聖書的な教会のモデル - JESUS-FOLLOWER/イエスに従う人たち

聖書的な教会のモデル
セッション1
神の家族
小グループでの分かち合い
1.以下のうち、あなたに当てはまるのはどれですか。
(1) 私は一人暮らしをしている。
(2) 私は両親と共に住んでいる。
(3) 私はルームメートと共に住んでいる。
(4) 私は夫/妻と共に住んでいる。
(5) 私は夫/妻、子どもと共に住んでいる。
2.あなたと他の人との関係について、どれが当てはまりますか。
(1) 私は他の人とほとんど関係を持っていない。孤独である。
(2) 私はちょうどよいくらいの人たちと関係を持っている。幸せである。
(3) 私は多くの人々と関係を持ち過ぎている。負担に感じている。
3.あなたの小グループは家族のような感じですか。家族と異なるとしたら、どのよう
に異なりますか。
あなたがクリスチャンになったとき、神はあなたを神の家族の一員として養子
とされました。この霊的な家族において、神があなたの父であられます。ヨハ
ネ1:12-13には、イエス様を信じた人々は「神によって生まれた」と書
かれています。あなたのうちに宿っておられる神の霊によって、あなたは神を
「父」と呼ぶことができます(ローマ8:14-16、ガラテヤ4:6)
。あな
たの父なる神はあなたを愛しておられるので、あなたは確信をもって父に向か
って祈ることができます。あなたの必要を満たしてくださるように、またあな
1
たを導き、祝福してくださるように祈り求めることができます。「してみると、
あなたがたも、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを
知っているのです。とすれば、なおのこと、天の父が、求める人たちに、どう
して聖霊を下さらないことがありましょう」(ルカ11:13)。
神があなたの父となられたとき、神はイエス様を信じる他の男性、女性たちを
あなたの兄弟、姉妹とされました。彼らは全世界の多くの国々、部族、言語、
文化にいます。
「こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でも
なく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです」
(エペソ2:19)
。
このことについてのすばらしい例が、使徒2章に記されています。人々が「天
下のあらゆる国から」
(使徒2:5)ペンテコステを祝うためにエルサレムに集
まっていました。その日、これらすべての人々が自分たちの言葉でメッセージ
を理解することができるように、イエス様の弟子たちは聖霊によって福音を宣
べ伝えました(使徒2:6)
。その結果、メッセージを聞いた3000人以上の
人々がイエス・キリストを信じました(使徒2:41)
。様々な国々、言語、文
化に属するこれらの新しい信者たちは、神のことばを学び、交わり、祈り、礼
拝するために、小グループとして家々で集まり始めました。そして、新しく救
われる人々が毎日起こされました(使徒2:42-47)
。
小グループでの分かち合い
1.あなたの小グループのメンバーたちの間には、どのような違いが見られますか。
2.あなたの小グループのメンバーたちは、何を共有していますか。
あなたの小グループにおいて、全く同じような人は一人としていません。年齢、
家族、出身地、職業、興味などにおいて、異なることでしょう。また霊的な成
熟さ、経験、能力、霊的賜物においても、異なることでしょう。しかし、イエ
ス様を主、救い主として信じる信仰は、だれもが共通して抱いています。だれ
2
もが同じ神を父として信じています。どの人のうちにも、同じ聖霊が住んでお
られます。だれもが同じバプテスマを体験し、共に主の晩餐を祝いました。
「か
らだは一つ、御霊は一つです。あなたがたが召されたとき、召しのもたらした
望みが一つであったのと同じです。主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つ
です。すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちに
おられる、すべてのものの父なる神は一つです」(エペソ4:4-6)。
あなたの小グループは神の家族の一部ですから、あなたのグループは家族のよ
うな存在であるべきです。肉親の家族と同じように、完璧ではないでしょう。
時にはメンバーの間で意見の相違や論争もあるでしょう。しかし、この霊的な
家族は、肉親の家族とは異なり、一人一人のメンバーのうちに聖霊の力が働い
ています。聖霊を通して、互いの間にある垣根を乗り越え、本当の霊的な一致
に到達することができます。そうするためには、互いに愛し合い、ケアし合う
ことが必要です。互いに仕え合い、必要を抱えている人を助け、他の人を傷つ
けたときには赦しを求める必要があります。また、傷つけられたときに、相手
を赦すことも必要です。
「ですから、愛されている子どもらしく、神にならう者になりなさい。また、
愛のうちに歩みなさい。キリストもあなたがたを愛して、私たちのために、ご
自身を神へのささげ物、また供え物とし、香ばしいかおりをおささげになりま
した」(エペソ5:1-2)。
個人的な適用
他のクリスチャンに神の家族のメンバーとして生きるように導くためには、まずあなた
自身が神の子としてふさわしい生き方をしているか、自分の態度、思い、行動を吟味
しなければなりません。
1.あなたの思い、態度、行動について、以下の領域において神の子としてふさわしく
ない部分がないか、神に示してくださるように祈り求めてください。
3
(1)他の人々を愛する
(2)他の人々の必要に応える
(3)他の人々に仕える
(4)他の人々を赦す
(5)他の人々に赦しを求める
2.ふさわしくない思い、態度、行動について、神の赦しを祈り求めてください。あなた
の弱い部分を神にささげましょう。そして、あなたの小グループのメンバーたちが神の
子どもとしてふさわしく生きるように導くために、力を与えてくださるように神に祈り求
めてください。
小グループでの適用(あなたがリードしているグループで適用してください)
1.あなたの小グループで、エペソ2:19、エペソ4:4-6に基づいて、「神の家族であ
ること」について聖書の学びをしてください。愛、奉仕、赦しの不足など、あなたの小グ
ループが家族のようになることを妨げている要因がないか、話し合ってください。
2.一緒に祈るときを持ちます。神の赦しを求めること、また互いに赦し合う
ことの必要性を強調してください。
3.小グループの時間の最後に、交わりのための食事を共にしてください。共
に神の家族のメンバーとされていることを祝いましょう。もししたければ、最
後に主の晩餐を共にするのもよいでしょう(どのように主の晩餐をするかにつ
いては、「小グループをリードする」の学びを参照してください)。
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セッション2
神の神殿
小グループでの分かち合い
1.個人的な適用、または小グループでの適用を通して、神はあなたに何を教えてく
ださいましたか。
2.あなたはいつ、神の臨在を体験しますか。
宗教においては、人々は神に会うために、特定の聖なる場所へ行きます。例え
ば、仏陀に祈るために寺院に行ったり、神社にいる霊に祈るために神社に行っ
たりします。あるいは、家の仏壇の前や、墓で先祖の霊に祈る人もいます。し
かし聖書が私たちに教える唯一まことの神は違います。
「私たちの神は、天にお
られ、その望むところをことごとく行われる」(詩篇115:3)。
「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主です
から、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。また、何かに不自由な
ことでもあるかのように、人の手によって仕えられる必要はありません。神は、
すべての人に、いのちと息と万物とをお与えになった方だからです」(使徒1
7:24-25)。
あなたがクリスチャンになったとき、神の霊があなたのうちに住まわれたと聖
書は教えています。その結果、あなたは今、
「聖霊の宮」です(コリント第一6:
19)。パウロはこう問いかけています。「あなたがたは神の神殿であり、神の
御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか」(コリント第一
3:16)。
イエス様はこう言われました。
「ふたりでも三人でも、わたしの名において集ま
る所には、わたしもその中にいるからです」(マタイ18:20)。
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小グループで集まるとき、神の霊が一人一人のクリスチャンのうちにおられる
ので、グループ全員で神とお会いすることになります。これは、教会の一室で
あろうと、家であろうと、レストランであろうと、公園であろうと、どこで集
まるにしても変わらない真理です。一緒に電車に乗っているときでさえも、神
はあなたがたと共におられます。
イエス様を信じる人々が神の神殿であるという聖書の教えは、小グループにつ
いて、いくつかの重要な示唆を与えます。
1.小グループとして、どこででも神を礼拝することができる。
2.小グループのメンバーたちは、一緒に集まるときに、神の臨在を体験する。
メンバーたちは一緒に礼拝するときと同じように、交わったり、仕え合ったり
するときも、神の臨在を体験すべきです。
3.あなたの小グループの活動に未信者の人たちが参加するとき、彼らは神の
臨在を体験すべきである。それによって彼らは、
「あなたがたのうちに働いてい
る神はどんなお方ですか」と尋ねるようになるべきです。人々は福音を聞くだ
けでなく、神の臨在を体験するので、イエス様を信じるようになります。
4.小グループのメンバーが罪を犯すとき、神の神殿は汚される。このような
ことが起きてしまうと、小グループとして集まるときに、人々は神の臨在を体
験することができません。つまり、すべてのメンバーは悔い改め、罪を告白し、
生活のすべての領域を神にささげる責任を持っています。
5.メンバーの生活において神に明け渡していない領域があるなら、それがど
のようなものであっても、グループ全体においてなされる聖霊の働きを妨げて
しまう。全員が霊的に成長するためには、一人一人が霊的に成長しなければな
りません。
ガラテヤ5:22-23に記されている御霊の実は、個々のクリスチャンにつ
いて表すためだけでなく、共に礼拝し、あかしし、仕え、交わるクリスチャン
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のグループの特徴をも示すためのものです。あなたの小グループが神の神殿と
して完全に機能するなら、あなたのグループは「愛、喜び、平安、寛容、親切、
善意、誠実、柔和、自制」によって特徴づけられるでしょう。
小グループでの分かち合い
1.小グループで集まるとき、あなたは神の臨在を体験しますか。それはなぜですか。
2.あなたの小グループのメンバーたちが「神の神殿」であるために、どのように励ま
すことができるでしょうか。
個人的な適用
1.あなたのうちには神が宿っておられます。神はあなたの心のすべての領域に触れ
たいと願っておられます。あなたの心には、神に明け渡していない領域があります
か。
2.神に明け渡していない心の領域をすべて神にささげましょう。「心を尽くし、思いを
尽くし、知性を尽くし、力を尽くして」神を愛する(マルコ12:30)ために、自分自身を
神にささげてましょう。
3.この体験を通して神が何を教えてくださったか、あなたの小グループのメンバーた
ちに話してください。
小グループでの適用(あなたがリードしているグループで適用してください)
1.礼拝、交わり、聖書の学び、またはその他の小グループの活動のために、少なくと
も一回、新しい場所で集まってください。
2.その集会の最後に「神の神殿」の意味について話し合うときを持ってください。「神
の神殿」の意味をよりよく理解するために、この体験がどのように助けとなったか話し
合ってください。
3.あなたの小グループの生活において、この新しい洞察をどのように適用すること
ができるか話し合ってください。
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セッション3
キリストのからだ
小グループでの分かち合い
1.個人的な適用、または小グループでの適用を通して、神はあなたに何を教えてく
ださいましたか。
2.あなたの長所と弱点を一つずつ挙げてください。
3.他の人々に仕えるためにあなたの長所をどのように用いることができますか。
4.あなたが弱点を克服するために、他の人はどのようにあなたを助けることができま
すか。
5.コリント第一12:12-27を読んでください。
陸上競技のある優秀な長距離選手が、選手生命をやめなければならないほどの
けがをしました。そのけがは脚部や足ではなく、つま先に起こりました。その
ような小さな部分をけがしただけで、この選手の選手生命にかかわることにな
ってしまいました。彼は走ることが大好きで、長年走り続けてきたので、これ
は彼にとって非常に辛いことでした。彼は走ることをやめなければならなくな
りました。
人間のからだは多くの部分から成り立っています。どの部分も重要です。脳は
思考し、からだを制御します。心臓は血液を送り出します。胃は食物を消化し
ます。目は物事を見、耳は音を聞き、鼻はにおいを嗅ぎます。手は触れたもの
を感じ、物を持ち上げて運びます。足は人が動くときにその人のからだ全体を
動かします。すべての部分が健全で正しく機能しているとき、からだ全体が健
康です。しかしどこか一箇所でもおかしいと、からだ全体が苦しみます。コリ
ント第一12章によれば、教会は「キリストのからだ」
(コリント第一12:2
7)です。キリストのからだにおいては、
「各部分が互いにいたわり合うためな
のです。もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つ
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の部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです」(コリント第一12:
25-26)。
キリストのからだにおいては、どのメンバーも重要です。人間のからだにおい
て、足は「私は手ではないから重要ではない」とは言いません。また耳は「私
は目ではないから重要ではない」とは言いません(コリント第一12:15-
16)。同じように、クリスチャンは「私は教えることができないから重要では
ない」、あるいは「私は歌が上手に歌えないから重要ではない」
、
「私はイベント
を計画するのがうまくできないから重要ではない」などと言うべきではありま
せん。すべてのクリスチャンは、キリストのからだにおいて重要な役割を担っ
ています。キリストのからだが健康であるためには、どのクリスチャンも、神
がそれぞれにユニークにデザインされ、備えておられることを行う必要があり
ます。
キリストのからだのどのメンバーにも、異なった役割が与えられています。あ
る人たちは、キリストの口のように、神のことばを語ります。彼らは自分たち
の言葉を通して、福音を宣べ伝えたり、弟子訓練をしたり、他の人々を励まし
たりします。また、イエス様の手のような人たちもいます。彼らは奉仕の働き
を通して、他の人々を助け、励まします。あるクリスチャンは肉体的ないやし
をもたらすことができます。他の人たちは経済的に苦しんでいる人たちに食物、
衣類、住居を提供することができます。さらに、イエス様の足のようなクリス
チャンたちもいます。彼らは病人、孤独な人、ハンディキャップを負った人を
訪問することを通して励まします。彼らはどこに行っても、イエス様の愛をも
って人々を励まします。
神はキリストのからだにおけるそれぞれのメンバーの役割を定めておられます。
コリント第一12:4-6にはこう書かれています。
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「賜物にはいろいろの種類がありますが、御霊は同じ御霊です。奉仕にはいろ
いろの種類がありますが、主は同じ主です。働きにはいろいろの種類がありま
すが、神はすべての人の中ですべての働きをなさる同じ神です。」
2節で「賜物」と訳されている言葉は、ギリシア語の「恵み」という言葉から
派生したものです。言い換えるなら、聖霊は様々な仕方で、様々な奉仕の働き
によってクリスチャンたちを通して働くことによって、神の恵みを示されます。
イエス様に仕えるために霊的賜物や能力を用いるとき、あなたは神の恵みがあ
なたを通して働かれるようにしているのです。そうするとき、あなたは他の人々
にイエス様を信じるように、また救いを得、イエス様の弟子として成長するよ
うに促すことになります。そして、神の栄光を現すことになります。
あなたの小グループがキリストのからだとして成長するように導くためには、
一人一人のメンバーに、神がその人をどのように整えておられるかに基づいて、
リーダーシップをとるように促す必要があります。良い教師として整えられて
いる人は聖書の学びをリードすべきです。祈りに情熱を抱いている人は、小グ
ループの祈りの生活を導くべきです。他の人々に仕える能力が与えられている
人は、小グループで奉仕の働きをするように導くべきです。伝道に重荷を抱い
ている人は、小グループとして他の人々に福音を分かち合うように導くべきで
す。こうすることによって、神の恵みの豊かさが、小グループとして集まり、
交わり、互いに霊的に成長することを励まし合うときに現されます。その結果、
「キリストのからだを建て上げるためであり、ついに、私たちがみな、信仰の
一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリス
トの満ち満ちた身たけにまで達する」
(エペソ4:12-13)ようになります。
小グループでの分かち合い
小グループの他のメンバーからどのような励ましを受けたか、互いに分かち合ってく
ださい。その人によって励ましを得たとき、どのような霊的賜物や能力が用いられたと
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思いますか。
個人的な適用
1.もしまだしていないのなら、「霊的賜物‐仕えるために神によって整えられる」の学
びの適用の部分を行ってください。
2.この体験を通して神が何を教えてくださったか、あなたの励まし手と分かち合ってく
ださい。
小グループでの適用(あなたがリードしているグループで適用してください)
1.小グループで、「霊的賜物‐仕えるために神によって整えられる」の学びをしてくだ
さい。
2.この体験を通して何を学んだか、あなたの励まし手と分かち合ってくださ
い。
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セッション4
教会の使命
小グループでの分かち合い
1.個人的な適用、または小グループでの適用を通して、神はあなたに何を教えてく
ださいましたか。
2.マタイ28:16-20を読んでください。
3.イエス様は弟子たちに何をするように命じられましたか。
4.人をキリストの「弟子とする」という使命は、いつ完了しますか。
泰子は自分ではクリスチャンであると言っていますが、今もクリスチャンにな
る前と同じ生活を続けています。彼女は毎日聖書を読み、祈ろうとはしていま
す。しかし小グループの集まりにはほとんど参加しません。また、家族や友人
にイエス様について話したほうがいいという勧めにも耳を傾けません。そして
小グループが行っている奉仕の働きにも参加したいと思いません。彼女はクリ
スチャンになる前に未信者の友人たちとしていたことを今でも続けています。
泰子がこのような生活をしているからといって、彼女がクリスチャンでないと
いうことではありません。彼女はイエス様を自分の主、救い主として信じたと
きに救われました。しかし、泰子をイエス様の弟子とするというプロセスはま
だ完了していません。
マタイ28章でイエス様は、人々をイエス様の弟子とするプロセスには2つの
ステップがあることを教えておられます。まず私たちは、
「父、子、聖霊の御名
によってバプテスマを授け」るべきです(マタイ28:19)
。この第一のステ
ップは、私たちがだれかと出会った、そのときから始まります。クリスチャン
でない人と出会ったなら、その人がだれであれ、あなたはその人をキリストの
弟子とする第一のステップにすでに入っています。あなたはすでに家族、友人、
同僚たちをキリストの弟子としている段階にいるのです。この第一のステップ
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においてあなたが果たすべき責任は、相手にイエス様を紹介することです。そ
れは、あなたがキリストに似た者としての生活を送り、あなたとイエス様との
関係について語り、相手にもイエス様を信じるように励ますことによってなさ
れていきます。このことについてさらに学ぶには、
「あかしの基本」と「人間関
係を通しての伝道」の学びを参照してください。
人々をキリストの弟子とする第一のステップを一緒に行うために、小グループ
のメンバーたちをリードしてみましょう。まず、それぞれのメンバーにまだク
リスチャンでない家族や友人の名前を挙げてもらいます。そして、その人たち
がクリスチャンとなるように一緒に祈ります。メンバーたちに、家族や友人に
イエス様について語るように促します。また、未信者の家族や友人を招くこと
のできる活動を小グループとして計画します。未信者の人たちが来たときには、
彼らが受け入れられていると感じることができるようにします。そして、自分
がキリストを信じていることについてその人たちに語ります。さらに、礼拝や
交わりに参加するように励まします。その人たちのために祈り、また一緒に祈
るように促します。その人たちがイエス様を信じるのを励ますために、できる
ことを何でもします。彼らがイエス様を信じたなら、父、子、聖霊の御名によ
ってバプテスマを授けます。これで、人々をイエス・キリストの弟子とする第
一のステップが完了したことになります。
小グループでの分かち合い
1.あなたの小グループは、人々をキリストの弟子にする第一のステップに取り組んで
いますか。
2.人々がイエス様を自分の主、救い主として信じることを促すために、あなたの小グ
ループがしていることの中で、改善することのできるものはありますか。
3.未信者の人たちがあなたの小グループに来たとき、彼らは受け入れられていると
感じるでしょうか。あなたの小グループが未信者に対してより開かれたものとするため
に、何かできることはありますか。
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人々をキリストの弟子とする第二のステップは、「(イエス様が)あなたがたに
命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教え」ることです(マタイ2
8:20)。クリスチャンとは基本的に、イエス様に従う者のことです。ですか
ら、ある人がクリスチャンとして成長するには、その人はイエス様の命令を守
らなければなりません。イエス様に従い、イエス様の命令を守るなら、その人
はイエス様に似た者へと変えられていきます。イエス様との関係において成長
するにつれ、その人の言葉や行いは、イエス様のことばや行いに似たものとな
っていきます。このようにキリストに似た者となることは、イエス・キリスト
に従う者として成熟してきたことを示すしるしです。これがキリストの弟子と
なるプロセスのゴールなのです。パウロはエペソ4:11-13でこう述べて
います。
「キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある
人を牧師また教師として、お立てになったのです。それは、聖徒たちを整えて
奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、ついに、私た
ちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとな
になって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。」
神は人々をキリストの弟子とするプロセスにおいて、一人一人のクリスチャン
がユニークな仕方で参加できるように、私たちを整えられます。それぞれのク
リスチャンが、神によって備えられた「奉仕の働き」を行うためにそれぞれの
霊的賜物、情熱、能力、性格、経験を用い、そして一緒に働くとき、はじめて
一人一人がキリストに似た者として霊的に成熟していくことができるのです。
小グループでの分かち合いと適用
1.あなたの小グループでしているどのような「奉仕の働き」が、メンバーたちを成長さ
せ、成熟したイエス様の弟子となることを促していますか。
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2.あなたの小グループのメンバーが成熟したイエス様の弟子となることを妨げている
ものは何ですか。
3.あなたの小グループにおける霊的な弱点を祈りのリクエストとして分かち合ってく
ださい。そして、それらの霊的な必要のために一緒に祈ってください。
個人的な適用
1.あなたの小グループでマタイ28:16-20を学ぶために準備し、リードしてください。
他のメンバーたちが成熟したイエス・キリストの弟子として成長していくために、一人
一人が自分の「S-H-A-P-E」をどのように用いることができるか分かち合ってくださ
い。
2.他のメンバーが霊的に成熟していくのを促すために、自分たちの「S-H-A-P-E」を
どのように用いるか、一人一人が具体的な計画を立てることができるように助けてく
ださい。
考察
1. 聖書的な教会のモデルに関して、あなたは何を学びましたか?
2. 聖書的な教会のモデルに関して、質問はありますか?
3. 聖書的な教会のモデルに関して学んだことを他の人と分かち合うために、どのよう
な計画を立てますか?
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