平成27年度 事業計画 1.市民文化の振興 ※( )は平成26年度予算額 (1) 福岡舞台芸術シリーズ 平成27年度予算額16,651千円(15,658千円) 芸術性の高い魅力ある舞台芸術公演を市民の鑑賞しやすい形で提供し,多 種多様な舞台芸術に触れる場を創出することにより,福岡の舞台芸術の更な る活性化を促し,都市の活力・イメージを高めるとともに,市民文化の振興 を図る。 ①プロデュース公演 身近な場所で舞台芸術に親しむ機会を提供し,舞台芸術の振興を図る ことを目的に地元(福岡及び九州)の人材を中心に起用して作品を創造 し,各区市民センター等で公演。創作の過程で地域交流プログラム等を 実施。また,地域の芸術団体と連携し,作品力と発信力の向上を図る事 業を行う。 ② 古典芸能シリーズ講座 伝統文化・伝承文化に対する幅広い層の市民の関心と理解を深め,そ の継承・普及を図るとともに,伝統に立脚した新たな文化の創造を目指 した古典芸能の講座を年4回実施予定。 ③ 提携公演 他地域の優れた舞台芸術作品を鑑賞する機会を創出し,地域での創客 及び活動者の刺激とすることを目指す。 2.文化芸術活動者の支援・育成 (1) 福岡市民芸術祭 7,557千円(8,000千円) 芸術各分野の作品が創造的に公演発表されるよう市民の参加を促すと ともに,広く市民の鑑賞の機運を醸成し,文化の振興に寄与する。 ① 開催時期 9月27日(日)~12月6日(日) ② 実施概要 (ア) オープニングイベント 市民芸術祭の開幕を演出するとともに市民芸術祭のPRを行うた め,参加団体を巻き込んだ催しを市内中心部のオープンスペースにて 実施。 (イ) 参加行事 (2) 環境づくり・人材育成事業 2,377千円(969千円) 創造活動を支える各分野の人材育成を図るとともに,各種文化団体によ って自律的な文化芸術活動が展開されていくための環境づくり・環境整備 を行う。 ① アートマネジメントセミナー 文化芸術分野において,創り手であるアーティストと受け手となる市 民をつなぐアートマネジメント人材を主な対象として,セミナー等の開 催により,表現活動の支援に必要な環境を整備し,人材育成を図る。 ② 文化NPOや文化団体,文化芸術活動者等との共働・連携事業 各種団体による自律的な活動を促進するため,文化NPOや活動者との 連携を行う。 (ア)「演劇大学2015 in 福岡(仮)」の共催 地元の活動者団体である日本演出者協会福岡ブロック等が中心とな って開催する「演劇大学2015 in 福岡(仮)」を,共催事業として フォローアップしながら実施。 (イ)「九州戯曲賞」の共催 九州地域の劇作家の育成・顕彰を目的として,九州地域演劇協議会・ NPO 法人 FPAP が主催し,九州各県の文化振興団体が共催・協力する「九 州戯曲賞」に共催として参加する。 (3) 福岡演劇フェスティバル 2,450千円(2,963千円) 「舞台芸術見本市」をテーマに,毎年春に開催。地元劇団のステップア ップの場を創出するとともに,若手演劇人や文化 NPO,民間ホール関係者 と連携して,演劇の魅力を福岡内外へ発信する。またこの連携により,福 岡内外関係者とのネットワーク形成を促進する。 ① 開催時期 5月6日(水)~5月31日(日) ②会場 西鉄ホール,イムズホール,ぽんプラザホール ③公演概要 (ア) 公募枠公演(西鉄ホール) 全国公募で選ばれた団体による公演。団体の選出は演劇関係者・評 論家・地元新聞記者で構成された選考委員会で行う。 (イ) 各ホール参加作品公演(西鉄ホール,イムズホール) 各ホールが主体となり,全国レベルで活躍する団体を招聘。良質な 演劇やコンテンポラリーダンスの公演を提供する。 (ウ) 創作コンペティション 演出家が特定の作品の演出プランを競い合い,選出された演出家に よる公演。(ぽんプラザホール) (4) 福岡市民文芸 1,815千円(1,767千円) 福岡都市圏在住者から文芸作品を募集,選考し,顕彰することによって, 福岡の文芸の普及・振興に資する。 (5) 福岡市華道展 630千円(700千円) 市内の華道各流会派合同による華道展を開催し,市民の創作・発表活動 を推進するとともに,華道の普及・振興を図る。 ①開催時期 5月27日(水)~6月1日(月)(6日間) ②会場 アクロス福岡2階 交流ギャラリー,メッセージホワイエ 同1階 アトリウム ③参加団体 市内各流会派 (6) FFACステップアップ助成プログラム 6,089千円(6,400千円) 福岡において芸術分野のプロを目指し,それらの活動を通じて芸術分野 の発展・普及に寄与する活動について,経費の一部助成やフォローアップ 等を行い,その活動を支援する。 助成内定 10事業 3.国内外との文化交流の促進 (1) 子ども文化芸術魅力発見事業 10,107千円(6,100千円) 学校や地域で文化芸術を鑑賞・体験できる機会を創出し,文化芸術の魅力 を伝えることを目的に,演劇,ダンス,古典芸能などのワークショップを主 に小学生から10代の子どもを対象に実施する。(45校程度) ①学校でのワークショップ(短期) 演劇,ダンス,古典芸能,アジア芸能,音楽等 ②学校でのワークショップ(長期) 小学校等で演劇及びダンスのワークショップを実施。 ③公募型ワークショップ 夏休みや冬休みの期間中に参加者を公募して,演劇及びダンスのワーク ショップを実施。 ④地域でのワークショップ 公民館や地域活動団体などと連携し,演劇やダンスのワークショップ を実施。 (2)エイブル・アート事業 2,588千円(1,106千円) 障がいのある人の芸術活動を通して,障がいや個性について考え,社会 の様々な価値を捉え直すことを目的に実施する。 昨年度に引き続き,市内の福祉施設を運営するNPO法人と協働し, 「障が いのある人のパフォーミング・アーツ」作品を制作・上演し,障がいのあ る人による身体表現を通し,芸術と社会の新しい関係の創造を目指す。 「Life map2015」(12月実施予定) (3)福岡・アジア舞台芸術交流事業 7,150千円(2,883千円) アジアの多様な舞台芸術に,さまざまな角度から触れる機会を広く市民 に提供し,文化芸術を通じた創造的な国際交流・相互理解を促進する事業 として実施する。 ①福岡ダンスフリンジフェスティバル 日本・韓国・中国などアジアの現代舞踊を中心とした新進気鋭の舞 台芸術公演。また,国内外の有識者を招いたレクチャーや,地元表現 者のスキルアップのためのワークショップを開催。 ②日韓ダンス交流事業 独立行政法人国際交流基金との共催により,福岡市・釜山市在住の 両市民がアーティストと一緒にダンス作品を創作し,発表する。 4.文化普及,広報事業の推進 (1) 文化芸術資源収集活用事業 3,030千円(11,030千円) <美術品等購入費及び事務費> 福岡市民の貴重な財産となる美術品,博物館資料等を,福岡市美術館, 福岡アジア美術館,福岡市博物館と共働して収集し,展示を通して市民が 多様な文化芸術資料を身近に鑑賞する機会を創出する。 (2)文化芸術に関する情報収集,提供事業 21,244千円(24,599千円) ①文化芸術情報館の運営 文化芸術普及振興のため,福岡アジア美術館と連携し,福岡都市圏を 中心に全国各地やアジアの文化芸術情報を収集,発信する施設『文化芸 術情報館アートリエ』を運営する。多彩な文化芸術との出会いの場,市 民とアーティストをつなぐ場として,豊かな市民生活の実現を目指す。 (ア) 開館時間 午前10時~午後8時 (休館:水曜日及び12月26日~1月1日) (イ) 業務内容 ・文化芸術情報の収集・発信(公演チラシ等の設置,文化芸術情報誌 の設置) ・賛助会「わの会」入会受付 ・後援名義使用申請受付 ・チケット販売(チケットぴあ取扱,文化団体等からの受託販売, 博多座半額観劇会) (ウ) その他イベント等 ・本格的なクラシック室内楽のコンサート ・アーティストによるワークショップ ②財団機関誌の発行 財団事業をわかりやすく伝えるとともに,人・事・場所等の紹介を通 して福岡の文化芸術ファンを増やし,シーン全体の底上げができるよう な誌面をつくる。 発行回数 : 年4回 発行部数 : 各20,000部 ③情報発信機能の充実 財団ホームページ及び文化芸術情報サイト『WEBアートリエ』を運営 し,福岡・九州・アジアの情報収集・発信を行う。また,メールマガジ ンによる定期的な発信やSNS(フェイスブック,ツイッターなど)を使 い,発信力を強化していく。 (3)文化芸術普及事業 8,323千円(10,265千円) 福岡市美術館,福岡アジア美術館,福岡市博物館の収蔵品をモチーフに したオリジナルグッズや,三館収蔵品等に関する図録・叢書等の開発,製 作,販売を行い,福岡市所蔵の文化芸術資料等のPRや広報を推進する。 (4)賛助会「わの会」事業 910千円(585千円) 「市民の芸術鑑賞機会の増大」および「福岡市の文化芸術活動の振興」 を目的に,財団事業をはじめとした文化芸術活動のサポーター増加を目指 す。 ①会員・会費 ・個人会員 年会費 2,000円(全期) ,1,500円(半期) ・法人会費 年会費 10,000円(全期) ②会員特典 ・福岡市美術館,福岡アジア美術館,福岡市博物館の常設展・コレクシ ョン展,並びに九州産業大学美術館の無料観覧。 ・文化芸術情報定期送付(年4回)。 ・福岡市総合図書館「シネラ」入場料割引。 ・会員向け文化芸術講座。 他
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