おおつか 校長室だより No.71 2016/06/07 6月と言えば、梅雨、傘、蛙、あじさいなど水に関するものが多く連想されます。生物にとっ て水は貴重なものです。雨が降るから幹や枝が大きくなり、葉が勢いよく育ちます。植物のたく ましく伸びゆく様子は、前向きさや希望を与えてくれます。あじさいの花の色も日に日に美しく なります。有意義な6月にしていきたいと思っています。 5月24日、午前中は高学年の児童が、午後は大塚小「おやじの会」の方々がプール清掃をし てくれました。たいへん助かりました。ありがとうございました。 サッカー・バスケ大会から学んだこと 2日にサッカー・バスケ大会が開催されました。今まで一生懸命練習をした成果が大会に出 ていたと思います。勝った喜びと負けた悔しさを味わいました。2種目とも結果は準優勝でし たが、大塚小学校のためによくがんばってくれたと思います。 朝礼で子どもたちに次のような話をしました。「この大会で、喜びと悔しさの両方を味わい ました。その後が大事だと思います。その後、努力を続けるかどうかです。がんばろうとする のか、もうあきらめてしまうのか。私は、困難なことがあっても努力を続けることが大事だと 思います。なぜなら努力をしながら次がんばろうと思う、その経験の積み重ねが強い心を作る からです。例えば、逆上がりができない。練習した。でも、まだできない。そこで、次がんば ろうと思って努力をするのか、あきらめてしまうのかです。次がんばろうと思って努力をして いくことが、強い心を作ります。うまくいかないことがあっても、へこたれずがんばる強い心 ができてくるのです。強い心をもつことは、大人になっても大事なことだと思います。」 「努力」「続ける」「次がんばろう」「強い心」この4つのキーワードを子どもたちに示しま した。サッカー・バスケ大会を通じて、努力を続ける大切さ、次がんばろうとする気持ち、そ して強い心をもつことの重要性を学びました。 あじさいの由来と花言葉 インターネットで「愛知あじさいの名所」を調べてみると、皆さんもよくご存じの「大塚性 海寺歴史公園」がありました。身近な所が紹介されているのを見ると、嬉しくなります。 あじさいの由来を調べました。あじさいは古く「あづさヰ」でありました。「あづ」は集ま るさ ま を 意 味し 、 特に 小 さ いも の が 集 まる こ とを 表 す 語 です。「さ ヰ」 は「 真藍 (さ あい)」 を要約したもの、もしくは接頭語の「さ」と「藍(あい)」を要約したもので、青い小花が集 まって咲くことからこの名が付けられたとされています。 あじさいの花言葉はたくさんあります。その中でポジティブなものを3つ挙げます。 ①元気な女性、②一家団欒、家族の結びつき、③辛抱強い愛情です。 ①は、フランスでの花言葉です。ヨーロッパの土壌はアルカリ性が多く、その土壌では赤や ピンクに色づきやすいのです。フランスではあじさいの開花の6~7月はカラリとしてとても 過ごしやすい、気持ちの良い季節です。赤やピンクなどの可愛らしい色の花と気持ちの良い気 候は元気な女性というイメージで、この花言葉がつけられたと言われています。 ②は、小さな花びら(ガク)が寄り集まって咲いている姿からつけられた花言葉です。 ③ の由来 は二つあります。一つは、あじさいは開花期 間が長く、しと しとと 降る雨の中、じっと堪え忍ぶように咲いている姿 からこの花言葉 がつけ られました。もう一つは、鎖国時代に来日したド イツ人医師シー ボルトが国外追放となった時、あじさいをドイツに持ち帰り「オタクサ」 と命名 しました。この名前は、シーボルトが愛した日本 人女性、楠本滝 (お滝 さん)を想ってつけたものと言われ、ここから「 辛抱強い愛情」 という花言葉が生まれました。 あ じさい の由来や花言葉を思い浮かべながら、あじさ いを見るとさら に味わい深くなりました。 (赤澤 豊)
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