ETERNUS SX300SをRHEL 4環境でご使用になる場合

CA92003-9161/01
ETERNUS SX300S を RHEL 4 環境でご
環境でご使用
でご使用になる
使用になる場合
になる場合
2006 年 1 月
富士通株式会社
このたびは、弊社の ETERNUS SX300S をお買い求めいただきまして、誠にあ
りがとうございます。
本装置を、RHEL 4 Update 1 がインストールされたサーバでご使用になる場合、
添付されているマニュアルの内容に追加事項がございました。ここに謹んでお詫
び申し上げますとともに、マニュアルをご覧になる場合に以下の内容を合わせて
お読みくださるようお願いいたします。
・ETERNUS SX300S ディスクアレイ サーバ接続ガイド
Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 編
・ETERNUS SX300S SANtricity® インストールガイド
Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 編
●サポートしている RHEL 4 のバージョンについて
ETERNUS SX300S では、RHEL 4 Update 1 のみをサポートしています。
●製品名の表記について
Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86)および Red Hat Enterprise Linux
ES (v.4 for x86)を、あわせて RHEL 4 と表記しています。
ETERNUS SX300S ディスクアレイ
サーバ接続ガイド
Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 編
はじめに
本書は、ETERNUS SX300S ディスクアレイを、Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86))
で動作するサーバに接続して使用するために必要な作業について説明しています。
本書は、ETERNUS SX300S ディスクアレイ、サーバ、OS、ファイバチャネルカード、およびド
ライバソフトウェアの説明書とあわせてご使用ください。
なお、本書では ETERNUS SX300S ディスクアレイを、
「ETERNUS SX300S」と表記しています。
2006 年 1 月
本書の内容と構成
本書は以下に示す章で構成されています。
● 第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
ETERNUS SX300S を、Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) で動作 する
PRIMERGY または富士通社製以外の IA サーバと新規に接続する場合の作業について説明し
ています。
安全にお使いいただくために
■
このマニュアルの扱いについて
このマニュアルには当社製品を安全にお使いいただくための重要な情報が記載されています。当
製品を使用する前に、このマニュアルを熟読し、理解した上で当製品を使用してください。ま
た、このマニュアルは大切に保管してください。
富士通は、使用者および周囲の方の身体や財産に被害を及ぼすことなく安全に使っていただくた
めに細心の注意を払っています。当製品を使用する際は、マニュアルの説明に従ってください。
i
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
はじめに
関連マニュアルについて
本書の関連マニュアルとして以下のものが用意されています。
• ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編
• ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編
• ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド
Enterprise Management Window 編
• ETERNUS SX300S ディスクアレイ 取扱説明書
• ETERNUS SX300S ディスクアレイ セットアップガイド 設置編
• ETERNUS SX300S ディスクアレイ セットアップガイド 設定編 Linux 用
• ETERNUS SX300, SX300S ディスクアレイ サーバ接続ガイド
ファイバチャネルスイッチ設定編
• ETERNUS SX300, SX300S 監視設定手順書
商標について
• SANtricity および SANshare は、Engenio Information Technologies, Inc. の登録商標です。
• Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における商標、あるいは登録商標です。
• Red Hat、RPM および Red Hat をベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc. の
米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
• Emulex は、Emulex 社の商標です。
• BROCADE, SilkWorm, および Brocade ロゴは、米国、およびその他の国々の Brocade
Communications System Inc. の商標、あるいは登録商標です。
• Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米
国 Sun Microsystemus,Inc の商標または登録商標です。
• その他一般に、会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。
本書の表記について
■
製品名の表記
Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) および Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) を、あわせ
て Linux または RHEL4 と表記しています。
ii
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はじめに
■
本文中の表記
• ETERNUS SX300S 側のファイバチャネルインターフェースモジュールを、「Port」と表
記しています。
• サーバに装着されるファイバチャネルインターフェースモジュールを、「ファイバチャ
ネルカード」と表記しています。使用するサーバによっては、ホストバスアダプター
(HBA)
、チャネルアダプターなどと呼ばれることがあります。
• ETERNUS SX300S とサーバとの間をファイバチャネルインターフェースで接続する
ケーブルを、
「ファイバチャネルケーブル」と表記しています。使用するディスクアレ
イ装置によっては、FC ケーブル、光オフィスケーブル、マルチモードファイバチャネ
ルケーブルなどと呼ばれることがあります。
• ETERNUS SX300S 上に作成する論理的なデータ格納領域を、「ボリューム」と表記し
ています。
• 1 つ以上のボリュームから成るディスクドライブの集まりのことを「ボリュームグルー
プ」と表記しています。
• コマンドのパラメーターや出力例などで、値や文字列が可変であることを表す場合、斜
体(イタリック体)の文字を使用しています。
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iii
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はじめに
iv
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目次
第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ ....................................................1
1.1
1.1.1
1.1.2
1.2
1.3
1.4
1.4.1
1.4.2
1.4.3
1.4.4
1.5
1.6
1.7
1.7.1
1.7.2
1.7.3
1.8
1.9
1.9.1
1.9.2
1.9.3
1.9.4
1.10
1.11
1.12
1.13
1.14
1.15
1.16
1.16.1
1.16.2
1.16.3
1.16.4
1.16.5
作業の流れ ....................................................................................1
FC-AL 接続の場合 .............................................................................................................1
ファブリック接続の場合 ..................................................................................................3
1
環境の確認 ....................................................................................4
Linux の SCSI 装置 ........................................................................5
留意事項 ........................................................................................5
接続に関する留意事項 ......................................................................................................5
複数のファイバチャネルカードを搭載する場合の留意事項 ............................................6
ファイバチャネルスイッチに関する留意事項 ..................................................................7
シングルパス接続時の制限事項 ........................................................................................7
OS のインストール .......................................................................8
ファイバチャネルカードの設定 ....................................................9
ファイバチャネルスイッチ (ETERNUS SN200 series) の設定 ..12
事前確認事項 ...................................................................................................................12
ファイバチャネルスイッチ使用時の留意事項 ................................................................12
ファイバチャネルスイッチの設定 ..................................................................................12
サーバと ETERNUS SX300S の接続 ..........................................13
ファイバチャネルカードドライバのインストール .....................13
ファイバチャネルカードドライバのインストール状態確認 ..........................................13
ファイバチャネルカードドライバのインストール .........................................................15
ファイバチャネルカードドライバの設定 .......................................................................16
ETERNUS SX300S の認識状態の確認 ...........................................................................17
SANtricity® のインストール ........................................................19
ETERNUS SX300S の設定 .........................................................21
サーバの再起動 ...........................................................................21
接続されているデバイスの確認 ..................................................21
ETERNUS SX300S のネットワーク設定 ....................................22
リモート通報設定 ........................................................................23
ファイルシステムの作成 .............................................................23
区画設定 ..........................................................................................................................23
区画フォーマット ...........................................................................................................24
区画マウント ...................................................................................................................24
区画のアクセス ...............................................................................................................25
区画の自動マウント ........................................................................................................25
v
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目次
vi
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第1章
PRIMERGY, IA サーバ
この章では、ETERNUS SX300S を、Linux で動作する PRIMERGY または富士通社製以外の IA
サーバと新規に接続する場合の作業について説明しています。
1.1
1
作業の流れ
必要な作業は、ETERNUS SX300S とサーバの接続方法によって異なります。
備考:
ファイバチャネルスイッチを使用して接続する場合は、
『ETERNUS SX300, SX300S ディ
スクアレイ サーバ接続ガイド ファイバチャネルスイッチ設定編』を参照して、確認を十
分に行ってから作業を実施してください。
以下に、作業の流れを示します。
1.1.1
FC-AL 接続の場合
FC-AL 接続する場合の、作業の流れは以下のとおりです。
備考:
FC-AL 接続とは、ETERNUS SX300S とサーバを、直接ファイバチャネルケーブルで接続
する接続方法です。
1.
ETERNUS SX300S
OS
1.2
1.4
2.
OS
OS
OS
OS
1.5
OS
3.
1.6
1
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1.1 作業の流れ
4.
ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
1.8
ETERNUS SX300S
5.
1.9
6. SANtricity
SANtricity
R
ETERNUS SX300S
R
1.10
SANtricity
1.11
ETERNUS SX300S
7.
1.12
8.
ETERNUS SX300S
1.13
9. ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
1.14
ETERNUS SX300S
10.
1.15
11.
ETERNUS SX300S
1.16
2
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R
第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.1.2
ファブリック接続の場合
ファブリック接続する場合の、作業の流れは以下のとおりです。
備考:
ファブリック接続とは、ETERNUS SX300S とサーバを、ファイバチャネルスイッチを経
由して、ファイバチャネルケーブルで接続する方法です。
1
1.
ETERNUS SX300S
OS
1.2
1.4
2.
OS
OS
OS
OS
1.5
OS
3.
1.6
4.
SN200 series
1.7
5.
ETERNUS SN200 series
ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
1.8
ETERNUS SX300S
6.
1.9
7. SANtricity
SANtricity
R
ETERNUS SX300S
R
1.10
SANtricity
1.11
ETERNUS SX300S
R
8.
1.12
9.
ETERNUS SX300S
1.13
3
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1.2 環境の確認
10. ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
ETERNUS SX300S
1.14
ETERNUS SX300S
11.
1.15
12.
ETERNUS SX300S
1.16
1.2
環境の確認
ETERNUS SX300S は、以下の環境のサーバと接続できます。ご使用のサーバの環境を確認して
ください。
• ハードウェア
- PRIMERGY
- 富士通社製以外の IA サーバ
• 基本ソフトウェア
基本ソフトウェア名
備考
Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86)
Update 1
kernel 2.6.9-11.EL(1CPU の場合)
kernel 2.6.9-11.ELsmp(2CPU 以上の場合)
Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86)
Update 1
kernel 2.6.9-11.EL(1CPU の場合)
kernel 2.6.9-11.ELsmp(2CPU 以上の場合)
• ファイバチャネルカード
- PRIMERGY の場合
ファイバチャネル
カード名
アダプター
ドライバ版数
接続形態
PG-FC106
Emulex 社製
LP9802
8.0.16.6_x2
FC-AL、ファブリック
PG-FC107
Emulex 社製
LP1050
8.0.16.6_x2
FC-AL、ファブリック
PG-FC201
Emulex 社製
LP1050EX
8.0.16.6_x2
FC-AL、ファブリック
ドライバ版数
接続形態
LP9802
8.0.16.6_x2
FC-AL、ファブリック
LP1050
8.0.16.6_x2
FC-AL、ファブリック
LP1050EX
8.0.16.6_x2
FC-AL、ファブリック
- 富士通社製以外の IA サーバの場合
メーカー
Emulex
アダプター
接続可能なシステム、および構成についての詳細は、当社営業員にご相談ください。
4
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.3
Linux の SCSI 装置
ここでは、Linux での SCSI 装置の扱いについて解説します。
Red Hat Enterprise Linux では、SCSI ディスク装置は /dev 配下に次のように定義されています。
1
LUN
sda
sdb
sda1, sda2,
sdb1, sdb2,
sda15
sdb15
sdz
sdaa-sdaz
sdba-sdbz
sdca-sdcz
sdda-sddz
sdz1, sdz2,
sdaa1, sdaa2,
sdba1, sdba2,
sdca1, sdca2,
sdda1, sdda2,
sdz15
sdaz15
sdbz15
sdcz15
sddx15
RHEL4
sda1 のように数字がついた装置は、そのボリューム内の区画(パーティション)を示します。区
画は fdisk コマンドでボリューム当たり最大 15 個まで作成できます。サーバに内蔵 SCSI ディス
クがある場合は、sda から内蔵 SCSI ディスクに装置名が割り当てられるので、サーバから認識
できる ETERNUS SX300S のボリュームはその分少なくなります。
1.4
留意事項
作業を行う際には、以下の事項に留意してください。
1.4.1
接続に関する留意事項
• シングルパス接続の場合、パスに異常が発生すると、パスを正常化してからサーバの再
起動を行う必要があります。
マルチパス接続の場合は、パスの復旧後にサーバを再起動する必要はありません。
• サーバに複数の装置を接続する場合は、以下に示す手順に従って、装置を 1 台ずつ追加
接続します。
Linux の特殊ファイルの名前は装置の認識順に割り当てられるため、認識順が変化する
と特殊ファイル名も変化してしまいます。RDAC ドライバの装置の認識順を固定化する
機能を使用して、特殊ファイル名割り当て時に問題が生じないようにしてください。
手順
以下に装置 A、装置 B を接続する場合の手順(例)を示します。
装置 A があらかじめサーバに接続されているものとします。
1 装置 A だけが接続されている状態で、「1.13 接続されているデバイスの確認」(P.21)
の手順が完了していることを確認します。
2 サーバの電源を切断します。
3 装置 B を追加接続します。装置 B の電源を投入し、約 3 分経過してからサーバの電源
を投入します。
4 サーバが起動したら、
「1.13 接続されているデバイスの確認」(P.21) の手順に従い、
装置 A と装置 B のデバイスが認識されていることを確認します。
5
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1.4 留意事項
5 mppUpdate コマンドを引数なしで実行します。
# mppUpdate
mppUpdate コマンドは、SANtricity® の RDAC ドライバインストール時に同時にイン
ストールされるコマンドです。mppUpdate コマンドは装置の認識順を固定化する設定
を行い、初期 RAM ディスクイメージ(RDAC ドライバインストール時に作成される
フ ァ イ ル と 同 じ 名 前 の フ ァ イ ル)を 作 成 し ま す。装 置 の 情 報 は「/ v a r / m p p /
devicemapping」ファイルに格納されます。
6 サーバを再起動し、装置 A と装置 B のデバイスが手順 4 のときと同じ順序で認識され
ていることを確認します。
装置を 3 台以上接続する場合は、上記の手順 2 ~ 手順 6 を繰り返してください。
備考:
mppUpdate コマンド実行時に、以下のようなメッセージが表示されることがあり
ます。
Spurious Entry 0:SX3RS2B-xxxxxxx, found in devicemapping file.
This is an old entry for which the array was not found.
Please delete this entry if it is not needed.
Creating new MPP initrd image...
このメッセージは「/var/mpp/devicemapping」ファイルに「SX3RS2B-xxxxxxx」と
いう装置に関するエントリーが存在しているが、その装置が実際は接続されてい
ないことを示しています。
今後、このメッセージで表示された装置に接続する予定がない場合は、テキスト
エディタで「/var/mpp/devicemapping」ファイル内のこの装置に関するエントリー
を削除し、再度 mppUpdate コマンドを実行してください。
な お、エン トリ ーを 削除 しな くて も問 題は あり ませ ん。ただ し、
「/var/mpp/
devicemapping」ファイルが保持できるのは最大 31 エントリーまでのため、エント
リーが 31 を超える場合は不要なエントリーを必ず削除してください。
『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド Enterprise Management Window編』
の「ホストまたは装置の追加」も参照してください。
1.4.2
複数のファイバチャネルカードを搭載する場合の留意事項
• 同時に搭載できるファイバチャネルカードは、同一種類のファイバチャネルカードのみ
です。異なる種類のファイバチャネルカードを混在させることはできません。
• 搭載されているファイバチャネルカードの接続方法は、すべて同じ接続方法になりま
す。FC-AL 接続とファブリック接続を混在させることはできません。
6
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.4.3
ファイバチャネルスイッチに関する留意事項
• サーバと ETERNUS SX300S 間でファイバチャネルスイッチ(ETERNUS SN200
series)を使用する場合は、事前準備およびファイバチャネルスイッチの設定作業を必
ず行ってください。
ファイバチャネルスイッチ(ETERNUS SN200 series)を使用する場合は『ETERNUS
SX300, SX300S ディスクアレイ サーバ接続ガイド ファイバチャネルスイッチ設定編』
を必ずお読みください。
• 1 台のサーバに 2 枚のファイバチャネルカードを搭載してパスの冗長構成をとる場合、
それぞれのファイバチャネルカードからのパスは異なるファイバチャネルスイッチに接
続してください。同じファイバチャネルスイッチに接続すると、単一障害点となり、冗
長性が失われます。
1
- 推奨構成例
ETERNUS SX300S
1
2
- 冗長構成を損なう構成例
ETERNUS SX300S
1.4.4
シングルパス接続時の制限事項
サーバと ETERNUS SX300Sをシングルパス接続した場合、SANtricity® の操作に制限があります。
詳細は『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編』の「第 2 章 運用管理」
および「第 3 章 設定」を参照してください。
なお、シングルパス接続とは、サーバと ETERNUS SX300S 間が以下のように接続されている構
成が該当します。
ETERNUS SX300S
A
B
7
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1.5 OS のインストール
1.5
OS のインストール
サーバに OS がインストールされていない場合は、OS をインストールしてください。
■
インストールするパッケージについて
OS をインストールする際は、以下のパッケージを必ずインストールしてください。
•
•
•
•
X Window System
GNOME デスクトップ環境
開発ツール
レガシーソフトウェアの開発
すでに OS がインストールされている場合は、上記パッケージがインストールされているかどう
か確認し、インストールされていない場合はインストールしてください。
■
Update について
OS を Update 1 に更新し、以下のコマンドでカーネル版数が対象の版数になっていることを確認
してください。
# uname -r
注意:
OS をインストールする際には、必ず ETERNUS SX300S の電源が切断されていることを
確認してください。
ETERNUS SX300S がすでに接続されている場合、
OS インストール時に ETERNUS SX300S
の電源が投入されていると、サーバが ETERNUS SX300S を認識してしまい、不具合が発
生するおそれがあります。
8
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.6
ファイバチャネルカードの設定
サーバにファイバチャネルカードを装着して、ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN
(World Wide Name)を取得します。
ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN は、
システムに障害が発生した場合、ETERNUS
SX300S でアクセスするサーバを制限する場合(ストレージパーティショニング機能使用。本機
能を使用するためには、SANshare® オプションが必要です)に必要となる情報です。
物理アドレスと WWN はファイバチャネルカード装着時に取得します。
取得した物理アドレスと WWN の情報は、必ず『ETERNUS SX300, SX300S ディスクアレイ サー
バ接続ガイド ファイバチャネルスイッチ設定編』の「サーバ側 WWN インスタンス管理表」に
記入してください。
ファイバチャネルカードの設定は、以下の手順で行います。
1
(1) サーバの電源切断
(2) ファイバチャネルカードの装着
(3) サーバの電源投入
(4) ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN の取得
(5) サーバ側 WWN インスタンス管理表の記入
ファイバチャネルカードをサーバに 2 枚以上装着する場合は、サーバの電源を切断した後、(2)
~ (5) の作業を、カードの枚数分繰り返してください。
手順を以下に示します。
備考:
以降の手順は、PG-FC106 の場合を例に説明しています。PG-FC107, PG-FC201 の場合も
同様の手順となります。
1
サーバの電源を切断します。
以下のコマンドで Linux を停止(shutdown)してからサーバの電源を切断してください。
# shutdown -h now
2
ファイバチャネルカードをサーバに装着します。
ファイバチャネルカードの装着方法、装着可能な位置(PCI バススロットの位置)、およ
び装着時の注意事項については、ファイバチャネルカードに添付の説明書、およびサー
バの取扱説明書を参照してください。
3
サーバの電源を投入し、以下のメッセージが表示されている間に、[Alt]+[E]
キーを押します。
!!! Emulex LP9xxx BIOS Copyright xxxx !!! xxxxxxxx
Press <Alt E> to go to Emulex BIOS Utility.
Press <s> to skip Emulex BIOS.
LightPulse BIOS Utility が起動されます。
9
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1.6 ファイバチャネルカードの設定
注意:
サーバの BIOS の設定によってはメッセージが表示されないことがあります。そ
のような場合には、サーバの取扱説明書を参照して BIOS の設定を変更してくだ
さい。
以下に設定変更の例を示します(BIOS の設定方法はサーバによって異なります)
。
1
2
3
4
5
サーバの起動時に [F2] キーを押して BIOS の設定メニューを表示させます。
[Advanced] メニューを選択します。
[PCI Configuration] メニューを選択します。
[PCI SLOTS Configuration] セクションの HBA が搭載されている PCI スロッ
トの [PCI ROM SCAN] の設定値を [enable] に設定します。
設定をセーブし、サーバを再起動します。
4 「Enter a Selection:_」に、情報を取得するファイバチャネルカードの番号を入
力して、[Enter] キーを押します。
Emulex Light Pulse BIOS Utility, xxxxxxxx
Copyright 1997 - 200x Emulex Corp
Emulex Adapter in the System:
1. LP9xxx:
PCI Bus #:0x PCI Device #:0x
Enter a Selection:1
Enter <x> to Exit
ファイバチャネルカードの情報が表示されます。
5 「I/O Base」と「PortName」の値を確認します。
「I/O Base」の値が物理アドレス、
「PortName」の値が WWN となります。
Adapter 1: PCI Bus#:0x PCI Device#:0x
LP9xxx: I/O Base: 5000
Firmware Version: xxxxxxxx
Port Name: 10000000 C938D229
Node Name: 20000000 C938D229
Topology: Auto Topology: Loop first(Default)
WWN
1.Configure Boot Device
2.Configure This Adapter's Parameters
Enter a Selection:_
Enter <x> to Exit <d> to Default Values <Esc> to Previous Menu
6
サーバ側 WWN インスタンス管理表に、物理アドレスと WWN を記入します。
以下に記入例を示します。
Host name
IP Address
Server#1
192.168.0.10
WWN
slot0
10 00 00 00 C9 38 D2 29
5000
10
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SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0
第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
• 記入内容の詳細
以下に、サーバ側 WWN インスタンス管理表の記入内容の詳細を示します。
7
Host name:
サーバのホスト名を記入します。
IP address:
サーバの IP アドレスを記入します。
物理スロット名 :
ファイバチャネルカードが装着されているスロット位置を記入します。
装着位置については、各サーバの取扱説明書を参照してください。
ファイバチャネル
カードの WWN:
手順 5 で確認した「Port Name」の値を記入します。
インスタンス名 :
記入する必要はありません。
物理アドレス :
手順 5 で確認した「I/O Base」の値を記入します。
ケーブルタグ表示 :
接続経路(接続デバイス/接続ポートの関係)が判断しやすいタグ名
を記入してください。
1
[ x ] キーを押します。
LightPulse BIOS Utility が終了します。
ファイバチャネルカードを 2 枚以上装着する場合は、サーバの電源を切断した後、手順
2 ~手順 7 の作業を、カードの枚数分繰り返してください。
8
Linux がファイバチャネルカードを認識していることを確認します。
各ファイバチャネルカードの情報を取得したら、以下の手順で Linux がファイバチャネ
ルカードを認識していることを確認します。
1 すべてのファイバチャネルカードをサーバに装着します。
2 サーバの電源を投入して、Linux を起動します。
3 起動中に「kudzu」
(ハードウェア構成変更自動検出ソフトウェア)によってファイ
バチャネルカードが検出されます。以下の画面が表示されたら「Ignore」を選択し
ます。
[Tab] キーで項目を移動し、[Enter] キーで項目を選択してください。
4 ログイン画面で root でログインします。
5 仮想端末(ターミナル)で lspci コマンドを実行して、ファイバチャネルカードが認
識されていることを確認します。
# lspci
11
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1.7 ファイバチャネルスイッチ (ETERNUS SN200 series) の設定
lspci コマンドを実行すると Linux が認識した PCI カードのリストが出力されます。
ファイバチャネルカードを 2 枚装着している場合は、出力されたリストの中に以下の
ような行が存在することを確認します。
03:04.0 Fibre Channel: Emulex Corporation LP9802 Fibre Channel Adapter (rev 01)
03:05.0 Fibre Channel: Emulex Corporation LP9802 Fibre Channel Adapter (rev 01)
先頭の「03:04.0」は、カードが装着されている PCI スロットの PCI Bus 番号 (=03)、
Device 番号 (=04)、Function 番号 (=0) を表しています。
6 確認が終了したら、Linux を停止して、サーバの電源を切断します。
# shutdown -h now
1.7
ファイバチャネルスイッチ (ETERNUS SN200 series)
の設定
サーバと ETERNUS SX300S を、ファイバチャネルスイッチを経由して接続する場合に必要な設
定について説明します。
1.7.1
事前確認事項
サーバおよび ETERNUS SX300S の各設定が完了していることを確認してください。
• サーバの設定
- ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN の取得
「1.6 ファイバチャネルカードの設定」(P.9) 参照
1.7.2
ファイバチャネルスイッチ使用時の留意事項
ファイバチャネルスイッチを使用する際には、以下の事項に留意してください。
• ファイバチャネルスイッチは、ETERNUS SN200 series を使用してください。
• ETERNUS SN200 series を使用する場合は、ETERNUS SN200 series に添付の取扱説
明書、および設定手順書をよくお読みになった上で、設定を行ってください。
1.7.3
ファイバチャネルスイッチの設定
ファイバチャネルスイッチの設定を行います。
設定方法については、『ETERNUS SX300, SX300S ディスクアレイ サーバ接続ガイド ファイバ
チャネルスイッチ設定編』を参照してください。
12
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.8
サーバと ETERNUS SX300S の接続
ETERNUS SX300S とサーバの電源が切断されていることを確認します。
サーバにファイバチャネルカードを装着した後で、サーバと ETERNUS SX300S 間をファイバ
チャネルケーブルで接続します。
ファイバチャネルケーブルで接続後、ETERNUS SX300S の電源を投入してください。
注意:
1
ETERNUS SX300S は電源投入後、約 3 分で稼動状態となります。サーバの電源を投入す
る際は、ETERNUS SX300S が稼動状態になっていることを確認してから投入してくださ
い。稼動状態になる前にサーバの電源を投入すると、サーバから ETERNUS SX300S のボ
リュームを正しく認識できません。
ETERNUS SX300S はサーバとの直接接続(FC-AL 接続)とファブリック
接続を自動認識するため、接続形態(トポロジー)の設定は不要です。
1.9
ファイバチャネルカードドライバのインストール
ここでは PG-FC106 を例に説明します。PG-FC107, PG-FC201 の場合も同様の手順になります。
1.9.1
ファイバチャネルカードドライバのインストール状態確認
ファイバチャネルカードドライバをインストールする前に、必要なファイバチャネルカードドラ
イバがすでにインストールされているかどうかを確認します。
以下の手順で確認します。
1
ファイバチャネルカードドライバ lpfc のロード
1 lsmod コマンドで lpfc がロードされているかどうかを確認します。
# lsmod
lpfc がロードされている場合、以下のように出力されます。
lpfc
139553
0
lsmod コマンド実行の結果、lpfc がロードされていない場合は、
以下のように modprobe
コマンドで lpfc をロードします。
# modprobe lpfc
13
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1.9 ファイバチャネルカードドライバのインストール
2 modprobe コマンド実行後、再度 lsmod コマンドで lpfc がロードされているかどうかを
確認します。
modprobe コマンドで lpfc がロードされない場合は、サーバと装置が正しく接続され
ているかどうかを確認してください。
lpfc がロードされている場合、以下の手順 3 の確認を行ってください。
2
ファイバチャネルカードドライバのバージョン確認
less コマンドや vi コマンドなどで「/sys/class/scsi_host/host<x>/lpfc_drvr_version」ファイ
ルを参照し、lpfc のバージョンを確認します(<x> はシステムによって異なる数字です。
例:/sys/class/scsi_host/host3/lpfc_drvr_version)
。
RHEL4 Update 1 環境では、OS インストール時に標準でインストールされる lpfc ドライバ
を使用します。以下のように「8.0.16.6_x2」となっている場合、すでに必要なファイバ
チャネルカードドライバはインストールされています。
「1.9.2 ファイバチャネルカードド
ライバのインストール」(P.15) と「1.9.3 ファイバチャネルカードドライバの設定」(P.16)
はスキップし、
「1.9.4 ETERNUS SX300S の認識状態の確認」(P.17) から実施してください。
1 以下のコマンドにより、/sys/class/scsi_host/host<x>/lpfc_drvr_version の <x> の数字
を確認します。
# ls /proc/scsi/lpfc
以下のように出力された場合、<x> には 2 か 3 が入ることになります。
2
3
2 以下のコマンドを実行します。
以下では、/sys/class/scsi_host/host3/lpfc_drvr_version ファイルを参照する手順を示しま
す。
# less /sys/class/scsi_host/host3/lpfc_drvr_version
以下のように出力された場合、ドライバのバージョンが「8.0.16.6_x2」であることが
わかります。
Emulex LightPulse Fibre Channel SCSI driver 8.0.16.6_x2
「8.0.16.6_x2」となっていない場合は、以下の手順 3 を実施して lpfc を入れ換えてく
ださい。
3
別バージョンのファイバチャネルカードドライバの退避
以下の手順で、別バージョンの lpfc を退避して、lpfc 8.0.16.6_x2 をインストールできるよ
うにします。
1 既存の lpfc ドライバがロードされている場所を確認します。
# modinfo lpfc | grep filename
lpfc ドライバがインストールされている場合は、以下のようにインストールされてい
る場所が表示されます。
filename:
/lib/modules/2.6.9-11.ELsmp/kernel/drivers/scsi/lpfc/lpfc.ko
14
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
2 既存の lpfc ドライバの名前を変更します。
#
#
#
#
cd
mv
cd
mv
/lib/modules/2.6.9-11.EL/kernel/drivers/scsi/lpfc/
lpfc.ko lpfc.ko.org
/lib/modules/2.6.9-11.ELsmp/kernel/drivers/scsi/lpfc/
lpfc.ko lpfc.ko.org
3 lpfc をアンロードします。
# rmmod lpfc
1
4 「1.9.2 ファイバチャネルカードドライバのインストール」(P.15) の手順 1 から実施し
てください。
1.9.2
ファイバチャネルカードドライバのインストール
サーバを起動して、ファイバチャネルカードのドライバをインストールします。
手順を以下に示します。
なお、以降の作業は、すべて root 権限で行ってください。
RHEL4 Update 1 の場合、OS インストール時に標準でインストールされる lpfc ドライバを使用し
ます。
注意:
富士通製以外の IA サーバをご使用の場合は、手順が異なるため、サーバやファイバチャ
ネルカードドライバの説明書を参照して、lpfc ドライバをインストールしてください。
1
lpfc ドライバがインストールされていない場合は、以下の Web サイトから、
インストールキットをダウンロードして適用してください。
http://www.fmworld.net/cgi-bin/drviasearch/drviaindex.cgi
Web サイトでは、以下のように項目を指定して検索します。
バージョンが 2.6.9-11.EL 版のインストールキットをダウンロードしてください。
2
製品名:
PRIMERGY の製品名
型名:
PRIMERGY の型名
カテゴリ:
カテゴリ選択なし
OS:
現在、サーバにインストールされている OS
添付ソフト/
ドライバ名称:
選択なし
インストールキットを適用後、less コマンドや vi コマンドなどで「/sys/class/
scsi_host/host<x>/lpfc_drvr_version」ファイルを参照し、lpfc のバージョンを
確認します(<x> はシステムによって異なる数字です。例:/sys/class/
scsi_host/host3/lpfc_drvr_version)
。
以下のように「8.0.16.6_x2」となっている場合、すでに必要なファイバチャネルカードド
ライバはインストールされています。
15
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1.9 ファイバチャネルカードドライバのインストール
1 以下のコマンドにより、/sys/class/scsi_host/host<x>/lpfc_drvr_version の <x> の数字
を確認します。
# ls /proc/scsi/lpfc
以下のように出力された場合、<x> には 2 か 3 が入ることになります。
2
3
2 手順 1 で確認した数字に対して、/sys/class/scsi_host/host<x>/lpfc_drvr_version ファ
イルを参照します。
以下では、/sys/class/scsi_host/host3/lpfc_drvr_version ファイルを参照する手順を示しま
す。
# less /sys/class/scsi_host/host3/lpfc_drvr_version
以下のように「8.0.16.6_x2」と出力されている場合は、lpfc ドライバが正しくインス
トールされています。
Emulex LightPulse Fibre Channel SCSI driver 8.0.16.6_x2
1.9.3
ファイバチャネルカードドライバの設定
ファイバチャネルカードドライバの設定を行います。
手順を以下に示します。
なお、以降の作業は、すべて root 権限で行ってください。
1
インストール後の設定を行います。
ETERNUS SX300S に対しては、ファイバチャネルカードドライバに以下の設定を行って
ください。
1 /etc/modprobe.conf に以下を追加します。
alias scsi_hostadapterN lpfc
options lpfc lpfc_topology=yy
注意:
• scsi_hostadapterN の N はほかのファイバチャネルカードや SCSI カードと競
合しない数字 (1,2,...98) を指定してください。
99 (scsi_hostadapter99) は RDAC ドライバが使用するため指定しないでくだ
さい。
• lpfc_topology=yy の yy には以下の値を指定してください。
ファブリック接続の場合:
2
FC-AL 接続の場合:
4
16
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
• SANtricity® RDAC ドライバをインストールした後で、/etc/modprobe.conf の
設定を変更した場合は、以下のコマンドを実行して RDAC ドライバ用初期
RAM ディスクイメージを再作成する必要があります。
# /usr/sbin/mppUpdate
2
ファイバチャネルカードと ETERNUS SX300S がケーブルで接続されているこ
とを確認します。
3
以下のコマンドを実行して、lpfc ドライバがロードされているかどうか確認し
ます。
1
# lsmod | grep lpfc
lpfc がロードされている場合は、以下のように表示されます。この場合はドライバの設定
が完了しています。
lpfc
1.9.4
139553
0
ETERNUS SX300S の認識状態の確認
1
/proc/scsi/scsi で ETERNUS SX300S が認識されていることを確認します。
# less /proc/scsi/scsi
ETERNUS SX300S が認識されている場合、出力メッセージ中に以下のようなエントリー
が表示されます。
以下の構成の場合に出力されるメッセージを例に説明しています。
• 装置に LUN0, LUN1, LUN7 の 3 つのボリュームが存在している
• 2 枚のファイバチャネルカードが同じ装置にマルチパス構成で接続している
• オンボードの SCSI コントローラーに 2 つの SCSI 装置が接続している
SCSI
1
SCSI
Model: AAAAA
scsi0
scsi1
scsi2
scsi3
2
Model: BBBBBB
1
ETERNUS SX300S
1
Controller
A
LUN0 Model: SX300S
LUN1 Model: SX300S
2
2
Controller
B
LUN7 Model: Universal Xport
注 1)scsi0, scsi1 はオンボードの SCSI コントローラー
注 2)scsi2, scsi3 はファイバチャネルカード
17
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1.9 ファイバチャネルカードドライバのインストール
• 出力メッセージ例
1
Attached devices:
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: XXXX
Model: AAAAA
Type: Direct-Access
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 08 Lun:
Vendor: YYYY
Model: BBBBBB
Type: Processor
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type:
Direct-Access
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type:
Direct-Access
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: FUJITSU Model: Universal
Type:
Direct-Access
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type:
Direct-Access
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type:
Direct-Access
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun:
Vendor: FUJITSU Model: Universal
Type:
Direct-Access
00
LUN0, LUN1, LUN7
Rev: 1234
ANSI SCSI revision: 03
00
Rev: 1
ANSI SCSI revision: 02
00
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
01
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
07
Xport
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
00
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
01
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
07
Xport
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
2
LUN0, LUN1, LUN7
2 枚のカードが同じ装置に接続してあるマルチパス構成の場合、同じ装置のボリュームを
2 枚のカードが認識するため、出力される LUN のエントリー数は倍になります。
注意:
引き続き SANtricity® と RDAC ドライバをインストールするため、lpfc をロードしたまま
にしておいてください。
18
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.10
SANtricity® のインストール
『ETERNUS SX300S SANtricity® インストールガイド Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4
for x86)) 編』に従って、SANtricity® をインストールしてください。
イン スト ール 後は、『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユ ーザ ーガ イド 概要 編』、
『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド Enterprise Management Window 編』、およ
び『ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編』に従って設定
を行ってください。
1
ロケールに関する環境変数が日本語になっている場合、SANtricity® の動作に不具合が発生する
おそれがあります。
そのため、SANtricity® インストール時、および使用時には、環境変数 LC_ALL の設定を必ず以
下のように変更してください。
設定方法:
仮想端末(ターミナル)で以下のコマンドを実行します。
# export LC_ALL=C
このコマンド実行以降は、基本的にこの仮想端末上で実行するコマンドの環境変数 LC_ALL
は C に設定されます。設定後に、SANtricity® 関連のコマンドを実行してください。
なお、LC_ALL を C に設定すると、SANtricity® のダイアログウィンドウなどの表示はすべて
英語になります([ 取消 ] ボタンが [Cancel] ボタンになるなど)。
■
注意事項
(1) 初期 RAM ディスクイメージ再作成に関する注意事項
RDAC ドライバをインストールした後に初期 RAM ディスクイメージを再作成する場合は、
mkinitrd コマンドではなく、mppUpdate コマンドを使用する必要があります。初期 RAM ディ
スクイメージの再作成は、イーサネットカードドライバや SCSI ドライバを追加または更新
した場合などに行います。
mppUpdate コマンドについて
mppUpdate コマンドは RDAC ドライバをインストールするときにインストールされるコマン
ドです。
mppUpdate コマンドを引数なしで実行すると、以下の処理が実行されます。
1 /etc/modprobe.conf に /opt/mpp/modprobe.conf.mppappend の内容を追加します。
2 「/var/mpp/devicemapping」ファイルに装置名が登録されていない場合は、追加しま
す。
3 /opt/mpp/mppmkinitrd を実行し、RDAC ドライバインストール時に作成された初期
RAM ディスクイメージ(例:/boot/mpp-2.6.9-11.ELsmp.img など)を更新します。
その初期 RAM ディスクイメージには /var/mpp/devicemapping と /etc/mpp.conf も含
まれています。
- /opt/mpp/mppmkinitrd は mkinitrd に RDAC 用の処理を追加したスクリプトです。
- /var/mpp/devicemapping は仮想ターゲット ID と装置名の対応が登録されていま
す。仮想ターゲット ID は RDAC ドライバが装置に割り当てる ID であり、この
ファイルにより RDAC ドライバは複数の装置の認識順を固定化しています。
- /etc/mpp.conf は RDAC ドライバの設定が記載されています。
19
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1.10 SANtricity® のインストール
誤って mkinitrd コマンドを使用して初期 RAM ディスクイメージを再作成し、その初期
RAM ディスクイメージを使用して起動するようにブートローダ (grub) を設定した後に、
サーバを再起動した場合は、RDAC ドライバがロードされないため、以下のような現象
が発生することがあります。
- サーバを再起動後、SANtricity® Enterprise Management Window を起動しても、装置を
認識できない
- サーバを再起動する前はマウントできた LUN(ボリューム)が、再起動後はマウン
トできない
- hot_add コマンドを実行すると、以下のエラーメッセージが表示される
Error, Not enough data to go ahead
このような場合の対応方法については、『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユー
ザーガイド 概要編』の「4.9 装置が認識できなくなってしまった場合」を参照してくださ
い。
(2) ファイバチャネルカードドライバを変更または更新する場合の注意事項
ファイバチャネルカードドライバの種類を変更したり、バージョンアップなどで更新する場
合は、そ の 新し いフ ァ イバ チャ ネ ルカ ード ド ライ バを イ ンス トー ル する こと に 加え、
SANtricity® をアンインストールし、再インストールする必要があります。
これは、SANtricity® の RDAC ドライバをインストールするときにロードされているファイバ
チャネルカードドライバに合わせて RDAC ドライバの設定が作成されるためです。
(3) 起動カーネルを変更する場合の注意事項
CPU を増設するなどして起動カーネルを変更する場合は、変更前のカーネルで起動している
状態で SANtricity® をアンインストールして、カーネルを変更した後に SANtricity® を再イン
ストールする必要があります。
これは、SANtricity® の RDAC ドライバをインストールするときに動作しているカーネルに合
わせて RDAC ドライバが作成されるためです。
以下に手順(例)を示します。
すでにサーバに CPU が 1 つ搭載されており、
「/boot/grub/grub.conf」ファイルに設定されてい
る起動カーネルが「vmlinuz-2.6.9-11.EL」
(シングルプロセッサ用のカーネル)である場合を
例に説明します。
1 SANtricitiy® をアンインストールする前に、以下のファイルをバックアップしておき
ます。
- 「/var/opt/SM/」ディレクトリ以下のすべてのファイル
- 「/var/mpp/devicemapping」ファイル
2 SANtricity® をアンインストールします。
3 「/boot/grub/grub.conf」ファイルを編集し、起動カーネルを
「vmlinuz-2.6.9-11.ELsmp」(マルチプロセッサ用のカーネル)に変更します。
4 サーバの電源を切断します。
5 CPU を増設して、サーバを起動します。
6 SANtricity® をインストールします。
7 手順 1 でバックアップしたファイルをリストアします。
20
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.11
ETERNUS SX300S の設定
SANtricity® を使用して、ETERNUS SX300S のボリュームマッピングの設定を行います。
ボリュームマッピングは、デフォルトの構成からボリュームの構成を変更する場合に必要となり
ます。ボリュームマッピングの設定は、SANtricity® の設定画面 (Array Management Window) を起
動して、ツールバーの [Mappings] から実施してください。ボリュームマッピング設定の詳細に
ついては、『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編』および『ETERNUS
SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編』を参照してください。
1
注意:
SANshare® オプションを導入した ETERNUS SX300S は、出荷時にすべてのボリュームが
「Default Group」にマッピングされています。このため、各ボリュームは複数のサーバか
ら共有可能な状態となっており、そのままお使いになるとデータの不整合を招くことに
なります。必ずストレージ・パーティショニングの設定を行って、正しくマッピングし
なおしてください。
1.12
サーバの再起動
ETERNUS SX300S に接続した各サーバを再起動して SANtricity® の設定を有効にします。
1.13
接続されているデバイスの確認
SANtricity® の Enterprise Management Window または Array Management Window で、ETERNUS
SX300S の接続状態を確認します。
• ETERNUS SX300S の状態の確認
ETERNUS SX300S の状態が、「Optimal(正常)」であることを確認します。
詳細 は、『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユ ーザ ーガ イド Enterprise Management
Window 編』の「管理対象装置状態の監視」を参照してください。
• 接続されているボリュームの確認
ETERNUS SX300S のボリュームの状態を確認します。
詳細は、『ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編』
の「装置に関する情報の表示」を参照してください。
• コントローラーの状態の確認
ETERNUS SX300S のコントローラーの状態を確認します。
詳細は、『ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編』
の「装置に関する情報の表示」を参照してください。
• 特殊ファイル(デバイスノード)と ETERNUS SX300S のボリュームの確認
以下に確認手順を示します。
1 SMutil パッケージに含まれる SMdevices コマンドを、以下のように引数なしで実行し
ます。
# SMdevices
21
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1.14 ETERNUS SX300S のネットワーク設定
以下のように出力されます(1 行 1 エントリーです)。
/dev/sdb (/dev/sg4) [Storage Array SX3RS2B-900005, Volume 1,
LUN 0, Volume ID <600a0b800017ded8000003d243af59c4>
(Controller-A): Path Info Unavailable]
/dev/sdc (/dev/sg5) [Storage Array SX3RS2B-900005, Volume 2,
LUN 1, Volume ID <600a0b800017ded8000003d543af652c>
(Controller-A): Path Info Unavailable]
[ 解説 ]
/dev/sdb :
Linux における SCSI disk ドライバの特殊ファイル名です。
/dev/sg3 :
Linux における SCSI generic ドライバの特殊ファイル名です。
SX3RS2B-000016:
装置の名前です。
Volume 1 :
ETERNUS SX300S のボリューム番号です。
LUN 0
ETERNUS SX300S のボリューム番号にマッピングされている LUN で
す。
:
Volume ID <...> :
ボリュームの ID です。
Controller-A :
ボリュームの担当コントローラーです。
注意:
• ETERNUS SX300S の構成を出荷時の構成から変更する場合は、ボリュームの削除
と再作成が必要になります。
詳細は、
『ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management
Window 編』の「ボリュームの削除」および「装置ボリュームの作成」を参照して
ください。
• ボリュームのデフォルトホストタイプは変更しないでください。
• ボリュームの削除、作成を行った後は、サーバにボリュームを認識させるため、
サーバを再起動する必要があります。
• 装置のボリューム数が多いときは、SMdevices コマンドの出力のすべてが、ボ
リュームに対応した SCSI disk ドライバの特殊ファイルになるわけではありません
(認識できるボリューム数は、サーバの OS に依存します。)
。
SMdevices コマンドは、SCSI generic ドライバの特殊ファイルに対応した SCSI
disk ドライバの特殊ファイルを出力します。SCSI generic ドライバは、ディスクデ
バイスだけでなく、プロセッサデバイスやテープデバイスも特殊ファイルとして割
り当てるため、システムによっては、ディスクデバイス以外も特殊ファイルに割り
当てられることになります。
1.14
ETERNUS SX300S のネットワーク設定
SANtricity® の Array Management Window (AMW) から、
ETERNUS SX300S のネットワーク設定を
行います。
詳細は、
『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編』の「3.5 装置のネット
ワーク設定」を参照してください。
22
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第 1 章 PRIMERGY, IA サーバ
1.15
リモート通報設定
ETERNUS SX300S には、装置に異常が発生した場合に、電子メール (E-mail) や SNMP (Simple
Network Management Protocol) トラップメッセージで異常を通知する機能(アラート通報)があ
ります。この機能を使用して、富士通リモートサポートセンターによるリモート通報サービスが
ご利用いただけます。リモート通報サービスは、製品保証期間内は無償でご利用になれます。
このサービスをご利用になる場合は、『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド
概要編』の「1.4.2 アラート通報の設定」および「2.3 リモートメンテナンス」を参照して、必要
な設定を行ってください。
1.16
1
ファイルシステムの作成
Linux が ETERNUS SX300S のボリュームを認識すれば、以下の処理を行うとアクセスできるよ
うになります。
• 区画設定
• 区画フォーマット
• 区画マウント
1.16.1
区画設定
1 つのボリュームは fdisk コマンドで最大 15 個までの区画(パーティション)に分けられます。
1
root 権限で、SMdevices コマンドを使用して区画を作成するボリュームと特殊
ファイルの対応を調べます。
ここでは /dev/sdb に区画を設定します。
2
以下のように fdisk コマンドを入力します。
# fdisk /dev/sdb
fdisk を起動すると、以下のように表示されコマンド入力できます。
(m
):
23
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1.16 ファイルシステムの作成
3
例として、区画を 1 つ作成します。
(m
) : n
e
p
(1-4)
p
(1-4) : 1
1
(1-1014, default 1) : <Enter>
(
CYL)
Using default value 1
+
+
default 1014) : <Enter>
M
(
+
K (1-1014,
CYL)
Using default value 1014
(m
) : p
Disk /dev/sdg: 1610 MB, 1610612736 bytes
50 heads, 62 sectors/track, 1014 cylinders
Units =
of 3100 * 512 = 1587200 bytes
Boot
Start
/dev/sdg1
1
(m
End
Blocks
1014
1571669
Id
83
System
Linux
) : w
同様の手順で、他のボリュームに対する区画も作成してください。
1.16.2
区画フォーマット
fdisk で定義した区画を、Linux ファイルシステムで使用できるようにフォーマットします。
1
mkfs コマンドで以下のように区画ごとにフォーマットします。
# mkfs /dev/sdb1
または
# mkfs -j /dev/sdb1
ジャーナルファイルシステムを使用する場合は「-j」を指定してください。
1.16.3
区画マウント
ディレクトリを作成し、マウントします。
1
mkdir でマウントポイントになるディレクトリを作成します。
# mkdir /mnt/raid
# mkdir /mnt/raid/b
# mkdir /mnt/raid/c
24
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2
ディレクトリをマウントします。
# mount /dev/sdb1 /mnt/raid/b
# mount /dev/sdc1 /mnt/raid/c
1.16.4
1
区画のアクセス
マウント完了後は、マウントポイントにアクセスすることで、ETERNUS SX300S のボリューム
をアクセスすることになります。たとえば、/tmp 配下の全ファイルを /mnt/raid/b にコピーし、結
果を確認するには以下のように入力します。
# cp /tmp/* /mnt/raid/b
# ls -l /mnt/raid/b
すべてのボリュームに対しアクセスできれば正常です。
1.16.5
区画の自動マウント
Linux を起動時に ETERNUS SX300S を自動マウントすることができます。自動マウントが必要
な場合、/etc/fstab に追加定義します。
1
エディタで「/etc/fstab」を開きます。
たとえば、以下のように追加します。
# This file is edited by fstab-sync - see 'man fstab-sync' for details
LABEL=/
/
ext3
defaults
1
1
LABEL=/boot
/boot
ext3
defaults
1
2
none
/dev/pts
devpts
gid=5,mode=620 0
0
none
/dev/shm
tmpfs
defaults
0
0
none
/proc
proc
defaults
0
0
none
/sys
sysfs
defaults
0
0
LABEL=SWAP-sda3 swap
swap
defaults
0
0
/dev/hdc
/media/cdrom
auto
pamconsole,exec,noauto,managed 0 0
/dev/fd0
/media/floppy auto
pamconsole,exec,noauto,managed 0 0
/dev/sdb1
/mnt/raid/b
ext2(*1) defaults
0
2
/dev/sdc1
/mnt/raid/c
ext2(*1) defaults
0
2
*1:
2
mkfs コマンドで指定したファイルシステムによって ext2 または ext3 を指定します。
ファイルを更新してエディタを終了します。
fstab の各パラメーターの意味は、以下のコマンドで表示できます。
# man fstab
25
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1.16 ファイルシステムの作成
注意:
/etc/fstab で ETERNUS SX300S の自動マウントを指定すると、Linux ブート時に次のよう
な警告メッセージが表示されることがあります。
これはサーバと ETERNUS SX300S 間のパスが接続されたことを意味しており、
正常です。
!lpfc0:051:FCP error:Check condition
!lpfc0:051:FCP Check condition data
Data: 3c829d17 19 21 0
Data: 60070 40000000 0 80010229
26
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ETERNUS SX300S
SANtricity® インストールガイド
Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 編
はじめに
本書は、ディスクアレイ管理ソフトウェア「SANtricity®」のインストール方法について説明し
ています。
本書に従って、SANtricity® をインストールしてください。
2006 年 1 月
本書の内容と構成
本書は以下に示す章で構成されています。
● 第 1 章 SANtricity® のインストール
Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 用の SANtricity® のインストールについて
説明します。
● 第 2 章 SANtricity® のアンインストール
Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 用の SANtricity® のアンインストールにつ
いて説明します。
関連マニュアルについて
本書の関連マニュアルとして以下のものが用意されています。
• ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編
• ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編
• ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド
Enterprise Management Window 編
• ETERNUS SX300S ディスクアレイ 取扱説明書
• ETERNUS SX300S ディスクアレイ セットアップガイド 設置編
• ETERNUS SX300S ディスクアレイ セットアップガイド 設定編 Linux 用
• ETERNUS SX300, SX300S ディスクアレイ サーバ接続ガイド
ファイバチャネルスイッチ設定編
• ETERNUS SX300, SX300S 監視設定手順書
i
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はじめに
商標について
• SANtricity および SANshare は、Engenio Information Technologies, Inc. の登録商標です。
• Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における商標、あるいは登録商標です。
• Red Hat、RPM および Red Hat をベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc. の
米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
• Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米
国 Sun Microsystems,Inc. の商標または登録商標です。
• その他一般に、会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。
本書の表記について
■
製品名の表記
Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) および Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86) を、あわせ
て Linux と表記しています。
■
本文中の表記
• コマンドのパラメーターや出力例などで、値や文字列が可変であることを表す場合、斜
体(イタリック体)の文字を使用しています。
• コマンドの出力メッセージに使用される言語は環境設定に依存する場合がありますが、
本書では主に英語表記を使用しています。
All Rights Reserved, Copyright © 富士通株式会社 2006
ii
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
目次
第 1 章 SANtricity® のインストール ..........................................1
1.1
1.2
1.3
1.4
1.4.1
1.4.2
1.5
1.6
1.6.1
1.6.2
1.7
CD-ROM の構成 ............................................................................1
サポート環境 .................................................................................2
ソフトウェアの種類 ......................................................................2
インストール時の注意点 ...............................................................3
インストール前の確認 ......................................................................................................3
インストールの実行とアカウント ....................................................................................6
1
2
すでにインストール済みのソフトウェアパッケージを
再インストールする場合 ...............................................................6
各ソフトウェアパッケージのインストール ..................................6
サーバにインストールする場合 ........................................................................................7
リモート管理端末にインストールする場合 ....................................................................20
参考情報 ......................................................................................26
第 2 章 SANtricity® のアンインストール .................................29
2.1
2.2
サーバにインストールした SANtricity® をアンインストール
する場合 ......................................................................................30
リモート管理端末にインストールした SANtricity® を
アンインストールする場合 .........................................................32
iii
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
目次
iv
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第1章
SANtricity® のインストール
本章では、Linux 用の SANtricity® のインストールについて説明します。
1.1
1
CD-ROM の構成
SANtricity® の CD-ROM には、以下の構成でファイルが格納されています。
なお、ここではインストールに必要なファイルのみ記載しています。
•
•
•
•
•
•
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMagent-LINUX-1.i386.rpm
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMclient-LINUX-1.noarch.rpm
install/32bit_x86/RHEL4/native/rdac-LINUX-source.tar.gz
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMruntime-LINUX-1.i586.rpm
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMutil-LINUX-1.i386.rpm
install/32bit_x86/RHEL4/SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin
それぞれのファイルについて説明します。
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMagent-LINUX-1.i386.rpm
SANtricity® Storage Manager Agent のインストールに必要なファイルです。
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMclient-LINUX-1.noarch.rpm
SANtricity® Storage Manager Client のインストールに必要なファイルです。
install/32bit_x86/RHEL4/native/rdac-LINUX-source.tar.gz
RDAC のインストールに必要なファイルです。
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMruntime-LINUX-1.i586.rpm
SANtricity® Storage Manager Runtime のインストールに必要なファイルです。
install/32bit_x86/RHEL4/native/SMutil-LINUX-1.i386.rpm
SANtricity® Storage Manager Utilities のインストールに必要なファイルです。
install/32bit_x86/RHEL4/SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin
SANtricity® のインストーラです。
SANtricity® 関連マニュアルの最新版は、以下のサイトで公開されています。必要に応じてダウ
ンロードしてください。
• ETERNUS SX300
日本語版:http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/iadiskarray/sx300/download/
• ETERNUS SX300S
日本語版:http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/iadiskarray/sx300s/download/
1
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1.2 サポート環境
1.2
サポート環境
● 対応 OS
Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)
注意:
Itanium, EM64T はサポート対象外です。
1.3
ソフトウェアの種類
ここでは、インストールするソフトウェアについて説明しています。
ソフトウェアパッケージの種類
説明
SANtricity® Storage Manager Agent
(SMagent)
装置の構成情報、接続状態の管理などをするソフトウェアで
す。
SANtricity® Storage Manager Client
(SMclient)
Array Management Window や Enterprise Management
Window などの操作画面を表示するためのソフトウェアです。
状態監視を行うイベントモニタも含まれています。
SANtricity® Storage Manager Runtime
(SMruntime)
SANtricity® の各ソフトウェアを実行するための JAVA™ 2
Runtime Environment です。
RDAC (SMmpp)
サーバと接続するパス障害時の自動切替「フェイルオーバー」
機能を持つマルチパスドライバソフトウェアです。
hot_add ユーティリティなどのコマンドを提供します。
SANtricity® Storage Manager Utilities
(SMutil)
サーバと装置間のスムーズな運用、および設定をサポートす
るソフトウェアです。
SMdevices を提供します。
ソフトウェアはサーバ(ホストを指します。以降、サーバと呼びます)にインストールする場合
と、リモート管理端末にインストールする場合で手順が異なります。
• サーバの場合
すべてのソフトウェアをインストールします。
• リモート管理端末の場合
SMclient, SMruntime ソフトウェアのみインストールします。
詳しくは、「1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール」(P.6) を参照してください。
2
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第 1 章 SANtricity® のインストール
1.4
インストール時の注意点
以下に、インストールの際に確認していただきたい事項や作業について説明します。
1.4.1
インストール前の確認
1
インストールする前に、以下の点を確認してください。
• ディスプレイ環境
以下のディスプレイ環境を推奨します。
画面の解像度:1024 × 768 ピクセル
画面の色 :16 ビット(数千色)以上
上記の環境が準備できない場合は、最低限以下の環境が必要です。
画面の解像度:800 × 600 ピクセル
画面の色 :8 ビット(256 色)以上
• ディスクスペース
サーバまたはリモート管理端末のローカルハードディスクドライブ上にソフトウェアを
インストールするため、約 180MB のディスクスペースが必要となります。
• サーバと ETERNUS SX300S の接続(サーバにインストールする場合のみ)
SANtricity® をインストールする前に、必ずサーバと装置を接続してください。接続前に
SANtricity® をインストールした場合、正しい接続状態を認識しません。
• ファイバチャネルカードドライバのロード
SANtricity® をインストールする前に、ファイバチャネルカードドライバに関して以下の
事項を確認する必要があります。
- ドライバがインストールされている
- ドライバがロードされている
- ドライバが装置を認識している
ドライバのインストールやロードについては、
『ETERNUS SX300S ディスクアレイ サー
バ接続ガイド Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 編』を参照してください。
装置が認識されていることを確認するには、以下のコマンドを実行してください。
# less /proc/scsi/scsi
出力の中に以下のようなエントリーが存在することを確認します。
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Rev: 0000
Type:
Direct-Access
ANSI SCSI revision: 03
3
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1.4 インストール時の注意点
• ネットワークの設定
ネットワークの設定を適切に実施し、サーバのホスト名の名前解決ができる状態になっ
ている必要があります。名前解決できないと SMclient を起動できません。
以下に、名前解決ができているかどうかの確認手順を示します。
なお、以降の操作は、すべて root 権限で実施してください。
1 以下のコマンドを実行して、名前解決できているかどうかを確認します。
# ping $(hostname) -c 1
2 出力結果を確認します。
以下の例は、ホスト名が foo.bar.org の場合です。
名前解決成功の場合の例:
PING foo.bar.org (10.20.30.40) 56(84) bytes of data.
名前解決失敗の場合の例:
ping unknown host foo.bar.org
名前解決できるようにするための手順は以下のとおりです。
1 ネットワークの設定(IP アドレスとホスト名の設定など)が正しいか確認します。
以下のファイルを確認します。
- /etc/sysconfig/network
キーワード HOSTNAME に適切な名前を設定します。
例:
NETWORKING=yes
HOSTNAME=foo.bar.org
yes
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
キーワード IPADDR などに適切な値を設定します。
例:
DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
1
yes
static
DHCP
NETMASK=255.255.255.0
TYPE=Ethernet
IPADDR=10.20.30.40
GATEWAY=10.20.30.1
Ethernet
IP
eth0
OS
2
eth1
dhcp
備考:
ネットワークの設定は、以下のコマンドで起動する GUI ツールでも可能です。
# system-config-network
4
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第 1 章 SANtricity® のインストール
2 DNS を使用している環境でネットワークを使用している場合は、以下の事項を確認
して DNS を使用できるようにします。
a
b
c
イーサネットケーブルが接続されているかどうか調べ、接続されていない場合は
接続します。
ネームサーバが動作しているかどうか調べ、動作していない場合はネームサーバ
を動作させます。
ネームサーバを動作させることができない場合は、手順 3 を実施してください。
以下のファイルを調べ、DNS を参照する設定になっていない場合は、設定して
ください。
• /etc/resolv.conf
例:
1
IP
nameserver 10.20.30.2
• /etc/host.conf
例:
order hosts,bind
DNS
hosts,bind
/etc/hosts
DNS
3 DNS を使用していない環境でネットワークを使用している場合は、以下のファイル
を設定します。
- /etc/hosts
手順 1 で設定した IP アドレスと hostname の組を登録します。
例:
10.20.30.40
foo.bar.org
3
<IP
<
> <
>
foo
> <
>
4 ネットワークを使用しない、または、ネットワーク設定の前に SMclient を起動した
い場合は、以下のファイルを設定します。
- /etc/sysconfig/network
キーワード HOSTNAME に localhost を設定します。
例:
NETWORKING=yes
HOSTNAME=localhost
- /etc/hosts
localhost に、以下の例のような設定がされていることを確認します。
以下の行がない場合は、追加してください。
例:
127.0.0.1
localhost.localdomain
localhost
上記の手順 1 ~手順 4 で設定ファイルを変更した場合は、Linux を再起動してから名前解
決できるようになったかどうか確認してください。
5
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1.5 すでにインストール済みのソフトウェアパッケージを再インストールする場合
1.4.2
インストールの実行とアカウント
RDAC 以外の SANtricity® の各パッケージは、付属のインストーラ(install ディレクトリ内の
SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin) または rpm コマンドでインストールしてください。
RDAC はコンパイルしてインストールしてください。
また、SANtricity® はサービスプログラムとして登録されますので、インストールは "root" アカ
ウント、または "root" 権限で行ってください。
なお、サービスプログラムとして、以下が登録されます。
• SANtricity® Storage Manager Agent
SANtricity ® から In-Band 接続で装置を管理する際に動作します。
• Storage Manager Event Monitor
イベントモニタの機能です。
1.5
すでにインストール済みのソフトウェアパッケージ
を再インストールする場合
すでに SANtricity® がインストールされている環境で、
再度 SANtricity® をインストールする場合
は、既存の SANtricity® をアンインストールしてから再度インストールしてください。
SANtricity® をアンインストールする手順については、
「第 2 章 SANtricity® のアンインストール」
(P.29) を参照してください。
SANtricity® をインストールする手順については、「1.6 各ソフトウェアパッケージのインストー
ル」(P.6) を参照してください。
1.6
各ソフトウェアパッケージのインストール
ここでは、SANtricity® に含まれるソフトウェアパッケージを、サーバにインストールする手順
について説明しています。
注意:
ロケールに関する環境変数が日本語になっている場合、SANtricity® の動作に不具合が発
生するおそれがあります。
そのため、SANtricity® インストール時、および使用時には、環境変数 LC_ALL の設定を
必ず以下のように変更してください。
設定方法:
仮想端末(ターミナル)で以下のコマンドを実行します。
# export LC_ALL=C
上記コマンド実行以降は、基本的にこの仮想端末上で実行するコマンドの環境変数
LC_ALLはC に設定されます。設定後に、SANtricity®関連のコマンドを実行してください。
なお、LC_ALL を C に設定すると、SANtricity® のダイアログウィンドウなどの表示は、
すべて英語で表示されます([ 取消 ] ボタンが [Cancel] ボタンになるなど)。
6
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第 1 章 SANtricity® のインストール
インストールの手順は、サーバにインストールする場合と、リモート管理端末にインストールす
る場合で異なります。流れは以下のようになります。
■
サーバにインストールする場合
(1)「RDAC 以外のソフトウェアパッケージのインストール」
(2)「RDAC のインストール」
(3)「OS の再起動」
1
(4)「OS 再起動後の確認」
なお、
「RDAC 以外のソフトウェアパッケージのインストール」は、
「インストーラを使用して
インストールする場合」と「コマンドラインからインストールする場合」の 2 通りの方法があり
ます。インストール手順については、
「1.6.1 サーバにインストールする場合」(P.7) を参照してく
ださい。
■
リモート管理端末にインストールする場合
(1)「SMruntime, SMclient ソフトウェアパッケージのインストール」
(2)「SMclient 起動前の設定」
(3)「SMclient の起動確認」
なお、
「SMruntime, SMclient ソフトウェアパッケージのインストール」は、
「インストーラを使用
してインストールする場合」と「コマンドラインからインストールする場合」の 2 通りの方法が
あります。インストール手順については、「1.6.2 リモート管理端末にインストールする場合」
(P.20) を参照してください。
以下に、各手順を示します。
1.6.1
サーバにインストールする場合
1.6.1.1
RDAC 以外のソフトウェアパッケージのインストール
ここでは、RDAC 以外のソフトウェアパッケージをインストールする手順を示します。
■
インストーラを使用してインストールする場合
1
環境変数 LC_ALL の設定を C に変更します。
# export LC_ALL=C
2
サーバの CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入します。
以降、/media/cdrom に CD がマウントされたことを前提として説明します。
7
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
3
以下のコマンドでインストーラを起動します。
# cd "/media/cdrom/install/32bit_x86/RHEL4/"
# ./SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin
→ [Introduction] 画面が起動します。
注意:
SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin を実行した仮想端末に以下のいずれかの Warning
メッセージが出ることがありますが、動作に影響ありません。
Warning: Cannot convert string "-watanabe-mincho-medium-r-normal*-140-*-*-c-*-jisx0208.1983-0" to type FontStruct
Warning: Cannot convert string "-sony-fixed-medium-r-normal-*-140-*-*-c-*-jisx0201.1976-0" to type FontStruct
4
[Next] ボタンをクリックします。
→ [Select Installation Type] 画面が表示されます。
8
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
第 1 章 SANtricity® のインストール
5 「Typical (Full Installation)」を選択し、[Next] ボタンをクリックします。
RDAC 以外の SANtricity® のすべてのソフトウェアがインストールされます。
1
→ [Pre-Installation Summary] 画面が表示されます。
注意:
以下のような警告画面が表示された場合、[OK] ボタンをクリックして先に進んで
ください。
• [Overwriting Warning] 画面
9
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
• [Multi-Pathing Driver Warning] 画面
6
[Install] ボタンをクリックして、インストールを開始します。
→ インストールが完了すると、[Install Complete] 画面が表示されます。
7
[Done] ボタンをクリックして画面を閉じます。
10
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第 1 章 SANtricity® のインストール
■
コマンドラインからインストールする場合
1
環境変数 LC_ALL の設定を C に変更します。
# export LC_ALL=C
2
1
サーバの CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入します。
以降、/media/cdrom に CD がマウントされたことを前提として説明します。
3
以下を実行して、ディレクトリを移動します。
# cd "/media/cdrom/install/32bit_x86/RHEL4/native/"
4
以下を実行して、SMruntime をインストールします。
# rpm -ivh SMruntime-LINUX-1.i586.rpm
注意:
SMruntime は必ず最初にインストールしてください。
5
以下を実行して、SMclient をインストールします。
# rpm -ivh SMclient-LINUX-1.noarch.rpm
6
以下を実行して、SMutil をインストールします。
# rpm -ivh SMutil-LINUX-1.i386.rpm
7
以下を実行して、SMagent をインストールします。
# rpm -ivh SMagent-LINUX-1.i386.rpm
→ コマンド実行後、しばらくすると SMagent が起動したことを示す以下のようなメッ
セージが表示されます。
SANtricity Storage Manager Agent, Version 09.12.A9.01
Built Wed Oct 19 14:39:59 CDT 2005
Checking device /dev/sda (/dev/sg0) : Skipping
Checking device <n/a> (/dev/sg1) : Skipping
Checking device /dev/sdb (/dev/sg2) : Skipping
Checking device /dev/sdc (/dev/sg3) : Skipping
Checking device /dev/sdd (/dev/sg4) : Activating
Checking device /dev/sde (/dev/sg5) : Skipping
Checking device /dev/sdf (/dev/sg6) : Skipping
Checking device /dev/sdg (/dev/sg7) : Activating
Running...
11
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
注意:
SMagent インストール時に、自動的に SMagent が起動されます。このとき、以下
のエラーメッセージが出て SMagent の起動に失敗した場合は、
「レガシーソフト
ウェアの開発」パッケージをインストールしてください。
/opt/SM9/jre/bin/i386/native_threads/java: error while loading shared libraries:
libstdc++-libc6.1-1.so.2: cannot open shared object file: No such file or directory
1.6.1.2
RDAC のインストール
ここでは、RDAC をインストールする手順を示します。
1
SANtricity® の CD-ROM にある「rdac-LINUX-source.tar.gz」ファイルを展開し、
linuxrdac-09.01.B9.00 ディレクトリを作成します。
1 CD-ROM が自動的にマウントされなかった場合は、以下のようにしてマウントしま
す。
手順2以降では/media/cdromにCD-ROMがマウントされたものとして説明しています。
# mount /media/cdrom
2 以下を実行して、rdac-LINUX-source.tar.gz が存在するディレクトリに移動します。
# cd "/media/cdrom/install/32bit_x86/RHEL4/native/"
3 以下の例のように、適当なディレクトリに rdac-LINUX-source.tar.gz を展開します。
# mkdir /tmp/workdir
# tar xvfz rdac-LINUX-source.tar.gz -C /tmp/workdir/
→「/tmp/workdir/linuxrdac-09.01.B9.00」というディレクトリが作成されます。
4 以下を実行して linuxrdac-09.01.B9.00 を展開したディレクトリに移動します。
# cd /tmp/workdir/
2
以下を実行して、コンパイルします。
#
#
#
#
cd linuxrdac-09.01.B9.00
make clean
make
make install
→ make install が成功すると、以下のメッセージが出力されます。
MPP driver package has been sucessfully installed on your system.
12
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
第 1 章 SANtricity® のインストール
注意:
ファイバチャネルカードのドライバがロードされていないと、RDAC のインス
トール時に以下のエラーメッセージが表示され、インストールに失敗する場合が
あります。
You have no Qlogic or LSI or Emulex HBA driver loaded.
Please load the proper HBA driver and try again.
1
make: *** [install]
1
上記メッセージが表示された場合は、ファイバチャネルカードのドライバ「lpfc」
をロードして再度 make install を実行してください。
ファイバチャネルカードドライバがロードされているかどうかは以下のコマンド
で確認できます。
<driver-name> には、確認したいファイバチャネルカードのドライバ名「lpfc」が
入ります。
# lsmod | grep <driver-name>
• ファイバチャネルカードが PG-FC106, PG-FC107, PG-FC201 の場合
出力結果に以下の文字列が含まれていればドライバがロードされています。
以下の文字列が含まれていることを確認してください。
- lpfc
ドライバが正しくロードされていない場合は、
『ETERNUS SX300S ディスクア
レイ サーバ接続ガイド Linux (Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v.4 for x86)) 編』
の「1.9 ファイバチャネルカードドライバのインストール」を参照して、ドラ
イバをロードしてください。
3
ブートローダ (grub) の設定を行います。
「/boot/grub/grub.conf」ファイルを手順 2 の make install 実行時に生成された、初期 RAM
ディスクイメージ用に変更します。
1 以下を実行して、作成された初期 RAM ディスクイメージを確認します。
# ls -l /boot/mpp*
→ 以下のように出力されます。
以下の例では、作成された RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージの名前
は「mpp-2.6.9-11.ELsmp.img」になります。
rw-r--r-- 1 root root 649251 Jan 7 20:51 /boot/mpp-2.6.9-11.ELsmp.img
備考:
RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージの名前は以下のようになっていま
す。
mpp-< カーネルのリリース番号 >.img
RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージは、手順 2 で make install を実行し
たときに動作中の Linux カーネルに合わせて作成されます。
カーネルのリリース番号が「2.6.9-11.EL」のときは「mpp-2.6.9-11.EL.img」が作成
されます。
「2.6.9-11.ELsmp」のときは「mpp-2.6.9-11.ELsmp.img」が作成されます。
13
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
カーネルのリリース番号は、以下の uname コマンドを実行すると出力されます。
# uname -r
2 「/boot/grub/grub.conf」ファイルをテキストエディタで編集します。
1 作成された RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージに対応する名前
「initrd-< カーネルのリリース番号 >.img」が設定されたエントリーを流用して、
新しいエントリーを作成します。
• 作成された RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージが「mpp-2.6.911.ELsmp.img」の場合は、
「initrd /initrd-2.6.9-11.ELsmp.img」という設定があ
るエントリーを流用して、新しいエントリーを作成します。
• RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージが「mpp-2.6.9-11.EL.img」の
場合は、「initrd /initrd-2.6.9-11.EL.img」という設定があるエントリーを流用
して、新しいエントリーを作成します。
2 流用したエントリーの「initrd」の設定を RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイ
メージに変更します。
以下に mpp-2.6.9-11.ELsmp.img のときの変更例を示します。
• 変更前
# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE: You have a /boot partition. This means that
#
all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
#
root (hd0,0)
#
kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/sda2
#
initrd /initrd-version.img
#boot=/dev/sda
default=0
0
timeout=5
hiddenmenu
password --md5 $1$kl6um1mv$4M4xzHpGOcajLPItYMuBl.
title Red Hat Enterprise Linux AS (2.6.9-11.ELsmp)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.9-11.ELsmp ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /initrd-2.6.9-11.ELsmp.img
title Red Hat Enterprise Linux AS-up (2.6.9-11.EL)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.9-11.EL ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /initrd-2.6.9-11.EL.img
14
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第 1 章 SANtricity® のインストール
• 変更後
# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE: You have a /boot partition. This means that
#
all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
#
root (hd0,0)
#
kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/sda2
#
initrd /initrd-version.img
#boot=/dev/sda
default=0
timeout=5
splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
hiddenmenu
title Red Hat Enterprise Linux AS (2.6.9-11.ELsmp) with MPP
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.9-11.ELsmp ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /mpp-2.6.9-11.ELsmp.img
title Red Hat Enterprise Linux AS (2.6.9-11.ELsmp)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.9-11.ELsmp ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /initrd-2.6.9-11.ELsmp.img
title Red Hat Enterprise Linux AS-up (2.6.9-11.EL)
0
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.9-11.EL ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /initrd-2.6.9-11.EL.img
1.6.1.3
1
OS の再起動
ここでは、OS を再起動する前の設定、および OS の再起動について示します。
■
OS を再起動する前の設定
RDAC ドライバインストール後、以下の 2 つの設定を行ってから OS を再起動してください。
1
LANG 変数の設定追加 -1
「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルの BASEDIR 変数を設定している行の前に、LANG 変
数の設定を追加してください。
1 「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルのアクセス権を変更し、書き込み許可を与えます。
# chmod u+w /etc/rc.d/init.d/SMmonitor
2 テキストエディタ(vi など)で「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルの以下の部分を
変更します。
- 変更前
BASEDIR=/opt/SM9
CLIENT_DIR=$BASEDIR/client
15
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
- 変更後(LANG=C を追加)
LANG=C
BASEDIR=/opt/SM9
CLIENT_DIR=$BASEDIR/client
デフォルトのロケールが日本語環境となっている場合、アラート通報メールのメール
ヘッダーの Date: 行の表示が正しくならない場合があります。そのため、SMmonitor
の起動スクリプトの「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルに LANG 変数の設定を追加
して、SMmonitor のロケール設定を変更しておく必要があります。
3 「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルのアクセス権を変更し、書き込み許可を削除し
ます。
# chmod u-w /etc/rc.d/init.d/SMmonitor
2
LANG 変数の設定追加 -2
「/opt/SM9/agent/SMagent」ファイルの BASEDIR 変数を設定している行の前に、LANG 変
数の設定を追加してください。
1 「/opt/SM9/agent/SMagent」ファイルのアクセス権を変更し、書き込み許可を与えま
す。
# chmod u+w /opt/SM9/agent/SMagent
2 vi などのテキストエディタで「/opt/SM9/agent/SMagent」ファイルの以下の部分を変
更します。
- 変更前
BASEDIR=/opt/SM9
AGENT_PATH=$BASEDIR/agent
- 変更後(LANG=C を追加)
LANG=C
BASEDIR=/opt/SM9
AGENT_PATH=$BASEDIR/agent
SMagent はロケール設定に依存する動作をすることがあるため、LANG 変数の設定を
追加する必要があります。
16
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第 1 章 SANtricity® のインストール
3 「/opt/SM9/agent/SMagent」ファイルのアクセス権を変更し、書き込み許可を削除し
ます。
# chmod u-w /opt/SM9/agent/SMagent
■
OS の再起動
以下のコマンドを実行して、OS を再起動します。
1
# reboot
1.6.1.4
OS 再起動後の確認
ここでは OS の再起動後に実施する確認事項について示します。
注意:
作業を開始する前に、環境変数 LC_ALL の設定を C に変更してください。
# export LC_ALL=C
■
RDAC ドライバのインストール確認
1
必要なドライバがロードされていることを確認するために、以下を実行します。
# lsmod
2
出力の中に、以下のドライバモジュールがすべて含まれていることを確認しま
す。
•
•
•
•
•
•
scsi_mod
sd_mod
sg
mppUpper
mppVhba
ファイバチャネルカードのドライバ(lpfc)
ドライバモジュールが存在しない場合、/boot/grub/grub.confの設定を再確認してください。
17
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
■
アクセスボリュームの確認
1
ファイバチャネルドライバが装置のアクセスボリュームを認識しているかどう
か確認するために、以下を実行します。
# SMdevices | grep Access
2
出力結果を確認し、不具合がある場合は対応します。
■ 「Volume Access」を含む行が表示された場合
以下のように、
「Volume Access」を含む行が表示された場合は、アクセスボリュームが正
常に認識されています。
「SMclient の起動確認」(P.19) へ進んでください。
<n/a> (/dev/sg6)
LUN 7, Volume ID
<n/a> (/dev/sg7)
LUN 7, Volume ID
[Storage Array SX3RS2B-900005, Volume Access,
<600a0b800017a7eb0000018b00000000>]
[Storage Array SX3RS2B-900005, Volume Access,
<600a0b800017a7490000256c00000000>]
上記例はファイバチャネルカードが 2 枚ある場合です。
■ 「Volume Access」を含む行が表示されない場合
装置ボリュームの LUN マッピングが連続していない場合、ファイバチャネルカードドラ
イバがアクセスボリュームを認識しないことがあります。これは、Linux 2.4 の SCSI ドラ
イバサブシステムが、不連続な LUN を検索しないためです。
これにより、以下の不具合が発生します。
• ファイバチャネルカードドライバがアクセスボリュームを認識しないため、
SMagent が起動できない。
• SMagent が起動していないと、SMclient を起動しても装置にアクセスできない。
以下の手順で、対応および確認を実施してください。
1 hot_add コマンドを実行して、連続していない LUN を認識させます。
# hot_add
2 以下のように表示されることを確認します。
:
/usr/sbin/hot_add is completed.
3 SMdevices コマンドを実行して、不連続な LUN がすべて認識されたことを確認します。
# SMdevices
4 SMagent を起動します。
# service SMagent start
/usr/sbin/SMagent start
18
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第 1 章 SANtricity® のインストール
5 以下を実行し、SMagent が起動していることを確認します。
# ps -A -o "pid command" --cols 256 | grep -v grep | grep -c AgentLauncher
「1」と出力された場合、正常に起動しています。
「0」と出力された場合、起動していません。
注意:
LUN のマッピングが連続していない状態で、かつ、
「/etc/rc.d/rc.sysinit」ファイル
に hot_add コマンドの実行処理を追加していない場合は、Linux を再起動するたび
に「「Volume Access」を含む行が表示されない場合」(P.18) の操作を実施する必要
があります。
■
1
SMclient の起動確認
1
以下を実行して、SANtricity® Enterprise Management Window が起動すること
を確認します。
# SMclient
注意:
Linux のホスト名が名前解決できる状態にない場合、SMclient 起動時に以下のよう
なメッセージ画面が表示され、SMclient を起動できません。
また、名前解決できない状態で SMagent を起動すると以下のようなメッセージが
出力されます。
SMagent: No IP address for local host could be found.
2
SMclient の起動確認後、mppUpdate コマンドを実行します。
# mppUpdate
その後、サーバを再起動してください。
mppUpdate コマンドを実行することにより、
「/var/mpp/devicemapping」ファイルに装置の
情報が登録され、このファイルを含む初期 RAM ディスクイメージが作成されます。作成
される初期 RAM ディスクイメージファイルは RDAC ドライバインストール時に作成さ
れるものと同じです(上書きされます)。
19
All Rights Reserved, Copyright© 富士通株式会社 2006
1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
イ ン ス ト ー ル 後 は、
『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編』、
『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド Enterprise Management Window 編』、およ
び『ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編』を参照して、
必要な各設定を行い使用してください。
複数の装置を監視する方法については、『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド
Enterprise Management Window 編』の「ホストまたは装置の追加」を参照してください。
1.6.2
リモート管理端末にインストールする場合
1.6.2.1
SMruntime, SMclient ソフトウェアパッケージのインストール
■
インストーラを使用してインストールする場合
1
環境変数 LC_ALL の設定を C に変更します。
# export LC_ALL=C
2
サーバの CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入します。
以降、/media/cdrom に CD がマウントされたことを前提として説明します。
3
以下のコマンドでインストーラを起動します。
# cd "/media/cdrom/install/32bit_x86/RHEL4/"
# ./SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin
→ [Introduction] 画面が起動します。
注意:
SMIA-LINUX26-09.12.B9.01.bin を実行した仮想端末に以下のいずれかの Warning
メッセージが出ますが、動作に影響ありません。
Warning: Cannot convert string "-watanabe-mincho-medium-r-normal*-140-*-*-c-*-jisx0208.1983-0" to type FontStruct
Warning: Cannot convert string "-sony-fixed-medium-r-normal-*-140-*-*-c-*-jisx0201.1976-0" to type FontStruct
20
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第 1 章 SANtricity® のインストール
4
[Next] ボタンをクリックします。
1
→ [Select Installation Type] 画面が表示されます。
5 「Management Station」を選択し、[Next] ボタンをクリックします。
SMruntime, SMclient ソフトウェアのみインストールされます。
→ [Pre-Installation Summary] 画面が表示されます。
21
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
注意:
以下のような警告画面が表示された場合、[OK] ボタンをクリックして先に進んで
ください。
• [Overwriting Warning] 画面
• [Multi-Pathing Driver Warning] 画面
6
[Install] ボタンをクリックして、インストールを開始します。
→ インストールが完了すると、[Install Complete] 画面が表示されます。
22
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第 1 章 SANtricity® のインストール
7
[Done] ボタンをクリックして画面を閉じます。
1
■
コマンドラインからインストールする場合
1
環境変数 LC_ALL の設定を C に変更します。
# export LC_ALL=C
2
サーバの CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入します。
以降、/media/cdrom に CD がマウントされたことを前提として説明します。
3
以下を実行して、ディレクトリを移動します。
# cd "/media/cdrom/install/32bit_x86/RHEL4/native/"
4
以下を実行して、SMruntime をインストールします。
# rpm -ivh SMruntime-LINUX-1.i586.rpm
注意:
SMruntime は必ず最初にインストールしてください。
5
以下を実行して、SMclient をインストールします。
# rpm -ivh SMclient-LINUX-1.noarch.rpm
23
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1.6 各ソフトウェアパッケージのインストール
1.6.2.2
SMclient 起動前の設定
■
LANG 変数の設定追加
「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルの BASEDIR 変数を設定している行の前に、LANG 変数の設
定を追加してください。
1 「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルのアクセス権を変更し、書き込み許可を
与えます。
# chmod u+w /etc/rc.d/init.d/SMmonitor
2
テキストエディタ(vi など)で「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルの以下の
部分を変更します。
• 変更前
BASEDIR=/opt/SM9
CLIENT_DIR=$BASEDIR/client
• 変更後(LANG=C を追加)
LANG=C
BASEDIR=/opt/SM9
CLIENT_DIR=$BASEDIR/client
デフォルトのロケールが日本語環境となっている場合、アラート通報メールのメール
ヘッダーの Date: 行の表示が正しくならない場合があります。そのため、SMmonitor の起
動スクリプトの「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルに LANG 変数の設定を追加して、
SMmonitor のロケール設定を変更しておく必要があります。
3 「/etc/rc.d/init.d/SMmonitor」ファイルのアクセス権を変更し、書き込み許可を
削除します。
# chmod u-w /etc/rc.d/init.d/SMmonitor
24
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第 1 章 SANtricity® のインストール
1.6.2.3
SMclient の起動確認
1
以下を実行して、SANtricity® Enterprise Management Window が起動すること
を確認します。
# SMclient
1
注意:
Linux のホスト名が名前解決できる状態にない場合、SMclient 起動時に以下のようなメッ
セージ画面が表示され、SMclient を起動できません。
イ ン ス ト ー ル 後 は、
『ETERNUS SX300S SANtricity® for Linux ユーザーガイド 概要編』、
『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド Enterprise Management Window 編』、およ
び『ETERNUS SX300S SANtricity® ユーザーガイド Array Management Window 編』を参照して、
必要な各設定を行い使用してください。
複数の装置を監視する方法については、『ETERNUS SX300, SX300S SANtricity® ユーザーガイド
Enterprise Management Window 編』の「ホストまたは装置の追加」を参照してください。
25
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1.7 参考情報
1.7
参考情報
■
インストールされるコマンドとディレクトリの一覧
以下に、インストールされるコマンドとディレクトリの一覧を示します。
ディレクトリ
コマンド
コマンドの説明
/usr/sbin
SMdevices
特殊ファイルと装置のボリュームの対応を表示する。
SMagent
ファイバチャネルパス経由で装置と通信するエージェントソ
フトウェアの起動・停止を行う。
mppUtil
RDAC ドライバの設定を参照・変更する。
mppUpdate
RDAC ドライバ用初期 RAM ディスクイメージを再作成する。
RDAC ドライバインストール後に /etc/modules.conf を変更し
た場合は、必ず mppUpdate コマンドを実行する必要がある。
mppBusRescan
hot_add
後から追加されたボリュームや、不連続な LUN を RDAC ドラ
イバに検出させる。
SMmonitor
イベントモニタの起動・停止を行う。
SMclient
SANtricity® Enterprise Management Window を起動する。
SMcli
SANtricity® コマンドラインインターフェースユーティリティ
/usr/bin
注意:
リモート管理端末にインストールした場合は、以下のコマンドのみインストールされま
す。
• SMmonitor
• SMclient
• SMcli
■
インストールしたパッケージとドライバのバージョンの確認方法
• RDAC ドライバ以外の確認手順(SMagent, SMclient, SMruntime, SMutil の確認手順)
root 権限で以下のコマンドを実行します。
# rpm -qa | grep SM
→ 以下のように出力されます。
SMclient-09.12.G9.01-1
SMagent-09.12.A9.01-1
SMutil-09.12.A9.00-1
SMruntime-09.12.A9.00-1
最後の -1 は rpm パッケージ作成時の rpm リリース番号です。パッケージのバージョンと
は関係ありません。
26
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第 1 章 SANtricity® のインストール
注意:
リモート管理端末にインストールした場合は、SMruntime と SMclient しかインス
トールされませんので、出力結果は以下のようになります。
SMclient-09.12.G9.01-1
SMruntime-09.12.A9.00-1
• RDAC ドライバの確認手順(サーバにインストールした場合のみ)
root 権限で以下のコマンドを実行します。
1
# mppUtil -V
→ 以下のように出力されます。
Linux MPP Driver Version: 09.01.B9.00
■
RDAC ドライバをインストールした後の「/proc/scsi/scsi」ファイルの内容
RDAC ドライバがインストールされていて、ETERNUS SX300S が認識されている場合の「/proc/
scsi/scsi」ファイル内のエントリーについて説明します。
以下の構成のときに出力される例を示します。
• 装置に LUN0, LUN1, LUN7 の 3 つのボリュームが存在している
• 2 枚のファイバチャネルカードが同じ装置にマルチパス構成で接続している
• オンボードの SCSI コントローラーに 2 つの SCSI 装置が接続している
SCSI
1
SCSI
Model:AAAAA
scsi0
scsi1
scsi2
2
Model:BBBBBB
1
ETERNUS SX300S
1
Controller
2
A
LUN0 : Model:SX300S
LUN1 : Model:SX300S
Controller
scsi3
2
B
LUN7 : Model:Universal Xport
注 1)scsi0, scsi1 はオンボードの SCSI コントローラー
注 2)scsi2, scsi3 はファイバチャネルカード
27
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1.7 参考情報
●「/proc/scsi/scsi」ファイルの例
Attached devices:
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: XXXX
Model: AAAAA
Type: Direct-Access
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 08 Lun: 00
Vendor: YYYY
Model: BBBBBB
Type: Processor
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type: Direct-Access
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun: 01
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type: Direct-Access
Host: scsi2 Channel: 00 Id: 00 Lun: 07
Vendor: FUJITSU Model: Universal Xport
Type: Direct-Access
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type: Direct-Access
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun: 01
Vendor: FUJITSU Model: SX300
Type: Direct-Access
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun: 07
Vendor: FUJITSU Model: Universal Xport
Type: Direct-Access
Host: scsi4 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: FUJITSU Model: VirtualDisk
Type: Direct-Access
Host: scsi4 Channel: 00 Id: 00 Lun: 01
Vendor: FUJITSU Model: VirtualDisk
Type: Direct-Access
Rev: 1234
ANSI SCSI revision:1 03
LUN0, LUN1, LUN7
Rev: 1
ANSI SCSI revision: 02
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
2
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
LUN0, LUN1, LUN7
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
RDAC
Rev: 0000
LUN1
ANSI SCSI revision: 03
LUN0,
Rev: 0000
ANSI SCSI revision: 03
「/proc/scsi/scsi」ファイルには 2 枚のファイバチャネルカードが認識した LUN(ボリューム)
も含まれるため、ユーザーが実際にアクセスできる LUN の数よりも多くのエントリーが存
在します。実際にアクセスできるのは RDAC ドライバが生成した仮想ディスクのみです。
28
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第2章
SANtricity® のアンインストール
本章では、Linux 用の SANtricity® のアンインストールについて説明します。
アンインストールの手順は、サーバにインストールした SANtricity® をアンインストールする場合
と、リモート管理端末にインストールしたSANtricity®をアンインストールする場合で異なります。
以下に、ソフトウェアパッケージをアンインストールする手順を示します。
2
注意:
サーバに SANtricity® をインストールした場合、RDAC もインストールされています。
RDAC は、そのほかのソフトウェアパッケージをアンインストールした後にアンインス
トールしてください。
すでに ETERNUS SX300S を運用中の状態で SANtricity® をアンインス
トールする場合は、アンインストールを開始する前に必ず以下を実施して
ください。
アンインストール前の準備
1 運用中のすべてのアプリケーションを停止します。
2 装置のすべてのボリュームをサーバからアンマウントします。
3 サーバ起動時に装置のボリュームを自動マウントする設定を行っ
ている場合は、それも解除してください。
a
SMdevices コマンドで装置のボリュームのデバイス(SCSI
disk ドライバの特殊ファイル名)を調べます。
# SMdevices
以下のように出力された場合、
「/dev/sdb, /dev/sdc,•••」が装置
のボリュームであることがわかります。
:
/dev/sdb (/dev/sg4) [Storage Array SX3RS2B-900005,
Volume
1,
LUN
0,
Volume
ID
<600a0b800017e2e9000000a5438c1152>(Controller-A):
Path Info Unavailable]
/dev/sdc (/dev/sg5) [Storage Array SX3RS2B-900005,
Volume
2,
LUN
1,
Volume
ID
<600a0b800017e2e9000000a7438c116a>(Controller-A):
Path Info Unavailable]
:
b
/etc/fstab ファイルを編集し、装置のボリュームに関する部分
をすべてコメント化(冒頭に「#」を付加)します。
• 変更前(例)
:
/mnt/raid/b
/mnt/raid/c
:
ext2
ext2
defaults
defaults
0 2
0 2
:
# /dev/sdb1 /mnt/raid/b
# /dev/sdc1 /mnt/raid/c
:
ext2
ext2
defaults
defaults
0 2
0 2
/dev/sdb1
/dev/sdc1
• 変更後(例)
29
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2.1 サーバにインストールした SANtricity® をアンインストールする場合
2.1
サーバにインストールした SANtricity® をアンインス
トールする場合
ここでは、
サーバにインストールした SANtricity® をアンインストールする手順について説明します。
1
環境変数 LC_ALL の設定を C に変更します。
# export LC_ALL=C
2
RDAC 以外のソフトウェアパッケージをアンインストールします。
RDAC 以外のソフトウェアパッケージは、以下の順番でアンインストールしてください。
1
2
3
4
SMutil
SMclient
SMagent
SMruntime
RDAC 以外のソフトウェアパッケージのアンインストール手順を示します。
1 以下のコマンドを実行します。
<package-name> にはアンインストールするソフトウェア名(たとえば、SMclient)が
入ります。
# rpm -e <package-name>
→ 指定したソフトウェアがアンインストールされます。
2 以下のコマンドで、ソフトウェアがアンインストールされたことを確認します。
<package-name> には確認するソフトウェア名(たとえば、SMclient)が入ります。
# rpm -qi <package-name>
→ 以下のメッセージが表示されます。
# Package <package-name> is not installed.
3
RDAC をアンインストールします。
RDAC のアンインストール手順を示します。
1 RDAC のパッケージに含まれている linuxrdac-09.01.B9.00 ディレクトリに移動しま
す。
ここでは、/tmp/workdir に linuxrdac-09.01.B9.00 ディレクトリがある場合を示します。
# cd linuxrdac-09.01.B9.00
30
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第 2 章 SANtricity® のアンインストール
備考:
す で に linuxrdac-09.01.B9.00 ディレク トリを削除している場合や、linuxrdac09.01.B9.00 ディレクトリを展開した場所がわからない場合などは、SANtricity® の
CD-ROM から「rdac-LINUX-source.tar.gz」ファイルを取り出して展開し、linuxrdac09.01.B9.00 ディレクトリを作成します。以下に例を示します。
1
CD-ROM をマウントします。(自動的にマウントされなかった場合)
# mount /media/cdrom
2
以下を実行して、rdac-LINUX-source.tar.gz が存在するディレクトリに移
動します。
2
# cd "/media/cdrom/install/32bit_x86/RHEL4/native/"
3
以下の例のように、適当なディレクトリに rdac-LINUX-source.tar.gz を展
開します。
# mkdir /tmp/workdir
# tar xvfz rdac-LINUX-source.tar.gz -C /tmp/workdir
→ /tmp/workdir/linuxrdac-09.01.B9.00 というディレクトリが作成されます。
4
以下を実行して、linuxrdac-09.01.B9.00 ディレクトリに移動します。
# cd /tmp/workdir/linuxrdac-09.01.B9.00
2 以下のコマンドを実行します。
# make uninstall
→ アンインストールに成功すると、以下のメッセージが表示されます。
MPP driver package has been sucessfully removed from your system.
4
/boot/grub/grub.conf の内容を元に戻します。
5
以下の設定ファイルを元に戻してから、サーバを再起動します。
• /etc/rc.d/init.d/SMmonitor
このファイルが存在する場合は削除します。
• /opt/SM9
このディレクトリが存在する場合は削除します。
31
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2.2 リモート管理端末にインストールした SANtricity® をアンインストールする場合
2.2
リモート管理端末にインストールした SANtricity® を
アンインストールする場合
ここでは、リモート管理端末にインストールした SANtricity® をアンインストールする手順につ
いて説明します。
1
環境変数 LC_ALL の設定を C に変更します。
# export LC_ALL=C
2
各ソフトウェアパッケージをアンインストールします。
以下の順番でアンインストールしてください。
1
2
SMclient
SMruntime
ソフトウェアパッケージのアンインストール手順を示します。
1 以下のコマンドを実行します。
<package-name> にはアンインストールするソフトウェア名(たとえば、SMclient)が
入ります。
# rpm -e <package-name>
→ 指定したソフトウェアがアンインストールされます。
2 以下のコマンドで、ソフトウェアがアンインストールされたことを確認します。
<package-name> には確認するソフトウェア名(たとえば、SMclient)が入ります。
# rpm -qi <package-name>
→ 以下のメッセージが表示されます。
# Package <package-name> is not installed.
3
以下の設定を元に戻します。
• /etc/rc.d/init.d/SMmonitor
このファイルが存在する場合は削除します。
• /opt/SM9
このディレクトリが存在する場合は削除します。
以 上
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