[ 特 集 ]インターンシップ 社 会 の 中 で 学 ぶ 学 生 たち。 正 式な授 業 科目として単 位が認 定されるイン ターンシップ。事前学習から実習中のサポート や 事 後 学 習まで 、担 当 教員がきめ細かく指 導 することなどにより、学習効果を高めています。 ■ 2014年度 正課のインターンシップの流れ 6月 受 入 企 業リストに 基 づく実 習 希 望 先 の 選 定 、実 習 先 の 研 究 、実 習 テ ー マ・目 標 の 設 定 、エ ントリ ー シ ート等 必 要 書 類 作 成( 全 体・グ ル ープ ) ↓ 7月 マナ ー 講 座 ↓ ∼ 8月 9月 インター ンシップ 実 習 こ こ 数 年 、実 施 す る 企 業 が 増 え て い る イ ン タ ー ン シップ 。 ↓ 学 生 の 関 心 も 高 ま る 中 、本 学 で も キャリ ア 教 育 の一環 と し て 実 習に向けての心 構えや 取り組み 姿 勢 の 確 認 、担 当 教 員 決 定 、今 後 の 授 業 や 実 習 先 決 定 まで の 段 取 り確 認 、課 題 提 出 、先 輩 の 体 験 報 告 会 、グ ル ープワ ーク 地 域 企 業 や 官 公 庁のご 協 力のも と 導 入 を 進 めて き ま し た 。 授業開始 今 回 は こ の イ ン タ ー ン シップ を 取 り 上 げ 、 5月 実 社 会 の 職 務 体 験 に 参 加 し た 学 生・生 徒 の 感 想 か ら 、 ↓ キャリ ア デ ザ イ ン や 学 業 に 対 す る 効 果 を ご 紹 介 し ま す 。 インターンシップ 授 業 説 明 会 エントリーシ ート提 出 、履 修 登 録 [特 集] 4月 社 会の中 で 学 ぶ 学生 た ち 。 ※大学の場合 常 磐 大 学・常 磐 短 期 大 学 で は 、イ ン タ ー ン シップ を 正課のインターンシップとは? 正 課︵ Ⅰ 種 ︶ ・正 課 外︵ Ⅱ 種 ︶と も に 広 く 展 開 し て い ま す 。 常磐大学・常磐短期大学 教員巡回指導 ↓ ∼ 9月 10 月 報 告 書 作 成 、実 習 先 へ の 礼 状 送 付 、発 表 資 料 作 成 と プ レ ゼ ン テ ー ション 準 備 ↓ 11 月 ■ 学 生 の 職 業 観 を 育 成 す る 場とし て の インタ ー ンシップ 全体報告会 実 習 先 企 業を招 い て の 各グル ー プ の 代 表 者 によるプレ ゼン テ ー ション 職務経験のない生徒や学生にとって、仕事は未知の世界。インター ンシップではそうした仕事の現場を体験し、自分が働いている姿を イメージしながら、しっかりとした職業観を養うことを狙いとしてい ます。アルバイトとの大きな相違点は、大学や学校の教育の一環と して、自己分析や企業研究を行ったうえで実習に臨むこと。また、 ■ 正課のインターンシップの主な実習先 企業の仕組みや各セクションの業務が理解できるようなプログラ (2014年度、 順不同) ムが用意されていることや、日常では触れる機会が少ない業種の 木内酒造合資会社/いばらきコープ生活協同 組合/有限会社紅茶館/有限会社モーハウス /茨城県企画部空港対策課/茨城県立こころ 情報を得られるというメリットもあります。実際の職場には、どのよう な仕事があるのか、そして、社会人はどのような意識で働いている の医療センター/常陸太田市役所/石岡市政 かを知ることは、就業後のミスマッチを防ぐことにもつながります。 策企画課/水戸市産業経済部商工課/茨城県 本学では、地域を支える人材の育成という目標を共有してくださる 近代美術館/笠間市市民生活部市民活動課 企業と連携し、学生や生徒が、キャリアデザインを考える機会とし てインターンシップを、今後も充実させていきます。 vol.74 1 Internship Report_01 正課のインターンシップ 会 は な か な か あ り ま せ ん が 、イ ン タ ー ン シッ い ま す 。公 務 員 の 実 際 の 仕 事 を 見 ら れ る 機 私 は卒 業 後の進 路 として 公 務 員 を 希 望 して 事 前の講 義 で 、 社 会 人の基 本 を 学 習 。 ま し た 。か と いって 、た だ 業 務 を こ な し て い 摯 に 仕 事 と 向 き 合って い る こ と が 伝 わって き 市 役 所の職 員の方 々からは、 一人 ひ と り が 真 仕 事 は 厳 し さの中 に 楽しさがある。 も 、市 民 の 方 が 窓 口 に 来 ら れ れ ば 、即 座 に 席 る だ け で は な く 、仕 事 に 集 中 し て い る と き 士 の コ ミュニ ケ ー ション は 和 や か で 、厳 し さ を 立って 応 対 さ れ て い ま し た し 、職 員 の 方 同 プ の ガ イ ダ ン ス で 官 公 庁 が イ ン タ ー ン シッ 期 休 暇 を 利 用 し て 行 わ れ る イ ン タ ー ン シッ た 。職 場 体 験 を 通 し て 感 じ た こ と は 、受 け 身 の中にも楽しさがあることが分かりまし す 。な る べ く 自 分 か ら コ ミュニ ケ ー ション を の 姿 勢 で は 得 る も の が 少 ない とい う こ と で プ に 備 え 、事 前 講 義 が 行 わ れ ま す 。講 義 で は 習 先 で の 注 意 事 項 な ど につい て 学 び 、ま た 、 テ ー シ ョン を 行 い ま し た 。 一般 企 業 で の 実 習 常磐大学 人間科学部心理学科 3年 た 市 民 活 動 課 の 業 務 は 、非 常 に 多 岐 に わ た 友部公民館・消費生活センター訪問 路 を 考 え よ う と 思いま す 。 地域少子化対策会議に参加 を 体 験 し た 仲 間 の 発 表 も 参 考 に 、今 後 の 進 市内施設視察 り 、イ ン タ ー ン シッ プ の 期 間 で は 到 底 すべて 秋の交通安全運動打ち合わせ 防 犯・交 通 安 全 に 関 す る こ と と 、市 民 活 動 や 「 役 所 の 会 議 に 出 席 できた の は 貴 重 な 経 験でした 。進 行 のスムーズさに、学 生 と社会人の違いを実感しました」 消 費 生 活 に 関 す る 相 談 が あ り ま す 。市 民 の コミュニティビジネス講座資料作成 片岡 美咲 安全協会笠間支部役員会に参加 そ の 組 織 を 支 援 す る こ と に 分 か れ 、さ ら に fri 8/29 tue 8/26 mon 8/25 thu 8/28 生 活 に か か わ る こ と は 、すべて と 言 え る ほ ど 8/27 を 把 握 で き な い ほ ど 多 様 で し た 。大 き く は 験 は 後 日 報 告 書 に ま と め 、報 告 会 で プ レ ゼ ン と り 、で き る 作 業 は な い か 積 極 的 に は た ら き 日から 行 い ま し た 。準 備 を 整 え て 迎 え た 夏 。夏 期 休 月 か け る こ と が 大 切 だ と 思 い ま す 。今 回 の 経 希 望 す る イ ン タ ー ン シッ プ 先 の 研 究 な ど を 社 会 人 と し て の 基 本 的 なマナ ー や 心 構 え 、実 に な る と 考 え て 履 修 し ま し た 。前 期 に は 、夏 プ 先 の 候 補 に あ る こ と を 知 り 、将 来 の 参 考 wed 日 間 、希 望 通 り 笠 間 暇 中の 5 市 役 所 で 就 業 体 験 を 行 い ま し た 。配 属 さ れ 25 とい う こ と を 実 感 し ま し た 。 vol.74 2 8 仮発行台紙の整理 青年海外派遣報告書の作成(過去の分) 民間交番あさひ訪問 で 、安 心 な 暮 ら し は こ う し て 支 え ら れ て い る インターンシップの1週間 市民活動課の業務説明を受講 ふるさと寄付金特典関連のPC作業 片岡 美咲 民 間 交 番 は 住 民 の 方 に 安 心 感 を 与 えるとともに 、犯 罪を未 然に 防ぐ役 割も担っているということでした。 01 Internship Report ● インターンシップ先 笠間市役所 ファイルをきれいにそろえるのは、次 に使う人が見やすいようにするため、 と言われ、仕事には一つひとつに意味 があることを学びました。 「 働 く」と は 何 か 、を 考 え るきっか け に なりまし た 。 常磐大学・常磐短期大学 正課外のインターンシップと は? ■ 正課外のインターンシップの 主な実習先 単位認定を伴わない正式な授業科目以外のインターンシップ。学生の自主性を生かしながら、 (2014年11月現在、 順不同) ひたちなか 海 浜 鉄 道 伊藤 達也 お休みの日はカメラを持った観光客や親 子連れが多く利用する「ひたちなか海浜 鉄道」。楽しい休日の安全と快適さをサ ポートする仕事はやりがいが大きいです。 ほか 実 習は、夏 期 および 春 期 休 業 中のほか、通 年にわたり参 加できます 。 正課のインターンシップを履修できなかった場合も含め、複数のインターンシップに参加することが可能です。 現 場 での反 省 を 今 後の大 学 生 活 に 生 かし ま す 。 昔 か ら 鉄 道 に 興 味 が あ り 、キャリ ア 支 援 セ ン タ ー で﹁ ひ た ち な か 海 浜 鉄 道 ﹂の イ ン タ ー ン シップ に 応 募 で き る こ と を 知って 、鉄 道 会 社 の 月 日・ 日 、 月 1 3 ∼ 15 日の 業 務 を 体 験 す る 良い 機 会 だ と 思い 参 加 し ま し た 。日 程 は 9 17 活 動 な どの 実 習 5 て 取 り 組 ん でい き たい と 思ってい ま す 。 ン シップ の 収 穫 ﹂と 励 ま さ れ 、今 後 の 課 題 と し した際、 ﹁ 今 そ れ に 気 付 け たこ と も インタ ー こ と で す 。キャリ ア 支 援 セ ン タ ー の 方 に 報 告 敗 を 恐 れ 、あ ま り 自 発 的 に 行 動 で き な かった 手 ご た え を 感 じ ま し た 。反 省 点 は 無 意 識 に 失 す が 、お 客 さ ま が 反 応 し て く だ さった と き は 、 い う ポ イ ン ト を 意 識 し て 、声 を か け てい たので な け れ ば 、あ い さつと し て 成 立 し て い な い ﹂と 習 で は 研 修 で 学 ん だ﹁ 相 手 に 気 付 い て も ら え え で 、と て も 参 考 に な り ま し た 。改 札 業 務 実 う 責 任 感 も 、社 会 人 と し て の 心 構 え を 築 く う ま ざ ま な 業 務 は すべて そ の た め に あ る 、と い と が 企 業 と し て の 約 束 で あ り 、鉄 道 会 社 の さ 安 全 に 、時 間 通 り に 、目 的 地 に 送 り 届 け る こ ま た 、キッ プ を 買って い た だ い た お 客 さ ま を 、 の意 識 に大 き な 差 があ るこ とを 知 り ました。 れ る 倫 理 観 な ど につい て 学 び 、学 生 と 社 会 人 ル や 、鉄 道 と い う 公 共 性 の 高 い 事 業 に 求 め ら を 行 い ま し た 。研 修 で は 社 会 人 と し て のル ー 改 札 業 務 や 企 画 キップ の 日 間 。初 日 の 午 前 中 に 研 修 を 受 け 、そ の 後 は 9 常磐大学 人間科学部心理学科 3年 茨 城 県 信 用 組 合 / 株 式 会 社フット ■ 正課外のインターンシップの特徴 ヨタ茨城株式会社/茨城セキスイハ インターンシップ先を自ら開拓・交渉することで自主性が育つ イム株式会社/株式会社常陽銀行/ 実習先をWebなどで探して応募する「直接応募型」と、キャリア支援センターが紹介する「大学経由型」があります。 自ら開拓し、企業研究などを通して、自主性を育みます。 ボールクラブ水戸ホーリーホック/ 広 告 社 /日本 郵 便 株 式 会 社 / 株 式 キャリア支援センターが丁寧にサポート ひたちなか海浜鉄道株式会社/憧れ 実 習 先 企 業の紹 介 、実 習 前マナー 講 座の開 催 、提 出 書 類の書き方 指 導などしっかりサポート。 また、実 習 後に報 告 書を作 成し振り返りを行うことで 実 際の就 職 活 動にも役 立ちます 。 花のアトリエ/株式会社東日本朝日 通年にわたりインターンシップに参加する機会がある 会社ワンダーコーポレーション 02 Internship Report ● インターンシップ先 改札業務を行った那珂湊駅は築100年。 「関東の駅 百選」にも選ばれました。 P R 伊藤 達也 株 式 会 社 グリー ン ハ ウ ス /トヨタ キャリア支援センターが各自の活動をサポートし、広く展開しています。 ホーム販売会社グループ/ネッツト Internship Report_02 正課外のインターンシップ 働くことの 厳しさ、責 任 感を 学 ん だ 5 日 間 でした 。 3 vol.74 本 気 の 目 標 に なりまし た 。 学期末休業を利用して6月13日に行われた実習。楽 しいだけではなく、体力が必要なことも分かりました。 04 Internship Report ● インターンシップ先 03 Internship Report ● インターンシップ先 医 療 現 場の雰 囲 気 に 触 れ や り がい の 大 き さ を 実 感 。 看 護 師 に な る こ と が 夢 で 、受 験 の 準 備 や 将 来 加 し ま し た 。イ ン タ ー ン シップ 先 の 茨 城 県 立 の 進 路 決 定 に も 役 立つと 思 い 、看 護 体 験 に 参 階 の 病 棟 に 配 属 さ れ 、看 護 子 ども と 向 き 合 うこ と、 視 野 を 広 く 持つこ と の 大 切 さ 。 自 身 が 園 児 だった こ ろ 、担 任 を 受 け 持って い 幼 稚 園 の 先 生 に な り たい と 書 い て い ま し た 。 た だい た 先 生 が 大 好 き で 、七 夕 の 願 い 事 に は プ と し て 、貴 重 な 体 験 に な る と 考 え 、イ ン タ ー そ ん な 小 さいこ ろ か ら の 夢 を か な え る ス テッ 歳 児の園 ンシップ に 参 加 し ま し た 。私 は 年 中 さ ん の ク 人 にき ち ん と話 して 聞 かせな が 今 回 の 体 験 を も と に 、常 磐 短 期 大 学 の 年間 夢 は 、よ り 現 実 味 の あ る 目 標 に な り ま し た 。 日 を 体 験 し 、私 の 幼 稚 園 教 諭 に な る と い う の 大 切 さ を 学 び ま し た 。今 回 、幼 稚 園 で の ン タ ー ン シップ で は 、子 ど も と 向 き 合 う こ と て い た 視 野 の 広 さ が 印 象 に 残って い ま す 。イ ら 、教 室 のほ か の 子 ど も た ち に も 目 配 り を し 当 事 者の を し て し まった と き も 先 生 の 対 応 は 素 早 く 、 様 子 に は 感 心 し ま し た 。子 ど も 同 士 が け ん か か け や 手 遊 び で 、子 ど も た ち が 集 中 し て い く が 、そ ん な と き も 先 生 の 指 導 は 的 確 で 、言 葉 意 事 項 を 聞 く 前 に 遊 び 出 す 子 もい たので す 着 替 え を 手 伝った り し ま し た 。先 生 か ら の 注 た り 、プ ー ル か ら 出 た 園 児 た ち の 体 を 拭 い て び が あ り 、プ ー ルで 遊 ん で い る 様 子 を 見 守っ ま た 、そ の 日 は 気 温 が 高 かった ので 、プ ー ル遊 児 た ち の 生 活 を 見 学 さ せ てい た だ き ま し た 。 ラ ス に 入 り 、教 室 の 中 で 、先 生 と 4 師 の 方 た ち の 仕 事 の 内 容 を 見 学 し 、実 際 に 血 一歩近づいた1日。 中央病院では 常磐大学幼稚園 3 歳 の 頃 から の 夢 に 圧 を 測 定 し た り 、車 椅 子 を 押 す 介 助 な ど を 体 験 し ま し た 。看 護 師 の 方 た ち は 忙 しい 中 で も 、テ キ パ キ と 行 動 さ れ て い て 、排 泄 物 の 処 理 な ど も 顔 色 ひ とつ 変 え ず 、そ し て 、ど ん な 方 に も 笑 顔 で 接 し てい る 様 子 を 見 て 、あ ら た め て プ ロ 意 識 を 感 じ ま し た 。私 も 、入 院 中 の 患 者 さ ん と 会 話 を す る 機 会 をい た だい た の た い だ か ら が ん ばって 看 護 師 に なって ね ﹂と で す が、 ﹁ 男 性 の 看 護 師 も 増 え て き ている み 言 わ れ た こ と が う れ し く て 、看 護 師 に な る と いう 夢 に本 気 で 取 り 組 も う と 決 意 し まし た 。 ま た 、看 護 師 の 方 か ら も 、力 仕 事 が 多 く 、男 性 看 護 師は今 後 ます ます 必 要とお聞きし、 男 の 看 護 師 だ か ら で き る こ と が あ る と 知った こ れ ま で は 看 護 師 の 仕 事 が ど ん な も の か 、分 の で 、自 分 も 役 に 立 ち た い と 思って い ま す 。 か ら な い こ と が た く さ ん あ り ま し た が 、今 回 の体 験 で そ れ を 少 しで も 知 るこ とがで き た 今 ま で 以 上 に 勉 強 が 必 要 に な り ま す 。進 学 こ と に 感 謝 し て い ま す 。看 護 師 に な る に は 、 2 幼 稚 園 教 諭 に ふ さ わ しい 力 を 身 に 付 け たい で 専 門 的 な 知 識 を 学 び 、実 習 体 験 を 積 ん で 、 智学館中等教育学校 6年次 し た 先 で も しっか り と 看 護 につい て 学 び 、さ vol.74 4 1 2 と 思い ま す 。 礒島 麻生 ご協力いただき、10月9日・10日の2日間で3・4年次生もインターンシップを体験しました。 智学館中等教育学校では、5・6年次生対象の常磐大学幼稚園での実習に加え、一般企業にも の インターンシップ 智学館中等教育 学 校 ま ざ ま な 経 験 を 積 ん で 、人 の 役 に 立 て る 存 在 常磐大学高等学校 3 年 茨城県立中央病院 夢 だった 看 護 師 が 、 4 になるこ とが目 標 で す 。 友部 隼人 常磐大学高等学校では、夏休みに3年生を対象とした茨城県内病院施設を実習する「1日看護体験」と、 2月に1・2年生を対象とした常磐大学幼稚園の実習を展開。希望する生徒は誰でも参加できます。 の インターンシップ 常磐大学高等学校 Internship Report_03 実習は夏期休暇中の8月21日に、茨城県立中央 病院で行われました。 友部 隼人 Internship Report_04 礒島 麻生 News and Topics 学生、生徒、園児たちは日々学び、経験し、成長を続けています。 このページでは学校法人常磐大学の各学校の取り組みやイベントの様子をはじめ、 日々の活動とその成果をお知らせします。 健康栄養学科の学生が考案したメニューを 大 学 学生食堂で販売しています。 栄養満点でおいしいです! 人間科学部健康栄養学科の学生が考案したメニューを、見和キャンパスL棟学生食 堂で販売しています。これは、3・4年生が以前「給食経営管理実習」で考案した献立 をもとに、株式会社グリーンハウスのご協力でアレンジを加え実現したもの。10∼ 12月の毎週木曜日、週替わりで各グループが考案したメニューが限定20食で提供 されました。 「ペスカトーレ・緑黄色の温野菜、ミルクきのこスープ、さつまいものプリ ン」 「豆腐ハンバーグ、蒸し焼きサラダ、コンソメ スープ、ミルクプリン」など、栄養満点でバランス も良く、 「全体のバランスを考えつつ、一品一品が 単 品でも美 味しくなるように気をつけた」という 学 生の自信 作 。学 生や教 職員からも「 美 味しい」 「ボリュームがある」と大好評でした。 幼稚園 「宿泊保育」は年長さんの大イベント。 約束を守って過ごす時間の中で、 子どもたちは、頼もしく成長しました。 7月30・31日の1泊2日、宿泊保育を行いました。登園したときは少し不 安そうな表情だった子どもたちも、レクリエーションが始まると笑顔に。 プールに入って、夕食は1学期にみんなで育てたジャガイモ入りのカレー ライスを食べました。外が暗くなる頃には、いよいよキャンプファイヤー です。火を囲んで歌ったり踊ったり、みんなで線香花火もしました。夜は 遊戯室にふとんを広げ、友達と並んで眠り、翌朝、元気にあいさつ。ごは んを食べた後は、園庭で遊んだり、田んぼの観察に出かけたりしました。 “自分の事は自分でする” “ お友達と協力して過ごす”。みんなで約束した ことを一生懸命やり遂げた「さくら組」 「しらかば組」の子どもたち。その 顔は、登園したときよりもお兄さんお姉さんに見えました。 「常磐大学&水戸ホーリーホック 法 人 コラボデー2014」を開催。 5,242人のご来場をいただきました。 地元Jリーグチーム水戸ホーリーホックと常磐大学が連携し、地域社会の活性化を 図る「コラボデー」が8月24日に開催されました。5年目を迎えた今回は、国際学部 経営学科による各種イベントや、短期大学幼児教育保育学科による託児室のほか、 高校、中等教育学校の生徒・幼稚園児・大学サッカー部が運営サポートに協力し、会場 全体を盛り上げました。経営学科による各種イベントは「ときわんこ」と「ホーリーく ん」のP K対決、フェイスペイントでベストカップル選出、応援メッセージ入りオリジナ ルうちわを使用したスタンドウェーブ、ボールを蹴って遊ぶピンボールゲーム、 ドリブル のタイムを競うゲームなど盛りだくさん。来場者数は5,242人と、水戸ホーリーホック の今年のホームゲーム平均入場者数を上回り盛会のうちに終了しました。 vol.74 5 大学・短大 「第3回水戸まちなかフェスティバル」に 校 「ときわ祭」を開催。 本学の学生たちが参加。 今年は5年ぶりに一般公開し 若いパワーに期待が集まっています。 4,200名を超える来場者を迎えました。 9月28日に開催された「第3回水戸まちなかフェスティバル」に学生たちが参 9月13・14日に2年に一度の大イベント「ときわ祭」を開催しました。前回は 加し、地域活性化に貢献しました。水戸まちなかフェスティバルは、水戸市のメ 震災の影響もあり、校内発表のみでしたが、5年ぶりの一般公開とあって、生 インストリートを歩行者天国にしてさまざまな催しを行い、商業や観光の振興 徒からも「ときわ祭」を盛り上げようという意気込みが感じられました。スロー とにぎわいを創出して、震災復興の原動力にすることが目的です。国際学部 ガンは「『 常磐線 上り列車 ときわ号 』∼出発進行!未来に向かって∼」。校 英米語学科の学生たちが行ったのは英語の絵本の読み聞かせ。参加した学生 舎を駅舎に見立て、生徒全員が「駅で働く人々」という設定のもと、各クラス は「小さな子どもたち向けに、表情を豊かにすることに気を付けました。中学 さまざまな企画を考案しました。東門にはエコキャップアート 『 線路アーチ』を 校の教師を目指しているので、この経験を役立てたいと思います」と話してく 設置して来場者をお迎えし、2号館では生徒たちの「夢」が書かれたオブジェ れました。また、華麗なダンスパフォーマンスを披露した、ダンスサークル・ブ 『ドリームトレイン』を展示。さまざまな企画を通して、協力することや周囲を ギートレインの学生は「たくさんの来場者に喜んでいただけて良かったです」 思いやることの大切さを感じ、励まし合う仲間たちというかけがえのない宝物 と、笑顔を見せていました。 を手に入れたようです。 智学館 6 高 大学・短大 全校生徒が一堂に会した「夏季学習合宿」。 水戸黄門まつり「市民カーニバル in MITO」に 初めての試みでしたが大成功のうちに幕を閉じました。 初出場しました。 7月28日∼31日の4日間、福島県の猪苗代磐梯高原において「夏季学習合 今年で第54回を数える水戸黄門まつりの「市民カーニバル i n M I T O」に、 宿」を実施しました。前期課程・後期課程の全校生徒が一堂に会して行う学習 常磐大学と常磐短期大学の学生たち65人で編成したチームが初出場しまし 合宿は本校にとって初めての試みでした。早朝から夜遅くまで黙々と勉強に た。毎年8月の第1金・土・日の3日間にわたって開催されるこの水戸黄門まつ 励む6年次生の気迫に刺激され、4・5年次生も「先輩にならえ」とばかりに夜 りは、期間中、千波湖で約4,500発以上の花火が打ち上げられ、水戸黄門パ の学習時間を増やしました。心地よい緊張感が漂う中で生徒がお互いに刺激 レードや市民カーニバルなどのイベントでにぎわうことで知られています。コ しあって学習に臨んだことに加え、6年次生は座禅、5年次生以下の生徒たち ミュニティ振興学部を中心として集結した有志は、うだるような暑さの中で、 は、野外活動や映画鑑賞など、普段の学校生活では味わえない貴重な体験も 「ときわんこ」ポーズも盛り込んだオリジナルのダンスを約4時間踊り切りま できました。温泉で身体を休め、澄んだ空気のなか満天の星空を見上げなが した。ダンスの振り付けや法被のデザイン考案、鉢巻の作成などは、すべて学 ら、競って夏の星座を探す醍醐味を味わい、3泊4日の合宿は充実感をもって 生の手によるもの。みんなで協力し合い、地域活動への参加を通じて、水戸 幕を閉じました。 の活性化の一役を担いました。 vol.74 高 校 留学生との会話を通して、 身近に外国語、外国文化に触れる 大学院 English Connectionsを体験。 アジア、ヨーロッパ、アフリカ、 た め の 英 会 話レッスン「 T o k i w a E n g l i s h 10月1日、常磐大学の交換留学生による本校生の 幼稚園 大きな地震を想定した今年の 「地震時保護者お迎え訓練」は オーストラリア、世界10か国から C o n n e c t i o n s(E C)」が開催されました。プログ 被害者学を学ぶ人々が集いました。 ラムのコンセプトは「とにかく話してみよう」 「とに 7月2 8日から8月8日まで、 「アジア地 域 大 学 院 かく使ってみよう」。毎週与えられたトピックについ 9月1 7日、お家の方に迎えに来ていただく訓 練 コース−被害者学および被害者援助論−」を、世 て英語で話し合い、普段の英語の授業とは違う雰 を行いました。前日、実 際に少し大きな地 震があ みんな真剣に参加できました。 界被害者学会と常磐大学国際被害者学研究所が 囲気の中、楽しみながら英会話を学びます。今回 りましたが、その時も子どもたちは先 生の話をよ 共催で開講しました。14回目となるこのコースは のテーマは好きな食 べ 物について 。生 徒 たちは く聞いて、おしゃべりをせずに真 剣に参 加できて 世 界 各 地で 被 害 者 学を学 ぶ 人々から注目され 、 「すき焼き」や「大福」を英語で説明することに苦 いました。年 長 児が年 中 児 、年 少 児に声をかけ、 今回は19名の参加者が受講。茨城県警察本部を 労していましたが、留学生に何とか理解してもらえ 手を取り合って坂を上っていく姿に微 笑ましさを 視察するなど、多くの学びを深めました。また、水 たようです。同年代のネイティブスピーカーと会話 感じました。避 難 場 所の見 和グラウンドでは、不 戸での生活を通じて、親日感情を抱き、共に学ん することで、生きた英語を習得できる貴重な機会 安そうにしている子もいましたが、お家の方が迎 だ世界中の仲間と友情を育んで、帰途につかれま となりました。 えに 来 てくださり安 心したようで す 。保 護 者 の した。閉会式では、全講義に出 席し、被害者支援 方々にも「お家に着くまでが避 難 訓 練 」という意 プロジェクトの提案発表を行った受講者に対して 識を共有することで、ご協力いただきました。 修了証が授与されました。 智学館 幼稚園 大 学 3年次生が足尾・尾瀬に出発。 2泊3日の自然探究旅行を行いました。 万一のときも 落ち着いた対応ができるよう 常磐小学校の「国際理解」の授業に 救命救急講習を実施しました。 健康栄養学科の学生が 行へ行ってきました。初日は、足尾銅山の歴史や 9月1 7日、日本 赤 十 字 社 茨 城 県 支 部の指 導員2 ボランティアとして参加しました。 環 境 問 題について学 習し、国 土 交 通 省の方々の 名をお招きし、本園教職員対象の『 子ども(1歳か 9月9日、常磐小学校5年生の総合的な学習の時 協力を得て、全員でヤマボウシの植樹を行いまし ら学 齢 前 )の一 次 救 命 救 急 講 習 会( 短 期 講 習 )』 間で、人間科学部の小関一也准教授による、 「国 た。キツネやサルも登場し、感動と驚きを伴ったも を実 施しました。起こりうる可 能 性の高い事 故に 際理解」の授業が行われ、栄養教諭志望の健康栄 のとなりました。翌日からの尾 瀬ヶ原の自然 探 究 対 する心 肺 蘇 生 、A E Dの取り扱い、気 道内 異 物 養学科3年生11名が参加しました。テーマは常磐 は台風一過の好天に恵まれ、鳩待峠から3日目の 9月25∼27日、2泊3日の足尾・尾瀬自然探究旅 除 去 法について 講 習を受け 、実 技を何 度か繰り 小学校とアフリカのマラウイ共和国の子どもたち 大清水まで約24km の道のりをひたすら歩き続け 返し行うことにより、それぞれが体で覚えること をつなぐ国際交流活動。今回はマラウイの主食で ました。雲 一 つない青 空 、後ろには至 仏 山 、前に が できました 。指 導 員 の 方 から、実 際 に 起きた ある「メイズ(とうもろこし)」と「シマ(メイズをお は燧ケ岳がくっきりと姿を現し、自然の豊かさや ケ ースや 心 肺 蘇 生 の 大 切さを教えていただき、 湯で調理したもの)」について発表を行い、最後に 雄 大な地 形の神 秘さを体で学ぶ貴 重な体 験とな 充実した講習会となりました。どの教職員も落ち 学生たちが調理した「シマ」を子どもたちに実際に りました。 着いて対応できるよう、今後も研修を継続してい 食べてもらいました。思いがけない異文化の食事 きます。 体験に、教室には笑顔があふれていました。 vol.74 7 News and Topics 高 智学館 スクールバスに 新路線「鉾田便」の運行がスタート。 通学がさらに便利になります。 現在、智学館中等教育学校では遠方からの生徒も 安心して通学できるよう、水戸駅および赤塚駅か らスクール バスを運 行しています。加えて、鉾 田 市・小美玉市・茨城町方面から通学する生徒に対し ても、交通の便をより良くするため、8月23日から 次の経路で鉾田方面路線を新設しました。新路線 は、新鉾田駅⇔舟木⇔紅葉⇔上吉影⇔堅倉⇔奥 谷⇔智学館です。なお、2015年度からは那珂湊 ⇔大洗⇔常澄⇔百合ヶ丘⇔けやき台⇔智学館の、 那珂湊方面路線の新設も予定しています。 大 学 校 現地での授業やホームステイで 新たな刺激を受けた 第9回笠間いなり寿司コンテストで 健康栄養学科2年の手塚祐実さんが 特別賞を受賞しました。 カナダサマーキャンプ。 8月1 6日、カナダ3か月語 学 留 学に3 名 、サマー キャンプに1 0 名 の 生 徒が出 発しました 。ホーム 10月12日、笠間芸術の森公園で、笠間いなり寿 ステイ先のエドモントンから、ノアデグ、バンフへ 司コンテストが行われました。手塚さんは酢飯を使 の2 泊 3日の野 外 活 動ではカナディアンロッキー 用せず、ひじきにしっかり味をつけた「ひじきの稲 の大自然に触れ、積極的に英語を使いながら、さ 荷寿司」でエントリー。当日は、書類審査を勝ち抜 まざまなアクティビティーを体験しました。サマー いたいなり寿司8種類(学生の部:4種類)を実際に キャンプに参加した生徒は約2週間カナダの空気 調理し、会場に集まった一般の方々が試食後、投 を満喫し、全員が「もっとカナダにいたかった」と 票しました。激戦の中、見事、学生の部で特別賞を 話していました。い つかまた、機 会を設けてカナ 受賞した手塚さん。 「子どものころからひじきをご ダを訪 れ 、ホストファミリーやカナダの 先 生と再 飯にまぜて食べるのが好きでした。いつも料理を 会してほしいと願っています。 教えてくれるお母さんに感謝ですね」とコメントし てくれました。 智学館 高 校 日頃の英語教育の成果を発表する 中学生と保護者の方を招いて 幼稚園 English Dayを開催しました。 常磐大学高校の魅力をアピールしました。 新しい遊具が仲間入りしました。 を図る態 度の育 成 」と「自信をもって発 表するた 7月25日から27日までの3日間、オープンスクー 遊びを通した めのスキルアップ」を目的としたE n g l i s h D a y ルを開 催しました。初日は6 5 0 名 、2日目は4 9 8 体と心の成長を期待しています。 を開 催しました。洋 楽の歌 詞 暗 唱 ( 1 年 次 )やドラ 夏休み中の8月、園庭に新しい遊具2台を設置しま マ( 2 年 次 ) 、インタラクティブ・フォーラム形 式の オープンスクールを開催。 名、3日目は597名の中学生、保護者の方にご来 校いただき来校者合計1,745名と昨年を上回る 参 加 者 数 でした 。当 日は 説 明 会 のほかにも「 制 服・部活動ユニフォーム紹介」や「校舎見学スタン プラリー」、シャトルバスに乗って常磐大学まで移 動しキャンパスを見学する「常磐大学キャンパス ツアー」など、さまざまな「 体 験 学 習 」を通して、 常 磐 大 学 高 校と常 磐 大 学の魅 力を感じ取ってい ただけたことと思います。 9月2 1日、 「 英 語で積 極 的にコミュニケーション した。子どもたちは早速元気に遊んでいます。 「雲 討論(3年次)、海外研修先であるボストンについ 梯 」はジャングルジムと一 体になっていたものを てプレゼンテーションを行うボストン・プロジェク 取り払い、遊戯室前に単独で設置しました。園門 ト( 4 年 次 ) 、 「日本 の出 生 率を上げるために私 た のスロープ近くに設置した「登り棒」は、年長児を ちができること」について各自の主張を述べるカ 中心に、みんな裸足になって、それぞれの目標達 レント・イシューズ ( 5 年 次 ) など の 課 題に 取り組 成に向けて上を目指しています。雲梯も途中で力 み、どの生 徒も、英 語を使って堂々と発 表 するこ 尽きてしまうこともありますが、友達の声援を受け とができました。 て最後まで踏ん張る姿が見られます。先生とのお 約束を守った上で、遊びを通して体力と挑戦する 意欲を身に付けてほしいと思います。 8 vol.74 Spootlight 地域や世界で力を試し、さまざまな活動を通して実践的に学ぶ。また、優れた研究成果を社会に発信する。 こうした学内外で行われている活発な活動にスポットを当ててご紹介します。 ジッキョヌホー(瀬利覚の川) このように管理されている湧水地もあるが、 消えかけている場所も少なくない。 湧水のデータをもとにした今回の環境教育 では、民話の中に湧水を取り入れた演劇が 行われた小学校もあった。 今 後は、調 査・実 践の場を周 辺の島 々 にも広げ た いと考えて います 。また 、 島に限らず日本各地で、水の意味を問 い直すことも長期的な課題です。 Spotlight 01 自然の恵みである水にあらためて目を向け、 地域活性化や環境教育に役立てることをめざして。 コミュニティ振興学部 地域政策学科 准教授 元木 理寿 研 究 室 博士(理学) 研究テーマ: 沖永良部島における水資源を活用したESD展開に関する基礎的研究 平成24∼26年度 日本学術振興会・科学研究費補助金 基盤研究(C)に採択 水道の利便性に慣れ、環境への理解が表面的に。 湧水の調査資料が、環境教育や世代間の交流に貢献。 私の専門分野は地理学です。その中でも地域の水環境を中心に、地域 今回の調査では島の人々が使っていた湧水で、今も利用されているも における水と物質の循環を明らかにすることから環境教育へも視野を広 の、忘れられてしまったもの、それぞれの名 前も合わせて約 9 0ヵ所につ げてきました。人が暮らす上で欠かせない水は、環境教育を考える上でも いて確認できました。それらに位置情報も含めた地図として提供し、沖永 重要なテーマと言えます。今回の研究では、かつて水が生活や生産の様 良部島の小学校関係者に「湧水地を活用したESDの実践」について協力 式を制約してきた島嶼地域を対象として、まず水資源の現状を把握する を依頼したところ、複数の小学校で夏休みの自由研究として、あるいは総 ためのフィールドワークを行いました。さらに、水 資 源に関する調 査 資 料 合 的な学 習の時 間に組み入れていただくことができました。湧 水につい をもとにしたESD(Education for Sustainable Development: ては、児童が実際に行って見ることができるという前提から、現存するも 持続可能な開発のための教育)が、小中学校などの教育機関でどのよう ののみ資 料 提 供を行 い、また、児 童の安 全を確 保 するため、危 険と判 断 に展 開できるか、また、地 域の子どもと大 人や高 齢 者などの世 代を超え される場所については各小学校の判断により削除しています。児童は現 た交 流に対してどのような力を発 揮できるか、その可 能 性についても探 地調査とともに地域の高齢者に聞き取りをし、その結果をまとめ、発表会 求したいと考えました。 で報告してくれました。民話をもとにした演劇の発表に発展した小学校も 現在の日本の水道普及率は100%近く、現代人はその土地ではなく水 あり、そこではシマムニ(方言)があらためて認識され、それによって世代 道などのインフラの上に住んでいるとも言える現状があります。そして、 を超えたつながりが生まれる場面もありました。 その便 利さによって、本 来の水と生 活とのつながりが見えにくくなり、環 環 境 教 育においては、過 去から連 続 する今を捉え、未 来を考える視 点 境への理解が表面的にとどまってしまう怖れもあります。また、未曾有の が大切です。特に、現在の80代の方々がいなくなると、かつての日本を知 震災を経験した私たちは、その教訓として水が手に入らないことによる生 る人はかなり少なくなると調査の中であらためて感じました。歴史・文化を 活 へ の 影 響 の 大きさを再 認 識し、あらためて 水がどこからきて いるか 、 伝 承 する時 間が残されているうちに、学 校だけでなく地 域 住 民による手 使った水がどこに行くかを考える必要性が高まっていると感じます。 作りの環境教育をますます充実させなければならないと考えています。 vol.74 9 Spotlight 02 笠間市の青年海外派遣事業に参加し 9月22日から 6日間シンガポールを視察しました。 輝く学 生 笠間市では毎年、国際感覚・国際理解の精神を持って地域に貢献できる人材の育成を目的に、海外派遣事業を行っています。 その事業に今回、本学の学生が参加した様子をお知らせします。 海外から人を受け入れようとする姿勢に 共感しました。 深谷 翔子 コミュニティ振興学部ヒューマンサービス学科 4年 成 長 著しいシンガポールの観 光 政 策やまちづくりの実 態を見たいと 思い、今回の事業に応募しました。現地では都市開発の様子を視察し、 今ある自然を生かしたまちづくりを心 掛けていることに注目しました。 最も印 象 的だったのは2日目に訪れたアラブストリートで、イスラム教 徒の方も食べられる食材や料理が手に入り、礼拝所も無料で用意され ているなど、観光客として来訪しても過ごしやすいように配慮されてい たことです。グローバル化が進む中、日本にもこうした海外の人を受け 入れる姿勢が必要だと感じました。シンガポールのグローバルな視点に 基 づく都 市 計 画は、大 学で中 心 市 街 地の活 性 化を研 究 する者として、 とても参考になりました。また、市民の1人としても、今回の派遣事業で 得た知識を、新しいまちづくりに生かすことが大切だと思っています。 事前の研修で歴史的背景も学べました。(大槻さん、写真左) 情報だけでなく、体験が大切だと実感。(深谷さん、写真右) 地域活性化のヒントをたくさん得て、 収穫は十分です。 大槻 奈菜 コミュニティ振 興 学 部 地 域 政 策 学 科 2 年 学部の先生から派遣事業のことを教えていただき、参加しました。滞 在5日目に訪れた都市再開発庁では、土地の有効活用が必要だったこ と、再開発に伴って人種を問わず調和できる社会を作ろうとしているこ となどの説明を受けました。中でも公園と公園を道でつなぎ、車道を通 ることなくサイクリングや散策ができるようにしたことは、都市と自然を 融 合させる発 想として、とても新 鮮に感じました。滞 在 中 、街 中の看 板 やサイン類を観 察していたのですが、表 示が多 言 語に対 応しているこ とも、海外の人が安心する要素だと思います。東京オリンピックを控え、 日本でもそのような整備を進めるべきだと思いました。今回、笠間市の 方々にお世話になり、公務員の仕事に親しみを持ったことも収穫です。 将来の進路として自治体にも興味が湧き、視野が広がりました。 Spotlight 03 著書紹介 常 磐 大 学 の 教 員が執 筆した さまざまな分 野 の 著 書をご 紹 介します 。 ① 講座 東北の歴史 ① 風通しが良くなる 第二巻 都市と村 ② 平野 哲也 人間科学部 准教授 入間田宣夫 監修、平川新・千葉正樹 編 ① 薔薇水その他 職場イベント大会 ② 菅野 弘久 キャリア教養学科 教授 ② 髙橋 眞知子 ③ 星野徹 著、菅野弘久 編 ④ 2014年8月 ⑤ 国文社 キャリア教養学科 教授 髙橋眞知子 著 2014年8月 日本監督士協会 ③ ④ 2014年10月 ⑤ 清文堂 ③ ④ ⑤ 南 東 北 の 都 市・村 の 個 性 豊かな歴 史 像 を、下から、内側からの目線で解明した 論 集 で す 。平 野 は 、近 世 の 北 上 川 下 流 域 に 生きた 百 姓・仙 台 藩 士 の 暮らしを 具体的に描きました。 ギスギスした職場の人間関係の 原因を探り、スムーズなコミュニ ケーションとマネジメント効果を 上げるためのイベント開催の具 体的な手法を紹介します。 茨 城を代 表 する詩 人 星 野 徹 (1925-2009)の遺稿集です。 没後、詩人の原稿類を整理中に 発見した未刊の論集目次案メモ をもとに編集。 ①著書名 ②氏名・所属・職位 ③著者・編者等 ④発行年 ⑤発行所 10 vol.74 寄 付 者ご 芳 名 information TOKIWAインフォメーション ご厚情に深く感謝し、以下のとおりご報告いたします。 (敬称略) [2014年7月∼9月受け付け分] ■ 諸 澤 幸 雄 奨 学 金 制 度 の 創 設・充 実 大 学 院・大 学・短 大 企 業 ★ ★ ★ *、富士通 *、 (有)ケイオービルサービス*、廣告社(株) (株) 芳名のみ公表 小貫写真館、JTB関東法人営業水戸支店 幼教フェスタ …………………………………… 12/21(日) 創立記念日 ………………………………………… 1/25(日) 卒業式・学位授与式 …………………………… 個 人 3/20(金) 高校 12/20 ★ 卒 業 式 …………………………………………………… 3/1 (日) ★ クリスマスコンサート …………………… 植竹 彰子、後藤 政子* 100,000円 30,000円 石戸 隆明、小柳 武*、竹中 治利*、富田 恭平* 15,000円 中村 和彦* 5,000円 江原 徳子* 3,000円 坂井 知志*、久松 雄大* (土) 芳名のみ公表 石田 喜美*、伊東 裕輔、江原 麻子*、菅野 弘久*、齊藤 亜希、 斉藤 和代、関 いづみ*、田邉 正*、和田 尭太、和田 未萌 智学館 ★ 累計金額 88,474,526 円 前期課程カルタ大会 …………………………… 1/21(水) 2/14(土) ★ 卒業式 …………………………………………………… 3/2 (月) ★ Walking Day ■ 常磐大学における地域金融に関する教育研究の奨励 …………………………………… 3,000,000円 水戸信用金庫 ●複数回お申し込みくださいました方は芳名に*を付しました。 寄付のお願い 幼稚園 諸澤幸雄奨学金募金へ寄付を賜り、誠にありがとうございます。 12/6(土) ★ 育児に役立つ勉強会 ………………………… 1/21 (水) ★ 修了式 ………………………………………………… 3/18 (水) ★ 発表会 ………………………………………………… 本学では、諸澤幸雄奨学金制度を創設し、その充実および継続的運営を目的に2009年11月から募金を開始 しました。この間、多くの皆さまよりご寄付を賜りました。重ねて御礼申し上げます。 本学では、この制度をより充実させるため、引き続き募金の受け付けをしてまいります。ぜひとも募金の趣旨を ご理解いただき、ご寄付を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。 ★寄付金のお申し込みおよびお問い合わせ 学校法人常磐大学 会計経理課 寄付係 tel: 029-232-2554 e-mail: [email protected] ※寄付募集の詳細については、ホームページでご覧いただけます。 2014年8月より、学校法人常磐大 学のラッピング車両が大洗鹿島線を 走って います 。1 両 分 、両 面カラー のラッピングで、水戸駅―鹿島神宮 駅間を走行しています。車両の運行 時 間 は 随 時 変 更します が 、大 洗 鹿 島 線 沿 線 へ 足を運 んだ際 は 、ぜ ひ 「ときわんこ」の 絵 がつ いたラッピ ング車両を探してみてください 。 ア ン ケ ートご 協 力 の お 願 い ★お寄せいただいた方に、 抽選で20名様に 常磐大学オリジナルグッズを 差し上げます。 ① 印 象 に残った 記 事とそ の 理 由など ② 今後、広報誌で取り上げてほしいテーマなど 皆さまからのご 意 見・ご 感 想をお 寄 せください 。 ※名前、住所、本学との関係(在籍者の場合、所属する学校名)も 併せてご記載ください。 [email protected] 〒 310- 8585 茨城県水戸市見和1丁目430 -1 2015年度入試日程 ( 2 0 1 4 年 1 2 月 中 旬より出 願 が 可 能なもの ) 入試区分 常磐大学 出願期間 試験日 2015年1月8日(木)∼1月26日(月) 〔26日消印有効〕 2015年2月4日(水) 水戸会場(常磐大学)、東京会場、仙台会場、宇都宮会場 常磐大学 一般入試Ⅱ期 2015年2月13日(金)∼2月24日(火) 〔24日消印有効〕 2015年3月4日(水) センター試験利用入試Ⅰ期 2015年1月8日(木)∼1月28日(水) 〔28日消印有効〕 センター試験利用入試Ⅱ期 2015年2月16日(月)∼3月4日(水) 〔4日消印有効〕 大学入試センター試験日 2015年1月17日(土) 2015年1月18日(日) 外国人留学生・帰国子女入試 2015年1月8日(木)∼1月26日(月) 〔26日消印有効〕 2015年2月4日(水) 社会人入試 2015年2月13日(金)∼2月24日(火) 〔24日消印有効〕 2015年3月4日(水) 編入学入試Ⅱ期 2015年2月13日(金)∼2月24日(火) 〔24日消印有効〕 相談期間:2015年1月19日(月) ∼1月30日(金) 2015年3月4日(水) 常磐短期大学 一般入試 2015年1月5日(月)∼1月19日(月)〔19日消印有効〕 2015年1月25日(日) 常磐大学大学院 春セメスター入学Ⅱ期 2015年1月14日(水)∼1月23日(金) 〔23日消印有効〕 2015年2月12日(木) 常磐大学 高等学校 推薦入学試験 2014年12月16日(火)・17日(水)9:00∼16:00 受付場所:常磐大学高等学校 2015年1月9日(金) 智学館 中等教育学校 試験会場 一般入試Ⅰ期 一般入学試験 第2回入学試験 一般入試B(併願) 帰国子女入試(併願) 【郵送】2014年12月8日(月)∼12月22日(月)必着 第3回入学試験 一般入試C(併願) 帰国子女入試(併願) 【郵送】2015年1月21日(水)∼2月3日(火)必着 2015年1月15日(木) ― 常磐大学 常磐短期大学 常磐大学 常磐大学高等学校 本校会場、武道館会場、笠間会場、日立会場、常陸太田会場、鉾田会場 2015年1月6日(火) 【窓口】2014年12月19日(金)∼12月22日(月) (日曜日を除く) 智学館中等教育学校 2015年2月7日(土) 【窓口】2015年1月31日(土)∼2月3日(火)(日曜日を除く) ※詳細は、常磐大学アドミッションセンター(TEL:029-232-0007)、常磐大学高等学校(TEL:029-224-1707)、智学館中等教育学校(TEL:029-212-3311)へお問い合わせください。 vol.74 Dec. 2014 学校法人常磐大学 広報誌[トポス] 2014年12月発行 学校法人常磐大学 総務課広報係 〒310 - 8585 茨城県水戸市見和1丁目430‐1 Tel. 029 - 232- 2511(代) http://www.tokiwa.ac.jp/ 常磐大学大学院 常磐大学 ● 常磐短期大学 常磐大学高等学校 常磐大学幼稚園 ● 智学館中等教育学校 ● ● ● ● 常磐大学は平成21年度 大学評価の結果、 (財) 大 学基準協会の大学基準 に適合していると認定さ れました。 常磐短期大学は平成20 年度(財)短期大学基準 協会による第三者評価 の結果、適格と認定され ました。
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