業種別部会年間報告 - 日本知的財産協会

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2 0 1 5年度業種別部会年間報告
1.関東金属機械部会
1.部会運営について
と題して講演して頂いた。
経営戦略と融合した知財戦略として,経営学
の戦略策定基本プロセスと代表的な手法を用い
今年度の部会運営方針は次の通りである。
て知的財産戦略策定を作成する手法についてご
・有益な知財情報を提供し,会員相互が意見
説明頂いた。
交換できる機会を提供する。
・多くの会員が積極的に参加できる部会運営
を目指す。
2.部会活動について
講演の後半では,簡単な企業事例をもとにケ
ーススタディを行うことで経営学の戦略策定セ
オリーを使った知的財産戦略策定を実感してみ
る目的で,15グループに分かれて30分討議した。
第1回から第5回の部会を実施し,総出席者
そして,その結果を2-3グループに発表頂いた。
人数は,計486名と昨年よりは少し少ないもの
講演会後,ビール工場見学,懇親会を行った。
の,総出席会員企業数については昨年より増加
懇親会では,グループ討議の結果について会員
させることができた。
同士の活発な意見交換および親睦・交流をより
方針に基づき,より有益な知財情報の会員の
方への提供の場となるように2部構成の部会を
2度行うことで講演の回数を増やした。
本年度は,初めての試みとして,第2回の部
会で,講演の中で,グループ討論を実施した。
机をスクール形式でなく,テーブル形式で会員
同士が顔を合わせて討論ができるようにした。
さらに,講演前に参加者間の名刺交換を行う
ことで,会員企業間の交流を図った。
(1)第1回部会
北京林到達劉知識産権代理事務所 所長・弁
深めることができ,有意義な懇親会となった。
(3)第3回部会
これまでの宿泊部会は,工場見学と講演会の
組み合わせで行っていたが,本年度は,講演会
を2部構成で実施した。
[第一日目]
■第一部
㈱デンソー 知的財産部長 鈴木 嘉浩氏か
ら「デンソーの知的財産活動」と題して講演し
て頂いた。
デンソー様の会社概況ならびに知財部門の体
理士 劉 新宇氏から「中国での最新特許事情」
制をご紹介頂いた後,活動内容として,特許料
と題して講演して頂いた。
による知財の事業貢献度の評価,人材教育,模
中国特許出願・審判の動向から中国特許に係
わる訴訟の動向まで,幅広い内容を最近の判例
倣品対策,技術情報管理等についてわかりやす
く,ご説明頂いた。
を交え,ご説明頂き,さらに,事務所としての
■第二部
見解をご提案頂いた。
名古屋大学大学院経済学研究科 准教授 犬
講演会後,引き続き,講師,講師との共同経
営者,講師を紹介していただいた国内弁理士の
塚 篤氏から「マネジメント情報としての特許」
と題して講演して頂いた。
方にもご参加頂き,懇親会を行った。意見交換
特許の発明者情報を利用した組織論につい
および親睦・交流をより深めることができ,有
て,基本的な考え方をご説明頂き,発明者の専
意義な懇親会となった。
門性の差(異質度)を「技術距離」として整理
(2)第2回部会
した分析,共同開発の期間と特許パフォーマン
東京工業大学イノベーションマネジメント研
スの関係について分析,共同開発者と特許パフ
究科 教授 田中 義敏氏から「知財戦略策定」
ォーマンスの関係について分析したこれまでの
18
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研修成果をご紹介頂いた。
秀喜氏から「未利用特許の活用とパテント・ト
ロール(PAE)対策」と題して講演して頂いた。
■懇親会
講演会後,講師の犬塚准教授にもご参加頂き,
未 利 用 特 許 の 活 用, パ テ ン ト ・ ト ロ ー ル
宿泊場所の名古屋観光ホテルにて懇親会を開催
(PAE)対策についてご説明頂いた。さらに,
した。参加者による自己紹介も行い,相互の親
パテント・トロールが題材のNHKドラマ「太
睦がより図られた。
陽の罠」を監修した際の苦労したことなどにつ
いて,撮影の裏話があった。
[第2日目]
トヨタ産業技術記念館にて,豊田自動織機な
講演会後,講師のお二方にもご参加頂き,
らびにトヨタ自動車の設立からの歩みについて
Honda青山ビル6Fレストランにて懇親会を行
見学した。特許出願の重要性を再認識した。
った。相互の親睦がより図られた。
(5)第5回部会
(4)第4回部会
(一社)日本知的財産協会 専務理事(元本田
■第一部
アルプス電気㈱ 取締役 梅原 潤一氏から
「WTBからCTBへ-転用の時代! 事業撤退か
ら新規ビジネス構築へ-」と題して講演して頂
技研工業㈱知的財産部長)久慈 直登氏から「喧
嘩の作法」と題して講演して頂いた。
ホンダ在籍中の豊富なご経験を基に,会社の
権利を守り,利益を上げるための知財の使い方
いた。
製品のライフサイクルに合わせたカテゴリー
について,著書「喧嘩の作法」に書かれなかっ
ごとに事業戦略,知財戦略,出願戦略,を立案,
た事柄も含め,技術情報の管理,知財のオープ
指標化し,ライフサイクル後半から転用を考え,
ン/クローズ,デザインの保護,権利行使,国
新規ビジネス構築に結びつけるための検討を開
際標準化についてわかりやすくご説明頂いた。
始することについて,事例を交えてわかりやす
講演会後,講師にもご参加頂き懇親会を行っ
た。さらに,講師より提供頂いた著書を景品と
くご説明頂いた。
■第二部
したジャンケン大会を行い,講師および会員間
㈱プロファウンド 代表取締役社長 石橋
相互の親睦・交流を深めることができた。
関東金属機械部会行事一覧
回
日程・会場
第1回
6月12日(金)
㈱エッサム本社
第2回
8月21日(金)
キリンビール㈱
横浜工場
第3回 10月30日(金)
(宿泊) ~31日(土)
東海地区
(名古屋)
第4回
12月11日(金)
本田技研工業㈱
Honda青山ビル
講演テーマ・講師
「中国での最新特許事情」
北京林到達劉知識産権代理事務所 所長・弁理士 劉 新宇氏
「知財戦略策定」(含 グループディスカッション)
東京工業大学 イノベーションマネジメント研究科 教授 田中 義敏氏
参加数
68社
85名
68社
101名
[1日目]
「デンソーの知的財産活動」
㈱デンソー知的財産部長 鈴木 嘉浩氏
「マネジメント情報としての特許」
名古屋大学大学院 准教授 犬塚 篤氏
[2日目]
トヨタ産業技術記念館
62社
71名
「WTBからCTBへ-転用の時代!事業撤退から新規ビジネス構築へ-」
アルプス電気㈱ 取締役 梅原 潤一氏
「未利用特許の活用とパテント・トロール対策~NHKドラマ「太陽の罠」の
撮影裏話を含めて~」
㈱プロファウンド 代表取締役社長 石橋 秀喜氏
72社
92名
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第5回
3月8日(火)
JFEスチール㈱
本社ビル
「喧嘩の作法」
(一社)
日本知的財産協会 専務理事 久慈 直登氏
2.関東電気機器部会
1.活動方針
87社
137名
(2)第2回
関東・関西合同電気機器部会として,ヤマハ
発動機㈱本社工場及びコミュニケーションプラ
前年度とほぼ同様に,①会員相互や講師との
ザを見学した後,同プラザにおいて「ヤマハ発
交流の場を増やす,②参加しやすい内容作りに
動機における知財活動」
(アジアにおける知財
努め,参加者の幅の拡大を図る,③多岐にわた
保護)と題して,ヤマハ発動機㈱法務・知財部 る業種・知財業務経験等を考慮し,会員の希望
知財戦略グループ グループリーダーの黒田 を出来るだけ反映した運営を行う,という3点
久次氏にご講演を頂いた。黒田久次氏からは,
を活動方針とした。この方針を実現するため,
「事業・技術・知財の三位一体の知財創造,保
講演での質疑応答時間の確保,講演に関わる課
護・活用の質・速度向上に関する取組み」とし
題につき議論・発表を行うテーブルディスカッ
て,事業部毎の戦略的知財の取得,知財保証・
ション,会員相互及び講師との交流会等を企
開発提携リスクマネジメントの推進等について
画・実行した。また,興味の湧くテーマ選定を
ご紹介があり,また「知的財産活用,知財リス
行い,参加者増を目指した。更に,部会でのア
クマネジメントの強化」に関する取組みについ
ンケート結果を出来る限り反映した講師選定や
ても,グループ会社の知財管理の一元化等,各
演題検討を行った。
種活動をご紹介頂いた。
2.活動実績
年度初めに計画した通り5回の部会を開催し
た(下表参照)
。
(1)第1回
今年度の部会活動方針の説明後,
「企業活動
講演終了後,ヤマハリゾートつま恋に移動し
て懇親会を開催し,講演内容を基にした意見,
情報交換を行うとともに,会員相互の親睦を深
めた。
(3)第3回
のグローバル化と国際知的財産法制の発展」
(政
異業種見学会を,㈱ヤクルト本社富士裾野工
府間交渉の立場から)と題して,明治大学法科
場を訪問し実施した。最初に参加者はホールに
大学院教授の髙倉 成男氏からご講演頂いた。
て代表的な乳酸菌商品を試飲しながら会社概要
髙倉氏からは,日本の高度成長期から安定成
や商品説明,乳酸菌シロタ株に関する説明を聴
長期,グローバル競争期までを俯瞰した特許戦
いた後,工場棟に移動し,培養室や充填室をは
略の変化や,グローバルな特許戦略への転換の
じめ,ヤクルト社の主要製品である乳酸菌飲料
意義等に加え,過去30年間の国際潮流の変化,
の原料液等の各種生産ラインを見学した。ポイ
国際ルール作りの変化,主要国・地域の動向等
ント毎でのビデオ及び口頭での解説もあり,理
について事例を交えてお話頂いた。その後,テ
解が深まり,大変有意義な工場見学であった。
ーブルディスカッションでは,
「グローバル経
その後,バスで講演会場の御殿場高原ホテル
営における知財戦略とは何か?」等3つのテー
へ移動し,トヨタテクニカルディベロップメン
マが講師から示され,グループ毎に分かれて参
ト㈱の常務取締役佐々木 剛史氏より「経営に
加者で議論した結果を発表し合い,大変有意義
貢献する知財機能と人材育成」と題して,ご講
であった。その後の懇親会では,講師の髙倉氏
演を頂いた。ご講演ではトヨタ知財活動の根幹,
を交え,会員相互の交流・親睦を深めた。
理想の知的財産サイクルの考え方,知財環境の
変化や,知財のポジション(投資・リターンの
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考え方,知財部長の役割)
,知財のポジショニ
ら,①均等論,②機能的クレーム,③商標・不
ングと強化,人材育成等多岐に亘り,貴重なお
正競争防止法(類似・混同)
,④意匠(類似)
,
話を頂き,大変有意義であった。
⑤特許の公然実施の5つのテーマ毎に,事件の
概要や法律の制度等基礎的で重要な事項につい
(4)第4回
3つの会場で同時並行形式の部会を開催し
て最初にご講演を頂き,その後講師が権利者側
た。テーマ1は,
「国際競争力強化のための知
や非権利者側の立場で考える設問を提示され,
財制度・知財戦略について」と題して,特許庁
これに対して参加者がグループ毎に検討して結
審査第四部長の後谷 陽一氏にご講演を頂い
果を発表,最後に講師が裁判例等も紹介しなが
た。テーマ2は,
「この3つを守れば知財部は
ら答えを解説したり,質問に答えたりするとい
会社から評価される!!(経営者に喜ばれる知
う方法を繰り返し行う方法でテーブルディスカ
財部の仕事とは)
」と題して,特許業務法人落
ッションを5回行った。実際の事例に基づいて
合特許事務所弁理士の山﨑 薫氏にご講演を頂
権利解釈の基本や係争等での反論の仕方,戦略
いた。テーマ3は,
「職務発明規定の見直しと
等について理解が深まり,大変有意義であった。
相当利益算定実務」と題して,法律事務所フラ
3.むすび
ッグの弁護士・弁理士高橋 淳氏にご講演を頂
今年度の延べ参加者数は390名,延べ参加会
いた。各会場ではご講演の途中又は最後に講師
社数は320社となり,昨年度に比べて何れも約
から検討テーマが示され,参加者グループ別の
2割程度減少してしまい,当初の活動目標を達
検討やその検討結果発表等を行い,更に講師と
成しないこととなってしまいました。今年度の
の質疑応答も行い,参加者の理解を深めること
活動実態や課題をしっかり総括して次年度の発
ができ,大変有意義であった。その後,合同で
展に繋げたいと思います。
懇親会を行い,講師や会員相互で交流を図り,
最後に,今年度の部会の企画,運営にあたり,
親睦を深めた。
日本知的財産協会関係者,会員各位,部会役員・
(5)第5回
幹事OBの方々,講師の方々,施設見学の関係
「知財紛争で知っておきたい基礎知識」
(相手
者の方々に,多大なご支援・ご協力を頂き,厚
より一歩リードしたい方へ)と題して,大野総
くお礼申しあげます。また,業務多忙の中,部
合法律事務所弁護士・弁理士大野 浩之氏にご
会の企画,準備,運営等に積極的に携わって頂
講演頂いた。ご講演は5つのパート(テーマ)
いた幹事の皆様,そして幹事を派遣頂いた会員
に分かれ,実際に講師が取り扱った事件の中か
各位に心から感謝申し上げます。
関東電気機器部会行事一覧
部会
第1回
講演
第2回
東西
合同
時・所
6月4日(木)
ゆうぽうと
(五反田)
9月4日(金)
~5日(土)
ヤマハ発動機㈱
ヤマハリゾート
つま恋(掛川市)
出席数
内 容
75名 ○講師:明治大学法科大学院 教授 髙倉 成男氏
(66社) ○演題:企業活動のグローバル化と国際知的財産法制の発展(政府間
交渉の立場から)
○テーブルディスカッション
○懇親会
65名 ○工場見学:ヤマハ発動機㈱本社工場
(59社) ○講師:ヤマハ発動機㈱ 法務・知財部 グループリーダー
(関東) 黒田 久次氏
○演題:ヤマハ発動機における知財活動
○懇親会
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第3回
異業種
見学会
10月23日(金)
㈱ヤクルト本社
富士裾野工場
(裾野市)
62名 ○工場見学:㈱ヤクルト本社 富士裾野工場
(54社) ○講師:トヨタテクニカルディベロップメント㈱ 常務取締役 佐々木 剛史氏
○演題:経営に貢献する知財機能と人材育成
○懇親会(御殿場高原ホテル)
第4回
講演
12月3日(木)
アルカディア
市ヶ谷
(千代田区)
100名 (1)講師:特許庁 審査第四部長 後谷 陽一氏
(69社) 演題:国際競争力強化のための知財制度・知財戦略について
(2)講師:特許業務法人落合特許事務所
弁理士 山﨑 薫氏
演題:この3つを守れば知財部は会社から評価される!!
~経営者に喜ばれる知財部の仕事とは~
(3)講師:法律事務所フラッグ
弁護士・弁理士 高橋 淳氏
演題:職務発明規定の見直しと相当利益算定実務
○テーブルディスカッション(3会場で個別に)
○懇親会(3会場合同)
第5回
講演
3月3日(木)
浜松町ビルディング
(港区)
88名 ○講師:大野総合法律事務所弁護士・弁理士 大野 浩之氏
(72社) ○演題:知財紛争で知っておきたい基礎知識=相手より一歩リードし
たい方へ=
○ テーブルディスカッション
○懇親会
3.関東化学第一部会
1.部会の運営について
(運営方針)
プロポーザル部課長の高木 浩志氏から,東京
スカイツリー建設プロジェクトの概要,設計,
建設技術,施工手順,東日本大震災発生時の状
況について,ご講演いただいた。講演会終了後,
キーワード:
「人の繋がり」と「知財力UP」
東京スカイツリーを見学した。その後,花王㈱
①多くの会員(特に若手や女性)が参加しや
知的財産センターBC・HCC部長の貝田 純氏に
すく,会員のグローバルな知財活動に役立
もご参加いただいて懇親会を行い,参加者間で
つ部会の企画・運営を図る。
意見交換を行うとともに親睦を深めた。
②会員相互の親睦と研鑽を目的として,業種
や世代を超え,人的交流の図れる場を提供
する。
(2)第2回部会
プロダクト・バイ・プロセス・クレームに関
する最高裁判決(2015年6月5日)を受けて変
③会員相互の情報交換や,会員が興味あると
更された,特許庁における新しい審査運用の概
思われる情報を提供することにより,会員
要について,特許庁審査第一部調整課審査基準
の知財力UPを図る。
室室長補佐の石原 徹弥氏にご説明いただい
2.部会活動について
た。また,三菱UFJリサーチ&コンサルティン
例年どおり,5回の部会を開催した。全5回
グ㈱知的財産コンサルティング室主任研究員の
ののべ参加者数は,442名であり,昨年度より
肥塚 直人氏に,
「技術流出リスクと実務対応
84名増加した。女性の参加者数は,各部会でば
~最新のトレンドや法改正を視野に入れて~」
らつきがあるものの,全体の20~33%であった。
という演題で,技術流出の現状,技術流出に対
概要は以下のとおりである(下表参照)
。
する実務上の対応,不正競争防止法改正と営業
(1)第1回部会
江戸東京博物館,花王㈱すみだ事業所を見学
した後,同事業所において,㈱大林組建築本部
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秘密管理指針改定について,ご講演いただいた。
(3)第3回部会
(一社)日本知的財産協会商標委員長の本田 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
順一氏(大塚製薬㈱)に,
「企業のデザイン・
ブランド戦略~新しいタイプの商標出願事例か
(5)第5回部会
弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 弁護士 らの考察~」という演題で,商標保護対象の拡
鮫島 正洋氏に,
「知財戦略のススメ~知財マ
大,非伝統的商標,出願事例からの戦略的考察
ネジメントのあるべき姿を探る」という演題で,
について,ご講演いただいた。また,㈱キャリ
鮫島氏が長年の研究により構築した知財戦略を
ア特待館代表取締役の大久保 良雄氏に,
「近
支える4つのセオリー,知財活動のコストとリ
大マグロ誕生の秘密~ブランドマグロはこうし
ターン,知財経営定着理論,必須特許の取り方
て生まれた」という演題で,近大マグロの概要,
(テクニック編)
,知財戦略の適用限界(技術の
ブランドマグロ誕生の背景,近大マグロブラン
コモディティ化理論)
,技術以外の付加価値に
ディングストーリー,オークボ式ブランド構築
関する知財戦略における新たなイノベーション
モデルについて,ご講演いただいた。
ネタの探求について,ご講演いただいた。
(6)関東・関西化学関連部会合同幹事会
(4)第4回部会
江戸時代末期より薬種商を営んでいた金岡家
(2015年9月11日(金)~12日(土)
)
の元邸宅で,薬の原料や薬の製造道具を見学し,
見学:YKKセンターパーク
売薬王国とやまの成り立ちと発展に至るまでの
幹事会:宇奈月温泉 宇奈月グランドホテル
歴史を知ることができた。YKKセンターパー
クでは,YKKグループの歴史,技術,環境へ
内会議室
関西化学部会(4名)
,関東化学第二・商社
の取り組みを紹介した展示室,創業者の吉田 部会(9名)
,関東化学第一部会(9名)が参
忠雄氏による創業以降の歩みを紹介した展示室
加し,各部会の運営・現状を紹介した後,
「知
を見学し,YKKグループがグローバル企業へ
財教育」について,全員でフリーディスカッシ
成長した歴史や,企業精神等を学ぶことができ
ョンを行った。その後,同ホテルにおいて,懇
た。見学後,金太郎温泉で懇親会を開催し,参
親会を行い,情報交換し,親交を深めることが
加者間の親睦,交流を深めることができた。翌
できた。
朝,YKK㈱法務・知的財産部上級アドバイザ
3.むすび
ーの永安 孝志氏に,
「YKK株式会社の知財活
日本知的財産協会の皆様,会員企業の皆様,
動について~中国での知財活動を中心に~」と
部会幹事OBの皆様,講師の皆様のご指導,ご
いう演題で,YKK㈱の知財活動の概要,YKK
協力により,今年度の部会を当初の予定どおり,
㈱のビジネスモデルと中国での取り組みと課題
円滑に行うことができました。部会にご参加い
について,ご講演いただいた。講演会終了後,
ただいた会員企業の皆様の「人の繋がり」と「知
北陸コカコーラボトリング㈱砺波工場,若鶴酒
財力UP」は確実に実践できたと思います。ご
造㈱大正蔵をそれぞれ見学した。
協力いただいた関係各位に,厚く御礼申し上げ
ます。
関東化学第一部会活動概要
部会
時・所
第1回
2015年6月5日(金)
(バス部会) ・江戸東京博物館
・花王㈱すみだ事業所
・東京スカイツリー
出席数
内 容
44社 1.見学①江戸東京博物館
60名 見学②花王㈱すみだ事業所
見学③東京スカイツリー
2.講演 「東京スカイツリーの建設~世界一の高さへの挑戦~」
講師 ㈱大林組 建築本部プロポーザル部 課長 高木 浩志氏
3.懇親会(フラムドール)
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第2回
(講演会)
2015年7月10日(金)
・全国家電会館
84社 1.講演①「プロダクト・バイ・プロセス・クレームに関する審
120名
査運用について」
講師 特許庁審査第一部調整課審査基準室
室長補佐 石原 徹弥氏
講演②「技術流出リスクへの実務対応」
講師 三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱
知的財産コンサルティング室主任研究員 博士(法学)
肥塚 直人氏
2.懇親会(講師含め31名参加)
第3回
(講演会)
2015年10月2日(金)
・全国家電会館
74社 1.講演①「近大マグロ誕生の秘密~ブランドマグロはこうして
84名
生まれた」
講師 ㈱キャリア特待館 代表取締役 大久保 良雄氏
講演②「企業のデザイン・ブランド戦略~新しいタイプの商
標出願事例からの考察~」
講師 (一社)
日本知的財産協会 商標委員長 本田 順一氏(大塚製薬㈱)
2.懇親会(講師含め26名参加)
第4回
2015年11月13日(金)
(宿泊部会) ~14日(土)
・薬種商の館・金岡邸
・YKKセンターパーク
・北陸コカコーラボトリ
ング㈱ 砺波工場
・若鶴酒造㈱ 大正蔵
第5回
(講演会)
2016年2月19日(金)
全国家電会館
24社 1.見学①薬種商の館・金岡邸
30名 見学②YKKセンターパーク
見学③北陸コカコーラボトリング㈱砺波工場
見学④若鶴酒造㈱ 大正蔵
2.講演 「YKK株式会社の知財活動について~中国での知財活
動を中心に~」
講師 YKK㈱法務・知的財産部
上級アドバイザー 永安 孝志氏
3.懇親会(金太郎温泉)
103社 1.講演「知財戦略のススメ~知財マネジメントのあるべき姿を
148名
探る」
講師 弁護士法人 内田・鮫島法律事務所
弁護士 鮫島 正洋氏
2.懇親会(講師,JIPA関係者含め37名参加)
4.関東化学第二・商社部会
1.運営方針
飯村 敏明氏に,特許権侵害訴訟及び審決取消
訴訟における中心的な争点である進歩性,記載
要件,更には特許権の存続期間延長登録,併用
下記方針により本年度の部会を運営した。
医薬品事件,知財高裁大合議事件の注目すべき
(1)事業貢献に寄与し得る知財活動の推進を
争点と判例の動向について具体的にご解説頂い
図るため,会員の関心が高い価値ある情報を提
た。
供する。
(2)会員相互の円滑なコミュニケーシ
(2)第2回部会
ョンのために,会員相互の親睦と情報交換の場
「知的財産実務の諸問題」と題して,高橋雄
を提供する。
一郎法律事務所 弁護士・弁理士 高橋 雄一
2.部会活動
郎氏に,特許保証対応,パテントクリアランス,
(1)第1回部会
権利行使を受けた場合の対応,産学連携といっ
「審決取消訴訟における進歩性,記載要件そ
た知的財産実務で関心の高い諸問題について事
の他の論点」と題して,前知的財産高等裁判所
業環境やリソースの制約の下,適宜リスク計算
所 長 の ユ ア サ ハ ラ 法 律 特 許 事 務 所 弁 護 士 を行いつつ最適解を手探りで見つけていくため
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東京理科大学専門職大学院 イノベーション研
の方策についてご講演頂いた。
究科知的財産戦略専攻 教授 鈴木 公明氏に
(3)第3回部会
講演会と工場見学とを宿泊部会形式で開催し
特許以外の非技術的知財を融合させどのように
た。講演会は,
「産と学の立場から見た産学連
企業経営に役立てていくのか,デザインブラン
携~よりよい連携にするには~」と題して,国
ドはどのように創出され,位置づけられていく
立大学法人大分大学 産学官連携推進機構 知
のか,そして今後知財部門はどのように変わっ
的財産部門部門長 教授 弁理士 富畑 賢司
ていくべきなのかご講演頂いた。
氏に企業と大学の両者をご経験された立場か
(6)化学関連東西合同幹事会
ら,日本の産学連携をよりよいものにするため
関西化学部会,関東化学第一部会及び当部会
の各幹事から各部会の運営,現状を紹介し,今
にはどうすべきかご講演頂いた。
併せて,㈱クラレ岡山事業所 総務部長の尾
後の部会運営の参考とすると共に,
「知財教育」
古氏からご挨拶,総務部副長の相川氏より会社
をテーマとし,各社での知財教育手法について
紹介(DVD上映を含む)を頂き,その後,工
意見交換を行った。またYKK㈱ YKKセンター
場見学を行った。
パークを見学し,体験を含めYKK製品につい
(4)第4回部会
ての理解を深めた。
「インターネットと知的財産権」と題して,
3.むすび
ヤフー㈱ 社長室コーポレート政策企画本部
本年度は,特に「知財実務において,関心の
政策企画室 知的財産マネージャー 今子 さ
高い問題を考えるための情報提供を行うこと」
ゆり氏に急速な進化を続けるインターネット時
を主眼におきテーマの設定を行った。
代において著作権を中心に特許,商標等各分野
全5回の部会とも盛会のうちに終えることが
の問題について実例を挙げてご解説頂くととも
できたのは,会員各位,講師の方々,施設等を
に,今後の実務や制度のあり方についてご講演
ご提供頂いた方々および日本知的財産協会事務
頂いた。
局など,多数の方々のご厚意とご協力によるも
(5)第5回部会
のと感じております。この場をかりて,心より
「非技術的知財のマネジメント」と題して,
御礼を申し上げます。
関東化学第二・商社部会行事一覧
部会
時・所
出席数
内 容
第1回
2015年5月22日(金)
北とぴあ スカイホール
72社 1.講演:
「審決取消訴訟における進歩性,記載要件その他の論点」
111名 講師:ユアサハラ法律特許事務所
弁護士 前知的財産高等裁判所所長 飯村 敏明氏
2.懇親会
第2回
2015年7月31日(金)
キリンビール㈱
横浜工場内 総合棟 会議室
71社 1.講演:
「知的財産実務の諸問題」
120名 講師:高橋雄一郎法律事務所
弁護士・弁理士
高橋 雄一郎氏
2.懇親会
第3回
2015年10月2日(金)
~10月3日(土)
㈱クラレ
岡山事業所
26社 1.講演:
「産と学の立場からみた産学連携~よりよい連携にする
32名
には~」
講師:国立大学法人大分大学 産学官連携推進機構知的財産部
門部門長 教授 弁理士 富畑 賢司氏
2.見学:㈱クラレ岡山事業所
3.懇親会
25
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
第4回
2015年11月27日(金)
持田製薬㈱
ルークホール
54社 1.講演:
「インターネットと知的財産権」
82名 講師:ヤフー㈱ 社長室 コーポレート政策企画本部政策企画
室 知的財産マネージャー 今子 さゆり氏
2.懇親会
第5回
2016年2月19日(金)
ライオン㈱
講堂
48社 1.講演:
「非技術的知財のマネジメント」
83名 講師:東京理科大学専門職大学院 イノベーション研究科知的
財産戦略専攻 教授 鈴木 公明氏
2.懇親会
5.関西金属機械部会
1.運営方針
当協会のスローガン「Creating IP Vision for
the World」を念頭に,
「グローバル活動の推進」
「JIPA内部活動の活性化」に基づき,当部会を
下記方針で運営した。
【基本方針】
:
事業に役立つ知財情報の提供と,企業間交流
の活性化
【具体的な内容】
:
(1)グローバル戦略から日々の知財戦術まで
にわたる幅広い知財情報の提供
(2)業界・世代・性別を超えた人的交流の促
部門として,企業の競争力確保とリスク低減を
実行するために知財と法務を一体化した技術法
務の重要性が説明された。
(2)第2回部会
大阪府三島郡島本町のサントリー山崎蒸溜所
にて,ヤフー㈱知的財産マネージャー 今子 さゆり氏に「インターネットと知的財産権」と
題してご講演頂いた。この講演では,インター
ネットの歴史を紹介頂いた後に,インターネッ
トの商標や著作権等の法制度とそれに対する社
内の取り組みが具体的な実例を交え説明され
た。さらに,当協会が取りまとめたデジタル時
代における著作権制度に対する意見の内容や,
その背景にあるインターネット業界ならではの
知財問題を分かり易く説明頂いた。この講演後,
進
(3)企業間交流の活性化や,有用な情報提供
日本初のウイスキー蒸留所であり,日本をリー
による会員の知財力アップ
ドし,世界でも評価されたウイスキーを製造し
2.部会活動
ているサントリー山崎蒸溜所を見学した。この
上記の基本方針に従い,別表に示す通り5回
蒸留所のすばらしさもさることながら,その歴
の部会を開催し,その概要は以下の通りである。
史とウイスキーブレンディングの匠の技に感銘
(1)第1回部会
兵庫県伊丹市のキユーピー㈱伊丹工場を見学
した後,本年度の部会運営方針と活動計画を説
させて頂いた。
(3)第3回部会
例年通り,関西三業種合同部会(金属機械,
明し,内田・鮫島法律事務所 弁護士・弁理士 電機機器,化学)として開催した。静岡県浜松
鮫島 正洋氏に,
「知財部の向かう方向性とあ
市の航空自衛隊 浜松広報館「エアーパーク」
るべき実務に関する一考察 ~技術のコモディ
を訪問し,展示資料館,展示格納庫,全天周シ
ティ化と技術法務の潮流を見据えて~」と題し
アター等を見学した後,三菱重工業㈱知的財産
てご講演頂いた。この講演では,知財戦略の進
部長 伊藤 弘道氏に「三菱重工における知財
め方と限界について,技術のコモディティ化を
活動の取り組み」と題してご講演をいただいた。
踏まえた独自の理論が説明された。特に各事業
このご講演では,三菱重工の会社概要,歴史,
ステージにおける特許網構築か,ノウハウでの
事業活動に引き続き,企業の知財戦略強化に向
秘密保護か等の戦略的対応を具体的な事例を用
けた諸施策につき,どのような知的活動方針を
いて解説頂いた。更に今後の企業における知財
策定し,どのような体制で推進しているか詳細
26
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
島・大野・常松法律事務所の三村 量一弁護士
に解説いただいた。
翌日は,当協会専務理事久慈 直登氏から当
に「知財関係訴訟のかんどころPart3」と題し
協会関西部会での会務報告を行って頂いた後,
てご講演頂いた後,㈱安川電機のロボット工場
当協会理事長亀井 正博氏に,
「
「何のための法
とみらい館を見学した。ご講演では,特許関係
改正か」-デジタル化・ネットワーク化の進展と
訴訟で留意すべき点,訴訟で勝つための実践的
著作権制度の変容から考える-」と題してご講
なアドバイスに加え,最新の判例の紹介と著作
演を頂いた。この講演では,最近30年の著作物
権,立体商標,営業秘密や消滅時効中断に関す
の創作・流通・利用環境の劇的な変化を踏まえ,
る最高裁判例について解説頂いた。
どのような議論がなされたかの経緯を辿り,今
後どのような法環境をなすべきかを提唱頂いた。
また翌日には当協会元関西事務所長の岡㟢 秀正氏に,
「企業やJIPAでの知財経験と所感」
と題してご講演頂いた。この講演では,企業や
(4)第4回部会
例年通り,大阪・住友クラブにて関西電気機
当協会での経験をベースに企業での鉄鋼マンや
器部会との二業種合同部会として開催した。講
知財マンの経験談や知財担当者の考え方が紹介
演は特許業務法人オンダ国際特許事務所所長弁
され,更に現在のJIPA関西事務所の活動内容
理士恩田 誠氏に「ASEAN諸国の知財の現状
の紹介と積極的な参加の重要性を説明頂いた。
とASEAN統一知財の状況・方向 」と題してご
3.むすび
講演頂いた。この講演では,ASEANの行動計
当部会は会員数が少ないにも係らず,部会や
画の進捗状況やTPPを含む広域条約への加盟状
その後の懇親会等に多くのメンバーにご参加頂
況等と,各国の出願状況と出願・権利化手続き
き,会員相互の活発な交流を図ることができた。
の留意点に関して,実例を交え具体的に解説頂
最後に,部会の運営にご協力頂きました講師,
いた。
見学先の方々ならびに
(一社)日本知的財産協会
の事務局の方々に厚く御礼申し上げます。
(5)第5回部会
福岡県北九州市の㈱安川電機において,長
関西金属機械部会行事一覧
部会
時・所
出席数
内 容
第1回
6月19日(金)
キユーピー㈱
伊丹工場
24社 「知財部の向かう方向性とあるべき実務に関する一考察~技
36名 術のコモディティ化と技術法務の潮流を見据えて~」
内田・鮫島法律事務所 弁護士・弁理士 鮫島 正洋氏 第2回
9月11日(金)
サントリーホールデ
ィングス㈱
山崎蒸留所
28社 「インターネットと知的財産権」
37名 ヤフー㈱
知的財産マネージャー 今子 さゆり氏
第3回
(宿泊)
10月23日(金)
~24日(土)
航空自衛隊
浜松広報館(エアー
パーク)
浜名湖ロイヤルホテ
ル
61社 10/23 「三菱重工における知財活動の取り組み」
74名 三菱重工業㈱
知的財産部長 伊藤 弘道氏
10/24 「何のための法改正か-デジタル化・ネットワーク化
の進展と著作権制度の変容から考える-」
(一社)
日本知的財産協会 理事長 亀井 正博氏
11月20日(金)
住友クラブ
50社 「ASEAN諸国の知財の現状とASEAN統一知財の状況・方向」
56名 特許業務法人オンダ国際特許事務所所長弁理士 恩田 誠氏
第4回
27
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
第5回
(宿泊)
2月19日(金)
~20日(土)
㈱安川電機
リーガロイヤルホテ
ル小倉
21社 2/19「知的財産関係訴訟のかんどころPart3」
34名 長島・大野・常松法律事務所
弁護士 三村 量一氏
2/20「企業やJIPAでの知財経験と所感」
JIPA 関西事務所 前所長 岡㟢 秀正氏
6.関西電気機器部会
1.活動テーマ
本年度の活動テーマを「アジア知財戦略立案
「中国における知財動向と日本企業の対策-特
許,実用新案の出願戦略を中心に-」と題する
ご講演をいただいた。この講演では,日本企業
は中国でどのような知財戦略を取るべきか,中
に向けて」とした。
国での特許,実用新案の出願前の調査,出願戦
2.活動方針
略,権利化過程及び権利行使時の留意点も含め
アジア地域,特に中国の特許出願件数は増加
の一途をたどっており,2011年には米国を抜い
て,日本企業の対策について説明された。
(2)第2回部会
て世界第1位の特許出願国となり,2014年には
関東電気機器部会との合同の宿泊部会とし
特許出願が約93万件,これに実用新案約87万件
て,ヤマハ発動機㈱のコミュニケーションプラ
を加えると,約180万件に達している。また,
ザと本社工場を見学した。世界で使われている
中国国内での専利(特・実・意)関係の民事訴
さまざまな分野の製品やオートバイの組み立て
訟件数は年間約1万件にもおよび,訴訟大国と
ラインを見学した。見学後,ヤマハ発動機㈱法
言われる米国の5千件の2倍となっている。
務・知財部グループリーダーの黒田 久次氏に
一方,ASEANに目を向けると,特許出願件
よる「ヤマハ発動機における知財活動-アジア
数は未だ多くはないが,ASEANへの我が国か
における知財保護-」と題するご講演をいただ
らの輸出額は米国,中国に次ぐ規模となってお
いた。この講演では「事業・技術・知財の三位
り,また,2013年度の我が国海外現地法人の増
一体の知財創造,保護・活用の質・速度向上」
加数もASEANの合計が中国を上回り,ASEAN
に関する取組みを説明された。
諸国は我が国にとって今後の事業展開先として
有望視されている。
(3)第3回部会
関西金属機械部会,関西化学部会との三業種
このようなアジアの状況に鑑み,我が国企業
合同の宿泊部会として,航空自衛隊浜松広報館
は早急に攻守におけるアジアでの知財戦略の立
エアーパークを見学後,場所を浜名湖ロイヤル
案が不可欠である。
ホテルに移して三菱重工業㈱知的財産部 部長
本年度の関西電気機器部会では「現在,そし
の伊藤 弘道氏による「三菱重工における知財
て将来に向かってのアジア知財戦略」立案の一
活動の取り組み」と題するご講演をいただいた。
助となるように,各国の知財の実情および先進
本年度の新しい企画として翌日,関西部会と講
企業の知財活動について,各界を代表する講師
演会を行った。富士通㈱法務・コンプライアン
をお招きして認識を深めることを活動方針とし
ス・知的財産本部 副本部長の亀井 正博氏
た。
3.活動内容
(1)第1回部会
ヤンマー㈱の製品展示・紹介施設であるヤン
マーミュージアムの見学を行った後,康信日本
事務所の代表弁理士である金高 善子氏による
28
(日本知的財産協会理事長)による「何のため
の法改正か-デジタル化・ネットワーク化の進
展と著作権制度の変容から考える-」と題する
ご講演をいただいた。
(4)第4回部会
関西金属機械部会との二業種合同部会とし
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
て,住友クラブで講演会を開催した。講師は特
は,サントリーの知財活動の事例紹介とブラン
許業務法人オンダ国際特許事務所 所長の恩田 ド活動(コーポレートブランド,プロダクトブ
誠氏に「ASEAN諸国の知財の現状とASEAN
ランド)について詳しく説明された。
統一知財の状況・方向」と題するご講演をいた
4.むすび
だいた。この講演ではASEAN諸国の知財制度
本年度の活動テーマに沿って,中国,ASEAN
の整備状況や有効な権利取得方法について実務
諸国における知的財産行政・現状に関する講演
経験談を交えて説明された。
と,先進企業の知的財産活動(知財戦略)に関
する講演により,会員企業各社のアジア知財戦
(5)第5回部会
サントリー京都ビール工場での見学および試
飲後,場所を三井ガーデンホテル京都四条に移
略立案の一助になれば幸いです。
また,講演会終了後の懇親会は,会員相互の
してサントリーホールディングス㈱知的財産部 情報交換の場となり,今後の知的財産活動に有
課長の加藤 厚氏に「サントリーの知的財産活
意になるものと思います。
動」と題してご講演をいただいた。この講演で
関西電気機器部会行事一覧
部会
開催日・場所
出席数
内 容
36社 1.見 学 ヤンマーミュージアム
47名 2.部 会 2015年度運営方針,活動計画など
3.講演会 康信日本事務所 代表 弁理士 金高 善子氏
「中国における知財動向と日本企業の対策
-特許,実用新案の出願戦略を中心に-」
4.懇親会 北ビワコホテルグラツィエ
第1回
2015年6月19日(金)
ヤンマーミュージアム
第2回
東西
合同
2015年9月4日(金)
79社
83名
~5日(土)
ヤマハ発動機㈱ 本社工場 (28社)
(29名)
1.見 学 ヤマハ発動機㈱ 本社工場
コミュニケーションプラザ
2.講演会 ヤマハ発動機㈱ 法務・知財部
知財戦略グループリーダー 黒田 久次氏
「ヤマハ発動機における知財活動-アジアにおける
知財保護-」
3.懇親会 ヤマハリゾート つま恋
第3回
三業種
合同
2015年10月23日(金)
~24日(土)
航空自衛隊 浜松広報館
61社
74名
(21社)
(24名)
1.見 学 航空自衛隊 浜松広報館 エアーパーク
2.関西部会(会務報告)
3.講演会 ①三菱重工業㈱ 知的財産部 部長 伊藤 弘道氏
「三菱重工における知財活動の取り組み」
②
(一社)
日本知的財産協会 理事長 亀井 正博氏
「何のための法改正か-デジタル化・ネットワー
ク化の進展と著作権制度の変容から考える-」
4.懇親会 浜名湖ロイヤルホテル
第4回
二業種
合同
2015年11月20日(金)
住友クラブ
50社 1.講演会 特許業務法人オンダ国際特許事務所 56名 所長 恩田 誠氏
(32社) 「ASEAN諸国の知財の現状とASEAN統一知財の状
(36名)
況・方向」
2.懇親会 住友クラブ
第5回
2016年1月29日(金)
サントリー京都ビール工場
40社 1.見 学 サントリー 京都ビール工場
47名 2.講演会 サントリーホールディングス㈱ 知的財産部
課長 加藤 厚氏
「サントリーの知的財産活動」
3.部 会 2015年度部会活動報告など
4.懇親会 三井ガーデンホテル 京都四条
29
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
7.関西化学部会
1.部会運営
本年度も昨年に引き続き,以下の活動方針に
基づいて部会を運営した。
ールカートンや意匠性に優れた飲料缶に関する
技術など,多岐にわたる技術を紹介いただいた。
この講演後,こだわりの製法を体感できるビー
ル工場見学ツアー及び出来立てのビール数種類
の試飲をさせていただいた。部会終了後,工場
関西化学部会会員企業の知的財産経営に貢献
敷地内にあるビアレストランにて,会員,講師
することを目的とした下記活動を企画展開す
間の意見交換,及び親睦を目的とした懇親会を
る。
開催した。
(1)グローバルな知財活動に役立つ情報を提
供する。
(2)知財実務を支える専門情報及び人材育成
の為の情報を提供する。
(3)世代を超えた会員相互の情報交換と親睦
を深める交流の場を提供する。
2.部会活動
今年度は4回の部会を開催した(下表参照)
。
(1)第1回部会
特許明細書の翻訳業務に日々携わっておられ
るIP-Pro㈱の翻訳者2名を講師に招いてご講
(3)第3回部会
三業種合同部会として,二日間にわたって開
催した。一日目はまず静岡県の航空自衛隊浜松
広報館「エアーパーク」を訪問し,展示資料館
や展示格納庫等を見学した。その後,浜名湖ロ
イヤルホテルに移動して,三菱重工業㈱ 知的
財産部長 伊藤 弘道氏(JIPA常務理事)に,
「三菱重工業における知財活動の取り組み」と
題してご講演いただいた。この講演後,会員,
講師間の意見交換,及び親睦を目的とした懇親
会を開催した。
演いただいた。まず第一部として,杉原 誠氏
二日目は,当協会専務理事 久慈直登氏から
から,全般的な特許明細書における日本語と英
関西部会の会務報告を行っていただいた後,当
語について,数の概念(単数と複数)の違いや
協会理事長 亀井 正博氏に,
「
「何のための法
否定疑問文等を例に挙げ,誤訳の生じにくい明
改正か」-デジタルネットワーク化の進展と著
細書を作成するための注意事項を解説いただい
作権制度の変容から考える-」と題してご講演
た。続く第二部では,化学研究者としての米国
いただき,質疑応答も活発に行われた。
留学経験も有する白岩 敬氏から,化学の明細
書における物質と英語について,冠詞の有無に
(4)第4回部会
神戸税関を訪問し,近代化産業遺産にも認定
よりどのような意味の違いが生じるかなど,
されている由緒ある庁舎内を見学させていただ
種々の例を挙げて非常に丁寧に解説していただ
いた。広報展示室では,税関取締りについての
いた。部会終了後,会員,講師間の意見交換,
ビデオを視聴したほか,ブランド品の真贋判定
及び親睦を目的とした懇親会を開催した。
の体験や,密輸品に関する展示を見学した。見
(2)第2回部会
学後,神戸税関 業務部 知的財産調査官 松
キリンビール神戸工場を訪問し,ビール製造
谷 敏治氏に,
「輸入差止申立手続及び認定手
大手で初の女性工場長に就任された神崎夕紀氏
続の基礎知識」と題して,税関業務の概要,知
からのご挨拶ならびに工場長の職務や組織目標
的財産権侵害物品の取締り状況,輸入通関手続
等についてのお話を伺った後,
「キリングルー
の流れ,輸入差止申立制度及びその手続き等に
プの知的財産活動」と題して,キリン㈱ 知的
ついて詳しくご講演いただいた。
財産部長 水谷 悟氏にご講演いただいた。そ
部会終了後,会員間の意見交換,及び親睦を
の中で知財化技術の事例として,学会の賞を受
目的とした懇親会を開催した。
賞したセンサーやバイオ関係など学術的にも評
(5)東西化学系合同幹事会
価の高い技術のほか,荷重強度の向上した段ボ
30
(2015年9月11日(金)~12日(土)
)
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
21社22名の参加で,富山県黒部市のYKKセ
内容・講師等を企画しました。昨年度と比べる
ンターパークを訪問,見学させていただいた。
と参加者総数はやや減少しましたが,第1回及
宇奈月グランドホテルに移動して,各部会の運
び第4回の部会に関しては,
(少なくとも当部
営内容の紹介のあと,
「知財教育」をテーマに,
会では)従来になかったユニークな内容という
各社への事前アンケートに基づきフリーディス
ことで,参加された方々には概ねご好評をいた
カッションを行った。幹事会終了後,役員・幹
だきました。部会行事を予定どおり終えること
事の意見交換,及び親睦を目的とした懇親会を
ができましたことにつき,当部会会員各位,協
開催した。
会関係各位のご協力,幹事各位,幹事を派遣い
3.むすび
ただきました幹事会社のご理解に心より御礼申
今年度は性別/世代/役職等において多様な
しあげます。
方々に参加していただけることを意識して講演
関西化学部会行事一覧
部会
日程・会場
第1回
2015年7月2日(木)
(一社)
日本知的財産協会
関西事務所
第2回
2015年9月4日(金)
キリンビアパーク神戸
第3回
三業種
合同
2015年10月23日(金)
~24日(土)
航空自衛隊浜松広報館
浜名湖ロイヤルホテル
第4回
2016年2月5日(金)
神戸税関
出席数
内 容
63名 講演 「翻訳者目線で見る特許明細書」
(46社) 講師:IP-Pro㈱
杉原 誠氏・白岩 敬氏
59名 講演 「キリングループの知的財産活動」
(42社) 講師:キリン㈱
知的財産部長 水谷 悟氏
74名 講演 「三菱重工における知財活動の取り組み」
講師:三菱重工業㈱ 知的財産部長 伊藤 弘道氏
特別講演 「
「何のための法改正か」-デジタル化・ネットワーク化
の進展と著作権制度の変容から考える-」
講師:
(一社)
日本知的財産協会
理事長 亀井 正博氏
62名 講演「輸入差止申立手続及び認定手続の基礎知識」
(47社) 講師:神戸税関 業務部
知的財産調査官 松谷 敏治氏
8.建設部会
1.運営方針
下記方針に基づき今年度の部会運営を行った。
(1)部会運営方針
「会員の啓発及び会員相互の交流と親睦」 を
基本とし,参加者個人の成長が会員企業の繁栄
と部会の発展に繋がるとの考えのもと,価値あ
る情報を共有し,有益な活動の推進を目指す。
(2)2015年度の部会活動方針
1)企業訪問や宿泊付研修を踏襲し,部会活
動および研究会活動を通じて相互の交流と
親睦を図る。
2)知的財産に係る注目の話題を抽出し,各
会員へ提供する。
3)特許庁や各界有識者など知財協内外から
講師を招聘し,交流と意見交換を推進する。
2.部会活動
今年度は,
「知財に関わる人材」の問題に重
点をおき部会の年間計画を立案した。
当部会独自の活動である研究会では,知財教
育に着目して,知財部員として留意すべき課題
と対策を議論した。
以下に活動概要を報告する。
31
※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。
(1)第1回部会
ケートの回答への協力依頼が再度確認された。
5月15日,ゆうぽうと五反田にて開催。
①講演1
今年度の活動方針,活動計画を説明した後,
R&D技術管理本部知的財産部 部長 安藤 昨年度の会計報告が行われた。
①講演
「明治時代の先人に学ぶ特許戦略」と題して,
一般財団法人工業所有権協力センター 専務理
事 櫻井 孝氏に講演いただいた。
日本人として初の米国特許を取得した平山甚
太。 平 山 が 取 得 し た 米 国 特 許 第 2 8 2,8 9 1 号
「Daylight Fire-works」とその審査の過程につ
いてお話しいただいた。
②懇親会
講演内容や今期の活動予定等について活発に
意見交換を行うなど会員相互の親睦を深めた。
(2)第2回部会
7月10日,㈱バンダイ バンダイホビーセン
ター(静岡県)にて開催。
鉄建建設㈱の人事異動により幹事が交代する
ことが報告された。
誠一氏より創業からのマツダの歴史,知財戦略
の基本方針について説明いただいた。
②講演2
知財グループ 増田 尚嗣氏より
「SKYACTIV TECHNOLOGY」をはじめ様々な技術開発に
対する活動について説明いただいた。
③講演3
特許グループ 増野 昭文氏より「魂動」に
よる個性的で一貫性,継続性をもつマツダのデ
ザイン活動について説明いただいた。
④工場見学
知財グループ 七尾氏の案内で,マツダミュ
ージアム及び本社工場を見学した。
⑤懇親会
夕食・宿泊をともにしながら意見交換を行
い,会員相互の親睦をより一層深めることがで
きた。
①工場見学
⑥歴史的建造物視察
講演に先立ち,
「ガンプラ」に代表される㈱
厳島神社,呉市海事歴史科学館,海上自衛隊
バンダイのプラモデル工場であるバンダイホビ
呉資料館を見学。
ーセンターを見学させていただいた。
厳島神社
②講演
「バンダイにおける中国知財紛争への向き合
い方」と題して,㈱バンダイ法務・知的財産部 ゼネラルマネージャー 小薗江 健一氏に講演
いただいた。
中国知財紛争における重要事項として,勝訴
側から敗訴側(侵害者)へのコンタクトは控え
るべきこと,有能な代理人や調査員を確保して
おくことの必要性等が示された。
厳島神社の高潮を回避するための床板構造等
を視察した。
呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)
明治以降,海軍工廠のまちとして発展した
呉の歴史,造船・製鉄技術を確認した。
海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)
海上自衛隊の歴史,機雷の掃海,潜水艦内の
生活に関する展示を見学した。
(4)第4回部会
③懇親会
12月11日,メルパルク東京にて開催。
講演内容や今期の活動予定等について意見交
2016年度の業種担当役員・幹事候補の紹介が
換を行うなど会員相互の親睦を深めた。
(3)第3回部会(宿泊部会)
10月8~9日の二日間,広島県を訪問し,マ
行われ,建設部会内での承認が得られた。
①講演
「技術者間の関係維持が発明者に与える影響 ツダ㈱本社工場及び広島地方の歴史的建造物の
~自前主義からの脱却~」と題して,名古屋大
見学を行うべく開催。
学大学院 准教授 犬塚 篤氏に講演いただい
研究会が実施している知財教育に関するアン
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た。
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④懇親会
THEME Ⅰ
研究開発における「技術距離」の力
発明の効率性の実現には,技術距離は小さい
ほうが,発明の新規性の実現には,技術距離は
講演内容をもとにした意見交換や個別の質問
事項に対応いただき親睦を深めた。
(5)第5回部会
大きいほうが,異組織間の協働関係の実現には,
2月19日,アルカディア市ヶ谷にて開催。
技術距離に適度な差があることが望ましい。
今年度の活動の総括と次年度の活動計画(案)
の説明を受けた。
THEME Ⅱ
研究開発における「関係維持」の力
発明者の量的パフォーマンス(出願数)は3
①講演
「研究開発者のモチベーションマネジメント」
~5年の共発明期間をもつこと,質的パフォー
と題して,東京農業大学 准教授 金間 大介
マンス(審査請求率)はもっと長い共発明期間
氏にご講演いただいた。
をもつことが望ましいことが明らかになった。
・モチベーションとは
THEME Ⅲ
学術的には「動機づけ」とされ,行動を立ち
研究開発における「ネットワーク」の力
高パフォーマー(特許数について上位群)は,
短期的には既に実績をもつ パートナーを選び,
上げ,方向づけ,継続させる力である。
・イノベーションとインセンティブ理論
統計的にみると,金銭的報酬がもたらす効果
経験年数を増すにつれて,パートナーから得ら
は,プラスの方向だけでなくマイナスの方向に
れる知識の多様性に重点をおくようになること
作用する可能性がある。一方,非金銭的報酬が
がわかった。
もたらす効果は,概ねプラスの方向に作用する
公開特許情報を用いた分析は,従来から行わ
れているが,講師独特の着眼点と分析結果には
大変興味深いものがあった。
②特許庁行政報告
特許庁から審査長,審査室長はじめ8名の方
をお迎えして,行政報告をいただくと共に,質
問事項に対する回答をいただいた。
傾向にある。大切なのは,報酬がもたらす効果
をうまく使い分けることである。
・研究開発者のモチベーション構造
インタビュー調査の結果,若手の研究開発者
とマネージャーのモチベーションに対する考え
方には,大きな乖離があることがわかった。
モチベーションマネジメントを考える上で,
十分注意する必要がある。
③報告
・特許に関する報告
②研究会活動報告
報告事項:
「土木・建築分野における最近の
研究会の活動報告として「社内(グループ内
出願動向等について」
報告者:審査第一部 住環境
を含む)知財教育に関する調査・研究」につい
て,横山氏(鹿島建設㈱)より報告があった。
審査長 森次 顕氏
③懇親会
土木・建築分野の世界の出願動向と国内の出
講演内容をもとにした意見交換や個別の質問
願動向に関する説明があった。
・意匠に関する報告
事項に対応いただき親睦を深めた。
3.研究会活動
報告事項:
「意匠行政を巡る最近の動向」
「社内(グループ内を含む)知財教育に関す
報告者:審査第一部 意匠部門 民生意匠
る調査・研究」をテーマに研究会を開催した。
審査長 木村 恭子氏
今年度研究会には11名が参加,主に技術者に対
土木・建築分野の意匠出願件数の推移と,ハ
する知財教育を中心に議論を重ねた。
ーグ協定のジュネーブ改正協定に基づく意匠の
(1)第1回研究会
国際登録制度について説明があった。
7月25日,㈱不動テトラ本社にて開催。
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研究会を計画した幹事の趣旨説明に続けて,
JIPA人材育成委員会 久山委員長をお招きし,
「JIPAの研修について」講演いただいた。
その後,研究会参加各社の知財教育の現状と
問題点について,意見交換を行った。
業務範囲,⑤出願にかける時間,⑥その他(特
許事務所との関係性)
アンケート班からは,様々な切り口から更な
る分析結果が報告された。
詳細な分析結果については,研究会参加者間
でのみ共有し,アンケート協力企業には,秘密
(2)第2回研究会
8月28日,㈱熊谷組本社にて開催。
性に配慮したうえで,生のデータを還元し,目
今後の研究会の主な進め方として,建設部会
的に応じて利用してもらうことが確認された。
会員各社へのアンケートと外部団体(候補先:
(5)第5回研究会
JIPA中小数知財会員フォローアップ研究会)
12月7日,五洋建設㈱本社にて開催。
へのヒアリングを中心に情報を収集し,分析・
建設部会での研究成果発表の予行演習を行っ
研究を進めていくことが提示され,各参加者同
た後,各参加者から感想等を述べてもらった。
他社の教育実施状況を知ることで,自社が置
意の上,役割分担を行った。
かれている立場を客観的に把握できたのが何よ
(3)第3回研究会
10月16日,鹿島建設㈱赤坂別館にて開催。
ヒアリング結果とアンケート結果の集計速報
りの収穫であったという声が多かった。
その他研究課題に直接関係するものをはじ
め,懇親会での議論を通じて人脈形成できたの
が報告された。
ヒアリング結果については,本日出た追加の
質問事項を含めて,再度先方に確認する。
アンケート結果については,アンケート班内
でクロス分析等更なる検討を加える。
が何よりの収穫であった等の感想があった。
4.むすび
部会開催に際し,各種手配をいただいた知財
協事務局並びに会場をご提供いただいた会員の
皆様,ご講演いただいた講師の皆様に深く感謝
(4)第4回研究会
11月13日,鹿島建設㈱本社にて開催。
ヒアリング班から,追加の確認事項を含めて
しますとともに,厚くお礼申し上げます。
最後に,活動計画立案から運営に係る現在の
仕組みを構築された歴代幹事に敬意を表すとと
以下の観点から報告があった。
①外注率,②出願の量(コスト)
,③出願の
質(発明者と知財の役割分担)
,④知財部門の
もに,幹事を派遣してくださった会員企業の皆
様に感謝いたします。
別表1 2015年度建設部会行事一覧
部会
時・所
出席数
内 容
第1回
2015年5月15日(金)
ゆうぽうと五反田
43社 講演:明治時代の先人に学ぶ特許戦略
55名 講師:一般財団法人 工業所有権協力センター 専務理事 櫻井 孝氏
第2回
2015年7月10日(金)
㈱バンダイ
バンダイホビーセンター
36社 講演:バンダイにおける中国知財紛争への向き合い方
41名 講師:法務・知的財産部 ゼネラルマネージャー 小薗江 健一氏
見学:バンダイホビーセンター
第3回 2015年10月8日(木)
(宿泊) ~9日(金)
マツダ㈱
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31社 講演 :マツダの知財戦略
33名 講師①:知的財産部 部長 安藤 誠一氏
講師②:知的財産部 知財グループ 増田 尚嗣氏
講演③:知的財産部 特許グループ 増野 昭文氏
見学 :マツダミュージアム,本社工場
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第4回
2015年12月11日(金)
メルパルク東京
39社 講演 :技術者間の関係維持が発明者に与える影響
52名 ~自前主義からの脱却~
講師 :名古屋大学大学院 准教授 犬塚 篤氏
報告①:土木・建築分野における最近の出願動向等について
報告者:審査第一部 住環境 審査長 森次 顕氏
報告②:意匠行政を巡る最近の動向
報告者:審査第一部 意匠部門 民生意匠 審査長 木村 恭子氏
第5回
2016年2月19日(金)
アルカディア市ヶ谷
42社 講演 :研究開発者のモチベーションマネジメント
65名 講師 :東京農業大学 准教授 金間 大介氏
報告 :社内(グループ内を含む)知財教育に関する調査・研究
報告者:鹿島建設㈱ 知的財産部 横山 和人氏
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