予防医学に向けた薬剤師の在り方について 古き良き時代。でも、皆が貧しく、もちろん、国民皆保険制度もなく、貧しさから医療 を受けることができない人もいました。そして、現代。医療は飛躍的な進歩を遂げ、国民 皆保険制度の導入は貧しさから医療を受けることができない人を、ほぼ無くしたといえま す。しかし、今後の我が国の医療はどうなるのでしょうか。世界に類をみないスピードで 進んでいる超高齢社会。そう言われてもなかなかイメージがわきません。 でも、具体的な数字で考えてみると、我が国の抱えている問題の深刻さが垣間見えてき ます。2009 年の死亡者数は 114.4 万人。年々増加する死亡者数は 2038 年にピークを迎え 170 万人と予測されています。現在の年間死亡者数が加速度的に増えていきます。2025 年 には、死亡者数の 86.6%が 75 歳以上の方々になります。しかし今後、現在の病院のベッド 数の増加は、望めないのではと思われます。 では、入院できない人たちは、いったいどこで亡くなるのでしょうか・・・。こんなこ とを考えてみると、いつまでも健康でいて、できるだけ寝たきりになる期間を短くしなけ ればと思わずにはいられません。 膨れ上がる日本の医療費。皆保険制度はいつまで維持できるのか。多くの患者、多くの 生活者の方々が先行きの見えない不安の中にいます。そんな時代背景の中。地域医療を支 える薬剤師として一体、何ができ、何をしなければならないのでしょうか。 最初から重篤な状態で進行する病気はまれです。薬剤師にとって、病気の予防と、早期 発見は責務です。もちろん、これはドラッグストアや薬局薬剤師だけに限らず、病院の薬 剤師にとっても同じと言えます。高血圧疾患に併発する疾病の予防のための働きかけや、 医原病の予防。予防医学のための薬剤師の働きかけ。今こそ、そのために薬剤師が立ちあ がる時が来たように思います。 生活習慣病予防のためのサプリメントの知識を有しているか・・・。 OTC医薬品の使用に関して、適切な商品の選択と説明。そして受診勧奨ができるか・・・。 インフルエンザの予防接種。薬剤師には、絶対できない行為なのだろうか・・・。 薬局の中に閉じこもっていないで、多くの薬剤師が患者の居宅に足を踏み出すことは どうしたらできるのだろうか・・・。 調剤にしか関与していなくても医療用医薬品の使用による、副作用。その副作用が新た な疾患を引き起こす。副作用管理は医原病の予防に重要です。 予防医学に向けた薬剤師の果たす役割について、6年制を卒業した薬剤師がその力を十 分発揮でき、地域医療の一翼を担えるよう、未病に取り組む薬剤師を養成するとともに、 社会に薬剤師の役割を訴える事が必要です。是非、未来に向かって一緒に考え行動して いきませんか。皆さまの積極的な参加をお待ちしております。 未病ファーマシスト育成会 設立記念講演 予防医学に向けた薬剤師の在り方 日 時:平成 22 年 7 月 11 日(日)13:00~17:00 受付開始:12:00~ 場 懇親会:17:30~ 所:日本医科大学同窓会館大ホール(橘桜会館) 東京都文京区向丘 2-20-7 参加費:2,000 円(学生 1,000 円) 懇親会参加費:3,000 円 主 催:日本未病システム学会 薬剤部会 プログラム 13:00 開会の辞 13:10~13:50 演題 1:「未病システムからみた薬局力」 福生吉裕先生 (財)博慈会老人病研究所 所長 日本医科大学 客員教授 日本未病システム学会 常任理事 13:50~14:30 演題 2:「未病における薬局側の立場から」 堀美智子先生 医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー取締役 --------- 14:30~14:40 コーヒーブレイク-------------- 14:40~15:20 演題 3:「未病における大学側の立場から」 只野武先生 東北薬科大学薬理学教室 15:20~16:00 教授 演題 4:「予防医療時代の到来に向けて」 栗原毅先生 栗原クリニック東京・日本橋院長 慶應義塾大学大学院教授 16:00~17:00 パネルディスカッション 地下鉄南北線 東大前駅より徒歩 5 分。 または、本駒込駅より徒歩 8 分 地下鉄千代田線 千駄木駅または、根津駅より徒歩 7 分 地下鉄都営三田線 白山駅より徒歩 10 分 セミナー申込用紙 予防医学に向けた薬剤師の在り方 日時 平成 22 年 7 月 11 日(日)13:00~17:00 場所 日本医科大学同窓会館大ホール(橘桜キツオウ会館) 参加費 懇親会 参加費 2,000 円(学生 1,000 円) ※参加費は当日、受付にてお支払い下さい。 3,000 円 ※懇親会参加費は当日、受付にてお支払い下さい。 下記、ご記入下さい。 □学生 ご氏名 ご住所 Tel □セミナーに参加します。 □懇親会に参加します。 ご記入後、下記まで FAX をお願い致します。 FAX 042-689-5285 八王子市子安町 1-2-8 守屋ビル 1F (株)ルンル まろんサプリ 担当:安西 Tel 042-648-0285
© Copyright 2024 Paperzz