関東ブロック・ユネスコ活動研究会 in 埼玉 開催

関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
目
2013 年 10 月 5-6 日
次
開催趣旨 ………………………………………………
2
プログラム ……………………………………………
3
オープニングイベント ………………………………
4
開会式 …………………………………………………
5
会長挨拶 ………………………………………………
6
知事メッセージ ………………………………………
6
来賓挨拶 ………………………………………………
7
基調講演 ………………………………………………
8
活動報告 ………………………………………… 8~12
交流会 …………………………………………………
12
分科会
第1分科会 …………………………………… 13~14
第2分科会 …………………………………… 15~21
第3分科会 …………………………………… 22~27
閉会式 …………………………………………………
28
エクスカーション ……………………………… 29~30
登録者名簿 ……………………………………… 31~34
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
開催趣旨
世界中でいまだに戦争が続いている地域がある昨今、ユネスコ憲章前文にある「戦争は
人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならい。
」
という言葉の意味・メッセージを改めて確認する必要があります。こうした中、ブロック
内の会員相互の知的交流の中から、ユネスコ活動の情報交換に努め、新しい発想でユネス
コ活動ができるような研究会にしていき、「友愛と信頼の絆」をテーマとした基調講演をは
じめ、
「ユネスコ活動の今」についての各団体の代表の活動報告を踏まえてテーマに迫りた
いと思います。また、基調講演・活動報告を踏まえて新たな情報と専門的な知識を身につ
け、今後の活動の糧とし、分科会においては、会員の日頃の実践活動と活動をとおして生
まれた課題について発表し、会員相互で課題解決に向けた共通理解を図りブロック内の組
織強化につなげていきたいと考えます。
2000 年平和の文化国際年
わたしの平和宣言
私は人類の未来、特に子どもたちの未来に対して責任があると思うからこそ、
日々の生活の中で、家族と共にいる時、職場で働いている時、次のことを誓います。
1.
「すべての生命を大切にします」
差別や偏見を持たないで、一人ひとりの生命と人権を尊重します。
2.
「どんな暴力も許しません」
積極的に非暴力を支持します。特に弱い立場にある幼児や青少年に向けられた
身体への暴力、性的虐待、精神的苦痛などのあらゆる暴力を許しません。
3.
「思いやりの心を持ち、助け合います」
社会的差別、不平、政治的・経済的抑圧をなくすために、思いやり、助け合う心で、
奉仕活動を行います。
4.
「相手の立場に立って考えます」
狂信に陥ったり、他人を中傷したり拒絶したりしないで、いつも話し合いを優先させ、
人の話を理解しょうと務めることによって、表現の自由と文化の多様性を守ります。
5.
「かけがえのない地球環境を守ります」
生態系のバランスを保ち、すべての生命を尊重するよう行動し、
自分の行動に責任を持つ消費者としての態度を心がけます。
6.
「みんなで力を合わせます」
男女が共に力を合わせ、民主的なやり方でいろいろな新しいことに取り組み、
自分の暮らす地域のことに関心を持ち、よりよい地域づくりのために、
いま、ここで、できることから始めます。
《(社)日本ユネスコ協会連盟 訳》
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
プログラム
第1日目 10 月 5 日(土)
10:00~10:30
11:00~
11:30~12:00
12:20~12:50
13:00~13:40
13:50~15:30
15:30~16:30
16:45~17:15
17:30~19:30
第2日目
10 月 6 日(日)
9:15~11:00
11:10~11:40
12:00
12:30
14:00
15:00
関東ブロック・ユネスコ研究会 実行委員会打合せ
受付
埼玉県ユネスコ連絡協議会
関東ブロック・ユネスコ都県代表者会議
1. 役員改選に伴う関東ブロック代表理事の紹介
2. 次回の群馬大会より関東ブロック・ユネスコ研究会の開催コンセプトが変更に
なる件
3. 次回開催地(群馬県)の紹介
オープニングイベント
南越谷阿波踊り
開会式
黙祷
尺八演奏 金藤 暢彦
開会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会副会長
石澤 邦彦
ユネスコの歌斉唱
「手に手をとって」
主催者挨拶
埼玉県ユネスコ連絡協議会会長
中野 茂
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟副会長 加藤 玲子
来賓挨拶
埼玉県教育委員会教育長
関根 郁夫 様
越谷市長 高橋 努 様
越谷市教育委員会教育長 吉田 茂 様
来賓紹介
閉会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会副会長 本多 隆
基調講演
ダイアン吉日 様
「世界はひとつ、友情と絆で結ぼう」
活動報告
日本ユネスコ国内委員会報告
日本ユネスコ国内委員会委員 宇佐見 恵子 様
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟報告
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
上岡 あい 様
分科会打ち合わせ
交流会
開会の言葉
主催者挨拶
埼玉県ユネスコ連絡協議会会長
中野 茂
乾杯
サックスとピアノのロマンティックサウンド
ディオ ルクレール
閉会の言葉
分科会
第 1 分科会
「かけがえのない命と平和」実践活動
第 2 分科会
世界寺子屋運動
第 3 分科会
ユネスコ活動の活性化 青年部と組織拡充・広報活動
閉会式
全体会議
1.開会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会理事
田村 勝彦
2.主催者挨拶
埼玉県ユネスコ連絡協議会会長
中野 茂
3.各分科会の感想
各分科会担当者
4.次年度開催県代表挨拶
群馬県ユネスコ連絡協議会会長
関口 実 様
5.閉会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会理事
清水 國男
エクスカーション出発
日本文化伝承の館
こしがや能楽堂
食事・茶会・花田苑、能楽堂見学
越谷レイクタウン視察
解散
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
おもてなし
ホール入口のお茶席風景
実行委員会打合せ
開会式 オープニングイベント
南越谷阿波踊り
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2013 年 10 月 5-6 日
2013 年 10 月 5-6 日
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
開会式
黙 祷
尺八演奏 金藤 暢彦 先生
開会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会副会長
石澤 邦彦
主催者挨拶
埼玉県ユネスコ連絡協議会会長
公益社団法人 日本ユネスコ協会連副会長
中野 茂
加藤 玲子
来賓紹介
埼玉県知事
埼玉県教育委員会教育長
越谷市長
越谷市教育委員会教育長
越谷北ロータリークラブ会長
越谷北ロータリークラブ社会奉仕委員長
閉会の言葉
上田
関根
高橋
吉田
石川
中澤
清司
郁夫
努
茂
輝次
広樹
埼玉県ユネスコ連絡協議会副会長
5
様
様
様
様
様
様
本多 隆
2013 年 10 月 5-6 日
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
ご
挨
拶
埼玉県ユネスコ連絡協議会
会
長
中 野
茂
皆様ようこそ「関東ブロック・ユネスコ活動研究会 in 埼玉」ご参会いただきありがと
うございます。今大会のホストであります埼玉県ユネスコ連絡協議会を代表して、皆さ
まのご来場を心より歓迎申し上げます。 さて、突如(9 月 2 日午後 2 時過ぎ)さいた
ま市岩槻区で発生した竜巻は越谷市(砂原・小曽川付近から大杉)を横断し、松伏町、千
葉県野田市まで約 19 キロメートルにわたって大きな被害をもたらしたことはご承知のこ
ととおもいます。被害にあわれた皆様に心からお見舞いを申し上げ、ご参会の皆様と共
に一日も早い復旧・復興を願っているところです。
ここ越谷市は埼玉県の東南部に位置し、豊かな水の恵みを受け、古くから「水郷こしがや」として親しまれてきました。
江戸時代には、日光街道第三の宿場町としての賑わいをみせ、今もその名残りをとどめるなど、豊かな自然と歴史が融
合した町です。
近年、全国で初めて水辺空間と都市生活空間を融合した町、文化都市「越谷レイクタウン」があります。
私たちも、各ユネスコ協会の一員として、さらに関東ブロックの一員として、互いに補完し
「原点に戻ろう!もう一度心の中に平和のとりでを」
~いま問われている民間ユネスコ活動~
の具現化に向けて本研究会において研讚を深め、交流の輪を広げていただければと願います。皆様にとって本研究会が
実り多いものとなりますようご祈念申し上げます。
知事メッセージ
「2013年度関東ブロック・ユネスコ活動研究会in埼玉」が、「原点に戻ろう‼もう
一度心の中に平和のとりでを」をテーマに、盛大に開催されますことを心からお祝い申
し上げます。
関東各都県から参会された皆様、722万県民を代表して歓迎いたします。
本大会を主催されている公益社団法人日本ユネスコ協会連盟をはじめ、関東ブロッ
ク・ユネスコ連絡協議会、埼玉県ユネスコ連絡協議会の皆様、並びに大会を支える関係
の皆様におかれましては、ユネスコ活動の普及、啓発を通じて、国際文化交流に多大な
埼玉県知事
貢献をされていますことに深く敬意を表します。
上田 清司
埼玉県ユネスコ連絡協議会は、ユネスコ憲章の精神に基づき、県内の各ユネスコ協会及及び関係機関相互間の連携を図
り、ユネスコ活動の振興発展に寄与することを目的として2004年に設立されました。
当協議会は、現在、寄居地方ユネスコ協会、さいたまユネスコ協会、越谷ユネスコ協会、草加ユネスコ協会、深谷地
方ユネスコ協会、秩父ユネスコ協会、蓮田・白岡地方ユネスコ協会の7つの協会で組織され、それぞれ世界寺子屋運動
や国際交流、青少年育成活動などを柱として各協会独自の活動を含め、活発に活動されています。
ここ越谷市でも、越谷ユネスコ協会が命の尊さを知ってもらうため、市内の小学生を対象に「いのちの大切さ」講座
を行っています。命の大切さを理解することで平和の大切さも認識するという素晴らしい取組で、まさに今回の大会テ
ーマにも通じるものだと考えています。
さて、埼玉県では、教育や福祉、文化、国際交流をはじめとしたあらゆる分野で県民の皆様が活躍できるよう様々な
施策を展開しています。今後とも、安心が実感でき、チャンスにあふれ、生活を楽しむことができる埼玉を実現するよ
う、全力で取り組んでまいります。
本日お集まりの皆様には、埼玉県の取組に御理解、御協力をいただくとともに、相互理解による国際平和の実現に向
け、ユネスコ活動の普及、啓発に尽力されますことを心からお願い申し上げます。
結びに、本大会の成功並びに御参会の皆様のますますの御発展と御活躍を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉
とさせていただきます。
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
来賓挨拶
関東ブロック・ユネスコ活動研究会in埼玉開催に寄せて
越谷市
このたび、2013年度関東ブロック・ユネスコ活動研究会in埼玉が、越
谷市におきまして盛大に開催されますことに、お喜び申し上げますとともに、
皆様を心から歓迎いたします。
日ごろから、埼玉県ユネスコ連絡協議会の中野会長様はじめ、関係皆様にユ
ネスコ憲章前文にある「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心
の中に平和のとりでを築かなければならない」という精神のもと、世界寺子屋
運動や青少年育成活動に取り組まれておりますことに、
心から敬意を表します。
越谷市長
高橋 努
今回は「原点に戻ろう!!もう一度心の中に平和のとりでを」をテーマに開
催され、基調講演や各団体の活動報告、さらに交流会や分科会が行われると伺
っております。
この研究会を契機に、より多くの皆様にユネスコ活動を知っていただき、ユネスコ精神が広がっていく
ことを願っております。
結びに、今回の研究会が会員相互の交流が図れる実り多いものとなりますよう、また、関係皆様のます
ますのご健勝とご活躍をご祈念申し上げます。
関東ブロック・ユネスコ活動研究会in埼玉開催に寄せて
このたび、2013年関東ブロック・ユネスコ活動研究会in埼玉が、盛大
に開催されますことをお喜び申し上げますとともに、関東各地からご参加いた
だきました皆様に心から歓迎申し上げます。
また、この大会の開催にご尽力されました、埼玉県ユネスコ連絡協議会の中
野会長をはじめ、関係者の皆様方に敬意を表します。
ご案内のとおり、21世紀は「人権の世紀」と言われ、全ての人々が、自他
の人権や多様な考えを認め合い、平和で豊かな社会を実現することが求められ
ております。
このような中で、関東ブロックの各ユネスコ協会の皆様が、途上国での教育
支援「世界寺子屋運動」や青少年に対する国際理解教育を推進する「青少年活
動」など、より豊かな社会をつくるため、積極的に活動されていることに敬意
と感謝を申し上げます。結びに、2日間の研究会で日頃の活動報告や課題を出
し合い、研究会のテーマに迫るととともに、相互の交流を深めることによって、
本事業が実り多いものとなりますようご祈念申し上げます。
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越谷市教育委員会教育長
吉田
茂
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
基調講演
「 世 界 は ひ と つ 、 友 情 と 信 頼 と 絆 で 結 ぼ う 」
第9回中曽根康弘賞・奨励賞受賞 ダイアン吉日 様
(講師プロフィール)
イギリス、リバプール出身の英語落語家。
ロンドンでグラフィックデザイナーとしと働いていたが、世界中を旅したい
と決心し、バックパッカーをしながら 1990 年に日本にたどり着く。英語落語
の先駆者、故桂枝雀氏の「お茶子」を務めたことをきっかけに落語を始め、古典落語から創作落語まで様々なジャンルを
演じる。高座では様々な工夫をこらし、「わかりやすい落語」と子供からお年を召した方まで幅広い年代に愛されている。
これまでの日本と海外の文化の懸け橋となる国際的な活動が高く評価され、2013 年 6 月に公益財団法人世界平和研究所に
おいて第9回中曽根康弘賞 奨励賞を受賞。
(講演依頼趣旨)
「日本には、素晴らしい文化があるから、大切にしないといけない。日本の文化の良さを 1 人でも多くの外国人に伝えた
い。そして日本の人たちにも改めて知ってもらいたい。」
そんなダイアンさんの思いに感動し、また本会の開催趣旨と合わせて、参加いただいたユネスコの皆様に楽しい関東ブロ
ック研究会を過ごしていただきたいという考えからダイアン吉日さんに基調講演を御願いたしました。 (実行委員会)
(講演後の感想の抜粋)
・外国の人が日本の文化をどのようにみているのか、大変関心を持って聴きました。
・日本文化を大切にしなさいと熱く語るダイアンさんに敬服した。
・日本人よりも日本人らしいところがあるダイアンさんに教えられるものがあった。
・おもてなしの文化、気遣いの文化を身につけなければならないと思いました。
・日本の文化の素晴らしさを世界に発信しているダイアンさんにお礼を申し上げたいと
いう気持ちと、我々日本人も日本の良さを再認識する必要があると改めて感じました。
活動報告
日本ユネスコ国内委員会報告
日本ユネスコ国内委員会委員
宇佐見 恵子 様
ユネスコ加盟国はユネスコ憲章第七条に示すとおり、国内協力団体として、国内委員会を
設けなければなりません。国内委員会とは、ユネスコ加盟国が教育、科学、文化の事業に携
わっている、自国の主要な団体や個人をユネスコの事業に参加させるためのものです。国内
委員会の事務局は文部科学省国際統括官付に置かれ、事務総長は文部科学省国際統括官がそ
の任に当たっております。
委員会は60名以内の委員で構成されており、任期は衆議院議員、参議院議員及び政府職員を除き3年です。委員は選考小委員会の選
考を経て、国内委員会から推薦を受け、内閣の承認を経て、文部科学大臣から任命されます。総会は年2回開催され、運営小委員会、選
考小委員会の他、教育、自然科学、人文・社会科学、文化活動、コミュニケーション、普及活動小委員会があります。日本ユネスコ国内
委員会はユネスコ活動に関し必要な事項などについて、関係大臣に建議することができます。また、ユネスコの目的やユネスコ活動の活
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
性化のためにユネスコ本部などに提言を行うことがあります。
2002 年に開催された【持続可能な開発に関する世界首脳会議・ヨハネスブルグサミット】に於いて、我が国から「持続可能な開発のた
めの教育・ESD の10年」が提案されました。そして、国際機関の賛同を得て、実施計画に盛り込まれることになり、2005 年からの「ESD
の 10 年」の推進機関としてユネスコが指名されました。
ユネスコが国際実施計画を策定するに際し、日本ユネスコ国内委員会はユネスコ事務局長に対し、
「国際実施計画に盛り込むべき事項や
ユネスコの活動に関する提言」を行っています。また、2007 年のユネスコ総会において、我が国がドイツとともに、ESD の更なる推進のた
めの決議案を提出し、採択されています。
来年、国連 ESD の10年の最終年を迎えるにあたり、岡山市においてはユネスコ
スクール世界大会やユース・コンファレンスなど3
つの会議が予定されております。また、名古屋市においては、日本政府とユネスコ主催の閣僚級会合及び全体の取りまとめ会合などが行わ
れます。
これまで、文部科学省においては、ESD を「持続可能な発展のための教育」と訳し、略称として「持続発展教育」を用いておりました
が、2014 年のユネスコ世界会議に向け、日本政府内の訳語を統一する必要があるため、今後 ESD の訳語は、政府として作成する文書にお
いては、
「持続可能な開発のための教育」としました。ただし、教育現場においては、引き続き【持続発展教育】を用いることができます。
文科省及び日本ユネスコ国内委員会では、世界会議に向け500校のユネスコスクールを目指して参りましたが、もう既に615校を数
えるまでになりました。 今後は、文科省より各都道府県教育委員会へ通知してあるユネスコスクールガイドラインにより、数と質の両面
で、より一層の充実が図られることが期待されます。
日本ユネスコ国内委員会の第 132 回総会は、2 月 13 日、ミン・ドンソク韓国ユネスコ国内委員会事務総長をお招きして、東海大学校友
会館(霞ヶ関ビル)で開催されました。 会議には、国内委員のほかに、下村文部科学大臣はじめ、森口文部科学事務次官(国内委員)
、松
浦前ユネスコ事務局長(国内委員会特別顧問)
、近藤文化庁長官等が出席されました。
会議では、日本ユネスコ国内委員会の「サステイナビリティ・サイエンス」に関するユネスコへの提言を踏まえ、ユネスコが次期中期戦
略の中で、事業・予算に反映し強力なリーダーシップを発揮すること、世界遺産に加えて、無形文化遺産、クリエイティブ・シティーズ・
ネットワーク、記憶遺産等の文化分野プログラムの推進への期待等が述べられました。 議題の審議では、特に「若者、企業の参加による
ユネスコ活動の一層の促進」と「学校教育・社会教育等を通じた ESD の一層の推進」について議論が行われました。
第 133 回日本ユネスコ国内委員会総会は9月10日、IOC 総会から2回飛行機を乗り継ぎ、帰国されたばかりの下村文部科学大臣をお
迎えして開催されました。 懇親会には、下村大臣、中山事務次官にもご出席を頂き、国内委員の皆様と共に親しく交流の時間を持つこと
ができました。下村大臣は、大臣になられる前、ユネスコ国内委員として5年近くユネスコ活動の推進に携わっておられましたので、日本
ユネスコ国内委員会としましても、また、民間ユネスコ運動を推進する私たちにとっても、大変心強く感じるところです。
会議では、主に、
「我が国におけるユネスコ活動の活性化」について、来年 3 月のとりまとめを目指して、骨子案が審議されたほか、我
が国におけるユネスコ活動の活性化、特に若者・企業の参加促進、ESD(Education for Sustainable Development)の一層の推進について審
議されました。4月のユネスコ執行委員会で、木曽ユネスコ日本政府代表部大使が、EFA(Education for all)の目標の達成が困難な状況に
あるなか、教育は人間の安全保障に不可欠なものであり、何が EFA 目標の実現に課題だったのかをはっきりさせた上で、2015年以降の
教育アジェンダを作成すべきであると演説された旨の報告がありました。
普及活動小委員会では、国内委員からユネスコ活動の現況報告が行われました。会員の高齢化、会員数の減少、活動費の確保についての
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
課題、また、青年との取り組みや関わりかたなどについて、情報交換が行われました。
今、まさに、将来を見据えた新しいユネスコ経営、魅力的なユネスコ経営戦略が求められています。皆様におかれましては、効果的な世
代交代を図りながら、持続発展するユネスコを目指していただきますようご祈念申し上げます。
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟報告
上岡 あい 様
東日本大震災 教育復興支援について
~被災地の子どもたちの就学危機という課題に対して実施した
子どもたちへの奨学金事業を中心に~
【復興支援活動】
3000 人を超える子どもたちに、
「ユネスコ」の名を冠した奨学金
を給付。民間ユネスコ運動 66 年の歴史の中でも初めての取り組み。
【MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災 復興育英基金】
震災で親御さんを亡くされたお子様(遺児、孤児)が対象。
基金の全額が三菱 UFJ・フィナンシャルグループによる支援、昨
年度は 1233 名の子供たちに奨学金を給付。
【ユネスコ協会就学支援奨学金】
遺児、孤児以外で、震災で経済状況が著しく悪化した家庭のお子様が対象。
ユネスコ協会をはじめ、全国の個人・団体・企業の方々からの募金で運営、昨年は 1845 名の子どもたちに奨学金を給付。
たくさんのユネスコ協会の皆さまが、被災地の子どもたちのために募金を呼びかけてくださいました。集めてくださった一つひ
とつの募金でこの奨学金は成り立っています。募金は「奨学金」という形で、被災地の子どもたちの家庭に直接届けています。
【奨学生を受けている子どもたちから寄せられたお手紙】
僕の家は震災によってすべて流されてしまいました。その日着ていたものの他、
何も残りませんでしたが、全国の方々からのたくさんの支援に支えられて、今日ま
で頑張ってこられました。3 か月間、叔母の家にお世話になりましたが、夏には仮
設住宅へ。でも両親が家を建てることができ、バラバラだった家族がまた一緒に住
めるようになりました。
この 4 月からは僕は仙台の高校に入学しました。まだ JR が完全復旧しておらず、
学校のスクールバスで通学しています。片道 300 円で回数券を買って乗ります。奨
学金は、毎日の回数券代や文房具、辞書代などに大切に使わせていただいています。
たくさんの方々の支援に心から感謝しながら毎日通学しています。
~高校 1 年生より~
世界寺子屋運動について
~カンボジア、アフガニスタンの寺子屋と書きそんじハガキキャンペーンを中心に~
ユネスコ協会の皆さまをはじめとするたくさんの方々からの募金により、国内外のさまざまな社会課題に対し、以下の支援を行い
ました。
カンボジア 2013 年 2 月 10 軒目の寺子屋完成 リエンダイ村
2013 年 6 月 11 軒目の寺子屋完成 コック・プノン村
(開所式には、カンボジアの教育大臣も出席)
復学支援クラス開始
カンボジアでは、農村地域を中心に、貧しさが原因で、小学校を途中でやめてしまう子供たちが多い。小学校を
卒業できるのは、一年生に入学した子供の 6 割。昨年から、寺子屋で、学校を中途退学した子どもたちのために復
学支援クラスを開始。最終試験に合格すると、小学校卒業資格が与えられ、中学校に進学することができる。
カンボジア スタディツアー
世界寺子屋運動・世界遺産活動視察
天空の杜プロジェクト
~カンボジアの子どもたちに安全な水を届けよう!~
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
シェムリアップ州の寺子屋や病院などで、安全な水を利用できる環境づくりを目標にしたプロジェクト。皆さま
が「天空の杜」水を飲むことで一本につき 5 円がプロジェクトへの募金へ。
アフガニスタン
2001 年に平和へ出発をしたと思われていたアフガニスタン、依然として混迷が続く。来年の大統領選挙では、
10 年間に渡ってアフガニスタンの復興をリードしてきたカルザイ大統領が退任する。年末には、アメリカを始め
とする国際部隊が撤退。大きな情勢変化の中で、再び混乱が起こる可能性が危惧される。日ユ協連は、2002 年に
アフガニスタン事務所を開設。現在、アフガニスタン事務所では、13 名のアフガニスタン人職員が同国での教育
普及活動にあたる。
14 件目の寺子屋完成 (開所式には、政府高官、国会議員や宗教指導者なども出席。総勢 300 人。現地メディ
ア 8 社からの取材も。
)
書きそんじハガキ・キャンペーン2014
2014 年は、世界寺子屋運動が始まって 25 周年。
参加協会 2012 年 136 協会
ハガキ(現金換算) 2012 年 約 2200 万円
2013 年 158 協会
2013 年 約 2700 万円
南三陸の森 希望のポストプロジェクト
宮城県の南三陸町の森の間伐材で書きそんじハガキ回収ポストをつくりました。
ユネスコスクールについて
~ESD とユネスコスクールに関する分かりやすい解説書を作成いたしました~
学校向けプロジェクト
【国際理解学習】 ユネスコ寺子屋プロジェクト
プロジェクト開始から 10 年目。36 校から計 3016 人が参加
【地域遺産学習】 第 5 回私のまちのたからもの(スライドショー)コンテスト
テーマ 世界の人に伝えたい、私のまちのたからもの
応募対象 全国の小・中・高校の児童/生徒(学年、クラス、クラブ活動など)
応募締切 2014 年 1 月 14 日(火) 選考 2014 年 2 月
表彰式 2014 年 3 月下旬
ユネスコスクール活動支援
ユネスコ協会 ESD パスポート
目的 子どもたちのボランティア活動への参加機会を促進する。
内容 ユネスコ協会からユネスコスクールに「ESD パスポート」を発行する。
子どもたちが一定時間活動したら、
「活動認定証」を贈呈する。
「ボランティア活動報告会」を実施する。
2014 年度以降のブロック研究会について
2014 年は、
「国連持続可能な開発のための教育の 10 年」の最終年。平和な地球社会をめざすために、そうした社会を
担う人材を育てることが重要です。その人材教育が「ESD」であり、日本はそれを、
「ユネスコスクール」を拠点に行お
うとしています。
2014 年度以降のブロック研究会では、全国 9 ブロック共通のテーマが設定されます。
その他の活動について
世界遺産支援活動
カンボジア・アンコール遺跡彫像修復プロジェクト バイヨン寺院ナーガ・シンハ像
世界遺産年報の発行
日本宝くじ協会の助成を受け、1995 年より発行。全国の図書館等に寄贈。書店でも発売中。
第 5 回プロジェクト未来遺産
100 年後の子どもたちに地域の文化や自然の遺産を残すため、現在、全国各地で 39 のプロジェクトが活動中。第 5 回目
のプロジェクト未来遺産の選考中
KAKEHASHI Project ~The Bridge for Tomorrow~
カナダの高校生と日本の高校生との「架け橋プロジェクト」
。カナダから 8 校 200 人を招聘。日本からは 8 校 200 名を派
遣
UNESCO とのパートナーシップ協定
昨年、日ユ協連は、国連機関の UNESCO と協力協定を締結し、日本国内で UNSUCO の資金調達へ。
第 1 弾 ANA(全日空)が世界初の UNESCO 公式サポーターに。ANA が UNESCO への募金協力、広報
協力へ。2013 年 9 月 2 日に、UNESCO・ANA・日ユ協連の三者におけるパートナーシップ協定締結。
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
交流会
主催者挨拶
乾
埼玉県ユネスコ連絡協議会会長
杯
越谷ユネスコ協会副会長
中野 茂
千野 俊一
アトラクション
サックスとピアノのロマンティックサウンド
記念品贈呈
ディオ ルクレール
安中碓氷ユネスコ協会 会長 矢野薫様 他 4 名
参加登録一番目協会
閉会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会事務局長 小林 光則
交流会風景
サックスとピアノのロマンティツクサウンド
記念品贈呈
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
分科会
第一分科会
【
「かけがえのない命と平和」の実践活動】
会 場
第一会議室
テーマ
「いのちの大切さ」
司 会
千野 俊一(越谷ユネスコ協会)
発表者
本多 茂子(越谷ユネスコ協会)
有田 三七子(越谷ユネスコ協会)
記録係
工藤 幸子(越谷ユネスコ協会)
世話係
秩父ユネスコ協会
蓮田・白岡地方ユネスコ協会
かけがえのない命と平和の実践活動
越谷ユネスコ協会理事 工藤 幸子
近年国家間の争いは、もとより民族間の紛争やテロリストによるテロ行為等、人の命が犠牲になった事件は後を絶ちません。シリアの内
戦やテロリストによる人質事件と多くの犠牲者が出ています。世界各地で平和とは程遠い事件が毎日のように起きています。国内でも年々
殺人事件が多発するようになり、人の命が軽くなってしまったかのように感じられます。この問題への小さな活動ではありますが次の未来
を担う子供たちの心の中に“いのちの大切さ”を認識してもらい、ひいては平和であることの必要性を考えてもらえるよう、そのきっかけ
を提供する活動が越谷ユネスコ協会による、小学校を対象としたいのちの大切さ講座です。
平成 16 年より年二回 10 年間で 18 校を対象に実施しています。また講師となる先生は春日部で開業されている藤川万規子医師で、この
主旨に理解して頂き全面的に協力を得て現在に至っています。更に歴代会長が市の教育長経験者であること、そして市の生涯学習部が事務
局を担ってくださっている関係で、各学校との連帯もスムーズです。
講座内容としては、自分の飼っていた生き物が死んだときにどういう気持ちになったか、更に身近な人が死んだ時の悲しみはどうであっ
たか。生き物でも人でも死んだら生き返ることはない、生き返るのはゲームやテレビの世界だけである等のことを子供たちとの対話を交え
て理解してもらいます。後半は聴診器を使い 2 人に1つを配布、まず生きていることの証として自分や友達の心音を聴いてもらいさらに教
師や保護者、参加のユ協会員のおとなの心音と児童の心音の違いも知ってもらう体験をします。低学年の児童たちは自分の心音で自分は生
きているんだと改めて感じたり、友達の心音と自分の心音の違いに驚いたりしていました。高学年になると自分や他の人たちも今存在して
いるのがすごい事なのだと感じる子どもが多くいます。命とは一つしかないもの、全ての命を大切にしなければならないと実感するのです。
参加者の方々にも聴診器を使い自分の心音を聴く体験をして頂いたところ興味深く感じて頂けた様子でした。
スタート当初はこれだけ長期間継続するとは予想しませんでした。しかし市の生涯学習課を通じて我々の企画を提案した結果はいずれの
学校も前向きに受け入れられてきたことにあります。学校側もちょうど命に関する教育を実施したかったという反応もありました。子供た
ちの関心は高く聴診器で心音を通して生きていることを実感し且つ命は一度限りであることを認識してくれたことは我々の事業の目的を
達していると確信しました。現在市内に25の小学校がありますが一度実施しても対象が変わりますので複数回実施する必要がでてくると
いうことでスケジュールの関係でまだ実施できない学校もあります。実施には講師の藤川先生の都合や学校側の都合もあり年2回の実施が
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2013 年 10 月 5-6 日
ベストで今後もこの活動を継続していきたいと考えています。
質疑応答では、講座により越谷市内のいじめや自殺が減ったという統計はあるか?
他の生き物も大切にというが人間も捕食者で他の命を犠牲にしている点はどう考えるか、またどうおしえるか、などという意見も寄せら
れました。興味深い意見では、秩父ユネスコ協会の関根様より秩父のある農業高校で豚を飼育してその豚を自分たちで解体し食するという
授業があるという話がありました。こうした経験は非常に稀少なことですが、他の生物の命を戴いて私たちは生きているということが実体
験できる素晴らしい機会です。
参加者の皆様に、感想をいただきました、ご紹介いたします。
報告終了後、参加者の方々に“いのちの大切さ”について思うこと、ご感想等をご記入いただいたところ、次のような意見が寄せられま
した。
1.
越谷ユネスコ協会は非常に恵まれていると感心いたしました、というのは教育委員会が協力的で学校の教育現場でこのような事業
が出来て素晴らしいことだと思います。継続は力なり
2.
命の尊厳を実感できる良い授業ですね。
3.
命とはなんぞや、見直すチャンスをありがとう。
4.
現在 82 歳ですが、自分の心臓の音を聴いたのは初めてで生きている実感をしました、ありがとうございました。
5.
地球上のいのちは守ることも大切です、しかし消滅することも大切です、人間は命をいただいて生きています。
6.
長く生きていますが今日初めて自分の鼓動を聴きました。先日心電図を撮り問題がないと言われましたことが実感できました、良
かったです。
7.
命はかけがえがない、自分の心音を聴いて思うこと大切にしよう。
8.
40 歳半ば心臓がバクバクし、命の危険を自ら感じたことを思い出しました、父母、祖父母…と遡れば遠い祖先からいただいた命、
大切にしたいと思います。
9.
命の尊さを知るためには話しを聞くことだけではなく自分たちの体を通じて学ぶことが大切であろう。
(実践学習)
10.
命の大切なことをお話から強く感じました。感動的な話でこのような経験は初めてで有意義な分科会だと思います。
11.
とても素晴らしい活動報告をお聞きできて幸せです。自分たちの活動にも取り入れていきたい。活動内容を一度視察させていただ
きたい。
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第二分科会
【世界寺子屋運動】
会 場
テーマ①
司 会
発表者
記録係
テーマ②
司 会
発表者
記録係
世話係
第二会議室
「ネパール教育支援活動から見えてきたこと」
櫻庭 紀久子(水戸ユネスコ協会)
河辺 祐嗣(ひたちなかユネスコ協会)
小宮山 大介(越谷ユネスコ協会)
「カンボジア寺子屋訪問」
武田 肇夫(日光ユネスコ協会)
栗原 幸夫(日光ユネスコ協会)
武田 昌子(日光ユネスコ協会)
草加ユネスコ協会
さいたまユネスコ協会
ひたちなかユネスコ協会のネパール教育支援
—学校造り支援の 15 年を振返り、こらからの支援を考える—
ひたちなかユネスコ協会
河辺祐嗣
1. はじめに
ひたちなかユネスコ協会(以下ひたちなかユ協)は、活動方針「目線は世界に活動は身近に」のもと、学校造り支援を
カトマンズ東方の中山間地にあるシンドパルチョーク郡で 15 年間続けてきた。創立翌年(2000 年)の定期大会でネパー
ル教育支援を決議し、2001〜05 年にはアタルプ中・高等学校、2006〜10 年にはバラビセ高等学校で学校造り支援を行い、
その後も毎年学校を訪問し支援を続けている。初めに学校造り支援の活動と成果を振返り、次いで学校の現状を踏まえて
これからの教育支援を考え、最後にひたちなかユ協が今年から始めた支援を紹介する。
2. 学校造り支援の活動と成果
学校造り支援の目玉は、中学校や高校を新設するための校舎建設援助である。支援は校舎ができたら終わりでなく、
その後も毎年学校を訪問し、物品や資金の援助で小さな支援を積重ね、学校の発展を応援する。毎年の学校訪問には、
平井(前会長)の呼びかけでひたちなかユ協の他に学校造り支援の志を同じくする団体の会員および個人有志により「茨
城ネパール学校訪問団」が結成され、その混成部隊で団体毎の支援学校にこだわらず一緒に訪問して回る。
ひたちなかユ協が校舎建設援助を行ったバラビセ高校は小・中・高が揃う地域の中心学校で、中・高のない地区から出
て来て下宿しながら通う生徒が増えて教室が不足するようになった。校舎建設援助の猛烈な支援要請を受け、8つの大教室
がある2階建て校舎の建設援助を行った。生徒数は年々増加して現在は千人を超え、数年前には今度は村の資金で建設援助
校舎に3階部分が増築され、更に4階部分が増築されつつある。中山間地ではまれな高等教育課程を担うキャンパス(2年制)
も新設された。2013年1月には創立62周年の祝賀会が開催され、招待されたひたちなかユ協から5人の会員が出席した。臨
席された大統領からひたちなかユ協へ学校造り支援への感謝状が手渡され、2台のパソコンをお祝いに学校へ贈った。校舎
建設が援助されて中学校や高校が新設された他の学校でも、毎年訪問するたびに学校の規模が拡大し、また内容が充実し、
学校が発展しているのが判った。
学校の発展は、先生と保護者の努力、地区と村の協力があって実現したものである。その具体例を挙げれば、援助校舎
の建設には地区の人たちが労働奉仕を行った、学校設立時の私立学校の先生給料は保護者と村が負担した、校舎補修やト
イレ整備に保護者と村人が労働奉仕を行った、学校の実績が認められて政府資金で建設された新校舎に村は理科室や図書
室を整備した、学校は教材や備品を購入するため学校林を伐採し資金調達する、などであった。
3. 学校の現状を踏まえてこれからの教育支援を考える
(1) 学校の施設や設備の整備
どの支援学校でも教室はほぼ足りて、また以前はなかったトイレが整備されたように、学校の施設・設備はかなり改善
された。しかし、教室には机と椅子と黒板があるだけで、教材があったとしても地図や手書き図表などが壁に貼られてい
るくらいである。理科実験室や図書室などの専用教室はなく、生徒の読本も先生用の参考書もないに等しいのが普通であ
る。学校の中身の整備はこれからだと言える。日本の学校と比較するのは無理があるが、その現状を見知れば誰でも改善
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に協力したいと良いと思うにちがいない。幹線道沿いまたは幹線道から余り離れていないところにある支援学校はまだ良
い方で、幹線道から離れた村にある学校では施設・設備整備はもっと遅れていると推測される。現在でも支援学校から施
設・設備整備の援助要請は多数あり、多額の資金を必要とするものではトタンからコンクリートへの屋根改修、校舎の上
階増築などがある。
(2) 子供たちを学校へ通いやすくする奨学金
最近では保護者の教育に対する意識が変り、小学校に入学しない子供はほとんどいなくなった。しかし今でも、家庭事
情や経済的理由で、途中で退学したり、熱意があっても進学できない多数の子供がいる。奨学生の選抜を依頼した校長が
「どの子供も同じような状況なので、どの子供にしようかとても悩む」と話すのを聞いたが、これは子供たちのおかれた
実情を良く示していると思われた。子供たちのおかれる状況は以前に比べればかなり改善されたようだが、その実態は紙
一重であり、何かのきっかけで学校に通えなくなる子供が大勢いるのである。この現状への地元の対応例を紹介すると、
ある学校では子供の実情を知っている先生が個人的にお金を援助している、子供にヒナを与えて飼育させて親鳥を売った
お金を奨学金とする、NGO を作り資金援助を受けて出身村の学校の小学生に奨学金給付を始めた支援学校の卒業生がいる。
(3) 婦人の識字率向上と地位向上に貢献する婦人学級
中山間地では学校が識字率向上の役割に応えて婦人学級の開設を担うことが多い。2009 年に開設されたある高校の婦人
学級は先生がボランティアで運営している。3 つの学力別クラスがあり、4 人の先生が 41 人の生徒に教えている。授業時
間は休日(土曜)と祝日以外の毎朝 7 時から 9 時まで。先生の給料は当初無給だったが今は政府支給になった。教科書は
政府から支給される。今年出会った婦人は「夫は婦人学級に行って良いと言ってくれる、婦人学級に通うようにな
って子供たちが手伝いをしてくれるようになった、店で計算ができるようになったのが良い、女だけで集まって
話するのが楽しい、小さなお金を出し合って結いをしている」と嬉しそうに話した。婦人たちが学ぶことの大事さ
を実感し、引いては子供の教育を受ける権利を守ってて欲しいと思う。婦人は読み書きがある程度進歩するとそこで学習
を中止しがちなので、先生たちは婦人の学習の継続とレベル向上に工夫を重ねている。学校訪問団の有志は婦人の自立を
応援したいと、2012 年に婦人学級にカトマンズに貸切バスで行く 2 泊 3 日の修学旅行の資金援助を行った。以前見学した
際に「皆さんが勉強を続けてがんばったら修学旅行をプレゼントする」と約束したことが実現したのである。カトマンズ
では自ら見学を希望した農業試験場で種子や植栽法などについて新知識を学び、またゲストハウスに 2 泊し、団
体で一緒に行動するという初めての経験を楽しんだ。婦人たちは今度は独自の先進的な活動をしている婦人組合の見
学を計画している。
4. ひたちなかユネスコ協会の奨学金支援
(1) 奨学金支援の背景と目的
中山間地の暮らしは農業だが、狭い農地で生産量が少なく、自給自足ができない家が多いようだ。農産物を売り、出稼
ぎで現金を得るが、その使い道は生活が優先し、お金が不足すると子供にしわ寄せがきて学校が後回しになりがちである。
片親であったり、保護者が怪我や病気で働けなかったりすると、子供も働かねばならず学校に通いにくくなる。ひたちな
かユ協は子供が学校へ通いやすくなる一助になればと奨学金事業を企画した。学校訪問団の有志から奨学金援助を受けた
支援学校の卒業生のなかから自国ネパールの教育支援を志す青年が現れたので、そのような人材育成の面も期待している。
(2) 奨学金事業の過去の経験とその反省および実施考慮点
学校訪問団の有志個人が現地で紹介された子供にお金を 2 回渡したが、その後子供の所在すら判らなくなった。また、
学校訪問団の参加団体が奨学金を給付しようと、校長が選んだ生徒にお金を渡したが、翌年は子供も保護者も現れず給付
は頓挫した。ともに善意の支援が仲介者と被支援者の両者に無視されたような結末である。本奨学金事業ではこのような
不明朗なことが起らないように実施要領を定めた。初等教育課程(小学校)の欠如は新たな非識字者を増やすことであり、
小学生を支援することが識字率向上に貢献すると考え、奨学金給付の対象を小学生とした。ネパール協力組織として無償
で協力し、信頼できるトロパカール・ユネスコクラブが得られことで、限られた資金を奨学金として効率的に給付するこ
とが可能になった。
(3) 「シンドパルチョーク郡奨学金事業 5 カ年計画」の概要
○期間は 5 年(2013 年〜2017 年)
、○資金は年 9 万円、その内 8 万円が奨学金、残りの 1 万円はネパール協力組織の交
通通信費およびそれへの送金費に充当、○奨学金は年 1 万円(2013 年の換金レートで約 8 千ルピー)
、○奨学生選抜基準
は一生懸命勉強するが経済的問題で学校に通えない子供とする、○奨学生選抜は事業の趣旨と方法に合意する学校に奨学
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生選抜を依頼する、学校には選抜結果を学校会議で公表し記録することを求める、○奨学金給付方法は協力組織が先生と
保護者の立ち会いで生徒に手渡す、複数回に分けて給付する、奨学生の学校や家庭で必要な物品を給付しても良い、○奨
学金は学校に必要なもの/ことに充てることを子供と保護者に約束させる、○協力組織は事業実施について地区と村に周
知する、○ひたちなかユ協は協力組織と奨学生所属学校を訪問し、事業の実施状況を調査する。
5. おわりに
ネパールで 15 年間学校造り支援を続け、学校の発展を見ることができ、支援のやりがいを実感できたのは幸いであった。
こらからのネパール教育支援について学校の施設・設備整備、奨学金、婦人学級の 3 つの課題について考えたが、現状で
はどの課題にも支援がさらに必要と思われた。その他にもたくさんの課題があるのが実態である。ひたちなかユ協は今年
から奨学金支援を始めた。学校造り支援から奨学金支援と変わっても、毎年学校を訪問し小さな支援を重ねるという支援
の基本には変わりない。より顔の見える支援をしたいものである。
支援学校のある中山間地の段々畑
幹線道を外れた所の斜面地にある高校
校長と保護者の立会で手渡す奨学金
バラビセ高校の建設援助校舎
椅子と机と黒板だけの教室
奨学金給付後に全員で記念撮影
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2013 年 10 月 5-6 日
日光ユネスコ協会の寺子屋活動・報告
司会
主題
日光ユネスコ協会
武田
肇夫
栗原
幸夫
日光ユネスコ協会で寺子屋を建てたい。そした現地に行ってみたい。
リエンダイ寺子屋開所式典・参加
世界遺産群を巡るスタディーツアー
発表者
日光ユネスコ協会
はじめに
平成25年(2013)2月7日カンボジア・シェムリアップ州のリエンダイ村に10軒目の寺子屋が完成したの
を機に日光ユネスコ協会(会員5名他3名)が開所式典に参加してまいりました時の様子と、現地での「寺子屋の実
態」「そこで学ぶ子供達に触れてわかる教育の実態」、及び「カンボジアの世界遺産の現状」更に「カンボジアの過
去から現在までの国情・現地の人々の生活実態」等を見聞したものをまとめて報告いたします。
きっかけは、
日光ユネスコ協会立ち上げから少し経ったころ、海外に学校を建てたい。そして現地に行ってみたいと夢がふくら
みはじめました。
平成13年(2001)11月30日~12月1日に国立京都国際会館で開催された「第1回TERAKOYA会
議」に一人の会員が出席した。その時パネラーのエジプトの女性が「教育を受けられなかった、字も読めず書けなか
った。」との悲しい体験談がその会員の心に残り、是非とも自分達も取り組みたいという思いから、当協会での「世
界寺子屋運動」が本格的に取り組まれることになりました。
「書き損じはがき」の取り扱い
1.2002年から「書き損じハガキ」の回収を開始回収方法は、小・中・高校に改修ボックスを設置を依頼して
協力を求める。
市内の方や、新聞紙上で知った方たちから持ち込まれるなど協力の輪が広がる。
当初は回収した「書き損じハガキ」をそのまま日本ユネスコ協会連盟に募金として送付した。
2.2006年から、当協会独自で寺子屋を建設することを目標に「書き損じハガキ」を資金化して積み立てを開
始した。
3.日ユ協の取り扱い変更により、「書き損じハガキ」を切手に代えて日ユ協に募金として送付する。
※
※日ユ協の報告では日本全国で昨年度、約110万枚(4,370万円)が集まったそうだ。
今回の代表者会議の席上で、現在の切手に代えての取り扱いを、「書き損じハガキ」現物で募金することも可
能となった。
建設資金の高騰で独自建設断念
日ユ協との共同建設に
2012年積立金の中から60万円を拠出し、カンボジアの寺子屋建設のため日ユ協に募金手続きを行う。(当初
建設費は1棟、100万程度だったが年を経る毎に高騰して、現在では500万円程になって当協会のペースでは今
後数年は要するものと判断し、当協会独自の建設をあきらめ積立金の一部を日ユ協に提供し、他の協会、団体と共同
で寺子屋建設に当ててもらうことにした。)
カンボジアの紹介
1.位置と気候
カンボジアは東南アジアのインドシナ半東に位置し、国土面積は約18万平キロで国土は大
る。国土の中央をメコン川が南北に流れ、北西部の中心に巨大なトンレサップ湖を擁する。
半が平野であ
気候は熱帯モンスーン気候で、季節は大きく6~10月の雨期と11~5月の乾季に分かれ、3~5月が最
も暑い時期で日中の気温は40度に達する。
雨期にはメコン川が増水し、トンレサップ川に流れ込み逆流した水はトンレサップ湖に流れ込み湖の規模は
最大5倍まで拡大すると言われている。
2.歴史
① 民主カンプチア(ポル・ポト)時代のことです。
ポル・ポトを首班として民主カンプチアを樹立し、農業基本主義・独裁的政治を実施した。都市住民を地方
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へ強制移住をさせるとともに、知識人やロン・ノル政府及び軍関係者を処刑。地方では強制労働が行われ、政
府の政策に意を唱える者は処罰された。その結果、ポル・ポト政権が全土実行支配した1975年4月から1
979年1月迄の4年間、飢餓と処刑により全人口8百万人のうち約2~3百人以上の国民が死亡した。ウイ
アル・ピキアットでポル・ポト時代の粛清の跡を見学、この虐殺が僅か38年前に行われていたという事実に、
改めてカンボジアの人々の不運を痛感した。
資料(グラフ)にあるピラミッドからすると、あと10年すればピラミッドの肩の年齢が40歳になり国が
働き盛りの人たちで満ちて、国作りの勢いが一段と加速するようになりそうだ。
2003年の総選挙で勝ったフン・セン首相の政府が2008年の総選挙を経て安定しているらしい。「正
しく行動する政府を持つことについては、カンボジアの人々に頑張ってもらうしかない・正しい政治を行え
る安定した政府」が肝要だ。
そのためにも、各地に識字教育を広げるための寺子屋は大切な役割を持つことになるだろう。
3.カンボジア・シェムリアップ市は、アンコール・ワットやアンコール・トム、アントムで有名なアンコール朝
時代の遺跡を数多く抱えるアンコール朝の王都の所在地ダイある。
アンコール遺跡群を巡る。
○アンコール・トム(中心にバイヨン寺院を置く10万人規模の城郭都市遺跡)
○アンコール・ワット(ヒンズー教寺院遺跡で壁のレリーフが精緻で巧みで、アンコール朝遺跡の代表格。国旗に
ワットがデザインされている。)
○タ・プロム寺院(ガジュマルの樹の蛸の足の様な太い根が石組みの間を走り、さらに石塀や建物を覆うほど繁茂
していたり、或いは内部から崩壊している写真で有名な寺院だ。自然の力強さが人口構築物を圧倒する印象的な
寺院だ。ここは意識して自然の驚異にさらされた建造物としての形のまま保存されている。根を除去すると建物
が壊れるとも。)
これらの建造物は、500年以上の時を経て一部は崩壊し、原型を止めなくなっていた物を、ユ
の協力によりどうにかある程度まで復元され、今も更なる補強工事や修復がなされ、
ネスコ関係者
どうにか往事の外観が保た
れている状態だ。
リエンダイ寺子屋開所式典・参列
開所式典には村の人びと、州政府関係者、日本からは日本ユネスコ協会連盟知事長、日光ユネスコ協会会員、文
京学院大学生など600人以上の人びとが参加し盛大に行われた。
式典は、国家斉唱のあと2012年12月27日に逝去されたノロドム・シアヌーク前王の御霊に修道僧と共に黙
祷を捧げることから始まった。
厳かな気分も一転してアプサラ舞踏・慶びの舞が披露され、式典に華やかさが添えられた関係機関の挨拶が始まる
が、どこの国でも偉い方の挨拶は長い。言葉がわからないのでなおさら長く感じたのかも?通訳なしで挨拶の内容
がわからなかった。ついてはユ協連で作成された報告書の一部を引用して紹介する。
アプサラ機構
クン・クニアイ氏からは、
「リエンダイ村の寺子屋は、地域の人々に教育の機会を提供することはもちろん世界遺産であるアンコール遺跡
群に隣接していることから文化遺産の保護にも貢献するでしょう」と。寺子屋の運営を行う寺子屋運営委員
リム・
スーン氏からは、
「このような重要な施設が村にできることは歴史的なことで人々の生活をよくするため最大に活用したい」と意
気込みが語られた。
日本からは、ユ協連理事長・野口氏が祝辞を述べられた。
文京学院女子大生から「小さな世界」の歌が披露された。
州知事のユーモラスなスピーチのあとに、支援を受けた謝礼と友好の証しとして日本人一人ひとりの首に知事自ら
マフラーを掛けて下さいました。
テープカットを行う
日ユ協連・理事長野口氏が最初のハサミを入れる。続いて当協会・会長武田がハサミを入れる。次々とハサミ入
る。最後のカットは、州知事が行い「リエンダイ寺子屋」が開かれた。
記念の署名式
お祝いのメッセージを添えて日本ユネスコ協会連盟・野口氏、州知事、当協会・武田の順で署名が行われた。現
地の方からメッセージは日本語で書いて下さいとの要望があったと。
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2013 年 10 月 5-6 日
日光ユネスコ協会から記念品贈呈
記念品として「掛け時計」を、お土産に「文房具一式・懐中電灯」を寺子屋管理者代表に贈った。
寺子屋の役割と必要性
カンボジアでも法律で9年間の義務教育を受けることが定められている。原則無料。
しかし、学校側の都合で授業料を徴収している学校もあると聞く。そのため文房具、制服等は個人で負担しなくて
はならない。また農村では子供は労働力になることから働くことが優先されたり、親が忙しく子供を学校に送るこ
とが出来ないため、出席日数も足らなくなり中途退学する子供も多い。貧しさが第一の理由にあげられる。寺子屋
はこのような子供たちの学習の場所として、再び学校に戻れる機会を与える場所でもある。(寺子屋での2年間で
小学校6年間の勉強が出来、復学することも可能)
寺子屋の必要性は、現在5人に1人の15歳以上が読み書き出来ない。「お父さん」「お母さん」に教育を受けて
貰いたい。本来行政が果たすべき役割を村人たちが「自分たちの寺子屋」で手助けをしているのだと思う。
寺子屋の必要性がここにある。寺子屋運動の目的は寺子屋建設だけでなく、地域の学習センターとして自ら責任を
もって機能活用することではないかと考える。フォローも大切だ。
参考に、シェムリアップでは1994~20
03年の10年間で識字者は、約1万5000人になったと聞く。
チョンクニア寺子屋を訪問
トンレサップ湖に浮かぶチョンクニアの村に1994年に建てられた寺子屋は老巧化のため、2006年9月の
国際識字デーに2番目の寺子屋としてスタートを切り今年で9年目を迎える。
2006年からの寺子屋の動きは、図書館の完成、布袋葵を素材にしたバック作りや縫製など女性のためプロジェ
クトの立ち上げ、音楽隊の編成、そして英語の教師をボランティアとして迎えるなど技実訓練講座が実施されてい
る。
売り上げ金は、20%が寺子屋活動資金に充てられ、80%は個人の収入となり生活の向上が図られている。
音楽隊の場合は、請け負い料は1回につき80~100$で、収入の10%は寺子屋運営費として還元、残りは村
人達の収入となる。
音楽隊の演奏会
隊員は土日の夜7~9時まで指導を受けるが楽譜は無く耳で覚える。完全に覚えるまでには6カ月程度かかるそう
だ。ここにもポル・ポト時代の影響を強く感じた。
大人と子供が一緒に結婚式や祭りで演奏する曲をプレゼントしてくれた。曲につられ子供が踊り始める。恥ずかし
いのかテレてるのか仕草が可愛い。
お土産の贈呈
当協会から文具一式と日本のカレンダーを寺子屋運営委員に贈った。
1本の鉛筆で文字が書ける。相手に文字で伝えることができる。受けた者はこれを読むことができる。こんな簡単
な日常的なことを1日でも早く村人みんなが体感してほしいと願いを込めて。
現地に出向いての感想は、ユネスコ協会の現地人メンバーが使命感をもって動いている姿や、寺子屋が「学びの場
=寺子屋」として地域に密着していることが確認できたことで、今までの我々の活動が無駄でなかったことを確信
した。
以上を持ちましてカンボジア寺子屋訪問に関する報告を終わります。
分科会での質疑応答(質疑されたユネスコの名前は伏せる)
質・協会に寄付やその他の協力を受けた際のお礼の方法はどう行っているか?
答・日光の場合は、協力を貰った学校や個人等に対して「報告書=礼状」を送って、お礼の気持ちと活動の報告を
している。
質・寺子屋資金・億単位の資金活用をユネスコ協会連盟に問いたい?
答・私が答える立場でありませんが、この質問は全ての協会も知りたいことだと思いますし、連盟としても報告の義
務はあるのではないかと思います。
連盟主催の会議の折、質問された協会から直接連盟に質問して頂きたい。
日光ユネスコ協会では、今回のリエンダイ寺子屋建設にかかった費用を尋ねております。
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関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
リエンダイ寺子屋全景
ホテイアオイのバック作り
銘
板
音楽隊の演奏
マフラーをもらう
記念品贈呈
日本からの参加者
チョンクニヤ寺子屋
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2013 年 10 月 5-6 日
記念写真
テープカット
図書室
教室
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
2013 年 10 月 5-6 日
第三分科会
【ユネスコ活動の活性化、青年部と組織拡充・広報活動】
会 場
視聴覚室
テーマ
青少年活動における“大人”と“青年”の関係作り
司 会
小暮 強志(渋谷ユネスコ協会)
発表者
高橋 重雄(杉並ユネスコ協会)
記録係
中井 正生(越谷ユネスコ協会)
世話係
深谷地方ユネスコ協会
寄居地方ユネスコ協会
青少年活動における“大人”と“青年”の関係作り
杉並ユネスコ協会
高橋 重雄
記録 越谷ユネスコ協会理事
中井 正生
(司会者)
本日の司会を担当します渋谷ユネスコ協会の小暮強志と言います。青年部最後の35歳を迎えます。
青年と大人がどのような係わりで活動が行なわれているか、事例発表を交えて今後の各地ユネスコ協会活動の活性化の
一助になることを目指します。事例発表を多くの方々と共に考え、同時に各ユ協の現状を知りたい。
では、早速ですが次の質問に挙手でお答えください。
① あなたの協会に青年がいるか?
(挙手)約3分の1
② あなたの協会に青少年に関する活動があるか?
(挙手)約半数弱
③ あなたの協会に子供向けの活動はあるか?
(挙手)多数
子供向けの活動が多いように思われます。同時に青年活動は何をすれば良いのか、全く見当がつかない。
① 青年や子供と接する機会はあるか?
(挙手)大多数
次に、スクリーンにあるマークは知っていますか?
画像を3枚提示(フェイスブック
ライン
ツイッター) いずれも SNS と呼ばれるものです。
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①
知っている
(挙手)極めて少数
②
見たことある
(挙手)少数
③
さっぱり分らない
(挙手)多数
④
今日始めて
(挙手)約3分の1
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これらは、多くの若者が知っているものです。
協会により青年と大人の区分は多少異なると思うが概ね青年とは高校生から35歳位であり、35歳より
上を大人と考えていいかと思う。このことを前提に話を進めていきたい。お互いの関係作りが活動を活性化
する。その過程を考えることが狙いであり、大人の思いが必ずしも青年に受け入れられるものではないこと
を知っておく必要がある。
では、第45回ユネスコ子供キャンプでの実行委員会と運営委員会の係わりについて杉並ユネスコ協会
の高橋重雄さんにお願いします、
(発表者 高橋)
第45回ユネスコ子供キャンプで実行委員長を務めた杉並ユネスコ協会青年部の高橋です。
では、スクリーンの映像(箱を持った子供の画像)を見てください。子供は何を持っているか?
① 募金だと思う方
(挙手)2分の1強
② アイスクリームだと思う方
(挙手)少数
③ 世界遺産フィギャーだと思う方 (挙手)少数
正解は②です。[ここで、アイスクリームを作る実験の写真をスクリーンに投影]
では、次の映像の子供たちはこれから何をするか?
①
キューバに行った
極めて少数
②
キューバ人の結婚式 少数
③
キューバの料理を作る 少数
正解は③のキューバの料理を作るです。
作った料理はアロス・コングリと言われるキューバの家庭料理である米と豆の炊き込みご飯です。
前のものは科学の分野であり後のものは文化の分野に入るものと考えています。
子供キャンプはテント生活で飯盒炊飯を行なった。
◎実施概要
運営委員会と実行委員会の協力により成功した。
場 所
山のふるさと村(東京都奥多摩町)
期 日
8月3日~8月6日(3泊4日)
参加者
小学4年生~中学3年生
スタッフ
(16歳~35歳)
参加費
15,000円
61名
55名
実行予算は参加費により運営した。
◎プログラム
・テント生活・飯盒炊飯・ウオークラリー・外国文化学習・科学(消しゴム作り・アイスクリーム作り)
・キャンプファイヤー
消しゴム作りは実体験として行なった。これを行なった大きな理由は特殊薬品を用い蓄光型にすることであった。
1.エコで安全な消しゴム
2.暗闇で光る消しゴム
これは、東北の子供たちに光を届けたいと言う気持ちから選ばれたものである。
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2013 年 10 月 5-6 日
◎テーマ
“僕にとって君って何、僕たちにとって「平和」って何だろう”、子供たちに「平和」って何かを伝えたいと思った。
テーマについては実行委員会(大学生主体)で決めた。
今回の子供キャンプの実行委員であった渋谷ユネスコ協会の浅井さんの感想はどうですか。
(渋谷ユネスコ協会 浅井)
半年かけて子供キャンプの準備をしてきた。この中で話し合ったことは、ユネスコでキャンプをやると言うことはどういうことか、
ユネスコとは何か、平和とは何かを一番考えた。準備の過程における話し合いの中で、「平和」について実行委員の中でもいろ
いろと異なった考えを持っているということを知った。「平和」に対する様々な考え方、とらえ方があるということである。
(発表者)
話し合いの中で目の前にいる人が大切な人になることが共通の意識であった。この結果、今回のテーマに辿りついた。
参加の子供たち最初はぎこち無かったが、日を追う毎に打ち解けて行った。若い大学生(実行委員)を応援したいとの気持ちが
大人たちにあった。
運営体制は
主催
→
事務局
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
東京ユネスコ連絡協議会
↓
運営委員会
↓
実行委員会
実行委員の熱い思いが上を動かして行った。
実行委員会メンバーを決めるにあたってお願いしたことは東京以外の関係者を入れることであったが希望通り了解された。
メンバーの所属協会は、杉並 渋谷 柏 岩国 岐阜等である。
準備を進める上での役割は、募集要項作成、募集要項監修、募集要項送付,後援依頼、保険加入、キャンプ備品購入、施設との
連絡折衝等があり、運営委員会と実行委員会が分担して行なった。企業協賛(物品援助)については大人の会員に折衝してい
ただいた。
◎スケジュール
2月 施設手配
3月 施設下見(運営委員会)
5月 子供募集開始
4月 第2回連絡会(運営委員会と実行委員会合同の打ち合わせ会)
6月 第3回連絡会 子供募集
7月 第4回連絡会
◎ 参加者の募集について
パンフレットの作成後配布になるが、重点的な配布箇所を設定した。
・東京都多摩市教育委員会(学校経由で配布)
・リピーター(ユネスコ子供キャンプ参加経験者「昨年山口で開催」)
・ユネスコスクール
結果として小学生49名 中学生12名。内訳としては関東41名(うち東京24名) 山口16名(保護者同伴)
その他4名であり、この中でユネスコスクールからは24名の参加があった。
★発表者所感
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大人と青年の役割分担が重要であり、今回は青年の自主性を尊重していただいた。大変有意義であった。
子供向けの活動で青年は育ち、協会の活性化に繋がる。子供向けのイベントに力を入れると活性化に繋がる
と思う。地域や協会を越えた青年の連携とそのような環境の提供が必要である。以上が私の個人的な思いです。
(司会者)
今までの子供キャンプの運営についていろいろな考え方、方法があるが、どれが正しいかと言うことはいろ
いろな考え方があると思う。事例を含めて意見を聞きたい。会場の皆様よりご意見を伺いたいと思います。
・青少年側からの意見
活動する上での大人との関係・何故、今ユネスコ活動を続けているのか等々
・大人側からの意見
大人から見る青少年の活動・大人が思う青少年活動に対する意見・青年に対する支援の具体的事例等
(江田 秩父ユ協)
秩父ユネスコ協会はユネスコ精神にたった活動を高校生を主体として取り組んでいる。高校生に実体験をし
て欲しいという思いから高校生自身で創作舞台を作るという方法をとっている。大人は「平和の文化」を如何
にして若い世代に伝えるかを願いつつ若者たちを支えている。表現の活動・場が保障されている。
(司会者)
アウトプットどうか
(江田)
公の場で市民に発表。50分くらいの作品である。
(司会者)
柏ユネスコ協会の石川さんどうですか
(石川 柏ユ協)
今回の子供キャンプに実行委員として参加した。3年前に子供キャンプに参加したが、大人は何をやってい
るかが分らない状態での参加であった。今回の企画に加わって運営委員会と実行委員会のかかわりがよく
分った。大人と青年の役割分担が大切だと思う。今回の経験を今後の地域の活動につなげたい。情報交換
が大切だと思う。小学生からユネスコ活動に参加して来たが、大人が活動する機会を作ってくれていたから
続けられて来た。
(司会者)
安中の松本さんいかがですか
(松本 安中ユ協)
4年前、周囲から押されてスタディーツアーを企画することになりました。富岡製糸所です。何から手をつけ
てよいか分らず大変苦労しました。どうにか、多くの方々の協力を得て群馬と東京の連絡・連携により情報
を集めることが出来ました。新島学園高校31名の参加で実施しました。感想としては一言「辛かった」何を
どうしたら良いか、分らなかった。青年活動を温かい目で見てやって欲しい。
(司会者)
今までの意見を含めて、大人の立場からの意見を出して戴きたい。
(石沢 寄居ユ協)
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活性化は共通の課題であると思う。青年の問題に限らず各ユ協が抱える現在の活動等色々な面で活性化
をしなければならない問題がある。
子供キャンプには毎年何人か参加させており、参加費は参加者が、交通費は協会で負担している。
子供キャンプはユネスコの精神を得るのに大変有効な機会である。今年参加した子の親の中に子供の
頃子供キャンプに参加した経験を持つ人がいた。子供の時期、青年の時期のユネスコの活動や経験が
ユネスコに関心を持つことに繋がると考えられる。ユネスコに入った何らかの切っ掛けがあったはずであ
り、その何らかの切っ掛けを作って行きたい。願いを持って行動することが大切である。各ユ協の成果を
持って帰って教訓にして欲しい。失敗例でもいい、実践例を発表しあうことが大切ではないか。
(司会者)
ポジティブな面ばかりでなくネガティブな面も出していただけたら
(岡林 蓮田・白岡地方ユ協)
青少年育成・地域文化遺産・国際文化等の各種スタディーを進めているがなかなか新会員として入って
こない。いい活動をしてくれると評価されるが直接係わってくることに繋がらない。新たに青年を加入させ
たいと思うが、結果に結びつかない。是非、ご支援いただきたい。
(司会者)
学校に入っているユ協・子供向け事業をしているユ協は子供が参加しやすいのでは、学校とのコミュ二
ケーションを持っているユ協から事例がありましたら
(小林 沼田ユ協)
協会発足40周年に国際理解バスの企画をしました。学校にお願いして参加者の募集をした。内容は実
体験(見る・聞く・触れる)を重視して実施。終了後参加者からの感想を冊子にして学校に配布した。子供は理解してくれてい
ると思うが、成果はそんなにパットするものではない。
(吉崎 市川ユ協)
大人の立場から一言述べさせていただきます。2000年の全国大会において青年のブースを作りまかせ
たが長続きしなかった。これは組織(システム)を作り継続して活動できるようにしなかったことが原因であ
り、しっかりしたシステムを残しておくことが大切である。また、小学校との連携については各ユネスコ協会
にあったシステムを作っておくことが大切である。
(〆野 市川ユ協)
青年の立場から述べさせていただきます。サタディースクールについてですが、小学校に行って何かをし
たいという気持ちが強かった。大人の会員の中に校長経験者がいて若い人たちの考えを聞いてくれた。
私たちは青年と大人の役割分担というより、協会は家族みたいなものだと考えている。いつでも戻れる家
族のようなものである。今後もユネスコ活動を続けて行きたい。
(江田)
会員の中に7~8名の教員が居り、日々子供と接することが出来る。しかし、活動に対する気持ちはある
が、日々大変忙しいのが現状である。秩父ユネスコ協会は若い人たちが活動の中心になっていることが
特徴である。大人は細かいことに口出ししない。活動しやすい環境を作り、側面から支援することを考えて
いる。切っ掛け作りをし、活動の結果得られた成果を表現する場を提供することが大人の役割と考えてい
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2013 年 10 月 5-6 日
る。あとは、若者に任せる。ユネスコ協会は市川ユネスコ協会からも出ていたように家と同じであり、生き
生きと活動できる居心地のいい場であるよう心掛けている。
(斉藤 目黒ユネスコ協会)
3年前、横のつながりがほしいということで、子供キャンプに参加。翌年、大人キャンプを予算付けして実
施。今年は子供キャンプを引き受けたいとして実施に踏み切った。資金面については赤字になっても支えるという強い意志
があった。
(須田 高崎ユネスコ協会)
群馬には青年部がある協会もあれば、若い層が会員にはいるが青年部はない協会もある。青年部の有無にかかわらず青
年が何をやりたいか、希望を持ったとき活動は永続するのではないか。高崎経済大学
にはかってユネスコクラブがあったが現在は消滅している。現在はボランティア部として数十人で活動し
ているようだ。青年部と限定せずに若い層を青年部と考えたらよいのではないかと思う。
(司会者)
各ユネスコ協会で青年部があるところと、青年層はいるが内包されているところが知りたい。
青年部が独立しているところは
内包されているところ
杉並 市川 柏
渋谷 秩父 太田 水戸 土浦 北茨城
時間が迫って居りますのでご意見のある方は
(不明 太田ユネスコ協会)
群馬ではすべtのユネスコ協会に青年部があったが現在はほとんどなくなっている。青年が何をやりたい
か掘り起こすことが大切である。英語スクールを60数名の参加で実施。参加費は6,000円であった。
(池田 渋谷ユネスコ協会)
未来を担う子供たちをこの活動にどう参加させるか。現実的に青少年たちが今後どう活動するか、やる気
があるか、出会いから何が始まるか、0からの出発、継続する中での苦しみ、多くの問題がある。各ユネス
コ協会の連携と青年たちのかかわりで互いの意識や視野が広まって行くのではないか。
(石沢)
第45回子供キャンプに参加。余裕を持って大変な熱気とやる気を感じた。キャンプがなくなるということを
危惧している。全国子供キャンプで各地の文化を体験し、その感動を共有することが出来る。彼等が中心
になって活動できることをどう支援できるか。来年度はあるか。スタッフ同士の夢を互いにぶつけ合い、各
ユネスコ協会に持ち帰り活動活性化に繋げて欲しい。
(司会者)
時間になりました。まだご意見があると思いますが締め切らせて戴きます。今日の分科会のテーマについ ては
① 青年は青年同士分りあえる
② 青年は青年らしい考え方で行動する
③ 青年は大人と一緒になって頑張って行こうと考えている
と言うことになるかと思います。横のつながりを大切に青年活動を支援して戴きたいと思います。
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閉会式

開会の言葉
埼玉県ユネスコ連絡協議会理事 田村 勝彦

主催者挨拶
埼玉県ユネスコ連絡協議会会長 中野茂

各分科会の感想
各分科会担当者
第一分科会
越谷ユネスコ協会
第二分科会
水戸ユネスコ協会 櫻庭紀久子さん
日光ユネスコ協会
第三分科会

次年度開催県代表挨拶

閉会の言葉
千野俊一さん
神林すみ子さん
渋谷ユネスコ協会
小暮強志さん
群馬県ユネスコ連絡協議会会長 関口 実 様
埼玉県ユネスコ連絡協議会理事 清水 國男
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2013 年 10 月 5-6 日
エクスカーション
日本文化伝承の館 こしがや能楽堂
花田苑
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2013 年 10 月 5-6 日
越谷ユネスコ協会会員による茶会
越谷レイクタウン視察
国内最大級のショッピングセンター。東埼玉道路の西側に飲食店やシネマコ
ンプレックスを含めた専門店が入るトライアングルモールの『kaze(旧名
称:A 街区)』(店舗面積 52,207m2・駐車場 2,400 台)とアウトレットモー
ルの『レイクタウンアウトレット』(店舗面積 26,740m2・駐車場 2,200 台)、
東埼玉道路の東側にイオンをキーテナントとするハイブリッドモールの
『mori(旧名称:B 街区)』(店舗面積 101,480m2・駐車場 5,800 台)が設置
されている。また、同ショッピングセンター内にトヨタオートモール(店舗
面積 4,500m2)も出店している オールトヨタで首都圏テコ入れ、全車種展示
店展開を加速

大相模調節池
同地域に流れる中川、綾瀬川、元荒川の治水を目的とした調節池。面積は
39.5ha あり、その広さは東京都上野公園の不忍池の約 3 倍に相当する。周辺
は遊歩道や桟橋などが整備されており、毎年 11 月にはイオンレイクタウン
に出店しているゼビオグループヴィクトリアが主催する越谷レイクタウン
ランニングが開催され、池ではヨットやカヌーの練習なども行なわれている。

見田方(みたかた)遺跡公園
越谷レイクタウン駅北口駅前にある公園。芝生広場やイベント広場が設置さ
れている。造成前は同地にあった越谷市斎場に隣接する公園だったが、現在
地に移転整備された。しかし造成前にあった竪穴式住居、郷土資料収納館、
古民家といった文化財は設置されていない。
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2013 年 10 月 5-6 日
登録者名簿
ユネスコ・アルムニ・クラブ
【東京都】
副 会 長
斉藤 ふみゑ
公益社団法人日本ユネスコ協会
理
池田 嘉也
事
事務局員
上岡 あい
【千葉県】
事務局員
杉田 研一
千葉ユネスコ協会
渋谷ユネスコ協会
会
副 会 長
岡本 博幸
長
池田 敬介
副 会 長
高井 義信
副 会 長
小暮 強志
会
栄
会
小暮 久美子
事務局長
員
平和の文化東京ユネスコクラブ
代
表
岡田
理
事
山田 雅子
員
教子
中田 陽一
市川ユネスコ協会
長
吉崎 晴子
副 会 長
沼倉 啓子
特活 目黒ユネスコ協会
理
事
逸見 かほり
名誉会長
加藤 玲子
理
事
牧野
功
事務局長
斉藤 真澄
理
事
〆野
誠
事 務 局
久富 美智子
理
事
中島 ふみ子
理
斎藤
理
事
遠山 悦子
理
事
中澤 英雄
朝倉 洋子
理
事
宮内 洋子
副 会 長
山田
事務局長
豊田 元子
副 会 長
松田 美枝
会
宮澤 美子
副 会 長
小泉 俊子
顧
問
林 美紀子
副 会 長
今村 隆文
理
事
大野 克子
副 会 長
小川 真佐枝
事 務 局
国嶋 順子
監
篠塚 貞子
青 年 部
高橋 重雄
事
茂
会
孝
杉並ユネスコ協会
会
長
正
船橋ユネスコ協会
表
宮内 隆旨
大学担当
津田 みどり
副 代 表
早川 美奈子
事務局長
藤尾 喜代子
小平ユネスコ協会
理 事 長
西村
会
野崎 耕一
長
査
中村 忠実
たまりばユネスコ倶楽部
代
員
弘
31
2013 年 10 月 5-6 日
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
柏ユネスコ協会
会
ひたちなかユネスコ協会
長
石井
清
副 会 長
松本 寛子
副 会 長
泉宣
寛
副 会 長
里見 敏文
副 会 長
山崎 美智子
副 会 長
小池 節生
副 会 長
西山 末弘
前 会 長
平井 廣二
理
事
石川 郁香
事務局長
岡田 則雄
理
事
関
博之
丹羽 敏憲
理
事
朝香 洋子
塩塚 暢男
井上
河辺 祐嗣
青 年 部
葵
日立ユネスコ協会
四街道市ユネスコ協会
会
長
会
藤崎 直司
富里ユネスコ協会
会
長
副 会 長
長
大内 嘉也
副 会 長
谷口
顧
根本 正幸
問
稔
髙田 敏秋
日色
章
北茨城ユネスコ協会
成田ユネスコ協会
会
長
滑川 光仁
会
長
橘内 忠也
事 務 局
水野 昭二
理
事
杉沢 保雄
幹
事
瓦葦 佐多
青年会員
滑川 清子
会
中根 慶子
【茨城県】
土浦ユネスコ協会
計
長
稲本 修一
【栃木県】
副 会 長
藤田 佑子
日光ユネスコ協会
副 会 長
田村 尚子
会
長
武田 肇夫
副 会 長
長嶋 富江
副 会 長
神林 すみ子
理
千成 明子
副 会 長
栗原 幸夫
理
事
武田 昌子
理
事
神林
会
事
茨城県西地区ユネスコ協会
副 会 長
叶谷 榮子
塚田 直樹
倫
開倫ユネスコ協会
水戸ユネスコ協会
会
長
林
明夫
会
長
宇佐見 恵子
顧
問
高尾 敏彦
顧
問
松村 直道
事務局長
高尾 初江
事務局長
櫻庭 紀久子
事 務 局
後関 由貴男
理
崔
事 務 局
関田 明子
事
英善
足利ユネスコ協会
32
会
長
間宵
勉
会
計
堀江 英夫
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
佐野ユネスコ協会
2013 年 10 月 5-6 日
安中碓氷ユネスコ協会
副 会 長
片柳 寿彦
会
長
矢野
薫
副 会 長
亀田 宮吉
副 会 長
猿谷
憲
常任理事
荒井 陽子
事務局長
櫻井 幹男
会
若林 洋一
監
査
大塚 和夫
事 務 局
阪本 幹夫
員
【群馬県】
【埼玉県】
太田ユネスコ協会
会
長
関口
実
特活 さいたまユネスコ協会
副 会 長
山田 邦夫
会
長
本多
事務局長
若田部 茂子
理
事
小林 治夫
事 務 局
中村 利光
理
事
下津谷 忠男
会
金田 勝代
理
事
川島 利雄
監
事
牛尾 克己
計
大泉ユネスコ協会
会
長
関田 訓一
隆
草加ユネスコ協会
副 会 長
木村
稔
会
長
土澤
副 会 長
清水 喜義
会
計
渡辺 富美
事 務 局
長沢 尚文
蓮田・白岡地方ユネスコ協会
高崎ユネスコ協会
会
明
会
長
田村 勝彦
長
須田 洋光
理
事
飯島
剛
副 会 長
串田 昭光
理
事
宮崎
博
副 会 長
岩井 聖子
理
事
江口
保
事務局長
樋口 克己
理
事
雲見 昌弘
市事務局
岡部 幹夫
理
事
長嶋 佑介
理
事
斉藤 恵美子
理
事
平賀 栄美子
理
事
半田 雄司
館林ユネスコ協会
事務局長
荘司 由利恵
藤岡地方ユネスコ協会
会
長
副 会 長
岸
正博
深谷地方ユネスコ協会
依田 治雄
会
桐生ユネスコ協会
長
清水 国男
副 会 長
関口 良子
名誉会長
塚越 平人
副 会 長
長谷高 満
会
長
北川 紘一郎
監
事
持田 利子
副 会 長
下山 進平
監
事
柿澤 久枝
名誉会長
石川 修三
沼田ユネスコ協会
会
長
小林 照夫
副 会 長
下田 一成
33
関東ブロック・ユネスコ活動研究会IN埼玉
寄居地方ユネスコ協会
会
長
2013 年 10 月 5-6 日
越谷ユネスコ協会
石澤 邦彦
会
副 会 長
横川
孝
理 事 長
小林 光則
副 会 長
中村 和子
副 会 長
千野 俊一
常任理事
新井 ハル子
副 会 長
岡本 悦子
常任理事
加藤 美知子
理
事
有田 三七子
常任理事
冨田 伴子
理
事
工藤 幸子
常任理事
横川
均
理
事
小宮山 大介
理
事
須賀 きみ子
理
事
澤口 明子
理
事
坂本 純子
理
事
関根 博樹
理
事
河田 次郎
理
事
中井 正生
会
計
斉藤
章
理
事
服部 正一
奈良 和正
理
事
本多 茂子
理
事
松﨑
事務局長
秩父ユネスコ協会
会
長
中野
茂
繁
長
野口 皖永
理
事
松山 文美代
副 会 長
関根 一昭
理
事
宮坂 寿子
石井 吉男
理
事
山崎 冨士夫
江田 伸男
事務局長
宮﨑 敏博
会
鈴木 英男
事 務 局
34
計