第200号 - 聖心女子大学

2014(平成26)年11月25日
第200号
祝第200号の主な記事
200
・祝第50回聖心祭報告
・インドモディ首相講演会
・国際問題プレゼンテーション・
コンテスト最優秀外務大臣賞受賞
・環境省主催ESD俳句優秀賞
・第200号記念特集
・さわやか信用金庫業務連携
・カトリックルーム新設
・「須賀敦子の世界展」資料協力
・聖心祭ヒストリア 等
200
1970∼2014
1970∼2014
聖心キャンパス
聖心キャンパス
200号
200号
University of the Sacred Heart, Tokyo
University of the Sacred Heart, Tokyo
聖心祭
Sacred Heart Festival
聖心祭報告
副学長(学生担当)
鈴木乙史
第50回聖心祭が10月18日㈯、19日㈰の 2 日間、美しい秋晴れの
下で実施されました。本学は、戦後初めて認められた 5 つの女子
大の一つとして、この広尾の地に1948年に開学しました。聖心祭
の始まりは、翌年のインターナショナルガーデンパーティで、そ
れが大バサー、文化祭と名称を変え、今日の聖心祭になっていま
す。本年は文化祭になってから50年目になります。
この節目の年のテーマは「道~私たちをつなぐ五十歩目~」で
す。まさしく開学から現在に至るまで道をつないでここまでやっ
てきました。今まで聖心の教育コミュニティを支えてくださった
多くの方々、また現
在支えてくださっ
ている多くの方
々があってこそ、聖
心の現在と未来が
あるのです。聖心の
過去・現在・未来を
意識したこのテー
マには、学生たちの
愛と感謝の心がこ
められているので
す。
本年も多くの企画
が実施されました。
夏木マリさんの講演
会はチケットが完
売の上、問い合わせ
が多く寄せられる
ほどの盛況でした。
ま た、 映 画『Light
Up Nippon〜 日 本
を 照 ら し た、 奇 跡
の花火〜』の上映、
本学の卒業生 3 名
がパネラーとなったパネルディスカッション『先輩に聞こう! わ
たしの仕事、わたしの未来』では、学生だけでなく、高校生、保
護者等様々な方々が参加されていました。例年同様、課外活動団
体のコンサートや公演、ゼミの発表、スタンプラリー、屋台出店
等、様々に工夫された企画が実施されました。日曜日の聖堂では
聖心祭主日ミサが行われました。
これらの多彩なイベントを明るくテキパキと運営する実行委員
や学生たちを見るにつけ、彼女たちのリーダーシップと対処能力
の高さに感嘆します。最後に聖心祭を物心両面で援助してくださ
いました関係各方面の方々への感謝を申し上げますとともに、収
益金の全てはチャリティーとして寄附されることを申し添えます。
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
Uni
ve
rs
i
50th
Sacred
the
He
of
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2014
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2014
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アートクラブ 永塚愛理&笹本晴香
Sacred
the
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50th
聖心祭
Sacred Heart Festival
聖心祭実行委員長 白石ゆかり
10月18日㈯、19日㈰の 2 日間にわたり開催された第50回聖心祭
には、多くのお客様のご来場を賜り大盛況のうちに終了いたしま
したことを、ここにご報告させていただきます。 2 日間天候にも
恵まれ、 5 千名を超えるお客様をお迎えし、活気に満ちた素敵な
聖心祭となりました。
本年度の聖心祭は、「道 ~私たちをつなぐ五十歩目~」という
テーマの下、過去・現在そして未来へと続く聖心女子大学の歩み
をつなぐものとして、ご来場くださる皆様にこれまで以上に聖心
の魅力をお伝えする場となるよう、聖心祭実行委員一同、準備・
運営に精一杯努めてまいりました。実行委員会では、「道」をテ
ーマとした企画といたしまして、各セクションによる様々な催し
をご用意させてい
た だ き ま し た。 広
報セクションでは、
聖心女子大学に関
係する写真を集め
てモザイクアート
を 作 成 し、 本 学 の
過去と現在をつな
ぐ道を表現いたし
ま し た。 企 画 セ ク
シ ョ ン で は、 野 外
ステージでのイベ
ントとして聖心生
が加入している団
体による歌やダン
ス等のパフォーマ
ンスの披露が行わ
れ、 本 学 学 生 の 多
岐にわたる活躍の
様子をお伝えしま
し た。 そ し て、 公
演セクションは女
優の夏木マリさん
を お 招 き し、 デ ビ
ュー当時から今日
に至るまで第一線
で活躍される自立
した女性としての
ライフスタイルやご自身が主催されているチャリティー活動につ
いてご講演いただきました。その他実行委員会による企画、また
各参加団体の展示や発表を通して、お越しくださった皆様には聖
心祭という行事を楽しんでいただくとともに、本学の多彩な魅力
を感じていただく機会になったかと思います。聖心会創立者マグ
ダレナ・ソフィア・バラの精神に基づき、聖心祭における収益金
は、諸団体を通じ東日本大震災被災地支援及び途上国における子
供や女性の自立支援のために寄附させていただきます。
聖心祭開催にあたりご協力いただきました広尾商店街の皆様や
ご協賛企業様、大学関係者の皆様、そしてご来場くださったお客
様に厚く御礼申し上げます。第50回聖心祭が、聖心女子大学の歩
み、そして聖心祭にご尽力くださいました皆様をつなぐ道の一端
となりましたら幸いです。
( 1 )
(書:書道愛好会)
2014(平成26)年11月25日
モディ首相講演会を拝聴して ………
歴史社会学科 国際交流専攻
4年 征矢 しおり
聖心キャンパス
第200号
インド
モディ首相及び司会を
務めた征矢さん
⬅
岡崎学長及び宇野理
事長による出迎え
⬅
モディ首相との記念
撮影
⬅
⬅
多くのインド及び日本
の報道機関による取材
1 3
26
年度【第1回】
26 18
平成
9
聖心女子大学協力会
26
役員会開催
15
本学学生による質問並
びに満席の会場の様子
7
⬅
平成 年 月 日午後 時から本学ブルー
パーラーで平成 年度第 回聖心女子大学協
力会役員会が開催された。議事に先立ち西村
事務局長から、新たに選任された一年次生役
員四名が紹介された。岡崎名誉会長の挨拶に
続き、濱口会長の進行の下、議題「平成 年
度聖心女子大学協力会会長・副会長の選出に
ついて」が審議され、会長に現任の濱口敏行
氏、副会長に現任の木村雅彦氏が岡崎名誉会
長から推薦され、一同に諮られ承認された。
引き続き、大学からの報告事項として北村評
価・大学院担当副学長、佐々木学務担当副学
長及び鈴木学生担当副学長から大学の近況が
紹介された後、西村事務局長から「協力会費
の納付方法の見直しについて」報告があった。
2
26
年度
3 3
平成
29
マグダレナ・ソフィア
・ バ ラ 賞 受賞者決定
第 4 回 学 生 委 員 会( 月 日 開 催 ) に お
ける審査の結果、成績優秀でかつ本学の理念
にふさわしいとして次の 名の受賞が決定
し、 月 日に学長から表彰状が授与された。
(哲学 年)小平 寧 々
(初等教育学 年)石丸 恵理香
7
※左から北村副学長、岡崎
学長、宇野理事長及び人
間関係学科大橋教授
2014年 9 月 2 日、インドのナレンドラ・モディ首相が来学され、「女性」
及び「教育」を中心テーマとした講演が行われました。近隣諸国以外では
初の訪問国となる日本で、学生と直接話す機会を設けたいという首相の強
い希望により実現されたものです。本講演会において、私は司会進行を務
めました(右上写真)
。
講演会では、まず首相から45分間のお話をいただき、本学学生との質疑
応答の時間が設けられました。宮代ホールは満席となり、50名以上の取材
が入る盛況ぶりで、会場は粛々とした雰囲気の中でも高揚感に包まれてお
りました。また、聖心インターナショナルスクールの生徒も多数参加して
おり、聖心としての繋がりを感じることができました。
開会前は、司会という大役に緊張しておりましたが、首相の大変興味深
いお話と、優しくも力強い眼差しに、張りつめていた気持ちが解れていき
ました。
質疑応答では、学生から経済及び安全保障面からの質問があがりました。
中国の目覚ましい台頭の中で、アジア太平洋地域における平和と繁栄をい
かに維持するのか、という質問に対し、
「日印は民主主義という『灯り』
をもって地域の安定に貢献すべき」という哲学的な観点でのお答えがあり、
アジアにおけるインドの難しい立ち位置を感じました。ほかにも、原子力
の平和利用に際し、NPT 非締約国としていかに国際社会の信頼を促進す
るのか、といった質問も投げかけられ、日印のみならず、The Wall Street
Journal を始めとした海外メディアでも多く取り上げられました。
会の最後では、ヒンディ語の「ダンニャワード! (ありがとう)」とい
う言葉で首相をお見送りし、終始和やかな雰囲気を感じさせる講演会とな
りました。
なお、本講演会では首相のヒンディ語を除き、司会、質問、通訳等は全
て英語で行われました。
26
( 2 )
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
2014(平成26)年11月25日
聖心キャンパス
(書:書道愛好会)
第200号
1 年 基礎課程 中村(フランス)
行く前は不安でしたが、今思えば本当にあっという間でした。
リヨンは非常に治安も良く、街並みも綺麗でした。特に朝の日の
出とともに眺める窓からの景色は忘れられません。たくさんの人
との出会い、親元を離れての生活、
大変だった授業、おいしい料理…ど
国際センター
れをとっても充実した毎日でした。
1 カ月、フランスの言語、文化など
を体感し、更に興味がわき、将来の
2014年夏、11大学で実施された研修に、
視野も広がりました。 1 年次に参加
86名の学生が参加しました。参加者の声をご紹介します。 でき本当に良かったです。
海外語学研修報告
2 年 人間関係 正吉(アメリカ)
出発前は初めてのホームステイであったこともあり不安に感じ
ていましたが、現地の方々が本当に親切にしてくださり、毎日充
実した日々を過ごすことができました。また、現地では様々な出
会いがあり、皆助け合ってお互いの
意識を高め合うことができました。
もっと英語が話せたらホストファミ
リーと深く話すことができたのだろ
うと、自分の勉強不足を感じました。
研修を終えて、英語を習得することに
よって世界は広がると更に感じました。
2 年 人間関係 岩瀬(ドイツ)
ドイツ語はもちろん、英語を話す機会も多く、自然と英語力も
身に付きました。苦手だから話さないというのではなく、うまく
話せないが相手と話したいという姿勢がとても大切だと感じ、こ
の研修を通して、コミュニケーショ
ンをとる大切さ楽しさを知りました。
学んだことを活かせた時や楽しく話
せた時は、本当に嬉しかったです。
次はもっとドイツ語を話したいと思
いましたし、今回の研修は今後の学
習の励みになったと感じています。
2 年 史学(世界史) 青柳(イギリス)
バースは歴史がとても古く、街全体が世界遺産に登録されており、
非常に文化的な場所です。街灯には色鮮やかな花々が常に咲き誇っ
ており、街の中心には壮麗な教会もあります。18世紀に計画された
街並みが今なお、修繕を繰り返しな
がら、人々が生活していることに、
イギリスの文化水準の高さを感じま
した。19歳の貴重な時期に、このよ
うな体験ができたこと、そしてその
研修先がバース大学であったことに、
私は深く感謝しています。
4 年 英文 大場(韓国)
異国で過ごすと、異文化に触れる=自国の文化との違いを知る
ということに重点を置きがちですが、今回の研修では日本と韓国
の文化的類似点を多く発見しました。特に食文化や若者文化など
は、日韓関係を良好にする糧となるのではないかという印象を受
けました。
研修に参加して良かったと心から
思っております。
英語とはまた違う、
アジアの国の言葉を学ぶという経験
は来年からの社会人生活においても
必ず役に立つと考えております。
3 年 国際交流 清水(カナダ)
発言や行動、英語や異文化を学ぼうとする姿勢など、全てにお
いて積極性が問われることを学びました。また、様々な人と交流
し、一人一人の考えや文化の違いを肌で感じ、視野を広く持つこ
とで多くのことが学べるということも感じました。授業では、実
際に街に出て現地の方と会話をする
など、楽しく英語を学ぶことができ
ました。土日にはビーチやオタワ、
トロント、ナイアガラの 2 泊 3 日に
も参加しました。関わってくださっ
た全ての方に感謝しています。
2 年 哲学 加藤(台湾)
印象的だったことは、異国の生徒の積極性です。授業中の発言
に限らず、誰かの発言に対しての反応が良いことが印象強く残っ
ています。授業は、クラスの授業と会話、そして文化を学ぶクラ
スがありました。漢字は「見ればわ
かる」ものが多くありましたが、リ
スニング重視のクラスは私たちにと
って非常に難しかったです。課外活
動ではパイナップルケーキの工場へ
行きました。
楽しく学ぶ機会があり、
良いリフレッシュにもなりました。
キャンパスだより
国際センター
催 し
10月15日㈬ 春期スペイン語学研修説明会、
申込受付(10/20 ~ 11/4)
10月21日㈫
留学説明会
・22日㈬
平成27年度秋一次・春二次
10月21日㈫ 派遣留学生選考審査
10月24日㈮ 海外語学研修帰国報告会
10月29日㈬
~ 31日㈮ Halloweenイベント
参加した学生のコメント
(修了アンケートからの抜粋)
「日本人同士で英語を話すことが、
普段と違ってとても新鮮で印象的
でした。」
日 付
11月 5 日㈬ 春期スペイン語学研修参加決定者発表
11月 6 日㈭ TOEFL説明会 12時30分~
11月 7 日㈮ 第 6 回CASEC団体受験 16時50分~
11月20日㈭「Lunch in English」後期開始
11月29日㈯ TOEFL-ITPテスト 13時30分~
12月 1 日㈪ Christmasイベント
12月 6 日㈯ 留学生と鎌倉散策
12月18日㈭「Lunch in English」クリスマス
1 月初旬予定 留学生日本語スピーチ
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
9 月24日㈬~ 27日㈯、大学キャンパス 「英語で日記を書く、ラジオを聴く
内にてイングリッシュ・サマーキャンプを など、どれも小さく簡単なもので
開催しました。参加学生22名が本学英語英 すが、そういったものの積み重ね
文学科教員の指導の下、 4 日間にわたって こそ大切だと今回改めて気付きま
した。」
様々なアクティビティに挑戦しました。
未知なる自分を発見する “Self-Discovery” や、難民や命の大切 「自分から英語を話す環境に入り込
さについて考える “UNHCR Workshop” は、参加者たちにとって、 むことが大事だと感じました。」
自己認識、そして自分と他者・社会との関わりについて深く考え 「英語で自分の伝えたいことを言う
る良い機会となりました。その他にも、英語の歌やゲームを学び、 のは難しいと改めて感じました。
最終日には地域の小学生に英語の楽しさを教えるアクティビティ それと同時に、しっかり伝えるこ
にも挑戦しました。聖心インターナショナルスクールの生徒たち とができるように英語を勉強した
を交えたディスカッションも行い、多様な価値観の意見交換を通 いと思い、決意を新たにしました。」
して、参加者同士良い刺激になりました。
( 3 )
第200号
聖心キャンパス
(書:書道愛好会)
2014(平成26)年11月25日
外務省の国際問題プレゼンテーション・コンテストで、最優秀外務大臣賞を受賞
初出場以来 8 回目の外務大臣賞達成 …………………… 国際交流国際政治ゼミ 3年 西山 友梨
9 月27日に行われた外務省の国際問題プレゼンテーション ・ コンテストで、最優秀賞である外務大臣賞を頂きました。周り
の方々の多大なるお力添えがあって、この名誉ある賞を受賞できましたこと、深謝しております。今大会のテーマは「これか
らの日本の ODA」
。提言を小論文にして提出し、47名の大学生及び大学院生から選ばれた 5 名が本選にてプレゼンテーショ
ンを行いました。
私が提言を完成させるまでの道のりで、何度も思い出した言葉があります。それは、初代学長エリザベス・ブリットがおっし
ゃった、“Be independent. Be intelligent. Be cooperative.” というお言葉です。これは聖心スピリットを表しているだけではなく、
日本が国際協力を行う上での大切な基礎となるのではないかと感じまし
た。すなわち、
「日本の ODA はこれからも途上国に “Be independent.” を
促すものであるべきである。そして日本の ODA 予算に限りがある以上、
日本が “Be intelligent.” になって最大限の国際益と国益を追求すべきであ
る。ただし、“Be cooperative.” という初心を忘れずに」ということです。
私は、今世界で起きていることを自らの頭で考え、心で感じ、私たち
の「今」が過去のものとして「歴史」となり次世代に受け継がれることに、
責任を持ちたいと考えています。日本の将来を担う若者の一人として世
界と日本の繁栄を築く ODA の「これから」
を考え抜いたこの夏の記憶は、
忘れがたい糧として胸に刻み込まれています。
ESD俳句優秀賞受賞
持続可能な未来のために想うこと ………………………
教育学科教育学専攻 3年 岩瀬 梨紗子
このたび、環境省主催「ESD に関するユネスコ世界会議」に向けた自由俳句「未来への五七五調メッセージ」の公募にお
いて、優秀賞を頂きました。本年11月に愛知県及び岡山県にて「国連 持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネス
コ世界会議」が開催されました。本年は2005年から始まった「ESD の10年」の最終年でもあります。記念すべき年に、俳句
という形で参加することができ大変嬉しく思っております。
私は現在、教育学を専攻しており ESD について勉強しています。ESD とは Education for Sustainable Development の略で
あり、日本語では持続可能な開発のための教育と訳されています。世界で問題になっている地球温暖化や2011年 3 月11日に起
きた東日本大震災を始めとする未曾有の災害等、私たちは今様々な問題に直面しています。このままでは私たちの生活は持続
不可能になり、私たちの子ども、孫そしてその先の世代まで平等な地球を保持することは困難です。
今回入賞した作品は「君の手も 未来の地球を 支える手」です。一人一人の力を合わせることができなければ未来の地球
を守ることはできないこと、この問題は他人事ではなく地球で生活する私たち全員に関わること、一人一人が持続可能である
ことが、地球を持続可能にするために大切であるとの思いを込めて、俳句にいたしました。
2014年度 ASEACCU
(東南アジア・東アジア カトリック大学連盟)
国際学生会議に参加して
英語英文学科 英語英文学専攻 3年
五十嵐 光
歴史社会学科 人 間 関 係 専 攻 2年
下村 美紗
ASEACCU 2014への参加は、自分の現在地とこれから向かう目的地をより明確にするものだったと感じております。 8 月
28日フィリピンのダバオで始まった 4 日間に及ぶ会議は、想像以上の恵みを残してくれました。
本年の議題は「Catholic Higher Education for Social Justice(社会正義のためのカトリック高等教育)」 というもので、自
分がなぜ聖心女子大学で学んでいるのかを考えさせられる内容でした。日本では「大学全入時代」とも言われ、日本の大学生
が「自分はなぜ大学に行くのか」と疑問に思うことはあまりないかもしれません。しかし、今回の会議では「大学生として真
理を求め、今の社会を変革していく」という使命を再認識することができました。 また、
「対話による相互理解」の重要性を終始痛感する内容でした。特に、イスラム教徒の方々が住む地域を訪問した時には、
異宗教間の共生が可能であること、そして他者を知ることは自己の豊かさにつながることを実感しました。加えて、先住民族
の文化を伝承するコミュニティーセンターにも足を運んだことで、自らの宗教及び文化からの一方的な視座が他者にとってい
かに冷酷で残忍な行動を生んでしまうか痛感させられました。そして、 7 カ国計71名の
国も文化も異なる学生たちが 4 日間にわたり寝食を共にし、対話を通して関係を深めて
いく過程は、それ自体が未来の平和構築への大きな一歩であるように感じられたのです。
渡航前は「社会正義」というテーマに圧倒され、事前の勉強会での不安もありました
が、各方面の先生方やシスターにご協力いただき、自分の学問領域を越えて多角的な学
びを得ることができたように思います。
「社会正義のためのカトリック高等教育」とい
う議題も最終的には自分自身に直結していると考えるに至りました。環境、文化、政治、
経済など社会正義の切り口は様々ですが、だれもがその一端を担っています。その一人
材として使命感と対話の姿勢を忘れずに、少しでも社会に貢献できるよう精進してまい
りたいと思います。
( 4 )
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
(平成25年5月20日発行) (平成25年7月19日発行)(平成25年11月25日発行)(平成26年3月15日発行) (平成26年5月29日発行) (平成26年7月25日発行)(平成26年11月17日発行)
★第194号以降は、大学ホームページ「広報オンライン」に全文を掲載しています。
号 記 念 特 別 企 画 シ リ ー ズ「 往
復 書 簡」
国際交流学科教授 関場 誓子 先生
拝復
メールを頂いたのは、白馬の森の合宿先で
学生たちと日本外交のあり方を議論している
心理学科准教授 岸本 健 先生
拝啓
せき
季節の変わり目に体調を崩し、咳をしてし
まう今日この頃です。
クリスマスカードから抜け出たような西洋
います。あくびや咳の伝染に見られるように、
私たちは自分の所属する集団の他者にしばし
ば共感しますが、こういった能力は集団内の
結束を強め、他の集団との競争に勝つ上で有
益だったのかもしれません。
の翌日にも戦争は起こりうる」。 世紀の我々
る」と述 べた後こう続けています。「だがそ
握手をし、兄弟のような気持ちで別れを告げ
の災いだということで一致する。平和を望み、
脳同士が湖畔のテラスで話し合い戦争は最悪
ディーヌの作者で仏外交官のジロドゥは、「首
「『外交』によって、いかに平和は達成され
る の か 」 と い う の は 重 い お 尋 ね で す。 オ ン
共感してくれそうな学生は見当たりません。
論が続きます。疲れ気味の私の「あくび」に
館の一室で、館の佇まいとは裏腹の厳しい議
やかた
時でした。『ラネージュ』という名そのままの、
ユニークな心理学者ロバート・R・プロヴァ
インによると、大学の講義中、 %の受講生
[ ]
。
人間を含む多くの種が「集団」を形成しま
す。その理由の つは、他の集団との戦いに
るための「共感」の作用のようです。
の伝染は、自分の仲間の心をすばやく理解す
しい友人同士で特に伝染します。咳やあくび
伝染するのは咳だけではありません。有名
なのは「あくび」です。あくびは、家族や親
します。咳は伝染するのです
それを耳にした他の人もまた、つられて咳を
ります。興味深いことに、誰かが咳をすると、
講生がつまらないと思う授業ほど咳は多くな
は最低 回咳をするのだそうです。しかも受
29
1
勝ち、限られた資源を得るためと考えられて
1
は国家間関係に加えテロリストのような非国
家主体にも向き合わねばなりません。河畔で
微笑みあう首脳にも克服し切れない争いがあ
る中で、交渉の意図すらない集団への対応は
容易ではありません。
メールを拝見しながらそんなことを逡巡し
ておりますと前庭から「月が出ています」と
言うホテルの方の声がします。その日は月が
おも
地球に最接近するスーパームーン。木立の向
間の関係を調整する「外交」により、平和は
な作用も影響しているように感じます。国家
に共感し、他国の者に共感しにくい心理学的
ぎります。でもセンチメンタリズムでグロー
が存在することを伝えたい。そんな思いがよ
な砂漠で戦争に明け暮れる人々にこんな空間
かりはテラスに点在する蝋燭だけ。ふと苛烈
こうの天空に静かにかかる月の面。地上の明
いかに達成されるのでしょうか。
お許しください。
敬具
性のアートなり」というビスマルクの言葉で
な答えし か見つかりません。「政 治とは可能
続けることではないでしょうか。そんな平凡
バルな課題の解決はできません。今の日本に
可能なことはPKOやODA等地道な努力を
幸いです。
敬具
学生の間で咳やあくびが伝染しないような
授業のコツも合わせ、ご教示いただけますと
国と国との関係は平和的なものばかりでは
ありません。ここには、自国の仲間に選択的
21
1
[ ]ロバート・R・プロヴァイン(2013)
.
あくびはどうして伝染するのか 人間のおかし
な行動を科学する.青土社.
( 5 )
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
200
1
第200号
第199号
第198号
第197号
第193号
第190号
第185号
第180号
第175号
第196号
第195号
第194号
(平成25年3月16日発行)
(平成24年5月24日発行)
(平成23年3月12日発行)
(平成21年11月17日発行)
(平成20年7月25日発行)
卒業式式辞「シェアリング
(分かち合い)」(岡崎学長)
入学式式辞「可能性探し」
(岡崎学長)
卒業式式辞「和の心」
(寺中学長)
第45回 聖心祭
「煌(きらめき)」
『マドレーヌ=ソフィア・バラ』
の邦訳出版紹介
第200号
聖心キャンパス
2014(平成26)年11月25日
聖心キャンパスヒストリー(175号〜200号)
※聖心キャンパス第200号記念の一環
42年
967)
43年
968)
44年
969)
聖心キャンパス
第200号
そのころ世界は? 日本は?
S42
('67)12月
都電 8 番(中目黒 日比谷公園)廃止
S42
('67)
10月
モデル ツィッギー来日
ミニスカートブーム
S43('68)
12月 三億円強奪事件
S43
('68) 文化大革命
「上山下郷運動」
S44
('69)10月
都電渋谷・天現寺間廃止
45年
970)
S42('67)7 月
今井通子氏と若山美子氏が女性で初めて
マッターホルンを北壁登頂
S43
('68)
10月 メキシコオリンピック開催
S43('68)6 月 ロバート・ケネディ暗殺
S43
('68)
10月 川端康成ノーベル文学賞受賞
S43('68)6 月 小笠原諸島 日本に復帰
S44
('69)7 月
アポロ11号月面着陸
S44('69)4 月
東海道新幹線
「三島駅」開業
S44('69)1 月
東大安田講堂改防
S45('70)3 月
よど号ハイジャック
S45('70)4 月
ビートルズ解散
S45
('70)
11月
三島由紀夫割腹自殺
S46
('71)
10月
中華人民共和国が国連加盟
(アルバニア決議)
46年
971)
47年
972)
2014(平成26)年11月25日
S45('70)3 月
日本万国博覧会
(大阪万博)
開催
S46('71)7 月
マクドナルド日本第一号店
銀座店オープン
S46('71)1 月
アスワンハイダム竣工
S46('71)8 月
ニクソンショック
S47
('72)10月
日中国交正常化を記念
上野動物園にパンダが来園
48年
973)
S47('72)2 月
札幌オリンピック開催
S47('72)5 月
沖縄返還 沖縄県発足
S47
('72)9 月
ミュンヘンオリンピック開催
S47
('72)7 月 第一次田中内閣発足
S48
('73)7 月
バハマがイギリスより独立
S47('72)3 月
高松塚古墳壁画発見
S47('72)6 月 佐藤栄作首相退陣表明
S48('73)1 月
東京都立中央図書館
有栖川公園に開館
S48('73)5 月
山口百恵が歌手デビュー
S48
('73)2 月
変動為替相場制に移行
49年
974)
12月
11月
10月
9月
S49('74)1 月
長崎県高島町・軍艦島が炭鉱閉鎖
S49('74)5 月
セブンイレブン 1 号店出店
S49
('74)8 月
宝塚「ベルサイユのばら」初演
8月
7月
6月
( 6 )
5月
4月
3月
2月
1月
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
聖心キャンパス
2014(平成26)年11月25日
第200号
聖心キャンパス創刊(昭和45(1970)年) そのころ聖心女子大学は…?
S42
('67)10月
初代学長マザー
ブリット帰天
S42
('67)7 月
管理棟完成
(丹下健三設計)
S43('68)11月
ピエール・ランパルによる
フルート・リサイタル
S43
('68)
入試科目が 5 科目から 4 科目へ
(理科・数学のうち 1 科目選択)
S43('68)11月
「文化祭」
(S40〜)
を「聖心祭」に
名称変更
➡H26
('14)
第50回聖心祭開催
S43
('68)
サインイン・アウト
制廃止
S44
('69)
10月
中村紘子ピアノ
・コンサート
S43('68)4 月
1 学年向け「 1 年ゼミ」
が始まる
S43
('68)4 月〜
インター新校舎落成(丹下健三設計)
に伴い 2 号館の使用が決まる
S44('69)4 月
「学生自治会」を
「学生会」に改称
S44
('69)
夏
カフェテリアができる
S45('70)5 月 聖心キャンパス創刊
トップ記事
「創刊号によせて―創造への対話を深めよう」
2 代学長 三好切子
12月
11月
10月
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
S44('69)
学生相談室を設置
昭和4
(19
S46('71)2 月
東寮( 1 号館 3 階・ 4 階)
改修工事
S46('71)4 月〜
「一般教育講座」始まる
S48('73)7 月
欧州夏季美術研修
旅行を実施
S48
('73)7 月
第一回アメリカ文化語学研修旅行
(サンディエゴ大学)実施
S48('73)3 月
『聖心女子大学キリスト教
研究所紀要』創刊
S49('74)4 月〜
博物館学芸員の資格
取得が可能となる
S48('73)3月
欧州文化歴史研修
旅行を実施
S49('74)3 月
校歌「若いいのちよ」
完成し、卒業式で初披露
S49('74)4 月〜
交換留学制度が始まる
9月
8月
7月
6月
( 7 )
5月
昭和4
(19
昭和4
(19
S46('71)
入試科目が 3 科目となる
S47('72)4 月
歴史社会学科に人間関係
専攻を増設
この年
・舞踊研究会全日本戦優勝
・自動車部全日本学生運転
競技選手権大会 2 位
・ボーリング部春季女子レ
ギュラーリーグ1部優勝
S49
('74)
2 号館 3 階の寄宿舎が廃止
教室・研究室になる
昭和4
(19
S45('70)3 月〜
大阪万博パビリオンで
卒業生65名が就業
S47
('72)
指定日以外スカート
のみ制服着用
S48('73)
10月
創立25周年式典
記念誌刊行
この頃
非常勤講師として
★緒方貞子氏
(「国際関係論」
他)
★曽野綾子氏
(「創作実習」
他)
の授業を担当する
この頃遠藤周作氏を迎え
ジェネラル・レクチャー
講演が行われる
S45('70)4 月
西寮竣工
S46('71)4 月
キリスト教文化研究所
活動再開 公開ゼミナール開始
S46
('71)
秋季入学・秋季卒業
の制度が始まる
昭和4
(19
S42('67)4 月
2 代学長 三好切子就任
4月
3月
2月
1月
昭和4
(19
昭和4
(19
昭和4
(19
聖心キャンパス
第200号
200
1970∼2014
聖心キャンパス
200号
University of the Sacred Heart, Tokyo
2014(平成26)年11月25日
は繋がっていきます…
記念特集 『聖心キャンパス』
『聖心キャンパス』は1970年 5 月の創刊号発行から45年を経た2014年11月、めでたく200号の発行に至りました。半世紀近く、大学
広報と記録の重要な役割を果たしてきました。この間、聖心女子大学キャンパスで生活する学生や職員ばかりでなく、保護者、卒業生、
その他の関係者の皆様にお読みいただき、ご支援くださいましたことを感謝いたします。
今、創刊号から199号までの各号を綴じた分厚いファイル 3 冊を開いてみますと、毎号その時々の大学での行事や学生の活動の記録、
教職員の動向や研究成果などの記録、大学の教育理念に関わる提言やメッセージの発信、そして入試や就職関係の情報、その他多岐
にわたる内容の伝達、広報という意味で重要な機能を果たしてきたことが感じ取れます。インターネット時代に入り、本学でも1996
年にホームページが開設されてからは、速報性が望まれる内容は次第にホームページ上へと移されていったようですが、印刷物とし
て記録性をもった「聖心キャンパス」はその役割を果たし続けてきたと言えるでしょう。
第100号を開いてみると、記念号に相応しく 3 つの特集が組まれており、特集 1 は「本学の特色の一つの国際化」、特
集 2 は「本学創立以来続いている社会福祉活動」という題目で、本学の重要な 2 本の柱、国際化、社会福祉活動がこう
した節目の時に確認されていることがわかります。そして特集 3 (別刷)では聖心キャンパス創刊号〜100号の目次が項
目別に整理されており、周年記念誌とはまた違った短いスパンで発信されるニュース性をもった記事から20年間の本
学の歩みを知ることができます。
200号まで45年間に刊行された「聖心キャンパス」を通して、歴代の学長、学務部長、学生部長等による本学の教育
のあり方や制度についての提言や学生へのメッセージのかなり詳細な記録がそこにあり、
「聖心キャンパス」以外にこ
れらを総合的に記録したものはないことを思うと、あらためてこのような記録の意義を再認識させられ、個人的には
過去の「聖心キャンパス」の記事から多くを学ぶことができることは幸いと感じた次第です。
聖心女子大学長・
これまで編集に関わってこられた多くの方々に感謝の意を表し、
「聖心キャンパス」が今後も本学の広報誌とし
てますます貢献できることを期待したいと思います。
本学卒業生
『聖心キャンパス』200号おめでとうございます。
入学式・卒業式での学長様やご来賓の方々によるお言葉、ま
た聖心祭はじめOG会など学内の様子を拝読し、同時に母校のユ
ニヴァーサルな活動に喜びを感じております。先生方のご指導
を仰ぎながら健やかに学ぶ学生たちを将来の聖心女子大
学同窓会宮代会会員として、宮代ショップや時に白手
袋を買いに走って宮代会館へいらっしゃる学生に懐
かしさと可愛らしさを感じながら、ここも皆様の
Homeですよ、いつでも帰っていらっしゃい、とエー
ルを送っております。
毎号に「宮代会だより」を掲載していただき母校 聖心女子大学同窓会
宮代会会長・
と宮代会の繋がりの一助としてお力添えいただいて
本学卒業生
おりますことを感謝申し上げ、益々のご発展をお祈
り申し上げます。
傍士 朋子
私が手にしている “キャンパス” 38号は1979年 5 月発行で、
私が着任して1か月後ということになります。同時期、英文
にシスター・ブリッシュが赴任されたことが最後の頁に記さ
れています。私の人生の師が、ちょうど米国から来られ
た偶然に驚きます。私はシスターから、多くのことを学
びました。友人関係に悩んでいた私へのシスターの助言
「その人と付き合うことで、その人を恨む可能性があるな
ら付き合うのを止めた方がいい」
。その後の人生が楽にな
りました。
聖心の宝はたくさんありますが、第一に挙げるべきは
卒業生だと思います。私の研究の多くは卒業生のおかげ
聖心女子大学
で成り立っていて、心から感謝しています。“キャンパス”
心理学科教授
が聖心ネットワーク形成に寄与していることにも感謝し
川上 清文 つつ。
昼の光の中の明るくにぎやかな大学の構内
も好きでしたが、日本語演劇部の練習の帰り、
真っ暗でしんとしたマリアンホールの受付出
口までの廊下を歩くのも好きでした。毎日が
なんと楽しく穏やかだったのでしょう。卒業
してからの激動の日を越えてこそ思います。
今になって優秀で素敵な同窓生(諸先輩も
後輩も)先生方とお会いする機会をいただき
ますとあらためて聖心大家族のよき
ご縁に感謝するばかりです。お恥ず
かしながら「高校生の続き」であっ
た大学生活。幼かったですね。
大人になったからこそ深いお
話しをしてみたかったメン
ターの徃住先生。急逝され
て叶いません。それだけが
心残りです。
清虚洞一絃琴宗家四代・本学卒業生
峯岸 一水
岡崎 淑子
1950年頃、南門はハイキングコースのような土階段で、周りは桑
やグミ、野苺などの実が生っていました。石段の下は明かりのない
真っ直ぐなトンネルで日赤への近道でした。
祖父が二代目米屋として久邇宮様へお米を配達していたと聞いて
おり、
私で四代目です。
各修道院と学生寮に米を配達するようになり、
七星舎牛乳店の事業も受継ぎました。当時、学生寮の食事はシスタ
ーが作っていました。
聖心女子大学との交流の始まりは、マグダレナソフィアセンター
から商店街行事の手伝いの申し入れがあり、五月の大マグロ祭のお
手伝いをお願いし、12年に渡りMSSSの恒例ボランティアになって
います。
地球温暖化とヒートアイランド現象が叫ばれ始めた頃の夏に、学
生さんより「打ち水」の相談を受け、利用させていただける井戸が
あったこともあり、
実施されるようになり、
今年で早くも11回目です。
12月の聖歌隊によるキャロルも恒例行事です。臨川小学校創立
百三十周年記念行事には40名近くのボランティアにお手伝いいただ
き、故・管洋志写真家のライフワーク視覚障害児の撮った写真展は
聖心写真部のお手伝いで大盛況でした。
'05年に学生や街の人々、大学関係者が集う場、コメカ
フェを立ち上げた三年間はヒロオアート・オンを発行し、
'07年からは、
聖心ラジオステーション街頭放送、
また「命
の落語」開催や広尾ウォークの編集に学生
さんが携わったりと思い出は尽きません。
広尾商店街振興組合専務理事
秋山 洋祐
1 号館 3 階のひんやりとした廊下を歩くとい
つも心が鎮まりました。校舎からも伝わってく
る聖心スピリットに背筋がピンとしたのを覚え
ています。学寮で暮らしていた私にとってキャ
ンパスは “我が家”。講義と講義のあいだにさっ
と洗濯をしに帰ったり、門限を前に桜並木を駆
け抜けたり…。
教室まで徒歩 3 分の環境を生かして興味関心
のおもむくままに受講し、図書館にもよ
く通いました。一生の友にも出会う
ことができ、感謝の気持ちで
いっぱいです。そして、学
寮の食堂で開かれたクリス
マス会で当時学長だったシ
スター山縣と普段着でお話し
をさせていただいたことも特
別な思い出です。
朝日放送株式会社アナウンス部・本学卒業生
乾 麻梨子
( 8 )
私たち2011年卒は、3.11が卒業式リハーサ
ルの日で式が中止となった年です。振り返
ると学生、社会人生活は挑戦の連続でした。
前例のない卒業論文が書きたいという思い
や卒業式の謝辞への挑戦を手助け下さった
ゼミの先生。地方で働くという選択肢を後
押ししてくれた家族。その中で大学の友人
は心の支えとなってくれました。そんな人
との繋がりが今の私を作り上げています。
卒業の晴れ舞台を家族に見てもらえなか
った事は心残りですが、学生時
代の 4 年間は、自分への投資の
ために時間を惜しまず物事に取
り組むことが出来、また
生涯の友との出会いがあ
っ た 最 高 の 時 間 で し た。
学生の皆様方をとり巻く繋
がりが輝くものとなります
ように。
本学卒業生
森 未来
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
活
験
記
キャリア支援の現場から
de
体
2
動
4
職
2
就
全日本空輸株式会社/歴史社会学科人間関係
5
3
1
5
2
「自分らしく」を大切に
株式会社学研教育出版/英語英文学科英語英文学
私 は 就 職 活 動 が 本 格 化 し 始 め て か ら も、 自 分 が
何をやりたいのか、どのような職業に向いている
のかわからず、幅広く様々な職業を視野に入れて
いました。そんな時、全日本空輸の説明会に参加
しました。私には客室乗務員は無縁だと思ってい
ましたが、OGの話を聞き、服飾業界での接客経
験や留学経験を通し、人と話すのが好き、多くの
人と関わってみたいという気持ちがあり挑戦して
みようと決意しました。春休みは毎日キャリアセ
ンターに通いました。そこで友人に会ったりキャ
リアセンターの方とお話しすることが、気分転換
になり、元気をもらっていました。私は成績がか
ならずしも良い方とは言えず、 年次生の時は週
日授業がありました。しかし、 年後 年後の
自分がどうありたいのかを真剣に考え真面目に全
力で取り組みました。最終的に全日本空輸の客室
乗務員として内定を頂だくことができました。志
望 す る 人 も 多 く 狭 き 門 で す が、 就 職 活 動 で 大 切 な
のは自分を見つめ直し、どのような将来像を描く
のか、どう生きていきたいのかを考え、その熱い
想 い を 全 力 で 自 分 ら し く ぶ つ け る こ と で す。 ど の
企業においても共通して言えるのは、明るく元気
にハキハキと。言葉に詰まってしまっても、落ち
着 い て 頭 を 整 理 し て 話 す こ と。 分 か ら な い こ と は
分 か ら な い と 言 う こ と も 必 要 で す。 緊 張 す る こ と
もあると思いますが、面接は 回勝負です。自分
の魅力を全力で出し切って後悔のない就職活動に
してください。心から応援しております。
5
自分のするべきことを
「日本の学校教育を外からサポートしなければ。
」
主専攻で英文学を学ぶとともに、初等教員特別プ
ログラムで小学校教諭の道を目指していた学部
年生の春、私は私の中で大きな壁にぶつかりまし
た。教育の問題は多くあれど「学び」に特化して
言えば、国の定めた時間内で定められた教科とし
ての「勉強」で本当に自ら「学ぶ」ことの楽しさ
を伝えていくことができるのか、と疑問を抱いた
のです。そこから私の短いながらの半生を振り返
り、何が私に「知ること、学ぶこと」の面白さや
大切さを教えてくれたのかを考えた結果、このた
び内定を頂いた企業の科学雑誌に辿り着き、現在
は学校教育という基礎の上に +αの教材を先生や
保護者の方々と創っていければと意気込んでおり
ます。
就職活動中、魅力的な企業広告も多く、少しば
かり不安もつのり、志と異なる企業の選考も受け
ておりました。そんな折に父から「自分を安売り
するな」と忠告を受けたことが忘れられません。
今改めて思うと、企業に勤めるだけが就職活動と
は思いません。志のために遠回りをする道もたく
さんあります(私は同企業から内定が頂けなかっ
た場合フィリピンの NGOで働くことも視野に入
れていました)
。就職活動を通して自分が本当に
やりたいこと、社会が求めていること、それらと
合致する企業を見極め、これから生きていく道を
真剣に選んでいただければと思います。これから
人生の一つの岐路に立つ皆様のご健闘をお祈り申
し上げます。
昨年度、本学としては初の試みである産学
連携のプロジェクトを行った。「めぐり き
れい」というインターンシッププロジェクト
である。 日間のインターンシップを通じて、
大正製薬株式会社の「めぐり美人」という美
容サポート飲料のパッケージデザインを本学
学生が考えるというコラボレーション企画で
ある。このインターンシップでは、社会的背
景、商品コンセプト等、ものづくりの根本か
ら、薬品等の販促規制、マーケティングまで
を大正製薬の各部門の担当者が説明してくだ
さり、仕事の本質と企業の商品にかける熱い
思いに触れた本学学生が、ユーザー目線の購
買シチュエーションを考えた華やかなパッケ
ージを 種考案し、 種類とも実際に販売さ
れた。
本年度は、楽天株式会社と株式会社東芝の
社が共同開発した「キレイ℃ナビ」という
商品(スマートフォン用の婦人体温計と連動
した基礎体温管理アプリ)のPR戦略を本学
学生が考えるというワークショップ型インタ
ーンシップを 日間にわたって行った。最終
日には両社の開発事業担当者等にプレゼンテ
ーションを行い、こちらも本学学生が企画し
た提案が実際に実施されることになっている。
参加した学生達は、仕事にはどれだけ多く
の部署、多くの人、そして様々な業種の会社
が関わっていて、企業の求めるコミュニケーシ
ョン力とは実際どういう力を指しているのかを
肌で感じたに違いない。また、どんな経験や知
識も、一見関連がないようでも、いつどこで繋
がってくるかわから
ない。キャリアセン
ターでは就職活動の
テクニカルな支援だ
けではなく、学生が
多様な経験を積むこ
とができるよう、
様々
な情報発信や企画を
行っている。学生達
には、積極的に参加
し貪欲に視野を広め
ていってほしい。
キャリアセンター
( 9 )
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
10
◆10月以降、業界研究セミナー、公務員セミ
ナー、内定者による就職活動報告会等を複
数回実施予定。
3
日 付
時 間
催 し
9 月29日㈪ 12時30分~ 第 2 回進路ガイダンス
卒業生情報取得説明会
12時40分~
/ OG訪問マナー講座
9 月30日㈫
就職活動ウォーミング
17時00分~
アップセミナー
就職活動メークアップ
10月 1 日㈬ 17時30分~
講座
12時30分~ BATIC講座ガイダンス
10月 2 日㈭
就職活動メークアップ
17時30分~
講座
1 年次生のためのキャ
10月 6 日㈪
リアガイダンス
17時00分~
SPI模擬テスト
10月 7 日㈫
【対策編】
自分らしさデザイン講
10月 8 日㈬ 12時30分~
座Ⅰ
履歴書・エントリーシ
10月14日㈫ 17時00分~
ート対策講座Ⅰ
12時20分~ 国家公務員ガイダンス
10月21日㈫
履歴書・エントリーシ
17時00分~
ート対策講座Ⅱ
4 年次生のための就職
10月24日㈮
支援行事
12時30分~
自分らしさデザイン講
10月27日㈪
座Ⅱ
10月28日㈫ 17時00分~ 採用試験対策講座Ⅰ
就職活動イメージアッ
12時30分~
プ講座〈証明写真編〉
11月 4 日㈫
17時00分~ 採用試験対策講座Ⅱ
就職活動イメージアッ
11月 5 日㈬ 12時30分~
プ講座〈身だしなみ編〉
10時00分~ 就職用写真学内撮影会
11月11日㈫
履歴書・エントリーシ
ート対策講座Ⅲ
17時00分~
履歴書・エントリーシ
11月18日㈫
ート対策講座Ⅳ
11月20日㈭ 12時30分~ 就職ガイダンス
11月25日㈫ 17時00分~ 採用試験対策講座Ⅲ
11月26日㈬ 12時50分~ 進学ガイダンス
12月 2 日㈫
採用試験対策講座Ⅳ
SPI模擬テスト
12月 3 日㈫ 17時00分~
【確認編】
履歴書・エントリーシ
12月 9 日㈫
ート対策講座Ⅴ
バーチャル採用試験セ
12月23日㈷
ミナーⅠ
面接・グループディス
1 月12日㈷ 10時00分~
カッション講座
2 月11日㈷
就職活動実践セミナー
本学及びさわやか信用金庫(本部:渋谷区広尾)は、産学連携の取組みとして、学
生のキャリア形式支援及び地域経済の活性化、産業振興の強化のため、業務連携・協
力に関する協定書を締結し、調印式が11月 6 日㈭ 9 :30から、本学ブルーパーラーに
おいて、行われました。
締結内容は、以下のとおりです。
1 業務連携に係る具体的な取組みに関する協議
2 地域の活性化・産業の振興に関する協力及び
情報交換
3 学生を対象としたインターンシップ及びキャ
リア支援活動に関する協力等
キャリアセンター
さわやか信用金庫との産学連携のための協定締結
キャンパスだより
第200号
(書:書道愛好会)
聖心キャンパス
2014(平成26)年11月25日
(書:書道愛好会)
聖心キャンパス
第200号
キャンパスだより
2014(平成26)年11月25日
マグダレナ・ソフィアセンターに
カトリックルーム がオープン
マグダレナ・ソフィアセンター
日 付
9 月29日㈪
10月 4 日㈯~ 5 日㈰
10月19日㈰
10月29日㈬
11月 1 日㈯~ 2 日㈰
11月 6 日㈭
催 し
カトリック活動を支援する部屋(カトリックルーム)がオープン
陸前高田支援ボランティア10月期派遣
聖心祭 主日ミサ(13時~聖堂)
ASEACCU国際学生会議報告会(12時40分~ 203教室)
陸前高田支援ボランティア11月期派遣
追悼ミサ(12時15分~聖堂)
首都圏カトリック大学×カリタスジャパン カリタス反貧困キ
11月 9 日㈰
ャンペーン共同企画『豊かさの中の貧困~気付いていますか?
身近な貧困~』(13時~ 204教室マリアンホール ※要予約)
被災地に送るクリスマスカード作り
11月14日㈮〜21日㈮
(12時10分~マグダレナ・ソフィアセンター)
11月20日㈭
聖フィリピン・ドゥシェーンの祝日ミサ(12時15分~聖堂)
11月26日㈬
はじめての「アロマテラピー・ボランティア」講座(17時~)
12月 4 日㈭
無原罪の聖マリアの祝日ミサ(12 時 15 分~聖堂) 12月 6 日㈯~ 7 日㈰ 陸前高田支援ボランティア12月期派遣
Liturgy Circle、聖歌隊によるクリスマス・パジェントとキャ
12月12日㈮
ロル(17時30分~聖堂)
12月18日㈭
クリスマスミサ(12時15分~聖堂)
1 月 8 日㈭
成人式ミサ(12時15分~聖堂)
1 月10日㈯~ 11日㈰ 陸前高田支援ボランティア 1 月期派遣
2 月 7 日㈯~ 8 日㈰ 陸前高田支援ボランティア 2 月期派遣
3 月 7 日㈯~ 8 日㈰ 陸前高田支援ボランティア 3 月期派遣
カトリックルームを訪れた卒業生と
シスター 佐々木 良子
2014年 9 月29日㈪の後期からマグダレナ・ソフィアセ
ンターにカトリックルームがオープンしました。
聖心女子大学は「キリストの聖心に学ぶ」ということ
◆学期中は、祝日ミサ以外にも木曜日12時15分から学生ミサが行われています。
を教育理念の中核に置いています。キリストの愛はいつ
もすべての人に注がれていますが、私たちがそれに気づ
福田会竣工式 すみれセクション
いていくことはなかなか難しいようです。キリストの愛
に少しでも気づいたり、知る機会を、ご一緒に探してい
10月17日㈮にM.S.S.S.(マグダレナ・ソフィア・ソーシャル・サ
ければと思っています。
ービス)すみれセクションが、活動を行っている宮代学園の改築
カトリックルームはすべての人に開かれている場所で
竣工記念式典に招待され、後援会会長である総理夫人の安倍昭恵
様から感謝状を頂きました。私たちは、毎週、大学の授業終了後、 す。キリスト教について知りたいと思っている人も、た
だソファに座ってゆっくりしたいと思う人も気軽に立ち
担当日に施設を訪問し、絵を書いたりトランプをしたりと子ども
たちと触れ合う活動を行っております。部には、将来、教員を始
寄ってください。また、隣に続く小さな部屋では、静か
めとする教育関係の仕事を希望している者も多く在籍しておりま
に一人でいたい
す。そのため、障がいをかかえた子どもたちと触れ合える貴重な
時、お祈りしたい
体験を大学生活の中でさせていただけることに、部員一同大変感
時にもご自由に利
謝しております。活動当初は子どもたちとどのように接すれば良
用できます。
いか分からず戸惑うことも多々ありますが、少しずつ慣れ、子ど
カトリックルー
もたちの成長や変化を感じることができた時の喜びは大きく、こ
ムの職員もシスタ
の活動を行えて良かったと思う瞬間でもあります。またこのたび、
ーたちも皆さんに
諸先輩から続いてきた長年の活
お会いしたいと思っています。一緒に話をしたり、聖書
動を表彰していただき、大変喜
を読んだりしてみませんか。皆さんのお越しをお待ちし
ばしく思っております。微力で
ています。
はありますが、今後も宮代学園
「だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門を
を始めとする社会福祉法人福田
たたく者には開かれる。」
会様の更なるご発展にお力添え
(マタイによる福音書 7 章 8 節)
できればと思っております。
こころ
陸前高田
うごく七夕祭参加報告
東日本大震災によって街の大半を失った岩
手県陸前高田市。浸水地域をかさ上げするた
め、山から削り出した土砂を運ぶためのベル
トコンベアーが縦横無尽に走る。その巨大で
厳つい金属の骨組みは恐竜のようにも見える。
復興を象徴する光景ではあるが、同時に人々
日に行われ
7
の暮した場所が、新しい土の下に埋まってゆ
月
8
く姿でもある。そんな中、伝統行事の「うご
く七夕祭」がお盆にあたる
た。祭りを運営してきた町内会は、家がすべ
て流されたため、既に解散している。それで
も、有志が集まって「祭」を続けている。し
かし、コミュニティーがばらばらとなり、人
( 10 )
口流出もあって人手が足りない。全国の祭好
きの若者がボランティアとして集まり、震災
名の学生と
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後も祭を支えることになった。聖心女子大学
では、昨年に続き、学長以下、
教職員がバスで現地に入り祭に参加した。勇
壮な太鼓に合わせて「よいやさー」の掛け声。
日であった。
精霊流しのように電飾された山車が、夜の被
泊
3
災地を練り歩く。復興と鎮魂への祈りの時間
を現地の人々と共有した
2
み
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
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http://www.u-sacred-heart.ac.jp
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聖心女子大学同窓会
「宮代会」だより
同窓会宮代会は、母校とのつながりを大切に、様々
な活動を行っております。
【宮代祭】 聖心女子大学の同窓会である宮代会では
ホ ー ム カ ミ ン グ デ ー と し て、 月 日 ㈯ に 第 回 宮
代 祭 を 開 催 い た し ま し た。 お 天 気 にも 恵ま れ秋 晴れ
の 空 の 下、 多 く の 同 窓 生 が 来 校 し、 聖 心 祭 実 行 委 員
の 皆 様 に も ご 協 力 い た だ き、 キ ャ ンパ スの あち らこ
ち ら で 様 々 な 企 画 が 催 さ れ、 懐 か しい 友人 との 再会
の場となり、無事終了することができました。
大学史資料編纂参加によりクニハウスを開放して
い た だ き、 今 上 天 皇 母 方 の 祖 父 久 邇宮 邦彦 王御 屋敷
で は、 パ レ ス ツ ア ー と 称 し て、 貴 重 な 建 物 等 を 見 学
で き る 機 会 を 設 け、 多 く の 方 々 が 参加 され 好評 を得
ま し た。 こ の 建 物 は 本 年、 新 聞、 T V 等 で 紹 介 さ れ
ました。
聖 堂、 宮 代 ホ ー ル で は、 O G 会 等 に よ る コ ン サ ー
ト や 公 演 が 開 催 さ れ、 マ リ ア ン ホ ー ル で は、 ワ ン テ
ー ブ ル シ ョ ッ プ や ラ ッ フ ル 抽 選 会 が、 A食 堂で は例
年 人 気 の あ る ビ ン ゴ が 行 わ れ、 家 族連 れで 賑わ いま
し た。 な お、 本 年 も ラ ッ フ ル と ス タ ン デ ィ ン グ ビ ン
ゴ の 売 り 上 げ の 一 部 を、 被 災 学 生 と広 島の 土砂 災害
被災者支援のために寄附させていただきました。
一 号 館 の 各 教 室 で は、 ク ラ ス 会、 福 祉 活 動 グ ル ー
プ の 報 告 会、 点 字 体 験 等、 哲 学 O G 会 講 演 会、 国 内
姉 妹 校 同 窓 会 の 出 店 等 様 々 な 催 し が 行 わ れ ま し た。
新 た に、 大 学 図 書 館 内 に キ ッ ズ・ コ ー ナ ー を 設 け、
多くのご家族連れの方々に利用していただきました。
本 年 は 新 し い 試 み と し て、 聖 心 女 子 大 学 を 卒 業 さ
れ た 後、 弁 護 士 に な ら れ た 同 窓 生 によ る法 曹界 講演
会 を 開 き、 大 変 好 評 で し た。 今 後 も 様 々 な 分 野 で 活
躍されている会員の皆様に是非ともご参加いただけ
ればと思います。
宮 代 祭 開 催 に あ た り、 懐 か し い キ ャ ン パ ス を 開 放
し て く だ さ り、 ご 協 力 い た だ き ま した 大学 及び 教職
員 の 皆 様、 協 賛 い た だ き ま し た 企 業 の 皆 様 を 始 め、
多 く の 方 の ご 支 援、 ご 協 力 に 心 か ら感 謝御 礼申 し上
げます。
【追悼ミサ】 月 日㈫午後 時 分~
【エリザベス・ブリット奨学金】 名贈呈
■学生事務部
●学生生活課
【電子掲示板を活用ください】
本年 月のレクリエーションルームの改装に併
せ、 学 生 の 皆 さ ん へ の 告 知 手 段 と し て、 電 子 掲 示
版 を 新 た に 設 置 い た し ま し た。 設 置 に 際 し て は 第
、 、 回生の卒業生から寄附を頂戴しており
ま す。 な お、 掲 載 に つ き ま し て は、 学 生 生 活 課 ま
でご相談ください。
【第 回カトリック女子大学総合スポーツ競技大会】
日
程: 月 日㈯、 月 日㈰
会
場:本学、 聖 心 女 子 学 院 第 体 育 館、 聖 心
インターナショナルスクール体育館
競技種目:バスケットボール、硬式テニス、 バド
ミントン、バレーボール
参加大学:ノー ト ル ダ ム 清 心 女 子 大 学、 京 都 ノ ー
ト ル ダ ム 女 子 大 学、 白 百 合 女 子 大 学、
清泉女子大学、本学
平 成 年 に、 カ ト リ ッ ク 女 子 高 等 教 育 の 発 展 に
寄 与 す る た め、 京 都 ノ ー ト ル ダ ム 女 子 大 学、 ノ ー
トルダム清心女子大学及び本学の学長がこのスポ
ー ツ 競 技 大 会 の 開 催 を 取 り 決 め、 開 始 さ れ た。 本
年 は 姉 妹 校 の 協 力 を 得 て、 回 目 の 会 場 校 と な っ
ている。
年次センター
平成 年度後期ジェネラルレクチャー予定
[水曜日 : ~ : 、場所:マリアンホール]
①講師名(敬称略) ②講師肩書き ③演題
第 回
月 日 ①藤井彰子 ②英語英文学科専
任講師 ①濱口壽子 ②英語英文学科准教
授 ①杉本淳子 ②英語英文学科専任講師
③海外体験から学べること
Seeing is Bel
ieving
月 日 ①横井浩史 ②電気通信大学教
第 回
授 ③サイボーグ技術と医用福祉機械の展
開
第 回
月 日 ①太田和彦 ②武蔵大学非常勤
講師 ③私たちは何を食べてきたのか 私
たちは何を食べているのか 私たちは何を
食べていくのか
第 回
月 日 ①大塚美保 ②日本語日本文学
科 教 授 ③「 ね え、 大 学 で ブ ン ガ ク や っ て
何の役に立つの?」
第 回
月 日 ①石川千晶 ②NHK国際放送
局 ワールドニュース部 ニュースデスク
③海外向けニュースの放送に携わって
第 回
月 日 ①大槻奈巳 ②人間関係学科教
授 ③大学での学びとキャリア形成
第7回
月 日 ①佐々木恵介 ②学務担当副学
長 ③副専攻について ①鈴木乙史 ②学
生担当副学長 ③ 年次生へ向けて
●学生相談室
クリスマスリース作りのワークショップを開催
します。学生相談室にて予約を受付中です。
日
程: 月 日㈪~ 月 日㈪昼休み
場
所:学生相談室( 号館 階)
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1981.5.15
since
キャンパスだより
初掲
聖心キャンパス 第48号
「須賀敦子の世界展」の様子
聖心女子大学のコーナー
Year Book「門」
(卒業アルバム)に係る
須賀さんのページ(本学資料協力)
聖心女子大学のコーナーをご覧の同窓会宮代会理事
の皆様並びに本学企画部課長
須賀さんのご親族と同窓会宮代会理事の皆様
(聖心女子大学のコーナー前で)
「須賀敦子の世界展」 本学資料協力
13
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29
本学第一期生、須賀敦子さんに係る特別
展「須賀敦子の世界展」が、 月4日㈯~
月 日( 月・ 振 休 )
、神奈川近代文学館
において展示されました。本学では、須賀
さんが掲載されている本学最初のYear
Book「門」
( 卒 業 ア ル バ ム /1 9 5 1 )
等の資料協力をさせていただきました。
また、今回の展示でお世話になりました
神奈川近代文学館学芸員の方に展示につい
て、ご執筆いただきました。
なお、展示に先立って行われた内覧会に
ご 招 待( 同 窓 会 宮 代 会 理 事 の 皆 様 も ご 出
席)いただきましたので、その様子もご紹
介します。
61
11
神奈川近代文学館展示課 斎藤 泰子
聖心女子大学一期生の須賀敦子は、
没後 年を経た今も、大変人気のある
作家です。
須賀は、幼いころから本に親しみ、
いつか〈ものを書く人になりたい〉と
願ってきました。願いが叶い、初めて
のエッセイ集『ミラノ 霧の風景』が
出版されたのは、 歳のときです。
歳で亡くなるまでに刊行したエッセイ
集はわずか 冊ですが、 歳から 年
を過ごしたイタリアの風土やそこで出
会った人びとの姿を描き、あるいは少
女時代、家族、読書にまつわる記憶な
どを織り重ねるようにして構築した世
界は、読者を魅了してやみません。
こうした須賀文学最大の魅力は、そ
の洗練された美しい文章にあります。
それは、小学校から聖心で英語を学び、
フランス語、イタリア語、ラテン語と
多くの言語を習得して、日本語との間
を自由に行き来することができた類い
まれな言語感覚と、長年の読書によっ
て培われた豊富な語彙に支えられてい
るといえるでしょう。
聖心女子大学に出品のご協力をいた
だいた「須賀敦子の世界展」は、全国
から多くの方々にご来場いただき、好
評のうちに会期を終了しました。本年
は須賀の著作や関連書籍の刊行も相次
いでいます。この機会に須賀敦子の世
界に触れていただければ幸いです。
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第200号
(書:書道愛好会)
聖心キャンパス
2014(平成26)年11月25日
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Uni
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聖心祭
聖心祭ヒストリア
〜パンフレットとともに〜
Sacred Heart Festival
〒
Sacred Heart Festival
第1回
(1965/10/31,11/2)
「統一テーマ なし」
「創造は想像から」
「
」
Keep On Walking To Find Your Own Way.
It's up to you」
聖心スピリットを求めて
Catch the Wave 現在(いま)をみつめて
-
-
-
」
」
」
「
〜心をつなぐ場〜」
Palette
」
gift
「 Share ; heart to heart
」
「
「芽
(めばえ)
」
「煌
(きらめき)
」
祭
心
聖
第44回
第45回
第46回
第47回
第48回
第43回
第49回
第50回
(2007/10/20-21) (2008/10/18-19) (2009/10/17-18) (2010/10/16-17) (2011/10/15-16) (2012/10/20-21) (2013/10/19-20) (2014/10/18-19)
( 12 )
「道〜私たちをつなぐ五十歩目〜」
」 「奏
(かなで)
」
2000.COME
「凜」
第36回
第37回
第38回
第39回
第40回
第35回
第41回
第42回
(1999/10/23-24) (2000/10/21-22) (2001/10/20-21) (2002/10/19-20) (2003/10/18-19) (2004/10/16-17) (2005/10/15-16) (2006/10/21-22)
「輝」
」
'lego'-construction-
」
gift
「華」
第34回
(1998/10/25)
「温故知新」
「
」 「和」
NEO-newness out of tradition
「
「虹」
「
」
For SOMEBODY
」
-Open the Door-
」
RENEW
「
http://www.
「
「
「世界
」
Identify Yourself
-
第29回
第30回
第31回
第32回
第27回
第28回
第33回
(1991/10/26-27) (1992/10/31-11/1) (1993/10/23-24) (1994/10/22-23) (1995/10/21-22) (1996/10/26-27) (1997/10/25-26)
7
「地球色
「
「やさしさ
「未来の女性
(ひと) 私ならではの夢がある
「チャリティーを通して
〝生きる〟
意味を見つめ直す」
「翔ける」
「
-
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」
Fun Place To Be
「輝き」
」
PASSION IN 1978
「試みの美」
「
」
GO HAND IN HAND
この瞬間
(とき) 大切なもの 愛すべき人びと」
「 HEARTH
」
3
-
-
第21回
第22回
第23回
第24回
第20回
第25回
第26回
-
-
-
(1984/10/27-28) (1985/10/26-27) (1986/10/25-26) (1987/10/24-25) (1988/10/29-30) (1989/10/28-29) (1990/10/27-28)
第19回
(1983/11/5-6)
Seize the Day自分を探して 」
回( ・ ・ ・ 月)
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「
(代表) 編集 聖心女子大学 企画部 発行 年
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「忘れないでください
│
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第13回
第14回
第15回
第16回
第11回
第12回
第17回
第18回
(1975/10/25-26) (1976/10/23-24) (1977/10/22-23) (1978/10/21-22) (1979/10/20-21) (1980/10/18-19) (1981/10/24-25) (1982/10/16-17)
「飛躍」
TEL
0
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第10回
(1974/11/2-3)
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│
第2回
(1966/11/1-4)
「
「統一テーマ なし」
「女」
「エフェタ」
「
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「初初
(ういうい)
」
│
聖心祭
第5回
第6回
第7回
第8回
第4回
第9回
(1968/11/9-10) (1969/11/22-23) (1970/11/22-23) (1971/10/30-31) (1972/10/28-29) (1973/10/27-28)
「統一テーマ なし」
4
第3回
(1967/11/3-5)
「現代砂漠にオアシスを」
「存在への挑戦」
「築く」
東京都渋谷区広尾
│
50th
本学の伝統行事となっていた秋の大バザーは
1964年をもって終了し、1965年秋から学生主体の文化祭が開始され、
1968年からは「聖心祭」と呼ばれるようになった。
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3
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「飛躍」
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Sacred
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聖心女子大学
2014
2014(平成26)年11月25日
「生きる」
発行
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Sacred
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He
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a
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(書:書道愛好会)
Uni
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聖心キャンパス
第200号
http://www.u-sacred-heart.ac.jp