1 2015 年度 韮高 SSH 鹿児島科学研修旅行 実施要項 1 目 的 SSH 事業の一環として行い,生物多様性の保全と科学技術の開発が,どのように行わ れているのかを,実際に現地および研究機関を訪問し研修し実感する。そのことを通じ て,自然や科学技術に対する正しい物の見方を学び深める。 2 期 日 平成28 年2月 5 日(金)〜8 日(月) 3泊4日(午前 5 時50分集合、6 時出発) 3 場 所 桜島 電波望遠鏡 屋久島 JAXA 種子島宇宙センター 鹿児島大学理学部・医学部 4 内 容 おもな研修内容とテーマは次の5つである。 ①桜島の火山活動を実際に観察し、 講義を通して地質や古生物学に対する興味を高める。 ②電波望遠鏡研修および講義を通してにおいて「天文学と宇宙研究」の魅力を学ぶ。 ③屋久島フィールドワークでは,自然と生物の多様性を観察し,その意義を理解する。 ④JAXA 種子島宇宙センターにおいて,日本のロケット打ち上げの歴史と技術開発の最 先端を学ぶ。 ⑤鹿児島大学医学部において, 「iPS 細胞を使った再生医学」 「組換えウイルスによるガ ン細胞の選択的殺傷」などの医学研究の未来について学び,理解を深める。 5 対 象 SSH 対象生徒 1 年 6 組 40 名 6 引 率 教諭 芦沢 暁 (SSH サイエンス振興 生物科) 教諭 植松 光和(1 年 6 組 HRT 英語科) 7 行 程 ○学校出発 午前6時(2/5)→ ○学校到着 午後8時(2/8) 8 宿泊先 ●ホテル吹上荘 (鹿児島県鹿児島市照国町 18-15) 2/5 日と 2/7 日 ℡ 099-224-3500 ●屋久島シーサイドホテル(鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦1208-9) 2/6 日 ℡ 0997-42-0175 9 注意点 ・費用(交通費・入場料・保険料・飲食費・諸費用)のうち,一部は個人負担(一括集金) 。 ・研修期間中の服装は以下の通り。 1日目・3日目・4日目:制服,2日目:私服(華美にならない) ,宿舎:常時体育着 ・フィールドワークを行うので,6 日の服装は,特に動きやすい私服で参加すること。 屋久島では6時間程度歩きながら自然観察を行う。雨が降ることが十分考えられるの で,雨天でも野外活動に耐えうる靴(防水)と雨具(レインウェア・カッパ・ポンチ ョ等) ,リュックサック(防水カバー必須) ,タオル,水筒,ビニール袋,軍手(また は手袋)を必ず用意する。さらに折りたたみの傘を一つ持ってくること。雨天の場合 傘をさして森の中で昼食となる。携帯トイレについては SSH で用意します。 ・事前学習の資料等は配布したファイルに綴じ,必ず持参する。 ・事後にレポート等を提出するので,筆記用具および記録用のデジタルカメラ等を持参 し,講義等の内容を小まめに記録しておく。 「記憶より記録」 ・研修の意義が深まるように,宿舎では「サイエンスミーティング」を行う。 質問や議論ができるように自分の意見や考えを言えるようにする。 -1- 2 日 2015年度 韮高 SSH 鹿児島科学研修旅行 行程表 月日 日程 宿泊先 集合 550・学校 600→930 羽田空港 1010→JAL645・機内で昼食→1155 鹿児島空港 1230→ 【桜島コース】→1330 鹿児島港 1350→1405 桜島港・1415 桜島フィールドワーク 1620・桜島港 1630 1 2/5 →1645 鹿児島港 1650→1720 鹿児島大学(1740 特別講義①1940)1950→2000 宿舎 (金) 【宇宙コース】→1400 入来牧場(1410 電波望遠鏡研修 1520)1530→1700 鹿児島大学 【鹿児島市内】 ホテル吹上荘 099-224-3500 (1720 特別講義②1920)1930→1940 宿舎 *2015 夕食 2130-2300 サイエンスミーティング①「今日の研修報告」 他 宿舎 700→715 鹿児島本港南埠頭 745→高速船→945 屋久島宮之浦港 950→ 2 2/6 (土) 【屋久島】 1030 屋久島フィールドワーク・白谷雲水峡・奉行杉・苔むず森・ネイチャーガイド・森で昼食 1700 シーサイドホテル屋久島 →1730 宿舎(屋久島泊) *1830 夕食 2000-2200 サイエンスミーティング②「屋久島フィールドワークの研修報告」他 0997-42-0175 宿舎 730→740 屋久島宮之浦港 810→フェリー→1010 種子島西之表港 1020→ 3 2/7 (日) 1200JAXA 種子島宇宙センター(昼食・宇宙科学技術館・1330 サイエンスツアー)1510→ 1620 種子島西之表港 1645→高速船→1840 鹿児島本港南埠頭 1850→1915 宿舎 *1930 夕食 2130-2300 サイエンスミーティング③「宇宙研究から学んだこと」他 4 2/8 (月) 【鹿児島市内】 ホテル吹上荘 099-224-3500 宿舎 800→845 鹿児島大学(900 特別講義③1100)1115 学食で昼食 1215→ 1330 鹿児島空港 1435→ANA626→1610 羽田空港 1640→2000 学校(解散) *サイエンスミーティング④「iPS 細胞と再生医療の研究から学んだこと」 (2/19 金) ◆鹿児島大学における研修内容 2/5 金 14:15~19:50 「桜島と火山活動」 (フィールドワーク) 特別講義①「生物の体のしくみとその進化」 (講義) 仲谷 英夫 先生(鹿児島大学大学院理工学研究科・地球環境科学専攻) 北村 有迅 先生(鹿児島大学大学院理工学研究科・地球環境科学専攻) 地球における地質現象や鉱物の分布や分析、地震メカニズムの解明、火山の成り立ちや古生物の進化などの解析から地球と生 物の成り立ちについて研究している。桜島の実際の火山活動を観察し、化石等の実物やレプリカ模型を用いた授業を通して生物 の進化について探究的に学ぶ。 2/5 金 14:00~19:40 「電波望遠鏡・赤外線望遠鏡 研修」 (鹿児島大学入来牧場・現地) 特別講義②「天文学講座・宇宙研究の面白さを知ろう」 (講義) 半田 利弘 先生(鹿児島大学大学院理工学研究科物理・宇宙専攻) 天の川銀河をはじめとする数多くの銀河。これらは宇宙の主役といえる天体である。そこで起こる星の誕生と死、銀河中心に あるブラックホール、銀河全体の性質。多々ある謎を観測や計算機シミュレーションによって次々と解明している。ぎょしゃ座 に見える原始星 S235AB を約1年3カ月に渡って継続観測し、この星から吹き出す高速ガス流が竜巻状の回転運動を伴ってい ることを世界で初めて発見した。 *1月に行われた「アドバンス講座 6」の発展講座として位置づけている。 2/8 月 9:00~11:00 特別講義③「幹細胞と再生医学」 三井 薫 先生 (鹿児島大学大学院・医歯学総合研究科・先進治療科学専攻) 奈良先端科学技術大学院大学時代に、ノーベル医学生理学賞を受賞された山中伸弥博士の研究室において iPS 細胞の開発に関 わる。山中ファクターと呼ばれる4つの増殖因子のうち Oct3/4 と Sox2 の発見につながった「Nanog(ナノグ) 」を世界で 初めて発見された研究者である。この Nanog という遺伝子(タンパク質)は、完全な多能性を持つ iPS 細胞かどうか判断する 指標として使われ、重要な役割を果たした。 *12 月に行われた「アドバンス講座 5」の発展講座として位置づけている。 -2- 3 2015年度 SSH 鹿児島科学研修 行動予定表 【1日目】 2月 5 日(金) 行 動 天気→ 時 刻 留 学校集合 5:50 出席確認すること(点呼) 出発 6:00 バス(山梨交通) 休憩 羽田空港 意 点 中央自動車道・石川 PA 着 9:30 航空券および昼食(弁当)配布, 諸注意 セキュリティチェックなど 搭乗手続き等 荷物預託 羽田空港 発 10:10 JAL645 便 鹿児島空港 着 11:55 荷物引取 鹿児島空港 発 12:30 バス(鹿児島交通) 鹿児島港 着 13:30 仲谷先生、北村先生と合流 鹿児島港 発 13:50 桜島フェリー 桜島港 着 14:05 【桜島コース】 桜島フィールドワーク 14:15 仲谷英夫 先生 北村有迅 先生 ~16:20 必ずメモをとること。 桜島の火山活動を見学 周辺散策・桜島観察 桜島港 発 16:30 鹿児島港 着 16:45 鹿児島港 発 16:50 鹿児島大学理学部 着 17:20 特別講義① 17:40 テーマ「生物の身体のしくみと ~19:40 その進化」 桜島フェリー バス(鹿児島交通) 必ずメモをとること。 ・大学を出るときに疑問を残さないようにしよう。 ・予め用意した質問を桜島古生物チームは必ず解決しよう。 仲谷英夫 先生 鹿児島大学 宿舎 発 着 19:50 バス(鹿児島交通) 20:00 ホテル吹上荘(℡099-224-3500) 諸注意 チェックイン手続き 【宇宙コース】 鹿児島大学入来牧場 着 電波望遠鏡研修 14:00 14:10 ~15:20 入来牧場 発 15:30 鹿児島大学理学部 着 17:00 特別講義② 17:20 テーマ「天文学講座・宇宙研究 ~19:20 の面白さを知ろう」 必ずメモをとること。 ・大学を出るときに疑問を残さないようにしよう。 ・予め用意した質問を宇宙研究チームは必ず解決しよう。 半田利弘 先生 鹿児島大学 宿舎 チェックイン手続き 発 着 19:30 バス(鹿児島交通) 19:40 ホテル吹上荘(℡099-224-3500) 諸注意 -3- 夕食 20:15 入浴およびミーティング準備 20:40~ サイエンスミーティング① 21:30〜 場所( 会議室 ) 23:00 諸注意などもあるのでメモの用意をする。 1天文研修・特別講義①について報告(宇宙研究チーム)20 分 →それに対する質疑とディスカッション 5 分 2桜島・特別講義②について報告(桜島古生物チーム)20 分 →それに対する質疑とディスカッション 5 分 3「明日の屋久島研修について」 ①概略の説明 10 分 ②屋久島の生物多様性のどこを見るべきか 20 分 (生物多様性チーム)PC または資料 4 まとめのディスカッションと諸注意 10 分 明日の研修に使う荷物等の準備 23:10~ 就寝準備 前日のうちにトレッキングと自然観察の準備を周到にしておく。 部屋を勝手に移動しないこと 就寝点呼 23:45 体調を崩さないように,夜更かしは厳禁! 就寝 23:50 (すでに十分夜更かしですが…) 【Memo】 【図やイラスト】 -4- 【2日目】 2月 6 日(土) 行 動 天気→ 時 刻 留 意 点 起床 5:45 ガンバって起きる!(今朝は忙しい) 朝食 6:15〜 出発できる準備をして集合。☆屋久島フィールドワークの服装 出発準備 体調の悪い者は申し出る。 宿舎発 7:00 タクシーで移動。荷物の積込みは全員協力して! 鹿児島本港南埠頭 着 7:15 乗船手続き 鹿児島本港南埠頭 発 7:45 高速船「トッピー」 屋久島宮之浦港 着 9:45 「トッピー」って何のこと? 屋久島宮之浦港 発 9:50 バス(屋久島交通) 白谷雲水峡 着 10:20 昼食配布 10:30 トイレは出発地点で必ず事前に済ませておく 生物多様性観察フィールドワーク ネイチャーガイドの紹介 ~16:50 気温( 速度( )℃・・・標高 0m )km / h 苔むす森まで原生林にトイレはない!(携帯トイレ持参) ネイチャーガイドからの諸注意 必ずメモをとる。 気温( )℃・・・標高 800m 生物多様性観察会 生物多様性チームは,事前に用意した質問をしよう。 テーマ「屋久島の生物多様性は それ以外の生徒も,疑問に思う事を積極的に質問しよう。 なぜ維持されているのか。その メモと写真で記録と記憶を残そう(特に観察ポイント) 。 生態系の謎を知ろう」 またグループからはぐれることがないように注意。 奉行杉・苔むす森 もののけの森だあ・・・こだま (^○^)/ 白谷雲水峡 発 17:00 バス(屋久島交通) 宿舎 着 17:30 屋久島シーサイドホテル(℡0997-42-0175) 諸注意 チェックイン・手続き 夕食 18:30 入浴ミーティング準備 19:00~ サイエンスミーティング② 20:00 場所( ) ~22:00 諸注意などもあるのでメモの用意をする。 1今日の屋久島研修について(報告)50 分 (生物多様性チームほか) 屋久島の水質検査・パックテスト 2「生物多様性がなぜ必要か」質疑とディスカッション 30 分 3 JAXA 宇宙センターおよびロケット・人工衛星 20 分 (宇宙研究チーム)PC/資料→質疑とディスカッション 5 分 4 諸注意 5 分 明日の研修に使う荷物等の準備 22:00~ 入浴 部屋を勝手に移動しないこと 就寝準備 就寝点呼 22:50 就寝 23:00 体調を崩さないように,夜更かしは厳禁! 【Memo】 パックテストの結果(p 参照) -5- 【3日目】 2月 7 日(日) 天気→ 行 動 時 刻 留 意 点 起床 6:15 天候次第で周辺散策可 ※岩場では注意すること。 朝食 6:40~ 体調の悪い者は申し出ること。 徒歩 出発準備 宿舎 発 7:30 屋久島宮之浦港 着 7:40 屋久島宮之浦港 発 8:10 種子島西之表港 着 10:10 種子島西之表港 発 10:20 JAXA 種子島宇宙センター 着 12:00 フェリーはいびすかす 昼食 バス(大和観光バス) お弁当配布 芝生広場(晴れ)施設内(雨天) JAXA 種子島宇宙センター研修 宇宙科学技術館見学 12:30~ テーマ「日本の宇宙開発技術の 施設内見学 必ずメモや記録を残すること 歴史と宇宙開発・研究の未来を 知ろう」 宇宙科学技術館前集合 13:20 遅刻しないように サイエンスツアー開始 13:30 ※ツアーガイドの指示に従う H-Ⅱロケット実機 ~14:45 必ずメモをとること。 大型ロケット発射場 ・発射場は車中から見学 高さ( 総合司令棟(RCC) ・本物のHⅡロケットを見られる理由は? )m ・HⅡロケットの名前の由来は? サイエンスツアー ・燃料は何? 終了 ・RCC ってどんな役割をする? JAXA 種子島宇宙センター 発 15:10 バス(大和観光バス) 種子島西之浦港 着 16:20 乗船手続き・高速船「トッピー」 種子島西之浦港 発 16:45 鹿児島本港南埠頭 着 18:40 鹿児島本港南埠頭 発 18:50 バス(鹿児島交通) 宿舎 着 19:15 ホテル吹上荘(℡099-224-3500) 諸注意 チェックイン手続き 夕食 19:30 入浴およびミーティング準備 20:00~ 明日の研修および帰着のための 21:00~ 荷物等の整理 21:30 サイエンスミーティング③ 場所( ) ~23:00 1 今日の JAXA 研修について(報告)40 分 (宇宙研究チームほか)→質疑とディスカッション 10 分 2 明日の iPS 細胞と再生医療研究の面白さ 20 分 (再生医学チーム)PC または資料 →質疑とディスカッション 10 分 3 諸注意 5 分 就寝準備 就寝点呼 23:25 部屋を勝手に移動しないこと 就寝 23:30 体調を崩さないように,夜更かしは厳禁! -6- 【Memo】 【図やイラスト】 体細胞を初期化し iPS 細胞の誕生に使った,4つの遺伝子(山中ファクター)は言える?よね (^^)b ① ② ③ ④ English Please ! iPS → ES → -7- 【4日目】 2月 8 日(月) 天気→ 行 動 時 刻 起床 6:30 朝食 7:00〜 出発準備 留 意 点 体調の悪い者は申し出ること。 忘れ物のないように! 宿舎 発 8:00 バス(鹿児島交通) 鹿児島大学医学部 着 8:45 桜ヶ丘キャンパス 9:00 必ずメモをとること 特別講義③ テーマ「幹細胞と再生医学」 〜11:00 ・大学を出るときに疑問を残さないようにしよう。 ・予め用意した質問を桜島チームは必ず解決しよう。 三井 薫 先生 昼食 11:15~ 大学の学食で 鹿児島大学桜ヶ丘キャンパス発 12:15 バス(鹿児島交通) 鹿児島空港 13:30 着 諸注意 航空券配布, 搭乗手続き等 セキュリティチェックなど 荷物預託 鹿児島空港 発 14:35 ANA626 便 羽田空港 着 16:10 荷物引取 羽田空港 発 16:40 中央自動車道・談合坂 SA 必要なら各自で軽食 休憩 韮崎 IC 学校 解散 着 20:00 社会体育(夜間)や大型バスが入りますので、送迎の車は学校の 敷地外(駅やライフガーデン)で待ち合わせをしてください。学 校の南の通りにも駐車しないでください(バスが通れなくなりま す) 。 *「iPS 細胞と再生医学」に関するサイエンスミーティングは 2/19 金の予定。 【Memo】 【図やイラスト】 -8-
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