授業研究記録 - さいたま市立教育研究所

Lesson
Study研修会 小学校体育科授業研究記録
日 時 平成23年10月19日(水)
場 所
さいたま市立大東小学校
授業者
小 坂 浩 士
1 単元名 ハードル走「陸上運動」(第6学年)
2 研究課題
運動の技能を高め、運動意欲を高めるための言語活動を取り入れた授業づくり
3 本時の課題解決のための視点と手だて
視点1 基礎的な技能を身に付けるための工夫
【手だて1】 パワーアップタイム(主の運動につながる慣れの運動)を導入する。
視点2 効果的な言語活動の工夫
【手だて2】 意図的にチームでの活動場面を取り入れ、言語活動(教え合い)を通して記録や技能の
向上を目指していくようにする。
(チームの記録の伸びの得点化)
【手だて3】 ハードルに必要なポイントを明確にし、その言葉掛けのモデルや動きに関する資料を示
すことで、より効果的な言語活動(教え合い)が行えるようにする。
視点3 思考力・判断力を育成するための工夫
【手だて4】
4種類のインターバルコースや3種類の練習方法から、自分の技能や課題に合ったもの
を選択(自己決定)できるようにする。
【手だて5】 思考の整理のために、学習の成果や課題をまとめられる学習カードを活用する。
4 成果と課題(○…成果 ●…課題)
パワーアップタイムメニュー
視点1 基礎的な技能を身に付けるための工夫
① グランドハードル(ストレッチ)
○パワーアップタイムが主の運動のポイント(1台目の入り、3歩の
② ハードリングドリル(基本の動作)
リズム、空中姿勢)の習得に効果的であった。
○チームで見合い、練習する際もパワーアップタイムの場が生かされた。 ③ クイックステップドリル(3歩のリズム)
④ アプローチ加速ドリル(1台目までの入り)
視点2 効果的な言語活動の工夫
⑤ ケンステップ踏み切りドリル(重心を低く)
○動きのポイントに合わせた具体的な言葉集と教師の言葉掛けを基
に、言語活動の広がりが見られた。
○チームシートを活用し、それぞれの課題を明確にすることで言語
活動を通して技術の向上が見られた。
○チームでの伸びを得点化し、それをグラフに表すことで言語活動
チームシートの活用
言葉集の活用
が記録の伸びにつながっていることを児童が実感できていた。
●活動内容のバランスを考えて運動量を確保していく必要がある。
視点3 思考力・判断力を育成するための工夫
○自分が何に気を付けて、何ができるようになり、次への課題は何
なのかを、学習カードに記入させることで、思考力の高まりとと
もに課題解決に向けての自主的な取組も見られた。
チームの記録の伸びの
学習カードによる
●思考力を高めていくには、今後の積み重ねとより一層の教材研究
得点化
思考の整理
が必要である。