2015 年(平成 27 年)10 月 18 日 第 15-6 号 農小の集大成 自然の恵み収穫と卒業式 今年は23家族 78 人が参加。皆で頑張って汗を流して楽しんだ農業小学校もいよい 交流会・卒業式 よ最終回。 振り返りますと長かったようなアッという間のような時間でした。 種や苗を 楽しみにしていた交流会はまず皆で野菜 植え、 作物の成長を見守って収穫するという過程を考えると半年の時が流れたことが を切って豚汁の具材を用意。 大鍋二つが煮 実感されます。 何より子供の皆さんの成長がうれしい成果ではないでしょうか。 えるまでハロウィンカボチャの工作を並行し 1 時限目はシールを張ったものを含むリンゴ( レッドゴールド) の収穫です。 西本さんに て行ないました。 まずカボチャにフェルトペ よりますと、 今年は実の付き方が ンなどで切り抜き線を描いていくのですが 少し悪かったことに加えて今月初 思い通りの形になるまで何度も描き直す人 旬の強風により実が落下して収穫 も。 上部を円く切り抜いて中のワタと種を取 が少なくなっていることが説明さ り除いてから切り抜き線にナイフを入れてい れました。 シールのリンゴも 10 数 きます。 どのテーブルでも家族で力を合わ 個被害に遭いました。 多くの人は せて作業しました。 作品は持ち帰って家族 リンゴもぎは初体験で少し興奮し でハロウィンを楽しみます。 ながらまず自分のシールを探し、 交流会では皆で作った豚汁 ・ もち ・ リンゴ ついで全てのリンゴを収穫しました。 コンテナに 3 個の真っ赤に熟したリンゴは皆で分け のパンケーキなどたくさん楽しみました。 て持ち帰ることになっています。 いよいよ卒業式。 桜井校長先生から一人 2時限目は八剣山果樹園に移動して野菜 一人に卒業証書が手渡され、 どの顔にも満 の収穫。 ゴボウ、 ダイコン、 長ネギ、 サツ 足感が見て取れました。 積極的に卒業のあ マイモそしてハロウィンカボチャです。 いさつをする子供たちも多く、 入学式から ゴボウはスタッフとお父さんたちが葉の部 見ると随分と大人になった事が分かります。 分を刈り取り、 根の周りをスコップでおこし 楽しかった思い出やスタッフに対する「 あり て抜きやすいように準備してくれました。 根 がとうございました」 との感謝などが述べ が枝分かれしているためかなりの力が必要 られました。 スタッフは子供たちの笑顔やこ で、 引き抜くと 30 ~ 40cm ほどのゴボウが うした言葉を聞くことで活動のエネルギーを やっと姿を現しました。 得ています。 ダイコンは大きなものでは直径約 10cm 砥山農業小学校はボランティアや道 ・ 市 長さ 50cm もありました。 葉の部分をつか など行政の関係者の皆さまの支援と協力に んで引っぱると意外なほどあっさりと抜けま より運営されました。 すべての皆様に心から した。 豊かな収穫を感じる瞬間です。 感謝申し上げます。 サツマイモを北海道で栽培するのは困難 参加者の声 が伴います。 今年のイモは小ぶりのものが 多く、 佐々木さんによるとその原因は肥料 ●子供に土に触れる体験をさせたくて、 市民農園とかだと知識がないので自分達できちんと野菜を育てる自信 がありませんでした。 それで農小だと月に1回ですし、 一番最初の種まきから収穫まで経験できるということで の養分が葉にとられてしまい、 イモが十分 参加させていただきました。 食物の流れというか、 種まきから農作業があって野菜ができるという一連の流れを に生長できなかったと話していました。 農小 見せることができたので、 いつも食べている野菜が農家の人たちが苦労して作っているということが見て取れ では気温の問題もあり、 南国の作物である たのでとても良かったと思っています。 自分達でなかなか体験できない果物狩りなどプルーンとかサクランボな サツマイモ栽培はテスト段階にあるといえる かもしれません。 ハロウィンカボチャは 70 個ほどちょうど良いサイズの見事な実を付けました。 子供の ども新鮮でしたし、 川で石を採ったりとかそういう経験もなかったので家では子供たちの話に出てきます。 今日のお料理が楽しかったので、 パン作りとかあるともっと子供たちは楽しめるのかな。 うちの子供たちは虫捕 りが結構楽しかったので 1、 2、 3 位をいただいで喜んでいます。 やっぱり自然を体験させることをしていただ けるといいなと思います。( 後藤 恭子さん) 皆さんは一人1個づつ運んで午後からハロウィン用の工作を行います。 ●子供たちは野菜に興味を持って自分達で植えて収穫した物を、 おイモなんか茹でたものをその場で食べられ 「ゴ ボ ウ」とは 牛 蒡 ゴボウは、古く薬草として中国から伝来したもので、漢語の「牛蒡」が語源。 ゴボウの歴史的仮名遣いは、 「ゴバウ」である。「牛蒡」の「牛」を「ゴ」と読むのは、呉音「グ」 たというので、 以前よりは野菜を美味しくいただけるようになったと思います。 果物もどうやって育つかという ことが分かって、 知識も深まったと思います。 初めてだったのですが十分すぎるくらい体験させていただいて、 それはありがたく思っています。 子供たちも毎回とても楽しみに待っておりました。( 根間 惠さん) の慣用音「ゴ」で、中国では草木の大きなものに「牛」が冠される。「牛蒡」の「蒡」は、ゴボ ウに似た草の名に使われた漢字で、 それらの植物より大きいことから「牛」が冠され「牛蒡」になっ ●新聞の告知欄を見て面白そうなので連絡してみました。 子供が農業体験とか果樹もぎとかした事がなかった た。 ので、 すごく楽しかったです。 カボチャとか餅つきとか思ってもみなかった体験ができたし、 土器作りで変わっ 日本で自生はしていないが、縄文時代の遺跡からは植物遺存体として確認されており、縄文時 た粘土とか使って思った以上に楽しかったです。 期待以上でした。 現在、 農業小学校から直接見えているものは 代か平安時代に日本に伝わったともいわれる。主に食すようになったのは江戸時代から明治にか けてであり、根や葉を食用とする。茎の高さは1mほど、主根の長さは品種にもよるが50cm 〜1mほどある。花期は6〜7月。紫色のアザミに似た総苞にトゲのある花を咲かせる。 [資料:Wikipedia他] ないのですが、 子供たちはこういう体験をすることによっていつか膨らんで出てくるときがあるのかなと思って います。 農業小学校に望むことは、 一人っ子なのでみんなとワイワイ交われないのですが、 子供たち同士で交 流できるような催しがあればうれしいですね。( 金山 由美さん) 【リンゴ収穫】 自分のシールを見つけた時は懐かしいものに再会たような感じです。 【野菜収穫】 充実感や豊かな気持ちに満たされました。 【ハロウィンカボチャ工作】 【餅つき】 【交流会準備】 【上 : 桜井学校長とスタッフ一同】 【左 : 瀬戸修一農業クラブ代表】 発行:砥山農業小学校(代表 桜井学) 住所:〒 061-2275 札幌市南区砥山126番地 八剣山果樹園内 電話・FAX:011-596-2280 E-mail:[email protected] http://www.hakkenzan.com/nosyo/ 【平成27年度砥山農業小学校卒業式】
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