六戸町農業振興対策協議会・JAおいらせ六戸支店指導課 上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室 【東北地方の1カ月予報(仙台管区気象台 7/7 発表)】 ◎1カ月(7月9日から8月8日まで)天候見通し 期間のはじめは、日照時間の少ない状態が続く見込みです。 期間の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。 期間の後半は、天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。 向こう1か月の『平均気温』は、平年並または高い確率ともに「40%」です。 『降水量』は、平年並または多い確率ともに「40%」です。 『日照時間』は、平年並または少ない確率ともに「40%」です。 週別の気温は、1週目は高い確率「50%」で、2週目は平年並の確率「50%」です。 ◎3ケ月(7月から9月まで)の天候見通し この期間の平均気温は、平年並または高い確率ともに「40%」です。 降水量は、平年並または多い確率ともに「40%」です。 7月:平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。 降水量は、平年並または多い確率ともに「40%」です。 8月:天気は数日の周期で変わるでしょう。 9月:天気は数日の周期で変わるでしょう。 気温は、高い確率「50%」です。 【生育状況(上吉田地区観測ほ場)】 草丈 : 54.1センチで、平年より長い。 茎数 : ㎡当たり689本で、平年より231本多い。 葉数 : 9.0枚で、平年より0.5枚多い。 穂 首 分 化 期 : 6月27日で、6日早い。 幼 穂 形 成 期 : 7月6日(町北部は 7/8) 出穂期(予想) : 8月1日 【追 肥】 ①追肥は、幼穂形成期の確認後、葉色が「淡く」なってから行う。 ②葉色が「濃い」場合には、追肥時期を遅らせ、減数分裂期(幼穂形成期後7~10日)に、 葉色が「淡く」なってから追肥する。 ③減数分裂期になっても葉色が「濃い」場合は、追肥を中止する。 ④「まっしぐら」の追肥量は、窒素成分で10a当たり2~3㎏を目安とする。 【水 管 理】 日平均気温が20℃以下、日最低気温が17℃を下回る時は要注意! 時 期 水 管 理 (南部)~7/6頃 幼穂形成期まで 1) 「無効分げつ」の抑制 中干し (田面に1センチ程度の亀裂が入る程度にとどめる) (北部)~7/8頃 幼穂形成期から10日間 穂ばらみ期(さらに10日間) 目 的 7月中旬まで 7月中旬から10日後 2) 根の活力維持 気温に関係なく(暑くても寒くても)、10センチ程度の深水を維持 1) 健全な花粉を増やす 【寒い日】 15~20センチの深水 1) 不稔発生防止 ※日平均気温が20℃以下、日最低気温が17℃を下回る時 2) 根の活力維持 【暑い日】 浅水、ときどき入れ替え 出穂開花期 (予想)8/1 【寒い日】 10センチの深水 1) 開花・受精促進 ※日平均気温が20℃以下、日最低気温が17℃を下回る時 2) 根の活力維持 【暑い日】 5~6センチ、ときどき入れ替え 出穂開花期以降 1) 間断かんがい 1) 根の活力維持 2) 落水は早すぎないこと 2) 整粒歩合向上 3) ほ場が乾燥しすぎた場合は「走り水」 3) 胴割れ防止 8月上旬以降 ※刈取りに支障がない範囲で、できるだけ遅くまで根に水分を供給 【病害虫防除】 ①いもち病 1)7月7日現在では発生報告なし。(例年7月上旬に発生しやすい) 2)取り置き苗は、直ちに土中に埋めて処理する。 3)農薬は「出穂直前」と「穂揃い期」に散布。 ②稲こうじ病 1)防除適期は『出穂の10~20日前』で、15日前が最適期。 2)前年に発生が見られた ほ場では必ず防除を行う。 ③斑点米カメムシ類の防除対策 1)大きさはモミと同程度のため目視での確認は困難。 2)エサ場・逃げ場となる水田周囲(畦畔・農道・休耕地など)のイネ科雑草 を適期に草刈りしましょう。 3)草刈りは『出穂2週間前(7月20日頃)』までに終える。 ※出穂後の草刈りは、カメムシを水田へ追い込むので逆効果! ※出穂後の草刈りは、8月末まで行わない。 ※やむを得ず、出穂後に草刈する場合は、薬剤散布後、薬剤の効果が 残っているうちに、速やかに行う。 4)農薬散布は「穂揃期」と「穂揃い後7~10日」に行う。 発生量が多い場合は追加防除する。 5)水田内に、ヒエ・ホタルイなどがあるとカメムシが増える原因になる。 6)防除薬剤の散布は広域で一斉に【※周辺への飛散に十分注意】 草刈り・薬剤散布とも、地域ぐるみで一斉に行うと効果的。 【薬剤散布の注意事項】 ①薬剤の使用時期・使用量・使用回数を確認・遵守。 ※ヘリコプター防除をされている方は、使用回数に注意。 ②近隣の農作物に、農薬が飛散(ドリフト)しないよう注意。 ③薬剤散布後は、作業日誌へ忘れずに記入。
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