第2バチカン公会議の「典礼憲章」(3)

第2バチカン公会議の「典礼憲章」(3)
1)第2バチカン公会議は教会の刷新を方向づけるために16の文書を作成しました。そ
の中で最初に発布された文書は何といいますか。
・答え:教会の典礼刷新をもたらした「典礼憲章」です。
2)教会で「典礼」と言うときに、何を意味しますか。
・答え:それは、キリスト信徒が共同体として、神を礼拝し賛美することまた救いの恵み
にあずかるためにささげる祈りです。
(救い:罪のゆるし、神と一つになる)
3)具体的に言えば、
「教会の典礼」とは何でしょうか。
・答え:それは、教会の七つの秘跡、特に聖体祭儀を執り行うこと。また教会が定め、会
の名によって唱える「教会の祈り」
(司祭、修道者が唱える朝晩などの祈り)です。
4)
「典礼憲章」の教えで目立つ二つの点をのべてください。
・答え:教会の典礼はいつも御父に向けられ、イエス・キリストによって、聖霊の交わり
のうちに、教会共同体全体の祈りとして執り行われることです。
(祭壇は会衆の方
に向かう)
・答え:信徒の典礼における「行動的な参加」です。(侍者をする、司祭の祈りに「アーメ
ンなど」を答えることによって賛同する、歌う、朗読する、共同祈願を唱える、
行列して自分をささげる意味で贈り物をささげ、御聖体をいただくなど)
5)
「典礼憲章」によると、典礼での主の確実な現存は何に見られますか。
・答え:主イエス・キリストの現存と働きは次の四つ点に見られます。:秘跡の受容、特に
聖体祭儀(ご聖体)
;司式司祭のことばと儀式;聖書のことば、祈る会衆です。
6)
「典礼憲章」が教会の典礼にもたらした主な「変化」は何でしょうか。
・答え:・全聖書が母国語に翻訳され、典礼暦年の間に殆ど全部が読まれること。
・すべての祈りが各国のことばに翻訳され、儀式の挙行仕方と、礼拝の仕方が各
国の習慣に合わせられたこと。
・典礼関係の本(典礼書)が全部見直されたこと。
7)教会が使っていた「ラテン語」と言う言語はどうなったのでしょうか
・答え:ラテン語は今もカトリック教会の「通常の規定された言語」です。
「典礼憲章」で
はラテン語の祈りと典礼儀式の翻訳が各国の司教団に委ねられているので、各国
の司教団は「ラテン語の祈りと儀式を信徒に理解してもらうために」母国語に翻
訳し、現在実際に典礼は各国のことばで執り行われています。