ひとくせある水槽

アイデア教材教具
説明書
タイトル
ひとくせある水槽
制作者(所属)
濱田 優代 (高崎市立中尾中学校)
作 品
【木片が入っている水槽(左)と仕切りのある水槽(右)】
1 ねらい
解 説
数学科中学2年生の単元「1次関数」において、
「変化の割合」の概念を、目
に見える形でわかりやすく理解させる
2 材料
アクリルの水槽 木片 アクリル板 定規 ストップウォッチ チューブ
記録 DVD
3 作成方法
一つの水槽は、木片を2種類の大きさに切り、段差を組んでアクリル水槽の
内側にはめ込む。もう一つの水槽は、アクリル板を水槽の真ん中にたてて接着
剤で固定する。
水を入れるチューブは、水道から直接水がひけるように、蛇口の半径から少
しずつ小さい半径のチューブを組み込んでいき、最後は細い口にする。
4 工夫した点
・一定の速さで水が入るようにしたこと。
・生徒が実際に実験をして観察した後は、記録 DVD で動画で再生し、変化の
様子を巻き戻して繰り返し確認できるようにしたこと。
5 授業で活用方法・使い方のポイント
水面が上がっていく速さが変化する教材なので、時間を横軸、
水面の高さを縦軸にすると、階段の木片が入っている方は、グ
ラフにすると図1のようなグラフになり、仕切りの入っている
方は、グラフにすると図2のようなグラフになる。グラフがど
んな形になるのかを想像させると、いろいろな予想が出てくる。
また、実際に実験をして記録を取ってもよいが、記録 DVD で
図1
必要な瞬間を停止させると、データをとりやすい。グラフをか
かせることで、変化の割合が変化する様子をつかませることが
できる。
6 成果と課題
成果としては、
「
(水面があがっていく)速さ」が「変化の割
合」であるということを、視覚的にとらえさせることができた
図2
ことと、3回変化する という点で「どのように変化していく
のか」という全体像を生徒に考えさせることができた点があげられる。
課題としては、実験である以上、1秒という時間内でも深さの読み取りに誤
差が生じてしまうということと、色のついた水が入ってくるような工夫が加え
られると、もっと見やすかったと思う。