台日産業連携架け橋 プロジェクトについて

台日産業連携架け橋
プロジェクトについて
台北駐日経済文化代表処副代表兼
台日産業連携推進オフィス副主任 余吉政
2012年7月30日
大
綱
一.台日投資貿易概略
二.兩岸関係の改善と経済交流
三.台灣投資環境
四.台日企業戦略補完によるWin-Win関係
五.台日産業連携架け橋プロジェクト
六.まとめ
2
一、台日投資貿易概略
馬祖・金門地区
台湾の基本データ
首都・台北市
台中市
国名
中華民国
首都
台北市(人口約263万人)
主要都市
澎湖諸島
台南市
新北市(約391万人)、高雄市(約277万人)、
台中市(約266万人)、台南市(約187万人)
面積
約36,200平方キロメートル
人口
約2,322万人(2011年)
漢民族98%(外省人13%、内省人85%、原住民
2%)
通貨
ニュー台湾ドル(NTD) 1NTD=約2.72円(2011
年)
高雄市
日系企業数
1,582社(台湾経済部統計)
日本との間
の旅客数
日本からの訪台者数129.4万人(2011年)
台湾からの訪日者数113.6万人(2011年)
GDP
経済成長率
US$4,665億
4.0%
3
日本から台湾への投資状況
日本企業はこれまで多くの台湾ビジネスを展開してきており、過去半世紀(1952~2011年)に
台湾投資は計6,891件(国別第1位)、約169.0億ドル(米国、オランダ、カリブ海英領に次ぎ、第4
位)に達する。
 2011年の投資件数は441件に達して、金額は4億4,487万米ドルで、新しいブームの展開。
日本から台湾への直接投資件数・金額の推移(1964~2012年5月)
金額(千US$)
1,800,000
第4次ブーム
金額(左軸)
1,600,000
件数
500
450
件数(右軸)
第3次ブーム
1,400,000
400
350
1,200,000
300
1,000,000
第2次ブーム
250
800,000
200
第1次ブーム
600,000
150
400,000
100
200,000
50
0
0
1964
67
70
73
76
79
82
輸出加工基地としての台湾
出所:経済部投資審議委員会
85
88
91
94
高度成長期
97
2000
03
06
09
12
IC →LCDの成長
中華圏事業の中心拠点
(在台日商の多機能化)
4
最近の主な投資案件
製造業ではグリーンエネルギー(PV、LED)産業への投資が活発化。
非製造業ではパナホームや小学館が初の海外拠点として台湾を選択
2010~2011年の日本企業による主な台湾投資案件
企業名
古河電工
東レ
製
造
業
非
製
造
業
投資内容
リチウムイオン電池用電解銅箔を製造・販売する新会社を設立。生産能力は500t/月、2012年9月の稼
動を目指す。
LCDなどの製造に用いられる表面保護フィルムの工場を新設する。同材料の海外投資は初。
旭硝子
桃園県にLED照明用基盤(セラミックス基板)の工場を新設し、 出荷量で世界1位を誇る台湾のLEDバ
リューチェーンに供給を行なう。
豊田合成
LEDエピタキシャルウェハーメーカーの晶元光電とLEDの開発、製造、販売を手がける合弁会社を設立。
住友電工
太陽電池用シリコンインゴットの切断に用いるソーワイヤーの製造販売会社を設立。
ユニクロ
全額出資子会社「台湾優衣庫」を設立。10年秋にユニクロ1号店を統一阪急百貨店(台北市)に出店。
パナホーム
台湾の建材商社、一澤貿易と合弁で初の海外現地法人「台湾松下居家内装」を設立。ビル・住宅の内装・
設計・施工・補修の一貫サービスを提供。
小学館
初の海外現地法人を高雄ソフトウエア・サイエンス・パークに設立。中国語版の学習教材「デジタルドリルシ
ステム(DDS)」の開発にあたる。
KDDI
台湾最大のオンライン音楽配信会社のKKBOXの株式76%を取得。KKBOXのプラットフォームを活用し、ア
ジア音楽配信事業の拡大を図る。
日本テレビ放送網
台湾のケーブルテレビ事業者中天電視(CTI)と番組制作・販売の合弁会社を設立。日台共同制作番組の
中華圏向け展開を図る。
出所)経済部投資業務処委託事業(各社IR資料、報道資料等をNRIが整理)
5
台湾の対日、中貿易構造
単位:億ドル , 出所:財政部
年別
台、日間貿易
台、中間貿易
総額
伸び率
(%)
差引
伸び率
(%)
総額
伸び率
(%)
差引
伸び率
(%)
2000
551.56
29.8
-219.58
17.5
104.4
47.8
-20.1
0.8
2001
386.06
-30.0
-130.89
-40.4
106.5
3.4
-11.6
-42.3
2002
392.6
1.7
-15293
16.8
178.9
71.3
20.0
-
2003
445.47
13.5
-207.23
35.5
323.8
83.3
104.6
423.5
2004
568.24
27.6
-304.25
46.8
506.9
56.7
173.3
65.8
2005
604.21
6.3
-314.5
3.4
608.1
19.9
209.5
20.9
2006
618.09
2.3
-305.96
-2.7
728.6
20.2
238.4
13.8
2007
610.18
-1.3
-306.96
0.3
863.2
18.1
307.0
27.8
2008
627.89
2.9
-300.79
-2.0
942.9
8.7
319.8
4.2
2009
497.25
-20.8
-225.84
-24.9
751.7
-19.9
266.4
-16.7
2010
699.4
37.9
-339.2
56.2
1,128.9
43.5
409.9
37.4
2011
704.5
0.8
-339.7
0.15
1,275.7
13.0
403.6
-1.5
6
雁行理論:日、台、中の協力関係
2011年
面積(Km2)
人口(万人)
国内総生産( US$ )
日本
378,000
12,737
58,686億
台湾
36,189
2,316
4,665億
中国
9,600,000
134,100
72,982億
1人当たりGDP (US$ )
45,813
20,122
5,430
12,958億
8,209億
8,523億
3, 856億
3,083億
2,816億
31,812億
18,993億
17,414億
外貨準備(US$)
輸出総額(US$)
輸入総額(US$)
優位性
技術力、
ブランド力
国際志向、
人脈ネットワーク、
中継ぎ
低コスト、
マーケット
7
二、両岸関係の改善と経済交流
海峡交流基金会と海峡両岸関係協会による制度的協議の再開1~7回トップ
会談で16項目協議書に調印
一回目
(2008. 6.13)
二回目
(2008. 11.4)
三回目
(2009. 4.26)
四回目
(2009. 12.22)
五回目
(2010. 6.29)
海峡両岸週末直行便の
実施協定
中国住民台湾観光協定
週各18便、計36便
海峡両岸空運協定
海峡両岸海運協定
海峡両岸郵便協定
海峡両岸食品安全協定
週末運航を毎日運航に
拡大、週36便から108便
に増便
海峡両岸の共同犯罪取
締りと司法協力協定
海峡両岸金融協力協定
海峡両岸航空郵送の補
充協定
チャーター便から定期便
へ週108便から270便に
増便
海峡両岸農産物の検疫
検査協力協定
海峡両岸製品の標準規
格、計量、検査、認証協
力協定
海峡両岸漁船乗組員の
労務協力協定
海峡両岸経済協力枠組
協定(ECFA)
海峡両岸知的財産権保
護協力協定
六回目
(2010. 12.21)
海峡両岸医薬衛生合作
協議
七回目
(2011. 10.22)
海峡両岸核電安全合作
協議
今後の交渉の方針
下記の事項について協議し、できる限り早く交渉を妥結する
方針
(a)物品貿易
関税引き下げ撤廃の形式、原産地規則、通関手
続き、非関税措置、貿易救済措置等
(b)サービス貿易
自由化する部門と内容、サービス提供者の定義等
(c)投資
投資保障メカニズム、投資関連規定の透明化、投
資規制の漸進的緩和、投資の円滑化等
(d)紛争処理
紛争処理メカニズムの中身等
両岸経済協力委員会
半年に一回例会を開催し、職責を果たす
ECFAの目標実行のために必要な交渉実施
ECFAの義務履行状況の監督評価
 ECFAの条文解釈
重要な経済貿易情報の通知
紛争処理に関する協定の発効前は、ECFAに関する紛争
の解決も図る
8
台湾と中国間の直航便の増加
 現在、中国との直航便は、空路で37空港(週558便)、海路で68港湾と結ばれており、その中
には、桃園空港と南京空港や、高雄港と太倉港(中国・蘇州)との直航便等、台湾と中国の地
方空港、港湾を結ぶ航路も数多い。
 こうした中国の地方空港、港湾とのアクセスを密にすることで、人流や物流の利便性向上や
台湾の空港及び港湾のハブ化が進む。
 空路の場合、台北━上海は最短で僅か82分。
両岸直行便の実施により開放された中国側の空港及び港湾
空港
/港
湾数
空港/港湾名
37
上海(浦東)、上海(虹橋)、大連、天津、太原、北京、石家荘、合肥、成都、西安、
昆明、杭州、武漢、長沙、長春、青島、南京、南昌、南寧、ハルビン、重慶、桂林
、海口、深圳、貴陽、廈門、煙台、寧波、福州、広州、鄭州、済南、瀋陽、塩城、温
州、黄山、蘭州
海洋
港
52
丹東、大連、營口、唐山、錦州、泰皇島、天津、黄驊、威海、煙臺、龍口、嵐山、
日照、青島、連雲港、大豐、上海、寧波、舟山、臺州、嘉興、温州、福州、松下、
寧德、泉州、蕭厝、秀嶼、漳州、廈門、汕頭、潮州、惠州、蛇口、鹽田、赤灣、媽
灣、虎門、廣州、珠海、茂名、湛江、北海、防城、欽州、海口、三亞、洋浦、石島、
萊州、臺州港大麥嶼港區、寧波舟山港沈家門港區
河川
港
16
太倉、南通、張家港、江陽、揚州、常熟、常州、泰州、鎮江、南京、蕪湖、馬鞍山
、九江、武漢、城陵磯、銅陵
分類
航空
海
運
出所:交通部資料よりNRI作成
9
急増する中国人の来台
 2012年4月には個人旅行者も、地域(北京、上海、廈門、天津、重慶、南京、廣州、
杭州、成都、濟南、西安、福州、深圳 )を限定して開放されている。
 観光関連産業へ波及効果が及んでおり、ホテルやショッピングモールなど、商業不
動産の開発が活性化している。
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
(万人)
178
出所) 交通部観光局の統計資料
をNRIが整理
163
116
116
129
108
10097
108
日本
中国
56
38
32
2006年
一部の省を対象に中国
人の観光目的の訪台
(団体旅行のみ)を解禁
(2008年7月)
日本人及び中国人の訪台者推移(2006~2011年)
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
3月
中国全省で台湾への
団体旅行を解禁
(2010年7月)
個人旅行者の、地域(北京、
上海、廈門、)を限定して開
放されている
(2011年6月)
個人旅行者の、地域(天
津、重慶、南京、廣州、杭
州、成都、濟南、西安、福
州、深圳 )を限定して開放
されている
(2012年4月)
10
両岸経済貿易規制緩和の推進
両岸産業架け橋プロジェクト
2008年11月より投資金額の上限を
引き上げ、2011年2月業種緩和
より自由で国際的な経営環境を整
備。台湾に運営本部を設置する企
業に対し、多様な資金運用機会を
提供
産業協力による商機創出
双方の優位性で相互補完
両岸産業交流を通じて台湾投資
の拡大、グローバル戦略の展開
を図る
両岸経済
貿易関係
の正常化
を推進
対中国投資規範
中国資本の台湾投資を開放
「最初は狭く、後に広く」、「段階的に」、
「効果を確認した後に拡大」を投資開
放の原則とし、ポジティブリストを採
用。第一段階の開放項目については、
2009年6月30日から投資申請を受付、
2011年2月第2弾緩和
ECFA
(両岸経済協力枠組み協議)
台湾は競合国に先駆けて中国市場に参
入できる優位性を獲得
中国進出を検討中の外資系企業にとっ
て、台湾は最良のパートナーかつ門戸に
台湾産業の空洞化を防ぎ、産業バリュー
チェーン形成の一助に
台湾のロジスティクスセンター化が加速
11
ECFAの概要
 ECFAは関税引き下げだけでなく、相互投資の緩和と保護、知財の相互保
護と審査基準統一等も含めた経済協力全般に関する取決め。
ECFAの基本データとフレームワーク
定義
Economic Cooperation Framework Agreement:将来の中台経済関係を規定するための基本協議。中台間EPAに相当。
署名・実施
2010年6月29日に中国・重慶で開かれた中台窓口機関の協議において双方のトップが署名。9月に発効し、同年10月にサービス貿易の開放
(第一段階)、2011年1月から物品貿易の関税引き下げが始まっている(=アーリーハーベスト)。
内容
•
両岸経済合作委員会を設置し、物品貿易、サービス貿易、投資保証、経済協力の各領域で規制緩和・ルール作りを進める(下図を参照)。
日本企業
に
とっての
予期効果
•
品目ごとの非(低)関税化や貿易制限の撤廃のスケジュールが示されることで、日本企業にとっても、中台間の事業環境が把握しやすくな
る。また、台湾に生産拠点を持つ企業の場合は、中国向けの輸出を始める(拡大させる)機会にもなる。
台湾から中国への輸出拡大が見込まれることから、台湾に電子機器のキーデバイスや化学原料等を輸出している日本企業は取引の拡
大が期待できる。
中国がサービス分野の投資を開放したことに伴い、日台アライアンスによる中国事業展開の選択肢が拡大。
•
•
両岸経済合作委員会
(2011年2月に初会合。台湾側13人、中国側14人の委員。台湾代表は経済部次長梁国新、中国側代表は商務部副部長姜増偉)
作業
グループ
物品貿易協議
今後の関税引き下げ検討対
象は、HSコード8桁ベースで
5825項目。また関税引き下
協議 げとは別に、現在中国から
の要点 の輸入が禁止されている項
目(衣類など)の開放も協議
の争点となる。
サービス貿易協議
投資協議
今後の協議では、▽双方の
サービス貿易に関する制限
措置を段階的に緩和或いは
解除、▽双方のサービス貿易
分野における協力増進など
が話し合われる。
投資待遇、為替、徴収、損失
補償、紛争解決等の項目に
ついて規範を定める。例えば
中国の台湾企業が関心を寄
せる土地徴収の補償や人道
上の安全等の議題解決を
図っていく。
経済協力協議
8項目で協力を強化。1)知
財保護、2)金融、3)貿易促
進、4)税関、5)Eビジネス、
6)その他産業協力、7)中小
企業協力、8)双方の経済・
貿易機関の出先機関を相互
開設。
出所)経済部投資業務処(ECFA協議文書などをNRIが整理) 12
ECFAの内容
中国側の関税引き下げ・サービス業投資開放の主な内容
台湾側の関税引き下げ・サービス業投資開放の主な内容
■物品(計539品目)=2009年の台湾からの輸入総額(約837億元)の
16.1%(約138億ドル)が該当
鉱工業品(521品目)
・石油化学(88品目):基本原料、特殊化学品、プラスチック製品など
・機械(107品目):工作機械、産業機械、その他機械、機械部品など
・紡織(136品目):各種生地、紡織製品、靴類など
・輸送用機器(50品目):自動車部品、自転車(完成車)及び部品
・その他(140品目):鉄鋼、セメント、医療器材、精密機器、金型、ガラス、
電子製品、電機製品、小物家電、工具など
農産品(18品目)
■物品(計267品目)=2009年の中国から輸入総額(約255億ドル)の
10.5%(約29億ドル)が該当
鉱工業品(267品目)
・石油化学(42品目):基本原料、特殊化学品、プラスチック原料
・機械(69品目):産業機械、その他機械、機械部品
・紡織(22品目):綿糸、綿布、ナイロンなど
・輸送用機器(17品目):自転車(完成車)及び部品
・その他(117品目):精密機械部品、金型、金属製品、ゴム・プラス
チック、電子製品、電機製品など
■サービス業(9項目)
・研究開発、会議サービス、展示サービス、特製品設計サービス(室
内設計以外の専門設計)、映画放映(中国語作品または共同制作
作品)、ブローカーサービス(有形商品の売買仲介)、運動レクサー
ビス、空運サービス(オンライン予約システム)、銀行業(証券先物と
保険は含まない)
■労働者の移動
・中国人労働者の台湾での就業は未開放。
・台湾農漁産品:活魚、バナナ、オレンジ、メロン、茶葉、蘭など
■サービス業(11項目)
・専門サービス(会計・簿記サービス)、パソコンサービス(ソフトウェア実
施サービス、データ処理サービス)、研究開発サービス(自然科学等研
究開発)、その他商業サービス(会議サービス)、専門設計サービス、
ビジュアル・オーディオサービス(録画・録音物の小売サービス)、病院
サービス、運輸サービス(航空機メンテナンス)、保険業、銀行業、証券
業
関税低減のスケジュール
関税低減のスケジュール
現在の関税率
2011.1.1
2012.1.1
2013.1.1
現在の関税率
2011.1.1
2012.1.1
2013.1.1
0~5%以下
無税
-
-
0~2.5%以下
無税
-
-
5%~15%以下
5%
無税
-
2.5%~7.5%以下
2.5%
無税
-
15%以上
10%
5%
無税
7.5%以上
5%
2.5%
無税
出所:ECFA協議文書
13
両岸産業架け橋プロジェクト
目的
両岸産業のWin-Win
協力相手
両岸の相互補完産業
プラットフォーム
原則
活動
両岸特定産業協力
アライアンス
両岸の産業バリューチェーンの
分業を考量し、優先的に漢方薬、
バイオ、医学資材、LED半導体
照明、太陽光発電、車両、通信、
流通、サービス等産業を選択し、
両岸の産業交流を行う。
一産業一プラットフォーム
各プラットフォームの年1~2回の産業
交流会議
討論内容(1)共同開発
(2)共同生産
(3)生産販売協力
(4)投資パートナー
1年目:交流
進捗
2年目:協議
3年目:協力
14
中国に台湾企業の存在感
台湾系企業の豊富な中国経験その1:中国の輸出企業トップ10の内6社は台湾系。数十万人の従業員
をマネジメントしながら、先進国企業のニーズに合う製品を生産し、全世界に販売している。
 数多くの台湾系IT機器関連企業が、中台関係の改善以前から中国市場に深く入り込んでいる。
 ノートPCやゲーム機器、携帯電話等の電子機器をグローバル向けに製造。台湾企業は、日本、台湾、中
国、欧米に跨るグローバルバリューチェーンを作り上げ、部品調達から納品までの一貫サービスを提供。
 一方、「市場としての中国」の成長を受け、鴻海(Hong Hai)が中国で3Cショップ(33店舗:2009年末)を展
開する「賽博數碼」へ出資するなど、中国市場への内販への参入例も出てきている。
2009年の中国への輸出企業トップ10
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
企業
達豊(上海)電脳
鴻富錦精密工業(深圳)
仁宝信息工業(昆山)
富泰華工業(深圳)
諾基亜通信(ノキア)
緯新資通(昆山)
華為技術有限公司
名碩電腦(蘇州)
中国船舶工業貿易
中国石油天然ガス集団
輸出(億USD)
217
132
88
87
83
71
69
63
52
51
台湾の親会社
広達電脳(QUANTA)
鴻海精密(HONG-HAI、Foxconn)
仁宝電脳(COMPAL)
鴻海精密(HONG-HAI、Foxconn)
-
緯創(Wistron)
-
華碩電腦(ASUS)
出所:中国商務部
15
中国における豊富な事業展開実績
 台湾の小売・流通・飲食事業者は90年代以降に中国に進出し、急速にネッ
トワークを拡大させている。
 中国食品大手の康師傅(頂新集団)や統一企業(統一集団)は台湾企業で
あり、「康師傅」や「統一」ブランドは中国全土に浸透している。
 中国小売市場においても、大潤発、麗嬰房、美食達人(85℃)、太平洋百貨、
ファミリーマート、セブンイレブン等、多くの台湾企業が進出、市場シェアを
広げている。
中国小売売上トップ10(2010年)
中国市場に進出している主な台湾小売企業
企業名
事業内容
進出年
店舗数
順
位
麗嬰房
ベビー用品
1993年
1,567( 2010年9月)
1
太平洋百貨
百貨店
1993年
10( 2010年9月)
全家便利商店(ファミリーマート)
CVS
2004年
350(2010年2月)
大潤発
量販店
2004年
127( 2010年4月)
特力屋(HOLA)
ホームセンター
2004年
美食達人(85℃)
コーヒーショップ
統一超商(7-ELEVEN)
CVS
売上(億元)
店舗数
蘇寧電器
1562
1342
2
国美電器
1549
1346
3
百聯集団
1037
5809
4
大商集団
862
170
5
華潤万家
718
3155
22( 2010年8月)
6
康成投資(大潤発)
502
143
2007年
131( 2010年6月)
7
家楽福(カルフール)
420
182
2009年
20( 2010年3月)
8
安徽省徽商集団
405
2915
9
沃爾瑪(ウォルマート)
400
219
10
重慶商社集団
382
319
出所:経済部投資業務処委託事業(各社HP及び報道資料をNRI整理)
企業名
出所:経済部投資業務処委託事業 [2010年中国零售百強企業(中国連鎖経営協会)]
16
三、台湾投資環境
 華人経済圏の成長を取り込むため、産業競争力強化のための政策
の実施と規制緩和・税金引下げによる事業環境の整備を同時に進
現政権の経済政策の構造
行中
産業競争力の強化
中国との産業協力機構の構築
(両岸産業架け橋プロジェクト)
新興産業の育成
(六大新興産業+四大スマート産業)
産業イノベーションの推進
(産業創新条例)
事業環境の整備
対中規制の緩和・撤廃
(大三通、ECFA締結、中台間
投資、中国人旅行者来台)
大型のインフラ整備
(愛台12建設)
税率引き下げと規制緩和
(法人税、相続税の引下げ、
最低資本金規定の撤廃など)
アジアの産業・物流・イノベーションのハブ化=中国・アジアの成長取り込み
17
競争力を有する租税環境
総合所得税
(個人所得税)
相続税
50%
営利事業所得税
(法人税)
25%
ランク
10%
• 2009年1月23日に実施。
• 最高税率を50%から10%
に引き下げ。相続税の
免除枠を1,200万元に、
贈与税の免除枠を220万
元にそれぞれ引き上げ。
41万未 41万以上 109万以上
満 109万未満 218万未満
税率
6%
ランク
50万 50万 以 上 113万以上
未満 113万 未 満 226万未満
税率
5%
13%
12%
17%
21%
20%
• 2010年から実施。
• 課税所得額の下から3段
階の税率をそれぞれ1ポ
イントずつ引き下げ。
最低段階の上限も50万
元に引き上げている。
• 2010年5月28日所得税法が第三
読会(最終審議)で可決。
• 営利事業所得税が25%から
17%に引き下げられ、企業
全体の税負担が軽減。
• 減税後は中国(25%)や
韓国(22%)よりも強みがある。
18
台湾の堅牢な産業クラスタ
南港ソフトウェアパーク
新竹サイエンスパーク(新竹、竹南、新竹バイオメディカル・サイエンス
パーク)
‧集積回路クラスタ
‧オプトエレクトロニ
クス・クラスタ
‧バイオテクノロジーク
ラスタ
• IC設計クラスタ
• デジタルコンテンツ・クラスタ
• バイオテクノロジー・クラスタ
中部サイエンスパーク、台中精密機械
テクノロジカルパーク
‧半導体/オプトエレク
トロニクス・クラスタ
‧バイオテクノロジー・
クラスタ
‧精密機械クラスタ
彰化海浜工業区
‧金属製品/金属表面処理・クラスタ
‧リサイクル/クリーンエネルギー・クラスタ
‧今後はガラス専業区を設置
台南/柳營/永康科技工業区
• オプトエレクトロニクス・クラスタ、
環境保護技術
• 自動車部品、精密機械クラスタ
• 台湾凸版、台湾板保、堤維西交通工業等
が入居
高雄臨海工業区/大発工業区/高雄ソフト
ウェアパーク
‧石油化学/鉄鋼産業クラスタ
‧ヨット/ボート産業クラスタ
‧金属加工/精密機械クラスタ
‧集積回路/オプトエレクトロニクス/通信/環境
保護クラスタ
19
台湾は世界のIT、半導体及びLCD産業
サプライチェーンに不可欠な一環を形成
•IT製品SCの重要拠点 世界のOEM/ODM市場を主導、中国大陸での生産受注をリード
•半導体産業の世界四強の一角 世界のIC製造、パッケージテストをリード、IC設計は世界第2
位、製造は世界第4位、12インチウェハー工場は世界最多
•LCD産業は世界トップ 大型LCDの世界シェアは5割に接近
グロバールシェ
アランキング
台湾の競争力ある製品分野
1位
•
•
•
•
•
ウエハーOEM
ICパッケージング
ICテスト
Mask ROM
TN/STN LCDパネル
•
•
•
•
•
大型 (>10”)TFT-LCDパネル
電解銅箔
光学メディア
ABS
電動補助スクーター・車椅子
2位
•
•
•
•
•
ICデザイン
DRAM
有機ELパネル
WLAN
IC基板
•
•
•
•
•
TPE(熱可塑性エラストマー)
発光ダイオード
グラスファイバー
メインボード(組込出荷を含む)
中小型TFT-LCDパネル
3位
• プリンタ基板
• ポリマー繊維
• PTA(高純度テレフタル酸)
(注)製品生産地はすべて台湾で、台湾メーカーの海外生産を含まない。売上ベース。
• Notebook PC
• 合成皮革
• ナイロン繊維
参考資料)経済部技術処ITIS計画
20
現地ニーズに合わせたカスタマイズ力
 台湾企業や台湾人は、日本のノウハウを活かしつつ、現地ニーズに合わ
せてカスタマイズする能力に優れている。
 台湾市場を経由することで日本の商品・サービスを中華圏のニーズにあっ
たものへ中華変換(Chinalization)出来る。
• 艾迴音樂(Avex)は
台湾を中国語音楽
のクリエイティブ・セ
ンターと位置付け、
中華圏市場向けの
音楽制作、マーケ
ティング、管理等の
機能を提供している。
• 雲雀国際(SkyLark)
は台湾を大中華圏
進出の主要拠点に
位置付け、日本のノ
ウハウの移植により
台湾人材を積極的
に育成している。
B to C型産業における日台協業モデル
大中華圏
日本ブランド
中国市場
研究開発
マーケ
ティング
中華変換
製作
(Chinalization)
出所)経済部投資業務処委託事業(NRI作)
21
5つの優位性と中国事業の実績
 台湾企業は、日本企業が弱いところを上手く補うことが出来る5つの優位性
を有する。同時に、中国における豊富な事業展開実績を持つ企業も多い。
③人的ネットワークと交渉力
④一定の技術力とスピーディー
且つ安価な大量生産体制
台湾内における技術力を持っ
た中小企業の集積と、迅速な
意思決定と大規模投資を背景
にした中国や東南アジア等に
おける大量生産体制を確立し
ている
⑤現地ニーズに合わせた製品や
サービスのカスタマイズ力
+
既存の技術シーズやサービス内容
を用いて、それを現地で売れる形に
カスタマイズして商品化し、高い市
場シェアを取っていく能力を有する
①グローバルバリューチェーンの構築力
⑥ 中国における豊富な事業展開実績
華人経済圏の中での人脈を活
かした、中国や東南アジアの現
地企業や政府との高い交渉力
を有する
日本、中国、欧米を結ぶグローバルバリューチェーンを構築し、自分達で足りない部分は他国で補うという考え方を有している
②日本との高い親和性
大中華圏の中で、文化的、歴史的にも日本に親和性を有し、親日度も非常に高い
22
四、台日企業戦略補完によるWin-Win関係
日本と台湾の間にはアライアンス形成のための良好な土壌があるほか、ビジネス
面でも相互補完関係にある。
日本企業の優位性
台湾企業の優位性
・基礎研究力
・製品化能力
・品質管理力
・量産能力
・ブランド力
・中華圏でのマーケティング力
・成熟市場でのビジネス経験
・中華圏市場でのビジネス経験
→先進的なビジネスモデルの運用実績
→現地人材のマネジメント
→高付加価値サービス(モノ)を提供
→華人好みのテイストを熟知
歴史的、文化的なつながり
・件数ベースでは国別で第一位の投資実績(日本→台湾) ・民主主義・法治主義・自由主義の価値観を共有
・親日的な風土(交流協会の調査で4割が「最も好きな国」に日本と回答)
パズルマーク出所)
http://www.citrusheights.net/images/puzzle_piece_reduced_size.jpg
23
進化する台湾の投資環境
両岸関係の改善:台湾国内の規制緩和と新興産業の成長に加え、中台経済関係の改善を
背景に、日台企業アライアンスによる中華圏事業展開の機会は拡大している
 何故台湾企業を活用した大中華圏ビジネスが活性化しているか?
 急速に関係改善が進む中台関係
▪
2008年の馬政権誕生後、中国と台湾の関係は、直行便就航や投資開放、ECFA締結など、特に経済面で急速に改善。
 中国市場における台湾企業、台湾人の強み
▪
▪
中台関係の改善以前から、台湾企業は中国市場において、高い市場シェアを有してきた。
中国における台商ネットワークや人脈、政府対応、従業員の管理手法などが強み。
 台湾を活用した中国市場への進出
▪
▪
台湾で培った台湾企業との関係や、台湾拠点における中華圏ビジネスノウハウを活かして、中国市場に進出。
特に、製品やサービスのローカライズが必要な消費財製造業や小売・流通業において、こうした動きが顕著。
従来型の台湾活用形態
台湾を活用した中国・アジア事業展開
台湾パートナーと共同
で中国・アジア進出
生産及び
生産委託
販売
調達
ECFAを受けた台湾の
対中国・アジア輸出拠点化
台湾企業とのM&Aによる
中国・アジア事業の拡大
台湾でのIPOにより中国・アジア
事業拡大の資金を調達
24
台日アライアンスの事例
多くの日台企業が多分野でアライアンスによるアジア事業を展開中。日本企業は事業拡大
の効率化や事業リスクの低減を実現している
代表的な台日アライアンス事例の概要と(予期)効果
アライアンス企業
アライアンス
事業領域
アライアンス
の形態
日本企業にとっての
アライアンスの(予期)効果
日本側
台湾側
DLE
GREEN PADDY
フラッシュアニメーショ
ンの製作・販売・マー
チャンダイジング
事業提携。市場の相互参入支援、
ビジネスモデルの共有、コンテンツ
の共同制作
コンテンツの中華圏向けカスタマイズ
による中華圏市場での競争力向上
マザーコスモ
業強科技
バイオエタノール酵母・
製造プラントの販売
事業提携。マザーコスモが開発した
バイオエタノール酵母と製造プラン
トを中国で共同販売
中国市場での販売力の向上。売り上
げ回収のリスク低減
シロク
晶相光電
タッチパネルのカメラモ
ジュールの開発~製
造~販売
合弁事業。シロクが開発した小型IT
機器向けのカメラモジュールを晶相
光電が製造・販売
顧客(PCベンダーなど)の近くで、高
品質のモジュールを低コストで量産
モスフードサービス
東元電機
ハンバーガーチェーン
の展開
合弁事業。東元電機の知名度を活
かし、店舗開拓や人材獲得を効率
化
地元有力企業との提携により、現地
に密着した企業経営が可能となり、
海外最大の店舗網を構築
ダスキン、無印良
品、楽天など多数
統一超商
ドーナツチェーン、アパ
レルチェーン、オンライ
ンショップなどを展開
多くは合弁事業。統一超商は経営・
統一超商グループの店舗網や人材
マーケティング人材や販売チャネル、
を活かして、スムースに事業拡大
物流ネットワークなどの資源を提供
希華晶体
水晶デバイスの開発
~製造~販売
希華晶体が明電通信工業を買収。
日本法人をグループのR&Dセン
ターと位置付けて分業体制を構築
希華科技
(明電通信工業)
台湾資本の受け入れにより、開発技
術の製品化ルート、デバイス原料の
安定した供給先を得るとともに、アジ
ア事業の展開も可能に
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成)
25
台日アライアンスの事例
事例その1:ビジネスモデルの共有と中華圏向けカスタマイズで協力
~DLEとGREEN PADDY~
DLE(日)
GREEN
PADDY(台)
資本金
2.16億日本円
1,000万台湾元
従業員
30人
16人
事業内容
フラッシュコンテ
ンツ製作、ライツ
事業(キャラク
ターの商品化な
ど)、ソリューショ
ン事業(顧客のプ
ロモーション支援
など)
フラッシュアニ
メーションの製
作、ライツ事業
有限会社パサニアを設立
2003年
現社名に変更
2005年
FLASHアニメスタジオを設置
2006年
「NEWS23」(TBS系列)内にて「蛙男劇
場」開始
2007年
2009年
全国トイザらス105店舗に、「ファイテ
ンション☆スクール」「秘密結社 鷹の
爪」グッズコーナー設置
GREEN PADDYと事業提携に関する
MOUを締結
DLEのワンストップソリューションモデル
各種メディア事業者
• 日本市場への
アクセスを提供
フラッシュ
事業
ライツ
事業
ソリューション
事業
事業会社
2001年
• コンテンツビジネス
のノウハウを提供
玩具メーカー
DLE沿革
市場の相互参入を支援するDLEとGREEN PADDYの事業提携
モデル
• 台湾・中国市場
のテイストを示唆
• 台湾・中国市場
へのアクセスを提供
GREEN PUDDYの台湾・中国
のコンテンツ供給先
台湾
中華電信、
遠電信、台
湾大哥大、
バスBee TV、
中華航空et
c.
中国
中国移動、
中国聨通、
北京CCTV、
マカオ航空、
アモイ航空
etc.
主要通信キャリアを始め、豊富
な供給チャネルを保有
中国のアニメコンペでの実績
コンテンツの製作・販売だけに
留まらず、どのようなポジショ
ンの顧客にも価値を提供でき
る「ワンストップソリューション
パートナー」としてビジネスモ
デルを確立
将来的にはコンテン
ツの共同制作へ
中国文化部主催の第4回オ
リジナル携帯アニメコンペ
ティション(MOCA)で金賞を
受賞(全21,563作品中1位)
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成)
26
台日アライアンスの事例
事例その2:独自のエタノール生成酵素を武器に台湾拠点から中国へ事業を拡大
~マザーコスモと業強科技~
4,000万日本円
26億台湾元
従業員
12人
1000人~
化学溶剤の研
究開発、バイオ
エタノール事業、
土壌汚染の調
査及び修復など
PC用ヒートパイ
プ、鉛フリーハ
ンダボール、化
学溶剤などの製
造販売
事業内容
マザーコスモ沿革
1991年
会社設立
岐阜大学の高見澤一裕教授(応
用生物科学部・)、株式会社コン
ティグ・アイ、トゥービー株式会社
の協力を得て、植物性廃棄物から
バイオエタノールを製造する技術
を開発。
2008年
2010年
泰豊塑実業と合弁で台湾可速姆
(股)公司(台湾コスモ)を設立
(マザーコスモ)
台湾、中国、アセアンにお
けるバイオエタノール事業
(酵素使用、プラント販売、
技術指導等)のライセンス
付与
台湾コスモの海外事業
泰豊塑
台灣可速姆
(台湾コスモ)
プラントの
製造委託
台湾の
プラント
メーカー
中
ラ 国で
ン
ト発 の
中
窓 国
注
口 で
業 の
務 販
を 売
委
託
資本金
取引関係を発展させた台湾コスモの中国事業提携モデル
台湾で販
売。また、
日本等へ
輸出
プ
業強科技(台)
出資
マザーコスモ
(日)
業強科技
中国子会社
台湾コスモの
中国販売窓口
(業強科技)
マレーシア
A社
米国
B社
…
華僑経営の会
社を中心に10カ
国以上40社以
上から事業提
携の引き合い
業強科技と中国事業で提携。同社
の中国工場にバイオエタノールプ
ラントを建設予定
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成)
27
台日アライアンスの事例
事例その3:高い生産技術と資金力を持つ台湾企業と提携し、日台分業体制を構築
~シロクと晶相光電~
シロク(日)
晶相光電(台)
資本金
1,000万日本円
2.19億台湾元
従業員
8人
30人
光学式タッチパ
ネルモジュール
などのPC周辺機
器の製造及び販
売
各種CMOSイ
メージセンサー
の製造。半導体
大手、力晶科技
(Power Chip)の
子会社
事業
内容
SOIとの提携によるシロクの日台分業モデル
小型製品(PCなど)向けのモジュー
ルはPCベンダーの集積する台湾で
製造
大型製品(電子黒板や電子サイネー
ジなど)のモジュールは日本で製造
シロクの
CMOSイメージセンサー
(力晶科技)
シロク沿革
有限会社シロク設立
2003年
「筆記位置検出機能を備えたCMOS書
画カメラシステムの研究開発」が中小
企業創作活動促進法の認定取得
2005年
後付けカメラ方式タッチパネル「シロクタッチ」販売開始
2007年
2009年
世界初の電磁誘導方式圧力分布セン
サー「LLセンサー」「MMセンサー」販売
開始
(シロク)
出資
2001年
(晶相光電)
モジュール生産
モジュールの
基本回路設計
時楽科技
(台湾シロク)
モジュールの
カスタマイズ販売
台湾の
PCベンダー
(*工場は中国
にあるが本社
は台湾)
晶相光電などとの合弁で時楽科技(股)
公司(台湾シロク)を設立
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成)
28
台日アライアンスの事例
事例その4:海外最大の店舗網を築いた台湾フランチャイジーとともに中国に進出
~モスバーガーと東元電機~
モスフード
サービス(日)
東元電機(台)
資本金
114億日本円
2.19億台湾元
従業員
1038人
3600人
フランチャイズ
チェーンによる
ハンバーガー
専門店「モス
バーガー」の
全国展開、そ
の他飲食事業
など
総合電機メー
カー。日本企業
との合弁事業に
は他に安川電機
との安川TECO
モータエンジニ
アリング(北九州
市)がある。
事業内容
モスバーガー沿革
1972年
モス・フード・サービスの設立
1987年
モス・ライスバーガーを発売
1990年
東元電機との合弁により、安心食品服務
(股)公司(台湾モスバーガー)を設立
1996年
東証一部に上場
2010年
中国福建省アモイ市に中国(香港を除く)
第一店舗を開設
2010年
台湾の店舗数171店(6月末時点)
台湾拠点を主体とするモスバーガーの中国進出モデル
日台合弁会社の管轄エリア
(上海市、福建省、江蘇省、
浙江省、山東省、安徽省、
江西省)
日本1380店舗
安心食品:40%
東元電機:40%
モスフードサービス:10%
伊藤忠商事:10%
(登記地はシンガポール)
台湾171店舗
台湾主導、日本サポートの形で中国・アモイに
進出
•台湾人6~7名が駐在及び長期出張(店長クラ
ス3名が常駐)
•日本人はサポート(駐在1名+長期出張)
•中国人の幹部候補を採用後、台湾で研修
•2010年2月にアモイで第1店舗をオープン
出資
(安心食品)
(東元電機)
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成)
29
台日アライアンスの事例
事例その5:「対等提携」を原則に日本企業の台湾、中国ビジネスを強力にサポート
~統一超商と日本の小売・流通・飲食企業~
統一超商(台)
資本金
105億台湾元
従業員
8000人
事業内容
小売・流通事業
生活関連産業の日本企業と台湾、中国で事業展開する統一超商
台湾における合弁パートナー
製造
流通
貿易
提携相手の検討ポイント:
•ブランドは十分に強いか
•対等提携の意思はあるか
•統一側に人材がいるか
統一超商沿革
会社設立
1990年
食品商社の菱食と合弁で物流専門会社
「捷盟行銷」を設立
1994年
ダスキンと合弁で「楽清服務」を設立
1999年
大和運輸と合弁で「統一速達」を設立
2003年
「台湾無印良品」に出資
2004年
「統一多拿滋」(ミスタードーナツ)に出資
2008年
「台湾楽天市場」に出資
「統一午茶風光」(アフタヌーンティー)に出
資
2009年
上海にセブンイレブンを出店。
ダスキンと合弁で上海に「統一多拿滋」を
設立
(統一超商)
対等提携
台湾市場における優位性
•豊富な国際ブランド経営経験
•蓄積されたマーケティングノウハウ
•上場企業としての透明性の高さ
•販売チャネルの共用が可能
台湾で
の成功
経験
…
1978年
中国における合弁パートナー
中国市場における優位性
中国に
移植
…
•オペレーションを支える政財界人脈
•適格な顧客ターゲティング
•豊富な人才と言語的優位性
•豊かなマネジメント経験
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成)
30
台日アライアンスの事例
事例その6:日本企業の買収により、台湾、日本、中国の特性を活かした分業体制を構築
~希華晶体と希華科技(明電通信工業)~
希華科技(日)
資本金
14.31億台湾元
24.8億日本円
従業員
480名
日本 40名
無錫 250名
各種水晶デバ
イスの製造販
売
人工水晶、水晶
デバイスの研究
開発及び製造販
売
事業内容
希華晶体沿革
1988年
会社設立、水晶振動子の生産を開始
1993年
水晶フィルタの量産を開始
2000年
日本の明電通信工業株式会社を買
収し、希華科技株式会社を設立
中国・無錫に製造拠点を設立
2001年
台湾証券取引所に上場
2004年
希華科技株式会社を100%子会社化
2008年
MEMS(micro electro mechanical
systems)発振器の生産計画を発表
M&Aを通じて構築された希華晶体のアジア分業体制
M&Aの効果
• 日本拠点の開発技術がグループ
全体のイノベーションに貢献
• 日本拠点の製造する川上材料が
サプライチェーンを安定化
• 日本をR&Dセンターに、台湾、中
国をそれぞれハイエンド、ミドルエ
ンド製品の生産基地とし、最適な
分業体制を構築
アセ
リ設
ンブ
• 日本市場の直接開拓のほか、韓
国のカバーも可能に
希華科技
(無錫)
備
を移
R&D(川上
R&D(川上
材料技術)
材料技術)
管
希華科技
完
全
子会
社化
希華晶体(台)
ミドルエンド
製品の生産
R&D(量産技
希華晶体 R&D(量産技
術)及びハイ
エンド製品の
生産
出所:経済部投資業務処の委託事業(ヒアリング及び公開資料からNRが作成) 31
五、台日産業連携架け橋プロジェクト
台日産業連携の形態
投資
産業連携形態
合弁
資本
提携
買収
産業連携
事業経営連携
研究
発展
プラ
ント開
発
技術
移転
クロス
ライセ
ンス
知的
財産
商品
デザイ
ン
コンテンツ
作成
著作権
提供
R&D・デザイン連携
ブラ
ンド
委託
設計
製造
委託
製造
市場
開拓
プラ
ント輸
出
チャ
ネル
部品
供給
生産製造連携
物流
代理
販売
マーケティング連携
32
台日産業連携の推進戦略
TRANSForm
33
33
台日産業連携の推進モデル
連携の形態
•事業経営連携
•R&Dデザイン連携
•生産製造連携
•マーケティング連携
中央
政府
系列深耕型
大手企業及びその傘下企業群
産業網羅型
中央
政府
(重点産業にフォーカス)
政府
機関
研究
機構
地方
政府
産業
•Smart Community
•Digital Content産業
•Green産業
•Water Recycle産業
•Fashion産業
•航空産業 etc..
産業
研究
機構
政府
機関
地方
政府
地域連携型
地方
•地方産業クラスター
•各地域の議会
•被災復興建設
•地域文化観光
地方
支援服務
法務、会計、資金、データベース、
研究開発、特定業務における日台交流チャネル
34
台日産業連携の推進体制
役割:
政策指導
各省庁の調整
役割:
統制・推進
監督・審査
臨機応変な対応
台日産業連携
架け橋プロジェクト政策協調チーム
(委員長:行政院長指名の政務委員)
経済部台日産業連携
推進本部
(本部長:経済部部長(大臣)施 顏祥)
メンバー:
1. 経済部
2. 外交部
3. 内政部
4. 交通部
5.教育部
6.労委会
7.経建会
8.国科会
メンバー:
• 各機関の代表
• 学者と専門家
• 産業研究機構の代表
• 産業協会の代表
台日産業連携推進オフィス
(所長:経済部工業局局長 沈 栄津)
副主任
(工業局副局長)
副主任
(駐日経済組組長)
執行長
総合サービス課
企業プロジェクト課
Japan Window
35
日台産業連携支援活動
目的
日台産業の補完関係にフォーカス
特定分野
日台重点産業の連携を確立
活動
日台産業連携支援活動
活動内容 (1)セミナー
(2)展覧会
(3)商談会
(4)企業訪問 etc....
手順
交流 → マッチング
日台重点産業
Digital Content産業
Biotech産業
Green産業
Water Recycle産業
Fashion産業
航空機産業 etc..
→ 連携
36
個別案件のサービス・フローチャート
(日本)
(台湾)
Plan
TJPOについて
Do
Check & Action
経済部の各産業推進PO
(案件調整)
(成果報告)
深耕産業連携モデル
産業網羅連携モデル
地域産業連携モデル
連携の形態
•事業経営連携
(合弁、買収、資本提携、投資)
•R&D・デザイン連携
(研究開発、技術移転、知財取引、製品設計…)
•生産製造連携
(委託設計製造、委託製造、部品供給)
•マーケティング連携
(ブランド、チャネル、物流、市場開拓、プラント輸出)
連
携
案
件
発
掘
企
業
マ
ッ
チ
ン
グ
フ
ォ
ロ
|
ア
ッ
プ
連
携
案
件
支
援
(投資プラン)
(日台産業連携案件)
インベスト台湾
サービス・センター
37
経済部の各産業推進PO
PO名稱
A01
設計産業旗艦計畫推動辦公
室
台灣創意設計中心
車輛研究測試中心
A02
PO名稱
執行機構
A09
通訊産業發展推動小組
工業技術研究院
A10
石化産業高値化推動辦公室
工業技術研究院
B01
電動機車産業發展推動計畫辦公
室
工業技術研究院
智慧電動車推動辦公室
中衛發展中心
執行機構
A03
精密機械工業發展推動小組
工業技術研究院
A04
航空産業發展推動小組
金屬工業研究發展
中心
B02
平面顯示器設備自製率躍升推動
辦公室
金屬工業研究發展中
心
A05
整廠整案産業發展推動辦公
室
金屬工業研究發展
中心
B03
智慧電子産業發展推動辦公室
工業技術研究院
A06
智慧型自動化産業發展推動
辦公室
金屬工業研究發展
中心
B05
顯示器産業推動辦公室
工業技術研究院
A07
數位内容産業推動辦公室
資訊工業策進會
B06
紡織産業發展推動辦公室
紡織産業綜合研究所
A08
生技醫藥産業發展推動小組
生物技術開發中心
C01
資訊服務業發展計畫推動辦公室
資訊工業策進會
38
台日産業連携の政策支援
TJ Parkの設置 (一)
● TJ Parkのサービス
◆日本語サービス:TJ Park内には日本語が話
せるスタッフを常駐。
◆単一の窓口の設置とサービス業務の統合:台
南科学技術工業団地と台南市政府経済発展局
商業行政科に単一の窓口を設置し、手続き等
を簡素化する。
◆企業コンサルティング:工業団地管理セン
ターには企業コンサルティングが常駐してお
り、日系企業の経営に対して、的確なアドバ
イスを提供することができる。
◆CISシステムの構築:CISシステムにより、TJ
Park全体のイメージ・アップに促進する。
◆台日産業連携協会の設立:協会設立を通して、
来台された日系企業への助言、従業員の生活
面でのサポートをする。
39
台日産業連携の政策支援
TJ Parkの設置 (二)
TJParkは、日本企業に台湾を「海外補給基地」として活
用してもらうと、台湾政府が企画した工業団地である。
 「台南科学工業区」(経済部工業局管轄)
.面積:32ヘクタール
.施設:道路/排水/電力/電話回線/共通パイプ/水道/廃水処理
/ガス管の他、周辺に七つの工業団地があり、
産業クラスターの相乗効果を発揮できる。
.サービス:「住宅団地」8000人が入居可能。
「教育施設」団地内バイリンガル教育学校を設置。
 「屏東グリーン・バイオパーク」(行政院農業委員会管轄)
.面積:233ヘクタール
.施設:道路/排水/電力/電話回線/共通パイプ/水道/廃水処理
/ガス管の他、実験農場、税関事務所、生活機能ビル、
住宅団地、公園、散歩道等の生活・レジャー施設も完備
.サービス:「単一窓口」行政管理事項は単一窓口を
取り扱っておる。
「迅速通関」オンライン通関手続きサービス。
40
台日企業創業投資ファンド
日台企業の技術移転、技術提携、台湾での量産、市場チャネル及びブラン
ドなどにおける(特に中小企業の)連携を促進し、共同でアジア及び中国市
場を開拓。
Golden Asia Fund Ventures Ltd.
台湾創業投資ファンドを設置
ケイマン創業投資ファンドを設置
•技術移転、技術提携
•製品マッチング連携、量産投資
•共同市場開拓、マーケティング
•その他双方の利益に見合った投資を促進
台湾を拠点とする企業へ投資
日本或いはその他の国を拠点とする企業へ投資
*出所:工研院産服中心
41
台日中小企業連携による創業投資資金の応援
運用方法:「投資強化中小企業実施方案」100億NT$を運用
し、投資管理会社18社が投資審査を行う。審査通過企業は
この台湾政府の資金による投資を受けることが出来る。
適用對象:日台産業連携を行なう中小企業(日本と台湾の
合弁によって台湾で設立された企業、日本企業が台湾で設
立した子会社、日本人によって台湾で設立された企業)
上限金額:各中小企業毎に、投資上限額はNT$ 1億
お問合せ:経済部中小企業処 投資サービスオフィス
42
台日企業プロジェクト融資
適用対象:日台産業の連携を行なう中小企業(日本と台湾
の合弁によって台湾で設立された企業、日本企業が台湾
で設立した子会社、日本人によって台湾で設立された企
業)
融資規模:企業の資金需要に合せた融資を銀行より実施
資金用途:土地、工場、機械設備の購入、技術移転或
いは運営資金等
信用保証:担保不足の場合、「中小企業信用保証基金」
によって信用保証を行う:融資保証金額は、1企業につき
最高2億NT$ (投資資金及び運転資金、上限各1億NT$)
保証比率:優先的に保証を行い、融資額の最高9割まで保
証
43
海外企業の在台研究開発センター設立を奨励
•目的:
– 台湾と相互補完のメリットを享受できる海外企業について、台湾で
のR&Dセンターの設置を奨励し、国内産業の成長及び相互補完効果を
促す。また、海外企業及び台湾メーカーとの連携により、長期的な
R&D連携関係を構築する。
•申請手順:
計画構想
計画構想
検討
検討
計画初期
計画初期
審査資料
審査資料
送付
送付
業界交流
業界交流
座談会
座談会
計画初期審査会議
計画初期審査会議
(研究開発項目、研究開発
(研究開発項目、研究開発
計画の可否を確認)
計画の可否を確認)
推薦無し
推薦
初期審査意見の取り纏め
運営計画審査
運営計画審査
(計画の詳細内容及び経費を確認)
(計画の詳細内容及び経費を確認)
研究開発センター共同会議
研究開発センター共同会議
計画審査結果の確定
計画審査結果の確定
•補助項目:
– R&Dスタッフの人件費、コンサル費
用、海外専門家への報酬、出張旅費、
賃料、国内産学研との連携研究費、海
外企業との連携研究費、海外訓練費、
プラン
設備使用費、設備メンテナンス費。
修正
プレゼン
– 補助金は、導入技術の先進性及び重要
性、R&Dセンターの台湾産業への影響
力・効果等の具体的な貢献度、海外リ
ソース(人力/技術)の現地への投入等
により、審査会及び経済部が総合的に
評価・審査を行い、上限金額を決定。
補助期限は原則として3年間。
44
台日産業連携推進オフィスの紹介と役割
(一)台日産業連携推進オフィスの任務
開設目的
経済部が台日産業連携業務推進を統合する為に台日産業連携推進オフィス
を立ち上げ、単一サービス窓口の設置をする。
任
務
(一)専属専任推進体系及び単一サービス窓口を構築し、対日産業交流連携及び、各省庁間の推進
事項の統合。
(二)台日産業連携戦略を策定及び重点発展産業を選択し、推進業務を統合する。
(三)台日産業連携案のリソースを開発し、各案件に対しコンサルティング、マッチング、サポー
ト、フォローアップ及び連携案件の紹介等、
全方位連携サービスの提供をする。
(四)「行政院台日産業連携架け橋政策調整委員会」及び「経済部台日産業連携推進本部」の編成
業務を担当する。
(五)行政院と経済部によって割り当てられた台日産業連携に関する業務の執行。
45
(二)台日産業連携推進オフィス組織
台日産業連携推進オフィス
(事務所所長:経済部工業局局長 沈 榮津)
副所長
(工業局副局長 周 能傳兼任)
副所長
(駐日副代表 余 吉政兼任)
執行長 (工業局副局長周能傳兼任)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
「行政院台日産業連携架け
橋政策調整委員会」及び「推
進委員会」の編成作業を担
当
各機関による日台産業連携
推進作業の調整
日台産業連携の調査・研究
及び推進戦略立案
「台日産業連携戦略フォーラ
ム」の開催
単一サービス窓口の設置
日台産業連携情報システム
の運営
日台企業連携データベース
の確立
日台産業連携推進PR及び日
本での交流イベント
Japan Window
企業プロジェクト課(30人)
総合サービス課(10人)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
日台産業連携案件の開発
個別案件のフォローアップ
「インベスト台湾サービスセンタ
ー」或いは各関連産業のタスクフ
ォースと協力して投資案件を処
理
日本の産学官との関係の維持
台日中小企業連携促進
台日企業へベンチャーキャピタ
ルファンドの提供
台湾での台日企業交流活動の
開催
1.
「台日産業連携推進オフィス」
の現地相談窓口の設置
2.
日台産業連携案件の連絡業
務サポート
3.
日台産業交流イベントのサポ
ート
松山國際機場
松山空港
松山空港
まで3分
まで3分
TJPO
46
(三)ビジネス・センターの紹介
• 日本企業の台湾拠点として、きめ細かいビジネス・
サポートを日本語環境でご提供し、松山空港からも
近く、「台湾ビジネスの成長をサポートする利便性
の高い」ビジネス・センターです。
•TJPOのビジネス・センターは、通常のビジネス・セン
ターとは異なり、煩雑な手続き、高額なセンター使
用料等が不要です。空港から降りてすぐ自社のオ
フィスの様にご利用いただけくことが可能です。
47
(四)TJPOの日本に対するサービス
1.無料サービス
 台日連携の斡旋やマッチング
 日本企業に台湾に置ける商務活動や生活の支援
 ビジネス・センターの使用(但し、要予約)
 FAX INサービス
 インターネット無線LAN
 台湾国内電話(台湾国内への通話は使用料無料です)
 会議室の使用(但し、要予約)
2. 有料サービス
 コピー・サービス(TJPO規定料金)
 FAX OUTサービス(TJPO規定料金)
 国際電話(TJPO規定料金)
48
(五)公共施設紹介
タイプ
施設
健康
運動
#
専門サービス項目
説明
1 14階創新廳
150/300人/室
2 視聴会議室
44人/室
3 会議室(中)
20/30人/室
4 会議室(小)
10人/室
5 フィットネスセンター 14F
6 リラクゼーション課程 14F韻律教室
• 科技服務大樓の14階には300人収容の創新廳
があり、8階には44人収容の視聴会議室と中
型(30人収容)、小型(10人収容)の会議室
があります。
49
(六)台日産業連携推進オフィスの連絡窓口
台北事務所
 住所:台湾台北市松山區民生4段東路133號 科技服務大樓5樓
 電話:886-2-6607-6889
FAX:886-2-6607-6888
 担当者:総合サービス課
黄河清課長
企業プロジェクト課 葉武松課長
日本窓口
●工業技術研究院 東京事務所
 住所:日本東京都港區三田1-12-18 TTDビル 3F
 電話:81-3-5419-3836
FAX:81-3-3455-5079
 担当者:邱華樑所長
蔡蕙如プロジェクトマネージャー
●台北駐日経済文化代表処 経済組
 住所:日本東京都港區白金台5-20-2
 電話: 81-3-3280-7887 FAX:81-3-3455-7928
 担当者:周立次長
何天賜秘書
50
六、まとめ
戦略的に
相互補完
強い
信頼関係
協力するパターン
中国か第三地
中国か第三地
中国か第三地
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• タイミング:世界的不況、 ECFAによる台湾と中国の連
携ムードの中、日台投資取決めが締結されたことで、日
台連携の意義は高まっている。
• 相互補完:日台産業は相互補完性を有し、産業交流・
連携を推進することは、win-win関係の構築に役立つ。
• チャネル統合:既存の日台産業連携チャネルを統合
し、総合的な連携効果を高める。
• 推進拡大:日台産業の連携により、共同で新興市場
及びグローバル市場を開拓する。
52
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