ショットグループ年次決算報告:収益性が回復

ショットグループ年次決算報告:収益性が回復
会計年度 2012/2013 :連結当期利益は 2600 万ユーロ
ユーロ安の影響により、売上高は前々年度比 2%減の 18.4 億ユーロ
設備投資を 1.22 億ユーロに増資
2014 年 2 月 18 日、ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット (SCHOTT AG、本社:ドイツ・マインツ市、取締役会
会長:フランク・ハインリヒト博士)は、前年度(2012 年 10 月 1 日から 2013 年 9 月 30 日まで)は、困難ではあ
ったが、満足のいく結果となったと発表しました。
ドイツで開催された年次決算報告記者会見で、取締役会会長フランク・ハインリヒト博士は、「ショットは 2012 年
半ばに多結晶太陽光発電事業から撤退しましたが、幸いなことに業績に対する影響は継続的なものとはなりま
せんでした。苦難の 1 年を経て、ショットは黒字に戻りました」と述べました。
連結当期利益は 2600 万ユーロでした。これは、継続事業の当期利益 4900 万ユーロから、非継続事業の当期
損失 2300 万ユーロを引いた数字です。
ハインリヒト博士はまた、「この一年は、ショットは、業務改善にも取り組みんできました」と語りました。
金融負債を 8000 万ユーロ削減し、2 億 9700 万ユーロにまで下げたことは、ショットが、ハインリヒト博士のいわ
ゆる「確固たる基盤」に立っていることを示しています。
グループの年間売上高は、18 億 3500 万ユーロで、前々年度の 18 億 7700 万ユーロに比べ 2.3%減少しまし
た。
主な要因は、ユーロ安によるもので、特に日本円とブラジルレアルから大きな影響を受けました。為替の影響が
なければ、売上高は前々年度と同水準で推移したものと推測されます。ショットの売上の地域分布は前々年度と
ほぼ同じです。ヨーロッパ(45.4%)、アジア(26.2%)、北米(21.4%)となっています。海外売上高は、総売上の
85%を占めています。 EBIT(金利税引前利益)は、前々年度は 14 億 7000 万ユーロ、前年度は 11 億 8000
万ユーロでした。
■研究開発費は 9%増
ショットは、高度な研究開発活動を維持できるよう、前年度比 9%増の 7900 万ユーロを研究開発に投資しまし
た。固定資産への投資は、前々年度の 9900 万ユーロに比べ 23%増の 12 億 2000 万ユーロでした。投資の
地域別比率はドイツとその他の地域で 50:50 となっています。
2013 年 9 月 30 日時点でのグループ全体の従業員数は、前々年度から 700 人減り、15,400 人です。従業員
数減少の主な理由は、太陽光発電事業からの撤退です。
なお、全従業員のうち、ドイツ国内勤務は 5,300 人です。
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■市場よりも速く成長している、ショットの医薬品向け一次包装
ショットのファーマシステム事業部門は順調に成長しています。 事業部の主な製品は、特殊ガラス管、シリン
ジ、バイアル、アンプルやカートリッジなど医薬品向け一次包装です。ショットは、先進国市場と、急成長中の新
興市場(中国、ロシア、ブラジル、インド、インドネシア)の両方に生産設備を持つ唯一の医薬品包装メーカーで、
市場のなかで理想的なポジションを築いています。
「総合的に見て、ショットは市場よりも速く成長しています」と、ハインリヒト博士は述べています。
ショットは、 13 ヵ国、800 以上の生産ラインで、特殊ガラスおよびプラスチック製の医薬品向け一次包装容器
を、年間 90 億ユニット以上製造しています。
■クックトップと暖炉用のガラスセラミックパネル、ヨーロッパとアジアで好調
CERAN ®ガラスセラミック・クックトップパネルと ROBAX ®暖炉・ストーブ用透明ガラスセラミックを主要ブランド
にもつホームテック事業部も売上に大きく貢献しましたが、事業の状況は地域によりさまざまでした。欧州市場は
安定した成長を達成した一方、NAFTA 地域の需要は低調でした。しかし、下半期には回復の兆しがあり、予断
を許さないものの楽観的な見通しとなりました。東ヨーロッパとアジアは、成長基調で推移しています。
ショットは、三つの異なる色味をもつ白色クックトップパネルを市場に投入し、キッチンに新しい色を提案したいと
考えています。ショットは、2 か所以上の曲げ加工を施した暖炉・ストーブ用ガラスセラミック前面パネルを生産し
た最初のメーカーです。ショットの技術は、暖炉やストーブの設計者や製造業者に全く新しいデザインの製品を
開発する可能性を提供しました。そして、ユーザーは、火の様子をより良く確認できるようになったのです。
■2013/2014 年度の展望: 予断を許さないものの、楽観的な見通し
新興国通貨の先行き不安や欧州における債務危機など世界経済には不確定な要素が多くある中で、ショットは
今年度も引き続き厳しい事業環境が続くと予測しています。
しかしハインリヒト博士は、こう強調しています。
「ショットは変動の激しい市場環境に対応する十分な準備ができていると考えています」
将来のさらなる成長につなげるため、ショットは、多岐に渡る製品ポートフォリオをより効果的に活用し、今年も
引き続き業務改善に取り組んで参ります。ハインリヒト博士は、最後にこう結びました。
「ショットの目指すゴールは、持続可能な収益性を達成することです」
今年度期初数ヵ月間の業績をもとに、ショットは、2013/2014 年度のグループ全体の売上は、為替の影響を含
んだ上で、前年度比 4~6%増と予想しています。また、前年度以上の EBIT、千万ユーロ台の純利益を予測し
ています。
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主要データ: 会計年度 2012/2013
主要項目 (単位:百万ユーロ)
2012/2013
2011/2012
前年度比(%)
1.835
1.877
-2
EBIT(金利税引前利益)
118
147
- 20
当期利益
26
- 278
> 100
営業活動によるキャッシュ・フロー
151
88
72
設備投資
122
99
23
研究開発費
79
73
9
15.444
16.105
-4
売上高
従業員数(2013 年 9 月 30 日時点)
ショット AG について
ショット AG は、特殊ガラス・材料、先進技術分野で 130 年の歴史を有する国際的な技術グループ企業です。シ
ョット製品の用途は、家電、医薬品、電子機器、光学機器、輸送機器など多岐に渡っており、多くの製品が世界
No.1 として評価されています。ショットはサステナビリティを追求し、従業員、社会、環境への支援に努めていま
す。またショットは世界 35 ヵ国に製造・販売拠点を設置し、お客様との密接な関係を保っています。現在の従業
員数は約 15,400 人で、2013 年度には約 18.4 億ユーロの売上高を達成しました。なお、ショットは、カールツァ
イス財団の傘下企業です。
本件の報道・出版に関するお問い合わせ先 (日本語)
ショット AG 広報代理
CNC Japan 村上 樹
電話番号: 03-5156-0102
FAX 番号: 03-5156-0188
Email: [email protected]
Press Contact (English and German)
SCHOTT AG
Salvatore Ruggiero
Vice President Marketing and Communication
Hattenbergstraße 10
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Tel.: +49 6131/66-4140
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