Press Release ―報道資料― 広島市 City of HIROSHIMA 情報提供日 平成 26 年(2014 年)2 月 19 日 問い合わせ先 広島市植物公園 担当 (金曜日は休園日です) 栽培・展示課 井上、木原 TEL082-922-3600 管理課 Spring ※1 ephemeral 泉川、平井、山本 セツブンソウが開花 17 年前、自生地がダムに沈み絶滅のおそれがあるとのことで、広島市植物公園に寄贈された 2 株のセツブンソウ(節分草)。園内で大切に増やされ、花を咲かせはじめました。 セツブンソウはキンポウゲ科の多年草で 準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト) に指定されています(園芸用の採集、道路 工事、植生の遷移が減少の主要因とされて います)。 花の大きさは約2㎝と、一見小さくて地 味ですが、よく見ると、黄色、ピンク、紫、 青、白など色とりどり※2。 一つの花の中に、こんなにもたくさんの色 が見られる花はあまりなく、とても人気の ある花です。 名前の由来は、節分の頃に花を咲かせる ことからです。 毎年花をつけた株から種子をとり、種まきを続けて株数を増やしてきました。種を播いてか ら花を咲かせるまで約4年の歳月を必要とすることもあり、当初は思うように株数が増えませ んでしたが、現在では 70 株ほどに増えました。3 月上旬ころまで見ることができそうです。 県内でも野生の株が咲いている所は庄原市などの県北を中心にごく僅かです。当園は、広島市 内でこの花を見ることができる数少ない場所です。なかなか見ることができないためか、花言 葉は“人間嫌い”。17 年前にダムに沈む運命にあった 2 株のセツブンソウがたくましく成長し ている様子をぜひご覧ください。 フクジュソウ、スノードロップ、クリスマスローズなど、春を告げる花たちも開花しています。 早春の可憐な草花たちを、お楽しみください。 ※1 Spring ephemeral とは 春植物。他の植物がまだ眠っている早春に花を咲かせ、樹の若葉が茂る頃には地上から姿を消してしま うことから、スプリングエフェメラル(直訳すると春のはかない命、転じて「春の妖精」) 。 ※2 花の作り 花弁のように見えるのは、がくで、その内側に黄色で雄しべのように並んでいるのが、花弁の変形した 蜜(みつ)を出す腺(せん) 、さらに内側の紫色が雄しべで、雌しべは、その中心にある。花弁のように見 える半透明のがく片が独特で、ちょっと他には類がない。 Press Release 広島市 City of HIROSHIMA
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