ショップコンセプトについて

業務用卸レポート
ショップコンセプトについて
コンセプトとは「考え・概念」ということである。ショップでのコンセプト
とは、カフェを通して自分が何を伝えたいのか、お客様に何を感じてもらいた
いのかという事の道筋を示したものと言える。
1)コンセプトを明確にする
コンセプトを明確にしておくと、伝えたいことが明確になるので、お店のこ
とがお客様の印象に残り「このお店が好き」という感情を抱いていただき、お
客様の再来店の動機付けになる。お店がお客様には忘れられない存在となる。
狙いや焦点のぼけたお店はすぐに忘れられてしまうのである。
2)コンセプトを具体化する
2 - 1 )「 選 択 」 の 時 代
現 在 は お 客 様 が お 店 を「 選 択 」す る 時 代 で あ る 。
「 選 択 」さ れ る た め に は お
店 の こ と を「 好 き 」に な っ て も ら わ な け れ ば な ら な い 。
「 好 き 」に な っ て も ら
うためにはターゲットを明確にする必要がある。すなわち「誰に」が重要な
ポイントとなる。
「選択」の時代のカフェのコンセプトの具体的な手順は「誰に→何を→ど
うする」である。
2-2)ターゲットの具体化
どんな人にお店のことを「好き」になってもらうのか、お客様の特徴を具
体的にしていく必要がある。ターゲットを明確にしていくには利用シーンを
観察して顧客心理をつかむことが大切である。
例 え ば 30 代 O L と い っ た ア バ ウ ト な 顧 客 像 で は な く そ の 場 所 に 応 じ た 利 用 シ
ーンを明確にしたターゲットの顧客像を持つことが重要である。
3)コンセプトは単純明快に
一般的に流行るカフェのコンセプトは「単純」である。すぐに「好き」とい
う感情に訴えることのできる「心地いい。かっこいい。雰囲気がいい。おしゃ
れ 。デ ザ ー ト が お い し い 。」と い っ た わ か り や す い も の が 良 い 。こ れ ら を「 感 情
キーワード」という。
4)感情キーワード
ターゲットと利用シーンが決まったら顧客の感情キーワードに基づき、それ
に沿った商品コンセプト、設計コンセプト、サービスコンセプト、広告宣伝、
販売促進コンセプトを考えることが必要である。
例えばコンセプトが「おしゃれ」であるなら、おしゃれな商品、おしゃれな
内装、おしゃれな店だと思われる接客が必要となる。それぞれについて具体的
に考え、具現化していく。
ポイントは感情キーワードと連動したものから発想することである。そうす
ることでお客様が自分の伝えたいものをイメージしやすくなる。
5)ショップバランスシート
感情キーワードからさまざまなことを発想しやすいようにショップバランス
シートを使うと便利である。ショップバランスシートにはそれぞれ「音、利用
動機、販促、営業時間、ターゲット、内装・インテリア、コンセプト、看板・
フ ァ サ ー ド( 建 築 物 の 正 面 )、商 品 、価 格 ・ 客 単 価 、サ ー ビ ス ス タ イ ル 」と い う
テーマを設定してある。
まずは感じるままにコンセプトを書き、それに沿った音、利用動機、ターゲ
ット、内装・インテリア、商品、ターゲット、価格・客単価、サービススタイ
ル、看板・ファサード、営業時間を創造して書いていくのである。
ショップバランスシート(栄
ショップバランスシート (栄 店 の場 合 )
音
クラシック
販売促進
営業時間
街 頭 でチラシ配 り
平 日 7:00~19:00
雑 誌 に掲 載
休 日 8:00~17:00
チケットキャンペーン
ポットコーヒーサービス
利用動機
ターゲット
自 宅 、オフィスの 次 の サー
25歳 以 上 の大 人
ドスペースとして安 心 安 全
東 桜 、泉 に勤 める一 流 企
な自 分 の場 所 。仲 間 を呼
業 の会 社 員 、
べる場 所 。
東 桜 、泉 に居 住 する少 し
アッパーな住 民
内 装 ・インテリア
コンセプト
看 板 ・ファサード
有 機 質 なぬくもりが感 じら
誰 も が 美 味 しい コー ヒ ーと
店 舗 前 に挽 売 りの珈 琲 豆
れる木 調 で上 品 なインテリ
認 めるコーヒーが気 軽 に
を陳 列
ア。
楽 しめる決 してマニアック
店 舗 前 にスタッフが立 つこ
にならないコーヒー専 門 店
とも
商品
価 格 ・客 単 価
サービス
いろいろな珈 琲
珈 琲 \399
珈 琲 をサーバーでたっぷり
珈 琲 関 連 器 具 も販 売
フード \525
サービス
珈 琲 豆 の挽 売 り
元 気 のよい賑 やかなサー
パウンドケーキ
ビス
こういった形でショップバランスシートを作り、それぞれのテーマに沿っ
て具体的な提案をしていくことが大切である。
ショップバランスシート
音
販売促進
利用動機
営業時間
ターゲット
内 装 ・インテリア
コンセプト
看 板 ・ファサード
商品
価 格 ・客 単 価
サービス