですが、 19年度は11% でした。 それに努力はしていますが、横ばいのような状態ですが、ただ21年度の11月から米飯のとき に、米をJAの地元から購入させていただくというようなことで、期待ができるというように把握 しております。 以上でございます。 143 ○議長(久保田松幸君) 向山敏宏君。 ○13番議員(向山敏宏君) ありがとうございました。 それでは次に、休眠施設の関係で再質問をさせていただきます。 それぞれ先ほど答弁の中には442カ所ということでございまして、そのうちの建物関係が 253カ所ということでございますが、例えば1つの例を申し上げますと、先ほどの答弁の中にも ありました、八田地区、旧健康センターの東側に農産物加工センターというものが、平屋の建物で あります。地元の話によりますと、全く開けたことがない。したがって、使われていないというわ けですが、何年前に建てられたかということはちょっと分かりませんが、隣に八田地区の児童館が あります。使用していない、必要のない建物であれば、取り壊しをして、児童館の敷地として広く 利用してもらう。有効に活用してもらいたいなと、こんなふうに思うわけですが、市の考えをお聞 かせください。 ○議長(久保田松幸君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(名取武君) ただ今の施設に関してのご質問でございますけれども、答弁で申し上げましたように、3カ所が ほとんど使ってなかったということで、今、ご質問の八田の施設についても全然使っていないとい う状況でございます。これは確か、中身については、もともと八田地区でやったときのイベントの 関係の、そういうものが何か入っているようでございます。それらの状況も踏まえて、今、議員さ んがおっしゃられた部分についても、児童館のほうが狭いということであれば、そういう方向も検 討しながら考えていきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 向山敏宏君。 ○13番議員(向山敏宏君) それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございました。 いずれにしても、学校給食の関係についても、より良い方向へ進むように、ぜひともこれからの 検討委員会設置されましたあと、いい方向へ進むようにしていただきたいと思います。 それから、使用していない建物については、できるだけ早く、よそへ売って財源確保にと思うし、 それからいろいろな違った面で活用されることもいいと思いますので、ぜひ早急に検討していただ きたいな、こんなふうに思います。 以上で私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 以上で向山敏宏君の質問を終結いたします。 次に、質問順位10番、浅野伸二君の発言を許します。 19番、浅野伸二君。 ○19番議員(浅野伸二君) 19番、南政クラブの浅野です。 今日は3月の半ば、だいぶ世間、暖かくなりました。いよいよ果樹観光であるサクランボ・スモ モの芽が膨らんで、農家の方もこれから忙しくなると思います。また、今日は傍聴席には何人か我々 144 の議会活動、また執行部の答弁を聞いて、本市がどういうふうにやっているか、傍聴席の皆さん、 ご苦労さまでございます。 我々も切磋琢磨して、南アルプス市が少しでも良くなるように、頑張りたいと思いますので、こ れからのご指導ご支援、よろしくお願い申し上げます。 それでは、先に通告をしておりました、ユニバーサルデザインのまちづくりについてということ で、質問をしたいと思いますけれども、ちょっと私の勘違いで質問の事項と質問の要旨の整合性が 少し離れておりますけれども、ユニバーサルデザイン、心の中のユニバーサルデザインも含むとい うことでご理解をいただいて、私の質問にさせていただきます。 また答弁のほうも多少、私が思っていることとずれてくるかなと思いますけれども、そこらへん はお互いに許し合いながらやっていきたいと思っております。 ユニバーサルデザインというのは、なかなか聞きなれない方もおられると思いますけれども、こ れはすべての人たち、男性も女性も、子どもも大人も、障害者も健常者もすべての人たちを含むと いう意味でありまして、その中にはバリアフリーとかノーマライゼーションとかという横文字が入 るんですけれども、バリアフリーというのは今まであった障害物をなくして、皆さんが使いやすく なるように整備するという形があるんですけれども、今まであった障害物を取り除いたということ の不自然さをなくすような形で、 ユニバーサルデザインを最初から、 そういう人たちがいるんだよ、 そういう人たちも使うんだよということでつくることがユニバーサルデザインであります。 また、ノーマライゼーションというのは、障害者も高齢者もすべて普通の生活ができるようにと いうことの理念においての言葉だというように思っております。以前は障害を持つ方たちを訓練し ながら、健常者と同じような生活ができるようにということで、施策が取り入れられてきたんです けれども、どうしても普通の人に戻れない人たちのためには、置いてけぼりにしたり、差別をした り、隔離をしたりとかということでやっておりましたけれども、どんな社会においても、どんな自 治体においても、平均約5%の人たちが何らかの障害を持っているということが、今の社会であり まして、また誰もが病気になったり、事故に遭ったりして、障害者になる得る今の世の中だという ように思っておりますし、人間誰しも年を取ると足腰が弱くなって、体が不自由になり、障害者に 匹敵するような、障害者の手帳を持っている人たちだけが障害者ではなくて、体の不自由な人、足 腰が弱くなった人たちが普段に普通に暮らせるまちづくりを私は希望しておりますし、今は小学 校・保育園等にはそういう重度の障害者が希望しても、今までは入れられなかった。いろいろな施 設やら加配の先生の財政的なこともあったんですけれども、拒否をしてきたんですけれども、裁判 所の例でそういうことはほとんどなくなって、今、南アルプス市内の中の保育園に25人の障害児 がおりますし、また小学生では50人、中学生で21人という形の中で障害者というか、障害を持っ ている子どもたちと一緒に勉強をしております。 これは大変私も高く評価をするところでありますけれども、過日3月10日ですか、中学校の卒 業式に出席したんですけれども、その折に見た目では何人かいるんでしょうけれども、車椅子の子 どもがおりまして、元気にやっているな、頑張れよというように心から言ったんですけれども、先 生方もとても素直で明るくて、一生懸命頑張っていますよということで、私も励まされたわけなん ですけれども、それが終わって、来賓の控え室に行ったときに、見慣れない機械がありまして、農 作業か何かをする機械なのかなというように私は感じたんですけれども、 「何をするんですか」と 言ったら、これは車椅子ごと階段を上れる機械だということで、まだでも梱包してありまして使っ てないんですね。 たぶん、あそこにいた、あの子のため、あの子のためということはないんですけれども、車椅子 145 の子どもが、これからだんだん大きくなって、今はみんなで、2、3人で階段を上げてあげて、車 椅子と一緒に上げてということで、十分、間に合っているけれども、これから大きくなって体重も 増えると、なかなか大変だということで、そういう機械もありますよということで、整備もされて いるなというように関心したんですけれども、本来ならそういう機械はあまり使いたくないと思っ ております。 また、昨年の暮れ、秋の運動会があったんですけれども、運動会の折に徒競走のときに障害を持 つ子が出場しました。狭い校庭ですので、1周30メートルぐらいだと思いますけれども、10メー トルぐらいのハンデをもらって、 「よーい、スタート」のピストルが鳴ったときに、最初その子は一 生懸命走って、先頭だったものですから、喜々として走っていたんですけれども、最後の最後に抜 かれてしまって、 悔しくて泣いていたとは思ったんですけれども、 そのときに大勢周りの人たちが、 みんなが声援をした、その心は素晴らしいなと思っておりますし、また以前でしたら、そういう子 どもたちの姿を見せたくないという親心と、恥ずかしい思いをさせたくないという先生方、親御さ んがそういう気持ちにはなっていたんでしょうけれども、 今は逆にそういう子どもたちを、 そうやっ てみんなと一緒に遊戯したり、競争したりすることが本来の姿ではないかと思っておりますし、親 御さんもいつまでもいつまでも子どもの面倒を見るわけにもいきませんし、子どももそうやってい ろいろな経験をしながら生きていかなければならないということで、積極的に社会参加をすること は、とてもいいことだと、私も心から賛辞を贈りますし、今後ともぜひ一生懸命、頑張っていって いただきたいなと思っておりました。 以前、お話をしたと思いますけれども、石和の保育園に厚生常任委員会で視察に行った折に、障 害児というか難聴者、耳の聞こえない子どもが2人いたんですけれども、その入園を許可して、手 話通訳のできる保育士さんを加配としてつけました。 そのことによって、そのクラスの子どもたち全員が手話を覚えてしまう。これは、その子には悪 いんですけれども、耳の聞こえない子がいたから、ほかの子どもたちが手話を覚えてしまう。子ど もたちの吸収力というのは素晴らしいと先生が褒めておりましたけれども、その子らが要するに今 は保育園ですけれども、小学校・中学校・高校と行くときには、必ずそういう手話のできる人を加 配しなければならないというんですけれども、そのクラスの子どもたちが日常茶飯事にそういう子 どもたちと普通に会話ができるようになるということは、その高校まで卒業する間に何人の子ども たちが手話ができるようになるか。 大人になって、私が今、一生懸命、勉強はしているんですけれども、ありがとうぐらいしか覚え ておりません。なかなか使う機会もないので忘れてしまうんですけれども、そういった小さな子ど もたちのときに覚えてしまうということは素晴らしいことだと思いますし、専門的には手話の通訳 士という人がいまして、これは行政とか裁判とか医療とかにも必要なことではありますけれども、 普通に使うんだったら、十分そのぐらいで対応できますし、社会に出て行っても、そういう場面が あったら素直に話ができるんじゃないかということで、大変喜ばしいことだというようには思って おりますので、本市といたしましても、できるだけ障害児を受け入れていっていただきたいと思っ ております。 また、福祉教育の一環で福祉講話というものがあるんですけれども、この福祉講話というのは重 度の障害者が自分の体験や世間の厳しさ、また自分の将来を話してくれる、自分の体験に基づいて 子どもたちに話していくという講話があるんですけれども、この講師の先生方は県に登録しており まして、こちらで希望すれば、向こうから派遣してくれるということで、各学校では何回か開催さ れているとは思いますけれども、こういうことも、これからの教育の一環として、ぜひ積極的に取 146 り入れていっていただけないかなというようには思っております。 また、本市においても、何回ぐらいこういう福祉講話なんかをやっているのか、お聞きしたいと 思います。 次に、バリアフリー新法についてでありますけれども、以前も私、常々いつもお話しするんです けれども、アメリカのカリフォルニア州のバークレーという市は、世界一福祉の充実した町だとい うことをお話ししましたけれども、日本にも探したら、すぐお隣の岐阜県ですね、飛騨高山市、こ の高山市は平成17年3月に合併して、3市町で合併して9万4千人の人口で面積は2,177平 方キロメートルという、東京都と同じぐらいの日本一の広大な市として、また観光都市として広く 世間に知れ渡っておりますけれども、年間430万人ぐらいの観光客が来るそうです。 その9万4千人の中の6千人近い人たちが何らかの障害を持っていて、先ほど5%と言っていま したけれども、実際は6.3%の人たちが一緒に暮らしています。行政としましても、市民にとっ て住みよいまちは、観光客にとっても来やすいまちだということをコンセプトに取って、施策を実 施しているそうです。 観光都市と銘打って、道路の改修、歩行者ゾーンのカラーリング、車椅子・ベビーカー等の車輪 が落ちないように側溝にあるグレーチングの幅を気を付けたり、また多目的トイレは市内に 130カ所以上あるそうです。 また、民間業者やホテルのバリアフリー化には、市からも融資が出ますし、タクシーもサポート シート導入やノンステップバス、また点字や音声による観光マップ、拡大文字やら112カ国の言 語を使った観光マップ等も発行しております。バリアを取り、障害を取り除くまちづくりから、障 害・バリアを生まないまちづくりの視点も、高山市は誰にも優しいまちづくり条例として、国より も厳しい内容の条例を制定しているそうです。 高山市は皆さんも行ったことがあると思いますけれども、 山の中の傾斜地の多い町でありまして、 あまり市街地は広くないんですけれども、こんな山の中に高層ビルが建って、素晴らしいまちづく りをしているとは思うんですけれども、どこへ行っても坂道だらけでありますけれども、車椅子で 観光している人たちが大変だなというよりも、むしろ楽しかったなというような町だそうです。売 店やら、そういうようなホテルなんかでも、車椅子の目線に合ったところに商品を積んであるとい うような、 どこの店でもそういうような心配りをしておりまして、 車椅子の観光は大変だけれども、 楽しいなということで、また車椅子やら電動スクーター、ベビーカーの貸出や一時保育の保育所の 充実なんかもして、気軽に観光ができるということで、大変喜ばれておりますけれども、本市では 今から、これからどのような、今までも相当努力は重ねていっていただいているんですけれども、 本市も果樹観光・山岳観光がこれからの目玉として、そういう障害者の人たちが気楽に来られるよ うなまちづくりにしたいと思っておりますので、 行政からの今後の施策を教え願いたいと思います。 最後に障害者自立支援の就労と居宅環境の整備についてでありますけれども、平成18年に施行 された自立支援法は今までになかった就労移行や就労継続の制度が設計されたが、具体的には内容 が伴っておらず、 本市においても明確な施策は見当たらないところが現状でありますけれども、 2月 の公明党さんと南政クラブの合同の視察の折に、沖縄県の読谷村というところに視察に行ってまい りました。 この読谷村は村ではありますけれども、4万9千人という人口があって、庁舎も素晴らしい庁舎 がありました。25億円ぐらいでつくったという村でありましたけれども、とても素晴らしい村で はありましたけれども、今はその読谷村で障害者の法定雇用率というのは、公官庁で2.1%、民 間で1. 8%というように法定雇用率が決まっておるんですけれども、 この読谷村では公官庁で2. 147 5%、民間で3.5%という、素晴らしい数字を残しておりまして、でもその行政で指導しながら やった結果ではないと。今までの継続の流れの中で、そういう数字が残っているということは、私、 素晴らしいことだなと思っております。 行政が介入していろいろな施策で障害者雇用を手がけるのもいいんですけれども、自然とそうい うふうになってしまったというのは、もちろん戦争もあったでしょうし、いろいろなケガや、そう いう人たちも大勢いたかということで、いろいろな形の中で企業や商店等が障害者も必要だったと いうこともありますし、積極的に雇用していたということの結果の表れだというように思っており ますので、素晴らしいことだなと思っております。 また、読谷村の次に宜野湾市へ行ったんですけれども、やっぱり宜野湾市の市役所の周りも、市 役所の中に授産施設に委託した喫茶店なんかもありまして、そこではもちろん責任者は職員だと思 うんですけれども、そこで働いている人たちは障害を持っている方たちが、喜々として働いている と、読谷村もそうですし、宜野湾市の市役所の中にもそういう施設がありまして、これはいいこと だなと思っておりますし、その玄関の近くにはいろいろな障害施設の授産製品を販売していたり、 パンやクッキーなんかもたくさん並んでおりました。ついつい私もクッキーなんかたくさん買って しまったんですけれども、大変いいことだなというように、こういうことが少し行政からの支援か なというようには思っておりますので、本市としても、できるだけ法定雇用率、まだまだ大変でしょ うけれども、民間では下回っているということで、できるだけ支援をしていただきたい。 また、高山市においては、空き缶やペットボトルの分別を授産施設へ委託したり、繁華街にアン テナショップを設けて、障害者が積極的に働いて、社会参加ができるような形を取っておるという ことでありましたので、本市にもできるだけそういう施設があればいいなと希望しますし、また病 院や施設からできるだけ多くの方を退所・退院させていただいて、そういう社会参加ができるかな というように思っております。 またグループホームやケアホームを始めるときにも、市営の住宅の一室を低家賃で貸していただ いたり、そういう整備も行政の務めではないかと思っておりますので、今後ともぜひよろしくお願 い申し上げます。 以上、3点についての質問をいたしましたが、先ほども申し上げましたように、私の勘違いの質 問事項と質問要旨でありましたので、答弁内容の食い違いは多少あると思いますが、よろしく答弁 を願いたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(久保田松幸君) ここで昼食のため、暫時休憩いたします。 再開は午後1時30分といたします。 休憩 午前11時54分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 1時30分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 南政クラブの浅野伸二議員の質問にお答えをいたします。 浅野議員は1項目に絞って、3点細かく分けて質問をなさいました。 148 ユニバーサルデザインのまちづくりについて、私からは保育所・学校教育の充実、統合教育・福 祉教育の推進、これについてご答弁を申し上げます。 他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 ユニバーサルデザインとは、年齢や障害の有無にかかわらず、すべての人のためのデザインとい う意味であるということでありますが、多くの人が気軽に利用できるようにデザインすることをい い、また表しているということではないかと思います。 本市におきましては、保育所や学校の建設にあたりましては、これまでもスロープによる段差の 解消への取り組みや、障害者用のトイレなども設置するなどいたしまして、対応いたしてまいりま した。 また、小中学校の大規模改築を行うときにも、改めてエレベーターなどの設置をいたしておりま す。バリアフリーの考えを基本といたしまして、施設整備を実施しておるのが現状でございます。 また、今月の25日に竣工いたします、南アルプス市健康福祉センターにおきましては、子ども からお年寄りまでが気軽に利用できるコミュニティーホールや児童館会議室を備えるなど、ユニ バーサルデザインを取り入れた設計となっております。多くの皆さんが生涯学習活動のできる施設 といたしております。 このように、今後の公共施設の建設につきましては、バリアフリーはもとより、ユニバーサルデ ザインの考え方を取り入れていくことといたしており、本年度策定いたします、第2次南アルプス 市障害者計画の中におきましても、バリアフリーのまちづくりという項目を設けまして、その中で ユニバーサルデザインを取り入れた施設の整備を掲げておるところでございます。障害をお持ちの 方でなく、高齢者や児童・地域住民が気軽に利用できるような施設に意を用いてまいりたいと考え ておりますので、改めてご理解もいただきたいと思います。 以上で私の答弁といたしますが、他につきましては、部長からご答弁申し上げますので、ご理解 を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 保健福祉部長、石川幸夫君。 ○保健福祉部長(石川幸夫君) 浅野伸二議員のユニバーサルデザインのまちづくりについてのご質問の3点目、障害者の自立へ の支援・就労・居住環境の整備について、お答えをさせていただきます。 就労支援の強化につきましては、障害者自立支援法の大きな柱の1つとして、障害のある方々が 地域で暮らす中でできる限り通常の企業等での雇用、いわゆる一般就労が可能となるよう、国・県 においても、さまざまな就労支援策が講じられているところであります。 一方で一般就労が困難な方に対しては、 将来の就労に向けて必要な訓練を受けるための場として、 これまでにも授産施設や小規模作業所といった福祉的就労の場が提供されてきたところであります。 障害者自立支援法のもと、これまでの授産施設が担ってきた役割のうち、就労支援に関する部分は その目的に応じ、企業等への就労に向けて一定期間内に必要な訓練や職場実習・求職活動を行う就 労移行支援と、就労が困難な方や過去に就労経験のある方に継続して働ける場の提供を行う就労継 続支援とに分けられております。本市におきましては、いずれも訓練等給付事業の中で実施してお ります。 また、居住環境につきましては、障害者自立支援法の柱である地域生活への移行を推進する観点 から、共同生活援助、いわゆるグループホームに加え、より重度の方にも対応する共同生活介護、 ケアホームが新たに制度化されたところであります。 149 本市におきましても、グループホームは訓練等給付事業として、ケアホームは介護給付事業とし て実施しております。なお、障害者の自立支援・就労・居住環境の整備について、ユニバーサルデ ザインのまちづくりとのかかわりにつきましては、障害の有無・年齢・性別等にかかわらず、多様 な人々が利用しやすく、快適に生活していくことを目的としておりますので、これからはそうした 考え方の中で施策を進めていかなければならないと考えております。 現段階におきましては、このユニバーサルデザインの内容を知っている方も少ないように思われ ますので、職場や居住環境ばかりでなく、あらゆる方面でこの考え方を理解していただけるよう、 これからも普及啓発を行ってまいりたいと考えております。ご理解をいただきたいと思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長、小池厚君。 ○建設部長(小池厚君) 浅野伸二議員の2つ目のバリアフリー新法における道路や公共施設のバリアフリーについての質 問にお答えします。 平成6年に高齢者および身体に障害を持つ方などが学校・事務所・共同住宅などの特定建築物を 円滑に利用できるようにするために施行されたハートビル法は、建築物に段差のない出入り口、視 聴覚に障害を持つ方に利用しやすいエレベーター、車椅子でも楽に利用できる駐車場などの基準が 規定されており、この法律に基づいて各市町村の公共施設も建設されてまいりました。 しかしながら、この法律による建築物でのバリアフリー化は進んできましたが、他の施設との連 携がなされておりませんでしたので、平成18年にハートビル法と高齢者および身体に障害を持つ 方などの公共交通機関を利用した移動の円滑化を促進するために制定された、交通バリアフリー法 が統合され、バリアフリー新法が制定されました。 本市においては、甲西中学校の新築工事、櫛形中学校の大規模改修工事などの学校施設、市健康 福祉センターならびに市消防署の建設につきましては、バリアフリー新法に基づいて設計段階から 高齢者および身体に障害を持つ方などの意見や要望をお聞きする中で建設を行ってまいりました。 また、市道山寺桃園線・櫛形7号線および下宮地荊沢線などの幹線道路の歩道をバリアフリー化 し、新設される公共施設周辺につきましても、高齢者および身体に障害を持つ方などが訪れる際に 支障のないバリアフリーの歩道設置など、公共施設と道路との円滑な移動ができるような整備を随 時実施しているところであります。 今後も既存の公共施設周辺の歩道設置や歩道のバリアフリー化を促進するため、高齢者や身体に 障害を持つ方が身近に感じる歩道の段差解消など、必要な個所の意見や要望をお聞きする中で、バ リアフリー化を順次進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げま す。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありますか。 浅野伸二君。 ○19番議員(浅野伸二君) 時間となりましたので、再質問ということではないんですけれども、本市の福祉施策といいます か、 行政については県下の27市町村の中でも、 私はトップクラスだというように思っております。 これは合併前、6町村それぞれが努力をしたこともあるし、また合併してからも多くの人たちの理 150 解と努力のたまものだと思っております。 福祉には、これでいいということはありませんけれども、これからも行政・議会ならびに市民の 皆さんで、より良い、住み良い、暮らしやすい南アルプス市になるよう、努めてまいりたいと思い ますので、ぜひよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(久保田松幸君) 以上で浅野伸二君の質問を終結いたします。 次に、質問順位11番、齊藤博明君の発言を許します。 2番、齊藤博明君。 ○2番議員(齊藤博明君) 公明党の齊藤博明でございます。 本日は2点3項目にわたり質問させていただきます。 まず最初に、芦安地区の将来展望についてお伺いいたします。 芦安地区に古くから伝わる、しょうゆの実という大豆と麹で作る伝統の郷土料理をご存じでしょ うか。山村の貴重な蛋白源として、晩秋から早春にかけ、往時はすべての家ごとに手間暇をかけた 我が家の味を作っていたそうです。まさに独立した生活文化を持つ芦安地区ならではの生活の知恵 であり、食文化であると思います。 芦安小学校・中学校の給食の献立にも採用され、食育の一端を担う大変に重要な食資源と認識し ております。 学校給食の自校方式による食育への期待が大きく取りざたされているさなか、 本年2月 13日の新聞紙上に芦安の給食施設統合へとの記事が掲載され、突然の報道に私は驚きを禁じ得ま せんでした。 昨年9月の定例議会の席上、石川壽議員の公共施設の再配置計画についての代表質問に対し、今 沢市長は現在、教育委員会の職員によりワーキンググループを設置し、教育施設の現況調査など、 さまざまなケースの検証を行っている。さらに来年度には施設データを整え、課題を明らかにした 上で有識者や公募による市民を含めた検討組織を立ち上げ、平成22年度末までには検討結果を出 す予定と回答しています。 また、平成21年12月21日付け南アルプス市連合PTA会長宛の平成21年度市内小中学校 22校の統一要望事項についての回答においても、野田教育長は公文書の中で「教育施設の統合整 理については、ワーキンググループの作業を踏まえてから、平成22年度には公募による市民や学 識経験者等による検討組織を立ち上げ、検討を行う計画ですが、初めから統合整理を目指すもので はなく、施設の持つ価値や地域での役割を検討する中で理想の形に近付けることが、教育施設の再 配置である」と明言しております。 この点からも、児童・保護者への試食を持って、4月よりセンターへ移行しようとする今回の提 案は、あまりにも早急であり、検討組織にも諮られることもないなど、市長や教育長の答弁にも大 きな相違が認められます。 上記経緯に釈然としない、芦安地区の保育所保護者会および小中学校のPTAは連名で試食を既 成事実とし、なし崩し的にセンター移行を是とする結論には、断固承服しかねるとし、市教育委員 会宛に公平・公正を求める意見書を提出したとも聞き及んでおります。 そもそも食育の観点から自校方式の学校給食がセンター方式よりも教育的な効果に優れているこ とを国が認め、センター方式推進から方針転換したことはご存じのことと思います。2005年に 成立した食育基本法に基づき、2006年3月には食育推進基本計画が策定されました。計画では 151 家庭・学校・保育所・地域等、社会のさまざまな分野において、教育関係者・農林漁業者・食品関 連事業者等、多様な主体が取り組む国民運動とし、子どもに望ましい食習慣等を身に付けさせるた めには、学校・家庭・地域社会の連携が重要とうたっております。 また、学校給食が子どもたちの食育に果たす役割も重要視され、基本計画の中に各教科等におい ても、学校給食が生きた教材としてさらに活用されるよう取り組むほか、地産地消を進めていくた めにも単独調理方式、外部自校方式による教育上の効果等についての周知と普及を図ることを明言 されております。 以上のことにかんがみ、深い教育的観点から地域に根ざした食育を推進しようとする国の方針と 逆行する形で、現行の自校方式、具体的には隣接する3施設のミニセンター方式から、広域のセン ター方式に移行することは、簡単に理解できることではありません。 ワーキンググループの意見は意見としながらも、改めて立ち上げた検討組織の中で十分に審議し ていただきたいと強く求めるところであります。食育のみならず、南アルプス市の象徴ともいうべ き、地域文化の発信地である芦安には、芦安だからこそできる、芦安でなければできない、教育実 践と文化の伝承があります。地域と連携する温かき教育現場を崩してはなりません。市長のご見解 を求めます。 続いて、別の視点から芦安教育の素晴らしさを検証いたします。 南アルプス世界自然遺産登録山梨県連絡協議会が主催し、去る2月11日に本市で行われた南ア ルプスシンポジウムは、さまざまな角度からの示唆に富み、非常に興味深い内容でありました。そ の中で特に関心を覚えたのは、来賓あいさつの中で語られた文部科学省大臣官房国際課国際協力室 長によるユネスコスクールと、持続発展教育についてでありました。 持続発展教育とは、持続可能な社会の担い手をはぐくむ教育であり、①人格の発達や自律心・判 断力・責任感などの人間性をはぐくむこと、②他人との関係性・社会との関係性・自然環境との関 係性を認め、かかわり・つながりを尊重できる個人をはぐくむことの2つの観点が必要とされてい ます。 一方、ユネスコスクールは環境教育や世界遺産、地域の文化財などに関する教育等をテーマとす る、持続発展教育の推進拠点であり、文部科学省およびユネスコ国内委員会もその加盟校増加に取 り組んでおります。 特筆すべきは、現在、芦安小学校・中学校で行われている地域連携教育が主体的な実践教育によ る持続可能な社会の実現に向けて期待される取り組み例として、十分にユネスコスクールの加盟承 認にかなう内容であると、文部科学省担当官より評価されたことであります。 芦安の地の自然景観の美しさと厳しさが、 そしてその地に住まう温かき心の人々の存在が、 現在、 他に類を見ない地域文化を創造してきたことは、間違いありません。教育とは共育、共にはぐくむ ことであり、家族はもとより、地域住民すべてが支え合っての崇高なる営みであると思います。 そして、改めて世界自然遺産登録を考えるとき、芦安地区の生活様式に裏打ちされた尊い文化遺 産の継承なくしては、その成立はなし得ないと確信しています。言うまでもなく、旧芦安村が合併 に加わることがなければ、本市の名称が南アルプスになることも、堂々と南アルプスを世界自然遺 産に登録しようとすることも、あり得なかったはずであります。南アルプス山麓の自然環境に息づ く芦安の生活様式の実体験や探求学習が、地域住民との麗しい共同関係のもと、この地、芦安の教 育の場でしっかり継承されていってこそ、登録に値する栄誉が授けていただけると考えます。 また、絶妙な地形と集落の配置から縁側喫茶が、今なお可能である心温かき村だからこそ、村と 縁する、その山並みは、その景観の美しさと多様な生物圏とともに世界自然遺産の登録を許される 152 と思います。 現在、芦安の地で行われている地域連携教育の実績が南アルプス世界自然遺産登録の大きな評価 点と考えますが、県下初となる芦安小学校・中学校のユネスコスクール加盟申請に向けての、市当 局の見解をお伺いいたします。 続いて2点目です。 畑地に点在する危険池に対する安全対策についてお伺いいたします。 本市の北部地域は御勅使川の氾濫によって生まれた、日本有数の扇状地です。ご承知のように、 この地域は古くから原七郷と呼ばれ、月夜にも灼けるといわれた常習の干ばつ地帯でした。まさに 民百姓の歴史は、そのまま水を求める歴史でもありました。 現在、本市が日本有数の果樹地帯と誇れるのも、江戸時代にさかのぼる徳島堰の開削、昭和30年 代の野呂川上水道の敷設、そして国営の釜無川右岸土地改良事業に至る永い水との戦いがあったこ とは、周知の事実であります。 そして昭和48年に釜無川右岸土地改良事業の完成に伴い、遠隔操作で末端のスプリンクラーに 水が送られるシステムが構築され、ついに灌水面積が1,700ヘクタール以上に及ぶ果樹園地帯 が開発されたのでありました。 原七郷の地域には、水との苦闘を強いられた昭和30年代半ば、地元の農業協同組合の指導のも と、農地の水源確保のために農振・農業振興の池が数多く設置されました。しかし、先に述べたス プリンクラーおよび消毒用水源設備の設置以降は、本来の使用目的が果たされないまま、約50年 が経過しています。現在に至る間、公共工事等で取り壊されたもの、地権者の合意で自主的に排止 されたもの、また防火用水として地元地域で管理使用しているもの等もありますが、転落防止用の 柵などの設備もないまま、危険な状態で放置されている池が数多く存在するのが現状です。 このような状況を憂慮してきた在家塚区長会、 中込久典区長会長以下10名は、 平成20年12月、 地区内の設置図面を入手した上で、全員で現場確認を実施し、緊急に危険回避が必要な池のリスト アップを行いました。併せて、同時期に行われたまちづくり懇談会において、住民の安全確保を第 一義として、除去する方向での行政指導を求めました。 その結果、懇談会の回答として、まずは実地調査を行い、次にこれを設置した農協とも協議しな がら、今後に向けて検討してまいりますとの市の意向が伝えられました。 しかしながら、市の回答から1年以上、担当部署には池の設置図面を渡し、現地確認に同行する とのお約束をいただきましたが、いまだに区長会長宅には連絡がありません。リストアップされた 中には、白根東小学校の通学路に面している池もあり、PTAからも強く改善要望が出されている ところであります。 昨年末には、北杜市において児童がため池に転落し、死亡するという痛ましい事故が起こってお ります。事故後に慌てて転落防止柵の設置を行ったという報道もむなしいばかりであります。農協 が設置指導し、地権者がいることから、除去に向けての行政指導や執行も困難であるとは想像いた します。しかし、何よりも未来の宝である子どもたちが、そして市民全員の安全と安心を確立する ためにも、在家塚地区はもとより、市内の該当する池を実地調査し、速やかなる安全対策を講じる べきであると考えますが、市当局のご見解をお伺いいたします。 以上で質問を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 153 ○市長(今沢忠文君) ただ今、公明党の齊藤博明議員から心を込めて2項目にわたってのご質問をいただきました。 私は2点目になります、畑地に点在する危険池に対する安全対策について、答弁いたします。 他につきましては、教育長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 ご案内のように市内には農業用のため池といたしまして、かんがい用に利用されている比較的規 模の大きいものが15カ所ございます。 また、それ以外にも齊藤議員のご指摘のとおり、いわゆる農振の池といわれる防除用の貯水池が 白根地区に73カ所設置されております。これらの池につきましては、昭和30年代半ばから、果 樹の消毒に利用するために、農業協同組合が主体となって設置された貯水地であります。スプリン クラーなどがかんがい用水の普及に伴いまして利用されなくなり、50有余年の年月を経過した中 で、 現在は水源確保のための機能を失い、 こんにちに至っておるのが議員のおっしゃる事柄であり、 また現状であります。 また、まちづくり懇談会におきましても、改善を図るようご要望をいただいているところであり ますが、特に在家塚地区よりご指摘のあった7カ所につきまして、市では調査を行った結果、農道 に面しており、安全対策がされていない5カ所を含めまして、いずれも個人所有のものでありまし たので、所有されている方々に対しまして、早急に安全策を講じていただけるようにお願いいたし たところであります。 また、点在するその他の池につきましても、農協および関係者と十分な協議を行いながら、危険 個所の対策を講ずるようお願いいたしてまいりたいと考えておるのが、現在の状況下であります。 当面そのような事柄を理解していただきながら、目的達成に対処いたしていきたいと思いますの で、ご理解を賜りたいと思います。 もう1点は教育長からご答弁を申し上げます。 ○議長(久保田松幸君) 教育長、野田正俊君。 ○教育長(野田正俊君) 齊藤博明議員のご質問にお答えをします。 質問通告書をいただいて答弁を考えたのですが、22分の持ち時間で14分、質問をしていただ きまして、私に与えられた時間は4分30秒です。可能なところまで、答弁させていただきます。 1点目の芦安地区の将来展望についてのうち、1つ目の芦安の給食施設の存続について、お答え をいたします。 芦安共同調理場の移行につきましては、これまでも平成19年3月の公共施設の再配置方針など の行政改革の観点、また事務事業評価の中でも、その非効率性からご指摘をいただいてきたところ であります。これまでも地域性を十分考慮する中で、施設の維持管理費等について、極力無駄を排 する中で、懸命な努力を進めてきたところであります。 しかしながら、小中学校生と教職員、また芦安保育所を含めて70食に足りない現状では、それ も限界があります。 また、市内の給食費の統一については、給食費の算定基礎は賄い材料費であることから、少量購 入と大量購入では、 おのずと差が生じてしまいます。 平成21年3月に芦安住民意向調査において、 「給食数が減少し、給食費負担も大きくなっているが検討するべきか」との問いに対し、56.6% の人が検討すべきであると回答、県内屈指の白根・八田給食センターを活用すべきであるとか、白 根・八田給食センターで作って、届けてもらえれば十分との意見がありました。反対に検討すべき 154 ではないが18.4%と少なかったことから、直ちに検討を進めたところであります。 また、時期を同じくして、教育施設再配置のための職員によるワーキンググループの現状分析の 結果が集約されました。その中で賄い材料費を除く経費について、白根・八田給食センターや若草 給食センターなどにおいては、1年間で給食1人当たり約3万円に対し、芦安学校給食共同調理場 では9倍の27万円となっていることが、他の施設の現状とともに報告されました。 こうした背景があって、教育委員会としては芦安共同調理場において、白根八田給食センターの 調理による試食を実施し、 住民意向調査の反対意見の中にあった、 「温かい給食が食べられなくなる」 や「行事食や珍しいメニューなどの地域色がなくなってしまう」という意見に対しての検証も進め たところであります。 一番寒い時期である2月上旬の2週間に、 白根・八田給食センターから給食の配送を行いました。 雪が降って道路の凍結もありましたが、時間通りの配送が行われました。食器数が違ったりなど、 配膳に時間がかかったものの、温かい給食の実現については、問題のないことが分かりました。こ の試行期間中には、保護者の試食も2日間実施し、アンケート調査も並行して行いました。子ども たちは、慣れ親しんだ給食と比べると、味が薄かったりと不評も多かったのですが、これは児童生 徒が栄養士の味付けに慣れていなかったためであり、さまざまな学校で給食を体験している教職員 の方々には、おおむね好評でした。 また、保護者の方のアンケート結果では、白根・八田給食センターから給食を運ぶことについて、 どちらかと言えば賛成が2人、反対が4人、どちらでもよいが6人でした。給食費が統一できるこ とについては、賛成が3人、どちらかと言えば賛成が2人、反対が2人、どちらでもよいが5人で した。 こうした結果を踏まえて、平成22年4月から白根・八田給食センターから給食を配送すること とし、2月26日に説明会を開催したのですが、白根・八田給食センターの能力、災害時の対応、 行事食などへの対応や温かい給食の実現、配送等についてはご理解をいただいたものの、検討組織 での検討を経ないで、 結論を出したことなどにより、 ご理解をいただくまでには至りませんでした。 そこで再度3月9日に説明会を開催し、4月から移行するのではなく、4月から再度、試行実施 することとして、この期間中に教育施設の再配置検討組織で検討を行っていただき、検討結果の報 告を受けて結論を出していく方針を説明し、ご理解をいただいたところであります。 この芦安学校共同調理場の移行につきましても、受け入れ側の白根・八田給食センターに余力が あり、現状の人数、設備で対応できるため、新たな費用負担は配送委託料だけであり、芦安学校共 同調理場を要する経費、約2千万円を削減できるという財政上のメリットもありました。他の単独 調理方式の学校給食施設の移行の場合には、調理数も多いため、全体として経費節減にはつながり ますが、移行時に設備費が、また人件費についても単独校にはスケールメリットが少なくなるもの の、ある程度はかかりますので、施設の更新整備と合わせた時期に検討していくものとして、芦安 共同調理場の移行を先行させたいと考えたところであります。 ○議長(久保田松幸君) 2番、齊藤博明君に申し上げます。 答弁中でありますが、ただ今をもって公明党の質問の持ち時間が80分に達しましたので、答弁 はすべて終わっておりませんが、以上をもちまして、2番、齊藤博明君の質問を終結いたします。 次に、質問順位12番、石川壽君の発言を許します。 8番、石川壽君。 155 ○8番議員(石川壽君) 8番、石川壽です。 一般質問をさせていただきます。 最初に下水道について質問をさせていただきます。 限られた地域に多額な費用をかけて建設される下水道事業は、直接利益を受けない人の負担は公 平性を欠くので、利益を受ける皆さまは建設費の一部を負担するようになっている。この負担金は 都市計画法第75条の規定に基づき、南アルプス市都市計画下水道事業受益者負担金に関する条例 で定められている。 しかし、加入率が低いのは、受益者負担金制度による土地の面積による算定がネックになってい るのではないかと思われます。特に郊外の住宅や農家などは敷地面積が広い、利益を受けない人の 負担は公平性を欠くと言いながら、受益者負担の方々に格差があるのは問題である。1軒いくらと か、住宅面積による算定にすべきと考えるが、またそこで条例改正と下水道整備の進捗状況と加入 率等について、お伺いしたいと思います。 2つ目に、学校と教育関係について、お伺いいたします。 1つ目に、学校の耐震化は県下に先駆けて進められております。学校には、児童や生徒向けの災 害時のマニュアルは整備されていますが、地震等の災害時に避難場所となる一般向けのマニュアル がないことに付け加えて、発電機やシーツなどの物品の配布もない現状であります。避難場所の運 営が現実的に成立できる実効性のある運営マニュアルを策定することをお願いしたいと思います。 2つ目、避難場所となる学校、特に校舎内の開放は管理職の指揮命令が重要であります。地元の 管理職が多くいることが望まれます。また、教育の成果を上げるためにも、地元勤務か近距離通勤 が望ましいと思われます。CO2削減と叫ばれている折、ガソリンを使いながら公害をまき散らし、 遠距離通勤で疲れ、事故の危険性を感じながら通勤するのは、避けるべきだと考えております。 以上の観点から、新任の管理職、現時点では県の方針として新しく管理職になる方は、みんな遠 くへ行くということになっていますが、新任の管理職の異動は市内にとどめておくべきだと思いま す。 3つ目に、機構改革で南アルプス市教育推進課が発足して約1年が経過いたします。学力向上な どを含めて、成果についてお伺いしたいと思います。 4つ目、現在、教育委員会の教育委員は旧町村の輪番制で成立されています。合併して7年が経 過し、学校教育・社会教育やスポーツ・文化等も旧町村の壁がなくなり、一体感が生まれてきてお ります。そこで教育委員の選出は市内1区制か2区制にできないか、伺います。 大きく3つ目に、再配置計画ですが、以前から何回か質問させていただいていますけれども、具 体的な計画案が示されず、進捗状況が遅すぎと感じております。今回は2点に絞り質問させていた だきます。 1つ、インフォメーションセンターが開設され、北岳山荘が改築されれば、登山客が増加するこ ととなります。そこで温泉ロッジは100人から200人宿泊できる規模で改築することを望みま す。 また、送迎バスを用いて宿泊者はもとより、日帰りのお客さんもたくさん呼び込めば、通年営業 が可能になり、新緑・紅葉祭り等のイベントも宿泊客や日帰りのお客さんを取り込んで開催できる と思います。 2つ目、温泉ロッジには露天風呂も整備されることから、芦安地区にある公営温泉および市内の 温泉施設の再配置計画をお伺いしたいと思います。 156 費用対効果というようなことを考えてみますと、芦安にある山渓園、こちらは年々委託料が増し ています。平成18年が612万4千円でしたが、今年度の予算は731万5千円と年々上がって きている。 一方、利用客は平成17年には5,397名おりましたが、だんだん減ってきて20年には4, 807人ということで、これは果たして有益なのかどうかということを検討する必要があると思い ます。一例ではありますけれども、参考にしていただければと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 新風クラブの石川壽議員の質問にお答えをいたします。 石川議員からは項目的には多くの項目をいただいておりますが、私からは2点目の学校教育関係 について答弁をいたします。 他につきましては、関係の部長、教育委員長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたい と思います。 教育委員会は地方教育行政の組織及び運営に関する法律によりまして設置されております。委員 の定数につきましては、5名でございますが、また5名の合議によりまして、職務を遂行する行政 委員会でありますが、実際の業務処理のためには事務局があります。教育委員は地方公共団体の長 が議会の同意を得て任命することになっております。委員長は委員の互選によって選ばれてまいり ます。 ご質問の教育委員の選任につきましては、市内の全域から幅広く人格が高潔で教育・学術および 文化に関し、識見を有する方々の中から就任をお願いしておるのが現在の状況であります。 市といたしましては、学校教育はもとより、芸術・文化・スポーツと幅広い教育施策の展開に意 を用いながら対応してまいらなければならないと考えておるところであります。 特に、ご質問の点につきましては、今後は改めてその対応について検討いたしながら、民意をしっ かり把握した中で選任をいたしてまいりたいと思っておりますので、 ご理解を賜りたいと思います。 以上で私の答弁といたしますが、他につきましては、関係の部長、教育委員長からご答弁申し上 げますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 石川議員のご質問にお答えします。 まず、1点目の温泉ロッジの規模の拡大についてでありますが、すでにご承知のとおり、温泉ロッ ジ整備改修工事の設計業務委託費を12月定例議会において議決していただいたところであります。 この設計業務の内容につきましては、温泉ロッジを解体撤去し、夏山登山シーズン中のマイカー規 制に対応する市営駐車場の拡幅工事、休養棟の1階客室を和室から洋室に改修する工事、エレベー ターを設置する工事、厨房を設け食堂に改修する工事、白峰会館の外装を改修し、展望風呂に露天 風呂を設置する工事であります。 これらの改修工事につきましては、国・県の同意も必要になり、現在協議中であり、夏山登山シー ズン終了後に実施する予定であります。議員のご質問にありますように、平成22年6月には広河 原に環境省で新築されたインフォメーションセンターの開設、北岳山荘につきましても、山梨県が 157 大規模修繕を行う予定であり、登山客が増加することが今後予想されますが、現状、夏山登山シー ズン中のピーク時には、 市営駐車場に駐車できない車両が市道の路肩等に駐車し、 交通渋滞を招き、 住民および観光客の通行に支障を来たしている現状であります。 今回、老朽化した温泉ロッジを解体し、駐車場の拡幅を実施することにより、交通渋滞を解消す るとともに、マイカー規制に伴うバス・タクシー利用者の利便性の向上を図りたいと考えておりま す。現状の温泉ロッジの宿泊機能につきましては、規模は縮小しますが、厨房の設置および客室の 改修、露天風呂の設置等、リニューアルし、宿泊機能を充実する考えであります。 今後につきましては、民間の旅館・民宿・ペンションへの集客の促進を図り、ご利用いただく中 で、それでも需要と供給のバランスが大きく崩れるようであれば、運営内容等、協議検討していき たいと考えますので、ご理解をお願いいたします。 続きまして、2点目の公営の温泉施設の再配置計画についてでありますが、本市の温泉施設は地 域活性化対策や地元住民の交流、 健康促進の効果等を目的とし、 温泉施設を整備してまいりました。 旧町村で整備した温泉施設は9カ所あり、現在は芦安地区の温泉ロッジ、みどりの郷くつさわ以外 はすべて指定管理者制度を導入し、運営している現状であり、指定管理者制度を導入することによ り、サービスの向上、集客アップ、運営の安定、市の財政負担軽減を目指しているところでありま す。 運営コストにつきましては、民間運営により、市直営の維持管理費と比べ、全般的に経費の削減 が図られていますが、温泉施設は経年劣化の進行が早く、修繕の必要な個所が目立ち始めており、 運営を維持していくためには維持補修費の投入を継続していく必要があります。 また、近年、新しい温泉施設が増加し、利用者の利便性が向上する一方で利用客の分散化により、 利用者数が減少傾向にあり、利用料収入も増加が見込めないことから、今以上のコスト削減は難し い状況であります。 平成18年度に策定した第1次方針では、市内公共温泉をやまなみの湯、遊湯ふれあい公園、樹 園、金山沢温泉の4施設に統合する方向で検討するとしていますが、これまでは具体的な検討は進 んでいない現状であります。今回、温泉ロッジがリニューアルすることもあり、改めて芦安地区も 含め、それぞれの施設の持つ特徴と市内における適正な公共温泉の配置分布を分析し、廃止を含む 施設の整理統合を検討してまいりたいと考えております。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 建設部長、小池厚君。 ○建設部長(小池厚君) 石川壽議員の下水道についてのご質問にお答えします。 平成22年3月1日現在、下水道事業の進捗状況につきましては、加入促進に向けた住民説明会 の開催などにより、皆さまのご理解をいただく中で普及率が36.6%、水洗化率は75.1%と なっております。また、世帯加入率は75.8%となっております。 下水道事業は受益者負担金制度を取り入れ、整備を進めており、南アルプス市都市計画下水道事 業受益者負担に関する条例に基づき、土地の面積に対して1平方メートル当たり310円の負担を していただいております。この金額につきましては、釜無川流域下水道供用開始時に公平性などが 最も考慮される算定方式として示され算出したものであり、1町を除く釜無川流域全体の市町村に おいて、条例制定されたものが合併後も引き継がれ、現在も同じ金額で負担をいただいているとこ ろであります。 158 受益者負担金の納付につきましては、加入者の皆さまの経済的負担軽減に配慮し、年3回で3年 間、全9回に分けて納付していただいておりますが、一括納付される際には報奨金交付制度を設け まして、納付の促進を図っております。 また、未加入世帯には職員が訪問して下水道加入促進を図っておりますが、受益者負担金に対す る指摘よりも、 新築で合併浄化槽を設置したばかり、 高齢者世帯であとに住む者がいないをはじめ、 経済的や事業自体に反対などの理由により、下水道に加入しないというご意見が多数を占めており ます。 市としましては、すでに供用開始された区域における下水道未加入世帯に対し、引き続き職員が 順次訪問して環境面をはじめとする下水道加入のメリットを説明しながら、未加入世帯の解消を図 りたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。 以上で答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 教育委員長、古屋正君。 ○教育委員長(古屋正君) 石川壽議員のご質問の2点目、学校教育関係についてお答えをいたします。 1つ目の避難場所運営マニュアルの策定に関しましては、市といたしましては、平成19年南ア ルプス市避難所運営マニュアルとして策定いたしました。 また、ご指摘のように、学校の耐震化につきましては、市は県下に先駆けた取り組みを行ってお り、平成20年度末に校舎は100%耐震化が完了しております。さらに平成24年度中には屋内 体育館につきましても、すべて耐震化が完了する予定です。 地震等の災害が発生した場合、児童生徒のみならず、地域住民の避難場所として学校施設が使用 されることが想定されますが、市内のすべての小中学校におきましても、各校の現状に即して避難 所管理運営マニュアルが定められております。 しかしながら、いったん災害が発生した場合は、避難所開設から住民の受け入れ、またその後の 運営に関しましては、市当局と学校との連携がスムーズでなければなりません。 そこで過日、市総務部危機管理室、みんなでまちづくり推進課、教育委員会教育総務課、南アル プス教育推進課、各支所長、校長会代表者による災害時における避難所開設時等にかかわる打ち合 わせ会を開催し、南アルプス市避難所運営マニュアルおよび代表校の避難所管理運営マニュアルを 持ち寄る中、現状の把握と課題の確認を行いました。 その中で市当局と学校との共通理解をより一層図ること。また、学校における避難所管理運営マ ニュアルにつきましては、危機管理室の指導のもと、より改善も図ることを確認いたしました。 最後にご質問にありました、発電機やシートなどの物品につきましては、櫛形総合体育館西側に ある市防災備蓄倉庫および各支所に保管され、万が一の場合には配布するような体制を取っており ます。 なお、市防災備蓄倉庫につきましては、市ホームページにも記載されております。今後は備蓄物 品のより一層の充実が課題となっております。 次に2点目の、新人管理職の異動は市内について、お答えします。 ご存じのとおり、管理職を含め県費負担教職員の人事異動に関しましては、県教育委員会が人事 異動実施要綱に基づき進めております。その方針の1つとして、教育効果を高めるために全県的視 野に立って、広域人事交流を進めることとしております。 この方針に従って、新任の管理職につきましても、原則として他郡市や行政職等に配置されてい 159 るのが現状であります。 ご指摘のように、 危機管理上からも管理職は特に近距離の市内の勤務が望ましいと考えますので、 引き続き県教育委員会に要望していきたいと考えております。 次に3点目の、機構改革後の南アルプス教育推進課の成果はについて、お答えをいたします。 本年度、組織の見直しに伴い、新設された南アルプス教育推進課は教育相談や不登校対策等の業 務量の増加や教員評価、学校評価など従来行っていなかった業務が市教育委員会に移管され、学校 教育行政が多様化・複雑化していることから、これらの教育指導、学校経営に関する業務を特化し、 南アルプス教育の推進を図るために設置された課であります。 本年度も市学校教育指導重点を踏まえ、進んで自己の課題に取り組み、新しい時代をたくましく 生きる行動力と社会の変化に対応できる柔軟な思考力や創造性を持ち、ともに生きようとする思い やりの心を持った、心身ともに健康な児童生徒の育成を目標に、主に市教育委員会指定研究事業、 学校地域支援本部事業、特別支援教育、教育相談適応指導教室を含む教育支援センター業務等の推 進に取り組んでまいりました。 その成果といたしましては、主に新学習指導要領の移行期に対応した教育指導の充実が挙げられ ます。具体的に申し上げますと、まず4つの市教育委員会指定研究事業の充実であります。 1つ目の地域ふれあい道徳教育推進事業は、市の学校教育の最重点項目である豊かな心を育てる 道徳教育の充実を目指し、家庭や地域と連携し、地域に道徳の授業を公開する事業であり、今年度 も市内全小中学校を指定いたしました。公開授業とともに、地域懇談会や講演会等も行われ、学校 と地域の方々がともに市の子どもたちのことについて考える良い機会になったと報告を受けており ます。 また、2つ目の学びの質を高める授業づくり推進事業は、新学習指導要領においても、その改善 が求められているところでもある「習得」 「活用」 「探求」を意識した学習において、子どもたちが 生き生きと表現の共有ができる。聴き合い、学び合う授業を通して、質の高い学びを保障する授業 づくりを進めていくことを目的にして、今年度も小中学校3校を指定し、各学校の校内研究の支援 と指導にあたってまいりました。 去る2月25日には今年度、指定校の研究の成果を市内の教職員に広く還流するための市指定研 究発表会、 および教育講演会を開催し、 市内の多くの先生方とともに学び合える機会を設けました。 3つ目の、いじめ・不登校未然防止推進事業、4つ目の南アルプス登山体験推進事業と、それぞ れ大きな成果を上げているところでございます。 時間の関係もございまして、成果について具体的にすべてお答えすることができませんが、今後 も指定研究事業を核として、基礎学力の定着と自ら学ぶ意欲や態度の育成、生きる力の育成と開か れた学校づくりの推進、思いやりの心をはぐくむ生徒指導の充実、豊かな心を育てる道徳教育の充 実を重点目標とした南アルプス教育の推進および充実に、さらに取り組んでまいりたいと考えてお ります。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 石川壽君。 ○8番議員(石川壽君) 時間がありませんので、お願いということにさせていただきます。 まず1点目の、下水道事業ですが、ここに一例が、算出例がありまして、先ほど部長が言われま したように、平方メートル当たり310円ということで、300坪の家であれば30万7,215円 160 かかる。これに設置関係の工事費が上乗せになるということで、非常に問題があるのではないかと いうのは何でかというと、やっぱり田舎へいくほど敷地面積が広いわけです。だから加入したくな い。そんなに金が出せるわけがない。 隣の町場へいくと、敷地面積が狭いわけで、それだけ負担金が10万円ぐらいで済む。何でその 田舎でこんなに納めると。公平性が逆に欠けているではないかというのが1点あるので、ぜひ条例 の改正をしてください。 それから、ここに南アルプス市の避難所運営のマニュアルがありますけれども、ここに市の職員 を2名配置しますと書いてある。 この職員がどういう仕事をするのか。 それから職員が行くまでは、 学校の職員がリーダーシップを取りなさいと書いてある。何をするんですかということなんです。 このままではよく分からないという問題が学校現場からあるということ。 それから、あと8秒ですから、やっぱりいろいろな検証をしていただいて、費用対効果。これを 見ると、やっぱりいろいろな形で費用をかけていても、ではさっきの山渓園、1日何人行っている んですか。計算をしていただきたいなと思います。 以上で終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で石川壽君の質問を終結いたします。 ここで暫時休憩といたします。 再開は午後2時45分といたします。 休憩 午後 2時30分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 2時45分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、質問順位13番、亀ケ川正広君の発言を許します。 なお、亀ケ川正広君からパネルを使用したい旨の申し出がありました。 これを許可いたしますので、ご了承願います。 15番、亀ケ川正広君。 ○15番議員(亀ケ川正広君) 3点にわたり一般質問を行います。 今回は市民生活が少しでも豊かになるように願って、質問をいたします。 第1問目は、公共事業の入札改善で市内にお金が落ちるように求める質問です。 厳しい財政状況のもと、市の公共事業も縮小していますが、それでも限られた公共事業であって も、経済波及効果が市内にできるだけ及ぶよう工夫したいです。そういう点で昨年の消防防災セン ターの外構工事以降、入札公告に記載される確認事項として、施工にあたっては下請契約、工事資 材の調達を行う場合には、市内業者の積極的な活用について、特段の配慮を願いたい、このように 記載するようになったことは、すごく良いことであり、高く評価したいと思います。 これは請負業者が市内業者であっても市外から工事資材を調達してしまっては、経済波及効果が 薄くなってしまうからです。施工にあたっては下請契約工事資材の調達を行う場合には、市内業者 の積極的な活用について、特段の配慮を願いたいという、この記述は市内業者の積極的活用の促進 に役立つと思います。 併せて、この市内業者の活動をさらに促進するように、特段の配慮を願いたいというお願い事に 161 とどめずに、工事資材の調達の市内からの調達度の割合の事後報告を求め、その結果を経営審査評 点の客観点に加えるようにしたらどうでしょうか。 これは工事資材とともに、工事従事者についても、市内在住者を優先するように求め、この点に ついても同様に事後報告と評点に反映するようにしたらよいと思います。このように公共事業の市 内への経済波及効果を促進する提案をします。市長はどのように考えるか、伺います。 大きな2問目、 学校給食食材を地元業者から、 そして地産地消の推進を求める質問をいたします。 1.学校給食食材の調達は極力、地元業者から購入するよう求めます。 現状を学校給食課に伺いましたが、 各給食センターや自校方式の各給食室で注文をしているので、 課では全体像を把握していないというお話で、心もとない思いがいたしました。食材の調達でも極 力、市内への経済波及効果が及ぶように、どの業者からどれだけ購入したかを集計し、市内業者の 利用率を向上させるべきだと思います。担当の方の仕事を増やして申し訳ありませんが、当然しな ければならない仕事だと思うので、そのようにされたいです。教育長の考えを伺います。 2.地産の食材を学校給食で多く使うよう求めます。 具体的には、現在、米飯給食での地元産の米利用は11月から3月の4カ月に限られ、4カ月だ けだと聞きます。その理由はJAこま野に米の保冷保存庫がないためで、この4カ月以外の時期は 市内米でないとのことで、何とももったいない気持ちになりました。 農協やパールライスなどとの関係機関と、よく協議、調整して、保冷保存庫を確保して、通年を 通して市内米の米飯給食ができるようにされたいです。教育長の考えを伺います。 大きな3問目、山岳観光と夜叉神ゲートについて伺います。 山岳雑誌「山と渓谷」の1月号に、山の論点2010年、第1回冬季北岳の入山規制を問うとい う特集記事が掲載されました。この記事の内容について、地元の登山愛好家でもある私は何とかし なければとかねてから思っていた矢先に、 このような形で記事になったことが残念でたまりません。 この特集記事の表題を注目してほしいです。もう一度言います。 「山の論点2010年、第1回冬季 冬山の入山規制を問う」です。分かりますか。 日本の登山界での一番の問題だという名指しでの指摘なんです。南アルプスは1年を通じて登る ことに対して、法令上の規制はありません。しかし、南アルプス林道の夜叉神トンネル手前にゲー トの管理人がいて、工事関係車両以外は通さないといい、登山者も通れません。このゲートと夜叉 神トンネルを通らないと、南アルプス市側からは事実上、北岳に登ることができません。言うまで もなく、国内第2位の標高の北岳は全国から登山者が訪れますが、このゲートのことを知らずに遠 方から来た方が、泣く泣く帰っていかざるを得ない例やゲート管理人の制止を振り切って通行する 例、これは昨年5月のゴールデンウィークに私が出会った仙台から来たというパーティーは、ゲー トとトンネルが通れず、仕方なくトンネルの上の夜叉神峠まで上り、夜叉神トンネルの西に降り立 つ、今は大変荒れた道を上り下りする大変なアルバイトを強いられたと、疲れきった顔で言ってい ました。 この予想外の苦労があだとなって、行程に無理が生じて遭難につながらないとも限らないと思う と、私は地元の、ただ愛好家として大変申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。北岳をはじめ とする南アルプスは冬季は入山禁止かといえば、そうではありません。県警は登山届けを受理しま すと、夜叉神峠前には山梨県警察署山岳遭難対策協議会名の看板には、冬山登山者への注意書きが されているように、登山そのものは何も規制はないのに、ゲートを通さないために入山できないと いうのは理不尽極まります。林道管理者の県とよく協議をして、登山者はゲートを通行できるよう にしてもらいたいです。 162 このような要望に対しては、もし林道通行中に事故があったら困るので、通行止めにしていると いう反論が返ってくることが容易に想像されますが、登山者は自分の登山中の自らの安全は自分で 守るものという自覚をしていますし、看板で入山の注意を書いておけばよいことで、日本中のどの 山域でもそのようにされています。 南アルプス林道もこのようにすればよいと思います。夜叉神ゲートと併せて南アルプス公園線の 早川町・奈良田からの林道も奈良田第1ダム横の開運トンネルも冬季通行止めとり、トンネルの入 り口に高さ3メートルにも及ぶゲート、 柵がされ、 正面からだから分かりにくいかもしれませんが、 これは忍者返しに、こうなっているんですね。ご丁寧にも・・・。 その上部には、これでもかと言わんばかりに、忍者返しのように反りかえった鉄棒が立ち、入る ことを拒んでいます。ここは早川町ですが、夜叉神と同様に冬季の北岳への入り口であるので、こ こについても、入山者が入れるように早川町や県と協議をされたいです。 市長にこのことの考えを伺って、一般質問といたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 日本共産党南アルプス市議団の亀ケ川正広議員、3点にわたりまして質問をいただきました。 私からは1点目、入札改善で市内にお金が落ちるようにという見出しで、入札改善で市内への経 済波及効果の促進について、これを答弁いたします。 他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げますので、ご理解を賜りたいと思います。 議員の質問のとおり、デフレ状況が依然として改善されず、企業収益の悪化が賃金の低下や雇用 不安を招き、経済環境が非常に厳しい状況下にあることから、本市が行う公共工事の市内への波及 効果を高めるため、本年1月の消防本部防災センター外構工事より、下請契約工事資材の調達につ いても、市内業者を積極的に活用するよう、そのように対処していただくよう、ご協力をお願いい たしておるところであります。 地域経済の再生につきましては、市政にとって何よりも優先課題といたしまして、迅速かつ的確 に対応していかなければならないと考えております。地域経済の活性化を図る上で公共事業は重要 な位置付けとなっておりますので、市内業者の施工実績および施工能力を勘案しながら、発注工事 の事業者選定を行うことによりまして、工事技術上の難易度や工事の規模および業者が有している 技術者の資格、また人数等を考慮する中で、できるだけ多くの事業者が入札に参加できるよう努め ておるところでございます。 市内業者の施工可能なものにつきましては、適正な競争原理のもと、公正を確保しつつ、市内業 者を対象に発注してまいりたいと考えております。 また、 大きな建築工事の発注にあたりましては、 電気とか機械設備工事などを分離発注しながら、 市内業者に対する発注機会の確保に努めてまいっておるところでございます。 なお、平成21年度の建設工事におきましては、共同企業体も含めまして、90%を市内業者に 発注いたしておることも、改めてご理解を賜りたいと思います。 今後も大規模工事につきましては、市内業者が入札に参加できるよう、共同企業体の資格要件を 設置しながら、公平性を十分確保した中で、できる限り市内が受注できるように努めてまいりたい と考えておりますので、改めてご理解を賜りたいと思います。 次に、工事資材の市内からの調達と工事従事者に市内在住者を優先することを経営事項審査、ま た総合評価値に反映することのご提案でございましたが、現在の評価手法は客観点は国または県の 163 数値によりまして算定し、主観点を市において、前年度の工事成績などを加算しております。この 算定をした総合評価値につきましては、 現在、 市内の土木業者のランク付けに使用しておりますが、 ご提案の件につきましては、評価と価格以外の項目を評価して落札者を決定いたす方向を取ってお ります。総合評価落札方式におきまして、また社会性の項目の中で今後検討してまいりたいと思っ ております。 議員のおっしゃいました、市内の業者を重点的にということにつきましては、そのように対処し ていきたいと思いますし、現在もそのように対応しているということを、重ねてご理解を賜りたい と思います。 以上で私の答弁といたしますが、他につきましては、関係の部長からご答弁を申し上げます。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 亀ケ川正広議員のご質問にお答えします。 南アルプス林道、南アルプス公園線の冬季閉鎖時の登山者通行規制についてでございますが、県 営林道南アルプス線(通称)南アルプス林道は長野県伊那市までの総延長57キロメートル、早川 上流の野呂川流域の森林資源開発のために建設されました。 山梨県側の延長は約35キロメートルで、昭和27年に着工しましたが、自然保護論の高まりの 中、開発が凍結されるなどの経過があり、昭和55年、長野県との県境、北沢峠間が開設となりま した。 この林道は盆地との標高差が1千メートル以上あり、 気温の差が激しいため、 夜叉神峠登山口ゲー トより冬季閉鎖を実施しております。 また、県道37号南アルプス公園線は本市広河原から身延町下山に至る主要地方道で、延長約 57キロメートルで昭和24年に1回目の建設を皮切りに4回の延長を行い、 昭和41年に開通し、 沿線地域住民の生活を支える道路として開設されました。 しかし、地形や気象的な条件の違いにより、早川町奈良田から広河原間については、冬季閉鎖を 実施しております。議員もご承知のとおり、この2路線とも管理を県が行っております。ご質問の 冬季閉鎖時につきましては、県に確認したところ、冬山の魅力や登りたいという気持ちは理解して おり、登山や登山道の通行を規制するものではなく、冬季における林道の凍結や落石および地形や 気象条件の違いによる積雪等の除雪が常時できない等による事故防止を目的として、林道管理者と してできる安全対策を実施しているとのことでした。 また、早川町奈良田からの南アルプス公園線につきましても、同様の回答をいただきました。 なお、 山岳遭難事故の発生状況を見てみますと、 平成20年度中の全国の山岳遭難発生件数は1, 631件であり、昭和36年以降、過去最高となっております。また、県内で発生した最近の冬山 遭難事故発生状況は平成20年12月から平成21年2月までの3カ月間を見ますと、冬山遭難事 故発生件数は10件で、うち南アルプス山系では2件の遭難事故が発生しております。 このように、いくら注意を払い計画を立てて、自分の身は自分で守る心構えでも、自然の猛威に は勝てず、遭難してしまうことがありますので、林道管理者として冬山の魅力や厳しさを加味し、 生命を守るための最低限の規制を行っているということで、ご理解を願いたいと思います。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長、金丸敏宣君。 164 ○教育部長(金丸敏宣君) 亀ケ川正広議員のご質問にお答えいたします。 まず1つ目の学校給食食材の調達は極力、地元の業者から購入するよう求めるとのご質問でござ いますが、現在71の物資納入業者と学校給食用物資販売契約を結んでおります。このうち、市内 業者は50社であります。南アルプス市の11の学校給食施設では、それぞれ学校栄養士が地域に 合った特色ある学校給食を提供するために、季節の食材を取り入れた献立を作成し、その食材料に ついて、物資納入業者に発注しております。 その中で野菜・肉・豆腐や卵などは自校方式の学校においても、学校給食センターでも地元の物 資納入業者を中心に食材の発注を行っております。発注先の青果店・精肉店等の振り分けについて は、単独校等では月ごとに、また白根・八田給食センターなど大規模施設では日ごとに発注先を変 えており、地元の物資業者に平均的に発注し、購入しております。 担当の教育総務課では、毎月発注伺いがありますので、納入業者の把握はしていますが、数量の 集計は物理的に対応できないために行っておりません。しかしながら、地元で調達できるものは、 できる限り調達をするようにしております。地元の物資納入業者の事業規模などがさまざまで、毎 月の献立によって発注数量も違ってきますので、数量の集計の方法や内容などについて、学校栄養 士とも相談し、必要に応じて対応していきたいと考えるものであります。 次に、2つ目の地産の食材を学校給食で多く使うよう求めるとのご質問ですが、南アルプス市の 農業は果樹中心であるため、学校給食で使う野菜などの調達においては、大変苦労しております。 本年度給食担当者および学校栄養士とこま野農協との協議を行い、トマト・キュウリ・サクランボ・ スモモなどを提供していただきました。来年度も生産時期や品物の状況など、情報提供していただ き、少しずつでも食材提供を増やしていきたいと考えております。 また、米飯給食については、稲の種付けを行ってから協議を行いましたので、収穫時期の11月 から3月までの5カ月間しか市内産の「あさひの夢」を提供していただけませんでしたが、こま野 農協が契約するパールライス株式会社との協議により、来年度の収穫時期の11月以降は年間を通 して供給していただけると聞いておりますので、来年度後半からは市内産の米による米飯給食が実 施できると考えております。 その他の食材についても、地元の農家からの食材供給を増やすなど努力をいたしております。今 後とも市内産食材の供給割合を増加させ、児童生徒の食に対する関心を高めるようにしていきたい と考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 亀ケ川正広君。 ○15番議員(亀ケ川正広君) では再質問を行います。 今の教育部長のお話では、米飯給食については、来年度から通年を通して市内米の活用の方法で 進めていかれるということなので、すごくうれしかったし、そういう方向で進むことを大いに期待 したいと思います。 さて、私の再質問は山岳観光の夜叉神ゲートについて、改めて伺いたいと思います。 先ほどの農林商工部長のお話では、林道の管理者の山梨県とよく話を伺ったところ、最低限の規 制を行っているのでご理解をという、そういう結論でした。最低限の規制というか、通さないわけ 165 だから、最低限でなくて全面的に規制しているというのが実態だから、そのことの改善を求めたい と思います。 南アルプス林道の、この夜叉神峠のゲート番の管理人を配置するようになったのは、いつのこと でしょうか。関係者のお話によると、夜叉神ゲートができて、管理人がいるようになったのは6、 7年前のことと指摘されています。 私、改めて考えてみて、1つの仮説が頭をよぎっています。もう一度、このゲートの写真を見て ください。 この銀色のパイプは建築現場で通常足場として使われるもので、 常設の建築物ではなく、 仮に仮設する仮設的なものです。6、7年前といえば、どういうときか。南アルプス市合併の初年 度の平成15年、南アルプス林道が4度にわたり大規模崩落が相次いで、結局この年は通行止め解 除できないままシーズンを終えました。 南アルプス林道開通から、 この年で41年目ですけれども、 41年間で初めての事態となりました。夜叉神のトンネルの前にゲートができたのは、このときと 重なりますから、この復旧工事のためにつくられたゲートということではないでしょうか。 もう一度写真を見つめてみると、そういうふうに見えますよね。そうですよ、仮設ですから。こ れは常設でしょう、昔からのね、仮設だから、これは。 ゲート番の方の工事車両以外は通さないと言うんですね。この言い方も「なるほど、そういうこ とか」と思い当たるものです。この大崩落のときは、南アルプス林道は当然通行止めにする合理的 理由がありました。しかし、全面復旧した今でも、その名残がそのまま残っている。こういうこと ではないでしょうか。 繰り返しますが、今は全面復旧していますから、登山者が通れるようにしてもらいたいです。 ちなみに、これはまた私事で申し訳ないですけれども、私、5年前の12月のクリスマスに北岳 に向かったことがあるんです。妻とまだ結婚して間もなかったときなんですが、それでここの夜叉 神峠から入山して、北岳を目指し、そのときは御池小屋でクリスマスの夜を過ごして、語り合った ことを今でも覚えていますが、このときには管理人はいなくて、トンネルのところに人が通れる扉 があって、それを開けて入れたんですね。だから、それと同じような措置でいいと思うし、そのと きの名残のまま、何か前例踏襲でずっと来ているから、そのことを部長、もう1回、県とこのとき の経過も含めて、その今は当時とは違うから、開通できるように改めて協議をしていただきたいと 思います。部長、ぜひご答弁をお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長。 ○農林商工部長(秋山太子君) 亀ケ川正広議員の再質問にお答えいたします。 冬季閉鎖時の部分につきましては、林道管理者が安全性を優先させるということで、伺っておる わけでございますけれども、これにつきましては、県とも協議をして、何らかの形で対処するよう に、からかっていきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 15番、亀ケ川正広君に申し上げます。 答弁中でございますけれども、ただ今をもちまして、亀ケ川正広君の質問は終結いたします。 次に、質問順位14番、小林敏徳君の発言を許します。 10番、小林敏徳君。 ○10番議員(小林敏徳君) アルプス21の小林です。 166 ただ今より3月定例議会の一般質問をいたします。 今回は里山観光についての質問であります。 今まで観光といえば、主に芦安地区から夜叉神、広河原を経て、北岳に至る山岳観光の質問が多 く見られました。観光は山岳観光だけではありません。山岳観光、つまり山を目指す人たちは特定 の方々でありますが、特定の方々だけが山岳観光に来るわけではありません。 本市の山岳観光地はハイヒールを履いた人たちや、高齢者の方々や障害を持った人たちが気軽に 行けるところではありません。マイカーで来ても、芦安地区の駐車場に車を置き、定期バスに乗っ て夜叉神や広河原に行かなければなりません。非常に不便さを感じます。 今どきはマイカーでそのまま観光地まで行き、自由に行って自由に帰る。乗合の定期バスでは自 由もなく、時間の制限もあり、プライバシーが全くありません。皆さんは実際に行って不便さは感 じませんでしたか。私はすごく不便さを感じました。 そこで今回は山岳観光ではなく、誰もが気軽に行ける里山観光について、質問をしたいと思いま す。 いつ建設されるとも分からない、 (仮称)アクセス西進道路の開通を待っていたのでは、旧白根町 時代に計画された塔架橋、つまりループ橋からなる一連の施設や場所が世間の目に触れることなく 埋もれてしまうのではないかと心配したからです。 今回、私が質問することによって、市民の皆さまが再認識されるのではないかと思います。合併 して7年目に入ります。今まで何の整備も検討もなく今日まで来たような気がしてなりません。皆 さまも頭の中に地図を浮かべながら質問を聞いてください。 (仮称)アクセス西進道路を直進しますと、まずすぐに桃源閣が目に入ってきます。そのまま直 進しますと、美しく建ち並んだカナディアンハウスが目に飛び込んできます。塔架橋、つまりルー プ橋周辺一帯を果樹地帯にし、果樹観光にする計画でした。ループ橋を上がって、飯丘山。飯丘山 からの眺望は山梨県の盆地を一望できます。夜景も素晴らしくデートスポットになっています。三 大王子神社周辺も整備し、飯丘山の遊休農地を活用し、桜公園を計画しました。大平薬草園試験場 で薬草栽培や薬草の勉強を、汗をかいたあとは、あまり大きくないが、あずまやが建設されていま す。大平薬草園試験場は今は荒れて、何が何だか分かりません。御崎神社の桜は約90本が植樹さ れております。子どものときは、御崎神社祭りが盛大に行われており、よく祭りに行ったものです。 御崎神社の隣には、陶芸家の方も移住してきてくれました。芸術を学ぶのもよいかと思います。 築山へ登ると白山神社、金刀比羅社熱田大明神社があります。双方を見学しながら徳島堰の桜並 木通りへと向かいます。徳島堰近くには駐車場を設けて、桜並木の散策、飯野新田地区から有野地 区、約2キロにわたってソメイヨシノが300本植樹されております。これも平成11年度に旧白 根町時代のときにガーデニング構想を打ち出し、桜の苗木を100本植樹したものです。桜並木を 散策したあとは、全資産を投じて徳島堰修復に多大な功績を残した矢崎又右衛門氏の生家、矢崎家 を見学します。水宮神社の歴史に触れ、御勅使公園・水深校園・風の丘パラグライダー場で大空を 飛ぶ経験もできます。 開業時には多くの方々が来ておりましたが、 現在は来場者も減っております。 風の丘パラグライダー場もお客さんが来れば活性化されると思います。 塩沢河川公園でバーベキューを楽しむのもよいでしょう。歴史の名残を残す塩沢城跡に行く林道 も整備されています。須沢城跡の隣では個人で果樹観光に取り組んでいる人もいます。オートキャ ンプ場もあり、1番堤から5番堤までの一連の観光施設は国の指定文化財になっています。そこも 見学していただきたいと思います。 狭い範囲の中に、こんなにたくさんの施設や場所が凝縮されています。これらの施設や場所を全 167 部とはいかないとは思いますが、今すぐにできるところはきちんと整備し、里山観光としての拠点 づくりをしていただきたいと思います。 そこでお尋ねいたします。 今まで述べてきた旧白根町の観光施設を南アルプス市の目玉として、里山観光の拠点として位置 付けていく考えはありますか。また、旧町村に存在する施設を観光の拠点としていく考えはありま すか。 2つ目としまして、旧町村に存在する観光拠点になるような施設の存在を、市民や他県にアピー ルしていく考えはありますか。当局のお考えをお伺いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) アルプス21、小林敏徳議員の質問にお答えをいたします。 小林議員は里山観光について、山だけが観光ではないよと。いわゆる里山周辺を含めての観光と いうことに思いを寄せながら、置きながら、そして質問なさっているところを考えますと、特に白 根地域がある意味では重点でしたが、 とはいっても全体の観光のあり方につなげて考えるべきだと、 素晴らしい提案であったと思います。 1番、2番と分けてありますが、三大王子神社、パラグライダー場、須沢城跡、1番堤からとい うような事柄を含めて、各施設を紹介しながら南アルプス市の目玉として里山観光を推進すべきだ と、1点がありました。 そして2点目には、旧町村に存在する観光拠点になるような施策の存在を市民や他県にアピール していく考えはにご答弁申し上げたいと思います。 まず第1点目の、里山観光の拠点に関するご質問でございますが、本市におきましては、昨年4月 から観光協会の事務局を道の駅しらね内に設置いたしまして、専従の職員を配置する中で本市を訪 れる観光客の皆さんに対しまして、新たに作成したフルーツ山麓南アルプス市ガイドマップや、市 内に点在する史跡案内など、数々のパンフレットも取りそろえまして、観光案内を行っているのが 現状でございます。 さて、本市における観光資源でもあります、市内の指定文化財および登録文化財の件数につきま しては、国・県・市を含めまして、実に159件となっております。このうち何件かは駐車場も完 備してありますので、観光ルート化されておりまして、積極的に案内ができる状況になっておると ころでございますが、しかしいくつかの施設につきましては、老朽化のため見学できない施設や駐 車場がない施設などがございまして、観光施設としての案内には苦慮いたす場合もございます。 また、仮に施設整備をするにいたしましても、所有者や管理されている方のお考え、文化財であ ることなどから、難しい点が多くございます。そういう点を含めて、議員がおっしゃるような提案 に即刻、対応できる状態にもない部分もあるということも、ご理解を賜りたいと思います。 いずれにいたしましても、議員のご提案なさいます地域の観光拠点になるような史跡、あるいは 施設に関しましては、里山観光に限らず、今後、南アルプス市全体の観光の発展を考えながら、積 極的にアピールをしていきたいと考えておるところでございます。 次に2点目の、市民や他県へアピールしていく考えはとのご質問がございましたが、現在は観光 拠点となっているものにつきましては、すでに観光パンフレットや文化財マップなどの掲載やホー ムページ等で広くご案内をさせていただいておるところでございますが、また地域の史跡等につい て、広く知れ渡っていない文化財につきましても、市民の皆さまや地域から情報をいただく中でご 168 案内をしていきたいと考えておりますが、施設所有者のお考えや駐車場等の問題やすべてを観光拠 点に結び付けられるかは難しいと思うところがございますが、でき得る限り、その対応をいたして まいりたいと考えております。 先ほど文化財マップと申し上げましたが、形はかなり整っております。しかし、どのような方策 を使って、そしてどのようにご案内を申し上げられるだけの対応を進めていく、こういうことが極 めて大事ではないかなと思います。 たまたま小林議員から里山観光だよと。観光という問題を広く全般に及ぼしながら対応していく ことが、本市のPRを含めての発展策につながるよと、ご提言をしっかり受け止めながら、整って おります対応をさらに具体的に進めていく対応のあり方に意を注いでまいりたいと思いますので、 改めてご理解を賜りたいと思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 小林敏徳君。 ○10番議員(小林敏徳君) 今、答弁をいただきました。 里山観光だけではなくて、今後、南アルプス市全体の観光の発展について考えているので、ご協 力をいただきたい、確かにそのとおりです。 今回、なぜ白根町だけの観光を取り上げたかと言いますと、私が住んでいるし、一番手っ取り早 いと。今までにその観光について、いろいろ考えたこともあります。私が今回、教育委員会のほう にもたくさんマップがありました。しかし、私が一番とにかく拠点にしてほしいと。南アルプス市 が合併して7年目になりますけれども、庁舎もあまり、庁舎もありませんし、合併したんだという 何か証みたいなものが、今のところちょっと何もないと。南アルプス市に観光客が来て、南アルプ ス市の良いところはどこですかと尋ねられたときに、果たして答えられるでしょうか、皆さん。 「こ こへ行くといいですよ」ということが、パッと浮かぶでしょうか。ほとんどの方が浮かばないと思 いますが。 そこで今回、私が一番やってほしいのは、桜並木の拠点について、里山の観光として位置付けて ほしいなと思っているわけです。大法師山公園の桜は2千本ぐらい植えてあるそうですけれども、 南アルプス市としましても、徳島堰の桜並木も300本あります。ほとんど成木になっておりまし て、満開の当時は非常に美しいと。 しかし、ここに悲しいですね、駐車場がない。訪れた方もどこに車を止めて、この桜を散策して いいかどうか分からないというような現状でございます。できたらここに駐車場を設置していただ いて、 そして桜並木を見学してほしいというように、 ここを拠点に春先は桜を見に来てくださいと。 源地区の桜並木は非常に美しいですよというように、観光客に言えるような形を取ってほしいなと 思っております。 それと今、ずっとお話を聞いていますけれども、現在パイオニアの土地も今日お話しした看護学 校の土地も企業を誘致するといっても、なかなか今この時代では企業は来ないですよね。そうしま すと、市としましても何かで収入を得なければいけない。それには一番手っ取り早いのが観光では ないかというような気がいたします。 下諏訪の、ちょっとパソコンを開きましたら、みのもんたさんが朝ズバッの放送の中で、首が5セ ンチぐらい伸びる万字の石仏、見た方もいると思うんですよ。あれが実際に放映されまして、その 169 あと観光客が平日100人ぐらい、 休みになると500人ぐらいの方が押し寄せるということです。 急きょ、商工会もそれに対応するために、ストラップとか饅頭を作って、そこの石仏のところで 販売するようになったということであります。これもすごいことでありまして、テレビの力はすご いなと思います。 本市にもテレビ局が来てやってくれれば一番ありがたいですけれども、なかなかそうもいきませ ん。そのために今まで万字の石仏には何もなかったけれども、一応どうすればご利益になるかとい うことを、商工会の方が考えて、お線香をあげたら3回念仏を唱えながら回りなさいと、そういう ようなことも考えたみたいです。 だから南アルプス市として、 何とかこの観光の目玉として、 これだよというようなことをぜひやっ てほしいということを切に願いまして、旧白根町の観光施設のことを取り上げて、お話をさせてい ただきましたけれども、市長としましても、いろいろな考えがあるし、それだけではできないよと いうこともあるんですけれども、先ほども言いましたように、全部とはいきませんけれども、今す ぐにやればできるものがあると思うんですよ。それをちょっと平成22年度の中で目玉として整備 していただけるかどうか、もう一度答弁していただきたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 先ほど徳島堰の桜300本、これを考えますと、若草にも遊湯のところに大変、桜があるんです ね。 あそこでは桜祭りみたいなことをやっているんですかね。 人集まりがかなりしているようです。 そういう方向を考えますと、どうしたらやれるのかということに、やっぱり意を配す必要があるな と。私は単純に今、小林議員の説をお聞きしながら感じたのは、隣には富士電機の工場があります ね。野球場もあります。ああいった素晴らしい環境があるということを、その桜ということにつな ぎ合わせて考えられる方向はないかなという事柄も、私は大事だと思うんです。 だから、 どこでどのような提案をしたり、 どこでどのような事柄につなげながら、 あの桜300本、 外部に、あるいは地域の皆さんに、ある意味で祭り的なものに加えながらやっていけるような方策 は、 自らも編み出したり、 そして関係の方々との力を寄せ合いながらやっていくことも大事かなと、 こんなふうに思ったわけであります。 ご提案をいただいたことに対しましては、これから先いろいろな機会があるかと思います。そう いった事柄を、やはり現状の状況を以下にPRして、そしてよりご理解を賜る方策を講じていくこ とが、極めて大事ではないかなと、こんなふうに思っております。来月になりましたら、当然のこ とながらマラソンがありますね。あれへ大勢の方々に参加していただくものですから、そういう機 会をとらえて、また提案なるものをしていけば、ある意味では広がりも先に向かって対応できるか なと。思いを感じたときに、やはり発信していく事柄が極めて大事だと思います。 そんなことを含めながら、ご提言を大事に、前向きに進んでいくことが極めて大事だと、こんな ふうに思っていることを申し上げておきたいと思います。 ○議長(久保田松幸君) 小林敏徳君。 ○10番議員(小林敏徳君) 今、市長に先に言われてしまったんですが、桃源郷マラソンが大々的にあります。その中で桜並 木だけではなくてもいいですけれども、とにかく南アルプスの市観光というもの、里山、白根だけ ではないと思います。他町村にもいっぱいこういう施設があります。それを生かさない手はないで 170 すよね。生かしてお客さんに来てもらうと。 今言いましたけれども、当時、白根町でも徳島堰の桜祭りですね。当時ですから、100万円の 補助金が出まして、桜祭りを大々的に観光した例があります。そのときにも町民がいっぱい出まし て、並木へ出て、おのおのに宴会をしたりして、また他町村からも来た人がいるんですけれども、 車をとにかく置くところがないということで、道端に止めて見てもらったというような経過があり ます。 だから、桜並木だけではないんですけれども、これだけの里山の観光施設とかは、いっぱいあち らこちらにあるので、これを整備できるところはして、そしてそれを町外・町内の方々にもっとア ピールして、南アルプス市の観光、南アルプス市のいいところは、こんなに美しい町ですよという ことで、全国的にアピールしていただきたいなと。片仮名の文字で全国的に有名にはなりました。 だけど本当に言ってみたら、 「こんなに美しい町なんだ」と。 「こんな立派な施設がある、こんな立 派な観光地があるではないか」というようにできるように、今後とも、我々もいろいろなことで提 案することがあったら提案していきますけれども、 執行部の方々もぜひお金もかかりますけれども、 かからないで要するに観光施設を皆さまにアピールできるような形で、里山観光に力を入れていっ ていただきたいなとつくづく思って、今回の質問といたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で小林敏徳君の質問を終結いたします。 次に、質問順位15番、藤本好彦君の発言を許します。 1番、藤本好彦君。 ○1番議員(藤本好彦君) では通告に基づきまして、以下質問させていただきます。 まず日本一安心な食のまちづくりの中から、完全米飯給食の実施について伺います。 作業調理現場の負担はさらに増えてしまいますが、幼少期から心身とも健康な体づくりのため、 日本型食生活のことを考えて、お米をもっと消費する、米を食べるということは、大変重要なため、 また食糧の安定した供給を確保するという観点からも、大切となってきますので、学校給食におい て週5日、すべて米を食べてもらいたいということを要望しますが、市としてそれは可能なのか、 伺います。 次に、農を土台としたまちづくりについて伺います。 本市の美しい景観や豊かな自然環境がこれまで安定して持続し、維持されてきたのは、本市の農 家の営農活動によるものが非常に大きいと考えています。昨年の12月議会で農業が営まれている ことによって、食糧が生産されていることだけでなくて、自然環境の保全、良好な景観の形成、文 化の伝承などの、そういった場で食糧が生み出されていることと同時に供給されているということ を行政として再認識していただきました。 では、それらの価値を得ている消費者である市民から、そういった貴重な価値を生み出している 農家や生産者に対して、市としてその価値に対する対価の交付を行うことを求めますが、市の考え を伺います。 次に、本市は面積の7割以上を林野が占め、その中で民有林がほとんどということです。そして、 1万9千町歩の民有林が存在し、森林蓄積の75%が針葉樹林、残りが広葉樹林だと報告されてい ます。これまで市は森林組合と連携し、森林の現況調査や松くい虫の防除、そして林道整備を林政 の主な政策として行ってきました。今後、市は主な林業政策、最も重点を置くのはどんなことなの か、伺います。 171 最後に、現在、木質バイオエタノールの生産技術の開発が急ピッチで進められています。それが 完全に確立されると本市の山林も優良なエタノールの原料供給地となり得ます。そうなると、再び 民有林も間伐が行われ、山林もひいては国土の保全にもつながってきます。 そこで庁内に間伐材からエタノール製造の有益性を検討するための調査検討会の設置を求めます が、市としてそれは可能なのか、伺います。 ○議長(久保田松幸君) 農林商工部長、秋山太子君。 ○農林商工部長(秋山太子君) 藤本好彦議員のご質問にお答えいたします。 まず1点目の、農業が営まれていることにより、多様な価値が生み出されている。多様な価値を 得ている市民から価値を供給している農家や生産者が対価を得るため、市として価値に対する対価 の交付を行うことを求めるのご質問でございますが、市内の美しい景観や豊かな自然環境を維持し ていくには、農家のたゆまぬ営農活動が寄与しているとは認識しております。 しかし、景観形成等を維持するには農家ばかりの努力ではなく、各自治会の活動や多くの企業の 皆さまにも協力していただきながら、現在の美しい自然や街並みが保たれていると思います。さら に現在、地球規模で行われているCO2の削減などは市民一人ひとりのモラルや活動および企業や 行政の取り組みが不可欠と思っております。 また、市といたしましては、地産地消の推進や現在行っている事業として圃場の整備など、各種 の農業施策を行ってまいりました。このようなことから、農家の人だけではなく、市民全員が多様 な価値を生み出し、かつその恩恵を受けているわけで、農家だけに固執するわけにはまいりません が、今後は市民一人ひとりが共通の価値観を持ち、南アルプス市をさらに向上していくことが大切 であると思います。 また、農林業政策には中山間地域直接支払い制度や遊休農地対策事業、里山整備事業など美しい 自然環境や景観を維持していくための国や県、あるいは市の単独事業が数多くあることをご理解い ただきたいと思います。 2点目の森林の現況調査や松くい虫の防除、林道整備が林政で行われてきた。今後、本市の林業 政策の最重要点政策はの質問ですが、本市の森林現況は県有林が87%で市有林は13%でありま す。この中で森林の現況調査として県補助事業の森林整備地域活動支援事業があります。本市はこ の事業により、森林の被害木調査や境界の確認作業を実施しております。 また、この調査において、県の森林整備計画および市の森林整備計画と照らし合わせ、両者で協 議し、できるところから伐採や除伐・間伐など、森林整備を県の補助を受けながら実施しておりま す。このほか、松くい虫防除事業についても、計画的に毎年防除しております。 今後の林業政策において、最重要と思われる政策は森林整備事業による豊かな森林を育てること であります。このことについては、荒廃した森林の下刈り、除伐・間伐など整備を充実させ、伐採 後は植栽等を積極的に行い、より良い森林を育成することだと思います。このことは今、大きな目 標となっている二酸化炭素の吸収や地球温暖化防止にも大きくつながることと考えられております。 次に、林業従事者、林業の担い手などの林業就労者の確保があげられます。林業の担い手である 就労者も高齢化が進んでいることから、若年層にも林業事業への意欲を持たせるための実務研修や 技術習得研修など、林業研修を多く実施し、林業就労者を確保することは、今後、林業活性化への 大きな要因となることから、 これらの政策においては、 県または国との協力のもと進めていく中で、 各種補助事業などの情報等をしっかり把握し、進めてまいりたいと考えております。 172 3点目の、将来、本市の山林は優良なエタノールの原料供給地となり得る庁内にエタノール製造 の有益性を検討するための調査検討会設置を求めるについてのご質問ですが、本市では平成17年 度に策定した地域新エネルギービジョンに基づいて、本年度、木質バイオマス詳細ビジョンを策定 しました。 このビジョンは木質バイオマス資源として、果樹剪定枝の活用方法を見出し、再利用による温室 効果ガスの抑制を図るためものです。 このビジョンを検討するにあたり、 果樹剪定枝だけではなく、 森林バイオマスの発生量および利用可能量を調査しております。これによると、森林バイオマス資 源は発生量は多いものの、利用するとなると、伐採しても森林への影響を及ぼさないことが前提と なり、現在は利用されていない切り捨て間伐材や土場残材を原料とする必要があるため、意外にも 果樹剪定枝の3分の1の量しか利用できないという調査結果となりました。 また、木質バイオマスのエネルギー変換方式も検証しています。木材からエタノールなどへ液化 する変換方式については、変換技術がまだ確立されておらず、実証段階にあること、利用方法は自 動車用燃料としてガソリンの代替利用はできるが、ガソリンエンジンの効率は比較的に低いこと、 さらに森林バイオマス資源を利用するには、需要の伸びに対する供給量が不足する可能性も生じる ことや、製造施設の建設費および収集や運搬にかかわる経費が高いことなど、課題が多いことが分 かりました。 このため、現状における森林資源を含む木質バイオマス資源の利用技術としては、経済性にも優 れ、一般家庭でも普及できる方法として直接燃焼による活用が本市にとっても最も望ましいという 結論を導きました。 したがいまして、今後、技術革新が図られ、なおかつ事業主体は産官学で連携するような体制が 図られ、 経済性の面でもコスト削減が見込めない限り、 実現性は極めて低いと考えられることから、 エタノール製造に関する調査検討会等の設置は難しいと考えております。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長、金丸敏宣君。 ○教育部長(金丸敏宣君) 藤本議員のご質問にお答えいたします。 1点目の完全米飯給食の実施についてのご質問でありますが、現在、市内の給食施設では米飯給 食を週に3回から4回実施しています。学校栄養士はさまざまな食材を使って献立を作っておりま す。米飯は大変バランスの良い食材でありますので、回数も多くなっています。そのご飯も白いご 飯だけでなく、施設も野菜を使った混ぜご飯などをメニューにしたり、パンにおいても食パンや調 理パンなどと、各種の食材を使うとともに、パンには洋食風の献立、麺には麺に合った献立などと、 幅広く多様な献立を作成し、児童生徒の国内外の食文化を教えているところであります。 完全米飯給食になりますと、パンや麺類などの献立がなくなるということであり、献立の幅が狭 くなってしまうというデメリットがあります。 小学生・中学生の時代に多くの献立に接することで、 これからの食に対する考え方を身に付けることができ、心身ともに健康な体づくりができると考え ているところであります。 また、調理現場においては、現状ギリギリの人員で作業をしておりますので、今以上に米飯給食 が増えますと、作業量が多くなり、調理員の増員も必要になってきます。こうした理由から、すべ ての給食を米飯給食に切り替えることは困難であります。総合的に考えますと、多くの食材が取り 入れられる現状を維持していくほうがよいと考えているところでありますので、ご理解を賜りたい 173 と思います。 以上で私の答弁を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 再質問はありませんか。 藤本好彦君。 ○1番議員(藤本好彦君) 藤本です。 まず1点目から再質問をさせていただきます。 確かに多くの献立に接するということは、大変重要だと思いますが、私は小中学校の時期という のは、人が生きていく中の最も基本となる食の基本をつくる時期だと思っています。ですので、何 も外国の食文化・食教育を日本の義務教育の、しかも学校給食の中で行うということは、いかがな ものかというように思っています。もう一度、そこを教育部長さん、ご答弁をお願いします。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長。 ○教育部長(金丸敏宣君) ただ今の藤本議員さんのご指摘でございますけれども、児童生徒には栄養豊かな、栄養バランス の取れた給食を提供することが、まず幼少期の体をつくるのに、大変重要ではないかと考えており ます。 また、完全米飯給食につきましては、ちょっと調べてみましたが、全国で約3%ぐらいの程度で しか、学校が現在まで導入していないというような状況でもあるようでございますので、今後は、 ただ今の指摘のような内容の部分につきましても、改めまして関係者、学校給食協議会等、調査研 究を重ねてみたいとも思っております。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 藤本好彦君。 ○1番議員(藤本好彦君) もう一度申し上げますが、ここは日本ですので、しかも幼少期というのは非常に重要でして、給 食は教育の一環ですから、 ぜひ何も外国で生産されたものを給食で食べるということがないように、 最後に検討していただいた、その検討結果をいつ報告していただけるのか、その日付だけ教えてく ださい。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長、金丸敏宣君。 ○教育部長(金丸敏宣君) ただ今、今後研究をしていきたいということでございますが、結果をいつというようなことのお 約束はできませんが、そういうことを今回の契機といたしまして、機会を設けて、あるいは会議等、 研究会を行うときに、提案いたしまして、意見等をいただく中で調査研究を進めてまいりたいと思 います。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 藤本好彦君に申し上げます。 答弁中でありますが、ただ今をもって質問の持ち時間はすべて終了いたしました。 174 以上をもちまして、藤本好彦君の質問を終結いたします。 本日の日程はすべて終了いたしました。 お諮りいたします。 議事整理のため、3月17日の本会議は休会にしたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) 異議なしと認めます。 よって、3月17日は本会議を休会することに決定いたしました。 休会明け本会議は3月18日、午後1時30分から会議を開き、常任委員会に付託いたしました 新年度予算の審査の経過と結果について、各委員長から報告後、質疑・討論および採決を行います。 本日はこれにて散会といたします。 大変ご苦労さまでした。 散会 午後 4時00分 175 平 成 2 2 年 南 ア ル プ ス 市 議 会 第 1 回 定 例 会(3月) 3 月 1 8 日 176 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)(17日目) 平成22年3月18日 午 後 1 時 3 0 分 於 議 会 議 場 1.議事日程 諸 報 告 日程第 1 議案第42号 平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計予算 日程第 2 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分 以上 総務常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第 3 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分 以上 文教常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第 4 議案第26号 平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計予算 日程第 5 議案第27号 平成22年度南アルプス市老人保健特別会計予算 日程第 6 議案第28号 平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計予算 日程第 7 議案第29号 平成22年度南アルプス市介護保険特別会計予算 日程第 8 議案第30号 平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事業特別会計予算 日程第 9 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分 以上 厚生常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第10 議案第31号 平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計予算 日程第11 議案第32号 平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計予算 日程第12 議案第33号 平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計予算 日程第13 議案第34号 平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計予 算 日程第14 議案第35号 平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特別会計予算 日程第15 議案第36号 平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特別会計予算 日程第16 議案第37号 平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保護財産区管理会 特別会計予算 日程第17 議案第38号 平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計予算 日程第18 議案第39号 平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計予算 日程第19 議案第40号 平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有財産保護財産区 管理会特別会計予算 日程第20 議案第41号 平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管理 会特別会計予算 177 日程第21 議案第43号 平成22年度南アルプス市水道事業会計予算 日程第22 議案第44号 平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計予算 日程第23 請願第22-1号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書採択 を求める請願 日程第24 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分 以上 産業土木常任委員長報告 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 日程第25 議案第54号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第8号) 日程第26 議案第55号 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第 6号) 日程第27 議案第56号 平成21年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第3号) 日程第28 議案第57号 白根東小学校屋内運動場改築工事(建築主体・外構・太陽光発 電工事)請負契約締結について 日程第29 議案第58号 南湖小学校屋内運動場地震改築工事(建築主体・外構・太陽光 発電工事)請負契約の締結について 日程第30 同意案第1号 教育委員会委員の任命について 日程第31 同意案第2号 公平委員会委員の選任について 日程第32 南ア議第1号 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に 向けた取り組みを求める意見書の提出について 日程第33 南ア議第2号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書の提 出について 日程第34 委員会の閉会中の継続審査 178 2.出席議員は、次のとおりである。 (24名) 1番 藤 本 好 彦 2番 齊 藤 博 明 3番 河 野 木綿子 4番 花 輪 5番 西 野 浩 蔵 6番 金 丸 一 元 7番 野 田 修 作 8番 石 川 壽 9番 内 藤 政 勝 10番 小 林 敏 徳 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 13番 向 山 敏 宏 14番 森 岡 千代野 15番 亀ケ川 正 広 16番 名 取 常 雄 17番 齋 藤 秀 男 18番 深 澤 永 雄 19番 浅 野 伸 二 20番 久保田 松 幸 21番 斉 藤 哲 夫 22番 内 池 虎 雄 23番 深 澤 米 男 24番 穴 水 俊 一 進 3.欠 席 議 員 ( な し ) 4.会議録署名議員 11番 清 水 実 12番 志 村 裕 子 16番 名 取 常 雄 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 (20名) 市 長 今 沢 忠 文 副 市 長 野 中 陽 武 総 務 部 長 小 池 康 郎 総合政策部長 名 取 市 民 部 長 村 松 博 文 保健福祉部長 石 川 幸 夫 農林商工部長 秋 山 太 子 建 設 部 長 小 池 会 計 管 理 者 清 水 企 業 局 長 清 水 優 士 消 加 藤 東洋雄 総 務 部 次 長 嶋 田 政 彦 総合政策部次長 中 澤 君 雄 保健福祉部次長 佐久間 篤 農林商工部次長 矢 崎 高 広 教 育 委 員 長 古 屋 正 教 長 野 田 正 俊 教 金 丸 敏 宣 代表監査委員 長 沼 武 久 農業委員会長 防 育 長 仁 6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名) 議会事務局長 保 坂 昌 志 書 記 杉 山 成 悟 書 記 長谷部 寿 仁 書 記 小 林 正 明 179 育 部 長 村 松 厚 昇 開会 午後 1時30分 ○議長(久保田松幸君) これより本日の会議を開きます。 報告事項を申し上げます。 各常任委員長から付託案件の報告書が提出されました。 お手元に配布しておきましたので、ご了承を願います。 次に、今沢市長から追加議案の提出がありました。 提出議案は議事日程記載の日程第25から日程第31でありますので、ご了承願います。 次に、総務常任委員長 森岡千代野さんから、南ア議第1号 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の NPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求める意見書の提出について、また産業土木常任委 員長 野田修作君から南ア議第2号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書の 提出についてが提出されました。 議事日程記載の日程第32、日程第33でありますので、ご了承願います。 なお、報道関係者から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。 以上で報告を終わります。 これより日程に入ります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第1 議案第42号 「平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計予算」および日程 第2 議案第25号 「平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分」を議題とい たします。 これら2案件は、審査を総務常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果 について、報告を求めます。 総務常任委員長、森岡千代野さん。 ○総務常任委員長(森岡千代野君) 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 南アルプス市議会総務常任委員会委員長、森岡千代野。 総務常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第25号 「平成22年度南 アルプス市一般会計予算中、所管分」 、議案第42号 「平成22年度南アルプス市土地取得造成事 業特別会計予算」の2案件、請願第22-2号および意見書の提出について、3月3日、4日に委 員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報告いたします。 まず、議案第25号の質疑の主なものを申し上げます。 1 今年は法人の数がどのくらい減るのか。また予算はどのように計上したのか。との質疑に対 し、平成21年度の法人税の納税義務者数は1,420件で、法人税は自主申告なので、今年 の法人数も年度末にならないと確定しない。法人には第1号法人から第9号法人がある中で大 手企業においても、ここ3年、景気低迷により所得割が年々減っている状況であり、21年度 も還付加算金を含め、所得割を返金し、均等割を納付していただいている状況で、22年度も 非常に厳しい状況が予想され、予算は調定に対し、前年度実績での予算を計上している。との 答弁がありました。 180 1 今後、 すべての入札が電子入札になるのか。 との質疑に対し、 今年度は土木・舗装関係の31件 を電子入札で実施した。今後はすべてが電子入札できるよう考えている。との答弁がありまし た。 1 防災訓練がマンネリ化し、訓練の統一や内容を見直すことを考えているのか。との質疑に対 し、それぞれの地域において、地域の実情に合った防災訓練を実施していただくため、各地域 の自主防災会長や自主防災リーダーを集め、講習会・研修会等を行っている。各地域での訓練 実施に対し、市では情報提供や資料提供等を行うので、危機管理室を使っていただき、地域に 合った訓練をお願いしたい。との答弁がありました。 1 消防団員の確保が難しいが、どのように検討しているのか。との質疑に対し、平成19年に 消防団協力事業所標示制度、再入団内規をつくり検討を行ってきた。昨年は消防団協力事業所 も5つの事業所を認定した。また、再入団員も9人、女性団員も4人と増えたが、全体的には 団員数が減る傾向なので、 今後もさらに団員確保に努力していきたい。 との答弁がありました。 以上、質疑の後、討論を経て採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決するものと決しまし た。 次に、議案第42号は質疑の後、討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決しま した。 次に、請願第22-2号は質疑の後、討論はなく採決の結果、賛成多数で継続審査するものと決 しました。 次に、意見書の提出については、質疑・討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと 決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、総務常任委員長の報告が終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 この際申し上げます。 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算は、各常任委員会に所管分を付託してお りますので、4常任委員長の報告後に討論および採決を行います。 これより、議案第42号に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第42号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第42号は委員長の報告のとおり可決されました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 181 ○議長(久保田松幸君) 日程第3 議案第25号 「平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分」を議題と いたします。 本案は審査を文教常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果について、 報告を求めます。 文教常任委員長、石川壽君。 ○文教常任委員長(石川壽君) 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 南アルプス市議会文教常任委員会委員長、石川壽。 文教常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第25号 「平成22年度南 アルプス市一般会計予算中、所管分」の予算案について、3月3日、4日に委員会を開き、慎重に 審査した経過と結果について、ご報告いたします。 議案第25号の主な質疑を申し上げます。 1 (財)南アルプス奨学会から本市に1,310万円が寄付されることになるが、解散してい つごろ入金となるのか。との質疑に対し、3月31日の理事会において、南アルプス奨学会の 事業報告、収支決算が承認、精算人選任決議がされ、4月に入り解散および精算人の登記を行 い、解散公告を経て債権債務が確定となるので、6月中に入金される予定である。との答弁が ありました。 1 芦安チロル学園の児童生徒数の来年度見込み数は。 との質疑に対し、 現在6名で来年度は7名 の予定である。との答弁がありました。 1 学校応援団の組織と放課後児童クラブとのかかわりがあるのか。との質疑に対し、別の活動 組織で放課後児童クラブ事業については、 子育て支援課で行っている。 との答弁がありました。 1 キッズタウン南アルプス支援事業について、具体的な説明を。との質疑に対し、昨年夏に青 年会議所が国の子ども夢基金という補助金を受けて行った事業である。市内の子どもたちに仕 事を体験させ、将来、地域に定住してほしいという事業で応募者数も多く、消防士・大工・花 屋等、大変好評であった。しかし、この補助額が行政刷新会議で仕分けの対象となり、廃止さ れるため相談を受けた。市としても、効果があるので、バックアップしていくため今回、新規 に予算計上した。との答弁がありました。 1 教育予算の中に駐車場の借地料、桃源文化会館敷地借上料など、土地の賃借料が多い。代替 地に変えてもらうか、時代に応じた値段に下げるなど、見直しを図ることが必要だと思うが。 との質疑に対し、確かに教育施設の賃借料が多い。施設の開設当時の交渉の中で買えなかった ものが、結果として賃借という形で現在のまま残っている。社会状況・経済情勢が変わる状況 を含める中で交渉にあたっていきたい。との答弁がありました。 以上、質疑の後、討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、文教常任委員長の報告は終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 182 ( な し ) 質疑を終結いたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第4 議案第26号 「平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計予算」から、日程第 9 議案第25号 「平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分」までの6案件 を一括議題といたします。 これら6案件は、審査を厚生常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果 について報告を求めます。 厚生常任委員長、清水実君。 ○厚生常任委員長(清水実君) 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 南アルプス市議会厚生常任委員会委員長、清水実。 厚生常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第25号中、所管分から、議 案第30号までの平成22年度当初予算案6件について、3月5日、8日に委員会を開き、慎重に 審査した経過と結果について、ご報告いたします。 まず、議案第25号の主な質疑を申し上げます。 1 防犯灯維持設置費について、自治会が必要分を要望し、設置費に対して補助金をいただくと 思うが、補助金の割合は。また幹線道路から住宅地に入るところに、防犯灯の意味で街路灯を 設置したいが、地元負担になるのか。との質疑に対し、6月に区長さんを通じ要望を受けてい る。補助金は2分の1で最高2万円までとなっている。また、防犯灯の設置については、合併 時の協定があり、市で防犯灯を設置する幹線道路が決まっている。それ以外はすべて地域から 要望してもらい、補助をしている。との答弁がありました。 1 高齢者の生きがい対策で老人クラブの活動費の助成が568万7千円とあるが、市内にクラ ブはいくつあって、規定はどうなっているか。との質疑に対し、市の老人クラブ連合会補助金 交付要綱があり、また県の補助も基準単価が決まっている。会員1人当たり72円、単位クラ ブの活動費補助として市内110単位クラブに対し、活動費は3,526円×12カ月であり、 その他、市から旧町村単位の地区の老人クラブに10万円ずつ活動費が出ている。との答弁が ありました。 1 障害者児童保育事業において、障害の程度が重度だと断っている事例はあるか。との質疑に 対し、看護師を付けたり、病気が治っていない場合はお断りすることもあるが、基本的にお断 りをすることはない。との答弁がありました。 次に、議案第26号の主な質疑を申し上げます。 ここ数年、国保財政調整基金を取り崩している状況の中、突発的に医療費が上昇することがあっ た場合に不安がある。市として今の予算に対して、基金はどのくらいあれば健全な財政運営ができ るのか。との質疑に対し、約40億円の医療給付があるので、基金については医療給付費の約1割 で4億円以上、常に持っていることが必要である。との答弁がありました。 次に、議案第29号の主な質疑を申し上げます。 介護保険料で滞納があった場合、介護保険制度を受けられるのか。との質疑に対し、介護保険料 183 を分納で継続して、お支払いをお願いし、介護保険制度を利用できるよう進めているが、保険料の 滞納により、介護保険制度を受けられない場合は3割負担になる。との答弁がありました。 以上、3案件については質疑の後、討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決し ました。 次に、議案第27号、議案第28号および議案第30号については、質疑・討論はなく、全員異 議なく原案のとおり可決するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、厚生常任委員長の報告は終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより議案第26号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第26号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第26号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第27号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第27号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第27号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第28号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第28号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第28号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第29号の討論に入ります。 184 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第29号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第29号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第30号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第30号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第30号は委員長の報告のとおり可決されました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第10 議案第31号 「平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計予算」から、日程第 24 議案第25号 「平成22年度南アルプス市一般会計予算中、当委員会所管分」までの15案 件を一括議題といたします。 これら15案件は、審査を産業土木常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過 と結果について報告を求めます。 産業土木常任委員長、野田修作君。 ○産業土木常任委員長(野田修作君) 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長 久保田松幸様。 南アルプス市議会産業土木常任委員会委員長、野田修作。 産業土木常任委員会委員長報告書 去る3月2日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第25号中、所管分、議案第 31号から議案第41号、議案第43号および議案第44号までの当初予算14件、および請願第 22-1号について、3月5日、8日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果について、ご報 告いたします。 まず、議案第25号の主な質疑を申し上げます。 1 芦安温泉ロッジ周辺整備事業について1億5,500万円予算計上されたが、芦安地区の拠 点整備として考えるということで、方向付けがはっきりしていない。解体工事分だけの計上で よいのではないか。との質疑に対し、当初予算として1億5,500万円を計上させていただ いた。今、設計を組んでおり、基本的設計が出た段階で産業土木委員会にも報告し、再度、検 討したい。との答弁がありました。 185 1 県営土地改良事業のかんがい排水事業・四ヶ村堰地区負担金はどれぐらいの事業費になるの か。との質疑に対し、旧八田村時代からの事業で平成13年から着工し、平成23年に完成予 定となっている。総事業費は約21億円であり、その4分の1が市の負担金となる。との答弁 がありました。 1 橋梁点検数はどれぐらいを想定しているのか。 との質疑に対し、 平成22年度は延長15メー トル以上の橋67カ所の橋梁長寿命化計画を策定し、15メートル未満の橋66カ所を橋梁長 寿命化点検する予定である。との答弁がありました。 1 運転免許センター跡地設計測量委託料が計上されているが、目的は。との質疑に対し、八田 地区の要望で計上した。跡地利用を考える中で道路も必要になる。まだ利用は決まっていない が、たたき台にするということで、理解してほしい。との答弁がありました。 1 道路街路樹事業について、市として今後どう考えていくのか。との質疑に対し、街路樹の定 義は難しい。一時期は緑を増やすという目的で行ってきたが、今は周囲の状況を考えなければ ならない。地域の方々と協議する上で役割分担を考える中で検討していきたい。との答弁があ りました。 次に、議案第43号について、水道事業会計中、中野上野浄水場膜処理施設設置工事の必要性は。 との質疑に対し、山の上なのでサル・クマ・シカ等の動物の糞尿があり、塩素が効かないため、沢 から出てくる水については、危険性が考えられるので、膜処理が必要となってくる。との答弁があ りました。 以上、2案件および議案第31号、議案第33号、議案第34号の5案件については、質疑の後、 討論はなく、全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 次に、議案第32号、議案第35号から議案第41号および議案第44号は質疑・討論はなく、 全員異議なく原案のとおり可決するものと決しました。 次に、請願第22-1号は、質疑・討論はなく、全員異議なく採択するものと決しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で、厚生常任委員長の報告は終わりました。 これより、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより議案第31号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第31号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第31号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第32号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 186 これより議案第32号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第32号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第33号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第33号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第33号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第34号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第34号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第34号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第35号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第35号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第35号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第36号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第36号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) 187 ご異議なしと認めます。 よって、議案第36号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第37号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第37号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第37号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第38号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第38号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第38号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第39号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第39号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第39号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第40号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第40号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第40号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第41号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第41号を採決いたします。 188 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第41号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第43号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第43号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第43号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に議案第44号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第44号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第44号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に請願第22-1号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより請願第22-1号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は採択であります。 お諮りいたします。 本案は委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、請願第22-1号は委員長の報告のとおり採択されました。 次に日程第2、日程第3、日程第9、日程第24 議案第25号の討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。 24番、穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) 議案第25号 南アルプス市一般会計最初予算案に対する反対討論を行います。 今沢市政3年目、総合計画後期5年間のスタート予算となりました。各年度ごとのまちづくり指 標の設定、地域公共交通体系の整備を図るための通勤・通学者を対象とした実証運行と交通弱者の 支援に関する調査の実施、 市民納税の機会の拡大と利便性向上による、 収入率アップを目指す約3万 189 7,681件と予想するコンビニ収納の導入、市庁舎への太陽光発電設置による6,500万円と 見込まれる経済効果への期待と、住宅用太陽エネルギーシステム設置費に対する助成制度創設によ る市民への普及、人間ドックの40歳から74歳までは毎年受診とする機会の拡大、新たな児童館 建設と学童保育の受け入れ枠の拡大、奨学金制度の充実などは一定程度、市民要望に応えるものと して、その成果に市民の期待が寄せられるものと思われます。 総務委員会では、 1. 平和事業では例年予算が23万円と少なく、 夏の広島平和記念式典への代表参加にとどまり、 それを生かした事業展開がありません。核兵器廃絶・平和宣言都市にふさわしい取り組みを求 めるものであります。 火災や自然災害対策では、耐震性防火貯水槽3基設置の予算が組まれました。以前から指摘して いるように、土地確保を前提とする地区要望に応えるとともに、消防と連携した市内全域調査を行 い、その結果に基づき、安全な都市づくりのための行政主導による設置も併せて進めるべきであり ます。 1. 地域消防分団の中には深刻な定員割れがあり、 青年層の確保は困難となっている状況のもと、 消防団OBや女性などを含む確保対策に全力で取り組むことを求めたものであります。 1.夏の全市挙げての防災訓練は、マンネリ化して参加者に自ら地域を守るという熱意もあまり 感じられないといわれ、実効性に疑問が投げ掛けられています。区や自主防災会の育成にはさ らなる内容の検討や行政の主導性が求められております。 1.まちづくり懇談会は市の意図と思いが市民の中に浸透していないと言わざるを得ず、新年度 実施に向けて早急な内容、あるいは開催場所・回数などの見解を求めたいと思います、など指 摘をいたしました。 以上を踏まえ、平成17年12月議会で旧櫛形町当時から地域の高齢者介護予防拠点施設だった 櫛形桃園東館を自衛隊の自衛官募集場所として貸し出すための廃止条例と予算に、市民ともに反対 をいたしました。 その後、一貫して貸し出しを取りやめ、改めて市民のための福祉施設として存続すべきと質問し てきたわけでありますが、しかし改善の兆しはなく、毎年、普通財産使用料が収納されてきました し、新年度も120万円が予算化されましたが、これを認めるわけにはいきません。 この件と特別会計でありますが、柿平地区土地区画整理事業問題は今沢市長が実施したわけでは ありませんが、いわば負の遺産を引き継いだものでありますが、非常に重要な課題であり、真正面 から受け止め、どのようにしたら市民本位の解決となるかを真摯な検討を求めるものであります。 これらについては、今後とも論戦を通じ、追求していく決意であります。 以上、反対討論といたします。 ○議長(久保田松幸君) 次に、10番、小林敏徳君。 ○10番議員(小林敏徳君) 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算案に私は賛成の立場から討論をします。 去る3月3日、4日の両日にわたり、総務常任委員会において慎重審議いたしました。平成22年 度の当初予算の規模は268億4,772万1千円で、昨年度の当初予算より3,868万8千円 と0.1%微増の伸びとなっているに過ぎません。 歳入につきましては、一昨年のリーマンショックの景気低迷が続き、企業収益はいずれ悪化、個 人所得も大幅な減少が続いています。法人市民税・個人市民税などは大幅な減収減となり、対前年 190 比5.8%減の79億1,143万2千円となる見込みであります。 幸いなことに市税の減収はあるものの、地方交付税は2億4千万円、国庫負担金は11億5, 492万6千円、77.5%の伸びとなっています。 歳出につきましては、扶助費としまして本年度創設されました子ども手当や生活保護受給者等に 21億1,222万円を計上いたしました。 また、人件費も職員削減を進めているため、6,357万円の減となっています。そのほかにも 奨学金制度に888万円、地域防災拠点整備事業に6億7,305万円、まだまだ不安定な雇用対 策としまして、雇用創出対策事業に1億634万8千円を計上しました。 また、新しい事業といたしまして、市民がいつでも納めることができるように、コンビニ収納事 業を、高齢者や通勤・通学者の利便性を考え、公共交通コミュニケーションバス実証運行事業等、 前向きに取り入れています。 緊縮財政の中、 今沢市政も4年目を迎えるわけです。 豊かな暮らしとやすらぎのある都市づくり、 心のかよい合う思いやりのある市政を目標に取り組んだ予算編成となっています。職員も市民から 預かった限りある予算を、市民のために無駄遣いのないように細部にわたって予算付けをした努力 が、予算審議の中で伝わってきました。 したがいまして、私は適正な予算編成であると評価し、本案に賛成するものであります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で討論を終結いたします。 これより議案第25号を採決いたします。 この採決は起立によって行います。 本案に対する各委員長の報告は可決であります。 本案は各委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。 ( 起 立 多 数 ) 起立多数であります。 よって、議案第25号は各委員長の報告のとおり可決されました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第25 議案第54号 「平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第8号) 」から、日程第 31 同意案第2号 「公平委員会の委員の選任について」 までの7案件を一括議題といたします。 今沢市長から提出議案の説明を求めます。 今沢市長。 ○市長(今沢忠文君) 本定例会に追加して提出いたしました案件につきまして、ご説明を申し上げます。 追加いたしましたのは、 補正予算案3件、 工事請負契約締結に関する案2件、 人事に関する案2件、 合わせまして7案件でございます。 はじめに補正予算につきまして、ご説明を申し上げます。 平成21年度におきましては、国の経済危機対策といたしまして、臨時交付金制度が創設されま して、本市におきましても、積極的かつ有効的な活用を図る中でその都度、補正予算で対応いたし てまいりました。 今定例会に提出いたしました補正予算案につきましても、新たに創設されましたきめ細かな臨時 交付金による事業費の計上と併せ、既存の臨時交付金の追加交付に伴う予算調整などを行ったとこ 191 ろでございますが、ここにまいりまして、さらに交付金の増額が見込めることになりました。 併せて、 特別会計等の事業に配分される交付金につきましては、 一般会計でいったん受け入れて、 その後、特別会計の繰出金として処理することなども示されたところであります。 このようなことから、今回、該当いたします一般会計、下水道事業特別会計、水道事業会計の3会 計について、追加で補正予算計上をいたすものでございます。 なお、各交付金の最終内示額は経済危機対策臨時交付金が7億5,699万6千円、公共投資臨 時交付金が4億8,107万8千円、きめ細かな臨時交付金が3億7,475万7千円となり、総 額で16億1,283万1千円となっております。 次に、各会計についてご説明を申し上げます。 まず、議案第54号 一般会計補正予算(第8号)につきましては、補正額を6,693万6千 円とし、歳入歳出予算の総額を317億6,356万円といたすものであります。 歳入予算といたしましては、きめ細かな交付金3,533万3千円を追加計上いたしました。 また、公共投資交付金につきましては、追加交付される3,539万9千円に加えまして、下水 道事業特別会計からの組み替え分を合わせて8,039万9千円を計上いたしました。 これに伴いまして、市債と基金繰入金を減額いたしております。 歳出につきましては、水道事業会計への補助金および下水道事業特別会計への繰出金を計上する とともに、既存事業の財源更正をいたしております。 次に、議案第55号 下水道事業特別会計補正予算(第6号)についてでございますが、国庫支 出金といたしまして、 直接受け入れておりました、 公共投資臨時交付金を国の方針に基づきまして、 一般会計からの繰出金に組み替えるものであります。 次に、議案第56号 水道事業会計補正予算(第3号)につきましては、一般会計から公共投資 臨時交付金にかかわる補助金2,193万6千円を受け、資本的収入および収益的支出の補正をい たすものでございます。 次に、議案第57号 白根東小学校屋内運動場改築工事請負契約の締結について、および議案第 58号 南湖小学校屋内運動場地震改築工事請負契約の締結について、2案件でございます。 いずれも平成21年度の経済危機対策事業を活用いたしまして、計画を前倒しして行うもので、 年度内に工事請負契約を締結し、事業費を翌年度に繰り越して実施いたすものであります。 3月2日に行われた事後審査型条件付一般競争入札により、議案第57号が興龍社・米山住研・ 白根東小学校屋内運動場改築工事共同企業体と2億9,137万5千円で、また議案第58号は国 際建設・ナカゴミ建設・南湖小学校屋内運動場地震改築工事共同企業体と3億2,025万円で、 それぞれ工事請負契約を締結することについて、地方自治法ならびに議会の議決に付すべき契約及 び財産の取得または処分の範囲を定める条例の規定により、提案をいたすものでございます。 次に、同意案第1号 教育委員会委員の任命についてでございます。 教育委員会委員の森本章雄氏の任期が22年5月28日をもって満了となります。後任といたし まして、 新たに野牛島在住の金子賢夫氏を任命したいので、 議会の同意を求めるものでございます。 次に、同意案第2号 公平委員会委員の選任についてでございます。 公平委員会委員の河西一三氏の任期は22年5月29日をもって満了となりますが、同氏を再び 公平委員会の委員として選任したいので、議会の同意を求めるものであります。 以上、追加して提出いたしました案件につきまして、ご説明を申し上げました。 何とぞ、よろしくご審議の上、ご議決くださいますようお願い申し上げます。 平成22年3月18日 192 南アルプス市長 今沢忠文 ○議長(久保田松幸君) 以上で市長の説明が終わりました。 ここで暫時休憩といたします。 再開は午後2時35分といたします。 休憩 午後 2時22分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再開 午後 2時35分 ○議長(久保田松幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これより議案第54号の補足説明を求めます。 総合政策部長、名取武君。 ○総合政策部長(名取武君) 議案第54号について、補足説明を申し上げます。 お手元の追加の補正予算書の1ページをご覧いただきたいと思います。 まず、議案を朗読いたします。 議案第54号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第8号) 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第8号)は次に定めるところによる。 (歳入歳出予算の補正) 第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ6,693万6千円を追加し、歳入歳出予算の 総額を歳入歳出それぞれ317億6,356万円とする。 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金 額は「第1表 歳入歳出予算補正」による。 (地方債の補正) 第2条 地方債の変更は「第2表 地方債補正」による。 平成22年3月18日提出 南アルプス市長 今沢忠文 2ページ、3ページをご覧いただきたいと思います。 第1表の歳入歳出予算補正でございます。 歳入につきましては、 14款国庫支出金、 2項国庫補助金、 補正額でございますが1億1, 573万 2千円でございます。 18款繰入金、1項の基金繰入金につきましては、2,529万6千円の減額でございます。 21款市債、1項市債につきましては、2,350万円の減額でございます。 歳入合計は補正前の額が316億9,662万4千円、補正額が6,693万6千円、歳入計欄 でございますが、317億6,356万円でございます。 3ページの歳出でございます。 2款の総務費、1項総務管理費、補正額はゼロになっておりますが、ここにつきましては、財源 更正でございます。 3款民生費の1項社会福祉費、2項児童福祉費についても財源更正ということでございます。 4款衛生費でございます。1項の保健衛生費2,193万6千円の補正でございます。 5款農林水産業費の1項農業費、2項林業費、それから7款の商工費、1項の商工費については 193 財源更正でございます。 8款の土木費の2項道路橋梁費についても財源更正でございます。4項の都市計画費については 4,500万円の補正でございます。 10款教育費、2項、3項、5項、いずれも財源更正でございます。 4ページ、5ページでございます。 歳出合計でございますが、補正前の額が316億9,662万4千円、補正額が6,693万6千 円、計317億6,356万円でございます。 5ページ、第2表 地方債補正でございます。 変更でございます。 起債の目的 合併特例債、限度額が29億280万円、補正後の限度額が28億7,930万円 ということで、2,350万円の減額ということでございます。 続きまして、20ページ、21ページをご覧いただきたいと思います。 事項別明細書でございます。 2歳入でございますけれども、14款の国庫支出金、2項国庫補助金、1目の総務費国庫補助金、 補正額が1億1,573万2千円でございます。 説明欄をご覧いただきますと、地域活性化・公共投資臨時交付金、これについては8,039万 9千円の補正でございます。先ほど、市長説明で申し上げましたけれども、上水道・下水道事業の 交付金について、一般会計で歳入して、それから特別会計へ繰出金として出すなどの増額でござい ます。 地域活性化・きめ細かな臨時交付金3,533万3千円、確定増に伴う補正ということでござい ます。 続きまして、18款の繰入金、1項の基金繰入金、1目基金繰入金でございますけれども、2, 529万6千円の減額でございます。これは交付金が増額となったため、基金を減額いたすもので ございます。 21款市債、1項市債、11目の合併特例債2,350万円の減額でございますけれども、交付 金増に伴い、合併特例債の減額をするものでございます。 続いて22ページ、23ページをご覧いただきたいと思います。 歳出でございます。 2款総務費、1項総務管理費、2目の文書費から6目、10目諸費、これについても、いずれも 財源更正で国庫支出金と一般財源の入れ替えということで、財源更正でございます。 3款民生費につきましても、財源更正でございます。1項、2項ともそうでございます。 一番下でございますけれども、4款の衛生費、1項の保健衛生費、5目の環境衛生費でございま すが、2,193万6千円の補正ということでございまして、上水道への補助金ということで、一 般会計で受け入れまして、企業会計へ補助するというものでございます。 続きまして、24ページ、25ページでございます。 ここにつきましては、6款の農林水産業費、それから7款の商工費、それから8款の土木費、い ずれも財源更正ということでございます。 26ページ、27ページをご覧いただきたいと思います。 8款の土木費、それから4項の都市計画費、4目の公園管理費については財源更正、それから7目 の下水道費につきましては4,500万円の補正ということで、繰出金でございまして、こちらの ほうについては、下水道事業特別会計への繰出金ということで、一般会計で国庫補助金を受け入れ 194 まして、下水道事業特別会計へ繰り出すということでございます。 以下、10款の教育費についての2項、それから3項、5項につきましては、いずれも財源更正 でございます。 続きまして、その次の28、29ページもやはり財源更正でございます。 30ページをご覧いただきたいと思います。 30ページが地方債の平成19年度末および20年度末における現在高、ならびに21年度末に おける現在高の見込みに関する調書でございます。 合計欄をご覧いただきたいと思います。 一番下の欄でございます。 左端が平成19年度末の現在高になっております。330億3,773万9千円。20年度末の 現在高が323億3,623万2千円、その隣が起債の見込み額、補正前の額が48億4,455万 円、今回、補正額が2,350万円の減額ということで、計欄が48億2,105万円。 それから元金の償還の見込み額、補正前の額、これは補正後も同じでございます。43億2, 809万9千円ということでございまして、一番右端の欄で21年度末の現在高の見込み額につき ましては、328億2,918万3千円となります。 以上、一般会計補正予算(第8号)について、補足説明をさせていただきました。 なお、補正予算の詳細について、記載してございますので、参考にしていただきたいと思います。 以上で補足の説明を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑ありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第54号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第54号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより議案第54号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第54号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案どおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第54号は原案どおり可決されました。 次に、議案第55号の補足説明を求めます。 建設部長、小池厚君。 195 ○建設部長(小池厚君) それでは、議案第55号の補足説明をいたします。 補正予算および同説明書の7ページをお開きください。 朗読をもって説明いたします。 議案第55号 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第6号) 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計の補正予算 (第6号) は次に定めるところによる。 (歳入歳出予算の補正) 1 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金 額は「第1表 歳入歳出予算補正」による。 平成22年3月18日提出 南アルプス市長 今沢忠文 次ページの8ページに第1表の歳入歳出予算補正の説明でありますが、事項別明細書と重複いた しますので、補正予算および同説明書33ページ以降の歳入歳出補正予算事項別明細書で説明をい たします。 33ページをお開きください。 歳入歳出補正予算事項別明細書 総括 歳入 3款国庫支出金、補正額4,500万円の減額、計3億7,268万円。 7款繰入金、補正額4,500万円、計10億3,131万円。 歳入合計、補正額ゼロ、補正前の額、合計とも27億2,085万3千円でございます。 この4,500万円につきましては、先ほど総合政策部長から補正の説明がありました、26ペー ジ、27ページの一般会計、8款土木費、4項都市計画費、7目下水道費、下水道事業特別会計繰 出金の4,500万円でございます。 34、35ページをお開きください。 歳出 1款下水道費、補正額ゼロ、補正前の額と計は13億309万4千円でございます。 財源内訳でございますが、国・県支出金4,500万円の減額、その他4,500万円の補正で ございます。 続きまして、36ページ、37ページをお開きください。 2歳入 3款国庫支出金、2項国庫補助金、1目下水道費国庫補助金、補正額4,500万円の減額、計 3億7,268万円でございます。 1節下水道費補助金4,500万円の減額でございます。これにつきましては、地域活性化・公 共投資臨時交付金の減額でございます。 7款繰入金、1項一般会計繰入金、1目一般会計繰入金4,500万円の補正でございます。合 計10億3,009万6千円でございます。 1節一般会計繰入金4,500万円、これは建設改良費繰入金でございます。 続きまして38、39ページをお開きください。 3歳出 1款下水道費、2項公共下水道事業費、1目公共下水道費、公共下水道建設費、補正額ゼロ、補 196 正前、補正後ともに9億7,904万3千円でございます。 財源内訳、国庫支出金4,500万円の減額、その他繰入金4,500万円の補正でございます。 これにつきましては、財源更正でございます。 以上でございます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑ありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第55号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第55号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより議案第55号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第55号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案どおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第55号は原案どおり可決されました。 次に、議案第56号の補足説明を求めます。 企業局長、清水優士君。 ○企業局長(清水優士君) それでは、議案第56号の補足説明を行います。 今回の補正は経済危機対策において、 公共事業等の追加予算に伴う地方負担額の軽減措置として、 国が地域活性化・公共投資臨時交付金として交付するものであります。 このうち企業局関係では、石綿セメント管更新事業および老朽管更新事業の追加補正分にかかる 地方負担額のおおむね90%が今回、交付される補正であります。 それでは資料の11ページをお開きください。 朗読をいたします。 議案第56号 平成21年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第3号) (総則) 第1条 平成21年度南アルプス市水道事業会計の補正予算(第3号)は次に定めるところによ る。 197 (収益的収入及び支出) 第2条 平成21年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第2号)第2条に定めた収益的収入 及び支出の予算額を次のとおり補正する。 収入については、補正はございません。 支出 第1款水道事業費用、 既決予定額11億7, 033万6千円、 補正予定額104万5千円、 計11億 7,138万1千円。 第1項、第3項は補正はございません。 第2項、営業外費用、既決予定額1億2,635万1千円、補正予定額104万5千円、計1億 2,739万6千円。 (資本的収入及び支出) 第3条 平成21年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第2号)第3条本文括弧書を(資本 的収入額が資本的支出額に対して不足する額7億277万円は、当年度分消費税及び地方消費税資 本的収入調整額4,140万2千円及び過年度分損益勘定留保資金6億6,136万8千円で補て んする)に改め、資本的収入及び支出の予定額を次のとおり補正する。 収入 第1款資本的収入、既決予定額5億8,730万6千円、補正予定額2,193万6千円、計6億 924万2千円。 第1項、第2項、第3項、第5項は補正はございません。 第4項補助金、既決予定額5,232万3千円、補正予定額2,193万6千円、計7,425万 9千円、支出の補正はございません。 (他会計からの補助金) 第4条 平成21年度南アルプス市水道事業会計予算第9条中、3,889万7千円を6, 083万3千円に改める。 平成22年3月18日提出 南アルプス市長 今沢忠文 次に43ページをお願いいたします。 平成21年度南アルプス市水道事業会計補正予算(第3号)実施計画でございます。 収益的収入及び支出 収入の補正はございません。 支出 第21款水道事業費用、既決予定額11億7,033万6千円、補正予定額104万5千円、計 11億7,138万1千円。 1項営業費用は補正はございません。 2項営業外費用、既決予定額1億2,635万1千円、補正予定額104万5千円、計1億2, 739万6千円。 1目は補正はございません。 3目消費税、既決額154万9千円、補正予定額104万5千円は補助金の消費にかかる消費税 でございます。計259万4千円。 9項予備費は補正はございません。 次のページをお願いします。 198 資本的収入及び支出 31款資本的収入、既決予定額5億8,730万6千円、補正予定額2,193万6千円、計6億 924万2千円。 1項、2項、3項は補正はございません。 4項補助金、1目補助金、既決予定額5,232万3千円、補正予定額2,193万6千円、計 7,425万9千円。 5項は補正はございません。 支出も補正はございません。 次に、平成21年度南アルプス市水道事業会計資金計画 区分 既決予定額、補正予定額、計の順に説明いたします。 受入資金44億9,316万6千円、2,193万6千円、計45億1,510万2千円。区分 の1、2、3、4、5、7は補正はございません。 6補助金5,232万3千円、2,193万6千円、7,425万9千円。 最後の差し引きですが、23億1,849万6千円、2,193万6千円、23億4,043万 2千円。 次のページの貸借対照表はご覧いただき、参考にしていただきたいと思います。 以上で補足説明を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑ありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第56号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第56号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより議案第56号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第56号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案どおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第56号は原案どおり可決されました。 次に、議案第57号の補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 199 ○総務部長(小池康郎君) 追加議案がお手元へいっていると思いますけれども、1ページをお願いいたします。 議案第57号の補足説明を申し上げます。 議案の朗読をさせていただきます。 議案第57号 白根東小学校屋内運動場改築工事(建築主体・外構・太陽光発電工事)請負契約 の締結について 白根東小学校屋内運動場改築工事(建築主体・外構・太陽光発電工事)について、次のとおり請 負契約を締結するものとする。 平成22年3月18日 南アルプス市長 今沢忠文 1 契約の目的 白根東小学校屋内運動場改築工事(建築主体・外構・太陽光発電工事) 2 契約の方法 事後審査型条件付一般競争入札による契約 3 契約の金額 金2億9,137万5千円(うち消費税1,387万5千円) 4 契約の相手方 興龍社・米山住研・白根東小学校屋内運動場改築工事(建築主体・外構・太 陽光発電工事)共同企業体 代表構成員 山梨県南アルプス市寺部1341番地 株式会社興龍社 南アルプス営業所 所長 名取藤彦 構 成 員 山梨県南アルプス市飯野1810番地 株式会社米山住研 代表取締役 米山正仁 5 工 期 議決の日の翌日から平成23年1月31日まで 提案理由 この契約については、地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第1項第5号および議会 の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分の範囲を定める条例第2条の規定によりまして、 議会の議決を必要とするので、この案を提出いたすものでございます。 お手元に議案第57号の資料をお配りしてございます。 1ページに入札結果報告が付いております。 入札につきましては、 事後審査型の条件付一般競争入札ということで、 平成22年3月2日に5つ の共同企業体により行われたところでございます。 予定価格が2億8,696万円に対しまして、落札額が2億7,750万円ということで、興龍 社・米山住研の共同企業体が落札いたしました。 落札率につきましては、97.57%でございます。 事業内容につきましては2ページにございますけれども、現在の白根東小学校の屋内運動場につ きましては、昭和48年の1月に完成いたしまして、築37年が経過しております。平成16年に 実施いたしました耐震診断の結果、IS値が0.13でありまして、耐震のための改修が必要であっ たというものでございます。 計画ですと、この屋内運動場は平成23年度改築の予定でありましたが、今回の経済危機対策事 業で前倒しして実施をいたすものでございます。 完成は来年の2月末を予定しておりまして、来年度の卒業式は新しい体育館で実施できるもので あります。 200 改築します屋内運動場につきましては、現在の敷地の南側プールを取り壊しまして改築するもの で、鉄骨づくり平屋建て、建築面積が984平方メートル、既存の建物より284平方メートルの 増床となっております。 また、 バリアフリー化はもちろん、 36キロワットの太陽光発電設備の整備も併せて行いまして、 地域の避難所としての機能を持つということもなります。 この財源は通常の国庫補助事業に加えまして、公共投資臨時交付金、あるいは経済危機対策臨時 交付金が充てられるということになっています。 あと、3ページ以降に位置図・平面図・立面図が付いておりますので、ご参照をしていただきた いと思います。 以上で補足説明を終わります。 よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑ありませんか。 穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) 内訳についてだけ伺います。 その総額は大体分かりますが、それぞれかっこで(建築主体・外構・太陽光発電) 、それぞれかっ こ付けでありますから、それぞれが大体の予算いくらぐらいなのかということと、新年度にプール を発注するということですが、これも大体予定価格はどのくらいか、そのへんについて、説明をお 願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長。 ○教育部長(金丸敏宣君) ただ今の穴水議員のご質問でございますが、3工事ございまして、ただ今の契約金額の内訳でご ざいますが、まず建築主体工事ということで、契約額が2億6,298万6,088円でございま す。 また、太陽光発電の設備工事につきましては3,331万8,810円、それから外構工事とい うことで2,394万5,102円でございます。合計3億2,025万円という内訳になります。 なお、プールの工事でございますが、今年度当初に予算要求を計上させていただきまして、ただ 今、ご議決をいただいたところでございます。工事の今後、設計また執行につきまして、6月ごろ から執行できればと思っております。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) ほかにありませんか。 金丸一元君。 ○6番議員(金丸一元君) この入札参加者のことについて、ちょっとお伺いしたいと思いますが、事後審査型条件付一般競 争入札という手法でやられているということなんですけれども、これがたまたまなんでしょうけれ ども、次の南湖小学校の参加者も全く同じ、しかも5社というのは、ちょっと少ないのではないか 201 と思うんですけれども、この条件付という点ですが、このへんについて、どのようにお考えか、お 聞かせください。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長。 ○総務部長(小池康郎君) 基本的には3年前以上の工事については、ご承知のとおり一般競争入札を採用しております。今 回の工事についても、事後審査型の一般競争入札ということでございまして、一応今回はJVを組 んでいただくということでございまして、JVの代表構成員につきましては、山梨県の中北建設事 務所管内、峡北管内は除くわけでございますけれども、そこの900点以上と。 それから構成員については、市内の建築業者さんで590点以上の方ということで、基本的には 指名参加願いの最上位がいわゆる建設工事ということで、指名参加願いが出ておる業者でJVを組 んでほしいということで公告を出したところであります。 その結果が今言われる5つのJVとして参加を申し込んできたということで、事後審査型の一般 競争入札で実施したということでございます。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第57号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第57号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより議案第57号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第57号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案どおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第57号は原案どおり可決されました。 次に、議案第58号の補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) 2ページをお願いいたします。 議案第58号の補足説明を申し上げます。 議案の朗読をさせていただきます。 議案第58号 南湖小学校屋内運動場地震改築工事(建築主体・外構・太陽光発電工事)請負契 約の締結について 南湖小学校屋内運動場地震改築工事(建築主体・外構・太陽光発電工事)について、次のとおり 202 請負契約を締結するものとする。 平成22年3月18日 南アルプス市長 今沢忠文 1 契約の目的 南湖小学校屋内運動場地震改築工事(建設主体・外構・太陽光発電工事) 2 契約の方法 事後審査型条件付一般競争入札による契約 3 契約の金額 金3億2,025万円(うち消費税1,525万円) 4 契約の相手方 国際建設・ナカゴミ建設・南湖小学校屋内運動場地震改築工事(建築主体・ 外構・太陽光発電工事)共同企業体 代表構成員 山梨県南甲府市塩部4丁目15-5 国際建設株式会社 代表取締役社長 佐々木幸一 構 成 員 山梨県南アルプス市田島786番地 株式会社ナカゴミ建設 代表取締役 中込康次 5 工 期 議決の日の翌日から平成23年1月31日まで 提案理由 この契約の締結については、地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第1項第5号およ び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分の範囲を定める条例第2条に規定によりま して、議会の議決を必要とするので、この案を提出いたすものでございます。 同じく議案第58号の資料をお配りしてございます。 1ページに入札結果報告が付いております。 入札につきましては、先ほどと同じ22年3月2日に5つの共同企業体より行われたところでご ざいます。 予定価格が3億1,612万円に対しまして、落札額が3億500万円、国際建設・ナカゴミ建 設の共同企業体が落札をいたしました。 落札率につきましては、96.48%でございます。 事業概要は、同じく2ページにございますけれども、現在の南湖小学校の屋内運動場につきまし ては、昭和49年2月に完成しまして、築後36年が経過しております。平成14年に耐震診断を したわけでございますけれども、その結果はIS値が0.14と診断されておりまして、耐震のた めの改築が高いものでございます。 計画ですと、22年の改築予定でございましたけれども、今回の経済危機対策事業で前倒しで実 施いたすものでございます。 完成は白根東と同様に2月末を予定しております。 改築をいたします屋内運動場につきましては、鉄骨づくり平屋建て、建築面積が983平方メー トルで現在のものよりも407平方メートル広くなっております。 また、白根東の屋内運動場と同じくバリアフリー、また36キロワットの太陽光発電設備の整備 も整えまして、地域の避難所としても活用されるということでございます。 これらの財源につきましても、通常の国庫補助事業に加え、公共投資臨時交付金、あるいは経済 危機対策臨時交付金が充てられるものでございます。 あと3ページ以降に、位置図・平面図・立面図が付いておりますので、ご参照していただきたい と思います。 203 以上で補足説明を終わります。 よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑ありませんか。 穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) 先ほどと同じ質問です。 本体・外構・太陽光、それぞれどのくらいかということと併せて、両校に太陽光発電を設置する わけですけれども、どのような、あるいはどこのメーカーなのかということが分かれば、そしてそ れは要するに体育館だけの電力を供給するのか、それとも学校施設全体をカバーする太陽光発電量 になるのかどうなのか、そのへんについて説明を求めます。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長。 ○教育部長(金丸敏宣君) 穴水議員さんのご質問にお答え申し上げます。 なお、先ほど私、内訳を申しましたが、南湖小のものと間違いまして、申し訳ありませんでした。 ただ今、先ほど申し上げた内容が南湖小の内訳ということです。よろしくお願い申し上げたいと 思います。 それから白根のほうを申し上げます。 白根東小学校の屋内運動場の契約額の内訳でございますが、建築主体工事2億3,666万 602円でございます。太陽光発電設備工事3,298万3,650円でございます。それから外 構工事としまして2,173万748円で2億9,137万5千円ということでございます。 それから電気の発電量36ワットあるわけでございますが、学校全体の使用量に対して、それを 補完していくという設計になっております。 メーカーはちょっと申し上げられませんが、資料が手元にございませんので、後ほどまた説明さ せていただければと思います。 以上でございます。 ○議長(久保田松幸君) 穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) 太陽光発電、これから公共施設や一般住宅に普及していくわけですけれども、我が家でも何年か 前に付けましたけれども、大変一つひとつのパネルの重量があって、相当、新しく学校を建替える わけですから、十分耐え得るわけだと思いますけれども、太陽光発電がこれから急速に普及してい くわけで、技術的にもどんどん進んでいくわけですね。できるだけ発電効率が良くて、なおかつ体 育館本体にあまり負担をかけないと。軽量でかつ効率的な太陽光発電パネルを設置する必要がある と。そのへんはどんなふうに検討しているんでしょうか。それは業者任せということでしょうか。 そのへんをちょっと伺っておきたい。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長。 204 ○教育部長(金丸敏宣君) 当然、設計事務所に屋体の建物と併せまして、やはり南面に乗せるわけでございますので、その パネルが約200枚からあるそうでございまして、南面の約8割ぐらいを占めてくるというような ことのようでございますが、1枚、1枚は非常に今、軽くて薄いものでございまして、当然その重 みに耐え得るような、新築でございますので、強度は保ってあるということでございます。 以上です。 ○議長(久保田松幸君) 穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) ちなみに、 その太陽光発電システムそのものの、 いわば耐用年数はどのくらいを見込んでいるか。 ○議長(久保田松幸君) 教育部長。 ○教育部長(金丸敏宣君) 正確には、私、調査をしておりません。恐縮でございますが、20年から30年ぐらいはあるの ではないかと、私の記憶ですと、考えています。 ○議長(久保田松幸君) 穴水俊一君。 ○24番議員(穴水俊一君) それは業者からしっかり確認して、またあとで報告してください。 以上で終わります。 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 ○11番議員(清水実君) 先ほど入札指名業者のことで金丸議員が質問しましたけれども、私もそのことで1点だけ、質問 させていただきます。 今回9時からが1件、それから9時15分からが1件ということで、丸っきり同じ共同企業体に なったわけですね。これがもし同じ会社が2カ所、15分の間で、15分というかもっと差があっ たと思いますが、その市発注の工事に対して、同企業体が一緒にもし落札したとなったらば、これ は市として契約業者として認めますか。 そのへんをちょっとお聞きします。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長。 ○総務部長(小池康郎君) 可能性とすればあり得る話です。ですけれども、事後審査型の一般競争入札ということでござい ますので、当然、事後審査が出てまいります。その中には当然、技術者の数ですとか、そういった ものが出てまいりますので、基本的には両方いっぺんに受けるというのは、ちょっと無理ではない かなという感じはいたしますけれども、いずれにいたしましても、事後審査をいたしまして、可能 ということなら、やむを得ないかもしれません。 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 205 ○11番議員(清水実君) もし、可能性が少しでもあるとすれば、この点は改善すべき事柄ではないでしょうか。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長。 ○総務部長(小池康郎君) 改善といいますか、 先ほども金丸議員さんの答弁もさせていただいたわけでございますけれども、 参加形態はJVを組んでいただきましたということで、先ほども言ったように、本社あるいは支店 ですね、そういったものがどういう状況にあるのか。経営の事後審査の総合評定値が900点と 590点だと、先ほども説明をさせていただいたわけでございますけれども、そういう中で組んで くることですから、ちょっとそこのところに対して、市でどうこうというのは、ちょっと難しいか なと考えます。 ○議長(久保田松幸君) 清水実君。 ○11番議員(清水実君) 要は、なぜこの質問をしたかと言いますと、1回目のほうで9時から始めたほうの業者も、2度 目も参加しているということは、その可能性があるということで指摘したわけです。1回目に落札 した方が、もううちは次はご遠慮しましょうということで、辞退ということも考えられたかもしれ ませんけれども、参加していますので、その資格は当然出てくるということなんですね。ですから、 そのへんを聞いたわけですが、あと事後審査ということで、たぶんないだろうという、総務部長の 答弁でございますので、そんなに深くは思いませんけれども、ただそういったことも、可能性はあ り得るかなということで、今、質問しました。 ○議長(久保田松幸君) 総務部長。 ○総務部長(小池康郎君) この入札は入札をしまして、予定価格以下の業者が落札になるんですけれども、最初にもう1社 に決めてしまうのではなくて、大体3社、候補者として決めている。当然、一番入札価格が低い業 者から事後審査を始めていく。審査に合格すれば、もうそこで決まりですけれども、審査をしても、 その審査に当てはまらなかったということになりますと、2番目に低く入れた業者の事後審査をい たします。それで良ければいいだろうし、駄目であれば3社目になるということで、何分刻みかと いいますけれども、そこでもう決定したというものではないんですね。当然、ですから白根にして も南湖にしても、時間帯の中で後ほど入札が終わったあと、候補者3社を取っておいて、事後審査 をして決定していくということでございます。 ○議長(久保田松幸君) ほかにありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております議案第58号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) 206 ご異議なしと認めます。 よって、議案第58号は委員会の付託を省略することに決しました。 これより議案第58号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより議案第58号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案どおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、議案第58号は原案どおり可決されました。 次に、同意案第1号の補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) 追加議案書の3ページをお願いいたします。 同意案第1号 教育委員会委員の任命について 次の者を教育委員会委員に任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和 31年法律第162号)第4条第1項の規定により、議会の同意を求める。 平成22年3月18日提出 南アルプス市長 今沢忠文 住 所 南アルプス市野牛島2639番地 氏 名 金子賢夫 生年月日 昭和23年12月3日生 提案理由 森本章雄教育委員が平成22年5月28日任期満了となるため、この案を提出をいたすものでご ざいます。 詳細歴につきましては、次のページをご覧いただきたいと思います。 以上で補足説明を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑ありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております同意案第1号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 これより同意案第1号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 207 これより同意案第1号を採決いたします。 お諮りいたします。 教育委員会委員の任命については、これに同意することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、同意案第1号はこれに同意することに決しました。 次に、同意案第2号の補足説明を求めます。 総務部長、小池康郎君。 ○総務部長(小池康郎君) 追加議案書の5ページをお願いいたします。 同意案第2号 公平委員会委員の選任について 次の者を公平委員会委員に選任したいので、地方公務員法(昭和25年法律第261号)第9条 の2第2項の規定により、議会の同意を求める。 平成22年3月18日提出 南アルプス市長 今沢忠文 住 所 南アルプス市藤田507番地 氏 名 河西一三 生年月日 昭和23年8月25日生 提案理由 河西一三公平委員会委員が平成22年5月29日に任期満了となるということで、この案を提出 いたすものでございます。 詳細歴につきましては、次のページをご覧いただきたいと思います。 以上で補足説明を終わります。 ○議長(久保田松幸君) 以上で補足説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただ今、議題となっております同意案第2号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会 への付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、同意案第2号は委員会への付託を省略することに決しました。 これより同意案第2号の討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより同意案第2号を採決いたします。 お諮りいたします。 公平委員会委員の選任については、これに同意することにご異議ありませんか。 208 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、同意案第2号はこれに同意することに決しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第32 南ア議第1号 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取 り組みを求める意見書の提出についてを議題といたします。 提出者の総務常任委員長、森岡千代野さんに提出議案の説明を求めます。 総務常任委員長、森岡千代野さん。 ○総務常任委員長(森岡千代野君) 南ア議第1号 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを 求める意見書の提出について 上記の議案を別紙のとおり地方自治法第109条第7項および会議規則第13条第3項の規定に より、提出します。 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 提出者 南アルプス市議会総務常任委員会委員長、森岡千代野。 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求める意見書(案) 昨年10月13日、本市議会ではオバマ米国大統領のプラハ演説以降の核兵器のない世界に向け ての国際的な機運の高まりをとらえ、 「核兵器廃絶の課題で日本政府の具体的努力を求める意見書」 を可決し、日本政府に被爆した世界でただ1つの国の政府として、本年の核不拡散条約(NPT) 再検討会議において、核保有国をはじめとして国際社会が核兵器廃絶国際条約の締結を目指して、 国際交渉を開始するよう働き掛けることを要請したところです。 昨年9月、国連安全保障理事会首脳級特別会合において、鳩山由紀夫首相は被爆国として核兵器 廃絶の先頭に立つとの決意を明確に表明されました。 また、日本政府が米国などと共同提案した核廃絶決議案についても、国連総会第1委員会で過去 最多の国々の賛成で採択されるなど、日本政府の被爆国としての取り組みは一つひとつ成果を積み 上げてきています。 一方、昨年8月、長崎市では世界の3,241都市が加盟する平和市長会議総会が開催され、 2020年までに核兵器を廃絶するための道筋と各国政府が遵守すべきプロセスなどを定めた「ヒ ロシマ・ナガサキ議定書」を2010年NPT再検討会議において採択を求めることなどの具体的 に提案を盛り込んだ「ナガサキアピール」が決議されました。 このような動きを踏まえ、被爆国の政府としての核兵器廃絶の取り組みを、さらに確実なものに するために、国会および政府におかれては、平和市長会議が提案する「ヒロシマ・ナガサキ議定書」 の趣旨に賛同し、2010年のNPT再検討会議において、同議定書を議題として提案していただ くとともに、その採択に向け、核保有国をはじめとする各国政府に働きかけていただくよう、強く 要請します。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。 平成22年3月18日 提出先 衆議院議長 横 路 孝 弘 様 209 参議院議長 江 田 五 月 様 内閣総理大臣 鳩山由紀夫 様 総 務 大 臣 原口一博 様 外 務 大 臣 岡田克也 様 南アルプス市議会議長 久保田松幸 ○議長(久保田松幸君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより南ア議第1号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、南ア議第1号は原案のとおり可決されました。 ただ今、可決されました南ア議第1号の意見書の提出について、その条項・字句・その他の整理 を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、条項・字句・その他の整理は議長に委任することに決しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第33 南ア議第2号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書の提出につい てを議題といたします。 提出者の産業土木常任委員長、野田修作君に提出議案の説明を求めます。 産業土木常任委員長、野田修作君。 ○産業土木常任委員長(野田修作君) 南ア議第2号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書の提出について 上記の議案を別紙のとおり地方自治法第109条第7項および会議規則第13条第3項の規定に より、提出いたします。 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長、久保田松幸様。 提出者 南アルプス市議会産業土木常任委員会委員長、野田修作。 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書(案) 日本経済における労働環境の大きな変化の波は、働くことに困難を抱える人々を増大させ、社会 問題となっている。また2000年以降の急速な構造改革により、経済や雇用、産業や地方など、 210 さまざまな分野に格差を生じさせている。 働く機会が得られないことで「ワーキングプア」 「ネットカフェ難民」 「偽装請負」など、新たな 貧困と労働の商品化が広がっている。また、障害を抱える人々や社会とのつながりがつくれない若 者など、働きたくても働けない人々の増大は日本全体を覆う共通した地域課題となっている。 一方、NPOや協同組合、ボランティア団体など、さまざまな非営利団体は地域の課題を地域住 民自ら解決することを目指し、事業展開しており、この1つである「協同労働の協同組合」は働く ことを通じて、人と人とのつながりを取り戻し、コミュニティーの再生を目指す活動を続け、上記 の社会問題解決の手段の1つとして大変注目を集めている。 しかし、現在この「協同労働の協同組合」には法的根拠がないため、社会的理解が不十分であり、 団体として入札・契約できない、社会保障の負担が働く個人にかかるなど、問題が生じている。 すでに欧米では、労働者協同組合(ワーカーズコープ、ワーカーズコレクティブ)についての法 制度が整備されている。日本でも「協同労働の協同組合」の法制度を求める取り組みが広がってお り、1万筆を超える団体がこの法制度化に賛同し、また地方議会での意見書採択も700を超え、 国会でも200名に迫る超党派の議員連盟を立ち上げるなど、法制化の検討が大詰めを迎えている と伺っている。 雇用・労働の問題と地域活性化の問題は不離一体である。誰もが希望と誇りを持って働く仕事を 通じて、安心と豊かさを実感できるコミュニティーをつくる人とのつながりや社会とのつながりを 感じる。こうした働き方を目指す協同労働の協同組合は市民事業による市民主体のまちづくりを創 造するものであり、 働くこと・生きることに困難を抱える人々自身が社会連帯の中で仕事をおこし、 社会に参加する道を開くものである。 国においても、社会の実情を踏まえ、課題解決の有力な制度として、 「協同労働の協同組合法」の 速やかな制定を求めるものである。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。 平成22年3月18日 提出先 衆議院議長 横 路 孝 弘 様 参議院議長 江 田 五 月 様 内閣総理大臣 鳩山由紀夫 様 厚生労働大臣 長 妻 総 務 大 臣 昭 様 原口一博 様 経済産業大臣 直 嶋 正 行 様 南アルプス市議会議長 久保田松幸 ○議長(久保田松幸君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 ( な し ) 質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。 これより南ア議第2号を採決いたします。 211 お諮りいたします。 本案は原案のとおり決することに、ご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、南ア議第2号は原案どおり可決されました。 ただ今、可決されました南ア議第2号の意見書の提出について、その条項・字句・その他の整理 を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、条項・字句・その他の整理は議長に委任することに決しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(久保田松幸君) 日程第34 閉会中の継続審査を議題といたします。 お手元に配布してありますとおり、 総務常任委員長から閉会中の継続審査の申し出がありました。 お諮りいたします。 閉会中の継続審査について、 総務常任委員長の申出書のとおり決することにご異議ありませんか。 (異議なしの声) ご異議なしと認めます。 よって、閉会中の継続審査について、総務常任委員長の申出書のとおり決定いたしました。 以上、今定例会の議事はすべて終わりました。 ここで閉会宣言に先立ち、今般、退職なされる市幹部職員の皆さんに対しまして、議会を代表い たしまして、一言歓送の言葉を送らせていただきます。 小池総務部長をはじめ幹部職員の皆さんにおかれましては、40年余りの長きにわたり、卓越し た手腕と豊富な識見をもって、市民福祉の向上のために熱誠を注がれ、本市行政と市勢発展に尽く された、その功績は言葉には言い尽くせないものであり、ただ、ただ感謝申し上げるほかありませ ん。 本日ここに、お別れせねばならないことは誠に惜別の情に耐えかねるものがあります。 皆さんの長い間のご苦労に対し、議員一同、心から感謝を申し上げます。 退職される部局長の皆さん、健康に留意され、今後も本市発展のためにご協力くださいますよう お願い申し上げ、歓送の言葉とさせていただきます。 以上をもちまして、平成22年南アルプス市議会第1回定例会を閉会といたします。 大変ご苦労さまでした。 散会 午後 3時51分 212 この会議の経過を記載して、その内容が相違ないことを証するために ここに署名する。 平成 南アルプス市議会議長 久 保 田 松 幸 会 議 録 署 名 議 員 清 水 実 会 議 録 署 名 議 員 志 村 裕 子 会 議 録 署 名 議 員 名 取 常 雄 本会議録の作成にあたった者の氏名は次のとおりである。 議会事務局長 保 坂 昌 志 書 記 杉 山 成 悟 書 記 長谷部 寿 仁 書 記 小 林 正 明 213 年 月 日 平成22年 南アルプス市議会第1回定例会(3月)議案審議結果等 214 平成22年 南アルプス市議会 第1回定例会(3月) 会 期 日 程 表 〔17日間〕 日 次 第 1日 月 日 3月 2日 曜日 火 種 別 開議時刻 本会議 午後1時30分 摘 要 ○開会 ○諸報告、会議録署名議員の 指名、会期の決定、議案の 上程 ○提案、説明、一部採決 ○総務常任委員会 第 2日 3月 3日 水 委員会 午前9時 (条例、補正予算、当初予算) ○文教常任委員会 (条例、補正予算、当初予算) ○総務常任委員会 第 3日 3月 4日 木 委員会 午前9時 (当初予算) ○文教常任委員会 (当初予算) ○厚生常任委員会 第 4日 3月 5日 金 委員会 午前9時 (条例、補正予算、当初予算) ○産業土木常任委員会 (条例、補正予算、当初予算) 第 5日 第 6日 3月 6日 7日 土 日 休 会 ○厚生常任委員会 第 7日 3月 8日 月 委員会 午前9時 (当初予算) ○産業土木常任委員会 (当初予算) ○厚生常任委員会 第 8日 3月 9日 火 委員会 午前9時 (当初予算) ○産業土木常任委員会 (当初予算) 第 9日 3月10日 水 休 会 215 ○委員会予備日 ※市内中学校卒業式 ○委員長報告 (条例・補正予算等) 質疑、討論、採決 第10日 3月11日 木 本会議 午後1時30分 第11日 3月12日 金 休 会 第12日 第13日 3月13日 14日 土 日 休 会 第14日 3月15日 月 本会議 午前9時30分 ○代表質問 ○一般質問 第15日 3月16日 火 本会議 午前9時30分 ○一般質問 第16日 3月17日 水 休 会 木 本会議 午後1時30分 第17日 3月18日 216 ○議事整理のため ○議事整理のため ○委員長報告(当初予算) 質疑、討論、採決 ○閉会 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)議案審議結果 議案番号 件 名 付 託 委員会 議決月日 結 果 議案第1号 南アルプス市奨学金条例の制定について 文教 3月11日 原案可決 議案第2号 南アルプス市奨学基金条例の制定について 文教 3月11日 原案可決 総務 3月11日 原案可決 総務 3月11日 原案可決 総務 3月11日 原案可決 文教 3月11日 原案可決 文教 3月11日 原案可決 厚生 3月11日 原案可決 厚生 3月11日 原案可決 厚生 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 総務 3月11日 原案可決 4分割 3月11日 原案可決 厚生 3月11日 原案可決 南アルプス市の議会の議員及び長の選挙におけ 議案第3号 る選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正 について 議案第4号 南アルプス市監査委員条例の一部改正について 南アルプス市職員給与条例及び南アルプス市職 議案第5号 員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正に ついて 議案第6号 議案第7号 議案第8号 議案第9号 議案第10号 議案第11号 議案第12号 議案第13号 議案第14号 議案第15号 南アルプス市公民館条例の一部改正について 南アルプス市生涯学習センター条例の一部改正 について 南アルプス市立児童館条例の一部改正について 南アルプス市放課後児童クラブ条例の一部改正 について 南アルプス市健康管理センター条例の一部改正 について 南アルプス市芦安山岳館条例の一部改正につい て 南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正に ついて 南アルプス市火災予防条例の一部改正について 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第 7号) 平成21年度南アルプス市国民健康保険特別会 計補正予算(第5号) 217 議案番号 議案第16号 議案第17号 議案第18号 議案第19号 議案第20号 議案第21号 議案第22号 件 名 平成21年度南アルプス市老人保健特別会計補 正予算(第1号) 平成21年度南アルプス市後期高齢者医療特別 会計補正予算(第3号) 平成21年度南アルプス市介護保険特別会計補 正予算(第5号) 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計 補正予算(第5号) 平成21年度南アルプス市芦安農業集落排水事 業特別会計補正予算(第3号) 平成21年度南アルプス市温泉給湯事業特別会 計補正予算(第1号) 平成21年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理 事業特別会計補正予算(第3号) 付 託 委員会 議決月日 結 果 厚生 3月11日 原案可決 厚生 3月11日 原案可決 厚生 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案採択 産業土木 3月11日 原案可決 総務 3月11日 原案可決 4分割 3月18日 原案可決 厚生 3月18日 原案可決 厚生 3月18日 原案可決 厚生 3月18日 原案可決 厚生 3月18日 原案可決 厚生 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 平成21年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県 議案第23号 有財産保護財産区管理会特別会計補正予算(第 1号) 議案第24号 議案第25号 議案第26号 議案第27号 議案第28号 議案第29号 議案第30号 議案第31号 平成21年度南アルプス市土地取得造成事業特 別会計補正予算(第2号) 平成22年度南アルプス市一般会計予算 平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会 計予算 平成22年度南アルプス市老人保健特別会計予 算 平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別 会計予算 平成22年度南アルプス市介護保険特別会計予 算 平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事 業特別会計予算 平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計 予算 218 議案番号 議案第32号 議案第33号 議案第34号 議案第35号 議案第36号 議案第37号 議案第38号 議案第39号 議案第40号 議案第41号 議案第42号 議案第43号 議案第44号 議案第45号 議案第46号 議案第47号 件 名 平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事 業特別会計予算 平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会 計予算 平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理 事業特別会計予算 平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特 別会計予算 平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特 別会計予算 平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保 護財産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県 有財産保護財産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県 有財産保護財産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有 財産保護財産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産 保護財産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特 別会計予算 平成22年度南アルプス市水道事業会計予算 平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計 予算 南アルプス市みどりの郷くつさわの指定管理者 の指定について 南アルプス市芦安山岳館の指定管理者の指定に ついて 南アルプス市営土地改良事業の施行について 219 付 託 委員会 議決月日 結 果 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案採択 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 総務 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 産業土木 3月11日 原案可決 ― 3月2日 原案可決 議案番号 議案第48号 議案第49 件 名 市道路線の変更について 南アルプス市及び昭和町の境界の決定に関する 意見について 付 託 委員会 議決月日 結 果 ― 3月2日 原案可決 ― 3月2日 原案可決 ― 3月2日 原案可決 ― 3月2日 原案可決 ― 3月2日 原案可決 ― 3月2日 原案可決 ― 3月18日 原案採択 ― 3月18日 原案可決 ― 3月11日 原案可決 ― 3月18日 原案可決 ― 3月18日 原案可決 富士川町の設置に伴う山梨県市町村自治セン 議案第50号 ターを組織する地方公共団体の数の変更につい て 議案第51号 議案第52号 山梨県市町村自治センターの解散について 山梨県市町村自治センターの解散に伴う財産処 分について 富士川町の設置及び山梨県市町村総合事務組合 議案第53号 の共同処理する事務の変更に伴う山梨県市町村 総合事務組合規約の変更について 議案第54号 議案第55号 議案第56号 議案第57号 議案第58号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第 8号) 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計 補正予算(第6号) 平成21年度南アルプス市水道事業会計補正予 算(第3号) 白根東小学校屋内運動場改築工事(建築主体・外 構・太陽光発電工事)請負契約締結について 南湖小学校屋内運動場地震改築工事(建築主体・ 外構・太陽光発電工事)請負契約の締結について 同意案第1号 教育委員会委員の任命について ― 3月18日 原案同意 同意案第2号 公平委員会委員の選任について ― 3月18日 原案同意 産業土木 3月18日 採択 総務 3月18日 原案可決 産業土木 3月18日 原案可決 請願22-1号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求め る意見書採択を求める請願 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会 南ア議第1号 議での採択に向けた取り組みを求める意見書の 提出について 南ア議第2号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求め る意見書の提出について 220 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月)議案付託表 付託委員会 議案番号 議案第3号 議案第4号 議案第5号 総務常任委員会 厚生常任委員会 名 南アルプス市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の 公費負担に関する条例の一部改正について 南アルプス市監査委員条例の一部改正について 南アルプス市職員給与条例及び南アルプス市職員の勤務時 間、休暇等に関する条例の一部改正について 議案第13号 南アルプス市火災予防条例の一部改正について 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号) 議案第24号 文教常任委員会 件 平成21年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計補正予 算(第2号) 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算 議案第42号 平成22年度南アルプス市土地取得造成事業特別会計予算 議案第1号 南アルプス市奨学金条例の制定について 議案第2号 南アルプス市奨学基金条例の制定について 議案第6号 南アルプス市公民館条例の一部改正について 議案第7号 南アルプス市生涯学習センター条例の一部改正について 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号) 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算 議案第8号 南アルプス市立児童館条例の一部改正について 議案第9号 南アルプス市放課後児童クラブ条例の一部改正について 議案第10号 南アルプス市健康管理センター条例の一部改正について 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号) 議案第15号 議案第16号 議案第17号 平成21年度南アルプス市国民健康保険特別会計補正予算 (第5号) 平成21年度南アルプス市老人保健特別会計補正予算(第 1号) 平成21年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計補正予算 (第3号) 221 議案第18号 平成21年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算(第 5号) 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算 議案第26号 平成22年度南アルプス市国民健康保険特別会計予算 議案第27号 平成22年度南アルプス市老人保健特別会計予算 議案第28号 平成22年度南アルプス市後期高齢者医療特別会計予算 議案第29号 平成22年度南アルプス市介護保険特別会計予算 議案第30号 平成22年度南アルプス市居宅介護予防支援事業特別会計予 算 議案第11号 南アルプス市芦安山岳館条例の一部改正について 議案第12号 南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について 議案第14号 平成21年度南アルプス市一般会計補正予算(第7号) 議案第19号 議案第20号 議案第21号 産業土木常任委員会 議案第22号 議案第23号 平成21年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第 5号) 平成21年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補 正予算(第3号) 平成21年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計補正予算 (第1号) 平成21年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計 補正予算(第3号) 平成21年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財 産区管理会特別会計補正予算(第1号) 議案第25号 平成22年度南アルプス市一般会計予算 議案第31号 平成22年度南アルプス市下水道事業特別会計予算 議案第32号 議案第33号 議案第34号 平成22年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計予 算 平成22年度南アルプス市温泉給湯事業特別会計予算 平成22年度南アルプス市山梨県北岳山荘管理事業特別会計 予算 議案第35号 平成22年度南アルプス市白根簡易水道事業特別会計予算 議案第36号 平成22年度南アルプス市芦安簡易水道事業特別会計予算 議案第37号 平成22年度南アルプス市芦安恩賜県有財産保護財産区管理 会特別会計予算 222 議案第38号 議案第39号 議案第40号 議案第41号 平成22年度南アルプス市中尾山外一字恩賜県有財産保護財 産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市高尾山外一字恩賜県有財産保護財 産区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市城山外一字恩賜県有財産保護財産 区管理会特別会計予算 平成22年度南アルプス市雨鳴山恩賜県有財産保護財産区管 理会特別会計予算 議案第43号 平成22年度南アルプス市水道事業会計予算 議案第44号 平成22年度南アルプス市自動車運送事業会計予算 議案第45号 議案第46号 南アルプス市みどりの郷くつさわの指定管理者の指定につい て 南アルプス市芦安山岳館の指定管理者の指定について 223 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月) 請 願 文 書 表 受理番号 受理年月日 請願者の住所及び 請願の要旨 氏名 紹介議員 氏名 付託委員会 甲府市相生 2 丁目 7-17 22-1 平成22年 (社)山梨県労働者 「協同労働の協同組合法」の 清水 2月17日 福祉協会 会長 田中甲子男 実 速やかな制定を求める意見 名取 常雄 書採択を求める請願 (別紙) 東京都豊島区池袋 三丁目1番2号 光文社ビル 6 階 日本労働者協同組 合連合会センター 事業団 理事長 永戸祐三 224 花輪 進 産業土木 常任委員会 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月) 請 願 文 書 表 受理番号 22-2 受理年月日 平成22年 請願者の住所及び 請願の要旨 氏名 紹介議員 氏名 南アルプス市湯沢 日米地位協定に関わる「裁判 穴水 俊一 2月17日 820 権放棄の日米密約」の調査・ 亀ケ川正広 南アルプス市平和 公表・破棄を求める意見書の 委員会 採択を求める請願について 代表 今津 茂 (別紙) 225 付託委員会 総務 常任委員会 南ア議第1号 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求める意見書の 提出について 上記の議案を、別紙のとおり地方自治法第109条第7項及び会議規則第13条第3項の規定に より提出します。 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長 久 保 田 松 幸 様 提出者 南アルプス市議会総務常任委員会 委員長 226 森 岡 千 代 野 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求 める意見書 昨年10月13日、本市議会では、オバマ米国大統領のプラハ演説以降の核兵器のない世界に向 けての国際的な機運の高まりをとらえ、 「核兵器廃絶の課題で日本政府の具体的努力を求める意見 書」を可決し、日本政府に、被爆した世界でただ一つの国の政府として、本年の核不拡散条約(N PT)再検討会議において、核保有国を初めとして国際社会が核兵器廃絶国際条約の締結を目指し て、国際交渉を開始するよう働きかけることを要請したところです。 昨年9月、国連安全保障理事会首脳級特別会合において、鳩山由紀夫首相は被爆国として核兵器 廃絶の先頭に立つとの決意を明確に表明されました。また、日本政府が米国などと共同提案した核 廃絶決議案についても、国連総会第1委員会で過去最多の国々の賛成で採択されるなど、日本政府 の被爆国としての取り組みは一つひとつ成果を積み上げてきています。 一方、昨年8月、長崎市では、世界の3,241都市が加盟する平和市長会議総会が開催され、 2020年までに核兵器を廃絶するための道筋と、 各国政府が遵守すべきプロセスなどを定めた 「ヒ ロシマ・ナガサキ議定書」を2010年NPT再検討会議において採択を求めることなどの具体的 な提案をもりこんだ「ナガサキアピール」が決議されました。 このような動きを踏まえ、被爆国の政府としての核兵器廃絶の取り組みをさらに確実のものにす るために、国会及び政府におかれては、平和市長会議が提案する「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の 趣旨に賛同し、2010年のNPT再検討会議において、同議定書を議題として提案していただく とともに、その採択に向け、核保有国を初めとする各国政府に働きかけていただくよう強く要請し ます。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。 平成22年3月18日 提出先 衆議院議長 横路孝弘 様 参議院議長 江田五月 様 内閣総理大臣 鳩山由紀夫 様 総務大臣 原口一博 様 外務大 臣 岡田克也 様 南アルプス市議会議長 227 久 保 田 松 幸 南ア議第2号 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書の提出について 上記の議案を、別紙のとおり地方自治法第109条第7項及び会議規則第13条第3項の規定 により提出します。 平成22年3月18日 南アルプス市議会議長 久 保 田 松 幸 様 提出者 南アルプス市議会産業土木常任委員会 委員長 228 野 田 修 作 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書 日本経済における労働環境の大きな変化の波は、働くことに困難を抱える人々を増大させ、社会 問題となっている。また、2000年以降の急速な構造改革により、経済や雇用、産業や地方など、 様々な分野に格差を生じさせている。 働く機会が得られないことで、 「ワーキングプア」 「ネットカフェ難民」 「偽装請負」など、新たな 貧困と労働の商品化が広がっている。また、障害を抱える人々や社会とのつながりがつくれない若 者など、働きたくても働けない人々の増大は、日本全体を覆う共通した地域課題となっている。 一方、NPOや協同組合、ボランティア団体など様々な非営利団体は、地域の課題を地域住民自 ら解決することをめざし事業展開しており、この一つである「協同労働の協同組合」は、 「働くこと」 を通じて、 「人と人のつながりを取り戻し、コミュニティの再生をめざす」活動を続け、上記の社会 問題解決の手段の一つとして、大変注目を集めている。 しかし、現在この「協同労働の協同組合」には法的根拠がないため、社会的理解が不十分であり、 団体として入札・契約できない、社会保障の負担が働く個人にかかるなどの問題が生じている。 既に欧米では、労働者協同組合(ワーカーズコープ、ワーカーズコレクティブ) についての法 制度が整備されている。日本でも「協同労働の協同組合」の法制度を求める取り組みが広がってお り、1万筆を越える団体がこの法制度化に賛同し、また、地方議会での意見書採択も700を超え、 国会でも200名に迫る超党派の議員連盟が立ち上がるなど、法制化も検討が大詰めを迎えている と伺っている。 雇用・労働の問題と地域活性化の問題は不離一体である。だれもが「希望と誇りを持って働く」 、 仕事を通じて「安心と豊かさを実感できるコミュニティをつくる」 、 「人とのつながりや社会とのつ ながりを感じる」 、こうした働き方を目指す協同労働の協同組合は、市民事業による市民主体のまち づくりを創造するものであり、働くこと・生きることに困難を抱える人々自身が、社会連帯の中で 仕事をおこし、社会に参加する道を開くものである。 国においても、社会の実情を踏まえ、課題解決の有力な制度として、 「協同労働の協同組合法」の 速やかな制定を求めるものである。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。 平成22年3月18日 提出先 衆議院議長 横 路 孝 弘 様 厚生労働大臣 長 妻 昭 様 参議院議長 江 田 五 月 様 総 務 大 臣 原 口 一 博 様 内閣総理大臣 鳩 山 由紀夫 様 経済産業大臣 直 嶋 正 行 様 山梨県南アルプス市議会 議長 229 久 保 田 松 幸 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月) 代 表 質 問 通 告 表 質問 順位 質問者 1 かがやき21 名取 常雄 質問事項 質 問 要 旨 1.アウトソーシング (1) 臨時職員の解消に向けて、市はどのような 施策について 対策をしているか。 (2) 市が全額出資した総合サービス株式会社を 設立して、臨時職員を雇い入れ、その会社 に窓口サービス事業や保育サービスの委託 といったアウトソーシング施策を実施する 考えは。 2.地域力連携拠点事 (1) 市内中小企業も大変苦しい経営を強いられ 業について ている現状の中で、経営基盤・技術競争力 等の強化を行う場合に、改善活動に要した 費用の一部を補助する目的での頑張る事業 者応援補助金の創設を行う考えは。 3.太陽光発電・太陽 (1) 市は本年度から太陽光発電・太陽熱利用の 熱の補助金制度の 機器について補助金を創設したが、この補 見直しについて 助金は一部の方々にしか受けられない。今 後、幅広く住民が選べる補助金制度の内容 に変更していく考えは。 4.小水力発電事業に (1)金山沢川小水力発電所が先月竣工したが、環 ついて 境問題・地球温暖化の問題等を考える起爆剤 となればと強く感じているが、小水力発電の 効率性は低くメンテナンスにも費用がかか り、災害にも弱いといった側面を持っている のも事実である。費用対効果の面からも検 証・検討を行う中で進められなければ、市の 荷物設備になることも予想される。施設の検 証には数年かかると思うが、次の小水力発電 を建設するときに、この検証を基に事業を進 める考えはあるか 2 南政クラブ 西野 浩蔵 1.指定管理者制度導 (1)委託金の算定基準は。 入と今後について (2)今までの施設委託による経費の縮減額は、並 びに今般の導入施設の見込みは。 (3)委託したことにより配置換えとなった正職 員、常勤臨時職員数は。 (4)各年協定の主たる目的は。 (5)一括管理体制部署の設置の考えは。 2.下水道事業の今後 (1)財政状況など勘案の中で、整備計画の変更は の推進状況は。 あるか。 (2)事業完了が2035年にずれ込んだ理由は。 230 質問 順位 3 質問者 質問事項 質 公明党 河野木綿子 1.がん対策について 問 要 旨 (1)がん患者の皆さんが要望する「がん対策推 進条例」の制定を、本市でも先駆けて「南 アルプス市がん対策推進条例」として制定 していく考えは。 (2)乳がん、子宮頸がん共に本市の受診者は増 えている。女性特有のがん対策について 2009年に本市で実施された「無料クー ポン」の事業、2010年度は国負担が半 分、残りが地方交付税措置となった。事業 を継続してほしいが市の考えは。 (3)子宮頸がん発症の原因である「ヒトパピロー マウイルス」に対する予防ワクチンが厚労 省で認可された。本市で公費助成する考え は。 2.要介護認定のあり (1)要介護認定までの期間が長いため、サービ 方について ス利用者が困っている。調査・認定までの 時間はどれくらいか。時間短縮の手立ては。 (2)介護保険適用までの事務を簡略化して改善 すべきだが、実態と改善に向けた取り組み はどのようになっているか。 3.リサイクルセン (1)ごみの再資源化を進める循環型社会構築の ター設置について ための情報を包括したリサイクルセンター として、また、リサイクルプラザを兼ねた センターを提案するが本市の考えは。 4.社会体育施設につ (1)櫛形総合公園にある野球場は、高校野球大 いて 会を開催するには整備が必要とされている が、計画はあるのか。 (2)市内に弓道場は3個所設置されているが、 改築が必要であり大会もできない状況であ る。櫛形武道場も28年が経過し、使用に 耐えうる施設として早い対応が必要であ る。弓道場・櫛形武道場を建設する考えは。 4 新風クラブ 金丸 一元 1.執行部の議会対応 (1)議会制民主主義の要諦は、きっちりとした について 手続きを踏みつつ、しっかりした説明責任 を果たし、コンセンサスを得ながら物事を 進めていくことである。こうした見解につ いて市長の考えは。 (2)新年互礼会の席上、 「執行部は議会側に対し、 もっと十分に説明して理解を得て物事を進 めるように」と議長のあいさつがあった。 芦安温泉ロッジ・児童館の説明と、議会の 持つ議決権というものをどのように認識し ているのか全く理解できない。市長はどの ように考えているのか。改善するとすれば どのように改善なさるつもりか。 231 質問 順位 質問者 質問事項 質 問 要 旨 2.第一次南アルプス (1)後期基本計画(案)の中に定員適正化計画 の推進という項目が削除されたのはいかな 市総合計画後期基本 る理由によるものか。 設計(案)について (2)決算規模に占める人件費の比率を、まちづ くり指標として再度取り入れるべきだと思 うが考えは。 3.新庁舎問題につい (1)市長は、平成21年度当初に庁舎建設につ いての基金を設置すると述べたが設置され て なかった。平成22年度も設置される様子 がない。いつから基金を設置するのか。 (2)後期基本計画案の中では、新庁舎問題につ いて全く触れられていない。新庁舎問題は どのような扱いになるのか。 5 日本共産党南 アルプス市議団 穴水 俊一 1.子育て支援につい (1)子ども医療費助成の中学3年生までの拡大 を求める。 て ①中学3年生までを対象とした場合、通院・ 入院それぞれの対象者数、及び費用の見通 しは。13市のトップを切って新年度実施 を求めたいが、具体的な方向と決意は。 ②県が現在5歳未満、未就学児の実施にとど まっていることが自治体の足を引っ張って いる。市として県に対し、中学3年生まで の実施を強力に働きかけるべきだが、その 考えは。 (2)ヒブワクチン公費助成実施を求める。 12月議会で請願・意見書を全会一致採決 した。これに応じて市として実施されたい。 新年度に向かっての実施の考えと決意は。 (3)父子家庭への児童扶養手当支給の実施を求 める。 2.公共施設の再配置 (1)市の第一次総合計画の後期基本計画の見直 しが提起された。学校教育の充実では学校 計画について 施設の整備充実の中での重点事業として学 区の再編、小中学校の統廃合の検討が盛り 込まれた。 ①5年間に亘る検討・実施についての具体的 タイムスケジュールを示されたい。 ②地域の人々の声や考えを最大限反映させる ための地域説明、検討会などの積み重ねが 不可欠である。地域審議会開催をはじめと する年次計画も示されたい。 232 質問 順位 質問者 質問事項 質 問 要 旨 2.公共施設の再配置 (2)支所(窓口サービスセンター)の在り方に ついて。 計画について ①新年度における支所の位置づけ、体制、人 員について、業務内容の充実等変更点は何 か。 ②支所存続についての市の見解は。 3.地上デジタル放送 (1)昨年3月議会において、地上デジタル放送 への対応について、補助など市の対応を求 への対応について めたが、国において必要な措置を講ずるよ う要望したとの答弁だった。国への働きか けの結果はどうか。 (2)市は、昨年デジタル放送視聴のための整備 方法や希望する視聴チャンネルなどの意向 調査を行ったという。結果はどうか。調査 結果に示された設置困難世帯への市単補助 を改めて求める。 233 平成22年南アルプス市議会第1回定例会(3月) 一 般 質 問 通 告 表 質問 順位 6 質問者 花輪 進 (かがやき21) 質問事項 質 問 要 旨 1.農業振興について (1)第1次総合計画後期基本計画の見直しで後期 5年間においては新規就農者の育成や法人 化による農業経営体の強化、遊休農地の有効 活用などソフト面の強化に重点を置くと改 正されるが、新規就農者の育成をどこで対応 し、法人化はどこに相談や支援をお願いでき るか不明である。農林業の活性化のための支 援体制、相談対応はどのように対応するの か。 (2)低迷する南アルプス市の経済を果樹観光をテ コにして景気浮揚を図る具体的な施策はあ るか。 (3)南アルプスインター付近に果樹公園を造れな いか。 2.十日市場のゴミの (1)現在の地権者との状況はどうなっているの 不法投棄について か。また、話し合いが進む可能性はあるか。 (2)環境課だけではなく遊休農地の解消を進める 農業委員会や消防本部等で法的処置も視野 に解決が図れないのか。 (3)ボランティアで片付けようという話もある が、ゴミを捨てるコンテナ等だけでも相当な 費用がかかります。ボランティア等で片付け る事は可能か。 7 清水 実 (かがやき21) 1.まちづくり懇談会 (1)合併以来毎年行われているまちづくり懇談会 について は、地域住民のニーズにこたえているのか。 また、地区民の意見を反映する懇談会になっ ているのか疑問であるが市長の見解は。 (2)まちづくり懇談会に費やす市長、執行部の出 前懇談会を見直し、地区民の真の意見交換会 の場となるよう工夫すべきと思うが。 (3)昨年行われたまちづくり懇談会の状況は。そ れぞれの会場への参加人数、地域要望と主な 意見、それらに対する市の対処は。 234 質問 順位 質問者 質問事項 質 問 要 旨 2.消防団員の確保と (1)本市消防団の団員が年々減少傾向にあり憂 組織強化について 慮しているが団員確保の対策を考えている か。 (2)消防団員確保対策検討委員会を設置し、対 処する考えは。 (3)消防団員に身分証を与え、市の施設利用の 特典など消防団員の福利厚生として検討で きないか。 (4)消防協力事業所に対して、税制上の特例措 置や公共工事等の入札参加に係る特例措置 など設け消防団と事業所の連携強化を図る ための措置を検討すべきと思うが。 8 齋藤 秀男 (かがやき21) 1.帝京山梨看護専門 (1) 新校舎は甲府駅北口に移転し、本年4月開 校を予定しているが、学校側では跡地利用 学校移転に伴う跡地 をどのように考えているか。 活用について (2) 市、学校側と地元上八田地域の関係者との 間では、移転協議などの対応は進められて いるのか。 (3) 跡地の活用方法について、市では学校側か ら用地の処分等含め、どの範囲まで任され ているのか。 (4) 該当用地は全体面積で約58,000㎡ (約17,500坪)を有し、土地形状や 道路形態など周囲の環境からしてどのよ うな利用計画が地元にとって最大限の有 益性が図られるか。その点について今後の 事業計画は。 2.緑の基本計画(地 (1) 基本計画中、平成21年度に八田地区内で 実施された事業内容(新規・継続)は。 区別緑のプラン-八 (2) 八田地区緑のプランで、主な取組み方針と 田地区)について して、新たな公園整備と既設公園の充実・ 利用促進を図ることが示され、旧御影教習 所については、歴史文化・防災機能を持つ 公園整備を検討し、有効利用を促進すると 位置付けられているが、今後の方向性は。 (3) 釜無川等の水辺環境の維持向上を図る取 組みの中で、良好な緑地で素晴らしい景観 地域を形成している双田橋から信玄橋ま での釜無川右岸の松木等、郷土景観を保全 し、水辺環境の整備を図っていくことが、 南アルプス観光への近道であると思われ る。水辺公園設置の構想についての考え は。 235 質問 順位 9 質問者 向山 敏宏 (南政クラブ) 質問事項 質 1.給食施設の今後の 在り方について 問 要 旨 (1)給食施設の効率化を図るため、統合整備す る考えは。 (2)基幹食材の一括購入による給食施設への供 給、地産地消、農業振興を目的とし官民一 体の協働の形での食材センター設置の考え は。 2.休眠施設の現状と (1)現在、年間ほとんど使われていない施設の 今後について 数は。また、有効活用の具体的取組みはな されているか。 (2)休眠施設の民間貸与、並びに施設自体の売 却処分等の考えは。 10 浅野 伸二 (南政クラブ) 11 齊藤博明 (公明党) 1.ユニバーサルデザ (1)保育所・学校教育の充実、統合教育、福祉 インの街づくりにつ 教育の推進。 いて (2)バリアフリー新法における道路や公共施設 のバリアフリー。 (3)障害者の自立への支援、就労、居住環境の 整備。 1.芦安地区の将来展 望について (1)芦安の給食施設の存続について。 地域に根ざした食育を推進しようとする国 の方針と逆効する形で現行の自校方式から 広域のセンター方式に移行することは理解 しがたい。市教委のワーキンググループの 意見は意見としながら、改めて立ち上げた 検討組織の中で十分に審議する考えは。 (2) 「ユネスコ・スクール」加盟申請について。 芦安地域で実践されている「地域連携教育」 の実績が「南アルプス世界自然遺産登録」 への大きな評価点と考えるが、県下初とな る芦安小・中学校、の「ユネスコ・スクー ル」加盟申請に向けての市当局の見解は。 2.畑地に点在する危 (1)昭和三十年代半ば農地の水源確保のために 険池に対する安全対 「農振の池」が数多く設置されたが、本来 策について の目的が果たされないまま転落防止用の柵 などの設備もなく「危険な状態」で放置さ れている池が数多く存在するが、該当する 池の実地調査を行い速やかに安全対策を講 じるべきと考えるが。 236 質問 順位 12 質問者 石川 壽 質問事項 質 問 要 旨 (1)下水道整備の進捗状況と加入率は。また、 加入率の低さは受益者負担金制度による土 地の面積による算定がネックになっている のではないか。 1.下水道について (新風クラブ) 2.学校・教育関係に (1)避難場所運営マニュアルの策定は。 (2)新任管理職の異動は市内に。 ついて (3)機構改革後の南アルプス教育推進課の成果 は。 (4)教育委員の選出を市内一区制か二区制に。 (1)温泉ロッジの規模拡大を。 3.再配置計画につい (2)公営の温泉施設の再配置計画は。 て 13 亀ケ川正広 1.入札改善で市内に (1)厳しい財政状況のもと市内の公共事業も縮小し お金が落ちるように (日本共産党南アル ているが、限られた公共事業であっても経済波 及効果が市内に出来るだけ生きるよう工夫を。 プス市議団) (1)学校給食食材の調達は極力地元業者から購入す 2.学校給食食材を地 るよう求める。 元業者から、そして (2)地産の食材を学校給食で多く使うよう求める。 地産地消の促進を 3.山岳観光、夜叉神 ゲートについて 14 小林 敏徳 (アルプス21) 1.里山観光について (1)北岳をはじめとする南アルプスは冬季は入山禁 止ではないのに、ゲートを通さないために夜叉 神トンネル手前にゲートの管理人がいて工事 関係車両しか通さないと言い、早川町奈良田か らの林道も奈良田第一ダム横の開運トンネル も冬季通行止めとなり入山できない。冬季にも 登山者が入れるように早川町や県と協議をさ れたい。 (1)桃花橋周辺は果樹地帯に橋をあがって飯丘山、 飯丘山からの羨望は山梨県の盆地を一望でき る。三大神社、パラグライダー場、須沢城跡、 一番堤から5番堤までの等々の施設をきちん と整備し、南アルプス市の目玉として里山観光 の拠点として位置づけていく考えは。また、旧 町村に存在する施設を観光の拠点として行く 考えはあるか。 (2)旧町村に存在する観光拠点になるような施設の 存在を市民や他県にアピールしていく考え は。 237 質問 順位 15 質問者 藤本 好彦 (無会派) 質問事項 質 問 要 旨 1.日本一安心な「食」 (1)調理現場の負担がさらに増えるが、子供たちの のまちづくりについ 心身とも健康な体作りのため、完全米飯給食の て 実施を求める。 2. 「農」を土台とした (1)農業が営まれていることにより、多様な価値が まちづくりについて 生み出されている。多様な価値を得ている市民 から、価値を供給している農家や生産者が対価 を得るため、市として価値に対する対価の交付 を行うことを求める。 (2)森林の現況調査や松くい虫の防除、林道整備が 林政で行われてきた。今後、本市の林業政策の 最重要点政策は。 (3)将来、本市の山林は優良なエタノールの原料供 給地となりうる。庁内にエタノール製造の有益 性を検討するための調査検討会設置を求める。 238
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