えっ!ガムテープって「ガムテープ」じゃなかったの?(笑)

えっ!ガムテープって「ガムテープ」じゃなかったの?(笑)
世間一般ではダンボールを梱包するテープを「ガムテープ」と呼びますが、正確に言えばこれは間違いなのです。
クラフト紙が基材のテープや布が基材のテープのことをまとめて「ガムテープ」と呼ぶ人が多いのですが、実はどちらも「ガムテー
プ」ではないのです。
クラフト紙が基材のテープは「クラフトテープ」、布が基材のテープは「布テープ」というのが正しい名前です。
では、本物の「ガムテープ」とは何でしょうか?
本物の「ガムテープ」はクラフトテープと同じクラフト紙が基材となっています。
違いはどこか?というと、糊(接着材)なのです。
「ガムテープ」は水溶性の糊を塗布し乾燥させています。
この為、使用する際には糊が塗布された面を水に浸け、糊を再活性化した上で貼り付ける必要があります。
郵便切手と同じ原理と思ってもらえばよいです。
使用時に必ず水を使用する為、たいていは専用のガムテープディスペンサーという機械を使用します。
従って、大量にダンボ-ル梱包をする現場以外ではあまり使われません。
実際、市場規模はクラフトテープの10%程度ですし、もちろんホームセンターにも売っていません。
ただ、クラフトテープのように剥離剤や合成樹脂系接着剤などの非水溶性樹脂を使っていないので、ダンボールに貼りつけた
後、再生紙としてリサイクルする際に分別する必要がありません。
表面に剥離剤が無いのでガムテープを重ねて貼ったり、他の粘着テープを重ねて貼ったり、水性ペンで字を書いたり出
来ます。
このように「クラフトテープ」や「布テープ」には無い利点もあるのです。
今までダンボールを梱包するテープのことを何でも「ガムテープ」と呼んでい
たという人は、「クラフトテープ」、「布テープ」と呼び方を分けると他の人から
ちょっと専門的に見られるかも知れませんね。(笑)
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