JIS改正に伴い、 より使用実態に近い省エネルギー APF(通年エネルギー消費効率) も表示します。 ※ 従来は COPを表示 していました。 従来より使用されているCOP(エネルギー消費効率)とは、ある一定 の温度条件のもとで運転したワンポイントだけで効率を表したものです。 カタログに記載の定格COPの温度条件 室内側 外 気 冷 房 27℃DB、19℃WB 35℃DB、24℃WB 暖 房 20℃DB、15℃WB 7℃DB、6℃WB 定格COPの算出式 定格COP= 定格能力(kW) 定格消費電力(kW) さらに APFの 地域により異なりますが業務用エアコンは年間 約10ヵ月運転され、室温や外気温、建物負荷は 常に変化しています。そこでこの状況を踏まえ、 使用状態に則した通年のエネルギー効率を表 すのがAPFです。 従来より一般的に使われてきた定格COPは、 標準能力試験条件のワンポイントのエネルギ ー 消 費 効 率を表しています が、A P F はこの COPより実際の運転に近い条件で省エネ性能 を示します。 APF算出方法 冷房定格COP+暖房定格COP 冷暖平均 = 定格COP 2 ①東京地区を条件に、店舗・オフィス用エアコン しかし、エアコンは年間を通して運転されるため上記の定格COPの値 だけで省エネ性能を推し量るのは、使用実態にそぐわない面があります。 は「戸建て店舗」をモデルとして、年間の総合 負荷を算出します。 ②定格冷房・暖房能力、低温暖房能力に、中間 外気温度とCOPの変化 (当社インバーターエアコン5HPの場合) 冷房・暖房能力を加えた5つの評価点により、 ①で求めた年間の総合負荷に応じた消費電 10 9 実運転COPは 外気温度 によって大幅に変化する 8 力量を算出し、APFを求めます。 実運転 冷房COP 7 C O P 6 5 実運転 暖房COP 4 3 2 0 −5 0 5 定格冷房 COP 定格COPは標準能力試験 条件一点のみの性能を表す 定格暖房 COP 1 APF算出条件 実運転暖房COP は定格暖房COP と合わない 10 15 20 25 30 35 40 規 格 JRA 4048:2006 地 区 東 京 建物用途 戸建て店舗 外気温度(℃) 定格COPには省エネルギー法の目標基準値が定められており、基準値をクリアーすると 「グリーン購入法調達基準の適合商品」となります。 (オゾン層を壊さず環境の事を配慮した新冷媒の使用も求められます) 冷房 5月23日∼10月10日 暖房 11月21日∼4月11日 使用期間 使用時間 8:00∼21:00 (注)Ve-upQのAPF算出条件は上記と異なります。 詳細はマルチシリーズ頁をご覧ください。 参 考 自動車の省エネ評価(燃費)の考え方 自動車の場合、信号の多い市街地と、条件の良い郊外とでは走行状態が異なり燃費も異 なってきます。そこで両方の条件を想定して、それぞれ走行テストを行い、その間の総合 燃費を「10・15モード燃費」として車のカタログに記載されています。 市街地に近い走行パターン 10モードで3回 速 = 10・15モード 走行 速 加 減 郊外の走行パターン 15モードで1回 + ング アイドリ 定速 止 停 「10モード」 「15モード」で、 これらの時間(秒単位)や速度 の条件が定められている。
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