7/10 稲作生育速報(十日町地域)

7/10 稲作生育速報(十日町地域)
十日町農業普及指導センター・十日町地域農業振興協議会魚沼米振興部会
【出穂期は平年より1日程度早い】
○生 育
・十日町地区、川西地区(平坦地)
草丈:やや短い 茎数:並 葉数:並 葉色:並~やや淡い
・中里地区、松代地区、松之山地区(台地、高標高地)
草丈:やや短い 茎数:やや多 葉数:並 葉色:並
・津南町(台地、高標高地)
草丈:やや短い 茎数:多 葉数:多 葉色:並
○幼穂形成期
平坦地の5月中旬田植えコシヒカリの幼穂形成期は7月 10 日前後の見込みだが
田植え後の好天や肥培管理等により幼穂形成期が早いほ場も見られ、ほ場間差が
大きい。
7 月 10 日現在の出穂期予想は、平坦地、高標高地とも平年より1日程度早い。
コシヒカリの幼穂形成期確認状況
7月 9日:5月 11 日植えコシヒカリ(十日町市沖立)
7月 10 日:5月 15 日植えコシヒカリ(十日町市小黒沢)
○気 象:1 ヶ月予報
期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。期間の後半は、平年
と同様に晴れの日が多い見込みです。
【管理】
〇穂肥
・幼穂長は田植え日が同じでも、ほ場間差が大きいので必ず幼穂長を確認してく
ださい。
・第1回の穂肥施用に当たっては、第1回の穂肥施用の目安に基づき、茎数、節
間長、気象を考慮して施用量、時期を決定しましょう。
・7 月中旬は雲が広がりやすい天気予報となっています。気温が高く、曇天が続
いた場合、草丈が伸長して倒伏しやすくなります。現在、穂肥時期を迎えた圃
場では、葉色の淡い圃場を除き、第1回目の穂肥量を目安の範囲内で減らすな
どして調整してください。葉色が低下(SPAD値で 30 程度)しているほ場で
は、草丈、葉色を確認して 適期に遅れずに施用してください。
〇水管理
・中干しは遅くとも出穂 1 か月前に終了し、その後は間断かん水を行って、根の
健全化を図りましょう。
【斑点米カメムシ類の多発生に注意】
・7月中に畦畔等の草刈りを行い、カメムシのすみかをなくしましょう。
・稲こうじ病の常発地や前年多発生したほ場では薬剤防除を実施しましょう。
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生育状況 :
普及指導センター気象感応ほ、品質向上実証ほ調査結果
2 気象状況:十日町市小泉、津南町米原(いずれもアメダスデータ)
(1)気象経過:5 月 15 日~ 7 月 10 日
5月 15 日から7月 10 日までの気象経過は平均気温はやや高く、日照時間、降水量
はほぼ平年並みに推移したが、半旬単位では変動が大きかった。
気温は、5月6半旬から6月2半旬まで高温に推移した。日照時間は5月6半旬か
ら6月1半旬と6月4~7月1半旬が多かった。降水量は6月2~3半旬は多く特に
津南では平年の 506 %となった。
(2)気象予報:1ヶ月予報 7月 12 日~8月 11 日 新潟地方気象台
期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。期間の後半は、平年と同
様に晴れの日が多い見込みです。
向こう1か月の平均気温は、高い確率50%です。降水量は、平年並または多い確
率ともに40%です。日照時間は、平年並または少ない確率ともに40%です。
週別の気温は、1週目は、高い確率60%です。2週目は、平年並の確率50%で
す。3~4週目は、平年並または高い確率ともに40%です。
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平成 26 年度出穂予想(十日町地域7月10日現在)
平年に比べ1日程度早くなる見込み
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土壌データについて(参考)
(十日町市小黒沢)
密栓アンモニア態窒素生成量(㎏/10a)
田植直後
7/1
地力窒素は、乾土効果により
前年より多かった。7月1日まで
の発現量は多かったが、7月1日
から 10 日までの発現量は前年、 H 2 6
平年より少なかった。
H25
平年
測定値
7/10
測定値 7/1 までの 測定値 7/10 ま で
発現量
の発現量
1.3
6.1
4.8
6.4
5.1
0.7
4.0
3.3
4.7
4.0
2.1
4.6
2.5
5.9
3.8
5 病害虫について
(1)カメムシ対策
・十日町市、津南町の予察調査・フェロモントラップ調査において、斑点米を発生さ
せるカメムシが管内各地で確認されています。
6月下旬の病害虫防除所調査では、魚沼地域での畦畔等雑草地でのオオトゲシラホ
シカメムシが多、アカスジカスミカメがやや多、水田内ではアカヒゲホシミドリカス
ミカメが多となっています。
・畦畔の雑草地でカメムシは増殖します。7月中に草刈りを徹底して斑点米の発生を
防ぎましょう。
(2)いもち病について
・県内では葉いもちの初発が確認されています。いもちの発生源になる補植苗は必ず
撤去しましょう。
(3)稲こうじ病
平年並みからやや多い予報となっています。気象も曇りや雨の日が多いと予想され
ていますので、常発地や前年多発生のほ場では薬剤散布を行ってください。
十日町地域振興局農業振興部普及課
作物担当
TEL 025-757-5516