メディチ家の至宝 こどもとファッション ― 小さい人たちへの眼差し ルネサンスのジュエリーと名画 Gems and jewellery of the Medici Fashion for Children Changing views on childhood クリスチャン・ボルタンスキー/ アール・デコの邸宅美術館[建物公開] 並河靖之七宝展 9 月 22 日(木・祝)– 12 月 25 日(日) 2017 年 1 月14 日(土)– 4 月 9 日(日) Namikawa Yasuyuki and Japanese Cloisonné Christian Boltanski at ttm / Art Deco In Residence 4 月 22 日(金)– 7 月 5 日(火) 7 月16 日(土)– 8 月 31日(水) あなたはこどもの頃、どんな服を着ていましたか ? きっと大人になっ フランスを代表する現代美術家、クリスチャン・ボルタンスキー(1944 – ) 明治期の輸出用美術工芸として人気を博した七宝の中でも、繊細な 臨したメディチ家。優れた芸術家たちの強力な擁護者となった一族 た今とは違うアイテム、違う色柄を身に着けていたでしょう。そうした は、写真や古着、ビスケットの缶など日常の素材を用いて、生と死や記 有線七宝技術と黒色釉薬の艶やかさで頂点を極めた並河靖之。弘化 の名は、ルネサンス芸術の代名詞といっても過言ではありません。この 「こども時代特有の服 」というものは、西洋では 18 世紀半ばまで存在 憶のテーマに向き合ってきました。その表現は鑑賞者を内面的な思索 2 年(1845 年)に京都で生まれた並河は、久邇宮朝彦親王の侍従とし ルネサンス文化発祥の地、フィレンツェ。この地に 300 年に渡って君 メディチ家に伝わる財宝を網羅する、フィレンツェ ウフィツィ美術館 しませんでした。こどもは不完全な大人でしかないと考えられ、小さ に誘うとともに、すでに失われたもの、ここにいない (いたかもしれない) て仕えたのち、明治維新後に七宝業を始めます。その優れた作品で (銀器博物館 ) に収められた眩いまでのコレクションは、まさに一族の な大人服を着ていたからです。こどもの服装には、その時代・社会の 存在への想像力も喚起します。東京では初個展となる本展では、当館 内外の博覧会を通じて名を馳せ、明治 29 年(1896 年) には帝室技藝 波乱に満ちた歴史を物語っています。本展では、同館のコレクションを 人々が「こども」 をどう捉えていたかが如実に表れています。本展では、 の空間と交差することで、両者に通底する〈記憶〉や〈歴史〉が、私たち 員を拝命します。作品の多くが海外に渡ったため、これまでまとまっ 中心に、ブロンズィーノをはじめとする肖像画や、一族を華々しく彩っ 西洋(18 〜 20 世紀初頭) と日本(明治〜昭和初期 ) のこども服約 60 点 が生きる現在、そして未来につながるものとして立ち現れます。また、 た展示は叶いませんでしたが、没後 90 年にあたり開催される本展で たルネサンス・ジュエリー等を一堂に展覧いたします。メディチ家に と絵画や写真など約140点により、こどもにむけられる眼差しや、こど 重要文化財である当館の建築自体にも目を向け、大切に保存されなが は、国内外にある初期から晩年に至るまでの七宝作品と貴重な下絵 伝わる珠玉のコレクションを紹介する、日本国内初となる展覧会です。 もをとりまく社会の変化を、改めて考えていただく機会となるでしょう。 ら、 美術館として更新し続けるアール・デコの邸宅の魅力をご紹介します。 や関連資料を展示し、その特徴と魅力に迫ります。 ブロンズィーノ《マリア・デ・メディチの肖像》 1551 年 フィレンツェ ウフィツィ美術館蔵 女児用ワンピース・ドレス、ケープ 1855 –1865 年頃 東京家政大学服装史研究室 クリスチャン・ボルタンスキー《影》 1985 年 ミクストメディア 並河靖之《藤草花文花瓶》 明治(19 世紀末) 並河靖之七宝記念館蔵 ©A.Quattrone 2016. S 4 APR M JUN M JUL M SEP M M S M M MAR M S S M T W T F S S T F S S M T W T F S S T F S S M T W T F S S W T F S S W T F S 1 2 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 1 2 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 1 2 3 4 5 1 2 3 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 1 2 3 4 3 9 8 9 10 11 12 13 14 5 9 10 11 3 9 7 8 9 10 11 12 13 4 9 10 2 3 8 9 10 11 12 4 9 10 8 9 10 11 12 13 14 5 9 10 11 5 9 10 11 8 4 5 6 7 8 6 7 5 6 7 8 6 T 3 F 7 W FEB S 6 T 2 S 5 S 1 2017. JAN F 8 F DEC T 7 T 12 W 6 W NOV S 5 T 11 S 4 W OCT F 8 T 10 T 7 T 9 W 6 W AUG T 8 T 8 M 7 T 7 S 6 T 6 S 5 W MAY F 4 T 5 Photo: André Morain, Courtesy the artist and Marian Goodman Gallery 7 8 6 T 7 8 10 11 12 13 14 15 16 15 16 17 18 19 20 21 12 13 14 15 16 17 18 10 11 12 13 14 15 16 14 15 16 17 18 19 20 11 12 13 14 15 16 17 9 10 11 12 13 14 15 13 14 15 16 17 18 19 11 12 13 14 15 16 17 15 16 17 18 19 20 21 12 13 14 15 16 17 18 12 13 14 15 16 17 18 17 18 19 20 21 22 23 22 23 24 25 26 27 28 19 20 21 22 23 24 25 17 18 19 20 21 22 23 21 22 23 24 25 26 27 18 19 20 21 22 23 24 16 17 18 19 20 21 22 20 21 22 23 24 25 26 18 19 20 21 22 23 24 22 23 24 25 26 27 28 19 20 21 22 23 24 25 19 20 21 22 23 24 25 24 25 26 27 28 29 30 29 30 31 26 27 28 29 30 24 25 26 27 28 29 30 28 29 30 31 25 26 27 28 29 30 23 24 25 26 27 28 29 27 28 29 30 25 26 27 28 29 30 31 29 30 31 26 27 28 26 27 28 29 30 31 〜 4 /10 ガレの庭 4 / 22 〜 7/ 5 メディチ家の至宝 ■ 桜の夜間開館 (10:00 – 20:00、入場は閉館の 30 分前まで) 休館日 庭園のみ公開 (本館・新館には入れません) 展覧会名称や会期、内容等は都合により変更となることがあります。 〜4 /9 30 31 31 4 / 22 〜 7/ 5 メディチ家の至宝 7/16 〜 8 / 31 こどもとファッション 9/ 22 〜 12 / 25 クリスチャン・ボルタンスキー/ アール・デコの邸宅美術館 休館日 庭園のみ公開(本館・新館には入れません) 9/ 22 〜 12 / 25 クリスチャン・ボルタンスキー/ アール・デコの邸宅美術館 紅葉の夜間開館 (10:00 – 20:00、入場は閉館の 30 分前まで) 休館日 庭園のみ公開 (本館・新館には入れません) 1/14 〜 4 / 9 並河靖之七宝展 桜の夜間開館 (10:00 – 20:00、入場は閉館の 30 分前まで ) 休館日 庭園のみ公開(本館・新館には入れません)
© Copyright 2024 Paperzz