“うるおい成分” 明治ポリグルタミン酸

お口の“うるおい成分”
明治ポリグルタミン酸
ドライマウス
対策
口腔ケア
素材
うるおい
感
しっとり
感
唾液分泌促進作用
Ver. 2
ポリグルタミン酸とは
● 納豆の糸引き物質の主成分
● グルタミン酸のみで構成される水溶性高分子
● 分子内に多数のカルボキシル基が存在
● 親水性が高く、電離するとマイナスに帯電
アミノ酸の一種 「グルタミン酸」
約7,000個
(分子量:約100万)
ポリグルタミン酸の構造式
γ-グルタミル結合
これまでの用途
従来、石鹸や化粧水、エアコン用塗料、ビニールハウス、水質改良材な
どに利用されてきた。
食品への用途開発
ライオン株式会社との共同研究
唾液分泌促進作用
平成16年11月に国際特許を出願、平成22年11月登録査定。
「唾液分泌促進剤並びにこれを配合した口腔用組成物及び食品組成物」
特許第4632048号
唾液のはたらき
唾液 には 水 にはない “重要な働き”が あります
唾液の働き
食物の消化作用
抗菌・抗ウイルス作用
歯の保護作用
歯の再石灰化作用
粘膜を保護・修復作用
など
重要な働きをもつ「唾液」が
何らかの影響で出にくくなる症状を・・・
ドライマウス
(口腔乾燥症)
ドライマウスの症状
ドライマウスの症状
軽症
重症
口の中のねばつき
強い口臭
パサついて食べ物が
飲み込みにくい
舌表面のひび割れ
歯垢の増加
舌の痛みで食事が
摂れない
口 臭
しゃべりづらい
など
など
ドライマウスの原因
老化現象
ドライマウ
ス
潜在患者
800万人
以上
【共同研究】ライオン株式会社
ポリグルタミン酸の
唾液分泌促進作用
唾液分泌促進作用の評価方法
クエン酸の効果
ポリグルタミン酸の効果
その他の生理作用
唾液分泌促進作用の評価法
「吐出し法」
口腔内に分泌される唾液を容器に吐き出し、
その重量を測定する方法
生理食塩水
20ml
各試験溶液
分泌された
唾液量を測定
30秒間
で
うがい
(5分毎・30分間)
20ml
唾液分泌促進率(%)=
―
×100
データの精度確認
生理食塩水によるブランク実験
累積唾液量(g)
8
1回目生理食塩水
6
4
2回目生理食塩水
2
0
0
10
20
30
時 間(分)
同じようなパターンで唾液が分泌されることが確認できます
クエン酸の効果
クエン酸
累積唾液量(g)
12
促進率 131%
1%溶液
12
10
10
8
8
即効性はあるが、
5分後は効果なし
6
4
促進率 0%
0.1%溶液
ほとんど効果なし
6
4
生理食塩水
2
生理食塩水
2
0
0
0
10
20
時 間(分)
30
0
10
20
時 間(分)
味が刺激的であるため、用途が制限される
30
ポリグルタミン酸の効果
ポリグルタミン酸
累積唾液量(g)
12
1%溶液
10
促進率78%
12
0.1%溶液
促進率50%
10
持続的な効果
8
8
6
6
4
4
生理食塩水
2
低濃度でも
効果あり
生理食塩水
2
0
0
0
10
20
時 間(分)
30
0
10
20
時 間(分)
30
Na塩とCa塩の唾液分泌に及ぼす影響
ポリグルタミン酸Ca
ポリグルタミン酸Na
9.0
8.0
8.0
PGA-Na
生理食塩水
7.0
6.0
6.0
累積唾液量(g)
累積唾液量(g)
7.0
5.0
4.0
3.0
5.0
4.0
3.0
2.0
2.0
1.0
1.0
0.0
0
PGA-Ca
生理食塩水
効果なし
0.0
5
10
15
20
時間(分)
25
30
0
5
10
15
時間(分)
20
25
30
唾液分泌にはポリグルタミン酸塩の解離状態の影響が示唆された。
ポリグルタミン酸の
ポリグルタミン酸の
食品分野への応用
機能性菓子への応用
スポーツ飲料等への応用
介護食品への応用
機能性菓子への応用
熱安定性に優れた「ポリグルタミン酸」
ひと味違った
機能性菓子
キャンディ・ガム・グミ
つるつる タブレットなど うるおい
食感
感
「口臭予防」商品なども考えられます
スポーツ飲料等への応用
水溶性の高い「ポリグルタミン酸」
口の渇きを
うるおい飲料
うるおす飲料
スポーツドリンク
など
運動時に
ドライマウス
対策
介護食品への応用
高齢化社会に応える「ポリグルタミン酸」
嚥下・介護食品
生活の質
の向上
おかゆやゼリー
レトルトパック製品
など
ドライマウス
対策
ポリグルタミン酸の
ポリグルタミン酸の
品質規格と安全性
明治ポリグルタミン酸の品質規格
明治ポリグルタミン酸の安全性
ポリグルタミン酸の規格
●明治ポリグルタミン酸の品質規格は、食品添加物公定書(第8版)
で定められており、当社素材はその要求を満たしている。
含量(固形分換算)
70%以上
重金属
20ppm以下
鉛
10ppm以下
砒素(As2O3として)
一般生菌
分子量
4ppm以下
3,000/g以下
60~150万
(一部抜粋)
ポリグルタミン酸の安全性
●急性毒性試験:最大無作用量>5,000mg/kg(ラット)
Sprague-Dawley に単回経口投与し、毒性を検討
●反復毒性試験:無毒性量>1,000mg/kg(ラット)
Sprague-Dawley に28日間反復経口投与し、毒性を検討
●復帰突然変異試験:陰性
Salmonella typhimurium TA-100 他を用いた復帰変異原性試験を
実施
まとめ
●ライオン㈱と共同して、ポリグルタミン酸に唾液分泌促進作用を見出し、平成22年
に特許登録を受けた。
●ドライマウスの潜在患者は、800万人以上と言われている。
●ポリグルタミン酸は生理食塩水と比べて唾液分泌を促し、効果は持続的であった。
●ポリグルタミン酸の唾液分泌作用は分子量による差は見られない。
●ポリグルタミン酸のCa塩には効果がなかったことから、塩の解離状態の影響
が示唆される。
●キャンデー、スポーツ飲料、洗口液、濡れティッシュなどへの利用が広がっていお
り、介護分野への応用が期待されている。