7月7日~12日に香港大学で開かれた国際学会「Indoor air 2014」にて

四国化成工業株式会社
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Tel.0877-22-4130 Fax.0877-22-4118
2014年8月11日
7月7日~12日に香港大学で開かれた国際学会「Indoor air 2014」にて
四国化成の「けいそう壁」がもつVOC吸着除去効果を発表。
けいそう壁などの湿式内装材メーカーである四国化成工業株式会社(本社:香川県丸亀市 会長・C.E.O:
山下矩仁彦)は、国際室内空気環境学会*1(The International Society of Indoor Air Quality and Climate)が3
年毎に開催している国際学会 Indoor air 2014(The 13th International Conference on Indoor Air Quality
and Climate)において、同社の「けいそう壁」がもつVOC吸着除去効果について、生活空間と同等の実大チャ
ンバーで行った検証実験ならびに、その研究成果を発表しました。
日本におけるシックハウス問題の対策として、建築基準法が改正されて10年が経過しましたが、四国化成は
官民連帯共同研究への参加を通して、内装吸着建材を用いての室内環境向上への取り組みと技術開発を行
ってきました。同社は、優れた吸着効果を持ち、室内の空気を健やかに保ち、かつ環境負荷が少ない「けいそ
う壁」シリーズなどの内装材の開発とその検証に取り組んでおり、今回の国際学会Indoor air 2014では、
調湿性や臭気物質を吸着する素材として着目されている珪藻土、ゼオライト、備長炭などの多孔質素材を利
用した内装材の吸着特性についての研究結果を発表しました。研究では小チャンバーにおいて多孔質素材
単体の場合と多孔質素材を配合した内装材の場合の両方を用いてホルムアルデヒド(HCHO)とVOCに対す
る吸着性を評価し、その効果を確認しました。さらに、実空間に近い大チャンバー試験(22m3:6畳部屋と同
等サイズ)では、ホルムアルデヒドと、生活悪臭のひとつとされるアンモニアに対する吸着効果を評価し、珪藻
土を主原料とした「けいそう壁」は、ホルムアルデヒドの除去率が88.2%、アンモニアの除去率が63.8%と
いう結果となり、汎用塗料と比較しても高い除去率が確認されました。以上の結果から、多孔質素材を用いた
内装材が室内空間の有害な化学物質の濃度を低減させる効果を持つことを明らかにしました。
また、同社の「けいそう壁」は、米国のLEED *2 認証ポイントとして加算されるVOC規制の認証であるIndoor
AdvantageTM GOLDを取得するなど、環境に負荷を与えない建材としても認められています。
同社は「いつもの場所を、価値ある空間に」をコンセプトとして商品開発を行っており、今後もユーザーに健康
で快適な生活を提供したいと考えています。
■学会で発表のデータ
学会名
Indoor air 2014(The 13th International Conference on Indoor Air Quality and Climate)
発表No.
HP1188
タイトル
A STUDY ON ADSORPTION PERFORMANCE OF SORPTIVE BUILDING MATERIALS FOR
CHEMICAL AND ODOROUS SUBSTANCES
Kohtaro YAMASHITA1, Hirotaka IDE1, Hiroshi ASADA1, Yasunori NARITA2, and Atsuo NOZAKI3
著者
1 SHIKOKU CHEMICALS CORP., Kagawa , Japan, 2 Life Science Research Laboratory, Japan,
3 Tohoku Bunka Gakuen University Graduate School, Japan
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▲会場となった香港大学
▲会場のもよう
▲6畳部屋と同等サイズの大チャンバーの概念図
*1.国際室内空気環境学会(The International Society of Indoor Air Quality and Climate)
国際組織として、人類が直面する室内環境問題について長期的・総合的な視野に立った取り組みを行っており、
Indoor air(http://www.indoorair2014.org/)は世界最大の室内環境に関する国際学会のひとつです。
*2.LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)
“エネルギーと環境設計におけるリーダーシップ”の意味で、米国の建築業界を中心とする民間企業によって組織・
運営される「米国グリーンビルディング評議会(U.S. Green Building Council)」が制定・推進するプログラムのひとつ。
わが国におけるCASBEE(建築環境総合性能評価システム)の手本になったとも言われている。
具体的には、建築物が環境改善にどの様に貢献しているかを、設計のコンセプトや使用されている資材など、様々
な視点から評価する制度で、世界的に高まる環境問題への取り組みや、資産価値の向上につながるとして、米国
ではLEED認証を取得する動きが広まっている。
以上
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