PADS Layout

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データシート
PADS Standard/PADS Standard Plus 向け
PADS Layout
特長
ƒ 習得しやすく、使いやすい
ƒ PCB 設計のための強力なテクノロジ
ƒ 実績ある性能
ƒ 複雑な設計課題を正確かつ容易に解決
ƒ 世界各地の数万人の設計者が採用
ƒ シミュレーションおよび解析ツールと
緊密に統合
使いやすさだけでなく、高い価値と広範なテクノロジを兼ね備えた PADS は、PCB 設計アプリケーション
として最適です。
概要
PADS® の強力なレイアウト機能を使って、ハイスピード回路、アナログ回路、デジ
タル回路、RF 回路といったあらゆる種類の PCB を迅速かつ簡単に設計できます。
どれほど難度の高い設計であっても、設計プロセスの各段階に効率良く、容易に対
処します。
強力な物理的設計再利用(PDR)機能、使い勝手の良い製造準備機能、高度な
3D レイアウト機能を使って、設計を加速させます。PADS は回路図とレイアウト間
の完全なクロスプローブに対応しているため、リスピンを最小限に抑えつつ、短時
間で優れた最終製品を完成できます。また、PADS Standard Plus には、COB(チッ
プオンボード)/ IC パッケージングのサポート、時間節約できる DFT(Design For
Test: テスト容易化設計)の監査、ハイスピード自動配線といった高度なオプション
が含まれています。
PADS Layout は、上位機能である Xpedition® PCB とのデュアルライセンス形式
で提供される PADS Professional をはじめとするすべての PADS 製品に付属して
います。
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PADS 顧客の声
「PADS を使うことで
製品設計を一段と早く仕上げ
られるようになりました。
」
Tech Validate ID: 657-8EA-F15
3D 表示および測定
コンポーネント、パッド、トレース、ビア、プレーン、シルクス
クリーン、ソルダーマスクなど、PCB 全体を完全に 3D で可視
化します。写真のように表示精度が高く、製造に移る前に基板
を正確に検査し、設計上の問題をチェックできます。3D 表示
機能は、基板内部のレイヤスタックを直接目視可能にすること
で必要な情報をすべて提供し、見識と自信を持って PCB 設計
に取り組めるようにします。
コンポーネントのユニオン機能
「ユニオン」機能を使って複数のコンポーネントを関連付けて
配置できるので、時間を節約し、設計プロセスを簡素化しま
す。例えば、BGA とコンデンサを結合したユニオンを作ること
によって、これらすべての部品を 1 つの部品のように扱って一
度に動かすことができます。
また、オブジェクト間の最小距離を含めた距離の計測が可能で、
設定した制約条件に基づいてオブジェクトからの距離をチェッ
クできます。さらに、外装、シャーシ、ヒートシンク、そのほか
のプラグインボードやメカニカル部品などを PADS にインポー
トして、問題なく統合できるかもチェックできます。
STEP やそのほかのモデルフォーマット
コンポーネントモデルやそのほかのメカニカルモデルを PADS
にインポート(例 : STEP、SAT)することができます。また、
完全な PCB アセンブリを STEP またはそのほかのフォーマット
(例 : ASAT、IGS/IGES、SAT、XTDA など)でエクスポー
ト可能です。
配置
スケマティックドリブンの配置
PADS で回路図とレイアウト間を強力に双方向クロスプローブ
しながら、コンポーネントを容易に配置できます。
複数の部品群を回路図で選択するだけで、同じ部品群がレイ
アウトでも同時選択されます。また、1 つずつ部品を配置する
場合、選択した部品が順番にカーソルに自動的に追加される
ので、すべての部品を簡単に配置できます。このため、配置
時間が短縮されると同時に製品品質を向上させます。
3D のコンポーネント配置機能により 3D 設計制約条件を満たすことができ、
設計時間を短縮します。
対話型配線
PADS の対話型配線は柔軟性が高く、どう配線するかを設計
者に委ねるとともに、設計ルールに基づいてクリアランスの競
合が起きる可能性を回避します。また、PADS の特に強みとす
るテクノロジである、実績ある「押しのけ」や「リップアップ & リ
トライ(削除して再配線)
」は、スムーズで簡単な配線や優れた
設計品質と美しさを実現します。
デザインルールチェック
リアルタイムにフィードバックしながら設計制約を適用します。
高度なデザインルールチェック(DRC)を、防止、説明、警告、
オフなどさまざまなモードで設定できます。
また、フィルタを有効/無効にして、クリアランス、配線幅、
同一ネット、配置、配線長など、タイプ別に違反を検知できま
す。デザインルールチェックはすべての制約条件を遵守し、ど
のルールにも違反することがないよう徹底することで、基板完
成後のやり直しを軽減します。
さらに PADS Standard Plus を使うと、定義した 3D クリアラン
スルールに基づいて、配置しながらオンラインの 3D DRC を
実行したり、または設計全体に対してバッチ DRC を実行した
りすることができます。
回路図とレイアウト間の双方向のクロスプローブ機能を使って、短時間で
優れた配置を実現します。
3D 配置
PADS Standard Plus を使うことで、コンポーネントを 2D また
は 3D で迅速に、効率良く配置できます。3D 制約条件とクリ
アランスルールによって、違反なく設計制約を満たした配置を
実現するので、設計時間を短縮します。
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ガードバンド機能
DRC 境界線を表示する「ガードバンド」を使用することによっ
て、配線密度を最大化します。DRC 堺界線は障害物ごとに異
なるため、ガードバンドはトレース全体の周りにではなく、そ
れぞれの障害物の周りに表示されます。
トレース長モニタ
トレース長モニタには、配線済みのトレース長、完了時の予
測配線長、またトレースが配線長の制約に準拠/違反してい
るかを示す進捗インジケータが表示されます。
自動配線
複数の配線パスのセットアップが簡単です。配線戦略を立てる
ことで、希望通りに基板を配線します。まず先にクリティカルネッ
トや高密度コンポーネントの配線をしてから、残りすべてのネッ
ト配線に進みます。配線は、制約階層を遵守します。
また、90 度ではなく、斜め(45 度や 135 度)のトレースコーナー
を用いて配線することで、鋭角コーナーから生じる不適切なイ
ンピーダンス変更を回避します。
PADS は、 使用する部品
「PADS は複雑なレイアウト
タイプに応じて、パッド入
力やファンアウトのあらゆ
にも強力に対処します。
る設計ルールに従います。
高度な配線機能によって
これによって、シグナルイ
時間を大幅に節約し、
ンテグリティや製造要件を
エラーを回避します。
」
満たした設 計を実 現しま
Tech Validate ID: E21-222-B6D
す。また、コンポーネント、
レイヤ、ネット、ビアといっ
たオブジェクト間またはオブジェクトグループ間に、強力な
設計ルールや高度な設計制約を適用できます。
ハイスピード配線
PADS Standard Plus は、対話型配線によってハイスピードネット、
差動ペア、最小/最大長や等長グループのネットに簡単に対処し、
あらゆるハイスピード制約の要求を満たすことができます。
オプションライセンスにより、こうした対話型ハイスピード配線
の機能を自動配線にも適用できるようになります。
RF 設計
アコーディオン(ジグザグ)パターンを使った差動ペアの対話型配線で、
長さ調整します。
RF 設計やマイクロ波設計に対しては、複雑なベタ形状や線形
状を DXF 形式で直接インポートする機能、チャネル/コプレー
ナウェーブガイド設計のビアシールディング、あらゆるベタ形状
の自動ビア塗りつぶし、そして面取りまたは直角コーナーのサ
ポートといったさまざまな機能が含まれます。
スプリットプレーンとベタパターン領域の定義
ƒ 複雑なベタパターン領域と埋込みスプリットプレーンを作成でき
ます。また、PADS では以下のことが可能です。
ƒ 複数のスプリットプレーンやベタパターン領域との接続を自動
チェックすることにより、電気的に正しい設計を実現します。
ƒ ネット固有ルールや条件付きネットルールなどあらゆる設計ルー
ルを維持管理します。
ƒ 埋込みプレーンを複数のプレーンポリゴンに簡単に分割します。
ƒ 内部プレーンレイヤおよびベタパターン領域を通過する埋込み
トレースをサポートします。
ガードバンドにより配線密度を最大化します。
ƒ ポジおよびネガによるプレーン領域をサポートします。
PDR(物理的設計再利用)
製造準備
PADS Standard Plus は、使いやすい直感的な操作で物理的
DFF(Design For Fabrication: 基板製造を考慮した設計)を監
設計の再利用を可能にします。マルチチャネル設計において
繰り返し使用する回路を迅速に配置、または「ゴールデン回路」
の実績ある回路を再利用することで、設計時間を短縮しながら、
生産性の向上と製品品質の保証をはかり、PCB 設計プロセス
全体を通して高い効率性を実現します。
査する内蔵機能を使うと、製品品質を最適化し、サイクルタイ
ムを短縮、コストを削減して、製造上の問題を早期に検出お
よび解決できます。
シグナルインテグリティ(SI)検証
PADS Standard Plus は、強力で使いやすい SI 解析と検証機
能を備えているため、SI エンジニアがいなくても、設計目標
を満たすことができます。プリルート解析によって、対処に時
間のかかるセットアップエラーや配線不可能な制約条件を事
前に回避することができ、また、ポストレイアウト検証によるバッ
チ DRC を実行することで、設計ルールおよび制約が確実に満
たされるようにします。
テスト容易性の解析と検証を実行し、基板上のすべてのネット
のテスト容易性を 100% 実現する必要がある場合は、PADS
Standard Plus に DFT(テスト容易化設計)監査機能をオプショ
ンで付けることが可能です。このオプションを付けると、設計
に潜む製造ルールの違反をすべて瞬時に検出、特定、修正で
きます。
アナログ設計のサポート
高密度な片面/両面基板向けに自動および対話型のジャンパ
機能に加えて、高度なティアドロップやパッドフィレ制御機能を
提供しており、設計ルールや要件を確実に満たした設計を実
現します。
自動化とスクリプト
PADS は、OLE(Object Linking and Embedding: オブジェク
トのリンクと埋め込み)による自動化手法と Visual Basic 互換
のスクリプトエンジンを備えているため、高度な統合とカスタ
マイズが可能です。
アプリケーションプログラミングインタフェース(API)のオプ
ションを使って、PADS のデータ構造へ直接アクセスできるた
め、設計ツール間の迅速かつ効果的な通信を実現します。
実績あるテクノロジを効率的に再利用できる PDR(物理的設計再利用)の
機能により設計時間を大幅に短縮し、設計品質を向上します。
PADS を使うことで、PCB 設計プロセスのなかで最もクリティ
カルな 3 つのステージ、つまり、部品配置後、クリティカルネッ
ト配線後、基板全体の詳細配線後、の各段階で設計完全性を
テストすることができます。
ドキュメンテーション
自動寸法線
PADS は、PCB のフォームファクタを自動でドキュメント化す
る各種寸法入力ツールを備えています。このツールは、データ
ム寸法および標準寸法、半径、角度、リーダー線への対応に
加え、ユーザ定義の許容差にも対応しています。
CAM 出力
CAM ユーティリティは、ODB++、ドリルデータ、Gerber、
その他標準データ交換フォーマットの出力に対応しています。
より迅速な PCB レイアウト
調査に回答した顧客の 80 パーセントが、競合製品よりも PADS を使ったほうが
より速く PCB をレイアウトできると回答しています。
> 60%: 14%
41-60% 16%
IDF リンク
IDF リンクによって、PTC Creo Parametric や SOLIDWORKS
製品といったメカニカルエンジニアリングツールと PADS との
間で 2D 物理情報を交換できるようにします。
21-40%: 25%
5-20%: 25%
< 5%:
21%
3D PDF | STEP
3D PDF または STEP の設計ファイルを迅速にエクスポートし
てレポートを作成したり、製造業者に送って設計意図をより正
確に伝えたりできます。
PADS 顧客 358 人への調査結果
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PADS Standard Plus のそのほかの機能
3. 高密度パッケージ設計のサポート
PADS Standard Plus のオプションを選択して、ハイスピード配
線、DFT、MCAD コデザイン(協調設計)
、そのほかの機能
ベアダイを用いた設計には、重要な作業を自動化して設計品
質を向上させます。高度な PCB レイアウトのオプションとして、
ダイやダイフラグ、配線といったさまざまなウィザードやツール
とともに、設計再利用の高速化、製造データの作成、BGA(ボー
ルグリッドアレイ)
、CSP(チップスケールパッケージ)
、マルチ
チップモジュール(MCM)パッケージ、COB の設計に対応し
た高度なツールキットが含まれます。
を追加し、設計要件に適したツールセットを作成することがで
きます。
高度な PCB レイアウトのオプション
1. DFT
設計テストポイントは従来、配線後に追加していたため、設計
プロセスに追加手順が発生して生産性を低下させ、設計上の
整合性を失う危険性がありました。しかし、PCB レイアウトツー
ルの高度なオプションを使うと、配線中に ATE(自動テスト装
置)のテストポイントが自動で挿入されるので、より優れた結果
となります。DFT 配線を統合することにより、配線後に手動で
テストポイントを配置する時間が短縮されます。
2. ハイスピード自動配線
ハイスピードネット、差動ペア、最小/最大長や等長グループ
のネットなどの自動配線機能により、あらゆるハイスピード制
約の要件を満たします。この機能は、PADS Standard Plus の
PCB レイアウトツールの高度なオプションに含まれます。
ハイスピード自動配線は高度なレイアウト機能を備えています。
DFM 解析オプション
設計が、問題なく製造段階に入れる状態であることを確認しま
す。このオプションには、広く一般に使用されている 100 を超
える製造および実装解析が含まれており、レジストスライバ、
意図せぬ銅表面の露出、テストポイント間の不適切な間隔と
いった、生産の遅延につながりかねない問題を容易に特定で
きるようにします。このオプションは PADS Standard Plus での
み利用可能です。
MCAD コラボレーション
PADS の MCAD コラボレーションオプションを使うと、ECAD
システムと MCAD システムとの間で設計意図を伝達できるよ
うになります。このオプションは、PADS Standard Plus でのみ
利用可能です。設計者もメカニカルエンジニアも、それぞれの
使い慣れたシステム環境で作業しながらコラボレーションを効
果的に便利に進められます。PTC Creo、シーメンス PLM ソ
フトウェアの NX、SOLIDWORKS、CATIA といった業界で
主要な ECAD および MCAD ツールに対応しています。
PADS を使って PCB レイアウトを完全、迅速、
簡単に設計
PADS Standard および PADS Standard Plus は、習得も操作
も簡単な、きわめて生産性の高い PCB 設計環境を提供します。
PADS を使うと、設計完全性や製造性のためのあらゆるルー
ルを満たすと同時に、リスピンやスケジュール遅延を最小限に
抑えながら、単純な設計は容易に、難しい設計はより迅速に
完成させることができます。
PADS を使って自信を持って設計し、初回から正しい設計を実
現できます。
PADS
Standard
PADS
Standard Plus
3D 表示と測定
○
○
STEP のインポート/エクスポート
○
○
スケマティックドリブンの配置
○
○
コンポーネントのユニオン機能
○
○
対話型配線
○
○
自動配線
○
○
RF 設計
○
○
スプリットプレーンとベタパターン領域の定義
○
○
設計ルール検証
○
○
製造準備
○
○
アナログ設計のサポート
○
○
自動化とスクリプト
○
○
ドキュメンテーション
○
○
3D 配置
○
対話型ハイスピード配線
○
シグナルインテグリティ検証
○
PDR(物理的設計再利用)
○
DRC を使った 3D 配置
○
チップオンボード(COB)/ IC パッケージング
オプション対応
ハイスピード自動配線
オプション対応
DFT(テスト容易化設計)
オプション対応
DFM(製造性を考慮した設計)および解析
オプション対応
MCAD コラボレーション
オプション対応
詳しい製品情報は、www.mentorg.co.jp/pads をご覧ください。
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