リバウェル井川ふわっと体験教室 実施結果報告書 2015 年 12 月 静岡 SA スカイスポーツ実行委員会 実行委員長 塩 坂 邦 雄 -0- 2015 年 12 月 6 日、リバウェル井川スキー場にてパラグライダーふわっと体験教室を開 催しました。参加者は 7 組、15 人。全員静岡市内の方で、大人 10 人、子ども 5 人と、大 人の方が多かったのが特徴的です。参加者の内訳は、30 代 6 人、20 代 4 人、中学生 1 人、 小学生 3 人、幼稚園 1 人でした。お集まりいただいた体験者のみなさんに御礼申し上げると ともに、スタッフのみなさんの努力に心から感謝いたします。さらに、リバウェル井川スキ ー場の会場をご提供いただいた静岡市及び企画・準備作業にご協力いただいたスカイスポー ツ実行委員会のみなさんにも重ねて御礼申し上げます。 今回はパラグライダーの操り方の講習を含め、自力でふわっと浮きあがることを目標に何 度もチャレンジしていただきました。1 日のおわりには小さなお子さんはのぞき、ほぼ全員 が自力でふわっと浮き上がることに成功し、参加者のみなさんは大満足の様子でした。ただ し、その陰には体験者に付き添って何度も斜面を上り下りしたスタッフのみなさんの並々な らぬ尽力があったことを申し添えます。 私どもは今後とも、スカイスポーツを中心に、静岡 SA を起点として、静岡市の中山間地 (オクシズ)を盛り上げるための活動を続けて参ります。 2015 年 12 月 静岡 SA スカイスポーツ実行委員会 実 行 委 員 長 塩 坂 邦 雄 「静岡 SA スカイスポーツ実行委員会」組織 名 称 実行委員長 静岡 SA スカイスポーツ実行委員会 塩坂邦雄 冒険倶楽部パラグライダースクール校長/ 静岡県フライヤー連盟副理事長 実行委員 中村敏朗 NEXCO 中日本事業創造部 同 新田浩之 中日本エクシス(株)静岡支店副支店長 同 川地正孝 パラグライダー川地塾塾長 同 鈴木博司 ハンググライダー普及委員会事務局 同 森竹史郎 井川観光協会会長 同 北川雅弘 一般財団法人日本スポーツコミッション理事 事務局長 池谷龍生 (株)インプル代表取締役 協 力 静岡市中山間地振興課 後 援 (公社)日本ハング・パラグライディング連盟(JHF) -1- 実 施 結 果 1. 実施日 2015 年 12月 6 日(日)10:00~15:30 2. 開催場所 静岡市井川 リバウェル井川スキー場 3. 参加者数 総勢 24 人 体験者 パラ講師 パラスタッフ 事務局 取材 4. 実施内容 人数 備 考 15 30代6,20代4,中学生1,小学生以下4 3 4 1 1 静岡新聞 パラグライダー・ふわっと体験教室 ① パラグライダーとは パラグライダーとはパラシュートの変形で、布とひもだけでつくられたもので上昇 気流を受けて空中を滑空します。このため、 “パラ”+“グライダー”と呼ばれます。 ② ふわっと体験教室 ふわっと体験では、インストラクターが補助しながらパラグライダーを使って空中 に浮き上がる体験をしてもらいます。小さなお子さんの場合には危険防止のため、イ ンストラクターは手を離さず、2~3m ほど浮き上がる程度で上空に舞い上がってしま うことはありません。 ・1 日コース 1 日コースは予約制とし、パラグライダーの仕組みや操作方法の講習を含め、1 日 たっぷりと、何度でもチャレンジしてもらいます。 ・体験コース 体験コースは 1 回限りのふわっと体験。当日現地に来られた方でも、随時受け付け ます。 -2- 5. 実施結果 最初はレストハウスにてパラグライダーの飛行理論の説明。パラグライダーの断面は飛 行機の翼と同じ形をしていて、飛行機の翼と同じように空気の流れを利用して揚力を得ま す。さらに、上昇気流をとらえてトンビのように旋回しながら高度を上げていくことや、 危険な気象条件では決して飛んではいけないことなどを説明します。初心者には少々難し いかもしれませんが、一人で飛ぶためには必須の知識です。 その後、全員で準備運動をしたのち、午前中はレストハウス南西の牧草地の斜面でふわ っと体験を実施しました。インストラクターがパラグライダーを立ち上げ、サポートのス タッフとともに斜面を駆け下ります。晴天に恵まれましたが、風が弱く、また風向きも変 わりやすいため、向かい風を待ってチャレンジします。しかし、体の大きな大人はなかな か浮きあがらず、最初は倒れ込んだりしゃがみ込んだりしてしまいます。それでも、2 度、 3 度挑戦すると勘のいい人はふわりと浮き上がります。小さなお子さんはスタッフが両側 から引っ張ると簡単に浮き上がり、10 数 m ふわりと滑空します。午前の部は子どもは全 員ふわっと体験に成功、大人は、3~4 回チャレンジしても浮き上がれなかった人が何人 かいました。午後の部に期待しましょう。 レストハウスに戻って昼食。レストハウスのみなさんが用意してくれたお弁当が好評で、 話が弾みます。 午後からは風向きが変わったため、レストハウス前のそりゲレンデに移動して再開。し かし相変わらず風は弱く、大人が浮き上がるにはかなり斜面を走らなければなりません。 午前中に飛べた人たちは比較的順調にふわっと浮き上がりますが、午前中に飛べなかった 人たちは、 「今度こそは」と必死です。何度もスタッフが併走して斜面を駆け下り、なんと か全員に「ふわっと」を体験してもらうことができました。小学生でも自力でふわっとに 成功したお子さんもいました。 「もう一回やってみたい」という子どもたちもまだまだいま したが、風が完全に逆風となったため、午後 3 時半、終了としました。 最後に、参加賞として「リバウェル井川ふわっと体験証」の木製ストラップを参加者全 員に進呈。その場で解散しました。 準備体操 受付 -3- 斜面を激走 ややふわっと お子さんはスタッフが引っ張るだけでふわっと 勘のいい人は数回でふわっと こちらもふわっと成功 午後はそりゲレンデ -4- 6. 講 評 今回は天候に恵まれ、風も穏やかで絶好のふわっと日より。風が穏やかすぎたことと、風 向きが変わりやすかったことが若干災いし、風待ちに時間がかかったり、体重の重い大人は 浮き上がるのに苦労する場面もありましたが、全員に数回チャレンジしてもらい、ほとんど の方に自力でふわっと浮き上がる体験をしていただくことができました。 特に、グライダーを数機用意し、風の状況に応じて体重別にグライダーを使い分けたこと がポイントで、ふわっと体験を成功させるには様々な状況に対応できるためのグライダーの 用意が必要なことがはっきりと分かりました。 また、当初は 40~50 人を目標としていましたが、これだけのスタッフで全員に満足い ただくには、20 人程度が精一杯だということも改めて確認できました。初心者の方は 1 回 では「ふわっと」浮き上がることは難しく、1 日で一人 3~5 回のチャレンジが必要となり ます。今回 15 人で約 60 回、スタッフは一緒に走り、丘を登らなければなりません。ほと んどが 40~50 代以上のスタッフにはなかなかの激務です。そういう意味でも、若いパラ グライダースタッフの養成が不可欠だと感じさせられました。 パラグライダーなどスカイスポーツの裾野を広げることを目標の一つに掲げる当委員会 としては、こういうイベントを通じて、若い人々や子どもさんたちの中から、パラグライダ ーに本格的に取り組みたいという人々が増えることを願ってやみません。その意味では、今 回参加された若い方々のうちで、何人かが「本格的にやってみようか」という気持ちになっ てくれたことは大変心強いことでした。 また、今回のイベントは井川地区やリバウ ェル井川スキー場の閑散期の活性化も目指 したものでした。まだまだ参加者は多くあり ませんでしたが、リバウェル井川の牧草地や スキーゲレンデはパラグライダーのふわっ と体験には最適の環境であり、もっともっと 多くの方々に参加してもらえるよう、広報活 動の充実や、スタッフの育成に努めて参りた いと考えます。 今回のふわっと体験の模様は、インターネット動画サイト You Tube にもアップしていま す。 https://www.youtube.com/watch?v=AO0k9gku8Ac -5-
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