WTCT-Rules

WTCT-Rules

3 カップを 1 セットとして、合計 8 セット用意する。 1 セットの中から種類の違う1
つのカップを除外し(種類の違うカップを当てる)
、合計 8 セットこなす。最も正解の
数が多い者が勝者。同点の場合は、競技終了までの時間が短かった者が勝者となる。

この競技の目的は、参加者が種類の違う 1 つのカップ(Odd Cup)を区別することで
ある。特にこれを達成する方法は定めず競技者が選択したやり方で良い。カッパーが
対象のコーヒーの種類を識別するのではなく区別できる力をテストしている。これは、
カッパーのコーヒーを識別する能力は、コーヒー文化の背景によるものが大きいから
である。

8 セット用意されるコーヒーは、全ての競技者に同一の物を提供する。 コーヒーは、
審査員が選ぶ。スペシャルティコーヒーコミュニティの中で最も一般的なコーヒーを
使用することを勧める。

コーヒーは全て、ミディアムロースト。

スタンダード 1.8ℓ。温度は 92-96℃。抽出サイクルは、4~6 分で、最終の抽出時には
80-85℃で魔法瓶に貯蔵されるのが良い。魔法瓶での抽出力(brew strength )は、60
g/L であるべき。

検出可能な汚染がなく良い品質とされる通常の水道水を使用する。審査員は、フィル
ターもしくは精製水の使用が必要かを決定する。

テストで使用されるカップ又はグラスのサイズは、12.5cl から 25cl で、参加者に提示
されるコーヒーの量は、7.5cl から 15cl までである。

8 セットのカップは、競技者の前に同時に配置する。 セットも同一であるべきだが、
2 人の競技者に同じ順番で配置してはいけない。 更に、それぞれのペアのセットアッ
プは違うべきである。これは、前の競技者が何を選んだかを見て真似をするような不
正を防ぐためである。

カップテイスターズ(競技者)は、観衆に向いてペアで競技を行う。

競技者は、Odd Cup を識別するのに全ての感覚(Sences)を使って良い。競技者は、
テーブル上に用意されているものは使用でき、また競技者自身のテイスティングスプ
ーンも使用できる。

それぞれペアの競技者は、ヘッドジャッジからのスタートの合図の後に同時にスター
トする。 テストは、両競技者が競技テーブルから一歩離れ終了のサインを送った時、
もしくは最長 8 分経過した時に終了となる。 ヘッドジャッジは、ハーフタイム(4 分)
経過を告げ、その後 1 分毎にタイムを告げる。競技者は、除外するカップを最初に並
べられていたポジションよりはっきりと端又は前へ押しのけなければならない。

結果は、2 名の競技審査員によってコントロール・記録されなければならない。

8 人以上の競技者がいる場合、準々決勝へ進む 8 人のベストな競技者を選ぶ目的で予選
が開かれるべきである。

準々決勝からそれ以降、各ペアからの勝者は次のラウンドへ進む。決勝の前に準決勝
で負けた競技者を対象に 3 位決定戦を行う。

ワールドチャンピオンシップ・ファイナルでは、一試合に競技者 3 人となる。ナショ
ナル・ファイナルは、主催者が決めることができる。

ワールドチャンピオンシップの決勝は、予選のベスト 6 人が準決勝へ進出する。この
うち準決勝からベスト3人が決勝へ、決勝では 1 位、2 位、3 位が決定される。第 4、
5、6 位は、準決勝の結果から決められる。