世界の歴史 - 産業能率大学

授業科目名
世界の歴史
テキスト名
「「いま」を読み解くための 世界史」
シラバス執筆
長沼 秀明
科目コード 配当年次
GA03
1
単位
2
■科目の学習目標(到達目標)
・人類社会の拡大について,4つのステージの枠組みが正しく理解できる。
・世界の歴史の「駆動」「持続」「再編」について理解できる。
・今,世界中で起きている様々な問題の本質的な原因を,世界の歴史の中から読み取ることができる。
・世界の歴史を理解した上で,日本の歴史や文化との関連性について考察できる。
■テキスト学習・リポート作成の留意点
テキストの中で特に学習しておくべき箇所
⑴4つのステージの枠組み(総説<リポート問題の冒頭に記載>・第1章)
ここで4つのステージの枠組みをしっかりと把握しておけば,本文が格段に理解しやすくなるはずである。
最初に,テキストの目次を見ながら,じっくりと読み,さらに本文を読む際には何度も読み返して,十分に理
解を深めること。
⑵「世界史の駆動力になった西アジアと地中海」
(第2章・第3章)
エジプト文明とメソポタミア文明とが砂漠地帯を越えて「一体化」する方向へ進み,地中海周辺に二次的な
「海洋文明」
(ローマ帝国)を生み出した経緯を理解すること。
⑶イスラーム帝国の誕生で大きく動き出す世界(第6章・第7章)
7世紀以降,西アジアと地中海の大半はイスラームが支配するところとなり,西アジア・地中海南部のイス
ラーム世界と,地中海北部のヨーロッパ世界とが「分裂」したことを理解すること。また,ムスリム商人の活
動に着目すること。
⑷「ヨーロッパにより進められた世界の一体化」
(第8章・第9章・第 10 章・第 11 章)
ヨーロッパ世界が,大開墾運動,十字軍運動などにより自立性を強め,大航海時代以後,ヨーロッパはアメ
リカ大陸を「第二のヨーロッパ」に変え,地表の7割を占める大洋(オーシャン)世界に大ネットワークをつ
くり出したことを理解すること。そして 19 世紀になると,ヨーロッパ世界は,産業革命で形成された合理的
な社会システムと,鉄道・蒸気船の高速ネットワークを生かし,強力な武力を背景にアジア・アフリカ・太平
洋地域への膨張を果たしたことをよく理解すること。
⑸新たに変容を迫られる伝統的世界(第 12 章・第 13 章,第5章・第4章)
伝統的なシステムを維持してきた世界(イスラーム世界,インド世界,東南アジア,中華世界)が,ヨーロッ
パ勢力の進出にさらされ,変容を遂げながらも,自立性をもつ世界として再編されてきた過程を理解すること。
理解しておくべき専門用語
⑴
・人類の祖先がようやくアフリカを出る ・人類と自然の関係を大きく変えた農業革命 ・最初の
文明が誕生したメソポタミア ・独自の文明を持続したエジプト
⑵
・地中海 ・ペルシア帝国 ・ユダヤ教 ・アテネ ・アレクサンドロス ・ヘレニズム ・ロー
マ教皇 ・ローマ帝国 ・キリスト教 ・ゲルマン人 ・帝国の東西分割 ・西ヨーロッパ ・カ
トリック教会 ・十字軍
⑶
・イスラーム帝国 ・ユーラシア商業圏 ・ムハンマド ・アラビア半島 ・アッバース朝 ・バ
グダード ・モンゴル帝国
⑷
・大航海時代 ・インド航路 ・コロンブス ・価格革命 ・主権国家 ・オランダ ・イギリス
・アメリカ合衆国 ・南北戦争 ・太平洋への進出 ・市民革命 ・ナショナリズム ・フランス
革命 ・産業革命
⑸
・オスマン帝国 ・帝国主義 ・第一次世界大戦 ・第二次世界大戦 ・米ソ対立 ・インド
・仏教 ・ヒンドゥ教 ・中華帝国 ・儒教思想
【リポート返却後の留意点】
大学からリポート添削指導結果が返却されたら,指導内容についてテキストを参照しご確認ください。特
に,不正解の箇所については重点的に学習した上で,科目修得試験に臨んでください。
■科目修得試験の成績評価方法
初めにテキスト学習とリポート課題に取り組む。次にリポートを提出し,合格した科目について科目修得
試験を受験する。科目修得試験によって,科目の学習目標(到達目標)をどの程度達成できたかを評価する。
2015
授業科目名
世界の歴史
テキスト名
「地図と地名で読む世界史」
シラバス執筆
長 沼 秀 明
科目コード 配当年次
GA03
1
単位
2
■科目の学習目標(到達目標)
・人類社会の拡大について,4つのステージの枠組みが,正しく理解できる。
・世界の歴史の「駆動」「持続」「再編」について理解できる。
・今,世界中で起きている様々な問題の本質的な原因を,世界の歴史の中から読み取ることができる。
・世界の歴史を理解した上で,日本の歴史や文化との関連性について考察できる。
■テキスト学習・リポート作成の留意点
テキストの中で特に学習しておくべき箇所
⑴ 4 つのステージの枠組み(はじめに)
ここで4つのステージの枠組みをしっかりと把握しておけば,本文が格段に理解しやすくなるはずである。最
初に,目次を見ながら,じっくりと読み,さらに本文を読む際には何度も読み返して,十分に理解を深めること。
⑵西アジアと地中海世界の動き(第 1 章)
エジプト文明とメソポタミア文明とが砂漠地帯を越えて「一体化」する方向に進み,地中海周辺に二次的な
「海洋文明」
(ローマ帝国)を生み出した経緯を理解すること。
⑶イスラーム帝国の誕生で大きく動き出す世界(第 2 章,第 3 章)
7世紀以降,西アジアと地中海の大半はイスラーム帝国が支配するところとなり,西アジア・地中海南部の
イスラーム世界と,地中海北部のヨーロッパ世界とが「分裂」したことを理解すること。また,ムスリム商人
の活動に着目すること。
⑷地球規模で膨張するヨーロッパ(第4章,第 6 章)
ヨーロッパ世界が,大開墾運動,十字軍運動などにより自立性を強め,大航海時代以後,ヨーロッパはアメ
リカ大陸を「第二のヨーロッパ」に変え,地表の7割を占める大洋(オーシャン)世界に大ネットワークをつ
くり出したことを理解すること。そして 19 世紀になると,ヨーロッパ世界は,産業革命で形成された合理的
な社会システムと,鉄道・蒸気船の高速ネットワークを生かし,強力な武力を背景にアジア・アフリカ・太平
洋地域への膨張を果たしたことをよく理解すること。
⑸新たに変容を迫られる伝統世界(第 8 章,第 10 章)
伝統的なシステムを維持してきた世界(イスラーム世界,インド世界,東南アジア,中華世界)が,ヨーロッ
パ勢力の進出にさらされ,変容を遂げながらも,自立性をもつ世界として再編されてきた過程を理解すること。
理解しておくべき専門用語
序 章
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第10章
・人類史の出発点は 「アフリカの大地溝帯」 ・ステップから農業へ ・大砂漠地帯 ・世界四大文明
・最古の文明発祥の地 「メソポタミア」 ・古代地中海のフェニキア人 ・アレクサンドロスの挑
戦 ・ポエニ戦争 ・ローマ帝国 ・ペルシア帝国
・巨大化したイスラーム教団 ・イスラーム帝国 ・騎馬遊牧民とユーラシア諸帝国 ・千戸制で
台頭したモンゴル帝国
・ゲルマン民族大移動 ・ローマ皇帝 ・ヴァイキング ・ビザンツ帝国 ・十字軍
・大航海時代 ・ジパングとコロンブスの航海 ・新大陸の発見 ・宗教戦争 ・産業革命
・フランス革命 ・スエズ運河 ・ドイツ3B政策とイギリス3C政策 ・EU
・ロシアの毛皮交易 ・シベリア征服 ・ロシアのヨーロッパ化 ・ロシア革命 ・ソ連の崩壊
・エル・ドラド ・ラテン・アメリカの創設 ・南米の国民国家 ・大陸国家アメリカの誕生
・南北戦争 ・アメリカの海洋進出
・未開発の新天地オーストラリア ・列強による太平洋世界の植民地化 ・植民地からの独立
・アフリカの分割 ・アフリカ問題はヨーロッパ支配に起因
・オスマン帝国とイスラーム世界 ・オスマン帝国の衰退 ・中東世界の混乱 ・中東紛争
・宗教対立と石油利権
・アーリア人 ・インダス川からガンジス川へ ・仏教の融合とヒンドゥ世界 ・ムガル帝国
・移植されたインド文明 ・英仏の支配下とメコン川流域 ・東南アジアとASEAN
・黄河と黄土 ・中華と夷狄 ・秦の始皇帝 ・中華帝国 ・隋の大運河 ・唐の長安 ・宋と明
・清朝 ・中国 ・共産党と国民党
【リポート返却後の留意点】
大学からリポート添削指導結果が返却されたら,指導内容についてテキストを参照しご確認ください。特
に,不正解の箇所については重点的に学習した上で,科目修得試験に臨んでください。
■科目修得試験の成績評価方法
初めにテキスト学習とリポート課題に取り組む。次にリポートを提出し,合格した科目について科目修得
試験を受験する。科目修得試験によって,科目の学習目標(到達目標)をどの程度達成できたかを評価する。
2014