一般廃棄物処理基本計画 福岡県 糸島市

一般廃棄物処理基本計画
平成 23 年7月
福岡県
糸島市
目
第1章
次
計画策定の趣旨 ·················································· 1
1
計画の背景と位置付け ·····················································1
2
計画の目標年度 ···························································3
3
計画の構成 ·······························································3
4
計画の進行管理 ···························································5
第2章
地域の概況 ······················································ 6
1
位
2
面積・土地利用 ···························································7
3
歴
4
人口と世帯 ·······························································9
5
産業構造 ································································12
6
交通体系 ································································16
7
道路整備状況 ····························································17
8
上水道普及状況 ··························································17
9
観
10
文化財 ··································································19
11
開発計画等の将来計画 ····················································20
第3章
置 ···································································6
史 ···································································8
光 ··································································18
ごみ処理の現状と分析 ··········································· 23
1
一般廃棄物処理事業に関する歴史 ··········································23
2
ごみ処理の流れ ··························································24
3
ごみ排出量の実態及び性状 ················································25
4
ごみ排出量の実績 ························································26
5
ごみの性状 ······························································33
6
ごみの減量・再生利用の実績 ··············································36
7
ごみ処理・処分の状況 ····················································38
8
ごみ処理体制及びごみ処理経費 ············································43
9
ごみ処理の評価 ··························································45
10
ごみ処理行政の動向 ······················································48
11
課題の整理 ······························································54
第4章
ごみ処理基本計画 ··············································· 56
1
基本方針 ································································56
2
計画目標年度 ····························································59
3
ごみ排出量及び処理量の見込み ············································60
4
減量化・資源化及び処理・処分に関する目標の設定 ··························64
5
減量化・資源化施策実施後の推計結果 ······································66
6
ごみの減量化・資源化に向けた基本方針 ····································77
7
ごみの発生・排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項················78
8
ごみの減量化及び資源化に関する事項 ······································83
9
ごみの適正な処理及びこれを実施する者に関する事項························85
10
不法投棄に関する事項 ····················································88
11
地球温暖化防止に関する事項 ··············································89
12
その他ごみ処理に関し必要な事項 ··········································90
13
推進体制 ································································94
第5章
生活排水処理の現状と分析 ······································· 95
1
汚水処理施設整備事業の種類 ··············································95
2
生活排水処理体系 ························································96
3
汚水処理施設整備事業の現状 ··············································99
4
糸島市における生活排水処理の現状 ·······································112
5
水域環境及び水質保全に関する状況 ·······································127
6
我が国における生活排水処理の現状 ·······································133
7
生活排水処理の課題 ·····················································151
第6章
生活排水処理基本計画 ·········································· 153
1
生活排水処理に係る理念、目標 ···········································153
2
生活排水処理の必要性 ···················································153
3
生活排水処理の歴史的変遷 ···············································153
4
基本方針 ·······························································155
5
計画目標年度 ···························································157
6
し尿及び浄化槽汚泥の排出量の見込み ·····································158
7
生活排水処理に関する目標の設定 ·········································169
8
し尿及び浄化槽汚泥の処理計画 ···········································170
9
市民等に対する広報・啓発活動計画 ·······································171
【資料編】
○
行政区域内人口の推計
○
ごみ排出量の推計
第1章
1
計画策定の趣旨
計画の背景と位置付け
1)計画の背景
一般廃棄物処理基本計画は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下、「廃棄物
処理法」という。)第6条第1項に基づき策定するもので、本市の区域内から発生す
る一般廃棄物の処理・処分について長期的・総合的視野に立った基本となる事項につ
いて定めるものです。
国では、循環型社会の形成に向けて循環型社会形成推進基本法をはじめ、廃棄物処
理法の改正や容器包装リサイクル法、家電リサイクル法といった各種リサイクル法の
整備を進めています。
循環型社会形成推進基本法では、対象物を有価・無価を問わず「廃棄物」として一
体的にとらえ、製品等が廃棄物等となることの抑制を図るべきこと、発生した廃棄物
等についてはその有価性に着目して「循環型資源」としてとらえ直し、その適正な循
環的利用(再利用、再生利用、熱回収)を図るべきこと、循環的な利用が行われない
ものは適正に処分することを規定し、これにより「天然資源の消費を抑制し、環境へ
の負荷ができる限り低減される社会」である「循環型社会」を実現することとしてい
ます。
このような背景を踏まえ、本市においてもごみ処理・処分の4原則(ごみ処理・処
分の減量化、安定化、安全化、資源化)に加え、3R〔リデュース(発生抑制)、リ
ユース(再使用)、リサイクル(再生利用)〕の推進を図るべく合併後の糸島市とし
て一般廃棄物処理基本計画(以下、「本計画」という。)の策定を行います。
- 1 -
2)計画の位置付け
本計画は、糸島市長期総合計画、その他の関連計画と整合を図っています。
図 1.1.1
計画の位置付け
- 2 -
2
計画の目標年度
本計画は、平成 21 年度を基準年度とし、平成 32 年度を計画目標年度とします。計
画期間は平成 23 年度から平成 32 年度までの 10 年間とし、5年後である平成 27 年度
を中間目標年度とします。
なお、計画はおおむね5年ごとに改訂するほか、計画の前提となる諸条件の変動に
よっては、必要に応じて見直しを行います。
平成21年度
平成27年度
平成32年度
基
準
年
度
中
間
目
標
年
度
計
画
目
標
年
度
図 1.2.1
3
計画の目標年度
計画の構成
1)本計画の全体構成
本計画は、ごみ処理に関する部分(ごみ処理基本計画)と生活排水処理に関する部
分(生活排水処理基本計画)で構成します。
一般廃棄物処理基本計画
ごみ処理基本計画
生活排水処理基本計画
図 1.3.1
計画の構成
- 3 -
2)本計画の内容構成
本計画の内容構成は、次に示しますように全6章で構成しています。まず、第1章
(本章)で計画策定の趣旨を示し、第2章で本市の地域概況の整理、第3~4章でご
み処理に関する現状の整理、処理に関する基本方針・計画のまとめ、第5~6章で生
活排水処理に関する現状の整理、処理に関する基本方針・計画となっています。
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
実態の整理及び課題の抽出
基本方針・処理主体の設定
人口・ごみ排出量・生活排水処理等に関する各種推計
各種計画の策定
収集・運搬計画
中間処理計画
最終処分計画
その他事項
図1.3.2
一般廃棄物処理基本計画の内容構成
- 4 -
4
計画の進行管理
本計画の進行管理については、Plan(計画の策定)、Do(実行)、Check(評価)、
Action(見直し)の PDCA サイクルの概念を導入するものとします。
本計画から導入する PDCA サイクルについては「ごみ処理基本計画策定指針
大臣官房
廃棄物・リサイクル対策部
環境省
廃棄物対策課」(平成 20 年6月)に示された
進行管理を基本として実施していくものとします。
計画の進行管理の内容及び PDCA サイクルに関する模式図を以下に示します。
表1.4.1
項
目
Plan (計画の策定)
Do
(実行)
Check(評価)
Action
計画の進行管理
(見直し)
内
容
廃棄物処理法により一般廃棄物処理基本計画を策定します。
策定した基本計画は、市民や事業者等へ情報提供し、広く周知していき
ます。
基本計画に従って一般廃棄物を生活環境の保全上支障が生じないうちに
収集・運搬、処理(再生含む)・処分していきます。
一般廃棄物処理システムの改善・進捗状況を客観的かつ定量的に点検・
評価していきます。
単年度単位での課題事項については、その都度改善を行っていくものと
します。なお、本計画は概ね5年ごと、または計画策定の前提となって
いる諸条件に大きな変動があった場合は、見直しを行います。
何をどのように実施す
るかを計画する。
PDCA
サイクル
計画の継続・変更に
ついて検討する。
計画の達成度合いを評
価し、その要因を分析
する。
図1.4.1
PDCAサイクルのイメージ
- 5 -
実施計画に従って施
策を実行する。
第2章
1
位
地域の概況
置
本市は、福岡県の西部の糸島半島に位置し、東は福岡市、南は佐賀県唐津市、佐賀
市に接しています。
また、政令市である福岡市とその周辺の 16 市町で構成され、約 240 万人の人口規模
を誇る福岡都市圏に属しています。この福岡都市圏は、福岡空港を介して国内各地は
もとより、アジア各国と直結しており、中でも中国上海と約 1.5 時間、韓国ソウルと
約1時間という距離はビジネスや観光の面で大変有利です。
本市北側には玄界灘に面した美しく変
化に富んだ海岸線が続き、南側には脊振
山系の山々が連なっています。中央部の
なだらかな糸島平野には、広大な田園地
帯が広がり、東西に通る JR 筑肥線、国
道 202 号沿線を中心に市街地が形成され
ています。
豊かな自然環境、新鮮で安価な食材、
多彩な観光資源などの恵まれた素材を提
供することで、福岡都市圏をはじめ、隣
接する佐賀県唐津市などから気軽に訪れ
るレジャースポットとして位置付けられ、
サーフィン、登山、グルメ、工房、農産
品直売所などにおいて、市民レベルでの
資料:第 4 次福岡都市圏
広域行政計画
交流が活発化しています。
さらに、市北東部には総面積約 275ha(う
ち、糸島市にかかるのは約 32ha)の九州大
学伊都キャンパスがあり、平成 31 年度(予
玄界灘
定)の完全移転時には、およそ 1 万 8,000 人
規模の学生と教職員がキャンパスとその周辺
で活動することとなります。
こうしたように本市は、福岡県や福岡市、
産業界と連携し、九州大学を核とした知の拠
点づくりの一翼を担っています。また、あわ
せて、住環境や情報インフラなどの都市基盤
の整備や知的資源を生かした企業や研究所の
誘致、地域の国際化など、あらゆる分野で九州
大学との連携・交流を図りながら、学術研究都
市づくりを積極的に推進しています。
- 6 -
図 2.1.1
本市の位置
2
面積・土地利用
本市の面積は 216.15km2 で、東西約 24km、南北約 19km にわたり、福岡県下では第6
位の広い行政区域面積を有しています。
土地利用構成を見ると、宅地が 7.3%、農地が 27.9%、森林が 45.5%であり、農
地・森林の面積が7割強を占める自然豊かな地域となっています。
表 2.2.1
区分
2
面積(km )
本市の面積内訳(平成 20 年度)
宅地
農地
森林
その他
計
15.80
60.36
98.26
41.73
216.15
資料:福岡県農林水産統計年報、福岡県林業統計要覧
宅地
7.3%
その他
19.3%
農地
27.9%
森林
45.5%
図 2.2.1
土地利用面積構成
- 7 -
3
歴
史
糸島半島は、弥生時代より大陸からの新文化の玄関口として知られていました。魏
志倭人伝では、この地に「伊都国」があり、古くから農耕が営まれ、文明が栄えたと
され、国指定史跡の平原遺跡(曽根遺跡群)、新町支石墓群、一貴山銚子塚古墳など、
現在も当時を偲ばせる遺跡や出土品が豊富に残されています。
また、この地は大宰府政庁が設けられた時代に、防衛のために「怡土城」が築かれ
るなど、外交・国防上の要地として人々の往来が多かったものと推察されます。
江戸時代には、現在の前原名店街を中心とした市街地が、唐津街道の宿場町として
にぎわい、以後、糸島の政治、経済、文化、交通の中心地として発展してきました。
明治 22 年4月には市制町村制が施行され、全国一律に行われた町村合併により、現
在の糸島市域において、それまで 80 を超えていた村が 14 村となりました。その後の
明治 29 年には、律令制導入以来続いてきた「怡土」「志摩」の両郡が合併して、「糸
島郡」が誕生しました。
戦後、昭和 28 年の町村合併促進法の施行により、市町村合併が各地で進められ(昭
和の大合併)、昭和 30 年には前原町、二丈村、志摩村の3つの自治体となりました。
昭和 40 年に二丈村と志摩村が町制を施行し、二丈町、志摩町となり、平成4年には
前原町が市制を施行し、前原市となりました。さらに、平成 22 年1月に「平成の大合
併」により糸島市が誕生し、現在に至っています。
図 2.3.1
合併の変遷
- 8 -
4
人口と世帯
1)総人口と世帯数
国勢調査によると、平成 17 年の本市の人口は 97,974 人で増加傾向にあり、過去
10 年間では約 10.5%増加しています。
同じく平成 17 年の本市の世帯数は 31,366 世帯で、転入世帯の増加や核家族化の進
行に伴い増加していますが、一方で1世帯当たりの人員は年々減少しています。
住民基本台帳による過去5年間の3月 31 日現在の人口はほぼ横ばいで、世帯数は
若干増加傾向にあります。
表 2.4.1
区
分
単位
人口及び世帯数の推移
S60
H2
H7
H12
H17
人口
人
73,649
77,610
88,691
95,040
97,974
世帯数
戸
18,726
20,605
25,007
28,422
31,366
世帯人員
人/戸
3.93
3.77
3.55
3.34
3.12
資料:国勢調査(各年10月1日)
区
分
単位
H18
H19
H20
H21
H22
人口
人
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
世帯数
戸
33,847
34,648
35,219
35,842
36,432
世帯人員
人/戸
2.95
2.89
2.85
2.80
2.76
資料:住民基本台帳(各年3月31日)
(昭和 60 年~22 年)
120,000
100,000
(人、戸)
3.93
95,040
3.77
80,000
(平成 18 年~22 年)
(人/戸)
97,974
4.00
88,691
73,649 77,610
3.55
4.50
120,000
100,000
(人、戸)
99,778
(人/戸)
100,155
2.95
100,358
2.89
100,388
2.85
80,000
3.34
20,000
18,726
20,605
25,007
28,422
40,000
31,366
2.50
0
H2
人口
H7
H12
世帯数
世帯人員
3.00
2.50
34,648
35,842
36,432
0
1.50
H18
H19
人口
資料:住民基本台帳
図 2.4.1
35,219
2.00
H17
資料:国勢調査
33,847
20,000
2.00
S60
2.76
60,000
3.00
40,000
2.80
3.50
3.12
60,000
3.50
100,551
人口及び世帯数の推移
- 9 -
H20
H21
世帯数
世帯人員
H22
2)年齢別人口
平成 17 年の年齢別人口の構成比は、年少人口(0~14 歳)が 15.3%、生産年齢人
口(15~64 歳)が 65.6%、老年人口(65 歳以上)が 18.8%となっており、過去 20
年間で、少子高齢化により人口構造が大きく変化していることが分かります。
表 2.4.2
区
分
0~14歳
年齢3区分別人口の推移
15~64歳
65歳以上
年齢不詳
計
昭和60年
17,703
47,595
8,346
5
73,649
平成2年
16,378
50,942
10,232
58
77,610
平成7年
16,965
58,870
12,818
38
88,691
平成12年
16,226
63,045
15,655
114
95,040
平成17年
14,978
64,303
18,427
266
97,974
資料:国勢調査(各年10月1日)
S60
24.1
H2
64.6
21.1
H7
65.6
19.1
H12
66.4
17.1
66.3
15.3
H17
0%
10%
11.3
20%
30%
0~14歳
図 2.4.2
40%
50%
15~64歳
13.2
0.1
14.5
0.0
16.5
65.6
18.8
60%
65歳以上
70%
80%
0.0
90%
0.1
0.3
100%
年齢不詳
年齢3区分別人口割合の推移
3)産業別就業人口
平成 17 年の就業人口は 46,848 人で、そのうち第1次産業就業者が 10.3%、第2
次産業就業者が 19.3%、第3次産業就業者が 69.6%を占めています。第1次産業は
年々減少傾向にあり、第2次産業についても平成7年をピークに減少していますが、
通勤圏の拡大などにより第3次産業就業者は年々増加しています。ただし、福岡都市
圏で比較すると、第1次産業の割合が依然として高く、本市の産業構造の大きな特徴
となっています。
また、平成 17 年国勢調査結果による常住人口(夜間人口)100 人当たりの昼間人
- 10 -
口の割合を示す昼夜間人口比率が、本市は 78.9%と福岡都市圏の他市と比べて低い
(昼間の人口が夜間の人口よりも少ない)ことから、ベッドタウン化が進んでいるこ
とが分かります。
表 2.4.3
区
分
第1次産業
産業別人口の推移
第2次産業
第3次産業
分類不能産業
計
昭和60年
6,945
7,805
19,471
71
34,292
平成2年
5,867
8,953
21,845
39
36,704
平成7年
5,402
10,074
27,462
125
43,063
平成12年
4,961
9,870
30,595
198
45,624
平成17年
4,802
9,019
32,596
431
46,848
資料:国勢調査
S60
20.2
22.8
16.0
H2
H7
24.4
12.5
H12
10.9
H17
10.3
0%
56.8
59.5
23.4
30%
40%
50%
第2次産業
図 2.4.3
区
0.4
69.6
第1次産業
表 2.4.4
0.3
67.1
19.3
20%
0.1
63.8
21.6
10%
0.2
60%
第3次産業
0.8
70%
80%
90%
100%
分類不能産業
産業別人口割合の推移
平成 17 年の産業別就業人口(福岡都市圏構成市との比較)
分
第1次産業
第2次産業
第3次産業 分類不能産業
糸島市
10.3
19.3
69.6
0.8
100.0
78.9
筑紫野市
1.6
18.1
77.8
2.5
100.0
84.2
大野城市
0.4
17.8
79.5
2.3
100.0
85.4
宗像市
4.8
19.4
74.1
1.7
100.0
81.6
古賀市
2.7
26.5
69.4
1.4
100.0
93.0
福津市
4.9
20.7
73.6
0.8
100.0
78.2
資料:国勢調査
- 11 -
計
昼夜間人口比率
5
産業構造
1)農
業
本市の農業就業人口は、平成 17 年で 4,239 人と、福岡県全体では過去 10 年間で
28.1%減少したのに対し、本市では 22.0%減少しています。
一方で、平成 17 年における農業産出額は、約 163 億 5,000 万円で県下第4位であ
り、福岡県全体では過去 10 年間で 16.8%減少したのに対し、本市では 3.4%減にと
どまっています。
表 2.5.1
区
農業の状況
農業就業人口
分
(人)
農業産出額
増減率
(千万円)
増減率
平成2年
6,520
-
1,722
-
平成7年
5,437
-16.6%
1,693
-1.7%
平成12年
4,897
-9.9%
1,643
-3.0%
平成17年
4,239
-13.4%
1,635
-0.5%
資料:農林業センサス
7,000
(人)
1,722
(千万円)
1,800
1,693
6,000
1,643
1,635
1,700
5,000
1,600
4,000
1,500
3,000
6,520
1,400
5,437
4,897
2,000
4,239
1,000
1,300
1,200
0
1,100
H2
H7
H12
農業就業人口
図 2.5.1
H17
農業産出額
農業就業人口と農業産出額の推移
- 12 -
表 2.5.2
県内
自治体名
順位
農業産出出額
(千万円)
県内の農業産出額順位
H7~17増減率
農業就業人口
(人)
H7~17増減率
1
久留米市
3,394
-2.6%
11,444
-22.5%
2
八女市
2,604
-10.7%
9,043
-29.2%
3
朝倉町
1,662
-21.4%
6,165
-21.2%
4
糸島市
1,635
-3.4%
4,239
-22.0%
4
柳川市
1,635
-25.1%
6,235
-34.6%
福岡県
22,360
-16.8%
95,023
-28.1%
資料:農林業センサス
2)漁
業
本市の漁業経営体数は、平成 20 年で 452 戸と、平成 12 年の 532 戸をピークに減少
傾向が続いています。
一方で、水揚金額は平成 12 年まで減少していたものの近年は増加傾向にあります。
表 2.5.3
区
漁業の状況
経営体数
分
(戸)
水揚金額
増減率
(千万円)
増減率
平成2年
353
-
237
-
平成7年
396
12.2%
220
-7.2%
平成12年
532
34.3%
194
-11.8%
平成17年
486
-8.6%
205
5.7%
平成20年
452
-7.0%
217
5.9%
資料:港勢調査
600
(戸)
(千万円)
220
500
237
205
194
250
217
200
400
150
300
532
200
353
486
396
452
100
50
100
0
0
H2
H7
H12
経営体数
図 2.5.2
H17
H20
水揚金額
漁業経営体数と水揚金額の推移
- 13 -
3)工
業
工業の就業人口は、平成 21 年で 1,972 人と年々着実に増加していますが、事業所
数は平成 12 年をピークに減少しています。
また、製造品出荷額は、平成 17 年までは増加傾向にありましたが、近年は減少傾
向に転じており、福岡都市圏の他市と比較しても低くなっています。
区
分
表 2.5.4
工業の状況
事業所数
従業者数
製品出荷額
(箇所)
(人)
(千万円)
平成7年
79
1,639
2,119
平成12年
83
1,679
2,185
平成17年
78
1,850
3,882
平成21年
75
1,972
3,593
資料:工業統計調査
2,500
(箇所、人)
(千万円)
3,882
3,593
2,000
4,500
4,000
3,500
3,000
1,500
2,500
2,185
2,119
1,000
1,679
1,639
1,972
1,850
2,000
1,500
1,000
500
500
0
79
83
H7
78
H12
事業所数
75
H17
従業者数
0
H21
製品出荷額
図 2.5.3
事業所数・従業者数と製造品出荷額の推移
表 2.5.5
平成 21 年の工業の状況(他市との比較)
自治体名
事業所数
(箇所)
従業者数
(人)
製造品出荷額
(千万円)
1事業所当たり
製造品出荷額
(千万円)
糸島市
75
1,972
3,593
47.9
筑紫野市
75
2,061
40,500
540.0
大野城市
146
3,005
4,116
28.2
宗像市
51
1,449
3,265
64.0
古賀市
108
8,440
19,881
184.1
福津市
38
1,692
2,446
64.4
資料:工業統計調査
- 14 -
4)商
業
商業の従業者数は、平成 19 年で 5,435 人と平成9年と比較して 30.2%増加してお
り、事業所数に関しては増減を繰り返しながらもほぼ横ばい傾向となっています。ま
た、年間販売額は同期間で 11.1%増加しています。
平成 19 年の状況を福岡都市圏の他市と比較すると、事業所数は多いものの、1事
業所当たりの年間販売額は低くなっています。
区
分
表 2.5.6
商業の状況
事業所数
従業者数
年間販売額
(箇所)
(人)
(千万円)
平成9年
823
4,174
8,799
平成11年
854
5,053
10,087
平成14年
851
5,442
9,596
平成16年
870
5,399
9,686
平成19年
825
5,435
9,774
資料:商業統計調査
6,000
(箇所、人)
(千万円)
10,500
10,087
5,000
9,686
9,596
4,000
9,774
10,000
9,500
3,000
8,799
5,442
5,053
5,399
5,435
9,000
2,000
4,174
8,500
1,000
854
823
851
870
825
0
8,000
H9
H11
H14
事業所数
H16
従業者数
H19
年間販売額
図 2.5.4
事業所数・従業者数と製造品出荷額の推移
表 2.5.7
平成 19 年の商業の状況(他市との比較)
自治体名
事業所数
(箇所)
従業者数
(人)
年間販売額
(千万円)
1事業所当たり
年間販売額
(千万円)
糸島市
825
5,435
9,774
11.8
筑紫野市
804
6,587
34,956
43.5
大野城市
1,007
8,959
34,517
34.3
宗像市
804
5,624
11,817
14.7
古賀市
512
3,918
8,982
17.5
福津市
490
3,039
5,739
11.7
資料:商業統計調査
- 15 -
6
交通体系
本市の中央部を東西方向に JR 筑肥線、国道 202 号、国道 202 号バイパス、西九州自
動車道がほぼ平行して走り、南部の山麓には主要地方道大野城二丈線が東西に走って
います。
西九州自動車道の開通や JR 筑肥線の電化、複線化・福岡市営地下鉄との相互乗り入
れなどに伴い、九州一の繁華街である福岡市天神、九州の鉄道の玄関口である JR 博多
駅、空の玄関口である福岡空港へも短時間で移動が可能となり、通勤・通学時間も大
幅に短縮されています。
市内 JR 各駅における平成 21 年度の乗降客数は、筑前前原駅が最も多く、次いで波
多江駅、筑前深江駅の順になっています。筑前前原駅と波多江駅は1日の乗降客数が
5,000 人以上の特定旅客施設であり、交通バリアフリー法において重点的にバリアフリ
ー化を進める施設となっています。
その他の公共交通機関として、コミュニティバスなどのバス路線があります。前原
地域の7路線(11 系統)のコミュニティバス、志摩地域の3路線(4系統)の路線バ
スに加え、各庁舎間を結ぶ1路線(2系統)が運行されており、地域によって運行状
況に差があるものの、市民生活に密着した移動手段として活用されています。また、
岐志-姫島間の離島航路では市営渡船が運航されています。
なお、西九州自動車道及び国道 202 号バイパスについては、福岡都市高速道路5号
線の全線開通・接続により、利便性が一層向上しています。
表 2.6.1
JR 筑肥線各駅における 1 日平均乗降客数(人/日)(平成 21 年度)
波多江
筑前前原 美咲が丘
加布里
一貴山
筑前深江
大入
福吉
鹿家
5,078
14,288
1,523
1,065
2,088
283
944
188
1,947
資料:JR 九州
図 2.6.1
交通体系図
- 16 -
7
道路整備状況
本市の道路整備状況は、道路改良率が 52.1%、舗装率が 83.5%と、いずれも県平均
より低くなっており、特に道路改良率は地域間格差が大きいことが分かります。
表 2.7.1
道路整備状況(平成 21 年度)
道路延長(km)
区
分
実延長
自動車交通
改良済延長 舗装済延長
不能延長
改良率
(%)
舗装率
(%)
前原地域
504.3
218.9
433.5
5.9
43.4
86.0
二丈地域
187.8
120.9
154.1
20.0
64.4
82.1
志摩地域
232.7
141.8
184.8
36.0
60.9
79.4
計
924.8
481.6
772.4
61.9
52.1
83.5
62.1
83.9
福岡県内市町村平均(平成20年4月現在)
資料:糸島市建設課
※改良率:実延長のうち、道路構造令に適合する道路延長の割合
8
上水道普及状況
本市の上水道普及状況は、県平均と比較するとやや下回っています。現在、より安
全で安定的な水の提供のため、水道管の計画的な敷設・交換、水源の確保を進めてい
ます。
表 2.8.1
区
分
給水人口総数
(人)
上水道の普及状況(平成 20 年度)
現在供給水人口(人)
上水道
簡易水道
専用水道
水道普及率
(%)
前原地域
54,188
53,120
0
1,068
79.6
二丈地域
9,758
9,711
0
47
74.6
志摩地域
13,376
11,621
195
1,560
76.8
計
77,322
74,452
195
2,675
78.4
4,691,141
4,610,875
32,890
47,376
92.8
福岡県
資料:福岡県の水道
- 17 -
9
観
光
本市の観光入込客数は年々増加傾向にあり、内訳としては福岡県内からの入込客数
が大部分を占めており、県外客数は伸び悩んでいます。
また、市内には宿泊施設が少ないこともあり、平成 21 年度における宿泊客比率は
1.0%未満と、観光客のほとんどが日帰り客となっています。
表 2.9.1
観光客数の推移
(単位:千人)
区 分
単位
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
県 外
516
604
595
636
738
712
682
754
県 内
2,452
2,816
2,849
2,923
3,083
3,329
3,656
3,707
2,968
3,420
3,444
3,559
3,821
4,041
4,338
4,461
日帰り
2,835
3,262
3,360
3,493
3,786
3,989
4,293
4,423
宿 泊
133
158
84
66
35
52
45
38
計
千人
資料:福岡県観光入込客推計調査
4,000
(千人)
(%)
84.3
3,500
3,000
85.0
84.0
83.1
82.7
82.6
82.3
83.0
82.4
82.1
2,500
82.0
2,000
80.7
1,500
2,452
2,816 2,849 2,923 3,083
3,656 3,707
3,329
80.0
1,000
500
516
604
738
636
595
712
682
754
0
H15
H16
H17
県外
図 2.9.1
4,500
H18
県内
H19
H20
県内比率
(千人)
4.5
H21
県外からの入込客数構成比
(%)
4.6
4,293
3,786
4,000
4,423
3,989
3,000 2,835
4.5
3.5
3.0
2.4
2,500
2.5
1.9
2,000
2.0
1.3
1,500
0.9
1.0
1,000
0
5.0
4.0
3,493
3,262 3,360
3,500
500
79.0
78.0
H14
5,000
81.0
133
H14
158
H15
1.5
0.9
84
66
35
52
45
38
H16
H17
H18
H19
H20
H21
日帰り
図 2.9.2
宿泊
宿泊客比率
宿泊客数の推移
- 18 -
1.0
0.5
0.0
10
文化財
遥か昔より大陸からの新文化の玄関口として栄えた本市には、日本最大の銅鏡であ
る「内行花文鏡」を含む平原遺跡出土品(国宝)をはじめとして、7か所の国指定史
跡や遺跡、古墳群など、悠久の歴史、文化を偲ばせる多くの文化財が点在しています。
また、高祖神社や桜井神社、雷山千如寺をはじめ神社・仏閣が各地域に存在してお
り、高祖神楽や福井神楽、大入盆綱引き、桜井神社のやぶさめ、深江・福吉地区の神
幸祭、桜井二見ヶ浦大注連縄掛け、白糸の寒みそぎ、老松神社の追儺祭などの歴史あ
る伝統行事が各地域で受け継がれ、地域コミュニティを育む機会となっています。
表 2.10.1
指定文化財の件数(平成 22 年)
区分
史跡
考古
彫刻
古文書
天然
記念物
建造物
名勝
民俗
文化財
計
国指定
7
1
6
0
1
0
0
0
15
県指定
0
3
5
3
6
2
2
1
22
市指定
5
13
2
2
1
2
2
3
30
資料:糸島市文化課
- 19 -
11
開発計画等の将来計画
1)糸島市総合計画
本市の上位計画である長期総合計画の概要(一般廃棄物に関する事項のみ)を下表
に示します。
表2.11.1
項目
長期総合計画の概要
概
要
将来計画
◆第1次糸島市長期総合計画(平成 23 年3月)
計画期間:前期:平成 23~27 年度、後期:平成 28~32 年度
将 来 像:『人も元気 まちも元気 新鮮都市 いとしま』
基本理念:【人と自然と文化を生かした協働のまちづくり】
基本目標: ① みんなが健康で元気なまちづくり
基本目標: ② 子どもが健やかに育つまちづくり
基本目標: ③ 海、山、川をたいせつにしたまちづくり
基本目標: ④ 快適に暮らすことができる安全・安心のまちづくり
基本目標: ⑤ みんなの力で進める協働のまちづくり
基本目標: ⑥ 経営感覚を持った持続可能なまちづくり
基本目標: ⑦ 地域資源を生かした産業創出のまちづくり
将来目標人口:平成 32 年 102,000 人
【海、山、川をたいせつにしたまちづくり】
糸島の豊かな海、山、川をたいせつに守り、後世に引き継いでいくため、市民との協働による
自然環境の維持・保全を図っていきます。
また、これらの自然を、健康づくりや観光などさまざまな分野に生かすとともに、地球温暖化
の原因となる化石燃料エネルギーの利用削減、地球に優しい多様なエネルギーの導入、循環型社
会の構築に向けた取組を積極的に進めます。
計画概要
○
循環型社会の確立
環境基本法や循環型社会形成推進法に基づき、環境を保全するための総合的な計画を策定
し、ごみの減量化はもちろんのこと、資源の再利用、エネルギーの無駄遣いの削減、地球温暖
化物質の排出抑制、水素やバイオマスの活用をはじめとした多様なエネルギーの地域への導入
などを進めます。
また、将来にわたって安心して暮らせる循環型社会システムの検討・実施に際しては、九州
大学の知的資源を最大限に活用します。
○
施策:ごみの減量化と資源の再利用を進める
① 課 題
市民意識の向上により、ごみの減量は徐々に進んでいるものの、ごみ処理施設などの経年
劣化が進み、施設の維持管理経費が増加している。そのため、ごみ減量に対する市民意識の
より一層の向上と3 R 運動(ごみを減らすリデュース、資源を繰り返し使うリユース、再資
源化するリサイクル)の推進による市民協働の地域環境づくり、資源回収システムの構築、
ごみ処理施設の維持管理経費の削減が求められる。
② 主な取組
・「環境基本計画・行動計画」を策定し、環境イベントなどを実施して市民への周知・実
践を図っていく。
・段ボールコンポストなどの生ごみ減量化の取組、有価資源回収団体の育成・支援、ごみ
分別の徹底(啓発) を推進する。
・学校給食残さの生ごみたい肥化の実証実験を行う。
・クリーンセンターごみ溶融処理施設の基幹部分の改修を行い、二酸化炭素排出量を削減
する。
③ 達成目標
項
目
基準(平成21年度)
目標(平成27 年度)
クリーンセンターの
28,618t
21,000t
年間ごみ処理量
- 20 -
2)糸島市環境基本計画
本市では、平成 23 年3月に、環境の保全に関する施策の総合的・体系的な推進を
図り、市民や事業者がそれぞれの立場で、環境の保全に向けた取組を進める際の指針
となる「糸島市環境基本計画」を策定しました。以下に概要を示します。
表2.11.2
【計画名称】
【目標期間】
【基本理念】
環境基本計画の概要
糸島市環境基本計画(平成 23 年3月)
平成 23 年度~平成 32 年度
人と環境との好循環
人と自然と文化を生かした協働のまちづくりをとおして、現在及び将来
の市民が健全で恵み豊かな環境の恵沢を享受し、その環境が将来にわた
って維持されるように良好な環境を確保していく。
【取組の体系】
5つの目標
【
目
指
す
環
境
の
姿
】
豊
か
な
自
然
と
歴
史
・
文
化
が
も
た
ら
す
潤
い
と
活
力
あ
る
ま
ち
地球にやさしい生活を実践し、
循環型・低炭素社会を実現する
①
②
③
④
3R・廃棄物の適正処理の推進
低炭素社会実現の推進
再生可能エネルギーの導入
緑の管理と創出
~豊かな自然を守り育てるまち~
①
②
③
多様な自然環境の保全
豊かな自然の再生
生物多様性の保全
歴史、文化、自然とふれあえる
快適な社会環境をつくる
①
②
~古代ロマンを秘めた歴史・文化のまち~
③
歴史的風土・文化の保全
環境教育・学習、環境保全活動
の充実
自然、歴史とのふれあいの推進
①
②
地域美化の推進
生活環境の保全
①
②
③
協働の仕組みづくり
環境情報の共有
人材の育成と活用
~住よい環境を未来につなぐまち~
糸島に息づく自然環境を保全・再生する
安全・安心な生活環境をつくる
~健やかに暮らせる優しいまち~
協働の仕組みをつくる
い
と
し
ま
施策の方針
~市民参加で環境との好循環を創造するまち~
【廃棄物に関する施策の方針等】
施策の方針
基本施策・取り組み
① ごみの減量(Reduce)
3R・廃棄物の
② 再利用(Reuse)、再資源化(Recycle)の推進
適正処理の推進
③ ごみ分別・ごみ収集システムの見直し
① 下水道事業の整備促進
豊かな自然の再生
② 生活排水による水質汚濁の防止に関する普及啓発
生活環境の保全
① 自然災害時の生活ごみ及び災害廃棄物の処理対策
- 21 -
表 2.11.3
施策の方針
3 R・廃棄物
の適正処理
の推進
豊かな
自然の再生
生活環境
の保全
環境基本計画における目標値(廃棄物処理に関する事項のみ)
計画指標
現状値
目標値
1 日 1 人当たりの
ごみ排出量
780g
(H21 年度)
604g
(H27 年度)
対前年比 5%減
リサイクル率
23%
(H20 年度)
33%
(H27 年度)
毎年2%増
段ボールコンポスト
補助基数
4,980 個
(H21 年度)
6,350 個
(H27 年度)
対前年比 5%増
エコショップ登録店
-
(H22 年度)
30 店
(H27 年度)
※制度を創設
行政区内資源回収
拠点設置個所数
44 個所
(H22 年度)
100 個所
(H27 年度)
163 行政区の
60%
汚水処理人口普及率
80.46%
(H21 年度)
90.0%
(H27 年度)
毎年2%増
災害廃棄物の処理
・処分計画の作成
未作成
(H22 年度)
作成
(H27 年度)
新規作成
災害時し尿収集・
処理計画の作成
未作成
(H22 年度)
作成
(H27 年度)
新規作成
- 22 -
備
考
第3章
1
ごみ処理の現状と分析
一般廃棄物処理事業に関する歴史
本市の主な一般廃棄物処理事業に関する歴史を下表に示します。本市のごみの焼却
処理は昭和 46 年より、し尿等の処理に関しては昭和 40 年より開始されており、現在
は糸島市クリーンセンター(溶融施設、リサイクルプラザ、最終処分場)及び糸島市
し尿処理センター(し尿処理施設)で、一般廃棄物を適正に処理・処分しています。
表3.1.1
主なごみ処理事業に関する歴史
年月日
沿
革
昭和2年8月1日
前原町外3か村伝染病院組合設立以後、糸島郡内の旧 11 か村が組合
に加入
昭和 30 年1月1日
町村合併により糸島郡内1町5村となる
昭和 36 年9月1日
糸島郡内5村中、3村が福岡市に編入し、1町2村となる
昭和 39 年4月1日
前原町外2か村火葬場組合設立
昭和 40 年 12 月1日
前原町でし尿処理施設建設(30k/日)
昭和 42 年4月1日
糸島郡衛生施設組合設立(伝染病院組合と火葬場組合が合併)
昭和 42 年 11 月1日
前原町し尿処理施設に志摩町、二丈町が加入(し尿処理業を衛生施設
組合に移管)
昭和 45 年1月1日
糸島郡消防厚生施設組合に名称変更
昭和 46 年7月 1 日
ごみ処理施設操業開始(機械化バッチ式 35 t/8h)
昭和 48 年4月1日
し尿処理施設増設(30k/日増設し、60k/日となる)
昭和 51 年5月1日
し尿の一部海洋投棄開始
昭和 58 年4月1日
糸島清掃センター操業開始(准連続燃焼方式 80 t/16 h)
昭和 59 年4月1日
糸島清掃センター最終処分場操業開始(埋立容量:64,600m3 、埋立
面積:10,500m2)
平成4年 10 月1日
前原市市制施行、糸島地区消防厚生施設組合に名称変更
平成7年4月1日
し尿処理施設(筑泉荘)操業開始(高負荷脱窒素処理方式
120k/日、浄化槽汚泥 30k/日)
平成9年7月1日
海洋投棄全面廃止
平成 12 年4月1日
糸島市クリーンセンター操業開始(ガス化高温溶融炉:200 t/24
h、リサイクルプラザ:35 t/日、埋立処分場:25,600m3、浸出水
処理施設:15 t/日)
平成 22 年1月1日
前原市、志摩町、二丈町が合併し糸島市となる
資料:ごみ処理基本計画(平成 21 年1月
糸島地区消防厚生施設組合)より抜粋
- 23 -
し尿:
2
ごみ処理の流れ
平成 21 年度の本市のごみ処理・処分の流れは以下のとおりとなっています。
本市において排出されたごみは、店頭回収ごみ及び集団回収ごみ以外は全て「糸島
市クリーンセンター」へ持ち込まれ、クリーンセンター内の中間処理施設で処理し、
処理残渣である溶融飛灰を最終処分場で埋立処分しています。
可燃ごみ
糸島市クリーンセンター
(一般廃棄物最終処分場)
埋立処分
(処理後)
医療系ごみ
がれき類
糸島市クリーンセンター
(ごみ溶融処理施設)
し尿焼却灰
下水汚泥
溶融飛灰
資源化
(処理後)
選別残渣
メタル
スラグ
選別残渣
紙
粗大ごみ
糸島市クリーンセンター
(前処理設備)
類
金属類
非鉄金属類
資源化
(処理後)
不燃ごみ
糸島市クリーンセンター
(リサイクルプラザ)
カレット
ペットボトル
トレイ
その他
資源ごみ
拠点回収ごみ
トレイ
牛乳パック
アルミ缶
店頭回収ごみ
直接資源化
リターナルびん
紙
集団回収ごみ
生ごみ
堆肥化処理(各家庭)
図3.2.1
堆肥化
ごみ処理・処分の流れ
- 24 -
類
3
ごみ排出量の実態及び性状
1)本計画におけるごみ種類の定義
本計画においては、「収集ごみ」と「直接搬入ごみ」の2種類の区分を用いて、ご
み排出状況の実態を整理しています。
まず、「収集ごみ」とは、本市が委託する収集業者がごみ集積所から収集したごみ
と定義しております。次に、「直接搬入ごみ」とは、個人や事業者が直接本市の処理
施設へごみを搬入するものや、事業所が収集運搬の許可を持つ収集業者に委託して本
市の処理施設へ搬入するものの合計値として定義しております。
なお、拠点回収、店頭回収や集団回収及び生ごみの堆肥化事業については、分別収
集区分としていない品目が主な資源化物となるため、前述した「収集ごみ」や「直接
搬入ごみ」以外の区分として位置付けました。
表 3.3.1 に本計画でのごみ種類の名称に関する定義を整理しました。
表3.3.1
大区分
収集ごみ
家庭系
家庭系
ごみ種類の定義
収集・運搬
委託業者
個人持込
直接搬入 ごみ
許可業者
事業系
委託業者
ごみ分別区分
本計画上の名称
もえるごみ
可燃ごみ
缶類・びん類・ペットボトル
資源ごみ
その他のもえないごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
粗大ごみ
もえるごみ
可燃ごみ
缶類・びん類・ペットボトル
資源ごみ
その他のもえないごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
粗大ごみ
コンクリート破片・土・石・瓦
がれき類
もえるごみ
可燃ごみ
缶類・びん類・ペットボトル
資源ごみ
その他のもえないごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
医療系ごみ
し尿汚泥等焼却灰
し尿焼却灰
下水道汚泥
下水汚泥
拠点回収ごみ
委託業者
牛乳パック、トレイ
拠点回収ごみ
店頭回収ごみ
回収業者
牛乳パック、トレイ
店頭回収ごみ
集団回収ごみ
回収業者
ダンボール、新聞紙・チラシ、雑誌
類、その他紙製容器、アルミ缶、びん
類(一升瓶、ビール瓶)、衣類
集団回収ごみ
堆肥化ごみ
※
個
人
生ごみ
生ごみ
し尿焼却灰については平成22年11月以降、汚泥として搬出しています。また、下水道汚
泥については平成22年度より搬入していません。
- 25 -
4
ごみ排出量の実績
1)ごみ総排出量
本市のごみ排出量は、収集ごみが増加傾向、直接搬入ごみ及び集団回収ごみが減少
傾向にあり、全体としては減少傾向にあります。過去5年間では、3,439 t/年の減
少となっています。
一方、行政区域内人口(=計画収集人口)は増加傾向にあることから、1人1日当
たりのごみ排出量も減少傾向を示していますが、収集ごみについてはほぼ横ばい状態
で推移しています。
なお、平成 20 年度の総ごみ量の全国平均値は 1,033 g/人・日、福岡県平均値(集
団回収ごみ量除く)は 987 g/人・日、本市は 883 g/人・日であり、各平均値よりも
100 g/人・日以上小さい値となっています。
表3.4.1
区
分
単位
H17
ごみ総排出量の推移
H18
H19
H20
H21
H21-H17
(H17比)
行政区域内人口
(=計画収集人口)
ごみ排出量
773
人
99,778
t/年
34,812
100,155
100,358
100,388
100,551
(0.8%)
34,518
33,580
32,330
31,373
-3,439
(-9.9%)
収集ごみ
t/年
21,815
21,986
22,054
21,995
21,980
165
(0.8%)
直接搬入ごみ
t/年
9,511
9,039
8,121
7,312
6,638
-2,873
(-30.2%)
集団回収ごみ
t/年
3,486
3,493
3,405
3,023
2,755
-731
(-21.0%)
1人1日当たりの
ごみ排出量
g/人・日
収集ごみ+
直接搬入ごみ
g/人・日
収集ごみ
g/人・日
956
945
917
883
855
-101
(-10.6%)
860
849
824
800
780
-80
(-9.3%)
599
601
602
600
599
0
(0.0%)
※
※
収集ごみ:委託業者収集ごみの合計
直接搬入ごみ:個人及び事業者持ち込みごみと許可業者収集ごみの合計
- 26 -
(t/年)
(人)
40,000
110,000
行政区域内人口
35,000
100,000
集団回収ごみ
30,000
90,000
直接搬入ごみ
25,000
80,000
20,000
70,000
15,000
60,000
収集ごみ
10,000
50,000
5,000
40,000
0
30,000
H17
H18
H19
図 3.4.1
H20
H21
(年度)
ごみ排出量の推移
(g/人/日)
1,200
1,100
1,146
1,115
1,089
1,131
1,033
1,096
1,000
956
994
1,039
945
900
987
917
903
883
874
855
836
809
800
700
599
601
602
600
599
600
500
H17
H18
総ごみ
福岡県平均値(総ごみ)
図 3.4.2
H19
収集ごみ
福岡県平均値(収集ごみ)
H20
H21
全国平均値(総ごみ)
1人1日当たりのごみ排出量の推移
- 27 -
(年度)
2)可燃ごみ
可燃ごみ(もえるごみ)の排出量については、ごみ総排出量と同様に収集ごみが増
加傾向、直接搬入ごみが減少傾向にあり、全体的には減少傾向を示しています。
表 3.4.2
区
分
単位
収集ごみ
許可業者
直接
搬入 個人持込
ごみ
小計
合
t/年
計
H17
可燃ごみ排出量の推移
H18
H19
H20
H21
H21-H17
19,656
19,813
19,996
19,938
19,943
287
5,781
5,986
6,019
5,400
4,666
-1,115
1,266
859
742
623
782
-484
7,047
6,845
6,761
6,023
5,448
-1,599
26,703
26,658
26,757
25,961
25,391
-1,312
(t/年)
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
H17
H18
H19
H20
H21
(年度)
収集ごみ
直接搬入ごみ(許可業者)
図3.4.3
直接搬入ごみ(個人持込)
可燃ごみ排出量の推移
- 28 -
3)資源ごみ
資源ごみ(缶類・びん類・ペットボトル)の排出量については、減少傾向にあって
過去5年間で 139 t/年の減少となっています。
表 3.4.3
区
分
単位
H17
資源ごみ排出量の推移
H18
H19
H20
H21
H21-H17
収集ごみ
741
734
699
677
689
-52
許可業者
直接
搬入 個人持込
ごみ
小計
200
213
194
134
113
-87
6
5
5
7
6
0
206
218
199
141
119
-87
947
952
898
818
808
-139
合
t/年
計
(t/年)
1,000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
H17
H18
H19
H20
H21
(年度)
収集ごみ
直接搬入ごみ(許可業者)
図3.4.4
直接搬入ごみ(個人持込)
資源ごみ排出量の推移
- 29 -
4)不燃ごみ
不燃ごみ(その他のもえないごみ)の排出量については、資源ごみと同様に減少傾
向にあります。特に許可業者の減少率が大きくなっています。
表 3.4.4
区
分
単位
収集ごみ
許可業者
直接
搬入 個人持込
ごみ
小計
合
計
t/年
H17
不燃ごみ排出量の推移
H18
H19
H20
H21
1,271
1,290
1,231
1,263
1,241
-30
252
262
241
167
127
-125
-
-
-
-
H21-H17
-
-
252
262
241
167
127
-125
1,523
1,552
1,472
1,430
1,368
-155
(t/年)
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
H17
H18
H19
H20
H21
(年度)
収集ごみ
図3.4.5
直接搬入ごみ(許可業者)
不燃ごみ排出量の推移
- 30 -
5)粗大ごみ
粗大ごみの排出量については、不燃ごみと同様に減少傾向にあります。特に平成
19 年度の持ち込み分の減少が大きくなっていますが、これは平成 18 年7月より開始
した個人持込分の有料化による影響と考えられます。なお、有料化後、個人持込分に
ついては平成 20 年度まで減少していたものの平成 21 年度においては対前年度よりも
増加しています。
表 3.4.5
区
分
単位
収集ごみ
許可業者
直接
搬入 個人持込
ごみ
小計
合
t/年
計
H17
粗大ごみ排出量の推移
H18
H19
H20
H21
H21-H17
147
149
128
117
107
-40
6
0
0
0
0
-6
1,752
1,493
716
661
712
-1,040
1,758
1,493
716
661
712
-1,046
1,905
1,642
844
778
819
-1,086
(t/年)
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
H17
H18
H19
H20
H21
(年度)
収集ごみ
直接搬入ごみ(許可業者)
図3.4.6
直接搬入ごみ(個人持込)
粗大ごみ排出量の推移
- 31 -
6)医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥
医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥の排出量については、がれき類を除
いて減少傾向にあります。がれき類については、平成 20 年度に大幅な増加、平成 21
年度に大幅な減少を示していますが、過去5年間で2倍以上の排出量となっています。
表 3.4.6
区
分
医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥排出量の推移
単位
H17
H18
H19
H20
H21
H21-H17
医療系ごみ
21
12
12
11
11
-10
直接 がれき類
搬入
ごみ し尿焼却灰
9
10
11
95
22
13
149
143
121
149
141
-8
69
56
60
65
58
-11
248
221
204
320
232
-16
t/年
下水汚泥
合
計
※ 医療系ごみは許可業者収集、がれき類は個人持込、し尿焼却灰及び下水汚泥は委託業者収集
(t/年)
350
300
250
200
150
100
50
0
H17
H18
H19
H20
H21
(年度)
医療系ごみ
図 3.4.7
がれき類
し尿焼却灰
下水汚泥
医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥排出量の推移
- 32 -
5
ごみの性状
本市が運営する「糸島市クリーンセンター(ごみ溶融処理施設)」において1年間
に4回の頻度で実施していますごみ組成分析結果は、次のとおりです。
表 3.5.1
ごみ組成分析結果
物理組成(乾ベース)
区
紙・布類 ビニール等
年
三
成
分
分
月
日
(%)
木・竹・わら類
厨芥類
不燃物類
その他
水分
灰分
可燃物
(%)
(%)
(%)
(%)
(%)
(%)
(%)
(%)
見掛け
比 重
低位発熱量
(実測値)
3
(kg/m ) (kcal/kg) (kJ/kg)
17
4 15
57.4
20.1
11.9
5.2
1.2
4.2
42.6
6.7
50.7
240
2,420
10,130
17
8
57.1
29.0
3.0
3.3
3.3
4.3
39.3
9.6
51.1
220
2,670
11,177
4
17 10 31
55.4
22.5
3.1
5.3
4.4
9.3
43.4
9.2
47.4
250
2,360
9,879
18
53.7
32.7
2.0
3.2
3.6
4.8
33.7
10.8
55.5
220
2,790
11,679
10,716
2 24
H17年度平均
55.9
26.1
5.0
4.3
3.1
5.6
39.8
9.1
51.2
233
2,560
18
4 28
63.5
17.1
6.3
4.5
4.1
4.5
45.0
8.6
46.4
210
2,130
8,916
18
8
60.6
27.5
0.9
7.8
0.9
2.3
49.1
5.2
45.7
270
2,230
9,335
8
18 10 12
56.0
27.1
5.2
4.8
1.7
5.2
39.9
8.7
51.4
240
2,570
10,758
19
2 16
63.6
23.8
0.3
4.2
2.1
6.0
43.1
9.0
47.9
260
2,280
9,544
H18年度平均
60.9
23.9
3.2
5.3
2.2
4.5
44.3
7.9
47.9
245
2,303
9,638
19
4 17
60.3
24.3
1.3
7.7
1.7
4.7
36.5
9.1
54.4
210
2,890
12,098
ご 19
8 24
み
19
10
5
組
成 20
2 27
分
析 H19年度平均
結
4 15
果 20
43.5
22.5
4.0
9.5
13.8
6.7
43.7
16.1
40.2
290
1,890
7,912
55.7
19.8
7.5
7.2
4.9
4.9
45.8
7.0
47.2
270
2,140
8,958
55.6
14.4
4.2
8.0
8.0
9.8
47.5
13.1
39.4
240
1,620
6,781
20
※
8
53.8
20.3
4.3
8.1
7.1
6.5
43.4
11.3
45.3
253
2,135
8,937
42.7
28.4
1.3
14.0
5.1
8.5
47.9
10.1
42.0
240
2,150
9,000
6
45.0
27.8
7.7
9.5
3.8
6.2
40.6
9.1
50.3
330
2,420
10,130
20 10 10
57.3
24.0
3.1
3.1
6.9
5.6
41.5
11.5
47.0
220
2,260
9,460
21
2 25
48.7
22.0
2.1
4.5
16.5
6.2
38.0
16.5
45.5
230
2,180
9,126
H20年度平均
48.4
25.6
3.6
7.8
8.1
6.6
42.0
11.8
46.2
255
2,253
9,429
21
4 22
51.0
22.1
8.0
7.2
4.9
6.8
40.9
8.8
50.3
280
2,260
9,460
21
8
57.3
21.7
3.6
9.4
2.2
5.8
47.9
7.3
44.8
270
2,110
8,833
6
21 10 21
54.5
21.5
7.7
8.0
3.6
4.7
42.7
8.3
49.0
260
2,290
9,586
22
4
43.1
28.4
3.2
11.5
6.9
6.9
44.9
10.4
44.7
270
2,260
9,460
H21年度平均
51.5
23.4
5.6
9.0
4.4
6.1
44.1
8.7
47.2
270
2,230
9,335
5年間平均
54.1
23.8
4.3
6.9
5.0
5.9
42.7
9.8
47.5
251
2,296
9,611
2
ビニール等:ビニール、合成樹脂、ゴム、皮革類
1)ごみの組成
過去5年間のごみ物理組成調査結果の構成比(平均値)は、紙・布類の割合が
54.1%と最も高く、次いでビニール等が 23.8%となっており、この2つの割合の合
計が各年度とも 70.0%以上となっています。
2)ごみの三成分
過去5年間のごみの三成分の構成比(平均値)は、水分が 42.7%、灰分が 9.8%、
可燃分が 47.5%となっており、本施設の計画条件(水分:32.8~50.6%、灰分 5.1~
13.1%、可燃分 36.3~62.1%)の範囲内となっています。
- 33 -
3)低位発熱量
過去5年間の低位発熱量は、6,781~12,098kJ/kg で推移しています。本施設の計
画条件と比較すると、計画高質(10,880kJ/kg)を超えた回数が3回見受けられます
が、平成 19 年8月以降は全て計画条件(5,550~10,880kJ/kg)の範囲内となってい
ます。
不燃物類
5.0%
その他
5.9%
厨芥類
6.9%
木・竹・わら
類
4.3%
紙・布類
54.1%
ビニール等
23.8%
図3.5.1
過去5年間のごみ種類組成調査結果平均値
水分
42.7%
可燃物
47.5%
灰分
9.8%
図3.5.2
過去5年間の三成分調査結果平均値
- 34 -
(KJ//kg)
14,000
12,000
計画高質 10,880kJ/kg
10,000
8,000
計画基準 7,350kJ/kg
6,000
計画低質 5,550kJ/kg
4,000
2,000
図3.5.3
過去5年間の低位発熱量の推移
- 35 -
H22.2
10
8
4
H21.2
10
8
4
H20.2
10
8
4
H19.2
10
8
4
H18.2
10
8
H17.4
0
6
ごみの減量・再生利用の実績
1)市民によるごみ減量化・再資源化等
(1)生ごみ堆肥化
家庭から排出される生ごみの減量化を図るために、本市では生ごみの堆肥化容器
等の購入費に対して補助を実施しています。平成 21 年度までの補助基数は 8,510
基となっています。今後も引き続きごみの減量化を推進することを目的として補助
していくこととしています。
表 3.6.1
区 分
補助基数
累計基数
単位
基
生ごみ堆肥化容器等補助基数の推移
H17
H18
H19
H20
H21
23
43
189
3,220
5,011
47
90
279
3,499
8,510
(2)資源回収ごみ
本市では、地域子ども会、行政区やリサイクルグループ等の団体が実施する資源
回収活動に対して回収奨励補助金を交付しています。過去5年間の回収量の推移は
以下のとおりで、2,755~3,493 t/年となっています。今後も引き続きごみの減量
化を推進することを目的として補助していくこととしています。
表 3.6.2
区 分
単位
集団回収ごみ
紙 類
缶 類
布 類
t/年
H17
集団回収ごみ量の推移
H18
H19
H20
H21
3,486
3,493
3,405
3,023
2,755
3,236
3,245
3,162
2,935
2,680
59
55
49
11
9
191
193
194
77
66
- 36 -
2)行政によるごみ減量化・再資源化等
(1)資源化物回収量
本市では、資源ごみの分別収集や施設において選別資源化を実施しています。ご
み総排出量に対する資源化率は、平成 21 年度で 15.5%となっています。その内訳
としては、ごみ溶融処理施設から排出されるスラグが最も多く全体の 60%以上を
占めています。
なお、平成 20 年度の資源化率(集団回収ごみ除く)の全国平均値は 15.2%、福
岡県平均値は 18.1%、本市は 15.1%となっており、今後、一層の資源化の推進が
必要であると考えています。
表3.6.3
区
分
単位
ごみ総排出量
資源化物回収量の推移
H17
H18
H19
H20
H21
31,326
31,025
30,175
29,307
28,618
4
8
22
29
31
金属類
892
987
766
701
749
ガラス類
228
186
266
235
224
27
27
36
31
26
1
1
1
1
1
0
7
9
9
12
選別資源化
174
0
0
0
0
メタル
626
495
358
365
359
スラグ
3,717
3,296
3,230
3,041
3,030
計
5,669
5,007
4,688
4,412
4,432
(資源化率)
18.1%
16.1%
15.5%
15.1%
15.5%
紙類
ペットボトル
資
源
化
量
トレイ
t/年
その他
※選別資源化:災害時に受け入れたごみから資源化した量を計上しています。
(2)ごみ溶融処理施設による減量化(減容化)量
本市の家庭及び事業者から排出されたごみは全て中間処理されており、選別資源
化した後に発生する残渣についても溶融処理されています。中間処理した後に発生
する溶融飛灰については最終処分場で埋立処分しています。
なお、本市の過去5年間の中間処理施設による減量化量の推移は次のとおりで、
減量化率は 90%以上となっています。
表3.6.4
区
分
溶融処理量
埋立処分量
減量化率
中間処理施設(溶融処理施設)における減量化率の推移
単位
t/年
%
H17
H18
H19
H20
H21
30,000
29,809
29,075
28,301
27,575
2,280
2,586
1,823
1,574
1,721
92.4
91.3
93.7
94.4
93.8
注)減量化率=100%-(埋立処分量÷溶融処理量)×100として算出しています。
- 37 -
7
ごみ処理・処分の状況
1)収集・運搬体制
本市の収集サービス等の状況は、下表のとおりとなっています。
家庭から排出される可燃ごみ(もえるごみ)、資源ごみ(缶類・びん類・ペットボ
トル)、不燃ごみ(その他のもえないごみ)、粗大ごみの収集範囲は本市全域として
おり、それぞれ市が委託する業者により収集しています。
また、事業所から排出される事業系ごみは、市が許可する許可業者によって収集し
ています。なお、家庭から排出されるごみも事業所から排出されるごみも糸島市クリ
ーンセンターへ直接持ち込むことができます。
表 3.7.1
収集形態
家庭系
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
ステーション方式
可燃ごみ
収集
方式
戸別
収集回数
排出容器
2 回/週
指定ごみ袋
2回/月
指定ごみ袋
事業系
戸別
不燃ごみ
医療系ごみ
直 接 搬 入
指定袋
処理券
大(60L)
小(35L)
大(40L)
小(20L)
中(40L)
小(20L)
料金
(円/袋)
52.5
26.2
42.0
21.0
52.5
26.2
2 回/月
指定ごみ袋
1回/月
シール
525 円券
-
指定ごみ袋
100L
15.7
指定ごみ袋
55L
13.6
指定ごみ袋
55L
15.7
指定容器
-
無料
可燃ごみ
資源ごみ
収集サービス等の状況
契約ごと
に異なる
収集
体制
委託
許可
搬入場所:糸島市クリーンセンター
搬入時間:9:00~12:00、13:00~16:00
休
日:土・日・祝日、12/29~1/3
料
金:10kg までごとに 140 円
2)中間処理施設
本市の中間処理施設は、平成 12 年3月に竣工したごみ溶融処理施設(粗大前処理
設備併設)とリサイクルプラザがあります。各施設の概要は次頁表に示すとおりとな
っています。
当該施設は供用開始して約 11 年が経過しており、平成 20 年度に実施した精密機能
検査において「これまで必要に応じて補修・整備等を行ってきたが、設備・装置につ
いては部分的に老朽化が進行してきており、今後は稼動年数の経過に伴って、補修箇
所や補修頻度の増加が予測される状況にある。このため、中・長期的な観点からの補
修・整備計画について立案、実施することが望まれる。」と報告されています。また、
地球温暖化防止の観点からも対策が必要な状況にあります。
- 38 -
3)最終処分場
本市の最終処分場は平成 12 年3月に竣工し、これまで約 11 年間、溶融処理施設か
ら発生する溶融飛灰を埋立処分してきましたが、本最終処分場の埋立終了期間(平成
26 年度)が近づいている状況にあります。よって、今後の本市の最終処分場方法に
ついて検討していかなければならない時期となっています。
表 3.7.2
施
設
所
事
名
在
業
主
中間処理施設及び最終処分場の概要
称
糸島市クリーンセンター
地
福岡県糸島市志摩西貝塚 122 番地
体
糸島市(竣工当時:糸島地区消防厚生施設組合)
全 体 敷 地 面 積
約 88,000 ㎡
着 工 ・ 竣 工
ごみ溶融処理施設
リサイクルプラザ
最終処分場
運 営 管 理 体 制
委託
着工:平成9年5月
着工:平成 10 年5月
着工:平成 10 年5月
竣工:平成 12 年3月
竣工:平成 12 年3月
竣工:平成 12 年3月
ごみ溶融処理施設
処
理
方
能
式
直接溶融・資源化システム(シャフト炉式ガス化溶融方式)
力
200 t/日(100 t/24 h×2炉)
受 入 供 給 設 備
ピット&クレーン方式
燃焼ガス冷却設備
廃熱ボイラ方式
排ガス処理設備
乾式有害ガス除去装置+バグフィルター+触媒式脱硝設備
灰 処 理 設 備
薬剤処理方式
余
電力:場内利用(余剰電力は売電)、蒸気:場内給湯及び冷・暖房利用
熱
利
用
リサイクルプラザ
能
力
35 t/日(1日5時間稼動)
選 別 の 種 類
鉄類、アルミ類、カレット類、ペットボトル、白色トレイ、牛乳パック、
可燃物、不燃物、処理困難物、金属類
受 入 供 給 設 備
ピット&クレーン方式+供給コンベア方式
選
別
設
備
手選別コンベヤ、磁力選別機、アルミ選別機
再
生
設
備
鉄圧縮機、アルミ圧縮機、ペットボトル圧縮梱包機
場
所
山間
最終処分場
埋
立
埋 立 対 象 物
溶融飛灰
埋 立 開 始 年
平成 12 年
埋立面積/容量
4,800 m 2/25,600 m 3
し
表面2重遮水シート工法+遮光マット
ゃ
水
工
浸出水処理施設
15 m 3/日
浸出水処理方式
カルシウム除去+凝集沈殿+高度処理(砂ろ過+活性炭吸着)
【ごみ溶融処理施設のプラント用水として再利用:無放流方式】
- 39 -
4)ごみ処理・処分量
平成 21 年度に排出されたごみのうち、中間処理率は 100.0%で、そのうち 96.4%
を溶融処理し、6.0%を埋立処分しています。また、資源物量・資源化率はともに減
少しており、平成 17 年の 5,669 t(18.1%)が平成 21 年度では 4,432 t(15.5%)
になりました。なお、資源化率が低いのは、資源ごみの分別収集量に対する資源化率
が低いことが影響しているものと考えられます。
表 3.7.3
ごみ処理・処分量の推移
(単位:t/年)
区
(1)
(2)
(3)
排 (4)
出 (5)
量 (6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
中
間
処
理
(13)
(14)
(15)
(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
(27)
(28)
(29)
(30)
(31)
(32)
(33)
(34)
(35)
(36)
最 (37)
終
処 (38)
分
分
\
年
度
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
下水汚泥
総ごみ排出量
溶融量
直接溶融
(直接溶融率)
選別残渣
計
(溶融処理率)
溶融処理
資源ごみ
不燃ごみ
リサイクル
プラザ
資源化
資源ごみ
不燃ごみ
計
溶融処理
粗大ごみ
資源化
処理
持ち出し
計
資源化
選別
可燃ごみ
粗大ごみ
紙類
金属類
ガラス類
ペットボトル
トレイ
その他
メタル
スラグ
計
(資源化率)
合 計
(中間処理率)
最終処分 溶融飛灰
(残渣率)
計
(埋立率)
(1)-(25)+Σ{(5)~(9)}
(10)÷(9)
(13)+(20)
(10)+(11)
(12)÷(9)
(14)+(15)
-
-
(17)+(18)
-
-
(2)+(3)と同値
-
-
-
(4)と同値
(25)+(26)
-
(22)と同値
(24)+Σ{(27)~(34)}
(35)÷(9)
(10)+(19)+(23)+(25)
(36)÷(9)
(37)÷(10)
(37)と同値
(38)÷(9)
平成17
平成18
平成19
平成20
平成21
26,703
947
1,523
1,905
21
9
149
69
31,326
26,797
85.5%
3,203
30,000
95.8%
1,557
536
1,021
913
411
502
2,470
1,646
239
20
1,905
174
154
20
4
892
228
27
1
0
626
3,717
5,669
18.1%
31,326
100.0%
2,280
7.6%
2,280
7.3%
26,658
952
1,552
1,642
12
10
143
56
31,025
26,879
86.6%
2,930
29,809
96.1%
1,625
588
1,037
879
364
515
2,504
1,305
337
0
1,642
0
0
0
8
987
186
27
1
7
495
3,296
5,007
16.1%
31,025
100.0%
2,586
8.7%
2,586
8.3%
26,757
898
1,472
844
12
11
121
60
30,175
26,961
89.3%
2,114
29,075
96.4%
1,470
473
997
900
425
475
2,370
644
200
0
844
0
0
0
22
766
266
36
1
9
358
3,230
4,688
15.5%
30,175
100.0%
1,823
6.3%
1,823
6.0%
25,961
818
1,430
778
11
95
149
65
29,307
26,281
89.7%
2,020
28,301
96.6%
1,417
447
970
831
371
460
2,248
603
175
0
778
0
0
0
29
701
235
31
1
9
365
3,041
4,412
15.1%
29,307
100.0%
1,574
5.6%
1,574
5.4%
25,391
808
1,368
819
11
22
141
58
28,618
25,623
89.5%
1,952
27,575
96.4%
1,345
438
907
831
370
461
2,176
607
212
0
819
0
0
0
31
749
224
26
1
12
359
3,030
4,432
15.5%
28,618
100.0%
1,721
6.2%
1,721
6.0%
- 40 -
- 41 -
28,618 t
排出量
2,755 t
集団回収
28,618 t
100.0%
28,618 t
100.0%
図 3.7.1
78.5%
22,465 t
減量化量
21.5%
6,153 t
処理残渣量
平成 21 年度ごみ処理・処分フロー
0.0%
0 t
直接最終処分量
中間処理量
計画処理量
0.00%
0 t
直接資源化量
6.0%
1,721 t
処理後最終処分量
15.5%
4,432 t
処理後再生利用量
6.0%
1,721 t
最終処分量
22.9%
7,187 t
総資源化量
5)エネルギー回収量及び温室効果ガス排出状況
(1)エネルギー回収量
ごみ溶融施設で回収したエネルギーの推移は下表に示すとおりで、回収熱量はご
み溶融量の減量に伴って減少しています。
表 3.7.4
年 度
蒸気発生量
(t)
H17
エネルギー回収量の推移
発熱量
(MJ/t)
総発熱量
(MJ)
発電電力量
(kwh)
発熱量
(MJ/kwh)
73,568.14
177,814,194
8,999,550
19.8
H18
71,744.51
173,406,481
8,878,300
19.5
H19
67,632.67
163,468,163
8,432,630
19.4
H20
61,942.28
149,714,491
7,636,080
19.6
H21
61,366.71
148,323,338
7,643,580
19.4
2,417
(2)二酸化炭素排出量
ごみ溶融施設から排出された二酸化炭素量の推計結果は下表のとおりで、年間
10,855 t-CO2~14,614 t-CO2 で推移しています。
表 3.7.5
年
度
二酸化炭素排出量の推移
単位
H17
H18
H19
H20
H21
備
考
溶融処理量
t
30,000
29,809
29,075
28,301
27,575
水分比率
%
39.8
44.3
43.4
42.0
44.1 分析結果平均値
プラ系ごみ比率
%
26.1
23.9
20.3
25.6
23.4 分析結果平均値
合成繊維比率
%
2.8
2.8
2.8
2.8
二酸化炭素量
t-CO2
14,614
12,591
10,855
13,118
2.8 全国平均値
11,471
※算定方法:地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル(第1版)簡易版 H22.8 環境省
35,000
(t、t-CO2)
(%)
50
30,000
45
25,000
40
20,000
35
15,000
30
10,000
25
5,000
20
0
15
H17
溶融処理量
図 3.7.2
H18
H19
二酸化炭素量
H20
水分比率
H21
プラ系ごみ比率
二酸化炭素等排出量の推移
- 42 -
8
ごみ処理体制及びごみ処理経費
1)ごみ処理体制
本市におけるごみ処理等に関する組織体制は、次のとおりとなっています。
図3.8.1
組織体制
2)ごみ処理経費
本市における収集運搬及びごみ処理・処分費用は、次頁表のとおりとなっています。
ごみ1t当たりの処理経費は、ごみ溶融処理施設で使用する燃料費等の高騰による
影響で高くなっており、平成 21 年度においては 41,993 円/tとなっています。
なお、1人当たりの処理経費は、12,000 円/人前後で推移しており、福岡県の平成
20 年度実績値 14,501 円/人(=73,051,896 千円÷5,037,733 人)を下回っています。
- 43 -
表3.8.1
区
分
単位
行政区域内人口
人
H17
H18
H19
H20
H21
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
31,326
31,025
30,175
29,307
28,618
30,000
29,809
29,075
28,301
27,575
2,470
2,504
2,370
2,248
2,176
2,280
2,586
1,823
1,574
1,721
千円
408,983
411,191
421,906
425,727
422,903
1人当たり
円/人
4,099
4,106
4,204
4,241
4,206
排出量t当たり
円/t
13,056
13,254
13,982
14,526
14,778
千円
615,423
606,453
620,174
685,371
636,513
1人当たり
円/人
6,168
6,055
6,180
6,827
6,330
処理量t当たり
円/t
20,514
20,345
21,330
24,217
23,083
千円
126,849
127,756
123,327
118,725
122,159
1人当たり
円/人
1,271
1,276
1,229
1,183
1,215
処理量t当たり
円/t
51,356
51,021
52,037
52,814
56,139
千円
27,852
21,386
16,983
13,259
20,173
1人当たり
円/人
279
214
169
132
201
処理量t当たり
円/t
12,216
8,270
9,316
8,424
11,722
ごみ総排出量(集団回収除く)
ごみ溶融処理施設処理量
t/年
リサイクルプラザ処理量
最終処分場埋立量
収集・運搬
ごみ溶融処理施設
処
理
費
用
等
ごみ処理費用
リサイクルプラザ
最終処分場
計
千円
1,179,107 1,166,786 1,182,390 1,243,082 1,201,748
1人当たり
円/人
11,817
11,650
11,782
12,383
11,952
排出量t当たり
円/t
37,640
37,608
39,184
42,416
41,993
45,000
( 円 /t 、 円 /人 )
(千円)
1,400,000
40,000
1,200,000
35,000
1,000,000
30,000
25,000
800,000
20,000
600,000
15,000
400,000
10,000
200,000
5,000
0
0
H17
H18
処理費用
図3.8.2
H19
1人当たり
H20
H21
排出量t当たり
収集運搬及び処理処分経費の推移
- 44 -
9
ごみ処理の評価
一般廃棄物処理システムの分析比較については「市町村における循環型社会づくり
に向けた一般廃棄物処理システムの指針」(平成 19 年6月)及び「ごみ処理基本計画
策定指針」(平成 20 年6月)において検討の必要性や評価項目(表 3.9.1 参照)が示
されており、地域事情に応じた評価項目を選択することとなっています。
よって、本市の一般廃棄物処理に関する実績を基に、地域事情に応じた評価項目を
選択し評価を実施しました。
評価の結果は、図 3.9.1 に示すとおりで福岡県の実績平均値を基準値として評価し
た結果(温室効果ガス除く)は、全てで基準値を上回っており、良好な結果となって
います。
一方、温室効果ガス排出量については、廃棄物処理に係る国の目標値(出典:市町
村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指針
平成 19 年6
月)を基準値として評価した結果、本市の溶融処理においてコークスを利用している
こと、プラスチック類を溶融処理していること等から全国値を上回っています。コー
クスの利用については処理システム上、削減することは出来ないため今後はプラスチ
ック類の資源化等について検討していく必要があります。
なお、本評価は、本市において初めて実施したものであり、現段階では十分な評価
は実施できていないものの、今後のごみ減量化や資源化を図っていく上で重要な評価
指標となることから、今後、活用に向けて調査・研究を行っていく予定です。
表3.9.1
視
点
標準的な評価項目(例)
指標で測るもの
指標の名称
廃棄物の発生
人口一人一日当たりごみ総排出量
廃棄物の再生利用
廃棄物からの資源回収率
エネルギー回収・利用
廃棄物からのエネルギー回収量
最終処分
廃棄物のうち最終処分される割合
地球温暖化防止
温室効果ガスの排出
廃棄物処理に伴う温室効果ガスの人
口一人一日当たり排出量
公共サービス
廃棄物処理サービス
住民満足度
循環型社会形成
人口一人当たり年間処理経費
経済性
資源回収に要する費用
費用対効果
エネルギー回収に要する費用
最終処分減量に要する費用
出典:ごみ処理基本計画策定指針(平成20年6月)
- 45 -
表3.9.2
本市における一般廃棄物処理システムの評価項目と算出方法
評価項目
算出方法
廃棄物の発生
(計画収集量+直接搬入量+集団回収量)÷計画収集人口÷365 日
廃棄物の再生利用
総資源化量÷(計画収集量+直接搬入量+集団回収量)
最終処分
最終処分量÷(計画収集量+直接搬入量+集団回収量)
温室効果ガスの排出
温室効果ガス排出量(正味)÷人口÷365 日
人口一人当たり年間処理経費
廃棄物処理に要する総費用÷計画収集人口
処分量当たり最終処分経費
最終処分に要する費用÷最終処分量
表3.9.3
評価項目
単位
本市における評価項目算出結果
H17
H18
H19
H20
H21
最大値
平均値
最小値
kg/人・日
0.956
0.945
0.917
0.883
0.855
0.956
0.911
0.855
廃棄物の再生利用
t/t
0.263
0.246
0.241
0.230
0.229
0.263
0.242
0.229
最終処分
t/t
0.065
0.075
0.054
0.049
0.055
0.075
0.060
0.049
温室効果ガスの排出
kg/人・日
0.648
0.573
0.507
0.545
0.522
0.648
0.559
0.507
人口一人当たり年間処理経費
円/人・年 11,817 11,650 11,782 12,383 11,952 12,383 11,917 11,650
廃棄物の発生
処分量当たり最終処分経費
円/t・年
表3.9.4
12,216
8,270
9,316
8,424 11,722 12,216
9,989
8,270
評価項目の評価と指数の算出方法
評価項目
指数化の方法
廃棄物の発生
(1-[平均値-基準値]÷基準値)×100
廃棄物の再生利用
平均値÷基準値×100
最終処分
(1-[平均値-基準値]÷基準値)×100
温室効果ガスの排出
(1-[平均値-基準値]÷基準値)×100
人口一人当たり年間処理経費
(1-[平均値-基準値]÷基準値)×100
処分量当たり最終処分経費
(1-[平均値-基準値]÷基準値)×100
表3.9.5
指
標
廃棄物の発生
指数の算出結果
単位
平均値
基準値
指数
kg/人・日
0.911
1.063
114.3
廃棄物の再生利用
t/t
0.242
0.240
100.8
最終処分
t/t
0.060
0.116
148.6
温室効果ガスの排出
kg/人・日
0.559
0.372
49.7
人口一人当たり年間処理経費
円/人・年
11,917
14,501
117.8
9,989
11,735
114.9
処分量当たり最終処分経費
※
円/t・年
基準値:平成20年度福岡県実績平均値、全国値
- 46 -
温室効果ガスの排出
【評価結果】
(kg/人・日)
(kg/人・日)
廃棄物の発生【評価結果】
(t/t)
廃棄物の再生利用【評価結果】
0.350
1.100
0.700
1.063
0.648
0.600
0.956
0.559
0.500
0.200
0.800
目標:0.726kg/人・
日
0.300
1
最小値
0.263
0.242
0.240
0.229
0.250
0.855
0.372
平均値
0.911
0.900
0.507
0.400
最大値
目標:0.326t/t
0.300
1.000
0.700
最大値
全国値
0.150
平均値
1
最小値
県平均値
最大値
平均値
1
最小値
県平均値
廃棄物の発生
200.0
150.0
温室効果ガスの排出
114.3
廃棄物の再生利用
100.0
100.8
49.7
福岡県平均値他
50.0
0.0
148.6
処分量当たり最終処分経費
114.9
最終処分
117.8
人口一人当たり年間処理経費
(円/t・年)
処分量当たり最終処分経費
【評価結果】
(円/人・年)
15,000
14,000
14,501
12,216
11,735
12,000
14,000
9,989
10,000
平均値
1
最小値
12,383
11,917
11,650
12,000
11,000
最大値
6,000
県平均値
最終処分【評価結果】
(t/t)
0.120
0.116
0.100
0.080
13,000
8,270
8,000
最大値
人口一人当たり年間処理経費
【評価結果】
0.075
0.060
0.060
0.049
0.040
平均値
1
最小値
県平均値
最大値
平均値
1
最小値
県平均値
① 「廃棄物の発生」に関するチャートグラフの値
:指数が高いほどごみの排出量が「多い」という指標となる。
② 「廃棄物の再生利用」に関するチャートグラフの値
:指数が大きいほど資源回収率が「高い」という指標となる。
③ 「最終処分」に関するチャートグラフの値
:指数が大きいほど最終処分量が「少ない」という指標となる。
④ 「人口一人当たり年間処理経費」に関するチャートグラフの値:指数が大きいほど処理経費は「少ない」という指標となる。
⑤ 「処分量当たり最終処分経費」に関するチャートグラフの値
:指数が大きいほど処理経費は「少ない」という指標となる。
⑥ 「温室効果ガスの排出」に関するチャートグラフの値
:指数が大きいほど温室効果ガス排出量が「少ない」という指標となる。
※
県平均値:平成20年度実績
※
目標値 :平成32年度推計値
図 3.9.1
本市の一般廃棄物処理システム比較分析表
- 47 -
10
ごみ処理行政の動向
1)わが国におけるごみ処理関係法令の歴史
わが国におけるごみ処理関係法令の歴史は、以下のようになっています。
表 3.10.1
ごみ処理関係法令の歴史(その1)
西暦
元号
年
ごみ関係法令の歴史
1877
明治
10
1880
明治
13
「清掃法施行」
1887
明治
20
警察令をもって「塵芥取締規則」交
付
各戸に塵芥容器を備えさせ塵芥排出
業者の手によって収集処分を行う
1900
明治
33
「汚物掃除法」施行
汚物清掃は市町村の義務となる
1910
明治
43
「汚物掃除法施行規則」改正
1916
大正
5
「汚物掃除法」の一部改正
1930
昭和
5
「汚物掃除法施行規則」改正
1941
昭和
16
「汚物掃除法」規則一部改正
1954
昭和
29
1963
昭和
38
1965
昭和
40
1967
昭和
42
1968
昭和
43
1970
昭和
45
1971
昭和
46
1972
昭和
47
1976
昭和
51
1977
昭和
52
1981
昭和
56
1991
平成
3
コレラ、全国的に大流行
「汚物掃除法」が廃止され、「清掃
法」が制定される
「生活環境施設整備緊急措置法」公
布
ごみの清掃は市町村の義務となる
ごみの焼却についても義務化される
ごみは可燃、不燃、厨芥の3分類で
収集するようにし、ごみの焼却義務
を外す
ごみ施設への国庫補助決まる
「清掃法」一部改正
「清掃施設整備緊急措置法」公布
「公害対策基本法」制定
「大気汚染防止法」制定
「清掃法」を改定し「廃棄物の処理
及び清掃に関する法律」公布
「廃棄物の処理及び清掃に関する法
律」施行
「廃棄物処理施設整備緊急措置法」
公布
「廃棄物の処理及び清掃に関する法
律」及び「廃棄物処理整備緊急措置
法」の一部改正法公布
事業者の産業廃棄物の処理責任を明
確化
厚生省「廃棄物施設構造指針」通知
「広域臨海環境整備センター法」公
布
「再資源の利用の促進に関する法
律」(リサイクル法)の制定
「廃棄物の処理及び清掃に関する法
律」(廃棄物処理法)改正
「特定有害廃棄物等の輸出入等の規
制に関する法律」制定
- 48 -
排出抑制、再生利用を含む大型改正
表 3.10.1
西暦
1995
元号
平成
ごみ処理関係法令の歴史(その2)
年
7
ごみ関係法令の歴史
「容器包装に係わる分別収集及び再
商品化の促進等に関する法律」公布
「環境基本法」制定
「廃棄物処理法」改正
1997
平成
9
1998
平成
10
廃棄物の減量・再生利用、施設の設
置、維持管理、マニフェスト、廃棄
物処理推進センター指定など
「容器包装に係る分別収集及び再商
品化の促進等に関する法律」(容器
包装リサイクル法)施行
「家電リサイクル法」閣議決定
「ダイオキシン対策法」制定
1999
平成
11
「PFI法(民間資金等の活用によ
る公共施設等の整備等の促進に関す
る法律)」制定
「PRTR法(特定化学物質の環境
への排出量の把握等及び管理の改善
の促進に関する法律)」
「ダイオキシン類対策特別措置法」
公布
「ダイオキシン類対策特別措置法」
施行
「循環型社会形成推進基本法」成立
2000
2001
平成
平成
12
13
循環型循環型社会形成推進基本計画
策定
「容器包装リサイクル法」全面施行
「資源の有効な利用の促進に関する
法律(資源有効利用促進法)」
「食品循環資源の再生利用等の促進
に関する法律(食品リサイクル法)」
公布
「循環型社会形成促進基本法」完全
施行
名称変更
「家電リサイクル法」完全施行
「グリーン購入法」完全施行
「食品リサイクル法」完全施行
「建設リサイクル法」完全施行
「使用済自動車の再資源化等に関す
る法律(自動車リサイクル法)」制
定
「循環型社会形成推進基本計画」閣
議決定
2002
平成
14
2003
平成
15
2004
平成
16
「海洋汚染防止法」改正
2006
平成
17
「第三次環境基本計画」閣議決定
2008
平成
18
「第二次循環型社会形成推進基本計
画」閣議決定
- 49 -
廃棄物の船舶からの海洋投入処分許
可制の創設、廃棄物の海域における
焼却の禁止等
2)廃棄物・リサイクル関連の法制度
循環型社会の形成と推進に向けて、循環型社会形成推進基本法をはじめ、個別物品
の特性に応じた各種リサイクル法が整備されています。
H6.8完全施行
環境基本法
環境の保全に関する基本理念
環境基本計画 H18.4全面改正公表
循環=自然循環、社会の物質循環
H13.1完全施行
循環型社会形成推進基本法(基本的枠組み法)
○基本原則、
○国、地方公共団体、事業者、国民の責務、
○国の施策
H15.3公表
循環型社会形成推進基本計画(国の他の計画の基本) H20.3改定
社会の物質循環の確保、天然資源の消費の抑制、環境負荷の低減
廃棄物処理法
資源有効利用促進法
H18.2一部改正
〔廃棄物の適正処理〕
①廃棄物の発生抑制
②廃棄物の適正処理(リサイクル含む)
③廃棄物処理施設の設置規制
④廃棄物処理業者に対する規制
⑤廃棄物処理基準の設定
等
〔リサイクルの推進〕
H13.4全面改正施行
①再生資源のリサイクル
②リサイクル容易な構造・材質等の工夫
③分別回収のための表示
④副産物の有効利用の促進
環境大臣が定める基本方針
平成20~24年度の5ヵ年計画〔計画の内容〕
①地球温暖化対策との連携
②廃棄物系バイオマス利活用の促進
③廃棄物処理施設のストックマネージメント
H17.6改正
廃棄物処理施設整備計画
H20.3公表
個別物品の特性に応じた法律
H13.4完全施行
食品残渣
工事の受注者が
・建築物の分別
解体等
・建設廃材等の
再資源化等
木材、コンク
リート、アス
ファルト
グリーン購入法(国等が率先して再生品などの調達を推進)
図 3.10.1
循環型社会の形成と推進のための法制度
- 50 -
H15.1一部施行
H17.1完全施行
自動車リサイクル法
エアコン、冷蔵
庫・冷凍庫、テ
レビ、洗濯機、
衣類乾燥機
・食品の製造・
加工・販売業者
が食品廃棄物等
を再生利用等
H14.5完全施行
建設リサイクル法
びん、PETボ
トル、紙製・プ
ラスチック製容
器包装等
・廃家電を小売
店等が消費者よ
り引取
・製造業者等に
よる再商品化
H13.5完全施行
H19.6一部改正
食品リサイクル法
・容器包装の市
町村による分別
収集
・容器の製造・
容器包装の利用
業者による再商
品化
家電リサイクル法
容器包装リサイクル法
H12.4完全施行
H18.6一部改正
・関係業者が使用
済自動車の引
取、フロンの回
収、解体、破砕
・製造業者等がエ
アバッグ・シュ
レッダーダスト
の再資源化、フ
ロンの破壊
自動車
H13.4完全施行
3)国の廃棄物処理の目標
(1)廃棄物処理施設整備計画
平成 11 年9月に設定した「廃棄物の減量化の目標量」の考え方を踏まえて、平
成 13 年5月に「環境大臣が定める基本方針」(環境省告示第 34 号)が閣議決定さ
れました。この中では、平成 22 年度を目標年度として、平成9年度に対してごみ
の排出量を5%削減し、再生利用量を約 11%から約 24%に増加させ、最終処分量
をおおむね半分に削減することが定められています。
表 3.10.2
廃棄物の減量化の目標量
(単位:百万トン/年)
区
平成9年度
平成 17 年度
平成 22 年度
排出量
53
51
49
再生利用量
5.9(11%)
10(20%)
12(24%)
中間処理による減量
35(66%)
34(67%)
31(63%)
最終処分量
12(23%)
7.7(15%)
6.4(13%)
※1
※2
分
表示単位未満を四捨五入しているため、合計が一致しない場合があります。
括弧内は、各年度の排出量を 100 としたときの割合を示します。
この基本方針を受けて、平成 20 年3月に廃棄物処理施設整備計画が閣議決定さ
れ、目指す目標及び指標が示されています。
表 3.10.3
目
廃棄物処理施設整備計画で目指す目標及び指標
標
指
ごみの発生量を減らし、循環的な利用を推
進するとともに、減量効果の高い処理を行
い、最終処分量を削減し、着実に最終処分
を実施する。
標
①ごみ排出量
約 5,200 万t(H19 見込み)
→約 5,000 万t(H24)
②ごみのリサイクル率
20%(H19 見込み)→25%(H24)
③ごみ減量処理率
98 % ( H19 見 込 み ) → 概 ね 100 %
(H24)
焼却せざるを得ないごみについては、焼却
時に可能な限り発電を実施し、サーマルリ
サイクルを推進する。
し尿及び生活雑排水の処理を推進し、水環
境の保全を図る。
④最終処分場の残余年数
平成 19 年度の水準(15 年分)を維持す
る。
ごみ焼却施設の総発電能力
約 1,630 MW(H19 見込み)
→約 2,500 MW(H24)
浄化槽処理人口普及率
9%(H 19 見込み)→12%(H24)
- 51 -
(2)循環型社会形成推進基本計画
平成 20 年3月に策定された「循環型社会形成推進基本計画」の中で、「循環型社
会の形成推進に当っては、常に持続可能な社会の構築に向けた視点を持ち、低炭素
社会に向けた取組や自然共生社会に向けた取組と統合した取組を進めることが重要
である」とされ、循環型社会の形成に向けた取組の進展度を図る指標として以下の
ような取組指標が設定されています。
表 3.10.4
区
循環型社会形成推進基本計画における減量化目標
分
1人1日当たりの
ごみ排出量
家庭から排出される
1人1日平均排出量
事業所から排出される
排出量
※1
※2
平成 12 年度(実績)
平成 27 年度(目標年度)
約 1,067 g
(平成 12 年度比で約 10%減)
約 528 g
(平成 12 年度比で約 20%減)
約 1,439 万t
(平成 12 年度比で約 20%減)
約 1,185 g
約 660 g ※2
約 1,799 万t
計画収集量、直接搬入量、集団回収量を加えた一般廃棄物量を1人1日当たりに換算
※1 から事業系ごみ、資源物などを除いた値
4)県の廃棄物処理の目標
福岡県は、平成 19 年4月に「福岡県廃棄物処理計画(改定版)」を策定し、減量
化・再資源化目標を次のように定めています。
表 3.10.5
区
分
福岡県の目標
平成 17 年度
(実績)
平成 22 年度(将来目標)
推計値
目標値
ごみ排出量
(対 H17 年度増減率)
2,030 千t/年
1,969 千t/年
△3.0%
1,957 千t/年
△3.6%
資源化量
368 千t/年
-
482 千t/年
資源化率
17%
-
23%
最終処分量
301 千t/年
-
189 千t/年
最終処分率
14%
-
9%
- 52 -
5)ごみ処理広域化計画
福岡県では「福岡県ごみ処理広域化計画」(以下、「広域化計画」といいます。)を環
境省(旧厚生省)の通知に基づき、平成 11 年3月に策定しています。
広域化計画では、広域化への取り組みが効果的に実施されるように、県内を 21 ブ
ロックに分割し、ブロック毎に 100t 以上の処理能力を持つ施設を設置し、ダイオキ
シン類排出削減対策を基本として環境負荷の低減を図り、併せてごみの排出抑制・資
源化さらには事業費の縮減を図ることを基本方針としています。
本市は、糸島ブロック(当時は前原市、志摩町、二丈町で構成)として位置付けら
れており、合併した現在では本市単独での対象エリアとなっています。
- 53 -
11
課題の整理
本市におけるごみ処理行政に関する課題は、次のとおりです。
1)家庭系ごみの減量化
収集ごみ排出量は人口増加に伴い増加傾向にあるものの、1人1日平均排出量はほ
ぼ横ばい傾向となっています。今後、1人1日平均排出量のさらなる減量化を進める
ため、各種施策を展開していく必要があります。特に、生ごみの堆肥化容器等の補助
制度については、十分に認知されていないため普及率が低く減量化に結びついていな
い状況にあります。
2)事業系ごみの減量化
事業系ごみの排出量については、減少傾向にあるため今後も引き続き減量化に対す
る協力を求めていきます。
3)啓発活動の強化
地域子ども会や行政区及びリサイクルグループによる資源回収活動や生ごみ堆肥化
容器等の補助事業について、積極的に広報又は啓発していく必要があります。
4)分別区分の見直しの必要性
現在実施している資源ごみの分別収集は、缶類・びん類・ペットボトルを混合して
収集していますが、収集された資源ごみの状態が悪く最終的に資源化できる量も限ら
れ資源化率が低くなっています。
このような状況を改善していくためには、資源ごみの細分別を実施する必要があり
ます。なお、分別区分等を見直しについては、現在実施している店頭回収や拠点回収
による資源化物回収を活用することも視野に入れて検討していきます。
5)環境美化及び不法投棄対策
環境美化及び不法投棄対策として、「糸島市空き缶等の散乱防止及びその再資源化
の促進に関する条例」の周知徹底や不法投棄防止のための市民への啓発及び監視体制
の強化を図っていく必要があります。
6)在宅医療系ごみへの対応
本市では、現在ごみ溶融処理施設で事業系の医療系ごみを処理していますが、今後
の高齢化社会の進展に伴い在宅医療系ごみの排出方法等が問題になってくると考えら
れます。
本市で発生する在宅医療系ごみについては当該処理施設で処理することは可能です
が、在宅医療系ごみには感染性のごみが混入している場合もあるため医療機関の協力
のもと分別排出の徹底等、市民に対して啓発を行っていく必要があります。
- 54 -
7)中間処理
現在のごみ溶融処理施設については平成 12 年より供用し、稼動後 11 年目を迎えて
います。その間、必要に応じて補修・整備等を実施してきましたが、設備・装置にお
いて部分的に老朽化が進行しているため、今後は補修箇所や補修頻度の増加が予測さ
れる状況にあります。このため、中・長期的な観点からの補修・整備計画について立
案、実施する必要があります。
一方、リサイクルプラザについては、現在の分別区分に対応した設備構成となって
おり、現段階では支障なく選別資源化処理がなされています。しかしながら、今後、
資源化率の向上を図ることを目的とした分別区分の見直し等が実施された場合は、改
造等を実施する必要があります。
8)最終処分
これまでの埋立処分実績を踏まえると本市の所有する最終処分場は、計画埋立終了
年度である平成 26 年度頃には、満杯になると推測されます。よって、今後、ごみの
減量化や資源化率の向上を図っていくと同時に、将来的な最終処分方法について検討
していく必要があります。
9)温室効果ガス削減に対する課題
地球温暖化に対する取り組みを推進する立場から、容器包装を含むプラスチック系
のごみ量削減に加え、エネルギー回収効率向上に向けた施設のあり方について検討す
る必要があります。
- 55 -
第4章
1
ごみ処理基本計画
基本方針
我が国では平成 12 年度に循環型社会形成推進基本法 (法律第 110 号)が制定され、
廃棄物・リサイクル対策として、廃棄物の発生抑制(Reduce:リデュース)、廃棄物
の再使用(Reuse:リユース)、廃棄物の再生利用(Recycle:リサイクル)、熱回収、
循環利用できない廃棄物を適正に処分という優先順位をつけ、「循環型社会の構築」
が進められています。
1番目:発生抑制
Reduce
天然資源の投入
天然資源の消費の抑制
(リデュース)
生産(製造、運搬等)
2番目:再使用
消
費
Reuse
(リユース)
3番目:再生利用
Recycle
(リサイクル)
廃
棄
処理(リサイクル、焼却等)
4番目:熱回収
最終処分(埋立)
5番目:適正処分
循環型社会:適正な3Rと処分により、天然資源の消費を抑制し、
環境への負荷ができる限り低減される社会
図4.1.1
循環型社会に向けた処理の優先順位(環境白書より)
本計画における「発生抑制」及び「排出抑制」のイメージを図 4.1.2 に示します。
「発生抑制」は「ごみになる可能性がある不用なものをなるべく生じさせないこ
と」、「排出抑制」は「不用になってしまったものはリユース・リサイクルを図り、
なるべくごみとして出さないこと」とし、ごみの発生過程の観点から段階的に、それ
ぞれを位置付けています。
- 56 -
図4.1.2
「発生抑制」及び「排出抑制」に対するイメージ
こうした状況の中で、「循環型社会の構築」の一翼を担う、容器包装リサイクル法
を始めとする各種リサイクル法の制定や「廃棄物の減量その他その適正な処理に関す
る施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な方針」(環境省告示第 34 号)
の改正(平成 17 年5月)などにより、廃棄物を取り巻く社会情勢は転換期にきていま
す。
- 57 -
また、「廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策の総合的かつ計画的な推
進を図るための基本的な方針」では、廃棄物の減量化に向けた基本的な減量目標値、
他市町村との連携等による広域的な取り組みの実施、一般廃棄物の処理に関する事業
コスト及び情報の提供の実施、一般廃棄物処理の有料化の推進などの基本方針が示さ
れています。
こうした国の施策状況や社会情勢を踏まえた上で、ごみ処理に関する基本方針を以
下のように定めました。
基 本 方 針 1 : 市 民 ・事 業 者 ・ 行 政 が 連 携し た 3 R 運 動 の 推 進
「 発 生 抑 制 」 を 主 体 と す る 3 R 運 動 ( Reduce : リ デ ュ ー ス 、 Reuse : リ ユ ー ス 、
Recycle:リサイクル)を、市民・事業者・行政の3者が連携して実施することにより、
一歩進んだ循環型社会の構築を目指していくものとします。
基 本 方 針 2 : ご み の減 量 化 及 び 資 源 化 の促 進 ・ 拡 充
これまで行ってきた施策の促進及び拡充を行うことにより、一層のごみの減量化及
び資源化を図っていくものとします。
基 本 方 針 3: 適 正 な収 集 ・ 運 搬 ・ 処 理 ・処 分 を 実 施
安全かつ適正なごみの収集・運搬・処理・処分を行います。
あわせて、現在稼動している施設においては、排出されたごみを適正に処理・処分
していくとともに、適正な運転管理を行っていくものとします。
基 本 方 針 4: 不 法 投棄 へ の 対 応
不法投棄対策の取締りの強化を進めていくために、市民・事業者・行政の3者協働
で情報ネットワーク構築を進めるものとします。
基 本 方 針 5: 地 球 温暖 化 防 止 へ の 対 応
世界的な環境問題となっている地球温暖化防止に向けて、廃棄物事業の観点から温
室効果ガス(CO 2 など)の排出抑制に向けた取り組みを行います。
- 58 -
図4.1.3
2
基本方針のイメージ
計画目標年度
第1章で示しましたように、本計画は長期的視点に立脚した検討が必要であること
から、「ごみ処理基本計画策定指針」に基づき本計画の目標年度を 10 年後の 平成 32
年度とし、今後 10 年間のごみ処理に関する基本施策を設定するものとします。同時に、
本計画は概ね5年ごとに改訂するほか、計画の前提となる諸条件に変動があった場合
にも見直しを行うものとします。
なお、本計画の対象地域は、本市全域とします。
○
○
○
○
○
計画対象地域:本市全域
計 画 期 間:平成 23 年度~平成 32 年度(10 年間)
基 準 年 度:平成 21 年度
計画目標年次:平成 32 年度
中間目標年度:平成 27 年度
- 59 -
3
ごみ排出量及び処理量の見込み
1)将来推計の方法
将来人口については、「第1次糸島市長期総合計画」に示されています目標人口を
基に設定します。また、ごみ量の将来の推計方法は、「ごみ処理施設構造指針解説」に
て示されています記述をもとに、原則として過去5年間(平成 17 年度~平成 21 年
度)の実績値を用いて推計を行っています。なお、推計は、下表に示す5つの推計式
により実施します。
表 4.3.1
推
計
式
概
推計式の概要
要
最も一般的な式であり使用頻度の高
い式です。過去の実績値が漸増・漸
減している場合等に良く適合すると
いう経験則があり、採用されるケー
スが多くなっています。
一次傾向線
Y=a+bX
特
①
②
③
二次傾向線
Y=a+bX+cX
2
一次指数曲線
Y=a×b X
べき曲線
本推計式は、増減の大きな傾向曲線
を示す場合が多く、実績値によって
は、傾向曲線の中に極値を含み、増
減の逆転が生じる場合もあります。
したがって、人口推計の場合、あま
り整合性が良くありませんが、ごみ
量の推計では、採用されることがあ
ります。
①
過去のデータが等比級数的な傾向の
時に整合性が良いといわれていま
す。したがって、発展性の強い都市
以外では、推定値が大きくなること
があります。
①
②
③
②
③
比較的整合性が良く、多くの都市の
人口推定に適用できます。しかし、
推定値が過大となるおそれもあるの
で十分な配慮が必要となります。
①
②
Y=c+b(X-1)a
③
ロジスティック曲線
Y=c÷{1+e (b-ex)}
本推計式は、人口増加の法則の研究
から導かれたものであり、一定年後
に増加率が、最大となりその後増加
率が減少して無限年後に飽和に達す
るような曲線式をもとにする方法
で、大規模な都市の人口を推計する
場合によく適用されます。
- 60 -
①
②
性
傾向を直線に置き換えたと
きの推計式です。
式のbはこの直線の勾配の
値で、b正符号のとき上昇
傾向となり、bが負符号の
とき下降傾向となります。
見積りが少なく出る傾向が
あります。
傾向を放物線に置き換えた
ときの推計式です。
逓増的・逓減的な増加また
は減少を示す曲線でありま
す。
人口推定ではあまり整合性
は良くありませんが、ごみ
量の推計では用いられるこ
とがあります。
過去のデータの伸びを一定
の比率で逓増または逓減さ
せる推計式です。
増加あるいは減少傾向は急
激になります。
過去のデータが等比級数的
な傾向のときに整合性が良
いといわれています。
過去のデータの伸びを徐々
に増加させる推計式です。
実績値が増加し続ける条件
で、最も適合性が良いとさ
れています。
多くの都市の人口推定に適
用できます。
前半は加速度的に増加率が
増加し、後半は次第に増加
率が鈍化して、無限年数に
飽和に達するような傾向を
表わす推計式です。
S字曲線で表現することが
できます。
2)人口及びごみ排出量の推計結果
推計した結果を下表に示します。
人口及びごみ排出量は現在のまま推移すると、増加傾向が将来も続く結果となって
います。
内訳としては、収集ごみが目標年度である平成 32 年度までに 3.5%、直接搬入ご
みが 16.1%増加(平成 21 年度実績に対して)すると推測されます。
表 4.3.2
区
分
単位
人口及びごみ排出量の推計結果
実
績
単純予測
H32-H21
平成17年度 平成21年度 平成27年度 平成32年度 (H21比)
行政区域内人口
(=計画収集人口)
人
99,778
100,551
103,423
103,878
t/年
34,812
31,373
33,184
33,297
収集ごみ
t/年
21,815
21,980
22,649
22,749
直接搬入ごみ
t/年
9,511
6,638
7,704
7,704
集団回収ごみ
t/年
3,486
2,755
2,831
2,844
g/人/日
956
855
879
878
収集ごみ+
直接搬入ごみ
g/人/日
860
780
804
803
収集ごみ
g/人/日
599
599
600
600
ごみ排出量
1人1日当たりの
ごみ排出量
- 61 -
3,327
(3.3%)
1,924
(6.1%)
769
(3.5%)
1,066
(16.1%)
89
(3.2%)
23
(2.7%)
23
(2.9%)
1
(0.2%)
(t/年)
(人)
40,000
120,000
集団回収ごみ
行政区域内人口
35,000
100,000
30,000
直接搬入ごみ
25,000
20,000
80,000
60,000
15,000
40,000
10,000
収集ごみ
20,000
5,000
0
平成17
←
平成21
実
績
→
平成27
中間目標
推
計
←
図 4.3.1
0
平成32
計画目標
→
(年度)
人口及びごみ排出量の予測結果
(g/人・日)
1,200
1人1日当たりの集団回収ごみ
1,000
956
879
855
878
800
1人1日当たりの直接搬入ごみ
600
400
1人1日当たりの収集ごみ
200
0
平成17
←
平成21
実
績
図 4.3.2
→
平成27
中間目標
推
計
←
1人1日当たりのごみ排出量の予測結果
- 62 -
平成32
計画目標
→
(年度)
表 4.3.3
区
人口等
原
単
位
要
日
平
均
発
生
量
処
理
量
年
間
発
生
量
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
(27)
(28)
(29)
(30)
(31)
(32)
(33)
(34)
(35)
(36)
(37)
(38)
(39)
(40)
(41)
(42)
(43)
(44)
(45)
(46)
(47)
(48)
(49)
(50)
(51)
(52)
(53)
(54)
(55)
(56)
(57)
(58)
(59)
(60)
(61)
(62)
(63)
(64)
(65)
分
式(H17~21)
行政区域内人口
計画処理区域内人口
計画収集人口
自家処理人口
収集ごみ 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
実績
計
集団回収ごみ
合
収集ごみ
直接ごみ
直接ごみ
式(H22~32)
設定値
(1)と同値
設定値
(2)-(3)
(39)/(3)/365
(40)/(3)/365
推計値
(41)/(3)/365
(42)/(3)/365
Σ{(5)~(8)}
(54)/(3)/365
設定値
人
g/人・日
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
計
集団回収ごみ
合
計 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
集団回収ごみ
計
収集ごみ
単 位
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
計
集団回収ごみ
合
計 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
集団回収ごみ
計
(39)/(3)
(5)×(3)
(40)/(3)
(6)×(3)
(41)/(3)
(7)×(3)
(42)/(3)
(8)×(3)
Σ{(18)~(21)}
(44)/365
(45)/365
(46)/365
推計値
(47)/365
(48)/365
(49)/365
(50)/365
-
設定値
(52)/365
-
Σ{(17)~(25)}
(54)/(3)
(10)×(3)
(12)+(17)
(13)+(18)
(14)+(19)
(15)+(20)
(21)と同値
(22)と同値
(23)と同値
(24)と同値
(25)と同値
(26)と同値
Σ{(28)~(37)}
(5)×(3)×365
(6)×(3)×365
実績値
(7)×(3)×365
(8)×(3)×365
Σ{(39)~(42)}
(17)×365
(18)×365
(19)×365
実績値
(20)×365
(21)×365
(22)×365
(23)×365
-
(24)×365
実績値
-
Σ{(44)~(52)}
実績値
(10)×(3)×365
(39)+(44)
(40)+(45)
(41)+(46)
(42)+(47)
(48)と同値
(49)と同値
(50)と同値
(51)と同値
(52)と同値
(54)と同値
Σ{(55)~(64)}
t/日
t/年
H17
99,778
99,778
99,778
0
540
20
35
4
599
96
695
53.85
2.03
3.48
0.40
59.76
19.31
0.56
0.69
4.82
0.06
0.02
0.41
-
0.19
26.06
9.55
73.16
2.59
4.17
5.22
0.06
0.02
0.41
-
0.19
9.55
95.37
19,656
741
1,271
147
21,815
7,047
206
252
1,758
21
9
149
-
69
9,511
3,486
26,703
947
1,523
1,905
21
9
149
-
69
3,486
34,812
本市のごみ排出量の実績及び見通し(減量化・資源化前)
18
実
100,155
100,155
100,155
0
542
20
35
4
601
96
697
54.28
2.01
3.53
0.41
60.23
18.75
0.60
0.72
4.09
0.03
0.03
0.39
-
0.19
24.80
9.57
73.03
2.61
4.25
4.50
0.03
0.03
0.39
-
0.19
9.57
94.60
19,813
734
1,290
149
21,986
6,845
218
262
1,493
12
10
143
-
56
9,039
3,493
26,658
952
1,552
1,642
12
10
143
-
56
3,493
34,518
19
100,358
100,358
100,358
0
546
19
34
3
602
93
695
54.78
1.92
3.37
0.35
60.42
18.52
0.55
0.66
1.96
0.03
0.03
0.33
-
0.19
22.27
9.33
73.30
2.47
4.03
2.31
0.03
0.03
0.33
-
0.19
9.33
92.02
19,996
699
1,231
128
22,054
6,761
199
241
716
12
11
121
-
60
8,121
3,405
26,757
898
1,472
844
12
11
121
-
60
3,405
33,580
20
績
100,388
100,388
100,388
0
544
18
34
3
599
83
682
54.62
1.85
3.46
0.32
60.25
16.50
0.39
0.46
1.81
0.03
0.26
0.41
-
0.19
20.05
8.28
71.12
2.24
3.92
2.13
0.03
0.26
0.41
-
0.19
8.28
88.58
19,938
677
1,263
117
21,995
6,023
141
167
661
11
95
149
-
65
7,312
3,023
25,961
818
1,430
778
11
95
149
-
65
3,023
32,330
21
100,551
100,551
100,551
0
543
19
34
3
599
75
674
54.64
1.89
3.40
0.29
60.22
14.93
0.33
0.35
1.95
0.03
0.06
0.39
-
0.19
18.23
7.55
69.57
2.22
3.75
2.24
0.03
0.06
0.39
-
0.19
7.55
86.00
19,943
689
1,241
107
21,980
5,448
119
127
712
11
22
141
-
58
6,638
2,755
25,391
808
1,368
819
11
22
141
-
58
2,755
31,373
-63-
年
22
102,569
102,569
102,569
0
544
19
34
3
600
75
675
55.80
1.95
3.49
0.31
61.55
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
0.41
-
-
18.07
7.69
70.73
2.28
3.84
2.27
0.03
0.06
0.41
-
-
7.69
87.31
20,366
711
1,273
112
22,462
5,449
120
128
715
11
22
150
-
-
6,595
2,808
25,815
831
1,401
827
11
22
150
-
-
2,808
31,865
23
見
102,741
102,741
102,741
0
544
19
34
3
600
75
675
55.89
1.95
3.49
0.31
61.64
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
-
3.45
-
21.11
7.71
70.82
2.28
3.84
2.27
0.03
0.06
-
3.45
-
7.71
90.46
20,400
713
1,275
113
22,501
5,449
120
128
715
11
22
-
1,259
-
7,704
2,813
25,849
833
1,403
828
11
22
-
1,259
-
2,813
33,018
24
25
通
し
102,911 103,082
102,911 103,082
102,911 103,082
0
0
544
544
19
19
34
34
3
3
600
600
75
75
675
675
55.98
56.08
1.96
1.96
3.50
3.50
0.31
0.31
61.75
61.85
14.93
14.93
0.33
0.33
0.35
0.35
1.96
1.96
0.03
0.03
0.06
0.06
-
-
3.45
3.45
-
-
21.11
21.11
7.72
7.73
70.91
71.01
2.29
2.29
3.85
3.85
2.27
2.27
0.03
0.03
0.06
0.06
-
-
3.45
3.45
-
-
7.72
7.73
90.58
90.69
20,434
20,468
714
715
1,277
1,279
113
113
22,538
22,575
5,449
5,449
120
120
128
128
715
715
11
11
22
22
-
-
1,259
1,259
-
-
7,704
7,704
2,817
2,822
25,883
25,917
834
835
1,405
1,407
828
828
11
11
22
22
-
-
1,259
1,259
-
-
2,817
2,822
33,059
33,101
26
103,252
103,252
103,252
0
544
19
34
3
600
75
675
56.17
1.96
3.51
0.31
61.95
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
-
3.45
-
21.11
7.74
71.10
2.29
3.86
2.27
0.03
0.06
-
3.45
-
7.74
90.80
20,502
716
1,281
113
22,612
5,449
120
128
715
11
22
-
1,259
-
7,704
2,827
25,951
836
1,409
828
11
22
-
1,259
-
2,827
33,143
度
27
中間目標
103,423
103,423
103,423
0
544
19
34
3
600
75
675
56.26
1.97
3.52
0.31
62.06
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
-
3.45
-
21.11
7.76
71.19
2.30
3.87
2.27
0.03
0.06
-
3.45
-
7.76
90.93
20,536
717
1,283
113
22,649
5,449
120
128
715
11
22
-
1,259
-
7,704
2,831
25,985
837
1,411
828
11
22
-
1,259
-
2,831
33,184
28
103,514
103,514
103,514
0
544
19
34
3
600
75
675
56.31
1.97
3.52
0.31
62.11
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
-
3.45
-
21.11
7.76
71.24
2.30
3.87
2.27
0.03
0.06
-
3.45
-
7.76
90.98
20,554
718
1,285
113
22,670
5,449
120
128
715
11
22
-
1,259
-
7,704
2,834
26,003
838
1,413
828
11
22
-
1,259
-
2,834
33,208
29
30
見
通
し
103,605 103,696
103,605 103,696
103,605 103,696
0
0
544
544
19
19
34
34
3
3
600
600
75
75
675
675
56.36
56.41
1.97
1.97
3.52
3.53
0.31
0.31
62.16
62.22
14.93
14.93
0.33
0.33
0.35
0.35
1.96
1.96
0.03
0.03
0.06
0.06
-
-
3.45
3.45
-
-
21.11
21.11
7.77
7.78
71.29
71.34
2.30
2.30
3.87
3.88
2.27
2.27
0.03
0.03
0.06
0.06
-
-
3.45
3.45
-
-
7.77
7.78
91.04
91.11
20,572
20,590
719
719
1,286
1,287
113
114
22,690
22,710
5,449
5,449
120
120
128
128
715
715
11
11
22
22
-
-
1,259
1,259
-
-
7,704
7,704
2,836
2,839
26,021
26,039
839
839
1,414
1,415
828
829
11
11
22
22
-
-
1,259
1,259
-
-
2,836
2,839
33,230
33,253
31
103,787
103,787
103,787
0
544
19
34
3
600
75
675
56.46
1.97
3.53
0.31
62.27
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
-
3.45
-
21.11
7.78
71.39
2.30
3.88
2.27
0.03
0.06
-
3.45
-
7.78
91.16
20,608
720
1,288
114
22,730
5,449
120
128
715
11
22
-
1,259
-
7,704
2,841
26,057
840
1,416
829
11
22
-
1,259
-
2,841
33,275
32
計画目標
103,878
103,878
103,878
0
544
19
34
3
600
75
675
56.51
1.97
3.53
0.31
62.32
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
-
3.45
-
21.11
7.79
71.44
2.30
3.88
2.27
0.03
0.06
-
3.45
-
7.79
91.22
20,626
720
1,289
114
22,749
5,449
120
128
715
11
22
-
1,259
-
7,704
2,844
26,075
840
1,417
829
11
22
-
1,259
-
2,844
33,297
4
減量化・資源化及び処理・処分に関する目標の設定
1)減量化及び資源化に関する目標の設定
ごみの減量化及び資源化の目標については、「糸島市環境基本計画」や過去の実績
に基づき次のように設定します。ただし、し尿汚泥等(平成 22 年度までは焼却灰、
それ以降は脱水汚泥として計上)については目標対象項目から除外しています。
平成 27 年度以降については、平成 27 年度における日(年間)平均排出量を維持し
ていくものとします。その場合、人口が増加する傾向にあるため1人1日当たりのご
み排出量は減少していくこととなります。
表 4.4.1
区
ごみ減量化及び資源化に関する目標
分
目
標
対象品目
1 人 1 日当たりの
ごみ排出量
平成 27 年度まで
対前年比 5%減
可燃ごみ、資源ごみ、不燃
ごみ、粗大ごみ、医療系ご
み、がれき類
1人1日当たりの
集団回収ごみ量
平成 27 年度まで
対前年比 5%増
集団回収ごみ
リサイクル率
平成 27 年度において
33%(毎年2%増)
中間処理による資源化量
集団回収による資源化量
2)処理・処分に関する目標の設定
本市におけるごみ減量化及び資源化に関する目標は前記したとおりでありますが、
排出されたごみは現在と同様に適正に処理・処分しなければなりません。
現在、本市の中間処理及び最終処分は、「糸島市クリーンセンター」で適正に処
理・処分を実施しています。
中間処理施設は供用開始後 11 年目を迎えており、その間、必要に応じて補修・整
備等を実施してきましたが、設備・装置において部分的に腐食等の老朽化が進んでお
り、さらに今後は補修箇所や補修頻度の増加が予測される状況にあります。
また、最終処分場は当初どおり平成 26 年度には埋立が完了する見込みであり、現
在、循環型社会構築の一環として溶融飛灰の資源化について検討しております。
このような状況を踏まえた本市のごみ処理・処分に関する目標を次頁のように設定
します。
-64-
表4.4.2
区
分
可燃ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
(し尿汚泥)
下水汚泥
資源ごみ
目
現行どおり
粗大ごみ
現行どおり
選別割合・排出割合
溶融処理施設
(溶融)
平成 23 年度から
し尿汚泥として受入
平成 22 年度から
資源化
資源化率を平成 27
年度までに 90.0%
現行どおり
※
処理施設
(処理方法)
標
不燃ごみ
中間処理の内訳
メ タ ル:01.3%
ス ラ グ:11.0%
溶融飛灰:06.2%
民間委託(資源化)
リサイクルプラザ
(選別・資源化)
前処理設備
(破砕・選別・資源化)
資源化:45.8%→90.0%
溶 融:54.2%→10.0%
資源化:25.9%
溶 融:66.3%
資源化:25.9%
溶 融:74.1%
排出・選別割合は、平成 21 年度実績に基づき設定しました。また、それぞれの率は
処理量に対する割合を示しています。
表 4.4.3
区
分
溶融飛灰
目
最終処分の内訳
標
平成 24 年度までに最終処分率0%
- 65 -
処理・処分施設
(処分・処理方法)
最終処分場(埋立処分)
民間委託(資源化:山元還元)
5
減量化・資源化施策実施後の推計結果
1)行政区域内人口(=計画収集人口)の推計結果
「第1次糸島市長期総合計画」に示されています目標人口を基に行政区域内人口を
推計した結果を下表に示します。
本市の人口推計は年々増加傾向を示していますので、将来的にも増加していくこと
が見込まれています。
表4.5.1
区
分
H17
単位
行政区域内人口
(計画収集人口)
120,000
行政区域内人口(=計画収集人口)の推計結果
H21
実
人
99,778
績
100,551
H27
H32
中間目標
計画目標
103,423
103,878
(人)
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
平 成 17
←
平 成 21
実
図4.5.1
績
→
平 成 27
中間目標
推
計
←
行政区域内人口(=計画収集人口)の推計結果
- 66 -
平 成 32
計画目標
→
(年度)
2)収集ごみの推計結果
収集ごみ(可燃ごみ、資源ごみ、不燃ごみ及び粗大ごみの合計)の将来予測値を下
表に示します。
収集ごみについては前述したごみの減量化を進めていくことにより、排出量は減少
していくことが見込まれます。
表4.5.2
区
分
25,000
H17
単位
収集ごみ
収集ごみの推計結果
H21
実
H27
H32
績
中間目標
計画目標
t/年
21,815
21,980
17,488
17,488
g/人・日
599
599
463
460
( t /年 )
20,000
15,000
10,000
5,000
0
平 成 17
←
平 成 21
実
績
→
平 成 27
中間目標
推
計
←
図4.5.2
収集ごみの推計結果
- 67 -
平 成 32
計画目標
→
(年度)
3)直接搬入ごみ
直接搬入ごみ(可燃ごみ、資源ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ、医療系ごみ、がれき類
及びし尿汚泥の合計)の将来予測値を下表に示します。なお、下水道汚泥については、
平成 22 年度より資源化を開始していますので将来予測値に含んでいません。
直接搬入ごみについては、し尿汚泥等処理対象品目の変更(平成 22 年度までは焼
却灰、それ以降は脱水汚泥として計上)により一旦増加しますが、収集ごみ同様、前
述したごみの減量化を進めていくことにより排出量は減少していくことが見込まれま
す。
表4.5.3
区
分
10,000
H17
単位
直接搬入ごみ
直接搬入ごみの推計結果
H21
実
t/年
9,511
績
6,638
H27
H32
中間目標
計画目標
6,380
6,380
( t /年 )
9,000
し尿汚泥等の処理対象
品目の変更による増加
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
平 成 17
←
平 成 21
実
績
→
図4.5.3
平 成 27
中間目標
推
計
←
直接搬入ごみの推計結果
- 68 -
平 成 32
計画目標
→
(年度)
4)集団回収ごみ
集団回収ごみの将来予測値を下表に示します。
集団回収ごみについては、前述した資源化等の推進により排出量は増加していくこ
とが見込まれます。
表4.5.4
区
分
集団回収ごみの推計結果
H17
単位
H21
実
H32
中間目標
計画目標
t/年
3,486
2,755
3,624
3,640
g/人・日
96
75
96
96
集団回収ごみ
4,000
績
H27
( t /年 )
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
平 成 17
←
平 成 21
実
績
→
平 成 27
中間目標
推
計
←
図4.5.4
集団回収ごみの推計結果
- 69 -
平 成 32
計画目標
→
(年度)
5)推計結果のまとめ
前述した減量化及び資源化後の本市におけるごみ排出量の推計結果をとりまとめる
と下表のとおりとなります。
減量化・資源化することにより、本市のごみ量は減少していくことが推測され、環
境基本計画に示された目標値や割合と同値程度となります。
表4.5.5
区
分
行政区域内人口
(=計画収集人口)
単位
行政区域内人口及びごみ排出量の推計結果
実
平成17年度
績
予測結果(減量化、資源化後) H32-H21
平成21年度
平成27年度
平成32年度
人
99,778
100,551
103,423
103,878
t/年
34,812
31,373
27,492
27,508
収集ごみ
t/年
21,815
21,980
17,488
17,488
直接搬入ごみ
t/年
9,511
6,638
6,380
6,380
集団回収ごみ
t/年
3,486
2,755
3,624
3,640
g/人/日
956
855
728
724
収集ごみ+
直接搬入ごみ
g/人/日
860
780
632
628
収集ごみ
g/人/日
599
599
463
460
ごみ排出量
1人1日あたりの
ごみ排出量
(H21比)
3,327
-(-3.3%)
-3,865
(-12.3%)
-4,492
(-20.4%)
-258
(-3.9%)
885
(-32.1%)
-131
(-15.3%)
-152
(-19.5%)
-139
(-23.2%)
- 70 -
(t/年)
(人)
40,000
集団回収ごみ
120,000
行政区域内人口
抑制量
35,000
100,000
30,000
80,000
直接搬入ごみ
25,000
20,000
60,000
15,000
40,000
10,000
収集ごみ
20,000
5,000
0
平成17
平成21
←
実
績
→
図4.5.5
0
平成32
計画目標
→
(年度)
平成27
中間目標
推
計
←
行政区域内人口及びごみ排出量の推計結果
(g/人・日)
1,200
1人1日当たりの集団回収ごみ
1,000
956
抑制量
728
855
724
800
600
1人1日当たりの直接搬入ごみ
400
1人1日当たりの収集ごみ
200
0
平成17
←
平成21
実
績
→
図 4.5.6
平成27
中間目標
推
計
←
ごみ排出原単位の推計結果
- 71 -
平成32
計画目標
→
(年度)
表 4.5.6
区
人口等
原
単
位
要
日
平
均
発
生
量
処
理
量
年
間
発
生
量
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
(27)
(28)
(29)
(30)
(31)
(32)
(33)
(34)
(35)
(36)
(37)
(38)
(39)
(40)
(41)
(42)
(43)
(44)
(45)
(46)
(47)
(48)
(49)
(50)
(51)
(52)
(53)
(54)
(55)
(56)
(57)
(58)
(59)
(60)
(61)
(62)
(63)
(64)
(65)
分
式(H17~21)
行政区域内人口
計画処理区域内人口
計画収集人口
自家処理人口
収集ごみ 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
計
集団回収ごみ
合
収集ごみ
直接ごみ
直接ごみ
人
g/人・日
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
計
集団回収ごみ
合
計 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
集団回収ごみ
計
収集ごみ
式(H22~32)
設定値
(1)と同値
実績
設定値
(2)-(3)
(39)/(3)/365
(12)/(3)
(40)/(3)/365
(13)/(3)
(41)/(3)/365
(14)/(3)
(42)/(3)/365
(15)/(3)
Σ{(5)~(8)}
(54)/(3)/365
設定値
単 位
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
計
集団回収ごみ
合
計 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
集団回収ごみ
計
(39)/(3)
(40)/(3)
設定値
(41)/(3)
(42)/(3)
Σ{(18)~(21)}
(44)/365
(45)/365
(46)/365
設定値
(47)/365
(48)/365
(49)/365
(50)/365
推計値
-
設定値
(52)/365
-
Σ{(17)~(25)}
(54)/(3)
(10)×(3)
(12)+(17)
(13)+(18)
(14)+(19)
(15)+(20)
(21)と同値
(22)と同値
(23)と同値
(24)と同値
(25)と同値
(26)と同値
Σ{(28)~(37)}
(12)×365
(13)×365
実績値
(14)×365
(15)×365
Σ{(39)~(42)}
(17)×365
(18)×365
(19)×365
実績値
(20)×365
(21)×365
(22)×365
(23)×365
-
(24)×365
実績値
-
Σ{(44)~(52)}
実績値
(10)×(3)×365
(39)+(44)
(40)+(45)
(41)+(46)
(42)+(47)
(48)と同値
(49)と同値
(50)と同値
(51)と同値
(52)と同値
(54)と同値
Σ{(55)~(64)}
t/日
t/年
本市のごみ排出量の実績及び見通し(ごみ減量化・資源化後)
H17
99,778
99,778
99,778
0
540
20
35
4
599
96
695
53.85
2.03
3.48
0.40
59.76
19.31
0.56
0.69
4.82
0.06
0.02
0.41
-
0.19
26.06
9.55
73.16
2.59
4.17
5.22
0.06
0.02
0.41
-
0.19
9.55
95.37
19,656
741
1,271
147
21,815
7,047
206
252
1,758
21
9
149
-
69
9,511
3,486
26,703
947
1,523
1,905
21
9
149
-
69
3,486
34,812
18
実
100,155
100,155
100,155
0
542
20
35
4
601
96
697
54.28
2.01
3.53
0.41
60.23
18.75
0.60
0.72
4.09
0.03
0.03
0.39
-
0.15
24.76
9.57
73.03
2.61
4.25
4.50
0.03
0.03
0.39
-
0.15
9.57
94.56
19,813
734
1,290
149
21,986
6,845
218
262
1,493
12
10
143
-
56
9,039
3,493
26,658
952
1,552
1,642
12
10
143
-
56
3,493
34,518
19
100,358
100,358
100,358
0
546
19
34
3
602
93
695
54.78
1.92
3.37
0.35
60.42
18.52
0.55
0.66
1.96
0.03
0.03
0.33
-
0.16
22.24
9.33
73.30
2.47
4.03
2.31
0.03
0.03
0.33
-
0.16
9.33
91.99
19,996
699
1,231
128
22,054
6,761
199
241
716
12
11
121
-
60
8,121
3,405
26,757
898
1,472
844
12
11
121
-
60
3,405
33,580
20
績
100,388
100,388
100,388
0
544
18
34
3
599
83
682
54.62
1.85
3.46
0.32
60.25
16.50
0.39
0.46
1.81
0.03
0.26
0.41
-
0.18
20.04
8.28
71.12
2.24
3.92
2.13
0.03
0.26
0.41
-
0.18
8.28
88.57
19,938
677
1,263
117
21,995
6,023
141
167
661
11
95
149
-
65
7,312
3,023
25,961
818
1,430
778
11
95
149
-
65
3,023
32,330
21
100,551
100,551
100,551
0
543
19
34
3
599
75
674
54.64
1.89
3.40
0.29
60.22
14.93
0.33
0.35
1.95
0.03
0.06
0.39
-
0.16
18.20
7.55
69.57
2.22
3.75
2.24
0.03
0.06
0.39
-
0.16
7.55
85.97
19,943
689
1,241
107
21,980
5,448
119
127
712
11
22
141
-
58
6,638
2,755
25,391
808
1,368
819
11
22
141
-
58
2,755
31,373
- 72 -
年
22
102,569
102,569
102,569
0
544
19
34
3
600
75
675
55.80
1.95
3.49
0.31
61.55
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
0.41
-
-
18.07
7.69
70.73
2.28
3.84
2.27
0.03
0.06
0.41
-
-
7.69
87.31
20,366
711
1,273
112
22,462
5,449
120
128
715
11
22
150
-
-
6,595
2,808
25,815
831
1,401
827
11
22
150
-
-
2,808
31,865
23
見
102,741
102,741
102,741
0
516
18
32
3
569
79
648
53.02
1.84
3.30
0.28
58.44
14.47
0.32
0.34
1.89
0.03
0.06
-
3.45
-
20.56
8.12
67.49
2.16
3.64
2.17
0.03
0.06
-
3.45
-
8.12
87.12
19,352
672
1,205
102
21,331
5,282
117
124
690
11
22
-
1,259
-
7,505
2,963
24,634
789
1,329
792
11
22
-
1,259
-
2,963
31,799
24
25
通
し
102,911 103,082
102,911 103,082
102,911 103,082
0
0
490
466
17
16
31
29
3
2
541
513
83
87
624
600
50.45
48.01
1.75
1.66
3.14
2.99
0.27
0.25
55.61
52.91
13.77
13.11
0.30
0.29
0.32
0.31
1.80
1.71
0.03
0.03
0.06
0.05
-
-
3.45
3.45
-
-
19.73
18.95
8.54
8.97
64.22
61.12
2.05
1.95
3.46
3.30
2.07
1.96
0.03
0.03
0.06
0.05
-
-
3.45
3.45
-
-
8.54
8.97
83.88
80.83
18,414
17,524
639
606
1,146
1,091
99
91
20,298
19,312
5,026
4,785
110
106
117
113
657
624
11
11
22
18
-
-
1,259
1,259
-
-
7,202
6,916
3,118
3,273
23,440
22,309
749
712
1,263
1,204
756
715
11
11
22
18
-
-
1,259
1,259
-
-
3,118
3,273
30,618
29,501
26
103,252
103,252
103,252
0
442
15
28
2
487
91
578
45.68
1.58
2.85
0.24
50.35
12.47
0.27
0.29
1.63
0.03
0.05
-
3.45
-
18.19
9.40
58.15
1.85
3.14
1.87
0.03
0.05
-
3.45
-
9.40
77.94
16,673
577
1,040
88
18,378
4,552
99
106
595
11
18
-
1,259
-
6,640
3,430
21,225
676
1,146
683
11
18
-
1,259
-
3,430
28,448
度
27
中間目標
103,423
103,423
103,423
0
420
15
26
2
463
96
559
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
9.93
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
9.93
75.32
15,867
548
989
84
17,488
4,333
95
102
566
7
18
-
1,259
-
6,380
3,624
20,200
643
1,091
650
7
18
-
1,259
-
3,624
27,492
28
103,514
103,514
103,514
0
420
14
26
2
462
96
558
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
9.94
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
9.94
75.33
15,867
548
989
84
17,488
4,333
95
102
566
7
18
-
1,259
-
6,380
3,627
20,200
643
1,091
650
7
18
-
1,259
-
3,627
27,495
29
30
見
通
し
103,605 103,696
103,605 103,696
103,605 103,696
0
0
420
419
14
14
26
26
2
2
462
461
96
96
558
557
43.47
43.47
1.50
1.50
2.71
2.71
0.23
0.23
47.91
47.91
11.87
11.87
0.26
0.26
0.28
0.28
1.55
1.55
0.02
0.02
0.05
0.05
-
-
3.45
3.45
-
-
17.48
17.48
9.95
9.95
55.34
55.34
1.76
1.76
2.99
2.99
1.78
1.78
0.02
0.02
0.05
0.05
-
-
3.45
3.45
-
-
9.95
9.95
75.34
75.34
15,867
15,867
548
548
989
989
84
84
17,488
17,488
4,333
4,333
95
95
102
102
566
566
7
7
18
18
-
-
1,259
1,259
-
-
6,380
6,380
3,630
3,634
20,200
20,200
643
643
1,091
1,091
650
650
7
7
18
18
-
-
1,259
1,259
-
-
3,630
3,634
27,498
27,502
31
103,787
103,787
103,787
0
419
14
26
2
461
96
557
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
9.96
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
9.96
75.35
15,867
548
989
84
17,488
4,333
95
102
566
7
18
-
1,259
-
6,380
3,637
20,200
643
1,091
650
7
18
-
1,259
-
3,637
27,505
32
計画目標
103,878
103,878
103,878
0
418
14
26
2
460
96
556
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
9.97
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
9.97
75.36
15,867
548
989
84
17,488
4,333
95
102
566
7
18
-
1,259
-
6,380
3,640
20,200
643
1,091
650
7
18
-
1,259
-
3,640
27,508
表 4.5.7
区
20
21
22
23
24
25
績
26
27
見
28
29
通
30
31
32
し
542
546
544
543
544
516
490
466
442
420
420
420
419
419
418
20
20
19
18
19
19
18
17
16
15
15
14
14
14
14
14
35
35
34
34
34
34
32
31
29
28
26
26
26
26
26
26
収集ごみ
不燃ごみ
(4)
粗大ごみ
(5)
計
(6)
(7)
実績
将来値
(予測値)
g/人・日
4
4
3
3
3
3
3
3
2
2
2
2
2
2
2
2
599
601
602
599
599
600
569
541
513
487
463
462
462
461
461
460
可燃ごみ
19.31
18.75
18.52
16.50
14.93
14.93
14.47
13.77
13.11
12.47
11.87
11.87
11.87
11.87
11.87
11.87
資源ごみ
0.56
0.60
0.55
0.39
0.33
0.33
0.32
0.30
0.29
0.27
0.26
0.26
0.26
0.26
0.26
0.26
0.69
0.72
0.66
0.46
0.35
0.35
0.34
0.32
0.31
0.29
0.28
0.28
0.28
0.28
0.28
0.28
4.82
4.09
1.96
1.81
1.95
1.96
1.89
1.80
1.71
1.63
1.55
1.55
1.55
1.55
1.55
1.55
0.06
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
不燃ごみ
直接ごみ
粗大ごみ
(10)
医療系ごみ
(11)
がれき類
(12)
計
(13)
Σ{(1)~(4)}
実績
将来値
(予測値)
t/日
0.02
0.03
0.03
0.26
0.06
0.06
0.06
0.06
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
25.46
24.22
21.75
19.45
17.65
17.66
17.11
16.28
15.50
14.74
14.03
14.03
14.03
14.03
14.03
14.03
可燃ごみ
73.16
73.03
73.30
71.12
69.57
70.73
67.49
64.22
61.12
58.15
55.34
55.34
55.34
55.34
55.34
55.34
(14)
資源ごみ
2.59
2.61
2.47
2.24
2.22
2.28
2.16
2.05
1.95
1.85
1.76
1.76
1.76
1.76
1.76
1.76
(15)
不燃ごみ
4.17
4.25
4.03
3.92
3.75
3.84
3.64
3.46
3.30
3.14
2.99
2.99
2.99
2.99
2.99
2.99
5.22
4.50
2.31
2.13
2.24
2.27
2.17
2.07
1.96
1.87
1.78
1.78
1.78
1.78
1.78
1.78
0.06
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
計
粗大ごみ
(17)
医療系ごみ
(18)
がれき類
(19)
計
(20)
可燃ごみ
(21)
資源ごみ
(22)
不燃ごみ
(23) 収集ごみ
粗大ごみ
Σ{(6)~(11)}
実績
将来値
(予測値)
t/年
Σ{(13)~(18)}
実績
0.02
0.03
0.03
0.26
0.06
0.06
0.06
0.06
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
85.22
84.45
82.17
79.70
77.87
79.21
75.55
71.89
68.41
65.09
61.94
61.94
61.94
61.94
61.94
61.94
516
490
466
442
420
420
420
419
419
418
18
17
16
15
15
14
14
14
14
14
32
31
29
28
26
26
26
26
26
26
目標値
g/人・日
3
Σ{(20)~(23)}
計
(25)
H21年度実績に対する抑制量
H21年度実績に対する抑制率
(26)
3
2
2
2
2
2
2
2
2
569
541
513
487
463
462
462
461
461
460
30
58
86
112
136
137
137
138
138
139
14.4%
18.7%
22.7%
22.9%
22.9%
23.0%
23.0%
23.2%
5.0%
9.7%
(27)
可燃ごみ
14.47
13.77
13.11
12.47
11.87
11.87
11.87
11.87
11.87
11.87
(28)
資源ごみ
0.32
0.30
0.29
0.27
0.26
0.26
0.26
0.26
0.26
0.26
(29)
不燃ごみ
0.34
0.32
0.31
0.29
0.28
0.28
0.28
0.28
0.28
0.28
(30)
粗大ごみ
1.89
1.80
1.71
1.63
1.55
1.55
1.55
1.55
1.55
1.55
0.03
0.03
0.03
0.03
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.06
0.06
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
(31) 直接ごみ
(32)
目標値
t/日
がれき類
Σ{(27)~(32)}
計
(34)
(35)
(36) 合
実績
医療系ごみ
(33)
後
19
540
(24)
制
18
実
資源ごみ
(16) 合
抑
H17
可燃ごみ
(9)
前
位
(2)
(8)
制
単
式(H22~32)
度
(1)
(3)
抑
年
分
式(H17~21)
本市のごみ減量化量及び資源化量の見通し(ごみ減量化・資源化後、し尿焼却灰等除く)
計
17.11
16.28
15.50
14.74
14.03
14.03
14.03
14.03
14.03
14.03
H21年度実績に対する抑制量
0.54
1.37
2.15
2.91
3.62
3.62
3.62
3.62
3.62
3.62
H21年度実績に対する抑制率
3.1%
7.8%
12.2%
16.5%
20.5%
20.5%
20.5%
20.5%
20.5%
20.5%
可燃ごみ
67.49
64.22
61.12
58.15
55.34
55.34
55.34
55.34
55.34
55.34
(37)
資源ごみ
2.16
2.05
1.95
1.85
1.76
1.76
1.76
1.76
1.76
1.76
(38)
不燃ごみ
3.64
3.46
3.30
3.14
2.99
2.99
2.99
2.99
2.99
2.99
(39)
粗大ごみ
2.17
2.07
1.96
1.87
1.78
1.78
1.78
1.78
1.78
1.78
(40)
医療系ごみ
0.03
0.03
0.03
0.03
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
(41)
がれき類
(44)
目標値
t/年
0.06
Σ{(36)~(41)}
(42)
(43)
実績
計
75.55
0.06
71.89
0.05
68.41
0.05
65.09
0.05
61.94
0.05
61.94
0.05
61.94
0.05
61.94
0.05
61.94
0.05
61.94
H21年度実績に対する抑制量
2.32
5.98
9.46
12.78
15.93
15.93
15.93
15.93
15.93
15.93
H21年度実績に対する抑制率
3.0%
7.7%
12.1%
16.4%
20.5%
20.5%
20.5%
20.5%
20.5%
20.5%
- 73 -
6)処理・処分量
以下に本市におけるごみ処理・処分量の推計結果を示します。また、次頁に各年
度における処理・処分量を示します。
推計した結果、本計画目標年度である平成 32 年度の資源化率は 32.6%、最終処分
率は 0.0%と推測されます。
表 4.5.8
区
分
単位
処理・処分量の推計結果
H17
H21
実
績
H27
H32
中間目標
計画目標
ごみ排出量
34,812
31,373
27,492
27,508
溶融処理量
30,000
27,575
22,754
22,754
3,486
2,755
3,624
3,640
5,669
4,432
5,325
5,325
9,155
7,187
8,949
8,965
直接資源化
資源化量
選別資源化
計
(率)
最終処分量
t/年
(26.3%) (22.9%) (32.6%) (32.6%)
2,280
1,721
0
0
(6.5%)
(5.5%)
(0.0%)
(0.0%)
- 74 -
表 4.5.9
区
人口等
日
平
均
発
生
量
要
処
理
選
別
処
理
量
処
理
・
処
分
内
訳
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
(27)
(28)
(29)
(30)
(31)
(32)
(33)
(34)
(35)
(36)
(37)
(38)
(39)
(40)
(41)
(42)
(43)
(44)
(45)
(46)
(47)
(45)
(46)
(47)
(48)
(49)
(50)
(51)
(52)
(53)
(54)
行政区域内人口
計画処理区域内人口
計画収集人口
自家処理人口
収集ごみ 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
計
可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
計
合
計 可燃ごみ
資源ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
医療系ごみ
がれき類
し尿焼却灰
し尿汚泥等(脱水後)
下水汚泥
計
資源化
資源ごみ 溶融処理
計
資源化
不燃ごみ 溶融処理
計
資源化
粗大ごみ 溶融処理
計
直接溶融物
溶融処理 選別溶融物
計
選別資源化
リサイクル
選別溶融物
プラザ
計
選別資源化
粗大ごみ
選別溶融物
処理
計
選別資源化
メタル
資源化
スラグ
山元還元
計
溶融飛灰
埋立処分
年間処分量
埋立処分 溶融飛灰
容量
年間処分容量
埋立処分量累積
分
算定根拠(H22~)
推
計
(1)と同値
設 定
(2)-(3)
単
位
人
設定値
Σ{(5)~(8)}
直接ごみ
設定値
t/日
-
Σ{(10)~(18)}
(5)+(10)
(6)+(11)
(7)+(12)
(8)+(13)
(14)と同値
(15)と同値
(16)と同値
(17)と同値
(18)と同値
Σ{(20)~(28)}
(21)×45.8%~90.0%
(21)×54.2%~10.0%
(21)と同値
(22)×33.7%
(22)×66.3%
(22)と同値
(23)×25.9%
(23)×74.1%
(23)と同値
(20)+Σ{(24)~(28)}
(43)+(46)
(39)+(40)
(30)+(33)
(31)+(34)
(42)+(43)
(36)と同値
(37)と同値
(45)+(46)
(42)+(45)
(41)×1.3%
(41)×11.0%
(41)×6.2%
Σ{(45)~(48)}
(41)×6.2%
(50)×365
(50)÷1.1t/m3
(51)÷1.1t/m3
-
t/日
t/日
t/日
t
m3/日
m3
H21
実績
100,551
100,551
100,551
0
54.64
1.89
3.40
0.29
60.22
14.93
0.33
0.35
1.95
0.03
0.06
0.39
-
0.16
18.20
69.57
2.22
3.75
2.24
0.03
0.06
0.39
-
0.16
78.42
1.02
1.20
2.22
1.26
2.49
3.75
0.58
1.66
2.24
70.21
5.35
75.56
2.28
3.69
5.97
0.58
1.66
2.24
2.86
0.98
8.30
-
12.14
4.72
1,721
4.29
1,565
1,565
本市のごみ処理・処分量の実績及び見通し
22
102,569
102,569
102,569
0
55.80
1.95
3.49
0.31
61.55
14.93
0.33
0.35
1.96
0.03
0.06
0.41
-
-
18.07
70.73
2.28
3.84
2.27
0.03
0.06
0.41
-
-
79.62
1.04
1.24
2.28
1.29
2.55
3.84
0.59
1.68
2.27
71.23
5.47
76.70
2.33
3.79
6.12
0.59
1.68
2.27
2.92
1.00
8.44
-
12.36
4.76
1,737
4.33
1,579
3,144
23
見
102,741
102,741
102,741
0
53.02
1.84
3.30
0.28
58.44
14.47
0.32
0.34
1.89
0.03
0.06
-
3.45
-
20.56
67.49
2.16
3.64
2.17
0.03
0.06
-
3.45
-
79.00
1.18
0.98
2.16
1.23
2.41
3.64
0.56
1.61
2.17
71.03
5.00
76.03
2.41
3.39
5.80
0.56
1.61
2.17
2.97
0.99
8.36
-
12.32
4.71
1,719
4.28
1,563
4,707
- 75 -
年
24
通
102,911
102,911
102,911
0
50.45
1.75
3.14
0.27
55.61
13.77
0.30
0.32
1.80
0.03
0.06
-
3.45
-
19.73
64.22
2.05
3.46
2.07
0.03
0.06
-
3.45
-
75.34
1.30
0.75
2.05
1.17
2.29
3.46
0.54
1.53
2.07
67.76
4.57
72.33
2.47
3.04
5.51
0.54
1.53
2.07
3.01
0.94
7.96
4.48
16.39
-
-
-
-
-
25
し
103,082
103,082
103,082
0
48.01
1.66
2.99
0.25
52.91
13.11
0.29
0.31
1.71
0.03
0.05
-
3.45
-
18.95
61.12
1.95
3.30
1.96
0.03
0.05
-
3.45
-
71.86
1.41
0.54
1.95
1.11
2.19
3.30
0.51
1.45
1.96
64.65
4.18
68.83
2.52
2.73
5.25
0.51
1.45
1.96
3.03
0.89
7.57
4.27
15.76
-
-
-
-
-
26
103,252
103,252
103,252
0
45.68
1.58
2.85
0.24
50.35
12.47
0.27
0.29
1.63
0.03
0.05
-
3.45
-
18.19
58.15
1.85
3.14
1.87
0.03
0.05
-
3.45
-
68.54
1.50
0.35
1.85
1.06
2.08
3.14
0.48
1.39
1.87
61.68
3.82
65.50
2.56
2.43
4.99
0.48
1.39
1.87
3.04
0.85
7.21
4.06
15.16
-
-
-
-
-
27
中間目標
103,423
103,423
103,423
0
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
65.39
1.58
0.18
1.76
1.01
1.98
2.99
0.46
1.32
1.78
58.86
3.48
62.34
2.59
2.16
4.75
0.46
1.32
1.78
3.05
0.81
6.86
3.87
14.59
-
-
-
-
-
度
29
28
見
103,514
103,514
103,514
0
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
65.39
1.58
0.18
1.76
1.01
1.98
2.99
0.46
1.32
1.78
58.86
3.48
62.34
2.59
2.16
4.75
0.46
1.32
1.78
3.05
0.81
6.86
3.87
14.59
-
-
-
-
-
30
通
103,605
103,605
103,605
0
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
65.39
1.58
0.18
1.76
1.01
1.98
2.99
0.46
1.32
1.78
58.86
3.48
62.34
2.59
2.16
4.75
0.46
1.32
1.78
3.05
0.81
6.86
3.87
14.59
-
-
-
-
-
31
し
103,696
103,696
103,696
0
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
65.39
1.58
0.18
1.76
1.01
1.98
2.99
0.46
1.32
1.78
58.86
3.48
62.34
2.59
2.16
4.75
0.46
1.32
1.78
3.05
0.81
6.86
3.87
14.59
-
-
-
-
-
103,787
103,787
103,787
0
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
65.39
1.58
0.18
1.76
1.01
1.98
2.99
0.46
1.32
1.78
58.86
3.48
62.34
2.59
2.16
4.75
0.46
1.32
1.78
3.05
0.81
6.86
3.87
14.59
-
-
-
-
-
32
計画目標
103,878
103,878
103,878
0
43.47
1.50
2.71
0.23
47.91
11.87
0.26
0.28
1.55
0.02
0.05
-
3.45
-
17.48
55.34
1.76
2.99
1.78
0.02
0.05
-
3.45
-
65.39
1.58
0.18
1.76
1.01
1.98
2.99
0.46
1.32
1.78
58.86
3.48
62.34
2.59
2.16
4.75
0.46
1.32
1.78
3.05
0.81
6.86
3.87
14.59
-
-
-
-
-
-76-
23,868 t
排出量
3,640 t
集団回収
100.0%
100.0%
図 4.5.7
23,868 t
23,868 t
77.7%
18,543 t
減量化量
22.3%
5,325 t
処理残渣量
0.0%
0 t
処理後最終処分量
22.3%
5,325 t
処理後再生利用量
本計画目標年度(平成 32 年度)におけるごみ処理・処分フロー
0.0%
0 t
直接最終処分量
中間処理量
計画処理量
0.00%
0 t
直接資源化量
0.0%
0 t
最終処分量
32.6%
8,965 t
総資源化量
6
ごみの減量化・資源化に向けた基本方針
前述したごみの減量化や資源化を進めていくために、今後実施または検討する施策
の基本フレームを図 4.6.1 に示します。
図4.6.1
ごみ処理基本計画の基本フレーム
- 77 -
7
ごみの発生・排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項
1)基本方針
ごみの発生・排出抑制及び再資源化の基本方針は、以下のとおりです。
市 民 ・ 事 業 者 ・ 行 政 が 連 携 し た 3R 運 動 の 推 進
ごみの発生・排出抑制及び再資源化の目標を達成するためには、市民・事業者・行
政がごみの削減に対する意識を持ち、それぞれの役割と責任を果たし、互いの協力と
連携のもとで持続的な努力を続けていくことが必要です。
こうした連携を深めていくためには、消費者である市民一人ひとりが自らのライフ
スタイルを見直し、資源・環境問題に配慮したライフスタイルに転換する行動を、事
業者は資源・環境に配慮した事業活動や商品づくり及び流通システムづくりを進める
行動を、行政は様々な角度から市民、事業者の取り組みを支援していくという行動を
3者協働により実施しつつ、循環型社会の構築に努めていく必要があります。
事業者
(生産)
◆資源・環境に配慮した
商品づくり
発生・排出
削減の推進
市 民
(消費)
事業者
(流通)
◆資源・環境に配慮した
流通システム
◆資源・環境に配慮した
ライフスタイル
行
図4.7.1
政(支援)
ごみの発生・排出抑制及び再資源化における市民・事業者・行政の役割と連携
- 78 -
2)ごみの発生・排出抑制及び再資源化に関する取り組み
本市では、ごみの発生・排出抑制及び再資源化施策を推進していくために、市民・
事業者に対して以下のような取り組みを実施し、浸透を図っていくものとします。
(1)市民の意識向上を図るための取り組み
市民意識の向上について、有効と判断される施策を以下に示します。
①
出前講座やイベントの開催
出前講座や各種イベントへの参加をとおして、ごみ削減に向けた啓発を積極
的に行っていきます。
②
啓発活動の拡充
市民や環境市民団体などと協働した環境イベントやフリーマーケットの開催
や各種団体に対して集団回収への積極的な協力要請を行うなど、資源化の推進を
図っていきます。
③
環境学習の充実
小・中学校を対象に、ごみに関する副読本、クリーンセンター見学などを通
した教育啓発に積極的に取り組み、環境にやさしい行動のできる人づくりを進め
ます。
④
資源化・減量化に向けた積極的な情報提供
店頭回収を行っている店舗、資源回収活動の状況及び生ごみ堆肥化容器等の
利用方法などについての情報を積極的に広報し、ごみの資源化や減量化に対する
市民の意識向上を図ります。
また、ホームページ等への不用品の交換情報の掲載やリサイクルフェアなど、
現在本市で実施している取り組みを今後も継続することにより、ごみ減量化に繋
がりかつ市民にとって有益な情報を積極的に提供していきます。
(2)事業者の意識向上を図るための取り組み
流通・販売事業者などの事業者の協力・推進について、有効と判断される施策を
以下に示します。
①
過剰包装の抑制やマイバッグ運動の推進
事業者は、消費者が商品の購入に伴って排出するごみを少なくすることに視
点をおいて、過剰包装を可能な限り控えるような取り組みに積極的に参加するよ
う要請します。
また、消費者、事業者、行政で構成する「ごみと資源を考える福岡県民会
議」が展開している「マイバッグキャンペーン」と連携してレジ袋削減に取り組
んでいきます。さらに、市内の事業者に対して「マイバッグキャンペーン」に参
- 79 -
加するよう要請していきます。
②
エコショップ制度の導入
ごみ減量化・リサイクルに積極的に取り組む小売店などを「エコショップ」
として認定する制度を導入します。
エコショップは、リストを作成しホームページに掲載するなど消費者向けに
PRしていくとともに、年に1回、特に顕著な取り組みを行っているお店を「優
良エコショップ」として表彰いたします。
③
店頭回収の推進
大型スーパー等で実施されている食品トレイ、牛乳パック等の店頭回収を推
進・拡大するように要請します。協力店舗については優良店舗として取り組み内
容をホームページ等で公表するなど積極的に広報を行います。
④
紙類の資源化促進
事業者に対して紙類の資源化物の分別を徹底するように啓発していきます。
また、生ごみや廃食用油などのバイオマスの利活用についても実施していく
よう要請していきます
⑤ ごみ減量化や資源化に向けて事業者ネットワークの構築
ごみ減量化や資源化を進めている事業者の先進的な取り組みが、情報として
他の事業者へ伝わるように事業者間で情報交換できるネットワークの構築に努め
ていきます。
ネットワークの構築にあたっては、事業者及び行政が連携して検討を進めて
いくものとします。
(3)行政の取り組み
行政の取り組みとして有効と判断される施策を以下に示します。
①
糸島市廃棄物審議会の開催
一般廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生利用及び処理手数料につ
いて調査審議するために「糸島市廃棄物審議会」を設置していることから、必要
に応じて、審議会を開催するものとします。
②
地域のごみ啓発指導員の育成
一般廃棄物の減量化、資源化等について行政と市民をつなぐ地域の指導員と
なる人材の育成を進めていきます。
③
助成事業の推進
本市では、各種団体よる資源回収活動に対して助成事業を行っていることか
ら、今後も継続して実施するものとします。あわせて、ごみ減量化を目的とした
- 80 -
生ごみ堆肥化容器等の購入に対しても助成事業をおこなっていることから、本件
についても継続して実施していくものとします。
さらに、今後より一層の再生利用の充実と取り組みの強化を図るため、行政
区内に資源物回収拠点を設置するとともに新たな資源回収システムの構築を進め
ていきます。
④
高齢者等に配慮した収集サービスの検討
本市では、収集効率を向上させるために、ごみ集積所による収集(ステーシ
ョン方式)が主体となっているため、ごみ集積所へごみを排出することが困難な
高齢者や障害者の方に配慮した収集サービスが必要と考えられることから、新た
な収集サービスについて今後検討していきます。
⑤
在宅医療系ごみの適正排出の徹底
在宅医療系ごみは、感染性のごみの混入防止など適正な排出を行うための啓
発が重要であるため、医療機関との連携を図りながら今後も啓発活動を強化して
いくものとします。
⑥
バイオマス利活用の推進
本市では、循環型社会の実現に向けた取り組みの一環として、廃棄物由来の
ものや、現在活用されていないバイオマス利活用について検討しています。
具体的には、学校給食残渣の堆肥化や飼料化、間伐材や竹、剪定ごみなどの
チップ化による燃料化や堆肥化に向けた調査・研究を行っていきます。
また、廃食用油のBDF化(バイオディーゼルフューエル化:生物由来油か
ら作られるディーゼルエンジン用の燃料)については市内の民間業者が実施して
いることから、公用車における利活用について検討していきます。
【ごみ啓発指導員】
【堆肥化】
- 81 -
(4)施策の主体
これまでに示してきた施策について、取り組むべき施策の主体を下表に示しま
した。
表4.7.1
取り組むべき施策の主体
主
取り組む施策
市民の意識向上を
図るための取り組み
事業者の意識向上を
図るための取り組み
行政の取り組み
体
市民
事業者
行政
①出前講座やイベントの開催
参加
-
支援
②啓発活動の拡充
活用
-
支援
③環境学習の拡充
参加
協力
支援
④資源化・減量化に向けた積極的な情報提供
活用
協力
支援
①過剰包装の抑制やマイバッグ運動の推進
-
協力
支援
②エコショップ制度の導入
-
協力
支援
③店頭回収の推進
-
協力
支援
④紙類の資源化促進
-
協力
指導
⑤ごみ減量化や資源化に向けた事業者ネット
ワークの構築
-
連携
連携
①糸島市廃棄物審議会の開催
参加
参加
支援
②地域のごみ啓発指導員の育成
参加
-
支援
③助成事業の推進
活用
-
支援
④高齢者等に配慮した収集サービスの検討
活用
-
支援
⑤在宅医療系ごみの適正排出の徹底
協力
協力
指導
⑥バイオマス利活用の推進
協力
参加
支援
- 82 -
8
ごみの減量化及び資源化に関する事項
1)基本方針
ごみの減量化及び資源化の基本方針は、以下のとおりです。
ごみの減量化及び資源化の促進・拡充
これまで継続しているごみの減量化及び資源化に対する啓発活動等を進めることに
より、更なる減量化の拡充を図る方針とします。
2)ごみの減量化及び資源化に関する取り組み
(1)ごみ減量化に関する取り組み
本市におけるごみ減量化については、市民には生ごみの水切り活動や詰め替え商
品の購入など減量化に向けた取り組みへの協力要請、事業所においては独自ルート
での資源化の推進EPR(拡大生産者責任)などの取り組みへの協力要請を実施し、
ごみの減量化を図っていくものとします。本市は市民や事業所が行う取り組みを積
極的に支援していくものとします。
あわせて、ごみの減量化に効果があるごみ処理の有料化の見直しについても、周
辺市町村の状況や課題事項などを調査・研究していくものとします。
(2)資源化に関する取り組み
本市における資源化については、現在の資源ごみである「缶類、びん類、ペット
ボトル」、「白色トレイ、牛乳パック」の適正分別が推進されるように啓発活動を
強化することにより、資源物の回収量を増加させていくものとします。
今後は、施設の資源回収率の向上を図るために、現在資源ごみとして混合収集さ
れているペットボトルの分別収集について、施設整備とあわせて検討していく計画
です。
(3)分別区分の追加の検討
資源となるごみの分別収集は、ごみの再生利用を進める上で有効な方法であり、
排出者がごみを出さないようにする意識改革にも繋がることから、地域の実情に応
じた方法で積極的に実施していく必要があります。
同時に「市町村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指
針」(平成 19 年6月)及び「ごみ処理基本計画策定指針」(平成 20 年6月)にお
いて、標準的な分別区分として次頁表に示します3種類(類型Ⅰ~Ⅲ)が整理され
ています。
現在、本市の類型は類型Ⅱに近似しており標準的な分別区分となっていますが、
プラスチック製容器包装や紙製容器包装については、それぞれ白色トレイ、牛乳パ
ックのみの回収となっているため、今後のごみの減量化や資源化の進展を踏まえた
- 83 -
上で、品目の追加などの検討を行っていくものとします。
なお、類型Ⅲへの移行については、現時点ではバイオマス利活用の事業化(エネ
ルギー回収施設等)まで進んでいないため、今回の計画期間内は実現に向けての検
討を進めていくものとします。
表4.8.1
標準的な分別収集区分
類型
類型Ⅰ
標準的な分別収集区分
① 資源回収する容器包装
①-1 アルミ・スチール缶
①-2 ガラスびん
①-3 ペットボトル
現区分
素材別に排出源で分別する
か、又は、一部又は全部の区
分について混合収集し、収集
後に選別する。
② 資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ(集団回収によるものを含む)
④ 燃やすごみ(廃プラスチック類を含む)
-
⑤ 燃やさないごみ
⑥ その他専用の処理のために分別するごみ
⑦ 粗大ごみ
類型Ⅱ
① 資源回収する容器包装
①-1 アルミ・スチール缶
①-2 ガラスびん
①-3 ペットボトル
①-4 プラスチック製容器包装
①-5 紙製容器包装
類型Ⅲ
素材別に排出源で分別する
か、又は、一部又は全部の区
分について混合収集し、収集
後に選別する。(ただし、再
生利用が困難とならないよう
混合収集するものの組み合わ
せに留意することが必要)
◎
◎
◎
白色トレイ
牛乳パック
② 資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ(集団回収によるものを含む)
◎
④ 燃やすごみ(廃プラスチック類を含む)
◎
⑤ 燃やさないごみ
◎
⑥ その他専用の処理のために分別するごみ
-
⑦ 粗大ごみ
◎
① 資源回収する容器包装
①-1 アルミ・スチール缶
①-2 ガラスびん
①-3 ペットボトル
①-4 プラスチック製容器包装
①-5 紙製容器包装
素材別に排出源で分別する
か、又は、一部又は全部の区
分について混合収集し、収集
後に選別する。(ただし、再
生利用が困難とならないよう
混合収集するものの組み合わ
せに留意することが必要)
② 資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ(集団回収によるものを含む)
③ 資源回収する生ごみ、廃食用油等のバイオマス
④ 燃やすごみ(廃プラスチック類を含む)
⑤ 燃やさないごみ
⑥ その他専用の処理のために分別するごみ
⑦ 粗大ごみ
※表中の◎は実施している分別区分です。
- 84 -
-
9
ごみの適正な処理及びこれを実施する者に関する事項
1)基本方針
本市における収集・運搬・中間処理・最終処分計画を総括した基本方針は、以下の
とおりです。
適正な収集・運搬・処理・処分を実施
2)ごみの適正な処理及びこれを実施する者に関する取り組み
(1)収集・運搬計画
本市における収集・運搬計画に関する取り組みを以下に示します。
①
現行の収集・運搬体制の継続
本市の収集区域及び収集・運搬体制については現行の体制を維持する方針と
します。(表 3.7.1 参照)
ただし、今後、施設による資源回収率の向上を図っていくことを目的として
ペットボトルの分別収集について検討していることから、施設整備等の事業化が
可能となった場合は回収量等を鑑みて収集・運搬体制の見直しを実施していくも
のとします。
また、高齢者や障がい者の方に配慮した収集サービスや在宅医療系ごみの増
加に対する対応等についても検討していくことから、これらが実施段階になった
場合においても収集頻度等を含めて収集・運搬体制の見直しを実施します。
②
事業系ごみの適正な監督
事業所の排出責任や自己処理の徹底を図るため、訪問指導や説明会の実施、
収集運搬許可業者の研修会や搬入車両の検査等を実施していきます。また、こう
した取り組みが進展するように監督・指導していきます。
表 4.9.1
収集・運搬計画量の見込み(施策実施後、収集ごみのみ)
年
度
単位
平成21年
平成27年
平成32年
実績
中間目標
計画目標
可燃ごみ
19,943
15,867
15,867
資源ごみ
689
548
548
1,241
989
989
107
84
84
21,980
17,488
17,488
不燃ごみ
粗大ごみ
計
t/年
- 85 -
(2)中間処理計画
本市における中間処理計画に関する取り組みを以下に示します。
①
既存施設の適切な維持管理の継続
本市の溶融処理施設及びリサイクルプラザについては、今後も適正な維持管
理や補修等を継続しつつ、施設の延命化に努めるものとします。
溶融処理施設については稼動後 11 年目を迎え、設備・装置において部分的に
老朽化が進行しているため、今後は補修箇所や補修頻度の増加が予測される状況
にあります。このため、費用対効果を含めた中・長期的な観点からの補修・整備
計画について立案、実施していくものとします。
一方、リサイクルプラザについては、現在の分別区分に対応した設備構成と
なっており、現段階では支障なく選別資源化処理がなされていますが、今後、資
源化率の向上を図ることを目的とした分別区分の見直し等が実施された場合は、
改造等を実施していくものとします。
将来的な中間処理量の推移を下表に示します。
表 4.9.2
年
度
中間処理量の見込み(施策実施後)
単位
平成21年
平成27年
平成32年
実績
中間目標
計画目標
溶融処理量
リサイクルプラザ処理量
前処理設備処理量
t/年
計
27,575
22,754
22,754
2,176
1,734
1,734
819
650
650
30,570
25,138
25,138
※前処理設備は溶融処理施設に併設されています。
②
CO 2 削減に向けた取り組みの推進
本市の一般廃棄物処理に伴う温室効果ガスの排出量は、前述したように全国
実績値よりも大きな値となっています。その要因としては、溶融処理施設におい
てコークスの使用が不可欠であることが挙げられます。よって、今後、老朽化に
伴う溶融処理施設の基幹整備等を実施する場合は、現在の機器と比べてCO
2
削
減効果のある機器類等を選定し、可能な限り一般廃棄物処理に伴う温室効果ガス
の排出量を抑制していきます。
(3)最終処分計画
本市における最終処分計画に関する取り組みを以下に示します。
①
既存の施設の適正な維持管理の継続
本市の最終処分場については、今後も適正な維持管理や補修等を継続しつつ、
延命化に努めるものとします。
- 86 -
あわせて、旧最終処分場の浸出水処理施設などについても、適正な維持管理
を継続して行っていくものとします。
②
将来の最終処分計画に向けた検討
これまでの埋立処分実績を踏まえると本市の所有する最終処分場は、計画埋
立終了年度である平成 26 年度頃には満杯になると推測されることから、早急に
将来の最終処分計画について検討する必要があります。
したがって、現段階で考えられる本市における将来の最終処分計画について
検討した結果を下表に示します。
経済性や安全性等を考慮した場合、溶融飛灰の資源化が費用対効果を踏まえ
ると最も有効な方法であると考えられます。今後、溶融飛灰の資源化が実行され
た場合、本市の最終処分量はゼロとなります。
表4.9.3
区
分
概
要
経済性
評
価
将来の埋立処分計画の検討結果
既存最終処分場を再整
備し嵩上げした場合
既存施設の管理道路部
に擁壁を築造し、計画
埋立高を5m高くする
案。
工事費は埋立地のみで
あ る が 、 15 年 間 の 維
持管理等が必要であ
る。また、埋立完了後
も閉鎖に向けた維持管
理が必要となる。
搬入道路を別途整備す
る必要があり、新たな
用地を確保する必要が
ある。また、水収支の
制約から浸出水調整池
を増設する必要があ
る。
なお、擁壁を築造する
に当たっては安全性を
十分検討する必要があ
る。
新たに最終処分場を
整備した場合
新たに既存施設と同規
模の最終処分場を確保
する案。
溶融飛灰を資源化
(山元還元)した場合
県内の民間業者に溶融
飛灰の資源化処理を委
託する案。
工事費は既存施設と同
様、埋立地及び浸出水
処理施設となり、埋立
期 間 中 ( 15 年 間 ) 及
び埋立完了後から閉鎖
までの維持管理費が必
要となる。
なお、本案は環境省の
交付対象事業となる。
新たな用地確保、住民
合意形成が必要とな
り、3案の中で最も期
間が必要となる。
将来的な安心感は3案
の中で最も大きいが、
経済性は3案の中で最
も悪い。
委託費が必要である
が、維持管理費が不要
となる。
△
○
△
- 87 -
民間委託であるため、
処理に関して将来的な
保証がない。
委託できなくなった場
合、新たに最終処分方
法を検討する必要があ
る。
10
不法投棄に関する事項
1)基本方針
本市における不法投棄に関する基本方針は、以下のとおりです。
不 法 投 棄 の 取 り 締 ま り を 強 化
2)不法投棄に関する取り組み
(1)不法投棄撲滅に向けた取り組み
本市の山間地域や農地、海岸などでの不法投棄が多いことから、「糸島市空き缶
等の散乱防止及びその再資源化の促進に関する条例」に基づき不法投棄の取り締ま
りを強化していきます。
あわせて、不法投棄撲滅に向けて、市民・事業者・行政の3者による情報ネット
ワークを構築することにより、より効果的な不法投棄の取り締まりが可能と考えら
れることから、今後の不法投棄対策のあり方について調査・研究を行っていく方針
とします。
【不法投棄の撲滅!】
【市民・事業者・行政によるネットワークの構築】
- 88 -
11
地球温暖化防止に関する事項
1)基本方針
本市における地球温暖化防止に関する基本方針は、以下のとおりです。
地球温暖化防止に向けた取り組みを実施
2)地球温暖化防止に関する取り組み
(1)地球温暖化防止への対応
世界的な環境問題となっている地球温暖化防止に向けて、本市では「糸島市環境
基本計画」の中で平成 27 年度までに市内の二酸化炭素排出量を対前年比3%削減、
公共施設等の二酸化炭素排出量を対前年比3%削減の目標値を設定しています。
この目標を達成するために一般廃棄物処理に関しては「ごみの減量化とリサイク
ルの徹底」が、地球温暖化防止への取り組みの一つとして考えられることから下記
に示す対策を実施していきます。
◆レジ袋や過剰包装を断り、マイバッグを持参する運動の啓発等を行う。
◆生ごみ堆肥化容器の活用を推進するための対策を検討する。
◆グリーンマークやエコマークの付いた環境に優しい商品の購入を推奨する。
◆天然ガスを燃料とした収集車両やハイブリット式収集車両の導入を検討す
る。
◆分別を徹底することにより、溶融処理施設から発生する温室効果ガスを削減
する。
【地球温暖化の防止】
- 89 -
12
その他ごみ処理に関し必要な事項
1)特別管理一般廃棄物
特別管理一般廃棄物は、廃棄物処理法に基づいて、①ばいじん、②PCB使用製品、
③感染性医療廃棄物が指定されています。
事業者が排出するばいじんは産業廃棄物であることから、排出事業者による適正処
理が行われるように指導していきます。
PCB使用製品はメーカーによる処理を原則とし、適正処理を推進するために販売
店での引き取り協力や、市民に対しても適正排出の協力を要請します。
感染性廃棄物については、本市の溶融処理施設で処理可能であることから医療関係
者と連携を図りながら引き続き適正に処理していきます。
2)適正処理困難物
適正処理困難物は、廃棄物処理法により、①廃タイヤ、②25 インチ以上のテレビ、
③250以上の冷蔵庫、④スプリング入りマットレスが指定されています。このうち、
廃タイヤについては、適正処理ルートが構築され、テレビ、冷蔵庫については、家電
リサイクル法に基づく再商品化が行われています。また、スプリング入りマットレス
についても、全日本ベッド工業会において、一括して指定一般廃棄物処理業者として
の申請が行われ、認められている(厚生省生衛
水道環境部環境整備課
事務連絡平
成 11 年6月 29 日)ことから、業者による処理が行われています。なお、本市では収
集できないものとして下表に示すようなものを指定しており、販売店等による引き取
りを指導しています。
表4.12.1
項
本市の収集できないごみ
目
適正処理困難物
内
容
テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、冷凍庫、衣類乾燥機、パソ
コ ン 、 タ イ ヤ 、 ガ スボン ベ 、 バ ッ テ リ ー 、塗料 ・ シ ン ナ ー ・ 廃
油・農薬・劇薬等の薬品類、消火器、バイク(排気量 50cc を超
えるもの)、ピアノ、金庫 など
3)特定家庭用機器再商品化法
特定家庭用機器再商品化法(以下、「家電リサイクル法」という。)に適用される
家電製品は、構造・組成が複雑であるなどの理由から市町村での処理が困難であるも
のを指しています。これらの家電製品は廃棄物の減量及び再生が十分に行われていな
いため、廃棄物の適正な処理及び資源の有効利用を図ることを目的として、平成 10
年6月に家電リサイクル法が公布されました。
具体的には、一般の家庭で通常使用される機械器具のうち、次頁に掲げるものが対
象となっています。
- 90 -
○
ユニット形エアコンディショナー(ウィンド形エアコンディショナー又は室
内ユニットが壁掛形若しくは床置き形であるセパレート形エアコンディショ
ナーに限る。)
○
テレビジョン受信機(ブラウン管式のものに限る。)
○
電気冷蔵庫及び電気冷凍庫
○
電気洗濯機
○
液晶・プラズマテレビ、衣類乾燥機(平成 21 年 4 月~)
本市においても家電リサイクル法に基づく再商品化を進めていくことを目的に、引
き取りは販売者若しくは収集運搬許可業者が実施することとしています。
4)家庭系パソコンリサイクル
平成 15 年 10 月 1 日より「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、家庭
から排出される使用済みパソコンの回収とリサイクルが実施されています。
本制度は、平成 12 年より産業構造審議会及び環境省パソコンリサイクル検討会に
おいて審議が開始され、平成 15 年4月に改正省令の公布がなされたものです。
本制度の特徴は、消費者がパソコンを購入する際に、処理責任を負うメーカーが処
理費用を「前払い方式」で徴収し、排出時には無料で回収・リサイクルを請け負う、
という点にあり、家電4品目の際に問題となった排出時の処理費用支払いを嫌う市民
等による不法投棄問題が、中長期的に解決されることが期待されています。
また、「前払い方式」が適用されるパソコンには「PCリサイクルマーク」が貼ら
れており、判別が可能となっています。
一方で、PCリサイクルマークが付いていないパソコンについては、回収費用、リ
サイクル費用を負担する必要があるため、旧型のパソコンについては家電4品目と同
等な問題が発生する可能性もありますが、パソコンについては中古市場が活発化して
いるため、この市場へ流れていくことも考えられることから今後の市場動向を確認す
る必要があります。
本市においても、家庭系パソコンのリサイクルに対する今後の動向を確認していく
必要があります。下表に回収の対象となる品目を示します。
表4.12.2
項
回収対象品目
目
回収対象品目
対象外品目
内
容
デスクトップパソコン(本体)、パソコン用ブラウン管ディスプレ
イ、パソコン用液晶ディスプレイ、デスクトップ一体型パソコン、
ノート型パソ コン、マ ウス、キーボ ード、ス ピーカー、ケ ーブル
(ただし、標準添付品に限る)
プリンター、スキャナー、ワープロ専用機、PDA、マニュアル本、
CD-ROM 等
- 91 -
5)使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理
使用済の電気電子機器(小型家電)については、各種リサイクル法の対象ではない
ため廃棄されても資源が十分に回収されていないのが現状ですが、これら電気電子機
器には、小型化や高機能化等の目的でレアメタルが利用されています。
レアメタルについては、その産地に係る地域偏在性や急激な価格変動による供給リ
スクがあることから安定供給の確保が必要とされています。特に、我が国における小
型・高性能な製品へのレアメタルの使用量は多く、使用済製品を鉱石に見立てて「人
工鉱床」や「都市鉱山」と呼ばれ、国内で廃棄されるレアメタル等の鉱物資源は相当
の規模であるとも言われています。
しかしながら、製品中でレアメタルと有害物質が同時に利用されることも多くレア
メタル回収に当たっては有害物質の適正処理の検討が必要となってきます。
このような状況のなか、資源の有効利用への関心の高まりなどを背景に、近年、使
用済み小型家電からレアメタルや貴金属のリサイクルに取り組む自治体や企業が出始
めています。環境省や経済産業省においてもレアメタルのリサイクルシステムの構築
を目指して使用済小型家電の回収モデル事業が実施されており、各種課題に対する検
討がなされています。なお、福岡県内においては、北九州市、福岡市、大牟田市、筑
後市、大木町がレアメタル回収のモデル事業に参加しており、店舗や公共施設等を利
用した回収を行っています。
以下に、回収・リサイクルのイメージ及び大牟田市の回収方法等を示します。
本市においても今後、国や周辺市町村の動向、使用済小型家電のリサイクルに係る
有害性の評価、費用対効果等を踏まえながらレアメタルのリサイクルシステムの構築
に向けて取り組んでいく必要があると考えています。
消費者使用
小型家電回収
○
○
廃棄
○
小型家電
自治体のスキーム
小売店等の店頭
イベント
など
中間処理
レアメタル回収
レアメタルを効率的に
回収するための分離
○ 分 別
○ 解 体
○ 破 砕
○ 選 別
精錬所等における
レアメタルリサイクル
特定部品
レアメタル
残
渣
有害物資の管理
(環境省・経済産業省における研究会とりまとめ資料より)
図 4.12.1
使用済小型家電の回収・レアメタルリサイクルのイメージ
表 4.12.3
大牟田市モデル事業の回収方法等(福岡県モデル事業計画より)
区
内
容
回収BOX(市役所、教育機関、大規模店舗等):定期的に回収(委託業者)
不燃ごみ収集:既存の収集方法
デジタルカメラ、ビデオカメラ、ポータブル音楽プレーヤー、ポータブル
DVD プレーヤー、携帯用ラジオ、携帯型テレビ、小型ゲーム機、電子辞書、
電卓、HDD、リモコン、電子機器付属品、携帯電話
分
回収方法
回収品目
- 92 -
6)災害時の廃棄物処理に関する事項
災害発生時の廃棄物処理をより適切かつ効率的に実施してくために、地域防災計画
等の周知や広域的な協力体制の確保を図り、周辺地域との連携体制を構築していきま
す。なお、災害時に発生する廃棄物の集積場所等の候補地については次のとおりとし
ます。
○
仮置場:クリーンセンター敷地内、旧し尿処理センター、旧清掃センター
○
最終処分場:クリーンセンター(最終処分場)
災害時の
連携スキーム(案)
国
協力支援要請
状況報告
協力支援要請
福岡県
他都道府県
協力支援
状況報告
協力支援要請
協力支援
協力支援要請
協力
市民
周辺自治体
糸島市
協力支援
広報・啓発
協力支援要請
協力支援
図 4.12.1
関連機関・団体・
ボランティア
災害発生時の連携スキーム(案)
- 93 -
13
推進体制
前述した各種施策は、行政だけの取り組みで推進できるものではありません。市
民・各種団体等、事業者、行政がそれぞれの役割を認識し、パートナーシップと協働
のしくみを築き、実行することで初めて実現が可能となります。
行政は、これらのしくみを築くために、施策の推進に向けた組織づくりや意見交換
する場の提供に努めます。
また、全国的な対応が必要と思われることについては、周辺市町村との連携や国・
県に対する働きかけを行います。
市 民
各種団体等
事業者
行 政
図 4.13.1
市民・各種団体等、事業者、行政のパートナーシップと協働
- 94 -
第5章
1
生活排水処理の現状と分析
汚水処理施設整備事業の種類
生活排水対策の基本として、水の適正利用に関する啓発を進めるとともに、地域の
生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図る上で、生活排水処理は重要であり、地域の
特性、周辺環境、市民の要望、経済性等を考慮しつつ、汚水処理施設を逐次整備して
いく必要があります。
汚水処理施設整備を進めるために、以下のような事業があり、本市では、これらの
事業のうち、公共下水道、特定環境保全公共下水道、農業集落排水施設、漁業集落排
水施設、浄化槽設置整備事業及び個別排水処理施設整備事業を実施しています。
図 5.1.1
汚水衛生処理施設整備事業の種類
- 95 -
2
生活排水処理体系
本市構成地域ごとの生活排水処理・処分体系は、次のとおりです。
1)前原地域
前原地域で発生するし尿及び生活雑排水は、以下に示すように公共下水道、農業集
落排水施設、個別排水処理施設、合併処理浄化槽、単独処理浄化槽及び汲み取り便槽
で処理されていますが、一部の生活雑排水は未処理のまま河川等の公共用水域に放流
されています。
また、汲み取りし尿、合併処理浄化槽及び単独処理浄化槽から発生する浄化槽汚泥
については、本市のし尿処理施設(糸島市し尿処理センター)へ搬入し、処理してい
ます。
生活排水
し尿・生活雑排水
公共下水道
農業集落排水施設
し尿
個別排水処理施設
合併処理浄化槽
処理水
汚泥
処理水
浄化槽汚泥
※1
汲み取り便槽
(簡易水洗含む)
処理水
処理水
浄化槽汚泥
処理水
みなし(単独処理)
浄化槽
生活雑排水
※2
浄化槽汚泥
し尿
※3
し尿処理施設(糸島市し尿処理センター)
※1
図5.2.1
水
※3
前原地域における生活排水処理・処分体系(平成22年度末現在)
表5.2.1
汚
処理水
※2
処
理
汚水処理施設の対象となる生活排水及び処理主体
施
設
対象となる生活排水の種類
処理主体
し尿
生活雑排水
浄化槽汚泥
道
○
○
-
糸島市
農 業 集 落 排 水 施 設
○
○
-
糸島市
個別排水処理施設整備事業
○
○
-
糸島市
合 併 処 理 浄 化 槽
○
○
-
個人等
( 単 独 処 理 浄 化 槽 )
○
-
-
個人等
( し 尿 処 理 施 設 )
○
-
○
糸島市
公
共
下
○:該当あり
水
-:該当なし
- 96 -
2)志摩地域
志摩地域で発生するし尿及び生活雑排水は、以下に示すように特定環境保全公共下
水道、漁業集落排水施設、合併処理浄化槽、単独処理浄化槽及び汲み取り便槽で処理
されていますが、一部の生活雑排水は未処理のまま河川等の公共用水域に放流されて
います。
また、汲み取りし尿、合併処理浄化槽及び単独処理浄化槽から発生する浄化槽汚泥
については、本市のし尿処理施設(糸島市し尿処理センター)へ搬入し、処理してい
ます。
生活排水
し尿・生活雑排水
特定環境保全
公共下水道
漁業集落排水施設
し尿
みなし(単独処理)
浄化槽
合併処理浄化槽
処理水
浄化槽汚泥
浄化槽汚泥
※1
処理水
汲み取り便槽
(簡易水洗含む)
処理水
処理水
汚泥
生活雑排水
し尿
※2
し尿処理施設(糸島市し尿処理センター)
※1
図5.2.2
水
処
※2
志摩地域における生活排水処理・処分体系(平成22年度末現在)
表5.2.2
汚
処理水
理
施
処理施設の対象となる生活排水及び処理主体
設
対象となる生活排水の種類
処理主体
し尿
生活雑排水
浄化槽汚泥
特定環境保全公共下水道
○
○
-
糸島市
漁 業 集 落 排 水 施 設
○
○
-
糸島市
合 併 処 理 浄 化 槽
○
○
-
個人等
( 単 独 処 理 浄 化 槽 )
○
-
-
個人等
( し 尿 処 理 施 設 )
○
-
○
糸島市
○:該当あり
-:該当なし
- 97 -
3)二丈地域
二丈地域で発生するし尿及び生活雑排水は、以下に示すように合併処理浄化槽、単
独処理浄化槽及び汲み取り便槽で処理されていますが、一部の生活雑排水は未処理の
まま河川等の公共用水域に放流されています。
また、汲み取りし尿、合併処理浄化槽及び単独処理浄化槽から発生する浄化槽汚泥
については、本市のし尿処理施設(糸島市し尿処理センター)へ搬入し、処理してい
ます。
図5.2.3
二丈地域における生活排水処理・処分体系(平成22年度末現在)
表5.2.3
汚
水
処
理
施
処理施設の対象となる生活排水及び処理主体
設
対象となる生活排水の種類
処理主体
し尿
生活雑排水
浄化槽汚泥
合 併 処 理 浄 化 槽
○
○
-
個人等
( 単 独 処 理 浄 化 槽 )
○
-
-
個人等
( し 尿 処 理 施 設 )
○
-
○
糸島市
○:該当あり
-:該当なし
- 98 -
3
汚水処理施設整備事業の現状
1)公共下水道整備事業
(1)公共下水道の概要
前原下水管理センターは、前原処理区から排出される生活排水を処理しており、
本施設の概要を下表に示します。
なお、可也引津処理区から排出される生活排水については、平成 26 年度から処
理する予定です。
表5.3.1
項
前原下水管理センターの概要
目
概
要
施
設
名
前原下水管理センター
所
在
地
糸島市荻浦 692 番地
積
約 60,020m2
敷
地
面
都市計画決定
昭和 57 年 11 月 29 日
下水道法事業認可
昭和 59 年 1 月 25 日
事
業
期
間
昭和 63 年度~平成 2 年度
供
用
開
始
平成3年3月 28 日
排
除
方
式
分流式
処
理
方
式
標準活性汚泥法
先
雷山川
放
流
項
目
全体計画
事業認可計画
計画処理人口
87,710 人
70,070 人
計画処理面積
1,950ha
1,204ha
3
40,000m /日
29,000m3/日
日 平 均
320~360/人・日
310~360 /人・日
日 最 大
410~430 /人・日
400~430 /人・日
時間最大
650~800 /人・日
640~800 /人・日
BOD(mg/)
流入 210
→
放流 15
流入 210
→
放流 15
SS(mg/)
流入 170
→
放流 26
流入 170
→
放流 26
処 理 能 力
計 画
原単位
汚水量
計画
水質
表5.3.2
項
目
1.汚水処理能力
2.処理状況
年
単位
3
m /日
-
(1)流入汚水量
※1
m /日
(2)発生汚泥量
※2
t/日
(3)濃縮汚泥量
※3
3
度
備
H17
H18
H19
H20
H21
27,200
27,200
27,200
27,200
27,200
-
-
13,185
-
13,911
-
13,903
14,373
15,081
8.01
8.31
8.82
9.01
9.36
77.10
90.57
96.55
99.44
116.78
3
4,812,535
5,077,685
5,074,680
5,246,038
5,504,599
m /日
m /年
4.年間発生汚泥量
t/年
3
m /年
2,922
3,033
3,220
3,289
28,143
33,058
35,242
36,294
※1:年間総処理水量÷365 日で算出
※3:年間濃縮汚泥量÷365 日で算出
※2:年間発生汚泥量÷365 日で算出
- 99 -
考
-
3
3.年間総処理水量
5.年間濃縮汚泥量
前原下水管理センターの汚泥処理内訳
3,415
含水率85%
含水率85%
42,625 含水率98.5%
(2)公共下水道整備事業の進捗状況
本市の公共下水道事業は、生活環境の改善、公共用水域の水質汚濁防止を目標と
して、前原処理区及び可也引津処理区を計画処理区域とし、公共下水道の整備及び
管渠への接続を推進しています。
公共下水道整備事業計画の概要は下表に示すとおりです。
また、公共下水道整備事業の人口普及率(行政区域内人口に対して、公共下水道
につなぐことができる人口の割合)及び公共下水道接続率(公共下水道整備人口に
対して、既に公共下水道に接続している人口の割合)は表 5.3.4 に示すとおりで、
人口普及率及び接続率とも増加傾向にあり、着実に公共下水道整備事業が進んでい
ることがうかがえます。
表5.3.3
処
理
区
区
前原処理区
可也引津処理区
分
計画目標年度
面
全体計画(予定)
平成 32 年度
1,320 ha
77,700 人
事業計画
平成 28 年度
1,145 ha
67,670 人
全体計画(予定)
平成 39 年度
357 ha
14,300 人
事業計画
平成 24 年度
59 ha
02,400 人
表5.3.4
項
公共下水道整備事業計画の概要
目
計画処理人口
公共下水道整備事業の進捗状況
年
単位
H17
行政区域内人口(A)
積
度
H18
H19
H20
H21
人
99,778 100,155 100,358 100,388 100,551
前原地区
人
50,997 53,391 56,141 57,562 58,764
可也引津地区
人
公共下水道整備人口(B)
人
-
-
-
-
-
50,997 53,391 56,141 57,562 58,764
前原地区
%
51.1
53.3
55.9
57.3
58.4
可也引津地区
%
-
-
-
-
-
人口普及率(B/A)
%
51.1
53.3
55.9
57.3
58.4
前原地区
人
可也引津地区
人
公共下水道接続人口(C)
人
47,007 49,280 51,819 53,086 54,554
0
0
0
0
0
47,007 49,280 51,819 53,086 54,554
前原地区
%
92.2
92.3
92.3
92.2
92.8
可也引津地区
%
-
-
-
-
-
%
92.2
92.3
92.3
92.2
92.8
接続率(C/B)
-100-
2)特定環境保全公共下水道整備事業
(1)特定環境保全公共下水道の概要
黒磯浄化センターは、芥屋処理区から排出される生活排水を処理しています。下
表に本施設の概要を示します。
表5.3.5
項
目
概
要
施
設
名
黒磯浄化センター
所
在
地
糸島市志摩芥屋 143 番地7
敷
地
面
積
約 4,785m2
供
用
開
始
平成 8 年 3 月 4 日
処
理
方
式
POD(プレハブ式オキシデーションディッチ法)
処理能力(日最大)
650m3/日
日 平 均
550m3/日
日 最 大
650m3/日
時間最大
1,250 m3/日
計 画
汚水量
計画
水質
放
BOD(mg/)
流入 200
→
放流 20
SS(mg/)
流入 180
→
放流 30
流
先
筑前海
表5.3.6
項
黒磯浄化センターの概要
目
黒磯浄化センターの汚泥処理内訳
年
単位
H17
1.汚水処理能力
2.処理状況
3
(1)流入汚水量
(2)発生汚泥量
※2
(3)濃縮汚泥量
-
3
度
H19
550
-
備
H20
550
-
550
-
550
-
m /日
250
270
289
276
t/日
0.19
0.15
0.16
0.18
0.16
92,059
91,140
98,667
105,429
100,785
69.15
56.02
59.62
65.07
58.09
-
-
-
3
m /日
3
m /年
4.年間発生汚泥量
t/年
3
m /年
-
-
-
-
※1:年間総処理水量÷365 日で算出
※2:年間発生汚泥量÷365 日で算出
-101-
-
考
H21
252
3.年間総処理水量
5.年間濃縮汚泥量
550
m /日
-
※1
H18
-
含水率85%
-
含水率85%
(2)特定環境保全公共下水道整備事業の進捗状況
本市の特定環境保全公共下水道事業は、公共用水域の水質汚濁防止を目標として、
芥屋処理区を計画処理区域とし、特定環境保全公共下水道の整備及び管渠への接続
を推進しています。
特定環境保全公共下水道整備事業の事業計画概要は下表に示すとおりです。
また、公共下水道整備事業の人口普及率(行政区域内人口に対して、公共下水道
につなぐことができる人口の割合)及び公共下水道接続率(公共下水道整備人口に
対して、既に公共下水道に接続している人口の割合)は下表に示すとおり、平成
21 年度実績では、公共下水道接続人口は 94.2%となっているものの、本処理区の
居住人口が減少しているため、整備人口及び接続人口とも減少傾向にあります。
表5.3.7
項
特定環境保全公共下水道整備事業計画
目
概
要
都市計画決定
平成 6 年 2 月 25 日
下水道法事業認可
平成 13 年 3 月 23 日
都市計画法事業認可
平成 6 年 3 月 17 日
事 業 期 間
平成 4 年度~平成 9 年度
排 除 方 式
分流式
32ha
(平成 8 年 3 月一部供用開始(11.6ha))
6,570 人
(うち定住人口 970 人、観光人口 5,600 人)
処 理 面 積
計画処理人口
表5.3.8
項
特定環境保全公共下水道整備事業の進捗状況
目
年
単位
H17
度
H18
H19
H20
H21
行政区域内人口(A)
人
99,778 100,155 100,358 100,388 100,551
公共下水道整備人口(B)
人
780
756
755
735
704
人口普及率(B/A)
%
0.8
0.8
0.8
0.7
0.7
公共下水道接続人口(C)
人
718
703
706
693
663
接続率(C/B)
%
92.1
93.0
93.5
94.3
94.2
-102-
3)農業集落排水施設整備事業
(1)農業集落排水施設の概要
農業振興地域内で農業生産のための基盤整備等が完了した地域で、農業用水の水
質保全と農村地域の生活環境の向上を目指して、糸島市三坂・雷山地区、糸島市西
堂地区及び瀬戸地区の3地区を農業集落排水区域として設定しています。
なお、3地区とも供用開始しており、この3地区から排出されるし尿及び生活雑
排水は、下表に示す農業集落排水施設にて処理しています。
表5.3.9
地
区
施
設
所
在
名
農業集落排水施設の概要
三坂・雷山地区
西堂地区
瀬戸地区
名
三坂浄化センター
西堂浄化センター
瀬戸浄化センター
地
糸島市三坂719番地
糸島市西堂1025番地5
糸島市瀬戸646番地3
事
業
期
間
H9~H16
H11~H14
H13~H17
供
用
開
始
H14.3.28
H15.1.28
H17.7.1
計
画
人
口
(人)
770
200
340
計
画
戸
数
(戸)
103
43
81
整
備
戸
数※1
(戸)
104
43
61
処
理
区
域
(ha)
16.5
7.7
9.1
管
路
延
長
(m)
5,738.7
2,341.8
3496.7
(m2)
1,563
1,300
980
連続流入間欠ばっ気方式
JARUS-XIV96型
接触ばっ気方式
連続流入間欠ばっ気方式
JARUS-XIV96型
処理施設面積
処理方式・型式
3
処
理
能
力
(m /日)
208
54
92
放
流
水
質
(mg/l)
BOD:20、SS:50
BOD:20、SS:50
BOD:20、SS:50
雷山川
赤崎川
羅漢川
(百万円)
781
260
382
数※2
(戸)
92
43
51
率※3
(%)
88.5
100.0
83.6
放
流
先
事
業
費
接
接
続
戸
続
※1:H22.3.31現在の供用開始区域内全戸数(空地を含まない)
※2:H22.3.31現在
※3:接続戸数÷整備戸数
-103-
(2)農業集落排水施設整備事業の進捗状況
農業集落排水施設への接続率の推移は下表のとおりで、経年的には増加傾向にあ
りましたが、本地域の居住人口が減少しているため、平成 21 年度の接続率が前年
度に対して減少しており、平成 21 年度で接続率は約 88.5%となっています。
表5.3.10
農業集落排水施設整備事業の進捗状況
年
項
目
度
単位
H17
H18
H19
H20
H21
行政区域内人口
人
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
計画整備人口(A)
人
761
729
705
686
676
接続人口(B)
人
555
617
616
614
598
接続率(B/A)
%
72.9%
84.6%
87.4%
89.5%
88.5%
4)漁業集落排水施設整備事業
(1)漁業集落排水施設の概要
本市では、漁港及びその背後の集落で、漁港・漁場環境保全のため、水質汚濁防
止を図る必要性の高い姫島地区を漁業集落排水区域として設定し、漁業集落排水施
設の整備を行い、平成4年4月1日に供用開始しました。
表5.3.11
地
区
在
所
名
漁業集落排水施設の概要
姫島地区
地
地
糸島市志摩姫島
963番地11
処理方式・型式
事
業
期
間
S63~H3
処
供
用
開
始
H4.4.1
事
計
画
人
口
(人)
230
接
計
画
戸
数
(戸)
56
接
整
備
戸
数
(戸)
61
理
能
業
続
戸
続
計画水質
管
路
延
長
処理施設面積
(m)
2
(m )
1,219
処理棟:68.12
区
名
姫島地区
接触ばっ気方式
力
(m3/日)
63
費
(百万円)
288
数
※1
(戸)
61
率
※2
(%)
100.0
BOD
流入200→放流20
SS
流入200→放流70
(㎎/l)
※1:H21.3.31現在
※2:接続戸数÷整備戸数
-104-
(2)漁業集落排水施設整備事業の進捗状況
漁業集落排水施設への接続率の推移は下表のとおりで、接続率は 100%となって
いますが、本地域の居住人口が減少しているため、接続人口は経年的には減少傾向
にあります。
表 5.3.12
漁業集落排水施設整備事業の進捗状況
年
項
目
度
単位
H17
H18
H19
H20
H21
行政区域内人口
人
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
計画整備人口(A)
人
203
198
201
196
192
接続人口(B)
人
203
198
201
196
192
接続率(B/A)
%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
5)個別処理施設整備事業
(1)個別処理整備事業の概要
公共下水道事業及び特定環境保全公共下水道事業の認可区域、農業集落排水及び
漁業集落排水事業の採択区域を除く市全域を補助金対象区域とし、生活排水による
公共用水域の水質汚濁を防止するため、浄化槽設置整備事業を行っており、個人で
設置した浄化槽の設置費用の一部を補助しています。
また、前原地域では、個別排水処理施設整備事業も一部地域にて実施しています。
表5.3.13
人
槽
区
合併処理浄化槽補助金
分
補
助
金
5 人槽の場合
332,000 円
7 人槽の場合
414,000 円
10 人槽の場合
548,000 円
①
補助金申請の手続き
における注意事項
②
③
申請書提出時に設置工事が終わってい
るものは、補助対象になりません。
申請年度に設置工事がしゅん工しない
場合は、補助金対象外となります。
補助金を他の用途に使用した場合、補
助金返還となります。
(2)個別処理整備事業の進捗状況
合併浄化槽の設置基数は増加傾向にあり、浄化槽普及率も経年的には増加傾向に
あります。
-105-
表5.3.14
合併処理浄化槽設置基数の推移
年
区
域
度
単位
H17
前原地域
H18
H19
H20
H21
基
731
704
741
739
695
基
1
5
9
10
13
志摩地域
基
1,665
1,745
1,841
1,887
1,997
二丈地域
基
1,903
1,980
2,059
2,129
2,325
基
4,300
4,434
4,650
4,765
5,030
うち個別排水処理施設整備事業
計
表 5.3.15
合併処理浄化槽人口の推移
年
項
目
度
単位
H17
H18
H19
H20
H21
行政区域内人口(A)
人
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
合併処理浄化槽人口(B)
人
18,783
19,194
19,624
19,700
20,151
うち個別排水処理施設整備事業
人
5
21
45
44
42
%
18.8%
19.2%
19.6%
19.6%
20.0%
浄化槽普及率(B/A)
-106-
表5.3.16
浄化槽等処理人口調査票(平成17年度)
平成17年度
公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域)
区
分
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
糸
島
市
(3)
使用開始済
人口
(人)
公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域)
(3)
使用開始済
人口
(人)
(4)
設置済
人口
(人)
(5)
使用開始済
基数
(基)
(6)
設置済
基数
(基)
①+③
17,253
17,253
4,216
4,216
1,530
1,530
83
83
10,609
10,609
2,708
2,708
192
192
48
48
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
10,609
10,609
2,708
2,708
192
192
48
48
③=②+Ⅵ
6,644
6,644
1,508
1,508
1,338
1,338
35
35
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,306
1,306
284
284
0
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
5
5
1
1
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
1,301
1,301
283
283
0
0
0
0
Ⅵ
5,338
5,338
1,224
1,224
1,338
1,338
35
35
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
12,111
210
2,032
19
①+③
2,586
2,586
648
648
1,530
1,530
83
83
48
①=Ⅰ+Ⅱ
2,151
2,151
543
543
192
192
48
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
2,151
2,151
543
543
192
192
48
48
③=②+Ⅵ
435
435
105
105
1,338
1,338
35
35
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
5
5
1
1
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
5
5
1
1
0
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
0
0
0
0
0
0
0
0
Ⅵ
430
430
104
104
1,338
1,338
35
35
①+③
6,984
6,984
1,665
1,665
-
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
4,785
77
2,032
19
①=Ⅰ+Ⅱ
4,611
4,611
1,212
1,212
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
4,611
4,611
1,212
1,212
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
2,373
2,373
453
453
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
163
163
1
1
-
-
-
-
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
163
163
1
1
-
-
-
-
Ⅵ
2,210
2,210
452
452
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
1,846
36
-
-
-
①+③
7,683
7,683
1,903
1,903
-
-
-
-
①=Ⅰ+Ⅱ
3,847
3,847
953
953
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
3,847
3,847
953
953
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
3,836
3,836
950
950
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,138
1,138
282
282
-
-
-
-
国庫補助事業により設置(小計)
二
丈
地
区
(6)
設置済
基数
(基)
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
民間設置
志
摩
地
区
(5)
使用開始済
基数
(基)
①=Ⅰ+Ⅱ
(7)住宅用途以外の浄化槽
前
原
地
区
(4)
設置済
人口
(人)
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
1,138
1,138
282
282
-
-
-
-
Ⅵ
2,698
2,698
668
668
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
5,480
97
-
-
-
公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域
-107-
表 5.3.17
浄化槽等処理人口調査票(平成 18 年度)
平成18年度
公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域)
区
分
浄化槽全体(合計)
公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域)
(3)
使用開始済
人口
(人)
(4)
設置済
人口
(人)
(5)
使用開始済
基数
(基)
(6)
設置済
基数
(基)
17,713
4,327
4,327
1,481
1,481
102
102
10,923
10,923
2,804
2,804
252
252
68
68
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
10,923
10,923
2,804
2,804
252
252
68
68
③=②+Ⅵ
6,790
6,790
1,523
1,523
1,229
1,229
34
34
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,301
1,301
288
288
0
0
0
0
21
21
5
5
0
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
1,280
1,280
283
283
0
0
0
0
Ⅵ
5,489
5,489
1,235
1,235
1,229
1,229
34
34
①+③
2,429
2,429
602
602
1,481
1,481
102
102
68
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
13,153
224
1,622
21
①=Ⅰ+Ⅱ
2,015
2,015
498
498
252
252
68
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
2,015
2,015
498
498
252
252
68
68
③=②+Ⅵ
414
414
104
104
1,229
1,229
34
34
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
国庫補助事業以外で設置(小計)
21
21
5
5
0
0
0
0
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
21
21
5
5
0
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
0
0
0
0
0
0
0
0
Ⅵ
393
393
99
99
1,229
1,229
34
34
①+③
7,411
7,411
1,745
1,745
-
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
3,414
73
1,622
21
①=Ⅰ+Ⅱ
4,868
4,868
1,290
1,290
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
4,868
4,868
1,290
1,290
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
2,543
2,543
455
455
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
158
158
1
1
-
-
-
-
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
158
158
1
1
-
-
-
-
Ⅵ
2,385
2,385
454
454
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
4,140
46
-
-
-
①+③
7,873
7,873
1,980
1,980
-
-
-
-
①=Ⅰ+Ⅱ
4,040
4,040
1,016
1,016
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
4,040
4,040
1,016
1,016
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
3,833
3,833
964
964
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,122
1,122
282
282
-
-
-
-
国庫補助事業により設置(小計)
二
丈
地
区
(6)
設置済
基数
(基)
17,713
(7)住宅用途以外の浄化槽
志
摩
地
区
(5)
使用開始済
基数
(基)
①+③
民間設置
前
原
地
区
(4)
設置済
人口
(人)
①=Ⅰ+Ⅱ
国庫補助事業により設置(小計)
糸
島
市
(3)
使用開始済
人口
(人)
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
1,122
1,122
282
282
-
-
-
-
Ⅵ
2,711
2,711
682
682
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
5,599
105
-
-
-
公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域
-108-
表 5.3.18
浄化槽等処理人口調査票(平成 19 年度)
平成19年度
公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域)
区
分
浄化槽全体(合計)
公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域)
(3)
使用開始済
人口
(人)
(4)
設置済
人口
(人)
(5)
使用開始済
基数
(基)
(6)
設置済
基数
(基)
18,434
4,530
4,530
1,190
1,190
111
111
11,332
11,332
2,939
2,939
266
266
70
70
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
11,332
11,332
2,939
2,939
266
266
70
70
③=②+Ⅵ
7,102
7,102
1,591
1,591
924
924
41
41
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,309
1,309
292
292
0
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
45
45
9
9
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
1,264
1,264
283
283
0
0
0
0
Ⅵ
5,793
5,793
1,299
1,299
924
924
41
41
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
9,675
257
2,453
20
①+③
2,554
2,554
630
630
1,190
1,190
111
111
70
70
①=Ⅰ+Ⅱ
1,969
1,969
489
489
266
266
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
1,969
1,969
489
489
266
266
70
70
③=②+Ⅵ
585
585
141
141
924
924
41
41
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
45
45
9
9
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
0
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
45
45
9
9
0
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
0
0
0
0
0
0
0
0
Ⅵ
540
540
132
132
924
924
41
41
①+③
7,819
7,819
1,841
1,841
-
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
3,974
91
2,453
20
①=Ⅰ+Ⅱ
5,107
5,107
1,363
1,363
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
5,107
5,107
1,363
1,363
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
2,712
2,712
478
478
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
160
160
1
1
-
-
-
-
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
160
160
1
1
-
-
-
-
Ⅵ
2,552
2,552
477
477
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
56
-
-
-
①+③
8,061
8,061
2,059
2,059
-
-
-
-
①=Ⅰ+Ⅱ
4,256
4,256
1,087
1,087
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
4,256
4,256
1,087
1,087
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
3,805
3,805
972
972
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,104
1,104
282
282
-
-
-
-
国庫補助事業により設置(小計)
二
丈
地
区
(6)
設置済
基数
(基)
18,434
民間設置
志
摩
地
区
(5)
使用開始済
基数
(基)
①+③
(7)住宅用途以外の浄化槽
前
原
地
区
(4)
設置済
人口
(人)
①=Ⅰ+Ⅱ
国庫補助事業により設置(小計)
糸
島
市
(3)
使用開始済
人口
(人)
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
1,104
1,104
282
282
-
-
-
-
Ⅵ
2,701
2,701
690
690
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
5,701
110
-
-
-
公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域
-109-
表 5.3.19
浄化槽等処理人口調査票(平成 20 年度)
平成20年度
公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域)
区
分
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
糸
島
市
(3)
使用開始済
人口
(人)
公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域)
(3)
使用開始済
人口
(人)
(4)
設置済
人口
(人)
(5)
使用開始済
基数
(基)
(6)
設置済
基数
(基)
①+③
18,692
18,692
4,657
4,657
1,008
1,008
98
98
11,572
11,572
3,039
3,039
245
245
60
60
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
11,572
11,572
3,039
3,039
245
245
60
60
③=②+Ⅵ
7,120
7,120
1,618
1,618
763
763
38
38
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,274
1,274
293
293
0
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
44
44
10
10
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
1,230
1,230
283
283
0
0
0
0
Ⅵ
5,846
5,846
1,325
1,325
763
763
38
38
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
9,785
390
2,473
21
①+③
2,568
2,568
641
641
1,008
1,008
98
98
60
①=Ⅰ+Ⅱ
1,946
1,946
490
490
245
245
60
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
1,946
1,946
490
490
245
245
60
60
③=②+Ⅵ
622
622
151
151
763
763
38
38
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
44
44
10
10
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
44
44
10
10
0
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
0
0
0
0
0
0
0
0
Ⅵ
578
578
141
141
763
763
38
38
①+③
7,994
7,994
1,887
1,887
-
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
3,801
91
2,473
21
①=Ⅰ+Ⅱ
5,254
5,254
1,404
1,404
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
5,254
5,254
1,404
1,404
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
2,740
2,740
483
483
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
154
154
1
1
-
-
-
-
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
154
154
1
1
-
-
-
-
Ⅵ
2,586
2,586
482
482
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
180
-
-
-
①+③
8,130
8,130
2,129
2,129
-
-
-
-
①=Ⅰ+Ⅱ
4,372
4,372
1,145
1,145
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
4,372
4,372
1,145
1,145
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
3,758
3,758
984
984
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,076
1,076
282
282
-
-
-
-
国庫補助事業により設置(小計)
二
丈
地
区
(6)
設置済
基数
(基)
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
民間設置
志
摩
地
区
(5)
使用開始済
基数
(基)
①=Ⅰ+Ⅱ
(7)住宅用途以外の浄化槽
前
原
地
区
(4)
設置済
人口
(人)
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
1,076
1,076
282
282
-
-
-
-
Ⅵ
2,682
2,682
702
702
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
5,984
119
-
-
-
公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域
-110-
表 5.3.20
浄化槽等処理人口調査票(平成 21 年度)
平成21年度
公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域)
区
分
浄化槽全体(合計)
公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域)
(3)
使用開始済
人口
(人)
(4)
設置済
人口
(人)
(5)
使用開始済
基数
(基)
(6)
設置済
基数
(基)
19,201
4,932
4,933
956
956
84
84
12,081
12,081
3,173
3,173
179
179
45
45
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
12,081
12,081
3,173
3,173
179
179
45
45
③=②+Ⅵ
7,114
7,120
1,759
1,760
777
777
39
39
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,239
1,245
295
296
0
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
42
48
12
13
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
1,197
1,197
283
283
0
0
0
0
Ⅵ
5,875
5,875
1,464
1,464
777
777
39
39
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
10,474
534
2,288
20
①+③
2,423
2,429
610
611
956
956
84
84
45
①=Ⅰ+Ⅱ
1,898
1,898
465
465
179
179
45
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
0
0
0
0
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
1,898
1,898
465
465
179
179
45
45
③=②+Ⅵ
525
531
145
146
777
777
39
39
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
42
48
12
13
0
0
0
0
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
42
48
12
13
0
0
0
0
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
0
0
0
0
その他
Ⅴ
0
0
0
0
0
0
0
0
Ⅵ
483
483
133
133
777
777
39
39
①+③
8,310
8,310
1,997
1,997
-
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
国庫補助事業により設置(小計)
4,601
182
2,288
20
①=Ⅰ+Ⅱ
5,506
5,506
1,499
1,499
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
5,506
5,506
1,499
1,499
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
2,804
2,804
498
498
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
148
148
1
1
-
-
-
-
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
148
148
1
1
-
-
-
-
Ⅵ
2,656
2,656
497
497
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
浄化槽全体(合計)
190
-
-
-
①+③
8,462
8,462
2,325
2,325
-
-
-
-
①=Ⅰ+Ⅱ
4,677
4,677
1,209
1,209
-
-
-
-
浄化槽市町村整備事業(市町村設置)
Ⅰ
0
0
0
0
-
-
-
-
浄化槽設置整備事業(個人設置)
Ⅱ
4,677
4,677
1,209
1,209
-
-
-
-
③=②+Ⅵ
3,785
3,785
1,116
1,116
-
-
-
-
市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ
1,049
1,049
282
282
-
-
-
-
国庫補助事業により設置(小計)
二
丈
地
区
(6)
設置済
基数
(基)
19,195
民間設置
志
摩
地
区
(5)
使用開始済
基数
(基)
①+③
(7)住宅用途以外の浄化槽
前
原
地
区
(4)
設置済
人口
(人)
①=Ⅰ+Ⅱ
国庫補助事業により設置(小計)
糸
島
市
(3)
使用開始済
人口
(人)
国庫補助事業以外で設置(小計)
個別排水処理施設整備事業
Ⅲ
0
0
0
0
-
-
-
-
小規模集合処理施設整備事業
Ⅳ
0
0
0
0
-
-
-
-
その他
Ⅴ
1,049
1,049
282
282
-
-
-
-
Ⅵ
2,736
2,736
834
834
-
-
-
民間設置
(7)住宅用途以外の浄化槽
5,873
162
-
-
-
公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域
-111-
4
糸島市における生活排水処理の現状
1)生活排水処理形態別人口
本市の生活排水の処理状況を過去5年間の生活排水形態別人口の推移を下表に示し
ます。
表5.4.1
項
目
生活排水処理形態別人口の推移
年
単位
H17
H18
度
H19
根
H20
①行政区域内人口
人
99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 住民基本台帳
②計画処理区域内人口
人
99,778 100,155 100,358 100,388 100,551
③計画収集人口
非
水
④自家処理人口
洗
化
小
計(A)
⑤公共下水道人口
⑥コミュニティ・プラント人口
拠
H21
③+④+⑤+⑥+⑦
%
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
人
30,570
28,416
25,761
24,618
22,983
%
30.6
28.4
25.7
24.5
22.9
人
599
501
502
402
%
0.6
0.5
0.5
0.4
402 一般廃棄物処理事業実態調
査処理状況調査票の人口割
0.4 合より
人
31,169
28,917
26,263
25,020
23,385
%
31.3
28.9
26.2
24.9
23.3
人
47,725
49,983
52,525
53,779
55,217
%
47.8
49.9
52.3
53.6
54.9
人
0
0
0
0
0
①-(④+⑤+⑥+⑦)
③+④
実績値
%
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
人
20,884
21,255
21,570
21,589
21,949
%
20.9
21.2
21.5
21.5
21.8
人
18,783
19,194
19,624
19,700
%
18.8
19.2
19.6
19.6
人
555
617
616
614
598
%
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
人
203
198
201
196
192
%
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
人
1,343
1,246
1,129
1,079
%
1.3
1.2
1.1
1.1
人
68,609
71,238
74,095
75,368
77,166
%
68.7
71.1
73.8
75.1
76.7
水洗化率
%
68.8
71.1
73.8
75.1
76.7 (小計(B)÷②)×100
非水洗化率
%
31.2
28.9
26.2
24.9
23.3 (小計(A)÷②)×100
公共下水道水洗化率
%
47.8
49.9
52.3
53.6
54.9 (⑤÷②)×100
浄化槽水洗化率
%
20.9
21.2
21.5
21.5
21.8 (⑦÷②)×100
%
19.6
20.0
20.4
20.4
20.8 ((⑧+⑨+⑩)÷②)×100
⑦浄化槽人口
水
洗
化
⑧合併処理浄化槽人口
⑨農業集落排水処理人口
⑩漁業集落排水処理人口
⑪単独処理浄化槽人口
小
うち合併処理
計(B)
⑧+⑨+⑩+⑪
20,151 実績値
(浄化槽等処理人口調査
20.0 票)
実績値
実績値
1,008 各市町生活排水処理基本計
1.0 画のH17実績値を基に設定
⑤+⑥+⑦
各年度3月31日現在
-112-
(1)公共下水道人口
本市の生活排水対策の基幹として、前原処理区・可也引津及地区び芥屋処理区の
3地域において整備及び管渠への接続を推進しており、平成 21 年度末現在の公共
下水道人口は 55,217 人で、行政区域内人口の約 54.9%となっています。
(2)コミュニティ・プラント
本市において、整備実績及び計画ともありません。
(3)農業集落排水施設
糸島市三坂・雷山地区、糸島市西堂地区及び瀬戸地区の3地区において整備及び
管渠への接続を推進しており、平成 21 年度末現在の農業集落排水人口は 598 人で、
行政区域内人口の約 0.6%となっています。
(4)漁業集落排水施設
姫島地区において整備及び管渠への接続を推進しており、平成 21 年度末現在の
漁業集落排水処理人口は 192 人で、行政区域内人口の約 0.2%となっています。
(5)合併処理浄化槽
公共下水道、農業集落排水施設及び漁業集落排水施設の整備区域以外の地域・地
区において小型合併処理浄化槽を主体に設置普及に努めており、平成 21 年度末現
在の合併処理浄化槽人口は 20,151 人で、行政区域内人口に対して約 20.0%を占め、
経年的に増加傾向にあります。
(6)単独処理浄化槽
単独処理浄化槽人口は、公共下水道、農業集落排水施設及び漁業集落排水施設の
整備及び管渠への接続や単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への切り替えにより、
経年的には減少傾向にあり、平成 21 年度末現在、単独処理浄化槽人口は 1,008 人
で、行政区域内人口に対して約 1.0%を占めています。
なお、平成 12 年の浄化槽法の一部改正により、浄化槽の定義から削除され、平
成 13 年4月1日からは原則として合併処理浄化槽でなければ新設できないことと
なっていることから、合併処理浄化槽を「浄化槽」と定義し、既設の単独処理浄化
槽は「みなし浄化槽」として浄化槽法の適用対象としていますが、本市では未だ単
独処理浄化槽が残存しており、「浄化槽」という表現が間違いを生じやすいため、
本計画では従来どおり「合併処理浄化槽」及び「単独処理浄化槽」と記載すること
とします。
○
単独処理浄化槽:し尿のみ処理
○
合併処理浄化槽:し尿と生活雑排水を併せて処理
-113-
(7)非水洗化人口
計画収集人口及び自家処理人口とも、単独処理浄化槽と同様、公共下水道、農業
集落排水施設及び漁業集落排水施設の整備及び管渠への接続や合併処理浄化槽の整
備により、経年的には減少傾向にあり、平成 21 年度末現在、計画収集人口 22,983
人、自家処理人口 402 人となっています。
(%)
120.0
110.0
100.0
90.0
80.0
70.0
60.0
H17
H18
100.0
104.7
100.0
102.2
100.0
111.2
100.0
97.5
100.0
92.8
100.0
93.0
100.0
83.6
H17年度を100とした場合の比率
公共下水道人口
合併処理浄化槽人口
農業集落排水処理人口
漁業集落排水処理人口
単独処理浄化槽人口
計画収集人口
自家処理人口
図5.4.1
H19
H20
H21
110.1
104.5
111.0
99.0
84.1
84.3
83.8
112.7
104.9
110.6
96.6
80.3
80.5
67.1
115.7
107.3
107.7
94.6
75.1
75.2
67.1
生活排水処理形態別人口の経年変化
自家処理人口
402
(0.4%)
単独処理浄化
槽人口
1,008
(1.0%)
計画収集
人口
22,983
(22.9%)
合併処理浄化
槽人口
20,151
(20.0%)
公共下水道
人口
55,217
(54.9%)
漁業集落排水
処理人口
192
(0.2%) 農業集落排水
処理人口
598
(0.6%)
図5.4.2
生活排水処理形態別人口の割合(平成21年度)
-114-
2)生活排水処理の状況
(1)汚水衛生処理率の推移
本市の汚水衛生処理率は、公共下水道及び農業・漁業集落排水処理施設及び合併
処理浄化槽等の汚水処理施設の整備に伴い、経年的には増加傾向にあり、着実に向
上してきています。
平成 21 年度の汚水衛生処理率は 75.7%となっており、本市の生活排水処理の状
況は継続して向上しているものと言えますが、平成 20 年度の全国(78.6%)及び
福岡県(81.0%)の汚水衛生処理率を下回っています。
表5.4.2
年
水洗化・生活雑排水処理人口と汚水衛生処理率の推移
年
度
H17
H18
度
H19
H20
H21
行政区域内人口
〔人〕
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
水洗化・生活雑排水処理人口
〔人〕
67,266
69,992
72,966
74,289
76,158
公共下水道人口
〔人〕
47,725
49,983
52,525
53,779
55,217
合併処理浄化槽人口
〔人〕
18,783
19,194
19,624
19,700
20,151
農業集落排水処理人口 〔人〕
555
617
616
614
598
漁業集落排水処理人口 〔人〕
203
198
201
196
192
67.4%
69.9%
72.7%
74.0%
75.7%
汚水衛生処理率
※表中の汚水衛生処理率は「水洗化・生活雑排水処理人口÷行政区域内人口」で算出しました。
78,000
(人)
78.0%
76,000
76.0%
74,000
74.0%
72,000
72.0%
70,000
70.0%
68,000
68.0%
66,000
66.0%
64,000
64.0%
62,000
62.0%
H17
H18
H19
水洗化・生活雑排水処理人口
図5.4.3
H20
H21
(年度)
汚水衛生処理率
水洗化人口と汚水衛生処理率の推移
-115-
(2)汚水処理人口普及率の推移
汚水処理人口普及率は、平成 21 年度末で 80.1%となっています。
集合処理施設が整備され、接続可能であるにもかかわらず未接続である人口は
4,335 人(公共下水道人口 4,251 人、農業集落排水処理人口 78 人、合併処理浄化
槽人口6人)にのぼり、特に公共下水道の未接続の解消が大きな課題となっていま
す。
表5.4.3
年
水洗化・生活雑排水処理人口と汚水処理人口普及率の推移
年
度
H17
H18
度
H19
H20
H21
行政区域内人口
〔人〕
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551
水洗化・生活雑排水処理人口
〔人〕
71,524
74,268
77,426
78,879
80,493
公共下水道人口※1
〔人〕
51,777
54,147
56,896
58,297
59,468
※2
〔人〕
18,783
19,194
19,624
19,700
20,157
農業集落排水処理人口
※1
〔人〕
761
729
705
686
676
漁業集落排水処理人口
※1
〔人〕
203
198
201
196
192
71.7%
74.2%
77.1%
78.6%
80.1%
合併処理浄化槽人口
汚水処理人口普及率
※1:計画整備人口
※2:設置済人口
※表中の汚水処理人口普及率は「水洗化・生活雑排水処理人口÷行政区域内人口」で算出しまし
た。
82,000
(人)
82.0%
80,000
80.0%
78,000
78.0%
76,000
76.0%
74,000
74.0%
72,000
72.0%
70,000
70.0%
68,000
68.0%
66,000
66.0%
H17
H18
H19
水洗化・生活雑排水処理人口
図5.4.4
H20
H21
(年度)
汚水処理人口普及率
水洗化人口と汚水衛生処理率の推移
-116-
(3)し尿及び浄化槽汚泥の排出状況
し尿の排出量は、計画収集人口の減少傾向と同様、公共下水道や農業・漁業集落
排水施設の整備及び合併処理浄化槽の普及を背景に減少傾向となっており、平成
17 年度に対して約 82%の排出量となっています。
一方、浄化槽汚泥の搬出量は、平成 19 年度に減少しましたが、それ以降は増加
に転じ、平成 17 年度に対して約 105%の排出量となっています。
なお、排出量割合は、平成 21 年度実績でし尿が 62.4%、浄化槽汚泥が 37.6%と
し尿が主体となっています。
60,000
(kl/年)
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
し尿
合併・単独浄化槽汚泥
H17
H18
H19
H20
H21
33,413
15,684
32,256
15,791
29,985
15,320
28,492
15,727
27,370
16,477
図5.4.5
し尿及び浄化槽汚泥排出量の推移
(%)
110.0
105.0
100.0
95.0
90.0
85.0
80.0
75.0
70.0
65.0
60.0
し尿
合併・単独浄化槽汚泥
H17
H18
H19
H20
H21
100.0
100.0
96.5
100.7
89.7
97.7
85.3
100.3
81.9
105.1
H17年度を100とした場合の比率
図5.4.6
し尿及び浄化槽汚泥排出量の経年変化
-117-
表5.4.4
年
項
処理人口及びし尿・浄化槽汚泥の排出状況の推移
度
記号
目
H17
H18
H19
H20
H21
備
考
行政区域内人口
人
a
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551 実績(3月末人口)
計画処理区域内人口
人
b
99,778
100,155
100,358
100,388
100,551 実績
非水洗化人口
人
c
31,169
28,917
26,263
25,020
23,385 d+e
計画収集人口
人
d
30,570
28,416
25,761
24,618
22,983 実績
自家処理人口
人
e
599
501
502
402
402 実績
人
f
68,609
71,238
74,095
75,368
77,166 g+h+i
水洗化人口
公共下水道人口
人
g
47,725
49,983
52,525
53,779
55,217 実績
浄化槽人口
人
h
20,884
21,255
21,570
21,589
21,949 i+j+k+l
合併浄化槽人口
人
i
18,783
19,194
19,624
19,700
20,151 実績
農業集落排水処理人口
人
j
555
617
616
614
598 実績
漁業集落排水処理人口
人
k
203
198
201
196
192 実績
人
l
1,343
1,246
1,129
1,079
総排出量
単独浄化槽人口
kl/年
m
49,097
48,047
45,305
44,219
43,847 n+o
し尿
kl/年
n
33,413
32,256
29,985
28,492
27,370 実績
合併・単独浄化槽汚泥
kl/年
o
15,684
15,791
15,320
15,727
16,477 実績
合併・単独浄化槽汚泥
kl/年
p
15,684
15,791
15,320
15,727
16,477 実績
%
-
68.1
67.1
66.2
64.4
62.4 n÷m×10^2
%
-
31.9
32.9
33.8
35.6
37.6 o÷m×10^2
l/人・日
p
2.65
2.69
2.67
2.67
2.72 m÷(d+i+l)÷365×10^3
l/人・日
q
2.99
3.11
3.19
3.17
3.26 n÷d÷365×10^3
合併・単独浄化槽汚泥 l/人・日
r
2.14
2.12
2.02
2.07
2.13 o÷(i+l)÷365×10^3
割 し尿
合 浄化槽汚泥
排出原単位
し尿
1,008 H17 実績値より設定
(4)し尿及び浄化槽汚泥の排出原単位の推移
し尿の原単位は経年的には増加傾向にあり、浄化槽汚泥の原単位は緩やかな増加
傾向となっています。なお、本市の排出原単位は、し尿及び浄化槽汚泥ともに全国
平均と比較して高い値となっています。
4.00
(l/人・日)
3.26
3.00
2.29
2.13
2.00
1.38
1.00
0.00
H17
H18
し尿原単位
し尿原単位
図5.4.7
H19
(本市)
(全国)
H20
H21
(年度)
浄化槽汚泥原単位(本市)
浄化槽汚泥原単位(全国)
し尿及び浄化槽汚泥の排出原単位の推移
-118-
3)し尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬に関する状況
本市で排出されるし尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬に関する状況は、表 5.4.5 に示
すとおりです。
なお、し尿の処分にかかる手数料は、「糸島市廃棄物の減量及び適正処理に関する
条例」(平成 22 年1月1日
条例第 108 号)の第 22 条で定められており、下表に示
すとおりです。
表5.4.5
項
し尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬に関する状況
目
収集方法
収集頻度
し尿
浄化槽汚泥
戸別収集
戸別収集
随
時
随
時
収集運搬形態
許可業者
許可業者
浄化槽清掃業者
-
許可業者(5社)
許可業者保有車両
バキューム車:23 台
※平成23年3月末現在
表5.4.6
区分
種
し尿の処分にかかる手数料
類
普通便槽
一般家庭
無臭便槽
手
人頭制
数
料
の
1 人
555 円
1 人
657 円
額
簡易水洗
一般家庭以外
し尿
従量制
10 リ ッ ト ル
153 円
臨時汲み取り
特別料金
(1) ホ ー ス の 延 長 に つ い て は 基 本 を 50 メ ー
ト ル と し 、 こ れ を 超 え る 場 合 は 延 長 が 20
メ ー ト ル 増 す ご と に 105 円 を 加 算 。
(2)便 槽 が 2 箇 所 以 上 の 場 合 は 1 箇 所 増 す ご
と に 525 円 を 加 算 。
(3)臨 時 汲 み 取 り は 、 1,890 円 を 加 算 。
備考
1 「一般家庭」とは、便槽の主たる使用者が当該便槽のある住居に居住している家庭
をいいます。
2 人頭制の額は、月 1 回収集の場合の額とします。
3 人頭制によることが適当でないと市長が認めたときは、従量制によることができる
こととなっています。
4 従 量 制 の 額 は 、 10 リ ッ ト ル 未 満 の 端 数 は 10 リ ッ ト ル と み な し ま す 。
-119-
4)中間処理の状況
市内で収集されたし尿及び浄化槽汚泥については、本市が管理運営するし尿処理施
設「糸島市し尿処理センター」に搬入し、処理を行っています。
なお、糸島市し尿処理センターの処理工程で発生する汚泥は脱水処理工程を経て、
本市が管理運営する糸島市クリーンセンターで処理・処分しています。
(1)し尿処理施設の概要
糸島市し尿処理センターの概要を下表に示します。
表5.4.7
項
糸島市し尿処理センターの概要
目
概
施 設 名
糸島市し尿処理センター
所 在 地
糸島市前原 1828 番地1
敷地面積
約 6,818.55m2
建築面積
約 4,644.19m2
着
工
平成 4 年 6 月
竣
工
平成 7 年 3 月
要
処理能力
163k/日(し尿:130k/日、浄化槽汚泥:33k/日)
処理方式
高負荷脱窒素処理方式+高度処理(ろ過+活性炭吸着)
プロセス用水の種類
放流先
放流水質
上水、施設処理水
雷山川
pH
BOD
COD
SS
:5.8~8.6
:10mg/以下
:20mg/以下
:10mg/以下
-120-
T-N
T-P
色度
大腸菌群数
:20mg/以下
: 1mg/以下
:30 度以下
:1,000 個/m以下
(2)搬入実績
糸島市し尿処理センターの平成 17~21 年度のし尿及び浄化槽汚泥の搬入実績等
を以下に示します。
①
し尿搬入量
し尿搬入量は経年的に減少傾向で推移しています。
平成 21 年度搬入量実績(365 日平均)は 75.0k/日で、平成 17 年度に対して
約 81.9%の搬入量となっています。
②
浄化槽汚泥搬入量
浄化槽汚泥搬入量は平成 19 年度に減少しましたが、それ以降は年々増加して
おり、経年的には増加傾向にあります。
平成 21 年度搬入量実績(365 日平均)は 45.1/日で、平成 17 年度に対して約
105.1%の搬入量となっています。
③
総搬入量
総搬入量はし尿の減少傾向を反映して経年的に減少傾向で推移しています。
平成 21 年度搬入量実績(365 日平均)は 120.1k/日で、平成 17 年度に対して
約 89.3%の搬入量となっており、施設処理能力(163k/日)に対する搬入率は
73.7%となっています。
④
浄化槽汚泥混入率(総搬入量に対する浄化槽汚泥搬入量の占める割合)
平成 21 年度における搬入し尿と搬入浄化槽汚泥の割合は、し尿 62.4%、浄化
槽汚泥 37.6%となっており、計画処理量の浄化槽汚泥混入率 20.2%を上回って
います。
表5.4.8
項
目
単位
し尿及び浄化槽汚泥の搬入量と搬入割合
搬入し尿量
搬入浄化槽汚泥量
合計(総搬入量)
計画値
kl/日
130.0 (79.8%)
33.0 (20.2%)
163.0 (100.0%)
平成21年度実績
kl/日
75.0 (62.4%)
45.1 (37.6%)
120.1 (100.0%)
-121-
表5.4.9
項
浄
化
槽
汚
泥
単位
年
H17
H18
度
H19
H20
H21
搬入量
kl/年
33,413.0
32,256.0
29,985.0
28,492.0
27,370.0
365日平均
kl/日
91.5
88.3
81.9
78.1
75.0
搬入日平均
kl/日
135.8
131.1
120.4
116.3
109.0
混入率(対搬入量)
%
68.1
67.1
66.2
64.4
62.4
増加指数
-
100.0
96.5
89.7
85.3
81.9
搬入量
kl/年
15,684.0
15,791.0
15,320.0
15,727.0
16,477.0
365日平均
kl/日
43.0
43.3
41.9
43.1
45.1
搬入日平均
kl/日
63.8
64.2
61.5
64.2
65.6
混入率(対搬入量)
%
31.9
32.9
33.8
35.6
37.6
増加指数
-
100.0
100.7
97.7
100.3
105.1
搬入量
kl/年
49,097.0
48,047.0
45,305.0
44,219.0
43,847.0
365日平均
kl/日
134.5
131.6
123.8
121.2
120.1
搬入日平均
kl/日
199.6
195.3
181.9
180.5
174.6
し
尿
目
搬入量実績
総
量
※
%
82.5
80.7
76.0
74.4
73.7
増加指数
-
100.0
97.9
92.3
90.1
89.3
し尿・浄化槽汚泥
日
246
246
249
245
251
搬入率
搬入日数
※:搬入率=365日平均搬入量÷施設処理能力(163kl/日)
180.0
(kl/日)
施設処理能力163kl/日
160.0
140.0
120.0
43.0
43.3
100.0
41.9
43.1
45.1
80.0
60.0
40.0
91.5
88.3
81.9
78.1
75.0
H17
H18
H19
H20
H21
(年度)
20.0
0.0
し尿
図5.4.8
浄化槽汚泥
日平均(365日平均)搬入量の推移
-122-
(%)
110.0
105.0
100.0
95.0
90.0
85.0
80.0
75.0
70.0
65.0
60.0
し尿
浄化槽汚泥
総搬入量
H17
H18
H19
H20
H21
100.0
100.0
100.0
96.5
100.7
97.9
89.7
97.7
92.3
85.3
100.3
90.1
81.9
105.1
89.3
図5.4.9
100.0
搬入量の経年変化(平成17年度を100とした場合)
(%)
90.0
80.0
70.0
68.1
64.4
66.2
67.1
62.4
60.0
50.0
40.0
30.0
計 画 搬 入 比 率 割 合 ラ イ ン = 20.2%
20.0
10.0
31.9
32.9
33.8
35.6
37.6
H18
H19
H20
H21
0.0
H17
浄化槽汚泥
図5.4.10
し尿
搬入比率の経年変化
-123-
表5.4.10
搬入量
年度・月
し尿量
浄化槽
汚泥量
月別搬入量実績(その1)
搬入日平均
搬入日数
総搬入量
kl/月
混入率
し尿
浄化汚泥
%
日
し尿量
浄化槽
汚泥量
総搬入量
kl/日
365日平均
搬入率
総搬入量
搬入率
%
kl/日
%
月変動
係数
4
2,919
1,402
4,321
32.4
20
146.0
70.1
216.1
132.6
144.0
88.3
1.07
5
2,833
1,328
4,161
31.9
19
149.1
69.9
219.0
134.4
134.2
82.3
1.00
6
2,787
1,508
4,295
35.1
22
126.7
68.5
195.2
119.8
143.2
87.9
1.06
7
2,655
1,281
3,936
32.5
21
126.4
61.0
187.4
115.0
127.0
77.9
0.94
8
2,853
1,454
4,307
33.8
22
129.7
66.1
195.8
120.1
138.9
85.2
1.03
2,884
1,276
4,160
30.7
20
144.2
63.8
208.0
127.6
138.7
85.1
1.03
2,702
1,241
3,943
31.5
20
135.1
62.1
197.2
121.0
127.2
78.0
0.95
11
2,701
1,192
3,893
30.6
20
135.1
59.6
194.7
119.4
129.8
79.6
0.97
12
2,885
1,225
4,110
29.8
21
137.4
58.3
195.7
120.1
132.6
81.3
0.99
1
2,738
1,251
3,989
31.4
19
144.1
65.8
209.9
128.8
128.7
79.0
0.96
2
2,644
1,155
3,799
30.4
20
132.2
57.8
190.0
116.6
135.7
83.3
1.01
3
2,812
1,371
4,183
32.8
22
127.8
62.3
190.1
116.6
134.9
82.8
1.00
合計
33,413
15,684
49,097
-
-
平均
2,784
1,307
4,091
31.9
21
135.8
63.8
199.6
122.5
134.5
82.5
1.00
最大
2,919
1,508
4,321
35.1
22
149.1
70.1
219.0
134.4
144.0
88.3
1.07
最小
2,644
1,155
3,799
29.8
19
126.4
57.8
187.4
115.0
127.0
77.9
0.94
4
2,733
1,202
3,935
30.5
20
136.7
60.1
196.8
120.7
131.2
80.5
1.00
5
2,734
1,335
4,069
32.8
20
136.7
66.8
203.5
124.8
131.3
80.6
1.00
6
2,783
1,387
4,170
33.3
22
126.5
63.0
189.5
116.3
139.0
85.3
1.06
7
2,730
1,217
3,947
30.8
20
136.5
60.9
197.4
121.1
127.3
78.1
0.97
8
2,745
1,465
4,210
34.8
21
130.7
69.8
200.5
123.0
135.8
83.3
1.03
2,770
1,371
4,141
33.1
21
131.9
65.3
197.2
121.0
138.0
84.7
1.05
2,709
1,378
4,087
33.7
21
129.0
65.6
194.6
119.4
131.8
80.9
1.00
11
2,648
1,238
3,886
31.9
20
132.4
61.9
194.3
119.2
129.5
79.4
0.98
12
2,724
1,389
4,113
33.8
21
129.7
66.1
195.8
120.1
132.7
81.4
1.01
1
2,645
1,135
3,780
30.0
19
139.2
59.7
198.9
122.0
121.9
74.8
0.93
2
2,451
1,202
3,653
32.9
19
129.0
63.3
192.3
118.0
130.5
80.1
0.99
3
2,584
1,472
4,056
36.3
22
117.5
66.9
184.4
113.1
130.8
80.2
0.99
合計
32,256
15,791
48,047
-
-
平均
2,688
1,316
4,004
32.8
21
131.1
64.2
195.3
119.8
131.6
80.7
1.00
最大
2,783
1,472
4,210
36.3
22
139.2
69.8
203.5
124.8
139.0
85.3
1.06
最小
2,451
1,135
3,653
30.0
19
117.5
59.7
184.4
113.1
121.9
74.8
0.93
平
9
成
17
年 10
度
平
9
成
18
年 10
度
-
-
246
246
-
-
-124-
-
-
-
-
-
-
-
-
表5.4.11
搬入量
年度・月
し尿量
浄化槽
汚泥量
月別搬入量実績(その2)
搬入日平均
搬入日数
総搬入量
kl/月
混入率
し尿
浄化汚泥
%
日
し尿量
浄化槽
汚泥量
総搬入量
kl/日
365日平均
搬入率
総搬入量
搬入率
%
kl/日
%
月
変動
係数
4
2,509
1,249
3,758
33.2
21
119.5
59.5
179.0
109.8
125.3
76.9
1.01
5
2,706
1,379
4,085
33.8
22
123.0
62.7
185.7
113.9
131.8
80.9
1.06
6
2,429
1,411
3,840
36.7
21
115.7
67.2
182.9
112.2
128.0
78.5
1.03
7
2,515
1,200
3,715
32.3
20
125.8
60.0
185.8
114.0
119.8
73.5
0.97
8
2,681
1,350
4,031
33.5
23
116.6
58.7
175.3
107.5
130.0
79.8
1.05
2,270
1,247
3,517
35.5
19
119.5
65.6
185.1
113.6
117.2
71.9
0.94
2,509
1,373
3,882
35.4
21
119.5
65.4
184.9
113.4
125.2
76.8
1.01
11
2,530
1,306
3,836
34.0
21
120.5
62.2
182.7
112.1
127.9
78.5
1.03
12
2,423
1,156
3,579
32.3
20
121.2
57.8
179.0
109.8
115.5
70.9
0.93
1
2,647
1,036
3,683
28.1
19
139.3
54.5
193.8
118.9
118.8
72.9
0.96
2
2,424
1,235
3,659
33.8
21
115.4
58.8
174.2
106.9
126.2
77.4
1.02
3
2,342
1,378
3,720
37.0
21
111.5
65.6
177.1
108.7
120.0
73.6
0.97
合計
29,985
15,320
45,305
-
-
平均
2,499
1,277
3,775
33.8
21
120.4
61.5
181.9
111.6
124.1
76.1
1.00
最大
2,706
1,411
4,085
37.0
23
139.3
67.2
193.8
118.9
131.8
80.9
1.06
最小
2,270
1,036
3,517
28.1
19
111.5
54.5
174.2
106.9
115.5
70.9
0.93
4
2,528
1,251
3,779
33.1
21
120.4
59.6
180.0
110.4
126.0
77.3
1.04
5
2,397
1,291
3,688
35.0
20
119.9
64.6
184.5
113.2
119.0
73.0
0.98
6
2,458
1,488
3,946
37.7
21
117.0
70.9
187.9
115.3
131.5
80.7
1.09
7
2,402
1,253
3,655
34.3
22
109.2
57.0
166.2
102.0
117.9
72.3
0.97
8
2,306
1,467
3,773
38.9
19
121.4
77.2
198.6
121.8
121.7
74.7
1.00
2,417
1,369
3,786
36.2
20
120.9
68.5
189.4
116.2
126.2
77.4
1.04
2,518
1,404
3,922
35.8
22
114.5
63.8
178.3
109.4
126.5
77.6
1.04
11
2,108
1,170
3,278
35.7
18
117.1
65.0
182.1
111.7
109.3
67.1
0.90
12
2,482
1,266
3,748
33.8
23
107.9
55.0
162.9
99.9
120.9
74.2
1.00
1
2,389
1,153
3,542
32.6
19
125.7
60.7
186.4
114.4
114.3
70.1
0.94
2
2,239
1,289
3,528
36.5
19
117.8
67.8
185.6
113.9
126.0
77.3
1.04
3
2,248
1,326
3,574
37.1
21
107.0
63.1
170.1
104.4
115.3
70.7
0.95
合計
28,492
15,727
44,219
-
-
平均
2,374
1,311
3,685
35.5
20
116.3
64.2
180.5
110.7
121.1
74.3
1.00
最大
2,528
1,488
3,946
38.9
23
125.7
77.2
198.6
121.8
131.5
80.7
1.09
最小
2,108
1,153
3,278
32.6
18
107.0
55.0
162.9
99.9
109.3
67.1
0.90
平
9
成
19
年 10
度
平
9
成
20
年 10
度
-
-
249
245
-
-
-125-
-
-
-
-
-
-
-
-
表5.4.12
搬入量
年度・月
し尿量
浄化槽
汚泥量
月別搬入量実績(その3)
搬入日平均
搬入日数
総搬入量
kl/月
混入率
し尿
浄化汚泥
%
日
し尿量
浄化槽
汚泥量
総搬入量
kl/日
365日平均
搬入率
総搬入量
搬入率
%
kl/日
%
月
変動
係数
4
2,402
1,353
3,755
36.0
22
109.2
61.5
170.7
104.7
125.2
76.8
1.04
5
2,184
1,364
3,548
38.4
19
114.9
71.8
186.7
114.5
114.5
70.2
0.95
6
2,239
1,543
3,782
40.8
22
101.8
70.1
171.9
105.5
126.1
77.4
1.05
7
2,424
1,408
3,832
36.7
24
101.0
58.7
159.7
98.0
123.6
75.8
1.03
8
2,437
1,450
3,887
37.3
20
121.9
72.5
194.4
119.3
125.4
76.9
1.04
2,130
1,276
3,406
37.5
22
96.8
58.0
154.8
95.0
113.5
69.6
0.95
2,371
1,434
3,805
37.7
22
107.8
65.2
173.0
106.1
122.7
75.3
1.02
11
2,249
1,181
3,430
34.4
19
118.4
62.2
180.6
110.8
114.3
70.1
0.95
12
2,292
1,285
3,577
35.9
21
109.1
61.2
170.3
104.5
115.4
70.8
0.96
1
2,275
1,152
3,427
33.6
19
119.7
60.6
180.3
110.6
110.5
67.8
0.92
2
2,122
1,557
3,679
42.3
19
111.7
81.9
193.6
118.8
131.4
80.6
1.09
3
2,245
1,474
3,719
39.6
22
102.0
67.0
169.0
103.7
120.0
73.6
1.00
合計
27,370
16,477
43,847
-
-
平均
2,281
1,373
3,654
37.5
21
109.0
65.6
174.6
107.1
120.1
73.7
1.00
最大
2,437
1,557
3,887
42.3
24
121.9
81.9
194.4
119.3
131.4
80.6
1.09
最小
2,122
1,152
3,406
33.6
19
96.8
58.0
154.8
95.0
110.5
67.8
0.92
平
9
成
21
年 10
度
-
251
-
-126-
-
-
-
-
5
水域環境及び水質保全に関する状況
1)河川水質検査
本市では、河川などの水質検査は昭和 57 年度から実施し、現在は、河川・溜池な
どの生活環境項目(BOD・SS・COD・窒素・リン・アンモニア性窒素など 11 項目)を
毎年1月頃に行っており、その水質測定結果を下表に示します。
平成 21 年度の調査でも河川の水質は改善が進んでいるようです。しかし、まだ一
部で汚れている河川もあり、下水道事業等水質を守る取り組みはたいへん重要となっ
ています。
また、「生活環境の保全に関する環境基準(河川)」の類型基準を、表 5.5.6 に整
理しました。
表5.5.1
河川水質試験結果
年
度
測定場所
10年前
瑞梅寺川
高田
久保田橋
潤橋
平成19年
平成20年
平成21年
2.4
1.1
0.5未満
0.8
3.8
1.4
1.9
1.4
雷山川
潤
雷山川
新田
加布羅橋
2.0未満
1.9
1.5
4.4
長野川
神在
堂山橋
2.0未満
1.1
0.6
1.2
長野川
長野
門口橋
2.0未満
1.1
0.5未満
1.4
浦志川
浦志
浦志橋
3.4
1.0
0.5未満
1.0
伏龍池
篠原西
17.6
5.6
4.4
5.2
丸田池
前原西
4.8
4.1
5.4
4.6
0.5未満
0.8
1.6
0.6
1
1.1
1.8
0.8
一貴山川
0.7
0.5
1.6
0.5
羅漢川
1.4
1.5
2.4
1.6
松井
0.8
2.2
2.0未満
2.0未満
大石橋
2.2
3.1
2.0未満
2.0未満
2.4
3.0
2.0未満
2.0未満
8.4
2.4
2.0未満
2.0未満
福吉川
柳川
桜井川
初川
下流
大石
小金丸川
沖田川
志摩橋
引津小学校付近
※数値は BOD(mg/)。毎年1月頃に測定を実施しています。
※BOD(生物化学的酸素要求量)とは、河川水などの汚染物質を微生物が分解するときに必要
な酸素量のこと。
-127-
20.0
( mg/l)
18.0
16.0
14.0
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
10年 前
雷山川
新田
平 成 19年
加布羅橋
図5.5.1
4.0
伏龍池
平 成 20年
篠原西
丸田池
平 成 21年
前原西
沖田川
引津小学校付近
河川水質試験結果【BOD】(その1)
( mg/l)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
10年 前
瑞梅寺川
長野川
高田
平 成 19年
久保田橋
長野
門口橋
下流
松井
柳川
桜井川
平 成 20年
雷山川
潤
浦志川
浦志
潤橋
浦志橋
一貴山川
図5.5.2
初川
大石
平 成 21年
長野川
堂山橋
羅漢川
大石橋
小金丸川
河川水質試験結果【BOD】(その2)
-128-
神在
福吉川
志摩橋
2)水質汚濁防止法(排水基準)
水質汚濁防止法(昭和 45 年 12 月 25 日 法律第 138 号)では、第2条の規定に基づ
いて特定施設が定められ、第3条の規定により排水基準が定められています。水質汚
濁防止法による有害物質、生活環境項目に係る排出基準は次のとおりです。
表5.5.2
有害物質項目(1)
有 害 物 質 の 種 類
許
容
限
度
カドミウム及びその化合物
0.1
mg/以下
シアン化合物
1
mg/以下
有機りん化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチ
ルジメトン及びEPNに限る。)
1
mg/以下
鉛及びその化合物
0.1
mg/以下
六価クロム化合物
0.5
mg/以下
ひ素及びその化合物
0.1
mg/以下
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
0.005
アルキル水銀化合物
検出されないこと
PCB
0.003
トリクロロエチレン
0.3
mg/以下
テトラクロロエチレン
0.1
mg/以下
ジクロロメタン
0.2
mg/以下
四塩化炭素
0.02
mg/以下
1、2-ジクロロエタン
0.04
mg/以下
1、1-ジクロロエチレン
0.2
mg/以下
シス-1、2-ジクロロエチレン
0.4
mg/以下
1、1、1-トリクロロエタン
3
mg/以下
1、1、2-トリクロロエタン
0.06
mg/以下
1、3-ジクロロプロペン
0.02
mg/以下
チウラム
0.06
mg/以下
シマジン
0.03
mg/以下
チオベンカルブ
0.2
mg/以下
ベンゼン
0.1
mg/以下
セレン及びその化合物
0.1
mg/以下
-129-
mg/以下
mg/以下
表 5.5.3
有害物質項目(2)
有害物質の種類
ほう素及びその化合物
ふっ素及びその化合物
アンモニア、アンモニウム化合物、亜
硝酸化合物及び硝酸化合物
許容限度
海域以外の公共用水域に排出されるもの 10mg/(ほう素として)
海域に排出されるもの 230mg/(ほう素として)
海域以外の公共用水域に排出されるもの 8mg/(ふっ素として)
海域に排出されるもの 15mg/(ふっ素として)
100mg/(アンモニア性窒素に 0.4 を乗じたもの、亜硝酸性窒素及び
硝酸性窒素の合計量として)
備考:1.「検出されないこと」とは、環境大臣が定める方法による定量限界を下回ることをいう。
2.ひ素及びその化合物についての排水基準は、温泉を利用する旅館業に属する事業場に係る排出水に
ついては、当分の間、適用しない。
表 5.5.4
種
類
水素イオン濃度(pH)
生活環境項目
単
位
-
許
容
限
度
5.8~8.6(海域以外の水域)
5.0~9.0(海域)
生物化学的酸素要求量(BOD)
mg/
60
化学的酸素要求量(COD)
mg/
90
浮遊物質量(SS)
mg/
60
ノルマルヘキサン抽出物質含有量
mg/
5(鉱油類含有量)
30(動植物油脂類含有量)
フェノール類含有量
mg/
5
銅含有量
mg/
3
亜鉛含有量
mg/
5
溶解性鉄含有量
mg/
10
溶解性マンガン含有量
mg/
10
クロム含有量
mg/
2
大腸菌群数
1cm3につき個
窒素含有量
mg/
120(日間平均 60)
りん含有量
mg/
16(日間平均 8)
日間平均 3、000
備考:1.「日間平均」による許容限度は、1 日の排出水の平均的な汚染状態について定めたものである。
2.この表に掲げる排水基準は、1 日当たりの平均的な排出水の量が 50m3 以上である工場又は事業
場に係る排出水について適用する。
-130-
3)環境基準
水質汚濁に係る環境基準については、環境基本法に基づき「人の健康の保護に関す
る基準」として 26 物質について、下表に示す基準値が全国の公共用水域に対し一律
に定められています。
表 5.5.5
項
人の健康の保護に関する環境基準
目
基
準
値
カドミウム
0.01 mg/ 以下
全シアン
検出されないこと
鉛
0.01 mg/
以下
六価クロム
0.05 mg/
以下
ひ素
0.01 mg/
以下
総水銀
0.0005 mg/
アルキル水銀
検出されないこと
PCB
検出されないこと
ジクロロメタン
0.02 mg/
四塩化炭素
0.002 mg/
以下
1、2-ジクロロエタン
0.004 mg/
以下
1、1-ジクロロエチレン
0.02 mg/ 以下
シス-1、2-ジクロロエチレン
0.04 mg/ 以下
1、1、1-トリクロロエタン
1 mg/ 以下
1、1、2-トリクロロエタン
0.006 mg/ 以下
トリクロロエチレン
0.03 mg/ 以下
テトラクロロエチレン
0.01 mg/ 以下
1、3-ジクロロプロペン
0.002 mg/ 以下
チウラム
0.006 mg/ 以下
シマジン
0.003 mg/ 以下
チオベンカルブ
0.02 mg/ 以下
ベンゼン
0.01 mg/ 以下
セレン
0.01 mg/ 以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
10 mg/ 以下
ふっ素
0.8 mg/ 以下
ほう素
1 mg/ 以下
以下
以下
備考;1.基準値は年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については、最高値
とする。
2.「検出されないこと」とは、定められた方法により測定した場合において、その
結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう。生活環境の保全に関する環境基
準について同じ。
3.ほう素、ふっ素の2項目については、海域には基準を適用しない。(海域におい
て自然状態での濃度で環境基準値を既に超えており、その物質の存在がもともと
海そのものの性状であるため。)
4.硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の濃度は、硝酸イオンの濃度に換算係数0.2259を
乗じたものと亜硝酸イオンの濃度に換算係数0.3045を乗じたものの和とする。
-131-
表 5.5.6
項目
類型
AA
A
B
C
D
生活環境の保全に関する環境基準(河川:湖沼を除く)
基
利用目的の
適 応 性
水道1級、自然
環境保全及びA
以下の欄に掲げ
るもの
水道2級、水産
1級、水浴及び
B以下の欄に掲
げるもの
水道3級、水産
2級及びC以下
の欄に掲げるも
の
水産3級、工業
用水1級及びD
以下の欄に掲げ
るもの
工業用水2級、
農業用水及びE
の欄に掲げるも
の
水 素 イ オ ン
濃
度
pH
生物化学的
酸素要求量
BOD
6.5以上
8.5以下
準
値
浮遊物質量
溶存酸素量
大 腸 菌 群 数
SS
DO
1mg/
以下
25mg/
以下
7.5mg/
以上
50
MPN/100m
以下
6.5以上
8.5以下
2mg/
以下
25mg/
以下
7.5mg/
以上
1,000
MPN/100m
以下
6.5以上
8.5以下
3mg/
以下
25mg/
以下
5mg/
以上
5,000
MPN/100m
以下
6.5以上
8.5以下
5mg/
以下
50mg/
以下
5mg/
以上
-
6.0以上
8.5以下
8mg/
以下
100mg/
以下
2mg/
以上
-
ごみ等の浮遊
2mg/
が認められな
-
以上
いこと
備考:1.基準値は、日間平均値とする(湖沼、海域もこれに準ずる)。
2.農業用利水点については、水素イオン濃度6.0以上7.5以下、溶存酸素量5mg/以上とする(湖
沼もこれに準ずる)。
E
工業用水3級
環境保全
6.0以上
8.5以下
10mg/
以下
3)公共用水域の水質の状況
近年、主要河川は水質汚濁防止法に基づく工場排水の規制や合併処理浄化槽が普及
により、全般的に水質は改善の傾向にありますが、大腸菌群数については未だ環境基
準を超えており、今後とも一層排水対策が必要となっています。
-132-
6
我が国における生活排水処理の現状
1)全国の生活排水処理形態別人口
我が国における生活排水処理形態別人口の推移は、下表に示すように全国的な動向
としては下水道による水洗化と合併処理浄化槽の整備が進む一方、単独処理浄化槽人
口、計画収集人口、自家処理人口が減少する傾向となっています。
なお、浄化槽法の改正により、平成 13 年4月から単独処理浄化槽の新設ができな
いため、今後も単独処理浄化槽人口の減少が顕著になると考えられます。
ここで、本市の平成 21 年度末の浄化槽水洗化率は 21.8%で、平成 20 年度末の全
国平均値(23.3%)よりも若干低くなっていますが、全国平均と比較して単独処理浄
化槽人口の比率が低く、合併処理浄化槽人口の比率が高い状況にあります。
また、本市の平成 21 年度末の水洗化率は 76.7%で、平成 20 年度末の全国平均値
(91.0%)を大きく下回っています。
以上のことから、本市においては、全国平均に比べて合併浄化槽人口及び計画収集
人口の割合が非常に高く、公共下水道人口及び単独浄化槽人口の割合が低いことがわ
かります。
表 5.6.1
全国のし尿処理形態別人口の推移
年
項
目
H10
総人口
糸島市(人)
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
千人 126,428 126,538 126,734 127,007 127,299 127,507 127,606 127,712 127,781 127,487 127,529 100,551
公共下水道人口 千人 66,743 68,745 71,222 73,575 76,004 78,174 80,061 81,880 83,742 84,982 86,384
55,217
浄化槽人口
千人 35,006 34,937 34,509 34,051 33,471 32,879 32,330 31,646 30,834 30,199 29,682
21,949
(単独)
千人 25,230 24,311 23,289 22,215 21,191 19,956 19,157 18,303 17,187 15,923 15,413
1,008
(合併)
千人
水洗化人口
9,775 10,626 11,220 11,835 12,280 12,922 13,173 13,343 13,647 14,275 14,269
20,941
千人 101,748 103,682 105,731 107,625 109,475 111,052 112,390 113,526 114,576 115,181 116,067
77,166
計画収集人口
千人 23,760 22,078 20,358 18,818 17,348 16,049 14,877 13,920 12,983 12,121 11,301
22,983
自家処理人口
千人
合
非水洗化人口
度
単位
合
計
計
919
778
644
564
476
405
339
266
222
185
161
402
千人 24,680 22,856 21,002 19,381 17,824 16,455 15,215 14,186 13,205 12,306 11,462
23,385
水洗化率
%
80.5
81.9
83.4
84.7
86.0
87.1
88.1
88.9
89.7
90.3
91.0
76.7
非水洗化率
%
19.5
18.1
16.6
15.3
14.0
12.9
11.9
11.1
10.3
9.7
9.0
23.3
公共下水道水洗化率
%
52.8
54.3
56.2
57.9
59.7
61.3
62.7
64.1
65.5
66.7
67.7
54.9
浄化槽水洗化率
%
27.7
27.6
27.2
26.8
26.3
25.8
25.3
24.8
24.1
23.7
22.9
21.8
%
7.7
8.4
8.9
9.3
9.6
10.1
10.3
10.0
10.7
11.2
11.2
20.8
うち合併処理
出典:「日本の廃棄物処理 平成 20 年度版」(平成 22 年 3 月)
注)・「浄化槽人口」のうち「合併」とは合併処理浄化槽人口とコミュニティ・プラント人口を合わせたものです。
・「浄化槽人口」には、農業集落排水施設人口が含まれています。
・本市の「合併浄化槽人口」には、農業集落排水人口及び漁業集落排水人口が含まれています。
資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より
-133-
公共下水道人口
合併処理浄化槽人口
単独処理浄化槽人口
非水洗化人口
140.0
120.0
22.9
24.7
21.0
100.0
24.3
人口(百万人)
25.2
80.0
23.3
19.4
17.8
16.5
15.2
14.2
13.2
12.3
11.5
17.2
15.9
15.4
20.0
18.3
21.2
19.2
22.2
14.3
13.3
14.3
13.2
13.6
12.9
78.2
80.1
81.9
83.7
85.0
86.4
H16
H17
H18
H19
H20
12.3
11.8
11.2
9.8
10.6
66.7
68.7
71.2
73.6
76.0
H10
H11
H12
H13
H14
60.0
40.0
20.0
0.0
H15
年
度
資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より
図5.6.1
全国のし尿 処 理形態別人口の推移
全国(平成20年度)
糸島市(平成21年度)
非水洗化
11,462
9.0%
非水洗化
23,385
23.3%
水洗化
77,166
76.7%
水洗化
116,066
91.0%
図 5.6.2
水洗化人口及び非水洗化人口の状況
0.1
8.9
100%
0.4
90%
22.9
12.1
80%
1.0
11.2
70%
20.8
60%
50%
40%
67.7
30%
54.9
20%
10%
0%
全 国 (平 成 20年 度 )
公共下水道人口
合併浄化槽人口
図 5.6.3
糸 島 市 (平 成 21年 度 )
単独浄化槽人口
計画収集人口
生活排水処理形態別人口の状況
-134-
自家処理人口
2)全国の生活雑排水処理の状況
我が国における生活雑排水は公共下水道、コミュニティ・プラント、農業集落排水
施設、漁業集落排水施設、合併処理浄化槽等により処理され、残りの生活雑排水は未
処理のまま河川等に放流されています。
特に、し尿のみを処理する単独処理浄化槽は、生活雑排水が未処理のまま放流され
ており、河川に対する汚濁負荷量(BODで換算)は、単独処理浄化槽が合併処理処
理浄化槽に対して約8倍であることから、生活雑排水の水質へ与える影響が大きく、
水質汚濁の要因の一つとなっています。
なお、生活排水とは、人が日常生活を行う過程で発生させる汚水であり、大きくし
尿と生活雑排水に分けられ、さらに生活雑排水は風呂排水、洗濯排水、台所排水等に
分けられます。
【生活排水を適正に処理している人口】
生活排水を適正に処理している人口は、毎年、国などから発表されている。国からは、
「適正に処理を行っている人口」の定義の違いにより、2種類の数字が発表されている。
1.汚水衛生処理率
汚水衛生処理率(%)=(下水道処理人口+集落排水施設等処理人口+合併処理浄化槽
人口+コミュニティプラント処理人口)/(住民基本台帳人口
+外国人登録人口)×100
※下水道、集落排水施設等処理人口は、実際に利用している人口である。 毎年3月ご
ろに、総務省から発表されている。
2.汚水処理人口普及率
汚水処理人口普及率(%)=(下水道処理人口+集落排水施設等処理人口+合併処理浄
化槽人口+コミュニティプラント処理人口)/住民基本台
帳人口×100
※下水道、集落排水施設等処理人口は、供用開始されている区域の人口であり、実際
に利用しているかは問わない。また、合併処理浄化槽人口には、下水道、集落排水
施設等の供用開始区域の人口を含まない。毎年8月ごろに、国土交通省、農林水産
省、環境省の連名で発表されている。
資料:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典「生活排水」より
最終更新 2010 年 3 月 20 日 (土) 02:43
-135-
台所、風呂
洗濯等の排水
水洗トイレ
汚れが
合併処理
13g
4g
少ない
浄化槽
27g
計 40g
※ 数値は、1人が1日に出す水質汚濁
物質の量をBODで表したものです。
汚れが
単独処理
13g
5g
32g
浄化槽
27g
項
目
BOD
COD
SS
T-N
T-P
水 量
(l/人・日)
※
合併型の
8倍
台所、風呂、洗濯等の排水がそのまま流されます。
生活排水
原単位
水質
g/人・日
mg/l
40
200
18
90
35
175
7.3
37
0.8
4
=
生活雑排水
原単位
水質
g/人・日
mg/l
27
180
12
80
13
87
1.3
9
0.3
2
200
+
150
トイレ排水(水洗)
原単位
水質
g/人・日
mg/l
13
260
6
120
22
440
6
120
0.5
10
50
27g(生活雑排水の原単位)÷150l(雑排水の量)=180mg/l(雑排水中のBOD濃度)
13g(トイレ排水の原単位)÷50l(トイレ排水の量)=260mg/l(トイレ排水中のBOD濃度)
図 5.6.4
合併・単独処理浄化槽の汚濁負荷量
-136-
汲み取り便槽
生活雑排水
未処理
180mg/
放流
180mg/
180mg/
(150/人・日)
(150/人・日)
(150/人・日)
単独処理浄化槽
生活雑排水
未処理
180mg/
180mg/
(150/人・日)
(150/人・日)
放流
し尿排水
単独処理
160mg/
90mg/
260mg/
(200/人・日)
(50/人・日)
(50/人・日)
合併処理浄化槽
生活雑排水
180mg/
(150/人・日)
合併処理
10~20mg/
放流
し尿排水
(200/人・日)
260mg/
10~20mg/
以下
(200/人・日)
(50/人・日)
BOD値
公共下水道
生活雑排水
180mg/
(150/人・日)
公共下水道
15~20mg/
放流
し尿排水
(200/人・日)
260mg/
15~20mg/
以下
(200/人・日)
(50/人・日)
コミュニティ・プラント
生活雑排水
180mg/
(150/人・日)
し尿排水
コミュニティ・
プラント
20~30mg/
放流
(200/人・日)
260mg/
20~30mg/
以下
(200/人・日)
(50/人・日)
農業・漁業集落排水
生活雑排水
180mg/
(150/人・日)
し尿排水
農業・漁業集
落排水
20mg/
放流
(200/人・日)
260mg/
(50/人・日)
図 5.6.5
生活排水の各処理方法によるBOD濃度
-137-
20mg/
以下
(200/人・日)
3)全国の汚水衛生処理率の状況
我が国の汚水衛生処理率は、平成 20 年度において約 78.6%となっており、本市は
平成 21 年度実績で約 75.7%と若干低い状況にあります。
表 5.6.2
項
目
全国の汚水衛生処理率の推移
年
単位
度
H18
H19
H20
総人口
千人
129,161
129,240
129,289
水洗化・生活雑排水処理人口
千人
98,405
100,214
101,600
①
下水道人口
千人
83,677
85,359
86,549
②
合併処理浄化槽人口
千人
14,728
14,855
15,050
下水道処理率
%
64.8
66.0
66.9
汚水衛生処理率
%
76.2
77.5
78.6
※表中の下水道処理率は「①÷総人口×100」で算出しています。
※表中の汚水衛生処理率は「(①+②)÷総人口×100」で算出しています。
表 5.6.3
区
分
行政区域内人口
単位
全
汚水衛生処理率の比較
国
福
糸
岡
平成20年度
島
平成20年度
市
平成21年度
人
129,289,213
5,082,134
100,388
100,551
公共下水道処理人口
人
86,549,493
3,594,787
53,779
55,217
農集処理人口
人
2,875,082
36,309
614
598
漁集処理人口
人
126,290
6,384
196
192
林集処理人口
人
2,480
0
0
0
簡排処理人口
人
1,643
0
0
0
小排処理人口
人
6,074
82
0
0
コミプラ処理人口
人
288,880
30,815
0
0
浄化槽処理人口
人
11,749,682
469,194
19,700
20,151
うち特定地域
人
286,005
18,249
-
-
うち個別排水
人
68,289
150
-
-
人
101,599,624
4,137,571
74,289
76,158
%
78.6
81.4
74.0
75.7
合
計
汚水衛生処理率
下水道処理率
%
66.9
70.7
53.6
54.9
(注)
「行政区域内人口」は住民基本台帳人口及び外国人登録人口、「処理人口」は現在水洗便所設置済人口、「農集」は農
業集落排水施設、「漁集」は漁業集落排水施設、「林集」は林業集落排水施設、「簡排」は簡易排水施設、「小排」は小
規模集合排水処理施設、「コミプラ」はコミュニティ・プラント、「特定地域」は特定地域生活排水処理施設、「個
別排水」は個別排水処理施設
注1:千人未満を四捨五入しました。
注2:汚水衛生処理率とは、下水道や合併処理浄化槽等によって生活排水を適正に処理している人
口に対する総人口の占める割合です。
※1:汚水衛生処理率 (%)=水洗化・生活雑排水処理人口÷総人口(市民基本台帳人口+外国
人登録人口)
資料:総務省 HP
-138-
表 5.6.4
全国の汚水衛生処理率の状況(平成 20 年度)
(平成20年度)
都道
府県
行政区域内
人
口
公共下水道
処理人口
農集処
理人口
漁集処
理人口
林集処 簡排処 小排処 コミプラ
理人口 理人口 理人口 処理人口
浄化槽
処理人口
合 計
うち特
定地域
うち個
別排水
A
B
C
D
E
F
G
H
I
北海道
5,565,645
4,689,338
63,977
8,142
-
-
-
-
119,709
青森
1,422,037
606,586
75,691
5,258
-
61
398
886
94,795
1,330
岩手
1,361,356
579,151
78,884
7,919
-
-
49
5,541
141,244
19,458
宮城
2,346,947
1,645,826
64,151
1,808
-
13
-
6,377
128,270
18,542
秋田
1,123,081
470,237
84,660
2,244
152
176
266
-
128,733
19,838
517
山形
1,192,168
685,382
74,096
889
-
125
50
-
96,617
7,104
福島
2,076,158
815,845
107,030
-
928
172
34
2,426
381,553
5,598
茨城
3,036,360
1,426,543
120,578
713
-
-
-
10,185
487,694
5,417
栃木
2,039,040
1,030,978
69,928
-
-
-
48
1,309
226,080
群馬
2,056,269
843,428
97,501
-
-
-
-
28,943
385,239
埼玉
7,219,543
5,083,729
72,669
-
-
-
-
2,485
767,876
7,849
6,239,145
3,882,474
39,121
-
-
-
-
10,208
912,180
1,814
12,961,075 12,380,755
1,240
340
-
-
-
2,315
68,319
1,589
-
-
-
-
-
169,440
-
千葉
東京
2,717 34,857
汚水衛生
処理率
下水道
処理率
J= Σ(B~I) J/A×100 B/A×100
4,881,166
87.7
84.3
783,675
55.1
42.7
72
812,788
59.7
42.5
822
1,846,445
78.7
70.1
686,468
61.1
41.9
1,010
857,159
71.9
57.5
499
1,307,988
63.0
39.3
-
2,045,713
67.4
47.0
3,054
-
1,328,343
65.1
50.6
9,733
525
1,355,111
65.9
41.0
-
5,926,759
82.1
70.4
-
4,843,983
77.6
62.2
168
12,452,969
96.1
95.5
-
8,519,748
94.4
92.5
-
神奈川
9,024,318
8,349,810
498
新潟
2,416,152
1,305,364
169,003
3,380
79
-
25
-
147,788
4,703
1,387
1,625,639
67.3
54.0
富山
1,116,848
742,386
79,747
1,757
148
-
86
4,792
62,154
459
207
891,070
79.8
66.5
石川
1,176,714
763,457
61,939
2,737
89
-
270
6,921
44,438
5,629
229
879,851
74.8
64.9
福井
825,713
495,499
76,507
7,918
183
-
67
-
56,741
1,812
413
636,915
77.1
60.0
49.3
山梨
884,383
436,084
13,525
-
-
-
56
7,197
129,330
4,214
-
586,192
66.3
長野
2,209,653
1,465,591
189,409
-
109
206
689
3,688
160,415
12,489
1,297
1,820,107
82.4
66.3
岐阜
2,144,725
1,180,242
95,297
-
-
347 1,007
3,824
285,549
3,357
2,602
1,566,266
73.0
55.0
静岡
3,874,243
1,894,330
29,507
1,925
-
-
-
22,616
519,344
1,805
-
2,467,722
63.7
48.9
愛知
7,441,934
4,668,545
139,720
2,096
-
-
-
13,765
850,017
-
-
5,674,143
76.2
62.7
三重
1,905,576
684,985
77,005
4,587
-
57
-
3,587
492,916
10,996
-
1,263,137
66.3
35.9
滋賀
1,413,550
1,056,032
105,058
-
51
-
32
-
100,230
-
31
1,261,403
89.2
74.7
京都
2,608,688
2,204,407
36,426
761
55
93
62
860
95,953
7,663
19
2,338,617
89.6
84.5
大阪
8,887,323
7,844,637
498
36
-
-
-
690
286,932
1,932
292
8,132,793
91.5
88.3
兵庫
5,687,922
4,948,091
162,377
4,813
-
-
546
73,177
135,054
150
7,734
5,324,058
93.6
87.0
奈良
1,426,285
908,822
4,909
-
-
-
26
5,325
73,574
1,341
-
992,656
69.6
63.7
和歌山
1,045,010
139,581
33,288
3,268
204
68
70
935
249,379
1,652
1,018
426,793
40.8
13.4
鳥取
602,868
316,322
90,455
3,715
241
-
644
1,671
48,908
4,809
25
461,956
76.6
52.5
島根
733,199
245,742
79,547
13,440
-
261
595
4,644
88,881
23,157
1,775
433,110
59.1
33.5
岡山
1,966,782
945,238
35,556
1,196
64
-
230
483
357,190
6,698
868
1,339,957
68.1
48.1
広島
2,900,791
1,798,267
39,795
2,032
-
-
-
953
337,363
9,998
143
2,178,410
75.1
62.0
山口
1,486,406
792,936
48,679
9,884
38
-
-
101
231,395
1,656
194
1,083,033
72.9
53.3
徳島
806,238
83,704
14,690
294
81
-
-
5,423
235,120
912
-
339,312
42.1
10.4
香川
1,025,391
356,598
13,384
660
-
-
-
481
233,947
10,242
-
605,070
59.0
34.8
愛媛
1,473,897
595,518
30,923
3,662
-
-
-
6,647
267,130
5,148
78
903,880
61.3
40.4
高知
780,403
184,998
14,289
1,178
-
19
28
1,559
219,092
2,051
-
421,163
54.0
23.7
福岡
5,082,134
3,594,787
36,309
6,384
-
-
82
30,815
469,194
18,249
150
4,137,571
81.4
70.7
佐賀
866,328
333,350
47,463
3,836
-
-
125
648
136,003
10,786
134
521,425
60.2
38.5
長崎
1,466,246
723,900
32,269
5,896
-
-
73
7,825
191,915
2,511
-
961,878
65.6
49.4
熊本
1,848,339
980,978
50,206
1,900
58
45
316
1,470
218,051
16,982
467
1,253,024
67.8
53.1
大分
1,221,748
443,312
23,343
3,989
-
-
200
605
236,705
3,520
-
708,154
58.0
36.3
955
73
775,604
66.9
43.7
6,086 10,683
1,083,884
62.5
35.5
856,516
60.9
57.1
129,289,213 86,549,493 2,875,082 126,290 2,480 1,643 6,074 288,880 11,749,682 286,005 68,289 101,599,624
78.6
66.9
宮崎
1,159,889
507,447
38,787
3,114
-
-
-
3,363
222,893
鹿児島
1,734,176
614,968
28,706
2,707
-
-
-
4,140
433,363
沖縄
1,406,517
803,293
26,442
1,812
-
-
-
-
24,969
計
/A×100
66.9
2.2
0.1
0.0
0.0
0.0
0.2
9.1
-
0.2
-
0.1
78.6
(注)
「行政区域内人口」は住民基本台帳人口及び外国人登録人口、「処理人口」は現在水洗便所設置済人口、「農集」は農業集落排水施設、「漁集」は漁業集落排水施設、
「林集」は林業集落排水施設、「簡排」は簡易排水施設、「小排」は小規模集合排水処理施設、「コミプラ」はコミュニティ・プラント、「特定地域」は特定地域生活排水処理施設、
「個別排水」は個別排水処理施設
資料:法務省HPより
-139-
4)汚水処理人口普及率の状況
我が国における汚水処理施設の整備は、都道府県が定める「都道府県構想」(※)
に基づいて、各地方公共団体により効率的、効果的に実施されています。 平成 21 年
度末の全国の汚水処理施設の処理人口は、平成 20 年度末に対して 1.1%の増加で、
1億 890 万人となっています。これを総人口に対する割合でみた汚水処理人口普及率
は、85.7%(平成 20 年度末は 84.8%)となっています。
しかし、我が国における汚水処理人口普及状況は、大都市と中小市町村で大きな格
差があり、特に人口5万人未満の市町村の汚水処理人口普及率は 71.0%にとどまって
いる状況です。
一方、本市の汚水処理人口普及率は平成 21 年度で 80.1%と平成 20 年度より 1.5%
増加したものの、全国平均値と比較すると低い状況にあります。
〔※都道府県構想(効率的な汚水処理施設整備のための都道府県構想)〕
各市町村の汚水処理施設整備の構想に基づき、都道府県において広域的な観点から
所要の調整・検討を行い、都道府県全域を対象として、事業別の整備区域、整備手
法、整備スケジュール等を定めた汚水処理施設に関する総合的計画です。
表 5.6.5
全国の処理施設別汚水処理人口普及率
汚水処理人ロ(単位:万人)
糸島市(単位:人)
処理施設名
平成20年度末
下水道
平成21年度末
平成20年度末
平成21年度末
9,241
9,360
58,297
59,468
374
379
882
868
1,127
1,124
19,700
20,157
83
82
-
-
内、浄化槽設置整備事業分
531
542
11,817
12,260
内、上記以外分
513
500
7,883
7,897
31
28
10,774
農業集落排水施設等
漁業集落排水施設
林業集落排水施設
簡易排水施設 を含む
浄化槽
内、浄化槽市町村整備推進事業等分
コミュニティ・プラント等
計
汚水処理人ロ普及率
総人ロ
-
-
10,890
78,879
80,493
84.8%
85.7%
78.6%
80.1%
12,708
12,706
100,388
100,551
(注)処理人口は四捨五入を行ったため、合計が合わないことがあります。
資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース
「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より
-140-
表 5.6.6
都道府県別汚水処理人口普及状況
(平成21年度末)
総人口
(千人)
汚水処理
人口計
(千人)
うち
浄化槽市町
村整備推進
事業等分
(千人)
うち
浄化槽設置
整備事業分
うち
コミュニティ
左記以外分
・プラント
(千人)
都道府県名
汚水処理
人口普及率
北海道
93.40%
5,521
5,155
4,920
83
152
53
63
35
青森県
70.30%
1,406
988
753
123
112
21
34
57
一
岩手県
71.90%
1,345
967
700
120
142
29
87
25
6
宮城県
86.60%
2,329
2,016
1,786
87
137
20
70
47
7
秋田県
78.50%
1,108
869
633
124
113
23
63
27
一
山形県
86.50%
1,177
1,018
841
89
88
12
48
28
福島県
73.10%
2,052
1,500
988
136
374
20
229
125
3
茨城県
76.00%
2,979
2,265
1,671
161
418
10
159
249
14
栃木県
77.80%
2,001
1,557
1,201
93
262
8
199
55
1
群馬県
71.40%
2,005
1,432
969
126
310
24
181
105
27
埼玉県
87.70%
7,123
6,250
5,419
95
735
31
186
518
1
千葉県
82.60%
6,150
5,077
4,197
53
819
12
292
514
9
東京都
99.40%
12,610
12,538
12,504
2
29
3
16
10
2
神奈川県
97.20%
8,885
8,634
8,499
0
135
2
45
88
一
新潟県
79.70%
2,391
1,907
1,577
201
125
12
49
64
4
富山県
92.80%
1,098
1,019
862
100
52
2
25
25
5
石川県
88.60%
1,163
1,031
902
74
50
8
16
27
5
福井県
88.80%
809
719
570
99
50
3
32
16
一
山梨県
75.40%
864
652
520
16
108
10
32
66
7
長野県
94.50%
2,162
2,042
1,696
222
121
18
75
27
3
岐阜県
86.30%
2,083
1,798
1,433
123
238
8
117
114
4
静岡県
71.50%
3,770
2,697
2,172
34
466
13
262
190
23
愛知県
84.00%
7,238
6,079
5,123
164
781
27
246
508
11
三重県
76.50%
1,850
1,416
834
95
483
13
219
251
4
滋賀県
97.80%
1,387
1,356
1,184
110
62
9
20
32
一
京都府
94.80%
2,552
2,420
2,311
45
63
5
32
26
1
大阪府
95.20%
8,683
8,270
8,030
1
238
5
30
204
0.50
兵庫県
98.10%
5,586
5,478
5,087
188
127
7
77
42
76
奈良県
83.90%
1,412
1,184
1,036
8
135
5
33
97
5
和歌山県
50.10%
1,033
517
201
51
265
13
152
100
鳥取県
89.80%
595
535
375
113
44
6
21
17
島根県
70.40%
723
509
296
117
91
24
40
28
5
岡山県
77.80%
1,939
1,509
1,140
51
317
19
187
111
0.50
広島県
81.30%
2,856
2,322
1,938
58
325
25
142
158
1
山口県
79.00%
1,464
1,156
861
73
222
8
126
88
0.10
徳島県
47.60%
797
379
111
22
241
17
126
98
5
香川県
66.20%
1,013
670
410
19
240
23
175
42
0.40
愛媛県
69.00%
1,458
1,006
687
44
268
22
141
105
7
高知県
66.00%
772
510
245
24
239
30
118
91
2
福岡県
86.70%
5,039
4,369
3,816
54
474
54
269
152
25
佐賀県
71.30%
859
612
420
70
122
21
71
30
1
長崎県
73.60%
1,450
1,067
822
53
184
28
114
42
8
熊本県
78.40%
1,834
1,437
1,115
78
244
28
164
52
1
大分県
66.10%
1,207
798
542
39
216
11
141
64
1
下水道
(千人)
農業集落
排水施設等
(千人)
合併処理
浄化槽
(千人)
(千人)
(千人)
一
一
一
2
宮崎県
76.40%
1,153
881
604
58
219
22
164
33
一
鹿児島県
68.50%
1,722
1,180
670
44
461
44
322
95
4
沖縄県
78.80%
1,406
1,108
928
46
134
12
4
118
一
全国計
85.70%
127,058
108,899
93,600
3,785
11,236
821
5,416
4,998
278
(注) 総人口、整備人口は四捨五入を行ったため、合計が合わないことがあります。
総人口には、総務省発表の住民基本台帳人口を使用しています。
整備人口0人の場合は、「-」で表示しています。
資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース
「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より
-141-
また、我が国における汚水処理人口を各処理施設別にみると、下水道によるものが
9,360 万人(73.7%)、農業集落排水施設等によるものが 379 万人(3.0%)、浄化
槽によるものが 1,124 万人(8.98%)、コミュニティ・プラントによるものが 28 万
人(0.2%)となっています。
99.4%
100.0%
浄, 0.5%
90.3% 農, 0.6%88.9% 農, 1.1%
84.5%
浄, 5.9%
浄, 7.5%
農, 2.8%
下, 83.6%
下, 80.3%
浄, 9.6%
下, 98.7%
90.0%
80.0%
70.0%
汚水処理人口普及率
全国平均:85.7%
78.0%
コ, 0.5%
農, 4.9%
71.0%
浄, 13.9%
農, 8.2%
下, 72.0%
60.0%
普
及
率
下, 58.9%
(
浄, 16.9%
50.0%
)
%
下, 45.4%
汚水処理施設(全体)
40.0%
下水道 9,360万人
(73.7%)
農集排等 379万人
(3.0%)
浄化槽 1,124万人
(8.8%)
28万人
コミプラ
(0.2%)
計
10,890万人
(85.7%)
30.0%
20.0%
10.0%
合
計
万
人
未
5
~
1
0
3,128
1,891
2,074
12,706
処理人口
(万人)
2,762
947
1,589
2,644
1,475
1,473
10,890
市町村数
12
15
46
196
272
1,187
1,728
1
1,786
5
0
1,048
5
0
~
3
合計
3
0
~
5
満
万
人
0
万
人
0
万
人
万
人
0
0
5万人未満
2,779
1
0
0
(注)
~
1
総人口
(万人)
100万人以上 50~100万人 30~50万人 10~30万人 5~10万人
万
人
以
人口規模
上
0.0%
1.総市町村数1,728の内訳は、市787、町757、村184(東京都区部は市数に1市として含んでいます。
2.総人口、処理人口は1万人未満を四捨五入しています。
3.都市規模別の各汚水処理施設の普及率が0.5%未満の数値は表記していないため、合計値と内訳が一致しない
ことがあります。
資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース
「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より
図 5.6.6
全国の都市規模別汚水処理人口普及率
〈参考〉
汚水処理人口普及状況の指標は、下水道、農業集落排水施設等、浄化槽、コミュ
ニティ・プラントの各汚水処理人口の普及状況を、人口で表した指標を用いて統一
的に表現することについて三省で合意したことに基づくものであり、平成8年度末
の整備状況から公表されています。
-142-
100.0%
90.0%
85.7%
コ, 0.2%
農, 3.0%
80.0%
浄, 8.8%
84.5%
80.0%
農, 2.8%
浄, 9.6%
70.0%
(
普
及
率
浄, 20.0%
60.0%
50.0%
)
%
40.0%
下, 73.7%
下, 72.0%
30.0%
下 , 59.1%
20.0%
10.0%
0.0%
全国平均値
図 5.6.7
10~ 30万 人
都市規模別汚水処理人口普及率の比較
-143-
本市
農, 0.9%
表 5.6.7
都道府県構想(参考)
(平22年3月末現在)
都道府県名 策定年月
見直し年月
見直し状況
構
想
名
北海道
H9.5
H17.3
(見直し中) 全道みな下水道構想リニューアルプラン
青森県
H9.9
H16.3
(見直し中) 青森県汚水処理施設整備構想
岩手県
H7.3
H10.5,H17.2
宮城県
H7.12
H15.3,H22.3
(見直し中) いわて汚水処理適正処理ビジョン2004
-
甦る水環境みやぎ(生活排水処理基本構想)
秋田県
H5.7
H15.3,H21.2
-
秋田県生活排水処理整備構想(第3期構想)
山形県
H8.3
H14.9 H18.3
福島県
H8.6
H16.4
茨城県
H7.8
H15.4,H21.10
(見直し中) 第二次県全域生活排水処理施設整備基本構想
(見直し中) 福島県全域全域下水道化構想
-
生活排水ベストプラン
栃木県
H8.2
H16.3
群馬県
H10.3
H17.3,H21.3
(見直し中) 栃木県生活排水処理構想
埼玉県
H7.3
H10.5,H16.8
千葉県
H9.3
H15.12
東京都
H9.6
H20.8
神奈川県
H9.3
H16.3
(見直し中) 神奈川県生活排水処理施設整備構想
新潟県
H3.3
H13.7
(見直し中) 新潟県下水道等汚水処理施設整備長期構想
富山県
H3.3
H13.3
(見直し中) 全県域下水道化新世紀構想
石川県
S62.3
H9.3,H14.5,H17.3
福井県
H10.2
H15.3
山梨県
H9.4
H15.7,H21.1
長野県
H3.3
H8.3,H12.3,H17.6
岐阜県
H6.3
H6.3
静岡県
H6.3
H14.3,H19.8
愛知県
H8.6
H16.3
三重県
H5.5
H9.3,H18.3
滋賀県
H10.6
H20.3 H21.12
京都府
H10.3
H17.3
大阪府
H7.3
H17.3,H18.3,H19.3,H20.9,H21.6
兵庫県
H8.4
奈良県
H6.3
H12.1,1 H17.3
和歌山県
H8.3
H13.2,H15.4,H21.12
鳥取県
H6.11
H14.9
島根県
H6.9
H12.2,H18.2
岡山県
H8.3
H15.12
広島県
H8.3
H13.3,H16.3
山口県
H10.5
H16.10
徳島県
H8.4
H18.5
香川県
H8.6
H14.6,H19.10
愛媛県
H10.2
H16.3,H20.3
高知県
H10.3
H15.7
福岡県
H7.3
H15.3,H21.3
佐賀県
H8.3
H16.3
長崎県
H9.3
H17.12
熊本県
H10.3
H15.6
大分県
H10.3
H16.3,H22.3
宮崎県
H6.2
H10.3,H14.3,H19.3
-
群馬県汚水処理計画「ぐんま、水よみがえれ構想」
(見直し中) 埼玉県生活排水処理施設整備構想
(見直し中) 千葉県全県域汚水適正処理構想
-
東京都汚水処理施設整備構想図
(見直し中) 石川県生活排水処理構想エリアマップ
(見直し中) 福井県汚水処理施設整備構想
-
山梨県生活排水処理施設整備構想
(見直し中) 汚水処理施設整備構想エリアマップ2005
(見直し中) 全県域下水道化構想
(見直し中) 静岡県生活排水長期計画
(見直し中) 県全域汚水適正処理構想(Aichi-WaterRecovery Plan)
(見直し中) 三重県生活排水処理施設整備計画
-
滋賀県汚水処理施設整備構想
(見直し中) 京都府水洗化総合計画2005
-
大阪府域の生活排水処理の取りまとめ
(見直し中) 「生活排水99%大作戦」(生活排水処理計画)
鹿児島県
H9.3
H21.3
沖縄県
H10.6
H18.6
(見直し中) 奈良県汚水処理総合基本構想
-
和歌山県全県域汚水適正処理構想
(見直し中) 鳥取県生活排水処理施設整備構想
(見直し中) 汚水処理施設整備構想(第3次構想)
(見直し中) クリーンライフ100構想
(見直し中) 広島県汚水処理適正化構想
(見直し中) 山口県汚水処理施設整備構想
(見直し中) 徳島県汚水処理構想~きれいな水環境の実現~
-
香川県全県域生活排水処理構想
-
第2次愛媛県全県域下水道化基本構想(中間見直し)
(見直し中) 高知県全県域生活排水処理構想
-
福岡県汚水処理構想~快適な生活環境のために~
(見直し中) 佐賀県汚水処理整備構想
(見直し中) 長崎県汚水処理構想
(見直し中) 熊本県生活排水処理施設整備構想
-
大分県生活排水処理施設整備構想2010
(見直し中) 第2次宮崎県生活排水対策総合計画
-
鹿児島県生活排水処理施設整備構想
(見直し中) 沖縄汚水再生ちゅら水プラン
資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース
「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より
-144-
5)浄化槽普及の状況
我が国における平成 21 年度末における汚水処理施設に係る普及人口は 10,890 万人
で、普及人口の総人口に対する割合(普及率)は 85.7%となっています。このうち、
浄化槽の普及人口は 1,124 万人で、普及人口の総人口に対する割合(普及率)は
8.84%となっています。
本市の平成 21 年度末における浄化槽の普及人口は 20,157 人で普及率は 20.05%と
なっており、全国平均値の約 2.3 倍となっています。
表 5.6.8
平成 21 年度末の浄化槽の普及人口及び普及率
全
国
糸
島 市
平成20年度末
平成21年度末
平成21年度末 平成20年度末
普及人口
1,127万人
1,124万人
19,700人
20,157人
普及率
8.87%
8.84%
19.62%
20.05%
(注)1. 普及率とは、普及人口の総人口に対する割合のことです。
2. 普及人口は1万人未満を四捨五入しています。
資料:平成 22 年 8 月 27 日 環境省
「平成21年度末の浄化槽の普及状況について」
報道発表資料
添付資料より
20.0%
18.0%
16.9%
16.0%
13.9%
14.0%
普 12.0%
及
率
10.0%
(
浄化槽人口普及率
全国平均:8.8%
9.6%
)
%
7.5%
8.0%
5.9%
6.0%
4.0%
2.0%
0.5%
0.0%
30~50万人
30~50万人
10~30万人
10~30万人
総人口(万人)
2,779
1,048
1,786
3,128
1,891
2,074
12,706
構成割合
21.9%
8.2%
14.1%
24.6%
14.9%
16.3%
100.0%
1,124
人口規模
普及人口(万人)
100万人以上 50~100万人
100万人以上
50~100万人
5~10万人
5~10万人
5万人未満
5万人未満
合計
合計
15
62
134
299
263
351
0.5%
5.9%
7.5%
9.6%
13.9%
16.9%
8.8%
市町村数
12
15
46
196
272
1,187
1,728
構成割合
0.7%
0.9%
2.7%
11.3%
15.7%
68.7%
100.0%
普及率
資料:平成 22 年 8 月 27 日 環境省
「平成21年度末の浄化槽の普及状況について」
図 5.6.8
都市規模別浄化槽普及率
-145-
報道発表資料
添付資料より
表 5.6.9
平成 21 年度末の都道府県別の浄化槽等の普及状況
(平成21年度末)
総人口
都道府県名
(千人)
汚水処理
人口
(千人)
浄化槽処理
人 口
汚水処理
人口普及率
うち浄化槽
整備区域内
処理人口
(千人)
浄化槽処理
人口普及率
浄化槽
整備区域内
人口普及率
コミュニティ
・プラント
コミュニティ
処理人口
・プラント
(千人)
普及率
北海道
5,521
5,155
93.4%
152
(127)
2.8%
(2.3%)
-
青森県
1,406
988
70.3%
112
(29)
8.0%
(2.1%)
-
-
-
岩手県
1,345
967
71.9%
142
(98)
10.6%
(7.3%)
6
0.4%
宮城県
2,329
2,016
86.6%
137
(105)
5.9%
(4.5%)
7
0.3%
秋田県
1,108
869
78.4%
113
(58)
10.2%
(5.2%)
-
-
山形県
1,177
1,018
86.5%
88
(37)
7.5%
(3.1%)
-
-
福島県
2,052
1,500
73.1%
374
(200)
18.2%
(9.7%)
3
0.1%
茨城県
2,979
2,265
76.0%
418
(225)
14.0%
(7.6%)
14
0.5%
栃木県
2,001
1,557
77.8%
262
(184)
13.1%
(9.2%)
1
0.0%
群馬県
2,005
1,432
71.4%
310
(211)
15.5%
(10.5%)
27
1.3%
埼玉県
7,123
6,250
87.7%
735
(65)
10.3%
(0.9%)
1
0.0%
千葉県
6,150
5,077
82.6%
819
(327)
13.3%
(5.3%)
9
0.1%
東京都
12,610
12,538
99.4%
29
(12)
0.2%
(0.1%)
2
0.0%
神奈川県
8,885
8,634
97.2%
135
(29)
1.5%
(0.3%)
-
-
新潟県
2,391
1,907
79.8%
125
(44)
5.2%
(1.8%)
4
0.2%
富山県
1,098
1,019
92.8%
52
(4)
4.7%
(0.4%)
5
0.5%
石川県
1,163
1,031
88.7%
50
(35)
4.3%
(3.0%)
5
0.4%
福井県
809
719
88.9%
50
(25)
6.2%
(3.1%)
-
-
山梨県
864
652
75.5%
108
(54)
12.5%
(6.3%)
7
0.8%
長野県
2,162
2,042
94.4%
121
(95)
5.6%
(4.4%)
3
0.1%
岐阜県
2,083
1,798
86.3%
238
(135)
11.4%
(6.5%)
4
0.2%
静岡県
3,770
2,697
71.5%
466
(234)
12.4%
(6.2%)
23
0.6%
愛知県
7,238
6,079
84.0%
781
(378)
10.8%
(5.2%)
11
0.2%
三重県
1,850
1,416
76.5%
483
(85)
26.1%
(4.6%)
4
0.2%
滋賀県
1,387
1,356
97.8%
62
(5)
4.5%
(0.4%)
-
-
京都府
2,552
2,420
94.8%
63
(35)
2.5%
(1.4%)
1
0.0%
大阪府
8,683
8,270
95.2%
238
(4)
2.7%
(0.0%)
0.5
0.0%
兵庫県
5,586
5,478
98.1%
127
(83)
2.3%
(1.5%)
76
1.4%
奈良県
1,412
1,184
83.9%
135
(59)
9.6%
(4.2%)
5
0.4%
和歌山県
1,033
517
50.0%
265
(33)
25.7%
(3.2%)
-
-
595
535
89.9%
44
(13)
7.4%
(2.2%)
2
0.3%
0.7%
鳥取県
島根県
723
509
70.4%
91
(43)
12.6%
(5.9%)
5
岡山県
1,939
1,509
77.8%
317
(90)
16.3%
(4.6%)
0.5
0.0%
広島県
2,856
2,322
81.3%
325
(125)
11.4%
(4.4%)
1
0.0%
山ロ県
1,464
1,156
79.0%
222
(61)
15.2%
(4.2%)
0.1
0.0%
徳島県
797
379
47.6%
241
(149)
30.2%
(18.7%)
5
0.6%
香川県
1,013
670
66.1%
240
(192)
23.7%
(19.0%)
0.4
0.0%
愛媛県
1,458
1,006
69.0%
268
(71)
18.4%
(4.9%)
7
0.5%
高知県
772
510
66.1%
239
(124)
31.0%
(16.1%)
2
0.3%
福岡県
5,039
4,369
86.7%
474
(238)
9.4%
(4.7%)
25
0.5%
佐賀県
859
612
71.2%
122
(52)
14.2%
(6.1%)
1
0.1%
長崎県
1,450
1,067
73.6%
184
(83)
12.7%
(5.7%)
8
0.6%
熊本県
1,834
1,437
78.4%
244
(168)
13.3%
(9.2%)
1
0.1%
大分県
1,207
798
66.1%
216
(130)
17.9%
(10.8%)
1
0.1%
官崎県
1,153
881
76.4%
219
(173)
19.0%
(15.0%)
-
-
鹿児島県
1,722
1,180
68.5%
461
(392)
26.8%
(22.8%)
4
0.2%
沖縄県
1,406
1,108
78.8%
134
(49)
9.5%
(3.5%)
-
-
全国計
127,058 108,899
85.7%
11,236
(5,165)
8.8%
(4.1%)
278
0.2%
(注) 総人口、処理人口は四捨五入を行ったため、合計が合わないことがあります。
総人口には、総務省発表の住民基本台帳人口を使用しています。
処理人口0人の場合は、「-」で表示しています。
浄化槽整備区域とは、浄化槽によって区域内の汚水処理施設の整備を行うとして各市町村により定めているもので、その処理人口
及び普及率は、把握している限りの数値となっています。
資料:平成 22 年 8 月 27 日 環境省
「平成21年度末の浄化槽の普及状況について」
-146-
報道発表資料
添付資料より
6)し尿及び浄化槽汚泥処理の状況
し尿・浄化槽汚泥の排出状況の全国推移は、下表に示すように本市と同様、減少傾
向となっています。
また、全国的なし尿及び浄化槽汚泥の排出割合は、平成 20 年度実績で、し尿
38.7%、浄化槽汚泥 61.3%と浄化槽汚泥の構成比が高い値となっているのに対し、
平成 21 年度の本市のそれぞれの構成比は 62.4%、37.6%で、全国的な傾向と異なり
し尿が主体となっています。
なお、全国的な汚水衛生処理率の向上に当たっては、環境省、国土交通省、農林水
産省の3省が策定した「生活排水処理施設整備計画策定マニュアル」に基づいて、今
後の生活排水処理施設整備の効率化を図るため、合併処理浄化槽、公共下水道、農業
集落排水施設、漁業集落排水施設及び個別排水処理施設整備事業の建設費・維持管理
費等について比較検討を行い、公共下水道だけでなく合併処理浄化槽や農業集落排水
施設など、地域の特性に応じた最も有効な手法を選択するなどの検討が進められてい
ます。
表5.6.10
項
全国のし尿・浄化槽汚泥の排出状況
年
目
糸島市
(人、kl)
度
H16
H17
H18
H19
H20
H21
〔千人〕
47,207
45,565
43,817
42,319
40,983
44,932
し尿収集人口
〔千人〕
14,877
13,920
12,983
12,121
11,301
22,983
浄化槽人口
〔千人〕
32,330
31,646
30,834
30,199
29,682
21,949
合併処理浄化槽人口 〔千人〕
14,877
13,920
12,983
12,121
11,301
20,941
単独処理浄化槽人口 〔千人〕
19,157
18,303
17,187
15,923
15,413
1,008
年間排出量
〔千kl/年〕
12,130
11,262
10,698
9,887
9,455
27,370
1日排出量
〔千kl/日〕
33.23
30.85
29.31
27.09
25.90
74.99
原単位
〔l/人・日〕
2.23
2.22
2.26
2.23
2.29
3.26
年間排出量
〔千kl/年〕
15,035
15,102
15,262
14,959
14,987
16,477
出 浄化槽汚泥 1日排出量
処理区域内人口
人
口
し尿
排
量
合計
割合
〔千kl/日〕
41.19
41.38
41.81
40.98
41.06
45.14
原単位
〔l/人・日〕
1.27
1.31
1.36
1.36
1.38
2.13
年間排出量
〔千kl/年〕
27,165
26,364
25,960
24,845
24,442
43,847
1日排出量
〔千kl/日〕
74.42
72.23
71.12
68.07
66.96
120.13
原単位
〔l/人・日〕
し尿
(1日排出量) 浄化槽汚泥
1.58
1.59
1.62
1.61
1.63
2.72
44.7%
42.7%
41.2%
39.8%
38.7%
62.4%
55.3%
57.3%
58.8%
60.2%
61.3%
37.6%
出典:「日本の廃棄物処理
平成 20 年度版」(平成 22 年 3 月)
※表中の合併処理浄化槽人口にはコミュニティプラント人口や集落排水人口が含まれています。
※本市の浄化槽汚泥排出量には集落排水施設からの汚泥量が含まれていないため浄化槽汚泥原単位を算出す
る際の浄化槽人口は 21,159 人(浄化槽人口-集落排水処理施設人口)としています。
-147-
表 5.6.11
全国のし尿処理状況の推移
(単位:千kl/年)
年度
区分
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
20年度
28,489
27,907
27,697
26,406
26,187
25,013
24,191
23,953
23,248
22,958
(88.0)
(88.5)
(89.5)
(89.6)
(90.8)
(91.2)
(91.1)
(91.8)
(93.1)
(93.5)
汲み取りし尿量
15,312
14,673
14,101
12,720
12,390
11,269
10,400
9,864
9,261
8,894
浄化槽汚泥量
13,178
13,234
13,596
13,686
13,797
13,744
13,790
14,089
13,987
14,064
一
一
一
一
一
一
4
7
11
28
(0.1)
し尿処理施設
ごみ堆肥化施設
一
一
一
一
一
一
(0.0)
(0.0)
(0.0)
汲み取りし尿量
一
一
一
一
一
一
3
3
4
3
浄化槽汚泥量
一
一
一
一
一
一
1
3
6
25
一
一
一
一
一
一
1
7
15
16
一
一
一
一
一
一
(0.0)
(0.0)
(0.1)
(0.1)
汲み取りし尿量
一
一
一
一
一
一
0
1
5
5
浄化槽汚泥量
一
一
一
一
一
一
1
6
10
11
1,573
1,545
1,445
1,513
1,377
1,293
1,385
1,442
1,476
1,347
(4.9)
(4.9)
(4.7)
(5.1)
(4.8)
(4.7)
(5.2)
(5.5)
(5.9)
(5.5)
汲み取りし尿量
913
812
746
753
642
575
608
649
581
519
浄化槽汚泥量
660
734
699
759
734
718
777
793
894
828
88
71
94
61
60
59
51
48
41
39
(0.3)
(0.2)
(0.3)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
汲み取りし尿量
48
38
42
33
34
33
28
25
16
17
浄化槽汚泥量
41
33
52
28
27
26
23
23
26
22
1,639
1,498
1,230
1,082
842
748
623
393
一
一
(5.1)
(4.8)
(4.0)
(3.7)
(2.9)
(2.7)
(2.3)
(1.5)
一
一
汲み取りし尿量
692
615
479
390
255
234
192
121
一
一
浄化槽汚泥量
947
883
752
692
587
514
431
272
一
一
63
73
58
61
65
53
109
110
54
54
メタン化施設
下水道投入
計
画
処
理
量
総
処
理
量
農地還元
海洋投入
その他
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.2)
(0.4)
(0.4)
(0.2)
(0.2)
汲み取りし尿量
32
27
26
34
28
19
30
34
20
18
浄化槽汚泥量
31
46
32
27
37
34
79
76
35
36
31,852
31,095
30,524
29,123
28,531
27,165
26,364
25,960
24,845
24,442
(99.5)
小計
(98.4)
(98.7)
(98.7)
(98.8)
(99.0)
(99.1)
(99.3)
(99.4)
(99.5)
汲み取りし尿量
16,996
16,165
15,394
13,929
13,349
12,130
11,262
10,698
9,887
9,455
浄化槽汚泥量
14,856
14,930
15,130
15,193
15,182
15,035
15,102
15,262
14,959
14,987
自家処理量
汲み取りし尿量
浄化槽汚泥量
合計
530
423
407
340
296
257
197
144
129
111
(1.6)
(1.3)
(1.3)
(1.2)
(1.0)
(0.9)
(0.7)
(0.6)
(0.5)
(0.5)
491
404
368
316
280
243
170
138
123
104
39
19
40
23
16
14
27
7
6
6
32,382
31,518
30,932
29,462
28,827
27,422
26,561
26,105
24,974
24,553
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
汲み取りし尿量
17,487
16,569
15,762
14,246
13,629
12,374
11,432
10,836
10,010
9,560
浄化槽汚泥量
14,895
14,949
15,170
15,216
15,198
15,049
15,128
15,269
14,964
14,993
1人1日当たりし尿計画処理量
(l/人日)
2.10
2.18
2.24
2.20
2.27
2.23
2.22
2.26
2.23
2.29
1人1日当たりし尿排出量
(l/人日)
2.09
2.16
2.23
2.19
2.26
2.23
2.21
2.25
2.22
2.29
1人1日当たり浄化槽汚泥計画処理量
(l/人日)
1.16
1.19
1.22
1.24
1.26
1.27
1.31
1.36
1.35
1.38
1人1日当たり浄化槽汚泥排出量
(l/人日)
1.16
1.19
1.22
1.25
1.26
1.28
1.31
1.36
1.35
1.38
注)・「し尿処理施設」:嫌気性消化処理、化学処理、好気性処理及ぴ湿式酸化処理方式等によりし尿を処理する施設
・「ごみ堆肥化施設」:収集したし尿または浄化槽汚泥を堆肥化する施設
・「メタン化施設」:収集したし尿または浄化櫓汚泥をメタン発酵させ、バイオガスを取り出す施設
・「下水道投入」:終末処理場のある下水道に圧送または投入するもの
・「農地還元」:収集したし尿または浄化槽汚泥を農地に還元するものをいい、肥料として使用しているもの
・「海洋投入」:収集したし尿または浄化櫓汚泥を海洋に投入するもの
・( )内の数値は、合計に占める割合です。
資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より
-148-
表 5.6.12
全国のし尿及び浄化槽汚泥の処理状況(平成 20 年度)
非
水
洗
化
水
洗
化
計画収集人口
自家処理人口
11,300,952
161,427
小計
下水道人口
コミプラ人口
11,462,379
86,383,951
415,664
浄化槽人口
29,266,912
小計
116,066,527
総計
127,528,906
外国人人口
2,218,937
浄化槽人口のうち合併処理浄化槽人口
13,853,591 人
処理量
計
画
処
理
量
汲み取りし尿
(kl)
水洗化率:
非水洗化率:
91.0%
9.0%
下水道水洗化率:
浄化槽水洗化率:
うち合併処理:
67.7%
22.9%
10.9%
計画収集率:
自家処理率:
98.6%
1.4%
浄化槽汚泥
(kl)
合計
(kl)
構成比
処理残渣搬出量
(t)
資源化量
(t)
し尿処理施設
ごみ堆肥化施設
メタン化施設
下水道投入
農地還元
8,894,052
2,957
4,713
519,237
16,551
14,064,446
25,073
11,465
827,678
22,187
22,958,498
28,030
16,178
1,346,915
38,738
93.9%
0.1%
0.1%
5.5%
0.2%
536,962
38
16
─
─
55,944
18,437
6,042
─
─
その他
小計
自家処理量
合計
17,941
9,455,451
104,468
9,559,919
35,891
14,986,740
6,125
14,992,865
53,832
24,442,191
110,593
24,552,784
0.2%
100.0%
─
─
─
─
─
537,016
─
─
─
80,423
収集量
直営
委託
許可
合計
汲み取りし尿
(kl)
浄化槽汚泥
(kl)
合計
(kl)
513,302
2,661,193
6,189,687
257,348
641,856
14,075,918
770,650
3,303,049
20,265,605
9,364,182
14,975,122
24,339,304
t/年
し尿処理施設の処理工程からの処理残渣の
処理内訳
し尿処理施設内の焼却
し尿処理施設内の堆肥化・メタン発酵等
ごみ焼却施設
ごみ堆肥化施設
メタン化施設
下水道処理施設
農地還元等の再生利用
直接埋立
その他の搬出処理
合計
処理量・処理向け
搬出量
残渣処分量
(埋立)
578,947
60,113
214,092
41,169
16
203,984
41,502
17,240
83,013
1,240,076
24,907
1,842
7,831
62
0
─
─
─
─
34,642
資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より
-149-
①
②
⑥
総
人
口
水
洗
化
人
口
公
共
下
水
道
人
口
し尿処理等(単位:千kl/年、()内はkl/日)
排水
下水道終末処理場
86,384
排水
⑦
浄化槽
浄
化
槽
人
口
14,987
(41,060)
汚泥
8,894
⑧し尿処理施設
(24,367)
22,958
14,064
(62,900)
(38,533)
127,529
116,067 29,683
3
⑨ごみ堆肥化施設
(8)
28
25
(77)
(69)
(44)
(31)
計画処理量
828
(66,965)
合併処理
人口
5
14,269
③
(13)
④
非
水
洗
化
人
口
計
画
収
集
人
口
⑩メタン化施設
16
11
し尿
24,442
9,455
519
⑪下水道投入
(25,905)
(1,423)
1,347
17
(45)
(3,690)
(2,268)
⑫農地還元
39
22
(106)
(61)
(147)
(98)
(303)
(17)
11,301
⑤
18
11,462
(49)
自家処
理人口
104
(286)
161
⑬その他
54
36
⑭自家処理
111
6
(単位:千人)
・水洗化率=②/①=91.0%
・計画処理量(含浄化槽汚泥)
・非水洗化率=②/①=9.0%
⑧+⑨+⑩+⑪+⑫+⑬= 66,965 kl/日・・・a
・公共下水道水洗化率=⑥/①=67.7%
・総処理量(計画処理量+自家処理量)
・浄化槽水洗化率=⑦/①=23.3%
⑧+⑨+⑩+⑪+⑫+⑬+⑭= 67,268 kl/日・・・b
(コミュニティ・プラント含む)
・し尿処理施設及び下水道放流による処理率
(うち合併処理11.2%)
・1人1日当たりし尿計画処理量
・非水洗化人口における計画収集率=④/③=98.6%
・1人1日当たりし尿排出量
・非水洗化人口における自家処理率=⑤/③=1.4%
・1人1日当たり浄化槽汚泥計画処理量
(⑧+⑪)/a=99.4%
(a-41,060)/④=
2.29㍑/人日
(b-41,060 -17)/③=
2.29㍑/人日
・1人1日当たり浄化槽汚泥排出量
41,060/⑦=
(14,064 +17)/⑦=
1.38㍑/人日
1.38㍑/人日
資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より
図 5.6.8
全国のし尿及び浄化槽汚泥の処理状況(平成 20 年度)
-150-
7
生活排水処理の課題
本市における生活排水処理に関する課題事項を、以下に整理しました。
これまで実施してきた公共下水道、農業集落排水整備事業、漁業集落排水整備事業、
個別排水処理施設整備事業及び浄化槽設置整備事業(補助対象事業)と工場排水の規
制等により、公共用水域の水質は改善傾向にありますが、依然として一般家庭から未
処理のまま流される生活雑排水などによる水質汚濁が見られます。さらに改善を進め
るためには、集合処理施設への接続率の向上と合併処理浄化槽の普及促進等を図る必
要があります。
1)生活排水処理施設の整備
本市の生活排水処理は、公共下水道や農業・漁業集落排水施設及び個別排水処理施
設の整備、合併処理浄化槽の設置補助、し尿処理施設の整備等により、生活排水処理
施設の整備を推進してきましたが、河川等の水質汚濁の原因ともなっているし尿以外
の生活雑排水については、行政区域内人口の 24.3%にあたる 24,393 人が、未処理の
ままで放流しているのが現状です。
な お 、 平 成 21 年 度 の 汚 水 衛 生 処 理 率 は 75.7% に 達 し て い ま す が 、 全 国 平 均
78.6%(平成 20 年度)及び福岡県平均 81.4%(平成 20 年度)を下回っています。
よって、河川等の水質汚濁を防止し、快適な生活環境を形成するためにも、公共下
水道や農業・漁業集落排水施設及び個別排水処理施設の整備区域以外の地区の生活排
水処理の方策としては、農業集落排水事業等の集合処理あるいは合併処理浄化槽等に
よる個別処理がありますが、地理的条件や人口の密集度等の地域特性を踏まえつつ、
事業の経済性、投資効果発現の優位性等を検討し、生活排水の処理を更に推進してい
く必要があります。
2)公共下水道整備事業
本市の公共下水道整備は、前原処理区は昭和 63 年 、芥屋処理区は平成4年にそれ
ぞれ事業着手し、着実に整備を進めてきた結果、平成 22 年3月末の下水道処理区内
人口普及率(全人口に占める供用開始された下水道処理区域内の人口の割合)は
59.1%、水洗化率(下水道処理区域内人口に占める水洗化人口の割合)は 92.9%に
達しています。
今後は、下水道認可区域内の未整備箇所について、土地利用動向等を勘案し、計画
的・効率的に下水道整備を進めるとともに、供用開始された下水道処理区域内の未接
続世帯については、接続率を向上させるように啓発を進め、速やかに下水道に接続す
るよう指導していく必要があります。
あわせて、下水道処理区として事業認可を受けた地区については、計画的に整備を
進めていく必要があります。
3)農業集落排水事業
公共下水道事業と同様に、現在供用を開始している3地区については、接続率を向
上させるように啓発を進めていく必要があります。
-151-
4)個別処理施設整備事業
合併処理浄化槽の設置については、新設又は汲み取り・単独処理浄化槽の切り換え
などに対し補助金を交付しているものの、個人負担が大きいことから、近年、増加数
が鈍化傾向にあることから、さらなる汚水衛生処理率の向上のため、合併処理浄化槽
の新たな支援制度の検討が必要です。
5) 浄化槽の適正管理の啓発
市内を流れる河川の水質は、近年改善されつつあるものの、まだ一部で汚れている
河川があることから、処理水が公共用水域に流れる浄化槽についても、市民や事業者
が定期的な清掃や保守点検を行い、浄化機能の低下を招かないよう管理していくこと
が重要となります。
また、浄化槽においては、浄化槽法第7条と第 11 条に基づく処理水質の検査のほ
か、年に1回の清掃及び定期的な保守点検が義務づけられていますが、合併処理浄化
槽の維持管理は所有者に委ねられているため、適切な維持管理が徹底されていないこ
とも課題事項となっています。
よって、機能の低下による周辺環境への影響を考慮し、維持管理の実施状況の正確
な把握と、適正な維持管理が行われていない浄化槽に対しては対応策の検討が必要で
す。
6)収集・運搬
し尿及び浄化槽汚泥の収集量は、経年的に減少傾向にあり、将来的には現在整備を
進めている公共下水道や農業集落排水施設などの整備に伴いさらに減少する傾向とな
ることが想定されます。そのため、今後の排出状況を鑑みた収集・運搬のあり方を検
討していく必要があります。
7)し尿処理施設の整備
し尿及び浄化槽汚泥を処理する糸島市し尿処理センターは供用開始後 15 年を経過
しており、主要設備の一般的耐用年数は 10~15 年とされていることから、今後は費
用が嵩む設備の修繕・整備等が予想されるため、年次補修計画を策定するなど、設備
機器の計画的な整備を視野に入れた管理が必要であるとともに、厳しい財政状況下で
の対応となるため、費用対効果の検討を十分におこない、中長期の補修計画を立案し
て、計画的に補修、改造等の対応を行っていくことが必要です。
現状では、適正処理が可能な範囲内であるため処理が行えているものの、今後、合
併処理浄化槽が普及していくことにより、合併処理浄化槽汚泥の搬入量が更に増加し
ていくこととなれば、将来的な対応を検討する必要があります。
-152-
第6章
1
生活排水処理基本計画
生活排水処理に係る理念、目標
本市では、都市化の進行とともに河川や水路の水質汚濁が進み、農業や漁業に影響
を及ぼしてきました。さらに、近年では生活様式の変化に伴い、汚濁物質の度合いは
著しく、小河川や水路・ため池等では夏場には悪臭を放つ所さえあります。
本来、川には魚をはじめとする水生生物の姿が見られ、泳ぎ・遊び・戯れることが
できるものでなければなりません。これが人の心を豊かにし、情緒を育み、健やかな
子どもの成長の糧となるものであります。人は誰しも美しいものを望み、美しいもの
に感動します。しかしながら、現実の生活の中で利便性を追求するあまり知らず知ら
ずのうちに環境破壊の加害者となっています。
つまり、人間は元来良好な環境を好み、望むものであるという基本的認識を確認し、
その人間本来の性質に依拠し、市民自らの責務として、環境問題の解決を図ることが
本市の環境行政の基本姿勢です。
生活排水についても、この姿勢を基本に汚濁の著しい中心市街地から公共下水道の
整備を行い、周辺地域にはその地域に最も適合した事業を実施することとし、将来は
すべての市民が生活排水の垂れ流しを行わず、鮎が生息し、蛍が群れ遊ぶ清流を取り
戻すように努めます。
2
生活排水処理の必要性
我が国における最近の水質汚濁状況は、水質汚濁防止法の施行により、工場、事業
所の排水規制措置が功を奏し改善されてきてはいますが、環境基準を達成していない
水域も残っています。
特に、湖沼、内湾、内海等の閉鎖性水域や都市内の中小河川では、環境基準の達成
率が低く、農村地域では生活雑排水による農業用水路等の水質汚濁が問題となってい
ます。
こうした汚濁状況の背景としては、生活排水処理の中で大きな負荷量を占める生活
雑排水が未処理で放流されていることが大きな要因と考えられます。
このような状況から、身近な生活環境や公共用水域の水質保全を図る上で、生活排
水対策の必要性がますます高くなっています。
3
生活排水処理の歴史的変遷
近年のように廃棄物行政が環境衛生の面から問題視されるようになったのは、明治
初期にコレラ、腸チフス等の伝染病の流行に見舞われたのが発端となっています。
政府は伝染病の原因が汚物問題にあると考え、その予防対策として明治 33 年「汚物
掃除法」を制定しました。この法律は汚物の「移動」を主目的としており、その処理、
処分の方法は主として農地還元、海洋投棄、低地埋立などでありました。
その後、化学肥料の急速な普及とともに、今まで農地還元という位置付けで埋立処
分されていたし尿は処理が必要となり、こうした問題を受け政府は昭和 29 年、汚物の
-153-
衛生的な処理と公衆衛生の向上を目的とした「清掃法」を制定することとなりました。
昭和 45 年の「清掃法」を全面的に改正した「廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(廃棄物処理法)」が制定されて以降、近年の窒素・りん等の排出基準強化、ふっ
素・ほう素の排出基準設定など、水質規制を取り巻く状況も年々変化してきており、
様々な自治体において施設の維持管理方法の改善や、施設改良・更新などが行われて
います。
また、循環型社会形成推進基本法をはじめ、廃棄物・リサイクル関連の法整備が進
む中、し尿等処理施設においても従来の衛生処理の観点から、平成 10 年以降は資源化
設備を兼ね備えた「汚泥再生処理センター」のみが国庫補助対象となり、平成 17 年度
に創設された循環型社会形成推進交付金制度にも適用されています。
また、し尿及び浄化槽汚泥の海洋投棄についても「1972 年の廃棄物その他の物の投
棄による海洋汚染の防止に関する条約の 1996 年の議定書」(ロンドン条約 96 年議定
書)を踏まえて施行された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令及び海洋汚染
及び海上災害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」(平成 14 年政令第 2
号)により、新たなし尿及び浄化槽汚泥を海洋投棄することが禁止され、同時にこれ
まで海洋投棄を実施していた者についても平成 19 年2月以降より禁止されています。
表 6.3.1
清掃事業の歴史的変遷
年
月
法律等の推移
明治 33 年
4月
「汚物掃除法」施行
昭和 29 年
7月
「清掃法」施行
昭和 45 年
12 月
昭和 46 年
6月
昭和 60 年
10 月
平成元年
4月
平成2年
8月
平成2年
9月
平成4年
7月
平成5年
8月
「水質汚濁防止法」の一部を改正(閉鎖性水域におけるりん、窒素の規制)
平成9年
6月
新規に「汚泥再生処理センター」への国庫補助を開始
平成9年
8月
従来の「し尿処理施設構造指針」を一部改訂し、生ごみ等有機性廃棄物
とし尿等の混合処理、メタン発酵処理等を新たに追加
平成 10 年
10 月
平成 13 年
4月
浄化槽法改正により単独処理浄化槽の新設廃止
平成 17 年
4月
循環型社会形成推進交付金制度による交付事業を開始
平成 19 年
2月
海洋投棄の全面禁止
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)制定
「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」施行
「浄化槽法」施行
「水質汚濁防止法」の一部を改正する法律施行
(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンの排出基準設定)
「水質汚濁防止法」の一部を改正する法律施行
(生活排水対策の制度化)
「水質汚濁防止法」の一部を改正する法律施行
(201 人以上 500 人以下のし尿浄化槽が指定地域特定施設に指定)
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の一部を改正する法律施行
(し尿処理施設の構造基準の強化 排水基準 BOD20mg/に)
単にし尿等の衛生処理を目的とした「し尿処理施設」が補助対象外に
-154-
4
基本方針
本市では、公共下水道、農業・漁業集落排水処理施設及び合併処理浄化槽など各生
活排水処理施設の整備手法の特徴や地域特性に応じて、生活排水処理施設の整備に努
めてきた結果、平成 21 年度末で汚水衛生処理率は 75.7%となっています。
生活排水を適正に処理することは、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図り、快適
な生活環境を確保していく上で、最も重要な基本的要件となっています。
しかしながら、単独処理浄化槽やし尿汲み取り便槽など生活雑排水が未処理である
人口も 24.3%と、依然と高い割合で残っており、水環境への影響、水質汚濁に占める
生活排水の割合は、未だ大きいものになっています。
このため、今後も引き続き生活排水処理の推進のために、地域の特性に応じて公共
下水道、農業・漁業集落排水処理施設及び合併処理浄化槽の整備に努めるとともに、
市民、事業者の生活排水処理に対する関心を高め、水環境保全の重要性についてより
一層啓発していく必要があります。
以上のことから、本市の生活排水処理に係る基本理念の実現に向けて、生活排水を
適正処理し、環境への負荷低減を図るための基本方針を以下の通り設け、市民の理解
を得ながら、経済的・効率的な生活排水対策を進めます。

基本方針1:公共下水道への接続率の向上及び施設整備の推進

基本方針2:農業集落排水施設への接続率の向上

基本方針3:合併処理浄化槽の普及促進

基本方針4:保有施設の適正な維持管理を継続

基本方針5:市民に分かりやすい生活排水処理事業の展開
-155-
基 本方 針 1 : 公 共下 水 道へ の 接 続 率 の向 上 及び 施 設 整 備 の推 進
公共下水道の整備計画区域においては、残る未整備箇所の整備促進を図るとともに、
既に供用開始されている区域内での未水洗化世帯については、公共下水道への早期接
続するように啓発・指導を行います。
基 本方 針 2 : 農 業集 落 排水 施 設 へ の 接続 率 の向 上
農業集落排水区域内にある家屋等については、農業集落排水処理施設へ接続するよ
うに啓発・指導を行います。
基 本方 針 3 : 合 併処 理 浄化 槽 の 普 及 促進
公共下水道事業や農業・漁業集落排水事業などの集合処理区域外の地域においては、
合併処理浄化槽の整備を、更に普及させていくものとし、汲み取り及び単独処理浄化
槽を合併処理浄化槽に転換することに対しても、啓発・指導を行います。
また、合併処理浄化槽の普及を促進するとともに、市民・事業者に対して浄化槽の
定期的な清掃や保守点検による適正管理を呼びかけます。
基 本方 針 4 : 保 有施 設 の適 正 な 維 持 管理 を 継続
本市が保有している生活排水処理に関する処理施設については、これまで同様に適
正な維持管理を継続していく方針とします。
また、発生するし尿・浄化槽汚泥を速やかに収集し,適正に処理するとともに,糸
島市し尿処理センターについては、今後の処理量減や質の変化に対応し,延命化を踏
まえた施設整備を検討します。
基 本方 針 5 : 市 民に 分 かり や す い 生 活排 水 処理 事 業 の 展 開
発生源(台所等)における汚濁負荷削減等について啓発するとともに、生活排水処
理対策が果たす役割や効果、生活排水の安定した適正処理の必要性について、分かり
やすく市民に伝え、市民1人1人が水環境保全に向けた取り組みに参加できる環境を
整備する方針とします。
-156-
5
計画目標年度
本計画は長期的視点に立脚した検討が必要であることから、ごみ処理基本計画と同
様、計画目標年は 10 年後の 平成 32 年度として設定し、今後 10 年間の生活排水処理
に関する基本方針を示します。
また、計画区域は現在の本市の行政区域全域(前原地域、志摩地域、二丈地域の行
政区域全般)とします。
なお、本計画は計画の前提となる諸条件に変動があった場合に見直しを行うものと
します。
○
○
○
○
○
計画対象地域:行政区域内全域
基 準 年 度:平成 21 年度(数値目標に対する基準年度)
計 画 期 間:平成 23 年度~平成 32 年度(10 年間)
計画目標年次:平成 32 年度
中間目標年度:平成 27 年度
-157-
6
し尿及び浄化槽汚泥の排出量の見込み
本計画における将来推計の方法は、各生活排水処理形態別人口の過去5年間(平成
17 年度~平成 21 年度)の実績値を基本として予測するものとします。
ただし、上位計画にて方針が固まっているものについてはこれを第一優先とします。
1)生活排水処理形態別人口の推計
汚水衛生処理率の向上を目標として,目標年度の処理形態別人口は,次のように設
定します。
(1)公共下水道人口
前原地区の公共下水道人口の予測値については、下水道課で設定している計画人
口を採用しました。
表 6.6.1
年
度
行政区域内
人 口
予測値
(人)
H17
↑
公共下水道人口(前原地区)の予測値
前原地区
前原処理区
供用開始
処理区域
人 口
(人)
水洗化
人 口
未水洗化
人 口
水洗化率
(人)
(人)
(%)
供用開始
処理区域
人 口
(人)
水洗化
人 口
(人)
可也引津処理区
供用開始
処理区域
人 口
(人)
水洗化
人 口
(人)
99,778
50,997
47,007
3,990
92.2
50,997
47,007
0
0
100,155
53,391
49,280
4,111
92.3
53,391
49,280
0
0
100,358
56,141
51,819
4,322
92.3
56,141
51,819
0
0
100,388
57,562
53,086
4,476
92.2
57,562
53,086
0
0
100,551
58,764
54,554
4,210
92.8
58,764
54,554
0
0
102,569
59,707
55,766
3,941
93.4
59,707
55,766
0
0
23
102,741
60,650
57,011
3,639
94.0
60,650
57,011
0
0
24
102,911
61,994
58,267
3,727
94.0
61,593
58,267
401
0
25
103,082
63,338
59,534
3,804
94.0
62,536
59,534
802
0
26 見
103,252
64,681
60,633
4,048
93.7
63,479
60,432
1,202
201
27
103,423
66,185
61,731
4,454
93.3
64,422
61,330
1,763
401
28
103,514
67,689
62,918
4,771
93.0
65,365
62,227
2,324
691
103,605
69,193
64,144
5,049
92.7
66,308
63,125
2,885
1,019
30
103,696
70,697
65,400
5,297
92.5
67,251
64,023
3,446
1,377
31
103,787
72,200
66,672
5,528
92.3
68,194
64,921
4,006
1,751
32
103,878
73,707
67,959
5,748
92.2
69,140
65,821
4,567
2,138
33 し
103,969
74,268
68,359
5,909
92.0
69,140
65,821
5,128
2,538
34
104,060
74,829
68,770
6,059
91.9
69,140
65,821
5,689
2,949
35
104,151
75,390
69,192
6,198
91.8
69,140
65,821
6,250
3,371
36
104,243
75,951
69,609
6,342
91.7
69,140
65,821
6,811
3,788
37 ↓
104,333
76,512
70,029
6,483
91.5
69,140
65,821
7,372
4,208
18
実
19
20
21
22
績
↓
↑
29
通
-158-
また、志摩地区の公共下水道人口の予測値については、本計画の目標年度(平成
32 年度)に非水洗化人口が0人になるものとし、それまでは内挿値にて設定し、
その設定値を計画人口としました。
表 6.6.2
年
度
行政区域内
人 口
予測値
(人)
H17
↑
公共下水道人口(志摩処理区)の予測値
志摩地区(芥屋地区特定環境保全公共下水道)
供用開始
処理区域
人 口
(人)
水洗化
人 口
未水洗化
人 口
水洗化率
(人)
(人)
(%)
99,778
780
718
62
92.1
100,155
756
703
53
93.0
100,358
755
706
49
93.5
100,388
735
693
42
94.3
100,551
704
663
41
94.2
102,569
704
667
37
94.7
23
102,741
704
671
33
95.3
24
102,911
704
675
29
95.9
25
103,082
704
679
25
96.4
26 見
103,252
704
683
21
97.0
27
103,423
704
687
17
97.6
28
103,514
704
691
13
98.2
103,605
704
695
9
98.7
30
103,696
704
699
5
99.3
31
103,787
704
703
1
99.9
32
103,878
704
704
0
100.0
33 し
103,969
704
704
0
100.0
34
104,060
704
704
0
100.0
35
104,151
704
704
0
100.0
36
104,243
704
704
0
100.0
104,333
704
704
0
100.0
18
実
19
績
20
21
22
↓
↑
29
通
37
↓
-159-
(2)農業集落排水人口
農業集落排水人口の予測値については、本計画の目標年度(平成 32 年度)に接
続率が 100%になるものとし、それまでは内挿値にて設定し、その設定値を計画人
口としました。
表 6.6.3
年
度
行政区域内
人 口
予測値
(人)
H17
↑
農業集落排水人口の予測値
農業集落
排水人口
(人)
接続戸数
接続率
(戸)
(%)
1世帯当り
人口
(人/戸)
99,778
555
152
67.0%
3.65
100,155
617
178
78.4%
3.47
100,358
616
183
80.6%
3.37
100,388
614
185
81.5%
3.32
100,551
598
186
81.9%
3.22
102,569
624
190
83.7%
3.28
23
102,741
623
193
85.0%
3.23
24
102,911
636
197
86.8%
3.23
25
103,082
649
201
88.5%
3.23
26 見
103,252
661
205
90.3%
3.22
27
103,423
671
208
91.6%
3.23
28
103,514
683
212
93.4%
3.22
103,605
696
216
95.2%
3.22
30
103,696
709
220
96.9%
3.22
31
103,787
719
223
98.2%
3.22
32
103,878
732
227
100.0%
3.22
33 し
103,969
732
227
100.0%
3.22
34
104,060
732
227
100.0%
3.22
35
104,151
732
227
100.0%
3.22
36
104,243
732
227
100.0%
3.22
227
100.0%
3.22
18
実
19
績
20
21
22
↓
↑
29
通
37
104,333
732
↓
※接続率=接続戸数÷227戸(計画戸数)
-160-
(3)合併処理浄化槽人口
合併処理浄化槽人口については、過去5年間の実績に基づき、行政区域内人口と
同様に、厚生省水道環境部監修「ごみ処理施設構造指針解説」で解説されている5
推計式(一次傾向線、二次傾向線、一次指数曲線、べき曲線、ロジスティック曲
線)を用いて推計しました。
過去5年間の合併浄化槽人口は増加傾向にあり、今後も引き続き公共下水道及び
農業・漁業集落排水施設の整備区域以外の地区においては合併処理浄化槽の普及を
促進していくことから、今後も増加していくことが予測されます。
推計結果は、二次傾向線を除いた4つの推計式で増加傾向を示していますが、過
去5年間の年平均増減数と同程度の値で増加傾向を示した推計式は一次傾向線及び
一次指数曲線となっています。よって、過去の実績とほぼ同程度の増加傾向を示し
た2つの推計式のうち、相関係数が最も1に近い一次傾向線の推計結果を合併処理
浄化槽人口の予測値としました。
(4)その他の生活排水処理形態別人口
本市の環境基本計画の中で、「豊かな自然を維持していくために、本来の豊かさ
を少しずつ失いつつある河川やため池の水質の再生を行っていく」ための基本施策
として河川・ため池の水質改善が掲げられています。
基本施策を達成するための取り組みとして、公共下水道等の整備の推進、汲み取
り及び単独処理浄化槽を合併処理浄化槽に転換する施策の実施などを積極的に行う
こととしています。
よって、生活雑排水を未処理で河川等に放流している単独浄化槽、自家処理、汲
み取り便槽については、合併処理浄化槽への転換や公共下水道等に接続を推進する
ことから減少させていく計画としました。また、その中でも比較的人口の少ない単
独浄化槽人口及び自家処理人口については、計画目標年次である平成 32 年度にお
いて0人となるよう設定しました。
-161-
表 6.6.4
合併処理浄化槽人口の推計
(単位:人)
採用値
年
度
t
平成 17 17
一次傾向線
(補正値) 増減数
二次傾向線
増減数
一次指数曲線
増減数
べき曲線
増減数
ロジステイック曲線
増減数
増減数
18,783 -
18 18
19,194
実
19 19 績 19,624
20 20
19,700
21 21
411
430
20,151
451
-
342
平均増減数
-
76
-
-
-
-
-
-
-
-
22 22
20,474
323 20,463
312 20,326
175 20,484
333 20,359
208 20,297
146
23 23
20,798
323 20,787
324 20,513
187 20,828
344 20,611
252 20,466
169
24 24
21,121
323 21,111
324 20,661
148 21,178
350 20,856
245 20,604
138
25 25
21,445
323 21,436
325 20,770
109 21,533
355 21,094
238 20,718
114
26 26
21,768
323 21,760
324 20,840
70 21,895
362 21,327
233 20,812
94
27 27
22,092
323 22,084
324 20,871
31 22,263
368 21,555
228 20,888
76
28 28
22,415
323 22,408
324 20,862
-9 22,637
374 21,778
223 20,950
62
29 29 見 22,739
通
30 30 し 23,062
31 31
23,385
323 22,732
324 20,814
-48 23,018
381 21,998
220 21,001
51
323 23,057
325 20,728
-86 23,404
386 22,215
217 21,042
41
323 23,381
324 20,602
-126 23,798
394 22,428
213 21,075
33
32 32
23,709
323 23,705
324 20,437
-165 24,197
399 22,639
211 21,103
28
33 33
24,032
323 24,029
324 20,232
-205 24,604
407 22,847
208 21,125
22
34 34
24,356
323 24,353
324 19,989
-243 25,017
413 23,053
206 21,143
18
35 35
24,679
323 24,678
325 19,706
-283 25,438
421 23,257
204 21,157
14
36 36
25,003
323 25,002
324 19,385
-321 25,865
427 23,458
201 21,169
12
37 37
25,326
323 25,326
324 19,024
-361 26,300
435 23,657
199 21,179
10
323
323
384
219
64
平均増減数
算
定
根
拠
-
-
-
-70
-
-
-
推計式
Yt=a+b*t
Yt=a+b*t+c*t^2
Yt=a+b^t
a
13,330.6
6,304.5
14,197.3
424.8
1.5
b
324.2
1,067.9
1.0
0.8
0.210
c
Yt=Yo+a*(t-to)^b Yt=K/(1+EXP(a-b*t))
-19.6
Yo
18,783.0
to
17.0
K
採
-
用
21,220.0
r
0.983580
0.986038
0.982748
0.987603
0.986128
-
◎
-
-
-
-
(人)
30,000
25,000
20,000
15,000
採用
10,000
5,000
0
H.17
実績
19
21
一次傾向線
23
25
二次傾向線
27
29
一次指数曲線
-162-
31
33
べき曲線
35
37
ロジステイック曲線
(5)生活排水処理形態別人口
前述した内容を踏まえた本計画における生活排水処理人口の見込みを以下に示し
ます。
今後、公共下水道等の整備の推進、汲み取り及び単独処理浄化槽を合併処理浄化
槽に転換する施策の実施などを積極的に行うことにより、本計画目標年次である平
成 32 年度の汚水衛生処理率は 89.8%になると推測されました。
表 6.6.5
生活排水処理形態別人口の実績及び予測結果
(単位:人)
生
年 度
行政区域内
公共下水道
人 口
人口
①
H17
↑
②
活
排
水
農業集落
排水人口
漁業集落
排水人口
③
④
処
理 形
態
別
人
合併浄化槽 単独浄化槽
人 口
人 口
⑤
⑥
口
自家処理
人 口
計画収集
人 口
⑦
⑧
汚水衛生
処理率
Σ(②~⑤)÷①
99,778
47,725
555
203
18,783
1,343
599
30,570
67.4%
100,155
49,983
617
198
19,194
1,246
501
28,416
69.9%
100,358
52,525
616
201
19,624
1,129
502
25,761
72.7%
100,388
53,779
614
196
19,700
1,079
402
24,618
74.0%
100,551
55,217
598
192
20,151
1,008
402
22,983
75.7%
102,569
56,433
624
196
20,474
916
365
23,561
75.8%
23
102,741
57,682
623
196
20,798
824
328
22,290
77.2%
24
102,911
58,942
636
196
21,121
732
291
20,993
78.6%
25
103,082
60,213
649
196
21,445
640
254
19,685
80.0%
26 見
103,252
61,316
661
196
21,768
548
217
18,546
81.3%
27
103,423
62,418
671
196
22,092
456
180
17,410
82.6%
28
103,514
63,609
683
196
22,415
364
143
16,104
84.0%
103,605
64,839
696
196
22,739
272
106
14,758
85.4%
30
103,696
66,099
709
196
23,062
180
69
13,381
86.9%
31
103,787
67,375
719
196
23,385
88
32
11,992
88.3%
32
103,878
68,663
732
196
23,709
0
0
10,578
89.8%
33 し
103,969
69,063
732
196
24,032
0
0
9,946
90.4%
34
104,060
69,474
732
196
24,356
0
0
9,302
91.1%
35
104,151
69,896
732
196
24,679
0
0
8,648
91.7%
36
104,243
70,313
732
196
25,003
0
0
7,999
92.3%
104,333
70,733
732
196
25,326
0
0
7,346
93.0%
18
実
19
績
20
21
22
↓
↑
29
通
37
↓
-163-
(人)
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
H17
←
H19
実績
H21
→←
H23
H25
H27
H29
見通し
H31
H33
H35
H37
→
年度
公共下水道人口
農業集落排水人口
漁業集落排水人口
単独浄化槽人口
自家処理人口
計画収集人口
図 6.6.1
120%
合併浄化槽人口
生活排水処理形態別人口の実績及び見通し
汚水衛生処理率
計画目標年度
平 成 3 2年 度
8 9 .8 %
中間目標年度
平成27年度
82.6%
100%
80%
平成21年度
実績値
75.7%
60%
40%
20%
0%
H17
←
H19
実績
H21
→←
H23
H25
H27
H29
見通し
H31
H33
H35
H37
→
年度
図 6.6.2
汚水衛生処理率の推移
-164-
2)し尿及び浄化槽汚泥量の推計
(1)設定方法
し尿及び浄化槽汚泥の発生量は、人口の変動の他、集合処理施設の整備、合併処
理浄化槽の普及等の行政施策によって変動します。
ここでは、先に予測した生活排水処理形態別人口を基に設定し、将来のし尿及び
浄化槽汚泥の発生量を設定するものとします。
(2)発生原単位
「汚泥再生処理センター等整備の計画・設計要領
2006 改訂版」による発生原
単位(1人1日平均排出量)の参考値及び本市の過去3年間(平成 19~21 年度)
のし尿及び浄化槽汚泥量(単独・合併処理浄化槽汚泥量の合計)の実績より算出し
た平均実績原単位等は、以下のとおりです。
なお、浄化槽汚泥は単独浄化槽汚泥及び合併処理浄化槽汚泥の区分は行っていな
いため、処理施設への搬入時にそれぞれの汚泥量を把握することは一般的に不可能
であることから、単独及び合併処理浄化槽汚泥量の合計により発生原単位を算出す
るしかありません。
しかし、将来は単独処理浄化槽は減少し、合併処理浄化槽が増加するものと考え
られ、各処理形態の汚泥をあわせた排出原単位での考え方では、構成比率の変動に
対応することが困難なため、各処理形態別の発生原単位を把握する必要があります。
このことから、参考値及び過去の実績を用い、次の手法により発生原単位を補正
算出するものとします。
表 6.6.6
項
し
目
1人1日平均排出量
参考値
尿
2.26
/人・日
単独処理浄化槽汚泥
1.11
/人・日
合併処理浄化槽汚泥
2.61
/人・日
本
市
3.21
/人・日
2.07
/人・日
浄化槽汚泥について、参考値に示した比率は変わらないものとして単独処理
浄化槽汚泥 1.11χ(/人・日)、合併処理浄化槽汚泥 2.61χ(/人・日)とす
ると次の式が成立します。
{1.11χ×単独処理浄化槽人口+2.61χ×合併処理浄化槽人口}÷ 1,000 × 365
= 合併・単独処理浄 化 槽汚泥年間処理量 (k/年)
上記算出式からχを算出し、本市における合併処理浄化槽、単独処理浄化槽別の
発生原単位を求めた結果を次頁に示します。
-165-
-166-
10月
11月
12月
1月
2月
3月
収
集
量
実
績
年
度 1人1日平均排出量(し尿)
別
〃 (単独浄化槽汚泥)
実
績
〃 (合併浄化槽汚泥)
原
単
位 月最大変動係数
1日平均収集量(計/365日)
2,342
9月
要
計
2,424
8月
別
1,378
1,235
1,036
1,156
1,306
1,373
1,247
1,350
1,200
1,411
1,379
3,720
3,659
3,683
3,579
3,836
3,882
3,517
4,031
3,715
3,840
4,085
3,758
(kl/月)
計
82.2
l/人/日
l/人/日
l/人/日
(5月)
0.89
2.09
1.06
-
3.19
42.0
29,985 15,320 45,305
2,647
2,423
2,530
2,509
2,270
2,681
2,515
7月
月
2,429
2,706
5月
1,249
(kl/月)
2,509
(kl/月)
4月
浄化槽
汚泥量
し尿量
6月
訳
1日当り
収集量
し尿量
124.2
-
120.0
130.7
118.8
115.5
127.9
125.2
117.2
130.0
119.8
128.0
131.8
125.3
(kl/日)
1,326
1,289
1,153
1,266
1,170
1,404
1,369
1,467
1,253
1,488
1,291
1,251
(kl/月)
3,574
3,528
3,542
3,748
3,278
3,922
3,786
3,773
3,655
3,946
3,688
3,779
(kl/月)
計
78.1
1.09
2.14
0.91
3.17
43.1
(6月)
l/人/日
l/人/日
l/人/日
-
28,492 15,727 44,219
2,248
2,239
2,389
2,482
2,108
2,518
2,417
2,306
2,402
2,458
2,397
2,528
(kl/月)
浄化槽
汚泥量
19,700
19,624
合併浄化槽人口(人)
内
1,079
1,129
成 20 年 度
単独浄化槽人口(人)
平
24,618
成 19 年 度
度
25,761
平
年
計画収集人口(人)
分
各
計
画
収
集
人
口
等
区
表 6.6.7
121.2
-
115.3
126.0
114.3
120.9
109.3
126.5
126.2
121.7
117.9
131.5
119.0
126.0
(kl/日)
1日当り
収集量
別
1,474
1,557
1,152
1,285
1,181
1,434
1,276
1,450
1,408
1,543
1,364
1,353
(kl/月)
浄化槽
汚泥量
3,719
3,679
3,427
3,577
3,430
3,805
3,406
3,887
3,832
3,782
3,548
3,755
(kl/月)
計
20,151
1,008
75.0
1.09
2.19
0.93
3.26
45.1
(2月)
l/人/日
l/人/日
l/人/日
-
27,370 16,477 43,847
2,245
2,122
2,275
2,292
2,249
2,371
2,130
2,437
2,424
2,239
2,184
2,402
(kl/月)
し尿量
21 年 度
22,983
平 成
発生源単位の設定
120.2
-
120.0
131.4
110.5
115.4
114.3
122.7
113.5
125.4
123.6
126.1
114.5
125.2
(kl/日)
1日当り
収集量
=
尿 =
=
月最大変動係数 =
=
合併浄化槽汚泥 =
=
単独浄化槽汚泥 =
し
3
L/人/日
L/人/日
3
L/人/日
1.08
3
1.06 + 1.09 + 1.09
2.14
2.09 + 2.14 + 2.19
0.91
3
0.89 + 0.91 + 0.93
3.21
3.19 + 3.17 + 3.26
(1.15)
計画・設計要領
2.61 l/人/日
による参考値
計画・設計要領
1.11 l/人/日
による参考値
計画・設計要領
2.26 l/人/日
による参考値
計画・設計要領
平均実績原単位及び月最大変動係数算出根拠
1.15
2.14 l/人/日 2.61 l/人/日
1人1日平均排出量
(合併浄化槽汚泥)
1.08
0.91 l/人/日 1.11 l/人/日
1人1日平均排出量
(単独浄化槽汚泥)
月最大変動係数
3.21 l/人/日 2.26 l/人/日
参考値
1人1日平均排出量
(し
尿)
3ヵ年平均
平均実績原単位及び月最大変動係数
(3)目標年度のし尿・汚泥量
本市における将来のし尿及び汚泥量の発生量は、次のとおりです。また、目標年
度(平成32年度)においては、合併処理浄化槽の普及を促進することにより浄化槽
汚泥量割合が増加し、し尿量割合よりも大きくなります。
図 6.6.3
発生量の実績及び見通し
し尿量
(kl/日)
160.0
実績
140.0
浄化槽汚泥量
見通し
120.0
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
H17
H19
H21
H23
H25
H27
平成21年度における処理量内訳
H29
H31
H33
H35
H37
(年度)
目標年度(平成32年度)における処理量内訳
浄化槽
汚泥量
37.6%
し尿量
40.1%
浄化槽汚
泥量
59.9%
し尿量
62.4%
図 6.6.4
処理量内訳
-167-
-168-
H20
績
H21
H22
H23
H24
年
H25
H26
H27
見
H28
H29
通
度
H30
H31
し
H32
H33
H34
H35
H36
H37
203
(9)漁業集落排水施設人口
分
計 (21)し尿量
画
(22)単独処理浄化槽汚泥量
諸
元 (23)合併処理浄化槽汚泥量
区
(20)うち未水洗化人口相当し尿等量
(19)うち未水洗化人口相当し尿等量
0.0
(18)計 【Σ{(12)~(17)}】
0
0.0
0.0
0.0
0.0
42.0
82.2
0
502
201
616
2.14
0.91
3.21
計画1人1日
平均排出量
(l/人・日)
0.0
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
120.0
140.0
160.0
0.0
1,079 1,008
H17
0
916
824
0
0.0
0.0
0.0
0.0
45.1
75.0
0
402
192
598
0
0.0
0.0
0.0
0.0
43.8
0.8
75.6
0
365
196
624
0
0.0
0.0
0.0
0.0
44.5
0.7
71.6
0
328
196
623
H19
0.0
732
H23
H25
H27
0
0
291
196
636
640
548
456
364
0
0.0
0.0
0.0
0.0
45.9
0.6
63.2
0
254
196
649
0
0.0
0.0
0.0
0.0
46.6
0.5
59.5
0
217
196
661
0
0.0
0.0
0.0
0.0
47.3
0.4
55.9
0
180
196
671
0
0.0
0.0
0.0
0.0
48.0
0.3
51.7
0
143
196
683
H29
0.0
H31
0.0
H33
0.0
H35 H37
(年度)
浄化槽汚泥量
0.0
272
180
88
0
0.0
96.3
0.0
0.0
0.0
0.0
48.7
0.2
47.4
0
106
196
696
0
0.0
92.6
0.0
0.0
0.0
0.0
49.4
0.2
43.0
0
69
196
709
0
0.0
88.6
0.0
0.0
0.0
0.0
50.0
0.1
38.5
0
32
196
719
浄化槽
汚泥量
37.6%
0
0
0.0
84.7
0.0
0.0
0.0
0.0
50.7
0.0
34.0
0
0
196
732
し尿量
62.4%
平成21年度における処理量内訳
0.0
113.3 109.7 106.6 103.6 100.0
0.0
0.0
0.0
0.0
45.2
0.7
67.4
し尿量
発生量の見通し
0.0
見通し
0.0
H21
実績
0.0
121.2 120.1 120.2 116.8
0.0
0.0
0.0
0.0
43.1
78.1
0
402
196
614
(kl/日)
0.0
134.5 131.2 124.2
0.0
0.0
0.0
0.0
43.1
88.1
0
501
198
0.0
0.0
43.0
91.5
0
599
0.0
(14)合併浄化槽汚泥量
(13)単独浄化槽汚泥量
(12)し尿量
(11)観光人口
kl/日
0
617
1,343 1,246 1,129
0
0
0
0
0
0
0.0
82.0
0.0
0.0
0.0
0.0
52.1
0.0
29.9
0
0
196
732
0
0.0
80.6
0.0
0.0
0.0
0.0
52.8
0.0
27.8
0
0
196
732
0
0.0
79.2
0.0
0.0
0.0
0.0
53.5
0.0
25.7
0
0
196
732
0
0.0
77.8
0.0
0.0
0.0
0.0
54.2
0.0
23.6
0
0
196
732
浄化槽
汚泥量
59.9%
し尿量
40.1%
目標年度(平成32年)における処理量内訳
0.0
83.3
0.0
0.0
0.0
0.0
51.4
0.0
31.9
0
0
196
732
0
18,783 19,194 19,624 19,700 20,151 20,474 20,798 21,121 21,445 21,768 22,092 22,415 22,739 23,062 23,385 23,709 24,032 24,356 24,679 25,003 25,326
0
(10)自家処理人口
9,946 9,302 8,648 7,999 7,346
47,725 49,983 52,525 53,779 55,217 56,433 57,682 58,942 60,213 61,316 62,418 63,609 64,839 66,099 67,375 68,663 69,063 69,474 69,896 70,313 70,733
555
人
H19
30,570 28,416 25,761 24,618 22,983 23,561 22,290 20,993 19,685 18,546 17,410 16,104 14,758 13,381 11,992 10,578
水 (5)単独処理浄化槽人口
洗 (6)合併処理浄化槽人口
化
人 (7)コミュニティプラント人口
口
(8)農業集落排水施設人口
(4)公共下水道人口
(3)計画収集人口
要 (15)コミュニティプラント汚泥量
処
理 (16)農業集落排水処理施設汚泥量
量 (17)漁業集落排水処理施設汚泥量
人
口
動
態
等
実
H18
99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 102,569 102,741 102,911 103,082 103,252 103,423 103,514 103,605 103,696 103,787 103,878 103,969 104,060 104,151 104,243 104,333
H17
99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 102,569 102,741 102,911 103,082 103,252 103,423 103,514 103,605 103,696 103,787 103,878 103,969 104,060 104,151 104,243 104,333
単位
(2)計画処理区域内人口
分
し尿・汚泥処理の実績及び見通し
(1)行政区域内人口
区
表 6.6.8
7
生活排水処理に関する目標の設定
本計画の生活排水処理に関する基本方針に基づき、公共下水道及び農業集落排水処
理施設整備計画区域内にあっては、公共下水道の整備を推進するとともに未接続世帯
の接続を促進し、下水道整備計画区域外にあっては、合併処理浄化槽の設置を促進す
ることで、全市域において水洗化を進め、生活雑排水の未処理放流をなくしていきま
す。
ここで、生活排水の適正処理の進捗率を表す指標として、「汚水衛生処理率」を用
い、目標年次である平成 32 年度と中間目標年である平成 27 年度の目標値を設定しま
す。
基準年である平成 21 年度の汚水衛生処理率 75.7%に対して、中間目標年の平成 27
年度には 6.9%増加の 82.6%、計画目標年度である平成 32 年度には 14.1%増加の
89.8%に達成させることを目指すものとします(図 6.7.1 参照)。
計 画 目 標 年 次 : 平 成 32 年 度
達 成目 標 値
【 汚水 衛 生 処 理 率】
⇒
約 89. 8 % ま で 引 き 上 げ ( 平 成 2 1 年 度 実 績 : 75 . 7 % )
95.0%
+1 4 .1 %
90.0%
85.0%
80.0%
89.8%
75.0%
82.6%
70.0%
75.7%
65.0%
H21年度
基準年度
H27年度
中間目標年度
図 6.7.1
達成目標
-169-
H32年度
目標年度
8
し尿及び浄化槽汚泥の処理計画
1)収集・運搬計画
し尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬計画では、以下の方針を実施していくものとしま
す。
◆
現行の収集・運搬体制を継続します。
(1)し尿の収集・運搬
し尿については、公共下水道等の普及により年々減少していますが、公共下水道
等の普及にはある程度の期間が必要と考えられますので、継続して今後もし尿の収
集・運搬が必要です。本市においては許可業者による定期的な収集を行っています
が、これを今後も引き続き行います。
さらに、今後、公共下水道などの普及によりし尿汲み取り世帯が広範囲に点在す
る状況がますます進むことが見込まれますので、安定的・効率的な収集に努めます。
(2)浄化槽汚泥の収集・運搬
浄化槽汚泥については、合併処理・単独処理浄化槽汚泥については、今後も継続
して収集を行う必要があります。
現在、汚泥の収集は許可業者が行っており、今後も許可業者による収集を継続し
ますが、し尿の収集状況と合わせて、糸島市し尿処理センターに搬入される汚泥量
の平準化を図る必要があります。
また、合併処理浄化槽汚泥は増加傾向で、単独処理浄化槽汚泥は減少傾向にある
と考えられ、この傾向は今後も進んでいくものと考えられます。
そのために収集される汚泥の質が変わっていく可能性がありますので、その影響
について検討していく必要があります。
2)中間処理・最終処分計画
中間処理及び最終処分計画では、以下の方針を実施していくものとします。
◆
現行の処理・処分を継続
◆
施設の適切な維持管理を継続
◆
施設の延命化に向けた各種検討を推進
(1)現行の処理・処分を継続
し尿及び浄化槽汚泥の中間処理については、糸島市し尿処理センターにおいて適
正に処理を行っていくものとし、発生するし渣及び汚泥等については現在同様、施
-170-
設内で脱水後、本市が管理する溶融処理施設にて、適正に処理するものとします。
(2)施設の適切な維持管理を継続
施設の供用開始から約 15 年が経過した糸島市し尿処理センターは、今後老朽化
が見込まれる又は進んでいる施設です。
そのため、今後も適切な維持管理を継続することはもとより、「廃棄物の処理及
び清掃に関する法律」施行規則第5条に基づき実施する精密機能検査を継続して実
施することにより、施設状況及び処理機能を把握した上で、適切な運転管理を行っ
ていくものとします。
(3)施設の延命化に向けた各種検討を推進
現在の処理量は、施設処理能力の範囲内であるため適正な処理が行えているもの
の、今後の合併処理浄化槽の普及による処理困難(浄化槽汚泥混入率の上昇)や施
設自体の老朽化による処理能力の低下も予測されるため、将来的な対応を検討する
必要があります。
そのため、「廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引き」(環境省大臣官房 廃
棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課:平成 22 年3月策定)などのし尿処理施設
に関する各種マニュアルに準じて、本施設の将来的な補修計画や処理能力の変更な
ども含めた延命化計画の策定に向けた各種検討を進めていくものとします。
9
市民等に対する広報・啓発活動計画
1)市民・事業者に対する啓発活動
(1)啓発活動
本市では、雷山川を初め数多くの河川が市内を流れていることから、生活排水の
流入による河川の環境負荷を低減していく必要があります。
したがって、生活排水処理事業の重要性を、わかりやすく市民へ伝えることを目
的とした啓発活動を推進していくものとします。
①
水環境保全の出前講座の検討
生活排水処理の状況や水環境保全に関する出前講座を実施し、水環境保全の
重要性を理解してもらう場を創設します。
②
環境学習の実施
市内の小中学生を対象に、河川の現況と生物の多様性を学ぶ環境学習の場を
創設し、水環境保全の重要性を伝えていくものとします。
また、夏休み期間中などに、小中学生や市民ボランティアなどを募り、清掃
活動を実施し、河川の水質汚濁防止に関する意識向上を図る場を創設します。
-171-
(2)各種設備に関する啓発活動
公共下水道整備区域のうち供用開始区域においては、平成 21 年度末実績で約
92.8%が公共下水道へ接続しているため、今後も継続して市民・事業者へ啓発・指
導を行い、公共下水道への接続を促していくものとします。
また、農業集落排水処理施設整備区域のうち供用開始区域においては、平成 21
年度末実績で約 88.5%が農業集落排水処理施設へ接続しているため、公共下水道
と同様、今後も継続して市民・事業者へ啓発・指導を行い、農業集落排水処理施設
への接続を促していくものとします。
さらに、汲み取り及び単独処理浄化槽設置家屋については、合併処理浄化槽への
転換を推進するものとし、今後も継続した市民・事業者へ啓発・指導を行うものと
します。
あわせて、設置済み及び今後整備する合併処理浄化槽については、定期的な保守
点検、清掃及び法定検査の実施の重要性を啓発・指導していくものとし、その徹底
に努めるものとします。
2)地域に関する諸計画との関係
福岡県汚水処理構想及び第1次糸島市長期総合計画などを踏まえた上で、し尿及び
浄化槽汚泥の適正処理のための方策を講じていくものとします。
また、地域の開発計画等の策定にあたっては、一般廃棄物処理基本計画(生活排水
編)に基づき合併処理浄化槽の設置や生活排水の適正処理を指導していく方針としま
す。あわせて、合併処理浄化槽の設置については、設置費の一部を助成する制度を継
続します。
-172-