平成15年度 第3回ヨコハマナガゴミムシ保全対策検討会 議事要旨 1.日時:平成16年3月10日(水) 2.場所:新横浜公園整備室 14:00∼16:00 会議室 3.出席者: 学識経験者 青木 俊明(財団法人 進化生物学研究所 主任研究員) 苅部 治紀(神奈川県立生命の星・地球博物館 学芸員) 高桑 正敏(神奈川県立生命の星・地球博物館 学芸部長) 山口 就平(財団法人 進化生物学研究所 主任研究員) 務 局 事 (座長) 首都高速道路公団 横浜市道路局 (財)リバーフロント整備センター (株)建設環境研究所 4.資料 資料1 平成15年度第2回ヨコハマナガゴミムシ保全対策検討会議事要旨 資料2 平成16年度ヨコハマナガゴミムシ生息確認調査計画について 資料3 水路への蓋かけ 資料4、5 高架橋の日影線と桁下の湿潤対策について 資料6 ヨコハマナガゴミムシに影響する範囲の工程表 資料7 ヨコハマナガゴミムシの生息場所の代替地の取得について 5.議事内容 (1)平成15年度第2回検討会の議事要旨確認について 事務局より、前回議事要旨の確認ということで説明。 →確認された。 (2)平成16年度生息確認調査計画について 事務局より、平成16年度の生息分布調査計画について説明。 ・調査地点はG地点とJ地点の2箇所で実施する。 ・今年度調査は、植生調査と土壌調査は含めていない。 →土壌改良をするには土壌調査も来年度の調査視野に入れておくべきである。 ・大熊川の水路沿いの蓋かけ後の移動も標識をつけることにより確認したい。 ・その他の調査方法はほぼ例年どおりと考えている。 以下、質疑応答 ・パイロット調査は雨と気温によって結果が大きく違うので、きちんと落ちるまで 継続して行って欲しい。その時の判断についてはその都度相談して欲しい。 →了解する。 -1- (3)ヨコハマナガゴミムシ保全対策の方針について 事務局より、大熊川流域と旧河道における保全対策の方針について説明。 以下、質疑応答 ①大熊川流域について 1)水路への蓋かけについて ・蓋の構造は若干薄くして形も小さくする。工事は搬入のための階段設置も含めて 5月末の3日間くらいを予定している。 →了解した。 2)高架橋の日影線について ・今回の資料の日影線は冬至の時期のものであって、最大で 40mくらい離れたと ころまで影が伸びる。 →橋の直下はクリアできるが、ヨコハマナガゴミムシの活動時期である 10 月∼ 11 月を考えると、その半分の 20m くらいは日影ができるので、今後はその 辺も頭に入れながら調査結果を解析していくべきである。 ・他の事例をみると、北側の日影の部分で植生が変わるということはあまりない。 →日影線については橋梁の設計が固まった時点で再度見直しを行い、来年度検討 会で提示したい。また、今後は鶴見川流域内における日影の植生状況の調査等 についても実施し、資料を集めていきたい。 3)桁下の湿潤対策について ・横浜市内の環状2号線でU字溝を利用して、桁下の湿潤対策を行っている事例が あり、ここでも積極的に検討して工事に導入すべくご判断をいただきたい。 ・来年度の検討会では一度委員の皆様にも視察していただきたいと考えている。 ・U字溝により集めた雨水を河川に放流することについて、今後治水事務所と良く 調整していきたい。 ②旧河道について ・工事の工程については、旧河道と大熊川のところをなるべく最後にしていただけ れば、今後考える時間も余裕ができるので、是非そのように検討していただきた い。 →了解した。 ・今後、都市計画線の中でどれだけシフトできるか調整していき、来年度中に提示 していきたい。 ・県の財産管理課にヒアリングしたところ、この用地は県の普通財産であることが 確認された。 (4)来年度の検討会の開催について ・来年度の検討会の開催は3回を予定している。次回は6月初旬ということでお願 いしたい。 -2-
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