都市防火設計 p178 酒田大火 阪神大震災 都市の火災危険度 浜田の式 • 出火危険度×延焼危険度 年間の予想焼失率 普通の木造建物で構成されている市街地を 図のように単純化して,模型的に表わすもの とすると,風下,風上および風横の3方向にお ける隣家までの着火に要する時間はそれぞ れ次式で表される. 堀内の式 風下側 K=(a/2+d)+ (x―T0)×(1/T1) ×(a+d) ただし,x≦T0のときはK=(a/2+d) × x/T0 風上側 K′=(a/2+d)+ (x―T′)×(1/T′) ×(a+d) (9.8) ただし,x≦T′のときはK′=(a/2+d) × x/ T′ 風横側 K″=((a/2+d)+ (x―T″)×(1/T″) ×(a+d)) ただし,x≦T″のときはK″=(a/2+d) × x/T″ ここに, K,K′,K″:x分後における風下側,風上側および風横側の延焼 距離(m) T0, T′, T″:式(9.1)におけるtおよび式(9.7)におけるτを用いて求 められた混在地域における着火時間(min) S A さらに,出火後x分における建物焼失面積A (㎡)については, A≒(3/2) K″×(K+K′)×δ’ (延面積を求めるにはA×平均階数) (9.9) また,消防隊が注水活動しなければならない 火面周長S(m)は,同じく, S≒4.5(K′+K″)×√δ’ (9.10) 保野・難波の式(テキストP188) • 実火災データ(K市、S市) • 佐賀関火災実験のデータ • ロジスティック曲線を用いた延焼モデル • 放水による延焼阻止効果モデル 佐賀関実家屋群火災実験-第1実験 火炎先端位置の変化: 10:10 9:10 9:25 9:45 9:25 9:40 9:52 10:05 9:55 9:15 C 9:40 9:00 F 10:00 9:20 9:05 E D B 9:10 9:15 9:05 9:35 9:25 9:25 9:52 9:06 9:20 41 42 0 10:00 10:05 9:30 9:10 9:00 A 2 4 6 8 10m 40 39 9:40 (火災噴出時刻より推定) :点火場所 :延焼着火場所 延焼モデル 10:10 9:55 45 10:15 昭和54年8月 補整項 A = G + n・ ε G + n・ ε - 1 + e x p (- a 1 ( x- c 1 ) ) 1 + e x p ( a 1・ c 1 ) (9.11) n=(1.39-2.82×10-4G) (a) ×exp{(5.16×10-2+3.29×10-4G-2.18×10-7G2)v} ε=G/(1+exp(a・c)) (b) 1.62) (c) ロジスティック a=(0.175+0.0245v c=[loge(0.980a1.40G)]/a (d) 曲線 a1=(0.175+0.0245v1.62 ) (e ) c1=[loge{0.980a11.40(G+n・ε)}]/a1 (f) ここに、A:焼損面積(m2),x:出火からの経過時間(min), G:1棟の建築面積(あるいは焼損危険のある建物群の建築面積(m2), ただしA≦G), v:風速(m/s), n : nは1≦ n <3として使用する。 一般には、1.3< n <2程度となる。 延焼阻止モデル A(t)=(1+k(t))・A(t-1) k( t ) = q 0{A ( t − 1) − A ( t − 2 )} Q(t − 1 / 2 ) − q 0{A ( t − 1) − A ( t − 2 )} ここに、t :放水開始後の経過時間(min)、 k(t):t時刻(min)の延焼増加割合 q0 :所要消火水量係数(m3/m2/min) 放水量Qは、放水ポンプ車の台数や 、水利能力などによって異なる。 関係式の例; Q1=0.451t0.258 所要消火水量係数; q0 =0.423Aw-0.898 ここに、Aw:放水開始時の焼損面積(㎡) ( )の数字は、 消火 活動を 開始した時間 消火活動を伴わない場合 消火活動を伴う場合 300 焼損面積Α 火災の先端が出火箇所から広がっていく状況を面積A(㎡)で とらえた場合時間x(min)との関係をK市(人口約23万人)の普通木 造および防火木造の火災に、適用すると次式のようになる。 (16) 200 (12) (㎡) 100 (8) 0 5 (4) 10 15 時 間 20 25 30 χ(min) 都市火災危険度の計算例 式(9.11)および式(9.12)および出火件数の 予測式(9.30)~ (9.34)を神戸市の火災資料 (昭和49~58年,4,757件)に適用した. 予測値と過去の値とがよく一致している . 建物火災の消火について 理論的な延焼阻止モデルの式(9.12)より 図9.7のように消火活動を伴わない場合の延 焼状況と消火活動を伴う場合の状況を示した が,ここでは神戸市の実火災資料より,建物 火災の消火に関する諸関係を使用しやすい 式で説明する. • 式(9.16)~(9.23) •
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