排水設備の設計基準 - www1.securev.jp

排水設備の設計基準
平成 24 年4月
盛岡市上下水道局
目
第1章
次
基本的事項
1.適用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.宅地内排水設備の分類
2
・・・・・・・・・・・・・・
2
3.設計図の凡例
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
4.設計図の縮尺
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
5.設計図記入値の単位及び端数処理
・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
6.設計図の作成
7.設計図例
第2章
屋外排水設備
1.排水管
2.ます
第3章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
屋内排水設備
1.排水系統の分類
2.排水管の管径
3.トラップ
4.排水槽
第4章
・・・・・・・・・・・・・・・・・13
・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
阻集器の設計
1.設置上の留意点
・・・・・・・・・・・・・・・・・20
2.阻集器の種類
・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
3.阻集器の選定
・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
第5章
合流区域内における雨水排水管の設計
1.公設汚水ますへの接続経路
・・・・・・・・・・・・29
2.雨水排水管の設計手順
・・・・・・・・・・・・・・29
3.雨水排水管の管径決定
・・・・・・・・・・・・・・30
第6章
ディスポーザ排水処理システムの取扱い
1.対象となるシステム
2.書類申請
・・・・・・・・・・・・・・・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
参考資料
盛岡市公共下水道に設置する物件に関する技術基準
-1-
・・・36
第1章
基本的事項
1.適用
本書は、盛岡市における宅地内排水設備の設計に適用するものとし、私道排水設備をは
じめとして本書に特別の定めのないものは、「下水道排水設備指針と解説(社団法人日本
下水道協会発行)」によるものとする。
2.宅地内排水設備の分類
宅地内排水設備は使用箇所により次のとおり分類される。
(1)屋内排水設備
汚水については屋内に設けられる衛生器具等から汚水ますに至るまでの排水設備
をいい、建物外壁から屋外排水設備のますまでの間(原則1m以内とする)の管も
これに含める。雨水についてはルーフドレン、雨どいから雨水ます又は屋外の排水
管に至るまでの排水設備をいう。
(2)屋外排水設備
汚水ます及び雨水ます又は屋外に設ける排水管から公共下水道等(公設ます、道
路側溝、その他)に至るまでの排水設備をいう。
3.設計図の凡例
名
称
記
号
名
称
公共下水道管
新設排水管(赤)
公共下水道マンホール
既設排水管(黒)
敷地境界線
撤去排水管(黒)
公設ます
コンクリート製
ます
汚水ます
ドロップます
◎
内径×深
通
○
内径×深
新設雨水管(青)
○
内 径 ×流 入 深 ( 段 差 )
防臭ます
内径×流入深(泥 だ め 深 さ)
取入ます
内径×流入深(泥 だ め 深 さ)
雨水ます
□内径×流入深(泥 だ め 深 さ)
硬質塩化ビニ
ル製ます
インバートます
インバートます段差付
号
管(赤)
既設雨水管(黒)
撤去雨水管(黒)
○
排水管径-ます内径×深
○
排水管径-ます内径×流入深(段差)
トラップます
ドロップます
気
記
排水管径-ます内径×深
○
排水管径-ます内径×流入深(段差)
※ドロ ッ プ ます 、防臭ます、取入ます、雨水ます及びインバ ー トま す段 差 付について
は、流入深を記載し、泥だめ深さもしくは段差を()書きで併記する。
※硬質塩化ビニル製ますに防護蓋を使用する場合は、「防護蓋付」と表示すること。
-2-
※
接 続 部 が 滝 落 し と な る 場 合 は 、上 流 側 排 水 管 の 延 長 等 に 落 差 を( )書 き で 併 記 す る
こと。
例 : VUφ 100
L = 3.0m , S = 2.0% , ( h = 0.5m )
4. 設 計 図 の 縮 尺
位
置
図
1/ 3,000以 上
平
面
図
1/ 200以 上
縦
断
図
横 は 平 面 図 に 準 じ 、 縦 は そ の 10倍 以 上
構造詳細図
1/ 20以 上
5. 設 計 図 記 入 値 の 単 位 及 び 端 数 処 理
区
分
単位
記入数位
勾
配
%
小数点以下1位まで
延
長
m
小数点以下1位まで
ま す 深
m
小数点以下2位まで
地 盤 高
m
小数点以下2位まで
土かぶり
m
小数点以下2位まで
管 底 高
m
小数点以下2位まで
(注)1.記入数位未満は4捨5入とする。
2.排水管の延長とは路線延長をいう
(※路 線 延長:管渠の中心線と中心線との交点の延長)
6.設計図の作成
(1)位置図
位置図は、原則として上方を北とし、次の事項を記載する。
1)一 般 的 な 目 標 物( バ ス 停 、橋 、交 番 、学 校 お よ び 隣 接 の 住 宅 等 )を 明 示 。
2)該当する箇所を赤書きする。
(2)平面図
平面図は、次のことを記載のうえ作成する。
1)方位、縮尺、建 物 の 配 置 、 建 物 内 の 間 切 り 、 衛 生 器 具 、 排 水 口 の 配 置 名
称、建物周囲の公・私道、公設ます、マンホール、下水道本管の位置
2)屋外排水管の位置、管種、管径、延長、勾配
3)屋内排水管の位置、管径
4)使用する便器の品番
5 ) 地 盤 高 に 変 化 が あ る 場 合 は 、 公 設 桝 を ±0 と し て 、 ま す に お け る 地 盤 高
を記入すること。
(3)縦断面図
広大な土地又は必要な個所にあっては添付する。
-3-
(4)配管立図
3 階 以 上 の 建 築 物 等 で 、衛 生 器 具 等 の 配 置 、排 水 管 お よ び 通 気 管 の 配 管 状 態
の把握が困難な場合には添付する。
(5)構造詳細図
オ イ ル ト ラ ッ プ 、グ リ ー ス ト ラ ッ プ そ の 他 の 施 設 で 、特 殊 構 造 の も の は 、そ
の詳細図を作成又は、添付する。
(6)ます表
排水器具、器具トラップの有無等について記載する。
硬質塩化ビニルます使用に お い て は 協 会 略 号 、 品 番 を 記 載 す る こ と と し 、 協 会
規格外品を使用する場合は、製品略号とする。
-4-
7.設計図例
「コンクリート製ます使用例」
排水器具
トラップの有無
備
考
№1
台所
器具トラップ無
コンクリート取入
№2
風呂
器具トラップ無
コンクリート取入
№3
洗面・洗濯
器具トラップ無
コンクリート防臭
№4
トイレ
器具トラップ有
コンクリート1号
№5
足 洗 (屋 根 有 )
器具トラップ無
コンクリート防臭
№6
合流点
―
コンクリート1号
分流式
地盤水平
排水人口5人
№1
公 設 ま す 深 1.20m ( 宅 地 側 取 出 管 有 )
雨水は既設の排水施設を使用する
300×0.5( 0.15)
VUφ 100
L=3.0
S=2.0
№ 2 300×0.56( 0.15)
VUφ 100 L=1.8 S=2.0
№ 3 300×0.60( 0.15)
VUφ 100 L=1.8 S=2.0
№ 4 300×0.62
VUφ 100
L=5.0
S=2.0
足洗
足洗
№6
VUφ 100
300×0.72
VUφ 100
L=8.0
S=6.0
-5-
№ 5 300×0.5( 0.15)
L=2.0 S=2.0 (h=0.18)
「硬質塩化ビニル製ます使用例」
(アロン化成)
排水器具
トラップの有無
協会略号
品
番
№1
トイレ
器具トラップ有
45 L 左
S D − 45L 左
1 00 ー 15 0
№2
洗面・洗濯
器具トラップ有
UT左
SD−UT左
1 00 ×50 ー 15 0
№3
浴室
器具トラップ有
90 Y 左
S D − 90 Y 左
1 00 − 15 0
№4
曲点インバート
90 L 左
S D ー 90 L 左
1 00 − 15 0
№5
台所
UTK
SD−UTK
1 00× 50 − 150
№6
曲点合流インバート
WLS
SD−WLS
1 00 − 15 0
№7
中間点
DR
SD−DR
器具トラップ有
便 器
タンク
公設ます
φ 300×1.2
-6-
1 00 − 15 0
GHBC− 501S
DT− 290
第2章
屋外排水設備
1.排水管
(1)配管計画
1)公共ます等の排水施設の位置、屋内排水設備からの排水箇所、敷地使用状況(将
来 計 画 を 含 め )、 敷 地 の 地 形 、 他 の 建 築 付 帯 設 備 の 設 置 状 況 等 を 考 慮 し 配 管 経
路を定める。
2)排水管の埋設深さは敷地の地盤高、公共ますの深さを考慮し、最長延長の排水
管の起点ますを基準として管路延長、こう配によって下流に向かって計算する。
3)排水管の延長は管路延長とし、ますの深さ、排水管の管底の計算は、管路延長
により行う。
4)配管は施工及び維持管理のうえから、できるだけ建物、池、樹木等の下を避け
る。
5)分流式の雨水管と汚水管は上下に並行することを避け、交差する場合は汚水管
が下に雨水管が上になるようにする。
6)分流式の雨水管と汚水管が並列する場合、原則として汚水管を建物側とする。
7)排除方式は、公共下水道の排除方式に合わせなければならない。特に、分流式
の汚水管には雨水が、また、雨水管には汚水が誤って流入することのないように
十分注意しなければならない。
(2)管径とこう配
配水管は原則として自然流下方式であり、下水を支障なく流下させるために適切
な管径、こう配とする必要がある。こう配をゆるくとると、流速が小さく、管径の
大きいものが必要となり、こう配を急にとると、流速が大きくなり管径が小さくと
も所要の下水量を流すことができる。急こう配すぎると下水のみがうすい水層とな
って流下し、逆に緩こう配すぎると掃流力が低下し固形物が残る。管内流速は、掃
流力を考慮し 0.6∼1.5m/秒の範囲とする。ただし、やむを得ない場合は、最大流
速を 3.0m/秒とすることができる。
1 ) 汚水管
①
汚水のみを排出する排水管の管径及びこう配は、表2−1により排水人
口から定める。
②
工 場 、事 業 場 、商 業 ビ ル 及 び 集 合 住 宅 等 の 場 合 は 、流 量 に 応 じ て 管 径 及
びこう配を定める。
-7-
表2−1
汚水のみを排除すべき排水管の内径
排水人口(単位:人)
150 未 満
排 水 管 の 内 径 ( 単 位 : mm)
100 以 上
(勾配
100分 の 2
以上)
150 以 上
300 未 満
125 以 上
( 〃
100分 の 1.7
〃 )
300 以 上
500 未 満
150 以 上
( 〃
100分 の 1.5
〃 )
200 以 上
( 〃
100分 の 1.2
〃 )
500 以 上
※本表以外のものはあらかじめ事前に協議するものとする。
2 ) 雨水管または合流管
雨水管又は合流管の管口径及びこう配は、表2−2により排水面積から定める。
表2−2
雨水または雨水を含む下水を排除すべき排水管の内径
排水面積(単位:㎡)
200 未 満
排 水 管 の 内 径 ( 単 位 : mm)
100 以 上
(勾配
100分 の 2
以上)
200 以 上
400 未 満
125 以 上
( 〃
100分 の 1.7
〃 )
400 以 上
600 未 満
150 以 上
( 〃
100分 の 1.5
〃 )
600 以 上 1,500 未 満
200 以 上
( 〃
100分 の 1.2
〃 )
1,500 以 上
250 以 上
( 〃
100分 の 1
〃 )
※本表以外のものはあらかじめ事前に協議するものとする。
(3)排 水 管 の 土 被 り
排 水 管 の 土 か ぶ り は 、公 道 内 で は 90cm以 上 、私 道 内 で は 60cm以 上 、宅 地 内 で
は 40cm以 上 と す る こ と 。た だ し 、宅 地 内 に お い て 、こ れ に よ り 難 い 特 別 の 理 由
が あ る と き は 上 下 水 道 事 業 管 理 者 の 指 示 に よ り 30cm以 上 と す る こ と が で き る 。
な お 、終 点 ま す に 硬 質 塩 化 ビ ニ ル 製 の ド ロ ッ プ ま す を 使 用 し な が ら 起 点 ま す
の 土 被 り を 40cm以 下 と す る こ と は 認 め ら れ な い 。
露 出 配 管 は 原 則 と し て 行 わ な い こ と と す る が 、地 形 等 の 関 係 で 、 や む を 得 ず
露 出 配 管 と し な け れ ば な ら な い 場 合 は 、凍 結 や 損 傷 を 防 ぐ た め 適 切 な 材 料 で 防
護する。
(4)使用材料
排 水 管 は 雨 水 お よ び 汚 水 を 流 通 さ せ る た め 、そ の 質 は ち 密 で 、堅 固 で な け れ
ば な ら な い 。配 管 材 料 は 、特 殊 な も の を 除 き 、日 本 工 業 規 格 又 は こ れ に 準 ず る
製品を使用する。
硬質塩化ビニル管を使用する場合は、原則として地中配管部にはVU管を、
露出配管部にはVP管を使用する。
-8-
2.ます
(1)ますの設置箇所
ま す は 流 入 管 を 取 り ま と め て 下 流 管 に 導 入 流 下 さ せ る 役 目 と 、排 水 管 の 検 査 、
清掃の目的とを兼ねた構造物である。
1)排水管の起点と終点。
2 )屈 折 管 の 屈 曲 点 、集 合 ・ 合 流 箇 所 、落 差 ま た は 段 差 点 、勾 配 、管 種 の 変 わ
る箇所。
3 ) 排 水 管 が 直 線 で あ る と き は 、 管 の 清 掃 の 利 便 の た め 、 そ の 管 経 の 120倍 以
内の適当な箇所。
表2−3
管径別最大間隔
径 ( mm)
100
125
150
200
最大間隔(m)
12
15
18
24
管
( 2 ) 汚水ますの構造
1 )コ ン ク リ ー ト 製 汚 水 ま す( 丸 ま す・盛 岡 市 型 )の 大 き さ は 、表 2 − 4 に よ
る。
表2−4
内
※
深
径
さ
参
考
300
H ≦ 0.90
会合本数3本まで
400
0.90< H ≦ 1.20
〃
4本まで
500
1.20< H ≦ 1.50
〃
5本 ま で
750
1.50< H
〃
5本 ま で
会 合 本 数 は 、 会 合 す る 排 水 管 の 管 径 が 100㎜ 以 下 の 場 合 で あ る 。
管径等条件が異なる場合は別途考慮する。
※
本表によりがたい場合は事前に打ち合わせること。
2)硬質塩化ビニル製ますの大きさは、表2−5による。原則として、下水
道 協 会 規 格 品 (JSWAS)及 び 排 水 設 備 用 樹 脂 製 マ ス 協 会 規 格 品 (HMS)を 使 用 す
ることとするが、これによりがたい場合は事前に打ち合わせること。
表 2−5
内
※
径
深
さ
150
H < 0.80m
200
0.80m ≦ H ≦ 1.50m
300
1.50m < H < 2.00m
本表によりがたい場合は事前に打ち合わせること。
-9-
注意事項
①
段差付ます及びドロップますは流入深さとする。
②
2.00m 以 上 は コ ン ク リ ー ト 製 ま す と す る 。 な お 、 2.00m 未 満 に つ い て
のコンクリート製ますの使用を妨げるものではない。
③
二重トラップは禁止とする。(P19
3.トラップ参照)
④
トイレ排水の起点はストレート(ST)又は 45 度曲り(45L)を使用するこ
と。
⑤
トイレ排水の合流箇所は、45 度合流段差付(45YS)を使用すること。ただ
し、φ125、150 の場合は 45 度合流(45Y)も使用可とする。
⑥
トラップますには必ず掃除口を設けること。
⑦
店舗駐車場や不特定多数の車両が通過する通路などの荷重がかかる箇所な
どには防護蓋を使用すること。
3 )汚 水 管 お よ び 合 流 式 の 排 水 管 と 汚 水 ま す と の 接 合 は 、排 水 管 が 側 壁 よ り ま
す 内 側 に 突 出 し な い よ う に 固 着 し 、底 部 に は イ ン バ ー ト を 設 け 、下 水 が 円 滑
に流れるようにする。
4)汚水ますのふたは密閉式とする。
5 )上 流 ・ 下 流 管 底 高 に 著 し い 落 差 が あ る 場 合 は 、 底 部 有 孔 ま す 、 ド ロ ッ プ ま
すを使用する。
6 )副 管 が 設 置 で き る の は 上 流 ・ 下 流 管 底 の 落 差 が 60㎝ 以 上 の 場 合 と し 、ま す
内 部 に 設 置 す る の は 、原 則 と し て ま す 内 径 が 75㎝ 以 上 の 場 合 に で き る こ と と
する。
公 設 ま す 内 部 に 設 置 で き る の は 、さ ら に ま す 深 さ 2.5m 以 上 の 場 合 で あ り 、
副 管 を ま す の 壁 に 密 着 さ せ る こ と と す る 。な お 、公 設 ま す で は 雑 排 水 系 統 で
も滝落しとしない。
図2−1
底部有孔ますの例( コ ン ク リ ー ト 製 ま す )
- 10 -
ド ロッ プ ます の例(硬質 塩化 ビ ニル 製ま す )
2m 以 内
図2−2
3m 以 内
図2−3
公設ますにおける内副管の例
60cm 以 上
2.5m 以 上
75cm 以 上
(3)雨水ますの構造
1 )雨 水 ま す は コ ン ク リ ー ト 製 ま す 、ま た は 硬 質 塩 化 ビ ニ ル 製 ま す を 使 用 す る 。
2 )雨 水 管 渠 と 雨 水 ま す の と の 接 続 は 、排 水 管 が ま す 側 壁 よ り ま す 内 側 に 突 出
し な い よ う に 固 着 し 、 底 部 に は 深 さ 15cm以 上 の 泥 だ め を 設 け 、雨 水 と 一 緒 に
流れ込む砂れきを沈殿させて排水管渠の損傷を防ぐ。
3 )ま す ぶ た は 雨 水 の 流 入 が 容 易 な よ う に 多 孔 の 格 子 ぶ た を 標 準 と す る が 、目
的位置によっては密閉ぶたとする。
4)合流区域において、やむを得ず雨水排水を公設ますに流入させる場合は、
公設ます直近のますは原則として防臭機能を持つますとする。
(第5章を参照)
- 11 -
(4)継 手
自 在 継 手 は 原 則 的 に 公 設 ま す へ の 流 入 部 の み 使 用 で き る も の と す る 。ま た 、公
設ますと直近ますの間が見通し可能となるように設置するものとする。
図2−4
(5)足洗い場
分流区域において足洗い場を接続できるのは、屋根等により雨水が入らない構造と
なっている場合であるが、足洗い場底部には深さ 15cm 以上の泥だめを設け、直近に防
臭機能を持つますを設置することとする。
- 12 -
第3章
屋内排水設備
1.排水系統の分類
排水系統は、一般に排水の種類、排水位置の高低などにより、次のように分けられる。
それぞれの系統の詳細については「下水道排水設備指針と解説」を参照のこと。
(1)排水の性状等による分類
1)汚水排水系統・・・大便器、小便器等(トイレの手洗い器を含めてもよい)
2)雑排水系統・・・流し類、浴槽等
3)雨水排水系統・・・屋根、ベランダ等
4)特殊排水系統・・・工場、事業場等
(2) 排水方式による分類
1)重力式排水系統・・・自然流下による排水
2)機械式排水系統(低位排水系統)・・・ポンプによる排水
これらの排水系統は屋内排水設備においては原則として分離させ、できるだけ最短な
経路で屋外排水設備において合流させる。また、床下集合配管システムを使用する場合、
汚水排水系統は接続しないこととする。なお、この床下集合配管システムを使用する場
合は、保守点検、補修、清掃が容易にできるよう、建築物に十分なスペースを有する点
検口を確保する。
2.排水管の管径
(1)器具排水管の管径は器具トラップの口径以上で、かつ30mm以上とする。
(2)排水管は、立て管、横管いずれの場合も、排水の流下方向の管径を縮小しない。
(3)排水横枝管の管径は、これに接続する衛生器具のトラップの最大口径以上とする。
(4)排水立て管の管径は、これに接続する排水横枝管の最大管径以上とし、どの階に
おいても建物の最下部における最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一管
径とする。
(5)排水管の管径決定方法は、器具排水負荷単位による方法(以下「器具単位法」と
いう。)によって管径を求め、1)∼4)の基本則を満足していることを確認して管
径を定める。
1 ) 管 径 を 求 め る 排 水 管 に 接 続 し て い る 衛 生 器 具 の 器 具 排 水 負 荷 単 位 ( drain
fixture unit、記号としてDFUで表す。)を表3−1より求め、合計する。表3
−1にない衛生器具の器具排水負荷単位は表3−2より求める。
2)器具排水負荷単位の合計から、排水横枝管及び排水立て管の管径を表3−3よ
り求め、排水横主管の管径は表3−4より求める。
- 13 -
図3−1
排水管の種類
- 14 -
表3−1
各種衛生器具などの器具排水負荷単位数
器
具
付属トラップ
器具排
口径(注1)
水負荷
近似(mm)
単位数
大便器(私室用)
75
(公衆用)
75
40
小便器(壁掛小型)
50
(ストール大形)
30(32)
洗面器
4
6,8(※1)
4
4,5(※1)
1
洗面器(並列式)
40
2
手洗器 (※2)
25
0.5
手術用洗面器
30
2
洗髪器
30
2
水飲み器または冷水機
30
0.5
歯科用ユニット、歯科用洗面器
30
1
30,40
2
40,50
3
50
2
浴
槽 (※3)(住宅用)
(洋風)
囲いシャワー
3
連立シャワー(ヘッド1個当り)
30
1
65
2.5
75
3
40
2
40∼50
2
洗濯機(住宅用)
50
3
(営業用)
50
3
連合流し (※4)
40
2
連合流し(ディスポーザ付き)(※5)
40
4
汚物流し
75
6
実験流し
40
1.5
手術用流し
40
3
調理用流し(住宅用)(※4)
40
2
(住宅用ディスポーザ付き)(※5)
40
2
(住宅用ディスポーザ付きかつ食器洗浄機付き
40
3
(パントリー・皿洗用)
40∼50
4
(湯沸し場用)
40∼50
3
(バーシンク私室用)
40
1
(バーシンク公衆用)
40
2
ビ
デ
掃除流し(台形トラップ付き)(※4)
洗濯流し (※4)
掃除・雑用流し(Pトラップ付き)
かつ食器洗浄機付き)(※5)
- 15 -
食器洗浄機(住宅用)
40
2
ディスポーザ (※5)(営業用)
50
3
1.8ℓ/minごと
2
40
2
50
3
75
5
30
1
40
2
50
3
65
4
75
5
100
6
(営業用)(※6)
床
排
水
標準器具以外のもの
1組の浴室器具(洗浄タンク付き大便器,洗面器,浴槽)
6
1組の浴室器具(洗浄弁付き大便器,洗面器,浴槽)
8
排水ポンプ・エゼクタ吐 出し量3.6ℓ/㎜ごと
2
(SHASE-S206-2009)
※1
使用頻度が高い場合に用いる。
※2
主として小住宅・集合住宅の便所の中に取り付けられる手洗い器専用のもので、オー
バーフローのないもの。
※3
浴槽の上に取り付けられているシャワーは、排水単位に関係ない。
※4
これらの器具(ただし、洗濯用及び連合流しは、家庭的・個人的に使用されるものと
する)は、排水管の管径を決定する際の総負荷単位の算定からは除外してもよい。すな
わち、これらの器具の排水負荷単位は、それらの器具の属する一つの系統(枝管)の管
径を定める際に適用すべきで、主管の管径の決定に際しては除外してもよい。
※5
取扱いについてはP34を参照のこと。
※6
連続使用に用いる。
備考
SHASE・・・空気調和・衛生工学会規格
- 16 -
表3−3
排水横枝管及び排水立て管の許容最大器具排水負荷単位数 (※1)
受け持ちうる許容最大排水単位数
階数3を超える場合
階数3又はブラン
管
径
排水横枝管(※2)
(mm)
チ間隔3を有する
1立て管に対する
1階分又はブラン
1立て管
合計
チ間隔の合計
30
1
2
2
1
40
3
4
8
2
50
6
10
24
6
65
12
20
42
9
75
20(※3)
30(※4)
60(※4)
16(※4)
100
160
240
500
90
125
360
540
1100
200
150
620
960
1900
350
200
1400
2200
3600
600
250
2500
3800
5600
1000
300
2900
6000
8400
1500
(SHASE-S206-2009)
※1
伸頂通気方式,特殊継手排水システムには適用できない。
※2
排水横主管の枝管は含まない。
※3
大便器2個以内のこと。
※4
大便器6個以内のこと。
表3−4
排水横主管及び敷地排水管の許容最大器具排水負荷単位数 (※1)
排水横主管及び敷地排水管に接続可能な許容最大器具排水負荷単位数
管
こ
径
1/200
う
1/100
配 (※2)
1/50
1/25
50
21
26
65
24
31
27(※3)
36(※3)
(mm)
20(※3)
75
100
180
216
250
125
390
480
575
150
700
840
1000
200
1400
1600
1920
2300
250
2500
2900
3500
4200
300
2900
4600
5600
6700
(SHASE-S206-2009)
※1
伸頂通気方式,特殊継手排水システムには適用できない。
- 17 -
※2
記載のない勾配については、原則、ゆるい方の勾配の数値を適用させるものとする。
ただし、やむを得ない場合は、該当する勾配の前後の数値から比例計算によって算出さ
れた数値を適用することができる。
※3
大便器2個以内のこと。
3.トラップ
トラップは、封水の機能によって排水管又は公共下水道からガス、臭気、衛生害虫等
が器具を経て屋内に侵入するのを防止するために設ける器具又は装置である。衛生器具
等の器具に接続して設けるトラップを器具トラップという。
トラップは、他のトラップの封水保護と汚水を円滑に流下させる目的から、二重トラ
ップとならないようにする。
( 器具トラップを有する排水管をトラップますのトラップ部
に接続するような方法はとらない。)また、特に次の事項に注意すること。
(1)トラップます(UT等)を使用の際は、外気や雨水が入らない構造とする。
(2)器具トラップを有する排水管(汚水排水系統を除く。)であっても、コン
クリート製防臭ますに接続する際は二重トラップとはみなさない。
(3)屋内排水設備の排水管に器具トラップを有する衛生器具を複数接続する場
合、適切に通気を設けるものとする。
4.排水槽
地階の排水又は低位の排水が、自然流下によって直接公共下水道に排出できない場合
は、排水槽を設置して排水を一時貯留し、排水ポンプでくみ上げて排出する。
なお、排水槽を設置する場合は、臭気の発散しない構造としなければならない。また、
排水槽は低位排水系統の排水を対象とし、自然流下が可能な一般の排水系統とは別系統
で排水する。
排水槽の設置にあたっては、次の点に留意する。
(1)排水槽はその規模等にもよるが汚水、雑排水、湧水はおのおの分離するのがよい。
(2)ポンプによる排水は、原則として自然流下の排水系統(屋外排水設備)に排出し、
公共下水道の能力に応じた排水量となるよう十分注意する。
(3)通気管は、他の排水系統の通気管と接続せず、単独で大気中に開口し、その開口
箇所等は、臭気等に対して衛生上、環境上十分な考慮をする。
(4)通気のための装置以外の部分から臭気が漏れない構造とする。
(5)排水ポンプは、排水の性状に対応したものを使用し、異物による詰まりが生じな
いようにする。また、故障に備えて複数台を設置し、通常は交互に運転できるよう
に排水量の急増時には同時運転が可能な設備とする。ただし、小規模な排水槽では
ポンプ設置台数は1台でもよいが予備を有することが望ましい。
(6)槽内部の保守点検用マンホール(密閉形ふた付き内径60cm以上)を設ける。点検
用マンホールは2箇所以上設けるのが望ましい。
(7)ちゅう房より排水槽に流入する排水系統には、ちゅう芥を捕集するます、グリー
ス阻集器を設ける。
- 18 -
(8)機械設備等からの油類の流入する排水系統には、オイル阻集器を設ける。
(9)排水ポンプの運転間隔は水位計とタイマーの併用により、1時間程度に設定する
ことが望ましい。また、満水警報装置を設ける。
(10)排水槽の有効容量は、時間当たり最大排水量以下とし、次式によって算定する。
なお、槽の実深さは計画貯水深さの1.5∼ 2.0倍程度が望ましい。
建築物(地階部分)の1日平均排出量(㎥)
有効容量(㎥)=
× 2.0∼ 2.5
建築物(地階部分)の1日当たり給水時間(時)
(11)十分に支持力のある床又は地盤上に設置し、維持管理しやすい位置とする。
(12)内部は容易に清掃できる構造で、水密性、防食等を考慮した構造とする。
(13)底部に吸込みピットを設け、ピットに向かって1/15以上、1/10以下のこう配
をつけ、槽底部での作業の便宜を図るための階段を設けること。また、汚水の滞留
及び付着を防止するため、側壁の隅角部に有効なハンチを設けること。排水ポンプ
の停止水位は、吸込みピットの上端以下とし、排水や汚物ができるだけ排出できる
ように設定し、タイマーを併用しない場合には、始動水位はできるだけ低く設定す
る。ただし、ばっ気、かくはん(撹拌)装置を設置する場合の始動・停止水位は、
その機能を確保できる位置を設定する。
(14)ポンプの吸込み部の周囲及び下部に、残留汚水の減量のため10cmから20cm程度
の間隔をもたせて、吸込みピットの大きさを定める。
(15)ポンプ施設には逆流防止機能を備える。
(16)排水の流入管は、汚物飛散防止のため吸込みピットに直接流入するように設ける
のが望ましい。
図3−2
- 19 -
第4章
阻集器の設計
阻集器は排水中に含まれる有害危険な物質、望ましくない物質又は再利用できる物質の
流下を阻止、分離、捕集し、自然流下により排水できる形状、構造をもった器具又は装置
をいい、公共下水道及び排水設備の機能を妨げ、又は損傷するのを防止するとともに、処
理場における放流水の水質確保のために設ける。
1.設置上の留意点
(1)使用目的に適合した阻集器を有効な位置に設ける。その位置は、容易に維持管理
ができ、有害物質を排出するおそれのある器具又は装置のできるだけ近くが望まし
い。
(2)阻集器は汚水から油脂、ガソリン、土砂等を有効に阻止分離できる構造とし、分
離を必要とするもの以外の下水を混入させないものとする。
(3)阻集器の直近下流(1m以内)には管理用のますを設置することとし、トラップ
機能を有しない阻集器を用いる場合はトラップますとする。
2.阻集器の種類
(1)グリース阻集器
営業用調理場等からの汚水中に含まれている油脂類を阻集器の中で冷却し、凝固
させて除去し、排水管中に流入して管を詰まらせるのを防止する。器内には隔板を
さまざまな位置に設けて、流入してくる汚水中の油脂の分離効果を高めている。
(2)オイル阻集器
給油場等次に示すガソリン、油類の流出する箇所に設け、ガソリン、油類を阻集
器の水面に浮かべて除去し、それらが排水管中に流入して悪臭や爆発事故の発生を
防止する。オイル阻集器に設ける通気管は、他の通気管と兼用にせず独立のものと
する。
[設置場所]
1)ガソリン供給所、給油場
2)ガソリンを貯蔵しているガレージ
3)可燃性溶剤、揮発性の液体を製造又は使用する工場、事業場
4)その他自動車整備工場等機械油の流出する事業場
5)洗車場
6)不特定多数の車両が利用する店舗等の駐車場
(3)サンド阻集器及びセメント阻集器
排水中に泥、砂、セメント等を多量に含むときは、阻集器を設けて固形物を分離
する。底部の泥だめの深さは、150mm以上とする。
(4)ヘア阻集器
理髪店、美容院等の洗面、洗髪器に取付けて、毛髪が排水管中に流入するのを阻
止する。また、プールや公衆浴場には大型のヘア阻集器を設ける。
- 20 -
(5)ランドリー阻集器
営業用洗濯場等からの汚水中に含まれている糸くず、布くず、ボタン等を有効に
分離する。阻集器の中には、取り外し可能なバスケット形スクリーンを設ける。
(6)プラスタ阻集器
外科ギプス室や歯科技工室からの汚水中に含まれるプラスタ、貴金属等の不溶性
物質を分解する。プラスタは排水管中に流入すると、管壁に付着凝固して容易に取
れなくなる。
3.阻集器の選定
(1)グリース阻集器
1)店舗全面積に基づく選定方法
①
選定法
店舗全面積に基づく選定は、下記の手順によって行う。
ア
食種及び店舗全面積の確認
イ
②及び③に示す計算法によって、流入流量、阻集グリース及びたい積残さ
の質量を求める。
ウ
工場製造阻集器の性能試験に基づいて表示された許容流入流量及び標準阻
集グリースの質量が、イによって求めたそれぞれの値以上となる阻集器を選
定する。※1
②
流入流量の計算法
流入流量Qは、式4−1によって計算する。
Q=A・w m×(n/n o)×(1/t)k
・・・・式4−1
ここに、
Q : 流入流量
[ℓ/min]
A : ちゅう房を含む店舗全面積(以下、店舗全面積という)
[㎡]
w m : 店舗全面積1㎡・1日あたりの使用数量(表4−1)
[ℓ/(㎡・日)]
n : 回転数(1席・1日あたりの利用人数
表4−3)[人/(席・日)]
n o : 補正回転数(表4−2)
[人/(席・日)]
t : 1日あたりのちゅう房使用時間(表4−1)
[min/日]
k : 危険率を用いて定めたときの流量の平均流量に対する倍率
(表4−1)[倍]
③
阻集グリース及びたい積残さの質量の計算法
阻集グリース量及びたい積残
さの質量Gは、式4−2によって求める。
G=G u+G
・・・・式4−2
b
ここに、
④
G : 阻集グリース及びたい積残さの質量
[kg]
G u : 阻集グリースの質量
[kg]
G b : たい積残さの質量
[kg]
阻集グリース量の質量
阻集グリース量の質量は、式4−3によって求める。
G u=A・g u×(n/n o)×i u・c 2
ここに、
- 21 -
・・・・式4−3
G u : 阻集グリースの質量
[kg]
A : 店舗全面積
[㎡]
g u : 店舗全面積1㎡・1日あたりの阻集グリースの質量(表4−1)
[g/(㎡・日)]
n : 回転数(1席・1日あたりの利用人数
表4−3)[人/(席・日)]
n o : 補正回転数(表4−2)
[人/(席・日)]
i u : 阻集グリースの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる。選定時
に不明確な場合に採用する掃除の周期を表4−3に示す)
c 2 : 定数(=10 −3)
⑤
たい積残さの質量
[日]
[kg/g]
たい積残さの質量は、式4−4によって求める。
G b=A・g b×(n/n o)×i b・c 2
・・・・式4−4
ここに、
G b : たい積残さの質量
[kg]
A : 店舗全面積
[㎡]
g b : 店舗全面積1㎡・1日あたりのたい積残さの質量(表4−1)
[g/(㎡・日)]
n : 回転数(1席・1日あたりの利用人数
表4−3)[人/(席・日)]
n o : 補正回転数(表4−2)
[人/(席・日)]
i b : たい積残さの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる。選定時
に不明確な場合に採用する掃除の周期を表4−3に示す)
c 2 : 定数(=10
※1
−3
)
[日]
[kg/g]
カタログ等の資料に阻集器の許容流入流量及び標準阻集グリースの質量
が記載されていない場合は、次の式により求めてもよい。
許容流入流量(ℓ/min )=実容量(ℓ)×0.75
標準阻集グリースの質量(㎏)=許容流入流量(ℓ/min )×0.315
- 22 -
表4−1
因
食
子
各因子の標準値
wm
t (※1)
k
gu
gb
店舗全面積
1㎡・1日あ
たりの使用
水量
1日あたり
のちゅう房
使用時間
1㎡・1日あ
たりの阻集
グリースの
質量
1㎡・1日あ
たりのたい
積残さの質
量
[ℓ/(㎡・日)]
[min/日]
危険率を用
いて定めた
ときの流量
の平均流量
に対する倍
率
[倍]
[g/(㎡・日)]
[g/(㎡・日)]
130
18.0
8.0
種 (※2)
中国(中華)料理
営業用ちゅう房
洋
食
95
9.0
3.5
和
食
100
7.0
2.5
19.5
7.5
9.0
3.0
ラ ー メ ン
150
そば・うどん
150
720
3.5
軽
食
90
6.0
2.0
喫
茶
85
3.5
1.5
ファーストフード
20
3.0
1.0
社員・従業員用ちゅう房
90
※1
600
6.5
3.0
(SHASE-S217-2008)
1日あたりの使用時間が前もってわかっている場合は、その時間を1日あたりのちゅ
う房使用時間としてもよい。
※2
該当する食種がない場合は使用形態の近い食種を該当させる。例を次に示す。
・ コンビニエンスストア(おでん、揚げ物等店舗内で調理又は加工して販売する場
合)
✳
⇒
ファーストフード
コンビニエンスストアの店舗全面積は、カウンター面積+ちゅう房面積とす
る。
・ 焼肉店
⇒
中華料理
・ 調理実習室(学校、専門学校等に設置されるもの)
房
・ パン製造店
・ 老人福祉施設
備考
⇒
洋食
⇒
和食
SHASE・・・空気調和・衛生工学会規格
- 23 -
⇒
社員・従業員用ちゅう
表4−2
因
補正回転数(1席・1日あたりの利用人数)の標準値
補正回転数n o [人/(席・日)]
子
ちゅう房を含む店舗全面積A[㎡](※1)
食
営業用ちゅう房
種
25
50
75
100
125
150
175
200
250
300
400
500
600
700
800
1000
1500
中 国 (中華)料 理
−
−
3.1
3.1
3.2
3.3
3.3
3.3
3.4
3.4
3.4
−
−
−
−
−
−
洋
食
−
−
−
2.0
2.1
2.3
2.4
2.6
2.8
2.9
3.1
3.2
3.3
3.3
3.4
−
−
和
食
−
−
2.1
2.3
2.5
2.6
2.7
2.8
2.9
3.0
3.2
−
−
−
−
−
−
−
2.9
3.5
4.1
4.4
4.8
5.0
5.2
−
−
−
−
−
−
−
−
−
5.1
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
ラーメン・そば・うどん
軽
食
3.3
4.2
4.4
4.7
4.8
4.9
4.9
5.0
喫
茶
3.7
4.7
5.3
5.7
5.9
6.0
6.1
6.2
3.3
4.2
4.4
4.7
4.8
4.9
4.9
5.0
5.1
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
2.4
2.6
2.8
3.0
3.3
3.6
3.8
3.9
4.1
4.2
4.3
4.5
ファーストフード
社員・従業員用ちゅう房
(SHASE-S217-2008)
※1
ちゅう房を含む店舗全面積の値が表中の中間となる場合には、比例補正して求める。
表4−3
回転数の標準値と選定時に不明確な場合に採用する掃除の周期
食
掃除の周期[日]
回転数n (※1)
種
[人/席・日]
営業用ちゅう房
中国(中華)料理
食
4.5
和
食
5.0
食
7.0
喫
茶
8.0
社員・従業員用ちゅう房
7
30
5.0
軽
ファーストフード
たい積残さi b
5.0
洋
ラーメン・そば・うどん
阻集グリースi u
8.0
4.0
(SHASE-S217-2008)(日本阻集器工業会)
※1
受渡当事者間の打合せにより定めてもよい。
【 営業用ちゅう房に係るグリーストラップの設計例 】
洋食でちゅう房を含む店舗全面積 200㎡の場合
・流入流量の計算
流入流量Qは式4−1から
Q=A・w m×(n/n o)×(1/t)k
=200[㎡]×95[ℓ/㎡・日]×(4.5[人/席・日]/ 2.6[人/席・日])×(1/720[min/日])×3.5[倍]
=159.8[ℓ/min]≒160[ℓ/min]
・阻集グリース及びたい積残さの質量の計算
- 24 -
阻集グリースの質量G uは式4−3から
G u=A・g u×(n/n 0)×i u・c 2
=200[㎡]×9.0[g/(㎡・日)]×(4.5[人/席・日]/2.6[人/席・日])×7[日]×0.001[kg/g]
=21.8[kg]
たい積残さの質量G bは式4−4から
G b=A・g b×(n/n 0)×i b・c 2
= 200[㎡]×3.5[g/(㎡・日)]×(4.5[人/席・日]/2.6[人/席・日])×30[日]×0.001[kg/g]
=36.3[kg]
したがって、阻集グリース及びたい積残さの質量Gは式4−2から
G=G u+G b
=21.8[kg]+36.3[kg]=58.1[kg] ≒59[kg]
・グリース阻集器の選定
以上で算出した流入流量 160[ℓ/min]、阻集グリース及びたい積残さの質量59[kg]をそれ
ぞれ上回る許容流入流量及び標準阻集グリース量を持つグリース阻集器を選定する。
2)利用人数に基づく選定方法
①
選定法
利用人数に基づく選定は、下記の手順によって行う。
ア
食種及び利用人数の確認
イ
②及び③に示す計算法によって、流入流量、阻集グリース及びたい積残さ
の質量を求める。
ウ
工場製造阻集器の性能試験に基づいて表示された許容流入流量及び標準阻
集グリースの質量が、イによって求めたそれぞれの値以上となる阻集器を選
定する。
②
流入流量の計算法
流入流量Qは、式4−1によって計算する。
Q=N・w m’ ×(1/t)k
・・・・式4−5
ここに、
Q : 流入流量
N
[ℓ/min]
: 1日当たりの利用人数(延べ人数=食数)
[人/日]
w m’ : 利用人数1人当たりの使用水量(表4−4)
[ℓ/人]
t
: 1日あたりのちゅう房使用時間(表4−4)
k
: 危険率を用いて定めたときの流量の平均流量に対する倍率
(表4−4)
③
[min/日]
[倍]
阻集グリース及びたい積残さの質量の計算法
阻集グリース量及びたい積残
さの質量Gは、式4−6によって求める。
G=G u+G b
・・・・式4−6
ここに、
G : 阻集グリース及びたい積残さの質量
[kg]
G u : 阻集グリースの質量
[kg]
- 25 -
G b : たい積残さの質量
④
阻集グリース量の質量
[kg]
阻集グリース量の質量は、式4−7によって求める。
G u=N・g u’ ×i u・c 2
・・・・式4−7
ここに、
G u : 阻集グリースの質量
N
[kg]
: 1日当たりの利用人数(延べ人数=食数)
[人/日]
g u’ : 利用人数1人当たりの阻集グリースの質量(表4−4)[g/人]
i u : 阻集グリースの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる。選定
時に不明確な場合に採用する掃除の周期を表4−3に示す)
c 2 : 定数(=10
⑤
たい積残さの質量
−3
)
[日]
[kg/g]
たい積残さの質量は、式4−8によって求める。
G b=N・g b’ ×i b・c 2
・・・・式4−8
ここに、
G b : たい積残さの質量
N
[kg]
: 1日当たりの利用人数(延べ人数=食数)
[人/日]
g b’ : 利用人数1人当たりのたい積残さの質量(表4−4)
[g/人]
i b : たい積残さの掃除周期(受渡し当事者間の打合せによる。選定時
に不明確な場合に採用する掃除の周期を表4−3に示す)
c 2 : 定数(=10 −3)
[kg/g]
表4−4
因
食
子
種 (※2)
中国(中華)料理
[日]
各因子の標準値
wm’
t (※1)
k
gu’
gb’
利用人数1
人当たりの
使用水量
1日あたり
のちゅう房
使用時間
利用人数1
人当たりの
阻集グリー
スの質量
利用人数1
人当たりの
たい積残さ
の質量
[ℓ/人]
[min/日]
危険率を用
いて定めた
ときの流量
の平均流量
に対する倍
率
[倍]
[g/人]
[g/人]
80
11.0
5.0
営業用ちゅう房
洋
食
80
8.0
3.0
和
食
80
5.5
2.0
6.5
2.5
3.0
1.0
ラ ー メ ン
50
そば・うどん
50
720
3.5
軽
食
45
喫
茶
25
1.0
0.5
ファーストフード
10
1.5
0.5
社員・従業員用ちゅう房
50
600
- 26 -
3.5
1.5
(SHASE-S217-2008)
※1
1日当りの使用時間が前もって分かっている場合は、その時間を1日当りのちゅう
房使用時間としてもよい。
※2
該当する食種がない場合は使用形態の近い食種を該当させる。
【 老人福祉施設に係るグリーストラップの設計例 】
利用人数が60人/日(20人×3食=60食)の老人福祉施設(和食に該当)の場合
・流入流量の計算
流入流量Qは式4−5から
Q=N・w m’ ×(1/t)k
=60[人/日]×80[ℓ/人]×(1/720[min/日])×3.5[倍]
=23.3[ℓ/min]≒24[ℓ/min]
・阻集グリース及びたい積残さの質量の計算
阻集グリースの質量G uは式4−7から
G u=N・g u’ × i u・c 2
=60[人/日]×5.5[g/人]×7[日]×0.001[kg/g]
=2.3[kg]
たい積残さの質量G bは式4−8から
G b=N・g b’ × i b・c 2
=60[人/日]×2.0[g/人]×30[日]×0.001[kg/g]
=3.6[kg]
したがって、阻集グリース及びたい積残さの質量Gは式4−8から
G=G u+G b
=2.3[kg]+3.6[kg]=5.9[kg] ≒6[kg]
・グリース阻集器の選定
以上で算出した流入流量 24[ℓ/min]、阻集グリース及びたい積残さの質量6[kg]をそれぞ
れ上回る許容流入流量及び標準阻集グリース量を持つグリース阻集器を選定する。
(2)オイル阻集器
1)設計仕様
①
スクリーン槽
ごみ等の雑物を除去するために、必要に応じて設けるものとする。
ア
・槽
L 300
×
D 300
×
H 300mm
・カゴ
L 200
×
D 200
×
H 200mm(ステンレス製:5mmメッシュ)
イ
②
寸法(最低の大きさ)
管底の差は 100mm以上とする。
沈砂槽
- 27 -
土砂等が多い場合に、設けるものとする。
③
沈殿槽
沈殿時間
④
1時間以上とする。
油水分離槽
滞留時間
⑤
3時間以上とする。但しやむを得ない場合は、2時間程度とする。
槽の数
3槽以上とする。
⑥
最低容量
幅 600mm
×
長さ 600mm
×
深さ 900mm
×
3槽
を最低基準とす
る。
⑦
その他
濾過槽及び物理的又は化学的処理が必要な場合は別に協議を必要とする。
2)日廃水量の算定
洗車台数及び洗車水量から算定する場合は、次表によるものとする。
A
B
※
手
洗
い
式
ス
プ
レ
床
洗
ー
小
型
500ℓ/台
大
型
1,000ℓ/台
300ℓ/台
式
10ℓ/㎡
浄
×
床面積
門型自動洗車機については,仕様書等の水量から算定する。
- 28 -
第5章
合流区域内における雨水排水管の設計
1.公設ますへの接続経路
合流区域においても敷地内雨水排水は分流排除を原則とし、可能な限りは地下浸透式
とする。
雨水排水設備を公共下水道に接続する場合は、以下の取扱いとする。
(1)雨水排水管の接続は、可能な限り道路側溝ますへの直接接続とする。
(図5−1a.参照)
(2)道路側溝ますが敷地間口に無い等、やむを得ない場合は公設ますに接続する。
(図5−1b.参照)
(3)真にやむを得ない事情で合流管として設計する場合においても、屋内は分流と
し屋外で合流させるものとする。ただし、管径・勾配等が盛岡市下水道条例等で
定める基準を逸脱する場合は、排水面積を器具排水負荷単位に換算して設計が適
正かを点検する。
図5−1
雨水排水管の接続イメージ
汚水系統
汚水系統
雨樋
雨樋
雨水系統
雨水系統
公設ます
公設ます
道路側溝ます
道路側溝ます
公共下水道本管(合流管)
公共下水道本管(合流管)
a.道路側溝ます接続の場合
b.公設汚水ます接続の場合
2.雨水排水管の設計手順
雨水排水管の設計手順は以下のとおりとする。
(1)雨水立管の管径を決定する。
(2)敷地雨水管の管径を決定する。
(3)公設ますに接続する場合は、合流管の管径決定方法に従って計算を行い、下流
の取付管部分で許容最大排水単位を越えないようにしなければならない。
マンション等大規模施設で許容最大排水単位を超える場合は、雨水排水先を分
散させて許容最大排水単位を越えないようにする。
- 29 -
3.雨水排水管の管径決定
(1)基本事項
1)盛岡市では、大部分の公共下水道施設が降雨強度37mm/h として設計され
ており、雨水排水設備でもこれを準用するものとする。
2)算出に用いる負荷としての降雨量は、屋根面積などに換算する。屋根面積など
は、すべて水平に投影した面積とする。
3)3階建て以上の建物で、屋根上に立ち上がる建物の壁面に雨を受け、雨水が流
下してその下部の屋根面などの雨水に合流するような場合は、その建物の壁面面
積の50%を下部の屋根面などの面積に加算する。
(2)雨水立管
雨水立管の管径は、表5−1により決定する。
表5−1
雨水立管の管径(降雨強度 37mm/h)
管径(mm)
許容最大屋根面積(㎡)
50
181
65
364
75
532
100
1,148
125
2,081
150
3,378
200
7,297
注)正方形又は長方形の雨水立管は、内面の短辺をもって相当管径とし、
“長辺/短辺”の倍率を表の数値に乗じ、その許容最大屋根面積とする。
(3)敷地雨水管
敷地雨水管の管径は表5−2により決定する。
表5−2
敷地雨水管の管径(降雨強度 37mm/h)
許容最大屋根面積(㎡)
管径(mm)
1/50
1/75
1/100
75
354
289
−
100
764
624
540
125
1,383
1,129
978
150
2,251
1,837
1,591
200
−
3,972
3,432
250
−
−
6,216
300
−
−
10,108
- 30 -
(4)合流管
屋根面積を器具排水単位数に換算して汚水の器具排水単位数との累計を求め、表
3−4により決定する。
降雨強度 37mm/h の場合、器具排水単位数は、屋根面積 251.35 ㎡までは 256。こ
れを超過する分については、0.97 ㎡ごとに1とする。
よって屋根面積が 251.35 ㎡を超える場合は以下の式により換算器具排水単位数
を求める。
FU’=256+(A−251.35)/0.97
・・・・・・・・・・・
式5−1
FU’: 屋根面積を換算した器具排水単位数
(算定結果の小数点以下を切り上げ整数とする。)
A: 屋根面積(㎡)
【 設計例 】
問1: 下図のように屋根面積が 250 ㎡の雨水系統排水管と器具排水
単位数 150 の汚水系統排水管をおのおの公設ますに接続する場
合に取付方法が妥当かを検証せよ。
ただし、降雨強度 37mm/h とする。
雨水立管
屋根面積
250 ㎡
汚水負荷 150
取付管 150mm
解1:
取付管管径は 150mm であり、この勾配を 2%として表3−4より許容
最大排水単位数を求めると 840 となる。
屋根面積が 250 ㎡であるので換算器具排水単位数は 256 となる。
汚水負荷は 150 であるから公設ますで合流後の合計器具排水単位は、
256+150=406<840 となるから、取付方法は妥当である。
- 31 -
問2:
下図のように屋根面積が 300 ㎡の雨水立管より敷地雨水管を経由して、
器具排水単位数 200 の排水横主管と連続排水量
180ℓ/min の排水ポン
プの排水管を接続する合流管がある。この場合の雨水立管、敷地雨水管及
び合流管の管径はいくらか。
ただし、降雨強度 37mm/h とする。
300 ㎡
屋根面積
排水ポンプ
汚水負荷 200
雨水立管
a
b
c
解2:1)雨水立管の管径
屋根面積は 300 ㎡であるから、表5−1により 65mm となる。
2)敷地雨水管(a区間)の管径
屋根面積は 300 ㎡であるから、表5−2により勾配 1/50 で 75mm
あれば足りる。しかし、盛岡市下水道条例により管径は 100mm で勾配
は 1/50 となる。
3)合流管(b区間)の管径
屋根の換算器具排水単位数を求めると、面積が 300 ㎡であるから式5
−1より、FU’=256+(300−251.35)/0.97≒307 となる。
排水ポンプは表3−1に示されているように流量 3.8ℓ/min ごとに 2
として換算するので、180/3.8≒48
48×2=96 となる。
合流後の合計器具排水単位数は、307+96=403 となるから、表3−
4より、勾配 1/48 で 125mm 必要となる。ただし、125mm の場合の
勾配は、盛岡市下水道条例により 1.7%以上あればよい。このため勾配
を 1.75% とし たと き の許 容最 大 排水 単位 数 を表 3− 4 を按 分し て 求め
ると、
480−390=90
90×0.75=67.5
390+67.5≒457 であり、勾配 1.75%で 125mm としてもよい。
4)合流管(c区間)の管径
3)で求めた合計器具排水単位は 403 で、排水横主管からの汚水負荷
は 200 であるから、403+200=603 となり、表3−4より、勾配 1/96
で 150mm 必要となる。ただし、150mm の場合の勾配は、盛岡市下水
道条例により 1.5%以上必要となるが、勾配 1/96 で既に許容最大排水
単位数内に収まっているため支障ない。よって、勾配 1.5%で 150mm と
する。
- 32 -
第6章
ディスポーザ排水処理システムの取扱い
盛岡市では単体ディスポーザの使用は認めていないが、ディスポーザ排水処理システム
については、以下により取り扱うこととする。
1.対象となるシステム
社団法人日本下水道協会が平成16年3月に制定した「下水道のためのディスポーザ
排水処理システム性能基準(案)」に基づき評価機関による適合評価を受けたシステム
2.書類申請
ディスポーザ排水処理システムを設置しようとする者は、盛岡市下水道条例第5条に
基づく盛岡市下水道条例施行規則第5条に規定する申請書に下記届出書類一覧表に掲げ
る書類を添付して上下水道事業管理者の確認を受けるものとする。
届出書類一覧
書類名
①
設置届出書
②
適合評価書の写し
③
設置場所位置図
④
排水設備設計図
⑤
システム仕様図
⑥
処理能力算定書
⑦
維持管理計画書
備
考
書式例参照のこと。
維持管理要領も記述のこと。
汚泥の処分先明記のこと。
⑧
「維持管理業務委託契約書の写し」
「維持管理業務委託契約及び使用者継承に係
又は「維持管理業務委託契約及び使
る確約書」はマンション建築等のやむを得な
用者継承に係る確約書」
い場合に適用するものとし、書式例参照のこ
と。
⑨
その他必要と認める書類
- 33 -
設置届出書書式例
ディスポーザ排水処理システム設置届
盛岡市上下水道事業管理者
様
平成
設置届出者
年
月
住所
氏名
工事施工者
日
印
住所
氏名
印
盛岡市○○町□□番△△号地内で施工する排水設備工事において、ディスポ
ーザ排水処理システムを設置したいので下記書類を添付して届け出ます。
添付書類
1.適合評価書の写し
2.設置場所位置図
3.排水設備設計図
4.システム仕様図
5.処理能力算定書
6.維持管理計画書
7.維持管理業務委託契約書の写し
- 34 -
維持管理業務委託契約及び使用者継承に係る確約書書式例
維持管理業務委託契約及び使用者継承に係る確約書
平成
盛岡市上下水道事業管理者
年
月
日
様
設置届出者
住所
氏名
印
盛岡市○○町□□番△△号地内で施工する排水設備工事において設置する
ディスポーザ排水処理システムについて、
のため
現在のところ維持管理業務委託契約を締結できませんが、当該システム使用開
始までの間に維持管理業務委託契約を締結し、契約締結後速やかにその写しを
提出することを確約いたします。
また、将来使用者(管理者)に変更が生じる場合は、新たな使用者(管理者)
に対し当該システムに係る維持管理について十分説明し、適切な維持管理を行
う者の地位を継承することを確約いたします。
- 35 -
参考資料
盛岡市公共下水道に設置する物件に関する技術基準
1.管渠の使用材料は、次のものとすること。
(1)ヒューム管(JIS5303)
A形管、B形管、又はC形管であること。
(2)陶管(JIS1201)
内 径 100㎜ 以 上 450㎜ 以 下 の 厚 管 の も の 。
( 3 ) 塩 ビ 管 ( JIS6741)
内 径 100㎜ 以 上 450㎜ 以 下 で 、 1 本 当 た り の 長 さ 4 m の も の 。
2.管の種類及び基礎は、次表のとおりとすること。
管の種類
剛
ヒューム管
基
硬質土、普通土
まくら土台
性
管
礎
軟質土
極軟質土
はしご胴木
はしご胴木
コンクリート
鉄筋コンクリート
砂利又は砕石
陶管
なし
コンクリート
鉄筋コンクリート
可
と
う
塩ビ管
ベットシート
ベットシート
砂
はしご胴木
砂
性
管
3.最小土かぶりは、原則として1mとすること。
4.マンホール
(1)足掛金物(JISG3101)
SS41で表面に樹脂加工したものとすること。
(2)インバート
1)インバートの肩の高さは下流側の管の2分の1とし、肩勾配は3%以上5%
以下とすること。
2)インバートの幅は、下流側の管幅に合わせること。
3)インバートの縦断勾配は、下流側の管勾配とすること。
4)最上流端のマンホールのインバートは、下流側の管幅に合わせ、マンホール
内径の3分の2以上の長さのところを円形に仕上げること。
5)副管につなぐインバートは、上流の管幅で仕上げること。
- 36 -
5.ます及び取付管
(1)汚水ます
1)設置位置及び配置等
①
官民境界付近直近の民地を標準とすること。(設置位置は、官民境界から
概ね1m以内とする。)
②
予想される排水設備の延長線上を標準とし、トイレに接近して設置するこ
と。
③
特定事業所における設置位置は、官地を標準とすること。
④
3号汚水ますの底塊の流出側は塩ビパイプの取出が付いている既製品を
使用すること。小型(0号)マンホールと取付管の接続及び1号マンホール
と本管の接続は、可とう性マンホール継手を使用すること。
2)形状及び構造
形状は次表を標準とする。
呼び方
形状・寸法
硬質塩化ビニルます
内径 30 ㎝円形
小型マンホール
内径 75 ㎝円形
3号汚水ます
内径50㎝円形
3)汚水ますの深さ
原則として 1.2mとすること。
(2)雨水ます
1)設置位置及び配置
①
官民境界線直近の官地を標準とする。(宅地雨水ますを除く。)
②
道路片側 20m間隔に設置すること。
2)形状及び構造
形状は原則として内径 45 ㎝、深さ 1.2mとし、構造は鉄筋コンクリート製と
し、蓋は FCD の格子で盛岡市型とすること。
(3)取付管
1)材質
材質は、原則として塩ビ管(ゴム輪受口)とすること。
2)配置
布設方向は本管に対して直角かつ直線的に布設し、本管の取付部は原則とし
て本管に対して 90 度とすること。ただし、最上流部の取付部は、本管に対して
60 度とすること。
3)勾配及び取付位置
勾配は1%以上とし、位置は本管の中心線から上方に取り付けること。
4)本管と取付管との接続は、可とう性支管を使用すること。
5)取付管の間隔は1m以上とすること。
- 37 -