2007年3月期決算及び 中期経営計画説明会

2007年3月期決算 及び
中期経営計画説明会
2007年5月9日
当社グループの事業は、顧客嗜好、社会情勢、経済情報等の影響を受けやすい特性を持っているため、
本資料で述べられている様々な予測や見通しには不確実性が含まれていることをご承知おきください。
プレゼンテーター
株式会社オリエンタルランド
代表取締役社長 (兼) COO 福島 祥郎
代表取締役副社長
長岡 彰夫
1
目次
中期経営計画 Innovate OLC 2010
方針
計画
◆2007年3月期 決算概況
◆策定の背景
◆基本方針・長期的に目指す姿
◆2011年3月期 目標値
◆各方針に対する取り組み
・コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化…①
・新たな成長基盤の確立…②
・OLCグループ価値の向上…③、④
◆利益の成長…①
(①-2 2008年3月期 業績予想)
◆投資レベルの低下…②
◆フリー・キャッシュ・フローの増加…③
2
このプレゼンテーションは「方針」と「計画」の2つのパートに別れています。
2
中期経営計画
Innovate OLC 2010
~方針~
代表取締役社長(兼)COO
福島 祥郎
3
2007年3月期 決算概況
連結業績
Innovate OLC 2010
07/3実績
06/3実績
増減
増減率
(億円)
(億円)
(億円)
(%)
売上高
テーマパーク事業
3,440
3,328
111
3.4
2,891
2,762
128
4.7
複合型商業施設事業
231
227
4
1.8
リテイル事業
178
214
△36
△16.8
その他の事業
138
123
15
12.3
341
306
35
11.5
314
262
52
19.8
10
19
△9
△47.9
営業利益
テーマパーク事業
複合型商業施設事業
テーマパーク事業:好調
テーマパーク事業:好調
‹ テーマパーク入園者数
東京ディズニーシー5thアニバーサリー、「タワー・
オブ・テラー」好調に加え、暖冬が追い風となり、
過去最高を記録
07/3: 2,581万人 ← 06/3: 2,476万人
(+105万人、+4.2%)
‹ ゲスト1人当たり売上高
9月のチケット料金改定などにより増加
07/3: 9,309円 ← 06/3: 9,220円
(+89円、+1.0%)
リテイル事業
△10
9
△19
-
リテイル事業:減収減益傾向が弱まる
リテイル事業:減収減益傾向が弱まる
その他の事業
23
11
11
98.0
‹ 来店客数の減少などにより期初より減収減益傾向
301
266
35
13.1
特別利益
1
-
1
-
‹ 12月より企業支援会社のリヴァンプ社と協働し、抜
本的な改善策に取り組むことで、下期には減収減
益傾向が弱まった
特別損失
15
2
12
530.1
163
157
6
3.9
経常利益
当期純利益
‹ 結果、売上高178億円、10億円の営業損失に止ま
る。なお、事業再編に関する約7億円の特別損失を
計上
4
中期経営計画を説明する前に2007年3月期の決算についてポイントのみ説明します。
テーマパーク事業
2パーク合計入園者数は、東京ディズニーシー5thアニバーサリー、新アトラクション「タ
ワー・オブ・テラー」が大変ご好評頂いたことに加え、暖冬が追い風となり、対前期105万
人増(4.2%増)の2,581万人となりました。これは過去最高の入園者数となります。また、
チケット料金改定の効果などによりゲスト1人当たり売上高も対前期89円増(1.0%増)の
9,309円となりました。その結果、テーマパーク事業の売上高は対前期128億円増(4.7%
増)の2,891億円、営業利益は対前期52億円増(19.8%増)の314億円となりました。
リテイル事業
来店客数の減少などにより期初より大幅な減収減益傾向が続いていたため、12月より
企業支援会社リヴァンプ社と協働し、抜本的な改善に取り組みました。その結果、下期
には減収減益傾向が弱まり、売上高は対前期36億円減(16.8%減)の178億円、10億円
の営業損失に止まりました。なお、不採算店舗の退店費用などから事業再編に関する
約7億円の特別損失を計上しました。
連結業績
以上の結果、連結業績では売上高が対前期111億円増(3.4%増)の3,440億円、営業利
益が対前期35億円増(11.5%増)の341億円と増収増益となり、営業利益率も9.9%と、前
期より0.7ポイント向上しました。
4
策定の背景
Innovate OLC 2010
外部環境
消費構造の変化
消費構造の変化
人口動態の変化
人口動態の変化
経営環境の変化
経営環境の変化
価値観の多様化
価値観の多様化
顧客層の変化
顧客層の変化
雇用環境の変化
雇用環境の変化
株主・投資家を意識した経営
株主・投資家を意識した経営
内部環境
利益水準の低下
利益水準の低下
資源配分や事業開発方針の見直し
資源配分や事業開発方針の見直し
やるべきこと
環境変化への対応
環境変化への対応
利益水準の向上
利益水準の向上
優先順位の明確化
優先順位の明確化
5
それではまず、中期経営計画策定の背景についてご説明します。
外部環境
消費構造の変化、人口動態の変化、経営環境の変化という3つの変化において、それ
ぞれレジャーに対する価値観の多様化、少子高齢化によるゲストの変化・雇用環境の
変化、より株主・投資家を意識した経営の浸透といった側面に注目しました。
内部環境
2006年3月期までの3年間、当期純利益が連続して減益となり、その局面で資源配分や
事業開発方針の見直しの必要性を認識しました。
これらから、改めて当社がやるべきことを整理し、中期経営計画策定の出発点としまし
た。
5
基本方針・長期的に目指す姿
Innovate OLC 2010
中期経営計画(2008/3~2011/3)の基本方針
位置づけ: OLCグループの新たな成長に向けた取り組みを推進する期間
Ⅰ
コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化による利益の成長
Ⅱ
新たな成長基盤の確立
Ⅲ
OLCグループ価値の向上
長期的に目指す姿
東京ディズニーリゾート
z 東京ベイエリアの中心的な役割
z 親しみある空間の提供→最高のハピネスを共有
z 持続的に高水準な利益を創出
事業開発
z 「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供する「空間創造事業」が「東京
ディズニーリゾートに続く事業」として成長
OLCグループ
z あらゆるステークホルダーから信頼と共感→成果であるキャッシ
ュ・フローの最大化
z 全従業員が「働く喜び、働く誇り」を実感
6
続いて、中期経営計画の基本方針及びその先の長期的に目指す姿について説明しま
す。
中期経営計画の位置づけ
この4年間を「OLCグループの新たな成長に向けた取り組みを推進する期間」としました。
3つの柱
当中期経営計画の3つの柱として、
Ⅰ、コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化による利益の成長
Ⅱ、新たな成長基盤の確立
Ⅲ、OLCグループ価値の向上
を打ち立てました。
長期的に目指す姿
そして、その先の長期的に目指す姿として、東京ディズニーリゾート、事業開発、OLCグ
ループという3つの切り口から方向性を定めました。
6
全体構成
Innovate OLC 2010
Innovate OLC 2010
Ⅰ
2
利益の成長
当期純利益
2007/3:163億円→ 2011/3:270億円レベル
Ⅱ
事業開発
新たな成長基盤の確立
投資レベルの低下
コア事業
(東京ディズニーリゾート)
の更なる強化
フリー・
キャッシュ・
フローの増加
1
有利子負債の削減
3
Ⅲ
株主還元
OLCグループ価値の向上
高い配当性向の維持
配当性向:2008/3以降: 35%以上
(配当金額:2007/3:55円→2011/3:100円レベル)
ROEの
向上
自己株式取得の検討
4
人財育成
CSR
7
中期経営計画の全体構成はこのようになっています。
中計経営計画の全体構成
コア事業である東京ディズニーリゾートを更に強化することで利益を成長させる一方、投
資レベルが低下し、フリー・キャッシュ・フローが増加します。そのフリー・キャッシュ・フ
ローを、株主還元や新たな成長基盤の確立のために充当していきます。
シート9から①~④の順を追って説明していきます。
7
2011年3月期 目標値
目標値
当期純利益
配当性向
ガイドライン値
売上高
営業利益
2011年3月期
投資額
2007年3月期
270億円レベル
35%以上
(配当金額:100
円レベル)
)
配当金額:100円レベル
2011年3月期
163億円
配当金額:55円
3,440億円
450億円レベル
341億円
12%レベル
2,600万人レベル
400億円レベル
ROE
年平均成長率13%レベル
売上高の着実な増加、営業利益率の向上
直接的な利益還元重視
2008年3月期より実施
2007年3月期
3,800億円レベル
営業利益率
テーマパーク入園者数
Innovate OLC 2010
6%レベル
9.9%
2,581万人
548億円
4.3%
年平均成長率2%レベル
環境変化に対応し、着実な増加
年平均成長率7%レベル
コスト効率化により利益率改善
パーククオリティ向上、ターゲットの明確化
投資レベルの低下
利益の向上、直接的な利益還元重視
※[前提]現時点では、大規模な事業開発投資の実施を計画していない 8
この4年間で達成したい目標値を2つ定めました。
連結当期純利益:270億円レベル
2011年3月期に達成することを目指す目標値として「連結当期純利益270億円レベル」と
定めました。これは、年平均で13%レベルの成長率となり、売上高の着実な増加と営業
利益率の向上によって達成していきます。
連結配当性向:35%以上
また、株主・投資家の皆様への直接的な利益還元重視の方針に基づき「連結配当性向
35%以上」を達成したい目標値として定めました。これを2008年3月期から実施する方針
です。
なお、シートの下に記載してあるガイドライン値は目標値を策定する際に前提とした数値
です。
8
① コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化-1
Innovate OLC 2010
クオリティの向上
環境変化に対応し、当社の強みの源泉である「人」の更なる強化
ゲスト
ゲスト
ゲスト
ゲスト ゲスト
ゲスト
ゲスト
ゲスト
ゲスト ゲスト
ゲスト
ゲスト
ゲスト
パーククオリティ
ソフト
=サービス
当社の強み
の源泉
ハード
=アトラクション・ショー
キャスト
マネジメント
「人」がテーマパークビジネスの源泉
9
それでは、1つめの柱である①「コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化」につ
いて説明します。
利益を成長させるためには、当社のコア事業である東京ディズニーリゾートを更に強化
することを第一に考えています。この強化のための重点ポイントは「クオリティの向上」、
「ターゲットの明確化」の2つです。
まず、「クオリティの向上」について説明します。
当社の強みである「パーククオリティ」は強い競争力のある「ハード」と「ソフト」が組み合
わさることで成り立っています。どちらが欠けても圧倒的な優位性は生まれません。そし
て、その2つを支えているのが「人」です。つまり、「人」こそが当社の強みの源泉である
と言えます。
そして、これからこの「人」を取り巻く環境、つまり雇用環境の大きな変化がやってきます。
この環境変化にきっちりと対応していくことで、強みの源泉を磨き続けていきます。
9
① コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化-2
Innovate OLC 2010
クオリティの向上
雇用環境の変化に対応
ES向上
マネジメント力の
強化
キャスト定着化
の促進
キャスト雇用
の確保
ES(従業員満足度)向上
・CS向上のためにはキャストが気持ち良くサービスを提供できる環境整備が必要→ES向上が重要
・ES向上のための更なるマネジメント力の強化
雇用環境の変化に対応
・キャスト定着化の促進
:新たなサービスレベル調査方法によるPDCAサイクルの確立
:キャリア支援のしくみや環境変化に合わせた処遇体系の構築、「やりがい」の提供
・キャスト雇用の確保
:人財の多様化に合わせた採用活動
必要とするキャストを量・質ともに安定的に確保
10
当社の強みの源泉である「人」の大部分はキャストです。キャストを強化するためには、
ES(従業員満足)の向上と雇用環境の変化への対応が必要です。
ES向上
ゲスト満足(CS)のためには、ゲストのパーク体験価値を更に高めていくことが必要です。
そこで大切なのは、「ゲストとキャストの心が通い合うコミュニケーション」であり、ホスピ
タリティを提供するキャストです。そのキャストが気持ちよくサービスを提供できる環境を
整備するためにはES(従業員満足)の向上が必要と考えており、そのために、更なるマ
ネジメント力の強化を行っていきます。
雇用環境の変化に対応
また、キャスト定着化の促進によって習熟度を向上させ労働生産性を上げることに加え、
必要人数の雇用を確保していくことで、少子高齢化に促される雇用環境の変化に対応
していきます。
10
① コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化-3
Innovate OLC 2010
クオリティの向上
パーク全体における顧客志向の更なる強化
・ 「ゲストの声」の把握、ネガティブ要素の排除
:物理的・心理的混雑感の緩和
:天候要因(雨、暑さ等)による体験価値低下の防止
・ゲスト自身も認識していない潜在的な欲求に応える
:新たな体験価値の創造
ゲスト欲求の階層
認識している欲求
美的
認識していない欲求
アトラクション・ショー
サービス
形態:
感覚:
五感
夢・感動
喜び・やすらぎ
喜び
知性・創造性・道徳性
生理: 形・色・光
香・音
知的
嗜好
心理:心地よさ・感動
ゲストの体験価値を向上させるサービスの提供
11
また、クオリティの向上のために、価値観が多様化しているゲストに対応すべく、顧客志
向を更に強めていきます。
「ゲストの声」の把握、ネガティブ要素の排除
新しい調査方法の導入によって、より本音に近いゲストの声を吸収しながら、ゲストが不
満に思う要素をパーク全体の取り組みによって取り除いていきます。
ゲスト自身も認識していない潜在的な欲求の充足
下の図はゲストの欲求を認識しているものと認識していないものとに分け、4階層にした
ものです。表面に形となって表れているのはほんの少しだけで大部分は下に隠れている
氷山のようなイメージで捉えて下さい。この下に隠れている部分は、例えば、理由ははっ
きりしていないが「何となく心地よい場所にいたい」というような、ゲスト自身も形を明確に
認識できていない欲求を表現しています。そこに当社が美的なものや知的なものなどを
提供することで、ゲストに夢・感動・喜び・やすらぎ、さらには知性・創造性・道徳性といっ
た深層的な充足感を生み出しています。今後も、このように目に見えない欲求に応えるよ
うな、常に新しい価値を創造していくことで、当社の強みを磨き続けていきます。
11
① コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化-4
Innovate OLC 2010
クオリティの向上
ハード面での拡充
:東京ディズニーシー「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」リニューアルオープン(2007年3月~)
:東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ リニューアル(2007年3月~)
・2008年3月期
:東京ディズニーランド「スペース・マウンテン」リニューアル(2007年4月~)
:東京ディズニーランド「カリブの海賊」リニューアル(2007年7月~)
・2009年3月期
東京ディズニーリゾート25周年
東京ディズニーランドホテル
シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場
・2010年3月期
東京ディズニーランド新アトラクション
:ディズニー/ピクサー映画「モンスターズ・インク」の世界を体験
:総投資額 約100億円 (併設商品店舗含む)
ソフトとハードの両面でクオリティを向上させ、圧倒的な優位性を築く
12
今まで説明したソフト面に合わせて、ハード面での拡充もこれまで同様に図っていきま
す。
2007年3月の東京ディズニーシー「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」としての
リニューアルオープン、「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」
のリニューアルに加え、
2008年3月期には
東京ディズニーランド「スペース・マウンテン」のリニューアル
東京ディズニーランド「カリブの海賊」のリニューアル
など、既存のアトラクションやショーに新たな魅力を付加することを中心に、パークのク
オリティを向上させていきます。
2009年3月期には
東京ディズニーリゾート25周年
東京ディズニーランドホテル
シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場
などで、東京ディズニーリゾート全体の魅力を大幅にアップさせます。
2010年3月期には
東京ディズニーランドにディズニー/ピクサー映画「モンスターズ・インク」の世界を体
験できる新アトラクションを導入します。
これらにより、ソフトとハードの両面でクオリティを向上させ、圧倒的な優位性を築いて
いきます。
12
① コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化-5
Innovate OLC 2010
ターゲットの明確化
・メインターゲットであるファミリー層の細分化 (子供の年齢に応じた細分化等)
・ニューエイジングなど新規マーケットの育成 (下記図※を参照)
・天候要因などの外部環境に左右されにくい来園確約型集客(団体・宿泊等)の増加
※
ニューエイジングとは
かつて子供を主役としてファミリーで来園していたが、子供が手を
離れていよいよ自分たちを主役として訪れることができる層
ニューエイジング
30代
家
族
40代
50代
本
人
子
来園
形態
子供を主役として4人で来園
ステージの
変化
ファミリー層
子供だけで来園
ポストファミリー層
各ターゲットニーズにあった価値提供により、入園者数の水準を段階的に上げていく
13
東京ディズニーリゾートの更なる強化の重点項目2点目は「ターゲットの明確化」で
す。
ファミリー層の細分化
従来も今後もメインターゲットであるファミリー層を、子供の年齢に応じて細分化し、そ
れぞれに応じた取り組みを強化していきます。
新規マーケットの育成
また、かつて子供を主役としてファミリーで来園していたが、子供が手を離れていよい
よ自分たちを主役として訪れることができる層、つまりニューエイジング層について、新
規マーケットとして育成していきます。
来園確約型集客の増加
そして、天候要因などの外部環境に左右されにくい来園確約型集客、例えば団体や宿
泊ゲストの増加へ向けて、各種の取り組みを強化していきます。
このように、各ターゲットのニーズに合った価値提供により、マーケットを拡大し、入園
者数の水準を段階的に上げていくことを目指していきます。
13
② 新たな成長基盤の確立
Innovate OLC 2010
事業開発方針の策定
・「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供する“空間”を創造する事業を、東京ディズニーリゾートに続く
事業として開発
: 人と人とのコミュニケーション、それを演出する空間によって産み出される独自の価値を提供
: 日本国内での事業開発を優先
: 他社とも積極的に提携
・ディズニー社と共同での事業展開を鋭意検討中
:本格的検討段階の案件 「都市型エンターテイメント施設」
‐ディズニーならではの演出が施された屋内型エンターテイメント施設
‐2011年3月期以降、大都市中心部(関東圏以外)での開設を検討
・上記以外にも、「心の活力創造事業」のドメイン内で、将来に向けた事業の研究を推進
事業開発に関する意思決定フローの整備
・事業の目的別に評価基準を定め、事業進出の可否判断を実施
・事業化後の評価方法の整備、それぞれの評価に合わせたリプランの早期実施
有利子負債の削減
・新たな成長へ向けた投資余力確保のため削減
2011年3月期までに東京ディズニーリゾートに続く事業の決定
14
次に、2つめの柱である②「新たな成長基盤の確立」について説明します。
事業開発方針の策定
人と人とのコミュニケーションと、それを演出する空間から生み出される当社グループな
らではの価値の提供を目指し、企業使命である「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供する
“空間”を創造する事業を、東京ディズニーリゾートに続く事業として開発していきます。開
発にあたっては、日本国内での事業を優先し、他社とも積極的に提携していく方針です。
そして、2011年3月期までにその事業内容を定めることを目指していきます。
さらに、ディズニーコンテンツに係わる事業開発を含めたディズニー社とのパートナー
シップを一層強化し、共同での事業展開を鋭意検討中です。現時点で、本格的な検討段
階に入っているのは、「都市型エンターテイメント施設」に関するプロジェクトです。
事業開発に関する意思決定フローの整備
意思決定については、まず事業化の評価基準を定め、事業化後も常に評価し、早期にリ
プランするといったフローを整備していきます。
有利子負債の削減
一方で、新たな成長に繋がる大規模な事業開発投資が具体化した場合については相応
の資金が必要となるため、この4年間では投資余力確保のため有利子負債を削減してお
きます。
14
③ OLCグループ価値の向上-株主還元
Innovate OLC 2010
配当
2008年3月期から連結配当性向35%以上を方針とする
配当性向:35%以上
(100円レベル※)
1株当たり年間配当額
55円
45円
55円
10円の増配
35円
2005年3月期
2006年3月期
2007年3月期
2008年3月期 E*
2011年3月期
目標値
自己株式
※[前提] 連結当期純利益270億円レベル
・保有自己株式の消却: 2007年6月 500万株(消却前発行済株式総額の約5%)消却(予定)
・自己株式取得の検討
ROEの向上
・ ROEの向上: 2007年3月期 4.3% → 2011年3月期 6%レベル
直接的な利益還元重視の方針
E*: 2007年5月時点予想
15
次に、 3つ目の柱である③「OLCグループ価値の向上」の「株主還元」について説明しま
す。
配当
2011年3月期までの4年間において、現時点では新たな成長に繋がる大規模な事業開
発の実施を計画していないため、株主の皆様に対する直接的な利益還元へのキャッ
シュ・フロー配分比率をこれまで以上に高めます。この方針に基づき、2008年3月期から
は、「連結配当性向35%以上」を目標として掲げます。
1株当たり年間配当金としては、2011年3月期の当期純利益270億円、配当性向35%と
した場合、100円レベルとなるイメージです。
なお、2007年3月期は業績が好調であったこと、及び当中期計画の目標を総合的に勘案
し、対前期10円の増配を決定しました。
自己株式
自己株式については、保有自己株式500万株(約300億円)を、直接的な利益還元を重視
する方針に基づき本年6月に消却する予定です。今後も自己株式の取得を検討していき
ます。
ROEの向上
利益の成長と直接的な利益還元により、ROEの向上を目指していきます。なお、ROE
のガイドライン値は、2011年3月期に6%レベルとしています。
15
④ OLCグループ価値の向上-人財育成・CSR
Innovate OLC 2010
人財育成
・それぞれの事業の核となる人財
・社外でも競争力のある人財
・クリエイティブ能力を有効活用できる人財
CSR
本業の強化と社会貢献につながるCSR活動の推進
・企業倫理の重視
・強みを発揮できる取組み
家族の絆
学び
-家族と共に幸せを感じられる時と場の提供
-家族の世代間コミュニケーションの促進
-働く喜びを感じる心の形成
-思いやりの心の形成
-好奇心や創造力の形成
・従業員のOLCグループに対する誇りと共感を高める
あらゆるステークホルダーから信頼と共感を集める
16
「方針」のパートの最後に、OLCグループ価値の向上に繋がる人財育成、CSRについて
説明します。
人財育成
前半で説明したキャストに加えて、社員を中心とした「人財」に対して、より一層の育成強
化を図っていきます。そして、それぞれの事業の核となる人財、社外でも競争力のある人
財、クリエイティブ能力を有効活用できる人財を確保していきます。
CSR
さらに、社会的観点からの付加価値も欠かせない要素であると認識し、本業の強化と社
会貢献につながるCSR活動を推進していきます。企業倫理を重視した上で、当社グルー
プの強みを発揮できる「家族の絆」、「学び」などをテーマとして活動していきます。そして、
従業員がCSRの観点から自らの業務の社会的意義を認識することで、OLCグループに
対する誇りと共感の向上につなげていきます。
顧客、株主、従業員、社会など、あらゆるステークホルダーから信頼と共感を集めること
に努め、OLCグループ価値の向上を目指していきます。
16
中期経営計画
Innovate OLC 2010
~計画~
代表取締役副社長
長岡 彰夫
17
全体構成
Innovate OLC 2010
Innovate OLC 2010
Ⅰ
1
3
利益の成長
当期純利益
2007/3:163億円→ 2011/3:270億円レベル
Ⅱ
事業開発
新たな成長基盤の確立
2
投資レベルの低下
コア事業
(東京ディズニーリゾート)
の更なる強化
フリー・
キャッシュ・
フローの増加
1
有利子負債の削減
高い配当性向の維持
Ⅲ
OLCグループ価値の向上
株主還元
配当性向:2008/3以降: 35%以上
(配当金額:2007/3:55円→2011/3:100円レベル)
ROEの
向上
自己株式取得の検討
人財育成
CSR
18
この「計画」パートでは利益とキャッシュ・フローの計画について説明します。
次のページからは①~③の順を追って説明します。
18
① 利益の成長-1
Innovate OLC 2010
連結当期純利益 163億円→270億円レベル
270億円レベル
当期純利益(連結)
年平均成長率13%レベル
163億円
146億円
東京ディズニーシー5thアニバーサリー
タワー・オブ・テラーオープン
2007年3月期
2008年3月期 E*
2011年3月期
目標値
利益水準の向上を目指す
E*: 2007年5月時点予想
19
「方針」のパートで説明した「コア事業(東京ディズニーリゾート)の更なる強化」に取り組
むことなどから、4年間で大幅に利益を成長させていきます。ここからは、その主な理由
について説明します。
想定する利益成長の軌道
2008年3月期については、周年イベントの翌年であることや税制改正の影響、新しい施
設の開発費増加などにより、一旦減益となるものの、2011年3月期の目標値を連結当期
純利益270億円レベル(4年間の年平均成長率13%レベル)と定め、中期的な利益水準
の向上を目指していきます。
19
① 利益の成長-2
[2008年3月期 業績予想]
連結業績
Innovate OLC 2010
テーマパーク事業→減収減益
テーマパーク事業→減収減益
‹ テーマパーク入園者数
08/3予想E*
07/3実績
増減
増減率
(億円)
(億円)
(億円)
(%)
3,421
3,440
△19
△0.6
2,858
2,891
△33
△1.1
複合型商業施設事業
236
231
4
1.8
リテイル事業
167
178
△10
△6.1
その他の事業
159
138
20
14.8
289
341
△51
△15.0
269
314
△45
△14.6
12
10
2
19.7
リテイル事業
△4
△10
5
-
その他の事業
10
23
△12
△53.1
経常利益
246
301
△54
△18.2
当期純利益
146
163
△16
△10.2
売上高
テーマパーク事業
営業利益
テーマパーク事業
複合型商業施設事業
東京ディズニーシー5周年の翌年であることなど
から減少を見込む
08/3: 2,540万人 ← 07/3: 2,581万人
(△41万人、△1.6%)
‹ ゲスト1人当たり売上高
2006年9月に実施したチケット料金改定が
通期で寄与するため、増加を見込む
08/3: 9,380円 ← 07/3: 9,309円
(+71円、+0.8%)
リテイル事業
リテイル事業 →下期から回復
→下期から回復
‹ 抜本的な改善策を着実に実行することで、下期から
回復傾向となる見込み
‹ 費用構造改革により商品原価率・販管費率を改善
減価償却費・開発費→増加
減価償却費・開発費→増加
‹ 減価償却費
税制改正の影響に伴い増加
‹ 開発費
2つの新たな施設の開発費などの増加
E*: 2007年5月時点予想
20
まずは、2008年3月期に当期純利益146億円と減益を見込んでいる理由について説明
します。
テーマパーク事業
ゲスト1人当たり売上高は2006年9月に実施したチケット料金改定の影響が通期で寄与
することなどから対2007年3月期71円増(0.8%増)の9,380円を見込むものの、テーマ
パーク入園者数は東京ディズニーシー5周年の翌年であることなどから41万人減(1.6%
減)となる2,540万人を見込んでいます。
その結果、売上高は33億円減(1.1%減)の2,858億円を見込んでいます。
リテイル事業
不採算店舗の退店などにより、抜本的な改善策を着実に実行することで、下期からは回
復基調が表れる見込ですが、年間では一時的に店舗数が減少することから、売上高は
10億円減(6.1%減)の167億円を見込んでいます。一方、費用構造改革により商品原価
率・販管費率を改善させることなどから、営業損失は5億円の改善となる、4億円を見込
んでいます。
減価償却費・開発費
税制改正の影響により減価償却費が約20億円増加するほか、 2つの新たな施設の開
発費やアトラクション開発費が増加する見込です。
連結業績
結果として、連結では売上高は19億円減(0.6%減)の3,421億円、営業利益は51億円減
(15%減)の289億円、経常利益は54億円減(18.2%減)の246億円、当期純利益は16億円
減(10.2%減)の146億円を見込んでいます。
20
① 利益の成長-3
Innovate OLC 2010
新たな施設の収益貢献
東京ディズニーランドホテル ・ シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場
投資
・投資額総額合計 約540億円
:東京ディズニーランドホテル(立体駐車場含む)、シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場
収益貢献
(数値には立体駐車場含まず)
・2011年3月期:年間売上高 合計 200億円レベル
年間営業利益合計 25億円レベル(税制改正の影響により減価償却費の初期負担増)
・開業は2009年3月期だが、本格的な収益貢献は2010年3月期から
想定するその他の効果
・リゾートとしての魅力拡充に貢献(来訪者、来訪頻度、滞在時間増加)
・新たな顧客層の獲得
・各コンテンツを有機的に組み合わせた魅力的な商品提案
2つの新たな大型施設の収益貢献
21
2009年3月期以降は今から説明する3つの要因から利益の成長を計画しています。利益
の成長の要因の1つ目は「新たな施設の収益貢献」です。
投資
東京ディズニーランドホテル、シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場はともに2009年3月期の
オープンを予定しており、投資額は合計で約540億円となる見込です。
収益貢献
そして、この2つの施設合計の収益貢献は2011年3月期において、売上高200億円レベ
ル、営業利益で25億円レベルを想定しています。但し、この数値は税制改正により膨ら
んだ、減価償却費の初期負担の影響を含んでいます。これら2つの施設はテーマパーク
の売上高増と合わせて収益に貢献します。なお、オープンする2009年3月期は通期では
寄与しない上、開発費等が計上されるため、本格的な収益貢献は2010年3月期からとな
ります。
想定するその他の効果
また、これらの施設の開業により、リゾート全体としての魅力が拡充し、新たな顧客層の
獲得にもつながるものと考えており、各コンテンツを有機的に組み合わせた魅力的な商
品提案も行っていきます。
21
① 利益の成長-4
Innovate OLC 2010
コストの効率化
近年のコスト増加傾向を改め、抑制を図る
・パーク固定費の抑制、労働生産性の向上
:ゲスト体験価値への影響が少ない活動の見直し、オペレーション効率向上による労働時間の低減
・グループ全体でスケールメリットを活かしたコスト削減
:共同購買・相見積り機能強化とグループ内浸透
・管理・企画部門のスリム化による人財の再配分
東京ディズニーシー減価償却費の減少(2010年3月期~)
減価償却費(連結)
450億円
430億円
2007年3月期
東京ディズニーランドホテル開業
シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場開設
400億円レベル
2008年3月期E*
2011年3月期
ガイドライン値
安定的利益確保を目的としたコスト効率化
E*: 2007年5月時点予想
22
2つ目は「コスト効率化」です。
コストの抑制
クオリティを向上させつつ、入園者数の変動の波が利益に与える影響を抑えることを目
的とし、パークだけではなく、管理・企画部門、ひいてはグループ全体といった視点から
取り組んでいきます。
東京ディズニーシー減価償却費の減少
また費用減のトピックとして、は東京ディズニーシーの減価償却費の減少が挙げられま
す。大規模な投資であった東京ディズニーシーは、2010年3月期から大幅な減価償却費
の減少局面に入ります。
以上のように、クオリティの向上と安定的に必要な利益の創出を両立させるコスト抑制を
行っていきます。
22
① 利益の成長-5
Innovate OLC 2010
リテイル事業の回復
・現場改革の徹底、意思を持ったMD、抜本的コスト削減、再成長への取組み
・60店規模の店舗網で収益力の改善
:リロケーションと不採算店舗の整理、既存店の改装、新規出店
リテイル事業
売上高
:210億円
営業利益率 :4%
売上高
178億円
売上高
167億円
営業利益
2007年3月期
2008年3月期 E*
2011年3月期
▲4億円
ガイドライン値
▲10億円
(特別損失を含めると▲17億円)
抜本的な改善によるリテイル事業の回復
E*: 2007年5月時点予想
23
3つ目は「リテイル事業の回復」です。
リテイル事業については、3月に実施した事業説明会の内容と重複するので、ここでは割
愛させて頂きます。詳細は当社IRサイト(「IRプレゼンテーション」より)「リテイル事業計画
説明会資料」を参照して下さい。
数値の目安だけお伝えすると、2011年3月期時点では、リロケーションや不採算店舗の
整理、既存店の改装、新規出店を含め、店舗数を60店舗程度とし、売上高210億円、営
業利益率4%レベルを目指しています。
そして、将来的には営業利益率8%~10%を目指していきます。
23
① 利益の成長-6
Innovate OLC 2010
連結営業利益 341億円→450億円レベル
営業利益額 増加要因分析
リテイル事業
回復
税制改正に伴う減価償却費の増加
テーマパーク
減価償却費
の減少
(税制改正の影響除く)
テーマパーク
固定費抑制
テーマパーク
人件費の増加
450
億円
レベル
2つの新たな施設の収益貢献
(減価償却費税制改正の影響除く)
及び
テーマパークの売上高増
270億円
以上
341
160億円
億円
2007年3月期
2011年3月期
ガイドライン値
営業利益の増加に伴う営業利益率の向上
24
以上でご説明した各施策の営業利益への影響度をスケールで示すと、このグラフのよう
になります。
24
② 投資レベルの低下
設備投資額
Innovate OLC 2010
548億円→400億円レベル
595億円
設備投資額
548億円
東京ディズニーランドホテル
シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場
投資のピーク
2007年3月期
400億円レベル
2008年3月期 E*
2011年3月期
ガイドライン値
・更新改良投資: これまで同様 毎年 200億円レベル
・新規投資(新アトラクション導入など):毎年100億円~200億円レベル
※[前提] 現時点では、大規模な事業開発投資の実施を計画していない
東京ディズニーリゾートへの新規投資の一段落
E*: 2007年5月時点予想
25
利益を成長させる一方で、投資額レベルは低下します。
今期2008年3月期は2つの新たな大型施設の投資額が大きいため、投資レベルは600億
円レベルとなっていますが、その後は一段落します。そして、2011年3月期には400億円
レベルをガイドライン値としています。
なお、必要な投資は着実に行っていくため、更新改良投資はこれまで同様、毎年200億
円レベル、新規投資は毎年100億円~200億円レベルで実施し、引き続きテーマパークを
中心としたリゾートの魅力の拡充に努めます。
25
③ フリー・キャッシュ・フローの増加
フリー・キャッシュ・フロー
フリー・キャッシュ・フロー
Innovate OLC 2010
44億円→300億円レベル
300億円レベル
※
当期純利益の成長
投資レベルの低下
44億円
2007年3月期
2008年3月期E*
2011年3月期
ガイドライン値
▲0億円
※フリー・キャッシュ・フロー=当期純利益+減価償却費-設備投資額
フリー・キャッシュ・フローの配分
・株主への直接的な利益還元
: 配当性向 35%以上(2008年3月期より)、自己株式取得の検討
・新たな成長基盤の確立
: 新たな成長へ向けた投資余力確保のため有利子負債削減
※[前提] 現時点では、大規模な事業開発投資の実施を計画していない
株主への直接的な利益還元と新たな成長基盤の確立を重視した配分
E*: 2007年5月時点予想
26
これまでの説明の通り、利益の成長、投資レベルの低下により、フリー・キャッシュ・フ
ローは増加します。推移としては、東京ディズニーリゾートへの新規投資が一段落するこ
とから2009年3月期から大きくプラスに転じ、2011年3月期には300億円レベルをガイドラ
イン値としています。
2011年3月期までの4年間を「OLCグループの新たな成長に向けた取り組みを推進する
期間」と位置づけており、現時点では新たな成長に繋がる大規模な事業開発投資の実
施を計画していないため、このフリー・キャッシュ・フローは、主に「株主への直接的な利
益還元」 、「新たな成長基盤の確立」へ配分していく方針です。
26