労働契約法 - 華鐘コンサルタントグループ

労働契約法(日中対訳版)
中華人民共和国主席令第六十五号
2007 年 6 月 29 日公布
2008 年 1 月 1 日施行
2012 年 12 月 28 日修正(修正版 2013 年 7 月 1 日施行)
(訳者注:以下の日本語訳において、各条項の括弧書きタイトルは、訳者である華鐘コン
サルタントグループが読者の便宜のために入れたものであり、原文法律には存在しない。)
中文原文
第一章
日本語対訳
总则
第一条
第一章
総則
第一条(目的)
为了完善劳动合同制度,明确劳动合同
労働契約制度を整備して、労働契約双方当事
双方当事人的权利和义务,保护劳动者的合
者の権利及び義務を明確にし、労働者の合法的
法权益,构建和发展和谐稳定的劳动关系, 権益を保護し、調和が取れ安定した労働関係を
制定本法。
構築及び発展する為、本法を制定する。
第二条
第二条(適用範囲)
中华人民共和国境内的企业、个体经济
中華人民共和国国内の企業、個人経済組織、
组织、民办非企业单位等组织(以下称用人
民営非企業単位(以下『雇用単位』と略称)と労
单位)与劳动者建立劳动关系,订立、履行、 働者とが労働関係を確立し、労働契約を締結、
变更、解除或者终止劳动合同,适用本法。 履行、変更、解除及び終止する場合、本法を適
国家机关、事业单位、社会团体和与其
用する。
建立劳动关系的劳动者,订立、履行、变更、
解除或者终止劳动合同,依照本法执行。
国家機関、事業単位、社会団体及びそれらと
労働関係を確立する労働者は、その労働契約の
締結、履行、変更、解除及び終止するにあたっ
て、本法に基づき実施する。
第三条
第三条(原則)
订立劳动合同,应当遵循合法、公平、
平等自愿、协商一致、诚实信用的原则。
依法订立的劳动合同具有约束力,用人
労働契約の締結は、合法、公平、平等自主、
協議合意、誠実信用の原則を遵守しなければな
らない。
单位与劳动者应当履行劳动合同约定的义
务。
法律に基づき締結した労働契約は拘束力を有
し、雇用単位と労働者は労働契約に規定された
義務を履行しなければならない。
第四条
第四条(規則制度の平等協議)
用人单位应当依法建立和完善劳动规
雇用単位は、法に基づき労働規則制度を確立
1
章制度,保障劳动者享有劳动权利、履行劳
して整備しなければならず、労働者の労働権利
动义务。
享有、労働義務履行を保障しなければならない。
用人单位在制定、修改或者决定有关劳
雇用単位が、労働報酬、労働時間、休息休暇、
动报酬、工作时间、休息休假、劳动安全卫
労働安全衛生、保険福利、研修教育、労働紀律
生、保险福利、职工培训、劳动纪律以及劳
及び労働定量管理等の直接労働者の切実な利益
动定额管理等直接涉及劳动者切身利益的
に関する規則制度又は重大事項を制定、修正又
规章制度或者重大事项时,应当经职工代表
は決定する場合、従業員代表大会又は全従業員
大会或者全体职工讨论,提出方案和意见, と討議して、提案及び意見を提出し、労働組合
与工会或者职工代表平等协商确定。
在规章制度和重大事项决定实施过程
又は従業員代表と平等協議して決定しなければ
ならない。
中,工会或者职工认为不适当的,有权向用
人单位提出,通过协商予以修改完善。
用人单位应当将直接涉及劳动者切身
利益的规章制度和重大事项决定公示,或者
規則制度及び重大事項決定の実施過程におい
て、労働組合又は従業員が不適当であると認識
した場合、雇用単位に申し出る権利を有し、協
議を通じて修正して整備する。
告知劳动者。
雇用単位は労働者の切実な利益に関連する規
則制度及び重大事項の決定を、労働者に公示、
又は告知しなければならない。
第五条
第五条(協調の三者体制)
县级以上人民政府劳动行政部门会同
県級以上の地方人民政府労働行政部門は、労
工会和企业方面代表,建立健全协调劳动关
働組合及び企業側代表と共に、健全な労働関係
系三方机制,共同研究解决有关劳动关系的
協調の三者体制を確立整備し、共同で労働関係
重大问题。
分野の重大問題を研究して解決する。
第六条
第六条(労働組合)
工会应当帮助、指导劳动者与用人单位
労働組合組織は、労働者と雇用単位の法に基
依法订立和履行劳动合同,并与用人单位建
づく労働契約の締結と履行を支援、指導して、
立集体协商机制,维护劳动者的合法权益。 雇用単位と共に集団協議メカニズムを構築し
て、労働者の合法的権益を保護しなければなら
ない。
第二章
劳动合同的订立
第七条
第二章
労働契約の締結
第七条(契約開始と従業員名簿)
用人单位自用工之日起即与劳动者建
雇用単位はその雇用開始日より労働者との労
立劳动关系。用人单位应当建立职工名册备
働関係を確立する。雇用単位は従業員名簿を確
查。
立して検査に備えなければならない。
2
第八条
第八条(如実告知義務)
用人单位招用劳动者时,应当如实告知
雇用単位が労働者を募集雇用する場合、事実
劳动者工作内容、工作条件、工作地点、职
通りに労働者に業務内容、業務条件、業務場所、
业危害、安全生产状况、劳动报酬,以及劳
職業上の危害、安全生産情況、労働報酬、及び
动者要求了解的其他情况;用人单位有权了
労働者が理解する事を希望するその他の情況を
解劳动者与劳动合同直接相关的基本情况, 如実に告知しなければならない。雇用単位は労
劳动者应当如实说明。
働者の労働契約に直接関係する基本情況を知る
権利を有し、労働者は事実通りに説明しなけれ
ばならない。
第九条
第九条(労働者拘束の禁止)
用人单位招用劳动者,不得扣押劳动者
雇用単位は、募集雇用する労働者に対し、労
的居民身份证和其他证件,不得要求劳动者
働者の居民身分証及びその他証書類を取り上げ
提供担保或者以其他名义向劳动者收取财
てはならず、労働者に担保提供を要求したり、
物。
或いはその他名目にて労働者の財物を収受した
りしてはならない。
第十条
第十条(書面労働契約義務)
建立劳动关系,应当订立书面劳动合
同。
労働関係の確立は、書面による労働契約を締
結しなければならない。
已建立劳动关系,未同时订立书面劳动
すでに労働関係が確立され、それと同時に書
合同的,应当自用工之日起一个月内订立书
面による労働契約を締結していない場合、雇用
面劳动合同。
開始日より 1 ヶ月以内に書面による労働契約を
用人单位与劳动者在用工前订立劳动
締結しなければならない。
合同的,劳动关系自用工之日起建立。
雇用単位と労働者が雇用前に書面による労働
契約を締結している場合、労働関係は雇用日よ
り確立される。
第十一条
第十一条(労働報酬)
用人单位未在用工的同时订立书面劳
雇用単位が雇用と同時に書面による労働契約
动合同,与劳动者约定的劳动报酬不明确
を締結しておらず、労働者と約定した労働報酬
的,新招用的劳动者的劳动报酬按照集体合
が不明確である場合、新規募集雇用の労働者の
同规定的标准执行;没有集体合同或者集体
労働報酬は集団契約に規定された基準に基づき
合同未规定的,实行同工同酬。
実施される。集団契約が無い場合、或いは集団
契約にて規定されていない場合、同工同酬を実
施する。
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第十二条
第十二条(契約の種類)
劳动合同分为固定期限劳动合同、无固
労働契約は期限付労働契約、無期限労働契約
定期限劳动合同和以完成一定工作任务为
及び一定作業任務完了期限労働契約に分けられ
期限的劳动合同。
る。
第十三条
第十三条(期限付労働契約)
固定期限劳动合同,是指用人单位与劳
动者约定合同终止时间的劳动合同。
期限付労働契約とは、雇用単位と労働者とが
契約終止期日を約定する労働契約を指す。
用人单位与劳动者协商一致,可以订立
雇用単位と労働者は協議合意により期限付労
固定期限劳动合同。
働契約を締結する事ができる。
第十四条
第十四条(無期限労働契約)
无固定期限劳动合同,是指用人单位与
劳动者约定无确定终止时间的劳动合同。
用人单位与劳动者协商一致,可以订立
無期限労働契約とは、雇用単位と労働者が確
定した契約終止期日を約定しない労働契約を指
す。
无固定期限劳动合同。有下列情形之一,劳
雇用単位と労働者は、協議合意により無期限
动者提出或者同意续订、订立劳动合同的, 労働契約を締結する事ができる。以下の状況の
除劳动者提出订立固定期限劳动合同外,应
いずれかに当たる場合、労働者が労働契約の継
当订立无固定期限劳动合同:
続、締結を要求或いは同意した場合、労働者が
(一)劳动者在该用人单位连续工作满十
年的;
(二)用人单位初次实行劳动合同制度或
期限付労働契約の締結を申し出る場合を除き、
無期限労働契約を締結しなければならない。
(一)労働者が当該雇用単位にて連続して 10 年
者国有企业改制重新订立劳动合
勤務している場合
同时,劳动者在该用人单位连续工
(二)雇用単位が初めて労働契約制度を実施する
作满十年且距法定退休年龄不足
か又は国有企業制度改革にて新たに労働契
十年的;
約を締結する場合、労働者の当該雇用単位
(三)连续订立二次固定期限劳动合同,
における連続勤務年数が満 10 年であり、尚
且劳动者没有本法第三十九条和
且つ法定定年退職年齢まで 10 年未満であ
第四十条第一项、第二项规定的情
る場合
形,续订劳动合同的。
(三)2 回連続して期限付労働契約を締結し、且
用人单位自用工之日起满一年不与劳
つ労働者が本法第三十九条及び第四十条の
动者订立书面劳动合同的,视为用人单位与
第(一)号、第(二)号に規定されている状況
劳动者已订立无固定期限劳动合同。
に無い場合で労働契約締結を継続する場合
雇用単位は雇用開始日より満 1 年間労働者と
書面にて労働契約を締結していない場合、雇用
単位は既に労働者と無期限労働契約を締結して
いるものと見なされる。
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第十五条
第十五条(一定作業任務完了を期限とする労働
以完成一定工作任务为期限的劳动合
契約)
同,是指用人单位与劳动者约定以某项工作
的完成为合同期限的劳动合同。
用人单位与劳动者协商一致,可以订立
一定作業任務完了期限労働契約とは、雇用単
位と労働者がある作業の完了を契約期限として
約定する労働契約を指す。
以完成一定工作任务为期限的劳动合同。
雇用単位は労働者との協議合意により一定作
業任務完了期限労働契約を締結する事ができ
る。
第十六条
第十六条(労働契約書)
劳动合同由用人单位与劳动者协商一
労働契約は雇用単位と労働者の協議合意を経
致,并经用人单位与劳动者在劳动合同文本
て、雇用単位と労働者とが労働契約文書に署名
上签字或者盖章生效。
又は捺印後、発効する。
劳动合同文本由用人单位和劳动者各
労働契約文書は、雇用単位および労働者が各
执一份。
1 部ずつ保有する。
第十七条
第十七条(労働契約内容)
劳动合同应当具备以下条款:
(一)用人单位的名称、住所和法定代表
人或者主要负责人;
(二)劳动者的姓名、住址和居民身份证
労働契約には以下の条項を記載しなければな
らない。
(一)雇用単位の名称、住所および法定代表者又
は主
或者其他有效身份证件号码;
(三)劳动合同期限;
要責任者
(二)労働者の氏名、住所及び居民身分証番号ま
たはその他有効身分証書番号
(四)工作内容和工作地点;
(五)工作时间和休息休假;
(三)労働契約期限
(六)劳动报酬;
(四)業務内容及び業務場所
(七)社会保险;
(五)業務時間及び休息休暇
(八)劳动保护、劳动条件和职业危害防
(六)労働報酬
护;
(九)法律、法规规定应当纳入劳动合同
的其他事项。
(七)社会保険
(八)労働保護、労働条件及び職業危害防護
(九)法律、法規が規定する労働契約に記述すべ
きその他の事項
劳动合同除前款规定的必备条款外,用
人单位与劳动者可以约定试用期、培训、保
労働契約は前項に規定される必須条項を除
守秘密、补充保险和福利待遇等其他事项。 き、雇用単位と労働者とが試用期間、研修、守
秘義務、補充保険及び福利待遇等その他の事項
5
を約定する事ができる。
第十八条
第十八条(労働契約が不明確な場合)
劳动合同对劳动报酬和劳动条件等标
労働契約において労働報酬及び労働条件等の
准约定不明确,引发争议的,用人单位与劳
基準の約定が不明確で争議が発生した場合、雇
动者可以重新协商;协商不成的,适用集体
用単位と労働者は再度協議する事ができる。協
合同规定;没有集体合同或者集体合同未规
議が成立しない場合、集団契約の規定を適用す
定劳动报酬的,实行同工同酬;没有集体合
る。集団契約が無いか又は集団契約に労働報酬
同或者集体合同未规定劳动条件等标准的, を規定していない場合は同工同酬の原則で実施
适用国家有关规定。
し、集団契約が無いか又は集団契約に労働条件
などの基準を規定していない場合は国家関連規
定を適用する。
第十九条
第十九条(試用期間)
劳动合同期限三个月以上不满一年的,
労働契約期間が 3 ヶ月以上 1 年未満の場合、
试用期不得超过一个月;劳动合同期限一年
試用期間は 1 ヶ月を超えてはならない。労働契
以上不满三年的,试用期不得超过二个月; 約期間が 1 年以上 3 年未満の場合、試用期間は
三年以上固定期限和无固定期限的劳动合
2 ヶ月を超えてはならない。3 年以上期限付労働
同,试用期不得超过六个月。
契約及び無期限労働契約の試用期間は 6 ヶ月を
同一用人单位与同一劳动者只能约定
超えてはならない。
一次试用期。
以完成一定工作任务为期限的劳动合
同一雇用単位と同一労働者とは一回のみ試用
期間を約定する事ができる。
同或者劳动合同期限不满三个月的,不得约
定试用期。
试用期包含在劳动合同期限内。劳动合
一定作業任務完了期限労働契約または労働契
約期間が 3 ヶ月未満の場合、試用期間を約定し
てはならない。
同仅约定试用期的,试用期不成立,该期限
为劳动合同期限。
試用期間は労働契約期間に含まれる。労働契
約が試用期間のみ約定している場合、試用期間
は成立せず、当該期間は労働契約期間とする。
第二十条
第二十条(試用期間中の給与)
劳动者在试用期的工资不得低于本单
労働者の試用期間中の給与は本雇用単位の同
位相同岗位最低档工资或者劳动合同约定
一職位の最低ランク給与又は労働契約が約定す
工资的百分之八十,并不得低于用人单位所
る給与の 80%を下回ってはならず、且つ雇用単
在地的最低工资标准。
位所在地の最低給与基準を下回ってはならな
い。
第二十一条
第二十一条(試用期間中の解雇)
6
在试用期中,除劳动者有本法第三十九
試用期間中、労働者が本法第三十九条及び第
条和第四十条第一项、第二项规定的情形
四十条第(一)号、第(二)号に規定されている状
外,用人单位不得解除劳动合同。用人单位
況にある場合を除き、雇用単位は労働契約を解
在试用期解除劳动合同的,应当向劳动者说
除してはならない。雇用単位が試用期間中に労
明理由。
働契約を解除する場合、労働者に対して理由を
説明しなければならない。
第二十二条
第二十二条(研修と勤続義務期間の約定)
用人单位为劳动者提供专项培训费用,
雇用単位が労働者の為に専門研修費用を提供
对其进行专业技术培训的,可以与该劳动者
して、労働者に対して専門技術研修を行う場合、
订立协议,约定服务期。
当該労働者と協議を締結して、勤続義務期間を
劳动者违反服务期约定的,应当按照约
約定する事ができる。
定向用人单位支付违约金。违约金的数额不
労働者が勤続義務期間の約定に違反した場
得超过用人单位提供的培训费用。用人单位
合、約定に基づき雇用単位に違約金を支払わな
要求劳动者支付的违约金不得超过服务期
ければならない。当該違約金の金額は雇用単位
尚未履行部分所应分摊的培训费用。
が提供した研修費用を上回ってはならない。雇
用人单位与劳动者约定服务期的,不影
用単位が労働者に支払いを要求する違約金は、
响按照正常的工资调整机制提高劳动者在
勤続義務期間の未履行部分に分担すべき研修費
服务期期间的劳动报酬。
用を上回ってはならない。
雇用単位と労働者とが勤続義務期間を約定し
ている場合、雇用単位が正常な給与調整体系に
従って労働者の勤続義務期間における労働報酬
を引き上げることに影響させない。
第二十三条
第二十三条(秘密保持と競業制限)
用人单位与劳动者可以在劳动合同中
雇用単位と労働者とは労働契約において、雇
约定保守用人单位的商业秘密和与知识产
用単位の商業秘密及び知的財産権関連の守秘事
权相关的保密事项。
項を約定する事ができる。
对负有保密义务的劳动者,用人单位可
守秘義務を負う労働者に対して、雇用単位は
以在劳动合同或者保密协议中与劳动者约
労働契約又は秘密保持協議の中で労働者と競業
定竞业限制条款,并约定在解除或者终止劳
制限条項を約定し、労働契約解除又は終止後、
动合同后,在竞业限制期限内按月给予劳动
競業制限期間内において毎月労働者に経済補償
者经济补偿。劳动者违反竞业限制约定的, を支給する事を約定することができる。労働者
应当按照约定向用人单位支付违约金。
が競業制限の約定に違反した場合、約定に照ら
して雇用単位に違約金を支払わなければならな
い。
7
第二十四条
第二十四条(競業制限の対象)
竞业限制的人员限于用人单位的高级
競業制限される人員は雇用単位の高級管理
管理人员、高级技术人员和其他负有保密义
者、高級技術者及びその他の守秘義務を負う人
务的人员。竞业限制的范围、地域、期限由
員に限られる。競業制限の範囲、地域、期限は
用人单位与劳动者约定,竞业限制的约定不
雇用単位と労働者とが約定し、競業制限の約定
得违反法律、法规的规定。
は法律、法規に違反してはならない。
在解除或者终止劳动合同后,前款规定
労働契約解除又は終止後、前項で規定される
的人员到与本单位生产或者经营同类产品、 人員が当該企業と同類製品を生産或いは経営し
从事同类业务的有竞争关系的其他用人单
ている、又は同種の業務に従事している競争関
位,或者自己开业生产或者经营同类产品、 係にあるその他の雇用単位に勤務し、又は自ら
从事同类业务的竞业限制期限,不得超过二
開業し、同類製品を生産或いは経営する、又は
年。
同類業務に従事する競業行為の制限期間は 2 年
を超えてはならない。
第二十五条
第二十五条(違約金の禁止)
除本法第二十二条和第二十三条规定
本法第二十二条および第二十三条に規定され
的情形外,用人单位不得与劳动者约定由劳
た状況を除き、雇用単位は労働者と労働者が違
动者承担违约金。
約金を負担する約定をしてはならない。
第二十六条
第二十六条(労働契約の無効)
下列劳动合同无效或者部分无效:
以下の労働契約は無効又は一部無効である。
(一)以欺诈、胁迫的手段或者乘人之危, (一)詐欺、脅迫の手段又は弱みをつけ込み、相
使对方在违背真实意思的情况下
手方の真実の意志に背いた状況で労働契約
订立或者变更劳动合同的;
を締結したか又は変更した場合
(二)用人单位免除自己的法定责任、排
(二)雇用単位が自己の法定責任を免除し、労働
除劳动者权利的;
者の権利を排除している場合
(三)违反法律、行政法规强制性规定的。 (三)法律、行政法規の強制的規定に違反してい
る場合
对劳动合同的无效或者部分无效有争
议的,由劳动争议仲裁机构或者人民法院确
认。
労働契約の無効又は一部無効に対する争議が
ある場合、労働争議仲裁機関又は人民法院が確
認する。
第二十七条
第二十七条(一部無効の契約の効力)
劳动合同部分无效,不影响其他部分效
力的,其他部分仍然有效。
労働契約の一部無効がその他の部分の効力に
影響を及ぼさない場合、その他の部分は依然と
して有効である。
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第二十八条
第二十八条(無効契約の労働報酬)
劳动合同被确认无效,劳动者已付出劳
労働契約が無効と確認されて、労働者が既に
动的,用人单位应当向劳动者支付劳动报
労働を提供している場合、雇用単位は労働者に
酬。劳动报酬的数额,参照本单位相同或者
労働報酬を支払わなければならない。労働報酬
相近岗位劳动者的劳动报酬确定。
の金額は、雇用単位の同一又は近似の部署の労
働者の労働報酬を参照して決定する。
第三章
劳动合同的履行和变更
第二十九条
第三章
第二十九条(履行義務)
用人单位与劳动者应当按照劳动合同
的约定,全面履行各自的义务。
労働契約の履行および変更
雇用単位と労働者とは労働契約の約定に基づ
き、各自の義務を全面的に履行しなければなら
ない。
第三十条
第三十条(報酬の支給)
用人单位应当按照劳动合同约定和国
雇用単位は労働契約の約定及び国家規定に基
家规定,向劳动者及时足额支付劳动报酬。 づき労働者に労働報酬を適時満額支給しなけれ
用人单位拖欠或者未足额支付劳动报
ばならない。
酬的,劳动者可以依法向当地人民法院申请
支付令,人民法院应当依法发出支付令。
雇用単位が労働報酬を支給遅延又は満額支給
しない場合、労働者は法に則り所在地の人民法
院に支払命令を申請する事ができ、人民法院は
法に則り支払命令を出さなければならない。
第三十一条
第三十一条(残業)
用人单位应当严格执行劳动定额标准,
雇用単位は労働定量基準を厳守し、労働者に
不得强迫或者变相强迫劳动者加班。用人单
残業を強要するか又は形を変えて強制してはな
位安排加班的,应当按照国家有关规定向劳
らない。雇用単位が残業を手配する場合、国家
动者支付加班费。
の関連規定に基づき労働者に残業代を支払わな
ければならない。
第三十二条
第三十二条(危険作業)
劳动者拒绝用人单位管理人员违章指
労働者が雇用単位管理人員が規定に違反して
挥、强令冒险作业的,不视为违反劳动合同。 危険作業を指揮強制することを拒否した場合、
劳动者对危害生命安全和身体健康的
労働契約違反とはみなされない。
劳动条件,有权对用人单位提出批评、检举
和控告。
労働者は、生命安全及び身体健康に危害のあ
る労働条件に対して、雇用単位を批判、検挙及
び告発する権利を有する。
9
第三十三条
第三十三条(雇用単位の変更事項)
用人单位变更名称、法定代表人、主要
雇用単位の名称、法定代表者、主要責任者又
负责人或者投资人等事项,不影响劳动合同
は出資者等の事項の変更は、労働契約の履行に
的履行。
は影響しない。
第三十四条
第三十四条(合併と分社)
用人单位发生合并或者分立等情况,原
雇用単位に合併又は分社等の情況が発生した
劳动合同继续有效,劳动合同由承继其权利
場合、元の労働契約は継続して有効であり、労
和义务的用人单位继续履行。
働契約はその権利義務を承継する雇用単位にて
継続して履行される。
第三十五条
第三十五条(契約変更)
用人单位与劳动者协商一致,可以变更
雇用単位と労働者は協議合意により労働契約
劳动合同约定的内容。变更劳动合同,应当
の約定内容を変更する事ができる。労働契約の
采用书面形式。
変更は、書面形式にて実施する。
变更后的劳动合同文本由用人单位和
変更後の労働契約文書は雇用単位及び労働者
劳动者各执一份。
が各 1 部を保有する。
第四章
第四章
劳动合同的解除和终止
第三十六条
労働契約の解除と終了
第三十六条(原則)
用人单位与劳动者协商一致,可以解除
雇用単位と労働者は協議合意により労働契約
劳动合同。
を解除する事ができる。
第三十七条
第三十七条(労働者からの契約解除)
劳动者提前三十日以书面形式通知用
労働者は 30 日前までに書面形式にて雇用単
人单位,可以解除劳动合同。劳动者在试用
位に通知する事で労働契約を解除する事ができ
期内提前三日通知用人单位,可以解除劳动
る。試用期間内においては、労働者は 3 日前ま
合同。
でに雇用単位に通知する事で労働契約を解除す
る事ができる。
第三十八条
第三十八条(労働者による即時労働契約の解除)
用人单位有下列情形之一的,劳动者可
以解除劳动合同:
(一)未按照劳动合同约定提供劳动保护
雇用単位が以下の状況のいずれかにある場
合、労働者は労働契約を解除する事ができる。
(一)労働契約に約定された労働保護又は労働条
或者劳动条件的;
件を提供しない場合
(二)未及时足额支付劳动报酬的;
(二)労働報酬を適時満額支給しない場合
(三)未依法为劳动者缴纳社会保险费
(三)法に基づき労働者の為に社会保険費を納付
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的;
(四)用人单位的规章制度违反法律、法
しない場合
(四)雇用単位の規則制度が法律、法規の規定に
规的规定,损害劳动者权益的;
(五)因本法第二十六条第一款规定的情
違反し、労働者の権益を損害している場合
(五)本法第二十六条第一項が規定する状況によ
形致使劳动合同无效的;
(六)法律、行政法规规定劳动者可以解
り労働契約が無効となる場合
(六)法律、行政法規が規定する労働者が労働契
除劳动合同的其他情形。
約を解除出来るその他の状況にある場合
用人单位以暴力、威胁或者非法限制人
雇用単位が暴力、脅迫又は不法に人身の自由
身自由的手段强迫劳动者劳动的,或者用人
を制限する手段により労働者に労働を強制した
单位违章指挥、强令冒险作业危及劳动者人
場合、又は雇用単位が規定に違反して労働者の
身安全的,劳动者可以立即解除劳动合同, 人身安全に危険な作業を指図強要した場合、労
不需事先告知用人单位。
働者は直ちに労働契約を解除する事ができ、雇
用単位に事前告知する必要はない。
第三十九条
劳动者有下列情形之一的,用人单位可
第三十九条(雇用単位による即時労働契約の解
除)
以解除劳动合同:
(一)在试用期间被证明不符合录用条件
的;
労働者が以下の状況のいずれかにある場合、
雇用単位は労働契約を解除する事ができる。
(一)試用期間中に雇用条件に合格しない事が証
明された場合
(二)严重违反用人单位的规章制度的;
(三)严重失职,营私舞弊,给用人单位
(二)雇用単位の規則制度に重大な違反をした場
造成重大损害的;
(四)劳动者同时与其他用人单位建立劳
合
(三)重大な職務怠慢や私利私欲により雇用単位
动关系,对完成本单位的工作任务
造成严重影响,或者经用人单位提
の利益に深刻な損害を与えた場合
(四)労働者が同時に他の雇用単位と労働関係を
出,拒不改正的;
確立し、本雇用単位の作業任務の完成に深
刻な影響を及ぼした場合又は雇用単位の申
(五)因本法第二十六条第一款第一项规
し出を経ても是正を拒否した場合
定的情形致使劳动合同无效的;
(六)被依法追究刑事责任的。
(五)本法第二十六条第一項第(一)号が規定する
状況により労働契約が無効となる場合
(六)法に基づき刑事責任を追究された場合
第四十条
第四十条(予告付き労働契約の解除)
有下列情形之一的,用人单位提前三十
以下の状況のいずれかにある場合、雇用単位
日以书面形式通知劳动者本人或者额外支
は 30 日前までに書面形式にて労働者本人に通
付劳动者一个月工资后,可以解除劳动合
知するか又は労働者に 1 ヶ月分の給与を割増し
同:
て支給した後に労働契約を解除する事ができ
11
(一)劳动者患病或者非因工负伤,在规
る。
定的医疗期满后不能从事原工作, (一)労働者が疾病又は非労災による負傷の場合
也不能从事由用人单位另行安排
であって、規定の医療期間満了後も元の業
的工作的;
務に従事する事ができず、雇用単位が別途
手配した業務にも従事出来ない場合
(二)劳动者不能胜任工作,经过培训或
者调整工作岗位,仍不能胜任工作
(二)労働者が業務に不適任であり、研修実施後
的;
又は職場調整後も依然として業務に適さな
い場合
(三)劳动合同订立时所依据的客观情况
发生重大变化,致使劳动合同无法
(三)労働契約締結時に根拠とした客観的状況に
履行,经用人单位与劳动者协商,
重大な変化が生じて労働契約が履行でき
未能就变更劳动合同内容达成协
ず、雇用単位と労働者の協議を経ても労働
议的。
契約内容の変更に協議合意に達しない場合
第四十一条
第四十一条(人員削減)
有下列情形之一,需要裁减人员二十人
以下の状況のいずれかにあり、20 人以上の人
以上或者裁减不足二十人但占企业职工总
員を削減するか又は 20 人未満であるが企業従
数百分之十以上的,用人单位提前三十日向
業員総数の 10%以上を削減する必要がある場
工会或者全体职工说明情况,听取工会或者
合、雇用単位は 30 日前までに労働組合又は全従
职工的意见后,裁减人员方案经向劳动行政
業員に対して情況を説明し、労働組合又は従業
部门报告,可以裁减人员:
員の意見を聴取した後、人員削減案を労働行政
(一)依照企业破产法规定进行重整的; 部門に届け出て、人員を削減する事ができる。
(二)生产经营发生严重困难的;
(一)企業破産法の規定に基づき再編される場合
(三)企业转产、重大技术革新或者经营
(二)生産経営に深刻な困難が発生した場合
方式调整,经变更劳动合同后,仍
(三)企業の業種転換、重大な技術革新又は経営
需裁减人员的;
方式の調整により、労働契約変更後も依然
として人員削減が必要な場合
(四)其他因劳动合同订立时所依据的客
观经济情况发生重大变化,致使劳
(四)その他の労働契約締結時に根拠とされた客
动合同无法履行的。
観的経済情況に重大な変化が生じ、労働契
約が履行できない場合
裁减人员时,应当优先留用下列人员:
(一)与本单位订立较长期限的固定期限
劳动合同的;
(二)与本单位订立无固定期限劳动合同
人員削減時において、以下の労働者の雇用を
優先的に継続しなければならない。
(一)当該単位と比較的長期の期限付労働契約を
的;
(三)家庭无其他就业人员,有需要扶养
締結している者
(二)当該単位と無期限労働契約を締結している
的老人或者未成年人的。
用人单位依照本条第一款规定裁减人
者
(三)家庭内でその他に就業者がおらず、扶養家
员,在六个月内重新招用人员的,应当通知
族に老人又は未成年者がいる者
12
被裁减的人员,并在同等条件下优先招用被
裁减的人员。
雇用単位は本条第一項の規定に照らして人員
を削減し、6 ヶ月以内に人員を再募集雇用する
場合、被削減人員に通知して、同等条件で優先
的に被削減人員を募集雇用しなければならな
い。
第四十二条
第四十二条(解除不可)
劳动者有下列情形之一的,用人单位不
労働者が以下の状況のいずれかにある場合、
得依照本法第四十条、第四十一条的规定解
雇用単位は本法第四十条、第四十一条の規定に
除劳动合同:
基づき労働契約を解除する事はできない。
(一)从事接触职业病危害作业的劳动者
(一)職業病危害作業に従事する労働者が離職前
未进行离岗前职业健康检查,或者
職業健康検査を実施していないか又は職業
疑似职业病病人在诊断或者医学
病の疑いのある患者の診断中又は医学観察
观察期间的;
期間中にある場合
(二)在本单位患职业病或者因工负伤并
(二)当該単位にて職業病罹患、又は労災により
被确认丧失或者部分丧失劳动能
負傷して、且つ労働能力喪失又は一部喪失
力的;
が確認された場合
(三)患病或者非因工负伤,在规定的医
(三)罹病又は非労災負傷の場合であって、規定
疗期内的;
医療期間にある場合
(四)女职工在孕期、产期、哺乳期的; (四)女性従業員が妊娠期間、出産期間、授乳期
間にある場合
(五)在本单位连续工作满十五年,且距
法定退休年龄不足五年的;
(五)当該単位の連続勤務年数が満 15 年であり、
且つ法定定年退職年齢まで 5 年未満である
(六)法律、行政法规规定的其他情形。
場合
(六)法律、行政法規が規定するその他の状況
第四十三条
第四十三条(労働組合への通知)
用人单位单方解除劳动合同,应当事先
雇用単位が一方的に労働契約を解除する場
将理由通知工会。用人单位违反法律、行政
合、事前に理由を労働組合に通知しなければな
法规规定或者劳动合同约定的,工会有权要
らない。雇用単位が法律、行政法規の規定、又
求用人单位纠正。用人单位应当研究工会的
は労働契約の約定に違反している場合、労働組
意见,并将处理结果书面通知工会。
合は雇用単位に是正を要求する権利を有する。
雇用単位は労働組合の意見を検討し、処理結果
を書面にて労働組合に通知しなければならな
い。
第四十四条
第四十四条(契約終止)
13
有下列情形之一的,劳动合同终止:
以下の状況のいずれかにある場合、労働契約
(一)劳动合同期满的;
は終止する。
(二)劳动者开始依法享受基本养老保险
(一)労働契約期間満了
待遇的;
(二)労働者が法に拠り基本養老保険待遇の享受
を開始した場合
(三)劳动者死亡,或者被人民法院宣告
死亡或者宣告失踪的;
(三)労働者の死亡、又は人民法院が死亡宣告し
たか又は失踪宣告した場合
(四)用人单位被依法宣告破产的;
(五)用人单位被吊销营业执照、责令关
(四)雇用単位が法に則り破産を宣告された場合
闭、撤销或者用人单位决定提前解
(五)雇用単位が営業許可証を取り上げられた
散的;
か、閉鎖命令を受けたか、抹消されたか、
又は雇用単位が期間満了前に解散を決めた
(六)法律、行政法规规定的其他情形。
場合
(六)法律、行政法規が規定するその他の状況
第四十五条
第四十五条(延期)
劳动合同期满,有本法第四十二条规定
労働契約期間満了であって本法第四十二条に
情形之一的,劳动合同应当续延至相应的情
規定する状況の一つに当たる場合、労働契約は
形消失时终止。但是,本法第四十二条第二
相応する状況が消滅する時点まで延長されて終
项规定丧失或者部分丧失劳动能力劳动者
止しなければならない。但し、本法第四十二条
的劳动合同的终止,按照国家有关工伤保险
第(二)号に規定された労働能力を喪失又は一部
的规定执行。
喪失した労働者の労働契約の終止は、国家の労
災保険の関連規定に基づき実施される。
第四十六条
第四十六条(経済補償の支給)
有下列情形之一的,用人单位应当向劳
动者支付经济补偿:
(一)劳动者依照本法第三十八条规定解
除劳动合同的;
以下の状況のいずれかにある場合、雇用単位
は労働者に対して経済補償を支給しなければな
らない。
(一)労働者が本法第三十八条の規定に照らして
労働契約を解除する場合
(二)用人单位依照本法第三十六条规定
向劳动者提出解除劳动合同并与
(二)雇用単位が本法第三十六条に照らして労働
劳动者协商一致解除劳动合同的;
者に労働契約の解除を申し出て、労働者と
の協議合意後、労働契約を解除する場合
(三)用人单位依照本法第四十条规定解
除劳动合同的;
(三)雇用単位が本法第四十条の規定に照らして
労働契約を解除する場合
(四)用人单位依照本法第四十一条第一
款规定解除劳动合同的;
(四)雇用単位が本法第四十一条第一項の規定に
照らして労働契約を解除する場合
(五)除用人单位维持或者提高劳动合同
约定条件续订劳动合同,劳动者不
(五)雇用単位が現行労働契約の約定条件を維持
14
同意续订的情形外,依照本法第四
又は引き上げて労働契約を引き続き締結す
十四条第一项规定终止固定期限
る場合であって、労働者が継続締結に同意
劳动合同的;
しない場合を除き、本法第四十四条第(一)
号に照らして、期限付労働契約を終止する
(六)依照本法第四十四条第四项、第五
場合
项规定终止劳动合同的;
(七)法律、行政法规规定的其他情形。 (六)本法第四十四条第(四)号、第(五)号の規定
に照らして労働契約を終止する場合
(七)法律、行政法規が規定するその他の情況
第四十七条
第四十七条(経済補償の基準)
经济补偿按劳动者在本单位工作的年
経済補償は労働者の当該単位での勤続年数に
限,每满一年支付一个月工资的标准向劳动
基づき、満 1 年毎に 1 ヶ月分の給与を基準にて
者支付。六个月以上不满一年的,按一年计
労働者に支払う。6 ヶ月以上 1 年未満の場合は 1
算;不满六个月的,向劳动者支付半个月工
年として計算する。6 ヶ月未満の場合は、労働
资的经济补偿。
者に半月分の給与の経済補償を支払う。
劳动者月工资高于用人单位所在直辖
労働者の月給が雇用単位所在地の直轄市、区
市、设区的市级人民政府公布的本地区上年
のある市級人民政府が公布する地元前年度従業
度职工月平均工资三倍的,向其支付经济补
員平均月給の 3 倍を上回る場合、その支払われ
偿的标准按职工月平均工资三倍的数额支
る経済補償の基準は従業員平均月給の 3 倍の金
付,向其支付经济补偿的年限最高不超过十
額で支給され、その支払われる経済補償の年限
二年。
は最高で 12 年を超えないものとする。
本条所称月工资是指劳动者在劳动合
本条にて称する月給とは労働者の労働契約解
同解除或者终止前十二个月的平均工资。
除又は終止前の 12 ヶ月の平均給与を指す。
第四十八条
第四十八条(契約継続と賠償金)
用人单位违反本法规定解除或者终止
雇用単位が本法の規定に違反して労働契約を
劳动合同,劳动者要求继续履行劳动合同
解除又は終止し、労働者が労働契約の継続履行
的,用人单位应当继续履行;劳动者不要求
を要求した場合、雇用単位は履行を継続しなけ
继续履行劳动合同或者劳动合同已经不能
ればならない。労働者が労働契約履行の継続を
继续履行的,用人单位应当依照本法第八十
要求しないか又は労働契約の履行がすでに継続
七条规定支付赔偿金。
不可能な場合、雇用単位は本法第八十七条の規
定に照らして賠償金を支払わなければならな
い。
第四十九条
第四十九条(基本養老保険)
国家采取措施,建立健全劳动者社会保
险关系跨地区转移接续制度。
国家は、政策を施して労働者の社会保険関係
の地区をまたがった移転継続する制度を確立整
15
備する。
第五十条
第五十条(移行手続き)
用人单位应当在解除或者终止劳动合
雇用単位は労働契約解除又は終止と同時に労
同时出具解除或者终止劳动合同的证明,并
働契約解除又は終止の証明を発行し、15 日以内
在十五日内为劳动者办理档案和社会保险
に労働者の為に档案及び社会保険の移行手続を
关系转移手续。
実施しなければならない。
劳动者应当按照双方约定,办理工作交
労働者は双方の約定に基づき、業務の引継を
接。用人单位依照本法有关规定应当向劳动
実施しなければならない。雇用単位が本法の関
者支付经济补偿的,在办结工作交接时支
連規定に基づき労働者に経済補償を支給しなけ
付。
ればならない場合、業務引継を完結した時に支
用人单位对已经解除或者终止的劳动
給する。
合同的文本,至少保存二年备查。
雇用単位は、既に解除又は終止した労働契約
文書を少なくとも 2 年間調査に備えて保管しな
ければならない。
第五章
特别规定
第五章
特別規定
第一节
集体合同
第一節
集団契約
第五十一条
第五十一条(集団契約の締結原則)
企业职工一方与用人单位通过平等协
企業従業員側と雇用単位は、平等協議を通じ
商,可以就劳动报酬、工作时间、休息休假、 て、労働報酬、労働時間、休息休暇、労働安全
劳动安全卫生、保险福利等事项订立集体合
衛生、保険福利等の事項について集団契約を締
同。集体合同草案应当提交职工代表大会或
結することができる。集団契約の草案は従業員
者全体职工讨论通过。
代表大会又は従業員全員に提出して討論を経て
集体合同由工会代表企业职工一方与
承認決議されなければならない。
用人单位订立;尚未建立工会的用人单位,
集団契約は労働組合が当該企業従業員側を代
由上级工会指导劳动者推举的代表与用人
表して雇用単位と締結する。労働組合のない雇
单位订立。
用単位においては、上級労働組合の指導の下に、
労働者が推薦した代表者と雇用単位が締結す
る。
第五十二条
第五十二条(専門項目集団契約)
企业职工一方与用人单位可以订立劳
企業従業員側は雇用単位と労働安全衛生、女
动安全卫生、女职工权益保护、工资调整机
子従業員権益保護、給与調整体系等の専門項目
制等专项集体合同。
集団契約を締結することが出来る。
第五十三条
第五十三条(業界性、区域性集団契約)
16
在县级以下区域内,建筑业、采矿业、
県級以下の区域において建築業、採鉱業、飲
餐饮服务业等行业可以由工会与企业方面
食サービス業等の業界は、労働組合組織と企業
代表订立行业性集体合同,或者订立区域性
側代表とで業界性集団契約を締結し、又は区域
集体合同。
性集団契約を締結することができる。
第五十四条
第五十四条(集団契約の発効と拘束力)
集体合同订立后,应当报送劳动行政部
集団契約は、その締結後労働行政部門に届け
门;劳动行政部门自收到集体合同文本之日
出なければならない。労働行政部門は集団契約
起十五日内未提出异议的,集体合同即行生
書受領日より 15 日以内に異議を出さない場合、
效。
集団契約は発効したものとみなす。
依法订立的集体合同对用人单位和劳
法に則り締結された集団契約は雇用単位及び
动者具有约束力。行业性、区域性集体合同
労働者に対して拘束力を持つ。業界性、区域性
对当地本行业、本区域的用人单位和劳动者
集団契約は地元の当該業界、当該地域の雇用単
具有约束力。
位及び労働者に拘束力を持つ。
第五十五条
第五十五条(集団契約の基準)
集体合同中劳动报酬和劳动条件等标
集団契約における労働報酬及び労働条件等の
准不得低于当地人民政府规定的最低标准; 基準は、地元人民政府が規定する最低基準を下
用人单位与劳动者订立的劳动合同中劳动
回ってはならない。雇用単位と労働者が締結す
报酬和劳动条件等标准不得低于集体合同
る労働契約の中の労働報酬及び労働条件等の基
规定的标准。
準は集団契約に規定された基準を下回ってはな
らない。
第五十六条
第五十六条(争議)
用人单位违反集体合同,侵犯职工劳动
雇用単位が集団契約に違反し、従業員の労働
权益的,工会可以依法要求用人单位承担责
権益を侵害した場合、労働組合は法律に照らし
任;因履行集体合同发生争议,经协商解决
て雇用単位に責任を負う事を要求することがで
不成的,工会可以依法申请仲裁、提起诉讼。 きる。集団契約履行により争議が発生し、協議
にて解決できない場合、労働組合は法律に照ら
して仲裁を申請し、訴訟を提訴することができ
る。
第二节
劳务派遣
第五十七条
第二節
労務派遣
第五十七条(労務派遣単位の要件)
经营劳务派遣业务应当具备下列条件:
労務派遣業務の経営には、以下の条件を備え
ていなければならない。
17
(一)注册资本不得少于人民币二百万
(一)登録資本金は 200 万人民元を下回って
元;
はならない。
(二)有与开展业务相适应的固定的经
(二)業務展開に相応しい固定の経営場所と
营场所和设施;
施設を有している。
(三)有符合法律、行政法规规定的劳
(三)法律・行政法規規定に符合する労務派
务派遣管理制度;
遣制度を有している。
(四)法律、行政法规规定的其他条件。
经营劳务派遣业务,应当向劳动行政部
(四)法律、行政法規が規定するその他の条
件。
门依法申请行政许可;经许可的,依法办理
労務派遣業務を経営するには、労働行政部門
相应的公司登记。未经许可,任何单位和个
に対して、法に従い行政許可を申請しなければ
人不得经营劳务派遣业务。
ならない。許可を経たものは、法に従い関連す
る会社登記を行う。許可を経ず、いかなる単位
と個人も労務派遣業務に従事してはならない。
第五十八条
第五十八条(労務派遣単位の義務)
劳务派遣单位是本法所称用人单位,应
労務派遣単位は本法で称する雇用単位であ
当履行用人单位对劳动者的义务。劳务派遣
り、雇用単位の労働者に対する義務を履行しな
单位与被派遣劳动者订立的劳动合同,除应
ければならない。労務派遣単位と被派遣労働者
当载明本法第十七条规定的事项外,还应当
とが締結する労働契約は、本法第十七条の規定
载明被派遣劳动者的用工单位以及派遣期
事項を明記するほか、被派遣労働者の使用単位
限、工作岗位等情况。
及び派遣期間、作業部署等の情況も明記しなけ
劳务派遣单位应当与被派遣劳动者订
ればならない。
立二年以上的固定期限劳动合同,按月支付
労務派遣単位は被派遣労働者と 2 年以上の期
劳动报酬;被派遣劳动者在无工作期间,劳
限付労働契約を締結して、月毎に労働報酬を支
务派遣单位应当按照所在地人民政府规定
給しなければならない。被派遣労働者の作業の
的最低工资标准,向其按月支付报酬。
ない期間において、労務派遣単位は地元人民政
府が規定する最低給与基準にて、月毎に報酬を
支給しなければならない。
第五十九条
第五十九条(労務派遣契約)
劳务派遣单位派遣劳动者应当与接受
労務派遣単位が労働者を派遣する場合、労務
以劳务派遣形式用工的单位(以下称用工单
派遣形式の労働者を受け入れる使用単位(以下
位)订立劳务派遣协议。劳务派遣协议应当
「使用単位」と略称)と労務派遣協議を締結しな
约定派遣岗位和人员数量、派遣期限、劳动
ければならない。労務派遣協議は派遣先の作業
报酬和社会保险费的数额与支付方式以及
部署及び人数、派遣期間、労働報酬及び社会保
违反协议的责任。
険費の金額及び支払方式、協議違反責任を約定
用工单位应当根据工作岗位的实际需
しなければならない。
18
要与劳务派遣单位确定派遣期限,不得将连
使用単位は作業部署の実際需要に基づき労務
续用工期限分割订立数个短期劳务派遣协
派遣単位と派遣期間を確定しなければならず、
议。
連続業務期間を分割して短期労務派遣協議を締
結してはならない。
第六十条
第六十条(派遣単位の義務)
劳务派遣单位应当将劳务派遣协议的
内容告知被派遣劳动者。
労務派遣単位は労務派遣協議の内容を被派遣
労働者に告知しなければならない。
劳务派遣单位不得克扣用工单位按照
労務派遣単位は、使用単位が労務派遣協議に
劳务派遣协议支付给被派遣劳动者的劳动
基いて被派遣労働者に支給する労働報酬を控除
报酬。
してはならない。
劳务派遣单位和用工单位不得向被派
労務派遣単位及び使用単位は被派遣労働者よ
遣劳动者收取费用。
り費用を徴収してはならない。
第六十一条
第六十一条(多地域派遣)
劳务派遣单位跨地区派遣劳动者的,被
労務派遣単位が地域を跨いで労働者を派遣す
派遣劳动者享有的劳动报酬和劳动条件,按
る場合、被派遣労働者が享有する労働報酬及び
照用工单位所在地的标准执行。
労働条件は使用単位所在地の標準に基づき実施
する。
第六十二条
第六十二条(使用単位の義務)
用工单位应当履行下列义务:
(一)执行国家劳动标准,提供相应的劳
动条件和劳动保护;
使用単位は以下の義務を履行しなければなら
ない。
(一)国家労働基準を執行し、相応の労働条件及
び労働保護を提供する
(二)告知被派遣劳动者的工作要求和劳
动报酬;
(二)被派遣労働者の作業要求と労働報酬を告知
する
(三)支付加班费、绩效奖金,提供与工
作岗位相关的福利待遇;
(三)残業代、考課による賞与を支給して、作業
部署に関連する福利待遇を提供する
(四)对在岗被派遣劳动者进行工作岗位
所必需的培训;
(四)作業部署に派遣されている労働者に対して
当該作業部署に必要な研修を実施する
(五)连续用工的,实行正常的工资调整
机制。
(五)連続雇用の場合、正常な給与調整体系を実
行する
用工单位不得将被派遣劳动者再派遣
到其他用人单位。
使用単位は被派遣労働者をその他の雇用単位
に再派遣してはならない。
第六十三条
第六十三条(報酬基準)
19
被派遣劳动者享有与用工单位的劳动
被派遣労働者は使用単位の労働者と同工同酬
者同工同酬的权利。用工单位应当按照同工
の権利を享有する。労働者使用単位は同工同酬
同酬原则,对被派遣劳动者与本单位同类岗
の原則に則り、被派遣労働者と自単位の同類の
位的劳动者实行相同的劳动报酬分配办法。 ポジションの労働者に対して同じ労働報酬分配
用工单位无同类岗位劳动者的,参照用工单
方法を採らなければならない。使用単位に同種
位所在地相同或者相近岗位劳动者的劳动
ポジションの労働者がいない場合、使用単位所
报酬确定。
在地の同種又は類似のポジションの労働者の労
“劳务派遣单位与被派遣劳动者订立
働報酬を参照して確定する。
的劳动合同和与用工单位订立的劳务派遣
労務派遣単位と被派遣労働者が締結する労働
协议,载明或者约定的向被派遣劳动者支付
契約、及び労働者使用単位が締結する労務派遣
的劳动报酬应当符合前款规定。”
協議、被派遣労働者に支払う労働報酬の記載或
いは約定は、前項の規定に符合しなければなら
ない。
第六十四条
第六十四条(被派遣労働者の権利)
被派遣劳动者有权在劳务派遣单位或
被派遣労働者は労務派遣単位又は使用単位に
者用工单位依法参加或者组织工会,维护自
おいて、法律に則り、労働組合に参加するか又
身的合法权益。
は組織して、自身の合法的権益を保護維持する
権利を有する。
第六十五条
第六十五条(解約)
被派遣劳动者可以依照本法第三十六
被派遣労働者は本法第三十六条、第三十八条
条、第三十八条的规定与劳务派遣单位解除
の規定に照らして労務派遣単位と労働契約を解
劳动合同。
除する事ができる。
被派遣劳动者有本法第三十九条和第
被派遣労働者が本法第三十九条及び第四十条
四十条第一项、第二项规定情形的,用工单
第(一)号、第(二)号に規定する状況にある場合、
位可以将劳动者退回劳务派遣单位,劳务派
使用単位は労働者を労務派遣単位に戻す事がで
遣单位依照本法有关规定,可以与劳动者解
き、労務派遣単位は本法の関連規定に基づき、
除劳动合同。
労働者と労働契約を解除する事ができる。
第六十六条
第六十六条(被派遣労働者の作業部署)
劳动合同用工是我国的企业基本用工
労働契約による労働者使用がわが国の企業の
形式。劳务派遣用工是补充形式,只能在临
基本的な労働者使用の形式である。労務派遣に
时性、辅助性或者替代性的工作岗位上实
よる労働者使用は補充の形式であり、臨時的・
施。
補助的或いは代替的な業務のポジションにおい
前款规定的临时性工作岗位是指存续
てのみ実施される。
时间不超过六个月的岗位;辅助性工作岗位
前項で規定する臨時的な業務のポジションと
20
是指为主营业务岗位提供服务的非主营业
は、存続する時間が 6 ヶ月を超えないポジショ
务岗位;替代性工作岗位是指用工单位的劳
ンを指し、補助的な業務のポジションとは、主
动者因脱产学习、休假等原因无法工作的一
要業務のポジションにサービスを提供する非主
定期间内,可以由其他劳动者替代工作的岗
要業務のポジションを指し、代替的な業務のポ
位。
ジションとは、使用単位の従業員が一時的な職
用工单位应当严格控制劳务派遣用工
場離脱・産休・学習、休暇等の事由により仕事
数量,不得超过其用工总量的一定比例,具
が出来ない一定期間内に、その他の労働者が代
体比例由国务院劳动行政部门规定。
わって仕事をしてよいポジションを指す。
労働者使用単位は労務派遣による労働者使用
数を厳格にコントロールし、その使用労働者総
数の一定割合を超えてはならず、具体的な割合
は国務院労働行政部門が規定する。
第六十七条
第六十七条(派遣不可事項)
用人单位不得设立劳务派遣单位向本
单位或者所属单位派遣劳动者。
第三节
雇用単位は労働派遣単位を設立して当該単位
又は所属単位に労働者を派遣してはならない。
非全日制用工
第六十八条
第三節
非全日制雇用
第六十八条(非全日制雇用の定義)
非全日制用工,是指以小时计酬为主,
非全日制雇用とは、時間にて報酬を計算する
劳动者在同一用人单位一般平均每日工作
事を主とし、同一雇用単位において通常、労働
时间不超过四小时,每周工作时间累计不超
者の毎日の平均勤務時間が 4 時間を超えず、毎
过二十四小时的用工形式。
週の累計勤務時間が 24 時間を超えない雇用形
式を指す。
第六十九条
第六十九条(非全日制雇用の契約)
非全日制用工双方当事人可以订立口
头协议。
非全日制雇用の当事者双方は口頭契約を締結
する事ができる。
从事非全日制用工的劳动者可以与一
非全日制雇用にて従事する労働者は 1 社又は
个或者一个以上用人单位订立劳动合同;但
1 社以上の雇用単位と労働契約を締結する事が
是,后订立的劳动合同不得影响先订立的劳
できる。但し、後で締結した労働契約は先に締
动合同的履行。
結した労働契約の履行に影響を及ぼしてはなら
ない。
第七十条
第七十条(試用期間)
非全日制用工双方当事人不得约定试
用期。
非全日制雇用は試用期間を約定してはならな
い。
21
第七十一条
第七十一条(非全日制雇用の契約中止)
非全日制用工双方当事人任何一方都
非全日制雇用当事者双方のいずれか一方の当
可以随时通知对方终止用工。终止用工,用
事者は随時相手側に通知して雇用を終止する事
人单位不向劳动者支付经济补偿。
ができる。雇用を終止する場合、雇用単位は経
済補償を労働者に支給しない。
第七十二条
第七十二条(報酬計算期間)
非全日制用工小时计酬标准不得低于
非全日制雇用の時間報酬計算基準は雇用単位
用人单位所在地人民政府规定的最低小时
所在地人民政府が規定する最低時間給与基準を
工资标准。
下回ってはならない。
非全日制用工劳动报酬结算支付周期
最长不得超过十五日。
第六章
非全日制雇用労働報酬の決済支給期間は最長
でも 15 日を超えてはならない。
监督检查
第七十三条
第六章
第七十三条(主管部門)
国务院劳动行政部门负责全国劳动合
同制度实施的监督管理。
監督検査
国務院労働行政部門は全国の労働契約制度の
実施状況の監督管理に責任を負う。
县级以上地方人民政府劳动行政部门
県級以上の地方人民政府労働行政部門は、当
负责本行政区域内劳动合同制度实施的监
該行政区域内の労働契約制度の実施状況を監督
督管理。
管理する責任を負う。
县级以上各级人民政府劳动行政部门
県級以上の各級人民政府労働行政部門は労働
在劳动合同制度实施的监督管理工作中,应
契約制度実施の監督管理作業において、労働組
当听取工会、企业方面代表以及有关行业主
合、雇用単位側代表及び関連業界主管部門の意
管部门的意见。
見を聴取しなければならない。
第七十四条
第七十四条(監督内容)
县级以上地方人民政府劳动行政部门
県級以上の地方人民政府労働行政部門は法に
依法对下列实施劳动合同制度的情况进行
則り、以下の労働契約制度の実施状況に対して
监督检查:
監督検査を実施する。
(一)用人单位制定直接涉及劳动者切身
(一)雇用単位の直接労働者の切実な利益に関連
利益的规章制度及其执行的情况;
(二)用人单位与劳动者订立和解除劳动
する規則制度の制定及びその実施状況
(二)雇用単位と労働者との労働契約締結及び解
合同的情况;
(三)劳务派遣单位和用工单位遵守劳务
除の情況
(三)労務派遣単位と使用単位の労務派遣関連規
派遣有关规定的情况;
(四)用人单位遵守国家关于劳动者工作
定の遵守情況
(四)雇用単位の労働者勤務時間及び休息休暇の
22
时间和休息休假规定的情况;
(五)用人单位支付劳动合同约定的劳动
国家関連規定の遵守情況
(五)雇用単位の労働契約に約定された労働報酬
报酬和执行最低工资标准的情况;
(六)用人单位参加各项社会保险和缴纳
の支給及び最低給与基準実施の情況
(六)雇用単位の各種社会保険の参加及び社会保
社会保险费的情况;
険費用の納付情況
(七)法律、法规规定的其他劳动监察事项。 (七)法律、法規が規定するその他労働監察事項
第七十五条
第七十五条(監督検査の実施権利)
县级以上地方人民政府劳动行政部门
県級以上の地方人民政府労働行政部門が監督
实施监督检查时,有权查阅与劳动合同、集
検査を実施する場合、労働契約、集団契約の関
体合同有关的材料,有权对劳动场所进行实
連資料を査察して、労働場所に対する実地検査
地检查,用人单位和劳动者都应当如实提供
を実施する権利を有し、雇用単位及び労働者は、
有关情况和材料。
事実通りに関連情況及び資料を提供しなければ
劳动行政部门的工作人员进行监督检
ならない。
查,应当出示证件,依法行使职权,文明执
法。
労働行政部門の職員が監督検査を実施する場
合、証明書類を呈示しなければならず、法に基
づき職権を行使して、文明的に法を執行しなけ
ればならない。
第七十六条
第七十六条(関連部門の監督)
县级以上人民政府建设、卫生、安全生
県級以上の人民政府の建設、衛生、安全生産
产监督管理等有关主管部门在各自职责范
監督管理等の関連主管部門は、各自の職責の範
围内,对用人单位执行劳动合同制度的情况
囲内において、雇用単位の労働契約制度実施の
进行监督管理。
情況に対して監督管理を実施する。
第七十七条
第七十七条(紛争の処理)
劳动者合法权益受到侵害的,有权要求
労働者の合法的権益が侵害された場合、関係
有关部门依法处理,或者依法申请仲裁、提
部門に法に則る処理を要求するか又は法に則り
起诉讼。
仲裁申請、起訴提訴する権利を有する。
第七十八条
第七十八条(労働組合による監督)
工会依法维护劳动者的合法权益,对用
労働組合は法に則り労働者の合法的権益を保
人单位履行劳动合同、集体合同的情况进行
護し、雇用単位の労働契約、集団契約の履行状
监督。用人单位违反劳动法律、法规和劳动
況を監督する。雇用単位が労働法律、法規及び
合同、集体合同的,工会有权提出意见或者
労働契約、集団契約に違反した場合、労働組合
要求纠正;劳动者申请仲裁、提起诉讼的, は意見を提出するか又は是正を要求する権利を
工会依法给予支持和帮助。
有する。労働者が仲裁申請、訴訟提起する場合、
23
労働組合は法に則り支持及び支援を実施する。
第七十九条
第七十九条(通報権利)
任何组织或者个人对违反本法的行为
如何なる組織又は個人も本法に違反する行為
都有权举报,县级以上人民政府劳动行政部
について通報する権利を有し、県級以上の人民
门应当及时核实、处理,并对举报有功人员
政府労働行政部門は直ちに事実確認をして処理
给予奖励。
し、且つ通報し功績のある者に対して奨励を与
えなければならない。
第七章
法律责任
第八十条
第七章
法律責任
第八十条(雇用単位の違法)
用人单位直接涉及劳动者切身利益的
雇用単位の直接労働者の切実な利益に関連す
规章制度违反法律、法规规定的,由劳动行
る規則制度が法律、法規規定に違反した場合、
政部门责令改正,给予警告;给劳动者造成
労働行政部門は是正を命令し、警告を与える。
损害的,应当承担赔偿责任。
労働者に損害を与えた場合、雇用単位は賠償責
任を負わなければならない。
第八十一条
第八十一条(文書必要事項記載義務)
用人单位提供的劳动合同文本未载明
雇用単位が提供する労働契約文書の中に、本
本法规定的劳动合同必备条款或者用人单
法の規定する労働契約の必要条項が明記されて
位未将劳动合同文本交付劳动者的,由劳动
いない場合、又は雇用単位が労働契約文書を労
行政部门责令改正;给劳动者造成损害的, 働者に交付していない場合、労働行政部門は是
应当承担赔偿责任。
正を命令する。労働者に損害を与えた場合、雇
用単位は賠償責任を負わなければならない。
第八十二条
第八十二条(労働契約締結義務違反の罰則)
用人单位自用工之日起超过一个月不
雇用単位が雇用開始日より 1 ヶ月以上 1 年未
满一年未与劳动者订立书面劳动合同的,应
満を経過しても労働者と書面形式の労働契約を
当向劳动者每月支付二倍的工资。
締結しない場合、労働者に毎月 2 倍の給与を支
用人单位违反本法规定不与劳动者订
給しなければならない。
立无固定期限劳动合同的,自应当订立无固
雇用期間が本法の規定に違反して労働者と無
定期限劳动合同之日起向劳动者每月支付
期限労働契約を締結しない場合、無期限労働契
二倍的工资。
約を締結すべき日より労働者に対して毎月 2 倍
の給与を支給しなければならない。
第八十三条
第八十三条(違法試用期間の賠償義務)
24
用人单位违反本法规定与劳动者约定
雇用単位が本法規定に違反して労働者と試用
试用期的,由劳动行政部门责令改正;违法
期間を約定した場合、労働行政部門は是正を命
约定的试用期已经履行的,由用人单位以劳
令する。違法に約定された試用期間が既に履行
动者试用期满月工资为标准,按已经履行的
されている場合、雇用単位は労働者の試用期間
超过法定试用期的期间向劳动者支付赔偿
満了後の月給基準により、既に履行された法定
金。
試用期間の超過期間に基づき、労働者に賠償金
を支給する。
第八十四条
第八十四条(違法担保取得の罰則)
用人单位违反本法规定,扣押劳动者居
雇用単位が本法規定に違反して、労働者の居
民身份证等证件的,由劳动行政部门责令限
民身分証等の証書類を取り上げた場合、労働行
期退还劳动者本人,并依照有关法律规定给
政部門は期限内に労働者本人に返還する事を命
予处罚。
令し、且つ関連法律規定に基づき処罰する。
用人单位违反本法规定,以担保或者其
雇用単位が本法規定に違反して、担保又はそ
他名义向劳动者收取财物的,由劳动行政部
の他名目にて労働者より財物を取り上げた場
门责令限期退还劳动者本人,并以每人五百
合、労働行政部門は期限内に労働者本人へ返還
元以上二千元以下的标准处以罚款;给劳动
する事を命令し、且つ労働者 1 人当たり 500 元
者造成损害的,应当承担赔偿责任。
以上 2,000 元以下の基準にて罰金を課す。労働
劳动者依法解除或者终止劳动合同,用
人单位扣押劳动者档案或者其他物品的,依
者に損害を与えた場合、雇用単位は賠償責任を
負わなければならない。
照前款规定处罚。
労働者が法に基づき労働契約を解除するか又
は終止する際に、雇用単位が労働者の档案又は
その他の物品を差し押さえた場合、前項の規定
に基づき処罰する。
第八十五条
第八十五条(経済補償)
用人单位有下列情形之一的,由劳动行
雇用単位が以下の状況のいずれかにある場
政部门责令限期支付劳动报酬、加班费或者
合、労働行政部門は期限内に労働報酬、残業代
经济补偿;劳动报酬低于当地最低工资标准
又は経済補償を支給する事を命令する。労働報
的,应当支付其差额部分;逾期不支付的, 酬が地元の最低給与基準を下回る場合、その差
责令用人单位按应付金额百分之五十以上
額部分を支給しなければならない。期限が来て
百分之一百以下的标准向劳动者加付赔偿
も支給しない場合、雇用単位に支給すべき金額
金:
の 50%以上 100%以下の基準にて労働者に対し
(一)未按照劳动合同的约定或者国家规
定及时足额支付劳动者劳动报酬
て賠償金を追加する事を命令する。
(一)労働契約の約定又は国家規定に基づき労働
的;
(二)低于当地最低工资标准支付劳动者
者に適時満額労働報酬を支給しない場合
(二)地元最低給与基準を下回って労働者に給与
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工资的;
を支給している場合
(三)安排加班不支付加班费的;
(三)残業させて残業代を支給しない場合
(四)解除或者终止劳动合同,未依照本
(四)労働契約を解除又は終止して本法の規定に
法规定向劳动者支付经济补偿的。
基づき労働者に経済補償を支給しない場合
第八十六条
第八十六条(労働契約無効の賠償責任)
劳动合同依照本法第二十六条规定被
労働契約が本法第二十六条の規定に照らして
确认无效,给对方造成损害的,有过错的一
無効であると確認された場合、相手方当事者に
方应当承担赔偿责任。
損害を与えた場合、過失のある一方の当事者は
賠償責任を負わなければならない。
第八十七条
第八十七条(賠償金)
用人单位违反本法规定解除或者终止
雇用単位が本法規定に違反して労働契約を解
劳动合同的,应当依照本法第四十七条规定
除又は終止した場合、本法第四十七条に規定す
的经济补偿标准的二倍向劳动者支付赔偿
る経済補償基準の 2 倍の金額を労働者に賠償金
金。
として支給しなければならない。
第八十八条
第八十八条(雇用側犯罪)
用人单位有下列情形之一的,依法给予
雇用単位が以下の状況のいずれかにある場
行政处罚;构成犯罪的,依法追究刑事责任; 合、法に則り行政処罰を課す。犯罪を構成する
给劳动者造成损害的,应当承担赔偿责任: 場合、法に照らして刑事責任を追及する。労働
(一)以暴力、威胁或者非法限制人身自
由的手段强迫劳动的;
(二)违章指挥或者强令冒险作业危及劳
者に損害を与えた場合、雇用単位は賠償責任を
負わなければならない。
(一)暴力、脅迫又は人身の自由を不法に制限し
动者人身安全的;
(三)侮辱、体罚、殴打、非法搜查或者
た手段で労働を強迫した場合
(二)規則に違反して危険作業を指示又は強要
拘禁劳动者的;
し、労働者の人身安全を危険にさらした場
合
(四)劳动条件恶劣、环境污染严重,给
劳动者身心健康造成严重损害的。 (三)労働者を侮辱、体罰、殴打、不法捜査及び
拘禁した場合
(四)労働条件が劣悪で、環境汚染が深刻であっ
て、労働者の心身の健康を深刻に損害した
場合
第八十九条
第八十九条(契約解除書面証明の発行義務)
用人单位违反本法规定未向劳动者出
雇用単位が本法規定に違反して労働者に労働
具解除或者终止劳动合同的书面证明,由劳
契約の解除又は終止の書面証明を発行しない場
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动行政部门责令改正;给劳动者造成损害
合、労働行政部門は是正を命令する。労働者に
的,应当承担赔偿责任。
損害を与えた場合、雇用単位は賠償責任を負わ
なければならない。
第九十条
第九十条(競業制限違反)
劳动者违反本法规定解除劳动合同,或
労働者が本法規定に違反して労働契約を解除
者违反劳动合同中约定的保密义务或者竞
した場合、又は労働契約に約定された秘密保持
业限制,给用人单位造成损失的,应当承担
事項又は競業制限に違反して雇用単位に損失を
赔偿责任。
もたらした場合、賠償責任を負わなければなら
ない。
第九十一条
第九十一条(他社の労働者雇用)
用人单位招用与其他用人单位尚未解
雇用単位がその他の雇用単位と締結した労働
除或者终止劳动合同的劳动者,给其他用人
契約が未だ解除又は終止されていない労働者を
单位造成损失的,应当承担连带赔偿责任。 募集雇用し、元の雇用単位に損失を与えた場合、
連帯賠償責任を負わなければならない。
第九十二条
第九十二条(労務派遣単位の違法行為罰則)
违反本法规定,未经许可,擅自经营劳
本法規定に違反し、許可を経ず無断で労務派
务派遣业务的,由劳动行政部门责令停止违
遣業務を経営する場合、労働行政部門が違法行
法行为,没收违法所得,并处违法所得一倍
為の停止を命じ、違法所得を没収し、併せて違
以上五倍以下的罚款;没有违法所得的,可
法所得の倍以上 5 倍以下の罰金を処する。違法
以处五万元以下的罚款。
所得がない場合、5 万元以下の罰金を処すこと
劳务派遣单位、用工单位违反本法有关
も出来る。
劳务派遣规定的,由劳动行政部门责令限期
労務派遣単位・労働者使用単位が本法の労務
改正;逾期不改正的,以每人五千元以上一
派遣に関する規定に違反する場合、労働行政部
万元以下的标准处以罚款,对劳务派遣单
門が期限を設けて是正を命ずる。期限を越えて
位,吊销其劳务派遣业务经营许可证。用工
改めない場合、一人当たり 5,000 元以上 10,000
单位给被派遣劳动者造成损害的,劳务派遣
元以下の基準にて罰金を課す。労務派遣単位に
单位与用工单位承担连带赔偿责任。
対しては、その労務派遣業務の経営許可を取り
消す。労働者使用単位が被派遣労働者に損害を
与えた場合、労務派遣単位及び労働者使用単位
は連帯賠償責任を負う。
第九十三条
第九十三条(無断営業)
对不具备合法经营资格的用人单位的
合法的経営資格の無い雇用単位の違法犯罪行
违法犯罪行为,依法追究法律责任;劳动者
為に対して、法に則り法律責任を追及する。労
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已经付出劳动的,该单位或者其出资人应当
働者が既に労働を提供している場合、当該単位
依照本法有关规定向劳动者支付劳动报酬、 又はその出資者は本法の関連規定に基づき、労
经济补偿、赔偿金;给劳动者造成损害的, 働者に労働報酬、経済補償、賠償金を支払わな
应当承担赔偿责任。
ければならない。労働者に損害を与えた場合、
賠償責任を負わなければならない。
第九十四条
第九十四条(個人請負の違反行為)
个人承包经营违反本法规定招用劳动
個人請負経営にて本法規定に違反して労働者
者,给劳动者造成损害的,发包的组织与个
を募集雇用し、労働者に損害を与えた場合、発
人承包经营者承担连带赔偿责任。
注した組織又は個人請負経営者は連帯賠償責任
を負う。
第九十五条
第九十五条(主管部門の違法行為)
劳动行政部门和其他有关主管部门及
労働行政部門及びその他関連主管部門並びに
其工作人员玩忽职守、不履行法定职责,或
その職員がその職責を無視して、法定職責を履
者违法行使职权,给劳动者或者用人单位造
行しない場合又は職権を違法行使し、労働者又
成损害的,应当承担赔偿责任;对直接负责
は雇用単位に損害を与えた場合、賠償責任を負
的主管人员和其他直接责任人员,依法给予
わなければならない。直接責任を負う主管人員
行政处分;构成犯罪的,依法追究刑事责任。 及びその他直接責任者に対して、法に則り行政
処分を課す。犯罪を構成する場合、法に則り刑
事責任を追及する。
第八章
附则
第九十六条
第八章
附則
第九十六条(特定事業単位)
事业单位与实行聘用制的工作人员订
事業単位が雇用制労働契約制度を実行する職
立、履行、变更、解除或者终止劳动合同, 員と労働契約を締結、履行、変更、解除又は終
法律、行政法规或者国务院另有规定的,依
止する場合、法律、行政法規又は国務院に別途
照其规定;未作规定的,依照本法有关规定
規定がある場合、その規定に基づき実施する。
执行。
規定がない場合、本法の関連規定に照らして実
施する。
第九十七条
第九十七条(本法の実施経過規定)
本法施行前已依法订立且在本法施行
本法施行前にすでに法に則り締結され且つ本
之日存续的劳动合同,继续履行;本法第十
法施行日において存続している労働契約は継続
四条第二款第三项规定连续订立固定期限
して履行する。本法第十四条第二項第(三)号に
劳动合同的次数,自本法施行后续订固定期
規定する期限付労働契約の連続締結回数は、本
限劳动合同时开始计算。
法施行後の期限付労働契約を継続する時より計
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本法施行前已建立劳动关系,尚未订立
算を開始する。
书面劳动合同的,应当自本法施行之日起一
个月内订立。
本法施行之日存续的劳动合同在本法
施行后解除或者终止,依照本法第四十六条
本法施行前に既に労働関係が確立されて、書
面による労働契約が締結されていない場合、本
法施行日より 1 ヶ月以内に締結しなければなら
ない。
规定应当支付经济补偿的,经济补偿年限自
本法施行日に存続する労働契約が本法施行後
本法施行之日起计算;本法施行前按照当时
に解除又は終止し、本法第四十六条の規定に基
有关规定,用人单位应当向劳动者支付经济
づき経済補償を支給しなければならない場合、
补偿的,按照当时有关规定执行。
経済補償年数は本法施行日より起算する。本法
施行前に当時の関連規定に基づき、雇用単位が
労働者に経済補償を支給しなければならない場
合、当時の関連規定により執行する。
第九十八条
第九十八条(施行日)
本法自 2008 年 1 月 1 日起施行。
本法は 2008 年 1 月 1 日より施行される。
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