よい食通信 ■日本各地の魅力を発信するJALと」 「みんなのよい食プロジェクト」 とのコラボレーション JALは、日本各地の観光地や自然、文化、食などの魅力を再発見し、世界に向けて発信する 「JAPAN PROJECT」に取り組んでいます。この「JAPAN PROJECT」に取り組むJALと、日 本の「よい食」を発信して国産農畜産物の消費拡大を目指す「みんなのよい食プロジェクト」が連携す ることで、日本の「よい食」と、それを生み出す農業や農村、農村文化や食文化の魅力をともに広く発 信することを目指しています。 ごはんをテーマにJAL社員が「よい食」 を体験。JALの社員や家族、CA (キャビン・アテンダント) が産地 を訪ね、稲刈りなどを体験しながら、米のおいしさや、 それらを支える農家やJAの努力、豊かな自然環境、 文化や歴史などを五感で感じ取ります。また、機内誌、機内上映に加え羽田のラウンジでおにぎりをサービ スしました。 1月には熊本・菊池産「ヒノヒカリ」の米を使ったおにぎりを、 ラウンジ利用者に提供していきます。 農業経営統計調査 平成22年産米生産費 (九州) 調査結果の概要 主要費目の構成割合(10a当たり) 九州地域における平成22年産米の10a当たり資本利子・地代全額 算入生産費(以下「全算入生産費」といいます。)は14万542円で、 前年に比べ0.8%増加しました。 なお、費用合計は12万3,368円で、前年に比べ0.4%増加しました。 物財費は、前年に比べ1.2%増加しました。 これは収穫量の減少等による賃借料及び料金の減少や原料価格 の下落により肥料費が減少したものの、農機具費の増加や原油価格 の上昇等による光熱動力費の増加によるものです。 労働費は、前年に比べ1.3%減少しました。 これは収穫時天候に恵まれたことにより刈取・脱穀等の作業時間 が減少したことによるものです。 費用合計 12万3,368円 (100.0%) その他 (17.1) 表 平成22年産米の生産費 区 分 生 産 費 物財費 労働費 農機具費 ( 26.3 ) 労働費 (29.9) 物財費 (70.1) 賃借料 及び料金 (12.6) 農薬 薬剤費 ( 6.9) 10a当たり 実 数 肥料費 (7.2) 60kg当たり 対前年増減率 実 数 対前年増減率 円 % 円 % 86 513 1.2 11 512 6.0 36 855 △ 1.3 4 905 3.4 費用合計 123 368 0.4 16 417 5.2 生産費(副産物価額差引) 120 029 1.7 15 973 6.6 支払利子・地代算入生産費 123 593 1.6 16 448 6.4 資本利子・地代全額算入生産費 140 542 0.8 18 703 5.7 451 △ 4.4 - - 100.8 5.4 - - 収 量(kg) 1経営体当たり作付面積(a) 九州農政局統計部 統計企画課 地域統計室 住所:〒860-8527 熊本市春日2丁目10番1号 7 IBUKI 12 No.270 TEL:096-211-9021 FAX:096-211-9618 の「協同組 界 合」 世 を知ろう 世界にはさまざまな協同組合があります。 その第1号となるのが、 1844年にイギリスで発足した 「ロッチデール組合」 。 人々がともに助け合う協同組合の仕組みは、 たちまち世界中に広まり、 「国際協同組合同盟」 (ICA) が 1895年に誕生しました。 日本のJAも加盟しているこのICAには、 世界各国の協同組合組織が参画しています。 現在では約90ヵ国200団体以上、 約10億人もの人たちが 手を取りあい、 「協同」 の思いを共有しているのです。 くらしの不安が重くのしかかる今の時代こそ、 世界中の人々が手を結ぶ 「協同」 の意義が、 強く見直されています。 JAグループが取り組む 公平な貿易のルール 日本が誇る米、安全・安心な国産農畜産物。これらの持続可能 な生産環境を維持するために、日本では貿易面でも米などの重 要品目に高い関税を設定してきました。しかし今、世界では、農 産物の関税を撤廃しようとする動きも。国内農業を守るために も、 JAは公平な貿易ルールの確立を訴え続けています。 世界最大規模の食料輸入国 WTO農業交渉 日本の食料自給率はわずか40%。これは先進国 の中でも非常に低い数字で、現状では、多くの食 料を海外からの輸入に頼らざるを得ません。しか し関税が撤廃され、値段の下がった輸入品目が増 えると、国民の生活基盤である “安全・安心な 「食」 の安定供給”が危機に瀕することになります。輸出 国にばかりメリットのある貿易ルールの問題点を、 いま一度、考えてみましょう。 国際的な貿易ルール作 りをすすめる機関のWTO において、日本は、食料安 全保障の確保や多面的機 能への配慮などの主張を しています。そこにTPP※ 問題が持ち上がり、現在新 たな難しい局面を迎えて います。 IBUKI 12 No.270 6
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