CSR 報告書 2012 編集方針 この報告書は、安藤建設に関係するすべてのステークホルダーの皆さまに、安藤建設の活動をできるだけ分 かりやすく誠実にお伝えすることを目的としてまとめています。 安藤建設は、 2002 年度から「環境活動報告書」 、 2008 年度から社会性報告の内容を拡充して「社会・環境報告書」 を発行しました。2009 年度から「CSR 報告書」と名称を改め、今年度の報告書では、東日本大震災による被災 地の復興へ向けた取り組みやボランティア活動およびスマートコミュニティに関する取り組みなどを掲載してい ます。 安藤建設は、単に社会基盤となる建造物をつくるだけではなく、 「永くお使いいただける建造物の提供を基本 として、さまざまなステークホルダーのみなさまと良い関係をつくりあげること」を社会的責任と捉えています。 そのために、企業理念に基づいて推進する事業活動の内容と結果を、広く社会に報告し、事業のあり方や活動内 容の検証を行いたいと考えています。 本報告書を通じて安藤建設の活動をご理解いただき、率直なご意見をお寄せくださいますようお願い申し上 げます。 報告書の対象期間 2011 年度(2011 年 4 月∼ 2012 年 3 月) 内容の理解を助けるため、一部に 2012 年度の記載を含みます。 報告書の対象組織 安藤建設株式会社(関係会社は含みません) 参考にしたガイドライン ● 環境省「環境報告ガイドライン(2007 年版)」 ●(社) 日本建設業連合会「建設業における環境会計ガイドライン 2002 年版」 発行 2012 年 9 月 作成部署 社長室 経営企画部、建築本部 品質環境部 1 ANDO CSR 報告書 2012 CONTENTS 社 是 お得意様の身になって考え計画し施工する 3 トップメッセージ 5 被災地の復興のために 企業理念 7 事業概要 1. 豊かな環境を創造し社会に貢献する 2. 新たな価値を創造し顧客に貢献する ■ CSR 経営の基盤 3. 事業に寄与する者の幸福を追求する 安藤建設の CSR 4. 事業の恒久的な存続を追求する コーポレート・ガバナンス 8 9 コンプライアンスとリスクマネジメント 企業行動規範 社会的使命の達成 ■ お客様のために 1. 社会の要請に応えた建設活動の推進 全社統複合( 品質・環境 )マネジメントシステム 2. 人を大切にする企業の実現 3. よりよい環境の創造と保全 4. 社会との調和の促進 5. 公正な競争の推進 6. 健全な建設市場の確立 7. 国際社会への貢献 8. 法令の遵守の徹底 9. 企業会計の透明化と情報の開示 会社財産、情報の管理 品質管理・向上への取り組み 10 11 12 13 建設技術の研究開発 ■ 協力会社とともに 14 安全衛生への取り組み 技術・技能者の養成支援と協力会社取引の適正化 ■ 株主・投資家への責任 株主・投資家のみなさまとのコミュニケーション 15 16 1. 会社財産の管理 2. 知的財産権の管理 ■ 社員とともに 3. 秘密情報の管理 職場環境向上への取り組み 具体化のための措置 ■ 地域社会とともに 1. 企業倫理委員会の設置 社会貢献活動 17 21 2. ANDO グループ社員への周知徹底 3. 相談窓口の設置 ■ 環境への取り組み 23 生物多様性への取り組み スマートコミュニティへの取り組み コーポレート・カラー(ANDOブルー) 環境配慮設計への取り組み 未来と知性を象徴するとともに、 環境技術の研究開発と PCa 化 表現しています。 環境事業への取り組み 新しい伝統へ挑戦し続ける安藤建設の清新な活力を コーポレートマーク 25 26 27 28 環境活動データ 29 組織図 32 ANDO の「DO」を特徴化したコーポレート・マークの正方形は空間を表し、その中 にある「DO」にはフォルムの中に未知数や未来を意味する「X」が隠されており、 新しい価値を提供する空間創造へ果敢に挑戦する安藤建設を象徴しています。同 時に「DO」のフォルムは全体として「∞ (インフィニティ) 」であり、安藤建設の無 限の可能性を示しています。 ANDO CSR 報告書 2012 2 トップインタビュー CSR活動の原点を見つめ、 全社の総合力で 事業活動の継続に取り組んでまいります。 お客様の事業継続への貢献 安全で、環境にやさしい建造物の提供を基本として、 社会的責任を果たす」を CSR 基本理念として定め、 昨年の東日本大震災やタイでの洪水では、お客様 基本理念とともに基本目標・基本方針を策定しまし からの復旧依頼や相談が多く寄せられ、お客様の事 た。 業継続に貢献できてこそ、当社の役割が果たせるの 2010 年度に設立した CSR 表彰制度は今年 2 回目 だと改めて強く感じました。お客様を想う気持ちこ を迎え、社員1人ひとりの意識に CSR 基本理念が確 そが、当社の最大の武器であり、当社の原点である 実に浸透しつつあります。 と再認識しました。 震災から1年余りが経ち、当初の支援活動から本 業を活かした復旧・復興活動へ着実に歩みを進めて まいります。 環境技術「スマートコミュニティ」の取り組 み強化 現在の日本においては、従来からの地球環境保全 3 CSR 活動の目指す方向へ の観点に加え、低環境負荷社会実現の重要度がより 当社は、2009 年に「永くお使いいただける安心・ として、スマートコミュニティ技術の実用化が急務 ANDO CSR 報告書 2012 一層増しており、そのイノベーションをもたらす となっています。 加え、住まい方や事業活動の姿にまで踏み込んだ新 建設業界では、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ たな価値の創造を追求し、スマートコミュニティへ ビル) 、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス) の取り組みを強化していきます。 への取り組みも加速しており、環境を大胆に取り込 むパッシブ建築手法、建材や設備システムの性能向 上と合わせ、 「見える化」により「気付き」を見出す、 環境変化への対応・持続的な成長へ 建築段階に留まらない建物運用に踏み込んだ 当社は、2013 年 4 月 1 日に長きにわたり信頼・協 「チューニング手法」の活用も脚光を浴びています。 力関係を築いてきた株式会社間組と合併し、新会社 当社は、低環境負荷社会実現への取り組みのさら 「株式会社 安藤・間」としてスタートします。 なる深化のため、エネルギーに限らず、人、モノの 建設業界の大きな環境変化に対応するためお互い 一極集中、大量消費型の社会から脱却し、個々が有 の強みを生かしたシナジー効果を発揮し、企業価値 機的、効果的、自律的に分散連携することで、環境 を向上させてより強固な経営基盤を構築し、一層の に優しく、地域に根差した地産地消型の安心安全な 発展と持続的成長を目指してまいります。 社会の実現を追求していきたいと考えています。 2011 年 4 月には、建築本部技術部からLCA (ラ イフサイクルアセスメント)部を独立させ、環境配 「CSR 報告書 2012」の発行にあたって 慮技術を推進していく体制としました。加えて社内 当「CSR 報告書」は、一年間の当社の CSR 活動を 横断組織としてスマートコミュニティ WG(ワーキ 記載しておりますので、ご一読いただき、お気付き ンググループ)を発足し、ZEB・ZEH とともにコミュ の点や今後の課題など、みなさまから忌憚のないご ニティ内でエネルギーを融通し合うことで相乗効果 意見、ご指摘をお聞かせいただければ幸いです。 を生む手法により、持続可能社会(サステナブル社 今後とも、事業活動を通じて多くの関係者のみな 会)における建築物のあり方についても検証を進め さまから信頼を得られるよう取り組んでまいります ています。 ので、ご指導賜りますようお願い申し上げます。 また、自然エネルギーの活用に向けて、風力発電 建設事業にも注力し、着実に実績を積み重ねてきま した。 今後、当社は一極集中、大量消費に立脚するライ フスタイルから脱却したエネルギー地産地消型社会 2012 年 9 月 安藤建設株式会社 代表取締役社長 の実現に向け、建築計画、工法、運用手法の深化に ANDO CSR 報告書 2012 4 特集 被災地の復興のために 2011 年 3 月に発生した東日本大震災は、東日本の広範囲で地震と津波による未曾有の被害をもたらしました。 安藤建設は、震災からの一日も早い復興に向けて、建設産業の社会的使命を果たすとともに、東北地方への支援活動に取り 組んでまいりました。地震発生からの当社の動きと、被災地での活動を紹介します。 「ANDO−BCP」(事業継続計画)に基づく初動対応 被災地の復興のために 安藤建設は 3 月 11 日 14 時 46 分の地震発生後、直ちに非 安藤建設は被災地域の復興に対する活動として、「須賀川 常災害対策総本部を設置するとともに、東北支店と首都圏に 信用金庫本部新築工事」をはじめとする建替工事や大規模改 それぞれ非常対策本部を設置し、首都圏を主軸とした被災地 修工事を施工しており、現在も「気仙沼漁業協同組合(復興 支援体制を構築しました。また、被災地エリアの施工中・過 事業)製氷・貯水施設建設工事」など、本業を活かした復興 去施工物件の被害状況調査・対応を行いました。また、地震 支援を行っています。 発生翌日から緊急支援物資の搬送を開始し、連日、全国各地 また、南相馬市と共同で「平成 23 年度スマートコミュニ から順次搬送したほか、燃料の輸送を実施しました。 ティ構想普及支援事業」に「南相馬市再生可能エネルギー導 入マスタープラン構築事業」を申請し、採択を受けました。 復旧支援への取り組み 今回のフィージビリスタディ事業を通じて、南相馬市の取り 地 震 発 生 後、全 国 各 地 か ら 速 や か に 技 術 者 を 派 遣 し、 2012 年 3 月までに延べ 107 名の社員が被災地の救援と復興 活動に当たりました。 また、施工中物件の二次災害防止措置、竣工物件の継続使 用についての調査、使用可能な建物への応急措置など建物の 構造にあわせた独自の応急判定調査を用いて復旧活動を展開 し、被災各地で復興支援活動を行いました。 須賀川信用金庫本部新築工事 5 ANDO CSR 報告書 2012 被災地の復興のために 組みに協力していくとともに、再生可能エネルギー導入に関 する技術やノウハウを蓄積することで、今後もスマートコ ミュニティに関する取り組みを強化していきます。 また、宮城県気仙沼市での気仙沼事務所開設など、東北地 方への支援活動に引き続き取り組み、震災からの一日も早い 復興に向けて建設産業の社会的使命を果たしてまいります。 気仙沼事務所を開設 宮城県気仙沼市および三陸地域における復興・再建支援と営業 活動の強化を目的として、気仙沼事務 所を開設しました。 気仙沼市および三陸地域のお客様の ニーズに迅速に対応し、より一層地域 に密着したサービス提供を展開してい きます。 「平成23年度宮城県水産業共同利用施設復旧支援事業」気仙沼漁業協同組合(復興事業)製氷・貯氷施設建設工事 被災地でのボランティア活動 安藤建設は被災地の復旧・復興支援のため、当社が定める ボランティア活動に参加する場合、その期間は休暇として活 動できるよう「ボランティア休暇」を制定し、ボランティア の社内公募を行っています。この制度を利用し、これまでに 4 回の活動を実施しました。今後も安藤建設は、被災地支援 瓦礫撤去作業 ワカメ養殖準備作業 のための「ボランティア休暇」を有効活用し、継続した支援 を行っていきます。 父母 25 名を「第 20 回ヨコハマカップ」に招待しました。 (参加者:社員 29 名、関東学院大学ラグビー部) 活動内容 【第 1 回】2011 年 4 月 29 日∼ 5 月 6 日(8 日間) 当社ラグビー部 15 名が気仙沼市で、瓦礫撤去作業や気仙沼の子ど もたちへのラグビー教室を開催しました。 (ラグビー教室参加者:総勢 100 名) 【第 2 回】2011 年 7 月 13 日∼ 18 日(6 日間) 当社ラグビー部、工事系若手社員、公募社員の 20 名と、関東学院 【第 4 回】2012 年 7 月 4 日∼ 8 日(5日間) 当社ラグビー部、公募社員の 18 名と、関東学院大学ラグビー部、 NPO 横濱ラグビーアカデミーが共同で、気仙沼市の浜辺の清掃活動 やワカメ養殖のための砕石作業などを行い、出張タグラグビー教室 を開催しました。タグラグビー教室は市内の小学校 12 校を訪問し、 総勢 500 名の子どもたちが参加、タグラグビー大会「福幸!気仙沼 絆カップ 2012 」には総勢 400 名の子どもたちが参加しました。 大学ラグビー部が、気仙沼市で瓦礫の撤去と被災地の子どもたちへ の「体力とからだ作りと運動教室」を開催しました。 (運動教室参加者:総勢 291 名) 【第 3 回】2011 年 10 月 8 日∼ 10 日(3 日間) 「気仙沼の子供たち 100 の瞳 招待プロジェクト」と題し、当社と 関東学院ラグビー部が、気仙沼市の離島・大島の子どもたちとコーチ、 第 6 回キッズデザイン賞を受賞 被災地の復旧・復興支援の一環として実施し ている「気仙沼地域におけるスポーツ支援活 動」が、第 6 回キッズデザイン賞(復興支援 デザイン部門)を受賞しました。 ANDO CSR 報告書 2012 6 事業概要 会社概要 (2012 年 3 月 31 日現在) 名 : 安藤建設株式会社 社 : 東京都港区芝浦 3 丁目 12 番 8 号 業 : 明治 6 年(1873 年) 社 本 創 < 主な営業種目 > ● 土木建築の請負、設計、監理およびコンサルティ ング業務 立 : 大正 7 年(1918 年)3 月 20 日 金 : 89 億 8,552 万円(株主数 6,463 名) 株 式 市 場 : 東京証券取引所第一部(証券コード 1816) 建 設 業 許 可 : 国土交通大臣許可(特 -19)第 1850 号 宅 建 業 免 許 : 国土交通大臣免許(12)第 1392 号 一級建築士事務所登録 : 東京都知事登録第 697 号 創 資 ● 不動産の所有、売買、賃貸、仲介、管理および 鑑定 本 ● 建設用資材、建設用機器および建設用機械装置 の製造、加工、販売ならびに賃貸 他 (その他、各支店所在地都道府県にて登録) 財務関連指標(当社個別) ■ 受注高 225,000 ■ 経常利益・売上高経常利益率 ■ 売上高 建築 (百万円) 300,000 土木 建築 (百万円) 300,000 土木 不動産 (%) 2.4 (百万円) 6,000 231,190 225,493 225,000 166,325 211,812 1.4 170,253 140,353 150,000 1.8 4,500 140,947 150,677 150,000 152,880 1.4 160,389 3,000 1.2 1.0 2,288 0.8 2,211 75,000 75,000 2,974 0.6 1,500 1,255 0 0 2007 2008 2009 2010 2007 2011 2008 2009 ■ 当期純利益 ■ 純資産・自己資本比率 (百万円) 2,000 (百万円) 40,000 2010 2008 2009 2010 2011 (人) 2000 1,751 18.1 14.6 32,500 839 536 2007 ■ 従業員数 19.4 15.7 1,000 2011 (%) 20 1,611 0.1 101 0 15.8 15 1500 10 1000 5 500 0 0 1,747 1,697 1,639 1,393 412 26,422 0 25,000 23,609 24,199 20,981 18,913 -4,000 17,500 ▲4,839 -5,000 2007 2008 2009 2010 10,000 2011 2007 2008 2009 2010 2011 2007 2008 ■ 完成工事高 建築土木別構成比(2011 年度) その他 5.8% 事務所・庁舎 8.3% 宿泊施設 1.1% 店舗 医療・ 福祉施設 14.7% 教育・研修・ 文化施設 11.8% 8.2% 建築 142,109 ANDO CSR 報告書 2012 上水道 ・ 下水道 21.2% その他 19.7% 工場・ 発電所など 11.4% 土木 10,598 (百万円) 倉庫・流通施設 1.6% 住宅 36.5% 7 娯楽施設 0.6% 道路 28.7% (百万円) 造成 30.4% 2009 2010 2011 0 CSR 経営の基盤 安藤建設の CSR 安藤建設は、CSR を経営そのものと位置付け、社会に貢献する新しい価値を創造します。 安藤建設は、 「お得意様の身になって考え計画し施工する」 という社是のもと、 「永くお使いいただける建造物の提供」を 社会的使命・役割の基本として、 「品質のよい施工」はもちろ んのこと、建設技術・環境技術の研究開発を通じて住まわれ る方、使われる方が安全で快適に暮らせる建造物を実現する ことで、社会に貢献しています。 また、事業活動のさまざまな場面において、社会の中に企 業が存在していることを意識し、企業として責任ある行動を 果たすことが、企業の社会的責任であると考えています。さ まざまなステークホルダーのみなさまと良い関係を構築し、 信頼を得ることで、安藤建設の CSR 経営を進化させています。 CSR 推進体制 安藤建設は、社長を委員長とする CSR 委員会を設置し、 CSR 活動の意思決定機関として、CSR 活動の総合的方策・促 進策の策定や投資方針の決定などを行っています。また、全 社的な CSR 活動推進機能を果たすために CSR 推進事務局を 設置し、CSR 委員会の事務局機能を果たすとともに、全社 社 長 成果報告 ▲ ▲ CSR 委員会 ▲ 方針提示 ▼ 本部・事業部・支店 提言 CSR 推進事務局 ▲ 本部長・事業部長・支店長 意見 ・ 相談 ▲ 支援・指導 ▼ 業務執行部門 活動 推進 社員全員が CSR への主旨を理解・共有するために、 「社是」 および「企業理念」を踏まえた「CSR 基本理念・基本目標・基 本方針」を策定しています。 CSR 基本理念 永くお使いいただける安心・安全で、環境にやさしい建 造物の提供を基本として、社会的責任を果たす CSR 基本目標 社会から必要とされる優良企業として、持続的成長を確 実にする 社会の一員として、関係者(お客様・利用者・社員・取引先・ 株主・地域社会等)の期待に応え信頼を得る また、CSR に関する基礎知識取得と当社の CSR への取り組 みについての理解を促進するために、e- ラーニングによる教 育を定期的に実施しています。全役員・社員を受講対象とし た 2011年 11 月の実施において、合格率 100% となりました。 ステークホルダーのみなさまとのかかわり ▲ 第 2 回 CSR 表彰式を開催 安藤建設は、2009 年 12 月に CSR 表彰制度を設立し、一定水準を 超える CSR 活動を行った本部・事業部を「CSR 優秀賞」として、優れ た取り組みを行ったグループ・個人を「CSR 特別賞」として表彰して います。第 2 回 CSR 表彰式では、CSR 優秀賞 6 件、CSR 特別賞 3 件が 受賞しました。 当社は、企業理念のひとつである「豊かな環境を創造し社会に貢 献する」の実現に向けて、建設 事業を通じた社会貢献のほか、 良き企業市民として、教育支援、 地域活動、共生活動など、社会 貢献活動を展開していくととも に、今後も CSR 表彰制度を継続 し、社員の積極的な活動を推進 していきます。 基本理念・基本目標・基本方針 ▲ 報告・相談 全役員・全社員 CSR 行動計画や CSR 意識の浸透等に関する諸施策の立案と実 行などを行っています。CSR 委員会で策定された方針に基づ いて、本部・事業部・支店は CSR 活動の取り組み方針を策定し、 業務執行部門は、本部・事業部の方針に基づいた活動を展開 しています。 今後もこうした体制を活かして全社的に CSR を推進すると ともに、各所の意見を反映させながら、総合的方策や促進策 の検討を図っていきます。 CSR 基本方針 指示 CSR 関連委員会 コンプライアンス推進委員会 中央安全衛生委員会 品質・環境マネジメントシステム組織 情報セキュリティ委員会 CSR経営の基盤 CSR の基本的な考え方 お客様 協力会社 強いパートナーシップを 構築するとともに、 相互信頼と健全な取引関係を 構築していきます。 社 員 表彰式の様子 長期にわたり、安心して力を発揮 できる職場環境をつくっていきます。 最大限に満足していただける 品質の建造物を通じて、 お客様からの信頼獲得を目指します。 株主 ・ 投資家 株主価値の向上とともに、 積極的な情報開示により、 経営の透明性を高めていきます。 地域社会 良き企業市民として、より良い社会づくり に貢献する活動を推進します。 ANDO CSR 報告書 2012 8 CSR 経営の基盤 コーポレート・ガバナンス 安藤建設はコーポレート・ガバナンスの実効性を確保し、公正で透明性の高い経営を実現しています。 る体制となっています。 基本的な考え方 監査役会は、実効性の高い監査を実現すべく会計監査人 安藤建設は、コーポレート・ガバナンスの充実を経営の と随時連携を取っており、定期的な報告を受けるほか、必 重要施策と認識しており、さまざまなステークホルダーの 要に応じて情報交換を行っています。 みなさまに対する経営の透明性を一層高め、公正な経営の 実現を図っています。 ■ 会計監査人による監査 また、タイムリーな情報開示を重視し、情報提供の即時性、 会社法および金融商品取引法の会計監査、内部統制監査 公正性を高めるべく当社ホームページ上に最新の財務情報 については、太陽 ASG 有限責任監査法人から公正な監査を の提供を行うなど幅広い情報開示に努めています。 受けています。 当社の経営機能 ■ 内部監査部門による監査 内部監査部門として、代表取締役直轄の監査部を設置し 安藤建設は、経営上の重要事項に対する迅速かつ的確な ています。監査部は、代表取締役からの委任を受け、業務執 意思決定を行うために、株式会社の機関として現在取締役 行、会計処理等に対する監査、および財務報告に係る内部統 8 名による取締役会を設置しています。 制の評価を行い、その結果を定期的に代表取締役へ報告す 取締役会では、法令及び定款に定められた事項並びに経 るとともに、監査役、会計監査人との情報交換を行っていま 営上の重要事項に関する決議を行っています。 す。 また、代表取締役を中心としたメンバーによる経営戦略 会議を月 2 回開催し、中期経営計画の展開、業務執行状況 これらにより、コーポレート・ガバナンスの実効性を確保 の確認、課題への対応を議論し決定しています。 し、公正で透明性の高い経営を実現しています。 当社のモニタリング機能 ▼ コーポレート・ガバナンス体制図 株 ■ 監査役による監査 安藤建設は、監査役制度を採用してお り、監査役会は現在4名で構成されてい ます。 社外監査役2名には弁護士及び税理士 を選任し、客観的立場から取締役の職務 執行を監査するとともに、コンプライア ンス面からの監査、指導を強化していま す。なお、安藤建設と社外監査役との人 的関係、資本的関係または取引関係その 他の利害関係はありません。 常勤監査役2名は当社の事業に精通す るとともに常時監査役として執務してお り、適時に取締役の職務執行を監査でき 9 ANDO CSR 報告書 2012 主 総 会 選任 選任 監査・報告 取 締 役 会 選任・監督 監 査 役 会 代表取締役 報告 連携 指示 企業倫理委員会 経営戦略会議 監督 報告 指導 ・ 支援 内部統制委員会 報告 監 査 部 (内 部 監 査 部 門) 執 行 役 員 業務執行部門 選任 会計監査人 監査 報告 (本 社・事 業 部) 連携 内部監査 管理 報告 グループ会社 監査 CSR 経営の基盤 コンプライアンスとリスクマネジメント 安藤建設は法令などの社会的規範、社内規定等を遵守するとともに、高い倫理観に基づいて行動することにより、 社会から広く信頼される企業であり続けます。 安藤建設は、コンプライアンス推進委員会を設置し、 「コ ンプライアンス行動基準」に基づいた法令遵守の推進と遵 法意識を浸透させる活動を行っています。 コンプライアンスニュースの定期的な発行や、 「コンプラ イアンス推進月間」である 10 月には、全役職員を対象とし た e- ラーニングによる教育(情報セキュリティ・内部通報 制 度・個 人 情 報 保 護 等)を 実 施 し、2011 年 度 も 受 講 率 100%を達成しました。また、人材育成研修のカリキュラム において、具体的事例等を教材にしたコンプライアンス教 育を定期的に実施しています。 内部統制システムの整備・運用状況 安藤建設は、法令遵守の徹底と当社に対する社会的要請 の実現を目指すとともに、業務の有効的かつ効率的な遂行 と財務報告の信頼性確保のため、内部統制システムに関す る基本方針等に基づき、次の通り内部統制の整備と運用を 行っています。 ● 取締役会による重要な業務執行に関する決定と、執行状況の確認 ● 代表取締役を中心とする経営課題への対応と、適切な責任と権 限の付与に基づく業務執行 → 経営環境の変化に伴い多種多様化する事業リスクに対応する ために、2012 年 4 月に「安藤建設決裁基準」を改定し、リス クマネジメント機能の有効性向上を図っています。 ● 監査役による実効性の高い監査 ● 内部統制事務局を中心とした内部統制システムの整備と、グルー プ全体における運用 ● 監査部による内部統制の実効性の検証等 → 海外グループ会社の内部統制の整備・運用・評価について更 なる強化を図り、リスクの高い海外事業についても安定的な 継続に取り組んでいます。 内部通報制度「ANDO ヘルプライン」 安藤建設は、内部通報制度「ANDO ヘルプライン」を構 築し、運用しています。組織的・個人的な法令違反や当社 企業行動規範その他諸規程違反行為に関する社員からの相 談や通報の適正な処理の仕組みを定め、法令違反行為等の 早期発見と是正を図り、コンプライアンス経営の強化に資 することを目的としています。通報手段は電子メール、 電話、 FAX、書面があり、社内外の通報窓口で受け付けています。 リスクマネジメント体制 安藤建設では、さまざまなリスクを想定し、未然防止の CSR経営の基盤 コンプライアンス推進体制 ための行動基準や対応等の基本ルールを「危機管理マニュ アル」に定め、 社内ホームページで周知徹底を図っています。 万一、緊急事態が発生した際には、当該マニュアルに沿っ て 機 動 的 な 対 応 が と れ る よ う 体 制 を 整 え て い ま す。 2011 年度は、2011 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平 洋沖地震での経験を踏まえ、 事業継続計画「ANDO-BCP」を、 より実効性が高く、より迅速な顧客対応ができるよう内容 の充実・見直しを行いました。 9 月には、東京湾北部を震源地とした M7.3 の地震発生を 想定し、事業の早期復旧と社会・顧客の事業継続貢献を目 指して防災訓練を実施しました。今回の訓練では、地震発 生と同時に全社員宛に安否確認メールを配信、直ちに首都 圏非常災害対策本部を立ち上げ、社長を本部長とする非常 災害対策総本部を設置しました。首都圏非常災害対策本部 では、社員の安否、稼働作業所・既存主要顧客物件の状況、 官庁事前復旧指定項目を確認し、主要協力会社へ協力要請 の確認連絡を行いました。 また、事業部、部門単位での情報共有を目的として、 「災 害用伝言ダイヤル」の試用訓練を実施し、伝言の登録や再 生方法を確認しました。 非常災害対策総本部では、本社・全支店・技術研究所間 の衛星携帯電話やインフラの使用状況を確認したほか、東 北支店と Web 会議システムを利用して状況確認を行いまし た。リアルタイムに安否確認メールの返信状況を監視、随 時首都圏非常災害対策本部からの状況報告を受け、実施事 項の総括を行いました。 情報セキュリティへの対応 安藤建設では、2007 年 8 月に定めた「情報セキュリティ 基本方針」を実現するための情報セキュリティ管理体制を 確立するとともに、セキュリティレベルの低いパソコンを 隔離する「検疫システム」や、パソコン盗難対策としての HDD 暗号化、迷惑メールフィルター、URL フィルタリング サービスを導入しているほか、セキュアな作業所ネットワー ク環境を構築するための標準機器「SiteNET」システムの全 社展開など、情報セキュリティ対策の整備を進めています。 また、情報セキュリティ委員会の開催や情報セキュリティ 教育の定期的な実施により、情報セキュリティ対策の徹底 と社員の意識向上に努めています。 個人情報保護 安藤建設は、全社的な個人情報の安全管理体制を構築し、 プライバシーポリシーに基づく適正な個人情報保護を目的 として、個人情報保護規程を制定しています。各部門で「個 人情報管理台帳」を作成、管理することで、取り扱う情報 が個人情報に該当していることを社員が認識するとともに、 万一情報漏えいが発生した場合でも漏えい元が追跡できる 仕組みになっています。 ANDO CSR 報告書 2012 10 お客様のために 全社統複合 (品質・環境) マネジメントシステム 安藤建設は全社統複合( 品質・環境 )マネジメントシステムの活用に意欲的に取り組み、 高い顧客満足の向上と信頼の獲得を目指しています。 安藤建設は、2005 年 4 月に品質マネジメントシステムと環 境マネジメントシステムの複合を行い、全社統複合マネジメ ントシステムとして運用体制を構築し、推進を行っています。 内部監査の結果 2011 年度も本社、支店および事業部の全社 7 サイトに おいて実施しました。 全社統複合(品質・環境)マネジメントシステム ▼ 全社統複合マネジメントシステム組織(2012 年 4 月 1 日現在) 統合 MR 代表取締役執行役員副社長 内 部 監 査 チ ー ム 統合品質環境管理責任者 本社組織経営層 MR 社 管 営 理 長 業 本 東 北 支 静 岡 支 名 古 屋 支 大 阪 支 広 島 支 九 州 支 室 部 部 産 業 施 設 本 部 環境エンジニアリング本部 都 市 開 発 本 部 建 技 築 術 全社事務局 (品質環境部) 各支店経営層 MR 本 本 研 究 部 店 店 店 店 店 店 監査実施 第1回 7 月∼ 9 月 第2回 10 月∼ 2 月 対象部門 環境 重大な不適合 軽微な不適合 指導事項 93 0件 140 0件 10 件 34 件 233 0件 20 件 53 件 17 件 10 件 19 件 第1回 7 月∼ 9 月 93 0件 7件 第2回 12 月∼ 2 月 140 0件 6件 39 件 233 0件 13 件 56 件 計 ※不適合については、是正処置の手順に従い是正処置活動を実施しました。 外部監査の結果 作 業 所 所 品質 監査回数 計 ※ 全 社 品 質 環境委員会 対象 対象 監査の種類 品質 環境 品質第 12 回 環境第 10 回 複合審査 監査実施 2011/09/06 監査対象 本 社 ∼ 静 岡 支 店 2011/09/14 広 島 支 店 監査結果 環境:軽微な不適合 5 件 品質:指摘事項 1 件 首都圏事業統括室 ・首都圏建築事業部 (札幌支店) ・首都圏住宅事業部 ・横浜支店 土 木 本 部 継続的改善 作 業 所 作 業 所 ※ 最高経営層が実施する品質・環境マネ ジメントシステムの見直しへの報告事 項を審議し、改善の機会を検討する場 外部審査での指摘、マネジメントレビューでの改善指示、 年度ごとの全ての見直しを通じて、効率的なシステムへの 転換と品質・環境に対する取り組みテーマの効果向上を図 り、より良いシステムになるよう努めています。 ISO9001&14001 認証取得状況 ISO9001 は、 1997 年 8 月に本社、 9 月にプレハブ事業部 (現: 首都圏住宅事業部)が認証取得し、1998 年 12 月には全支 日常管理での取り組み 店で取得を完了しました。ISO14001 は、 2000 年 10 月に本社、 作業所では、着工時の「施工計画」立案の過程で、品質・ ならびに土木本部が認証取得し、2002 年 3 月には全支店で 環境の重要課題に目標を定めて取り組んでいます。また、 取得を完了しました。2005 年 10 月には全社統複合マネジ 日常的に品質管理を行い、定期的に、また必要に応じて、 メントシステムとして全社拡大審査を受審し、同年 12 月 1 騒音、振動、粉塵、法規制順守などの監視測定を行ってい 日に認証を取得しています。 ます。問題が発生した場合には、速やかに、適切な是正処 認証取得サイト 登録番号 審査機関 取 得:1997 年 8 月 1 日 品質 全 社 拡 大:2005 年 12 月 1 日 安藤建設 株式会社 環境 登 録 日 第 5 回更新:2012 年 8 月 1 日 取 得:2000 年 10 月1日 全 社 拡 大:2005 年 12 月1日 RQ0112 一般財団法人 建材試験 センター RE0148 第 4 回更新:2012 年 10 月1日(予定) ※ISO の登録内容については、一般財団法人建材試験センターのホームページをご参照ください。 http://www.jtccm.or.jp/ 置を行っています。 内勤部署も、各部において品質・環境の日常管理を行う とともに、年度目標を設定し、取り組んでいます。 特に 2011 年度は、品質においては作業所と相互連携し、 品質に関する記録と現場の整合性を確認する深度を深める ことに重点を置き、環境では法規制の特定・順守の取り組み を関連の管理部門で特定し、上記のことが守られていること を「施工方針会議」で確認することに注力しました。 11 ANDO CSR 報告書 2012 お客様のために 品質管理・向上への取り組み 安藤建設は「お得意様の身になって考え計画し施工する」を社是とし、 高品質の建造物をお客様や社会に提供することを最重要課題であると考えています。 品質管理・向上への取り組み 品質基本方針 安藤建設は、2005 年から支店ごとの品質及び環境マネ ジメントシステムを各々全社統合し、さらに品質と環境を 複合させた「統複合システム」として、企画、設計、施工、 トシステムを運用しています。 安藤建設は、企業理念「新たな価値を創造し顧客に 貢献する」に基づき、『顧客満足の向上と信頼関係の 強化』を目指し、顧客の要求事項に適正に対応し、 お客様のために アフターサービスの各段階で業務と一体化したマネジメン 品質・コスト・安全・サービスの全てにおいて顧客 満足を実現する建設活動を推進する。 品質マネジメントシステムの概要 本支店関連部門 プロセス 作業所 建造物の価値の向上を 上位方針を反映した目標を各部門で設定 目指して 顧 客 関 連 プ ロ セ ス 顧客要求事項の明確化、把握、技術提案 取締役専務執行役員建築本部長 ▼ ▼ 注文内容の伝達、供給者評価、選定、製品検査 ▼ ▼ 積算、要求事項のレビュー、伝達 遠藤 茂樹 ▼ 設計の計画、実施、レビュー、検証、妥当性確認 設計プロセス 購買プロセス ▼ 品質方針管理 プ ロ セ ス ▼ 受注伝達内容確認 施工方針立案 参 画 図面検討 施工方針会議 工 程 内 検 査・試 験 引渡し説明 工事完成報告会 参画、技術支援、社内検査 PCa 部 材 製 造 プ ロ セ ス PCa 業務支援 測 定・分 析・ 改善プロセス 各プロセスの監視・測定、内部監査、 クレーム対応、マネジメントレビュー 資源運用管理 プ ロ セ ス 高品質の建設物を作るための資源(人的資源、資機材(物的資源) インフラ、作業環境)の提供 ▼ ▼ 施工プロセス ▼ ▼ 責任者 の声 参 画 当社は品質マネジメントシステムと環境マネジメントシ ステムを複合し、全社統複合マネジメントシステムとして、 企画・設計・施工・サービスの全ての事業活動の各段階で、 業務と一体化し運用しております。 当社の基本的使命は、安全で安心してご使用頂ける建造 物を提供することであり、更に顧客満足の向上を図るため、 高品質な建造物を追求し、営業・設計・施工・保全の各段階で、 品質と付加価値を高める活動を推進しております。 また、全社員に品質基本方針・品質方針の周知を図ると 安藤建設の品質マネジメントシステムは、顧客の要求事 項など社外からの諸条件を踏まえ、各プロセスの中で、 PLAN - DO - CHECK - ACTION( PDCA )のサイクルを回し、 さらに各プロセスが相互に関連し、システム全体を大きな PDCA として運用しています。 ともに、品質マネジメントシステムをより実践的に活用し、 見直し・継続的改善に努めるとともに、統複合マネジメン トシステムが社会との約束を果たすための仕組みであるこ とを常に意識しながら、全社を挙げて高品質で環境にやさ しい建造物の提供を目指してまいります。 ▲ クレーム情報のデータベース化と品質向上への活用 安全で快適に暮らせる建造物をお客様にご提供するために、引渡し後にお客様からいただ くご意見を大切にしています。各支店に CS 推進関連部署を設置し、お客様からの相談・申 し出・クレームなどに迅速に対応するため『対応進 表』を用いて受付から完了までを一環 して管理しています。 当社では、これらの情報を分析・分類してデータベース化し、再発防止対策とともに社内 ネットワーク上で共有しています。全社で水平展開することにより、改善活動に全社一丸と なって取り組み、品質確保と向上につなげています。 クレーム事例をもとにした再発防止対策の水平展開 ANDO CSR 報告書 2012 12 お客様のために 建設技術の研究開発 安藤建設は、安全で快適に暮らせる建造物を実現する建設技術の研鑽を続けています。 既存建物耐震補強構法−KG(Key Grid)構法ー 【 施工手順 】 KG 構法は、重要な社会資本である学校や住宅等のストッ ク建築物の耐震補強のために、 『もっとスマートに、確実に』 をテーマとして当社と業務提携を行っている東亜建設工業と 共同で開発した、ピン接合形式の外付けフレームによる補強 構法です。 ■ 構法概要 当構法は RC 造の建物を対象とし、既存建物の柱梁接合部 に各種制震装置(KG デバイス)を内蔵した鉄骨造の補強フ ■ 実施例 レーム(KG フレーム)を新開発のピン装置(KG ピン)を介 宮城県で施工したマンションの耐震補強工事では、今回改 して接合する構法です。 良を行ったバルコニータイプによって KG 構法の補強を行い ました。 ■ 特長 このマンションは 2011 年の東北地方太平洋沖地震によっ 耐震補強構法にはさまざまなものがありますが、KG 構法 て雑壁などに損傷が生じたため、再度の大地震において損 は、ブレースを用いないため外観がすっきりしており、施工 傷を低減させることを目的として、耐震性能の高い制振補強 時の騒音・振動の大幅な低減、建物を使いながらの耐震補強、 構法である KG 構法が採用されました。住民の方々が居住さ 短い工期での施工が可能なことなどの優れた特長を有して れたままの施工でしたが、KG 構法のもつ「施工時の騒音・ います。 振動の大幅な低減が可能」という特長を活かして、2.5 ヶ月 という短工期でブレースなどの採光・通風をさえぎることの 無い耐震補強工事を行うことができました。 ※ 安藤建設では各種独自構法の開発・改良を行うことにより、 お客様と社会のニーズに応える建造物を提供し続けます。 KG構法概要図 学校寄宿舎での実施例 ■ 改良概要 当初は KG ピンの取り付け位置を柱梁接合部に限定してい たため、集合住宅の多くで採用されているバルコニー形式へ の対応ができませんでしたが、2011 年に構法の改良を行い、 バルコニー下に PC(プレストレストコンクリート造)の梁を 増設梁(模式図) 増設し、その先端に KG ピンを取り付ける方式を追加しまし た。これによって、これまで補強対象を学校校舎・病院など を主体としていた当構法を、その特長を損なうことなしに、 集合住宅を含む幅広い用途の建物に適用することが可能と なりました。 バルコニー付き集合住宅への適用 増設梁(施工状況) ※ 2008 年 8 月に財団法人ベターリビング(当時)の一般評定を取得 2011 年 12 月に一般財団法人ベターリビングの一般評定(変更)を取得 13 ANDO CSR 報告書 2012 協力会社とともに 安全衛生への取り組み 安藤建設は協力会社と一体になって災害ゼロを目指し、継続的な災害防止活動を展開しています。 安全衛生管理基本方針 2012 年度 スローガン 「人にやさしく」「環境を大切に」した安全衛生管理 見直そう! 慣れた作業の危険性 安全衛生管理システムに基づいた安全衛生管理 手順守って災害ゼロ 員会で、安全協力会通達事項の実施状況調査やリスクア 安全衛生教育 セスメントを取り込ん 安藤建設では、社員・協力会社それぞれを対象とした だ作業手順書の雛型作 成などをおこなってい 社員に対しては、毎年、作業所に勤務する社員に対し ます。労働災害防止に て「法知識の習得」 、 「災害事例によるケーススタディ」 寄与するとともに、自 等の教育を層別に実施しています。 主的な安全管理向上を 協力会社に対しては、随時、 「店社担当者教育」 、 「職長・ 目指しています。 協力会社とともに 安全衛生教育を行っています。 安全衛生協力会自主安全パトロール状況 安全衛生責任者教育」を実施しています。 安全成績 行事の開催 ▼ 度数率・強度率の推移 度数率(ANDO) 安藤建設では、毎年 6 月 2.0 に安全大会を開催し、安 1.95 ▲ 強度率(ANDO) 度数率(総合工事業) ▲ 強度率(総合工事業) 1.89 全週間を前に社員、協力 1.56 会 社ともに、安全意識の 1.5 1.328 高 揚、労 働 災 害 の 撲 滅、 1.09 安全衛生管理活動の積極 的な展開を図っています。 安全大会 毎年 9 月には労働衛生講習会を実施し、労働衛生週間 を前に健康と快適職場形成への意識喚起を図っています。 1.0 催し、年末・年始の工事が輻輳する時期に社員、協力会 社が一体になって、労働災害防止活動に取り組むことを 再確認しています。 1.069 0.85 0.61 0.5 0.34 ▲ ▲ また毎年 11 月には年末・年始災害防止総決起大会を開 ふくそう 1.00 0.33 0.0 2007 0.48 ▲ ▲ 0.31 0.01 ▲ 0.14 ▲ 0.01 0.41 ▲ 2008 2009 0.513 ▲ 0.21 0.06 ▲ 2010 2011 ▲ ※度数率:100 万延実労働時間あたりの労働災害による死傷者数をもって、災害発生の頻度を表したもの ※強度率:1,000 延実労働時間あたりの労働損失日数をもって、災害の重篤度を表したもの ※総合工事業平均: (出典)厚生労働省労働災害動向調査 安全協力会の活動 労働災害データの活用 安藤建設の工事に従事する協力会社で組織される安全 前年度に発生した災害データをもとに、災害の型や原 協力会は、協力会社の管理の向上を図るため、自主安全 因等を分析し、災害データのリスク評価を行って、当年 パトロールの実施(年 4 回)や安全大会などの行事運営 度の安全衛生管理計画へ反映しています。 協力のほか、調査研究部会・教育指導部会などの運営委 ANDO CSR 報告書 2012 14 協力会社とともに 技術・技能者の養成支援と協力会社取引の適正化 安藤建設は求める品質を提供するためにも、協力会社とともに発展していくことを目指しています。 優れた調達先を厳正かつ公平に、総合的な評価を実施し、相互信頼と健全な取引関係を構築しています。 購買取引を行う取引先の事務処理の合理化と経費削減を 上級職長教育受講への支援 図っています。当社は CI-NET LiteS に準拠した EDI システム 安藤建設は安全協力会と一体となって、法定職長教育を を利用し、取引先とインターネットを介した購買業務での見 修了した職長が技能のレベルアップを図るための上級職長 積依頼・回答・確定注文・注文請けのデータ交換を行ってい 教育を受講する際に、教育支援として受講費の一部を負担し ます。EDI 導入により、これまでの業務時間を大幅に短縮で ています。 きるほか、オンラインでデータ交換ができるため、移動・連 近年の熟年労働者の大量退職などから、労働災害防止対 絡の時間を削減することができます。 策の不徹底や安全衛生管理水準の低下が懸念される状況の 業界標準システムであるため、当社はもとより CI-NET 対 中、優秀な職長が高い生産性を実現し、 「良いものを、早く、 応の他の建設会社との取引にも利用できます。また、協力会 安全に」施工できるように、安藤建設は上級職長の養成を推 社が EDI を導入する際に、当社はさまざまなフォローアップ 進しています。 を行っています。 適正処理研究会 安藤建設は、産業廃棄物中間処理業者 8 社とともに、建設 工事に伴い副次的に発生する産業廃棄物の適正処理の徹底、 リサイクルの推進、作業所へのサービス向上と中間処理業者 間 のチームワーク形 成 など を目的とした 研 究 会 を 2005 年から運営しています。年 4 回の研究会開催のほか、 作 業 所 に お け る 適 正 処 理 の 資 料 作 成 や 中 間 処 理 施 設・ 最終処分場の合同見学会などを開催し、適切な管理・処理を 行うとともに、廃棄物の減量化と資源の有効利用拡大に積極 的に取り組んでいます。 調達基本方針 1.グロ−バル調達 購買取引の対象を広く求め、市場ニ−ズを満足させ る最適な品質とコストでグロ−バルに調達します。 2.公平、透明な取引先の選定 取引先の選定にあたっては、次の項目について厳正 かつ公平に、総合的な評価を実施し、公平で透明な 購買活動を推進します。 (1)技術力(製造技術、開発技術等) (2)管理力(納期管理、品質管理、労務管理等) (3)経営力(財務状況、信用状況等) (4)価格競争力(コスト提案力、設備、許認可取得状況、 立地条件等) 産業廃棄物処理施設見学会 EDI:電子商取引 安藤建設は、取引先への EDI 導入を薦めており、当社との 15 ANDO CSR 報告書 2012 (5)サ−ビス(情報提供力、協力性等) 3.パートナーシップの構築 取引先との相互信頼に基づき、健全な取引関係を維 持し、より良いパートナーシップを構築します。 株主・投資家への責任 株主・投資家のみなさまとのコミュニケーション 安藤建設は株主・投資家のみなさまからの信頼と期待に応えるために、 適時・適切な情報開示とコミュニケーション活動を展開し、経営の透明性を高めています。 また、当社事業の概要や財務データなどを提供する冊子・ 情報開示の推進 安藤建設は開かれた企業として投資機会を促進するため に、ディスクロージャーポリシーを定め、投資家のみなさま に公平・迅速かつ正確で広範囲な情報開示に努めています。 ファイルを作成し、ホームページにも掲載しています。 第 94 期 報 告 書 2011 平成 22 年 4 月 1 日から平成 23年 3 月 31 日まで AUDITED FINANCIAL 国内や海外の機関投資家、個人投資家など、多岐にわたる STATEMENTS MARCH 31, FACT BOOK 2010-2011 2011 投資家のみなさまに対して、 さまざまな方法で情報を提供し、 経営の透明性を高めています。 株主総会 報告書・中間報告書 株主向け報告書: 年 2 回発行 安藤建設の定時株主総会は、毎年 6 月下旬に東京都港 ファクトブック 財務諸表および主な経営指 標等における過去 5 年間の 推移をグラフやコメントを 使用して記載:年 1 回発行 アニュアルレポート(英文) 英文の年次報告書: 年 1 回発行 区の本社で開催しています。当日出席されなかった株主 に、一早く決議結果をお知らせするために、総会終了後 株主・投資家への責任 すみやかに当社ホームページに決議通知を掲載していま す。 第 94 回定時株主総会 IR ツールによる情報開示 安藤建設では決算発表に際して、東京証券取引所の開示 基準に基づき、TDnet に決算短信をファイリングすると同時 当社ホームページ IR 情報:随時更新 http://www.ando-corp.co.jp/ir/financial.html に、当社ホームページの「IR 情報」にも掲載しています。 この他にも、法定開示基準の遵守はもちろんのこと、有価 証券上場規程に該当しない場合でも、投資判断に関わると考 えられる開示可能な情報を積極的に発信することにより、当 社の経営状況や事業活動状況を十分にご理解いただき、適 正な企業価値評価を得ることを目指しています。 ANDO CSR 報告書 2012 16 社員とともに 職場環境向上への取り組み 安藤建設は社員が長期にわたり、安心して力を発揮できるように、 公平・公正な人事制度、人材育成制度、職場環境づくりを進めています。 人権問題に対する取り組み ■ キャリアアップ支援 毎年定期的に社員の自己申告によるモラルサーベイと勤 安藤建設は、コンプライアンス行動基準において「人権の 務に関する希望調査を行い、その結果を定期人事異動等に 尊重」を明記し、具体的には採用活動や社員の処遇などにお よる社員のキャリアアップに有効に活用しています。また、 いて差別を禁止しています。また新入社員導入研修において 社内公開制の求人システムとして「社内公募制度」を導入し、 人権教育研修を実施し、基本的人権の尊重を啓発していま 高い自己成長意欲を有する社員に対して自己実現機会の提 す。 供を行っています。同時に、戦略的分野として将来に向けて 人材育成の必要がある職種に対しても社内公募制を適用し、 人材ニーズに柔軟に対応できる体制を整えています。 人材育成制度 ■ 研修制度 ■ 免許・資格取得支援制度 安藤建設の研修制度は、社員の職務遂行能力の発展段階 安藤建設が「専門家集団」として高い技術力を維持してい に応じたマネジメント能力の向上を目的とする「階層別研修」 くためには、社員の免許・資格取得率の維持向上が不可欠で と、各職種に求められる専門能力の向上を目指す「職種別実 あり、 「学習支援」と「費用支援」の 2 つの側面から、必要資 務研修」に大別されます。階層別研修は社内職能資格制度と 格の取得支援制度を設けて リンクして新入社員研修より始まり昇格時研修、昇格アセス います。特に、技術士や一 メント研修として運用され、社員の「ゼネラリストとしての 級建築士などの重要資格に 成長」 を目指します。職種別実務研修は、 専門家集団として 「全 ついては、積極的な費用援 社員スペシャリスト」を目指す当社の人材育成策の一翼を 担っています。 研修 S-3 G-3 S-2 G-2 S-1 G-1 M-3 M-2 M-1 J-2 M-3 研修 一級建築士試験対策講習会 職種別実務研修 業務上必要となる知識・技術の向上をはかります 建築系 土木系 若手所長教育 若手所長教育 設備系 営業系・管理系 評価者研修 M-2 研修 (6年目・8年目・10年目) (5年目) 若手社員教育 入社 4 年目研修 (3年目) 新入社員フォロー研修 中堅社員教育 中堅社員教育 (4年目) ローテーション教育 若手社員教育 (2年目) (2年目) 人事評価制度 安藤建設は、 「安藤型成果主義の実現」を人事基本方針に (6∼7年目) 中堅社員教育 M-1 研修 J-1 実施し、取得率の向上を目 指しています。 階層別研修 職種を問わず、各階層ごとに必要 なマネジメント能力の向上をはか ります 資格 助と綿密な受験対策研修を (5年目) 若手社員教育 若手・中堅研修 (3年目) ローテーション教育 掲げ、成果主義が単なる結果主義に陥ることなく、社員が生 き生きとして働き、目標として設定した成果を達成すること によって、仕事を通じて自己実現を実感できる会社を目指し 新入社員実務研修 ています。 新入社員マンツーマン教育 新入社員導入研修 人事評価制度としての「チャレンジ制度」は「目標管理」 の手法を基本として、上司と話し合って決めた業務目標につ いて社員がどのように取り組み、目標を達成したかを評価す る制度であり、会社と個人の業績向上と社員の大きな成長を 目指しています。 入社 4年目研修 17 ANDO CSR 報告書 2012 M-2研修 社員の健康管理への取り組み 程・懲戒規程に「会社はセクハラに対して厳格な対応を行う」 旨を明記しています。 安藤建設では、社員の健康は会社の財産と考え、社員の 本社および各支店内にセクハラ問題相談窓口を新設し、 健康維持施策に取り組んでいます。具体的には、定期健康 相談受け付け訓練を受けた窓口担当者を配置して社員から 診断の受診率および再検査の受診率を高める取り組みや産 の相談に備えています。 業医による検査結果データの個別チェックを行い、病気の 早期発見、早期治療に繋げています。また、体の健康だけ ではなく「心の健康づくり」にも力を入れています。社員 ワーク・ライフ・バランスへの取り組み と家族全員が利用できる外部専門機関のカウンセリング 安藤建設では、2010 年度に次世代育成支援対策推進法 サービスを提供しており、メンタルヘルス不全に陥った社 に基づく第 3 回行動計画を策定し、 「くるみんマーク」※ 取 員については、精神科専門医との面談により各人の回復状 得を目指して取り組んでいる中、育児休業取得者は年々増 況に合わせた職場復帰プログラムを準備する体制を整えて 加しており、2011 年度は当社では初めて男性が育児休業 います。 ※ を取得しました。また、介護休業については従前より制度 の拡充に努めており、法定を大きく上回る休業可能日数を セクシュアル・ハラスメント防止への取り組み 安藤建設では「セクシュアル・ハラスメント防止基準」 設定して、今後増加するであろう社員からの取得要請に備 えています。 ※厚生労働省より子育て支援に積極的な企業に与えられる認定証 を定めて社内に周知すると同時に、社員就業規則の服務規 でした。 「このお礼は仕事でお返ししよう!」という気持ちで、 社員の声 社員とともに 育児休業取得男性第一号 休業中は育児に専念させていただきました。 3 週間はとても貴重な経験となりました。一番嬉しかったのは、息 子がハイハイを始める瞬間に立ち会えたことですね。息子と触れ合 首都圏建築事業部管理部 主任 う時間が増えた分、これまでの妻の苦労を痛感し、 「一人の人間が成 榊原 翼さん 長するのはこんなに大変なことなのか」とひしひしと感じました。 今後、育児休業を取得する方を支援したいですし、男性の取得第 当社で育児休業取得、男性第一号となった榊原さん。取得され 二号にも期待しています。育児休業にあたり、ご理解とご支援をい た経緯、感想等について伺いました。 ただいた関係部署の皆さん、そして妻と子どもに改めて感謝したい と思います。 私は 2011 年 7 月 1 日より 3 週間の育児休業を取得しました。以 前から「育児に参加したい」という気持ちが強かったので、子ども が産まれる前から育児休業を取得したいと考えていました。また、 育児休業を取得した当時は社長室人事企画部に所属しており、上司 からの勧めもあり取得することができました。取得した 7 月は比較 的業務が落ち着いていたこと、また現在の部署への異動が決まって いたこともあり、休業取得に良いタイミングだったと思います。業 務面だけでなく、精神的にも休業しやすい環境を部署の皆さんが 作って助けて下さったことで仕事を休むことへの不安はありません ご家族と ANDO CSR 報告書 2012 18 時短への取り組み 労働時間短縮は建設業のかかえる大きな課題であり、安 藤建設もその例外ではありません。当社では時短政策の中 ▼ 女性の就労状況 社 員 数 全 体 女 性 社 員 数 女性社員比率 2009 年度 1,697 名 127 名 7.5% 2010 年度 1,639 名 121 名 7.4% 2011 年度 1,393 名 110 名 7.9% 核組織として「中央時短推進委員会」を設置し、時短政策 の基本方針と基本対策を定めています。具体的には、「作 業所業務の徹底した見直しによって業務時間を短縮する」、 高齢者の再雇用 「ゴールデンウィーク、夏期休業、年末年始休業等の長期 安藤建設は、定年年齢到達者の一部再雇用制度を運用し 休業時に年次有給休暇を集中取得する(年間 8 日)」、「作 てきましたが、2006 年 4 月の高年齢者雇用安定法施行に 業所異動発令時にリフレッシュのための特別休暇(連続 ともない、一定水準以上のスキルやノウハウを備えた社員 10 日間)を付与する」、 「アニバーサリー休暇(本人・配偶者・ を再雇用する社員再雇用制度を導入しています。豊富な経 子女の誕生日、子女の入学式・卒業式・その他の記念日) 験をもつベテラン社員の能力を定年後も有効に活用し、当 による年次有給休暇取得推進」、 「全社統一ノー残業デー(年 社が蓄積した高い技術力を次世代に継承していくための大 間 6 日)」等の諸施策を実施しています。 きな力としています。 また、やむを得ず一定時間以上の時間外勤務をした社員 ▼ 定年退職者の再雇用状況 については、産業医による健康診断を受診させるなど、健 康管理への対応も実施しています。 定年退職者数 再 雇 用 者 数 再 雇 用 率 2009 年度 2010 年度 2011 年度 45 名 22 名 25 名 63 名 71.4% 57 名 38.6% 55 名 45.5% 適正な雇用形態に向けた取り組み 採用時の雇用形態の枠を超えて、より高いパフォーマン 障がい者雇用の推進 スを発揮する社員に対して、オープンエントリーによる登 安藤建設では、障がいを持つ方も健常者と同様に正社員 用制度(一般職から総合職、地域限定総合職への登用)を を前提とした採用を行っています。 「障がいのためにできな 設け、職域の拡大や給与等の処遇の向上を図っています。 い」部分に目を向けるのではなく、 「障がいがあってもできる」 ことに焦点を当てて人材を活用することにより、社員が誇り 女性の活躍 とやりがいを持って働ける職場の提供を目指しています。 ※ 障がい者雇用率 1.56%(2012 年 5 月 1 日時点) 中長期的に労働人口が減少する中、安藤建設では社員を 最も重要な経営資源と考え、性別を問わず人材の活用に力 を入れて取り組んでいます。中でも、 「女性社員の職域拡大」 は人材活用の最重点課題であり、女性社員の総合職、エリ ア総合職(地域限定総合職)採用を積極的に進め、かつて は「男の職場」と言われた建設業特有の職場体質からの脱 皮を推進しています。 特に 2011 年度は、男性社員のみで構成されていた「建 築施工管理職」において、女性2名を総合職として新卒入 社に繋げました。女性が活躍できる環境を整備するととも に、今後も継続的な女性建築施工管理職の採用を目指して います。 19 ANDO CSR 報告書 2012 労使間のコミュニケーション 安藤建設は職員組合との間にユニオンショップ協定を締 結しており、 管理職を除くすべての社員が職員組合に加入し、 組合組織率は 70%を超えてい ます。労使相互の円滑な意志疎 通を図るために常設の労使協議 会を設置し、春闘等の賃金交渉 だけでなく、人事制度全般にわ たる協議を広く行っています。 労使協議会 周囲の方々に感謝 土木本部設計部 主任 田幡恵理子さん 土木技術職で活躍されている田幡さん。 担当されている業務内容等について伺いました。 私は入社時に土木本部技術部に配属さ れ、官庁工事の土木構造物や下水道の設 現在は、打ち合わせ等で社内外問わず 多くの方々と仕事をする機会が増え、皆 計業務を担当しました。2009 年 4 月に設 さんの仕事に対する情熱や意欲に日々と 画提案(宅地造成等) 、開発許可申請、建 いものを作ろう」という目標に向かって、 計部に異動し、現在は主にお客様への企 築連携物件などを担当しています。仕事 てもよい刺激を受けています。また「い いろんな職種の方々と、皆で一丸となっ をするうえで常に心がけていることは、 て取り組んでいます。 「お客様に満足していただけるものを提供 仕事が一段落した時には、スポーツジ 必ずしもお客様が希望されるプランに沿 しんでいます。これまで仕事を続けて来 要望に近く、よりご満足いただけるよう げです。技術的なことはもちろん、精神 すること」 です。都市計画法や条例により、 ムで泳いで汗を流すなど、気分転換も楽 えない場合もありますが、できる限りご ることができたのは、周囲の方々のおか なプランをご提供するようにしています。 的にもさまざまな場面で支えていただき 宅地造成の仕事は、生活する方の基盤を ました。今後さらに専門性を高め、知識 するため、細心の注意を払って業務に取 なった皆さんに恩返しをしていきたいと 作るもの。安全で快適な生活環境を提供 すが、それ以上のやりがいがあります。 社員とともに り組んでいます。もちろん重責もありま や技術を習得していくことで、お世話に 思います。 現場の皆さんと ANDO CSR 報告書 2012 20 地域社会とともに 社会貢献活動 安藤建設は、建設事業を通じた社会貢献のほか、良き企業市民として、教育支援、地域活動、共生活動など、 社会貢献活動を展開しています。 ■ 中学校で出前授業を開催 神奈川県小田原市立泉中学校での出前授業 神奈川県小田原市立泉中学校での活動 東京都墨田区立寺島中学校での活動 「耐震補強技術∼地震の仕組みから補強技術まで∼」を 特別支援学級 25 名(1 ∼ 3 年生)を対象に「耐震ってな テーマに、生徒の皆さんが今後の進路を考えるための選択 んだろう?」をテーマに出前授業を行いました。 「耐震」の 授業を行いました。当日は、1 ∼ 3 年生までの 37 名が出席し、 言葉の成り立ち(耐える+震える)からアプローチし、模型 授業では地震がどのようにしておきるのか、緊急地震速報 を使って揺れる(震える)様子を説明しました。 のしくみ、東海・南東海(南海)地震がもし起きたら小田 グループ実習では、スポンジで組み上げたフレームを用い 原市はどうなるか、液状化が起こるしくみ、設計の仕事とは、 て、補強方法(耐える方法)を考えてもらい、グループ毎に 耐震補強とはなどをスライドと動画で説明しました。 発表してもらいました。発表のなかには、斬新な方法を提案 生徒さんより 東日本大震災でとても怖い思いをしたので、地震について勉強 しようと思い授業を受けました。しっかり対策をしたいと思い ました。 するグループもあり、発想の柔軟さに驚かされました。生徒 の皆さんも「耐震」に関しては大きな関心があるようで、熱 心に話を聞き、実習にも積極的に取り組んでいました。 ■ 一人暮らし老人等雪下ろし作業の実施 2012 年は例年になく豪雪となり、当社作業所がある青森 県中津軽郡西目屋村から除雪作業のボランティア支援要請 をいただき、一人暮らしの民家の屋根の除雪や家屋までの アクセス通路の除雪を行いました。民家への道路がとても 狭く、多くは人力で除雪を実施し、一部小型除雪機械にて 行いました。 除雪作業の様子 21 ANDO CSR 報告書 2012 ■「希望の車いす」の活動に参加 もかからないため 無償で届けるお手 「NPO 法人希望の車いす」は海外の多くの人々や子ども 伝いができます。 たちに車いすを贈ることを通し、その人々に自分で移動で これまでの実績と きる機会とより質の高い生活の希望とを与えることによっ て、一人でも多くの人々の生活を向上させたいという願い のもと、活動を行っています。 しては、タイへ合 計4台の車椅子を 輸送しました。 主な活動としては、日本国内各所で使われなくなって放 成田国際空港にて 車いすを輸送する社員 置されている車椅子を回収し、月に 5 回のクリーニングデ イに、幅広い年齢層の有志の方々が車椅子磨きや部品交換、 整備を行います。そして、新品同様に磨き上げられた車椅 子は、アジアやアフリカを中心に車椅子を必要とする方に 無償で提供されます。 国際本部が「希望の車いす」の活動に参加するようになっ たきっかけは、当団体のボランティアに参加していた当社 車椅子を受け取った方より 車いすをいただいて本当に嬉しく思います。これまでは松葉杖 を使っていましたが、すぐに腕が痛くなってしまい、長時間使 うことができませんでした。この車いすはとても使い心地がよ くて満足しています。 OB からの紹介でした。東南アジアとの行き来が多い国際本 車椅子のクリーニング活動に参加している社員より 部では、海外へ渡航する際に空港で車椅子を預かり、個人 車イスを欲しくても手に入れられない人口は 2000 万人いるそう の預け荷物として飛行機へ載せ、現地への輸送を行うとい うボランティア活動に積極的に参加しています。こうする ことで輸送費はかからず、また寄付品であることから関税 です。本当に小さな援助かもしれませんが、相手の人生が変わ るくらいの贈り物ができるという経験はしたことがないので、 本当にこの活動に関わることができて良かったです。 2011 年度の主な社会貢献活動 ■ 教育支援活動 ・大学・業界団体等への非常勤講師の派遣 ・大学・短期大学等からのインターンシップ受け入れ ・「仕事体感 1DAY インターンシップ」の開催 ・社会福祉法人主催のクリスマスパーティーにサンタクロースと ・「キッズデザイン協議会(内閣府認証 NPO)」への参画 ・全国各地での献血活動 ・「エコキャップ推進協会(内閣府認証 NPO)」へのペットボト ルキャップ提供 して参加 ・「横浜スマートコミュニティ」に参画 ■ 地域社会活動 ・「エコドライブマスター認定」「エコドライブマスター設置事業 ・「みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)」への参加 ・「福岡スマートハウスコンソーシアム」に参加 地域社会とともに (建設現場実習、内勤業務) ■ 共生社会活動 ・「チャレンジ 25」への参加 所認定」の取得 ・東京・芝浦の「芝浦まつり」への協力 ・仙台の「大崎八幡宮どんと祭」の「裸参り」への参加 ・なごや西の森づくり第 11 回植樹祭に参加 ・その他地域祭り・イベントへの参加・協力 ・事業所・作業所周辺の清掃活動 災害時における地域貢献活動 安藤建設は、直接または加盟している建設諸団体を通じ て、国や地方自治体と災害協定を締結しており、災害時の 要請に対して迅速に対応できる体制を整えています。 ■ 芸術・文化活動 ・トッパンホール主催のクラシックコンサートへの 特別協賛 ANDO CSR 報告書 2012 22 環境への取り組み 生物多様性への取り組み 2010 年に CSR の一環として制定した「生物多様性行動指針」に基づき、 生物多様性の保全とその持続可能な利用についての取り組みを推進しています。 モデル現場での自然環境の保全 ④ 環境パトロールの実施 生物多様性保全のモデル現場を定め、工事中および工事 来したオオタカやトウキョウサンショウウオの卵・幼生・ 後における自然環境の保全と回復を図っています。以下、 成体、モリアオガエルの卵等を観察し、工事が生息環境に モデル現場での取り組みをご紹介します。 影響を与えていないことを確認しました。 コンサルタントが実施する環境パトロールに同行し、飛 ① 社員・協力会社作業員への周知徹底 朝礼看板および現場事務所内に「保護動植物一覧(写真)」 を掲示し、周知徹底するとともに、工事エリア外への立ち 幼生 入りを禁止し、表土の踏み荒らしによる生息環境の悪化を 防止しています。 トウキョウサンショウウオ の卵 モリアオガエルの卵 成体 現場看板 生物多様性基本理念 現場事務所内 安藤建設は、生物多様性が生み出す自然の恵みに感 ② 重要な湿性・水生動植物の生息環境の保全 謝し、自然環境との調和を目指し、事業活動と一体 工事エリアに隣接する沢は、環境省および東京都が絶滅 危惧種、準絶滅危惧種に指定しているトウキョウサンショ ウウオやモリアオガエルなどの繁殖水域となっているた め、土砂流出防止柵・仮設 化した生物多様性への取り組みを全社で実施する 生物多様性行動指針 法面保護シート・仮設沈砂 池等を設置し、土砂や濁水 ① 事業活動を通し、生物多様性の保全と持続可能な の流出防止を徹底し、希少 利用に取り組む 動植物の生息環境を保全し ② 顧客・行政・地域社会等とのコミュニケーション ました。 をはかり、連携・協力に努める 仮設法面保護シート ③ 省エネルギー・省資源・3R(リデュース・リユース・ リサイクル)を継続的に推進し、建設事業に伴う ③ オオタカの保全 朝礼で適時注意喚起を行い、アイドリング停止の徹底や 荷台のあおり・バケットのたたき付けを禁止し、クレーン 未使用時にはアームを縮め、オオタカへの工事による影響 を回避・軽減しました。 23 ANDO CSR 報告書 2012 生物多様性への負荷低減をはかる ④ 生物多様性に寄与する環境技術開発に取り組み、 その成果を設計・施工等の建設事業に活用し環境配 慮を推進する ⑤ 生物多様性にかかわる知識・技術・法令等の教育 を行い、社員の理解を深める モニタリングを実施し、現在の生育状況を確認 ① 横浜在来種での法面緑化 横浜のマンション建設現場で、法面を横浜の在来種で緑 化しました。外来種に比べ発芽率は良くないといわれてい ますが、施工後 6 年が経ち、実生苗(種子が飛んできて発 芽した苗)が育ち、中高木が見られるようになっています。 ビオトープ ビオトープのメダカ 名古屋市立西部医療センターの屋上に 「ひだまりの丘」(ビオトープ)を施工 → このたび施工した西部医療センターは、名古屋市が進め る4大プロジェクトの1つ「クオリティライフ21城北」 法面緑化 の中核施設として位置づけられている病院です。その低層 ② 絶滅危惧種の移植に成功 部の屋上(2,500 ㎡)に、四季折々の花や小川のせせらぎ 川崎市の病院建設現場で、絶滅危惧種で移植が困難とさ を配置した「ひだまりの丘」を施工しました。この「ひだ れている「キンラン」を、移植先の環境整備等を行い移植 まりの丘」は入院患者さんや、病院を訪れる人たちの憩い に成功し、2 年目の今年も開花を確認しました。また、同 の場となっているほか、リハビリコースとしても利用され 時期に移植した多摩丘陵と周辺部のみに自生するタマノカ ています。 ンアオイ(多摩の寒葵:絶滅危惧種)の生育も確認してい ます。 病院低層部の屋上に「ひだまりの丘」を施工 キンラン タマノカンアオイ 「ひだまりの丘」全景 技術研究所の環境棟の屋上に、ビオトープの管理・運用 および質の向上に関する調査を行うために、実験用の薄層 せせらぎ 高木 環境への取り組み 技術研究所における屋上ビオトープ緑化試験の実施 ビオトープを設置しました。このビオトープには、メダカ、 巻貝、エビを放しています。基本的に粗放管理とし、水質 試験や生き物のモニタリングを行っています。 ANDO CSR 報告書 2012 24 環境への取り組み スマートコミュニティへの取り組み 安藤建設は、企業理念である「豊かな環境を創造し社会に貢献する」、「新たな価値を創造し顧客に貢献する」に 基づき、環境に優しく地域に根差した地産地消型の安心安全な社会の実現を目指し、スマートコミュニティへの 取り組みを強化しています。 スマートコミュニティ取り組み事例 < スマートセル BIM ウォークスルーモデル > ■ 南相馬市再生可能エネルギー導入マスタープラン構築事業 一 般 社 団 法 人 新 エ ネ ル ギ ー 導 入 促 進 協 議 会 に よ る 「2011 年度 スマートコミュニティ構想普及支援事業費補助 金」の採択を受け、福島県南相馬市との共同によりマスター プランの構築を進め、2012 年 3 月に成果報告書を提出し ました。 また、2011 年度では、コンソーシアム企業と共同によ り各種展示会、ならびに環境関連セミナーへ講師として参 ■ スマート(ECO)マンション提案 加し、広く社会の皆様へ当社の低環境負荷社会実現への取 り組みをご紹介しました。 スマートコミュニティ技術の集合住宅への展開として 「スマート(ECO)マンション」提案を構築しました。太 陽光発電などの再生可能エネルギーを取り込みつつ、シェ 展示会 アリングによる生活の質的向上や、安心・安全の実現を切 ● クリーン発電&スマートグリッドフェア り口とした、低炭素な住まい方の提案です。 ● SmartCityWeek2011 ● ET(EmbeddedTechnology )2011 ● ENEX2012/Smart Energy Japan2012 セミナー ● 福岡・横浜合同セミナー ● オランダ領事館共同セミナー ● SSK セミナー「横浜スマートコミュニティ」 ● 福岡・横浜合同セミナー in 福岡モーターショー ● SSK セミナー「スマートメータとスマートハウス」 ■ 横浜スマートコミュニティへの参画 スマートコミュニティへの取り組みの一環として、当社 は 2011 年 6 月に設立された「横浜スマートコミュニティ」 に参画しています。 「横浜スマートコミュニティ」は、再生 可能エネルギー、蓄電池、系統などの各電源が、中央から の指令に拠らず自律的に協調動作する非常にユニークな電 源制御システムを複数住戸と電気自動車へ適用すること で、エネルギーの相互融通を基盤とした、新たなライフス タイルやコミュニティの在り方を追求するコンソーシアム です。 2012 年度には横浜市の支援の元、エネルギー融通建築 のプロトタイプを建設する予定です。 25 ANDO CSR 報告書 2012 オランダ領事館共同セミナー 環境への取り組み 環境配慮設計への取り組み 安藤建設は、企業理念である「豊かな環境を創造し社会に貢献する」に基づき、計画段階から 「環境負荷の低減、省エネルギーなどの環境保全」に配慮した設計活動を行っています。 スマート(ECO) マンションの手法 ン共用室へ供給することで防災情報の収集や携帯電話の充 電も行えます。 当社が提案するスマート(ECO)マンションは、実証実 験段階ではなく、現在利用可能な技術に限定し、かつ、先 進的で居住者にとって魅力あるシステムをパッケージ化し ました。 ■ 住戸用『見える化』システム マンション生活の情報プラットフォームとして、太陽光 発電や暮しの工夫が「見える化」でき、楽しみながら効果 的に節電できます。インターホンや家電との連携で、出先 ■ 住戸専有部用太陽光発電システム マンション居住者でも、戸建住戸のように、直接創エネ ルギーの魅力を享受できるよう、共用部用ではなく各住戸 から確認・操作ができます。また、特売品情報やマンショ ン BBS などの地域コミュニティ情報配信サービスとも連携 が可能です。 専用の太陽電池を設置するシステムです。 設計実績例 2012 年春に竣工した当社設計物件において、下記の環 境配慮設計項目を実施し、入居者や利用者に快適な空間を 提供しています。 太陽光パネルイメージ(出典:JX 日鉱日石エネルギー株式会社) ■ 暮らしを潤す屋上庭園 ヒートアイランド対策となる屋上緑化。さまざまに趣向 ■ ネットワーク型 EV(電気自動車)充電システム をこらした複数配置により、住まう人の目を愉しませる屋 自宅や出先から充電スタンドの空き状況を確認できるほ 上庭園としました。また、セットバック屋根に降る雨水は、 か、利用履歴が記録され、公平な課金が行える、充電設備 一部集水され、かん水に利用しています。 共有における諸問題を解決するシステムです。 ■ 電動アシスト自転車シェアリングシステム 便利でありながら少々高価な電動アシスト自転車も、 シェアリングで手軽に利用できます。自宅や出先から自転 車空き状況を確認できます。無人で 24 時間 365 日利用で きるシステムです。 蝶を誘う植栽により生態観察を愉しむ仕掛け ■ カーシェアリング(マンション専用レンタカー) ■ ファサードデザインのポイントとして壁面緑化を活用 かな暮らしを実現できます。まるで自分の自動車のように 安らぎを提供します。 視野に飛び込む緑を増やすことで、都市の景観に潤いと 手軽に利用することができるだけでなく、駐車場運営費の 赤字問題解決にも貢献します。 環境への取り組み 所有から共有へ、資産を使う時だけ専有することで、豊 屋上緑化全景 ■ 共用部用非常電源システム(無瞬断式蓄電池) 停電時は無瞬断で蓄電池放電へ切替、太陽光発電では電力 を賄えない夜間などの停電に威力を発揮します。マンショ ファサードデザイン 最新手法による壁面緑化 ANDO CSR 報告書 2012 26 環境への取り組み 環境技術の研究開発と PCa 化 PCa 工法は、LCC 低減に貢献できる工法であり、200 年住宅の実現のためにも、大きく期待されています。 安藤建設は、積極的に、単に自社物件への PCa 部材の採用や PCa 技術開発にとどまることなく、建設業界全体に 対しての PCa 工法の技術指導や部材供給、海外調達を含めた業界全体における生産供給体制を構築しています。 環境技術の研究開発 大きく向上しています。適切な混和材を選択することにより、 各種汚染物質を吸着できる建材開発の可能性があることが分か 安藤建設の技術研究所では、社会のニーズに対応した研 りました。 外への技術支援・成果の普及を進めています。研究所内に て開発を進めていきたいと考えています。 究開発活動や研究機関・学会との技術交流を通じて、社内 今後さらに検討を進め、人に優しい住環境に適した建材とし 整備されている環境実験棟 では、最先端クリーンルーム PCa 化 実験が可能な実験用クリーン 安藤建設は、昭和 40 年代初頭から PCa(プレキャストコ ルーム、電磁シールドルーム ンクリート)建築の先駆者として、PCa 工法の研究・開発に を備えており、受託研究にも 対応しています。 環境実験棟 努めています。当社は建物の企画・設 設計 計から PCa 部材の生産・施工および 付帯サービスに至るトータルシステム 改質材を用いた土壁の室内汚染物質の吸着性能に関する実験 土壁は、古来一般的な工法として、各種建築物に使用されて きました。天然素材を使用する土壁は、自然に還元しやすく、 繰り返し再利用することができます。天然素材のみで作られた 土壁は、有害物質を放散しにくく、調湿作用にも優れ、建物の 使い手に安らぎをもたらす材料とも言えます。 本研究は、土壁の改質材として天然由来の資源からなる混和 を採用し、お客様の建設計画をお手 伝いしています。 研究開発 施工 製造 PCa 工法は、躯体業者不足による労務作業の低減、および サイクル工程による工期短縮、作業のシステム化における品 質確保等が挙げられます。また、環境における資源低減処置 材料を加えることにより、強度性状、施工性、調湿性能、VOC として PC 工場では鋼製型枠を使用することで南洋木材の削 土壁の新たな用途の開発を目指し、金沢工業大学環境・建築学 枠の転用ができ、環境にもやさしい工法です。 吸着などの機能の付与、外観の変化など各種性状の向上により、 部の浦研究室と共同で行ったものです。 減から CO2 排出量の抑制につながり、また、現場としても型 本実験では、土壁による、室内汚染物質の吸着性能を改善す るため、土壁に各種混和材を加え、ホルムアルデヒド、トルエン、 アンモニアの 3 種類の化学物質の吸着性能を測定しました。 トルエン濃度の変化 くん炭 トルエン濃度︵㎎ / ︶ 竹炭 PCa 工事(全景) ■ PCa 工法による環境への貢献 m³ 貝灰 消石灰 時間 珪藻土 A 珪藻土 B 実験の結果、土壁自体にはかなり大きな化学物質吸着性能が あることが測定され、また、各種混和材を加えることにより、さ らに化学物質の吸着性能が向上することが測定されました。 特に、トルエンについては、混和剤の種類により大きく吸着 性能が変わっており、竹炭、くん炭を加えることで吸着性能が 2011 年度に当社のプレハブ工場で生産した PCa 部材の生 産量は、コンクリート量で 5,041.6 ㎥となりました。在来工 法と比較した場合の環境貢献度は表のとおりです。 効果(貢献度) ※1 項 目 南洋材使用量の低減 産業 廃 棄 物排出量の削減 CO2 発 生 量 の 削 減 騒 粉 音 塵 の の 発 発 生 生 ※1:下記資料に基づき、当社 ANDO CSR 報告書 2012 対在来工法 ※2 南洋材の使用量 38 ㎥削減 80%削減 CO2 発 生 量 6.76kg−c 削減 28%削減 粉塵の発生総量 2.1 ㎥削減 廃棄物の排出量 騒音の発生量 38t削減 189kdB-h 削減 42%削減 51%削減 34%削減 PC 工場のコンクリート打設量をすべて WR−PC 工法に換算したもの。 ※2:社団法人プレハブ建築協会 27 PCa 工事(PCa 設置状況) PCa 工法環境性能ガイドによる。 環境への取り組み 環境事業への取り組み 安藤建設は環境保全、環境負荷低減を目指し、実証実験、保有技術、施工実績等を活かして さまざまな環境関連分野へのビジネスに取り組んでいます。 風力発電分野 土壌汚染対策分野 ■ 地点開発 一定規模以上の土地の形質変更時に届出が必要という法 律の施行による調査契機が増えて一年が経ち、また水質汚 風力発電事業の今後取り組む地点開発を全国で進めてい 濁防止法の改正による地下水汚染や土壌汚染の未然防止の ます。現在の候補地として14箇所の風況調査等の事前調査、 機運もあり、工場のリニューアルや改修時での土壌汚染対 地域への説明等を実施しています。2012 年 7 月から「電気 応が増加してきました。 事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別 安藤建設においても、工場の解体や改修時におけるお客 措置法」 (固定価格買取制度)が施行され、より一層風力発 様からの土壌汚染対応の相談や提案件数が増加しました。 電事業への取り組みが活発になることが予想されます。今 そして、土壌汚染調査や土壌汚染修復工事をご下命いただ 後も、地球温暖化効果ガス削減、地域に貢献できる風力発 き、土壌汚染対策法や各地方自治体独自の条例対応を確実 電事業の推進とお客様への事業参加のご提案を積極的に進 に実施して、担当行政との協議・折衝を進めて土壌汚染対 めていきます。 応を完了させています。 また、福島第一原子力発電所事故による放射能汚染対応 にも積極的に取り組み、被災した地方自治体に放射能汚染 ■ 建設工事:掛川風力発電所 の除染ロードマップを提案していくことにより、当該自治 風力発電所の建設においては、2011 年 10 月に静岡県掛 体における生活圏除染業務委託の JV 構成員として工事を受 川市に遠州掛川風力発電所が完成しました。年間発電量 注し、被災地の復興を目指し除染業務にも従事しています。 34,000MWh(エネルコン社製 2,000kW×8 基)一般家庭 の約 9,500 世帯分の年間消費電力量になります。 当地は、遠州難沿いの御前崎遠州 県立自然公園内に位 省エネ対策分野 置することから、工事中は希少動植物に影響を及ぼさない 省エネ関連では、東日本大震災と原発事故による電力不 配慮、隣接する市のグラウンド、グラウンドゴルフ場等の 足での計画停電や節電対策の対応により、お客様から省エ 施設との調整を実施し完成しました。また、工事中には、 ネ対策の相談や提案物件が増加しました。 地域住民の皆様への風車見学会の開催、グローバルウイン 安藤建設は、引き続き多種多様な省エネ関連の技術を保 ドデイ(世界風車の日)イベントの開催が行われました。 有している企業と連携して、建物の窓や屋根の遮熱・断熱 浜岡原子力発電所から西に中部電力株式会社の風車と合 対策、照明の省エネ、太陽光発電設置提案等、お客様のニー わせ 19 基の風車が「遠州の空っ風」を受けて運転してい ズに合った省エネ提案をタイムリーに実施しています。 ます。 このほか、2011 年 6 月に開始した省エネ措置調査・定期 風車見学会 窓ガラス 省エネガラスコート塗布状況 環境への取り組み 報告代行サービスを提供しています。 太陽光パネル縦使い ANDO CSR 報告書 2012 28 環境活動データ 環境基本方針 安藤建設は、企業理念「豊かな環境を創造し社会に貢献する」に基づき、 『地球環境保全と環境負荷削減』を目指し、環境保全 に関連する法規制の順守と環境保全活動を通じて社会との信頼関係を築き、持続可能な社会づくりに貢献する。 事業にあたっては、環境マネジメントシステムに基づき、事業活動より発生する環境影響を認識するとともに、温暖化防止な らびに資源の循環・有効活用に対する取り組みを継続的に改善し、汚染の予防に努める。 2011 年度マテリアルフロー 安藤建設は資源・エネルギー投入量と環境負荷物質排出量を定期的に監視・測定し、総合的・効率的な環境負荷低減活動に活用しています。 資材・エネルギー投入量 INPUT 建設活動 投入資材(主要資材) ・生コンクリート ・鉄 骨 ・鉄 筋(電炉鉄筋) ・合 板 技 399千㎥ 19千t 71千t 153万㎡ 企 発 設 建設廃棄物 ・最終廃棄量 (・最終廃棄率) (・リサイクル率) 20,816t (6.5%) (93.5%) 建 設 21.9kg/㎡ CO2 排出量 ※4 施工段階 43,201 t CO2 合 計 44,010 t CO2 809 t CO2 廃棄段階(運搬) ▲ ▲ 207k㍑ 1,566.8万kW ・ガソリン 155k㍑ ・都市ガス 0.8千㎥ 258千㎥ 14,052k㍑ ・水 道 320,162t ・総排出原単位(建築) 「省エネの建築主の判断基 準」からのCO₂削減量 2,700 t CO2削減 17千㎥ 764千㎥ 203千㎡ 5千t 353千㎥ ・総建設廃棄量 計 設計段階のCO₂削減量 建設段階の投入エネルギー※2 ・電力 ・灯油 ・軽油 画 開 建設活動 ※3 グリーン調達 ※1 ・高炉コンクリート ・再生砕石 ・代替型枠 ・再生アスコン ・建設発生土 術 OUTPUT 環境負荷物質排出量 安藤建設の事業活動 フロン回収量 5.75t ・フロン オフィス活動 ・電 力 455.0万kW ・軽 油 10k㍑ ・ガソリン 138.5k㍑ 改 ・都市ガス 18千㎥ 21千㎥ ・水 道 ・コピー用紙 45.1t 修 オフィス活動 2,082 t CO2 CO2排出量 解 体 ・ 廃 棄 ※1:グリーン調達の各数量はサンプリング調査からの全社推定値を算出したものです。 ※2:電力・灯油・軽油の CO2 排出換算係数は、経団連指示値を使用しています。 ガソリン・都市ガス・水道の CO2 排出換算係数は「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令三条」 (平成 18 年 3 月24日一部改正)に規定する方法および係数を使用しています。 ※3:設計段階の CO2 削減量は、社団法人建築業協会(BCS)の設計段階の運用時 CO2 削減量の算出方法に基づいています。 ※4:建設活動の施工段階 CO2 排出量は、建設段階の投入エネルギーを CO2 に換算したものです。 ▼ 建設活動(施工段階)のCO₂ 排出量 使用量 2010 年度 11,979 千 kW 軽 油 8,846 千㍑ 灯 油 ガソリン 都市ガス 水 道 L P G 合 計 原 単 位 142千㍑ 4,876t 15,668 千 kW 23,355t 14,052千㍑ 357t 118 千㍑ 272t 3.6 千㎥ 77t 285 千㎥ 165t 2.5 千㎥ 15 ― 29,118t (t CO2/ 億円) 使用量 19.95 CO 排出量 5,797t 155千㍑ 386t 36,381t 207 千㍑ 479t 0.8 千㎥ 2t 258 千㎥ 1.2 千㎥ 28.30 2,095t 32t 使用量 4,550 千 kW 10.4 千㍑ CO 排出量 1,684t 27t ガソリン 94 千㍑ 217t 138.5千㍑ 320t 水 道 20.0 千㎥ 11t 21.2千㎥ 12t 都市ガス 12千㎥ ANDO CSR 報告書 2012 2,381t 18.1千㎥ ― 39t 2,082t 30000 20000 10000 0 145,398 130,383 38,508 86,545 27,196 (20.9%)78,634 (26.5%) 88,013 94,002 (72.1%)51,749 (60.5%)58,853 2007 192,077 174,549 183,018 (81.8%) 2008 86,457 (27.8%) 198,524 (61.4%) 131,211 206,993 215,364 (69.2%) 49,223 2009 2010 104,305 2011 ■ 単品 ■ 汚泥 ■ 混廃 232 37,137 (0.6%) 24,510 (66.0%) 216 (1.4%) 15,545 3,343 (21.5%) 12,395 (33.4%) 2007 735 (3.8%) 104 (0.6%) 11,986 (77.1%) 168 (1.1%) 2008 15,946 19,514 5,397 (27.7%) 15,674 (98.3%) 2009 55 (0.6%) 8,863 459 13,381 (68.5%)(5.2%) 8,349 (94.2%) 2010 2011 ▼ 廃棄物総排出原単位 目標 土木 ― 26t 40000 建築 合 計 29 12千㍑ CO 排出量 2011 年度 6,726 223,772 (3.0%) 34,028 (15.2%) 18,877 (13.0%) 9,185 (7.0%) 116,307 (36.0%) <土木> 重量ベース ︵t︶ 軽 油 5,147 千 kW 100000 50000 2010 年度 電 力 150000 0 43,201t (t CO2/ 億円) 250000 200000 (3.0%) (2.6%) 300000 50000 7t ― ■ 単品 ■ 汚泥 ■ 混廃 ■ 新築 ・ 改修 ■ 解体 323,288 9,477 311,298 8,456 350000 149t ▼ オフィスのCO₂ 排出量 使用量 <建築> 重量ベース ︵t︶ 電 力 CO 排出量 ▼ 建設廃棄物の総排出量と割合 2011 年度 目標 実績 実績 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 17.4kg/ ㎡ 16.4kg/ ㎡ 17.8kg/ ㎡ 18.8kg/ ㎡ 21.9kg/ ㎡ 17.5kg/ ㎡ ー 11,294kg/5百万円 17.5kg/ ㎡ ー 16,436kg/5百万円 17.0kg/ ㎡ ー 17.5kg/ ㎡ ー 17.5kg/ ㎡ ー 14,273kg/5百万円 20,398kg/5 百 万 20,154kg/5 百 万 ▼ リサイクル率経年変化表 ■ コンクリート塊 ■ アス・コン塊 ■ 建設発生木材 地球温暖化防止への取り組み ■ 環境配慮設計 98 2006 年度から CASBEE※を採用し、環境配慮設計に注力し ています。 ※建築物総合環境性能評価システム 住宅・業務系建物 平均BEE値 1.20 2011年度 生産・物流系建物 3 1.31 1.21 20 10 26 1.22 1.31 1.275 1.21 1.200 1.16 1.15 1.08 1.12 0.975 0.900 1.21 6 件 数 ■ 住宅・業務系 ■ 生産・物流系 ■ 全体 1.350 (BEE値) 1.050 7 0.92 ▼ BEE 値経年変化表 1.125 全 体 件 数 平均BEE値 件 数 平均BEE値 1.02 1.21 1.17 99.3 99.0 98.8 98.0 2007 2008 2009 1.05 2011 積極的なグリーン調達に努めています。 電 炉 生 鉄 58,246 ㎥ 筋 別 率 リサイクル率 分 別品目数 2010 年度 標 実 目 72%以上 58.7% 82%以上 82.0% 17%以下 5∼ 24品目 代 生 替 砕 5∼ 24品目 型 枠 17,000 ㎥ 23,654 ㎥ 764,000 ㎥ 1,542 t 5,000t 63,575 ㎡ 再生加熱アスファルト 81.2 58.2 60.2 2011 年度 標 実 目 72%以上 17%以下 82%以上 5∼ 24品目 49.9% 績 18.5% 77.4% 5∼ 24品目 ■ 分別率 ■ リサイクル率 82.1 82.0 77.4 80 67.4 70 58.7 49.9 50 40 2007 2008 2009 2010 2011 71,000 t 8,985 ㎥ 石 81.9 績 18.0% (%) 353,000 ㎥ 23,700 t 高 炉 コ ン ク リ ート 再 推定全社数量 サンプリング数量(92 作業所) 土 2011 化」を展開し、活動しています。 60 ▼ 2011 年度のサンプリング作業所および全社(推定)の 調達実績 発 2010 廃棄率の目標値を設定する「標準化されたゼロエミッション 90 2005 年度から 78 品目の「グリーン調達リスト」を活用し、 設 96.0 各作業所の諸条件に基づいて、分別品目数、分別率、最終 最終廃棄率 ■ グリーン調達 主 な 品 目 99.8 ■ 建設現場のゼロエミッション化への取り組み ▼ 分別・リサイクル率経年変化表 建 99.8 96.9 92 分 2010 99.8 94 1.20 2009 99.7 99.9 ▼ 建築(新築完成工事) 1.13 2008 99.9 94.6 1.22 0.92 2007 99.2 95.7 96 90 ▼実施設計(DRⅢ)終了時の評価結果 2010 年度 (%) 100 有害・化学物質への取り組み 203,000 ㎡ ■ フロンの管理 2007 年 10 月に改正された「フロン回収・破壊法」に則り、 管理を行っています。建物解体、改修工事時には、フロンを 建設副産物削減とリサイクルへの取り組み 使用している業務用冷凍空調機器を事前に確認し、フロン類 ■ 特定建設資材廃棄物のリサイクル率目標と実績 しています。 の引渡し委託などを行程管理票で管理するなど、適切に回収 建設リサイクル法の特定建設資材廃棄物 3 品目について、 各年度毎のリサイクル率の向上を目指して目標を設定し、取 り組んでいます。 ア ス・コ ン 塊 建設発生木材 目 2010 年度 受 託 件 数 重 ▼建築・土木完成工事 コンクリート塊 ▼ フロン回収受託状況 2010 年度 99.0% 99.0% 95.0% 標 実 99.8% 99.9% 96.9% 績 目 2011 年度 99.0% 99.0% 95.0% 標 実 99.8% 99.8% 96.0% 量 19 件 2,334.9kg 2011年度 22 件 5,753.0kg ■ PCB(ポリ塩化ビフェニル)の適正保管 績 自社で使用していた PCB を含む高圧コンデンサ 50 台、蛍 光灯安定器 163 台を日本環境安全事業株式会社(JESCO) や無 害化処理認定施設などで処理されるまで、当社の機材センター において適正に保管しています。 ANDO CSR 報告書 2012 30 環境会計 安藤建設では企業の環境保全に関する投資や経費、その効果などを「環境会計」として集計しています。 ■ 環境保全コスト 費 用(百万円) 取 り 組 み 内 容 分 類 1. 事 業 エ リ ア 内 コ ス ト 1) 公 害 防 止 コ ス ト ・仮設工事を対象とした公害防止対策のためのコスト 2) 地 球 環 境 保 全 コ ス ト ・地球温暖化防止および省エネルギー / オゾン層破壊防止のコスト (大気汚染 / 水質汚濁 / 土壌汚染 / 騒音・振動 / 地盤沈下防止) 産業廃棄物・ 一般廃棄物の処理・処分等のコスト 小 計 2. 上・下 流 コ ス ト ・環境物品等を提供するためのコスト 3. 管 理 活 動 コ ス ト ・環境マネジメントシステムの運用および人件費 ・廃棄物適性処理のための費用 ・社員および協力会社への環境教育に費やしたコスト ・環境保全に資する製品等の研究開発コストおよび人件費 ・地域支援、環境関連基金及び寄付等のコスト 合 計 ■ 環境保全効果 15,946t 建 設 廃 棄 物排出量(土 木) 二 酸 化 炭 素 排出量(施 工) 19,514t 29,549t (20.04) 29,118t (19.95) 9,073百万円 4,231百万円 2,381t 1,782t 21百万円 グリーン 調 達(事 務 用品) ■ 判断指標 ( 環境保全コスト / 完成工事高比率) 2009年度 2010年度 2011年度 209,266 147,414 145,938 152,707 11,859 5.67 7,099 4.82 ■ 施工 CO2 原単位経年変化表 原単位(CO2-t/ 億円) 11,433 7.83 14,583 9.55 20.78 20.68 20.45 20.03 20.28 20.04 20.21 19.98 19.74 19.95 2007 2008 ■ 環境効率 4,821百万円 8.4 百万円 50 225 14,583 3.7%減 対 2010 年度比 54.6%減 対 2010 年度比 12.6%減 原単位対 2010 年度比 41.9%増 13.9% 増(サンプリング推定値) 44.0% 減 調査の基本事項 1. 集計範囲:本社および全支店を対象とし、海外は対象外です。 2. 集計期間:2011年 4 月1日∼ 2012 年 3 月31日で、発生額で算出しています。 また、有価証券報告書に反映される財務会計との関連付けは行っていませ 3. 集計方法:施工 CO2 調査以外は、JV を含めたサンプ リング調査結果を全 4. 環境保全コスト: ① 公害防止コストおよび地球環境保全コスト:作業所における仮設工事、 本社ビルの設備機器等の公害防止対策コストを算出しています。 2009 2010 2011 2012 ( 完成工事高 /CO2 排出総量(施工 + オフィス) ) 項 目 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2,303 1,782 2,381 2,082 施工 CO2 排出量(t) 42,356 小 44,659 31,331 31,499 45,283 4,689 4,705 4,633 3,372 オフィス CO2 排出量(t) 計 29,549 29,118 43,201 完 成 工 事 高(千円) 209,266,000 147,414,000 145,938,000 152,707,000 境 効 率(千円) 施 工 原 単 位(t/ 億円) 31 2,082t 対 2010 年度比 28 ② 管理活動および研究活動コスト:人件費を算入しています。 14 環 28 2011年度サンプリング件数 建築:64 件 土木:9 件 26 10 35 社換算しています。 28.30 18 12,619 ん。 ■ 目標原単位 ■ 実施原単位 30 22 8,863t 43,201t (28.30) 15百万円 2008年度 2011年度 311,298t 323,288t 223,772t 建 設 廃 棄 物排出量(建 築) 率 ( % ) 9,026 11,433 2010 年度 2009 年度 流 二酸化炭素排出量(オフィス) 果 グリーン 調 達(資 材・材 料) 比 1,634 79 数量・金額 ( )内は排出量原単位(tCO ₂ / 億円) 項 目 完 成 工 事 高(百万円) 664 2,254 25 ・自然破壊修復 / 環境損傷引当金 / 環境保全に関する保証金など 6. 環 境 損 傷 コ ス ト 投入コスト(百万円) 29 14 ・事業所および作業所周辺の美化と緑化対策コスト 5. 社 会 活 動 コ ス ト 上・下 効 940 ・環境情報の開示および環境広告等のコスト 4. 研 究 活 動 コ ス ト 事業エリア 内 効 果 1,042 1,187 ・環境負荷監視コスト(騒音・振動・水質・大気等) 分 類 2011年度 25 ・資源の効率的利用 / 産業廃棄物・一般廃棄物のリサイクル等 / 3) 資 源 循 環 コ ス ト 2010 年度 ANDO CSR 報告書 2012 20.24 20.04 19.95 28.30 5. 環境保全効果:資材・材料等のグリーン調達は、サンプリングした件数 分のコストを算出しています。 6. P29、31 に記載した CO 2 排出量の算出に使用した電力の換算係数は、2011 2011年度からは、 年度以前は0.407kg CO2 /kWhを固定して使用しています。 電力と軽油については各々経団連指示値 0.37kg CO2 /kWh および 2.589kg CO2/L を使用しています。その他は平成 15 年環境省:温室効果ガス排出量 算定方法ガイドラインを引用しています。 ■ 2011 年度の主な完成工事 組織図 (2012 年 7 月 1 日現在) 監査部 秘書室 社 栗東トレーニング・センター厩舎改築(第 6・7・8 期)工事(滋賀県) サンクタス千葉ニュータウン中央新築工事(千葉県) 経 営 戦 略 会 議 イオン大和ショッピングセンター新築工事(神奈川県) 株 主 総 会 取 締 役 会 社 長 室 経営企画部 人事企画部 情報企画部 法務部 管 理 本 部 総務部 経理部 営 業 本 部 営業情報企画部 営業部 総合評価対策部 営業事務部 PFI・ PFI・PPP推進部 産 業 施 設 本 部 営業部 産業建築部 環境エンジニアリング本部 エンジニアリング部 ング部 新エネルギー関連部 環境技術営業部 都 市 開 発 本 部 第二事業開発部 開発企画部 第一事業開発部 管理部 事 業 統 括 本 部 事業企画部 建 築 本 部 建築企画部 品質管理部 品質環境部 技術部 LCA部 企画設計部 第一設計部 第二設計部 第三設計部 第四設計部 構造設計部 設備設計部 土 木 本 部 営業部 工事部 設計部 工務部 技術部 管理部 国 際 本 部 営業部 工事部 管理部 長 監 査 役 会 監 査 役 室 産業設備部 技術研究所 労務安全部 東京大学(駒場 1)理想の教育棟新営工事(東京都) 首都圏事業統括室 安全管理部 積算部 工務部 購買部 設備部 首都圏建築事業部 首都圏標準組織 首都圏住宅事業部 横浜支店 金沢警察署新築工事(神奈川県) 札 幌 支 東 北 支 静 岡 支 名 古 屋 支 大 阪 支 広 島 支 九 州 支 店 店 店 店 店 店 店 営業部 工事部 CS推進部 住宅企画積算部 PC推進部 管理部 管理部 支店標準組織 営業部 設計部 積算部 購買部 工事部 工務部 安全部 品質環境部 管理部 千葉大学(西千葉)付属図書館新営その他工事(千葉県) ANDO CSR 報告書 2012 32 東京都港区芝浦 3-12-8 〒108-8544 TEL(03)3457-0111( 大代表 ) ホームページ http://www.ando-corp.co.jp/ e-mail [email protected]
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