1/2 2004 NO. 38 WhatÕs Inside 1 巻頭特集 2004年度会員総会・J CCC基金総会 ・新年会開催報告 2004年度収支予算説明 2004年度J CCC役員・担当 5 JCCCインフォメーション 2003年度主要事業報告 2003年度J CCC基金事業の流れ 2003年度J CCC基金収支 2003年度収支決算ならびに 2004年度収支予算 2004年度主要事業 11 シカゴ経済情報 アメリカ人社員は何を会社に求めて いるのでしょうか? ジャパンインターカルチュラルコンサルティング社社長 ロッシェルカップ氏 12 14 24 シカゴ日米評議会会長 藤本ラルフ氏インタビュー JCCCアクティビティ−レポート トヨタ自動車㈱専務取締役 稲葉良 氏昼食講演会実施報告 Comi ngUp J CCCビジネス支援コーナー セミナーのご案内 2004年度シカゴ日本商工会議所 主要行事予定 Visit our site at www.jccc-chi.org 2004年会員総会・JCCC基金総会・新年会 開催報告 J CCCでは、1月11日(日)に2004 年度会員総会、J CCC基金総会をロー ズモントコンベンション・センターで 実施した。(会員総会の出席者数53名 で、委任状提出142名を含め正会員 359社の1/ 5を上回り有効に成立)引き 続いて行われた新年会では、950名を 超える会員企業のメンバーとご家族が 一堂に会し、大盛況のうちに終了し た。 ***会員総会・JCCC基金総会*** 午前11時から開催された会員総会で は、最初に議長として高尾龍吉理事 (損保ジャパン)を選出。松田J CCC 会頭(2003年度)の挨拶に引き続き、 2003年度事業報告(2003年度専務理 事 中村 敦氏・住友金属工業)、2003 年度収支決算報告(2003年度常任監事 春名 孝俊氏・UF J 銀行)が行われた。 続いては、本会議所の定款に基づ き、昨年10月に実施された2004年度 代表役員選挙により選出された代表役 員12名による代表役員会の検討結果を 2004年度会頭に選任された松田一秀氏(三菱商事) 踏まえて、高尾議長より2004年度役員 案が総会に提案され、坂場三男名誉会 頭(在シカゴ日本国総領事)のほか、 松田一秀会頭(三菱商事)、松下和也 専務理事(東京三菱銀行)をはじめ正 副会頭20名を含む理事129名、顧問 4名、常任監事、会計担当役員各1名 等の役員案が異議なく了承さ れた。2004年度新執行部に よる所信表明・収支予算案な どは以下の通り。また会員総 会終了後、J CCC基金総会が 実施され、昨年度の事業報告 に引き続き、2004年度J CCC 基金理事長に選任された内山 敬止氏(日本航空)より、事 業方針の説明が行われた。 (内山基金理事長による主要 事業説明概要はJ CCCニュー ス3月号でご紹介予定) 2004年度会頭 松田 一秀氏(三菱商事)ご挨拶 J CCC会頭に再任頂きました米国三菱商事の松田で ございます。微力ではございますが、引き続き全力で 会頭職を務めさせて頂きたいと存じます。会員の皆様 方におかれましては、引き続きご支援・ご協力を賜り ますよう、よろしくお願い申し上げます。 さて今世紀に入りましてからは、2001年9月の同時 多発テロ事件、SARSの拡散、イラク戦争など、世界 的に混沌とした状況が依然続いており、日米経済のた めに日夜奮闘を続けておられます会員企業の皆様にと りましても日々ご苦労の絶えることはなかったのでは ないかと拝察しております。 このため本会議所に登録して頂いておりますメンバ ー企業の方々も、2001年以降は米国市場の長引く低迷 に伴う事務所の統合、移転、閉鎖さらには日系企業の 現地化進展に伴う駐在員の減少、派遣社員の頻繁な異 動や若年化など、激しい新陳代謝の波にさらされてお ります。こうした時期ではありますが、J CCCではメ ンバーの皆様とのコミュニケーションを一層密なも のとし、何らかのお役に立てるよう更なる努力を続け て参る所存であります。 ご存じの通り本会議所は一つの組織でありながら、 商工会議所、日本人会、日本語学校、基金(ファウン デーション)等の様々な役割を担っており、その時代 の会員企業のニーズにあわせて、さまざまな事業を実 施して参りました。 これまで37年間にわたる本会議所の歴史をひもとき ますと、歴代駐在員の皆様の並々ならぬ情熱のもと、 1966年には日本語学校・補習校の設立、さらには1978 年に全日校を創設し、シカゴに赴任される駐在員子弟 に対して高いレベルの教育サービスを提供して参りま した。また、1991年に設置しましたJ CCC基金では、 これまで13年間に亘り延べ180万ドル余りを地元関係 機関に還元し、地域との共生に貢献してきたほか、会 員交流事業として部会事業、新年会、ゴルフ大会など を活発に実施し、今日に至っております。 本年度の執行部におきましても、こうした諸先輩方 の良き伝統を引き継ぐとともに、会員企業の皆様方の 視点に立ったビジネスに役立つサービスをタイムリー に実践して参りたいと考えております。本会議所では 今年度も多くの事業を予定しております。つきまして は、会員各位におかれましては、引き続き格別のご指 導・ご鞭撻を賜りますよう改めてお願い申しあげます。 2 NEWS CHICAGO 2004年度専務理事 松下 和也氏(東京三菱銀行) 収支予算ご説明 東京三菱銀行の松下でございます。今年度も各事業 が円滑に進められるよう一生懸命取り組んで参ります ので、会員企業の皆様におかれましては、何卒ご指導 ・ご鞭撻のほど宜しくお願い申しあげます。 では早速ですがJ CCCの2004年度収支予算(案)に つきましてご説明させて頂きます。まず最初に収入部 門ですが、2003年度は会費総収入を74. 8万ドル計上す ることができ、2002年度の会費総収入と比較しまして 約7千ドルの低下に留めることができました。当初の 予算では2万ドル以上低下する可能性もあるのではな いかと懸念しておりましただけに、正直なところホッ としております。2004年度は米国の景気が上向き、会 費総収入の低下傾向も歯止めがかかることも期待して おりますが、予算策定にあたりましては、引き続き会 費総収入が漸減傾向にあるという前提のもとで今年度 の当初予算は単年度で収支均衡させる形を取らせて頂 くことに致しました。 まず会費総収入の配分にあたりましては、J CCC基 金の公的ステータスを維持するため、昨年度より会費 の繰り入れ割合を5%から8%に変更させて頂いており ますが、今年度も同様に、本体会計に会費相当額の92 %、J CCC基金に8%という形で充当し予算に反映さ せて頂くことに致しました。会費総収入の8%繰入に よりまして、当面J CCC基金が公的基金のステータス を喪失することはないと判断しておりますが、今後 も、毎年末に基金担当の顧問会計士と相談の上、基金 への繰入割合を見直し調整を行なう必要があることを 申し添えます。 また、本体会計の収入減少を補填するため、引き続 きJEEP事業(駐在員の子弟達がお世話になっておりま す現地校の米国教師を日本の各都市に派遣)を、地元 貢献に役立つ教育支援プロジェクトとしても位置づ け、本事業の経費につきましてはJ CCC基金から拠出 して頂けるようお願いすることに致しております。 さてそこで今年度の本会議所予算でございますが、 まず会費総額は、前年度実績約0. 8万ドル減の74. 0万を 見込んでおり、そのうち92%にあたります68万ドルの 会費をJ CCC一般会計に充当する予定にしております。 また広告・販売収入及び利息収入として8. 9万ドルを計 上し、J CCC基金からのJEEP事業分の繰入れ分2. 2万ド ル余りを合計し79. 1万ドル余りの単年度収入を見込ん でおります。 JANUARY/FEBRUARY 2004 一方、支出面では、双葉会側への補助額10万ドルの ほか、理事会等会合費、部会・委員会費、出版セミナ ー/新年会/運動部等活動費など事業経費21. 55万ドル 余りを含めた総額79. 1万ドル余りの支出予算を計上さ せて頂きました。なお今年度も、新規事業の実施を鋭 意検討しておりますが、最終的には収入との兼ね合い で実現の可否を判断して参りたいと考えております。 最後になりますが、会員数とりわけ正会員の減少が いつの時点で下げ止まるのか予測が大変難しいところ ですが、1995年度以降の会費総収入はこの9年間に約 8. 7万ドル低下してきております。幸い、現在J CCCに は繰越金が47万ドル余りございますが、このままの状 況で推移しますと、事務局移転が予定されております 2005年度以降は、家賃の値上がり幅次第で恒常的に単 年度赤字が発生することも予想されます。その意味で 今年度は本会議所の将来の財政・会費問題にも踏み込 んで検討していかねばならないと考えております。会 員各位に置かれましては、こうした厳しい財政状況を 充分ご理解賜りますとともに、今後とも引き続き J CCCへの格別のご支援・ご協力を賜りますよう改め てお願い申し上げます。 2004年度 シカゴ日本商工会議所 役員・担当 名誉会頭: 坂場 三男(日本国総領事) 会 頭: 松田 一秀(三菱商事) 専務理事: 松下 和也(東京三菱銀行)/新年会実行委員長 副 会 福元 古田 春名 日高 稲川 葛野 岸岡 古賀 小山 紅林 松村 三戸 中村 中村 成迫 高橋 寺嶋 内山 頭: 英男(藤沢薬品工業)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 陽一(新日本製鐵)/商工業政策運営委員会委員長 孝俊(UFJ銀行)/運動部部長 直輝 ( 住友商事)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 透(豊田自動織機)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 敬造(オムロン)/商工業政策運営委員会副委員長 駿一郎(I . T. A. )/商工業政策運営委員会副委員長、イリノイ会副会長 義秋(三菱重工業)/双葉会副会長 修(三井物産)/日米協会EVP・日米評議会 實(日立ハイテクノロジーズ)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 智洋(みずほコーポレート銀行)/渉外PR委員長、JCCC基金副理事長 秀國(日本郵船)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 敦(住友金属工業)/イリノイ会会長 建一(コマツ)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 若水(松下電器産業)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 敏雄(三菱電機)/JCCC基金副理事長・渉外PR副委員長 隆(日本通運)/双葉会会長 敬止(日本航空) /JCCC基金理事長・渉外PR副委員長 顧 会員数・会費収入の推移 問: 藤本ラルフ(日米評議会) 舟井 勝(増田舟井アイファートミッチェル法律事務所) 後藤 美郎(後藤ディストリビューション) 鷲尾 友春(日本貿易振興機構) 常任監事: 高尾 龍吉 (損保ジャパン) 会計担当: 鈴木 登樹男(監査法人トーマツ) 事務局長: 斎藤 進(JCCC) ( 以上敬称略、同一役職内氏名ABC順) JANUARY/FEBRUARY 2004 NEWS CHICAGO 3 ☆賞品提供者・寄付金提供企業☆ 談笑する新年会参加者の皆さん ***新年会*** 同日午後からの新年会では、特別ゲストとしてお招 きした日本で現在大人気の漫談家・綾小路きみまろさ んが登場。軽快な和風テーマソングの流れるなか、壇 上に上がった燕尾服姿の綾小路さんは、現代日本の若 者や社会に対する風刺を皮切りに、十八番である中高 年サラリーマン夫婦を題材とするジョークの数々を連 発して満場の参加者を沸かせた。夫婦円満の秘訣、飽 食の時代、高齢化社会等、幅広いトピックで前評判に たがわない毒舌を十二分に披露した綾小路さんだった が、「頑張っていらっしゃるシカゴ在住日本人の皆様 に喜んでいただこうと、純粋な気持ちでやってまいり ました。」と述べると、会場から一斉に盛んな拍手が 湧いた。漫談を一しきりした後は、岸岡慎一郎( I . T. A. ) 企画班チーフ実行委員が行ったインタビューに応じて、 鹿児島県の農家に育った子供時代、マッサージ師免許 取得の経緯、ヘアピース着用の真偽、NHK紅白歌合戦 出演時のエピソード等について忌憚なく語り、会場は メインの漫談に劣らぬ盛り上がりを見せた。続いて行 われたジャンケン大会では会員企業34社からの寄付金 をもとに1位から4位までに高額商品券が送られた。そ の後のジャンケン大会、福引き大会は、綾小路きみま ろさんの抽選により、福引き大会上位十位までの賞品 と、航空会社4社より提供された特別賞のシカゴ−日 本往復航空チケットの当選者が順次発表された。 ▽新年会賞品提供者(順不同) 全日本空輸 アメリカン航空 日本航空 ノースウエスト航空 日立ハイテクノロジーズ 松下電器産業 河合楽器製作所 三菱商事 ノリタケ シャープ エグゼクティブリソースグループ 山正 新日本製鐵 蛇の目ミシン工業 J TB 神鋼商事 NEC三菱電機ディスプレイ KDDI アメリカ ミツカン キッコーマン・フッズ社 三菱電機 ファナックアメリカ 日通旅行 アイシン精機 名港海運 トゥエルヴ オークス コーポレートハウジング クボタ 日本郵船 アークテクノロジーズ 名港海運 J CBインターナショナル アイ・ティー・エー・インク オムロン 徳永歯科 住友金属工業 日本通運 カヤバ工業 安川電機 日本貨物航空 キマタパーソネル&コンサルタンツ 西日本鉄道 平野 六郎 ユニコンUSA コマツ ブラザー工業 タケダ ファーマシューティカルズ ミルウォーキーブリュワーズ ベースボールクラブ ブリヂストン 大同特殊鋼 森門歯科医院 豊田自動織機 ミツトヨ ミツカン 富士写真フィルム 東京ビデオ 参加賞:テラハーベストフーズ ▽新年会寄付金提供企業(順不同) 三菱重工業 コマツ ミヤノ オーエスジー 住友商事 東京三菱銀行 富士機械製造 藤沢薬品工業 増田・舟井・アイファート&ミッチェル法律事務所 日発販売 北米日産フォークリフト 日商岩井 米国岡谷工機 住友電気工業 滝沢鉄工所 東芝機械 椿本チェイン ヤンマーディーゼルアメリカ 米国郵船航空サービス 第一実業 双葉電子工業 山善 アルプス電気 ベーカー&マッケンジー法律事務所 大同メタル工業 大同特殊鋼 名港海運 明治電機工業 ニチコン 日本車両USA 日本郵船 シークスU. S. A. 東京海上火災保険 豊田自動織機 * この他、3社より匿名にてご寄付頂きました。 ☆開催協力先☆ 綾小路 きみまろ氏:TYプランニング 橋本 憲司氏:TYプランニング 協賛(ゲスト招聘):アメリカン航空 ゲスト送迎:コスモリムジン 宿泊協力:ホテルインターコンチネンタルシカゴ 卓上しょうゆ提供:キッコーマン・フッズ社 賞品・装飾品等運搬:日本通運 看板作成協力:ゴーダ&アソシエイツ ☆実行委員差遣企業☆ ▽新年会実行委員会(委員派遣会社) (英文社名ABC順) 東京三菱銀行 藤沢薬品工業 後藤ディストリビューション 日立ハイテクノロジーズ I . T. A. 日本航空 コマツ カヤバ工業 松下電器産業 三菱電機 三菱重工業 三菱商事 三井物産 ジャンケン大会で盛り上がる会場 4 NEWS CHICAGO 日本貨物航空 日本通運 新日本製鐵 日商岩井 日本郵船 オムロン 住友商事 住友金属工業 東芝 東芝機械 東洋インキ製造 UF J 銀行 椿本チェイン UF J 銀行 椿本チェイン *ご参加頂きました会員企業の皆様、また、新年会にあたり寄付・賞品 などご協力賜りました皆様にも重ねて御礼申し上げます。 JANUARY/FEBRUARY 2004 2003年度 シカゴ日本商工会議所 主要事業報告 I.各種会合等 1.会員総会・定期理事会 1月12日(日) 2.正副会頭会議(年10回) 1月12日、2月11日、3月11日、4月15日、 6月3日、7月22日、9月23日、10月21日、 11月18日、12月9日 3.定例理事会 (年6回) 3月11日、4月15日、6月3日、9月23日、 10月21日、11月18日 4.代表役員会 12月3日( 水) 、23日( 水) (代表役員選挙期間:10月20日〜10月31日 /開票日:11月7日) 5.商工業政策運営委員会 6.渉外PR委員会 4月15日、11月18日 3月11日、11月18日 7.新年会実行委員会 日産自動車テネシー工場見学会 ⑥機械部品部会7月18日 講演会 『自動車部品に関するリコール強化法案』 (外部共催) 10月29日 講演会 『製造現場のマネージメントに役立つ英語表現と 知っておくべきビジネス・カルチャーセミナー』 ⑦物資・食糧部会 5月31日 懇親ゴルフ 10月25日 懇親ゴルフ 11月28〜29日 視察会『セントルイス・スプリング フィールド バスツアー』 ⑧開発・文化・サービス部会 8月24日視察会『シカゴ建築ボートツアー』 11月5日、12月10日 8.新年会 1月12日( 日) ゲスト:小林浩美氏 (会員企業関係者、招待者、託児所等計711名) 9.部会(主な事業のみ) ①金属部会 5月〜9月 懇親ゴルフ計6回 9月11日 講演会 『戦略的報酬マネージメントセミナー』 12月3日 総会 ②電子部会9月17日 講演会 『UL(米国製品認証関連)セミナー』 ③金融部会4月8日 講演会 『移転価格税制の現状と在米日系企業の対応策を探る』 7月31日 講演会 『移転価格税制フォローアップセミナー』 12月5日 総会 ④運輸・観光部会 2月4日 総会 8月29〜31日 大阪観光・物産展 <協力事業として実施> 10月15日 正副部会長会議 11月14日 懇談会 『中部新国際空港幹部との懇談会』 ⑤機械部会 5月6日 正副部会長会議 7月29日 視察会『日産自動車テネシー工場』 JANUARY/FEBRUARY 2004 シカゴ建築ボートツアー I I.事業などの実施 1.役員選出制度の改正実施(6月度理事会) 2.駐在員配偶者等の運転免許証取得に関する フォローアップ 5月21日 浦田会頭名で米国社会保障庁に対して 標記規則改正の見直しを求める意見書を提出 7月23日 イリノイ州経済開発局ロス・ハラノ 貿易局長に要望(中村専務理事面談) 3.渉外PR委員会 ①3月29日 日本語スピーチコンテスト (在シカゴ日本国総領事館との共催) NEWS CHICAGO 5 ②4月4日 大平光代弁護士記念文化講演会 (外部共催) ③6月17〜7月2日 米国教師等日本派遣事業 J EEP( J CCCEducat i onal Ex changePr ogr am) 派遣者:Buf f al oGr ov e( 第102学区) より教師ら3名 訪問先:新潟、大阪、広島、京都、東京 (協力:国際観光振興会、大阪市、新潟県、広島市) ④9月20日 ミシガン湖岸清掃ボランティア活動 への参加(Lak eMi chi ganFeder at i on等主催) J BF(J CCCBus i nes sFor um) 2003 ミシガン湖岸清掃ボランティア活動 4.商工業政策運営委員会 ① 「2003年版中西部・イリノイ州の経済」発刊 ② 「第10回会員企業経営・業況調査」実施 ③ J BF2003(J CCCBus i nes sFor um 2003)開催 会期:8月29日( 金) 〜8月30日( 土) 会場:OAKBROOKHI LLSHOTEL&RESORT 共催:ジェトロ・シカゴ テーマ:「逆風下に生き残る条件 〜米州大陸のビジネス戦略を探る」 講 師: 「日本企業に求められる変革 ―グローバル高業績企業に学ぶ」 KPMGLLP/KPMGAmer i cas 取締役 吉原 寛章 氏 「米州地域における経済の現状と展望」 みずほ総合研究所 ニューヨーク事務所長 相吉 宏二 氏 「英語とユーモアを活かした人生の再出発」 えむ・えむ国際交流協会代表・同時通訳者 村松 増美 氏 「南北アメリカ地域のビジネスリスク最新動向」 インターナショナルSOS社 南北アメリカ地域担当 セキュリティー・ディレクター スティーブン・ケルナー氏 事例発表: 「コマツにおける中南米市場への取り組み」 コマツラテンアメリカ 社長 寺戸 義徳 氏 「我が社におけるメキシコ市場進出事例」 ジィニコ 社長 鶴賀 政行 氏 5.各種セミナー・懇談・見学会の開催 ①1月17日 日米経済検討フォーラムへの出席 ②2月27日 講演会 『Sept ember 11が移民法に与えた影響』(外部共催) ③4月28日 シカゴ姉妹都市大阪委員会関連 安藤忠雄氏講演会(広報協力) ④5月8日 J CCC特別セミナー 『在シカゴ日系企業のビジネスに役立つヒント集』 ⑤7月21日 関西国際空港利用促進ミッション との懇談会 ⑥8月14日 久世参議員との夕食懇談会 ⑦11月24日 在シカゴ米系経済団体との夕食懇談会 6.会員等向け情報提供・出版事業 ①J CCCEmai l News の発行(計★60回発行) ②J CCCNEWSCHI CAGOの発行(年★10回) ③2003年度版「会員名簿 ( DI RECTORY)」発刊 ④ホームページによる会員向け各種イベントに 関する情報提供 ⑤シカゴビジネス支援コーナーの開設( 10月) と ビジネスF AQ情報提供 7.運動部事業 ①J CCCゴルフ(男子、女子) ゴルフ運営委員会 2月13日 男子 4月13日、5月11日、6月8日、7月13日、 8月10日、9月14日( 5, 6月雨天中止) 女子 4月28日、5月19日、6月30日、7月28日、 8月25日、 9月15日、 10月6日 J CCCオープン ゴルフ 10月11日 マッチプレー 選手権 (9月下旬) J CCCオープンゴルフトーナメント 6 NEWS CHICAGO JANUARY/FEBRUARY 2004 ②J CCCテニス・トーナメント開催 男子ダブルス 2月23日/混合ダブルス 3月2日 8.文化部事業 合唱団(CHI CAGO ORATORI O CHOI R) 活動支援 5月4日 シカゴ・オラトリオ合唱団公演 (トンプソン・センター) 9.在米日本商工会議所・日本人会との情報交換 (名簿作成、各種アンケートの実施) 10.シカゴ安全対策連絡協議会 5月29日、11月25日 I I I.関連団体活動支援 1.シカゴ双葉会 ①J CCCからの10万ドルの学校運営費補助の実施 ②双葉会会長(斉藤一男氏)・副会長(吉田雄二氏 →寺島隆氏に変更)をJ CCC会頭が指名 ③双葉会予算決算をJ CCC理事会にて承認 ④新規会員による「学校施設費」寄付の継続実施 ⑤全日校25周年記念 学校名記載銘版の寄贈 ⑥学校運営委員会 1月28日、3月3日、4月29日、 7月8日、9月4日、9月30日、12月2日 ⑦校舎移転問題に関する支援 第25学校区教育委員長への要望書提出/開発・ 文化・サービス部会関係者への協力要請 2.J CCC基金 ①募金の実施 ②J CCC会費8%相当の寄付実施(基金の公的 ステータスを維持するため5%からアップ) ③各種FUNDRAI SI NGイベントの企画 ・開催への協力 1月12日 新年会 6月22日 桂三枝創作落語独演会 7月20日 チャリティゴルフ ④基金贈呈式(10月21日)の実施と運営事務協力 ⑤4月4日 大平光代弁護士と J CCC基金交付先関係者の懇談会実施 ⑥米国教師等日本派遣事業(J EEP)の 共催実施( 渉外PR委員会との共管) 3.シカゴ日米評議会 ①隔月の例会開催と各日系人団体の活動支援 ②J CCC基金からの1万ドル寄付協力 ③日米評議会会計実施、連絡運営など協力 ④3月1日 アジア系コミュニティ新年祝賀会への出席 ⑤5月26日 日系人合同慰霊祭への出席 ⑥定例会合 1月15日、3月19日、5月21日、 7月16日、9月17日、11月19日( J CCC) 4.シカゴ日米協会 ①役員の推薦実施(EVP、VP、理事) ②J CCC基金から5千ドル寄付協力 ③組織運営・各種事業への協力( 広報他) ④8月28日 村松増美氏講演会の実施支援 (J BF2003講師として招聘) 5.シカゴ日米150年祭(2003年9月実施) ①J CCC基金から1万5千ドル寄付協力 (シカゴ日米協会経由) ②J CCCニュース、EMai l ニュースなどによる広報協力 ③9月6日 ジャパンデー・イン・ガーデン 野点プログラムへの出席(ボタニックガーデン) I V.過去10年間の会員数の推移 JANUARY/FEBRUARY 2004 NEWS CHICAGO 7 ◆2003年度JCCC基金収支◆ ◆2003年度JCCC基金事業の流れ◆ (※はJ CCC基金ファンドレイジング事業) 1月12日(日) J CCC基金総会開催(J CCC会員総会と併催) ・2002年度主要事業報告並びに決算報告 ・2003年度役員選任並びに主要事業等 ※1月12日(日) 新年会開催 3月11日(火) 第1回J CCC基金理事会(於:ヒルデール日本館) ・2003年度活動計画 (ファンドレイジング事業について等) ・基金交付先、収支見通し等 4月上旬 2003年度交付希望先への申請書の配布(約600件) ・シカゴ市内及びイリノイ州近郊の学校区 ・寄付要請のあった団体等 (1)収入 $ 125, 564. 13 1.J CCC会費からの寄付繰入 ( 5% ofDues)$ 2.単年度寄付 $ 3, 200. 00 3.ファンドレイジングイベント $ 27, 832. 09 新年会 $ 3, 000. 00 桂三枝創作落語独演会 $ 13, 006. 41 チャリティゴルフ $ 11, 825. 68 4.利息収入 $ 35, 707. 94 (2)支出 $ 127, 627. 11 1. 寄付関係 $ 119, 086. 23 $ 63, 276. 00 日米評議会 $ 10 , 000. 00 シカゴ日米協会 $ 20 , 000. 00 学校・教育支援 日米交流関係 ※6月22日(日)桂三枝創作落語独演会 (於:Pi ck St ai gerConcer tHal l , Nor t hwest er nUni v er si t y( Ev anst onCampus) シャンバーグ少年少女交響楽団 $ ※7月20日(水)J CCC基金チャリティゴルフ (於:インディアンレイクス C. C. ) 7月中旬 応募申込締切(103件) 8月〜9月上旬 JEEP 21, 986. 63 $ 1, 323. 60 $ 8, 340. 00 会計監査 $ 7, 100. 00 税務申告費 $ 20. 00 ドナーフォーラム会費など $ 660. 00 ウェブサイトデザイン費 $ 550. 00 銀行経費 $ 10. 00 3. 事務用品 $ 200. 88 収入 $ 125, 564. 13 支出 $ 127, 627. 11 2003年度収支…( a) $ 2, 062. 98 寄金贈呈式 2. 運営経費等 9月23日(火)第2回基金理事会開催 (於:ヒルデール日本館) ・基金収支見込み ・2003年度基金交付先の選考 12月9日(火)第3回基金理事会開催 (於:ダウンタウン) ・2003年度の活動報告 ・2004年度活動方針等 2, 500. 00 $ 応募案件の評価・審査を依頼 10月21日(火)J CCC基金贈呈式 (於:TheChi cagoCl ub) 58, 824. 10 (3)収支 2002年度末残高…( b) $ 2, 129, 857. 72 2003年度末残高…( a) +( b) $ 2, 127, 794. 74 *J CCC基金監査後の確定数字を掲載 8 NEWS CHICAGO JANUARY/FEBRUARY 2004 2003年度収支決算ならびに2004年度収支予算 JANUARY/FEBRUARY 2004 NEWS CHICAGO 9 2004年度 シカゴ日本商工会議所 主要事業 1.基本方針 (1) シカゴでのビジネスに役立つ支援情報の提供 ⑤ビジネス支援情報の提供(セミナーなどの実施) (7)運動部事業 ①J CCCゴルフ:(男子、女子)4〜9月の開催 (2) 双葉会を通じた日本語教育環境の充実 (3) J CCC基金による地域貢献活動の継続的実施 2.会合、委員会、部会等 (1)会員総会/ 定期理事会、新年会:1月11日( 日) 新年会特別ゲスト:綾小路きみまろ氏 (2)正副会頭会議/理事会(各6〜8回程度) (3)渉外PR委員会:年2〜3回開催予定 ①日本語スピーチ・コンテスト(在シカゴ日本 国総領事館との共催:3月頃) ②米国教師等日本派遣事業J EEP (J CCCEducat i onal Ex changePr ogr am) 教育長・校長ら地元教育関係者を日本に派遣 (6〜7月頃) <J CCC基金の事業としても位置づけ> ②J CCCオープン・ゴルフ 内閣総理大臣杯の開催(10/ 3) ③テニス部:トーナメント開催支援(2/ 22、2/ 29) 3.教育支援、地域貢献関連 (1)シカゴ双葉会(1966年設立 全日制・補習校) ①学校運営費として10万ドル補助の実施 ②双葉会会長、副会長をJCCC会頭が指名 ③双葉会予算決算等をJCCC理事会にて審議 ④新規会員による「学校施設費」寄付の継続実施 (2)J CCC基金(1991年設立) ①募金呼びかけの継続 ②J CCC会費の一定割合8%の寄付実施 ③ミシガン湖岸清掃ボランティア活動への参加 (9月) (4)商工業政策運営委員会(部会長会議): 年2〜3回開催予定 ①J CCCビジネスフォーラム(J BF)2004の開催 ②2004年版・中西部イリノイ州の経済の 作成・情報提供 ③各種FUNDRAI SI NGイベントの企画 ・開催への協力 新年会、チャリティ・ゴルフ大会、 その他イベント ④会員企業への地元貢献活動に関する アンケートの実施(1企業1貢献運動) ⑤基金贈呈式開催と運営事務への協力 ③会員企業経営・業況調査の実施・情報提供 ⑥J EEP事業の実施協力 ④ジェトロ、シカゴ日米協会、地元経済関係 機関等との共催事業の実施 (5)部会:各部会自主運営によるセミナー、 見学会、ゴルフ等の開催 (6)会員等向け情報提供・出版事業 ①会員企業向けEメールニュースの配信 ②J CCCNEWSCHI CAGOの発行(年10回発行) 10 (3)シカゴ日米評議会 ①隔月の例会開催と各日系人団体の活動支援 ②J CCC基金からの寄付協力(1万ドル) ③日米評議会会計実務、連絡運営等協力 (4)シカゴ日米協会 ①組織運営・各種事業への協力 ③2004年版会員名簿(DI RECTORY)発刊 ②J CCC基金からの寄付協力(1万ドル) ④シカゴ日本商工会議所ホ−ムペ−ジの運営 ③役員の推薦実施 NEWS CHICAGO JANUARY/FEBRUARY 2004 を調査、検 3258 25864 1548 る す る 。 010101 米国・シカゴに 関 済 証 0100111010011010100111111 01 00101001010 01 経 す01010011111011101010 4783 80937 25864 25864 95874 1010 1110 111010101001 11 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 1 100 1101 1 1 00 11 11 1 25864 01 111010 01 0 01 0 0100101 0 111110 01 00101001 0 010100 1 1 11111101 0 0 0 0 0 1 1 0 1 1 0 0 0 1 1 01 204557 0 00 0 1 1 58 6 4 4 2 587 95448 1 2 1 6 4 5 11015 17 0 0 0 1 10 0 0 0101 11 11 11111 010100 100 0100110011010 1 1 1 0 0 1 01 1110 0100 025025 3657 アメリカ人社員は何を会社に求めているのでしょうか? ―お金が全てというのは真実ではありません。 ロッシェル・カップ氏 ( Rochel l eKopp) 日本人から見たアメリカ人社員は、一般的に金銭に関してシビア で、給料の額によって次々と仕事を移るというイメージのようです。 しかし、アメリカ人の心の実態はそれと違っています。ここに仕事上 で大切な要素について、代表的なアメリカ企業であるテキサスインス ツルメンツ社で働いている1万人の社員に対して行ったアンケート調 査の結果があります。これは、以下の10の要素を大切な順にランク付 けしたものです。 1.仕事が十分に感謝(評価)されている。 ( Ful l appr eci at i onofwor kdone) 2.周りで起こっていることに参加している。 ( Feel i ngofbei ngi nont hi ngs) 3.個人的な問題についての上司からの理解有る態度と支援がある。 ( Sy mpat het i chel pf r om super i oronper sonal pr obl ems) 4.雇用の安定がある。( Jobsecur i t y ) 5.良い給料が有る。( Goodwages) 6.仕事の内容が面白い。( I nt er est i ngwor k ) 7.社内の昇格・成長(の可能性)がある。 ( Pr omot i onsandgr owt hi nt hecompany ) 8.上司は従業員に対して誠意を持って接している。 ( Super i or ' sper sonal l oy al t yt oempl oy ees) 9.環境の良い職場がある。( Goodwor k i ngcondi t i ons) 10.上司が問題指摘をする時に、部下の感情に気をつけている。 ( Super i or ' st act f ul di sci pl i ne) まずアメリカ人社員が最も重要に思っているのは、「仕事が十分に 感謝(評価)されているか。( Ful lappr eci at i onofwor kdone) 」というこ とです。アメリカ人は自分が評価されていない職場であれば、満足す ることは出来ません。私が知っている例として、ある日系企業の管理 部に非常に仕事のよく出来るアメリカ人女性がいました。周りの日本 人は彼女の能力を非常に高く買っていて、彼女にはより多くの仕事や 責任を与え、大切な会議に出席させたり、またディナーへの招待や日 本からのプレゼントを持ち帰ったりしていました。しかし、その女性 社員は一度も言葉できちんと評価された事がないので、自分は会社で 評価されていないと思い、結局仕事を辞めました。アメリカではもし 良い仕事をしていたら、上司から言葉によって感謝されたり、ポジテ ィブフィードバックをもらうことが当たり前なので、日本人はそれを よく認識したほうが良いのです。各社員に対する評価・感謝を言葉 にする事は、アメリカ流の気配りであり、優秀な社員保持の為の大切 な手段でもあります。 JANUARY/FEBRUARY 2004 次に重要なのは、「周りで起こっていることに参加できているか。 ( Feel i ngofbei ngi nont hi ngs) 」です。日系企業に勤務するアメリカ人社 員から聞いたケースでは、会社の会議で日本人同士が日本語で話し出 すことがしばしばあります。そうすると会議がストップしてしまい、 残されたアメリカ人達は「何か秘密のことを話しているのでは」、又 は「我々に聞かれたくない情報を交換している」の様に考えてしまい がちです。実際は単に、英語の分からない部分を他の日本人が教えて いたり、英語で表現しにくい部分を確認しあっていたり――なのです が、日本語を理解しないアメリカ人には誤解を生む事が多いです。何 故なら日系企業に勤務するアメリカ人は、自分が会社の重要な決定か ら疎外されている、大事な書類が日本語で書かれていて理解できない ――等の不安を常に抱えているからです。日本人が想像する以上にア メリカ人はこのような事に対して敏感です。そこでアメリカ人社員に は出来るだけ会社で起こっている事に参加させ、情報を共有し、とり わけ親会社からの情報を説明することが大きな意味を持ちます。そう しないと「周りで起きていることに参加している」という実感は出て 来ません。 3番目は日本人にとっては馴染みのない考えかもしれませんが、 「個人的な問題についての上司からの理解有る態度と支援」です。こ れは上司が個人的な事に関わるという意味ではありません。アメリカ では男性、女性に関わらず家族の一人一人が責任を分担するのが普通 です。その為、家族の1人が病気になったり、子供に問題が起きたり したとき、上司が理解の有る態度を社員に示す事は、アメリカ人社員 にとって非常にポイントが高いのです。私が聞いたケースでは、ある 日系企業に勤務し、日本語が堪能で優秀なアメリカ人男性社員にハン ディキャップの有る子供が生まれました。妻も働いているので、その 子供を病院に連れて行ったり、ケアセンターから連れて帰る等の分担 をしなければなりませんでした。その為、他の人より早く帰る事もあ りましたがランチタイムも働いたり、家で仕事先と電話をしたりして 本人は仕事への影響がないように努力をしていました。しかしある 日、彼は日本人マネージャーに呼ばれ、「遅刻が多い」と一方的に言 われ、状況を説明しましたが「規則だから」と言うだけでマネージャ ーより理解もサポートも全く示されませんでした。アメリカ人社員は 日本語を活用できるその職場が気に入っていたのですが、その上司の 態度に非常にがっかりしてしまい、家庭生活と両立可能なフレキシブ ルなシステムの有るアメリカの会社に移る事にしました。困ったとき に社員に対して理解を示すことによって、その社員の会社や仕事に対 する忠誠心が向上し、ひいては会社にとっても利益となるというのは 実際良くある現象です。もしこの時、マネージャーが少しでも彼の状 況に対して理解とサポートを示せば、彼の様な人材を失わずに済んだ はずです。 4番目は「雇用の安定」。日本の会社は雇用の安定に関しては、良 い評判があるので、これについてはあまり書く必要がないでしょう。 5番目は「良い給料」。多くの日本人マネージャーはこれがアメリ カ人にとっては最も重要と考えているのではないでしょうか。 そして6番目以下は仕事の内容が面白い、社内の昇格・成長(の可 能性)がある、上司が従業員に対して誠意を持って接している、環境 の良い職場、上司が問題指摘をする時に、部下の感情に気をつけてい ると続きます。このリストを見ていくとアメリカ人の価値観が非常に 良く見えてきます。ステレオタイプのアメリカ人像とは異なっている のではないでしょうか。今後のマネージメント上の参考に是非して頂 きたいと思います。 ロッシェル・カップ氏 ( Rochel l eKopp) ジャパンインターカルチュラルコンサルティン グ社(本社シカゴ)社長。経営コンサルタント (海外進出日系企業の異文化コミュニケーショ ンと人事管理問題が専門。イェール大学(歴史 学部)、シカゴ大MBA卒。著書多数。 NEWS CHICAGO 11 JCCCと日系人コミュニティとの 架け橋となって24年 シカゴ日米評議会(Chi cagoJapaneseAmer i canCounci l ) の活動ご紹介 1960年代以降、当地に進出したJ CCCメンバー企業がシカゴ に定着し、地元日系人社会との間に緊密な友好親善関係を築き あげる過程では、1980年3月6日に設立されたシカゴ日米評議 会がパイプ役となって重要な役割を担ってこられた経緯があり ます。そこで今回は、日米評議会の会長として傘下の日系人構 成団体とJ CCCとの連絡調整役を務めるほか、J CCC顧問として もご活躍中の藤本ラルフ会長にお話を伺い、日米評議会の設立 の経緯やミッションなどをご紹介頂くことに致しました。 ラルフ藤本氏は1943年6月よりシカゴ在住の日系二世アメリ カ人で、長年アーンスト&ヤングLLPの公認会計士として J CCCメンバーの中西部・シカゴ進出をビジネス面でサポート してこられるなど、日米両社会に広い人脈を持ち、厚い信頼を 寄せられているという経歴の持ち主の方です。 ーまずシカゴ日米評議会(以後CJAC)の設立の経緯などからお聞 かせ頂けますか? (藤本氏)CJ AC設立以前も日系人社会の絆は強かったのですが、 J CCCと在シカゴ日本国総領事館の働きかけもあって、今から24年 前に、当時の日系企業のリーダー、日本国総領事館関係者、そして 複数の日系人団体の代表が集い、これらのアンブレラ組織のような 総括的役割を果たすCJ ACを発足させることにしました。 最初の加入団体は、全米日系市民協会(J ACL)シカゴ支部、シカ ゴ定住者会(J ASC)、シカゴ日系共済会(J MASC)、シカゴ日系 人会(J AAC)、米国在郷軍人団二世ポスト1183隊、J CCC、在シカ ゴ日本国総領事館でしたが、その後シカゴ仏教連盟、シカゴ日系キ リスト教会協議会、平和テラス、シカゴ日系歴史協会、MAJC、 NCJ AAなどが加わり、現在ではJ CCC、総領事館の他に、下記の10 団体が所属しています。 J apanes eAmer i canSer v i ceCommi t t ee/J apanes eMut ualAi dSoci et y ofChi cago/J apanes e Amer i can Ci t i z ensLeague/Ni s eiPos t1183 Amer i can League/Counci lof Chr i st i an Chur ches/Feder at i on of Buddhi stT empl es/Hei wa T er r ace/Mi dAmer i ca J apanese Cl ub・ J AAC/Chi cagoJ apanes eAmer i canHi s t or i calSoci et y /New Chi cago J apanes eAmer i canAs s n. ーCJAC設立当時のご苦労はどのようなものがありましたか? (藤本氏)私自身がCJ ACをサポートするポジションに就任したの は1989年からです。本協議会の初代会長は我々日系人の大先輩でシ カゴ日系法曹界の草分け的存在であった故増田トーマス氏(現増田 ・舟井アイファート・ミッチェル弁護士事務所)で、2代目はやは り日系二世のコミュニティーリーダーであった故本田登氏(元本田 &アソシエイツ会長)でした。私自身は、このお二人に招かれて CJ ACに関わるようになったわけですが、設立当時からJ CCC幹部の 方々と交流の場を様々な機会に設け、相互にスムーズなコミュニケ ーションができるような環境作りに心を砕いてことが思い出されま す。 ー日米評議会のミッションについて具体的に教えて頂けますか? (藤本氏)CJ ACの目的は、次の6点に要約されます。 1.シカゴにおける邦人、日系人社会が常に団体間の連携を密にす ることで日本の文化的、精神的背景を分かち合って、スムーズ なコミュニケーションを図る。 2.邦人あるいは日系人社会に影響を及ぼす問題の解決を促進する。 3.会員団体の間で活動やプログラムが重複することを防ぐ。 12 NEWS CHICAGO 4.所属会員団体すべての協力を必要とするコミュニティーとして の活動を補佐する。 5.シカゴ近辺に居住する日本人や日系人が、社会的に有意義な生 活を送れるよう補佐し、教育的なプログラムや活動を奨励する。 6.CJ ACはその目的において、いかなる会員団体の活動も監督せ ず、また政治的な活動には一切従事しない。 このような目的を達成するために、各構成機会の代表がJ CCCの 会議室をお借りして年に6回打ち合せ会を開いており、会員団体個 々の行事予定やアクティビティ内容を報告して情報交換を行ってい ます。このほか会員や外部から持ち込まれた問題が、日本人や日系 人社会に影響を及ぼすと思われる場合は積極的に内外に働きかけて 解決に努めています。 また連邦政府や州、市などの自治体規模の行事で日本を代表する プログラムに協力を求められた場合は、会員に呼びかけてコーディ ネートします。しかし、会則にあるように、どのような形であれ会 員団体の運営を管理したり、活動の自由を制限するような干渉はし ません。 ー日米評議会の活動予算はどのように賄われているのですか? (藤本氏)CJ ACの予算規模は現在約5万ドルで、各団体からの年 会費に加えて、J CCC基金から傘下の団体の活動資金原資として毎 年1万ドルを提供して頂いております。各団体では毎年事業計画を 提出し、これらの事業を円滑に遂行するために不足する費用を補助 金で賄う形になっております。お蔭様で、J CCCには今日に至るま で継続的かつ多額な補助金の支援という予算的な面にとどまらず会 計報告、連絡などの運営面でも万事お世話になっております。 ーCJAC傘下の機関が行っている事業にはどのようなものがありま すか? (藤本氏)皆さんが良くご存知のイベントでは、毎年J ASC(定住 者会)が行っている富士フェスティバルやMAJ C/ J AACがボタニカル ガーデンで行っているジャパン・フェスティバルやチャリティ・ヤ ードセール等があります。1月の定例会議でも竹内清太会長から広 報面でJ CCCの協力を得てヤードセール事業を行ったとの報告があ りましたが、こうしたイベントを実行する際には、相互に協力しあ うことも必要になってくるのではないでしょうか。 このほか、J CCCでも毎年会員企業の協力を得て、Hei wa T er r ace (日系人向け老人福祉アパート)にお住まいの日系人シニアの方を 「桂三枝創作落語独演会」に招待するなどの交流を行っていると報 告を受けております。 ー最後になりますが、今後のCJACの活動方針などをお聞かせ下さ い。 (藤本氏)昨年はペリー総督の浦賀来航以来、日米交流150年とい う記念すべき節目の年にあたりましたが、今後も良き日米関係を草 の根レベルで構築していくためにも、J CCCに代表される日本人コ ミュニティーと地元日系人社会が緊密に交流できる機会を相互に提 供していく必要があるのではないかと考 えております。日系人社会も今後三世、 四世へと世代交代が進んでいきますが、 これからも常にCJ ACを核としてJ CCCと 日系人社会との間の友好な関係を模索・ 構築していけるよう努力していきたいと 考えております。皆様のご理解・ご支援 を宜しくお願い致します。 ー本日はありがとうございました。 今後益々のご活躍を期待しております。 JANUARY/FEBRUARY 2004 ◆◆2004年度シカゴ日本商工会議所主要行事予定◆◆ 現時点での2004年度J CCC主要年間スケジュールは下記の通りとなっております。但し 都合により日程が変更になることもございますので予めご了承下さい。 皆様の積極的なご参加・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 1月11日(日) 会員総会・新年会(ローズモント・コンベンション・センター) 3月27日(土) 日本語弁論大会(総領事館) 6月中旬 J EEP(米国教育関係者)一行による日本訪問 6月27日(日) J CCC基金主催「桂三枝創作落語独演会」(ノースショアセンター) 7月18日(日) J CCC基金主催チャリティ・ゴルフ(インディアン・レイクスGC) 8月27日(金)〜28日(土) J CCCビジネスフォーラム(場所未定) 9月中旬 J CCC渉外PR委員会ボランティア活動 ミシガン湖清掃 10月3日(日) 内閣総理大臣杯 J CCCオープン(ヒルデールGC) 10月下旬 J CCC基金贈呈式(場所未定) 〜J CCCビジネス支援コーナー セミナー第1弾のご案内〜 代理店の効果的なマネージメントと法務戦略 この度J CCCでは、昨年10月に立ち上げました「J CCCビジネス支援コーナー」に情報を 提供頂きました皆様のご協力を得て、ビジネスセミナーの第1弾を企画致しました。 第1回は米国市場でのディストリビューション網構築に焦点を当て、「代理店の効果的 なマネージメントと法務戦略」と題してお届けします。本セミナーでは、ビジネス面、法 務面という異なる視野から代理店運営のエキスパートに日本語で解説を行って頂きます。 当地での代理店の管理、運営の実務ポイントをビジネス面、法務面で理解を深めて頂き、 販売の改善、向上にお役立て下さい。 記 ◇日時:2004年2月19日(木)13: 30〜16: 30 ◇場所:ヒルデール日本館(1625Ar dwi ckDr i v eHof f manEs t at es , I L60195) ◇講師:バーンズ&ソーンバーグ法律事務所パートナー 山本 真理氏 <日系企業の代理店契約作成、締結に関する法務及びアドバイスを長年に渉って提供> エグゼクティブ・リソース・グループ社長 ランディ・クロス氏 <日系企業を対象に人材・代理店管理など15年余のコンサルティング経験を有する> ◇シカゴビジネス支援コーナー:ht t p: / / www. j cccchi . or g/ hel per / s hi en̲wel come. as p ◇プログラム:米国では、多くの日系企業が何らかの形で代理店を用いた販売展 開を行っています。代理店を的確に用いたビジネス形態は、アメリカ国内で事 業を運営するにあたりもっとも財務面で効果の高い販売戦略といえますが、代 理店業務には、ビジネス上法的な問題を含んでいる場合も少なくありません。 そこで今回のセミナーではケーススタディを中心に行い、ビジネス面、法務面 から両講師に解説して頂きます。 ◇参加費:会員企業1社につき20ドル(2名まで参加可能) ◇申込み:参加申込書をF AXの上、Pay abl et oJ CCCの小切手を事務局までご郵送 下さい。 ◇締切:2月18日(水) ◇問合せ:J CCC事務局 3123326199 斎藤、内藤まで ーーーTO:JCCC( FAX:3128229773) ビジネス支援コーナー セミナー(2/ 19)参加申込書ーーー 氏名①: Ti t l e: 氏名②: Ti t l e: EMAI L: JCCCテニストーナメント オープン・ダブルス 2月22日(日) Sc h a u mb u r gTe n n i sPl u s ビジネス支援コーナーセミナー 2月19日(木) ヒルデール日本館 JCCCテニストーナメント 混合ダブルス 2月29日(日) Sc h a u mb u r gTe n n i sPl u s 定例理事会 第1回基金理事会 3月9日(火) ヒルデール日本館 日本語弁論大会 3月27日(土) 在シカゴ日本国総領事館 401 North Michigan Avenue Suite 3145 Chicago, Illinois 60611 Tel: 312-332-6199 Fax: 312-822-9773 www.jccc-chi.org E-mail:[email protected] 発行 シカゴ日本商工会議所 製作 ( マヨ グラフィック アーツ) MGA, I nc. 企業・部署名: TEL: Coming Up F AX: デザイン協力 平野デザイン・インターナショナル
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