平成28年度施政方針(PDF:384KB)

平 成 28 年
第 1回
村山市議会定例会
平成 28 年度
施
政
方
平成 28 年
村山市長
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志
針
3月
布
隆
夫
平成 28 年第 1 回市議会定例会の開会にあたり、市政運営に対する私の基本
的な考え方と主な施策を申し上げ、議会並びに市民の皆様のご理解とご協力
をいただきたいと存じます。
はじめに、昨年の茨城県常総市と宮城県大崎市の集中豪雨災害、そして、
まもなく丸 5 年を迎える東日本大震災によって被災された方々に、心よりお
見舞いを申し上げるとともに亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたします。
さて、先般、国勢調査速報値が公表され本市の人口減尐が加速しているこ
とが明らかになりました。平成 22 年度の前回調査から本市では 2,115 人減尐
しており、県内市町村の減尐数の大きさでは 5 番目でありました。前回調査
では 1,381 人の減尐数でしたから、本市の人口減尐対策が急務であることを
痛感させられます。
既に、昨年 8 月に「第 5 次村山市総合計画
次世代への“架け橋”プラン」を、
10 月には「村山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。
総合計画は平成 36 年度までの 10 年間の市政の羅針盤となるものであります。
総合戦略は、地方創生を進めるために国の「まち・ひと・しごと創生総合戦
略」を受けて、全国の地方自治体が策定する 5 年間の計画であります。両計
画とも、人口減尐対策を最重要課題として捉え、様々な施策を登載しており
ます。
総合計画では「次の世代に引き継ぐ魅力ある村山市を創る」を基本理念と
して、5 つの大きな柱を掲げておりますが、特に次の3点を最重点プロジェク
トとして取り組んでまいります。
Ⅰ.「人口減尐社会における若者の定住促進」事業
Ⅱ.「楯岡高等学校用地の利活用と中心市街地の再生」事業
Ⅲ.「東北中央自動車道開通後のまちづくり」事業
この中で、当面の重要政策である駅西開発事業がいよいよ目に見える形で
展開されようとしております。ビジネスホテルや商業施設の造成・建築工事
がまもなく始まります。
村山市の持続的発展、そして、市民の皆様とりわけ若者世代が「夢と希望」
を実感できるまちづくりのために邁進してまいる所存であります。
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基本的な考え方
1.人口減少対策
人口減尐対策は、各種データに示されておるとおり転出を防ぐ政策が重要
です。そのため、
①
雪対策を引き続き重要政策として取り組んでまいります。冬の除排雪は
大変な重労働であり、今年の冬は平年を下回る程度で推移しておりますが、
新年度も十分な予算を確保して「間口に雪を置かない」除排雪を目標に取
り組んでまいります。高齢者世帯への配慮と共に、早朝に出勤する若い方々
にも配慮することにより若者の流出を止める策になると確信しております。
また、流雪溝整備は平成 26 年度の全市内調査を踏まえて、富並地区から
着手してまいります。消雪施設は定期的点検と補修を行いながら長寿命化
を図り、現在の水源を確保できる限りは廃止せず利用していく方針であり
ます。
以上、雪対策は、機械除排雪、流雪溝、消雪施設の 3 本柱で取り組んで
まいります。
②
人口減尐の大きな要因は若者世代の流出であり、対応策として特に「子
どもを持つ家庭」への支援を手厚くいたします。小さい子どもを持つ世代
の経済的負担の軽減を図るため、平成 26 年度から第 1 子の保育料を県内で
初めて半額に、そして本年度からは第 3 子以降に毎月の児童手当の上乗せ
を行っております。いずれも大変好評であることから、新年度も引き続き
行ってまいります。
③
中学生以下の子どもを持つ家庭への「子育て応援・定住促進対策事業補
助金」の対象を従来の新築に加えて、新年度から中古住宅購入へも拡大し
てまいります。
2.産業の振興
働く場所の確保は人口減尐対策として最重要課題であります。市総合戦略
の中でも施策の“一丁目一番地”的な柱として「あらゆる資源を活かして“し
ごと”を創出しよう」と掲げております。新規の工業団地を造るという選択
肢よりも、今は既存の企業を大事にして社員を増やしていただく方向で進め
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たいと存じます。受発注を手助けするために「企業支援コーディネーターの
配置」事業を継続してまいります。
商業については、住民のニーズは買い物場所の確保であることから、駅西
への商業施設誘致を継続して進めるとともに、既存商店街の活性化を進める
ために空き店舗を活用した若者チャレンジショップや市外の有名店舗の支店
誘致を働きかけてまいります。
3.農林業の振興
農業政策は大きな転換期を迎えております。TPP妥結の影響が不透明で
はありますが、食は生命の基本であります。安心安全な食糧を生産し、高付
加価値を付けて後継者も納得できる農業経営を目指さなければなりません。
国・県と連携して支援してまいります。最近は若い新規就農者が増加してお
り頼もしい限りであり、5 年後 10 年後を見据えた政策の必要性を強く感じて
おります。
4.安心できる生活の推進
狭隘な道路の対策は安心安全な生活を送る上で、まちづくりに欠かせませ
ん。新年度もこの考え方に沿って新規路線の整備に取り組んでまいります。
毎日の生活の安心のため、本年度設置いたしました防犯灯の全市内LED
化など今後も省エネ・低コスト化に取り組んでまいります。
5.教育の充実
本市の財産である高い教育力をより充実していくために、人的・経済的に
不安定な環境にある子どもに対して学習支援や、進学等の相談を受ける「子
どもの自立支援事業」を継続して実施するとともに、不登校児童生徒等の学
校復帰を支援する「教育支援センター」を創設いたします。これらと「GOGO!
むらやま
夢
体験
プラン」事業を組み合わせ、教育全体の底上げを図っ
てまいります。
耐震化のための改築事業を行う楯岡小学校については、新年度から楯岡高
校用地に仮校舎を設置したうえで、改築事業に着手いたします。
-3-
最重点プロジェクトに係る具体的な施策
Ⅰ.「人口減少社会における若者の定住促進」事業
1.若者定住支援
中学生以下の子どもを持つ家庭が、市内に住居を求める場合に最高 100 万
円を補助いたします。従来の新築に加え新年度より中古住宅購入者にも、対
象を拡大いたします。予算額は 2 千 502 万円を計上しております。
また、本年度実施している「村山のあんばい・いい家」の設計コンペ受賞
作品のコンセプトを採用して新築した方への設計補助金として 450 万円を計
上しております。
2.雪対策
市道 682 路線 250 ㎞の除排雪と消雪パイプ 30 路線の維持管理に 2 億 5 千 200
万円を計上しております。流雪溝は富並・外宿地区の実施設計を実施してま
いります。予算額は 800 万円であります。
3.子育て支援
多子世帯応援として、第 3 子以降の児童が満 3 歳を迎える誕生月まで月額 5
千円(年間 6 万円)を児童手当に上乗せする「子育て応援すくすく手当支給
事業」と第 1 子保育料等の半額補助事業を継続して実施いたします。予算額
は両事業に歳入の減額分を含めて 7 千 259 万円です。
また、0 歳からの預かりを可能にする袖崎・大高根の保育施設民営化に向け
た整備事業と市内民間保育園増築事業に補助金を拠出するなど、子育て環境
の充実に1億 5 千 800 万円を計上しております。
4.商業施設誘致(駅西開発)
駅西への商業施設誘致のための周辺環境整備として道路などのインフラ整
備に 1 億 7 千 850 万円を計上しております。この中には、駅西から村山IC
(仮称)までを繋ぐ本市の新しいシンボリックな道路及び大沢川移設工事に
伴う旧河川区域である楯岡中荒田地区へのアクセス道路建設に向けた調査事
業や、都市計画用途地域変更に伴う業務委託費も盛り込まれております。
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5.農林業の振興
新規事業として、農業者・新規就農者及び就農希望者の経営や生活を総合
的に支援する「担い手確保・育成総合推進事業」を実施いたします。予算額
は 344 万円であります。
また、6次産業化を目指す農家の支援として「農商工連携・農業6次産業
総合支援事業」に 365 万円を計上しております。
Ⅱ.「楯岡高等学校用地の利活用と中心市街地の再生」事業
6.中心市街地の利便性向上
楯岡商店街の活性化及びお年寄りなどの買い物弱者対策として、買い物バ
ス実証運行事業を新規で実施いたします。予算額は約 852 万円であります。
また、インフラ関係では都市計画道路楯岡東根温泉線整備事業や鶴ヶ町西
線道路改良事業に 3 千 500 万円を計上しております。
7.中心市街地の観光振興
国の平成 27 年度補正予算である地方創生加速化交付金を活用して、東沢バ
ラ公園の魅力アップを図るためにICT活用による誘客促進事業として 1 千
万円を計上しております。
また、着地型観光やインバウンド対策としてJR村山駅の空きスペースを
利活用し観光案内拠点施設を整備いたします。予算額は 410 万円であります。
Ⅲ.「東北中央自動車道開通後のまちづくり」事業
8.インフラ整備
先に触れましたが、駅西の周辺環境整備のうち、村山IC(仮称)までを
繋ぐ本市の新しいシンボリックな道路及び楯岡中荒田地区への主要地方道寒
河江村山線からのアクセス道路整備の調査事業に、それぞれ 6 千万円と 2 千
万円を計上しております。
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9.観光交流
地方創生加速化交付金を活用して、市のトータルイメージアップによる観
光交流事業を実施いたします。総合案内動画制作事業に 300 万円、東京浅草
のまるごとにっぽん観光情報発信事業に 487 万円を計上しております。
また、最上川三難所周辺への誘客促進のために、
「最上川スマイルマラソン」
などの最上川を核とした文化・スポーツによる観光交流事業に合計で 476 万
円を計上しております。
Ⅳ.政策的に重要な事業
10.TPP対策
TPP対策として、意欲的な農業者等が高収益な作物・栽培体系への転換
を図る取組みを支援する「TPP関連産地パワーアップ支援事業」を実施い
たします。予算額は 500 万円を計上しております。
11.保育施設の民間委託
新年度より、戸沢保育園に社会福祉法人による指定管理者制度を導入いた
します。民間のノウハウを活かした保育サービスにより、多様化する保育ニ
ーズへの対応が図られます。予算額は 1 億 772 万円であります。
12.子どもの貧困対策・人材育成
子ども達が経済的理由により、進学・就学を断念することなく、安心して
勉学に励むことができる環境を整え、次世代の村山市を支える人材育成のた
めに「村山市夢応援奨学金」を創設いたします。新年度より篤志家や「ふる
さとづくり基金」を活用して平成 29 年度から事業を始めますが、新年度に「夢
応援奨学基金」を設置して積立てを行ってまいります。予算額は 3 千万円を
計上しております。
13.安心・安全なまちづくり
防災拠点である消防庁舎の耐震補強工事に取り組んでまいります。予算額
は 3 千 600 万円であります。
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また、市民が安心して安全に消費生活を営めるように、消費生活相談員の
継続雇用による相談体制の充実をはじめとして、消費者行政の推進に引き続
き注力してまいります。
むすびに
平成 28 年度の基本的な考え方と主な施策を申し上げました。
第 5 次村山市総合計画の実質的な初動年度であるとともに、総合戦略に基
く人口減尐対策の「まち・ひと・しごと」を創生してまいる年であります。
「次の世代に引き継ぐ魅力ある村山市を創る」ためには、国・県の力を借
りながら、常に費用対効果を検証し各施策を迅速に進めていかなければなり
ません。
その本質は、行財政改革を進めながら、若者の居住意識が高まるような街
並みを整備して定住人口を増やすことで税収確保を図り、財政基盤を強化し
て、持続可能な村山市を築いていくことであります。
私は次世代のために、そして、長期低迷からの浮上を図るために大胆な投
資をする必要があると考えております。ハード・ソフトともに有効な投資が
村山市を前に進める最良の策と確信しております。
今後も的確な市政を運営していくために、常に市民の皆様の声に耳を傾け、
各界の方々の知恵をお借りして、村山市発展の礎といたしたいと存じます。
最後に、議員並びに市民の皆様に、ご支援ご協力を賜りますよう心からお
願い申し上げます。
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