エース損害保険株式会社 事例紹介 代理店システム再構築の自動車保険に SVF を採用 容易な操作性と高いメンテナンス性で PDF 帳票の改変を迅速化 既存システムとのシームレスな連携 業務の効率化による顧客サービスの向上をはかる 代理店システムの再構築で 業務効率化と顧客サービス向上 情報システム本部 システム開発部 部長 塚本 英俊氏(写真左) グループ・リーダー 吉川 彰氏(写真右) エース損害保険株式会社 設立:1996 年 1月 26 日 (日本法人化) 所在地:東京都目黒区 事業内容:エース保険は、斬新な発想 とエース・グループのグローバルなネッ トワークをもとに、個人から法人まで 幅広く革新的な損害保険商品を提 供しています。 日本市場における実績は、前身企業 を含め 90 年以上におよび、外資系 損害保険会社として最長の歴史を誇 ります。生損保業界初で ISO9001 認証(認証範囲:損害サービス部門) を取得し、S&P 社保険財務力格付 け「AA −」 (2011年 7月現在)の評 価を受けています。 URL: http://www.ace-insurance.co.jp/ 斬新な発想とエース・グループのグローバルなネ ットワークをもとに、 「選ばれる保険会社」を目指 すエース損害保険(以下、エース保険) 。日本市場 では、前身企業を含め、90 年以上にわたる実績が あり、外資系損害保険会社として最長の歴史を誇 っている。 その実績を生かし、自動車保険や医療保険、火 災および地震保険、旅行保険など、個人および企 業の顧客ニーズに応える保険商品やサービスの紹 介から的確なアドバイスによる問題解決まで、顧 客のニーズと満足を重視した世界水準の商品とサ ービスを提供している。 エース保険では業務の効率化と顧客サービスの 向上を目的に、代理店システムを再構築することを 決定。そのための帳票システム基盤として SVF を 採用した。 SVF で自動車保険用の 代理店システムを再構築 エース保険の代理店では、スタンドアロン型の 代理店システムを導入していた。この代理店システ ムは、自動車保険の見積もり、申し込み、変更、計 上など、一連の自動車保険販売業務を支援するも の。しかし、スタンドアロン型のシステムであったた めに、いくつかの問題を抱えていた。 情報システム本部 システム開発部 グループ・リ ーダーの吉川 彰氏は、次のように語る。 「年に何度 かシステムや帳票の改訂があるのですが、そのたび に変更モジュールのCDを作成し、代理店に配布し なければなりませんでした。また代理店側では、受 け取った CD でシステムを更新しなければならず、 更新の確認といったサポートも必要でした。こうし 導入背景 ●代理店システムの再構築 ●保険法や営業ニーズへの 迅速な帳票対応 ●帳票対応の作業負荷やメンテナンス コストの軽減 導入ポイント た作業の負荷やコストを軽減したいと考えていまし た」 スタンドアロン型のシステムでは、代理店に設置 されている PC に各種情報のデータが蓄積される ため、保険会社でのデータの集中管理が行えなか った。そのため、保険商品の改訂があった場合に は、それに応じたシステムの改変や帳票レイアウト の変更などクライアント PC ごとに対応するため 作業負荷が発生していた。また保険法が改正され た際には、契約書の文言に関して、保険会社が認 識できるだけではなく、契約者にとっても分かりや すい表現にすることが求められていた。このとき、 分かりやすいフォントやサイズを使うようにという 指針も金融庁から発表されている。 吉川氏は、 「特に見積書に関しては、顧客のニー ズによって代理店が提出する内容が変化します。 そのため法的なレギュレーションだけではなく、各 部門や営業店からの変更の依頼もあります。こうし た変更にあわせて帳票を柔軟に変更しなければな りませんでした」と話す。 これらの課題を解決できる仕組みとして、新しい 代理店システムは Web アプリケーションで開発す る方針を決定。帳票出力においても Web 対応の プリンティングソリューションが必要だった。吉川 氏は、 「新しい代理店システムにより、事務作業を 効率化し、顧客満足度を向上させることを目指しま した」と話している。 帳票イメージを PDF 化して ブラウザ表示や帳票に出力 エース保険では、2008 年ごろから Web 対応の プリンティングソリューションの検討を開始し、数 社のソリューションを比較検討した結果、既存のア プリケーションとシームレスに接続できる機能を評 価して SVF の採用を決定した。その後、2009 年 導入効果 ● Web 対応の帳票ソリューション ●容易な操作性 ●フォントやサイズの変更が容易 ●高いメンテナンス性 ●既存アプリとのシームレスな連携 ●柔軟な帳票開発環境 エース損害保険株式会社 2011年 5月にトライア よりシステム開発を開始し、 ルユーザーでの試験利用をスタート。2011年 6 月 事例紹介 さらに塚本氏は、 「以前は、帳票を作成するロジ ックが、アプリケーションに組み込まれていたため に代理店数店でパイロット適用をスタートした。さ に、帳票を更改するためにはプログラムを修正しな らに 2011年 7月より、本格的な代理店への展開 ければなりませんでした。今回、帳票システムを別 を開始し、まずは 25 店舗の代理店に導入。現在、 コンポーネントとしてアプリケーションから切り出 150 店舗程度のペースで代理店展開を行ってい しているので、柔軟な対応が可能になりました」と る。 話している。 「e-FACE」というコードネームで呼ばれている新 自動車保険以外でも しい代理店システムは、保険商品の見積もり、申し SVF を採用する計画 込み、変更、計上などの一連のフロント業務を担う 契約管理システムと顧客管理システムで構成され ている。SVF は、契約管理システムにおける保険 塚本氏は、今後の展開について次のように語る。 商品の見積書、 申込書、変更承認請求書などの帳 「現在、SVF を導入しているのは自動車保険だけ 票作成に利用されている。 です。しかし自動車保険だけでも、約 100 種類の SVF の採用を決めた理由を吉川氏は、 「フォント 帳票を SVF で作成しています。今後は、ほかの保 やサイズなどの変更が容易な点を評価しました。 険の見積書や申込書などを印刷するための契約管 また細かなレイアウト変更も、帳票のイメージを確 理システムでも、SVF を採用していく計画です」 認しながら行えるので便利です」と話す。 さらに新しい代理店システムでは、 保険商品の申 込書や見積書、変更承認請求書、解約などを、印刷 イメージのままで画面上に表示しなければならな かった。吉川氏は、 「帳票イメージをPDF 化して表 示し、印刷が必要な場合にはプリンターから出力 できる SVF は最適なソリューションでした」 と話し ている。 導入製品 SVFX-Designer ひとつのデザイナーで多様なジャンル の帳票様式に共通して利用でき、オー プンで固有の環境に制約されない帳 票システム開発ツール SVF for PDF PDF 帳票を出力するだけでなく、本格 的な業務で求められる効率的な文書 管 理 機 能を加えた付 加 価 値の高い PDF を生成するソフトウェア SVF Connect SUITE Standard クラスタ構成や別筐体で Java プログ ラムが動作するアプリケーションサー バーと帳票サーバーを構成するシステ ム上でサーバー間連携をはかるモジュ ール 操作性とメンテナンス性を エンジニアも高く評価 SVF を導入した効果を吉川氏は、次のように語 る。 「SVF は、比較的容易に操作できるので、帳票 開発において特に苦労はありませんでした。また、 これまでにも大きな問題も発生しておらず、トライ アルにおいて、帳票に対する指摘コメントも特にあ りませんでした。また、スタンドアロン型のシステム では、帳票の描画に時間がかかっていましたが、 SVF ではレスポンスも問題ありません。 」 また、情報システム本部 システム開発部 部長 の塚本 英俊氏は、 「SVF の導入は、開発側のメリ ットが大きかったと思っています。特にメンテナン ス性が高いので、状況の変化に迅速に帳票を対応 できます。エンジニアも非常に使いやすいと高く評 価しています」と話している。 ■システム構成 API 通信イメージ Client Web Server Browser PDF 要求 HTTP Server AP Server 契約管理 Application Package Reporting API API (SVF) SVF Connect SUITE Standard DB Server ■システム構成 DBMS rsapp schema SVF Server SVF for PDF [ 本社 ]TEL: 03-5962-7300[ 大阪オフィス ]TEL: 06-6225-7481[ 名古屋オフィス ]TEL: 052-218-9520[ 福岡オフィス]TEL: 092-419-2480[ 仙台オフィス ]TEL: 022-217-8081 本リーフレットに掲載した会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。掲載内容は 2011 年 10 月現在のものです。 CA0079B1403
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