2011 年 11 月 - 在ノルウェー日本国大使館

ノルウェー政務月報(2011 年 11 月)
1.外交・防衛
(1)主な出来事
1 日 外務省は,ノルウェーとベトナムの外交関係樹立 40 周年を記念するス
トーレ外相の声明を発表。
1 日 外務省はギリシャに対して,亡命希望者と移住者への対応として 1 億 6
千クローネを EEA 資金から拠出する旨発表。
9 日 ストルテンベルグ首相は,潘基文国連事務総長とニューヨークで会談し,
母子保健における協力,気候変動,金融危機等につき議論した。
5-11 日 アイデ副外相(当時。現国防大臣)は,アルゼンチンとブラジルを訪
問。アルゼンチンの高官らと G20,国連改革,中東情勢,経済,ビジネ
ス協力等につき議論。ブラジルでは,定期的な政治対話が行われ,金融
危機,G20,中東情勢,気候変動,環境協力等につき議論した。
8-10 日 ストーレ外相は,アルメニアとグルジアを訪問。アルメニアでは,サ
ルグシャン大統領及びナルバンジャン外相らと会談。グルジアでは,サ
ーカシヴィリ大統領,ギラウリ首相,ヴァシャッゼ外相らと会談。それ
ぞれ二国間関係,地域情勢,欧州及び国際的枠組みにおける協力等につ
き議論した。
21-25 日 ホーコン皇太子殿下が UNDP 親善大使として,ヘレン・クラーク UNDP
総裁とともにネパールを訪問。
24 日 ストーレ外相はファイヤード・パレスチナ首相とオスロで会談し,パレ
スチナの公衆衛生機構の設立支援に関する覚え書きに署名。
20-26 日 ソールハイム環境・開発援助相は,ギスケ貿易産業相とともに,ガ
ーナ,アンゴラ,モザンビークを訪問。ガーナにおいては,大使館を開
設。
21 日 外務省は北部地域に関する白書を国会に提出。
29 日 ストーレ外相は,サチ・コソボ首相と会談し,司法及び教育分野におけ
る協力や二国間関係等について議論。
30 日 ストルテンベルグ首相は,メルケル・ドイツ首相と会談し,欧州債務危
機,エネルギー,安全保障,アフガニスタン,気候変動等について議論。
30 日 ス トー レ外 相は 英国 を 訪問 し, ヘー グ外 相と会 談。 北極 ,エ ネル
ギー,気候変動,欧州の経済状況,中東和平,アフガニスタン,ミャン
マー等につき議論。また,北極におけるノルウェーと英国の協力強化に
関する協定に署名。
(2)ノルウェー政府要人(主に外交・防衛分野)による主な外国訪問
ア ストルテンベルグ首相
9 日 米国(ニューヨーク)
イ ストーレ外相
8-9 日 アルメニア
10 日 グルジア
11 日 ポーランド
15 日 ベルギー(ブリュッセル)EEA 理事会会合に出席
30 日 イギリス(ロンドン)
ウ ソールハイム環境・開発援助相
8 日 フィンランド(ヘルシンキ)
20-26 日 ガーナ,アンゴラ,モザンビーク
29- 1 日 韓国(釜山)(援助効果向上に関するハイレベルフォーラムに出席)
エ アイデ副外相
5-11 日 アルゼンチン及びブラジル
オ フィスコー副外相
14-19 日 東ティモール及びインドネシア
(3)主な外国要人(外交・防衛分野)のノルウェー訪問
14 日 ベリシャ・アルバニア首相(ストルテンベルグ首相)
16 日 デヤノビッチ・セルビア共和国議会議長(ストルテンベルグ首相,スト
ーレ外相)
22 日 ベラスケス・グアテマラ経済大臣(フィスコー副外相)
24-25 日 ファイヤード・パレスチナ首相(ストルテンベルグ首相,ストーレ外
相)
29 日 サチ・コソボ首相(ストーレ外相)
30 日 メルケル・ドイツ首相(ストルテンベルグ首相)
内政
(1)主な出来事
【11日】閣僚人事
ストールベルゲ法務警察大臣の辞任に伴い,後任にファーレモ前国防大臣が
就任し,アイデ前外務副大臣が新国防大臣に就任した。また,2012年1月1日か
ら,法務警察省は「法務・非常事態対策省(Ministry of Justice and Emergency
Preparedness)」へ名称を変更することが発表された。
【14 日】ブレイヴィーク容疑者の勾留延長
オスロ地方裁判所は公開審理を行い,現在勾留中のブレイヴィーク容疑者に
ついて,2012 年 2 月 6 日までの 12 週間の勾留延長を決定した。12 月 12 日以降
の 8 週間は,テレビ・新聞等メディアへのアクセスが許可され,1 月 9 日以降の
4 週間は,手紙の受け取り及び外部からの面会も一定の制限の下で許可される。
【18 日】閣僚人事
アイデ前外務副大臣の後任に,トールゲイル・ラーシェン前スペイン大使が
就任した。
【22 日】ノルウェー・ノーベル委員会の新メンバー選出
議会は,今年度で任期の終了する 2 人の委員に対し,後任委員を選出した。
進歩党のイッテルホーン委員は再任され,労働党のロンベック委員が退任し,
後任にベリット・ライシュ=アンデシェンが選出された。ライシュ=アンデシ
ェン委員は,弁護士で労働党所属。1996 年から 1997 年まで,法務警察省の副大
臣を務めた。両委員の任期は 2012 年から 2017 年まで。なお,ノーベル委員会
のメンバーは全部で 5 人。
【29 日】ブレイヴィーク容疑者精神鑑定結果発表
ブレイヴィーク容疑者に対する精神鑑定医の鑑定結果が,243 ページに渡る報
告書として提出され,同容疑者は妄想性統合失調症で責任能力がないと診断さ
れた。今後,国の法医学委員会が同報告書の内容を判断した上で,最終的に裁
判所が同容疑者への対処を決定する。同委員会の判断結果は,通常であれば約 1
ヶ月で出るが,今回はそれ以上の時間がかかると見込まれている。
(2)各政党支持率
2011 年 11 月における各政党支持率(主要各紙およびメディアの 8 世論調査の平
均)。(出典:http://aardal.info/gallup.pdf)
政党支持率(カッコ内は 10 月の支持率との差)
2011 年 11 月
労働党(Ap)
32.7%(-1.2)
進歩党(FrP)
15.2%(+1.5)
保守党(H)
29.1%(-0.4)
左派社会党(SV)
4.4% (-0.1)
自由党(V)
5.2% (±0.0)
キリスト教民主党(KrF)
5.1% (-0.2)
中央党(Sp)
5.3% (+0.6)
(了)