読解(どっかい)文章の文法

文章の文法
文章の文法
1
1
から
5
ぶんしょう
い
み
かんが
に 何を 入れますか。文章の 意味を 考えて、
1・2・3・4から いちばん いい ものを 一つ えらんで ください。
1
1 で 2 に 3 まで 4 が
私たちが毎日見る漢字の中には、絵から生まれたものもあります。
漢字をおぼえるときはこんな話をしながらおぼえるのも楽しいでし
ょう。
2
1 なって 2 なるが
3 なっても 4 なったし
昔々ある山の中に2人の兄弟が住んでいました。2人は山で動物や
くだものをとって、町に売り
1
行って生活をしていました。兄
弟の住んでいる山から町まで、とても遠いので、兄は道に小さい石を
落としながら町に向かいます。こうすれば、よる遅く
2
道に迷
3
1 で
3 のは 2 ので 4 のに
わないでうちに帰れます。
あるとき、兄が病気になったので、かわりに弟が町に行くことにな
りました。弟は大きい荷物を持って、道に米を少しずつ落としながら
行きました。荷物が重かった
3
、石を持って行きたくなかった
のです。けれども、その米は鳥にすっかり
4
しまいました。道に米を落として迷ったのです。
漢字には「米」と道を表す「之」があるのです。
230
4
1 食べてしまい 2 食べてくれ
3 食べてあげ
4 食べられてしまい
、弟は道に迷って
5
、
「迷う」の
5
1 それで 2 やっぱり 3 しかし 4 その上
答え:1-2、2-3、3-2、4-4、5-1
231
文章の文法
◆こたえるためのかいせつ
◆ふりがな付き正解文
ふと じ
ぶ ぶん
せい かい
せい かい
はい
ただ
ぶん
いち ど
よ
太字の部分は正解です。正解が入った正しい文をもう一度読んで、
よ
ちから
1 どう し
けい
つづ
1・3・4 動詞ます形に続かないので、×
These do not continue the ます form, so ×
読む力をつけましょう。
どう し
けい
つづ
あらわ
2 「に」は動詞ます形に続いて、もくてきを表すので、○
わたし
まい にち み
かん じ
なか
え
う
「に」can be used to continue the ます form, showing an objective so ○
かん
私たちが毎日見る漢字の中には、絵から生まれたものもあります。漢
じ
はなし
たの
字をおぼえるときはこんな話をしながらおぼえるのも楽しいでしょう。
2
まえ
ぶん
うし
ぶん
い
1 前の文と後ろの文は、はんたいのことを言っているので、×
The sentence before and afterwards are saying opposite things so ×
むかしむかし
やま
なか
ふ た り
きょう だい
す
ふ た り
やま
うし
どう ぶつ
昔 々ある山の中に2人の兄弟が住んでいました。2人は山で動物やく
まち
う
い
せい かつ
きょう だい
やま
まち
とお
あに
みち
ちい
いし
お
おな
む
おそ
みち
Same reason as 1, so ○
よる おそ
まよ
町に向かいます。こうすれば、よる遅くなっても道に迷わないでうちに
帰れます。
びょう き
おとうと
まち
おお
に もつ
も
みち
こめ
すこ
お
い
ました。弟は大きい荷物を持って、道に米を少しずつ落としながら行き
に もつ
おも
いし
も
い
ました。荷物が重かったので、石を持って行きたくなかったのです。け
こめ
とり
た
おとうと
みち
まよ
れども、その米は鳥にすっかり食べられてしまい、弟は道に迷ってしま
みち
こめ
みち
あらわ
お
まよ
まよ
かん じ
いました。道に米 を落 として迷 ったのです。それで、
「迷 う」の漢 字に
こめ
しんにゅう
は「米」と道を表す「之」があるのです。
232
まよ
り ゆう
“It became late at night” is not a reason for “not to lose the way,”so ×
3
い
あるとき、兄が病気になったので、かわりに弟が町に行くことになり
おとうと
みち
「道に迷わない」理由ではないので、×
4 「夜遅くなった」ことは、
かえ
あに
り ゆう
3 1と同じ理由で、○
いる山から町まで、とても遠いので、兄は道に小さい石を落としながら
まち
つづ
Doesn’t continue into the following phrase, so ×
す
だものをとって、町に売りに行って生活をしていました。兄弟の住んで
ぶん
2 後ろの文と続かないので、×
り ゆう
あらわ
どう し
つづ
1 理由を表す「で」は動詞に続かないので、×
「で」, which shows a reason, cannot follow a verb, so ×
り ゆう
あらわ
2 理由を表すので、○
Shows a reason, so ○
うし
ぶん
つづ
3 後ろの文と続かないので、×
Doesn’t continue into the following phrase, so ×
うし
まえ
ぶん
はん たい
い
み
ぶん
つづ
4 「のに」の後ろには、前の文と反対の意味の文が続くので、×
A phrase of the opposite meaning comes after「のに」, so ×
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文章の文法
◆おぼえましょう
4
とり
あと
うけ み けい
やま
1 「鳥に」の後には受身形がくるので、×
ば しょ
あらわ ひょう げん
とり
た
「鳥が食べた」ことは
2 「〜てくれる」はうれしいことを表す表現。
うれしいことではないので、×
「〜てくれる」shows a good thing. It is not a good thing that “the birds ate it,” so ×
た
い
ひょう げん
つか
はっきり場所などを言わない表現。ものがたりなどに使われる。
Expression which does not clearly specify a place. Used in stories, etc.
やま
なか
=どこかの(山の中)
あるところに、
おじいさんと おばあさんが すんで いました。
とり
3 「食べた」のは、鳥なので、×
まち
き
も
い
あるひ、ふたりは 町に 行きました。
The one that ate was the birds, so ×
うけ み けい
なか
ある(山の中)
The passive form should follow after「鳥に」, so ×
あらわ
4 受身形でざんねんな気持ちを表しているので、○
A passive form shows a feeling of disappointment, so ○
まち
む
町に向かいます。
まち
5
り ゆう
い
=町に行きます。
あらわ
1 理由を表すので、○
Shows a reason, so ○
みち
い
み
2 「やっぱり」は「おもったとおり」という意味なので、×
「やっぱり」means “as I thought,” so ×
まよ
道に迷わないで
みち
=道がわからなくならないで
うし
い
み
ぶん
3 「しかし」の後ろには、はんたいの意味の文がくるので、×
An opposite meaning sentence must follow「しかし」, so ×
うえ
つ
た
ひょう げん
4 「その上」は、なにかを付け足す表現なので、×
「その上」is for a phrase adding something, so ×
まち
い
町に行くことになりました。
まち
い
=町に行くことにきめました。
◆よむためのかいせつ
すっかり
=ぜんぶ
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昔
むかし
a long time ago
兄弟
きょうだい
brothers
落とす
おとす
to drop
迷う
まよう
to be lost
荷物
にもつ
luggage
米
こめ
rice
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