平成19年第2回定例会一般質問

会
議 録 第 2
1.招集日時
平成19年6月8日(金) 午前10時
1.招集場所
牛久市役所議場
1.出席議員
22名
1.欠席議員
1番
遠 藤 憲 子 君
2番
鈴 木 かずみ 君
3番
利根川 英 雄 君
4番
須 藤 京 子 君
5番
津 脇 尚 志 君
6番
市 川 圭 一 君
7番
杉 森 弘 之 君
8番
山 越
9番
尾 野 政 子 君
10番
宮 原 節 子 君
11番
茶 谷
巖 君
12番
小松﨑
伸 君
13番
柳 井 哲 也 君
14番
石 原 幸 雄 君
15番
沼 田 利 光 君
16番
田 中 道 治 君
17番
黒 木 のぶ子 君
18番
大 谷 雅 彦 君
19番
根 本 洋 治 君
20番
中 根 利兵衛 君
21番
板 倉
22番
山 本 恵美子 君
なし
守 君
宏 君
号
1.出席説明員
市
長
池 邉 勝 幸 君
副
市
長
桐 原 泰 弘 君
教
育
長
淀 川 ゆ き 君
総 務 部 長
山 田 照 雄 君
保健福祉部長
宮 本 久 夫 君
市民生活部長
清 水 治 郎 君
環境経済部長
鎌 田 健 児 君
建 設 部 長
木 村 文 雄 君
教 育 次 長
榊
会計管理者
佐 野 安 代 君
監 査 委 員
事 務 局 長
塚 本 正 三 君
農業委員会
事 務 局 長
坪 井 隆 典 君
進 君
1.議会事務局出席者
事 務 局 長
石 山 喜 弘 君
書
記
石 橋 徳 成 君
書
記
中 根 敏 美 君
平成19年第2回牛久市議会定例会
一般質問発言事項一覧表(通告順)
質問議員名
1.山本恵美子
件
名(要
旨)
1.牛久の子育て教育に希望をつなぐために
答 弁 者
市
長
-子ども、子育て、教育は大人の責任、社
副 市 長
会の責任として-
関係部長
(1)ひたち野牛久小学校(仮)の建設に係
教 育 長
る課題、方向性について伺いたい。
教育次長
(2)牛久市における学童保育(児童クラ
ブ)と「放課後子どもプラン(全児童対
策事業)」の責任ある共存を、放課後の
子供たちの居場所としてどう構築する
か。その方向性と具体策を伺いたい。
(3)児童クラブ運営上のさし迫った改善策
の対応はどうか。(休業日の受け入れ夏
休み中の図書館活用等)
(4)学校図書館資源共有ネットワーク事業
「地域全体が連携した生きる力を育むた
めの学校図書館の創造」を継続発展させ
る具体的取り組みをどう進めるか。
(5)市立中央図書館施設、設備の充実につ
いて(資料、図書の充実、駐車場の増設
等)その成果、進捗状況はどうか。
(6)幼保一元化、認定こども園の構想と、
牛久市における子どもの育ちを守るため
の具体的展望はどうか。(幼・保の連携
交流・財政・運営面の問題、子供を育て
る輪(地域)等から)
2.建設部関係の基本的な考え方と取り組み
について
(1)国における道路特定財源の在り方と方
向性について、牛久市の基本的な考え
方、根拠となる理由を伺いたい。
(2)緑化推進課の公園里親制度の取り組み
を中心に市民共同参画の地域づくりの輪
をどのように広げるか。
3.環境経済部関係の基本的な考え方と取り
組みについて
(1)4月からスタートした農業ヘルパー制
度の構想と、スタートの状況、今後の見
通しはどうか。
(2)工業団地を促進するための具体的方策
はどう考えているのか。また、企業誘致
について土地利用計画はどう考えている
のか。
4.市民と行政とのコミュニケーションを大
切に
(1)総合窓口のサービスの向上と、窓口対
応の資質の向上を今後更にどう考え、進
めるのか。成果と対策について伺いた
い。
5.「牛久市男女共同参画に関する市民意識
調査報告書」の結果から明らかになった現
状と課題、更に牛久市男女共同参画審議会
の取り組みについてはどうか。
2.宮原 節子
1.子どもの健全育成への取り組みについて
市
長
牛久市における保育料滞納問題・学校給食
教 育 長
費滞納問題について
関係部長
2.牛久市議会選挙を通して、課題改善
そ
の他について
*開票作業の迅速化について
*障害者の方に配慮した投票所の設置につ
選挙管理
委 員 長
いて
*選挙用ハガキの活用・用い方について
3.19年度、牛久市農業政策について
*異常気象・地球温暖化による農作物への
影響と対策について
*環境に配慮した農業の拡大について
*牛久における都市型農業について
*牛久市ブランド“かっぱ米”オーナー制
度の推進状況と拡大への取り組みについ
て
4.19年度・市長構想の“たまり場”宣言
について
5.成人式記念品について
3.石原 幸雄
1.JR常磐線の更なる利便性の向上につい
て
市
長
関係部長
① グリーン車両の見直しの働き掛け
② 特別急行料金の見直しの働き掛け
2.コミュニティバスの今後のあり方につい
て
市
長
関係部長
① 高齢者の利用料の減免
② 福祉デマンド型としての有効活用
3.壮年人材の有効活用について
市
長
関係部長
4.入札制度の改革について
市
長
関係部長
5.公共施設の整備について
市
長
関係部長
4.茶谷
巖
1.市長選挙について
市
長
2.小学校の建設について
市
長
教 育 長
3.消防署の設置について
市
長
関係部長
4.牛久駅西口北地区の整備について
市
長
関係部長
5.オストメイトトイレの設置について
市
長
関係部長
5.大谷 雅彦
1.
「ごみ問題」について
市
長
家庭ごみの有料化の手法等について(答
副 市 長
申)及び答申書付属資料を読ませていただ
担当部長
いたが、説明を受けないと理解できないこ
とが多々あった。審議会の答申の中には、
“実施に当たっては、市議会の同意にとど
まらず、住民合意が前提となる”とされて
いたので、執行部の見解を伺いたい。
①
私たち市議は、答申について「内容を
よく理解し市民にキチンと説明する責任
もある」と考え、早い機会に「廃棄物減
量等推進審議会」によって、市議会への
説明会の実施をお願いしたい。
②
市長は、里山の保全等の環境問題に力
を尽くしていると議会答弁された記憶が
あるが、市道19号線に植栽を抜いてコ
ンクリート敷きにした「ごみ置き場」が
できたのを見て驚いた。市長の方針と矛
盾しないのか説明願いたい。
2.公共工事等の「入札改革」について
平成17年9月から19年3月議会まで
連続して7回、「公共工事」の入札改革を
求めて一般質問を行ってきた。これに関連
して、次の3点について伺いたい。
①
ことし3月の市議会定例会一般質問に
おいて、総務省が2月に示した「地方公
共団体における入札適正化・支援方策の
概要」の内容を紹介して、山田総務部長
から「一般競争入札の拡大を含めてさら
に検討していく」との答弁をいただいた
が、その後の検討結果を教えていただき
たい。
②
池邉市長の行財政改革並びに行政運営
は、委員会・審議会などに公募委員も参
加させ、学識経験者その他の部外者の意
見を求めてその答申を尊重して進めてき
たと認識している。そこで、この手法を
踏襲して、公共工事をはじめとする入札
改革のために、庁内機関の「牛久市建設
工事契約制度等検討委員会」とは別に、
外部機関として「入札改革審議会」の設
置を提案したい。
③
市長が力を入れている牛久市行財政の
健全化を促進するためには、昨年4月に
施行された「公益通報者保護法」を活か
すことが有効だと考えている。そこで、
職員の法令遵守を徹底するために外部の
弁護士等をヘルプラインとして任用する
ことを提案したい。
6.柳井 哲也
1.青少年研修の宿泊施設について
牛久市には現在ふれあい体験宿泊施設が
ありません。時あたかも国をあげて教育改
革が進められ、学校教育においても、文化
体験、社会体験、自然体験等の体験活動を
多く取り入れ「生きる力」を育成しようと
いう方向になっています。
小中学校が学校教育の一環として実施す
る場合には、学校施設を活用するというこ
とも可能と思いますが、市内の青少年を擁
する団体が活動する時は大変不便を来して
市
長
関係部長
います。
既存の施設を活用するという形で十分と
思いますが、可能かどうか市の考えをお願
いします。
2.優良住宅地の供給について
平成19年度、県宅建協会の資料により
ますと、過去3年間に区域指定が実施され
た市町村は9市1町です。本市の市街化調
整区域に於ける住宅等の発展と今後の展望
についてお聞かせ下さい。
又、既存集落制度について、現在は50
戸連たん、大字及び当該大字に接する地域
に10年以上居住していること等が要件に
なっていますが、以前のように、区域を小
学校区域に戻すことが可能なのかどうか市
のお考えをお聞かせください。
7.尾野 政子
1.牛久市内における小児科の救急医療24
時間体制について
市
長
関係部長
2.快適な居住環境をつくるための上・下水
道の整備と道路舗装について
○準行政区ねむの木台の道路舗装と上・下
水道の整備について
○行政区東岡見と小坂団地の下水道の整備
について
3.紙おむつ補助金対象枠の拡大について
8.津脇 尚志
1.第4次行財政改革大綱について
市
長
・平成20年度当初予算収支均衡
教 育 長
・常勤職員数の削減と職員適正化計画
関係部長
・市税徴収率の向上
・大綱の修正
2.ひたち野牛久小学校建設について
3.企業誘致について
4.議場改修について
9.須藤 京子
1.牛久たまり場宣言と拠点整備について
市
長
2.介護保険を利用した高齢者のボランティ
関係部長
ア活動の支援について
3.第2次障がい者プランと障がい者差別を
なくすための取り組みについて
10.根本 洋治
① 新たな共済制度導入について
市
②
関係部長
ソーシャル・プロモーションと自治体と
長
の取り組みについて
11.黒木のぶ子
1.ひたち野小学校(仮称)建設について
① 土地代以外の付帯工事の積算
市
長
関係部長
イ 積算の予算に対する責任
ロ 災害の際に避難場所の視点から
(小字名が水たまりの由来から)
② 学区の対応
イ 3番目の候補地の場合
ロ 登下校での通学時の安全確保
③ 中根小への増築での対応
イ 経済的軽減の面からの考え方
ロ 早期に整備の必要から
④
都市再生機構開発地内への小学校建設
を予定し、転入してきた市民への説明責
任と説得
2.高齢社会に向けての行政の考え方と在り
市
長
方について
関係部長
① 生活、福祉、治安等の環境の面から
市
② 経済的負担増の面から
関係部長
長
3.つつじが丘第1、第2、田宮行政区等の
町界町名の地番整理の早期実現について
12.杉森 弘之
1.児童クラブの拡充に関して
推移
現状(対象、指導員、施設など)
市
長
教 育 長
今後
2.2011年テレビのデジタル化に関して
市
長
推移
保健福祉部長
現状(国への要望、弱者対策、廃棄テレビ
建設部長
対策など)
今後
3.牛久市の非常勤職員に関して
現状(人数、範囲、労働条件、採用基準、
市
長
市長公室長
役割など)
今後
13.田中 道治
1.去る4月22日に挙行された市議会議員
選挙結果を受けて
市
長
関係部長
(1)改正された議員により新陣容に衣替え
した市議会に対する感想と期待について
(2)今回の選挙で当選した22名の議員
が、選挙中に市民の皆様お訴えしたこと
や掲げた努力目標を支持した市民の皆様
の期待をどのように受け止め、それらの
実現のために努力する議員の姿勢にどの
ように対処・対応あるいは協働していく
のか、その基本的姿勢について
2.市の経営の恒常的安定化を構築するため
に
市
長
関係部長
(1)市の総経費の削減について
① 市議会議員の定数削減
② 人件費を含む総経費の削減
(2)企業の新規誘致計画について
① 具体的検討の現状
② 雇用拡大効果及び景気向上効果との
関連
③ 期待される税収増の規模
3.市民の皆様に「住んでいて良かった、こ
市
長
関係部長
れからも住み続けたい」と誇りに思って戴
ける牛久づくりのために
(1)高齢者の皆様が安心して暮らせる市政
実現のために取り組むべき具体的な優先
課題について
(2)子育て世代の皆様に優しい市政実現の
ために取り組むべき具体的な優先課題に
ついて
① 保育園整備増設に関する中・長期計
画の現状
② 児童クラブ(館)建設に関する中・
長期計画の現状
③ 通学路整備に関する中・長期計画の
現状
④
「安全ホットライン・ネットワー
ク」づくりの提案
⑤ いじめ問題に関する現状と対策
(3)ペットと共生できる街づくりについて
① ドックラン計画
② ペット使い捨ての現状と対策
14.遠藤 憲子
1.JR常磐線にグリーン車が導入されたこ
とで、市民から改善を求める要望が多く寄
せられている。特にラッシュ時の改善を求
める意見が多い。他に変わる路線がないこ
とから公共交通として役割は大きいのでは
ないか。他市や関係機関との協力について
2.保育園の民営化問題について
1)公立保育園を廃止・民営化は、公的責
任の後退、子どもの発達の保障は市の責
任。経費自体はそれほど減らずに、子ど
もたちに対する影響が大きいことが全国
の事例で報告されている。その点につい
市
長
関係部長
て、どのように考えているのか。
2)民営化の問題は、一保育園の問題では
なく、市民、牛久市全体の問題ではない
か。その点について、どのように考えて
いるのか。
3)協議会を立ち上げたと聞いている。状
況は。また、父母連との話し合いは。
3.後期高齢者医療制度について
1)保険料の設定について。
2)市民への周知方法は。
3)低所得者に対しての対応は。
4.憲法改正の問題について、市長の考えを
伺いたい。
15.鈴木かずみ
1.6月の住民税増税について
①
住民税増税による市民の負担増、影響
について
② 市民負担増を市長はどう考えるか。
2.ごみ有料化問題について
①
牛久市廃棄物減量等推進審議会の答申
について
②
審議会の矛盾(諮問、答申の経緯)、
有料化先にありきの論議ではなかった
か。
③
有料化の前にやることがあるのではな
いか。
・資源物の分別の徹底についての教育、
宣伝をどう図るのか。(牛久市資源物
分別表によれば、資源ごみの分別で2
0%減らせるとあるが)
・生ごみ処理機普及(相模原・町田)な
ど
④ 市長の政治判断について
市
長
関係部長
3.東部出張所の計画と西部出張所の存続に
ついて
①
東部出張所の建設計画の具体化につい
て
② 西部出張所の存続についての条件
4.生活道路、通学路の整備優先について
①
牛久市の市道舗装率65.9%(平成
17年度県社会生活統計指標で県内17
位)についてどう考えるか。
②
生活道路の計画的整備について(流未
整備による雨水対策、舗装、U字溝整備
など)
③ 三中前通学路の整備(市道12号)
④
正源寺脇道路の整備(市道1186
号)
16.利根川英雄
1.市長の政治姿勢について
①
仮称ひたち野うしく小学校建設につい
て
・現状と今後の課題
② 市営住宅・保育園
・プロパンガス
③ 市長選挙の日程について
2.水道料金問題
経営検討委員会の検討内容について
・経営上の問題点について
・工事費、メーター使用料について
市
長
教 育 長
関係部長
平成19年第2回牛久市議会定例会
議事日程第2号
平成19年6月8日(金)午前10時開議
日程第 1.一般質問
日程第 2.休会の件
―――――――――――――――――――――――――
午前10時00分開議
○議長(沼田利光君) おはようございます。
本日の会議を開きます。
日程第1、一般質問を行います。
なお、質問の順序は通告順といたします。
――――――――――――○――――――――――――
一般質問
○議長(沼田利光君) まず、22番山本恵美子君。
〔22番山本恵美子君登壇〕
○22番(山本恵美子君) 皆さん、おはようございます。
ただいまから、山本恵美子の一般質問をさせていただきます。
質問の順序は通告の順に従わせていただきますが、一部前後する場合がありましたときには
何とぞ御了承ください。
それでは、ただいまから質問に移らせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず1番は、牛久の子育て教育に希望をつなぐために、これから私の質問をいたします。
去る3月30日、いわゆる教育改革関連3法案が国会に提出されたのは皆さんも御承知のと
おりです。その中身は、学校教育法改定案、地方教育行政法改定案、教員免許法改定案です。
憲法のその中心的課題とも触れ合いながら大きく論議されてきているところです。
ここでは、現場の子供たち、父母たちが悩み、そして教師たちが苦しんでいる具体的な問題
については、なかなか一顧だにされないところが現実です。教育とは未来への希望の営みであ
ります。教育とは子供につながり、そして向き合う一人一人の現場教師の一瞬一瞬の鋭意です。
その意味で、教育現場にはなお豊かな可能性が残されているし、傷つき疲弊しながらも多くの
教師はその可能性を信じて日々健闘していることを私たちは忘れてはならないと思っています。
私は、牛久の子育て教育に希望をつなぐこと、そして、それは希望の道をつくることと認識
いたします。そのためにこそ、今大人の責任、社会の責任としてとらえ、理念に基づき差し迫
った具体的な問題をあわせ、これから質問させていただきたいと思います。どうぞよろしくお
願いいたします。
まず最初に、ひたち野牛久小学校(仮称)の建設にかかわる課題、方向性について質問いた
します。
私は、去る3月、第1回定例会におきまして、その問題の一般質問をいたしました。その後
の状況はどのような方向で進められているのでしょうか。市民全体が関心を示すところだと思
っています。未来に生きる牛久の子供たちのために、緊急に求められている教育条件の整備、
なかんずく児童数の増加に伴う学校設置、学ぶ場の設定は不可欠のものです。それらの経過に
ついて市民への説明責任も重要です。教育委員会、執行部の学校設置に関する現状分析、基本
的考え方、見通しを含め、質問する次第です。
私ども市民にとって緊急かつ重要性の高い情報の請求でもあります。現在までの学校建設に
かかわる経過はどうか。地域住民へ、特に関係地域住民への情報の提供、情報の共有化への対
策はどうでしょうか。住宅都市整備公団から都市再生機構へ移ってからも含めまして――UR
と言われるその機構でありますが――そのURへの要望、交渉への努力、そして行政と市民と
の連携、協働でのあり方をどのように求めていらっしゃるでしょうか。市としての検討委員会
など、あるいは運営委員会など組織的対応はどうなっているのでしょうか。総合的な検討の結
果、どのような方向に進みつつあるのか、お聞かせいただきたいのです。学校関係施設の現状
分析から対応策を考え、進められるその方向性は必ずよい結果を生むのではないかと思いつつ、
今この質問に立っている次第であります。
今後を見守ることで検討を重ねていい方向に持っていってほしい、これは私一人だけの願い
ではないでしょう。現在の状況は新聞をにぎわしたようなこともありますけれども、差し支え
のない範囲での、しかも誠意ある執行部での取り組みについて御説明願いたいと、心から思う
次第であります。市民層からの要望書、陳情書等の提出があった。そして、議会の方にも陳情
が出されておりますけれども、これは市民の声をつぶさにとらえるために、大変大事な市民の
行動であると前向きにとらえる次第であります。その点につきまして、どうぞ、その経過を御
説明ください。
次は、大きな1番の(2)でありますが、牛久市における学童保育と放課後子どもプラン、
つまり全児童対策事業と言われるものですが、その責任ある共存を、放課後の子供たちの居場
所としてどう構築していくのか、その方向性と具体策を伺いたいと存じます。
時間の経過をさかのぼってみますと、2002年には、働く親を持つ子供たち、いわゆる留
守家庭児童が放課後を過ごす学童保育のことが、「学童保育~子供たちの生活の場~」という
本の中で説明がされ、入門書として多くの人に読まれてきたと思います。2006年5月現在
の施設数は1万5,858カ所だそうですね。入所児童数は68万人を超えました。全国学童
保育連絡協議会の調べによります。しかし、この施設数は全小学校数の68%だそうです。そ
の結果、全国各地で――適正規模というのは大体40人ということになっておりますが――そ
れを超えた大規模化が進み、71人以上の学童保育、つまり児童クラブで生活している児童は
実に全体の76%にも及んでいるというのが全国的な実態だと聞いております。
それでは、牛久はどうなのでしょうか。本当に、担当のそれぞれの皆さんが、四苦八苦して
牛久の現実をよりよいものにするために頑張っていることを私自身も肌身に感じている次第で
ありますが、学童保育と全児童対象の居場所づくりの事業の違い、それから全児童対象事業と
学童保育事業の違いを改めて明確にする必要があるのではないかと私は思っております。その
ような観点から、関係するそれぞれの立場で真剣にその分析をすることが必要かと思っていま
すが、現場ではそれらについての真剣な取り組みが行われつつあると私は信じております。安
全管理の強調、責任ある体制、そして子供の命と生活に責任を持つ仕事としての指導員を初め
関係者の方々、子供の実態把握、子供の理解、そして勤務体制の確立等々、働く人たちの条件
整備を含めたそれらの問題について十分に対応する必要を感じています。
牛久市の今年度における児童クラブの特徴的なところはどうでしょうか。牛久市が全7校の
小学校に公設公営の児童クラブが設置されていること、これは他の全国津々浦々の地域に比べ
てなんと幸せなことか。この辺については全国の実態からそういうふうに言えると私は思って
います。しかし、条件整備におきましては、まだまだ改正の余地があるとも思います。入所児
童数の実態、施設設備の状況、そして保護者との連携、また指導員の勤務を含める実態、それ
らを包括して大事な予算の方向性等々を含めまして、保護者負担の問題やら預かる時間の改善
やら、私はこれから先の児童クラブ対策は本当にやりがいのある、そして改善すればするほど
子供たちの、そして働く人たちへの大きな力になっていくことを信じていますので、その点に
ついての現状をお聞かせください。
クラブ運営上の差し迫った改善策の対応といたしましては、今もちらりと申し上げましたけ
れども、特に働いている保護者にとって、朝の出勤が7時前に家を出ないと間に合わない方々
が結構多いと聞いております。そのような中で長期休業時の預かりの時間の早くする変更、そ
してまた、夏の暑いときのエアコンの設備、これは進められていると思いますが、もしおくれ
がちのときにはどのような対応をするのか。児童クラブがどう活用されていくのか。他の施設
が児童クラブにどう生かされていくのか。いろいろ含めまして、夏休み中、特に勤務の必要、
レファレンスの研修の必要、夏休み中の勤務、だれのことかと言いますと、児童クラブのこと
にもかかわりつつ頑張る学校司書の方々との連携も非常に大事になってくるのではないかと思
っています。そのような中で、まとまりませんが、質問させていただいた次第です。
次に、学校図書館の資料共有ネットワーク事業、「地域全体が連携した生きる力をはぐくむ
ための学校図書館の創造」をテーマとして、これが平成16年、17年、18年度、3カ年に
わたる取り組みとして一応終了しておりますけれども、このネットワーク事業がこれからどの
ように受け継がれていくべきなのか。
そして、私はむしろ重要なのは、研究指定地域としての取り組みのすばらしさを、その後ど
う受け継ぐかにあると思っているのです。学びを支え、生きる力をはぐくむ学校図書館である
ことを願うことが実に大きいのです。どのように継続発展していくのか、具体策を伺いたいと
存じます。予算づけの大切さ、教員研修の重点的な指導課の取り組み、あるいは業務研修を中
央図書館との連携で行うのかどうか。各学校読書と学校図書館運営委員会を去年から立ち上げ
て、そこに中央図書館の専門的な方々がお入りになっている取り組みが、これからもどのよう
に続けられるのか伺います。学校司書、司書教諭の研修、そしてまた、管理職としての学校長
を初めリーダーシップをとられる方々の、大いなる学校全体の改革へのエネルギーがこれから
どのように進められるのか等を含めてお聞かせください。
その次に、その具体的な幾つかの問題として、中央図書館施設設備の充実の中で、資料、図
書の充実、懸案の駐車場建設等についての進捗状況をお聞かせください。
5月24日、25日の毎日新聞の一部に、「県立図書館の延滞本が1万9,000冊、公共
の財産を大切にして」という、その声が耳に響くようなこの見出しの記事であります。水戸市
立図書館や那珂市立図書館、ひたちなか市立図書館等の具体的な例が載っておりました。
しかし、私は、この牛久における図書館の挑戦がどんなに牛久市民を大きく変えていくエネ
ルギーになっているかということを考えつつ、今申し上げました幾つかの差し迫った状況につ
いて伺わせてください。これが、3カ年間の「地域全体が連携した生きる力をはぐくむための
学校図書館の創造」と題したまとめの1冊です。この中に3年間のさまざまな取り組みが集約
されておりまして、本当に何か私自身がこの仕事に一緒に携わらせていただいたような気分で
この1冊を読ませていただきました。どうぞお読みになりたい方は教育委員会にもあると思い
ますが、お貸ししたいと思います。
次に、幼保一元化、認定こども園の構想と、牛久市における子供の育ちを守るための具体的
展望についてであります。
この問題につきましては、全国的な取り決めの中でこの構想が練られ進められつつあります。
しかし、牛久には牛久独自の取り組みが必要と考えます。牛久における子供の育ちを守るため
の具体的展望をお聞かせください。幼稚園・保育園の連携交流、財政・運営面の問題、子供を
健やかに育てる地域の輪の広がり、民営化の方向性も重ね合わせてその是非を論じ、子供たち
のため、父母たちのためどうすることが望ましいのか。行政として私たちが連携を保ちながら
進められたら、どんなにすばらしいことかと思います。方向性についてお尋ねいたします。
次、2番の問題でありますが、建設部関係の基本的な考え方と取り組みについてであります。
去る5月20日に、私たちは出前講座の一環といたしまして、都市計画課の講座を聞くこと
ができました。これは私たちが「温かみのあるまちづくり、居場所づくりをみんなで考えよ
う」というテーマ設定のもとで、6号バイパス事業化に向けて牛久市の戦略はどうなのかとい
う、非常に積極的な取り組みの中身を伺うことができました。それは、国における道路特定財
源のあり方と方向性について、その方向性を牛久市がどのように基本的にとらえ考えているか。
そして、その考え方の根拠となる理由は何なのか。これは市長を先頭に牛久市全体の取り組み
として相当に真剣に行われているのではないかと想像にかたくありません。市民の意欲的な取
り組みについて具体的にお示しいただけたら私は幸せだと思います。前回、3月議会に都市計
画再生計画によるまちづくり交付金の有効活用について伺いました。それに、さらに、その中
の道路特定財源のあり方、ガソリン税などの地元に返ってくる貴重な税源としてどのようにお
考えなのか、積極的な御意見を伺いたいと思います。
次に、緑化推進課の公園里親制度の取り組みについては前回も質問させていただきましたが、
三位一体の改革によって中央集権から地方分権になったこの現在の状況は、あらゆるところに
その影響を及ぼしていますね。牛久市としてあらゆるところでコスト削減が必要であります。
総合計画にもあるように市民と行政の協働が求められております。公園や街路などの管理費の
コスト削減をするために、公園里親制度の取り組みを核として、今後市民と行政が協働によっ
て公園や街路などの美観を保つためにも、牛久市としてどのような戦略で今後発展させていこ
うとなさっているのでしょうか。この寄って立つ意味は大きいと存じます。目標設定に向かっ
て取り組む行動そのことこそが価値があり、その意味づけをしながら、現場の方々の骨折りを
思い質問する次第であります。
次、3番の環境経済部関係の基本的な考え方、取り組みについて伺います。
まず、その1として、4月からスタートした農業ヘルパー制度の構想とスタートの現状、今
後の見通しはどうかという点について伺います。
私は3月の定例会におきまして、牛久市農業の活性化を目指す農業政策振興の積極的取り組
みの方向性について質問いたしました。担い手育成と働く機会を提供する問題は、地産地消の
拡大とともにUFOクラブの積極的な活動ぶり、あるいは認定農業者拡充など力強く伺わせて
いただいた次第です。さらに、働く機会の提供について、今までの家族型農業経営の農業者の
高齢化、担い手不足による労働力不足の顕著さ、耕作放棄地の今後の対策等についても非常に
真剣に聞かせていただきました。
そこでお尋ねいたします。それらのことを打開するための農業ヘルパー制度の導入について
でありますが、労働力の不足、その他の問題も解消できる方向で新年度から具体的に取り組む
との3月議会でのお話がありましたが、4月から具体的にスタートされた状況、今回はヘルパ
ー制度の構想とスタートの現状、今後の見通しについてお尋ねをする次第であります。よろし
くお願いいたします。
次に、3の2番目ですが、これも前回も質問させていただきましたが、牛久市における工業
団地拡張を促進するための具体的方策について、さらに今どう考えているのか。前回お聞きし
たこともあわせ、その進捗状況を伺わせてください。牛久市民の勤労の場の提供、市としての
財源の確立のためにも重要な取り組みと考えます。より発展的な方向性についてお聞かせいた
だきたいと思います。
次、4番目の問題であります。
市民と行政とのコミュニケーションを大切に。谷川徹三の「心と形の統一」という本を読み
ました。内容をとやかく言おうとは思いませんが、人と人とのコミュニケーション、親和関係
の成立は内なるものを外にどう表現するかにかかわると思います。心の持ちようと形に表現す
ることのそのバランスの大切さを改めて感じている次第であります。
接遇の問題は決して窓口業務だけではないと思います。市行政の中核は市民サービスであり
ますから、市民生活の安心安全すべての業務にかかわると思います。しかし、とりわけ視聴覚
を通して、つまり言葉、身だしなみ、さまざまなコミュニケーションの中で、総合窓口サービ
スは市民に対しまして実に大きな役割を果たしますし、牛久市は他のいろいろな市役所に比べ
てどんなにすぐれた取り組みをしてきたかということを感じさせられておりますし、よく耳に
するところであります。
しかし、これでいいと思ってしまえばそれまでです。どうぞ、もう一度窓口対応のサービス
の臨時の方であろうと、それから正規職員の方であろうと、市民にとっては全く平等に同じ立
場で受けとめるわけです。そのようなことも踏まえ、窓口対応の資質の向上、現在までの成果
の評価、そしてこれからの課題と対策をどう進められるか。「職場はステージである」という
厳正な態度を持ちながら進められることを期待いたしまして、現状の問題をお聞かせいただき
たいと思います。ますますのよりよい取り組みを期待させていただきます。
そして、5番目でありますが、牛久市男女共同参画に関する意識調査が行われました。皆さ
んでその調査の対象になったという方もいらっしゃると思います。そのような中で、その調査
の結果から明らかになった現状と課題、牛久市男女共同参画審議会の取り組みについて連動さ
せながら現状をお伺いし、将来の見通しについて希望に満ちた状況を伺えたら幸いだと思いま
す。
牛久市男女共同参画に関するこの意識調査は、既に男女共同参画推進室の方々のお骨折りに
よりまして、このような形で最も新しい実態調査が私たちの目に触れ、中身を学習することが
できるようになっております。つけ加えるならば、これの第一弾として、牛久市が初めて男女
共同参画社会づくりに関する意識調査をしたのは平成12年10月であります。牛久市は行政
と市民とがパートナーシップによってこのような取り組みを進めるべきだという基本計画を採
択しております。これからも行政のすばらしいリーダーシップとともに、市民参画という牛久
市の基本理念に基づいて取り組まれる方向性を期待し、市民も私たちもそれに向かって参画で
きたらという思いでいっぱいであります。
私はきょうの質問に際しまして、この「あたたかみのあるまち 牛久市第2次総合計画」を
大変大事にしながら、どれだけその整合性があるかを踏まえて質問させていただいた次第です。
どうぞ、この大きな5点の質問に対しまして心からの御回答をいただきたくお願いいたしまし
て、第1回目の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) 山本議員の御質問にお答えします。
初めに、仮称でございますが、ひたち野牛久小学校の用地につきましては、当初、市と住宅
都市整備公団との間で、平均処分価格の2分の1で譲り受けるとの覚書並びに確認書を取り交
わしておりました。しかしながら、平成14年7月、公団が時価での譲渡を要求してきたこと
から、市は同年8月確認書どおりでの譲渡を願いたいと回答をいたしました。
その後、都市再生機構と交渉を重ねてまいりましたが、(仮称)ひたち野牛久小学校の平成
21年4月開校を目指したため、平成18年2月区画整理事業地内の用地取得を断念せざるを
得なくなりました。
その後、タキイ牛久農場や区画整理事業の隣接地を候補地として交渉をいたしましたが、農
地の移転に時間を要することや価格面で合意することができず、さらに新たな区域を候補地と
して交渉を進め、同意を得ることができたところでございます。
しかしながら、副市長を委員長とする内部検討委員会で協議した結果、既存の学校施設の耐
震補強工事の進捗状況の検証や今後の公共施設の整備計画の検討、さらに北部行政区や子供会
からの市民要望等を受けとめることも重要であると判断したところでございます。また、ひた
ち野地区のマンション入居者数も当初見込みよりも下回っていることなどを考慮し、当分の間、
中根小学校の増築により児童の受け入れ態勢の整備をしながら、再検討してまいりたいと存じ
ます。
次に、道路特定財源等についてでございますが、道路特定財源は道路整備を計画的に行うた
め、受益者負担・原因者負担の考え方に基づいて、自動車利用者に道路整備費の負担を求めて
いるもので、自動車取得税やガソリン税などがこの財源になります。
茨城県は人口1,000人当たりの乗用車保有台数が全国第4位であり、それだけで多く税
金を払っているわけでございます。受益者負担・原因者負担という制度趣旨をうたうのであれ
ば、納税額に応じた道路特定財源の配分が茨城県にあってしかるべきであり、各市町村が真に
必要とする道路整備にこの財源が充てられてしかるべきであります。
牛久市においても、適切な財源の配分により国道6号バイパスの実現や市内渋滞箇所、狭隘
危険箇所が整備されることで、中心市街地の活性化などの効果も得られ、動脈硬化により機能
していなかった大動脈だけでなく、細かな毛細血管まで血液さらさらの状態となり、生き生き
として活力のあるまちとしてさらなる発展を遂げることができるわけでございます。
しかし、この道路特定財源が国の政策で一般財源化され、国民年金等の補てんに当てられる
等の論議がされております。これによって道路特定財源が減額されることは地方のインフラ整
備等に大きな打撃であります。前述した考え方をもとに、昨年私は、東京の永田町にある砂防
会館において、茨城県を代表して道路特定財源確保を国へ強く訴えてまいりました。今後にお
いても、道路特定財源の確保やまちづくり交付金を初めとしたインフラ整備に必要な各補助金
の確保に努めてまいります。
他の質問につきましては担当より答弁させます。
○議長(沼田利光君) 教育長淀川ゆき君。
○教育長(淀川ゆき君) 山本議員の1の(2)と(3)についてお答えいたします。
まず、放課後子どもプランですが、放課後子どもプランと申しますのは、市町村が実施する
総合的な放課後対策事業と計画の総称です。事業は、放課後子ども教室と児童クラブで構成さ
れ、両事業を連携し、放課後の子供の安全で健やかな活動場所を確保するものです。
放課後子ども教室は、すべての子供を対象とし、地域の方々の参画を得てともにスポーツ、
文化活動、地域住民との交流等々の取り組みを推進するものです。牛久市では、先進自治体へ
の視察やモデル校の選定など、今年度中の実施に向けて準備を進めておりますが、児童クラブ
を放課後子ども教室に移行するのではなく、それぞれの事業の特徴を生かしながら連携し実施
していく方針です。
次に、夏休み中の児童クラブの受け入れ時間と図書室利用についてですが、夏休み中の開級
時間につきましては、これまでの午前8時から1時間繰り上げまして午前7時から開級できる
ように進めております。これにより、午前7時から午後7時までの12時間の利用が可能にな
ります。
図書室の利用としましては、利用日数をふやすとともに指導員が必ず付き添い、静かに図書
室を利用できるよう指導体制を整えたいと考えております。以上です。
○議長(沼田利光君) 教育次長榊
○教育次長(榊
進君。
進君) 山本議員さんの1番の(4)についてお答えいたします。
学校図書館資源共有ネットワーク事業についてお答えいたします。
牛久市の学校図書館では、図書の紛失は多少ありましたが、図書のデータベース化により図
書の管理ができるようになってからは減少しました。また、紛失した本に関しましては、弁償
していただく方向で進めております。
学校図書館資源共有ネットワーク事業は、牛久市、つくば市、日立市で指定を受けましたが、
牛久市での成果は他市と比較しても群を抜いております。物流システムの確立ができたのは本
市だけですし、学校と中央図書館の連携においては他地域のモデルとして高く評価されており
ます。
文部科学省指定期間が終了し、今年度はその成果を維持・継続・発展していけるよう取り組
んでまいります。昨年度から始まりました個人貸借システムにより、子供たちが自校にない図
書をネットワークで借りられることで読書推進が図られております。また、学校では図書館運
営委員会を開催し、図書の授業活用や読書指導の推進について話し合い、中央図書館司書も参
加してアドバイスを行っております。
さらに、司書教諭の位置づけを明確にして、学校司書と連携して運営ができるようになりま
した。司書教諭の仕事内容やかかわり方は模範となる学校が中心となり研究等を充実させ、全
校のレベルアップが図れるように取り組んでいるところでございます。また、学校司書や担任
教師及び生徒同士による読み聞かせを推進したり、図書館だよりを活用して読書指導に力を入
れたりと工夫した取り組みをしております。今後も司書や教員の研修を積極的に行いながら、
図書の授業活用を推進し、情操教育と学力の向上につなげるよう努力しております。
続きまして、(5)学校図書館資源共有ネットワーク推進事業について、中央図書館では学
校ネットでの物流希望のみ貸し出しを行う「学校ネット専用図書」を確保しました。専用図書
は国語の教科書に出てくる本や調べ学習の図書を中心に、18年度末で2,155冊となって
おります。
一方で、学校ネットで寄せられる物流希望の中身は非常に幅広いことと、また平成18年1
0月から始めた児童・生徒向けの個人貸借制度が伸びていることもあり、専用図書以外での対
応も非常に多くなっております。このため、児童書の収集に当たって、従来以上に積極的に取
り組んでおります。例えば、購入図書の検討に当たっては、中央図書館で行っている見計らい
に学校司書にも参加してもらって一緒に取り組むようにしています。また、通常の選書業務を
行うに当たっても、物流希望で寄せられたテーマを参考にするよう心がけているところでござ
います。
次に、中央図書館の駐車場については、現在の15台分を65台分へと増設するため、昨年
度用地確保と実施設計を行いました。現在、年度内の整備完了を目指して作業を進めていると
ころでございます。
さらに、中央図書館の収用冊数は22万冊となっておりますが、ことし3月末での資料数は
23万4,200冊となっております。貸し出し中の資料があることで何とか収まっている状
況です。このため棚の入れかえを行ってスペースの有効活用を心がけたり、複本がある資料や
破損・汚損している資料を中心に除籍作業を行うなど工夫を重ねているところでございます。
今後は無理が生じることが予想されますので、中央図書館の増築を視野に入れて検討を進めて
まいります。
続きまして、
(6)の幼保一元化についてお答えいたします。
幼稚園と保育園の機能をあわせ持った幼保一元化の施設である認定こども園制度につきまし
ては、幼稚園施設で保育運営をあわせ持った非常に重要な施設となり、多様なニーズに応じた
柔軟な受け入れ体制をつくる上でも期待されるものであります。
しかしながら、県の認定基準によると、職員配置や施設設備基準等にも幅があるため、内容
をよく検討する必要があります。牛久市内の民間幼稚園でも、ほかの実績を見ながら将来は認
定こども園への移行を考えている幼稚園もあるようです。
牛久市としましても、制度の内容を的確に把握した上で、幼児施設の構築を図ってまいりた
いと考えております。
○議長(沼田利光君) 市民生活部長清水治郎君。
○市民生活部長(清水治郎君) 続きまして、4番の(1)でございますが、総合窓口のサー
ビス向上と窓口対応の資質の向上、成果と対策についてお答え申し上げます。
総合窓口は市民の皆様に対する行政サービスの第一線と考えておりまして、よりよいコミュ
ニケーションと迅速な対応を心がけております。これまでの取り組みといたしましては、平成
18年1月4日から新住民記録システムを稼働いたしまして、同年2月19日からは戸籍をコ
ンピュータ化することにより、さらに迅速で正確な証明書の交付を図ってまいりました。
また、従来、日曜日を開庁し市民サービスの拡充に努めてきたところでございますが、さら
なる市民ニーズにこたえるため、平成18年6月1日より土曜日も開庁して証明書の交付を行
ってまいりました。さらに、奥野及びエスカード生涯学習センターに市役所出張所が併設され、
証明書の交付を行ってまいりましたが、平成18年7月1日より新たに三日月橋生涯学習セン
ター内に出張所を設け、証明書の交付を始めております。
これら諸証明発行業務に関する人的配置につきましては、平成18年1月から非常勤一般職
を増員採用し、窓口の混雑状況に応じた必要な人員の配置を行っております。研修体制につき
ましては、教材による研修後、マン・ツー・マンによる実務指導を行っております。また、一
般職員と同様に、水戸地方法務局龍ヶ崎支局が主催する戸籍研修等に毎年参加し、基本的な知
識の習得に努めております。さらに、非常勤一般職から個々の聞き取りによりまして、自信の
持てない部分については実務研修を通しまして業務処理能力アップに努めているところでござ
います。
次に、5番でございますが、男女共同参画に関する市民意識調査報告書の結果から見た現状
と課題、男女共同参画審議会の取り組みについてお答え申し上げます。
牛久市男女共同参画に関する市民意識調査についてでございますが、前回の意識調査と比べ
まして特徴的なところは、男女の平等意識につきましては職場や教育の場で男性の方が優遇さ
れていると答えた方の割合が減ってきておりますが、家庭生活の場においては逆にふえており、
男性も介護・家事・育児などにもっと協力してほしいという女性の願いが込められているので
はないかというふうに思われます。
また、職場の所在地につきましては、男性の職場は前回と比べて市内が減り、県内外の市町
村がふえているのに対しまして、女性の職場は市内や県内の市町村が非常にふえております。
男性は帰宅が遅くなり、必然的に家事は女性となるということから、職場も近くにするという
傾向があるようでございます。
この結果を踏まえ、今後、定年退職で家庭に戻ってくる多くの男性が地域生活や家庭生活に
どのように参加していくか、女性の再就職支援などを含めた市の支援策を検討してまいりたい
というふうに存じます。
次に、男女共同参画審議会の審議状況についてでございますが、これからの牛久の男女共同
参画はどうあるべきかということで、市民・企業・行政と三つの分科会に分かれ、何度も話し
合いを重ねてまいりました。そして、後期実施計画策定に向けての提言書を提出いただくとい
うことになってございます。以上でございます。
○議長(沼田利光君) 環境経済部長鎌田健児君。
○環境経済部長(鎌田健児君) 御質問大きな3番の(1)農業ヘルパー制度についての御質
問にお答えいたします。
全国的にも農業を取り巻く現状は、農業者の高齢化や担い手不足、農作物価格の暴落など深
刻な状況にあり、当市でも例外ではございません。
そこで、市と龍ヶ崎市農業協同組合が農家と市民のパイプ役となり、農作業の手伝いを市民
が有償で行い農家の労働力不足を補うとともに、市民には働く機会と担い手の育成を目的に、
県内初の農家と市民の登録制による農業ヘルパー制度を、本年の4月1日からスタートいたし
ました。
農業ヘルパー制度の具体的内容でございますが、市農業政策課または龍ヶ崎市農協小坂営農
経済センターで、農家と市民がそれぞれヘルパー登録を行い、雇用につなげるものでございま
す。また、農家への支援策といたしましては、登録農家にはヘルパー利用料の10万円を限度
に、市と農協でそれぞれ利用料の10%を補助金として交付するものでございます。
次に、ヘルパー募集の方法と登録者数でございますが、広報うしくや環境経済部広報、行政
区及び農協の回覧で周知を図るとともに、牛久駅や市の各施設にポスターを掲示して周知に努
めたところでございます。また、登録者数でございますが、5月末現在で、農業者23名、市
民20名が登録を済ませ、既に作業を開始している農家もございます。
最後に、今後の方向性でございますが、去る5月23日にヘルパーを対象に現地研修会を開
催するなど、農業ヘルパーが単なる農家の手助けで終わることのないように、市民農園から新
規就農までの段階別ヘルパー制度を構築いたしまして、農業全体の活性化を図ることはもとよ
り、市民の健康増進につながるよう努めてまいります。
次に、大きな3番の(2)工業団地あるいは工業用地の整備についてでありますが、現在企
業との予約契約に基づき、予定地の地権者との土地売買契約を締結し、この6月議会におきま
して用地取得議案の上程をいたしたところでございます。と同時に、開発行為の手続、造成工
事の実施設計等を進めているところでございます。
この工業用地の整備は、まさに当市の地理的優位性と企業の戦略が一致して実現した事業と
とらえておりまして、今後も同様な事業が展開できるよう行動を起こしていきたいと考えてお
ります。この事業にとって重要なことは、牛久市の優位性を具体性をもってさまざまな企業に
理解をしていただくことと考えております。特に企業に関する情報等、特に本社機能、工場等
の移転、新設の情報が重要であると考えており、その取得をすることにより、さらに直接面談
できるようにするための具体的な条件整備を進めていきたいと考えております。
具体的には、茨城県東京事務所との連携並びに市としての独自の情報収集及び企業とのコン
タクトがとれるようなルート等を形づくることを目指してまいります。また、皆様方の人的つ
ながりの中で、当方と接触してもよいと言ってくださるような企業等がございましたら、担当
の方にその情報をお寄せいただければというふうに考えております。
次に、土地利用に関してでございますが、この事業は総合計画及び都市計画マスタープラン
の位置づけにより事業を展開していくことが求められ、現在の社会情勢を反映させるための変
更手続を同時に行ってまいります。当該地区は二つの工業団地の間で、圏央道の一部開通と相
まって、土地利用計画上、市内におきましては適地であると考えております。したがいまして、
今後も圏央道インターチェンジ、国道及び地域特性などを生かした土地利用を実現していきた
いと考えております。
○議長(沼田利光君) 建設部長木村文雄君。
○建設部長(木村文雄君) 私の方では、大きい2番の(2)公園里親制度の取り組みを中心
に、市民共同参画の地域づくりの輪をどのように広げるかについてお答えいたします。
現在、牛久市には36の行政区に公園があります。その中の11行政区で、公園里親が設立
されております。公園里親の活動では、公園の美化活動や繁茂した草の刈り取り、花壇の手入
れなど市民の手で行われております。
牛久市では、公園里親の活動に必要な物品を支給または貸与するとともに、1カ月当たり2,
000円の報償費の支給や、里親活動で刈り取った草を搬出することなどを通して里親活動を
支援しております。
これまで、公園里親が設立されていない行政区、自治会等もありますが、区長会総会を通し
まして公園里親制度の案内を行うとともに、出前講座への登録、広報うしく及び市ホームペー
ジより情報を掲載し、随時募集をしております。現在、四つの行政区が公園里親への参加を検
討している状況にあります。
里親活動が行われている公園では、以前に増してきれいに維持されている様子が見られます。
また、落ち葉や刈り取った草を利用しての堆肥づくり、花壇づくりなど新しい取り組みも行わ
れております。このように公園里親活動を介して世代の交流が盛んに行われ、公園を核として
特色あるまちづくりが進められております。
また、公園のほかに街路樹につきましては、夏季になると多くの草が繁茂することから、市
では植樹升で草花を育てることで街路の美観を向上させる計画があります。こうした活動にお
いても、地域住民の参加により公園里親と一体、または公園里親と連携して展開していくこと
で地域の特色ある緑化が進むことを期待しております。
今後は、地域を特色づけるような魅力あふれる緑化活動が展開されていくように、核となる
公園里親活動の支援をさらに進めてまいります。以上です。
○議長(沼田利光君) 22番山本恵美子君に申し上げます。
質問の途中ですが、ここで暫時休憩いたします。再開は11時15分といたします。
午前11時02分休憩
―――――――――――――――――――――――――
午前11時15分開議
○議長(沼田利光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第1、一般質問を継続いたします。
山本恵美子君の質問を継続いたします。22番山本恵美子君。
〔22番山本恵美子君登壇〕
○22番(山本恵美子君) ただいまは私の質問に対しまして、執行部からそれぞれの内容を
もって真摯にお答えいただきましてありがとうございました。
その中で、特にきょう感じましたのは、いろいろな取り組みの中で改善したり改正したり、
あるいは考えを改めたり、そしてまた発展的にどのように進めるかというその思いが、私の中
に切々と伝わってきたことです。この問題につきましては、執行部の市民に対するその思いが
出ているのかと思いつつ、今、ここに立たせていただきました。本日、傍聴席に大勢の方がい
らっしゃいますが、ここに来られない方々のためにもこの傍聴での実感をお酌み取りいただけ
たら本当に幸いと思います。
先ほどからの回答の中にも、市民と行政との共同参画でという言葉がいろいろなところに出
てまいりました。私たちは市民と行政とそして企業といろいろな意味での協働、パートナーシ
ップによる取り組みがいかに大事かということを、執行部からのお答えも踏まえてきょうは感
じさせていただきました。ありがとうございました。
それで、その中で、それぞれの立場から、私の質問は何回かにわたって、非常に平たく言え
ば実にしつこく繰り返してまいりましたが、この前の議会の質問からきょうの質問の内容は、
また一つ進んで執行部の取り組みが見えるそのようなお答えをいただきましたこと、全般的に
ありがとうございます。
しかしながら、お願いといたしまして申し上げたいことがありますのでお願いします。
今後を見守ることで大いに検討を重ねつつ、それぞれの取り組みを進められると思います。
市長が最初にお答えいただいたひたち野牛久小学校(仮称)、あそこの取り組みを一つだけ例
にと言うと語弊があるのですが、全体の思いの中で申し上げたいのは、いろんな角度で新聞を
にぎわしたりしてまいりましたが、差し支えのない中で、執行部でどういう方向で検討し、そ
して取り組もうとしてきたのかということを率直にきょうお答えいただきまして、前々からう
わさに聞いたり実際に現場を見たり、あるいは触れ合いの中で方向性が変わったその事実を感
じながらも、これから先のどのように進めていくかということを、牛久市の執行部の中で、検
討委員会を通して、より市民の声をも含めて取り入れながら情報の共有化あるいは牛久市とし
ての情報の開示を明確にしながら進めていこうという感じが、私には響いてまいりました。
どうぞ、執行部としての取り組みをさらに地に着いたものにしていただきまして、一度差し
出された情報に万が一訂正があるとしたら、「誤りて改めざる、これを過ちと言う」という古
くさい格言かもしれませんが、そのことにも心をいたして、なお一層の前進をお願いできたら
と思います。その中で、地元の住民の方々への配慮、特に情報の共有化、情報の開示を適切に、
例えば全体の集会に責任者が出席して話をするとか、あるいはそれぞれの立場で、情報を開示
していい、この問題は情報を開示してはならないというその厳しい……法的根拠にも基づいて、
これからも進めていただきたいと願います。市民、地域の活性化のために、ひたち野の地域だ
けではなくて東猯穴も含め、そしてまた牛久市全体を含めて大局的に、これからも地域の活性
化、市民たちの生活の状況に合わせ、また合わせてはならないことは毅然として合わせないで、
子供たちの幸せは私自身の問題であるということを念頭に、緻密な計画性と果敢な実行力、判
断力をもってお進めいただけたらと強く思った次第です。
市長がおっしゃる、「こだわらず偏らずとらわれず」という思いを実践の中に生かしていた
だきながら、私たち市民すべてをいい意味でのリーダーシップをとっていただけたらと思いな
がら、きょうの私の一般質問の全体の回答を聞かせていただきました。きょうの質問をもとに
して、また連携と継続と、そして新たな観点からの一般質問を進めさせていただき、行動に移
していただけたらということを思いまして、私の一般質問をこれで終わらせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(沼田利光君) 次に、10番宮原節子君。
〔10番宮原節子君登壇〕
○10番(宮原節子君) 皆様、こんにちは。公明党の宮原でございます。
議員3期目を迎え初めての登壇であり、気の引き締まる思いでいっぱいです。改めて、市民
の皆様の声のパイプ役として懸命に取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いい
たします。
それでは、通告の順に従いまして質問をさせていただきます。
初めに、子供の健全育成への取り組みについて、牛久における保育料滞納問題、学校給食費
滞納問題についてお伺いいたします。
昨年来、保育料や学校給食費の滞納・未納問題が新聞やテレビ番組で報道され、給食費や保
育料滞納の増加が深刻な問題となっております。
まず、学校給食であります。
学校給食法において、設備や調理員の人件費を除く食材費などについて給食利用者である児
童・生徒の保護者に支払義務があると定めておりますが、半年前の給食費滞納調査によります
と、全児童・生徒の1%、滞納総額が22億円に上るという実態が明らかになりました。
そこで、お伺いいたします。牛久における学校給食費の滞納状況について、人数と金額と比
率、そして未納世帯への徴収の取り組み。かつて子供さんが3人いらっしゃる御家庭のお母さ
んから、給食費も子供3人になると大変という声が寄せられましたが、確かに滞納の原因の中
には、減収による家庭の困窮なども考えられる一方で、給食費の負担能力がありながら滞納す
るというモラルハザード、遊興費や携帯電話代は支払っても給食費を払わないというこういっ
た実態が牛久にもあるのでしょうか。また、学校給食費は学校ごとの会計、自校方式とお聞き
しておりますが、未納についての学校ごとの格差、そして給食費自体についての金額もお伺い
いたします。
次に、保育料未納問題についてでございます。
給食費の滞納問題に続き、給食費よりもさらに深刻な保育料の未納問題が、過日、5月5日
のこどもの日の新聞の一面に掲載されました。全国でも主な都市だけの滞納総額が34億円、
全国では総額50億円以上という極めて深刻な実態が報道されました。そして、一部の自治体
においては、滞納を理由に保育を拒否する制度を設け、支払能力がありながら納めない悪質滞
納者の子供に対し、一時的な通園停止に踏み切る自治体や財産差し押さえなどの強硬措置をと
る自治体もあり、そのあり方にも波紋が広がっております。いわゆる法の壁、児童福祉法の理
念を重視するのか。それとも、保育サービスの公平性を優先するのかの国と自治体の考え方の
違い、そして定員オーバーで保育園に入れない待機児童が多数いるのに滞納世帯の子供が通園
を続けていることへの保護者からの不満等々、さまざまな問題を醸し出している保育料滞納問
題であります。
そこで、お伺いいたします。本市における保育料の滞納状況について、人数と金額と比率。
また、当市においても財産の差し押さえや悪質滞納者の実態があるのか。そして、悪質滞納者
への保育拒否の条例等、有効な対解消策への御所見をお伺いいたします。
次に、去る4月22日に投開票が行われました統一地方選牛久市議会選挙を通して、改善点
を含め数点お伺いいたします。
あの騒がしい、そして真剣な激戦から約50日が過ぎようとしておりますが、議員の皆様に
はお疲れはとれましたでしょうか。
初めに、開票作業の迅速化についてお伺いいたします。
その翌日の茨城新聞に、取手の市長選について投票総数4万6,000票の開票作業が、前
回の2時間15分をその3分の1の47分に縮めたと大きく報道されました。牛久の投票総数
は3万3,456票、牛久選管の確定発表まで3時間近くかかったのではないでしょうか。も
ちろん取手の2人候補と牛久の24候補での比較には無理があることも理解するところであり
ますが、取手の迅速開票の秘訣は、ある事業所の御指南と市職員の工夫で編み出した徹底して
無駄を削った全員一丸の流れ作業。開票場内は指示を出す声と票数計算機の乾いた音が響くだ
けで工場の生産ラインのような空気に包まれ、視察に来ていたたくさんの他自治体の職員から、
むだが全くないと驚きの声が上がったとのことでした。
牛久におきましても、開票事務は正確さが第一と大変な御努力、御苦労があったかと存じま
すが、7月には参議院選挙、9月には市長選挙も控えていることから、開票作業の迅速化につ
いて執行部の御見解をお伺いしたいと思います。
次に、障害者や高齢者に配慮した投票所の設置についてでございます。
車いすで投票に行かれた複数の方々から、そして複数の投票所について御意見をいただきま
した。投票所の入り口にスロープの板は渡してあるが、その板幅が狭く今にも脱輪しそうで恐
怖であったとの声や、手すりをつけていただきたいと、今後ますます増加する高齢者の方々の
投票率のアップであり、要望でありましたので、この辺も御検討いただきたいと存じます。
次に、選挙用はがきの活用、用い方についてお伺いいたします。
当市におきましては、一家に5人の有権者がいれば5枚のはがきが届き、一人1枚のはがき
の活用でありますが、他自治体におきましては、1枚のはがきで家族全有権者の氏名が記され、
投票できる形態を導入しているところもあります。選挙は投票率アップを大前提としておりま
すが、その上で経費削減を図る意味から、はがきの用い方についても御見解をお伺いしたいと
思います。できましたら、一家で1枚のはがきと有権者一人1枚のはがきとどのくらいの経費
の差があるのか、この辺もお伺いできたらと思います。
大きな3番目として、19年度牛久市農業政策についてお伺いいたします。
初めに、地球温暖化、異常気象による農作物への影響と対策についてでございます。
地球温暖化による地球規模での深刻な影響は異常気象による洪水等の災害、自然生態系の変
化やウイルス感染、鳥インフルエンザも気象の変化が強く関連している可能性が伝えられてお
ります。また、今ドイツで行われています主要国サミット、そして来年日本で開催の洞爺湖サ
ミットの大きなテーマも環境であり、温暖化の影響は日本の作物にもじわじわと、そして大き
く被害をもたらし、筑西の方では巻くべく白菜が巻き込まないで開いたままとか、折々聞くと
ころでありますが、牛久における農作物への影響はあるのでしょうか、お伺いいたします。
あわせて、環境に配慮した農業の拡大についてお伺いいたします。
去る5月8日に、茨城県において環境に配慮した生産活動や環境保全活動を推進する目的で
エコ農業茨城構想専門委員会が発足されました。牛久において環境保全型農業に取り組んでい
る経営体はあるのでしょうか。そして、土づくり、減化学肥料、減化学農薬の三つの技術に一
体的に取り組む、いわゆる持続性の高い農業生産方式を導入しているエコファーマー認定者は
いらっしゃるのでしょうか。お伺いいたします。
次に、牛久における都市型農業の取り組みと、ことしも人気を博しているかっぱ米オーナー
制度のさらなる拡大、発展への展望をお伺いしたいと存じます。
次に、19年度市長構想のたまり場宣言についてお伺いいたします。
このたまり場につきましては、私も2年前の6月議会と9月議会において、団塊世代の方た
ちを対象とした居場所づくり、壮年のたまり場を提案させていただいた経過があります。その
後、担当部署において、盛年塾や地域のおけるふれあいサロン、そして生涯学習の視点からボ
ランティア講座やサークル情報の提供等、積極的に取り組まれていることは周知しているとこ
ろであります。たしか今年度初めごろだったと思いますが、私はある会合で、池邉市長のたま
り場宣言をお聞きし、そしてつい先日は、茨城大学助教授の長谷川先生の牛久を描いた私的な
牛久たまり場宣言の詩を拝見し、感動いたしました。そして、これにメロディーをつけて牛久
愛唱歌ができればいいなとも思いました。
そこで、お伺いいたします。池邉市長構想のたまり場宣言について、具体的な事業内容、展
開をお伺いいたします。また、私自身、福留教授の全国生涯学習センターに、我が家を壮年の
たまり場Tサロンとして登録している経過もあり、居場所、たまり場、拠点についての執行部
の御見解をお伺いしたいと存じます。
最後に、成人式の記念品についてお伺いいたします。
ことしの成人式からもう半年がたってしまいましたが、多くの方からの要望でございますの
で質問させていただきます。
牛久においてことしは770名の方が成人式を迎え、1月7日の式典には身も心も晴れやか
な若者が喜々として集い、私も同僚議員の方たちとともに出席させていただきました。担当部
局の皆様の御苦労もあって、ことしの新成人の皆様の式典に臨む姿はとても立派で大変感動い
たしました。が、しかし、その後、二十歳の子を持つ親御さんたちからたくさんの御意見をい
ただきました。内容のこともありますが、一番驚いたのは「ボールペン1本の記念品もなけれ
ば、お茶の1本もない。市民の税金です。大切な使い方を希望します」と、ここに匿名のファ
クスもいただいております。毎年、担当者泣かせと言われる成人式への取り組みは、牛久にお
いても大変な御努力、御苦労だとは存じますが、これからの社会を担うあれだけの若者が一堂
に集い、大人への第一歩を踏み出す大切な行事だからこそ、心伝わる成人式をと願うものであ
りますが、執行部の御所見をお伺いしたいと思います。
以上で、1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) 宮原議員の御質問のうち、19年度市長構想のたまり場宣言について
ということで、まずお答えしたいと思います。
17年度末に策定いたしました牛久市第2次総合計画におきまして、私は、「だれもがほっ
と安心できるような、まるで我が家のようなあたたかみのあるまちづくり」を牛久市の将来都
市像として掲げました。一方で、茨城大学准教授の長谷川先生のつくられた「牛久市たまり場
宣言」の最後は、「今生きる私たちにとって、地球はたまり場、牛久はたまり場」と締めくく
られているわけでございます。ちょっと参考に長谷川先生の「たまり場宣言」の全文を読ませ
ていただきます。
「牛久たまり場宣言。多くの年月が流れ、多くの人々が生まれ、そして逝った。牛久は確か
にその舞台。東京近郊に位置し、多くの人々が帰ってくる新しいふるさと。古くから住み続け
た人々と移り住んだ新しい暮らし。牛久は確かにその舞台。かけがえのない命を子供たちに伝
えたい。かけがえのない心を家族に伝えたい。かけがえのないつながりを地域に広げたい。牛
久は確かにその舞台。今、生きる私たちにとって地球はたまり場。牛久はたまり場。長谷川幸
介」
このような「牛久たまり場宣言」というものが、団塊の世代の方々の2007年問題とか、
いわゆるコミュニティーの再生とか、そういういろいろな企業で働かれていた方々が、地域の
一住民として地域社会に居場所を見つけるというそういう過程の中でのいろいろ催し物がござ
いましたけれども、そういう中を踏まえて長谷川先生が意気投合してつくってくれた宣言文で
ございます。
こういうものでございますが、これは有形のたまり場という意味にとどまらず、牛久市とい
うまちそのものがたまり場であることをあらわしておりまして、非常に共感を覚えるとともに、
我が家という考え方と長谷川先生のおっしゃるたまり場という表現に相通ずるものがあるとい
うふうに感じております。具体的には、地域の人々が我が家のように集まり、触れ合い、助け
合いながら暮らせる地域づくりを進める場所、たまり場をつくり、人と人のつながりを広げて
いくことが共通する理念ではないかと考えております。
市といたしましては、活動の場所づくりのために行政施設等を積極的に提供したり、サロン
活動やサークル活動を紹介するなどの支援を積極的に行ってまいりたいと思っております。
また、一方で、活動の牽引役となる人づくりが大切であると考えておりまして、特に本市で
は仕事をリタイアされる年代の方、子育てを終えた方などの豊富な知識や経験を持つ方々が多
く、市の貴重な財産となるものと考えますので、地域社会づくりの一員として御活躍いただけ
ますよう、地域で個人やグループの力を生かす仕組みづくりを進めてまいりたいというふうに
考えております。
次に、成人式の記念品についてでございますが、本年3月定例会の予算特別委員会でもお答
えしましたとおりでございますが、新成人が将来にわたり贈られてよかったと思っていただけ
る記念品を贈呈できれば市としても大変喜ばしく、記念品贈呈における本来の目的が達成され
るのではないかと考えております。
しかしながら、個々の価値観が多様化している現在において、これまでのような画一的な記
念品贈呈には限界があり、目的達成が大変難しい状況となっております。市といたしましても、
記念品贈呈の必要性は十分に認識しているところでございます。来年1月の成人式においては
記念品の贈呈を実施してまいります。なお、記念品の選定に当たりましては、新成人にとって
一生の思い出となるように十分な配慮、検討を加えてまいりたいというふうに考えております。
他の質問につきましては担当より答弁させます。
○議長(沼田利光君) 保健福祉部長宮本久夫君。
○保健福祉部長(宮本久夫君) 御質問1番、子供の健全育成の取り組みについての保育料の
滞納についてお答えいたします。
牛久市における平成17年度までの保育料の滞納額は267万7,900円、対象者は20
件であります。平成18年度内に42.5%の収納があり、平成19年度への滞納繰越額は1
53万9,760円となっております。
保育料については、公立保育園と民間保育園ともに同一の基準により牛久市が徴収しており
ます。平成18年度現年分の公立・民間を合わせた保育料は1億7,601万4,240円で
ありました。これについては全額納付されており、滞納額はゼロ円であります。
保育料については、平成15年度に500万を超える滞納額がありましたが、今年度は先ほ
ど述べました153万9,760円まで減少させており、毎年約100万円の滞納額を減らし
てきているところであります。これは児童福祉課と各保育園の連携による日常的な保護者への
働きかけを行ってきたことによるものであり、今後も引き続き保育サービスの充実に努めると
ともに、保育料を滞納なく納めていただき、公平な保育料負担を実現してまいります。以上で
す。
○議長(沼田利光君) 教育次長榊
○教育次長(榊
進君。
進君) 1番の子供健全育成の取り組みについての学校給食費滞納問題に
ついてお答えいたします。
牛久市の学校給食は小学校が1カ月当たり4,200円、中学校が4,550円となってお
ります。
給食費の滞納につきましては、平成17年度までの滞納額が253万3,655円で、56
件となっております。平成18年度分の滞納額は、平成19年2月末時点で389万780円
でありましたが、滞納整理を実施した結果、30%の収納があり、274万3,372円とな
り、全体の0.9%、件数で79件まで減少させることができました。しかしながら、滞納は
給食費の負担の公平性を欠くことになり、重大な問題であると認識しております。学校給食法
におきましても、給食費は保護者の負担とすると規定されております。
なお、主な滞納者の状況としましては、いわゆる保護者のモラル欠如によるものの割合が多
くなってきております。また、学校によって滞納者の人数や金額にばらつきがあることもあり
ます。滞納が全くない学校も2校ございます。
滞納者への督促・徴収につきましては、教育委員会と学校が連携して滞納整理に当たってま
いりましたが、今後は罰則等も検討しながら、滞納の解消に向けてより一層の協力体制で努力
してまいる所存です。
○議長(沼田利光君) 総務部長山田照雄君。
○総務部長(山田照雄君) 牛久市議会選挙を通して課題改善の御質問にお答えいたします。
開票作業の迅速化につきましては、改善点を学ぼうと、県議会議員選挙の際に取手市の開票
状況を視察し、票の分類方法や作業効率を考慮した物品や人の配置の見直しなどの取り組みを
いたしました。そのかいあって、開票分類作業そのものは1時間ほどで終了しましたが、市議
会議員選挙のため、開票立会人が10名と多かったことから票の確認作業に時間を要し、結果
としましては2時間20分を要したところでございます。
次に、障害者の方に配慮した投票所の設置についてでございますが、牛久駅前期日前投票所
及び当日の各投票所において可能な限りスロープを設け、現在23カ所中21カ所に設置済み
であります。特に、要望のあった駅前投票所のスロープにつきましては、次回の参議院議員通
常選挙より90センチから135センチに幅を広げて設置する予定でございます。
投票所入場はがきについてでありますが、1世帯に対して1枚のはがきとしている市町村も
確かにあり、かつては牛久市もその方法で実施しておりました。当時は家族そろって投票する
という光景をよく目にしたものでありますが、最近は生活スタイルが大きく変化し、なかなか
見かけられなくなっているように思われます。そのような中、先に来た方が家族全員分を持っ
てきてしまい、後から来た家族の方すべてに再発行しなければならなかったり、投票所での受
付の際に1人分だけ切り離す作業に時間を要したことなど、投票所の皆様をお待たせした状況
があったため、一人一人にはがきをお送りする方法へと変更したものであります。
なお、経費につきましては、お尋ねの1世帯1枚の方法をとりますと、郵送料のみの試算で
は約50万円の経費減となります。はがきの印刷費や作業コストの増加要素などを加えて比較
しても、経費の節減につながると思われます。経費についての御指摘はごもっともではありま
すが、事務作業の効率化や昨今の家族の投票実態からは今後の選挙においても一人1枚のはが
きを採用したいと考えております。
○議長(沼田利光君) 環境経済部長鎌田健児君。
○環境経済部長(鎌田健児君) それでは、大きな3番の農業政策に関する数点の御質問にお
答えいたします。
1点目の異常気象・地球温暖化による農作物への影響と対策についてでありますが、これま
では安定した地球環境の中で農作物の生産が行われてまいりましたが、昨今は地球温暖化に伴
う異常気象による農作物の被害が世界各国に報告されております。
例えば、干ばつや多雨によるトウモロコシなどの穀物類が大凶作であることにあわせ、温暖
化防止策としてガソリンにかわる新エネルギーとして注目されているバイオエタノール燃料精
製のために穀物類の買い占めなど、食料とエネルギーの穀物争奪戦になっている状況にあり、
この影響は少なからず一般家庭にも経済的に影響があらわれてまいりました。
そこで、温暖化の影響と考えられる当市の被害状況についてですが、昨年は暖冬の影響から
カメムシなどの害虫が越冬したことにより異常発生し、米やナシに被害が発生いたしました。
また、露地野菜の生育が早く価格が暴落するなどの影響がございました。
当市といたしましては、これらの被害が発生した場合は、関係機関との連携を密にしながら、
農作物の被害状況を把握し、被害の拡大防止と軽減に向け迅速に対策を講じ、農家が生産意欲
を失わないように努めてまいります。
今後につきましては、温暖化による農作物への影響を避ける対策といたしまして、地域に適
した作物の選定や栽培方法の転換、種苗、品種の改良が喫緊の課題であると考えております。
次に、環境に配慮した農業の拡大についてでありますが、昨今は安心安全な農作物の生産供
給が叫ばれ、農薬と化学肥料の低減が主題となっております。
当市におきましても、農業環境と生産性に配慮しながら化学肥料と農薬の低減を目指し、耕
畜連携による土づくりを基本とした生産体制の確立に取り組んでいるところであります。昨年
は花卉部会全員がエコファーマーに認定され、本年度は河童西瓜及び大根部会が、新たなエコ
ファーマーの認定申請の準備を進めているところでございます。また、県補助事業を活用して、
土壌消毒と緑肥効果を併用したエン麦、ソルゴーや麦の作付による、風による土ぼこり防止対
策事業の継続により、今後も環境に優しい農業を推進してまいります。
次に、都市型農業についてでありますが、近年の交通網の整備や大規模開発を契機に新たに
出現した農業形態であり、都市農業、都市型農業及び都市近郊型農業に大別され、当市の農業
形態は都市近郊型農業に属するものと考えております。
そこで、当市は首都圏に近い立地条件を有効に活用し、首都圏を中心とした市場へ出荷する
共同販売型と、身近に多くの消費者がいるメリットを最大限に生かした直売型の二面性を備え
ていることから、今後も両面での推進を図り、消費者に信頼される安心安全な新鮮野菜を提供
できる取り組みを行ってまいります。
最後に、牛久ブランドかっぱ米の推進状況と拡大への取り組みについてお答えいたします。
本年から牛久市を代表するお米として、オーナー米を「うしくかっぱ米」と名づけ、牛久市
近代農業促進協議会を核とした8名の生産者が、約6ヘクタールの水田で農薬と化学肥料の使
用料を従来の半分以下に減らし、農林水産省ガイドラインによる特別栽培米の認証取得に向け、
より安心安全にこだわったお米を提供することに努めております。5月末までの申し込み状況
は311名、834袋の申し込みがあり、昨年を上回る勢いとなっております。この取り組み
により、消費者には地場産うしくかっぱ米のおいしさを知っていただくとともに、生産者には
米づくりに自信と誇りを持って喜んで買ってもらえる米づくりを進め、当市の水田農業の向上
を図ってまいります。
また、牛久ブランドの推進を図るため、河童西瓜、大根、ナシ及び牛久かっぱ米のキャラク
ターであるキューちゃんマークの商標登録を行い、牛久ブランドの確立とあわせ、消費者に安
心安全のPRを図ってまいります。
○議長(沼田利光君) 10番宮原節子君。
〔10番宮原節子君登壇〕
○10番(宮原節子君) 2点ほど再質問をさせていただきます。
それぞれ丁寧に御答弁いただきましてありがとうございました。保育料、それから給食費の
滞納問題につきましては、当市におきまして通園拒否とか差し押さえなどの措置がとられるこ
となく、職員の方の御努力で滞納軽減へ真剣な取り組みをされていることに、さらに今後それ
をまた進めていただければと思います。
その上で、たまり場宣言につきまして、内容、意図するところは理解させていただきました
が、2点についてお伺いいたします。
御答弁の中で、地域で個人やグループの力を生かす仕組みづくりを進めるとのお話がござい
ましたが、この仕組みづくりについて具体的に出ているものがありましたらお伺いいたします。
もう一点は、先ほど市長が拝読されました「牛久市たまり場宣言」、これを愛唱歌にというお
考えはいかがでしょうか。
以上で、質問を終わります。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) たまり場宣言に曲をつけて親しみやすい歌にするという御提案は非常
にいいことだなと思いますので、ただ私はそういう素養がございませんので専門家の方にいろ
いろ御検討していただき、また長谷川先生ともよく相談しながら検討してまいりたいと思って
おります。
○議長(沼田利光君) 保健福祉部長宮本久夫君。
○保健福祉部長(宮本久夫君) 再度の質問にお答えいたします。
たまり場宣言の中で、地域で個人やグループを生かす仕組みづくりの御質問でございますが、
一つは盛年塾等に代表される団塊の世代の方、牛久から通勤されていた方に牛久をまず知って
もらう講座をより多く開設すること。それともう一つは、地域のコミュニティーづくりに役立
ちますように、地域の区報がまだ発行されていない区がたくさんございます。それらの区の中
へ入りまして、これは社協、社会福祉協議会と市民活動課が一緒になって地域の区報づくりを
お手伝いしながら、地域で集まりやすいたまり場をつくっていきたいと考えてございます。以
上です。
○議長(沼田利光君) ここで暫時休憩いたします。再開は1時20分といたします。
午後0時01分休憩
―――――――――――――――――――――――――
午後1時19分開議
○議長(沼田利光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第1、一般質問を継続いたします。
次に、14番石原幸雄君。
〔14番石原幸雄君登壇〕
○14番(石原幸雄君) 改めまして、皆さんこんにちは。フリーダムの石原幸雄であります。
ただいまより通告いたしました6点について市長並びに関係部長に対して質問をいたします。
まず第1点目といたしまして、今議会においても大きな問題となっておりますJR常磐線の
さらなる利便性の向上について2項目のお尋ねをいたします。
御承知のように、本年3月18日から東海道線や横須賀線のように常磐線の普通列車にもグ
リーン車両が導入されましたが、そのために以前よりも普通車両の混雑の度合いがひどくなっ
ているとの声が多く聞かれるのであります。すなわち、常磐線の普通列車は1編成15両と1
0両の二つのタイプがありますが、いずれのタイプにも2両のグリーン車両が連結されており、
当然のことながらグリーン車は料金がかなり割高であるために、満席であることはほとんど見
られない反面、特に10両編成の列車の普通車両の混雑がひどい状態となっているのでありま
す。
また、自由席の特別急行料金についても次のような指摘がなされております。上野駅から佐
貫駅と牛久駅に停車する特別急行列車を利用した場合、佐貫駅までは特別急行料金が500円
であるのに対し、牛久駅までは900円と何と400円も高いのであります。確かにJRの営
業キロ数で比較計算してみると、上野駅から佐貫駅までは48.1キロメートルであるのに対
し、牛久駅までは52.8キロと50キロメートルを越えることが料金設定の一つの根拠とな
っているのではないかと考えられるのでありますが、牛久佐貫間はわずか4.6キロメートル
であり、その間で400円の料金の差は到底納得できるものではないとの利用者の声が大きい
のであります。
ところで、JR水戸支社は藤代駅から大津港駅までを管轄区間としておりますが、私の調査
によれば県南地域の藤代駅から土浦駅までの区間が圧倒的に利用者が多く、経営的にもこの区
間がドル箱となっていることが明らかなのであり、その意味でJR水戸支社は利用者の声を最
大限に取り入れてしかるべきであると思うのであります。
そこで、10両編成の普通列車のグリーン車両の廃止と、15両編成の普通列車のグリーン
車両は2両ではなく1両とすること及び牛久駅までの特別急行料金を佐貫駅までの料金と同一
とするよう本市としてJR側に強く働きかけ、利用者のさらなる利便性の向上に努めるべきで
あると考えます。このことは、つくばエクスプレスの東京駅までの延伸計画が最近新聞で報道
されましたが、本市はTX沿線に決して劣らないまちづくりを進めるべきであるという意味に
おいても極めて重要であると考えるのでありますが、この点についてはどのようにお考えでし
ょうか。お尋ねをいたします。
次に、第2点目といたしまして、コミュニティバスの今後のあり方について2項目のお尋ね
をいたします。
まず初めは、高齢者の利用料減免についてであります。
御承知のように、かっぱ号は路線によっては利用者が数多いものもあれば、ほとんど利用者
のいない路線もあり、経営的には全体として厳しい状況を強いられているものと推察をいたし
ます。しかるに、本市にはおよそ8,100名の70歳を超える高齢者が在住しており、どこ
へ出かけるのにも何らの交通手段を持たないこれらの高齢者の多くは、かっぱ号を唯一の交通
手段として利用しているのでありますが、年金収入のみで生活を維持している多くの高齢者に
とっては、わずか100円の利用料でも回数が重なれば手痛い出費であり、その意味で利用料
の減免を求めるとの声が多く聞かれるのであります。
ところで、私の調査によれば、かっぱ号の利用者の多くは買い物等を目的とする壮年者等で
あり、70歳以上の高齢者は比較的に少なく、高齢者のかっぱ号の利用率を高める意味におい
ても利用料の減免が検討されてしかるべきであると存じます。そこで、この際、高齢者に優し
いまちづくりの一環として、70歳以上の高齢者についてはかっぱ号の利用料を無料化すべき
であると考えるのでありますが、このことについてはどのようにお考えでしょうか。お尋ねを
いたします。
また、このこととあわせて考えねばならないのは、かっぱ号の福祉デマンド型としての有効
活用であります。
御承知のように、70歳以上の高齢者の多くは定期的に病院等に通院している方々が多く、
このようなお年寄りを抱える世帯では、ウイークデーの通院の足の確保とそれに伴う経済的な
負担が問題の一つとなっているのであります。すなわち、世帯主となっている子供や孫たちは
通常会社勤務や学校等に出かけており、昼間はお年寄りしか在宅しておらず、しかも大部分の
お年寄りは運転免許証等を保持していないために、通院にはタクシー等の交通手段を用いるし
かなく、そのための経済的な負担がかなり大きいのでありますが、少しは料金を負担しても結
構であるから、事前予約制で高齢者の病院等への通院の足を確保することを福祉行政の一環と
して検討すべきではないのかとの声が聞かれるのであります。確かに、福祉といえば行政から
住民にサービスを提供することがこれまでのスタイルでありましたが、これからは受益者負担
の原則を踏まえて、一部有償による福祉スタイルを導入することも時の流れに沿うものである
と存じます。
そこで、この際、コミュニティバスの一部を有償での事前予約制による高齢者の通院用の足
として用いることに努め、福祉デマンド型としての有効活用を目指すべきであると考えるので
ありますが、このことについてはどのようにお考えでしょうか。お尋ねをいたします。
次に、第3点目といたしまして、壮年人材の有効活用についてお尋ねをいたします。
御承知のように、2007年問題という言葉に象徴されるように、さきの大戦後のベビーブ
ームで誕生した人たちが60歳の定年で大量にそれぞれの職場を離れる時代がやってまいりま
した。このことは本市においても例外ではなく、本年の3月末日で1,426名が定年退職を
迎えましたが、来年の3月末には1,746名が60歳で職場を離れるわけであります。
しかるに、60歳という年齢は、現代社会においては平均寿命の年々の高まりを背景の一つ
として、個人差はあるものの一般的に年若く、全体としてまだまだ働く意欲の旺盛な人たちが
多いのであり、社会全体にもこれらの壮年人材を有効に活用できる機会や場所が提供されてし
かるべきであるとの期待があるのであります。
ところで、地方分権一括推進法の成立とともに本格的な地方の時代を迎え、地方自治体はい
ずれも行政運営に独自のアイデアが求められていることに加えて、厳しい財政事情を背景とし
て、より一層の行財政改革の推進を強いられていることは論をまたないところでありますが、
自治体の中には民間企業等の経営手法を導入して行財政改革を推進している自治体や、本市の
ように大学の研究機関と提携を結び、勉強会を通して行政運営に擁する費用の見直しや職員の
意識改革を試みている自治体もあり、いずれの自治体も時代の流れに合った行政運営のあり方
を模索し続けているのであります。
そこで、行財政改革のさらなる推進の一環として、民間企業等に勤務し60歳で定年を迎え
た壮年者を本市の臨時職員として迎え入れてはいかがでしょうか。これらの壮年者は仕事の進
め方について、長年にわたって民間企業等の職場で培ってきた豊富で効率的なノウハウを有し
ており、行財政改革を進めてはいるものの、依然として独特の仕事の進め方をしている行政の
風通しをよくするという意味でも大いに効果が期待できるものと確信をいたしますが、この点
についてはどのようにお考えでしょうか。お尋ねをいたします。
次に、第4点目といたしまして、入札制度の改革についてお尋ねをいたします。
入札制度の改革についてはこれまで2回にわたり一般質問を行ってまいりましたが、答弁の
要旨は、制度の透明性をより高め、談合を防止するという観点から一般競争入札制度の導入を
進めていくものの、自治体の使命の一つである地場産業育成の観点から指名競争入札の制度も
併用していくとのことであり、制度全体の改革の方向性が明確となったことは論をまたないと
ころであります。
では、次に、改革の具体的な方法論が問題となるわけでありますが、とりわけ談合が行われ
やすいのではないかと一般的に指摘されることの多い指名競争入札制度について、次の事例を
一つの参考として考えてみたいと存じます。すなわち、談合防止の一環として、ある自治体で
は、建設用資材の原材料購入の入札について、すべての資材メーカーを組合員とする協同組合
を結成させ、その自治体で1年間に発注する予定のすべての原材料購入を対象とする契約を自
治体と協同組合とで締結し、組合の中で個々の事業の割り振りをするという試みがなされまし
たが、これは談合そのものを制度上防止することに効果があったものと考えられます。
そこで、本市においても、指名競争入札の対象となる工事の発注については、地場産業育成
の観点から地元業者を中心に協同組合を結成させ、その上で本市と協同組合とが年度に発注予
定のすべての工事についての契約を締結することによって、制度上の談合を防止することに努
めることを検討すべきであると考えるのでありますが、この点についてはどのようにお考えで
しょうか。お尋ねをいたします。
最後に、第5点目といたしまして、公共施設の整備についてお尋ねをいたします。
本市には市庁舎のほかに多くの公共施設がありますが、年月の経過や利用頻度の高低によっ
て施設そのものや設備の老朽化が目立っているものがございます。中でも三日月橋生涯学習セ
ンターの屋外公衆トイレの老朽化が顕著であり、多くの利用者や地域住民から、使用に際して
大いに不便を感じるとか衛生上問題はないのかなどの声が聞かれるのであります。しかるに、
三日月橋生涯学習センターに隣接しているアヤメ園は、かつてはアヤメ祭りが行われていたこ
ともあり、現在では同センター周辺は牛久沼周遊の散策コースとなっており、年間を通して訪
れる観光客はかなりの数になり、当然のことながら散策の途中屋外公衆トイレを利用する観光
客も相当数いるものと推察をいたします。
ところで、本市は施政方針の一つとして、今後観光事業に力を入れていくものと聞き及んで
おります。そこで、同事業の一環として、公共施設の一つである利用頻度の高いと思われる三
日月橋生涯学習センターの屋外公衆トイレの整備を行い、観光都市にふさわしいまちづくりに
努めるべきであると考えるのでありますが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。
お尋ねをいたします。
以上で、私の第1回目の質問を終わりますが、答弁の内容によりましては再質問をいたしま
す。ありがとうございました。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) 石原議員の御質問にお答えします。
まず、JR常磐線のさらなる利便性の向上ということで、グリーン車両の料金また特急料金
等の見直しについてということでございます。
平成19年3月のダイヤ改正におきましてグリーン車が導入されましたが、その後、市民の
皆様より多数の苦情をいただいており、市としましても常磐線沿線市町で構成する茨城県南常
磐線輸送力増強期成同盟会において、6月5日にJR本社及び水戸支社へ要望書を提出したと
ころでございます。要望内容としましては、グリーン車導入に伴う一般車両の減少による普通
車両の混雑解消、特急料金及びグリーン者利用料金の値下げに関する要望でございます。
さらに、茨城県を中心とする茨城県常磐線複々線化促進期成会や、商工会を中心とする常磐
線東京駅・横浜駅乗り入れ推進協議会などを構成している市町村等とともに、市民の皆様から
の意見を取りまとめ、要望活動やJR水戸支社との協議も実施し、改善に向けて行動を積極的
に展開してまいりますので、皆様の御協力と御理解をお願いいたします。
次に、入札制度の改革についてお答えいたします。
入札・契約制度改革につきましては、これまで牛久市建設工事契約制度等検討委員会におい
て、一般競争入札の拡大を中心とした談合防止等対策を講ずるため、土浦市、つくば市、龍ヶ
崎市、守谷市など視察訪問したり、茨城県や県内市町村への聞き取り調査など、各市町村の事
情などを検討しながら積極的に研究してまいりました。
今回調査した自治体で共通する点は、より透明性を高め、公正な競争を促進するとともに、
適正な施工を確保する仕組みが必要ではあるが、一方では地元建設業者の受注機会を確保し、
地域経済の活性化を図るためにも、地場産業の育成にも配慮した仕組みを考えるべきとのこと
でございました。
同検討委員会では、一般競争入札の拡大を初め、談合防止対策を講ずることはもちろん、地
場産業育成にも配慮すべきであり、各建設業者も技術力や経営力を向上させるなど、品質のよ
い施工を実現させるための努力も必要であるとの意見も出されております。このことから、各
建設業者の意識向上を目的とし、工事成績評定の重視、法令の遵守なども取り入れた勉強会を
開催しております。
同検討委員会では、より透明性を高め公正な競争を促進し、地元業者の育成にも考慮するた
め、7月1日から来年3月まで建設工事を対象に試行的に実施し、経過や実績の検証を図り、
一層の改革を進めていこうとするものであります。
入札制度の主な改革内容は、
① 一般競争入札の拡大を図る。対象金額は設計金額で4,000万円以上の建設工事とする。
② 指名競争入札の業者名は、事前に公表しておりましたが、入札後に公表する。
③ 入札方法については、入札参加者がお互いに顔を合わせることがなく、談合防止に効果的
とされる郵便による入札を一般競争入札で実施する。
④ 事務手続について簡素化を図るため、設計図書の縦覧は電子化を図り、資格の審査等を行
う場合は、事後に落札候補者のみ審査する方法などで実施する。
以上でございますが、また、品質のよい施工を確保するため、工事成績評定の見直しや法令
等違反者にはペナルティー強化を図ってまいりたいと思います。
以上で、私の答弁は終わりにしますが、他の質問につきましては担当より答弁させます。
○議長(沼田利光君) 保健福祉部長宮本久夫君。
○保健福祉部長(宮本久夫君) 御質問2番、コミュニティバスの今後のあり方についての御
質問にお答えいたします。
高齢者の外出支援のための施策といたしまして、現在コミュニティバスの運行のほか、福祉
センターへの福祉巡回バスの運行やモデル事業として実施しております高齢者移送サービス等
があります。このうち、関東鉄道と協定を締結し運行しておりますコミュニティバスにつきま
しては、今年度をもちまして5年間の協定期間が終了いたします。
平成18年度の実績について検証してみますと、毎日運行しております小坂団地ルートと運
動公園ルートでは、1便当たりの乗車人数がそれぞれ平均18人と9人程度の利用がある一方
で、週2日の運行となっております奥原、桂、みどり野、刈谷、つつじが丘、猪子の各ルート
の中では最も乗車人数の多い刈谷ルートでも3.7人の利用にとどまっている状況です。
また、牛久モデル地区及び岡田モデル地区で実施しております高齢者移送サービスでは、現
在62名の方が登録されており、4月の実績で延べ87名の方の利用をいただいております。
利用の目的を分析しますと、8割強の利用が病院への通院となっております。
今後、コミュニティバスをより多くの市民の皆様に利用していただくため、現在、コミュニ
ティバスのほか福祉巡回バスを含めた中でのバス路線網の整理、住宅密集地域と農村部との特
性に合わせた運行、コスト面から考察した委託による運行と直営による運行、さらには、コミ
ュニティバスを補完する機能としての高齢者移送サービスの充実、この4点の視点から来年度
以降の運行形態の見直し作業を行っているところであります。
なお、高齢者の利用料の減免につきましては、今回の見直し作業の中であわせて検討してま
いりたいと考えております。
続きまして、御質問3番、壮年人材の有効活用についての御質問にお答えいたします。
団塊の世代の方が定年を迎え、長年企業において養ってきた高度な技術力やノウハウ、また
その創造力と行動力を生かし、地域の人たちが我が家のように集まり、触れ合い、助け合いな
がら暮らせる地域づくりやまちづくりの担い手として期待を寄せるところであります。
牛久市役所内の60歳以上の方の採用については、企業誘致課に造成工事の施工監理にかか
わる2名、その他事務職、栄養士、運転手等で42名の採用をしております。牛久市にとって
も豊富な経験、知識を持っている団塊の世代の方は貴重な財産としてとらえております。今後
も機会をとらえて積極的に御活躍の場を広げてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(沼田利光君) 環境経済部長鎌田健児君。
○環境経済部長(鎌田健児君) 御質問の5番公共施設の整備に関連して、アヤメ園周辺の整
備に関する御質問にお答えいたします。
牛久市の観光行政の展開につきましては、平成18年度に実施した牛久駅周辺活性化計画調
査を踏まえ、平成19年度は、シャトーカミヤや牛久沼周辺歴史資源を活用し、都市観光をテ
ーマとしたまちづくりを行うことで訪問人口の増加を図り、にぎやかで潤いのあるまちづくり
を目指した基本計画を策定する予定でおります。
その中でも、水と緑と歴史の活用と保全を図る観光拠点として、牛久城址や河童の碑、観光
アヤメ園を中心とした牛久沼周辺の観光資源の整備に関しましては、今年度策定する基本計画
と並行し、まちづくり交付金を活用してアヤメ園周辺の実施計画を策定する予定でおります。
具体的には、トイレの全面改修を初めとし、駐車場、園内の再整備を盛り込む考えでおります。
以上でございます。
○議長(沼田利光君) 14番石原幸雄君。
〔14番石原幸雄君登壇〕
○14番(石原幸雄君) 1点につきまして、再度のお尋ねをいたします。
コミュニティバスの利用料の減免の件でございます。
部長の答弁によりますと、今後利用料の減免については検討をしてまいりたいということで
ありましたが、私は70歳以上の方を利用料を減免すべきであるというふうにお尋ねをいたし
ましたが、今後検討していくについて、果たして70歳以上の人を対象として考えるのである
というふうに理解していいのか、それともそうではないのか。明確なる答弁を求めるものであ
ります。以上であります。
○議長(沼田利光君) 保健福祉部長宮本久夫君。
○保健福祉部長(宮本久夫君) 現在、減免等の措置を行っているのは75歳以上を対象とし
ておりますので、まず検討の第1段階は75歳を対象として検討してまいります。
○議長(沼田利光君) 次に、11番茶谷 巖君。
〔11番茶谷 巖君登壇〕
○11番(茶谷 巖君) 皆様、こんにちは。公明党の茶谷 巖でございます。
通告に基づいて5点の質問をさせていただきます。
我が町牛久市が、一段と住みよいまちとなることを願ってお尋ねする次第です。一歩前進、
そして心機一転の御回答を念願し、質問に入ります。
初めに、市長選挙についてお伺いいたします。
1週間前の6月2日土曜日の読売新聞茨城版に、牛久市長選は9月30日投開票との記事が
掲載されました。その中では、現職の池邉勝幸市長は、現時点で去就を明らかにしてないとの
報道がなされております。一方、ことしの春から市長は市政報告会を数回にわたって開催され
るなど、動きは活発化していると推定されます。ついては、その意思表示を明らかにしていた
だければと存じます。
そして、もし選挙に出馬とのお気持ちであるならば、抱負とビジョン、つまり牛久市の未来
像をお聞かせいただきたいと思います。特に、平和の構築と教育の再生について、さらに文化
の薫るまちづくりについての考え方をお伺いいたしたく存じます。明るい希望あふれる御答弁
を願うところであります。
二つ目の質問は小学校の建設についてであります。
本件につきましては、本日の午前の質問でこのテーマが取り上げられましたので、重複を避
けたいと存じます。確認の意味で私のお尋ねしたかった点を申し述べさせていただきますと、
次の3点であります。
一つは、平成19年度当初予算との整合性。二つは、地域の方々から適切な立地条件への意
思表明がされていることへの市との合意形成。三つは、ひたち野牛久地域全体のまちづくりの
計画とのバランスという三つの項目であります。さきに述べましたように、重ならない範囲で
御答弁をお願い申し上げます。
三つ目の質問に入ります。消防署の建設についてであります。
この件に関しては、これまでこの議場で数多くの議員の方から一般質問がなされております。
つまり、我がまち牛久市の東部地域における消防署建設は、この地域の人々のまさに長年の悲
願であります。
去る3月上旬に、牛久市の広報紙に折り込みでこの消防署建設のことが取り上げられたとこ
ろであります。皆さん方の御家庭にも行っておると思いますが、「安全安心まちづくり 牛久
消防署東部出張所の開設に向けて」との市の広報でありますが、ここではこのように書いてあ
ります。「消防・救急の空白地域となっている奥野地区に消防出張所を設置します」と明快に
書いてございます。ついては、ここまで到達したからにはずばりお聞かせいただきたく存じま
す。いつごろ、どこに、どのような規模で設置されるのかをお伺い申し上げます。特に、緊急
車両の出動体制はどのようなシステムとなっているか。また、されようとしておられるかをお
伺いいたします。
ここで、四つ目の質問、牛久駅西口北地区の整備についてをお伺いいたします。
この場所の事業としての公式の呼び方は、牛久駅西口北街なか再生型土地区画整理事業とな
っております。去る4月1日からJRのぶどう園踏切を牛久シャトー側から国道6号側へ渡っ
たところから、この地域を人も車両も通行可能となり、まちづくりが進んでいるとの実感をし
ているところであります。その後、2カ月余り経過して、きょう6月上旬を迎えておりますが、
この場所が具体的にはどのような形の居住区域となるのかが、いささか私にはわかりにくい状
況であります。ついては、本事業の内容についてその目的と期間などのほか、実施の進捗状況
をお伺いいたしたく存じます。あわせて、国道6号線の西側地域との交流が行われやすくなる
ような周辺整備計画もお伺いいたしたいと存じます。
最後の質問に入ります。
オストメイトトイレの設置についてをお伺いいたします。
現在、このトイレは牛久市内においては、牛久市役所本庁舎に設置されているほかは余り知
られていない状況と存じます。生涯学習センターを初め、適切かつ必要と思われる場所に設置
推進の取り組みをお願いしたいと考えますが、いかがでありましょうか。このことにつきまし
ては、本年春、牛久市在住の障害をお持ちの方から要望として私に強いアピールがあったこと
からであります。できれば、医療施設などにおいても未整備のところがあるならば、市として
設置推進を呼びかけていただくなどの取り組みを要望申し上げます。都市充実のまちづくり、
牛久市との視点からのお考えをお伺いいたします。
以上で初回の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) 茶谷議員の御質問にお答えします。
まず、市長選挙についてでございますが、私が市長に就任させていただきましてから、間も
なく1期4年を迎えようとしております。この間、議員各位を初め、市民の皆様には御理解、
御協力を賜り、市政のかじ取り役を任せていただきましたことに厚く御礼申し上げる次第でご
ざいます。
思い起こせば4年前、地方分権、市町村合併の推進が叫ばれる中、社会経済の低迷とあわせ
て地方自治を取り巻く環境は大変厳しい状況でありました。市長就任の平成15年10月は翌
年度予算の編成時期でありましたが、他人事ではなく財政破綻の危険すら含んだ中で、新年度
予算が組み立たないほど厳しいときでありました。こうした中、私は牛久市が発展するために
必要な種まきのできる投資的経費を確保しつつ、既存の事務事業の経費を現場主義にのっとり、
細かい見直しを行いながら行財政改革を進めてきたところであります。
また、この行財政改革を推進するためには、まず市職員の意識改革を進めることが必要であ
ります。むだ、無理、むらをなくし、効率よく市民の皆様のために働く組織にどのように変え
ていくかということを念頭に行政運営を進めてまいりました。
こうした改革の成果と、議会を初め市民の皆様の協力により、徐々に希望の持てる状況に向
かってきたところであります。
御質問の平和の構築、教育の再生と文化の薫るまちづくりにつきましては、これまでの取り
組み同様重要な政策課題であり、私たちの大きな役割であると認識しております。
また、6月1日に開催された選挙管理委員会において、本年度9月30日に牛久市長選挙を
とり行うことで決定したとのことですが、市政のかじ取り役を任せていただいたこの4年の間
に、自立したまちづくりへの基礎固めができたものと感じております。
私は牛久が大好きです。牛久の将来を担う子供たちのためにも、住みやすく活力のあるまち、
自然と共生し、コミュニティーのあるまちを目指し、小粒でもきらりと輝く牛久づくりのため
に、市民の皆様の信任をいただければ、2期目も全身全霊をもって引き続き市政のかじ取りを
行ってまいる決意でありますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げ答弁とさせ
ていただきます。
次に、消防署の設置についてでございます。
東部地域への消防出張所の整備につきましては、稲敷広域市町村圏事務組合消防本部におい
て、消防振興整備計画及び実施計画が見直され、東部地域への出張所の設置が正式に位置づけ
られたところであります。
(仮称)東部出張所の建設につきましては、19年度において用地の購入、20年度に出張
所の建設、21年度からの開所を目指して事業が進められる計画であります。設置場所につき
ましては、奥野地区の中心地である奥野小学校付近で用地の確保を検討しております。
また、消防出張所の整備とあわせ、奥野地区の防災拠点として、防災広場を初め備蓄倉庫や
飲料水兼用耐震性貯水槽40トンを整備してまいります。
出張所の人員及び車両の配置につきましては、適正な配置を検討し、効果的、機能的な消防
救急体制の確立を図ってまいります。
また、出張所が担当するエリアにつきましては、当市の東部地域のほか、隣接する龍ヶ崎市
や稲敷市も対象となり、これまで119番通報から現場到着までに要する時間が10分から1
5分かかっていましたが、整備後においては数分から8分以内と大幅に短縮されることになり、
東部地域における消防防災体制の大幅な充実が図られると考えております。
他の質問につきましては担当より答弁させます。
○議長(沼田利光君) 教育長淀川ゆき君。
○教育長(淀川ゆき君) (仮称)ひたち野牛久小学校に関しましては、山本議員の御質問に
池邉市長がお答えしたとおりですが、私がこの職につかせていただきました平成16年4月に、
新しい小学校建設予定地がいまだ取得されておらず、牛久市の用地でないことを初めて知りま
した。平成16年5月当時、中根小学校の児童数は617名で20学級でしたが、平成19年
度には743名、25学級と急増が予想されたため、当面の対応策として、土地の取得がなさ
れていない以上増築の方法しかありませんでした。結果、平成17年度に普通スパン6教室の
増築をしていただきました。そして、将来さらに児童数の増を予想して、同時点で並行して学
校用地取得を急いでいただいた経緯がございます。
平成16年4月20日中根小学校児童増対応案を庁議に付したことを皮切りに、平成21年
度の児童数が924名になることを推定し、21年4月開校実現目指して学校用地取得のため
の取り組みが慎重かつ活発に行われ、その間、池邉市長は並々ならぬ努力をしてくださいまし
た。また、建設部、管財課、教育総務課等の担当部署の方々も懸命に取り組まれ、教育委員会
の責任者として頭の下がる思いでしたし、感謝もいたしました。また、新規校舎建設に関しま
しても設計検討委員会を立ち上げ、音楽室、図書室、保健室等のあり方を多くの教師たちから、
また専門家から意見をいただいていたところでございます。
私といたしましては、地区内に小学校用地が取得されるものと信じておりましただけに、市
長答弁にもございましたように約束が果たされないことに驚きを感じました。そして、教育委
員会としましては、各小中学校の耐震大規模改修工事等もお願いしており、加えて学校図書や
楽器の購入等々膨大な予算を投入していただき、以前とは見違えるような教育環境の整備をし
ていただいていることを申し添えたいと思います。
ここに至りまして、第3候補地の地権者の皆様の学校用地にするならと御協力をいただいた
ことに心から感謝申し上げながら、地区内での建設を、また東猯穴に建設をといろいろな御意
見があることもわかってまいりました。何度もお願いはしてまいりましたが、21年度開校に
固執せず、陳情第5号にありますように拙速な学校建設を回避し、少し時間をかけて再検討す
べきとの内部検討委員会の判断を支持する考えに至った次第です。
今後のさまざまなスケジュールに関しましても、ひたち野地区の児童数の推移を注視しなが
ら、内部検討委員会で検討し対応してまいりたいと存じます。教育委員会として、あくまでも
主役は子供であること、しかも30年後、50年後にもそこに小学生がいることを大切にしな
がら熟慮してまいりたいと存じますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(沼田利光君) 建設部長木村文雄君。
○建設部長(木村文雄君) 茶谷議員の4番の牛久駅西口北街なか再生型土地区画整理事業の
進捗状況につきましては、本年4月に6号国道側の施工面積約半分が完成し、土地所有者が使
用収益を開始しております。また、平成20年3月末に全事業の竣工を予定し、推進中であり
ます。
本事業の全体的な土地利用の位置づけは、店舗を中心に個別店舗と共同店舗を区分した配置
計画としながら、その一方で、都心への利便性を生かした集合住宅によって定着人口の確保を
図る計画としております。これに基づき、使用収益が開始された土地所有者は、街なかに見合
った店舗を計画中及び建設中でございます。今後におきましても、土地所有者に対し市街地活
性化に寄与できる土地利用計画を促してまいります。
また、本事業地区と6号を挟んだ西側との交流をするための整備につきましては、市道69
9号線――飯泉医院からつつじが丘入り口の部分でございます――の道路幅員拡幅事業や、市
道697号線――とんかつこまつやからつつじが丘入り口――の道路拡幅整備の事業化が既に
なされております。東西のスムーズな移動空間の確保も視野に入れ、国道6号線を挟んだ西側
とのアクセスにより、つながりのあるまちづくりに必要なインフラ整備を展開してまいりたい
と思っております。
○議長(沼田利光君) 保健福祉部長宮本久夫君。
○保健福祉部長(宮本久夫君) 御質問5番、オストメイトトイレの設置についての御質問に
お答えいたします。
現在、市内の公共施設における設置状況といたしましては、本庁舎及びうしくあみ斎場にそ
れぞれ1カ所ずつ設置されております。
オストメイト対応トイレは、交通バリアフリー法の施設設備ガイドライン及びハートビル法
の建築設計標準にオストメイト対応トイレの設置基準が盛り込まれており、公共的施設の身障
者トイレや多機能トイレの中にオストメイト対応の設備が設置されてきております。
今後は、オストメイトの方が安心して外出できる環境を整えるため、各生涯学習センターや
総合福祉センターなどの既存施設におきましても、オストメイト対応設備の設置を検討してま
いります。
また、市内の病院など公共的な建物につきましても設置をお願いしてまいります。
○議長(沼田利光君) まず、11番茶谷 巖君。
〔11番茶谷 巖君登壇〕
○11番(茶谷 巖君) 2回目の質問をさせていただきます。
5点の項目について若干お願い申し上げます。
初めに、市長選挙については、市長、大変謙虚なお言葉でしたが、実際に出るという文言は
ありませんが、実質的な出馬宣言であるととらえておりますが、できればもう1期やるんだと
いうような具体的な言葉が聞かせていただければありがたいと思っておりますが、それはまた
答弁をしていただければお願い申し上げます。
これに関連して、市長が前の当選後に掲げられた四つの日本一のまちづくりの中にあります
「情報共有化日本一のまちづくり」という部分がありました。私は、このことが非常に心に残
っておりまして、いろいろ全国各地のまちづくりで、結局、行政と市民、議会と市民あるいは
市民同士、これも含めて情報というものが明快に伝わらないために疑心暗鬼を生むということ
があると思いますので、この情報共有化日本一というものが、ただ上から下へ流れるのではな
くて双方向になるような情報共有というまちづくりを、どのように今後されていこうとするか、
出馬宣言に当たってお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。
二つ目の小学校の建設については、先ほど午前中の答弁と教育長の答弁で経過は大変によく
わかりました。該当部門がかくまで悩まれておるということが率直に理解できたわけでありま
すが、あわせて、先ほどの答弁でもありましたし、また今の答弁にもありました検討委員会と
いうものができたとこのようになっております。ということであるならば、その検討委員会も
ここまで来た以上背水の陣を引いて、いつまでにどのようなプロセスでこれを決定していくの
かというものを、やはり時間というものを区切らないと、次から次へ課題が出てくると目標が
定まらないと思いますので、その検討委員会の中身とそれから使命と、それからいつまでにこ
のような答申をするのかというようなことが具体的なことがあれば、それをぜひお聞かせいた
だきたいと思います。
それから、消防署の建設については、先ほど防災用の拠点にも当てはめるということですの
で、当然のことながらいざというときには防災ヘリコプターが到着するためのスペースが確保
されると思います。それぐらいであるならば当然のこととして、今一番問題になっております
ドクターヘリの中継点にもなるのではないか。近くには小学校もあり中学校もあり、不要だと
言われる部分があるかもわかりませんが、そのようなスペースも考慮して取り組まれているか
どうかということをお聞かせいただければありがたいと思います。
それから、西口のまちづくりについては、今後のもともとの地権者の方の営業努力やあるい
はUターン志向等で決まると思いますが、ここは主として、できればまちづくりの基本理念に
あります「緑豊かな」という部分で、景観条例やあるいは景観都市、「歩いて暮らせるまちづ
くり」というものも含めて、ただコンクリートの固まりとかあるいは昔ながらの家ができると
いうのではなくて、市のリーダーシップによって、もう少し緑がどのように映えるようになる
かという指導性についてお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
最後に、オストメイトトイレについては大変にすばらしい御答弁をいただきましたので、で
きれば今後の年次計画のようなものがつくっていただけるかどうかをお尋ねしたいと思います。
以上でございます。ありがとうございました。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) 茶谷議員の再質問にお答えします。
先ほど、2期目も全身全霊をもって引き続き市政のかじ取りを行ってまいる決意であります
ということを申し上げまして、もう今までもいろいろ各種団体の方々から出ろということで出
馬の推薦をいただいてきております。そのような声を踏まえまして出馬宣言でございますので、
よろしくお願いいたします。
また、それに関連しまして、私が初出馬のときに日本一ということで情報共有化、それから
子育て、そして安全安心、最後にボランティアということで、私とすれば目先、財政的な余裕
のない中で財政再建をしながらそれぞれの日本一を目指して種をまいてきているというふうに
自負はしておりますが、まだまだスタートラインでございまして、やはり情報共有化にしまし
ても、非常にいろいろ問題点もいっぱい具体的に見えてきておりますのでそういうものの整理
をしながら、共有化というのはまさしく茶谷議員の言われるように市からの一方的な情報提供
ではなく、実態を見せながら逆に、キャッチボールのように市民の皆さんからのそれに対する
意見そういうものを吸い上げるという部分がございます。その両面がございますので、そのや
りとりを通して共通の認識のもとに市政運営をしていこうというそういうものが地方自治の基
本ではないかと思っております。そういう面ではまだまだスタートラインといいますか、以前
よりは相当進んできているとは思いますけれども、まず市役所内部の縦割り行政の弊害を排除
して、そしていわゆる横割りといいますか、市役所自体の意思疎通の改善をしながらというこ
とでございますので、非常に簡単にはまいりませんが、それぞれの課題につきまして、2期目
もぜひともこの方向を強力に推進したいというふうに考えておりますので、よろしく御理解い
ただきたいと思います。
○議長(沼田利光君) 副市長桐原泰弘君。
○副市長(桐原泰弘君) 茶谷議員の御質問のうち、小学校をめぐる内部検討委員会に関連し
ましてお答えをいたします。
いつまでにどういった内容かという御質問でございますが、具体的にいつまでとは現時点で
は申し上げられませんが、極力、速やかにということで考えてございます。そして、児童の目
線で、そして地域の皆様方の意見を十分に承って検討を進めていきたいと思っています。
また、内容につきましても、中根小学校の児童急増をいかに受けとめるかということと、も
う一つ、ひたち野地区、とりわけ東猯穴地区等々の今後のまちづくりをどのように展開するか
といった大きく二つの視点をベースに検討をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(沼田利光君) 市民生活部長清水治郎君。
○市民生活部長(清水治郎君) 茶谷議員のドクターヘリに関する再質問にお答えいたします。
ドクターヘリは救急専用の医療機器を装備しまして、医師、看護師等が搭乗して治療を行い
ながら救命センターまで短時間で搬送できるという医療用ヘリコプターで、要請から3分以内
に出動可能ということで、救急現場や搬送中に医師の診断や適切な治療が受けられるというこ
とでございます。
茨城県では平成16年度から千葉県との共同利用を開始いたしまして、稲敷広域消防本部管
内の市町村についても出動の対象地域となってございます。広域管内の出動回数につきまして
は平成18年度31件、牛久市内は4件となってございます。牛久市内におけるドクターヘリ
の離着陸場につきましては、小中学校や運動公園あるいは広場など全部で22カ所が現在指定
されておりまして、東部地域においても奥野小学校、第二中学校、奥野運動広場というところ
が指定されておりまして、現在でも要請可能となっております。なお、防災広場につきまして
は多目的に活用すべきであるというふうに考えてございます。
○議長(沼田利光君) 建設部長木村文雄君。
○建設部長(木村文雄君) 茶谷議員の2回目の質問でございますけれども、区域の中で緑豊
かなまちづくりというお話でございますけれども、地区の中におきましてぶどう園通りから地
区区域内のちょうど真ん中の部分ですけれども、メイン道路が走っております角の部分、三画
地になりますけれども、こちらが公園の指定をしております。面積的にも690平米という面
積ではございますけれども、そちらに緑の豊かな公園の整備的なものを考えていきたいと。ま
た、牛久市におきましても、御存じのように景観行政団体の御指定を受けましたので、これに
つきましても駅周辺はもとより周辺の緑豊かなまちというものを心がけてまいりたいというふ
うに考えております。
○議長(沼田利光君) 保健福祉部長宮本久夫君。
○保健福祉部長(宮本久夫君) オストメイト対応型トイレの計画的な整備についてですが、
現在、牛久市内ではストマー装着者の方は57名いらっしゃいます。この方たちが安心して外
出できるように計画的な整備を進めてまいりたいと考えてございます。
○議長(沼田利光君) ここで暫時休憩いたします。再開は2時40分といたします。
午後2時23分休憩
―――――――――――――――――――――――――
午後2時39分開議
○議長(沼田利光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第1、一般質問を継続いたします。
次に、18番大谷雅彦君。
〔18番大谷雅彦君登壇〕
○18番(大谷雅彦君) 21世紀クラブの大谷雅彦でございます。
通告に基づいて質問をいたします。
まず、ごみ問題についてお伺いいたします。
御承知のように、昨年8月29日、池邉市長は牛久市廃棄物減量等推進審議会山本順一会長
にあて、家庭ごみ有料化の手法等について諮問をされました。その内容について確認をします。
諮問事項は、当市における家庭ごみの有料化の具体的な手法等についてでありました。
諮問の理由としては、ごみの排出量が増加していること、国や県の廃棄物処理の考え方では
ごみ有料化推進の必要性が指摘されていること、そして平成17年の諮問「ごみ有料化につい
て」に対する当該審議会の答申で、市民負担の公平性とごみの減量化を達成する上で、家庭ご
みの有料化は一定の有効性があると判断したこと。しかし、家庭ごみの有料化だけで決定的な
効果が期待できるものではなく、多くの施策と組み合わせて実施することで初めて大きな効果
が発揮しうる。このようにも理由に挙げられておりました。
このために家庭ごみ有料化の導入に当たって、当市において最もごみの減量効果が期待でき、
市民負担の公平化が図れるような手法及び料金設定、その他導入にかかわる必要条件について
審議会での検討を願いたいと、このような諮問でございました。
そして、御承知のように、ことし3月末に出された「家庭ごみ有料化の手法等について答
申」では、平成16年度末の市民一人1日当たりごみ排出実績664.5グラムを、平成22
年を目標年度として20%減量する。有料化手法は期待される減量化効果、負担の公平性、導
入コスト等を勘案して単純従量制とする。料金は、担当課の試算で現在45リットル換算で1
袋のごみ処理コストは約160円とされている。このため大袋1枚当たり50円以上100円
未満の範囲で決定が望ましいだろうと。可能であればスーパー等で1枚単位でばら売りするこ
とも。有料化によって得られる収益はごみ処理コストを含めた環境保全推進事業に充当すべき
であると。そのようなことが述べられております。
そしてさらに、家庭系ごみ有料化制度を合理的なごみ排出量削減施策として機能させるには、
事業系ごみの処理経費負担との整合性を確保する必要があると。生活困窮世帯や生活配慮を要
する世帯については十分な福祉的減免の仕組みをつくる必要がある。また、生活環境整備のた
めに落ち枝、落ち葉などを収集するボランティアについても目配りすべき。ごみ処理有料化制
度を逃れようとする不法投棄等についても適切な防止・制裁の仕組みを整えろと。有料化手法
の効果をリバウンドさせず、長期にわたり維持するには、常設の自発的な主体性を持つ市民組
織による継続的な啓発活動、監視も大いに望まれる。このようにあります。
そしてさらに、家庭系ごみ有料化は導入すべき制度であるが、市民一人一人に一定の義務と
負担を強いるものである。実施に当たっては、市議会の同意にとどまらず、住民合意が前提と
なる。市役所全庁を挙げて丁寧な啓発活動を展開する必要がある。さらに、従来の市民と行政
とのコミュニケーション手段を駆使する一方、双方向コミュニケーションが期待できるシンポ
ジウム形式などの実施も検討することが望ましい。
そして、最後には、いま一つ当審議会として希望したいことがある。今回提言した家庭系ご
み有料化制度は、見事にその効果を発揮し、所定の期間内に予想を超えたごみ減量化を実現し
た場合には、有料化の仕組みとあわせて、市民の環境倫理意識の高まりがそれを大きくバック
アップしていたことになる。そのようなうれしい結果が上げられれば、市民への御褒美として
料金を見直し減額措置がとられるよう期待する。しかし、その反面、減量効果が減量目標に満
たない場合については、さらなる経済的インセンティブを求める意味からも増額措置について
検討する必要もあると。料金の値下げや値上げを減量目標の達成度に合わせて見直す方式を事
前に取り入れることで、市民の取り組みに対するインセンティブをより強化し、有料化の効果
を最大限にかつ持続させていくことを検討することが望まれる。このような目標達成方式は、
減量目標の達成の責務を市民自身が担うべきであることをより明確にするものであり、他の自
治体においても導入しているところはないようであり、牛久方式として先進的に取り組むこと
を期待する。このようにされております。
私は答申書の附属資料もよく読ませていただきましたが、私の感じたところでは全体として
経済合理性に偏り過ぎております。住民の暮らしからとらえるという視点が、例えば高齢化が
進み、高齢単身所帯が増加していく。また、カラス対策も考えなければならない状況が進んで
いる。そして、収集方法について触れられていないなどなど。
そして、審議会答申には「実施に当たっては、市議会の同意にとどまらず、住民合意が前提
となる」とされておりましたので、私たち市議会議員は、今後の住民合意を形成していく中で、
答申の内容をよく理解して市民にその適否について説明し、態度を明らかにしなければならな
い責任があると思うのであります。この見地から、牛久市廃棄物等減量審議会にお願いして、
答申の内容について早期の議会説明会をお願いしたい。このように考えております。
小さな2番目として、ごみと地域環境についても1点お伺いします。
池邉市長は、里山の保全等の環境問題に力を尽くしている、このように議会答弁をされたと
記憶しておりますが、東みどり野区の中央を通る市道19号線、通称南裏蛇喰線のグリーンベ
ルトに、サツキの植栽を抜いてコンクリートを流したごみ集積所がつくられました。個人的な
利便性と公共のあり方、これに関する問題が問われると思いますが、最近では東みどり野区は
空き地が減ったためにごみの集積所に困って、既に集積所を使う人たちの家の前をジグザグ更
新させているところが5カ所ほどあります。幹線道路沿いの住民から次々と、私たちのところ
も植栽を取ってごみ集積所をつくってください、このように頼まれたらどうするのでありまし
ょうか。もしそれを受け入れていたら、まちの美観を初めとして地域の住環境はめちゃくちゃ
になってしまいます。緑を大切にして環境問題にも力を入れているはずの市長の方針と矛盾す
ると思いますが、それでよいのでしょうか。
大きな2番目として、公共工事の入札改革についてお伺いします。
平成17年9月から19年3月まで連続して7回公共工事の入札改革を求める一般質問を行
ってまいりましたが、真剣に取り組んできたと思える答弁は一度としてありませんでした。
御承知のように、昨年12月には公共工事に絡む不祥事で知事らが相次いで逮捕されたこと
を受け入れて、入札契約の適正化を検討した全国知事会のプロジェクトチームが指針をまとめ
て公表しました。
それは、1、指名競争入札を早期に廃止し、当面予定価格1,000万円以上の事業は原則
として透明性の高い一般競争入札にする。2、入札者が事前に把握されにくい電子入札を3年
以内に導入する。3、談合した業者は1年以上入札参加停止にするなど罰則を強化することな
どで、茨城県でもこれに準じた入札改革が進められていると承知しております。
しかし、談合事件は後を絶ちません。先月末には、大阪枚方市の副市長が清掃工場建設工事
を巡る談合に関与したとされて逮捕されました。枚方市の清掃工場はゼネコンの都合に配慮し
て、コスト削減や談合防止の名目でプラント施設と建屋建設に分離して発注して、建屋工事は
工場本体と管理棟に分割しましたが、入札者がなかったために再び一括して入札を行うなどの
不可解な経過をたどったそうであります。先ごろ、大林組社長は責任をとって辞任しました。
牛久市のクリーンセンター建設もこれに酷似して3件に分離して入札が行われました。と記
憶しております。当時は私は議員ではありませんでした。いろいろな疑惑が取りざたされ、こ
れに関連したと思われる担当課長の突然の退職もありましたが、その問題点を明らかにできな
かったおのれの非力さを今でも無念に思っております。
全国的に一般競争入札が常識化しても、牛久市は予定価格並びに指名業者名を事前公表する
という官製談合まがいの入札制度を続けてきております。今さらこうした質問をしなければな
らない現状をかみしめて3点についてお伺いします。
①ことし2月総務省は「地方公共団体における入札契約適正化・支援方策の概要」によって、
すべての地方公共団体が一般競争入札を導入するように指針を出していることを、ことし第1
回市議会定例会における一般質問の再質問において内容を紹介いたしました。山田総務部長か
らは、「現在、牛久市建設工事契約制度等検討委員会におきまして、1月、2月検討しており
ます。このような中、一般競争入札の拡大も含めまして、さらに検討してまいります」との答
弁をいただきましたが、その後の検討結果を教えていただきたいと思います。
②池邉市長の行財政改革は、牛久市行財政改革推進委員会の答申を尊重して集中改革プラン
を策定し、また家庭ごみ有料化も昨年8月末、牛久市廃棄物減量等推進審議会に諮問し、こと
し3月末の答申に基づいて詰めるという手法であります。つまり、池邉市長の行財政改革並び
に行政運営は、委員会、審議会に公募委員も参加させて学識経験者その他の部外者の意見を求
め、その答申を尊重して進めてきたと認識しております。
そこで、公共工事その他の入札改革を促進するために、庁内機関の牛久市建設工事契約制度
等検討委員会とは別に、従来の手法を踏襲して、外部機関としての入札改革審議会の設置を提
案させていただきたいと思います。
最後に、③であります。市長が力を入れてきた牛久市行財政の健全化をさらに促進するため
に、昨年4月に施行された公益通報者保護法を活用していただきたいと思います。職員に法令
遵守の意識が徹底されて、自己規律が働くような市役所組織に改善するためにも、公益優先の
通報者保護は大切だと考えております。そのために、外部の弁護士等を外部ヘルプラインとし
て任用することは極めて有効であろうと考えます。それを広報紙などで宣伝して、さらなる牛
久市の行財政の健全化に役立てることを提案させていただきます。
以上で、1回目の質問を終わります。
○議長(沼田利光君) 副市長桐原泰弘君。
○副市長(桐原泰弘君) 大谷議員の御質問のうち、公益通報者保護についてお答えをいたし
ます。
近年、公共部門におきましても、これまで以上に法令遵守が重視をされておりまして、職員
は全体の奉仕者として高いモラルを持ち、法令に基づき職務を行う規範意識が強く求められて
おります。こうした中で、何と言いましても大切なことは法令違反を未然に防ぐということで
あり、そのための仕組みづくりを整えておくということであると考えております。
こうしたことから、市といたしましては、これまでもTQM活動、いわゆるトータルクオリ
ティマネジメントの略でございますが、TQM活動などを通しまして、業務等の悪さ加減を追
求し、業務の具体的な改善を図るとともに、職員の意識改革をあわせて進めており、一定の成
果を見ているところでございます。
また、週3回、庁議メンバーが出席する会議、私どもは「朝の会」というふうに称しており
ますが、そうした会議を実施いたしまして、各業務の市長決裁をオープンな場で行うなど隠し
ごとのない体制づくりと情報の共有化による相互のチェックに努めているところでございます。
議員お尋ねの公益通報者の保護につきましては、条例等の整備が必要になると思われますの
で、先進事例等を調査しながら今後研究してまいりたいと考えております。
○議長(沼田利光君) 環境経済部長鎌田健児君。
○環境経済部長(鎌田健児君) ごみ問題に関する御質問にお答えいたします。
最初に、答申内容の市議会への説明についての御質問でありますが、議会からの要請がある
場合には、審議会の意向等を踏まえ調整の上、勉強会等の開催を検討することも可能と思われ
ます。
また、行政から市民に対するシンポジウム形式などのごみ減量に関する意見交換会などを予
定しております。
次に、ごみ集積所設置に関する御質問でございますが、集積所の新設につきましては、利用
者間で設置位置を十分に話し合い、さらに集積所に当たる関係者と調整を行い、行政区長より
申請をいただいております。市では、申請のあった位置が土地の権利者及び利用者の合意がな
され、さらに利用者の利便性や収集作業の安全性、場所の必然性が確保されれば、申請を受理
しているところであります。
御質問のごみ集積所でありますが、もともとごみ集積所は空き地に隣接した場所にあり、約
80世帯が利用しておりましたが、土地利用者の住宅建築により集積所の移動を余儀なくされ
たことが発端であります。依頼を受けました行政区長は、利用者と調整を図り、利用世帯数が
多いことから集積所を班別に分散し設置するとの結論に至り、8カ所に集積所を設置すること
となったものであります。
御質問の集積所はこの中の1カ所であり、班内では最後まで選定が難航しましたが、植樹帯
に設置することで、ようやく利用者及び関係者の合意を得ることができたと聞いております。
市では、行政区長からの申請を受け現地調査を行ったところ、他に適当な場所はなく、やむを
得ないと判断したものであります。
また、撤去された植栽につきましては、道路や公園等に移植するなどの対応をしております
ので、御理解を賜りますようお願いいたします。
○議長(沼田利光君) 総務部長山田照雄君。
○総務部長(山田照雄君) 公共工事の入札改革についてお答えいたします。
入札契約制度の改革につきましては、石原議員で答弁したとおりでございます。平成19年
7月1日から平成20年3月までの期間において試行的に実施し、及び検証いたしまして、よ
り一層の改革を進めていこうとするものでございます。
○議長(沼田利光君) 18番大谷雅彦君。
〔18番大谷雅彦君登壇〕
○18番(大谷雅彦君) それでは、若干再質問をさせていただきます。
ごみについては、説明会を設定いただけるということで答弁をいただきました。
それと、ごみの2番目の方でございますが、申請されたからそれを受理したとこのような御
答弁だったと思うのですが、それでは、これからも通り沿いの班の人たちが次々に申請があっ
たらばこれを受理されるのか。それと、もともと植樹帯にしていたところをサツキを抜いてつ
くったということは、私にはちょっと信じられないことなんでお伺いしているわけなんですけ
れども、そうするとみんなで適当な場所がない、だれもいいと言わないから、それじゃ、三月
ごと、あるいは半年ごと、それぞれの家の前をごみ集積所を移動させて対応しているというふ
うな人たちは何なのかということで、もう少し明快なグリーンベルトをはがしてつくった、そ
ういうことが本当に市長が是とされているのかどうかということをお聞きしたいと思います。
それと、入札改革の方についてなんでありますけれども、予想した答弁を総務部長がいたし
ましたが、ちょっと……随分愛想がない答弁だったと思うんですが、先ほど石原議員に対する
質問の答弁で、今年度中に調査検討して来年から4,000万以上は一般競争入札にしようと。
これまで予定価格と指名業者を事前公表していたけれども、業者名だけはやはり事後公表にし
なければまずいだろうと。それで、郵便入札にするよというような骨格の答弁だったと思うん
です。
ところが、指名入札であるのは市内の業者で、地場産業の育成の見地とかいうあれがござい
ますが、市内業者ということで、郵便入札にしてもこれは簡単にどこが指名されたかというこ
とは把握されるのではないかとこのように思います。私は3月のときには、植栽公園カービン
について、その年に6件の業者と契約している。2件は総従業員数が1だよと。どうしてわざ
わざこんなところを指名したのと言っても、納得できる答弁がありませんでした。この点につ
いて、市内業者という前提であれば、事後公表にしても郵便入札にしても、どこが指名された
のかというのは簡単にわかってこれまでと余り変わりがないのではないかと、このように思う
わけです。
それで、これまでちょっと牛久は余りにも対応が遅いんですね。これまでの県内各地の改革
事例を、私は一般質問の中で紹介してきましたけれども、御承知のようにひたちなか市も、本
間市長の今月1日の定例記者会見において、これまで3,000万円以上の建設工事としてい
た一般競争入札の対象を今月から、6月から1,000万以上の建設工事と設計などの委託業
務にも拡大することを発表しております。同時に、3,000万円以上の建設工事については、
電子入札を試行的に導入し、段階的に対象を広げて、09年4月からは、再来年ですね、建設
工事と設計などの委託業務のすべてを電子入札で行う。このように発表しております。ぜひこ
れについては市長の感想を伺いたいと思います。
それと、先ほど伺った入札改革の方の2点目で、これまでの市長の行政手法が委員会、審議
会等の答申を尊重してあと具体化をしていくという進め方できていると思うので、この入札改
革に関してもぜひそのように行ってほしいと、行うべきではないかという提案をしたのですが、
明確な答弁をいただいたのか、私が聞き漏らしたのか、ちょっとはっきりしないので、これに
ついて、どうしてほかの行財政改革の手法と同じやり方をしないのか、これを教えていただき
たいと思います。
それと、3番目の公益通報者保護法の活用については、これも進んでいるところはどんどん
進んでいるんですから、牛久は何でも進んでいるわけじゃないので、ぜひ真剣な取り組みで検
討が実現されるようにお願いをしたいと思います。
実際に表面化しておりませんけれども、一部の人たちから私は、牛久市は昔から談合のまち
だと、このようなことを聞いております。それには証拠があるのかと言われると困るんですけ
れども、長く牛久で仕事をやってきている人たちからそのようにも聞いておりますので、ぜひ
真剣な早急の取り組みをお願いしたいと思います。
以上で2回目の質問を終わります。
○議長(沼田利光君) 環境経済部長鎌田健児君。
○環境経済部長(鎌田健児君) それでは、大谷議員の再度の御質問にお答えいたします。
まず、集積所の問題でありますが、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、通例では集積
所の選定につきましては、土地の所有者あるいは周辺の住民及び利用者間の合意がなされてい
ることと、さらに利便性、安全性等が確保されていれば基本的には認めているところでありま
す。
今回の事例もこれらの条件を満たしていると同時に、場所の決定までに区長さんを初めとし
て利用者間でさまざまな調整を経て申請がなされたと聞いております。これらを考慮して申請
を受理したものであります。また、今回の事例では、植樹帯のサツキ6本程度を他の市道の方
の植樹帯に移植したところでもありますし、また地域の環境としては、住民の生活の利便性あ
るいは植栽の保護といったぎりぎりの選択肢の中で、極力影響範囲を最小限に限定した中で集
積所利用として住民間で合意がなされたものということで受理したものでございます。以上で
ございます。
○議長(沼田利光君) 総務部長山田照雄君。
○総務部長(山田照雄君) 再度の御質問にお答えいたします。
入札制度につきまして少し甘いんじゃないかというようなお話でございますが、やはり委員
会での検討の目的としましては、当然、談合防止または透明性というものがありますが、一方
では、地域経済の発展ということも図る目的としております。したがいまして、その価格競争
だけが先行いたしますと、現在いろんなところで問題が起きております質の低下。まずは質の
低下でございますが、県内の近隣市では低入札の価格調査制度を設定しまして、それに触れま
して落札を保留ということになりまして、それの調査期間または工事のおくれ等が発生してお
ります。または、入札の辞退者が発生しまして入札の不調というものが、ここ最近発生してお
ります。
したがいまして、このようなことを踏まえまして、牛久としましてはここ20年の3月末ま
でをテスト期間として実施しまして、その検証を踏まえて判断したいと考えております。また
一方で、先ほど申しましたとおり、採算割れの落札といたしますとやはり地元事業所の倒産な
ども考えられますので、やはり地域の経済なども考えますと慎重に対応したいと考えておりま
す。
また、もう一点の入札改革審議会でございますが、設置する考えはございません。以上です。
○議長(沼田利光君) 市長池邉勝幸君。
〔市長池邉勝幸君登壇〕
○市長(池邉勝幸君) 大谷議員の御質問にお答えしますが、まず、ごみ場所の問題ですけれ
ども、あれは私も聞きましたら、それぞれ空き地に置いていたのが、今度はその空き地に所有
者が家を建てるということで、そうするとその周辺の80件近い世帯の方が、自分のうちの目
の前にはごみを置きたくないということで調整がつかないと。そういう中でいわゆるごたごた
して、それで区長さんが、大谷議員が一番懇意にしている区長さんで、市会議員選挙のときも
一生懸命一緒に運動をやっていた区長さんですからよく聞いてもらえばわかると思うんですけ
れども、駅前にもちゃんと駅立ちして一緒にチラシをまいていた区長さんですから、ぜひとも
そういう実態を踏まえて、それぞれ自分の家に置きたくないというお互いの住民の方の都合の
中でようやく何とかまとまったと、そういうことで区長さんが上げてきたということでござい
まして、里山の保全とかそんな問題とは全然関係ないのではないかと思うんですよね。その辺
をよく現実を踏まえて質問をお願いしたい。そのように思います。
それともう一つ、入札制度のことですけれども、今現在いろいろ委員会の方で調査していま
すけれども、私の方で聞いたところによると、一般競争入札という一言では、実態の中身が条
件付ということで、指名競争入札より場合によってはもっとひどいような実態がいっぱいござ
いまして、一般競争入札というきれいな言葉では入札の中身の実態が見えないと。いわゆる条
件付という中で、いろんな条件をつけて実質業者を絞っているというような例も多々ありまし
て、本来の一般競争入札とはちょっと状況が違っているので、そして、そういう中で競争性を
発揮するのにはどうするのだということで現実的な対応というのをしているんだと。
ましてや、もう何回も純粋な一般競争入札というものも施行してございます。今回もまた、
きょうですか、牛久小学校の一般競争入札についての入札結果報告がございましたけれども、
本当の競争入札を施行しておりまして、あとは私の答弁もちゃんと聞いていただきたいんです
けれども、先ほど石原議員に答弁した入札の改革の実行は7月1日からやりますよと言ってい
るんですからね。来年度やるなんて全然言っていませんから。よくこの議場でのあとの議事録
をよく読んでいただいて、再質問をしていただきたい。そのように思います。
それと、一般競争入札という中で、これはすべてについて言えることなんですが、一般競争
入札ということで入札制度のありようの問題がありますが、私が市長になって非常にびっくり
しているのは、その担保とする部分でございますが、いわゆる工事実績、施工のでき上がりの
評価の問題でございますが、これは発注した側がその工事の施工のでき上がりというものにつ
いての評価する能力がなければ、仕事を発注する人間として幾ら入札でやってもどうしようも
ないわけです。手抜きされてどうしようもないわけですね。
そういう意味で、牛久市役所内部の実態を見ますと、そういう工事の施工実績というものを
評価できる人材が非常に少ない。手抜きされてもわからないんです。そういう実態がございま
すので、職員のそういう施工された実際の工事の評価を的確にできる人材の育成と、今同時並
行的に入札制度の改善というものをしているんだということの実態を御理解いただきたいとそ
う思います。
○議長(沼田利光君) 本日の一般質問はここまでで打ち切ります。
次に、日程第2、休会の件を議題といたします。
――――――――――――○――――――――――――
休会の件
○議長(沼田利光君) 明日9日と10日は休会といたしたいと思います。これに御異議あり
ませんか。
〔
「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(沼田利光君) 御異議なしと認めます。よって、明日9日と10日は休会とすること
に決定いたしました。
以上をもって本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。
午後3時19分散会