タイトル フォルダ 科目名 日本美術史概説Ⅱ-1 講義

タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術史概説Ⅱ-
1
科目名
日本美術史概説Ⅱ-1
サブタイトル
日本中世絵画史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
高橋 真作
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術史概説Ⅱ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
土1
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
日本中世絵画の歴史とその特質について、設定したテーマにもとづき講義する。前期は主に院政時代(12世
紀)から南北朝時代(14世紀)にかけて、核となる絵画作品およびその周辺作を取り上げる。
造形の自立化が進む以前の中世の絵画作品は、ただ「鑑賞する」だけのものではなく、切実な祈りや豊饒な
物語性・政治性が織り込まれた視覚装置といえる。それらは現代人には馴染みの浅い絵画文法によって構築
されているため、とかく「わかりにくい」と感じる人も多いだろう。
授業では、中世絵画の基礎的な見方・読み方を伝授するとともに、その造形特性と生成享受の様態について
考察していく。また必要に応じて彫刻作品などにも言及し、あわせて作品を読み解くための具体的な分析手法
についても論じていきたい。
授業概要
2.0
到達目標
日本中世絵画に関する基礎的理解を深めるとともに、各作品の具体的な生成過程や絵画文法を読み解くこと
で、視覚表象に関する汎用的な分析方法を修得できる。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 絵巻物(1):絵巻物の基礎知識
第 3 回 絵巻物(2):四大絵巻
第 4 回 絵巻物(3):絵巻物の展開
第 5 回 死と地獄のイメージ(1):六道絵
第 6 回 死と地獄のイメージ(2):九相図
第 7 回 仏教絵画:密教美術と浄土教美術
第 8 回 鎌倉彫刻(1):運慶と慶派仏師
第 9 回 鎌倉彫刻(2):宋風の仏像
第10回 宋元画の受容(1):観音猿鶴図
第11回 宋元画の受容(2):五百羅漢図
第12回 肖像画:伝源頼朝像
第13回 まとめ
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
前期・後期とも通年履修が望ましい。
準備学習
古美術の展覧会に足を運び、実物に接しておく。
成績評価の方法
毎回の出席点および期末レポートで評価する。
テキスト
適宜配布資料において提示する。
参考文献(作品)等
適宜配布資料において提示する。
1
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術史概説Ⅱ-
2
科目名
日本美術史概説Ⅱ-2
サブタイトル
日本中世絵画史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
高橋 真作
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術史概説Ⅱ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
土1
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
前期に引き続き、日本中世絵画の歴史とその特質について、設定したテーマにもとづき講義する。後期は主
に南北朝時代(14世紀)から桃山時代(16世紀)にかけて、核となる絵画作品およびその周辺作を取り上げる。
造形の自立化が進む以前の中世の絵画作品は、ただ「鑑賞する」だけのものではなく、切実な祈りや豊饒な
物語性・政治性が織り込まれた視覚装置といえる。それらは現代人には馴染みの浅い絵画文法によって構築
されているため、とかく「わかりにくい」と感じる人も多いだろう。
授業では、中世絵画の基礎的な見方・読み方を伝授するとともに、その造形特性と生成享受の様態について
考察していく。また必要に応じて彫刻作品などにも言及し、あわせて作品を読み解くための具体的な分析手法
についても論じていきたい。
授業概要
2.0
到達目標
日本中世絵画に関する基礎的理解を深めるとともに、各作品の具体的な生成過程や絵画文法を読み解くこと
で、視覚表象に関する汎用的な分析方法を修得できる。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 水墨画(1):水墨画の基礎知識
第 3 回 水墨画(2):阿弥派と中央画壇
第 4 回 水墨画(3):雪舟と地方画壇
第 5 回 大和絵(1):土佐派と室町絵巻
第 6 回 大和絵(2):百鬼夜行絵巻と妖怪画
第 7 回 素朴絵:御伽草子絵と参詣曼荼羅
第 8 回 狩野派:狩野元信と和漢融合
第 9 回 桃山画壇(1):洛中洛外図と都市図
第10回 桃山画壇(2):長谷川等伯と松林図屏風
第11回 作品分析の方法論(1):富士参詣曼荼羅①
第12回 作品分析の方法論(2):富士参詣曼荼羅②
第13回 まとめ
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
前期・後期とも通年履修が望ましい。
準備学習
古美術の展覧会に足を運び、実物に接しておく。
成績評価の方法
毎回の出席点および期末レポートで評価する。
テキスト
適宜配布資料において提示する。
参考文献(作品)等
適宜配布資料において提示する。
2
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本建築史Ⅰ
科目名
日本建築史Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
松﨑 照明
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本建築史ⅠA
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
月2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
古代から近世までの日本建築の歴史を概説する。日本の建築には、神社・寺院・宮殿・住宅など多くの種類が
あり、それぞれ時代によって、特有の形式・様式を持つ。また、各時代の建築技術も多種多様である。これら
の歴史的変遷を、各時代の社会(政治・宗教・美術など)の状況と重ね合わせ、その意匠的手法の特徴にも触
れながら、総合的に論じる。
授業概要
2.0
到達目標
飛鳥時代から平安時代までの日本建築の歴史と意匠の基本を理解する。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 日本建築史学の基礎概念
第3回 日本建築の特質 ・空間と間 1
第4回 〃 空間と間 2
第5回 日本建築の特質 ・移動と仮設 日本建築の原初的空間
第6回 日本建築の特質 ・定着と囲み 寺院建築の渡来
第7回 古代の建築 ・軸とシンメトリー 寺院建築
第8回 古代の建築 ・配りと非対称 神社建築
第9回 古代の建築 ・巨大と数 古代寺院建築の完成
第10回古代の建築 ・母屋と庇 日本建築の基本構成
第11回古代の建築 ・野物と化粧 1 古代建築の構造
第12回 古代の建築 ・曲線と色 古代建築の装飾 密教建築
第13回 古代の建築 ・水平と細繊 寝殿造と阿弥陀堂
第14回(休講した場合は補講を行う)
第15回 期末試験
履修上の留意点
「日本建築史Ⅰ・Ⅱ」ともに通年で履修することが望ましい。また、真に歴史を知り、それを創造の糧とするため
には講義、文献による学習だけではなく、実際に古建築を体験し、その意匠を身に付けることが不可欠であ
る。この授業には見学等が含まれていないので、各自、積極的に見学に出かけて欲しい。
準備学習
以下に挙げるテキスト、参考文献のうち何れかを通読しておくこと。
成績評価の方法
試験あるいは、レポート提出により成績評価を行う。
テキスト
テキスト:
松崎照明著『日本の国宝建築が知りたい』学習研究社
神代雄一郎著『間(ま)日本建築の意匠』鹿島出版会
後藤治著『日本建築史』共立出版社
参考文献:太田博太郎監修 松﨑照明他著『日本建築様式史』美術出版
太田博太郎著『日本建築史序説』彰国社
井上充夫著『日本建築の空間』鹿島出版会
日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社
3
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本建築史Ⅱ
科目名
日本建築史Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
松﨑 照明
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本建築史ⅡA
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
月2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
古代から近世までの日本建築の歴史を概説する。日本の建築には、神社・寺院・宮殿・住宅など多くの種類が
あり、それぞれ時代によって、特有の形式・様式を持つ。また、各時代の建築技術も多種多様である。これら
の歴史的変遷を、各時代の社会(政治・宗教・美術など)の状況と重ね合わせ、その意匠的手法の特徴にも触
れながら、総合的に論じる。
授業概要
2.0
到達目標
鎌倉時代から江戸時代までの日本建築の歴史と意匠の基本を理解する。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 中世の建築 ・垂直性 大仏様の建築
第3回 中世の建築 ・軸と余白 禅宗様の建築
第4回 中世の建築 ・景と境 禅宗と庭園
第5回 中世の建築 ・分割と屈曲 方丈建築
第6回 中世の建築 ・突出と付加 書院造
第7回 中世の建築 ・九間の広さ 会所と能舞台
第8回 近世の建築 ・不整形な複合構成 数寄屋造 1
第9回 〃 2
第10回 近世の建築 ・開放と閉鎖 数寄屋建築
第11回 近世の建築 ・内と外の連続 数寄屋と露地 借景と廻遊
第12回 近世の建築 ・装飾 霊廟建築
第13回 近世の建築 ・場と建築 民家
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 期末試験
履修上の留意点
「日本建築史Ⅰ・Ⅱ」ともに通年で履修することが望ましい。また、真に歴史を知り、それを創造の糧とするため
には講義、文献による学習だけではなく、実際に古建築を体験し、その意匠を身に付けることが不可欠であ
る。この授業には見学等が含まれていないので、各自、積極的に見学に出かけて欲しい。
準備学習
以下に挙げるテキスト、参考文献のうち何れかを通読しておくこと。
成績評価の方法
試験あるいは、レポート提出により成績評価を行う。
テキスト
テキスト:
松崎照明著『日本の国宝建築が知りたい』学習研究社
神代雄一郎著『間(ま)日本建築の意匠』鹿島出版会
後藤治著『日本建築史』共立出版社
参考文献:太田博太郎監修 松﨑照明他著『日本建築様式史』美術出版
太田博太郎著『日本建築史序説』彰国社
井上充夫著『日本建築の空間』鹿島出版会
日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社
4
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本建築史Ⅰ
科目名
日本建築史Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
松﨑 照明
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本建築史ⅠB
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
月3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
古代から近世までの日本建築の歴史を概説する。日本の建築には、神社・寺院・宮殿・住宅など多くの種類が
あり、それぞれ時代によって、特有の形式・様式を持つ。また、各時代の建築技術も多種多様である。これら
の歴史的変遷を、各時代の社会(政治・宗教・美術など)の状況と重ね合わせ、その意匠的手法の特徴にも触
れながら、総合的に論じる。
授業概要
2.0
到達目標
飛鳥時代から平安時代までの日本建築の歴史と意匠の基本を理解する。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 日本建築史学の基礎概念
第3回 日本建築の特質 ・空間と間 1
第4回 〃 空間と間 2
第5回 日本建築の特質 ・移動と仮設 日本建築の原初的空間
第6回 日本建築の特質 ・定着と囲み 寺院建築の渡来
第7回 古代の建築 ・軸とシンメトリー 寺院建築
第8回 古代の建築 ・配りと非対称 神社建築
第9回 古代の建築 ・巨大と数 古代寺院建築の完成
第10回古代の建築 ・母屋と庇 日本建築の基本構成
第11回古代の建築 ・野物と化粧 古代建築の構造
第12回古代の建築 ・曲線と色 古代建築の装飾 密教建築
第13回古代の建築 ・水平と細繊 寝殿造と阿弥陀堂
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 期末試験
履修上の留意点
「日本建築史Ⅰ・Ⅱ」ともに通年で履修することが望ましい。また、真に歴史を知り、それを創造の糧とするため
には講義、文献による学習だけではなく、実際に古建築を体験し、その意匠を身に付けることが不可欠であ
る。この授業には見学等が含まれていないので、各自、積極的に見学に出かけて欲しい。
準備学習
以下に挙げるテキスト、参考文献のうち何れかを通読しておくこと。
成績評価の方法
試験あるいは、レポート提出により成績評価を行う。
テキスト
テキスト:
松崎照明著『日本の国宝建築が知りたい』学習研究社
神代雄一郎著『間(ま)日本建築の意匠』鹿島出版会
後藤治著『日本建築史』共立出版社
参考文献:太田博太郎監修 松﨑照明他著『日本建築様式史』美術出版
太田博太郎著『日本建築史序説』彰国社
井上充夫著『日本建築の空間』鹿島出版会
日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社
5
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本建築史Ⅱ
科目名
日本建築史Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
松﨑 照明
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本建築史ⅡB
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
月3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
古代から近世までの日本建築の歴史を概説する。日本の建築には、神社・寺院・宮殿・住宅など多くの種類が
あり、それぞれ時代によって、特有の形式・様式を持つ。また、各時代の建築技術も多種多様である。これら
の歴史的変遷を、各時代の社会(政治・宗教・美術など)の状況と重ね合わせ、その意匠的手法の特徴にも触
れながら、総合的に論じる。
授業概要
2.0
到達目標
鎌倉時代から江戸時代までの日本建築の歴史と意匠の基本を理解する。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 中世の建築 ・垂直性 大仏様の建築
第3回 中世の建築 ・軸と余白 禅宗様の建築
第4回 中世の建築 ・景と境 禅宗と庭園
第5回 中世の建築 ・分割と屈曲 方丈建築
第6回 中世の建築 ・突出と付加 書院造
第7回 中世の建築 ・九間の広さ 会所と能舞台
第8回 近世の建築 ・不整形な複合構成 数寄屋造
第9回 近世の建築 ・開放と閉鎖 数寄屋建築 1
第10回 〃 2
第11回 近世の建築 ・内と外の連続 数寄屋と露地 借景と廻遊
第12回 近世の建築 ・装飾 霊廟建築
第13回 近世の建築 ・場と建築 民家
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 期末試験
履修上の留意点
「日本建築史Ⅰ・Ⅱ」ともに通年で履修することが望ましい。また、真に歴史を知り、それを創造の糧とするため
には講義、文献による学習だけではなく、実際に古建築を体験し、その意匠を身に付けることが不可欠であ
る。この授業には見学等が含まれていないので、各自、積極的に見学に出かけて欲しい。
準備学習
以下に挙げるテキスト、参考文献のうち何れかを通読しておくこと。
成績評価の方法
試験あるいは、レポート提出により成績評価を行う。
テキスト
テキスト:
松崎照明著『日本の国宝建築が知りたい』学習研究社
神代雄一郎著『間(ま)日本建築の意匠』鹿島出版会
後藤治著『日本建築史』共立出版社
参考文献:太田博太郎監修 松﨑照明他著『日本建築様式史』美術出版
太田博太郎著『日本建築史序説』彰国社
井上充夫著『日本建築の空間』鹿島出版会
日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社
6
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > デザイン史Ⅰ
科目名
デザイン史Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
柏木 博
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
デザイン史ⅠB
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
月3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
近代デザイン史をテーマとする。近代デザインは、わたしたちの環境の近代化のプロジェクトとして展開されて
きた。それは、少なくとも三つの出来事を出発点にしている。ひとつはイギリスにおける産業革命。二つ目はフ
ランス革命による古い社会制度からの解放。三つ目は、資本主義的市場経済が生みだした貧困の 19世紀に
おける発見。それらを要因としつつ、都市から日用品にいたるまで、誰もが等しく豊かに生活できる環境を計画
することが近代デザインの理念となっていった。また、1930年代の経済恐慌以降、デザインは市場原理を強
化していくことになる。この授業では、その歴史を振り返る。デザイン史ⅠBとⅡBは連続している。したがっ
て、連続して受講することが望ましい。
授業概要
到達目標
近代のデザインがどのような意図あるいは計画をもって展開されてきたのか。その大きな流れを把握する。
履修上の留意点
1授業内容の説明。
2近代以前の制度からの解放
3貧困の発見
4計画概念の広がり(エベネザー・ハワード『明日の田園都市』ほか)
5消費空間の変化(パサージュ、百貨店、万国博覧会)
6広告の出現(ポスター)
7視点の変化(パノラマ)
8新素材としての鉄とガラス
9トーマス・チッペンデールによる家具のカタログ化
10歴史主義のデザイン
11ジェフリー・ミュージアムの様式展示
12ウイリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツ
13アーツ・アンド・クラフツ運動の広がり
14北欧デザインから民藝まで
15前期まとめ
特になし
準備学習
関連する書籍をできるだけ多く読んでもらいたい。
成績評価の方法
期末試験(記述式)あるいはレポート。
テキスト
授業内で紹介していく。
授業計画
7
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > デザイン史Ⅱ
科目名
デザイン史Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
柏木 博
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
デザイン史ⅡB
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
月3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
近代デザイン史をテーマとする。近代デザインは、わたしたちの環境の近代化のプロジェクトとして展開されて
きた。それは、少なくとも三つの出来事を出発点にしている。ひとつはイギリスにおける産業革命。二つ目はフ
ランス革命による古い社会制度からの解放。三つ目は、資本主義的市場経済が生みだした貧困の19世紀に
おける発見。それらを要因としつつ、都市から日用品にいたるまで、誰もが等しく豊に生活できる環境を計画す
ることが近代デザインの理念となっていった。
また、1930年代の経済恐慌以降、デザインは市場原理を強化していくことになる。
この授業では、その歴史を振り返る。デザイン史ⅠBでは、19世紀が中心となる。デザイン史ⅡBでは、20
世紀が中心となる。したがって、連続して受講することが望ましい。
ここでは、次のような視点を設定して講義を展開する。
①デザインの国際的展開の諸相
②近代美術の造形思想とデザインとの対応
③両大戦間期に生じた政治的経済的問題とデザイン
以上を軸にして、造られたモノ、造った人間(組織)、社会的背景の歴史的検討をする。
到達目標
近代のデザインがどのような意図あるいは計画をもって展開されてきたのか。その大きな流れを把握する。
履修上の留意点
1チャールズ・レニー・マッキントシュ
2クリストファー・ドレッサーと商会
3アール・ヌーヴォー(室内への意識)
4アール・ヌーヴォー(精神空間)
5機械時代の美意識・未来派~アメリカ的生産様式
6ドイツ工作連盟(機械と規格)
7アール・デコ(消費社会)
8ロシア・アヴァンギャルド(革命)
9バウハウス
10バウハウス
11装飾と無装飾について
12アメリカのマシンエージとデザイナー
13アメリカ第2世代のデザイナー
14戦後のデザイン
15後期まとめ
特になし
準備学習
関連する書籍をできるだけ多く読んでもらいたい。
成績評価の方法
記入式レポート。用紙を配付。
テキスト
授業内で紹介。
授業計画
8
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋美術史概説Ⅴ-
1
科目名
西洋美術史概説Ⅴ-1
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
瀧井 直子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋美術史概説Ⅴ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
月4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
19世紀前半の西洋美術を、ヨーロッパと北アメリカを対象に新古典主義からマネまで、時代にそってとりあげ
る。講義は毎回具体的な作家、作品に焦点をあてながら進め、作品の作り手と受け手、作品の形態、作品が
作られた時代の社会や文化的背景などの諸問題について考察する。
到達目標
19世紀前半の西洋美術の作家と作品について知識と理解を深める。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 新古典主義(1)
第3回 新古典主義(2)
第4回 新古典主義(3)
第5回 フランスのロマン主義絵画(1)
第6回 フランスのロマン主義絵画(2)
第7回 ロマン主義の風景画(1)
第8回 ロマン主義の風景画(2)
第9回 ドイツのロマン主義絵画
第10回 ラファエル前派(1)
第11回 ラファエル前派(2)
第12回 写実主義(1)
第13回 写実主義(2)
第14回 写実主義(3)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
初回の授業には必ず出席すること。また授業中の私語、無断入退室を厳禁する。
なお、西洋美術史概説V-2とあわせて履修することがのぞましい。
準備学習
授業で紹介する文献や資料には積極的に目を通すことを求める。また美術館(常設展示、企画展)に足を運
び、可能な限り実作品に接する機会を設けてほしい。
成績評価の方法
講義中に課すリアクションペーパーの内容30%、期末レポート70%
テキスト
特になし。講義中に適宜紹介する。
9
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋美術史概説Ⅴ-
2
科目名
西洋美術史概説Ⅴ-2
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
瀧井 直子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋美術史概説Ⅴ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
月4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
19世紀後半の西洋美術を、ヨーロッパと北アメリカを対象に印象主義から世紀末芸術まで、時代にそって取り
上げる。講義は毎回具体的な作家、作品に焦点をあてながら進め、作品の作り手と受け手、作品の形態、作
品が作られた時代の社会や文化背景などの諸問題について考察する。
到達目標
19世紀後半の西洋美術についての知識と理解を深める。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 マネと印象主義の時代
第3回 印象主義(1)
第4回 印象主義(2)
第5回 印象主義(3)
第6回 アカデミズムの絵画
第7回 ジャポニズムの絵画
第8回 新印象主義
第9回 ポスト印象主義(1)セザンヌ
第10回 ポスト印象主義(2)ゴッホ
第11回 ポスト印象主義(3)ゴーギャン
第12回 世紀末芸術と象徴主義(1)
第13回 世紀末芸術と象徴主義(2)
第14回 世紀末芸術と象徴主義(3)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
初回の授業には必ず出席すること。また授業中の私語、無断入退室を厳禁する。
なお、西洋美術史概説V-1とあわせて履修することがのぞましい。
準備学習
授業で紹介する文献や資料には積極的に目を通すことを求める。また美術館(常設展示、企画展)に足を運
び、可能な限り実作品に接する機会を設けてほしい。
成績評価の方法
講義中に課すリアクションペーパーの内容30%、期末レポート70%
テキスト
特になし。講義中に適宜紹介する。
10
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 教養文化に関する科目 > 西洋演劇史Ⅰ
科目名
西洋演劇史Ⅰ
サブタイトル
演劇の発生とその展開
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
教養文化・学芸員
担当教員
久米 宗隆
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
教養文化
開講期間
講義名
西洋演劇史Ⅰ
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
火2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
紀元前5世紀から17世紀まで2000年以上に及ぶ西洋演劇の歴史を通史的に学習します。演劇というジャンル
の歴史性を理解することで、演劇が芸術であるばかりではなく、宗教儀式でもあり、マス・メディアでもあり、文
学でもあり、もちろん娯楽・見世物でもある多面的な文化であることを、戯曲の分析、上演の背景から考えま
しょう。上演の映像など視聴覚資料を参照しながら授業を進めていくつもりです。
到達目標
西洋演劇史に関する基礎知識を習得する。そのうえで演劇に対する自分なりの考えを持てるようになること。
授業計画
第1回 イントロダクション——演劇は芸術か?
第2回 ギリシア悲劇(1)——共同体と神々の世界
第3回 ギリシア悲劇(2)——ソポクレス『オイディプス王』とアリストテレス『詩学』
第4回 ギリシア喜劇——笑いと批判精神
第5回 ローマ演劇——ローマの社会と劇場娯楽
第6回 中世の演劇——受難劇(パッション)と笑劇(ファルス)
第7回 謝肉祭劇——ニュルンベルクのマイスタージンガー
第8回 シェイクスピアと世界劇場(1)——シェイクスピアの劇世界
第9回 シェイクスピアと世界劇場(2)——『ハムレット』を読む
第10回 シェイクスピアと世界劇場(3)——同時代演劇とロンドンの見世物
第11回 コンメディア・デッラルテ——即興と身体性の美学
第12回 フランス古典主義演劇(1)——コルネイユと『ル・シッド』論争
第13回 フランス古典主義演劇(2)——ラシーヌの悲劇とモリエールの喜劇
第14回 (休講をした場合は補講を行う)
第15回 前期末試験
履修上の留意点
劇場に足を運び、戯曲を読んで演劇を体験して下さい。
準備学習
特になし
成績評価の方法
授業内容の理解度を問う教場試験を実施します。出席も考慮します。
テキスト
参考文献(作品)等
必要なテキストはプリントで配布予定。
参考文献としては、次の2冊が挙げられます。
『ベスト・プレイズ ― 西洋古典戯曲12選』論創社(※新訂版)
『演劇学のキーワーズ』ぺりかん社
詳しくは教場において適宜紹介します。
11
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 色彩学Ⅰ
科目名
色彩学Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
教養文化・学芸員
担当教員
筒井 亜湖
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
色彩学ⅠA
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
火2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
色は造形表現の重要な媒体であるが,科学的研究の蓄積も多く,近年急速に進歩している。本講では,心理
学に力点を置きながら色彩科学を概説する。したがって,美術制作とは異なった視点からのアプローチになる
が,色彩体験の忠実な観察,体系的な理解という意味では,表現者と共通するところがあると気づいてほし
い。
本講は「色彩学I」と「色彩学II」に分かれるが,「色彩学I」では "なぜ色が見えるのか" というトピックを中心に,
我々はどのようにして色を見ているのかという,色経験の基礎を学んでもらうことで,普段見慣れている 「色」 というものが何であるかを熟考してもらいたい。 また,後半部では色経験の基礎を学ぶことで理解することが可能となる,色を厳密に表記する方法(表色系)
について学習する。
到達目標
授業計画
履修上の留意点
2.0
どのように私たちが色を経験しているのかについての理解と,色を厳密に表記するためのさまざまな体系の習
得。
1 オリエンテーション 色の役割と基本属性
2 光と色1 光の性質と色経験
3 光と色2 色を表す様々な指標:分光分布・色温度・演色性
4 色覚のメカニズム1 色覚理論:三原色説と反対色説
5 色覚のメカニズム2 目の構造と機能
6 色覚のメカニズム3 眼から脳への情報伝達と色経験
7 色知覚の諸現象1 色順応・対比/同化現象・色の現れ方
8 色知覚の諸現象2 恒常性・色覚異常
9 混色 加法混色と減法混色
10 表色系1 混色系 ①:等色とCIERGB表色系
11 表色系2 混色系 ②:CIEXYZ表色系
12 表色系3 顕色系 ①: マンセル表色系
13 表色系4 顕色系 ②: NCS・PCCS
14 表色系5 UCSに基づく表色系:CIELUV表色系・CIELAB表色系
15 予備日
“とりあえず,色彩科学の基本的考え方と方法論とを理解してみる”という姿勢で受講して欲しい。授業内容
をより深く理解するために,「色彩学I」と「色彩学II」 は合わせて履修することを強く推奨する。
教養文化・学芸員課程研究室からのお知らせ
・初回のガイダンスから出席をカウントします。
・出席は、授業の開始時と終了時に、学生証リーダーを用いてカウントします。学生証を必ず持参してくださ
い。
・学生証を忘れた場合は、入室時に教卓付近にある記入用紙に自筆で記入してください。
準備学習
身近にある「色」に関心を向けること。
成績評価の方法
1回の試験成績 (70%) のほか,多少の提出物 (10%) や出席 (20%) による。必ず2/3以上は出席すること。
テキスト
『カラーコーディネーターのための色彩心理入門』
日本色研事業 (株) 1,900円+税
参考文献(作品)等
授業内で随時紹介する。
12
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 色彩学Ⅱ
科目名
色彩学Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
教養文化・学芸員
担当教員
筒井 亜湖
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
色彩学ⅡA
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
火2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
色は造形表現の重要な媒体であるが,科学的研究の蓄積も多く,近年急速に進歩している。本講では,心理
学に力点を置きながら色彩科学を概説する。したがって,美術制作とは異なった視点からのアプローチになる
が,色彩体験の忠実な観察,体系的な理解という意味では,表現者と共通するところがあると気づいてほし
い。
本講は「色彩学I」と「色彩学II」に分かれるが,「色彩学II」では 色経験の高次認知的視点から,色のカテゴリ認
知から色彩調和論に至るまでの,広範囲にわたる色経験に関するトピックを紹介する。それにより,我々はど
のようにして色を認知しているのか,色は我々にどのような意味を付与しているのか,普段見慣れている 「色」
というものについての,より深い理解を目指す。
到達目標
色彩心理学におけるさまざまな研究領域に関する知見を広め,色経験を多角的に捉える視点を習得する。
授業計画
履修上の留意点
準備学習
成績評価の方法
2.0
1 オリエンテーション
2 色と認知1 色の認知と色カテゴリ
3 色と認知2 基本色彩語
4 色と認知3 色名
5 色と認知4 色の記憶
6 色と認知5 色の見えやすさ
7 色と認知6 ユニバーサルデザイン
8 色彩感情1 色彩感情と意味ネットワーク
9 色彩感情2 感情的意味の測定と表象媒介次元
10 色彩好悪1 色の好き嫌いの傾向
11 色彩好悪2 色彩好悪モデル:色の好き嫌いを予測する
12 色彩調和1 色彩調和論 ①
13 色彩調和2 色彩調和論 ②
14 色彩調和3 データに基づく調和判断の傾向
15 予備日
“とりあえず,色彩科学の基本的考え方と方法論とを理解してみる”という姿勢で受講して欲しい。授業内容
をより深く理解するために,「色彩学I」と「色彩学II」 は合わせて履修することを強く推奨する。
教養文化・学芸員課程研究室からのお知らせ
・初回のガイダンスから出席をカウントします。
・出席は、授業の開始時と終了時に、学生証リーダーを用いてカウントします。学生証を必ず持参してくださ
い。
・学生証を忘れた場合は、入室時に教卓付近にある記入用紙に自筆で記入してください。
身近にある「色」に関心を向けること。
1回の試験成績 (70%) のほか,多少の提出物 (10%) や出席 (20%) による。必ず2/3以上は出席すること。
テキスト
『カラーコーディネーターのための色彩心理入門』
日本色研事業 (株) 1,900円+税
参考文献(作品)等
授業内で随時紹介する。
13
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅴ
科目名
日本美術各論Ⅴ
サブタイトル
近代日本彫刻史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
藤井 明
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅴ(近代日本彫刻史)
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
火5
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
日本近代彫刻における様々な問題を、各時代の具体的な事例に即した個別テーマで解説する。
到達目標
彫刻に対する興味を深め、芸術を理論的に研究するための基礎学力を身につける。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 「彫刻」のはじまり
第3回 職人から彫刻家へ
第4回 博覧会の時代
第5回 西洋彫塑の研究
第6回 銅像と記念碑
第7回 ロダニズムの受容
第8回 木彫の革新
第9回 展覧会の時代
第10回 彫刻と空間
第11回 大正期の彫刻界
第12回 昭和戦前期の彫刻界(1) ~美術団体の離合集散~
第13回 昭和戦前期の彫刻界(2) ~彫刻表現の広がり~
第14回 戦争と彫刻
第15回 まとめ
準備学習
必要に応じて、授業中にその都度指示する。
成績評価の方法
出席50%、定期試験50%。
14
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 東洋美術史概説Ⅰ-
2
科目名
東洋美術史概説Ⅰ-2
サブタイトル
中国美術史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
萩原 哉
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
東洋美術史概説Ⅰ-2(通史)
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
水3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
広大な国土と長く複雑な歴史をもつ中国では、美術史も時代と地域により多様な展開をとげている。本講義で
は、先史・古代から明・清時代までの中国美術の流れを、各時代の代表的な作品をとりあげ、画像等による作
品鑑賞をまじえながら概観する。
授業概要
2.0
到達目標
中国美術史の概略を学び、あわせて中国の歴史や文化について理解を深める。
授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 新石器時代の美術 -中国美術の萌芽-
第3回 夏・殷・周時代の美術 -青銅器文化の世界-
第4回 秦・漢時代の彫刻 -秦始皇帝陵兵馬俑と漢代の石彫像-
第5回 秦・漢時代の絵画 -中国古代の絵画世界-
第6回 魏晋南北朝時代の彫刻 -仏教美術の伝来と中国化-
第7回 魏晋南北朝時代の絵画
第8回 隋唐時代の美術① -仏教美術の成熟-
第9回 隋唐時代の美術② -中国絵画の発展-
第10回 五代・北宋時代の絵画 -山水画と水墨画-
第11回 南宋・元時代の絵画 -院体画の成立と展開-
第12回 明時代の絵画 -浙派と呉派-
第13回 明時代末期から清代中期の絵画
第14回 復習
第15回 試験
履修上の留意点
中国の歴史や地理に関する基礎的な知識をもって受講することが望ましい。また受講者は、博物館や展覧会
等に積極的に足を運び、中国の美術作品を鑑賞する機会を多くもつよう心がけて欲しい。
準備学習
下記参考文献①の図版と、②、③の中国美術に関連する記述を事前に参照しておくこと。
成績評価の方法
学期末に筆記試験をおこなう。出席状況も加(減)点要素として考慮する。
テキスト
テキストは特に使用せず、毎回プリントを配布する。
参考文献(作品)等
参考文献:①『世界美術大全集 東洋編』第1~9巻 小学館
②『カラー版 東洋美術史』美術出版社 2000年
③『すぐわかる 東洋の美術』東京美術 2000年
15
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 東洋美術史概説Ⅱ-
1
科目名
東洋美術史概説Ⅱ-1
サブタイトル
中国仏教彫刻史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
萩原 哉
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
東洋美術史概説Ⅱ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
水3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
インドに生まれた仏教文化は、中国固有の伝統文化との衝突、融合をくり返しながら変貌をとげ、やがて中国
独自の仏教文化と造形様式を形成した。本講義では、仏教が伝来した漢代から、唐代にいたるまでの中国仏
教彫刻の流れを、主に中国各地の石窟造像を取りあげ、画像等による作品鑑賞をまじえながら概観する。さら
にその影響のもとで育まれた日本の仏教美術についても言及したい。
到達目標
中国仏教美術史の概略を学ぶとともに、造形の基盤となった思想や文化について理解を深める。
授業計画
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 仏教伝来と初期の造形
第 3 回 五胡十六国時代の仏教造像
第 4 回 北魏時代(1) 敦煌莫高窟と甘粛省の石窟
第 5 回 北魏時代(2) 雲岡石窟
第 6 回 北魏時代(3) 龍門石窟
第 7 回 東魏・北斉時代の仏教造像
第 8 回 西魏・北斉時代の仏教造像
第 9 回 隋代の仏教造像
第10 回 初唐時代(1) 長安造像
第11 回 初唐時代(2) 龍門石窟
第12 回 盛唐時代の仏教造像
第13 回 中国の仏教彫刻と日本
第14 回 復習
第15 回 試験
履修上の留意点
中国の歴史や地理に関する基本的な知識をもって受講することが望ましい。また受講者は、博物館や展覧会
等に積極的に足を運び、仏教美術作品を鑑賞する機会を多くもつよう心がけて欲しい。
準備学習
下記参考文献①、②の図版を事前に参照しておくこと。
成績評価の方法
学期末に筆記試験をおこなう。出席状況も加(減)点要素として考慮する。
テキスト
テキストは特に使用せず、毎回プリント資料を配付する。
参考文献(作品)等
参考文献:
①『中国石窟』平凡社 関連巻
②『世界美術大全集 東洋編』第3・4巻 小学館
16
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅳ-1
科目名
日本美術各論Ⅳ-1
サブタイトル
仏像の造像技法
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
明珍 素也
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅳ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
水4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
仏教美術の日本への受容以降、数多くの仏像がつくられ続けている。世界中の彫像と比較して質・量ともに勝
るとも劣らない。加えてその造像技法は独創的で極めて合理的な考えに基づいている。一方で、それらの仏像
は種々の損傷を抱えているのが事実である。現代まで信仰され、遺されてきた像を後世に伝えるにはどのよう
な処置および修理が必要なのか。修理作業に携わる職人の目で講義を進める。
修理作業を進めるには古代造像技法の知識が必須である。仏像の種類と名称を概説し、木彫像を中心に造
像技法を詳しく考察する。
授業概要
到達目標
仏像の造像技法を習得する。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション(概略)
第 2 回 仏像のかたち1
第 3 回 仏像のかたち2
第 4 回 仏像のかたち3
第 5 回 造像技法(塑造)
第 6 回 造像技法(乾漆1)
第 7 回 造像技法(乾漆2)
第 8 回 造像技法(木造1)
第 9 回 造像技法(木造2)
第10回 造像技法(木造3)
第11回 造像技法(木造4)
第12回 造像技法(玉眼)
第13回 造像技法(荘厳)
第14回 前期のまとめ
第15回 試験
履修上の留意点
文化財修理の一般的概念を身につけておくこと。
準備学習
写真だけではなく、美術館などで本物にふれておくことが望ましい。
成績評価の方法
出席点、試験によって総合的に評価する。
テキスト
適宜資料を配布する。
17
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅳ-2
科目名
日本美術各論Ⅳ-2
サブタイトル
仏像の修理
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
明珍 素也
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅳ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
水4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
仏教美術の日本への受容以降、数多くの仏像がつくられ続けている。世界中の彫像と比較して質・量ともに勝
るとも劣らない。加えてその造像技法は独創的で極めて合理的な考えに基づいている。一方で、それらの仏像
は種々の損傷を抱えているのが事実である。現代まで信仰され、遺されてきた像を後世に伝えるにはどのよう
な処置・修理が必要なのか。修理作業に携わる職人の目で木彫像を中心に講義を進める。
豊富な写真とともに実例を挙げ、修理を進める上での問題点をふまえながら最新の修理方針を考察する。さら
に、文化財に対する科学的な分析法を概説し、理系のものの見方を紹介する。
到達目標
さまざまな損傷状態を抱える仏像の修理法を通し、文化財の修理理念を習得する。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション(概略)
第 2 回 修理の歴史(近代まで)
第 3 回 修理前の処置
第 4 回 構造の緩み1
第 5 回 構造の緩み2
第 6 回 彩色1
第 7 回 彩色2
第 8 回 彩色3
第 9 回 彩色4
第10回 彩色5
第11回 虫害
第12回 欠失部の新補
第13回 科学分析結果のみかた
第14回 まとめ
第15回 試験
履修上の留意点
「日本美術各論Ⅳ−1」を履修することが好ましい。
準備学習
写真だけではなく、美術館などで本物にふれておくことが望ましい。
成績評価の方法
出席点、試験によって総合的に評価する。
テキスト
適宜資料を配布する。
18
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本工芸史Ⅱ-1
科目名
日本工芸史Ⅱ-1
日本の漆工
サブタイトル
講義名
日本工芸史Ⅱ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
水4
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
福島 修
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
ウルシ科の落葉高木の樹液を採取して多彩な用途に用いる「漆芸」は、アジアの歴史と文化に9000年以上に
わたり寄り添ってきた。漆は強い接着力を持ち、固化すれば美しい塗膜を作り、また高熱や酸にも耐える優れ
た性質を有している。精製して塗り重ね、彫刻し、また金粉を蒔いて装飾し、漆芸は多彩な姿で生活を彩ってき
た。接着剤や補強剤としてだけでなく、手箱や硯箱、棚をはじめとする調度品、膳椀ほか食器類、刀の鞘や印
籠のような装身具など、漆は生活のあらゆる場面に入り込み、人々の信仰やあこがれ、願いなど生活を満た
す感情を映し出している。本講義では各時代を代表する作品を中心に、様式や技法を分析することで、そうし
た生活感情や美意識のあらわれ方を見ていく。
漆芸の表現や技法を基礎から学び、漆の文化と歴史を理解するとともに、造形から背景となる思想や美意識
を読み取る力を養う。
1. オリエンテーション:漆芸の諸相
2. 古代漆芸の背景
3. 加飾の隆盛と衰退
4. 蒔絵の発生
5. 信仰のかざり
6. 歌の表現
7. 蒔絵をめぐる「和」と「漢」
8. 唐物漆器の展開(1)
9. 唐物漆器の展開(2)
10. 唐物漆器の受容
11. 中世の朱漆塗
12. 漆と「南蛮」(1)
13. 漆と「南蛮」(2)
14. 琳派の漆芸(1)
15. 琳派の漆芸(2)
授業概要
到達目標
授業計画
履修上の留意点
成績評価の方法
テキスト
特になし
レポート提出
特になし
参考文献(作品)等
小松大秀、加藤寛 『漆芸品の鑑賞基礎知識』、至文堂、1997年12月
『漆工辞典』、漆工史学会編、角川学芸出版、2012/11
他、講義内容に応じて紹介する。
19
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本工芸史Ⅱ-2
科目名
日本工芸史Ⅱ-2
茶の湯の工芸
サブタイトル
講義名
日本工芸史Ⅱ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
水4
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
福島 修
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
目的に応じた機能と使い勝手を持ち、多種多様な技法と発想のもとで、優れた工芸品は生み出されてきた。換
言すれば、目的が変わると「優れた工芸品」の基準も変わるということでもある。本講義では日本文化のさまざ
まな要素を詰め込んだ「茶の湯」の姿の変遷を歴史的に追いながら、工芸史の立場から茶道具のあり方を考
察する。現代では美術品の範疇にあるものの、名称や伝来、約束事などがややこしく縺れた茶道具には「美
術」以外の価値基準がある。そこで茶会記の記述などを参考に、過去の茶人の見方で道具を鑑賞し、その魅
力を追体験することを試みたい。
授業概要
到達目標
授業計画
茶の湯の歴史と思想の大略を理解し、工芸の価値についての多面的な視点を持つ。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
オリエンテーション:「工芸」と茶の文化
中世人の喫茶と遊び
会所のかざり
「唐物」の価値
和漢の境
「侘び」とは何か
名物と銘
茶会記を読む
茶会料理と膳椀の構成
掛物を見る視点
釜の鑑賞
茶入と塗物茶器
茶杓の問題
天目台と盆
近代の茶の湯と工芸
履修上の留意点
成績評価の方法
テキスト
特になし
レポート提出
特になし
参考文献(作品)等
講義内容に応じて紹介する。
20
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 教養文化に関する科目 > 日本古典演劇史Ⅰ
科目名
日本古典演劇史Ⅰ
舞と踊りと「演技」の系譜
サブタイトル
講義名
日本古典演劇史Ⅰ
対象学年
1年,2年,3年,4年
木1
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
教養文化・学芸員
担当教員
今岡 謙太郎
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
教養文化
開講期間
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
舞楽、雅楽、能、狂言、歌舞伎、人形浄瑠璃、落語、講談、漫才…これら様々な日本の古典芸能は現在なお
生命を保ち、生き生きと上演されている。本講義ではこれら古典演劇(芸能)の特色と歴史について、視聴覚
資料を使って立体的に見てゆく。どうしてこんな沢山の古典芸能が日本に残っているのか、なぜ現代の我々に
訴えかけるのか、といった問題を幾つかの視点から考えてみたい。前期は、主に舞・踊りといった身体動作を
主とした表現に焦点をあて、古代から江戸時代までに成立・展開した諸ジャンルについて考えていく。
到達目標
古代〜近世に成立した日本芸能の基礎知識を習得する。あわせて日本文化の流れに関する理解を深める。
授業計画
第1回〜第15回(補講・試験期間も含む)
「具体的には、以下のような事柄を扱う。受講生の希望など、状況によって変更もある。
―古代国家の芸能と身体―
・ガイダンス―日本芸能の特色
・祭祀から芸能・演劇へ
・伎楽の渡来から雅楽・舞楽の整備
・散楽から猿楽へ
―中世民衆芸能の発展―
・「新猿楽記」と様々な芸の発展
・田楽・猿楽の流行
・「能」の成立と展開
・観阿弥・世阿弥と能の大成
―能と歌舞伎の身体表現―
・能の戯曲と身体表現
・狂言の世界
・舞と踊りについて
・歌舞伎の誕生とその母胎
―歌舞伎の諸様式とその展開―
・荒事・和事と演技様式
・時代物と世話物
・「実は」の世界
・近代への胎動
履修上の留意点
準備学習
成績評価の方法
テキスト
2.0
古典演劇(芸能)といっても、そのほとんどは現在活発に上演されている。出来るだけ生の舞台に接してほし
い。
特になし
レポート提出もしくは教場試験による。場合によっては観劇レポート等の小レポートを加え、総合的に評価す
る。
特に指定せず、プリントを配付する。参考文献は授業中適宜指示する。
21
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 教養文化に関する科目 > 日本古典演劇史Ⅱ
科目名
日本古典演劇史Ⅱ
サブタイトル
語り物と戯曲の発展
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
教養文化・学芸員
担当教員
今岡 謙太郎
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
教養文化
開講期間
講義名
日本古典演劇史Ⅱ
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木1
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
舞楽、雅楽、能、狂言、歌舞伎、人形浄瑠璃、落語、講談、漫才…これら様々な日本の古典芸能は現在なお
生命を保ち、生き生きと上演されている。本講義ではこれら古典演劇(芸能)の特色と歴史について、視聴覚
資料を使って立体的に見てゆく。どうしてこんな沢山の古典芸能が日本に残っているのか、なぜ現代の我々に
訴えかけるのか、といった問題を幾つかの視点から考えてみたい。この授業では主に口頭表現(言語表現)に
焦点をあて、様々なジャンルの古典芸能の歴史的な展開、またその特質について考えていく。
到達目標
授業計画
履修上の留意点
準備学習
成績評価の方法
テキスト
2.0
日本古典芸能の戯曲上の特色、また言語的な表現に関する基礎的な知識を習得する。あわせて日本文化に
関する理解を深める。
第1回~第15回(補講・試験期間も含む)
具体的には以下のテーマを扱う。状況に応じて多少の内容変更もある。出来れば近代における古典演劇(芸
能)の位置についても触れたい。
―芸能における口頭表現のいろいろ―
・「語り物」とは何か
・舞・説経・浄瑠璃~近世以前の語り物
―戯曲と「語り」―
・人形浄瑠璃の成立
・古浄瑠璃と義太夫節
・近松門左衛門と戯曲
・浄瑠璃の黄金時代と古典化
―舌耕芸の世界―
・語る芸と話す芸
・落語の成立と特色
・講談~「読む芸」の展開
・舌耕芸と話芸
―越境する芸能―
・諸芸の特色と交流
・近代芸能への展開
古典演劇(芸能)といっても、そのほとんどは現在活発に上演されている生き物である。出来るだけ生の舞台
に接してほしい。
特になし
レポート提出もしくは教場試験による。場合によっては観劇レポート等の小レポートを加え、総合的に評価す
る。
特に指定せず、プリントを配付する。参考文献は授業中適宜指示する。
22
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅲ-2
科目名
日本美術各論Ⅲ-2
サブタイトル
江戸期絵画に見る人物の表現―身振り・しぐさの描写を中心に―
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
鶴岡 明美
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅲ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
江戸期の絵画においては、現実世界を主な題材とする浮世絵にとどまらず、多くの画派において人間の姿態
や活動の様子に関心を寄せた描写が見られる。本授業ではこうした人物表現の諸相について、時代ごとに概
観する。その際絵師や流派ごとの特色、近世以前の人物表現の系譜からの影響、画譜などの出版物を介した
イメージの伝播など、多彩な視点からのアプローチを試みる。
授業計画
第1回 オリエンテーション 日本絵画における人物表現の系譜
第2回 江戸前期の人物表現(1)初期風俗画
第3回 江戸前期の人物表現(2)久隅守景と英一蝶
第4回 江戸前期の人物表現(3)草創期の浮世絵
第5回 江戸中期の人物表現(1)浮世絵―春信・清長・歌麿
第6回 江戸中期の人物表現(2)文人画
第7回 江戸中期の人物表現(3)写生派
第8回 江戸後期の人物表現(1)浮世絵―北斎・広重
第9回 江戸後期の人物表現(2)洋風画
第10回 江戸後期の人物表現(3)実景図に描かれた人の姿
第11回 戯作挿絵の人物表現(1)初期から中期の黄表紙
第12回 戯作挿絵の人物表現(2)中期から後期の黄表紙
第13回 戯作挿絵の人物表現(3)読本・人情本
第14回 まとめ 近代への展望 西洋絵画における人物表現との出会いと相克
第15回 期末試験
履修上の留意点
前期・後期とも通年履修が望ましい。
スライドを毎回使用して個々の作品に親しんでもらう他、適宜パワーポイントも用いる。
準備学習
展覧会や博物館に足を運び、授業内で扱う作品の実際のスケールや色・かたちを理解するように努力する。
成績評価の方法
後期末レポート。出席は重視します。
テキスト
適宜教室内で配布または提示します。
参考文献(作品)等
『講座日本美術史』全6巻(東京大学出版会、2005年)
23
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 東洋美術史概説Ⅰ-
1
科目名
東洋美術史概説Ⅰ-1
サブタイトル
インド美術史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
朴 亨國
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
東洋美術史概説Ⅰ-1(インド美術史)
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
日本では「仏教発祥の地」として広く知られているインドでは、紀元前3500年から造形活動が行われ、ヒン
ドゥー教をはじめ、仏教、ジャイナ教、イスラム教などの宗教美術が多く制作された。その数多の宗教美術品の
うち、各時代を代表する遺跡や遺品を中心に、現地で撮影した写真を流しながら講義を行う。
到達目標
日本に伝わったインド、特に仏教(密教も含む)の造形作品を多くみて理解すること。
授業計画
第1回 インド美術史の概要
第2回 インダス文明
第3回 インダス川の岩絵
第4回 バールフットの浮彫
第5回 サーンチーの浮彫
第6回 初期仏教美術(仏像の出現)
第7回 ガンダーラ美術
第8回 マトゥラー美術
第9回 サールナート美術
第10回 アジャンター石窟
第11回 グプタ朝のヒンドゥー教美術
第12回 エローラ石窟
第13回 イスラム美術
第14回 まとめ
第15回 試験
履修上の留意点
インドの歴史、哲学、地理などの一般的な概念を身につけておくこと。
準備学習
全集など、図書館にあるインド関連書籍の関連図版をみて、授業に参加すること。
成績評価の方法
出席、中間レポート、期末試験を総合的に評価する。
テキスト
特に定めないが、授業内容によって随時紹介する。
24
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 東洋美術各論Ⅱ
科目名
東洋美術各論Ⅱ
仏教の思想と造形表現
サブタイトル
講義名
東洋美術各論Ⅱ
対象学年
1年,2年,3年,4年
木2
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
朴 亨國
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
インドで生まれた仏教美術、特に仏像をみる場合、礼拝の対象とするときはいうまでもなく、美術作品としてみ
る場合においても、その典拠となっている経典や儀軌、説話や信仰を知ることは重要である。すなわち、宗教
美術である仏像は、単なる美的鑑賞の対象ではなく、その中には一定の思想や信仰なり教義なりの表現が含
まれている。したがって、そこに表現されている主題においても、そこに表されている形象や組み合わせなどの
形式においても、信仰や教義と造形的な伝統によって与えられた約束によって、かなり厳格に規定されている
のである。
本授業は、仏教美術に含まれている思想や信仰および、作品に表されている造形表現とその意味について、
その成立および地域的・歴史的にどのような変化を呈したのかを考察する。
授業概要
到達目標
日本に伝わったインド、特に仏教(密教も含む)の造形作品を多くみて理解すること。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション:授業内容の確認
第 2 回 仏教成立以前のインドⅠ(インダス文明とヴェーダ思想)
第 3 回 仏教成立以前のインドⅡ(バラモン教の展開と新宗教運動)
第 4 回 仏教成立以前のインドⅢ(六師外道)
第 5 回 釈迦の思想(縁起・四諦・八正道)
第 6 回 初期仏教と舎利信仰
第 7 回 ストゥーパ(塔)の性格と形式
第 8 回 部派仏教の思想と造形
第 9 回 釈迦の生涯(仏伝)Ⅰ
第10回 釈迦の生涯(仏伝)Ⅱ
第11回 釈迦の生涯(仏伝)Ⅲ
第12回 釈迦の生涯(仏伝)Ⅳ
第13回 釈迦の生涯(仏伝)Ⅴ
第14回 釈迦の生涯(仏伝)Ⅵ
第15回 仏伝(浮彫)から丸彫へ
履修上の留意点
インドの歴史、哲学、地理などの一般的な概念を身につけておくこと。
準備学習
全集など、図書館にある仏教関連書籍の関連図版をみて、授業に参加すること。
成績評価の方法
平常点とレポートを総合的に評価する。
テキスト
特に定めないが、授業内容によって随時紹介する。
25
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 近現代芸術論Ⅰ
科目名
近現代芸術論Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
松井 勝正
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
近現代芸術論Ⅰ
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木2
授業形態
講義
単位数
履修条件
「近現代美術論Ⅰ」を修得した者は、履修不可。
授業概要
近現代の芸術表現の多様化は、世界観の多様化に呼応している。したがって近現代美術を深く理解するに
は、造形の専門的な問題を道徳論や認識論といったより一般的な問題と関連させて考える必要がある。本講
義では、主に20世紀前半に発表された芸術理論を手がかりに、芸術が提示する概念を一般的な観点から考
察していく。
毎回、近現代芸術を考える上で重要なテクストを採りあげ、そこからキーとなる概念を端的に抽出し、講義の
テーマとする。
芸術理論とその対象である造形作品とを相互に関連させながらそのテーマを考察していく。
それぞれの理論を精読する方法ではなく、そこからひとつの問題を切り出してより一般的な視点に引き寄せて
考察することと、多読的な方法でテクスト相互の織りなす世界にアプローチすることの2つの方法から芸術理論
の理解を目指す。
到達目標
授業計画
履修上の留意点
準備学習
2.0
近現代の芸術理論の概観を得ること。近現代美術を理解する上で必要な理論的な思考力を身につけること。
第1回 本講義の基本方針
第2回 D・H・カーンワイラーにおける「記号」の概念:類似による再現とは異なる記号による再現の原理とは。
第3回 A・ヒルデブラントにおける「視覚表象」の概念:視覚の原理に正しく基づいた造形空間とは。
第4回 H・ヴェルフリンにおける「様式」の概念:ものの見方を見る見方とは。
第5回 H・マティスにおける「アラベスク」の概念:形態が色彩になるしくみとは。
第6回 F・T・マリネッティにおける「技術」の概念:技術の進歩は世界の認識をどのように変えるのか。
第7回 W・ヴォーリンガーにおける「抽象」の概念:抽象芸術のモチーフ=動機とは。
第8回 P・モンドリアンにおける「抽象-現実」の概念:普遍的なものと個別的なものの関係を探る。
第9回 H・バルにおける「ダダ」の概念:あらゆる価値体系を否定したのちに肯定されるものとは。
第10回 A・ブルトンにおける「無意識」の概念:作者に変わる新たな表現主体「無意識」とは。
第11回 S・ダリにおける「偏執狂」の概念:意味の過剰による同一性の崩壊、そこから導き出される無意識の
構造とは。
第12回 W・ベンヤミンにおける「アウラ」の概念:社会の変化は芸術にどのような変化をもたらすのか。
第13回 J・P・サルトルにおける「絶対」の概念:相対的な世界にどのように絶対的なものを作り出すのか。
第14回 総論
第15回 レポート提出
わかりやすい講義を心がけるが、時に難解な問題をあつかうこともある。疑問点は講義後に積極的に質問し
に来て下さい。
事前に配布するテクストを読んでおくこと。
成績評価の方法
課題レポートで評価する。
テキスト
必要に応じて授業内で資料を配付する。
26
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 近現代芸術論Ⅱ
科目名
近現代芸術論Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
松井 勝正
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
近現代芸術論Ⅱ
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木2
授業形態
講義
単位数
履修条件
「近現代美術論Ⅱ」を修得した者は、履修不可。
授業概要
到達目標
授業計画
履修上の留意点
準備学習
2.0
近現代の芸術表現の多様化は、世界観の多様化に呼応している。したがって近現代美術を深く理解するに
は、造形の専門的な問題を道徳論や認識論といった一般的な問題と関連させて考える必要がある。本講義で
は、主に20世紀後半に発表された芸術理論を手がかりに、芸術が提示する概念を一般的な観点から考察して
いく。
毎回、近現代芸術を考える上で重要なテクストを採りあげ、そこからキーとなる概念を端的に抽出し、講義の
テーマとする。
芸術理論とその対象である造形作品とを相互に関連させながらそのテーマを考察していく。
それぞれの理論を精読する方法ではなく、そこからひとつの問題を切り出してより一般的な視点に引き寄せて
考察することと、多読的な方法でテクスト相互の織りなす世界にアプローチすることの2つの方法から芸術理論
の理解を目指す。
近現代の芸術理論の概観を得ること。近現代美術を理解する上で必要な理論的な思考力を身につけること。
第1回 本講義の基本方針
第2回 H・ローゼンバーグと「出来事」の概念:道徳的な価値も、美学的な価値も持たない純粋な行為の価値
とは。
第3回 C・グリーンバーグにおける「平面」の概念:ありのままの平面とは異なる視覚的な平面とは。
第4回 M・フリードにおける「純粋視覚」の概念:実体無き視覚が開示する世界とは。
第5回 R・クラウスにおける「視覚的無意識」の概念:反転された純粋視覚、そこに見出される視覚のしくみと
は。
第6回 D・ジャッドにおける「物体」の概念:絵画でも彫刻でもない3次元の物体のあり方とは。
第7回 B・オドハティにおける「コンテクスト」の概念:作品とそれを取り巻く環境との関係とは。
第8回 R・セラにおける「場所」の概念:さまざまな意味の取り巻く都市で芸術の空間はいかに成立するのか。
第9回 R・スミッソンにおける「エントロピー」の概念:「崩壊」の原理にもとづいた芸術の「創造」方法とは。
第10回 M・フーコーにおける「タブロー」の概念:さまざまな表象が結びつき、認識を成立させる条件とは。
第11回 R・バルトにおける「プンクトゥム」の概念:表象自体が実在性を獲得する仕組みとは。
第12回 E・H・ゴンブリッチにおける「イリュージョン」の概念:絵具のシミや、棒きれといった物質が何かの表象
となる条件とは。
第13回 瀧口修造における「あいだ」の概念:西洋と日本、前衛と伝統、書くことと見ること、日本の前衛が見出
された場所とは。
第14回 針生一郎における「戦後」の概念:制度や世界観の根本的な崩壊体験としてあった敗戦。その美学的
可能性とは
わかりやすい講義を心がけるが、時に難解な問題をあつかうこともある。疑問点は講義後に積極的に質問し
に来て下さい。
事前に配布するテクストを読んでおくこと。
成績評価の方法
課題レポートで評価する。
テキスト
必要に応じて授業内で資料を配付する。
27
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋工芸史Ⅱ
科目名
西洋工芸史Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
北澤 洋子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋工芸史Ⅱ
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
土、ガラス、金属、繊維などの素材ごとに、数千年にわたって制作され伝えられてきた作品を展観する。人の
手の技の凄さを見てゆきたい。なかには、宝石細工とカットガラスのように異なる素材の技法が影響し合うこと
もある。手の技は、時間の経過とともに進化するものではないことも確認する。
到達目標
異素材間におきる技法の伝播、同時代の美術作品との結びつき、時代を飛び越えて伝わる形と技、といった
一様ではない工芸史の流れを理解する。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 焼き物の歴史(古代エジプトからロココまで)①
第 3 回 焼き物の歴史②
第 4 回 焼き物の歴史③
第 5 回 焼き物の歴史④
第 6 回 ガラスの歴史(古代メソポタミアからアールヌーヴォーまで)①
第 7 回 ガラスの歴史②
第 8 回 ガラスの歴史③
第 9 回 ガラスの歴史④
第10回 金属工芸の歴史
第11回 染織の歴史
第12回 室内装飾の歴史①
第13回 室内装飾の歴史②
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
教職課程履修の有無によらない。
授業内で予告をした上で計画を変更することがある。
準備学習
展覧会等の機会を捉えて、可能なら実物を見てほしい。
成績評価の方法
学期末にレポートを提出。
テキスト
参考文献は、授業中に紹介する。
作品名資料を配布する。
28
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 東洋美術各論Ⅲ-1
科目名
東洋美術各論Ⅲ-1
サブタイトル
インドネシア美術史
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
朴 亨國
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
東洋美術各論 Ⅲ-1(インドネシア美術史)
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
五世紀以降、東南アジアではインドの美的規範に従いながらも各民族の独創的な造形感覚を加味した作品が
多く制作されてきた。本授業では現地で撮影した写真を中心に、人体を理想化した仏像や神像をはじめ、説話
浮彫、装飾彫刻など、ヒンドゥー教と仏教に属する秀逸な彫刻を、それぞれの彫刻が配置されていた建築とと
もに紹介することによって、実に様々な美的感性を見てとることを目的とする。Ⅲ-1ではインドネシアを中心
に、ジャワ、スマトラ、マレー半島、バリの造形を紹介する。
到達目標
博物館や美術館に赴き、東南アジアの造形作品を多くみて理解すること。
授業計画
第1回 オリエンテーション:授業内容の確認
第2回 インドネシアの地形と文化
第3回 前期シュリーヴィジャヤの造形
第4回 マレー半島と海岸地域の7世紀遺跡と彫刻
第5回 中部ジャワの美術1(ディエン高原とゴドン・ソンゴ)
第6回 中部ジャワの美術2(チャンディ・ロロ・ジョングラン)
第7回 中部ジャワの美術3(チャンディ・ムンドゥット)
第8回 中部ジャワの美術4(ボロブドゥール)
第9回 中部ジャワの美術5(プランバナン地区の遺跡)
第10回 東部ジャワの美術1(仏教とヒンドゥー教との混淆)
第11回 東部ジャワの美術2(シンガサリ朝の美術)
第12回 東部ジャワの美術3(マジャパイト朝の美術)
第13回 後期シュリーヴィジャヤの造形
第14回 バリのヒンドゥー遺跡
第15回 バリの造形と信仰
履修上の留意点
「東洋美術史概説Ⅰ−1(インド美術史)」を履修した方が理解しやすいと思う。
東南アジアの歴史、哲学、地理などの一般的な概念を身につけておくこと。
準備学習
全集など、図書館にある東南アジア関連書籍の関連図版をみて、授業に参加すること。
成績評価の方法
出席、中間レポート、期末試験を総合的に評価する。
テキスト
特に定めないが、授業内容によって随時紹介する。
29
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅰ-2
科目名
日本美術各論Ⅰ-2
サブタイトル
仏教図像学
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
朴 亨國
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅰ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
インドで生まれた仏教美術、特に仏像は、飛鳥時代に日本に受容され、各時代の名匠がそれぞれに身命を打
ち込んで造作した優れた仏像が日本各地に多く残されている。その際に、各地における自然環境や気候、土
着信仰、文化などによって、仏像もその姿や性格を変えていく。
本授業においては、インドや東南アジア、中国、韓国の作品も比較しながら、日本に流布された主な仏像の図
像を尊像別に確認する。
授業概要
到達目標
美術館や寺院に赴き、仏像や仏画などの仏教に属する造形作品を多くみること。
授業計画
第1回 仏教図像学とは?
第2回 阿弥陀如来の性格
第3回 阿弥陀如来の造形Ⅰ
第4回 阿弥陀如来の造形Ⅱ
第5回 阿弥陀来迎の造形
第6回 薬師如来の性格
第7回 薬師如来の造形1
第8回 薬師如来の造形2
第9回 観音菩薩の性格
第10回 観音菩薩の造形Ⅰ(諸難救済の観音)
第11回 観音菩薩の造形Ⅱ(十一面観音・千手観音)
第12回 観音菩薩の造形Ⅲ(如意輪観音など)
第13回 明王の性格と造形
第14回 四天王の性格と造形
第15回 八部衆の性格と造形
履修上の留意点
後期の「東洋美術各論Ⅱ(仏教の思想と造形表現)」を履修した方が理解しやすいと思う。
仏教美術史の一般的な概念を身につけておくこと。
準備学習
全集など、図書館にある仏教関連書籍の関連図版をみて、授業に参加すること。
成績評価の方法
平常点とレポートを総合的に評価する。
テキスト
特に定めないが、発表内容によって随時紹介する。
30
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋工芸史Ⅰ
科目名
西洋工芸史Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
北澤 洋子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋工芸史Ⅰ
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
『工芸史』と『美術史』を分けている基準は何だろうか。はたしてそのような基準が在るのだろうか。例えば、素
材か、技法か、目的か。大きさだろうか。ガラス工芸を考えてみると、古代エジプトではすでにその技法は洗練
を極め、古代ローマの吹きガラス手法は現代まで行われている。中世にはモザイク壁画・ステンドガラスの描
材となり、空間を彩ったが、これは絵画の領域である。本講義では、従来の『工芸史』の枠組みを柔軟にとらえ
ながら、古代から近代までそれぞれの時代を特徴付ける工芸の分野を、他の造形領域と関係づけながら展観
していく。
到達目標
素材・技法、時代、地域によって異なる作品の特徴を理解する。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 古代エーゲ海美術の工芸
第 3 回 古代エジプトの工芸①
第 4 回 古代エジプトの工芸②
第 5 回 古代ギリシアの壷
第 6 回 古代ローマの工芸
第 7 回 中世の金工・ガラス工芸
第 8 回 中世の壁画装飾と彩色写本
第 9 回 ルネサンス期の工芸①
第10回 ルネサンス期の工芸②
第11回 ロココの工芸
第12回 アールヌーヴォー①
第13回 アールヌーヴォー②
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
教職課程履修の有無によらない。
準備学習
展覧会等の機会を捉えて、可能なら実物を見てほしい。
成績評価の方法
学期末にレポートを提出。
テキスト
参考文献は、授業中に紹介する。
作品名資料を配布する。
31
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術史概説Ⅲ-
1
科目名
日本美術史概説Ⅲ-1
サブタイトル
江戸時代の造形と社会
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
玉蟲 敏子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術史概説Ⅲ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
江戸時代(1603~1868)は長い平和と経済的な繁栄から、江戸・京都・大坂などの都市を中心に視覚文化が
隆盛し、現在につながる大衆的な造形が萌芽した時代である。本講義では、欧米で親しまれている日本美術
の代表格ともいえるこの時代の造形について、担い手の階級・制作の場・地域性・メディア・諸外国との関係・
ジャンルのあり方、などの切り口から、江戸の社会のなかに生きるその実像に迫る。前期は主に17世紀~18
世紀初めを扱う。
到達目標
授業計画
2.0
造形が単に作家に作られるばかりでなく、社会、時代、地域の変数により多種多彩な美を備えていくものでも
あることを認識する。
第1回 オリエンテーション:江戸時代美術史記述の系譜と価値観、都市の姿:洛中洛外図屏風と江戸図屏風
第2回 将軍をめぐる美術(1):二条城と狩野探幽
第3回 将軍をめぐる美術(2):江戸城と日光東照宮
第4回 宮廷・公家をめぐる美術(1):俵屋宗達・『隔蓂記』に現れた造形作家たち
第5回 宮廷・公家をめぐる美術(2):王朝趣味の普及…仁清と色絵陶器・歌仙絵
第6回 大名をめぐる美術(1):初音の調度と嫁入り道具
第7回 大名をめぐる美術(2):大名庭園とその趣向
第8回 町の造形(1):絵画の大衆化と浮世絵の発達――菱川師宣
第9回 町の造形(2):遊里・芝居の周辺
第10回 江戸の新メディア(1):錦絵の創始と春信・歌麿・写楽
第11回 江戸の新メディア(2):戯作絵本の世界・遊びのデザイン
第12回 京の艶隠者と東下り:尾形光琳・乾山
第13回 本阿弥家の東下り
第14回 まとめ
第15回 試験
履修上の留意点
前期・後期とも通年履修が望ましい。
スライドを毎回使用して個々の作品に親しんでもらう他、適宜パワーポイントを用いる。
準備学習
展覧会や博物館に足を運び、授業内で扱う作品の実際のスケールや色・かたちを理解するようにする。
成績評価の方法
前期末試験。出席は重視します。
テキスト
適宜教室内で配布または提示します。
参考文献(作品)等
『講座日本美術史』全6巻(東京大学出版会、2005年)
32
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術史概説Ⅲ-
2
科目名
日本美術史概説Ⅲ-2
サブタイトル
江戸時代の造形と社会
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
玉蟲 敏子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術史概説Ⅲ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
江戸時代(1603~1868)は長い平和と経済的な繁栄から、江戸・京都・大坂などの都市を中心に視覚文化が
隆盛し、現在につながる大衆的な造形が萌芽した時代である。本講義では、欧米で親しまれている日本美術
の代表格ともいえるこの時代の造形について、担い手の階級・制作の場・地域性・メディア・諸外国との関係・
ジャンルのあり方、などの切り口から、江戸の社会のなかに生きるその実像に迫る。後期は主に18世紀~19
世紀半ばを扱う。
造形が単に作家に作られるばかりでなく、社会、時代、地域の変数により多種多彩な美を備えていくものでも
あることを認識する。
第1回 オリエンテーション:江戸時代美術史記述の系譜と価値観をめぐる問題
第2回 明清文化の渡来(1):中国における文人趣味の大衆化と日本への流入・黄檗宗
第3回 明清文化の渡来(2):関西系文人画の勃興と池大雅・与謝蕪村
第4回 西洋文化の流入(1):銅版画・博物図譜
第5回 西欧文化の流入(2):秋田蘭画
第6回 近世画壇の成立(1):京派の成立と円山応挙
第7回 近世画壇の成立(2):伊藤若冲と曽我蕭白
第8回 近世画壇の成立(3):江戸派の成立と谷文晁・渡辺崋山
第9回 江戸前の王朝人:酒井抱一とその弟子の活動
第10回 町の造形(3):装身具
第11回 町の造形(4):都市の風詠――北斎と広重
第12回 明治への橋渡し:復古大和絵と復古唐絵
第13回 明治への橋渡し:江戸の仏画
第14回 まとめ
第15回 試験
授業概要
到達目標
授業計画
2.0
履修上の留意点
前期・後期とも通年履修が望ましい。
スライドを毎回使用して個々の作品に親しんでもらう他、適宜パワーポイントも用いる。
準備学習
授業内で扱う作品を展覧会や博物館に足を運び、実際のスケールや色・かたちを理解するように努力する。
成績評価の方法
後期末試験。出席は重視します。
テキスト
適宜教室内で配布または提示します。
参考文献(作品)等
『講座日本美術史』全6巻(東京大学出版会、2005年)
33
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅱ-1
科目名
日本美術各論Ⅱ-1
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
宮坂 直樹
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅱ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
日本書道史を時代別に分類し、その時代の書の特徴を解説する。前期は古墳・飛鳥・奈良時代から大概鎌
倉・室町時代とする。各時代とのつながり、他の芸術との係りを解き、中国の書との関係も講義する。特に日本
の金石文、写経、平安のかな文字にスポットを当てる。スライド、実物の軸や拓本などを鑑賞する。
到達目標
授業計画
2.0
書道史の流れをつかみ、中国書道との関係、日本独自の仮名文字の美的表現方法を学習し、近代から現代
書道を理解して欲しい。
第 1 回 オリエンテーション・授業内容の確認・テキスト紹介など
第 2 回 日本書道史概観-古墳・飛鳥・奈良から明治・大正・昭和現代まで
第 3 回 「古墳・飛鳥・奈良時代の書の流れ」時代概観-文字文化の始まり(Ⅰ)
第 4 回 「古墳・飛鳥・奈良時代の書の流れ」時代概観-文字文化の始まり(Ⅱ)
第 5 回 「古墳・飛鳥・奈良時代の書の流れ」時代概観-文字文化の始まり(Ⅲ)
第 6 回 仏教伝来と書
第 7 回 国家仏教と美術
第 8 回 「平安時代の書の流れ」時代概観-唐風文化への憧憬
(三筆と最澄) 平安前期
第 9 回 和様の発達と展開(三蹟と漢字) 平安後期
第 10 回 かなの確立(日本文字の誕生)
第11回 王朝がなの開花(三蹟とかな)(Ⅰ)
第12回 王朝がなの開花(三蹟とかな)(Ⅱ)
第13回 美術工芸と書(貴族の生活と書)
「鎌倉・室町時代の書の流れ」 時代概観-歌道と書体の合体(懐紙と歌人の書)
第14回 まとめ
第15回 試験
履修上の留意点
授業をしっかり聞き、ノートを取ること。書の作品を鑑賞する機会が少ないので、積極的に書道関係の美術館
等を見学し、レポートの提出を願う。前期・後期の通年履修を望む。
準備学習
資料は事前に配布するので予習すること。何よりも書道関係の美術館等で、古い時代の書道作品の実物を見
ること。
成績評価の方法
出席、試験を重視する。但し、美術館見学等のレポートも加味し、総合的に判断する。
34
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 日本美術各論Ⅱ-2
科目名
日本美術各論Ⅱ-2
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
宮坂 直樹
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
日本美術各論Ⅱ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
日本書道史を時代別に分類し、その時代の書の特徴を解説する。後期は前期に引き続き室町、安土桃山時
代から入るが、江戸時代を中心に、明治・大正・昭和そして現代へと進む。日本の印の歴史も解説する。
到達目標
授業計画
2.0
書道史の流れをつかみ、中国書道との関係、日本独自の仮名文字の美的表現方法を学習し、近代から現代
書道を理解して欲しい。
第 1 回 天皇と公家と書(流儀書道と宸翰様)
第 2 回 僧侶の書・墨蹟(精神の書)(Ⅰ)
第 3 回 僧侶の書・墨蹟(精神の書)(Ⅱ)
第 4 回 「安土桃山・江戸時代の書の流れ」 時代概観-茶道と書
(古筆趣味と古筆家)
第 5 回 江戸初期の個性派(寛永の三筆と烏丸光広)
第 6 回 江戸の墨跡
第 7 回 日本主義の人々(江戸の和様)
第 8 回 中国志向の人々(江戸の唐様)
第 9 回 詩・書・画の合奏(江戸の文人趣味)
第10回 町人と書(幕末の三筆)
第11回 「明治・大正・昭和時代の書の流れ」 時代概観-近代書道のあけぼの
第12回 芸術書道の出発
第13回 近代文人の書・機械文明と書
第14回 まとめ
第15回 試験
履修上の留意点
授業をしっかり聞き、ノートを取ること。書の作品を鑑賞する機会が少ないので、積極的に書道関係の美術館
等を見学し、レポートの提出を願う。前期を履修していると、日本書道史の全体像がつかみ易い。
準備学習
資料は事前に配布するので予習すること。何よりも書道関係の美術館等で、古い時代の書道作品の実物を見
ること。
成績評価の方法
出席、試験を重視する。但し、美術館見学等のレポートも加味し、総合的に判断する。
35
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋美術史概説Ⅵ-
1
科目名
西洋美術史概説Ⅵ-1
サブタイトル
20世紀初頭のアヴァンギャルド美術
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
田中 正之
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋美術史概説Ⅵ-1
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
木4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
20世紀初頭、ヨーロッパでは、フォーヴィスムやキュビスム、表現主義、未来派など、革新的な表現を追求する
様々なアヴァンギャルド美術の運動が展開した。本講義では、おもにそれらの運動や芸術家たちについて論
じ、主要な動向や芸術的理念を整理しつつ、作品をより深く理解していくための手がかりを探っていく。
到達目標
20世紀初頭の西洋美術の芸術家と作品について知識と理解を深める。
授業計画
2.0
第1回 20世紀初頭の前衛美術に関する総論
第2回 マティスとフォーヴの画家たち(1):マティスの初期作品とフォーヴの誕生
第3回 マティスとフォーヴの画家たち(2):フォーヴの展開(ドラン)
第4回 マティスとフォーヴの画家たち(4):フォーヴの展開(ヴラマンク)
第5回 マティスとフォーヴの画家たち(5):フォーヴ以後のマティス
第6回 ピカソ(1):初期作品からバラ色の時代
第7回 キュビスムの誕生:ピカソとブラック
第8回 キュビスム以降のピカソ
第9回 キュビスムの広がり:サロン・キュビストの画家たち
第10回 イタリア未来派(1):未来派宣言
第11回 イタリア未来派(2):未来派の表現
第12回 ドイツ表現主義(1):ブリュッケの画家たち
第13回 ドイツ表現主義(2):青騎士の画家たち
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
作品を理解する出発点は、作品をよく見ることである。国内で西洋美術の実作品を見る機会は少ないが、文献
等で図版をよく見て復習してほしい。
準備学習
授業前および授業後に、参考書において講義中に言及した作品をよく確認しておくこと。
成績評価の方法
定期試験80%、受講態度20%。
参考文献(作品)等
講義中に適宜紹介するが、重要な参考文献として以下のものをあげておく。
末永照和編『カラー版 20世紀の美術』美術出版社
H.H. アーナスン『現代美術の歴史』美術出版社
ニコス・スタンゴス『20世紀美術:フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで』PARCO出版
『世界美術大全集 第25巻 フォーヴィスムとエコール・ド・パリ』小学館
『世界美術大全集 第26巻 表現主義と社会派』小学館
『世界美術大全集 第28巻 キュビスムと抽象美術』小学館
36
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋美術史概説Ⅵ-
2
科目名
西洋美術史概説Ⅵ-2
サブタイトル
抽象芸術の誕生と展開
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
田中 正之
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋美術史概説Ⅵ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
20世紀の前半、ヨーロッパではそれまでにない新たな芸術表現として抽象美術が誕生し、発展した。本講義で
は、抽象美術の誕生と発展に大きな役割を果たした芸術家たち、とりわけカンディンスキー、モンドリアン、マ
レーヴィチについて論じ、抽象美術が担った枠割やその意義についての理解を深めていく。
到達目標
20世紀前半の西洋の抽象美術の芸術家と作品についての知識と理解を深める。
授業計画
2.0
第1回 20世紀前半の抽象美術に関する総論
第2回 カンディンスキー(1)
第3回 カンディンスキー(2)
第4回 カンディンスキー(3)
第5回 モンドリアンとデ・スティル(1):ドゥースブルフの抽象美術論
第6回 モンドリアンとデ・スティル(3):デ・スティルの展開
第7回 モンドリアンとデ・スティル(2):モンドリアンの抽象絵画
第8回 ロシア・アヴァンギャルド(1):ラリオーノフ、ゴンチャロワ
第9回 ロシア・アヴァンギャルド(2):マレーヴィチの初期作品
第10回 ロシア・アヴァンギャルド(3):マレーヴィチとシュプレマティスム
第11回 ロシア・アヴァンギャルド(4):構成主義(ロトチェンコなど)
第12回 ピカビアとクプカ
第13回 クレーとアルプ
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
作品を理解する出発点は、作品をよく見ることである。国内で西洋美術の実作品を見る機会は少ないが、文献
等で図版をよく見て復習してほしい。
準備学習
授業前および授業後に、参考書において講義中に言及した作品をよく確認しておくこと。
成績評価の方法
定期試験80%、受講態度20%。
参考文献(作品)等
講義中に適宜紹介するが、重要な参考文献として以下のものをあげておく。
末永照和編『カラー版 20世紀の美術』美術出版社
HH. アーナスン『現代美術の歴史』美術出版社
ニコス・スタンゴス『20世紀美術:フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで』PARCO出版
『世界美術大全集 第25巻 フォーヴィスムとエコール・ド・パリ』小学館
『世界美術大全集 第27巻 ダダとシュルレアリスム』小学館
『世界美術大全集 第28巻 キュビスムと抽象美術』小学館
37
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋建築史Ⅰ
科目名
西洋建築史Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
海老澤 模奈人
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋建築史ⅠA
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
金2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
古代ギリシアから中世までの西洋(ヨーロッパ)建築の歴史を概観します。建築は人類が生みだした最も大き
な文化遺産です。そのデザインの歩みは、さまざまな芸術・デザイン分野と関連し、広く歴史や思想にも通じて
います。同時に建築には、広大な内部空間を成立させるための構造的工夫や、人々の活動を満たすための機
能的工夫も込められており、建築を理解するためにはより専門的な見方も必要になります。本講義では、多く
の画像資料を用いて、建築のデザインや社会的機能の変遷を解説し、履修者に西洋建築の歴史と表現に関
する基本的な見方・考え方を習得してもらうことを目標とします。
授業概要
2.0
到達目標
・西洋建築の歴史的な流れを理解し、説明できる力を養う。
・西洋建築で試みられたデザインや計画の特徴・意義を理解し、説明できる力を養う。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 古代ギリシア建築(1):西洋建築の起源と古典主義の源泉
第3回 古代ギリシア建築(2):神殿建築と古代ギリシアの都市空間
第4回 古代ローマ建築(1):新しい構造・装飾の試みとその建築表現
第5回 古代ローマ建築(2):古代ローマの都市空間と多様なビルディングタイプ
第6回 初期キリスト教建築と教会堂というビルディングタイプ
第7回 ビザンチン建築
第8回 ロマネスク建築
第9回 修道院建築の成立と展開
第10回 ゴシック建築(1):大聖堂の構造・デザイン・空間
第11回 ゴシック建築(2):ゴシック様式の変容と地域性
第12回 中世都市
第13回 西洋建築イメージの伝播としての近代日本におけるキリスト教建築
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
「西洋建築史I」の後、「西洋建築史Ⅱ」を連続して履修することが望ましい。
準備学習
授業で言及した建築作品、建築家、都市、歴史的出来事について文献等で自ら調べ、理解を深めて、次の授
業に臨んでください。
成績評価の方法
出席および授業時のコメント、中間レポート、期末レポートをもとに総合的に評価する。
テキスト
なし
参考文献(作品)等
日本建築学会編『西洋建築史図集』彰国社
鈴木博之編『図説年表 西洋建築の様式』彰国社
陣内秀信他『図説 西洋建築史』彰国社
吉田鋼市『西洋建築史』森北出版
38
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋建築史Ⅱ
科目名
西洋建築史Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
海老澤 模奈人
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋建築史ⅡA
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
金2
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
近世ルネサンス以降、20世紀初頭までの西洋(ヨーロッパ)建築の歴史を概観します。建築は人類が生みだし
た最も大きな文化遺産です。そのデザインの歩みは、さまざまな芸術・デザイン分野と関連し、広く歴史や思想
にも通じています。同時に建築には、広大な内部空間を成立させるための構造的工夫や、人々の活動を満た
すための機能的工夫も込められており、建築を理解するためにはより専門的な見方も必要になります。本講
義では、多くの画像資料を用いて、建築のデザインや社会的機能の変遷を解説し、履修者に西洋建築の歴史
と表現に関する基本的な見方・考え方を習得してもらうことを目標とします。
到達目標
・西洋建築の歴史的な流れを理解し、説明できる力を養う。
・西洋建築で試みられたデザインや計画の特徴・意義を理解し、説明できる力を養う。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 近世建築(1):初期ルネサンスと古代の復興
第3回 近世建築(2):盛期ルネサンスからマニエリスムへ
第4回 近世建築(3):マニエリスムからバロックへ
第5回 近世建築(4):バロック建築:イタリアとフランス
第6回 近世建築(5):ドイツ、オーストリアのバロック、ロココ建築
第7回 近世の都市
第8回 新古典主義の建築
第9回 19世紀の建築(1):都市発展と歴史主義の建築造形
第10回 19世紀の建築(2):新しい技術・材料と建築の変容
第11回 19-20世紀転換期の建築(1):アール・ヌーヴォー
第12回 19-20世紀転換期の建築(2):世紀転換期ウィーンの建築
第13回 近代日本における西洋建築
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
「西洋建築史I」を履修しておくことが望ましい。
準備学習
授業で言及した建築作品、建築家、都市、歴史的出来事について文献等で自ら調べ、理解を深めて、次の授
業に臨んでください。
成績評価の方法
出席および授業時の小レポート、期末レポートをもとに総合的に評価する。
テキスト
なし
参考文献(作品)等
日本建築学会編『西洋建築史図集』彰国社
鈴木博之編『図説年表 西洋建築の様式』彰国社
陣内秀信他『図説 西洋建築史』彰国社
吉田鋼市『西洋建築史』森北出版
39
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋建築史Ⅰ
科目名
西洋建築史Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
海老澤 模奈人
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋建築史ⅠB
対象学年
1年,2年,3年,4年
前期 2016/04/11-2016/07/09
曜日・時限
金3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
古代ギリシアから中世までの西洋(ヨーロッパ)建築の歴史を概観します。建築は人類が生みだした最も大き
な文化遺産です。そのデザインの歩みは、さまざまな芸術・デザイン分野と関連し、広く歴史や思想にも通じて
います。同時に建築には、広大な内部空間を成立させるための構造的工夫や、人々の活動を満たすための機
能的工夫も込められており、建築を理解するためにはより専門的な見方も必要になります。本講義では、多く
の画像資料を用いて、建築のデザインや社会的機能の変遷を解説し、履修者に西洋建築の歴史と表現に関
する基本的な見方・考え方を習得してもらうことを目標とします。
授業概要
2.0
到達目標
・西洋建築の歴史的な流れを理解し、説明できる力を養う。
・西洋建築で試みられたデザインや計画の特徴・意義を理解し、説明できる力を養う。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 古代ギリシア建築(1):西洋建築の起源と古典主義の源泉
第3回 古代ギリシア建築(2):神殿建築と古代ギリシアの都市空間
第4回 古代ローマ建築(1):新しい構造・装飾の試みとその建築表現
第5回 古代ローマ建築(2):古代ローマの都市空間と多様なビルディングタイプ
第6回 初期キリスト教建築と教会堂というビルディングタイプ
第7回 ビザンチン建築
第8回 ロマネスク建築
第9回 修道院建築の成立と展開
第10回 ゴシック建築(1):大聖堂の構造・デザイン・空間
第11回 ゴシック建築(2):ゴシック様式の変容と地域性
第12回 中世都市
第13回 西洋建築イメージの伝播としての近代日本におけるキリスト教建築
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
「西洋建築史I」の後、「西洋建築史Ⅱ」を連続して履修することが望ましい。
準備学習
授業で言及した建築作品、建築家、都市、歴史的出来事について文献等で自ら調べ、理解を深めて、次の授
業に臨んでください。
成績評価の方法
出席および授業時のコメント、中間レポート、期末レポートをもとに総合的に評価する。
テキスト
なし
参考文献(作品)等
日本建築学会編『西洋建築史図集』彰国社
鈴木博之編『図説年表 西洋建築の様式』彰国社
陣内秀信他『図説 西洋建築史』彰国社
吉田鋼市『西洋建築史』森北出版
40
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 西洋建築史Ⅱ
科目名
西洋建築史Ⅱ
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
海老澤 模奈人
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
西洋建築史ⅡB
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
金3
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
授業概要
近世ルネサンス以降、20世紀初頭までの西洋(ヨーロッパ)建築の歴史を概観します。建築は人類が生みだし
た最も大きな文化遺産です。そのデザインの歩みは、さまざまな芸術・デザイン分野と関連し、広く歴史や思想
にも通じています。同時に建築には、広大な内部空間を成立させるための構造的工夫や、人々の活動を満た
すための機能的工夫も込められており、建築を理解するためにはより専門的な見方も必要になります。本講
義では、多くの画像資料を用いて、建築のデザインや社会的機能の変遷を解説し、履修者に西洋建築の歴史
と表現に関する基本的な見方・考え方を習得してもらうことを目標とします。
到達目標
・西洋建築の歴史的な流れを理解し、説明できる力を養う。
・西洋建築で試みられたデザインや計画の特徴・意義を理解し、説明できる力を養う。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 近世建築(1):初期ルネサンスと古代の復興
第3回 近世建築(2):盛期ルネサンスからマニエリスムへ
第4回 近世建築(3):マニエリスムからバロックへ
第5回 近世建築(4):バロック建築:イタリアとフランス
第6回 近世建築(5):ドイツ、オーストリアのバロック、ロココ建築
第7回 近世の都市
第8回 新古典主義の建築
第9回 19世紀の建築(1):都市発展と歴史主義の建築造形
第10回 19世紀の建築(2):新しい技術・材料と建築の変容
第11回 19-20世紀転換期の建築(1):アール・ヌーヴォー
第12回 19-20世紀転換期の建築(2):世紀転換期ウィーンの建築
第13回 近代日本における西洋建築
第14回 (休講した場合は補講を行う)
第15回 レポート提出
履修上の留意点
「西洋建築史I」を履修しておくことが望ましい。
準備学習
授業で言及した建築作品、建築家、都市、歴史的出来事について文献等で自ら調べ、理解を深めて、次の授
業に臨んでください。
成績評価の方法
出席および授業時の小レポート、期末レポートをもとに総合的に評価する。
テキスト
なし
参考文献(作品)等
日本建築学会編『西洋建築史図集』彰国社
鈴木博之編『図説年表 西洋建築の様式』彰国社
陣内秀信他『図説 西洋建築史』彰国社
吉田鋼市『西洋建築史』森北出版
41
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 文化総合科目 Ⅰ類 > 造形文化に関する科目 > 東洋美術史概説Ⅱ-
2
科目名
東洋美術史概説Ⅱ-2
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
造形文化・美学美術史
担当教員
田中 知佐子
分野
文化総合Ⅰ類
科目群
造形文化
開講期間
講義名
東洋美術史概説Ⅱ-2
対象学年
1年,2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
土4
授業形態
講義
単位数
履修条件
特になし
中国において道教は固有の宗教として、また儒教・仏教と並ぶ三大宗教として親しまれるが、日本ではあまり
知られていない。古代の神仙思想などをベースに、宗教教団として、また民間宗教として現在まで信仰されて
きた道教について、その発展の歴史と、特に仏教との関係、日本にもたらされた影響などを、美術を通じて概
観してみたい。
授業概要
2.0
到達目標
道教について知り、その宗教上の思想や儀礼がどのように造形として表現されたか考えたい。
授業計画
第1回 ガイダンス、道教とは
第2回 中国古代の死生観(1)
第3回 中国古代の死生観(2)
第4回 神仙思想と初期の仏教美術
第5回 石窟壁画と画像石
第6回 道教の成立と道教美術の誕生
第7回 宋~元時代の石窟と宮観壁画(1)
第8回 宋~元時代の石窟と宮観壁画(2)
第9回 日本に伝わった中国の神々(1)
第10回 日本に伝わった中国の神々(2)
第11回 明~清時代の様々な神像(1)
第12回 明~清時代の様々な神像(2)
第13回 まとめ1
第14回 まとめ2
第15回 試験
履修上の留意点
中国の美術を美術館・博物館などで実際に鑑賞する機会があるとよい。美術のほかにも、映画や文学、音楽
などを通じて中国の文化や歴史に触れてみて欲しい。
準備学習
中国の基礎的な歴史年表や地図などがあれば準備する。
成績評価の方法
課題によるレポートの提出を課す。出席も重視。
テキスト
参考文献(作品)等
特になし。そのつど資料を配布する。
◎参考文献(作品)等:
・窪徳忠『道教史(世界宗教史叢書9)』 山川出版社 1977年
・「道教の美術」展図録 読売新聞社・大阪市立美術館 2009年
・『アジア遊学133 道教美術の可能性』 勉誠出版 2010年
42
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > デザイン特別演習Ⅰ
2016年度シラバス > 造形学部 > 学科別科目 > 視覚伝達デザイン学科 > デザイン特別演習Ⅰ
科目名
デザイン特別演習Ⅰ
受講可能学科
造形学部・全学科(視覚伝達デザイン学科を除く)
担当研究室
視覚伝達デザイン学科
担当教員
後藤 吉郎
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
授業概要
到達目標
授業計画
講義名
デザイン特別演習Ⅰ(造Ⅱ)
対象学年
3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
月3
演習
単位数
2.0
学部3年生以上のみ、履修できる。受講者定員は30名までとする。
(視覚伝達デザイン学科は学科別Ⅱ類として開講)
「デザイン特別演習Ⅰ」は、デザイン・美術の分野、さらに他の学問領域におけるエキスパートを招き、日常の
学習の将来的な展望を切り開くてがかりを学習する科目である。
●授業は、講師への事前インタビューから、当日の司会進行、質問項目の準備、受講学生からの感想採集、
参考文献の紹介など当日の運営、さらに講義の記録をメディア化する作業まで、学生の主体的運営にまかさ
れる。
●ここでは人間に対する強い関心が、インタヴューをてがかりにしたビジュアルデザインを生み出すことになる
だろう。また、連続する特別講義に対する受講者の記録がその度に記述される必要があるだろう。これらは、
自発的な学習の面白さを満喫するてがかりを与えてくれるだろう。
●課題◎特別講義をてがかりにした各自のデザイン論を A43枚(1200字)にまとめて堤出せよ。
受講生には他学科の 3年、4年および大学院生の聴講を歓迎する。
取材と記事の構成を適切に編集できる能力を養う。 2013年度例
西妙子---ライター、編集者
藤田千織---東京国立博物館学芸員
木下小夜子---アニメーションプロデューサー
イ・ナレ---yahoo! Japan.,インタラクションデザイン・ディレクター
三森ゆりか---つくば言語技術教育研究所所長
森田裕美---Webプランニング・ディレクター
布目杉子---ソニークリエイティブデザイン、デザイナー
高橋玲子---株式会社タカラトミー社長室 共用品推進課
学生諸君には外部からお招きする講師に対する礼節を希望する。
※専任の指導による「クラスメートインタヴュー」が、これらの特別講義と並行して行われる。3年後期の重要な
時期に、受け身側ではなく能動的に他者を紹介し、同時に自分を見つめる機会をもって欲しいと考える。
履修上の留意点
準備学習
特になし
特になし
成績評価の方法
成績は「AERA」のフォーマットに「クラスメートインタヴュー」を記事としてまとめ、編集とデザインされた見開き
ページと、それぞれの講師担当となる準備委員による担当講師の講義をまとめた見開きページの提出によっ
て総合的に評価する。
素点が 100~ 80点は「優」、79~ 70点は「良」、69~ 60点は「可」。59点以下は「不可」で不合格。 43
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > イメージテクノロジー
2016年度シラバス > 造形学部 > 学科別科目 > 映像学科 > イメージテクノロジー
科目名
イメージテクノロジー
受講可能学科
造形学部・全学科(映像学科を除く)
担当研究室
映像学科
担当教員
三浦 均
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
講義名
イメージテクノロジー(造Ⅱ)
対象学年
2年,3年,4年
後期 2016/09/05-2016/12/17
曜日・時限
木2
授業形態
講義
単位数
履修条件
学部2年生以上、履修できる。受講者定員は150名までとする。(映像学科は学科別Ⅱ類として開講)
授業概要
映像になにができるのか、という問いかけは今も新しい。今世紀のメディア環境は20世紀以上に多様性を増し
ている。テレビは20世紀後半の映像メディアの代表であったが、かつてとは状況が一変している。インターネッ
トは確かに世界を変えたし、これからも変え続けるだろう。また、通信機能をもったゲーム端末や、携帯電話、
iPodをはじめとしたさまざまなガジェット(小さな機械)が身近にあふれる。監視カメラが都市の隅々にあり、小
型の映像モニターや投影装置も見慣れた景色の一部になっている。
この講義名称からは映像に関する技術の動向を紹介することが連想される。そのことを含みつつも、網羅的に
新技術を紹介する、ということが狙いではない。この講義の主眼は、技術動向を紹介しつつも、「映像」をキー
ワードに、さまざまな分野から講師を招き、現在進行形の試みをともに探っていくことにある。
20世紀を支えてきた信条のひとつに「技術によって人は幸福になれる」という考え方がある。未来への健全な
欲望を共有できていた時代の考え方だ。その措定はいまでも有効だろうか。
この講義ではそのことを否定も肯定もしない立場をとりたい。技術を開発するのは人間であり、消費するのも、
想像力を付加するのも人間である。その意味で、イメージのテクノロジーを学ぶことを通して、文化論的な視座
を獲得したい、というのがこの講義の狙いである。
到達目標
映像について、さまざまな角度から思考できる視点を獲得することを目標とする。
授業計画
講義は以下のいくつかの関心テーマによって組み立てられていく。
1. 物質の起源: 講義全体の問題提起。ブラックボックス的思考を批判し、モノの由来を、自然科学的に解
明する。
2. 20世紀という時代: 原子論が確立し、還元主義的世界の見方が席捲する。
3. 量子と情報: 「すべては情報からできている。」
4. 映像の奥行き
5. CMについて
6. ミュージッククリップについて
以上、前提講義。以下、後半はゲストとの対話を重視する。
7. 言葉と映像
8. 音楽と映像
9. 生命と映像
10. メディアと映像
11. オルタナティブメディア
ジャンルを横断するゲストを招き、対話を通して、これらのテーマが有機的にリンクしていくような構成を考えて
いる。なお、上記のテーマはゲスト講師の選択により変動することがある。しかしながら、「映像」をキーワード
にして我々の生きる世界について考える、という意味で一貫している。
履修上の留意点
じっくりと物事を考えることを好む受講生を期待したい。
準備学習
必要に応じて授業の中で指示。
成績評価の方法
レポート、出席、議論への参加。 およびレスポンスペーパーを課すことがある。
44
2.0
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 人体を描くa
科目名
人体を描くa
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通絵画
担当教員
大浦 一志、原 一史、伊藤 史、結城 康太朗
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
講義名
人体を描くa
対象学年
2年,3年,4年
2期 2016/05/16-2016/06/11
曜日・時限
月~土曜日(3,4限)
実技
単位数
2.0
定員25名(単位互換による早稲田大学生も履修可)
「人体を描くa」は、学科専攻、学年を問わず全学部生を対象に開設する造形総合Ⅱ類[選択必修・自由選択]
科目であるが、開設形態が午後の集中授業であるため、各学科ともに2学年以上での履修を原則とする。
この授業は、人体(ヌードモデル)と向き合い「自身のアートの可能性」を追求し、切磋琢磨する美の挑戦の場
です。
授業概要
各学科で絵画を専攻している日本画・油絵学科の学生や、1年次の共通絵画授業で手応えを感じた人、造形
を基礎から学びたい人、人体表現を更に追求したい人たちなど、全学に開かれた「人体(ヌードモデル)」を対
象とした授業です。学生は対象と向き合い、客観的で厳正な人物表現を追求したり、人間の内的世界や未知
性に迫る表現を模索する。
到達目標
絵画表現を通して、厳しく自己を見つめ、見ることや描くことの基本となる造形力を養う。
●開設期間
「人体を描くa」は、人体(ヌードモデル)を対象とした4週間(6~9授業週)の集中実技授業(午後)。
※モデルポーズは固定で、クロッキーやドローイングを取り入れた柔軟性のある授業展開を考えている。
[第1週~4週] 期間/4週間
授業計画
モチーフ 人体 (ヌードモデル)
課題/ 人体表現
描画材/ 鉛筆・クレヨン・パステル・墨・水彩・アクリル・油彩・その他
基底材/ 紙・段ボール・キャンバス・板・その他
表現方法/ 鉛筆・クレヨン・パステル・油彩・水彩表現、ミクストメディアなど(自由)
課題数/ 作品1点以上、クロッキー30枚(厳選)
講評日/ 授業最終日の6月11日(土)
※講評は、人体を描くa,b担当教員4名で行う。
履修上の留意点
この授業の単位認定の条件は、以下とする。
・作品、課題の提出。
・オリエンテーションおよび講評日を含む、授業日数の2/3以上の出席を必須条件とする。1/3(授業日数)以上
の欠席は評価対象外とする。
準備学習
日々、手と頭を動かし、日常に見えるものを観察し思索する。又、美術に関わる基礎的な知識を深める。
成績評価の方法
制作行程、作品の両方を担当教員を中心に評価する。
テキスト
詳細はオリエンテーションで説明する。
参考作品展示室(第5工房201A)
45
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 人体を描くb
科目名
人体を描くb
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通絵画
担当教員
大浦 一志、原 一史、伊藤 史、結城 康太朗
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
講義名
人体を描くb
対象学年
2年,3年,4年
3期 2016/06/13-2016/07/09
曜日・時限
月~土曜日(3,4限)
授業形態
実技
単位数
履修条件
定員25名(単位互換による早稲田大学生も履修可)
「人体を描くb」は、学科専攻、学年を問わず全学部生を対象に開設する造形総合Ⅱ類[選択必修・自由選択]
科目であるが、開設形態が午後の集中授業であるため、各学科ともに2学年以上での履修を原則とする。
2.0
この授業は、人体(ヌードモデル)と向き合い「自身のアートの可能性」を追求し、切磋琢磨する美の挑戦の場
です。
授業概要
各学科で絵画を専攻している日本画・油絵学科の学生や、1年次の共通絵画授業で手応えを感じた人、造形
を基礎から学びたい人、人体表現を更に追求したい人たちなど、全学に開かれた「人体(ヌードモデル)」を対
象とした授業です。学生は対象と向き合い、客観的で厳正な人物表現を追求したり、人間の内的世界や未知
性に迫る表現を模索する。
到達目標
絵画表現を通して、厳しく自己を見つめ、見ることや描くことの基本となる造形力を養う。
●開設期間
「人体を描くb」は、人体(ヌードモデル)を対象とした4週間(10~13授業週)の集中実技授業。(午後)
※モデルポーズは固定で、クロッキーやドローイングを取り入れた柔軟性のある授業展開を考えている。
[第1週~4週] 期間/4週間
授業計画
モチーフ/ 人体 (ヌードモデル)
課題/ 人体表現
描画材/ 鉛筆・クレヨン・パステル・墨・水彩・アクリル・油彩・その他
基底材/ 紙・段ボール・キャンバス・板・その他
表現方法/ 鉛筆・クレヨン・パステル・油彩・水彩表現、ミクストメディアなど(自由)
課題数/ 作品1点以上、クロッキー30枚(厳選)
講評日/ 授業最終日の7月9日(土)
※講評は、人体を描くa,b担当教員4名で行う。
履修上の留意点
この授業の単位認定の条件は、以下とする。
・作品、課題の提出。
・オリエンテーションおよび講評日を含む、授業日数の2/3以上の出席を必須条件とする。1/3(授業日数)以上
の欠席は評価対象外とする。
準備学習
日々、手と頭を動かし、日常に見える物を観察し、美術に関わる基礎的な知識を深める。
成績評価の方法
制作行程、作品の両方を担当教員を中心に評価する。
テキスト
詳細はオリエンテーションで説明する。
参考作品展示室(第5工房201A)
46
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 人体を描くc
科目名
人体を描くc
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通絵画
担当教員
大浦 一志、今井 俊介
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
講義名
人体を描くc
対象学年
1年,2年,3年,4年
6.7期 2016/11/07-2016/12/17
曜日・時限
火・木・土曜日(3,4限)
授業形態
実技
単位数
履修条件
定員15名(単位互換による早稲田大学生も履修可)
開設形態は午後の曜日制(週3日、火・木・土)の授業である。
2.0
この授業は、人体(ヌードモデル)と向き合い「自身のアートの可能性」を追求し、切磋琢磨する美の挑戦の場
です。
授業概要
各学科で絵画を専攻している日本画・油絵学科の学生や、1年次の共通絵画授業で手応えを感じた人、造形
を基礎から学びたい人、人体表現を更に追求したい人たちなど、全学に開かれた「人体(ヌードモデル)」を対
象とした授業です。学生は対象と向き合い、客観的で厳正な人物表現を追求したり、人間の内的世界や未知
性に迫る表現を模索する。
到達目標
絵画表現を通して、厳しく自己を見つめ、見ることや描くことの基本となる造形力を養う。
●開設期間
「人体を描くc」は、人体(ヌードモデル)を対象に6週間(23~28授業週)の曜日制(週3日、火・木・土)の授業。
※モデルポーズは固定で、クロッキーやドローイングを取り入れた柔軟性のある授業を展開。
[第1週~6週] 期間/6週間
授業計画
モチーフ/ 人体 (ヌードモデル)
課題/ 人体表現
描画材/ 鉛筆・クレヨン・パステル・墨・水彩・アクリル・油彩・その他
基底材/ 紙・段ボール・キャンバス・板・その他
表現方法/ 鉛筆・クレヨン・パステル・油彩・水彩表現、ミクストメディアなど(自由)
課題数/ 作品1点以上、クロッキー30枚(厳選)
講評日/ 授業最終日の12月17日(土)
履修上の留意点
この授業の単位認定の条件は、以下とする。
・作品、課題の提出。
・オリエンテーションおよび講評日を含む、授業日数の5/6以上の出席を必須条件とする。1/6(授業日数)以上
の欠席は評価対象外とする。
準備学習
日々、手と頭を動かし、日常に見える物を観察し、美術に関わる基礎的な知識を深める。
成績評価の方法
制作行程、作品の両方を担当教員を中心に評価する。
テキスト
詳細はオリエンテーションで説明する。
参考作品展示室(第5工房201A)
47
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > デッサン基礎
科目名
デッサン基礎
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通絵画
担当教員
山本 靖久、一色 映理子
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
授業概要
到達目標
講義名
デッサン基礎
対象学年
1年,2年,3年,4年
6.7期 2016/11/07-2016/12/17
曜日・時限
火・木・土曜日(3,4限)
実技
単位数
2.0
定員20名(単位互換による早稲田大学生も履修可)
開設形態は午後の曜日制(週3日、火・木・土)の授業である。
デッサン基礎は、デッサンの実技経験が少ない学生及びデッサン力の向上を目指す学生を対象に開設したも
のです。絵コンテやデザインのラフスケッチなどを描けるようになりたい、また絵画における描写力をアップした
い学生など造形する者に必要不可欠なデッサン力の強化を目的としています。授業では観察に基づいた物の
見方、形の捉え方、遠近法、明暗法などを、主に鉛筆によるデッサンを通して実習し各々の修得レベルに合わ
せて段階的に身につけて行きます。モチーフは段階に応じた学生の主体的な選択制とし、石膏幾何形体から
始まり果物や野菜、工業製品を組み合わせたものなど随時展開します。
デッサンの表現を通して、厳しく自己を見つめ、見ることや描くことの基本となる造形力を養う。
●開設期間
「デッサン基礎」は、修得レベルに合わせたモチーフを対象に6週間(23~28授業週)の曜日制(週3日、火・
木・土)の授業。
授業計画
[第1~6週] 期間/6週間
モチーフ/ 石膏幾何形体や果物・野菜など
描画材/ 鉛筆他
基底材/ B3画用紙他
表現方法/ 鉛筆デッサン他
課題数/ 修得レベルに応じて決定する
講評日/ 授業最終日の12月17日(土)
履修上の留意点
この授業の単位認定の条件は、以下とする。
・作品、課題の提出。
・オリエンテーションおよび講評日を含む、授業日数の5/6以上の出席を必須条件とする。1/6(授業日数)以上
の欠席は評価対象外とする。
準備学習
日々、手と頭を動かし、日常に見える物を観察し、美術に関わる基礎的な知識を深める。日頃からデッサンを
行ない、対象に対する観察力を身につけておく。
成績評価の方法
制作行程、作品の両方により担当教員が評価する。
テキスト
詳細はオリエンテーションで説明する。
参考作品展示室(第5工房201A)
48
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻k
科目名
彫刻k
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通彫塑
担当教員
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
講義名
彫刻k
対象学年
3年,4年
4.5期 2016/09/05-2016/10/22
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
授業形態
実技
単位数
履修条件
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は10名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以内)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
2.0
素材:自然石(安山岩)約2切(2サイ/約30×30×60cm)程度
モチーフ:人体モデル(頭部)
授業概要
「石彫」の歴史は古く、現在使われている石彫工具の大半が出そろった古典古代を遙かに越えてさかのぼる
ことが出来ます。多くの遺跡や過去の作例からも判る通り、石は彫刻素材として他の材料と比較できないほど
堅牢で、有に数千年の歳月を越えてその形状を保つことが可能です。また、石彫の制作過程には、人と物との
原初的な関わりが色濃く残っており、今日でも多くの人々を素朴な魅力に惹きつけ、塑造、木彫、金属造形と
並んで、彫刻領域のスタンダードの一つに数えられています。
一方、現代の美術では、人工材料を含め、ありとあらゆるものが美術表現の素材としてはじめから容認さ
れ、日曜大工的仕事(素人仕事)による表現活動も全盛です。そういった状況においては、「石彫」は他の素材
に比べ、まず基本的な技術修得や経験の裏付けが必要とされる点を含め、正負両面から見直されるべき制作
領域でもあります。
この授業は、大きな自然石から各自が材料を割り出し素材製作そのものから始めます。モチーフは人物モデ
ル頭部とし、その観察を通し石彫制作を行います。
材料作りから始めるこの授業では、石彫の技術を糸口として、石という堅牢な素材に触れるとともに、「素材
と技法」の関わりという制作に根元的に発生する諸要素をも見つめ直して欲しいと考えます。本実習では、素
朴に「一度石を彫ってみたい」という学生も受け入れます。少々持久力を要する最も古い素材と技法に、様々
な視点で積極的に取り組んで下さい。(戸田裕介)
※観察対象となるモチーフおよび、テーマに関する詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
履修上の留意点
第 1 週 前提講義 授業主旨の確認
石の選定
石素材の基本知識を軸に、制作プロセスの確認と作品の方向づけを行います
石彫工具の製作(石頭=ハンマー、コヤスケの柄作り等)
人物モデルをクロッキー、デッサンなどを通して観察(~7週目まで適時継続)
底だし(墨入れ/目通し/コヤスケ、鑿の使用方法説明)
石工手工具、トンボ、ビシャン、両刃などの使用方法説明
第 2 週~第 6 週 鉄(炭素鋼/S45C)による、石工具の火造り(鍛造による石ノミの
製作)を行います
鉄の鍛錬、成形、焼き入れ、焼き鈍し、焼き戻し等の技術指導
作品制作状況に応じた指導を随時行います
/石頭=ハンマー、コヤスケの焼き入れ技術指導
第 7 週 講評・採点
○彫刻学科2年生「彫刻F/実材実習」の石彫選択学生と混成クラスを予定
○使用素材:自然石(安山岩)を予定
○制作教室:石彫場(全学共通工房)と共通彫塑野外実習場(11号館南)
○石材及び、石彫用具は研究室で一括発注します(各自負担金額23,000円程度)
○持参物(道具):素描用具、スケッチブック(A3判以上)、朱墨、墨汁、筆2本、作業用革手袋、軍手、ゴーグル
(購入費は自己負担です。金額は各自の購入先によって変わります。)
※授業初日より、必ず作業服・作業靴(安全靴が望ましい)を着用してください
準備学習
特になし
成績評価の方法
完成作品と制作プロセス両方を、担当する全教員で評価します。
テキスト
必要に応じて、各自の制作に必要な資料を研究室より配布します。
49
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻m
科目名
彫刻m
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通彫塑
担当教員
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
授業概要
講義名
彫刻m
対象学年
3年,4年
4.5期 2016/09/05-2016/10/22
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
実技
単位数
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は8名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以内)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
素材:テラコッタ
モチーフ:人体モデル(頭部)
テラコッタは、彫刻・工芸の素材や、技法のなかで最も古い歴史をもつものの一つです。テラコッタとはイタリ
ア語の「焼いた(cotta)土(terra)」に由来し、粘土で造形したものを約700~1,000℃の高熱で焼成(素焼き)した
ものをいいます。古代日本での縄文土器や埴輪を筆頭に、中国の兵馬俑、西洋では古代ギリシア・エトルスク
美術や15~16世紀イタリアのルネッサンス彫刻における重要な位置を担ってきました。
数あるテラコッタの技術のうち、今回は「じか作り~くりぬき」による実習を行います。「じか作り~くりぬき」は
型取り技法と比べ、粘土でのダイナミックな造形がダイレクトに完成へと伝わる点に優れています。また塑造に
充実した時間を当てられることから、「立体による素描」をじっくりと経験することができます。
今回の制作の核は、モデルの観察にあります。頭部モデルは、彫刻の大事な要素が集約されている対象で
す。生きた人物を真に捉えるために、「見ること」「感じること」「つくること」を繰り返し行うことが求められます。
工程を通じて、物事への洞察力を深めるきっかけとなることを期待します。
実際の授業では、前半は原型制作としてテラコッタ用の粘土を使い人物モデル(女性頭部)を対象に塑造を
行います。後半でくりぬき作業、乾燥、窯入れ、焼成(800℃)、着色仕上げを行い完成させます。(松本隆)
※観察対象となるモチーフおよび、テーマに関する詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
履修上の留意点
2.0
第1週 前提講義
クロッキー (~7週目まで適時継続)
制作への導入
テラコッタ粘土による制作開始
第2週 制作
第3週 制作
第4週 制作
第5週 内刳(ぐ)り
第6週 乾燥 窯入れ 焼成
第7週 仕上げ 講評・採点
○使用素材 テラコッタ
○制作教室 11A号館
○材料、用具等は研究室で一括購入します。(各自負担金額6,000円程度)
○持参物(道具):しゅろ縄、切り出しナイフ(左記の物は、学内の世界堂で購入可)、
スケッチブック(A3版以上)、素描用具、
木綿地のぼろ布(粘土の乾燥を防ぐ為。大きさ:バスタオル大)
(購入費は自己負担です。金額は各自の購入先によって変わります。)
※授業初日より、必ず作業服・作業靴(安全靴が望ましい)を着用して下さい。
準備学習
特に無し
成績評価の方法
完成作品と制作プロセス両方を、担当する全教員で評価します。
テキスト
必要に応じて、各自の制作に必要な資料を研究室より配布します。
50
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻n
科目名
彫刻n
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通彫塑
担当教員
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
講義名
彫刻n
対象学年
3年,4年
4.5期 2016/09/05-2016/10/22
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
実技
単位数
2.0
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は5名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以内)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
素材:木材
テーマ:水の形体
水は、その状況や条件によって形を変え、一瞬たりとも同じ形を留めることはありません。その定まらない水
の形をどのように捉えるかということが、この課題の主なテーマです。
授業概要
この課題では、おそらく、じっくりと観察しながらその形を写し取ろうとする行為は、ほとんど通用しません。な
らば、どのような方法が有効でしょうか。
・人為的に作り出した水しぶきや渦などを観察しながら、即興的に捉えたクロッキーを繰り返すことが有効
か。
・水のある風景や背景から水の形を捉えてみるのが有効か。
・水に対するイメージを深く掘り下げ、展開させていくことが有効か。
・科学的なアプローチから、水の性質を考えていくことが有効か。
など、定まらない水の形を捉えるため、あらゆる方法を試みてください。
最初の10日間程度、クロッキーやアイデアスケッチ、粘土(テラコッタ)によるマケット制作(複数)のための時
間を設けます。その間に、自分が作ろうとしている形やイメージを明確にしていってください。
本制作に使用する素材は木材としますが、寄木造(※)という方法もとれるので、元の木材の形に捉われず、
自由にアイデアを考えてみてましょう。(村井一貴)
※寄木造:木材をいくつかのパーツに分割し再構成する方法。その他に、木材をそのままの状態で彫り進める
丸彫り(一木造)という方法があり、どちらの方法をとってもかまいません。
※詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
第 1 週 前提講義 研究室の教育方針・課題内容・主旨の説明
授業に必要な道具・材料の解説および作業上の諸注意
第 2 週 マケット制作
第 3~6 週 制作
第 7 週 講評・採点
履修上の留意点
○使用素材:木材
○制作教室:11号館
○持参物(道具):平のみ(2~2.5㎝幅)、軍手、素描用具、スケッチブック(A3以上)、朱墨、墨汁、筆2本
(購入費は自己負担です。金額は各自の購入先によって変わります。)
※持参物は前提講義までに各自用意(学内、世界堂でも購入可能)
※鋸は研究室で用意します
※授業初日より、必ず作業着•作業靴(安全靴が望ましい)を着用してください
※道具代とは別に、材料費に7,000円程度かかります
準備学習
特になし
成績評価の方法
複数の完成作品とそれぞれの制作プロセスについて、担当する全教員で評価します。
テキスト
必要に応じて、各自の制作に必要な資料を研究室より配布します。
51
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻p
科目名
彫刻p
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通彫塑
担当教員
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
講義名
彫刻p
対象学年
3年,4年
6.7期 2016/11/07-2016/12/17
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
実技
単位数
2.0
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は5名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以内)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
素材:木材丸太
モチーフ:人体モデル(頭部)
木材丸太を素材として人体モデルの頭部を制作します。
授業概要
モチーフは人体モデルの頭部です。制作中は身体を使い動き回り、上下左右から後頭部や頭頂部、耳の付
け根、顎の下などもしつこく観察してデッサンを沢山描いて下さい。
一見、見慣れているモチーフですが、日常生活では無意識に見ていた頭部というものの認識とは異なり、左右
非対称だったり、驚くほど強いかたちや動きを持っていたりという新たなかたちの発見が出来るでしょう。
紙にデッサンを繰り返すことで、人体の構造を理解し、かたちを自分の中に取り込みます。木材の繊維の方
向を意識して、直接墨でデッサンを入れ、鋸を使って切断します。鋸での切断には、かなりの繊維の抵抗があ
るので、大変な労力が必要となります。
また、切断した木材をドリルやダボを使用した接合、接着して再構成することで、より自由にかたちを動かす
事が出来ます。鋸を使い大きな面、のみを使い小さな面の構築を追いかけ、モチーフを立体として直接捉えて
制作して下さい。
丸太は自然の強い力と存在感を持った素材です。モチーフから触発されるかたちの魅力を自分自身で受け
止め、素材に積極的に働きかけない限り、素材の力に負けてかたちをつくることが出来ません。素材とモチー
フと自分という三つの関係の中で、試行錯誤を繰り返して制作することが大切です。
この授業では、以上の体験と共に「木彫」に関する基本的な技術を修得します。(櫻井かえで)
※観察対象となるモチーフおよび、テーマに関する詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
履修上の留意点
第 1 週 前提講義 研究室の教育方針・課題内容・主旨の説明
授業に必要な道具・材料の解説および作業上の諸注意
第 2 週 木材接着の説明
第 3 週 中間講評・採点/ノミ研ぎ(丸ノミ・平ノミなど)の説明
第 4 週 中間講義
第 5 週 (第2週~第5週については、制作の進度に応じて、日程の変更があります)
第 6 週 講評・採点
○彫刻学科2年生「彫刻G/実材実習」の木彫選択学生と混成クラスを予定
○使用素材:木材丸太
○制作教室:11号館
○木材及び、木彫用具は研究室で一括購入します。(各自負担金額23,000円程度)
○持参物:素描用具、スケッチブック(A3判以上)、朱墨、墨汁、筆2本、軍手
(購入費は自己負担です。金額は各自の購入先によって変わります。)
※授業初日より、必ず作業服•作業靴(安全靴が望ましい)を着用してください
準備学習
特になし
成績評価の方法
完成作品と制作プロセス両方を、担当する全教員で評価します。
テキスト
進度に応じて、各自の制作に必要な資料を研究室より配付します。
52
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻q
科目名
彫刻q
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通彫塑
担当教員
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
授業形態
履修条件
講義名
彫刻q
対象学年
3年,4年
6.7期 2016/11/07-2016/12/17
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
実技
単位数
2.0
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は5名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以内)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
素材:ブロンズ
モチーフ:人体モデル(マスク)
この授業では、数ある鋳造技術の中の、「失蝋鋳造法(ロストワックス鋳造法)」による実習を行います。
ブロンズ鋳造は、様々な制作工程を経て、形にしていく特徴があります。例えば今回は、粘土での原型制
作、石膏型取り、蝋原型制作、鋳型制作、鋳型焼成、鋳込み、溶接、象眼、色上げ(錆付け)などです。
モチーフは、人体モデルのマスクです。粘土で女性モデルの頭部を制作した後、マスク部分(顔面部任意の
位置)を型取りし、ブロンズに置き換えます。
授業概要
はじめは粘土での制作です。様々な方向から対象物を観察し、徹底的に形を追いかけてください。
その後マスク部分の石膏型取りをし、蝋原型制作を行います。ここで、素材が粘土から蝋へと置き換わりま
す。もう一度対象物をよく観察し、蝋原型を完成させて下さい。
それから、鋳型制作、鋳型焼成をした後、鋳込みを行い、最後にブロンズの修正、色上げを行います。
素材は、粘土から蝋、そしてブロンズへと変化します。それぞれの特徴や扱い方は全く異なります。素材が変
わることによる見え方の変化や、扱い方の違いを体験して下さい。たくさんの工程に追われるだけにならない
ように、それぞれの素材とじっくり向き合いましょう。(諸貫きよ恵)
※観察対象となるモチーフおよび、テーマに関する詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
履修上の留意点
第 1 週 前提講義 授業主旨の確認
「ブロンズ鋳造/失蝋法」の概説
プロセスの確認と技法修得上の注意点説明と方向づけ
水粘土による原型制作
第 2 週 石膏による雌型制作と蝋原型制作
第 3 週 蝋型へのこうがい、湯道、湯口、上がりなどの取り付け
第 4 週 石膏による蝋型埋没
第 5 週 窯入れ/焼成/窯だし/鋳込み
湯道切断、中子取り出し
第 6 週 象嵌などタガネによる表面仕上げ、色上げ=錆着け(色上げは希望者のみ)
講評・採点
○使用素材:ブロンズ(CAC406)を予定
○制作教室:共通彫塑鋳造工房と11号館
○ブロンズなどの、ロストワックス法に関わる材料は研究室で一括購入します。
(各自負担金額15,000円程度)
○授業は、第28授業週を区切りとし、作品は持ち帰ることとします。
○持参物(道具):スケッチブック(A3判以上)、素描用具、軍手(作業用革手袋)
(購入費は自己負担です。金額は各自の購入先によって変わります。)
※授業初日より、必ず作業服•作業靴(安全靴が望ましい)を着用してください。
準備学習
特になし
成績評価の方法
完成作品と制作プロセス両方を、担当する全教員で評価します。
テキスト
必要に応じて、研究室より配布します。
53
タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻r
科目名
彫刻r
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通彫塑
担当教員
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
講義名
彫刻r
対象学年
3年,4年
6.7期 2016/11/07-2016/12/17
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
授業形態
実技
単位数
履修条件
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は5名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以上)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
2.0
素材:素描
モチーフ:人体モデル(ヌード全身)
当研究室は「彫刻」の授業を担当している研究室です。その研究室が素描すなわちデッサンの授業を開設することに戸惑いを覚える人もいるかもしれません。しか
し、素描が絵画・彫刻など造形美術全般に通底するものであることを思えば、何ら不思議なことではありません。
授業概要
人体デッサンはそもそも西欧の美術教育方法として確立したものです。しかし美術のありかたが大きく異なる現代においても、相変わらず人体デッサンが描き続けら
れているのには、それなりに理由があるのです。
我々の内には、同種の生き物である人に対する強い関心があります。そしてまた、人は誕生以来ほぼ毎日人間に接して生活しています。強い関心を持つものや身
近な存在が対象となった時、我々は他の物に対する時よりも、その形態に対し強いこだわりを持つものです。つまり、それだけその対象に対する理解や認識が深くな
るということです。風景や静物を描く時、画面構成のために物の位置を少し変えたりしませんか。しかし、人物の場合はどうでしょう。風景や静物に比べ、人のかたちを
恣意的に変えることに抵抗はありませんか。そして、描かれたかたちが不自然な時には、誰にでもすぐ判ります。それほどにシビアな眼で見られることから、人体デッ
サンはかたちを把えるトレーニングに適しているということなのです。「人物は難しい」といわれ、美大のカリキュラムでも人体が上級クラスに位置づけられているのは、
人体の形態は他のものよりも複雑で難しい、と考えられているからではないでしょうか。
衣服を脱いだ人体は、対象としての色彩がモノクロームに近くなり、諧調や形態の把握に適しています。そして、衣服をまとっている人物に比べ、人体各部の構造や
バランスなどが観察し易くなるとともに、服装から生じるモデルの社会的属性が払拭され、肉体の持つ「物」としての存在感が強くなります。ですから純粋にかたちを追
求するには好都合なのです。
しかし、何よりも大きな理由は、人体には造形のエッセンスが詰まっているからなのです。先ほども述べましたが、裸になれば人としての社会的存在感は薄れ、生物
というレベルに近い存在となります。それはまた自然物に近くなるということです。裸の人体は自然物的存在、いわば自然の造形物といってもよいでしょう。年齢による
変化や長年の生活習慣などによる人体の変形もすべて時間のもたらす自然の造形なのです。
人体を素描するということは、人体を通して自然を観察し、自然の生み出した造形を学んでいるのです。造形は人間が作り出すものですから「自然の生み出した造
形」というのはおかしいと思うかもしれません。しかし、造形の摂理は自然界の摂理と無関係ではありません。都会に住んでいても田舎に住んでいても、衣服を着てい
ても裸になっても、人間は自然界の一存在なのです。ですから自然界の一存在である人間が生み出す造形は自然界の摂理や秩序と無関係ではないのです。
例えば旧石器時代の人類が残した洞窟絵画の造形や、今なお世界中に見ることが出来る異なる文化、宗教のもとに遺されて来た造形に、我々が感応するのはどう
してでしょうか。地域や時代を超えて共感出来るということは、時代や地域といった生活環境が変わろうとも、変わることのなかった人間の内に宿る感性の遺伝子によ
るものなのではないか。旧石器時代の人類から今日の我々までと、その遺伝子は人類の内に宿り続けているのではないだろうか。そして、それらを生み出した人類の
存在そのものが自然なのであり、自然の摂理と造形の摂理は人間の内で繋がっているのではないか、と私は考えています。また、このように考えなければ旧石器時
代をはじめとする世界中に遺されている造形の質の高さを説明出来ないのです。
ですから裸の人間をデッサンするということは、単に絵の技術ではありません。観察し、思考する術(すべ)なのです。人体デッサンは造形への深い考察の端緒なの
です。
この授業は、「 いつでも誰でも人体デッサンをすることが出来る環境づくり」を目的に開設されたものです。残念ながら現在の本学では、誰でも自由に人体デッサン
が出来る環境がありません。この授業では今までにデッサンをやったことのない人も、数多くの人体デッサンを描いて来た人も、デッサンのキャリアには関係なく受講
して欲しいと思います。
初心者には鉛筆の持ち方やデッサンする姿勢から指導しますが、この授業で一番大切なことは生きたモデルを前にして生き生きと描くことです。言うのは易しいので
すが、このことは大変難しいことです。モデルの姿やプロポーションが少々崩れても構いません、どんどん描くことです。数多く描けば、かたちは自然に捉えられるよう
になります。まずは始めて下さい。(脇谷徹)
※観察対象となるモチーフおよび、テーマに関する詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
履修上の留意点
第 1 週 前提講義(授業ガイダンス/教室ほか機器備品使用ガイダンス)
初学者(授業日初日に、自己申告してください)対象には、素描用具と描画素材の基本的な使い方
を解説します。
経験豊富な学生は、初日から、自分のペースで素描を開始して下さい。(具体的な目標を設定しま
しょう)
各自の目標・目的にそって素描を続けてください
第 1-6 週 実技(繰り返し対象を描きましょう)
第 6 週 講評・採点
この授業は、素描の授業ですが、素描を中心に、塑造や絵画制作をする学生の受講も可能です。
○制作教室:11号館
○持参物(道具):素描用具(鉛筆、木炭、コンテ、パステル、消し具/練りゴム・消しゴム・パン等)、切削用具
(カッターナイフ、切り出しナイフ、肥後守等)、筆、水溶性絵具、墨液、パレット、筆洗バケツ等と、紙、スケッチ
ブック、布、板などは、各自で購入してください。(その他の持参物は授業開始前に連絡します)
※簡易イーゼル、描画用下敷きパネル(最大B1判)は、共通彫塑研究室で用意します。
※持参物は前提講義までに各自用意(大学構内にある世界堂でも購入可能です)
※授業初日より、素描にふさわしい(汚れても構わない)服装を着用してください。
準備学習
成績評価の方法
テキスト
特になし
完成作品と制作プロセス両方を、担当する全教員で評価します。
前提講義時に、参考作品等のスライド上映を行います。
進度に応じて、各自の制作に必要な資料を研究室より配付します。
54
タイトル
フォルダ
科目名
受講可能学科
担当研究室
担当教員
2016年度シラバス
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > 彫刻s
彫刻s
講義名
彫刻s
造形学部・全学科
共通彫塑
鈴木 久雄、脇谷 徹、戸田 裕介、多和 圭三、髙野 正晃、松本 隆、村井 一貴、櫻井 かえで、山本 一
弥、箕輪 亜希子、諸貫 きよ恵
分野
科目群
造形総合Ⅱ類
Ⅱ類
対象学年
3年,4年
開講期間
6.7期 2016/11/07-2016/12/17
曜日・時限
月3,4,火3,4,水3,4,木3,4,金3,
4,土3,4
授業形態
実技
単位数
履修条件
授業概要
2.0
・早稲田大学学生、大学院生(全専攻)も受講可能。
・受講人数は10名を上限とします。
※この授業の単位認定の最低条件は次の通りです。
○週4日以上(6日以上)出席/7週間を通して、毎週月、木を含む週4日以上出席できることを条件とします。
素材:石膏・木材
モチーフ:自由
テーマ:1mの世界
石膏と木材を素材として、1mの大きさの立体を制作します。作品の大きさは、高さ、幅、奥行きのいずれか一
辺の長さを最大寸法の1mとします。
1mとは誰もが知っている世界共通の長さの単位です。では実際はどのくらいの長さなのでしょうか。身近な
物で1mの長さのものを探してみて下さい。意外にもあまり見つからないでしょう。
モチーフは自由です。小石、落ち葉、虫、リンゴ、ペットボトル、自動車、木、山など、小さな物、大きなもの、
近くにあるもの、遠くにあるもの、各自6週間観察出来るものを探して下さい。
それらのモチーフを1mの大きさで制作したら、どのような世界が広がるでしょうか。
モチーフをよく観察し、スケッチブックにデッサンを沢山描いて下さい。大きな紙に実物大で描いてみることも
作品のイメージを掴む上で有効でしょう。
モチーフの構造を意識して、木材で骨組みとなる木芯をつくります。木芯に直接石膏で量を付け、墨でデッサ
ンを描き入れます。石膏は始めは柔らかい素材なので、量を付けることに適しています。時間が経つと固くな
り、鋸や平のみで木材のように削ることも出来ます。量を付ける作業と削る作業を繰り返して制作します。
削ることで木芯が表面に出てきてしまうこともありますが、気にせずに積極的にかたちを追い求めて下さい。
1mという大きさは、一見ありきたりでどうということのない大きさに思えますが、出来上がった立体は想像した
よりも大きく、ずっしりとした量感を感じるでしょう。
制作の中で、今まで漠然と感じていたイメージとは異なり、驚くほど強いかたちや動きなど、新たなかたちの
発見をし、1mの世界を体感して下さい。
この授業では、モチーフを深く観察し、素材と向き合い、試行錯誤を繰
り返して制作することが大切です。(櫻井かえで)
※詳しい説明は、前提講義の場で行います。
授業計画
履修上の留意点
第 1 週 前提講義 研究室の教育方針・課題内容・主旨の説明
授業に必要な道具・材料の解説および作業上の諸注意、マケット制作
第 2 週〜第 5 週 制作
第 6 週 講評・採点
○使用素材:石膏・木材
○制作教室:11号館
○持参物(道具):しゅろ縄、切り出しナイフ、平のみ(2~2.5㎝幅)、
ボール(直径20㎝程度のステンレス製のものが良い)、
素描用具、スケッチブック(A3以上)、 朱墨、墨汁、筆2本
(購入費は自己負担です。金額は各自購入先によって変わります。)
※持参物は前提講義までに各自用意。学内、世界堂でも購入可能
※授業初日より、必ず作業着•作業靴(安全靴が望ましい)を着用してください
※道具代とは別に、材料費に3,500円程度かかります
準備学習
特になし
成績評価の方法
完成作品と制作プロセス両方を、担当する全教員で評価します。
テキスト
前提講義時に、参考作品等のスライド上映を行います。進度に応じて、各自の制作に必要な資料を研究室よ
り配付します。
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タイトル
2016年度シラバス
フォルダ
2016年度シラバス > 造形学部 > 造形総合科目 > Ⅱ類 > プロダクト制作
科目名
プロダクト制作
サブタイトル
照明器具デザイン
受講可能学科
造形学部・全学科
担当研究室
共通デサイン
担当教員
小井土 滿、谷 浩二
分野
造形総合Ⅱ類
科目群
Ⅱ類
開講期間
講義名
プロダクト制作(照明器具デザイン)
対象学年
2年,3年,4年
6期 2016/11/07-2016/11/26
曜日・時限
月1,月2,火1,火2,水1,水2,木
1,木2,金1,金2,土1,土2
授業形態
実技
単位数
履修条件
学部2年生以上のみ、履修できる。受講者定員は30名までとする。
造形総合科目Ⅱ類の自由選択科目として開設している。
当研究室で1年生を対象に開設している「造形総合・デザインⅠ」で履修した平面的基礎デザイン、立体的基
礎デザインを応用展開し、自己のデザイン・情報に関する研究と考察を深める課題である。
現代社会におけるデザインの領域は広がりと深化をみせているが、そんな状況の中において現在の生活環境
に置かれている自分を意識し、自己のデザインについて研究や提案をしていける足掛かりとなる事が本旨で
ある。
立体的デザインの表現として「紙」を素材とした照明器具デザインをする。我々の生活空間における「明かり」
をテーマに、歴史を踏まえつつ現代における「明かり」を提案する。
授業概要
到達目標
授業計画
履修上の留意点
2.0
我々の日常生活における空間を豊かにする為の新しい「明かり」についての提案をすること。
第 1 週(第23授業週)・ オリエンテーション 課題内容の説明
第 2 週(第24授業週)・ 課題内容の技術的説明
具体的授業内容の展開
第 3 週(第25授業週)・ 課題内容の展開、資料整理
作品提出・講評
照明器具デザインとして、「明かり」をテーマとした光の表現として、ものつくりの視点から造形上の実習を基点
としている課題である。
準備学習
素材である紙について我々の日常生活の中における使われ方を再認識すること。
さらに明かりの存在についてあらためてその歴史をふまえて考えてみる。
成績評価の方法
提出作品(照明器具)等の他に制作過程における課題、資料整理等も評価の対象となる。
テキスト
・映画各種
・照明器具の参考作品スライド(共通デザイン研究室作成)
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