一般廃棄物処理基本計画 平成 23 年7月 福岡県 糸島市 目 第1章 次 計画策定の趣旨 ·················································· 1 1 計画の背景と位置付け ·····················································1 2 計画の目標年度 ···························································3 3 計画の構成 ·······························································3 4 計画の進行管理 ···························································5 第2章 地域の概況 ······················································ 6 1 位 2 面積・土地利用 ···························································7 3 歴 4 人口と世帯 ·······························································9 5 産業構造 ································································12 6 交通体系 ································································16 7 道路整備状況 ····························································17 8 上水道普及状況 ··························································17 9 観 10 文化財 ··································································19 11 開発計画等の将来計画 ····················································20 第3章 置 ···································································6 史 ···································································8 光 ··································································18 ごみ処理の現状と分析 ··········································· 23 1 一般廃棄物処理事業に関する歴史 ··········································23 2 ごみ処理の流れ ··························································24 3 ごみ排出量の実態及び性状 ················································25 4 ごみ排出量の実績 ························································26 5 ごみの性状 ······························································33 6 ごみの減量・再生利用の実績 ··············································36 7 ごみ処理・処分の状況 ····················································38 8 ごみ処理体制及びごみ処理経費 ············································43 9 ごみ処理の評価 ··························································45 10 ごみ処理行政の動向 ······················································48 11 課題の整理 ······························································54 第4章 ごみ処理基本計画 ··············································· 56 1 基本方針 ································································56 2 計画目標年度 ····························································59 3 ごみ排出量及び処理量の見込み ············································60 4 減量化・資源化及び処理・処分に関する目標の設定 ··························64 5 減量化・資源化施策実施後の推計結果 ······································66 6 ごみの減量化・資源化に向けた基本方針 ····································77 7 ごみの発生・排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項················78 8 ごみの減量化及び資源化に関する事項 ······································83 9 ごみの適正な処理及びこれを実施する者に関する事項························85 10 不法投棄に関する事項 ····················································88 11 地球温暖化防止に関する事項 ··············································89 12 その他ごみ処理に関し必要な事項 ··········································90 13 推進体制 ································································94 第5章 生活排水処理の現状と分析 ······································· 95 1 汚水処理施設整備事業の種類 ··············································95 2 生活排水処理体系 ························································96 3 汚水処理施設整備事業の現状 ··············································99 4 糸島市における生活排水処理の現状 ·······································112 5 水域環境及び水質保全に関する状況 ·······································127 6 我が国における生活排水処理の現状 ·······································133 7 生活排水処理の課題 ·····················································151 第6章 生活排水処理基本計画 ·········································· 153 1 生活排水処理に係る理念、目標 ···········································153 2 生活排水処理の必要性 ···················································153 3 生活排水処理の歴史的変遷 ···············································153 4 基本方針 ·······························································155 5 計画目標年度 ···························································157 6 し尿及び浄化槽汚泥の排出量の見込み ·····································158 7 生活排水処理に関する目標の設定 ·········································169 8 し尿及び浄化槽汚泥の処理計画 ···········································170 9 市民等に対する広報・啓発活動計画 ·······································171 【資料編】 ○ 行政区域内人口の推計 ○ ごみ排出量の推計 第1章 1 計画策定の趣旨 計画の背景と位置付け 1)計画の背景 一般廃棄物処理基本計画は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下、「廃棄物 処理法」という。)第6条第1項に基づき策定するもので、本市の区域内から発生す る一般廃棄物の処理・処分について長期的・総合的視野に立った基本となる事項につ いて定めるものです。 国では、循環型社会の形成に向けて循環型社会形成推進基本法をはじめ、廃棄物処 理法の改正や容器包装リサイクル法、家電リサイクル法といった各種リサイクル法の 整備を進めています。 循環型社会形成推進基本法では、対象物を有価・無価を問わず「廃棄物」として一 体的にとらえ、製品等が廃棄物等となることの抑制を図るべきこと、発生した廃棄物 等についてはその有価性に着目して「循環型資源」としてとらえ直し、その適正な循 環的利用(再利用、再生利用、熱回収)を図るべきこと、循環的な利用が行われない ものは適正に処分することを規定し、これにより「天然資源の消費を抑制し、環境へ の負荷ができる限り低減される社会」である「循環型社会」を実現することとしてい ます。 このような背景を踏まえ、本市においてもごみ処理・処分の4原則(ごみ処理・処 分の減量化、安定化、安全化、資源化)に加え、3R〔リデュース(発生抑制)、リ ユース(再使用)、リサイクル(再生利用)〕の推進を図るべく合併後の糸島市とし て一般廃棄物処理基本計画(以下、「本計画」という。)の策定を行います。 - 1 - 2)計画の位置付け 本計画は、糸島市長期総合計画、その他の関連計画と整合を図っています。 図 1.1.1 計画の位置付け - 2 - 2 計画の目標年度 本計画は、平成 21 年度を基準年度とし、平成 32 年度を計画目標年度とします。計 画期間は平成 23 年度から平成 32 年度までの 10 年間とし、5年後である平成 27 年度 を中間目標年度とします。 なお、計画はおおむね5年ごとに改訂するほか、計画の前提となる諸条件の変動に よっては、必要に応じて見直しを行います。 平成21年度 平成27年度 平成32年度 基 準 年 度 中 間 目 標 年 度 計 画 目 標 年 度 図 1.2.1 3 計画の目標年度 計画の構成 1)本計画の全体構成 本計画は、ごみ処理に関する部分(ごみ処理基本計画)と生活排水処理に関する部 分(生活排水処理基本計画)で構成します。 一般廃棄物処理基本計画 ごみ処理基本計画 生活排水処理基本計画 図 1.3.1 計画の構成 - 3 - 2)本計画の内容構成 本計画の内容構成は、次に示しますように全6章で構成しています。まず、第1章 (本章)で計画策定の趣旨を示し、第2章で本市の地域概況の整理、第3~4章でご み処理に関する現状の整理、処理に関する基本方針・計画のまとめ、第5~6章で生 活排水処理に関する現状の整理、処理に関する基本方針・計画となっています。 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 実態の整理及び課題の抽出 基本方針・処理主体の設定 人口・ごみ排出量・生活排水処理等に関する各種推計 各種計画の策定 収集・運搬計画 中間処理計画 最終処分計画 その他事項 図1.3.2 一般廃棄物処理基本計画の内容構成 - 4 - 4 計画の進行管理 本計画の進行管理については、Plan(計画の策定)、Do(実行)、Check(評価)、 Action(見直し)の PDCA サイクルの概念を導入するものとします。 本計画から導入する PDCA サイクルについては「ごみ処理基本計画策定指針 大臣官房 廃棄物・リサイクル対策部 環境省 廃棄物対策課」(平成 20 年6月)に示された 進行管理を基本として実施していくものとします。 計画の進行管理の内容及び PDCA サイクルに関する模式図を以下に示します。 表1.4.1 項 目 Plan (計画の策定) Do (実行) Check(評価) Action 計画の進行管理 (見直し) 内 容 廃棄物処理法により一般廃棄物処理基本計画を策定します。 策定した基本計画は、市民や事業者等へ情報提供し、広く周知していき ます。 基本計画に従って一般廃棄物を生活環境の保全上支障が生じないうちに 収集・運搬、処理(再生含む)・処分していきます。 一般廃棄物処理システムの改善・進捗状況を客観的かつ定量的に点検・ 評価していきます。 単年度単位での課題事項については、その都度改善を行っていくものと します。なお、本計画は概ね5年ごと、または計画策定の前提となって いる諸条件に大きな変動があった場合は、見直しを行います。 何をどのように実施す るかを計画する。 PDCA サイクル 計画の継続・変更に ついて検討する。 計画の達成度合いを評 価し、その要因を分析 する。 図1.4.1 PDCAサイクルのイメージ - 5 - 実施計画に従って施 策を実行する。 第2章 1 位 地域の概況 置 本市は、福岡県の西部の糸島半島に位置し、東は福岡市、南は佐賀県唐津市、佐賀 市に接しています。 また、政令市である福岡市とその周辺の 16 市町で構成され、約 240 万人の人口規模 を誇る福岡都市圏に属しています。この福岡都市圏は、福岡空港を介して国内各地は もとより、アジア各国と直結しており、中でも中国上海と約 1.5 時間、韓国ソウルと 約1時間という距離はビジネスや観光の面で大変有利です。 本市北側には玄界灘に面した美しく変 化に富んだ海岸線が続き、南側には脊振 山系の山々が連なっています。中央部の なだらかな糸島平野には、広大な田園地 帯が広がり、東西に通る JR 筑肥線、国 道 202 号沿線を中心に市街地が形成され ています。 豊かな自然環境、新鮮で安価な食材、 多彩な観光資源などの恵まれた素材を提 供することで、福岡都市圏をはじめ、隣 接する佐賀県唐津市などから気軽に訪れ るレジャースポットとして位置付けられ、 サーフィン、登山、グルメ、工房、農産 品直売所などにおいて、市民レベルでの 資料:第 4 次福岡都市圏 広域行政計画 交流が活発化しています。 さらに、市北東部には総面積約 275ha(う ち、糸島市にかかるのは約 32ha)の九州大 学伊都キャンパスがあり、平成 31 年度(予 玄界灘 定)の完全移転時には、およそ 1 万 8,000 人 規模の学生と教職員がキャンパスとその周辺 で活動することとなります。 こうしたように本市は、福岡県や福岡市、 産業界と連携し、九州大学を核とした知の拠 点づくりの一翼を担っています。また、あわ せて、住環境や情報インフラなどの都市基盤 の整備や知的資源を生かした企業や研究所の 誘致、地域の国際化など、あらゆる分野で九州 大学との連携・交流を図りながら、学術研究都 市づくりを積極的に推進しています。 - 6 - 図 2.1.1 本市の位置 2 面積・土地利用 本市の面積は 216.15km2 で、東西約 24km、南北約 19km にわたり、福岡県下では第6 位の広い行政区域面積を有しています。 土地利用構成を見ると、宅地が 7.3%、農地が 27.9%、森林が 45.5%であり、農 地・森林の面積が7割強を占める自然豊かな地域となっています。 表 2.2.1 区分 2 面積(km ) 本市の面積内訳(平成 20 年度) 宅地 農地 森林 その他 計 15.80 60.36 98.26 41.73 216.15 資料:福岡県農林水産統計年報、福岡県林業統計要覧 宅地 7.3% その他 19.3% 農地 27.9% 森林 45.5% 図 2.2.1 土地利用面積構成 - 7 - 3 歴 史 糸島半島は、弥生時代より大陸からの新文化の玄関口として知られていました。魏 志倭人伝では、この地に「伊都国」があり、古くから農耕が営まれ、文明が栄えたと され、国指定史跡の平原遺跡(曽根遺跡群)、新町支石墓群、一貴山銚子塚古墳など、 現在も当時を偲ばせる遺跡や出土品が豊富に残されています。 また、この地は大宰府政庁が設けられた時代に、防衛のために「怡土城」が築かれ るなど、外交・国防上の要地として人々の往来が多かったものと推察されます。 江戸時代には、現在の前原名店街を中心とした市街地が、唐津街道の宿場町として にぎわい、以後、糸島の政治、経済、文化、交通の中心地として発展してきました。 明治 22 年4月には市制町村制が施行され、全国一律に行われた町村合併により、現 在の糸島市域において、それまで 80 を超えていた村が 14 村となりました。その後の 明治 29 年には、律令制導入以来続いてきた「怡土」「志摩」の両郡が合併して、「糸 島郡」が誕生しました。 戦後、昭和 28 年の町村合併促進法の施行により、市町村合併が各地で進められ(昭 和の大合併)、昭和 30 年には前原町、二丈村、志摩村の3つの自治体となりました。 昭和 40 年に二丈村と志摩村が町制を施行し、二丈町、志摩町となり、平成4年には 前原町が市制を施行し、前原市となりました。さらに、平成 22 年1月に「平成の大合 併」により糸島市が誕生し、現在に至っています。 図 2.3.1 合併の変遷 - 8 - 4 人口と世帯 1)総人口と世帯数 国勢調査によると、平成 17 年の本市の人口は 97,974 人で増加傾向にあり、過去 10 年間では約 10.5%増加しています。 同じく平成 17 年の本市の世帯数は 31,366 世帯で、転入世帯の増加や核家族化の進 行に伴い増加していますが、一方で1世帯当たりの人員は年々減少しています。 住民基本台帳による過去5年間の3月 31 日現在の人口はほぼ横ばいで、世帯数は 若干増加傾向にあります。 表 2.4.1 区 分 単位 人口及び世帯数の推移 S60 H2 H7 H12 H17 人口 人 73,649 77,610 88,691 95,040 97,974 世帯数 戸 18,726 20,605 25,007 28,422 31,366 世帯人員 人/戸 3.93 3.77 3.55 3.34 3.12 資料:国勢調査(各年10月1日) 区 分 単位 H18 H19 H20 H21 H22 人口 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 世帯数 戸 33,847 34,648 35,219 35,842 36,432 世帯人員 人/戸 2.95 2.89 2.85 2.80 2.76 資料:住民基本台帳(各年3月31日) (昭和 60 年~22 年) 120,000 100,000 (人、戸) 3.93 95,040 3.77 80,000 (平成 18 年~22 年) (人/戸) 97,974 4.00 88,691 73,649 77,610 3.55 4.50 120,000 100,000 (人、戸) 99,778 (人/戸) 100,155 2.95 100,358 2.89 100,388 2.85 80,000 3.34 20,000 18,726 20,605 25,007 28,422 40,000 31,366 2.50 0 H2 人口 H7 H12 世帯数 世帯人員 3.00 2.50 34,648 35,842 36,432 0 1.50 H18 H19 人口 資料:住民基本台帳 図 2.4.1 35,219 2.00 H17 資料:国勢調査 33,847 20,000 2.00 S60 2.76 60,000 3.00 40,000 2.80 3.50 3.12 60,000 3.50 100,551 人口及び世帯数の推移 - 9 - H20 H21 世帯数 世帯人員 H22 2)年齢別人口 平成 17 年の年齢別人口の構成比は、年少人口(0~14 歳)が 15.3%、生産年齢人 口(15~64 歳)が 65.6%、老年人口(65 歳以上)が 18.8%となっており、過去 20 年間で、少子高齢化により人口構造が大きく変化していることが分かります。 表 2.4.2 区 分 0~14歳 年齢3区分別人口の推移 15~64歳 65歳以上 年齢不詳 計 昭和60年 17,703 47,595 8,346 5 73,649 平成2年 16,378 50,942 10,232 58 77,610 平成7年 16,965 58,870 12,818 38 88,691 平成12年 16,226 63,045 15,655 114 95,040 平成17年 14,978 64,303 18,427 266 97,974 資料:国勢調査(各年10月1日) S60 24.1 H2 64.6 21.1 H7 65.6 19.1 H12 66.4 17.1 66.3 15.3 H17 0% 10% 11.3 20% 30% 0~14歳 図 2.4.2 40% 50% 15~64歳 13.2 0.1 14.5 0.0 16.5 65.6 18.8 60% 65歳以上 70% 80% 0.0 90% 0.1 0.3 100% 年齢不詳 年齢3区分別人口割合の推移 3)産業別就業人口 平成 17 年の就業人口は 46,848 人で、そのうち第1次産業就業者が 10.3%、第2 次産業就業者が 19.3%、第3次産業就業者が 69.6%を占めています。第1次産業は 年々減少傾向にあり、第2次産業についても平成7年をピークに減少していますが、 通勤圏の拡大などにより第3次産業就業者は年々増加しています。ただし、福岡都市 圏で比較すると、第1次産業の割合が依然として高く、本市の産業構造の大きな特徴 となっています。 また、平成 17 年国勢調査結果による常住人口(夜間人口)100 人当たりの昼間人 - 10 - 口の割合を示す昼夜間人口比率が、本市は 78.9%と福岡都市圏の他市と比べて低い (昼間の人口が夜間の人口よりも少ない)ことから、ベッドタウン化が進んでいるこ とが分かります。 表 2.4.3 区 分 第1次産業 産業別人口の推移 第2次産業 第3次産業 分類不能産業 計 昭和60年 6,945 7,805 19,471 71 34,292 平成2年 5,867 8,953 21,845 39 36,704 平成7年 5,402 10,074 27,462 125 43,063 平成12年 4,961 9,870 30,595 198 45,624 平成17年 4,802 9,019 32,596 431 46,848 資料:国勢調査 S60 20.2 22.8 16.0 H2 H7 24.4 12.5 H12 10.9 H17 10.3 0% 56.8 59.5 23.4 30% 40% 50% 第2次産業 図 2.4.3 区 0.4 69.6 第1次産業 表 2.4.4 0.3 67.1 19.3 20% 0.1 63.8 21.6 10% 0.2 60% 第3次産業 0.8 70% 80% 90% 100% 分類不能産業 産業別人口割合の推移 平成 17 年の産業別就業人口(福岡都市圏構成市との比較) 分 第1次産業 第2次産業 第3次産業 分類不能産業 糸島市 10.3 19.3 69.6 0.8 100.0 78.9 筑紫野市 1.6 18.1 77.8 2.5 100.0 84.2 大野城市 0.4 17.8 79.5 2.3 100.0 85.4 宗像市 4.8 19.4 74.1 1.7 100.0 81.6 古賀市 2.7 26.5 69.4 1.4 100.0 93.0 福津市 4.9 20.7 73.6 0.8 100.0 78.2 資料:国勢調査 - 11 - 計 昼夜間人口比率 5 産業構造 1)農 業 本市の農業就業人口は、平成 17 年で 4,239 人と、福岡県全体では過去 10 年間で 28.1%減少したのに対し、本市では 22.0%減少しています。 一方で、平成 17 年における農業産出額は、約 163 億 5,000 万円で県下第4位であ り、福岡県全体では過去 10 年間で 16.8%減少したのに対し、本市では 3.4%減にと どまっています。 表 2.5.1 区 農業の状況 農業就業人口 分 (人) 農業産出額 増減率 (千万円) 増減率 平成2年 6,520 - 1,722 - 平成7年 5,437 -16.6% 1,693 -1.7% 平成12年 4,897 -9.9% 1,643 -3.0% 平成17年 4,239 -13.4% 1,635 -0.5% 資料:農林業センサス 7,000 (人) 1,722 (千万円) 1,800 1,693 6,000 1,643 1,635 1,700 5,000 1,600 4,000 1,500 3,000 6,520 1,400 5,437 4,897 2,000 4,239 1,000 1,300 1,200 0 1,100 H2 H7 H12 農業就業人口 図 2.5.1 H17 農業産出額 農業就業人口と農業産出額の推移 - 12 - 表 2.5.2 県内 自治体名 順位 農業産出出額 (千万円) 県内の農業産出額順位 H7~17増減率 農業就業人口 (人) H7~17増減率 1 久留米市 3,394 -2.6% 11,444 -22.5% 2 八女市 2,604 -10.7% 9,043 -29.2% 3 朝倉町 1,662 -21.4% 6,165 -21.2% 4 糸島市 1,635 -3.4% 4,239 -22.0% 4 柳川市 1,635 -25.1% 6,235 -34.6% 福岡県 22,360 -16.8% 95,023 -28.1% 資料:農林業センサス 2)漁 業 本市の漁業経営体数は、平成 20 年で 452 戸と、平成 12 年の 532 戸をピークに減少 傾向が続いています。 一方で、水揚金額は平成 12 年まで減少していたものの近年は増加傾向にあります。 表 2.5.3 区 漁業の状況 経営体数 分 (戸) 水揚金額 増減率 (千万円) 増減率 平成2年 353 - 237 - 平成7年 396 12.2% 220 -7.2% 平成12年 532 34.3% 194 -11.8% 平成17年 486 -8.6% 205 5.7% 平成20年 452 -7.0% 217 5.9% 資料:港勢調査 600 (戸) (千万円) 220 500 237 205 194 250 217 200 400 150 300 532 200 353 486 396 452 100 50 100 0 0 H2 H7 H12 経営体数 図 2.5.2 H17 H20 水揚金額 漁業経営体数と水揚金額の推移 - 13 - 3)工 業 工業の就業人口は、平成 21 年で 1,972 人と年々着実に増加していますが、事業所 数は平成 12 年をピークに減少しています。 また、製造品出荷額は、平成 17 年までは増加傾向にありましたが、近年は減少傾 向に転じており、福岡都市圏の他市と比較しても低くなっています。 区 分 表 2.5.4 工業の状況 事業所数 従業者数 製品出荷額 (箇所) (人) (千万円) 平成7年 79 1,639 2,119 平成12年 83 1,679 2,185 平成17年 78 1,850 3,882 平成21年 75 1,972 3,593 資料:工業統計調査 2,500 (箇所、人) (千万円) 3,882 3,593 2,000 4,500 4,000 3,500 3,000 1,500 2,500 2,185 2,119 1,000 1,679 1,639 1,972 1,850 2,000 1,500 1,000 500 500 0 79 83 H7 78 H12 事業所数 75 H17 従業者数 0 H21 製品出荷額 図 2.5.3 事業所数・従業者数と製造品出荷額の推移 表 2.5.5 平成 21 年の工業の状況(他市との比較) 自治体名 事業所数 (箇所) 従業者数 (人) 製造品出荷額 (千万円) 1事業所当たり 製造品出荷額 (千万円) 糸島市 75 1,972 3,593 47.9 筑紫野市 75 2,061 40,500 540.0 大野城市 146 3,005 4,116 28.2 宗像市 51 1,449 3,265 64.0 古賀市 108 8,440 19,881 184.1 福津市 38 1,692 2,446 64.4 資料:工業統計調査 - 14 - 4)商 業 商業の従業者数は、平成 19 年で 5,435 人と平成9年と比較して 30.2%増加してお り、事業所数に関しては増減を繰り返しながらもほぼ横ばい傾向となっています。ま た、年間販売額は同期間で 11.1%増加しています。 平成 19 年の状況を福岡都市圏の他市と比較すると、事業所数は多いものの、1事 業所当たりの年間販売額は低くなっています。 区 分 表 2.5.6 商業の状況 事業所数 従業者数 年間販売額 (箇所) (人) (千万円) 平成9年 823 4,174 8,799 平成11年 854 5,053 10,087 平成14年 851 5,442 9,596 平成16年 870 5,399 9,686 平成19年 825 5,435 9,774 資料:商業統計調査 6,000 (箇所、人) (千万円) 10,500 10,087 5,000 9,686 9,596 4,000 9,774 10,000 9,500 3,000 8,799 5,442 5,053 5,399 5,435 9,000 2,000 4,174 8,500 1,000 854 823 851 870 825 0 8,000 H9 H11 H14 事業所数 H16 従業者数 H19 年間販売額 図 2.5.4 事業所数・従業者数と製造品出荷額の推移 表 2.5.7 平成 19 年の商業の状況(他市との比較) 自治体名 事業所数 (箇所) 従業者数 (人) 年間販売額 (千万円) 1事業所当たり 年間販売額 (千万円) 糸島市 825 5,435 9,774 11.8 筑紫野市 804 6,587 34,956 43.5 大野城市 1,007 8,959 34,517 34.3 宗像市 804 5,624 11,817 14.7 古賀市 512 3,918 8,982 17.5 福津市 490 3,039 5,739 11.7 資料:商業統計調査 - 15 - 6 交通体系 本市の中央部を東西方向に JR 筑肥線、国道 202 号、国道 202 号バイパス、西九州自 動車道がほぼ平行して走り、南部の山麓には主要地方道大野城二丈線が東西に走って います。 西九州自動車道の開通や JR 筑肥線の電化、複線化・福岡市営地下鉄との相互乗り入 れなどに伴い、九州一の繁華街である福岡市天神、九州の鉄道の玄関口である JR 博多 駅、空の玄関口である福岡空港へも短時間で移動が可能となり、通勤・通学時間も大 幅に短縮されています。 市内 JR 各駅における平成 21 年度の乗降客数は、筑前前原駅が最も多く、次いで波 多江駅、筑前深江駅の順になっています。筑前前原駅と波多江駅は1日の乗降客数が 5,000 人以上の特定旅客施設であり、交通バリアフリー法において重点的にバリアフリ ー化を進める施設となっています。 その他の公共交通機関として、コミュニティバスなどのバス路線があります。前原 地域の7路線(11 系統)のコミュニティバス、志摩地域の3路線(4系統)の路線バ スに加え、各庁舎間を結ぶ1路線(2系統)が運行されており、地域によって運行状 況に差があるものの、市民生活に密着した移動手段として活用されています。また、 岐志-姫島間の離島航路では市営渡船が運航されています。 なお、西九州自動車道及び国道 202 号バイパスについては、福岡都市高速道路5号 線の全線開通・接続により、利便性が一層向上しています。 表 2.6.1 JR 筑肥線各駅における 1 日平均乗降客数(人/日)(平成 21 年度) 波多江 筑前前原 美咲が丘 加布里 一貴山 筑前深江 大入 福吉 鹿家 5,078 14,288 1,523 1,065 2,088 283 944 188 1,947 資料:JR 九州 図 2.6.1 交通体系図 - 16 - 7 道路整備状況 本市の道路整備状況は、道路改良率が 52.1%、舗装率が 83.5%と、いずれも県平均 より低くなっており、特に道路改良率は地域間格差が大きいことが分かります。 表 2.7.1 道路整備状況(平成 21 年度) 道路延長(km) 区 分 実延長 自動車交通 改良済延長 舗装済延長 不能延長 改良率 (%) 舗装率 (%) 前原地域 504.3 218.9 433.5 5.9 43.4 86.0 二丈地域 187.8 120.9 154.1 20.0 64.4 82.1 志摩地域 232.7 141.8 184.8 36.0 60.9 79.4 計 924.8 481.6 772.4 61.9 52.1 83.5 62.1 83.9 福岡県内市町村平均(平成20年4月現在) 資料:糸島市建設課 ※改良率:実延長のうち、道路構造令に適合する道路延長の割合 8 上水道普及状況 本市の上水道普及状況は、県平均と比較するとやや下回っています。現在、より安 全で安定的な水の提供のため、水道管の計画的な敷設・交換、水源の確保を進めてい ます。 表 2.8.1 区 分 給水人口総数 (人) 上水道の普及状況(平成 20 年度) 現在供給水人口(人) 上水道 簡易水道 専用水道 水道普及率 (%) 前原地域 54,188 53,120 0 1,068 79.6 二丈地域 9,758 9,711 0 47 74.6 志摩地域 13,376 11,621 195 1,560 76.8 計 77,322 74,452 195 2,675 78.4 4,691,141 4,610,875 32,890 47,376 92.8 福岡県 資料:福岡県の水道 - 17 - 9 観 光 本市の観光入込客数は年々増加傾向にあり、内訳としては福岡県内からの入込客数 が大部分を占めており、県外客数は伸び悩んでいます。 また、市内には宿泊施設が少ないこともあり、平成 21 年度における宿泊客比率は 1.0%未満と、観光客のほとんどが日帰り客となっています。 表 2.9.1 観光客数の推移 (単位:千人) 区 分 単位 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 県 外 516 604 595 636 738 712 682 754 県 内 2,452 2,816 2,849 2,923 3,083 3,329 3,656 3,707 2,968 3,420 3,444 3,559 3,821 4,041 4,338 4,461 日帰り 2,835 3,262 3,360 3,493 3,786 3,989 4,293 4,423 宿 泊 133 158 84 66 35 52 45 38 計 千人 資料:福岡県観光入込客推計調査 4,000 (千人) (%) 84.3 3,500 3,000 85.0 84.0 83.1 82.7 82.6 82.3 83.0 82.4 82.1 2,500 82.0 2,000 80.7 1,500 2,452 2,816 2,849 2,923 3,083 3,656 3,707 3,329 80.0 1,000 500 516 604 738 636 595 712 682 754 0 H15 H16 H17 県外 図 2.9.1 4,500 H18 県内 H19 H20 県内比率 (千人) 4.5 H21 県外からの入込客数構成比 (%) 4.6 4,293 3,786 4,000 4,423 3,989 3,000 2,835 4.5 3.5 3.0 2.4 2,500 2.5 1.9 2,000 2.0 1.3 1,500 0.9 1.0 1,000 0 5.0 4.0 3,493 3,262 3,360 3,500 500 79.0 78.0 H14 5,000 81.0 133 H14 158 H15 1.5 0.9 84 66 35 52 45 38 H16 H17 H18 H19 H20 H21 日帰り 図 2.9.2 宿泊 宿泊客比率 宿泊客数の推移 - 18 - 1.0 0.5 0.0 10 文化財 遥か昔より大陸からの新文化の玄関口として栄えた本市には、日本最大の銅鏡であ る「内行花文鏡」を含む平原遺跡出土品(国宝)をはじめとして、7か所の国指定史 跡や遺跡、古墳群など、悠久の歴史、文化を偲ばせる多くの文化財が点在しています。 また、高祖神社や桜井神社、雷山千如寺をはじめ神社・仏閣が各地域に存在してお り、高祖神楽や福井神楽、大入盆綱引き、桜井神社のやぶさめ、深江・福吉地区の神 幸祭、桜井二見ヶ浦大注連縄掛け、白糸の寒みそぎ、老松神社の追儺祭などの歴史あ る伝統行事が各地域で受け継がれ、地域コミュニティを育む機会となっています。 表 2.10.1 指定文化財の件数(平成 22 年) 区分 史跡 考古 彫刻 古文書 天然 記念物 建造物 名勝 民俗 文化財 計 国指定 7 1 6 0 1 0 0 0 15 県指定 0 3 5 3 6 2 2 1 22 市指定 5 13 2 2 1 2 2 3 30 資料:糸島市文化課 - 19 - 11 開発計画等の将来計画 1)糸島市総合計画 本市の上位計画である長期総合計画の概要(一般廃棄物に関する事項のみ)を下表 に示します。 表2.11.1 項目 長期総合計画の概要 概 要 将来計画 ◆第1次糸島市長期総合計画(平成 23 年3月) 計画期間:前期:平成 23~27 年度、後期:平成 28~32 年度 将 来 像:『人も元気 まちも元気 新鮮都市 いとしま』 基本理念:【人と自然と文化を生かした協働のまちづくり】 基本目標: ① みんなが健康で元気なまちづくり 基本目標: ② 子どもが健やかに育つまちづくり 基本目標: ③ 海、山、川をたいせつにしたまちづくり 基本目標: ④ 快適に暮らすことができる安全・安心のまちづくり 基本目標: ⑤ みんなの力で進める協働のまちづくり 基本目標: ⑥ 経営感覚を持った持続可能なまちづくり 基本目標: ⑦ 地域資源を生かした産業創出のまちづくり 将来目標人口:平成 32 年 102,000 人 【海、山、川をたいせつにしたまちづくり】 糸島の豊かな海、山、川をたいせつに守り、後世に引き継いでいくため、市民との協働による 自然環境の維持・保全を図っていきます。 また、これらの自然を、健康づくりや観光などさまざまな分野に生かすとともに、地球温暖化 の原因となる化石燃料エネルギーの利用削減、地球に優しい多様なエネルギーの導入、循環型社 会の構築に向けた取組を積極的に進めます。 計画概要 ○ 循環型社会の確立 環境基本法や循環型社会形成推進法に基づき、環境を保全するための総合的な計画を策定 し、ごみの減量化はもちろんのこと、資源の再利用、エネルギーの無駄遣いの削減、地球温暖 化物質の排出抑制、水素やバイオマスの活用をはじめとした多様なエネルギーの地域への導入 などを進めます。 また、将来にわたって安心して暮らせる循環型社会システムの検討・実施に際しては、九州 大学の知的資源を最大限に活用します。 ○ 施策:ごみの減量化と資源の再利用を進める ① 課 題 市民意識の向上により、ごみの減量は徐々に進んでいるものの、ごみ処理施設などの経年 劣化が進み、施設の維持管理経費が増加している。そのため、ごみ減量に対する市民意識の より一層の向上と3 R 運動(ごみを減らすリデュース、資源を繰り返し使うリユース、再資 源化するリサイクル)の推進による市民協働の地域環境づくり、資源回収システムの構築、 ごみ処理施設の維持管理経費の削減が求められる。 ② 主な取組 ・「環境基本計画・行動計画」を策定し、環境イベントなどを実施して市民への周知・実 践を図っていく。 ・段ボールコンポストなどの生ごみ減量化の取組、有価資源回収団体の育成・支援、ごみ 分別の徹底(啓発) を推進する。 ・学校給食残さの生ごみたい肥化の実証実験を行う。 ・クリーンセンターごみ溶融処理施設の基幹部分の改修を行い、二酸化炭素排出量を削減 する。 ③ 達成目標 項 目 基準(平成21年度) 目標(平成27 年度) クリーンセンターの 28,618t 21,000t 年間ごみ処理量 - 20 - 2)糸島市環境基本計画 本市では、平成 23 年3月に、環境の保全に関する施策の総合的・体系的な推進を 図り、市民や事業者がそれぞれの立場で、環境の保全に向けた取組を進める際の指針 となる「糸島市環境基本計画」を策定しました。以下に概要を示します。 表2.11.2 【計画名称】 【目標期間】 【基本理念】 環境基本計画の概要 糸島市環境基本計画(平成 23 年3月) 平成 23 年度~平成 32 年度 人と環境との好循環 人と自然と文化を生かした協働のまちづくりをとおして、現在及び将来 の市民が健全で恵み豊かな環境の恵沢を享受し、その環境が将来にわた って維持されるように良好な環境を確保していく。 【取組の体系】 5つの目標 【 目 指 す 環 境 の 姿 】 豊 か な 自 然 と 歴 史 ・ 文 化 が も た ら す 潤 い と 活 力 あ る ま ち 地球にやさしい生活を実践し、 循環型・低炭素社会を実現する ① ② ③ ④ 3R・廃棄物の適正処理の推進 低炭素社会実現の推進 再生可能エネルギーの導入 緑の管理と創出 ~豊かな自然を守り育てるまち~ ① ② ③ 多様な自然環境の保全 豊かな自然の再生 生物多様性の保全 歴史、文化、自然とふれあえる 快適な社会環境をつくる ① ② ~古代ロマンを秘めた歴史・文化のまち~ ③ 歴史的風土・文化の保全 環境教育・学習、環境保全活動 の充実 自然、歴史とのふれあいの推進 ① ② 地域美化の推進 生活環境の保全 ① ② ③ 協働の仕組みづくり 環境情報の共有 人材の育成と活用 ~住よい環境を未来につなぐまち~ 糸島に息づく自然環境を保全・再生する 安全・安心な生活環境をつくる ~健やかに暮らせる優しいまち~ 協働の仕組みをつくる い と し ま 施策の方針 ~市民参加で環境との好循環を創造するまち~ 【廃棄物に関する施策の方針等】 施策の方針 基本施策・取り組み ① ごみの減量(Reduce) 3R・廃棄物の ② 再利用(Reuse)、再資源化(Recycle)の推進 適正処理の推進 ③ ごみ分別・ごみ収集システムの見直し ① 下水道事業の整備促進 豊かな自然の再生 ② 生活排水による水質汚濁の防止に関する普及啓発 生活環境の保全 ① 自然災害時の生活ごみ及び災害廃棄物の処理対策 - 21 - 表 2.11.3 施策の方針 3 R・廃棄物 の適正処理 の推進 豊かな 自然の再生 生活環境 の保全 環境基本計画における目標値(廃棄物処理に関する事項のみ) 計画指標 現状値 目標値 1 日 1 人当たりの ごみ排出量 780g (H21 年度) 604g (H27 年度) 対前年比 5%減 リサイクル率 23% (H20 年度) 33% (H27 年度) 毎年2%増 段ボールコンポスト 補助基数 4,980 個 (H21 年度) 6,350 個 (H27 年度) 対前年比 5%増 エコショップ登録店 - (H22 年度) 30 店 (H27 年度) ※制度を創設 行政区内資源回収 拠点設置個所数 44 個所 (H22 年度) 100 個所 (H27 年度) 163 行政区の 60% 汚水処理人口普及率 80.46% (H21 年度) 90.0% (H27 年度) 毎年2%増 災害廃棄物の処理 ・処分計画の作成 未作成 (H22 年度) 作成 (H27 年度) 新規作成 災害時し尿収集・ 処理計画の作成 未作成 (H22 年度) 作成 (H27 年度) 新規作成 - 22 - 備 考 第3章 1 ごみ処理の現状と分析 一般廃棄物処理事業に関する歴史 本市の主な一般廃棄物処理事業に関する歴史を下表に示します。本市のごみの焼却 処理は昭和 46 年より、し尿等の処理に関しては昭和 40 年より開始されており、現在 は糸島市クリーンセンター(溶融施設、リサイクルプラザ、最終処分場)及び糸島市 し尿処理センター(し尿処理施設)で、一般廃棄物を適正に処理・処分しています。 表3.1.1 主なごみ処理事業に関する歴史 年月日 沿 革 昭和2年8月1日 前原町外3か村伝染病院組合設立以後、糸島郡内の旧 11 か村が組合 に加入 昭和 30 年1月1日 町村合併により糸島郡内1町5村となる 昭和 36 年9月1日 糸島郡内5村中、3村が福岡市に編入し、1町2村となる 昭和 39 年4月1日 前原町外2か村火葬場組合設立 昭和 40 年 12 月1日 前原町でし尿処理施設建設(30k/日) 昭和 42 年4月1日 糸島郡衛生施設組合設立(伝染病院組合と火葬場組合が合併) 昭和 42 年 11 月1日 前原町し尿処理施設に志摩町、二丈町が加入(し尿処理業を衛生施設 組合に移管) 昭和 45 年1月1日 糸島郡消防厚生施設組合に名称変更 昭和 46 年7月 1 日 ごみ処理施設操業開始(機械化バッチ式 35 t/8h) 昭和 48 年4月1日 し尿処理施設増設(30k/日増設し、60k/日となる) 昭和 51 年5月1日 し尿の一部海洋投棄開始 昭和 58 年4月1日 糸島清掃センター操業開始(准連続燃焼方式 80 t/16 h) 昭和 59 年4月1日 糸島清掃センター最終処分場操業開始(埋立容量:64,600m3 、埋立 面積:10,500m2) 平成4年 10 月1日 前原市市制施行、糸島地区消防厚生施設組合に名称変更 平成7年4月1日 し尿処理施設(筑泉荘)操業開始(高負荷脱窒素処理方式 120k/日、浄化槽汚泥 30k/日) 平成9年7月1日 海洋投棄全面廃止 平成 12 年4月1日 糸島市クリーンセンター操業開始(ガス化高温溶融炉:200 t/24 h、リサイクルプラザ:35 t/日、埋立処分場:25,600m3、浸出水 処理施設:15 t/日) 平成 22 年1月1日 前原市、志摩町、二丈町が合併し糸島市となる 資料:ごみ処理基本計画(平成 21 年1月 糸島地区消防厚生施設組合)より抜粋 - 23 - し尿: 2 ごみ処理の流れ 平成 21 年度の本市のごみ処理・処分の流れは以下のとおりとなっています。 本市において排出されたごみは、店頭回収ごみ及び集団回収ごみ以外は全て「糸島 市クリーンセンター」へ持ち込まれ、クリーンセンター内の中間処理施設で処理し、 処理残渣である溶融飛灰を最終処分場で埋立処分しています。 可燃ごみ 糸島市クリーンセンター (一般廃棄物最終処分場) 埋立処分 (処理後) 医療系ごみ がれき類 糸島市クリーンセンター (ごみ溶融処理施設) し尿焼却灰 下水汚泥 溶融飛灰 資源化 (処理後) 選別残渣 メタル スラグ 選別残渣 紙 粗大ごみ 糸島市クリーンセンター (前処理設備) 類 金属類 非鉄金属類 資源化 (処理後) 不燃ごみ 糸島市クリーンセンター (リサイクルプラザ) カレット ペットボトル トレイ その他 資源ごみ 拠点回収ごみ トレイ 牛乳パック アルミ缶 店頭回収ごみ 直接資源化 リターナルびん 紙 集団回収ごみ 生ごみ 堆肥化処理(各家庭) 図3.2.1 堆肥化 ごみ処理・処分の流れ - 24 - 類 3 ごみ排出量の実態及び性状 1)本計画におけるごみ種類の定義 本計画においては、「収集ごみ」と「直接搬入ごみ」の2種類の区分を用いて、ご み排出状況の実態を整理しています。 まず、「収集ごみ」とは、本市が委託する収集業者がごみ集積所から収集したごみ と定義しております。次に、「直接搬入ごみ」とは、個人や事業者が直接本市の処理 施設へごみを搬入するものや、事業所が収集運搬の許可を持つ収集業者に委託して本 市の処理施設へ搬入するものの合計値として定義しております。 なお、拠点回収、店頭回収や集団回収及び生ごみの堆肥化事業については、分別収 集区分としていない品目が主な資源化物となるため、前述した「収集ごみ」や「直接 搬入ごみ」以外の区分として位置付けました。 表 3.3.1 に本計画でのごみ種類の名称に関する定義を整理しました。 表3.3.1 大区分 収集ごみ 家庭系 家庭系 ごみ種類の定義 収集・運搬 委託業者 個人持込 直接搬入 ごみ 許可業者 事業系 委託業者 ごみ分別区分 本計画上の名称 もえるごみ 可燃ごみ 缶類・びん類・ペットボトル 資源ごみ その他のもえないごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 粗大ごみ もえるごみ 可燃ごみ 缶類・びん類・ペットボトル 資源ごみ その他のもえないごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 粗大ごみ コンクリート破片・土・石・瓦 がれき類 もえるごみ 可燃ごみ 缶類・びん類・ペットボトル 資源ごみ その他のもえないごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ 医療系ごみ し尿汚泥等焼却灰 し尿焼却灰 下水道汚泥 下水汚泥 拠点回収ごみ 委託業者 牛乳パック、トレイ 拠点回収ごみ 店頭回収ごみ 回収業者 牛乳パック、トレイ 店頭回収ごみ 集団回収ごみ 回収業者 ダンボール、新聞紙・チラシ、雑誌 類、その他紙製容器、アルミ缶、びん 類(一升瓶、ビール瓶)、衣類 集団回収ごみ 堆肥化ごみ ※ 個 人 生ごみ 生ごみ し尿焼却灰については平成22年11月以降、汚泥として搬出しています。また、下水道汚 泥については平成22年度より搬入していません。 - 25 - 4 ごみ排出量の実績 1)ごみ総排出量 本市のごみ排出量は、収集ごみが増加傾向、直接搬入ごみ及び集団回収ごみが減少 傾向にあり、全体としては減少傾向にあります。過去5年間では、3,439 t/年の減 少となっています。 一方、行政区域内人口(=計画収集人口)は増加傾向にあることから、1人1日当 たりのごみ排出量も減少傾向を示していますが、収集ごみについてはほぼ横ばい状態 で推移しています。 なお、平成 20 年度の総ごみ量の全国平均値は 1,033 g/人・日、福岡県平均値(集 団回収ごみ量除く)は 987 g/人・日、本市は 883 g/人・日であり、各平均値よりも 100 g/人・日以上小さい値となっています。 表3.4.1 区 分 単位 H17 ごみ総排出量の推移 H18 H19 H20 H21 H21-H17 (H17比) 行政区域内人口 (=計画収集人口) ごみ排出量 773 人 99,778 t/年 34,812 100,155 100,358 100,388 100,551 (0.8%) 34,518 33,580 32,330 31,373 -3,439 (-9.9%) 収集ごみ t/年 21,815 21,986 22,054 21,995 21,980 165 (0.8%) 直接搬入ごみ t/年 9,511 9,039 8,121 7,312 6,638 -2,873 (-30.2%) 集団回収ごみ t/年 3,486 3,493 3,405 3,023 2,755 -731 (-21.0%) 1人1日当たりの ごみ排出量 g/人・日 収集ごみ+ 直接搬入ごみ g/人・日 収集ごみ g/人・日 956 945 917 883 855 -101 (-10.6%) 860 849 824 800 780 -80 (-9.3%) 599 601 602 600 599 0 (0.0%) ※ ※ 収集ごみ:委託業者収集ごみの合計 直接搬入ごみ:個人及び事業者持ち込みごみと許可業者収集ごみの合計 - 26 - (t/年) (人) 40,000 110,000 行政区域内人口 35,000 100,000 集団回収ごみ 30,000 90,000 直接搬入ごみ 25,000 80,000 20,000 70,000 15,000 60,000 収集ごみ 10,000 50,000 5,000 40,000 0 30,000 H17 H18 H19 図 3.4.1 H20 H21 (年度) ごみ排出量の推移 (g/人/日) 1,200 1,100 1,146 1,115 1,089 1,131 1,033 1,096 1,000 956 994 1,039 945 900 987 917 903 883 874 855 836 809 800 700 599 601 602 600 599 600 500 H17 H18 総ごみ 福岡県平均値(総ごみ) 図 3.4.2 H19 収集ごみ 福岡県平均値(収集ごみ) H20 H21 全国平均値(総ごみ) 1人1日当たりのごみ排出量の推移 - 27 - (年度) 2)可燃ごみ 可燃ごみ(もえるごみ)の排出量については、ごみ総排出量と同様に収集ごみが増 加傾向、直接搬入ごみが減少傾向にあり、全体的には減少傾向を示しています。 表 3.4.2 区 分 単位 収集ごみ 許可業者 直接 搬入 個人持込 ごみ 小計 合 t/年 計 H17 可燃ごみ排出量の推移 H18 H19 H20 H21 H21-H17 19,656 19,813 19,996 19,938 19,943 287 5,781 5,986 6,019 5,400 4,666 -1,115 1,266 859 742 623 782 -484 7,047 6,845 6,761 6,023 5,448 -1,599 26,703 26,658 26,757 25,961 25,391 -1,312 (t/年) 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 H17 H18 H19 H20 H21 (年度) 収集ごみ 直接搬入ごみ(許可業者) 図3.4.3 直接搬入ごみ(個人持込) 可燃ごみ排出量の推移 - 28 - 3)資源ごみ 資源ごみ(缶類・びん類・ペットボトル)の排出量については、減少傾向にあって 過去5年間で 139 t/年の減少となっています。 表 3.4.3 区 分 単位 H17 資源ごみ排出量の推移 H18 H19 H20 H21 H21-H17 収集ごみ 741 734 699 677 689 -52 許可業者 直接 搬入 個人持込 ごみ 小計 200 213 194 134 113 -87 6 5 5 7 6 0 206 218 199 141 119 -87 947 952 898 818 808 -139 合 t/年 計 (t/年) 1,000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 H17 H18 H19 H20 H21 (年度) 収集ごみ 直接搬入ごみ(許可業者) 図3.4.4 直接搬入ごみ(個人持込) 資源ごみ排出量の推移 - 29 - 4)不燃ごみ 不燃ごみ(その他のもえないごみ)の排出量については、資源ごみと同様に減少傾 向にあります。特に許可業者の減少率が大きくなっています。 表 3.4.4 区 分 単位 収集ごみ 許可業者 直接 搬入 個人持込 ごみ 小計 合 計 t/年 H17 不燃ごみ排出量の推移 H18 H19 H20 H21 1,271 1,290 1,231 1,263 1,241 -30 252 262 241 167 127 -125 - - - - H21-H17 - - 252 262 241 167 127 -125 1,523 1,552 1,472 1,430 1,368 -155 (t/年) 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 H17 H18 H19 H20 H21 (年度) 収集ごみ 図3.4.5 直接搬入ごみ(許可業者) 不燃ごみ排出量の推移 - 30 - 5)粗大ごみ 粗大ごみの排出量については、不燃ごみと同様に減少傾向にあります。特に平成 19 年度の持ち込み分の減少が大きくなっていますが、これは平成 18 年7月より開始 した個人持込分の有料化による影響と考えられます。なお、有料化後、個人持込分に ついては平成 20 年度まで減少していたものの平成 21 年度においては対前年度よりも 増加しています。 表 3.4.5 区 分 単位 収集ごみ 許可業者 直接 搬入 個人持込 ごみ 小計 合 t/年 計 H17 粗大ごみ排出量の推移 H18 H19 H20 H21 H21-H17 147 149 128 117 107 -40 6 0 0 0 0 -6 1,752 1,493 716 661 712 -1,040 1,758 1,493 716 661 712 -1,046 1,905 1,642 844 778 819 -1,086 (t/年) 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 H17 H18 H19 H20 H21 (年度) 収集ごみ 直接搬入ごみ(許可業者) 図3.4.6 直接搬入ごみ(個人持込) 粗大ごみ排出量の推移 - 31 - 6)医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥 医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥の排出量については、がれき類を除 いて減少傾向にあります。がれき類については、平成 20 年度に大幅な増加、平成 21 年度に大幅な減少を示していますが、過去5年間で2倍以上の排出量となっています。 表 3.4.6 区 分 医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥排出量の推移 単位 H17 H18 H19 H20 H21 H21-H17 医療系ごみ 21 12 12 11 11 -10 直接 がれき類 搬入 ごみ し尿焼却灰 9 10 11 95 22 13 149 143 121 149 141 -8 69 56 60 65 58 -11 248 221 204 320 232 -16 t/年 下水汚泥 合 計 ※ 医療系ごみは許可業者収集、がれき類は個人持込、し尿焼却灰及び下水汚泥は委託業者収集 (t/年) 350 300 250 200 150 100 50 0 H17 H18 H19 H20 H21 (年度) 医療系ごみ 図 3.4.7 がれき類 し尿焼却灰 下水汚泥 医療系ごみ、がれき類、し尿焼却灰、下水汚泥排出量の推移 - 32 - 5 ごみの性状 本市が運営する「糸島市クリーンセンター(ごみ溶融処理施設)」において1年間 に4回の頻度で実施していますごみ組成分析結果は、次のとおりです。 表 3.5.1 ごみ組成分析結果 物理組成(乾ベース) 区 紙・布類 ビニール等 年 三 成 分 分 月 日 (%) 木・竹・わら類 厨芥類 不燃物類 その他 水分 灰分 可燃物 (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) 見掛け 比 重 低位発熱量 (実測値) 3 (kg/m ) (kcal/kg) (kJ/kg) 17 4 15 57.4 20.1 11.9 5.2 1.2 4.2 42.6 6.7 50.7 240 2,420 10,130 17 8 57.1 29.0 3.0 3.3 3.3 4.3 39.3 9.6 51.1 220 2,670 11,177 4 17 10 31 55.4 22.5 3.1 5.3 4.4 9.3 43.4 9.2 47.4 250 2,360 9,879 18 53.7 32.7 2.0 3.2 3.6 4.8 33.7 10.8 55.5 220 2,790 11,679 10,716 2 24 H17年度平均 55.9 26.1 5.0 4.3 3.1 5.6 39.8 9.1 51.2 233 2,560 18 4 28 63.5 17.1 6.3 4.5 4.1 4.5 45.0 8.6 46.4 210 2,130 8,916 18 8 60.6 27.5 0.9 7.8 0.9 2.3 49.1 5.2 45.7 270 2,230 9,335 8 18 10 12 56.0 27.1 5.2 4.8 1.7 5.2 39.9 8.7 51.4 240 2,570 10,758 19 2 16 63.6 23.8 0.3 4.2 2.1 6.0 43.1 9.0 47.9 260 2,280 9,544 H18年度平均 60.9 23.9 3.2 5.3 2.2 4.5 44.3 7.9 47.9 245 2,303 9,638 19 4 17 60.3 24.3 1.3 7.7 1.7 4.7 36.5 9.1 54.4 210 2,890 12,098 ご 19 8 24 み 19 10 5 組 成 20 2 27 分 析 H19年度平均 結 4 15 果 20 43.5 22.5 4.0 9.5 13.8 6.7 43.7 16.1 40.2 290 1,890 7,912 55.7 19.8 7.5 7.2 4.9 4.9 45.8 7.0 47.2 270 2,140 8,958 55.6 14.4 4.2 8.0 8.0 9.8 47.5 13.1 39.4 240 1,620 6,781 20 ※ 8 53.8 20.3 4.3 8.1 7.1 6.5 43.4 11.3 45.3 253 2,135 8,937 42.7 28.4 1.3 14.0 5.1 8.5 47.9 10.1 42.0 240 2,150 9,000 6 45.0 27.8 7.7 9.5 3.8 6.2 40.6 9.1 50.3 330 2,420 10,130 20 10 10 57.3 24.0 3.1 3.1 6.9 5.6 41.5 11.5 47.0 220 2,260 9,460 21 2 25 48.7 22.0 2.1 4.5 16.5 6.2 38.0 16.5 45.5 230 2,180 9,126 H20年度平均 48.4 25.6 3.6 7.8 8.1 6.6 42.0 11.8 46.2 255 2,253 9,429 21 4 22 51.0 22.1 8.0 7.2 4.9 6.8 40.9 8.8 50.3 280 2,260 9,460 21 8 57.3 21.7 3.6 9.4 2.2 5.8 47.9 7.3 44.8 270 2,110 8,833 6 21 10 21 54.5 21.5 7.7 8.0 3.6 4.7 42.7 8.3 49.0 260 2,290 9,586 22 4 43.1 28.4 3.2 11.5 6.9 6.9 44.9 10.4 44.7 270 2,260 9,460 H21年度平均 51.5 23.4 5.6 9.0 4.4 6.1 44.1 8.7 47.2 270 2,230 9,335 5年間平均 54.1 23.8 4.3 6.9 5.0 5.9 42.7 9.8 47.5 251 2,296 9,611 2 ビニール等:ビニール、合成樹脂、ゴム、皮革類 1)ごみの組成 過去5年間のごみ物理組成調査結果の構成比(平均値)は、紙・布類の割合が 54.1%と最も高く、次いでビニール等が 23.8%となっており、この2つの割合の合 計が各年度とも 70.0%以上となっています。 2)ごみの三成分 過去5年間のごみの三成分の構成比(平均値)は、水分が 42.7%、灰分が 9.8%、 可燃分が 47.5%となっており、本施設の計画条件(水分:32.8~50.6%、灰分 5.1~ 13.1%、可燃分 36.3~62.1%)の範囲内となっています。 - 33 - 3)低位発熱量 過去5年間の低位発熱量は、6,781~12,098kJ/kg で推移しています。本施設の計 画条件と比較すると、計画高質(10,880kJ/kg)を超えた回数が3回見受けられます が、平成 19 年8月以降は全て計画条件(5,550~10,880kJ/kg)の範囲内となってい ます。 不燃物類 5.0% その他 5.9% 厨芥類 6.9% 木・竹・わら 類 4.3% 紙・布類 54.1% ビニール等 23.8% 図3.5.1 過去5年間のごみ種類組成調査結果平均値 水分 42.7% 可燃物 47.5% 灰分 9.8% 図3.5.2 過去5年間の三成分調査結果平均値 - 34 - (KJ//kg) 14,000 12,000 計画高質 10,880kJ/kg 10,000 8,000 計画基準 7,350kJ/kg 6,000 計画低質 5,550kJ/kg 4,000 2,000 図3.5.3 過去5年間の低位発熱量の推移 - 35 - H22.2 10 8 4 H21.2 10 8 4 H20.2 10 8 4 H19.2 10 8 4 H18.2 10 8 H17.4 0 6 ごみの減量・再生利用の実績 1)市民によるごみ減量化・再資源化等 (1)生ごみ堆肥化 家庭から排出される生ごみの減量化を図るために、本市では生ごみの堆肥化容器 等の購入費に対して補助を実施しています。平成 21 年度までの補助基数は 8,510 基となっています。今後も引き続きごみの減量化を推進することを目的として補助 していくこととしています。 表 3.6.1 区 分 補助基数 累計基数 単位 基 生ごみ堆肥化容器等補助基数の推移 H17 H18 H19 H20 H21 23 43 189 3,220 5,011 47 90 279 3,499 8,510 (2)資源回収ごみ 本市では、地域子ども会、行政区やリサイクルグループ等の団体が実施する資源 回収活動に対して回収奨励補助金を交付しています。過去5年間の回収量の推移は 以下のとおりで、2,755~3,493 t/年となっています。今後も引き続きごみの減量 化を推進することを目的として補助していくこととしています。 表 3.6.2 区 分 単位 集団回収ごみ 紙 類 缶 類 布 類 t/年 H17 集団回収ごみ量の推移 H18 H19 H20 H21 3,486 3,493 3,405 3,023 2,755 3,236 3,245 3,162 2,935 2,680 59 55 49 11 9 191 193 194 77 66 - 36 - 2)行政によるごみ減量化・再資源化等 (1)資源化物回収量 本市では、資源ごみの分別収集や施設において選別資源化を実施しています。ご み総排出量に対する資源化率は、平成 21 年度で 15.5%となっています。その内訳 としては、ごみ溶融処理施設から排出されるスラグが最も多く全体の 60%以上を 占めています。 なお、平成 20 年度の資源化率(集団回収ごみ除く)の全国平均値は 15.2%、福 岡県平均値は 18.1%、本市は 15.1%となっており、今後、一層の資源化の推進が 必要であると考えています。 表3.6.3 区 分 単位 ごみ総排出量 資源化物回収量の推移 H17 H18 H19 H20 H21 31,326 31,025 30,175 29,307 28,618 4 8 22 29 31 金属類 892 987 766 701 749 ガラス類 228 186 266 235 224 27 27 36 31 26 1 1 1 1 1 0 7 9 9 12 選別資源化 174 0 0 0 0 メタル 626 495 358 365 359 スラグ 3,717 3,296 3,230 3,041 3,030 計 5,669 5,007 4,688 4,412 4,432 (資源化率) 18.1% 16.1% 15.5% 15.1% 15.5% 紙類 ペットボトル 資 源 化 量 トレイ t/年 その他 ※選別資源化:災害時に受け入れたごみから資源化した量を計上しています。 (2)ごみ溶融処理施設による減量化(減容化)量 本市の家庭及び事業者から排出されたごみは全て中間処理されており、選別資源 化した後に発生する残渣についても溶融処理されています。中間処理した後に発生 する溶融飛灰については最終処分場で埋立処分しています。 なお、本市の過去5年間の中間処理施設による減量化量の推移は次のとおりで、 減量化率は 90%以上となっています。 表3.6.4 区 分 溶融処理量 埋立処分量 減量化率 中間処理施設(溶融処理施設)における減量化率の推移 単位 t/年 % H17 H18 H19 H20 H21 30,000 29,809 29,075 28,301 27,575 2,280 2,586 1,823 1,574 1,721 92.4 91.3 93.7 94.4 93.8 注)減量化率=100%-(埋立処分量÷溶融処理量)×100として算出しています。 - 37 - 7 ごみ処理・処分の状況 1)収集・運搬体制 本市の収集サービス等の状況は、下表のとおりとなっています。 家庭から排出される可燃ごみ(もえるごみ)、資源ごみ(缶類・びん類・ペットボ トル)、不燃ごみ(その他のもえないごみ)、粗大ごみの収集範囲は本市全域として おり、それぞれ市が委託する業者により収集しています。 また、事業所から排出される事業系ごみは、市が許可する許可業者によって収集し ています。なお、家庭から排出されるごみも事業所から排出されるごみも糸島市クリ ーンセンターへ直接持ち込むことができます。 表 3.7.1 収集形態 家庭系 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ ステーション方式 可燃ごみ 収集 方式 戸別 収集回数 排出容器 2 回/週 指定ごみ袋 2回/月 指定ごみ袋 事業系 戸別 不燃ごみ 医療系ごみ 直 接 搬 入 指定袋 処理券 大(60L) 小(35L) 大(40L) 小(20L) 中(40L) 小(20L) 料金 (円/袋) 52.5 26.2 42.0 21.0 52.5 26.2 2 回/月 指定ごみ袋 1回/月 シール 525 円券 - 指定ごみ袋 100L 15.7 指定ごみ袋 55L 13.6 指定ごみ袋 55L 15.7 指定容器 - 無料 可燃ごみ 資源ごみ 収集サービス等の状況 契約ごと に異なる 収集 体制 委託 許可 搬入場所:糸島市クリーンセンター 搬入時間:9:00~12:00、13:00~16:00 休 日:土・日・祝日、12/29~1/3 料 金:10kg までごとに 140 円 2)中間処理施設 本市の中間処理施設は、平成 12 年3月に竣工したごみ溶融処理施設(粗大前処理 設備併設)とリサイクルプラザがあります。各施設の概要は次頁表に示すとおりとな っています。 当該施設は供用開始して約 11 年が経過しており、平成 20 年度に実施した精密機能 検査において「これまで必要に応じて補修・整備等を行ってきたが、設備・装置につ いては部分的に老朽化が進行してきており、今後は稼動年数の経過に伴って、補修箇 所や補修頻度の増加が予測される状況にある。このため、中・長期的な観点からの補 修・整備計画について立案、実施することが望まれる。」と報告されています。また、 地球温暖化防止の観点からも対策が必要な状況にあります。 - 38 - 3)最終処分場 本市の最終処分場は平成 12 年3月に竣工し、これまで約 11 年間、溶融処理施設か ら発生する溶融飛灰を埋立処分してきましたが、本最終処分場の埋立終了期間(平成 26 年度)が近づいている状況にあります。よって、今後の本市の最終処分場方法に ついて検討していかなければならない時期となっています。 表 3.7.2 施 設 所 事 名 在 業 主 中間処理施設及び最終処分場の概要 称 糸島市クリーンセンター 地 福岡県糸島市志摩西貝塚 122 番地 体 糸島市(竣工当時:糸島地区消防厚生施設組合) 全 体 敷 地 面 積 約 88,000 ㎡ 着 工 ・ 竣 工 ごみ溶融処理施設 リサイクルプラザ 最終処分場 運 営 管 理 体 制 委託 着工:平成9年5月 着工:平成 10 年5月 着工:平成 10 年5月 竣工:平成 12 年3月 竣工:平成 12 年3月 竣工:平成 12 年3月 ごみ溶融処理施設 処 理 方 能 式 直接溶融・資源化システム(シャフト炉式ガス化溶融方式) 力 200 t/日(100 t/24 h×2炉) 受 入 供 給 設 備 ピット&クレーン方式 燃焼ガス冷却設備 廃熱ボイラ方式 排ガス処理設備 乾式有害ガス除去装置+バグフィルター+触媒式脱硝設備 灰 処 理 設 備 薬剤処理方式 余 電力:場内利用(余剰電力は売電)、蒸気:場内給湯及び冷・暖房利用 熱 利 用 リサイクルプラザ 能 力 35 t/日(1日5時間稼動) 選 別 の 種 類 鉄類、アルミ類、カレット類、ペットボトル、白色トレイ、牛乳パック、 可燃物、不燃物、処理困難物、金属類 受 入 供 給 設 備 ピット&クレーン方式+供給コンベア方式 選 別 設 備 手選別コンベヤ、磁力選別機、アルミ選別機 再 生 設 備 鉄圧縮機、アルミ圧縮機、ペットボトル圧縮梱包機 場 所 山間 最終処分場 埋 立 埋 立 対 象 物 溶融飛灰 埋 立 開 始 年 平成 12 年 埋立面積/容量 4,800 m 2/25,600 m 3 し 表面2重遮水シート工法+遮光マット ゃ 水 工 浸出水処理施設 15 m 3/日 浸出水処理方式 カルシウム除去+凝集沈殿+高度処理(砂ろ過+活性炭吸着) 【ごみ溶融処理施設のプラント用水として再利用:無放流方式】 - 39 - 4)ごみ処理・処分量 平成 21 年度に排出されたごみのうち、中間処理率は 100.0%で、そのうち 96.4% を溶融処理し、6.0%を埋立処分しています。また、資源物量・資源化率はともに減 少しており、平成 17 年の 5,669 t(18.1%)が平成 21 年度では 4,432 t(15.5%) になりました。なお、資源化率が低いのは、資源ごみの分別収集量に対する資源化率 が低いことが影響しているものと考えられます。 表 3.7.3 ごみ処理・処分量の推移 (単位:t/年) 区 (1) (2) (3) 排 (4) 出 (5) 量 (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) 中 間 処 理 (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) (31) (32) (33) (34) (35) (36) 最 (37) 終 処 (38) 分 分 \ 年 度 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 下水汚泥 総ごみ排出量 溶融量 直接溶融 (直接溶融率) 選別残渣 計 (溶融処理率) 溶融処理 資源ごみ 不燃ごみ リサイクル プラザ 資源化 資源ごみ 不燃ごみ 計 溶融処理 粗大ごみ 資源化 処理 持ち出し 計 資源化 選別 可燃ごみ 粗大ごみ 紙類 金属類 ガラス類 ペットボトル トレイ その他 メタル スラグ 計 (資源化率) 合 計 (中間処理率) 最終処分 溶融飛灰 (残渣率) 計 (埋立率) (1)-(25)+Σ{(5)~(9)} (10)÷(9) (13)+(20) (10)+(11) (12)÷(9) (14)+(15) - - (17)+(18) - - (2)+(3)と同値 - - - (4)と同値 (25)+(26) - (22)と同値 (24)+Σ{(27)~(34)} (35)÷(9) (10)+(19)+(23)+(25) (36)÷(9) (37)÷(10) (37)と同値 (38)÷(9) 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 26,703 947 1,523 1,905 21 9 149 69 31,326 26,797 85.5% 3,203 30,000 95.8% 1,557 536 1,021 913 411 502 2,470 1,646 239 20 1,905 174 154 20 4 892 228 27 1 0 626 3,717 5,669 18.1% 31,326 100.0% 2,280 7.6% 2,280 7.3% 26,658 952 1,552 1,642 12 10 143 56 31,025 26,879 86.6% 2,930 29,809 96.1% 1,625 588 1,037 879 364 515 2,504 1,305 337 0 1,642 0 0 0 8 987 186 27 1 7 495 3,296 5,007 16.1% 31,025 100.0% 2,586 8.7% 2,586 8.3% 26,757 898 1,472 844 12 11 121 60 30,175 26,961 89.3% 2,114 29,075 96.4% 1,470 473 997 900 425 475 2,370 644 200 0 844 0 0 0 22 766 266 36 1 9 358 3,230 4,688 15.5% 30,175 100.0% 1,823 6.3% 1,823 6.0% 25,961 818 1,430 778 11 95 149 65 29,307 26,281 89.7% 2,020 28,301 96.6% 1,417 447 970 831 371 460 2,248 603 175 0 778 0 0 0 29 701 235 31 1 9 365 3,041 4,412 15.1% 29,307 100.0% 1,574 5.6% 1,574 5.4% 25,391 808 1,368 819 11 22 141 58 28,618 25,623 89.5% 1,952 27,575 96.4% 1,345 438 907 831 370 461 2,176 607 212 0 819 0 0 0 31 749 224 26 1 12 359 3,030 4,432 15.5% 28,618 100.0% 1,721 6.2% 1,721 6.0% - 40 - - 41 - 28,618 t 排出量 2,755 t 集団回収 28,618 t 100.0% 28,618 t 100.0% 図 3.7.1 78.5% 22,465 t 減量化量 21.5% 6,153 t 処理残渣量 平成 21 年度ごみ処理・処分フロー 0.0% 0 t 直接最終処分量 中間処理量 計画処理量 0.00% 0 t 直接資源化量 6.0% 1,721 t 処理後最終処分量 15.5% 4,432 t 処理後再生利用量 6.0% 1,721 t 最終処分量 22.9% 7,187 t 総資源化量 5)エネルギー回収量及び温室効果ガス排出状況 (1)エネルギー回収量 ごみ溶融施設で回収したエネルギーの推移は下表に示すとおりで、回収熱量はご み溶融量の減量に伴って減少しています。 表 3.7.4 年 度 蒸気発生量 (t) H17 エネルギー回収量の推移 発熱量 (MJ/t) 総発熱量 (MJ) 発電電力量 (kwh) 発熱量 (MJ/kwh) 73,568.14 177,814,194 8,999,550 19.8 H18 71,744.51 173,406,481 8,878,300 19.5 H19 67,632.67 163,468,163 8,432,630 19.4 H20 61,942.28 149,714,491 7,636,080 19.6 H21 61,366.71 148,323,338 7,643,580 19.4 2,417 (2)二酸化炭素排出量 ごみ溶融施設から排出された二酸化炭素量の推計結果は下表のとおりで、年間 10,855 t-CO2~14,614 t-CO2 で推移しています。 表 3.7.5 年 度 二酸化炭素排出量の推移 単位 H17 H18 H19 H20 H21 備 考 溶融処理量 t 30,000 29,809 29,075 28,301 27,575 水分比率 % 39.8 44.3 43.4 42.0 44.1 分析結果平均値 プラ系ごみ比率 % 26.1 23.9 20.3 25.6 23.4 分析結果平均値 合成繊維比率 % 2.8 2.8 2.8 2.8 二酸化炭素量 t-CO2 14,614 12,591 10,855 13,118 2.8 全国平均値 11,471 ※算定方法:地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル(第1版)簡易版 H22.8 環境省 35,000 (t、t-CO2) (%) 50 30,000 45 25,000 40 20,000 35 15,000 30 10,000 25 5,000 20 0 15 H17 溶融処理量 図 3.7.2 H18 H19 二酸化炭素量 H20 水分比率 H21 プラ系ごみ比率 二酸化炭素等排出量の推移 - 42 - 8 ごみ処理体制及びごみ処理経費 1)ごみ処理体制 本市におけるごみ処理等に関する組織体制は、次のとおりとなっています。 図3.8.1 組織体制 2)ごみ処理経費 本市における収集運搬及びごみ処理・処分費用は、次頁表のとおりとなっています。 ごみ1t当たりの処理経費は、ごみ溶融処理施設で使用する燃料費等の高騰による 影響で高くなっており、平成 21 年度においては 41,993 円/tとなっています。 なお、1人当たりの処理経費は、12,000 円/人前後で推移しており、福岡県の平成 20 年度実績値 14,501 円/人(=73,051,896 千円÷5,037,733 人)を下回っています。 - 43 - 表3.8.1 区 分 単位 行政区域内人口 人 H17 H18 H19 H20 H21 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 31,326 31,025 30,175 29,307 28,618 30,000 29,809 29,075 28,301 27,575 2,470 2,504 2,370 2,248 2,176 2,280 2,586 1,823 1,574 1,721 千円 408,983 411,191 421,906 425,727 422,903 1人当たり 円/人 4,099 4,106 4,204 4,241 4,206 排出量t当たり 円/t 13,056 13,254 13,982 14,526 14,778 千円 615,423 606,453 620,174 685,371 636,513 1人当たり 円/人 6,168 6,055 6,180 6,827 6,330 処理量t当たり 円/t 20,514 20,345 21,330 24,217 23,083 千円 126,849 127,756 123,327 118,725 122,159 1人当たり 円/人 1,271 1,276 1,229 1,183 1,215 処理量t当たり 円/t 51,356 51,021 52,037 52,814 56,139 千円 27,852 21,386 16,983 13,259 20,173 1人当たり 円/人 279 214 169 132 201 処理量t当たり 円/t 12,216 8,270 9,316 8,424 11,722 ごみ総排出量(集団回収除く) ごみ溶融処理施設処理量 t/年 リサイクルプラザ処理量 最終処分場埋立量 収集・運搬 ごみ溶融処理施設 処 理 費 用 等 ごみ処理費用 リサイクルプラザ 最終処分場 計 千円 1,179,107 1,166,786 1,182,390 1,243,082 1,201,748 1人当たり 円/人 11,817 11,650 11,782 12,383 11,952 排出量t当たり 円/t 37,640 37,608 39,184 42,416 41,993 45,000 ( 円 /t 、 円 /人 ) (千円) 1,400,000 40,000 1,200,000 35,000 1,000,000 30,000 25,000 800,000 20,000 600,000 15,000 400,000 10,000 200,000 5,000 0 0 H17 H18 処理費用 図3.8.2 H19 1人当たり H20 H21 排出量t当たり 収集運搬及び処理処分経費の推移 - 44 - 9 ごみ処理の評価 一般廃棄物処理システムの分析比較については「市町村における循環型社会づくり に向けた一般廃棄物処理システムの指針」(平成 19 年6月)及び「ごみ処理基本計画 策定指針」(平成 20 年6月)において検討の必要性や評価項目(表 3.9.1 参照)が示 されており、地域事情に応じた評価項目を選択することとなっています。 よって、本市の一般廃棄物処理に関する実績を基に、地域事情に応じた評価項目を 選択し評価を実施しました。 評価の結果は、図 3.9.1 に示すとおりで福岡県の実績平均値を基準値として評価し た結果(温室効果ガス除く)は、全てで基準値を上回っており、良好な結果となって います。 一方、温室効果ガス排出量については、廃棄物処理に係る国の目標値(出典:市町 村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指針 平成 19 年6 月)を基準値として評価した結果、本市の溶融処理においてコークスを利用している こと、プラスチック類を溶融処理していること等から全国値を上回っています。コー クスの利用については処理システム上、削減することは出来ないため今後はプラスチ ック類の資源化等について検討していく必要があります。 なお、本評価は、本市において初めて実施したものであり、現段階では十分な評価 は実施できていないものの、今後のごみ減量化や資源化を図っていく上で重要な評価 指標となることから、今後、活用に向けて調査・研究を行っていく予定です。 表3.9.1 視 点 標準的な評価項目(例) 指標で測るもの 指標の名称 廃棄物の発生 人口一人一日当たりごみ総排出量 廃棄物の再生利用 廃棄物からの資源回収率 エネルギー回収・利用 廃棄物からのエネルギー回収量 最終処分 廃棄物のうち最終処分される割合 地球温暖化防止 温室効果ガスの排出 廃棄物処理に伴う温室効果ガスの人 口一人一日当たり排出量 公共サービス 廃棄物処理サービス 住民満足度 循環型社会形成 人口一人当たり年間処理経費 経済性 資源回収に要する費用 費用対効果 エネルギー回収に要する費用 最終処分減量に要する費用 出典:ごみ処理基本計画策定指針(平成20年6月) - 45 - 表3.9.2 本市における一般廃棄物処理システムの評価項目と算出方法 評価項目 算出方法 廃棄物の発生 (計画収集量+直接搬入量+集団回収量)÷計画収集人口÷365 日 廃棄物の再生利用 総資源化量÷(計画収集量+直接搬入量+集団回収量) 最終処分 最終処分量÷(計画収集量+直接搬入量+集団回収量) 温室効果ガスの排出 温室効果ガス排出量(正味)÷人口÷365 日 人口一人当たり年間処理経費 廃棄物処理に要する総費用÷計画収集人口 処分量当たり最終処分経費 最終処分に要する費用÷最終処分量 表3.9.3 評価項目 単位 本市における評価項目算出結果 H17 H18 H19 H20 H21 最大値 平均値 最小値 kg/人・日 0.956 0.945 0.917 0.883 0.855 0.956 0.911 0.855 廃棄物の再生利用 t/t 0.263 0.246 0.241 0.230 0.229 0.263 0.242 0.229 最終処分 t/t 0.065 0.075 0.054 0.049 0.055 0.075 0.060 0.049 温室効果ガスの排出 kg/人・日 0.648 0.573 0.507 0.545 0.522 0.648 0.559 0.507 人口一人当たり年間処理経費 円/人・年 11,817 11,650 11,782 12,383 11,952 12,383 11,917 11,650 廃棄物の発生 処分量当たり最終処分経費 円/t・年 表3.9.4 12,216 8,270 9,316 8,424 11,722 12,216 9,989 8,270 評価項目の評価と指数の算出方法 評価項目 指数化の方法 廃棄物の発生 (1-[平均値-基準値]÷基準値)×100 廃棄物の再生利用 平均値÷基準値×100 最終処分 (1-[平均値-基準値]÷基準値)×100 温室効果ガスの排出 (1-[平均値-基準値]÷基準値)×100 人口一人当たり年間処理経費 (1-[平均値-基準値]÷基準値)×100 処分量当たり最終処分経費 (1-[平均値-基準値]÷基準値)×100 表3.9.5 指 標 廃棄物の発生 指数の算出結果 単位 平均値 基準値 指数 kg/人・日 0.911 1.063 114.3 廃棄物の再生利用 t/t 0.242 0.240 100.8 最終処分 t/t 0.060 0.116 148.6 温室効果ガスの排出 kg/人・日 0.559 0.372 49.7 人口一人当たり年間処理経費 円/人・年 11,917 14,501 117.8 9,989 11,735 114.9 処分量当たり最終処分経費 ※ 円/t・年 基準値:平成20年度福岡県実績平均値、全国値 - 46 - 温室効果ガスの排出 【評価結果】 (kg/人・日) (kg/人・日) 廃棄物の発生【評価結果】 (t/t) 廃棄物の再生利用【評価結果】 0.350 1.100 0.700 1.063 0.648 0.600 0.956 0.559 0.500 0.200 0.800 目標:0.726kg/人・ 日 0.300 1 最小値 0.263 0.242 0.240 0.229 0.250 0.855 0.372 平均値 0.911 0.900 0.507 0.400 最大値 目標:0.326t/t 0.300 1.000 0.700 最大値 全国値 0.150 平均値 1 最小値 県平均値 最大値 平均値 1 最小値 県平均値 廃棄物の発生 200.0 150.0 温室効果ガスの排出 114.3 廃棄物の再生利用 100.0 100.8 49.7 福岡県平均値他 50.0 0.0 148.6 処分量当たり最終処分経費 114.9 最終処分 117.8 人口一人当たり年間処理経費 (円/t・年) 処分量当たり最終処分経費 【評価結果】 (円/人・年) 15,000 14,000 14,501 12,216 11,735 12,000 14,000 9,989 10,000 平均値 1 最小値 12,383 11,917 11,650 12,000 11,000 最大値 6,000 県平均値 最終処分【評価結果】 (t/t) 0.120 0.116 0.100 0.080 13,000 8,270 8,000 最大値 人口一人当たり年間処理経費 【評価結果】 0.075 0.060 0.060 0.049 0.040 平均値 1 最小値 県平均値 最大値 平均値 1 最小値 県平均値 ① 「廃棄物の発生」に関するチャートグラフの値 :指数が高いほどごみの排出量が「多い」という指標となる。 ② 「廃棄物の再生利用」に関するチャートグラフの値 :指数が大きいほど資源回収率が「高い」という指標となる。 ③ 「最終処分」に関するチャートグラフの値 :指数が大きいほど最終処分量が「少ない」という指標となる。 ④ 「人口一人当たり年間処理経費」に関するチャートグラフの値:指数が大きいほど処理経費は「少ない」という指標となる。 ⑤ 「処分量当たり最終処分経費」に関するチャートグラフの値 :指数が大きいほど処理経費は「少ない」という指標となる。 ⑥ 「温室効果ガスの排出」に関するチャートグラフの値 :指数が大きいほど温室効果ガス排出量が「少ない」という指標となる。 ※ 県平均値:平成20年度実績 ※ 目標値 :平成32年度推計値 図 3.9.1 本市の一般廃棄物処理システム比較分析表 - 47 - 10 ごみ処理行政の動向 1)わが国におけるごみ処理関係法令の歴史 わが国におけるごみ処理関係法令の歴史は、以下のようになっています。 表 3.10.1 ごみ処理関係法令の歴史(その1) 西暦 元号 年 ごみ関係法令の歴史 1877 明治 10 1880 明治 13 「清掃法施行」 1887 明治 20 警察令をもって「塵芥取締規則」交 付 各戸に塵芥容器を備えさせ塵芥排出 業者の手によって収集処分を行う 1900 明治 33 「汚物掃除法」施行 汚物清掃は市町村の義務となる 1910 明治 43 「汚物掃除法施行規則」改正 1916 大正 5 「汚物掃除法」の一部改正 1930 昭和 5 「汚物掃除法施行規則」改正 1941 昭和 16 「汚物掃除法」規則一部改正 1954 昭和 29 1963 昭和 38 1965 昭和 40 1967 昭和 42 1968 昭和 43 1970 昭和 45 1971 昭和 46 1972 昭和 47 1976 昭和 51 1977 昭和 52 1981 昭和 56 1991 平成 3 コレラ、全国的に大流行 「汚物掃除法」が廃止され、「清掃 法」が制定される 「生活環境施設整備緊急措置法」公 布 ごみの清掃は市町村の義務となる ごみの焼却についても義務化される ごみは可燃、不燃、厨芥の3分類で 収集するようにし、ごみの焼却義務 を外す ごみ施設への国庫補助決まる 「清掃法」一部改正 「清掃施設整備緊急措置法」公布 「公害対策基本法」制定 「大気汚染防止法」制定 「清掃法」を改定し「廃棄物の処理 及び清掃に関する法律」公布 「廃棄物の処理及び清掃に関する法 律」施行 「廃棄物処理施設整備緊急措置法」 公布 「廃棄物の処理及び清掃に関する法 律」及び「廃棄物処理整備緊急措置 法」の一部改正法公布 事業者の産業廃棄物の処理責任を明 確化 厚生省「廃棄物施設構造指針」通知 「広域臨海環境整備センター法」公 布 「再資源の利用の促進に関する法 律」(リサイクル法)の制定 「廃棄物の処理及び清掃に関する法 律」(廃棄物処理法)改正 「特定有害廃棄物等の輸出入等の規 制に関する法律」制定 - 48 - 排出抑制、再生利用を含む大型改正 表 3.10.1 西暦 1995 元号 平成 ごみ処理関係法令の歴史(その2) 年 7 ごみ関係法令の歴史 「容器包装に係わる分別収集及び再 商品化の促進等に関する法律」公布 「環境基本法」制定 「廃棄物処理法」改正 1997 平成 9 1998 平成 10 廃棄物の減量・再生利用、施設の設 置、維持管理、マニフェスト、廃棄 物処理推進センター指定など 「容器包装に係る分別収集及び再商 品化の促進等に関する法律」(容器 包装リサイクル法)施行 「家電リサイクル法」閣議決定 「ダイオキシン対策法」制定 1999 平成 11 「PFI法(民間資金等の活用によ る公共施設等の整備等の促進に関す る法律)」制定 「PRTR法(特定化学物質の環境 への排出量の把握等及び管理の改善 の促進に関する法律)」 「ダイオキシン類対策特別措置法」 公布 「ダイオキシン類対策特別措置法」 施行 「循環型社会形成推進基本法」成立 2000 2001 平成 平成 12 13 循環型循環型社会形成推進基本計画 策定 「容器包装リサイクル法」全面施行 「資源の有効な利用の促進に関する 法律(資源有効利用促進法)」 「食品循環資源の再生利用等の促進 に関する法律(食品リサイクル法)」 公布 「循環型社会形成促進基本法」完全 施行 名称変更 「家電リサイクル法」完全施行 「グリーン購入法」完全施行 「食品リサイクル法」完全施行 「建設リサイクル法」完全施行 「使用済自動車の再資源化等に関す る法律(自動車リサイクル法)」制 定 「循環型社会形成推進基本計画」閣 議決定 2002 平成 14 2003 平成 15 2004 平成 16 「海洋汚染防止法」改正 2006 平成 17 「第三次環境基本計画」閣議決定 2008 平成 18 「第二次循環型社会形成推進基本計 画」閣議決定 - 49 - 廃棄物の船舶からの海洋投入処分許 可制の創設、廃棄物の海域における 焼却の禁止等 2)廃棄物・リサイクル関連の法制度 循環型社会の形成と推進に向けて、循環型社会形成推進基本法をはじめ、個別物品 の特性に応じた各種リサイクル法が整備されています。 H6.8完全施行 環境基本法 環境の保全に関する基本理念 環境基本計画 H18.4全面改正公表 循環=自然循環、社会の物質循環 H13.1完全施行 循環型社会形成推進基本法(基本的枠組み法) ○基本原則、 ○国、地方公共団体、事業者、国民の責務、 ○国の施策 H15.3公表 循環型社会形成推進基本計画(国の他の計画の基本) H20.3改定 社会の物質循環の確保、天然資源の消費の抑制、環境負荷の低減 廃棄物処理法 資源有効利用促進法 H18.2一部改正 〔廃棄物の適正処理〕 ①廃棄物の発生抑制 ②廃棄物の適正処理(リサイクル含む) ③廃棄物処理施設の設置規制 ④廃棄物処理業者に対する規制 ⑤廃棄物処理基準の設定 等 〔リサイクルの推進〕 H13.4全面改正施行 ①再生資源のリサイクル ②リサイクル容易な構造・材質等の工夫 ③分別回収のための表示 ④副産物の有効利用の促進 環境大臣が定める基本方針 平成20~24年度の5ヵ年計画〔計画の内容〕 ①地球温暖化対策との連携 ②廃棄物系バイオマス利活用の促進 ③廃棄物処理施設のストックマネージメント H17.6改正 廃棄物処理施設整備計画 H20.3公表 個別物品の特性に応じた法律 H13.4完全施行 食品残渣 工事の受注者が ・建築物の分別 解体等 ・建設廃材等の 再資源化等 木材、コンク リート、アス ファルト グリーン購入法(国等が率先して再生品などの調達を推進) 図 3.10.1 循環型社会の形成と推進のための法制度 - 50 - H15.1一部施行 H17.1完全施行 自動車リサイクル法 エアコン、冷蔵 庫・冷凍庫、テ レビ、洗濯機、 衣類乾燥機 ・食品の製造・ 加工・販売業者 が食品廃棄物等 を再生利用等 H14.5完全施行 建設リサイクル法 びん、PETボ トル、紙製・プ ラスチック製容 器包装等 ・廃家電を小売 店等が消費者よ り引取 ・製造業者等に よる再商品化 H13.5完全施行 H19.6一部改正 食品リサイクル法 ・容器包装の市 町村による分別 収集 ・容器の製造・ 容器包装の利用 業者による再商 品化 家電リサイクル法 容器包装リサイクル法 H12.4完全施行 H18.6一部改正 ・関係業者が使用 済自動車の引 取、フロンの回 収、解体、破砕 ・製造業者等がエ アバッグ・シュ レッダーダスト の再資源化、フ ロンの破壊 自動車 H13.4完全施行 3)国の廃棄物処理の目標 (1)廃棄物処理施設整備計画 平成 11 年9月に設定した「廃棄物の減量化の目標量」の考え方を踏まえて、平 成 13 年5月に「環境大臣が定める基本方針」(環境省告示第 34 号)が閣議決定さ れました。この中では、平成 22 年度を目標年度として、平成9年度に対してごみ の排出量を5%削減し、再生利用量を約 11%から約 24%に増加させ、最終処分量 をおおむね半分に削減することが定められています。 表 3.10.2 廃棄物の減量化の目標量 (単位:百万トン/年) 区 平成9年度 平成 17 年度 平成 22 年度 排出量 53 51 49 再生利用量 5.9(11%) 10(20%) 12(24%) 中間処理による減量 35(66%) 34(67%) 31(63%) 最終処分量 12(23%) 7.7(15%) 6.4(13%) ※1 ※2 分 表示単位未満を四捨五入しているため、合計が一致しない場合があります。 括弧内は、各年度の排出量を 100 としたときの割合を示します。 この基本方針を受けて、平成 20 年3月に廃棄物処理施設整備計画が閣議決定さ れ、目指す目標及び指標が示されています。 表 3.10.3 目 廃棄物処理施設整備計画で目指す目標及び指標 標 指 ごみの発生量を減らし、循環的な利用を推 進するとともに、減量効果の高い処理を行 い、最終処分量を削減し、着実に最終処分 を実施する。 標 ①ごみ排出量 約 5,200 万t(H19 見込み) →約 5,000 万t(H24) ②ごみのリサイクル率 20%(H19 見込み)→25%(H24) ③ごみ減量処理率 98 % ( H19 見 込 み ) → 概 ね 100 % (H24) 焼却せざるを得ないごみについては、焼却 時に可能な限り発電を実施し、サーマルリ サイクルを推進する。 し尿及び生活雑排水の処理を推進し、水環 境の保全を図る。 ④最終処分場の残余年数 平成 19 年度の水準(15 年分)を維持す る。 ごみ焼却施設の総発電能力 約 1,630 MW(H19 見込み) →約 2,500 MW(H24) 浄化槽処理人口普及率 9%(H 19 見込み)→12%(H24) - 51 - (2)循環型社会形成推進基本計画 平成 20 年3月に策定された「循環型社会形成推進基本計画」の中で、「循環型社 会の形成推進に当っては、常に持続可能な社会の構築に向けた視点を持ち、低炭素 社会に向けた取組や自然共生社会に向けた取組と統合した取組を進めることが重要 である」とされ、循環型社会の形成に向けた取組の進展度を図る指標として以下の ような取組指標が設定されています。 表 3.10.4 区 循環型社会形成推進基本計画における減量化目標 分 1人1日当たりの ごみ排出量 家庭から排出される 1人1日平均排出量 事業所から排出される 排出量 ※1 ※2 平成 12 年度(実績) 平成 27 年度(目標年度) 約 1,067 g (平成 12 年度比で約 10%減) 約 528 g (平成 12 年度比で約 20%減) 約 1,439 万t (平成 12 年度比で約 20%減) 約 1,185 g 約 660 g ※2 約 1,799 万t 計画収集量、直接搬入量、集団回収量を加えた一般廃棄物量を1人1日当たりに換算 ※1 から事業系ごみ、資源物などを除いた値 4)県の廃棄物処理の目標 福岡県は、平成 19 年4月に「福岡県廃棄物処理計画(改定版)」を策定し、減量 化・再資源化目標を次のように定めています。 表 3.10.5 区 分 福岡県の目標 平成 17 年度 (実績) 平成 22 年度(将来目標) 推計値 目標値 ごみ排出量 (対 H17 年度増減率) 2,030 千t/年 1,969 千t/年 △3.0% 1,957 千t/年 △3.6% 資源化量 368 千t/年 - 482 千t/年 資源化率 17% - 23% 最終処分量 301 千t/年 - 189 千t/年 最終処分率 14% - 9% - 52 - 5)ごみ処理広域化計画 福岡県では「福岡県ごみ処理広域化計画」(以下、「広域化計画」といいます。)を環 境省(旧厚生省)の通知に基づき、平成 11 年3月に策定しています。 広域化計画では、広域化への取り組みが効果的に実施されるように、県内を 21 ブ ロックに分割し、ブロック毎に 100t 以上の処理能力を持つ施設を設置し、ダイオキ シン類排出削減対策を基本として環境負荷の低減を図り、併せてごみの排出抑制・資 源化さらには事業費の縮減を図ることを基本方針としています。 本市は、糸島ブロック(当時は前原市、志摩町、二丈町で構成)として位置付けら れており、合併した現在では本市単独での対象エリアとなっています。 - 53 - 11 課題の整理 本市におけるごみ処理行政に関する課題は、次のとおりです。 1)家庭系ごみの減量化 収集ごみ排出量は人口増加に伴い増加傾向にあるものの、1人1日平均排出量はほ ぼ横ばい傾向となっています。今後、1人1日平均排出量のさらなる減量化を進める ため、各種施策を展開していく必要があります。特に、生ごみの堆肥化容器等の補助 制度については、十分に認知されていないため普及率が低く減量化に結びついていな い状況にあります。 2)事業系ごみの減量化 事業系ごみの排出量については、減少傾向にあるため今後も引き続き減量化に対す る協力を求めていきます。 3)啓発活動の強化 地域子ども会や行政区及びリサイクルグループによる資源回収活動や生ごみ堆肥化 容器等の補助事業について、積極的に広報又は啓発していく必要があります。 4)分別区分の見直しの必要性 現在実施している資源ごみの分別収集は、缶類・びん類・ペットボトルを混合して 収集していますが、収集された資源ごみの状態が悪く最終的に資源化できる量も限ら れ資源化率が低くなっています。 このような状況を改善していくためには、資源ごみの細分別を実施する必要があり ます。なお、分別区分等を見直しについては、現在実施している店頭回収や拠点回収 による資源化物回収を活用することも視野に入れて検討していきます。 5)環境美化及び不法投棄対策 環境美化及び不法投棄対策として、「糸島市空き缶等の散乱防止及びその再資源化 の促進に関する条例」の周知徹底や不法投棄防止のための市民への啓発及び監視体制 の強化を図っていく必要があります。 6)在宅医療系ごみへの対応 本市では、現在ごみ溶融処理施設で事業系の医療系ごみを処理していますが、今後 の高齢化社会の進展に伴い在宅医療系ごみの排出方法等が問題になってくると考えら れます。 本市で発生する在宅医療系ごみについては当該処理施設で処理することは可能です が、在宅医療系ごみには感染性のごみが混入している場合もあるため医療機関の協力 のもと分別排出の徹底等、市民に対して啓発を行っていく必要があります。 - 54 - 7)中間処理 現在のごみ溶融処理施設については平成 12 年より供用し、稼動後 11 年目を迎えて います。その間、必要に応じて補修・整備等を実施してきましたが、設備・装置にお いて部分的に老朽化が進行しているため、今後は補修箇所や補修頻度の増加が予測さ れる状況にあります。このため、中・長期的な観点からの補修・整備計画について立 案、実施する必要があります。 一方、リサイクルプラザについては、現在の分別区分に対応した設備構成となって おり、現段階では支障なく選別資源化処理がなされています。しかしながら、今後、 資源化率の向上を図ることを目的とした分別区分の見直し等が実施された場合は、改 造等を実施する必要があります。 8)最終処分 これまでの埋立処分実績を踏まえると本市の所有する最終処分場は、計画埋立終了 年度である平成 26 年度頃には、満杯になると推測されます。よって、今後、ごみの 減量化や資源化率の向上を図っていくと同時に、将来的な最終処分方法について検討 していく必要があります。 9)温室効果ガス削減に対する課題 地球温暖化に対する取り組みを推進する立場から、容器包装を含むプラスチック系 のごみ量削減に加え、エネルギー回収効率向上に向けた施設のあり方について検討す る必要があります。 - 55 - 第4章 1 ごみ処理基本計画 基本方針 我が国では平成 12 年度に循環型社会形成推進基本法 (法律第 110 号)が制定され、 廃棄物・リサイクル対策として、廃棄物の発生抑制(Reduce:リデュース)、廃棄物 の再使用(Reuse:リユース)、廃棄物の再生利用(Recycle:リサイクル)、熱回収、 循環利用できない廃棄物を適正に処分という優先順位をつけ、「循環型社会の構築」 が進められています。 1番目:発生抑制 Reduce 天然資源の投入 天然資源の消費の抑制 (リデュース) 生産(製造、運搬等) 2番目:再使用 消 費 Reuse (リユース) 3番目:再生利用 Recycle (リサイクル) 廃 棄 処理(リサイクル、焼却等) 4番目:熱回収 最終処分(埋立) 5番目:適正処分 循環型社会:適正な3Rと処分により、天然資源の消費を抑制し、 環境への負荷ができる限り低減される社会 図4.1.1 循環型社会に向けた処理の優先順位(環境白書より) 本計画における「発生抑制」及び「排出抑制」のイメージを図 4.1.2 に示します。 「発生抑制」は「ごみになる可能性がある不用なものをなるべく生じさせないこ と」、「排出抑制」は「不用になってしまったものはリユース・リサイクルを図り、 なるべくごみとして出さないこと」とし、ごみの発生過程の観点から段階的に、それ ぞれを位置付けています。 - 56 - 図4.1.2 「発生抑制」及び「排出抑制」に対するイメージ こうした状況の中で、「循環型社会の構築」の一翼を担う、容器包装リサイクル法 を始めとする各種リサイクル法の制定や「廃棄物の減量その他その適正な処理に関す る施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な方針」(環境省告示第 34 号) の改正(平成 17 年5月)などにより、廃棄物を取り巻く社会情勢は転換期にきていま す。 - 57 - また、「廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策の総合的かつ計画的な推 進を図るための基本的な方針」では、廃棄物の減量化に向けた基本的な減量目標値、 他市町村との連携等による広域的な取り組みの実施、一般廃棄物の処理に関する事業 コスト及び情報の提供の実施、一般廃棄物処理の有料化の推進などの基本方針が示さ れています。 こうした国の施策状況や社会情勢を踏まえた上で、ごみ処理に関する基本方針を以 下のように定めました。 基 本 方 針 1 : 市 民 ・事 業 者 ・ 行 政 が 連 携し た 3 R 運 動 の 推 進 「 発 生 抑 制 」 を 主 体 と す る 3 R 運 動 ( Reduce : リ デ ュ ー ス 、 Reuse : リ ユ ー ス 、 Recycle:リサイクル)を、市民・事業者・行政の3者が連携して実施することにより、 一歩進んだ循環型社会の構築を目指していくものとします。 基 本 方 針 2 : ご み の減 量 化 及 び 資 源 化 の促 進 ・ 拡 充 これまで行ってきた施策の促進及び拡充を行うことにより、一層のごみの減量化及 び資源化を図っていくものとします。 基 本 方 針 3: 適 正 な収 集 ・ 運 搬 ・ 処 理 ・処 分 を 実 施 安全かつ適正なごみの収集・運搬・処理・処分を行います。 あわせて、現在稼動している施設においては、排出されたごみを適正に処理・処分 していくとともに、適正な運転管理を行っていくものとします。 基 本 方 針 4: 不 法 投棄 へ の 対 応 不法投棄対策の取締りの強化を進めていくために、市民・事業者・行政の3者協働 で情報ネットワーク構築を進めるものとします。 基 本 方 針 5: 地 球 温暖 化 防 止 へ の 対 応 世界的な環境問題となっている地球温暖化防止に向けて、廃棄物事業の観点から温 室効果ガス(CO 2 など)の排出抑制に向けた取り組みを行います。 - 58 - 図4.1.3 2 基本方針のイメージ 計画目標年度 第1章で示しましたように、本計画は長期的視点に立脚した検討が必要であること から、「ごみ処理基本計画策定指針」に基づき本計画の目標年度を 10 年後の 平成 32 年度とし、今後 10 年間のごみ処理に関する基本施策を設定するものとします。同時に、 本計画は概ね5年ごとに改訂するほか、計画の前提となる諸条件に変動があった場合 にも見直しを行うものとします。 なお、本計画の対象地域は、本市全域とします。 ○ ○ ○ ○ ○ 計画対象地域:本市全域 計 画 期 間:平成 23 年度~平成 32 年度(10 年間) 基 準 年 度:平成 21 年度 計画目標年次:平成 32 年度 中間目標年度:平成 27 年度 - 59 - 3 ごみ排出量及び処理量の見込み 1)将来推計の方法 将来人口については、「第1次糸島市長期総合計画」に示されています目標人口を 基に設定します。また、ごみ量の将来の推計方法は、「ごみ処理施設構造指針解説」に て示されています記述をもとに、原則として過去5年間(平成 17 年度~平成 21 年 度)の実績値を用いて推計を行っています。なお、推計は、下表に示す5つの推計式 により実施します。 表 4.3.1 推 計 式 概 推計式の概要 要 最も一般的な式であり使用頻度の高 い式です。過去の実績値が漸増・漸 減している場合等に良く適合すると いう経験則があり、採用されるケー スが多くなっています。 一次傾向線 Y=a+bX 特 ① ② ③ 二次傾向線 Y=a+bX+cX 2 一次指数曲線 Y=a×b X べき曲線 本推計式は、増減の大きな傾向曲線 を示す場合が多く、実績値によって は、傾向曲線の中に極値を含み、増 減の逆転が生じる場合もあります。 したがって、人口推計の場合、あま り整合性が良くありませんが、ごみ 量の推計では、採用されることがあ ります。 ① 過去のデータが等比級数的な傾向の 時に整合性が良いといわれていま す。したがって、発展性の強い都市 以外では、推定値が大きくなること があります。 ① ② ③ ② ③ 比較的整合性が良く、多くの都市の 人口推定に適用できます。しかし、 推定値が過大となるおそれもあるの で十分な配慮が必要となります。 ① ② Y=c+b(X-1)a ③ ロジスティック曲線 Y=c÷{1+e (b-ex)} 本推計式は、人口増加の法則の研究 から導かれたものであり、一定年後 に増加率が、最大となりその後増加 率が減少して無限年後に飽和に達す るような曲線式をもとにする方法 で、大規模な都市の人口を推計する 場合によく適用されます。 - 60 - ① ② 性 傾向を直線に置き換えたと きの推計式です。 式のbはこの直線の勾配の 値で、b正符号のとき上昇 傾向となり、bが負符号の とき下降傾向となります。 見積りが少なく出る傾向が あります。 傾向を放物線に置き換えた ときの推計式です。 逓増的・逓減的な増加また は減少を示す曲線でありま す。 人口推定ではあまり整合性 は良くありませんが、ごみ 量の推計では用いられるこ とがあります。 過去のデータの伸びを一定 の比率で逓増または逓減さ せる推計式です。 増加あるいは減少傾向は急 激になります。 過去のデータが等比級数的 な傾向のときに整合性が良 いといわれています。 過去のデータの伸びを徐々 に増加させる推計式です。 実績値が増加し続ける条件 で、最も適合性が良いとさ れています。 多くの都市の人口推定に適 用できます。 前半は加速度的に増加率が 増加し、後半は次第に増加 率が鈍化して、無限年数に 飽和に達するような傾向を 表わす推計式です。 S字曲線で表現することが できます。 2)人口及びごみ排出量の推計結果 推計した結果を下表に示します。 人口及びごみ排出量は現在のまま推移すると、増加傾向が将来も続く結果となって います。 内訳としては、収集ごみが目標年度である平成 32 年度までに 3.5%、直接搬入ご みが 16.1%増加(平成 21 年度実績に対して)すると推測されます。 表 4.3.2 区 分 単位 人口及びごみ排出量の推計結果 実 績 単純予測 H32-H21 平成17年度 平成21年度 平成27年度 平成32年度 (H21比) 行政区域内人口 (=計画収集人口) 人 99,778 100,551 103,423 103,878 t/年 34,812 31,373 33,184 33,297 収集ごみ t/年 21,815 21,980 22,649 22,749 直接搬入ごみ t/年 9,511 6,638 7,704 7,704 集団回収ごみ t/年 3,486 2,755 2,831 2,844 g/人/日 956 855 879 878 収集ごみ+ 直接搬入ごみ g/人/日 860 780 804 803 収集ごみ g/人/日 599 599 600 600 ごみ排出量 1人1日当たりの ごみ排出量 - 61 - 3,327 (3.3%) 1,924 (6.1%) 769 (3.5%) 1,066 (16.1%) 89 (3.2%) 23 (2.7%) 23 (2.9%) 1 (0.2%) (t/年) (人) 40,000 120,000 集団回収ごみ 行政区域内人口 35,000 100,000 30,000 直接搬入ごみ 25,000 20,000 80,000 60,000 15,000 40,000 10,000 収集ごみ 20,000 5,000 0 平成17 ← 平成21 実 績 → 平成27 中間目標 推 計 ← 図 4.3.1 0 平成32 計画目標 → (年度) 人口及びごみ排出量の予測結果 (g/人・日) 1,200 1人1日当たりの集団回収ごみ 1,000 956 879 855 878 800 1人1日当たりの直接搬入ごみ 600 400 1人1日当たりの収集ごみ 200 0 平成17 ← 平成21 実 績 図 4.3.2 → 平成27 中間目標 推 計 ← 1人1日当たりのごみ排出量の予測結果 - 62 - 平成32 計画目標 → (年度) 表 4.3.3 区 人口等 原 単 位 要 日 平 均 発 生 量 処 理 量 年 間 発 生 量 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) (31) (32) (33) (34) (35) (36) (37) (38) (39) (40) (41) (42) (43) (44) (45) (46) (47) (48) (49) (50) (51) (52) (53) (54) (55) (56) (57) (58) (59) (60) (61) (62) (63) (64) (65) 分 式(H17~21) 行政区域内人口 計画処理区域内人口 計画収集人口 自家処理人口 収集ごみ 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 実績 計 集団回収ごみ 合 収集ごみ 直接ごみ 直接ごみ 式(H22~32) 設定値 (1)と同値 設定値 (2)-(3) (39)/(3)/365 (40)/(3)/365 推計値 (41)/(3)/365 (42)/(3)/365 Σ{(5)~(8)} (54)/(3)/365 設定値 人 g/人・日 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 計 集団回収ごみ 合 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 集団回収ごみ 計 収集ごみ 単 位 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 計 集団回収ごみ 合 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 集団回収ごみ 計 (39)/(3) (5)×(3) (40)/(3) (6)×(3) (41)/(3) (7)×(3) (42)/(3) (8)×(3) Σ{(18)~(21)} (44)/365 (45)/365 (46)/365 推計値 (47)/365 (48)/365 (49)/365 (50)/365 - 設定値 (52)/365 - Σ{(17)~(25)} (54)/(3) (10)×(3) (12)+(17) (13)+(18) (14)+(19) (15)+(20) (21)と同値 (22)と同値 (23)と同値 (24)と同値 (25)と同値 (26)と同値 Σ{(28)~(37)} (5)×(3)×365 (6)×(3)×365 実績値 (7)×(3)×365 (8)×(3)×365 Σ{(39)~(42)} (17)×365 (18)×365 (19)×365 実績値 (20)×365 (21)×365 (22)×365 (23)×365 - (24)×365 実績値 - Σ{(44)~(52)} 実績値 (10)×(3)×365 (39)+(44) (40)+(45) (41)+(46) (42)+(47) (48)と同値 (49)と同値 (50)と同値 (51)と同値 (52)と同値 (54)と同値 Σ{(55)~(64)} t/日 t/年 H17 99,778 99,778 99,778 0 540 20 35 4 599 96 695 53.85 2.03 3.48 0.40 59.76 19.31 0.56 0.69 4.82 0.06 0.02 0.41 - 0.19 26.06 9.55 73.16 2.59 4.17 5.22 0.06 0.02 0.41 - 0.19 9.55 95.37 19,656 741 1,271 147 21,815 7,047 206 252 1,758 21 9 149 - 69 9,511 3,486 26,703 947 1,523 1,905 21 9 149 - 69 3,486 34,812 本市のごみ排出量の実績及び見通し(減量化・資源化前) 18 実 100,155 100,155 100,155 0 542 20 35 4 601 96 697 54.28 2.01 3.53 0.41 60.23 18.75 0.60 0.72 4.09 0.03 0.03 0.39 - 0.19 24.80 9.57 73.03 2.61 4.25 4.50 0.03 0.03 0.39 - 0.19 9.57 94.60 19,813 734 1,290 149 21,986 6,845 218 262 1,493 12 10 143 - 56 9,039 3,493 26,658 952 1,552 1,642 12 10 143 - 56 3,493 34,518 19 100,358 100,358 100,358 0 546 19 34 3 602 93 695 54.78 1.92 3.37 0.35 60.42 18.52 0.55 0.66 1.96 0.03 0.03 0.33 - 0.19 22.27 9.33 73.30 2.47 4.03 2.31 0.03 0.03 0.33 - 0.19 9.33 92.02 19,996 699 1,231 128 22,054 6,761 199 241 716 12 11 121 - 60 8,121 3,405 26,757 898 1,472 844 12 11 121 - 60 3,405 33,580 20 績 100,388 100,388 100,388 0 544 18 34 3 599 83 682 54.62 1.85 3.46 0.32 60.25 16.50 0.39 0.46 1.81 0.03 0.26 0.41 - 0.19 20.05 8.28 71.12 2.24 3.92 2.13 0.03 0.26 0.41 - 0.19 8.28 88.58 19,938 677 1,263 117 21,995 6,023 141 167 661 11 95 149 - 65 7,312 3,023 25,961 818 1,430 778 11 95 149 - 65 3,023 32,330 21 100,551 100,551 100,551 0 543 19 34 3 599 75 674 54.64 1.89 3.40 0.29 60.22 14.93 0.33 0.35 1.95 0.03 0.06 0.39 - 0.19 18.23 7.55 69.57 2.22 3.75 2.24 0.03 0.06 0.39 - 0.19 7.55 86.00 19,943 689 1,241 107 21,980 5,448 119 127 712 11 22 141 - 58 6,638 2,755 25,391 808 1,368 819 11 22 141 - 58 2,755 31,373 -63- 年 22 102,569 102,569 102,569 0 544 19 34 3 600 75 675 55.80 1.95 3.49 0.31 61.55 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 0.41 - - 18.07 7.69 70.73 2.28 3.84 2.27 0.03 0.06 0.41 - - 7.69 87.31 20,366 711 1,273 112 22,462 5,449 120 128 715 11 22 150 - - 6,595 2,808 25,815 831 1,401 827 11 22 150 - - 2,808 31,865 23 見 102,741 102,741 102,741 0 544 19 34 3 600 75 675 55.89 1.95 3.49 0.31 61.64 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 - 3.45 - 21.11 7.71 70.82 2.28 3.84 2.27 0.03 0.06 - 3.45 - 7.71 90.46 20,400 713 1,275 113 22,501 5,449 120 128 715 11 22 - 1,259 - 7,704 2,813 25,849 833 1,403 828 11 22 - 1,259 - 2,813 33,018 24 25 通 し 102,911 103,082 102,911 103,082 102,911 103,082 0 0 544 544 19 19 34 34 3 3 600 600 75 75 675 675 55.98 56.08 1.96 1.96 3.50 3.50 0.31 0.31 61.75 61.85 14.93 14.93 0.33 0.33 0.35 0.35 1.96 1.96 0.03 0.03 0.06 0.06 - - 3.45 3.45 - - 21.11 21.11 7.72 7.73 70.91 71.01 2.29 2.29 3.85 3.85 2.27 2.27 0.03 0.03 0.06 0.06 - - 3.45 3.45 - - 7.72 7.73 90.58 90.69 20,434 20,468 714 715 1,277 1,279 113 113 22,538 22,575 5,449 5,449 120 120 128 128 715 715 11 11 22 22 - - 1,259 1,259 - - 7,704 7,704 2,817 2,822 25,883 25,917 834 835 1,405 1,407 828 828 11 11 22 22 - - 1,259 1,259 - - 2,817 2,822 33,059 33,101 26 103,252 103,252 103,252 0 544 19 34 3 600 75 675 56.17 1.96 3.51 0.31 61.95 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 - 3.45 - 21.11 7.74 71.10 2.29 3.86 2.27 0.03 0.06 - 3.45 - 7.74 90.80 20,502 716 1,281 113 22,612 5,449 120 128 715 11 22 - 1,259 - 7,704 2,827 25,951 836 1,409 828 11 22 - 1,259 - 2,827 33,143 度 27 中間目標 103,423 103,423 103,423 0 544 19 34 3 600 75 675 56.26 1.97 3.52 0.31 62.06 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 - 3.45 - 21.11 7.76 71.19 2.30 3.87 2.27 0.03 0.06 - 3.45 - 7.76 90.93 20,536 717 1,283 113 22,649 5,449 120 128 715 11 22 - 1,259 - 7,704 2,831 25,985 837 1,411 828 11 22 - 1,259 - 2,831 33,184 28 103,514 103,514 103,514 0 544 19 34 3 600 75 675 56.31 1.97 3.52 0.31 62.11 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 - 3.45 - 21.11 7.76 71.24 2.30 3.87 2.27 0.03 0.06 - 3.45 - 7.76 90.98 20,554 718 1,285 113 22,670 5,449 120 128 715 11 22 - 1,259 - 7,704 2,834 26,003 838 1,413 828 11 22 - 1,259 - 2,834 33,208 29 30 見 通 し 103,605 103,696 103,605 103,696 103,605 103,696 0 0 544 544 19 19 34 34 3 3 600 600 75 75 675 675 56.36 56.41 1.97 1.97 3.52 3.53 0.31 0.31 62.16 62.22 14.93 14.93 0.33 0.33 0.35 0.35 1.96 1.96 0.03 0.03 0.06 0.06 - - 3.45 3.45 - - 21.11 21.11 7.77 7.78 71.29 71.34 2.30 2.30 3.87 3.88 2.27 2.27 0.03 0.03 0.06 0.06 - - 3.45 3.45 - - 7.77 7.78 91.04 91.11 20,572 20,590 719 719 1,286 1,287 113 114 22,690 22,710 5,449 5,449 120 120 128 128 715 715 11 11 22 22 - - 1,259 1,259 - - 7,704 7,704 2,836 2,839 26,021 26,039 839 839 1,414 1,415 828 829 11 11 22 22 - - 1,259 1,259 - - 2,836 2,839 33,230 33,253 31 103,787 103,787 103,787 0 544 19 34 3 600 75 675 56.46 1.97 3.53 0.31 62.27 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 - 3.45 - 21.11 7.78 71.39 2.30 3.88 2.27 0.03 0.06 - 3.45 - 7.78 91.16 20,608 720 1,288 114 22,730 5,449 120 128 715 11 22 - 1,259 - 7,704 2,841 26,057 840 1,416 829 11 22 - 1,259 - 2,841 33,275 32 計画目標 103,878 103,878 103,878 0 544 19 34 3 600 75 675 56.51 1.97 3.53 0.31 62.32 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 - 3.45 - 21.11 7.79 71.44 2.30 3.88 2.27 0.03 0.06 - 3.45 - 7.79 91.22 20,626 720 1,289 114 22,749 5,449 120 128 715 11 22 - 1,259 - 7,704 2,844 26,075 840 1,417 829 11 22 - 1,259 - 2,844 33,297 4 減量化・資源化及び処理・処分に関する目標の設定 1)減量化及び資源化に関する目標の設定 ごみの減量化及び資源化の目標については、「糸島市環境基本計画」や過去の実績 に基づき次のように設定します。ただし、し尿汚泥等(平成 22 年度までは焼却灰、 それ以降は脱水汚泥として計上)については目標対象項目から除外しています。 平成 27 年度以降については、平成 27 年度における日(年間)平均排出量を維持し ていくものとします。その場合、人口が増加する傾向にあるため1人1日当たりのご み排出量は減少していくこととなります。 表 4.4.1 区 ごみ減量化及び資源化に関する目標 分 目 標 対象品目 1 人 1 日当たりの ごみ排出量 平成 27 年度まで 対前年比 5%減 可燃ごみ、資源ごみ、不燃 ごみ、粗大ごみ、医療系ご み、がれき類 1人1日当たりの 集団回収ごみ量 平成 27 年度まで 対前年比 5%増 集団回収ごみ リサイクル率 平成 27 年度において 33%(毎年2%増) 中間処理による資源化量 集団回収による資源化量 2)処理・処分に関する目標の設定 本市におけるごみ減量化及び資源化に関する目標は前記したとおりでありますが、 排出されたごみは現在と同様に適正に処理・処分しなければなりません。 現在、本市の中間処理及び最終処分は、「糸島市クリーンセンター」で適正に処 理・処分を実施しています。 中間処理施設は供用開始後 11 年目を迎えており、その間、必要に応じて補修・整 備等を実施してきましたが、設備・装置において部分的に腐食等の老朽化が進んでお り、さらに今後は補修箇所や補修頻度の増加が予測される状況にあります。 また、最終処分場は当初どおり平成 26 年度には埋立が完了する見込みであり、現 在、循環型社会構築の一環として溶融飛灰の資源化について検討しております。 このような状況を踏まえた本市のごみ処理・処分に関する目標を次頁のように設定 します。 -64- 表4.4.2 区 分 可燃ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 (し尿汚泥) 下水汚泥 資源ごみ 目 現行どおり 粗大ごみ 現行どおり 選別割合・排出割合 溶融処理施設 (溶融) 平成 23 年度から し尿汚泥として受入 平成 22 年度から 資源化 資源化率を平成 27 年度までに 90.0% 現行どおり ※ 処理施設 (処理方法) 標 不燃ごみ 中間処理の内訳 メ タ ル:01.3% ス ラ グ:11.0% 溶融飛灰:06.2% 民間委託(資源化) リサイクルプラザ (選別・資源化) 前処理設備 (破砕・選別・資源化) 資源化:45.8%→90.0% 溶 融:54.2%→10.0% 資源化:25.9% 溶 融:66.3% 資源化:25.9% 溶 融:74.1% 排出・選別割合は、平成 21 年度実績に基づき設定しました。また、それぞれの率は 処理量に対する割合を示しています。 表 4.4.3 区 分 溶融飛灰 目 最終処分の内訳 標 平成 24 年度までに最終処分率0% - 65 - 処理・処分施設 (処分・処理方法) 最終処分場(埋立処分) 民間委託(資源化:山元還元) 5 減量化・資源化施策実施後の推計結果 1)行政区域内人口(=計画収集人口)の推計結果 「第1次糸島市長期総合計画」に示されています目標人口を基に行政区域内人口を 推計した結果を下表に示します。 本市の人口推計は年々増加傾向を示していますので、将来的にも増加していくこと が見込まれています。 表4.5.1 区 分 H17 単位 行政区域内人口 (計画収集人口) 120,000 行政区域内人口(=計画収集人口)の推計結果 H21 実 人 99,778 績 100,551 H27 H32 中間目標 計画目標 103,423 103,878 (人) 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 平 成 17 ← 平 成 21 実 図4.5.1 績 → 平 成 27 中間目標 推 計 ← 行政区域内人口(=計画収集人口)の推計結果 - 66 - 平 成 32 計画目標 → (年度) 2)収集ごみの推計結果 収集ごみ(可燃ごみ、資源ごみ、不燃ごみ及び粗大ごみの合計)の将来予測値を下 表に示します。 収集ごみについては前述したごみの減量化を進めていくことにより、排出量は減少 していくことが見込まれます。 表4.5.2 区 分 25,000 H17 単位 収集ごみ 収集ごみの推計結果 H21 実 H27 H32 績 中間目標 計画目標 t/年 21,815 21,980 17,488 17,488 g/人・日 599 599 463 460 ( t /年 ) 20,000 15,000 10,000 5,000 0 平 成 17 ← 平 成 21 実 績 → 平 成 27 中間目標 推 計 ← 図4.5.2 収集ごみの推計結果 - 67 - 平 成 32 計画目標 → (年度) 3)直接搬入ごみ 直接搬入ごみ(可燃ごみ、資源ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ、医療系ごみ、がれき類 及びし尿汚泥の合計)の将来予測値を下表に示します。なお、下水道汚泥については、 平成 22 年度より資源化を開始していますので将来予測値に含んでいません。 直接搬入ごみについては、し尿汚泥等処理対象品目の変更(平成 22 年度までは焼 却灰、それ以降は脱水汚泥として計上)により一旦増加しますが、収集ごみ同様、前 述したごみの減量化を進めていくことにより排出量は減少していくことが見込まれま す。 表4.5.3 区 分 10,000 H17 単位 直接搬入ごみ 直接搬入ごみの推計結果 H21 実 t/年 9,511 績 6,638 H27 H32 中間目標 計画目標 6,380 6,380 ( t /年 ) 9,000 し尿汚泥等の処理対象 品目の変更による増加 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 平 成 17 ← 平 成 21 実 績 → 図4.5.3 平 成 27 中間目標 推 計 ← 直接搬入ごみの推計結果 - 68 - 平 成 32 計画目標 → (年度) 4)集団回収ごみ 集団回収ごみの将来予測値を下表に示します。 集団回収ごみについては、前述した資源化等の推進により排出量は増加していくこ とが見込まれます。 表4.5.4 区 分 集団回収ごみの推計結果 H17 単位 H21 実 H32 中間目標 計画目標 t/年 3,486 2,755 3,624 3,640 g/人・日 96 75 96 96 集団回収ごみ 4,000 績 H27 ( t /年 ) 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 平 成 17 ← 平 成 21 実 績 → 平 成 27 中間目標 推 計 ← 図4.5.4 集団回収ごみの推計結果 - 69 - 平 成 32 計画目標 → (年度) 5)推計結果のまとめ 前述した減量化及び資源化後の本市におけるごみ排出量の推計結果をとりまとめる と下表のとおりとなります。 減量化・資源化することにより、本市のごみ量は減少していくことが推測され、環 境基本計画に示された目標値や割合と同値程度となります。 表4.5.5 区 分 行政区域内人口 (=計画収集人口) 単位 行政区域内人口及びごみ排出量の推計結果 実 平成17年度 績 予測結果(減量化、資源化後) H32-H21 平成21年度 平成27年度 平成32年度 人 99,778 100,551 103,423 103,878 t/年 34,812 31,373 27,492 27,508 収集ごみ t/年 21,815 21,980 17,488 17,488 直接搬入ごみ t/年 9,511 6,638 6,380 6,380 集団回収ごみ t/年 3,486 2,755 3,624 3,640 g/人/日 956 855 728 724 収集ごみ+ 直接搬入ごみ g/人/日 860 780 632 628 収集ごみ g/人/日 599 599 463 460 ごみ排出量 1人1日あたりの ごみ排出量 (H21比) 3,327 -(-3.3%) -3,865 (-12.3%) -4,492 (-20.4%) -258 (-3.9%) 885 (-32.1%) -131 (-15.3%) -152 (-19.5%) -139 (-23.2%) - 70 - (t/年) (人) 40,000 集団回収ごみ 120,000 行政区域内人口 抑制量 35,000 100,000 30,000 80,000 直接搬入ごみ 25,000 20,000 60,000 15,000 40,000 10,000 収集ごみ 20,000 5,000 0 平成17 平成21 ← 実 績 → 図4.5.5 0 平成32 計画目標 → (年度) 平成27 中間目標 推 計 ← 行政区域内人口及びごみ排出量の推計結果 (g/人・日) 1,200 1人1日当たりの集団回収ごみ 1,000 956 抑制量 728 855 724 800 600 1人1日当たりの直接搬入ごみ 400 1人1日当たりの収集ごみ 200 0 平成17 ← 平成21 実 績 → 図 4.5.6 平成27 中間目標 推 計 ← ごみ排出原単位の推計結果 - 71 - 平成32 計画目標 → (年度) 表 4.5.6 区 人口等 原 単 位 要 日 平 均 発 生 量 処 理 量 年 間 発 生 量 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) (31) (32) (33) (34) (35) (36) (37) (38) (39) (40) (41) (42) (43) (44) (45) (46) (47) (48) (49) (50) (51) (52) (53) (54) (55) (56) (57) (58) (59) (60) (61) (62) (63) (64) (65) 分 式(H17~21) 行政区域内人口 計画処理区域内人口 計画収集人口 自家処理人口 収集ごみ 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 計 集団回収ごみ 合 収集ごみ 直接ごみ 直接ごみ 人 g/人・日 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 計 集団回収ごみ 合 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 集団回収ごみ 計 収集ごみ 式(H22~32) 設定値 (1)と同値 実績 設定値 (2)-(3) (39)/(3)/365 (12)/(3) (40)/(3)/365 (13)/(3) (41)/(3)/365 (14)/(3) (42)/(3)/365 (15)/(3) Σ{(5)~(8)} (54)/(3)/365 設定値 単 位 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 計 集団回収ごみ 合 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 集団回収ごみ 計 (39)/(3) (40)/(3) 設定値 (41)/(3) (42)/(3) Σ{(18)~(21)} (44)/365 (45)/365 (46)/365 設定値 (47)/365 (48)/365 (49)/365 (50)/365 推計値 - 設定値 (52)/365 - Σ{(17)~(25)} (54)/(3) (10)×(3) (12)+(17) (13)+(18) (14)+(19) (15)+(20) (21)と同値 (22)と同値 (23)と同値 (24)と同値 (25)と同値 (26)と同値 Σ{(28)~(37)} (12)×365 (13)×365 実績値 (14)×365 (15)×365 Σ{(39)~(42)} (17)×365 (18)×365 (19)×365 実績値 (20)×365 (21)×365 (22)×365 (23)×365 - (24)×365 実績値 - Σ{(44)~(52)} 実績値 (10)×(3)×365 (39)+(44) (40)+(45) (41)+(46) (42)+(47) (48)と同値 (49)と同値 (50)と同値 (51)と同値 (52)と同値 (54)と同値 Σ{(55)~(64)} t/日 t/年 本市のごみ排出量の実績及び見通し(ごみ減量化・資源化後) H17 99,778 99,778 99,778 0 540 20 35 4 599 96 695 53.85 2.03 3.48 0.40 59.76 19.31 0.56 0.69 4.82 0.06 0.02 0.41 - 0.19 26.06 9.55 73.16 2.59 4.17 5.22 0.06 0.02 0.41 - 0.19 9.55 95.37 19,656 741 1,271 147 21,815 7,047 206 252 1,758 21 9 149 - 69 9,511 3,486 26,703 947 1,523 1,905 21 9 149 - 69 3,486 34,812 18 実 100,155 100,155 100,155 0 542 20 35 4 601 96 697 54.28 2.01 3.53 0.41 60.23 18.75 0.60 0.72 4.09 0.03 0.03 0.39 - 0.15 24.76 9.57 73.03 2.61 4.25 4.50 0.03 0.03 0.39 - 0.15 9.57 94.56 19,813 734 1,290 149 21,986 6,845 218 262 1,493 12 10 143 - 56 9,039 3,493 26,658 952 1,552 1,642 12 10 143 - 56 3,493 34,518 19 100,358 100,358 100,358 0 546 19 34 3 602 93 695 54.78 1.92 3.37 0.35 60.42 18.52 0.55 0.66 1.96 0.03 0.03 0.33 - 0.16 22.24 9.33 73.30 2.47 4.03 2.31 0.03 0.03 0.33 - 0.16 9.33 91.99 19,996 699 1,231 128 22,054 6,761 199 241 716 12 11 121 - 60 8,121 3,405 26,757 898 1,472 844 12 11 121 - 60 3,405 33,580 20 績 100,388 100,388 100,388 0 544 18 34 3 599 83 682 54.62 1.85 3.46 0.32 60.25 16.50 0.39 0.46 1.81 0.03 0.26 0.41 - 0.18 20.04 8.28 71.12 2.24 3.92 2.13 0.03 0.26 0.41 - 0.18 8.28 88.57 19,938 677 1,263 117 21,995 6,023 141 167 661 11 95 149 - 65 7,312 3,023 25,961 818 1,430 778 11 95 149 - 65 3,023 32,330 21 100,551 100,551 100,551 0 543 19 34 3 599 75 674 54.64 1.89 3.40 0.29 60.22 14.93 0.33 0.35 1.95 0.03 0.06 0.39 - 0.16 18.20 7.55 69.57 2.22 3.75 2.24 0.03 0.06 0.39 - 0.16 7.55 85.97 19,943 689 1,241 107 21,980 5,448 119 127 712 11 22 141 - 58 6,638 2,755 25,391 808 1,368 819 11 22 141 - 58 2,755 31,373 - 72 - 年 22 102,569 102,569 102,569 0 544 19 34 3 600 75 675 55.80 1.95 3.49 0.31 61.55 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 0.41 - - 18.07 7.69 70.73 2.28 3.84 2.27 0.03 0.06 0.41 - - 7.69 87.31 20,366 711 1,273 112 22,462 5,449 120 128 715 11 22 150 - - 6,595 2,808 25,815 831 1,401 827 11 22 150 - - 2,808 31,865 23 見 102,741 102,741 102,741 0 516 18 32 3 569 79 648 53.02 1.84 3.30 0.28 58.44 14.47 0.32 0.34 1.89 0.03 0.06 - 3.45 - 20.56 8.12 67.49 2.16 3.64 2.17 0.03 0.06 - 3.45 - 8.12 87.12 19,352 672 1,205 102 21,331 5,282 117 124 690 11 22 - 1,259 - 7,505 2,963 24,634 789 1,329 792 11 22 - 1,259 - 2,963 31,799 24 25 通 し 102,911 103,082 102,911 103,082 102,911 103,082 0 0 490 466 17 16 31 29 3 2 541 513 83 87 624 600 50.45 48.01 1.75 1.66 3.14 2.99 0.27 0.25 55.61 52.91 13.77 13.11 0.30 0.29 0.32 0.31 1.80 1.71 0.03 0.03 0.06 0.05 - - 3.45 3.45 - - 19.73 18.95 8.54 8.97 64.22 61.12 2.05 1.95 3.46 3.30 2.07 1.96 0.03 0.03 0.06 0.05 - - 3.45 3.45 - - 8.54 8.97 83.88 80.83 18,414 17,524 639 606 1,146 1,091 99 91 20,298 19,312 5,026 4,785 110 106 117 113 657 624 11 11 22 18 - - 1,259 1,259 - - 7,202 6,916 3,118 3,273 23,440 22,309 749 712 1,263 1,204 756 715 11 11 22 18 - - 1,259 1,259 - - 3,118 3,273 30,618 29,501 26 103,252 103,252 103,252 0 442 15 28 2 487 91 578 45.68 1.58 2.85 0.24 50.35 12.47 0.27 0.29 1.63 0.03 0.05 - 3.45 - 18.19 9.40 58.15 1.85 3.14 1.87 0.03 0.05 - 3.45 - 9.40 77.94 16,673 577 1,040 88 18,378 4,552 99 106 595 11 18 - 1,259 - 6,640 3,430 21,225 676 1,146 683 11 18 - 1,259 - 3,430 28,448 度 27 中間目標 103,423 103,423 103,423 0 420 15 26 2 463 96 559 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 9.93 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 9.93 75.32 15,867 548 989 84 17,488 4,333 95 102 566 7 18 - 1,259 - 6,380 3,624 20,200 643 1,091 650 7 18 - 1,259 - 3,624 27,492 28 103,514 103,514 103,514 0 420 14 26 2 462 96 558 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 9.94 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 9.94 75.33 15,867 548 989 84 17,488 4,333 95 102 566 7 18 - 1,259 - 6,380 3,627 20,200 643 1,091 650 7 18 - 1,259 - 3,627 27,495 29 30 見 通 し 103,605 103,696 103,605 103,696 103,605 103,696 0 0 420 419 14 14 26 26 2 2 462 461 96 96 558 557 43.47 43.47 1.50 1.50 2.71 2.71 0.23 0.23 47.91 47.91 11.87 11.87 0.26 0.26 0.28 0.28 1.55 1.55 0.02 0.02 0.05 0.05 - - 3.45 3.45 - - 17.48 17.48 9.95 9.95 55.34 55.34 1.76 1.76 2.99 2.99 1.78 1.78 0.02 0.02 0.05 0.05 - - 3.45 3.45 - - 9.95 9.95 75.34 75.34 15,867 15,867 548 548 989 989 84 84 17,488 17,488 4,333 4,333 95 95 102 102 566 566 7 7 18 18 - - 1,259 1,259 - - 6,380 6,380 3,630 3,634 20,200 20,200 643 643 1,091 1,091 650 650 7 7 18 18 - - 1,259 1,259 - - 3,630 3,634 27,498 27,502 31 103,787 103,787 103,787 0 419 14 26 2 461 96 557 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 9.96 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 9.96 75.35 15,867 548 989 84 17,488 4,333 95 102 566 7 18 - 1,259 - 6,380 3,637 20,200 643 1,091 650 7 18 - 1,259 - 3,637 27,505 32 計画目標 103,878 103,878 103,878 0 418 14 26 2 460 96 556 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 9.97 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 9.97 75.36 15,867 548 989 84 17,488 4,333 95 102 566 7 18 - 1,259 - 6,380 3,640 20,200 643 1,091 650 7 18 - 1,259 - 3,640 27,508 表 4.5.7 区 20 21 22 23 24 25 績 26 27 見 28 29 通 30 31 32 し 542 546 544 543 544 516 490 466 442 420 420 420 419 419 418 20 20 19 18 19 19 18 17 16 15 15 14 14 14 14 14 35 35 34 34 34 34 32 31 29 28 26 26 26 26 26 26 収集ごみ 不燃ごみ (4) 粗大ごみ (5) 計 (6) (7) 実績 将来値 (予測値) g/人・日 4 4 3 3 3 3 3 3 2 2 2 2 2 2 2 2 599 601 602 599 599 600 569 541 513 487 463 462 462 461 461 460 可燃ごみ 19.31 18.75 18.52 16.50 14.93 14.93 14.47 13.77 13.11 12.47 11.87 11.87 11.87 11.87 11.87 11.87 資源ごみ 0.56 0.60 0.55 0.39 0.33 0.33 0.32 0.30 0.29 0.27 0.26 0.26 0.26 0.26 0.26 0.26 0.69 0.72 0.66 0.46 0.35 0.35 0.34 0.32 0.31 0.29 0.28 0.28 0.28 0.28 0.28 0.28 4.82 4.09 1.96 1.81 1.95 1.96 1.89 1.80 1.71 1.63 1.55 1.55 1.55 1.55 1.55 1.55 0.06 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 不燃ごみ 直接ごみ 粗大ごみ (10) 医療系ごみ (11) がれき類 (12) 計 (13) Σ{(1)~(4)} 実績 将来値 (予測値) t/日 0.02 0.03 0.03 0.26 0.06 0.06 0.06 0.06 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 25.46 24.22 21.75 19.45 17.65 17.66 17.11 16.28 15.50 14.74 14.03 14.03 14.03 14.03 14.03 14.03 可燃ごみ 73.16 73.03 73.30 71.12 69.57 70.73 67.49 64.22 61.12 58.15 55.34 55.34 55.34 55.34 55.34 55.34 (14) 資源ごみ 2.59 2.61 2.47 2.24 2.22 2.28 2.16 2.05 1.95 1.85 1.76 1.76 1.76 1.76 1.76 1.76 (15) 不燃ごみ 4.17 4.25 4.03 3.92 3.75 3.84 3.64 3.46 3.30 3.14 2.99 2.99 2.99 2.99 2.99 2.99 5.22 4.50 2.31 2.13 2.24 2.27 2.17 2.07 1.96 1.87 1.78 1.78 1.78 1.78 1.78 1.78 0.06 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 計 粗大ごみ (17) 医療系ごみ (18) がれき類 (19) 計 (20) 可燃ごみ (21) 資源ごみ (22) 不燃ごみ (23) 収集ごみ 粗大ごみ Σ{(6)~(11)} 実績 将来値 (予測値) t/年 Σ{(13)~(18)} 実績 0.02 0.03 0.03 0.26 0.06 0.06 0.06 0.06 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 85.22 84.45 82.17 79.70 77.87 79.21 75.55 71.89 68.41 65.09 61.94 61.94 61.94 61.94 61.94 61.94 516 490 466 442 420 420 420 419 419 418 18 17 16 15 15 14 14 14 14 14 32 31 29 28 26 26 26 26 26 26 目標値 g/人・日 3 Σ{(20)~(23)} 計 (25) H21年度実績に対する抑制量 H21年度実績に対する抑制率 (26) 3 2 2 2 2 2 2 2 2 569 541 513 487 463 462 462 461 461 460 30 58 86 112 136 137 137 138 138 139 14.4% 18.7% 22.7% 22.9% 22.9% 23.0% 23.0% 23.2% 5.0% 9.7% (27) 可燃ごみ 14.47 13.77 13.11 12.47 11.87 11.87 11.87 11.87 11.87 11.87 (28) 資源ごみ 0.32 0.30 0.29 0.27 0.26 0.26 0.26 0.26 0.26 0.26 (29) 不燃ごみ 0.34 0.32 0.31 0.29 0.28 0.28 0.28 0.28 0.28 0.28 (30) 粗大ごみ 1.89 1.80 1.71 1.63 1.55 1.55 1.55 1.55 1.55 1.55 0.03 0.03 0.03 0.03 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.06 0.06 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 (31) 直接ごみ (32) 目標値 t/日 がれき類 Σ{(27)~(32)} 計 (34) (35) (36) 合 実績 医療系ごみ (33) 後 19 540 (24) 制 18 実 資源ごみ (16) 合 抑 H17 可燃ごみ (9) 前 位 (2) (8) 制 単 式(H22~32) 度 (1) (3) 抑 年 分 式(H17~21) 本市のごみ減量化量及び資源化量の見通し(ごみ減量化・資源化後、し尿焼却灰等除く) 計 17.11 16.28 15.50 14.74 14.03 14.03 14.03 14.03 14.03 14.03 H21年度実績に対する抑制量 0.54 1.37 2.15 2.91 3.62 3.62 3.62 3.62 3.62 3.62 H21年度実績に対する抑制率 3.1% 7.8% 12.2% 16.5% 20.5% 20.5% 20.5% 20.5% 20.5% 20.5% 可燃ごみ 67.49 64.22 61.12 58.15 55.34 55.34 55.34 55.34 55.34 55.34 (37) 資源ごみ 2.16 2.05 1.95 1.85 1.76 1.76 1.76 1.76 1.76 1.76 (38) 不燃ごみ 3.64 3.46 3.30 3.14 2.99 2.99 2.99 2.99 2.99 2.99 (39) 粗大ごみ 2.17 2.07 1.96 1.87 1.78 1.78 1.78 1.78 1.78 1.78 (40) 医療系ごみ 0.03 0.03 0.03 0.03 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 (41) がれき類 (44) 目標値 t/年 0.06 Σ{(36)~(41)} (42) (43) 実績 計 75.55 0.06 71.89 0.05 68.41 0.05 65.09 0.05 61.94 0.05 61.94 0.05 61.94 0.05 61.94 0.05 61.94 0.05 61.94 H21年度実績に対する抑制量 2.32 5.98 9.46 12.78 15.93 15.93 15.93 15.93 15.93 15.93 H21年度実績に対する抑制率 3.0% 7.7% 12.1% 16.4% 20.5% 20.5% 20.5% 20.5% 20.5% 20.5% - 73 - 6)処理・処分量 以下に本市におけるごみ処理・処分量の推計結果を示します。また、次頁に各年 度における処理・処分量を示します。 推計した結果、本計画目標年度である平成 32 年度の資源化率は 32.6%、最終処分 率は 0.0%と推測されます。 表 4.5.8 区 分 単位 処理・処分量の推計結果 H17 H21 実 績 H27 H32 中間目標 計画目標 ごみ排出量 34,812 31,373 27,492 27,508 溶融処理量 30,000 27,575 22,754 22,754 3,486 2,755 3,624 3,640 5,669 4,432 5,325 5,325 9,155 7,187 8,949 8,965 直接資源化 資源化量 選別資源化 計 (率) 最終処分量 t/年 (26.3%) (22.9%) (32.6%) (32.6%) 2,280 1,721 0 0 (6.5%) (5.5%) (0.0%) (0.0%) - 74 - 表 4.5.9 区 人口等 日 平 均 発 生 量 要 処 理 選 別 処 理 量 処 理 ・ 処 分 内 訳 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) (31) (32) (33) (34) (35) (36) (37) (38) (39) (40) (41) (42) (43) (44) (45) (46) (47) (45) (46) (47) (48) (49) (50) (51) (52) (53) (54) 行政区域内人口 計画処理区域内人口 計画収集人口 自家処理人口 収集ごみ 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 計 合 計 可燃ごみ 資源ごみ 不燃ごみ 粗大ごみ 医療系ごみ がれき類 し尿焼却灰 し尿汚泥等(脱水後) 下水汚泥 計 資源化 資源ごみ 溶融処理 計 資源化 不燃ごみ 溶融処理 計 資源化 粗大ごみ 溶融処理 計 直接溶融物 溶融処理 選別溶融物 計 選別資源化 リサイクル 選別溶融物 プラザ 計 選別資源化 粗大ごみ 選別溶融物 処理 計 選別資源化 メタル 資源化 スラグ 山元還元 計 溶融飛灰 埋立処分 年間処分量 埋立処分 溶融飛灰 容量 年間処分容量 埋立処分量累積 分 算定根拠(H22~) 推 計 (1)と同値 設 定 (2)-(3) 単 位 人 設定値 Σ{(5)~(8)} 直接ごみ 設定値 t/日 - Σ{(10)~(18)} (5)+(10) (6)+(11) (7)+(12) (8)+(13) (14)と同値 (15)と同値 (16)と同値 (17)と同値 (18)と同値 Σ{(20)~(28)} (21)×45.8%~90.0% (21)×54.2%~10.0% (21)と同値 (22)×33.7% (22)×66.3% (22)と同値 (23)×25.9% (23)×74.1% (23)と同値 (20)+Σ{(24)~(28)} (43)+(46) (39)+(40) (30)+(33) (31)+(34) (42)+(43) (36)と同値 (37)と同値 (45)+(46) (42)+(45) (41)×1.3% (41)×11.0% (41)×6.2% Σ{(45)~(48)} (41)×6.2% (50)×365 (50)÷1.1t/m3 (51)÷1.1t/m3 - t/日 t/日 t/日 t m3/日 m3 H21 実績 100,551 100,551 100,551 0 54.64 1.89 3.40 0.29 60.22 14.93 0.33 0.35 1.95 0.03 0.06 0.39 - 0.16 18.20 69.57 2.22 3.75 2.24 0.03 0.06 0.39 - 0.16 78.42 1.02 1.20 2.22 1.26 2.49 3.75 0.58 1.66 2.24 70.21 5.35 75.56 2.28 3.69 5.97 0.58 1.66 2.24 2.86 0.98 8.30 - 12.14 4.72 1,721 4.29 1,565 1,565 本市のごみ処理・処分量の実績及び見通し 22 102,569 102,569 102,569 0 55.80 1.95 3.49 0.31 61.55 14.93 0.33 0.35 1.96 0.03 0.06 0.41 - - 18.07 70.73 2.28 3.84 2.27 0.03 0.06 0.41 - - 79.62 1.04 1.24 2.28 1.29 2.55 3.84 0.59 1.68 2.27 71.23 5.47 76.70 2.33 3.79 6.12 0.59 1.68 2.27 2.92 1.00 8.44 - 12.36 4.76 1,737 4.33 1,579 3,144 23 見 102,741 102,741 102,741 0 53.02 1.84 3.30 0.28 58.44 14.47 0.32 0.34 1.89 0.03 0.06 - 3.45 - 20.56 67.49 2.16 3.64 2.17 0.03 0.06 - 3.45 - 79.00 1.18 0.98 2.16 1.23 2.41 3.64 0.56 1.61 2.17 71.03 5.00 76.03 2.41 3.39 5.80 0.56 1.61 2.17 2.97 0.99 8.36 - 12.32 4.71 1,719 4.28 1,563 4,707 - 75 - 年 24 通 102,911 102,911 102,911 0 50.45 1.75 3.14 0.27 55.61 13.77 0.30 0.32 1.80 0.03 0.06 - 3.45 - 19.73 64.22 2.05 3.46 2.07 0.03 0.06 - 3.45 - 75.34 1.30 0.75 2.05 1.17 2.29 3.46 0.54 1.53 2.07 67.76 4.57 72.33 2.47 3.04 5.51 0.54 1.53 2.07 3.01 0.94 7.96 4.48 16.39 - - - - - 25 し 103,082 103,082 103,082 0 48.01 1.66 2.99 0.25 52.91 13.11 0.29 0.31 1.71 0.03 0.05 - 3.45 - 18.95 61.12 1.95 3.30 1.96 0.03 0.05 - 3.45 - 71.86 1.41 0.54 1.95 1.11 2.19 3.30 0.51 1.45 1.96 64.65 4.18 68.83 2.52 2.73 5.25 0.51 1.45 1.96 3.03 0.89 7.57 4.27 15.76 - - - - - 26 103,252 103,252 103,252 0 45.68 1.58 2.85 0.24 50.35 12.47 0.27 0.29 1.63 0.03 0.05 - 3.45 - 18.19 58.15 1.85 3.14 1.87 0.03 0.05 - 3.45 - 68.54 1.50 0.35 1.85 1.06 2.08 3.14 0.48 1.39 1.87 61.68 3.82 65.50 2.56 2.43 4.99 0.48 1.39 1.87 3.04 0.85 7.21 4.06 15.16 - - - - - 27 中間目標 103,423 103,423 103,423 0 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 65.39 1.58 0.18 1.76 1.01 1.98 2.99 0.46 1.32 1.78 58.86 3.48 62.34 2.59 2.16 4.75 0.46 1.32 1.78 3.05 0.81 6.86 3.87 14.59 - - - - - 度 29 28 見 103,514 103,514 103,514 0 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 65.39 1.58 0.18 1.76 1.01 1.98 2.99 0.46 1.32 1.78 58.86 3.48 62.34 2.59 2.16 4.75 0.46 1.32 1.78 3.05 0.81 6.86 3.87 14.59 - - - - - 30 通 103,605 103,605 103,605 0 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 65.39 1.58 0.18 1.76 1.01 1.98 2.99 0.46 1.32 1.78 58.86 3.48 62.34 2.59 2.16 4.75 0.46 1.32 1.78 3.05 0.81 6.86 3.87 14.59 - - - - - 31 し 103,696 103,696 103,696 0 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 65.39 1.58 0.18 1.76 1.01 1.98 2.99 0.46 1.32 1.78 58.86 3.48 62.34 2.59 2.16 4.75 0.46 1.32 1.78 3.05 0.81 6.86 3.87 14.59 - - - - - 103,787 103,787 103,787 0 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 65.39 1.58 0.18 1.76 1.01 1.98 2.99 0.46 1.32 1.78 58.86 3.48 62.34 2.59 2.16 4.75 0.46 1.32 1.78 3.05 0.81 6.86 3.87 14.59 - - - - - 32 計画目標 103,878 103,878 103,878 0 43.47 1.50 2.71 0.23 47.91 11.87 0.26 0.28 1.55 0.02 0.05 - 3.45 - 17.48 55.34 1.76 2.99 1.78 0.02 0.05 - 3.45 - 65.39 1.58 0.18 1.76 1.01 1.98 2.99 0.46 1.32 1.78 58.86 3.48 62.34 2.59 2.16 4.75 0.46 1.32 1.78 3.05 0.81 6.86 3.87 14.59 - - - - - -76- 23,868 t 排出量 3,640 t 集団回収 100.0% 100.0% 図 4.5.7 23,868 t 23,868 t 77.7% 18,543 t 減量化量 22.3% 5,325 t 処理残渣量 0.0% 0 t 処理後最終処分量 22.3% 5,325 t 処理後再生利用量 本計画目標年度(平成 32 年度)におけるごみ処理・処分フロー 0.0% 0 t 直接最終処分量 中間処理量 計画処理量 0.00% 0 t 直接資源化量 0.0% 0 t 最終処分量 32.6% 8,965 t 総資源化量 6 ごみの減量化・資源化に向けた基本方針 前述したごみの減量化や資源化を進めていくために、今後実施または検討する施策 の基本フレームを図 4.6.1 に示します。 図4.6.1 ごみ処理基本計画の基本フレーム - 77 - 7 ごみの発生・排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項 1)基本方針 ごみの発生・排出抑制及び再資源化の基本方針は、以下のとおりです。 市 民 ・ 事 業 者 ・ 行 政 が 連 携 し た 3R 運 動 の 推 進 ごみの発生・排出抑制及び再資源化の目標を達成するためには、市民・事業者・行 政がごみの削減に対する意識を持ち、それぞれの役割と責任を果たし、互いの協力と 連携のもとで持続的な努力を続けていくことが必要です。 こうした連携を深めていくためには、消費者である市民一人ひとりが自らのライフ スタイルを見直し、資源・環境問題に配慮したライフスタイルに転換する行動を、事 業者は資源・環境に配慮した事業活動や商品づくり及び流通システムづくりを進める 行動を、行政は様々な角度から市民、事業者の取り組みを支援していくという行動を 3者協働により実施しつつ、循環型社会の構築に努めていく必要があります。 事業者 (生産) ◆資源・環境に配慮した 商品づくり 発生・排出 削減の推進 市 民 (消費) 事業者 (流通) ◆資源・環境に配慮した 流通システム ◆資源・環境に配慮した ライフスタイル 行 図4.7.1 政(支援) ごみの発生・排出抑制及び再資源化における市民・事業者・行政の役割と連携 - 78 - 2)ごみの発生・排出抑制及び再資源化に関する取り組み 本市では、ごみの発生・排出抑制及び再資源化施策を推進していくために、市民・ 事業者に対して以下のような取り組みを実施し、浸透を図っていくものとします。 (1)市民の意識向上を図るための取り組み 市民意識の向上について、有効と判断される施策を以下に示します。 ① 出前講座やイベントの開催 出前講座や各種イベントへの参加をとおして、ごみ削減に向けた啓発を積極 的に行っていきます。 ② 啓発活動の拡充 市民や環境市民団体などと協働した環境イベントやフリーマーケットの開催 や各種団体に対して集団回収への積極的な協力要請を行うなど、資源化の推進を 図っていきます。 ③ 環境学習の充実 小・中学校を対象に、ごみに関する副読本、クリーンセンター見学などを通 した教育啓発に積極的に取り組み、環境にやさしい行動のできる人づくりを進め ます。 ④ 資源化・減量化に向けた積極的な情報提供 店頭回収を行っている店舗、資源回収活動の状況及び生ごみ堆肥化容器等の 利用方法などについての情報を積極的に広報し、ごみの資源化や減量化に対する 市民の意識向上を図ります。 また、ホームページ等への不用品の交換情報の掲載やリサイクルフェアなど、 現在本市で実施している取り組みを今後も継続することにより、ごみ減量化に繋 がりかつ市民にとって有益な情報を積極的に提供していきます。 (2)事業者の意識向上を図るための取り組み 流通・販売事業者などの事業者の協力・推進について、有効と判断される施策を 以下に示します。 ① 過剰包装の抑制やマイバッグ運動の推進 事業者は、消費者が商品の購入に伴って排出するごみを少なくすることに視 点をおいて、過剰包装を可能な限り控えるような取り組みに積極的に参加するよ う要請します。 また、消費者、事業者、行政で構成する「ごみと資源を考える福岡県民会 議」が展開している「マイバッグキャンペーン」と連携してレジ袋削減に取り組 んでいきます。さらに、市内の事業者に対して「マイバッグキャンペーン」に参 - 79 - 加するよう要請していきます。 ② エコショップ制度の導入 ごみ減量化・リサイクルに積極的に取り組む小売店などを「エコショップ」 として認定する制度を導入します。 エコショップは、リストを作成しホームページに掲載するなど消費者向けに PRしていくとともに、年に1回、特に顕著な取り組みを行っているお店を「優 良エコショップ」として表彰いたします。 ③ 店頭回収の推進 大型スーパー等で実施されている食品トレイ、牛乳パック等の店頭回収を推 進・拡大するように要請します。協力店舗については優良店舗として取り組み内 容をホームページ等で公表するなど積極的に広報を行います。 ④ 紙類の資源化促進 事業者に対して紙類の資源化物の分別を徹底するように啓発していきます。 また、生ごみや廃食用油などのバイオマスの利活用についても実施していく よう要請していきます ⑤ ごみ減量化や資源化に向けて事業者ネットワークの構築 ごみ減量化や資源化を進めている事業者の先進的な取り組みが、情報として 他の事業者へ伝わるように事業者間で情報交換できるネットワークの構築に努め ていきます。 ネットワークの構築にあたっては、事業者及び行政が連携して検討を進めて いくものとします。 (3)行政の取り組み 行政の取り組みとして有効と判断される施策を以下に示します。 ① 糸島市廃棄物審議会の開催 一般廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生利用及び処理手数料につ いて調査審議するために「糸島市廃棄物審議会」を設置していることから、必要 に応じて、審議会を開催するものとします。 ② 地域のごみ啓発指導員の育成 一般廃棄物の減量化、資源化等について行政と市民をつなぐ地域の指導員と なる人材の育成を進めていきます。 ③ 助成事業の推進 本市では、各種団体よる資源回収活動に対して助成事業を行っていることか ら、今後も継続して実施するものとします。あわせて、ごみ減量化を目的とした - 80 - 生ごみ堆肥化容器等の購入に対しても助成事業をおこなっていることから、本件 についても継続して実施していくものとします。 さらに、今後より一層の再生利用の充実と取り組みの強化を図るため、行政 区内に資源物回収拠点を設置するとともに新たな資源回収システムの構築を進め ていきます。 ④ 高齢者等に配慮した収集サービスの検討 本市では、収集効率を向上させるために、ごみ集積所による収集(ステーシ ョン方式)が主体となっているため、ごみ集積所へごみを排出することが困難な 高齢者や障害者の方に配慮した収集サービスが必要と考えられることから、新た な収集サービスについて今後検討していきます。 ⑤ 在宅医療系ごみの適正排出の徹底 在宅医療系ごみは、感染性のごみの混入防止など適正な排出を行うための啓 発が重要であるため、医療機関との連携を図りながら今後も啓発活動を強化して いくものとします。 ⑥ バイオマス利活用の推進 本市では、循環型社会の実現に向けた取り組みの一環として、廃棄物由来の ものや、現在活用されていないバイオマス利活用について検討しています。 具体的には、学校給食残渣の堆肥化や飼料化、間伐材や竹、剪定ごみなどの チップ化による燃料化や堆肥化に向けた調査・研究を行っていきます。 また、廃食用油のBDF化(バイオディーゼルフューエル化:生物由来油か ら作られるディーゼルエンジン用の燃料)については市内の民間業者が実施して いることから、公用車における利活用について検討していきます。 【ごみ啓発指導員】 【堆肥化】 - 81 - (4)施策の主体 これまでに示してきた施策について、取り組むべき施策の主体を下表に示しま した。 表4.7.1 取り組むべき施策の主体 主 取り組む施策 市民の意識向上を 図るための取り組み 事業者の意識向上を 図るための取り組み 行政の取り組み 体 市民 事業者 行政 ①出前講座やイベントの開催 参加 - 支援 ②啓発活動の拡充 活用 - 支援 ③環境学習の拡充 参加 協力 支援 ④資源化・減量化に向けた積極的な情報提供 活用 協力 支援 ①過剰包装の抑制やマイバッグ運動の推進 - 協力 支援 ②エコショップ制度の導入 - 協力 支援 ③店頭回収の推進 - 協力 支援 ④紙類の資源化促進 - 協力 指導 ⑤ごみ減量化や資源化に向けた事業者ネット ワークの構築 - 連携 連携 ①糸島市廃棄物審議会の開催 参加 参加 支援 ②地域のごみ啓発指導員の育成 参加 - 支援 ③助成事業の推進 活用 - 支援 ④高齢者等に配慮した収集サービスの検討 活用 - 支援 ⑤在宅医療系ごみの適正排出の徹底 協力 協力 指導 ⑥バイオマス利活用の推進 協力 参加 支援 - 82 - 8 ごみの減量化及び資源化に関する事項 1)基本方針 ごみの減量化及び資源化の基本方針は、以下のとおりです。 ごみの減量化及び資源化の促進・拡充 これまで継続しているごみの減量化及び資源化に対する啓発活動等を進めることに より、更なる減量化の拡充を図る方針とします。 2)ごみの減量化及び資源化に関する取り組み (1)ごみ減量化に関する取り組み 本市におけるごみ減量化については、市民には生ごみの水切り活動や詰め替え商 品の購入など減量化に向けた取り組みへの協力要請、事業所においては独自ルート での資源化の推進EPR(拡大生産者責任)などの取り組みへの協力要請を実施し、 ごみの減量化を図っていくものとします。本市は市民や事業所が行う取り組みを積 極的に支援していくものとします。 あわせて、ごみの減量化に効果があるごみ処理の有料化の見直しについても、周 辺市町村の状況や課題事項などを調査・研究していくものとします。 (2)資源化に関する取り組み 本市における資源化については、現在の資源ごみである「缶類、びん類、ペット ボトル」、「白色トレイ、牛乳パック」の適正分別が推進されるように啓発活動を 強化することにより、資源物の回収量を増加させていくものとします。 今後は、施設の資源回収率の向上を図るために、現在資源ごみとして混合収集さ れているペットボトルの分別収集について、施設整備とあわせて検討していく計画 です。 (3)分別区分の追加の検討 資源となるごみの分別収集は、ごみの再生利用を進める上で有効な方法であり、 排出者がごみを出さないようにする意識改革にも繋がることから、地域の実情に応 じた方法で積極的に実施していく必要があります。 同時に「市町村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指 針」(平成 19 年6月)及び「ごみ処理基本計画策定指針」(平成 20 年6月)にお いて、標準的な分別区分として次頁表に示します3種類(類型Ⅰ~Ⅲ)が整理され ています。 現在、本市の類型は類型Ⅱに近似しており標準的な分別区分となっていますが、 プラスチック製容器包装や紙製容器包装については、それぞれ白色トレイ、牛乳パ ックのみの回収となっているため、今後のごみの減量化や資源化の進展を踏まえた - 83 - 上で、品目の追加などの検討を行っていくものとします。 なお、類型Ⅲへの移行については、現時点ではバイオマス利活用の事業化(エネ ルギー回収施設等)まで進んでいないため、今回の計画期間内は実現に向けての検 討を進めていくものとします。 表4.8.1 標準的な分別収集区分 類型 類型Ⅰ 標準的な分別収集区分 ① 資源回収する容器包装 ①-1 アルミ・スチール缶 ①-2 ガラスびん ①-3 ペットボトル 現区分 素材別に排出源で分別する か、又は、一部又は全部の区 分について混合収集し、収集 後に選別する。 ② 資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ(集団回収によるものを含む) ④ 燃やすごみ(廃プラスチック類を含む) - ⑤ 燃やさないごみ ⑥ その他専用の処理のために分別するごみ ⑦ 粗大ごみ 類型Ⅱ ① 資源回収する容器包装 ①-1 アルミ・スチール缶 ①-2 ガラスびん ①-3 ペットボトル ①-4 プラスチック製容器包装 ①-5 紙製容器包装 類型Ⅲ 素材別に排出源で分別する か、又は、一部又は全部の区 分について混合収集し、収集 後に選別する。(ただし、再 生利用が困難とならないよう 混合収集するものの組み合わ せに留意することが必要) ◎ ◎ ◎ 白色トレイ 牛乳パック ② 資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ(集団回収によるものを含む) ◎ ④ 燃やすごみ(廃プラスチック類を含む) ◎ ⑤ 燃やさないごみ ◎ ⑥ その他専用の処理のために分別するごみ - ⑦ 粗大ごみ ◎ ① 資源回収する容器包装 ①-1 アルミ・スチール缶 ①-2 ガラスびん ①-3 ペットボトル ①-4 プラスチック製容器包装 ①-5 紙製容器包装 素材別に排出源で分別する か、又は、一部又は全部の区 分について混合収集し、収集 後に選別する。(ただし、再 生利用が困難とならないよう 混合収集するものの組み合わ せに留意することが必要) ② 資源回収する古紙類・布類等の資源ごみ(集団回収によるものを含む) ③ 資源回収する生ごみ、廃食用油等のバイオマス ④ 燃やすごみ(廃プラスチック類を含む) ⑤ 燃やさないごみ ⑥ その他専用の処理のために分別するごみ ⑦ 粗大ごみ ※表中の◎は実施している分別区分です。 - 84 - - 9 ごみの適正な処理及びこれを実施する者に関する事項 1)基本方針 本市における収集・運搬・中間処理・最終処分計画を総括した基本方針は、以下の とおりです。 適正な収集・運搬・処理・処分を実施 2)ごみの適正な処理及びこれを実施する者に関する取り組み (1)収集・運搬計画 本市における収集・運搬計画に関する取り組みを以下に示します。 ① 現行の収集・運搬体制の継続 本市の収集区域及び収集・運搬体制については現行の体制を維持する方針と します。(表 3.7.1 参照) ただし、今後、施設による資源回収率の向上を図っていくことを目的として ペットボトルの分別収集について検討していることから、施設整備等の事業化が 可能となった場合は回収量等を鑑みて収集・運搬体制の見直しを実施していくも のとします。 また、高齢者や障がい者の方に配慮した収集サービスや在宅医療系ごみの増 加に対する対応等についても検討していくことから、これらが実施段階になった 場合においても収集頻度等を含めて収集・運搬体制の見直しを実施します。 ② 事業系ごみの適正な監督 事業所の排出責任や自己処理の徹底を図るため、訪問指導や説明会の実施、 収集運搬許可業者の研修会や搬入車両の検査等を実施していきます。また、こう した取り組みが進展するように監督・指導していきます。 表 4.9.1 収集・運搬計画量の見込み(施策実施後、収集ごみのみ) 年 度 単位 平成21年 平成27年 平成32年 実績 中間目標 計画目標 可燃ごみ 19,943 15,867 15,867 資源ごみ 689 548 548 1,241 989 989 107 84 84 21,980 17,488 17,488 不燃ごみ 粗大ごみ 計 t/年 - 85 - (2)中間処理計画 本市における中間処理計画に関する取り組みを以下に示します。 ① 既存施設の適切な維持管理の継続 本市の溶融処理施設及びリサイクルプラザについては、今後も適正な維持管 理や補修等を継続しつつ、施設の延命化に努めるものとします。 溶融処理施設については稼動後 11 年目を迎え、設備・装置において部分的に 老朽化が進行しているため、今後は補修箇所や補修頻度の増加が予測される状況 にあります。このため、費用対効果を含めた中・長期的な観点からの補修・整備 計画について立案、実施していくものとします。 一方、リサイクルプラザについては、現在の分別区分に対応した設備構成と なっており、現段階では支障なく選別資源化処理がなされていますが、今後、資 源化率の向上を図ることを目的とした分別区分の見直し等が実施された場合は、 改造等を実施していくものとします。 将来的な中間処理量の推移を下表に示します。 表 4.9.2 年 度 中間処理量の見込み(施策実施後) 単位 平成21年 平成27年 平成32年 実績 中間目標 計画目標 溶融処理量 リサイクルプラザ処理量 前処理設備処理量 t/年 計 27,575 22,754 22,754 2,176 1,734 1,734 819 650 650 30,570 25,138 25,138 ※前処理設備は溶融処理施設に併設されています。 ② CO 2 削減に向けた取り組みの推進 本市の一般廃棄物処理に伴う温室効果ガスの排出量は、前述したように全国 実績値よりも大きな値となっています。その要因としては、溶融処理施設におい てコークスの使用が不可欠であることが挙げられます。よって、今後、老朽化に 伴う溶融処理施設の基幹整備等を実施する場合は、現在の機器と比べてCO 2 削 減効果のある機器類等を選定し、可能な限り一般廃棄物処理に伴う温室効果ガス の排出量を抑制していきます。 (3)最終処分計画 本市における最終処分計画に関する取り組みを以下に示します。 ① 既存の施設の適正な維持管理の継続 本市の最終処分場については、今後も適正な維持管理や補修等を継続しつつ、 延命化に努めるものとします。 - 86 - あわせて、旧最終処分場の浸出水処理施設などについても、適正な維持管理 を継続して行っていくものとします。 ② 将来の最終処分計画に向けた検討 これまでの埋立処分実績を踏まえると本市の所有する最終処分場は、計画埋 立終了年度である平成 26 年度頃には満杯になると推測されることから、早急に 将来の最終処分計画について検討する必要があります。 したがって、現段階で考えられる本市における将来の最終処分計画について 検討した結果を下表に示します。 経済性や安全性等を考慮した場合、溶融飛灰の資源化が費用対効果を踏まえ ると最も有効な方法であると考えられます。今後、溶融飛灰の資源化が実行され た場合、本市の最終処分量はゼロとなります。 表4.9.3 区 分 概 要 経済性 評 価 将来の埋立処分計画の検討結果 既存最終処分場を再整 備し嵩上げした場合 既存施設の管理道路部 に擁壁を築造し、計画 埋立高を5m高くする 案。 工事費は埋立地のみで あ る が 、 15 年 間 の 維 持管理等が必要であ る。また、埋立完了後 も閉鎖に向けた維持管 理が必要となる。 搬入道路を別途整備す る必要があり、新たな 用地を確保する必要が ある。また、水収支の 制約から浸出水調整池 を増設する必要があ る。 なお、擁壁を築造する に当たっては安全性を 十分検討する必要があ る。 新たに最終処分場を 整備した場合 新たに既存施設と同規 模の最終処分場を確保 する案。 溶融飛灰を資源化 (山元還元)した場合 県内の民間業者に溶融 飛灰の資源化処理を委 託する案。 工事費は既存施設と同 様、埋立地及び浸出水 処理施設となり、埋立 期 間 中 ( 15 年 間 ) 及 び埋立完了後から閉鎖 までの維持管理費が必 要となる。 なお、本案は環境省の 交付対象事業となる。 新たな用地確保、住民 合意形成が必要とな り、3案の中で最も期 間が必要となる。 将来的な安心感は3案 の中で最も大きいが、 経済性は3案の中で最 も悪い。 委託費が必要である が、維持管理費が不要 となる。 △ ○ △ - 87 - 民間委託であるため、 処理に関して将来的な 保証がない。 委託できなくなった場 合、新たに最終処分方 法を検討する必要があ る。 10 不法投棄に関する事項 1)基本方針 本市における不法投棄に関する基本方針は、以下のとおりです。 不 法 投 棄 の 取 り 締 ま り を 強 化 2)不法投棄に関する取り組み (1)不法投棄撲滅に向けた取り組み 本市の山間地域や農地、海岸などでの不法投棄が多いことから、「糸島市空き缶 等の散乱防止及びその再資源化の促進に関する条例」に基づき不法投棄の取り締ま りを強化していきます。 あわせて、不法投棄撲滅に向けて、市民・事業者・行政の3者による情報ネット ワークを構築することにより、より効果的な不法投棄の取り締まりが可能と考えら れることから、今後の不法投棄対策のあり方について調査・研究を行っていく方針 とします。 【不法投棄の撲滅!】 【市民・事業者・行政によるネットワークの構築】 - 88 - 11 地球温暖化防止に関する事項 1)基本方針 本市における地球温暖化防止に関する基本方針は、以下のとおりです。 地球温暖化防止に向けた取り組みを実施 2)地球温暖化防止に関する取り組み (1)地球温暖化防止への対応 世界的な環境問題となっている地球温暖化防止に向けて、本市では「糸島市環境 基本計画」の中で平成 27 年度までに市内の二酸化炭素排出量を対前年比3%削減、 公共施設等の二酸化炭素排出量を対前年比3%削減の目標値を設定しています。 この目標を達成するために一般廃棄物処理に関しては「ごみの減量化とリサイク ルの徹底」が、地球温暖化防止への取り組みの一つとして考えられることから下記 に示す対策を実施していきます。 ◆レジ袋や過剰包装を断り、マイバッグを持参する運動の啓発等を行う。 ◆生ごみ堆肥化容器の活用を推進するための対策を検討する。 ◆グリーンマークやエコマークの付いた環境に優しい商品の購入を推奨する。 ◆天然ガスを燃料とした収集車両やハイブリット式収集車両の導入を検討す る。 ◆分別を徹底することにより、溶融処理施設から発生する温室効果ガスを削減 する。 【地球温暖化の防止】 - 89 - 12 その他ごみ処理に関し必要な事項 1)特別管理一般廃棄物 特別管理一般廃棄物は、廃棄物処理法に基づいて、①ばいじん、②PCB使用製品、 ③感染性医療廃棄物が指定されています。 事業者が排出するばいじんは産業廃棄物であることから、排出事業者による適正処 理が行われるように指導していきます。 PCB使用製品はメーカーによる処理を原則とし、適正処理を推進するために販売 店での引き取り協力や、市民に対しても適正排出の協力を要請します。 感染性廃棄物については、本市の溶融処理施設で処理可能であることから医療関係 者と連携を図りながら引き続き適正に処理していきます。 2)適正処理困難物 適正処理困難物は、廃棄物処理法により、①廃タイヤ、②25 インチ以上のテレビ、 ③250以上の冷蔵庫、④スプリング入りマットレスが指定されています。このうち、 廃タイヤについては、適正処理ルートが構築され、テレビ、冷蔵庫については、家電 リサイクル法に基づく再商品化が行われています。また、スプリング入りマットレス についても、全日本ベッド工業会において、一括して指定一般廃棄物処理業者として の申請が行われ、認められている(厚生省生衛 水道環境部環境整備課 事務連絡平 成 11 年6月 29 日)ことから、業者による処理が行われています。なお、本市では収 集できないものとして下表に示すようなものを指定しており、販売店等による引き取 りを指導しています。 表4.12.1 項 本市の収集できないごみ 目 適正処理困難物 内 容 テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、冷凍庫、衣類乾燥機、パソ コ ン 、 タ イ ヤ 、 ガ スボン ベ 、 バ ッ テ リ ー 、塗料 ・ シ ン ナ ー ・ 廃 油・農薬・劇薬等の薬品類、消火器、バイク(排気量 50cc を超 えるもの)、ピアノ、金庫 など 3)特定家庭用機器再商品化法 特定家庭用機器再商品化法(以下、「家電リサイクル法」という。)に適用される 家電製品は、構造・組成が複雑であるなどの理由から市町村での処理が困難であるも のを指しています。これらの家電製品は廃棄物の減量及び再生が十分に行われていな いため、廃棄物の適正な処理及び資源の有効利用を図ることを目的として、平成 10 年6月に家電リサイクル法が公布されました。 具体的には、一般の家庭で通常使用される機械器具のうち、次頁に掲げるものが対 象となっています。 - 90 - ○ ユニット形エアコンディショナー(ウィンド形エアコンディショナー又は室 内ユニットが壁掛形若しくは床置き形であるセパレート形エアコンディショ ナーに限る。) ○ テレビジョン受信機(ブラウン管式のものに限る。) ○ 電気冷蔵庫及び電気冷凍庫 ○ 電気洗濯機 ○ 液晶・プラズマテレビ、衣類乾燥機(平成 21 年 4 月~) 本市においても家電リサイクル法に基づく再商品化を進めていくことを目的に、引 き取りは販売者若しくは収集運搬許可業者が実施することとしています。 4)家庭系パソコンリサイクル 平成 15 年 10 月 1 日より「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、家庭 から排出される使用済みパソコンの回収とリサイクルが実施されています。 本制度は、平成 12 年より産業構造審議会及び環境省パソコンリサイクル検討会に おいて審議が開始され、平成 15 年4月に改正省令の公布がなされたものです。 本制度の特徴は、消費者がパソコンを購入する際に、処理責任を負うメーカーが処 理費用を「前払い方式」で徴収し、排出時には無料で回収・リサイクルを請け負う、 という点にあり、家電4品目の際に問題となった排出時の処理費用支払いを嫌う市民 等による不法投棄問題が、中長期的に解決されることが期待されています。 また、「前払い方式」が適用されるパソコンには「PCリサイクルマーク」が貼ら れており、判別が可能となっています。 一方で、PCリサイクルマークが付いていないパソコンについては、回収費用、リ サイクル費用を負担する必要があるため、旧型のパソコンについては家電4品目と同 等な問題が発生する可能性もありますが、パソコンについては中古市場が活発化して いるため、この市場へ流れていくことも考えられることから今後の市場動向を確認す る必要があります。 本市においても、家庭系パソコンのリサイクルに対する今後の動向を確認していく 必要があります。下表に回収の対象となる品目を示します。 表4.12.2 項 回収対象品目 目 回収対象品目 対象外品目 内 容 デスクトップパソコン(本体)、パソコン用ブラウン管ディスプレ イ、パソコン用液晶ディスプレイ、デスクトップ一体型パソコン、 ノート型パソ コン、マ ウス、キーボ ード、ス ピーカー、ケ ーブル (ただし、標準添付品に限る) プリンター、スキャナー、ワープロ専用機、PDA、マニュアル本、 CD-ROM 等 - 91 - 5)使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理 使用済の電気電子機器(小型家電)については、各種リサイクル法の対象ではない ため廃棄されても資源が十分に回収されていないのが現状ですが、これら電気電子機 器には、小型化や高機能化等の目的でレアメタルが利用されています。 レアメタルについては、その産地に係る地域偏在性や急激な価格変動による供給リ スクがあることから安定供給の確保が必要とされています。特に、我が国における小 型・高性能な製品へのレアメタルの使用量は多く、使用済製品を鉱石に見立てて「人 工鉱床」や「都市鉱山」と呼ばれ、国内で廃棄されるレアメタル等の鉱物資源は相当 の規模であるとも言われています。 しかしながら、製品中でレアメタルと有害物質が同時に利用されることも多くレア メタル回収に当たっては有害物質の適正処理の検討が必要となってきます。 このような状況のなか、資源の有効利用への関心の高まりなどを背景に、近年、使 用済み小型家電からレアメタルや貴金属のリサイクルに取り組む自治体や企業が出始 めています。環境省や経済産業省においてもレアメタルのリサイクルシステムの構築 を目指して使用済小型家電の回収モデル事業が実施されており、各種課題に対する検 討がなされています。なお、福岡県内においては、北九州市、福岡市、大牟田市、筑 後市、大木町がレアメタル回収のモデル事業に参加しており、店舗や公共施設等を利 用した回収を行っています。 以下に、回収・リサイクルのイメージ及び大牟田市の回収方法等を示します。 本市においても今後、国や周辺市町村の動向、使用済小型家電のリサイクルに係る 有害性の評価、費用対効果等を踏まえながらレアメタルのリサイクルシステムの構築 に向けて取り組んでいく必要があると考えています。 消費者使用 小型家電回収 ○ ○ 廃棄 ○ 小型家電 自治体のスキーム 小売店等の店頭 イベント など 中間処理 レアメタル回収 レアメタルを効率的に 回収するための分離 ○ 分 別 ○ 解 体 ○ 破 砕 ○ 選 別 精錬所等における レアメタルリサイクル 特定部品 レアメタル 残 渣 有害物資の管理 (環境省・経済産業省における研究会とりまとめ資料より) 図 4.12.1 使用済小型家電の回収・レアメタルリサイクルのイメージ 表 4.12.3 大牟田市モデル事業の回収方法等(福岡県モデル事業計画より) 区 内 容 回収BOX(市役所、教育機関、大規模店舗等):定期的に回収(委託業者) 不燃ごみ収集:既存の収集方法 デジタルカメラ、ビデオカメラ、ポータブル音楽プレーヤー、ポータブル DVD プレーヤー、携帯用ラジオ、携帯型テレビ、小型ゲーム機、電子辞書、 電卓、HDD、リモコン、電子機器付属品、携帯電話 分 回収方法 回収品目 - 92 - 6)災害時の廃棄物処理に関する事項 災害発生時の廃棄物処理をより適切かつ効率的に実施してくために、地域防災計画 等の周知や広域的な協力体制の確保を図り、周辺地域との連携体制を構築していきま す。なお、災害時に発生する廃棄物の集積場所等の候補地については次のとおりとし ます。 ○ 仮置場:クリーンセンター敷地内、旧し尿処理センター、旧清掃センター ○ 最終処分場:クリーンセンター(最終処分場) 災害時の 連携スキーム(案) 国 協力支援要請 状況報告 協力支援要請 福岡県 他都道府県 協力支援 状況報告 協力支援要請 協力支援 協力支援要請 協力 市民 周辺自治体 糸島市 協力支援 広報・啓発 協力支援要請 協力支援 図 4.12.1 関連機関・団体・ ボランティア 災害発生時の連携スキーム(案) - 93 - 13 推進体制 前述した各種施策は、行政だけの取り組みで推進できるものではありません。市 民・各種団体等、事業者、行政がそれぞれの役割を認識し、パートナーシップと協働 のしくみを築き、実行することで初めて実現が可能となります。 行政は、これらのしくみを築くために、施策の推進に向けた組織づくりや意見交換 する場の提供に努めます。 また、全国的な対応が必要と思われることについては、周辺市町村との連携や国・ 県に対する働きかけを行います。 市 民 各種団体等 事業者 行 政 図 4.13.1 市民・各種団体等、事業者、行政のパートナーシップと協働 - 94 - 第5章 1 生活排水処理の現状と分析 汚水処理施設整備事業の種類 生活排水対策の基本として、水の適正利用に関する啓発を進めるとともに、地域の 生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図る上で、生活排水処理は重要であり、地域の 特性、周辺環境、市民の要望、経済性等を考慮しつつ、汚水処理施設を逐次整備して いく必要があります。 汚水処理施設整備を進めるために、以下のような事業があり、本市では、これらの 事業のうち、公共下水道、特定環境保全公共下水道、農業集落排水施設、漁業集落排 水施設、浄化槽設置整備事業及び個別排水処理施設整備事業を実施しています。 図 5.1.1 汚水衛生処理施設整備事業の種類 - 95 - 2 生活排水処理体系 本市構成地域ごとの生活排水処理・処分体系は、次のとおりです。 1)前原地域 前原地域で発生するし尿及び生活雑排水は、以下に示すように公共下水道、農業集 落排水施設、個別排水処理施設、合併処理浄化槽、単独処理浄化槽及び汲み取り便槽 で処理されていますが、一部の生活雑排水は未処理のまま河川等の公共用水域に放流 されています。 また、汲み取りし尿、合併処理浄化槽及び単独処理浄化槽から発生する浄化槽汚泥 については、本市のし尿処理施設(糸島市し尿処理センター)へ搬入し、処理してい ます。 生活排水 し尿・生活雑排水 公共下水道 農業集落排水施設 し尿 個別排水処理施設 合併処理浄化槽 処理水 汚泥 処理水 浄化槽汚泥 ※1 汲み取り便槽 (簡易水洗含む) 処理水 処理水 浄化槽汚泥 処理水 みなし(単独処理) 浄化槽 生活雑排水 ※2 浄化槽汚泥 し尿 ※3 し尿処理施設(糸島市し尿処理センター) ※1 図5.2.1 水 ※3 前原地域における生活排水処理・処分体系(平成22年度末現在) 表5.2.1 汚 処理水 ※2 処 理 汚水処理施設の対象となる生活排水及び処理主体 施 設 対象となる生活排水の種類 処理主体 し尿 生活雑排水 浄化槽汚泥 道 ○ ○ - 糸島市 農 業 集 落 排 水 施 設 ○ ○ - 糸島市 個別排水処理施設整備事業 ○ ○ - 糸島市 合 併 処 理 浄 化 槽 ○ ○ - 個人等 ( 単 独 処 理 浄 化 槽 ) ○ - - 個人等 ( し 尿 処 理 施 設 ) ○ - ○ 糸島市 公 共 下 ○:該当あり 水 -:該当なし - 96 - 2)志摩地域 志摩地域で発生するし尿及び生活雑排水は、以下に示すように特定環境保全公共下 水道、漁業集落排水施設、合併処理浄化槽、単独処理浄化槽及び汲み取り便槽で処理 されていますが、一部の生活雑排水は未処理のまま河川等の公共用水域に放流されて います。 また、汲み取りし尿、合併処理浄化槽及び単独処理浄化槽から発生する浄化槽汚泥 については、本市のし尿処理施設(糸島市し尿処理センター)へ搬入し、処理してい ます。 生活排水 し尿・生活雑排水 特定環境保全 公共下水道 漁業集落排水施設 し尿 みなし(単独処理) 浄化槽 合併処理浄化槽 処理水 浄化槽汚泥 浄化槽汚泥 ※1 処理水 汲み取り便槽 (簡易水洗含む) 処理水 処理水 汚泥 生活雑排水 し尿 ※2 し尿処理施設(糸島市し尿処理センター) ※1 図5.2.2 水 処 ※2 志摩地域における生活排水処理・処分体系(平成22年度末現在) 表5.2.2 汚 処理水 理 施 処理施設の対象となる生活排水及び処理主体 設 対象となる生活排水の種類 処理主体 し尿 生活雑排水 浄化槽汚泥 特定環境保全公共下水道 ○ ○ - 糸島市 漁 業 集 落 排 水 施 設 ○ ○ - 糸島市 合 併 処 理 浄 化 槽 ○ ○ - 個人等 ( 単 独 処 理 浄 化 槽 ) ○ - - 個人等 ( し 尿 処 理 施 設 ) ○ - ○ 糸島市 ○:該当あり -:該当なし - 97 - 3)二丈地域 二丈地域で発生するし尿及び生活雑排水は、以下に示すように合併処理浄化槽、単 独処理浄化槽及び汲み取り便槽で処理されていますが、一部の生活雑排水は未処理の まま河川等の公共用水域に放流されています。 また、汲み取りし尿、合併処理浄化槽及び単独処理浄化槽から発生する浄化槽汚泥 については、本市のし尿処理施設(糸島市し尿処理センター)へ搬入し、処理してい ます。 図5.2.3 二丈地域における生活排水処理・処分体系(平成22年度末現在) 表5.2.3 汚 水 処 理 施 処理施設の対象となる生活排水及び処理主体 設 対象となる生活排水の種類 処理主体 し尿 生活雑排水 浄化槽汚泥 合 併 処 理 浄 化 槽 ○ ○ - 個人等 ( 単 独 処 理 浄 化 槽 ) ○ - - 個人等 ( し 尿 処 理 施 設 ) ○ - ○ 糸島市 ○:該当あり -:該当なし - 98 - 3 汚水処理施設整備事業の現状 1)公共下水道整備事業 (1)公共下水道の概要 前原下水管理センターは、前原処理区から排出される生活排水を処理しており、 本施設の概要を下表に示します。 なお、可也引津処理区から排出される生活排水については、平成 26 年度から処 理する予定です。 表5.3.1 項 前原下水管理センターの概要 目 概 要 施 設 名 前原下水管理センター 所 在 地 糸島市荻浦 692 番地 積 約 60,020m2 敷 地 面 都市計画決定 昭和 57 年 11 月 29 日 下水道法事業認可 昭和 59 年 1 月 25 日 事 業 期 間 昭和 63 年度~平成 2 年度 供 用 開 始 平成3年3月 28 日 排 除 方 式 分流式 処 理 方 式 標準活性汚泥法 先 雷山川 放 流 項 目 全体計画 事業認可計画 計画処理人口 87,710 人 70,070 人 計画処理面積 1,950ha 1,204ha 3 40,000m /日 29,000m3/日 日 平 均 320~360/人・日 310~360 /人・日 日 最 大 410~430 /人・日 400~430 /人・日 時間最大 650~800 /人・日 640~800 /人・日 BOD(mg/) 流入 210 → 放流 15 流入 210 → 放流 15 SS(mg/) 流入 170 → 放流 26 流入 170 → 放流 26 処 理 能 力 計 画 原単位 汚水量 計画 水質 表5.3.2 項 目 1.汚水処理能力 2.処理状況 年 単位 3 m /日 - (1)流入汚水量 ※1 m /日 (2)発生汚泥量 ※2 t/日 (3)濃縮汚泥量 ※3 3 度 備 H17 H18 H19 H20 H21 27,200 27,200 27,200 27,200 27,200 - - 13,185 - 13,911 - 13,903 14,373 15,081 8.01 8.31 8.82 9.01 9.36 77.10 90.57 96.55 99.44 116.78 3 4,812,535 5,077,685 5,074,680 5,246,038 5,504,599 m /日 m /年 4.年間発生汚泥量 t/年 3 m /年 2,922 3,033 3,220 3,289 28,143 33,058 35,242 36,294 ※1:年間総処理水量÷365 日で算出 ※3:年間濃縮汚泥量÷365 日で算出 ※2:年間発生汚泥量÷365 日で算出 - 99 - 考 - 3 3.年間総処理水量 5.年間濃縮汚泥量 前原下水管理センターの汚泥処理内訳 3,415 含水率85% 含水率85% 42,625 含水率98.5% (2)公共下水道整備事業の進捗状況 本市の公共下水道事業は、生活環境の改善、公共用水域の水質汚濁防止を目標と して、前原処理区及び可也引津処理区を計画処理区域とし、公共下水道の整備及び 管渠への接続を推進しています。 公共下水道整備事業計画の概要は下表に示すとおりです。 また、公共下水道整備事業の人口普及率(行政区域内人口に対して、公共下水道 につなぐことができる人口の割合)及び公共下水道接続率(公共下水道整備人口に 対して、既に公共下水道に接続している人口の割合)は表 5.3.4 に示すとおりで、 人口普及率及び接続率とも増加傾向にあり、着実に公共下水道整備事業が進んでい ることがうかがえます。 表5.3.3 処 理 区 区 前原処理区 可也引津処理区 分 計画目標年度 面 全体計画(予定) 平成 32 年度 1,320 ha 77,700 人 事業計画 平成 28 年度 1,145 ha 67,670 人 全体計画(予定) 平成 39 年度 357 ha 14,300 人 事業計画 平成 24 年度 59 ha 02,400 人 表5.3.4 項 公共下水道整備事業計画の概要 目 計画処理人口 公共下水道整備事業の進捗状況 年 単位 H17 行政区域内人口(A) 積 度 H18 H19 H20 H21 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 前原地区 人 50,997 53,391 56,141 57,562 58,764 可也引津地区 人 公共下水道整備人口(B) 人 - - - - - 50,997 53,391 56,141 57,562 58,764 前原地区 % 51.1 53.3 55.9 57.3 58.4 可也引津地区 % - - - - - 人口普及率(B/A) % 51.1 53.3 55.9 57.3 58.4 前原地区 人 可也引津地区 人 公共下水道接続人口(C) 人 47,007 49,280 51,819 53,086 54,554 0 0 0 0 0 47,007 49,280 51,819 53,086 54,554 前原地区 % 92.2 92.3 92.3 92.2 92.8 可也引津地区 % - - - - - % 92.2 92.3 92.3 92.2 92.8 接続率(C/B) -100- 2)特定環境保全公共下水道整備事業 (1)特定環境保全公共下水道の概要 黒磯浄化センターは、芥屋処理区から排出される生活排水を処理しています。下 表に本施設の概要を示します。 表5.3.5 項 目 概 要 施 設 名 黒磯浄化センター 所 在 地 糸島市志摩芥屋 143 番地7 敷 地 面 積 約 4,785m2 供 用 開 始 平成 8 年 3 月 4 日 処 理 方 式 POD(プレハブ式オキシデーションディッチ法) 処理能力(日最大) 650m3/日 日 平 均 550m3/日 日 最 大 650m3/日 時間最大 1,250 m3/日 計 画 汚水量 計画 水質 放 BOD(mg/) 流入 200 → 放流 20 SS(mg/) 流入 180 → 放流 30 流 先 筑前海 表5.3.6 項 黒磯浄化センターの概要 目 黒磯浄化センターの汚泥処理内訳 年 単位 H17 1.汚水処理能力 2.処理状況 3 (1)流入汚水量 (2)発生汚泥量 ※2 (3)濃縮汚泥量 - 3 度 H19 550 - 備 H20 550 - 550 - 550 - m /日 250 270 289 276 t/日 0.19 0.15 0.16 0.18 0.16 92,059 91,140 98,667 105,429 100,785 69.15 56.02 59.62 65.07 58.09 - - - 3 m /日 3 m /年 4.年間発生汚泥量 t/年 3 m /年 - - - - ※1:年間総処理水量÷365 日で算出 ※2:年間発生汚泥量÷365 日で算出 -101- - 考 H21 252 3.年間総処理水量 5.年間濃縮汚泥量 550 m /日 - ※1 H18 - 含水率85% - 含水率85% (2)特定環境保全公共下水道整備事業の進捗状況 本市の特定環境保全公共下水道事業は、公共用水域の水質汚濁防止を目標として、 芥屋処理区を計画処理区域とし、特定環境保全公共下水道の整備及び管渠への接続 を推進しています。 特定環境保全公共下水道整備事業の事業計画概要は下表に示すとおりです。 また、公共下水道整備事業の人口普及率(行政区域内人口に対して、公共下水道 につなぐことができる人口の割合)及び公共下水道接続率(公共下水道整備人口に 対して、既に公共下水道に接続している人口の割合)は下表に示すとおり、平成 21 年度実績では、公共下水道接続人口は 94.2%となっているものの、本処理区の 居住人口が減少しているため、整備人口及び接続人口とも減少傾向にあります。 表5.3.7 項 特定環境保全公共下水道整備事業計画 目 概 要 都市計画決定 平成 6 年 2 月 25 日 下水道法事業認可 平成 13 年 3 月 23 日 都市計画法事業認可 平成 6 年 3 月 17 日 事 業 期 間 平成 4 年度~平成 9 年度 排 除 方 式 分流式 32ha (平成 8 年 3 月一部供用開始(11.6ha)) 6,570 人 (うち定住人口 970 人、観光人口 5,600 人) 処 理 面 積 計画処理人口 表5.3.8 項 特定環境保全公共下水道整備事業の進捗状況 目 年 単位 H17 度 H18 H19 H20 H21 行政区域内人口(A) 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 公共下水道整備人口(B) 人 780 756 755 735 704 人口普及率(B/A) % 0.8 0.8 0.8 0.7 0.7 公共下水道接続人口(C) 人 718 703 706 693 663 接続率(C/B) % 92.1 93.0 93.5 94.3 94.2 -102- 3)農業集落排水施設整備事業 (1)農業集落排水施設の概要 農業振興地域内で農業生産のための基盤整備等が完了した地域で、農業用水の水 質保全と農村地域の生活環境の向上を目指して、糸島市三坂・雷山地区、糸島市西 堂地区及び瀬戸地区の3地区を農業集落排水区域として設定しています。 なお、3地区とも供用開始しており、この3地区から排出されるし尿及び生活雑 排水は、下表に示す農業集落排水施設にて処理しています。 表5.3.9 地 区 施 設 所 在 名 農業集落排水施設の概要 三坂・雷山地区 西堂地区 瀬戸地区 名 三坂浄化センター 西堂浄化センター 瀬戸浄化センター 地 糸島市三坂719番地 糸島市西堂1025番地5 糸島市瀬戸646番地3 事 業 期 間 H9~H16 H11~H14 H13~H17 供 用 開 始 H14.3.28 H15.1.28 H17.7.1 計 画 人 口 (人) 770 200 340 計 画 戸 数 (戸) 103 43 81 整 備 戸 数※1 (戸) 104 43 61 処 理 区 域 (ha) 16.5 7.7 9.1 管 路 延 長 (m) 5,738.7 2,341.8 3496.7 (m2) 1,563 1,300 980 連続流入間欠ばっ気方式 JARUS-XIV96型 接触ばっ気方式 連続流入間欠ばっ気方式 JARUS-XIV96型 処理施設面積 処理方式・型式 3 処 理 能 力 (m /日) 208 54 92 放 流 水 質 (mg/l) BOD:20、SS:50 BOD:20、SS:50 BOD:20、SS:50 雷山川 赤崎川 羅漢川 (百万円) 781 260 382 数※2 (戸) 92 43 51 率※3 (%) 88.5 100.0 83.6 放 流 先 事 業 費 接 接 続 戸 続 ※1:H22.3.31現在の供用開始区域内全戸数(空地を含まない) ※2:H22.3.31現在 ※3:接続戸数÷整備戸数 -103- (2)農業集落排水施設整備事業の進捗状況 農業集落排水施設への接続率の推移は下表のとおりで、経年的には増加傾向にあ りましたが、本地域の居住人口が減少しているため、平成 21 年度の接続率が前年 度に対して減少しており、平成 21 年度で接続率は約 88.5%となっています。 表5.3.10 農業集落排水施設整備事業の進捗状況 年 項 目 度 単位 H17 H18 H19 H20 H21 行政区域内人口 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 計画整備人口(A) 人 761 729 705 686 676 接続人口(B) 人 555 617 616 614 598 接続率(B/A) % 72.9% 84.6% 87.4% 89.5% 88.5% 4)漁業集落排水施設整備事業 (1)漁業集落排水施設の概要 本市では、漁港及びその背後の集落で、漁港・漁場環境保全のため、水質汚濁防 止を図る必要性の高い姫島地区を漁業集落排水区域として設定し、漁業集落排水施 設の整備を行い、平成4年4月1日に供用開始しました。 表5.3.11 地 区 在 所 名 漁業集落排水施設の概要 姫島地区 地 地 糸島市志摩姫島 963番地11 処理方式・型式 事 業 期 間 S63~H3 処 供 用 開 始 H4.4.1 事 計 画 人 口 (人) 230 接 計 画 戸 数 (戸) 56 接 整 備 戸 数 (戸) 61 理 能 業 続 戸 続 計画水質 管 路 延 長 処理施設面積 (m) 2 (m ) 1,219 処理棟:68.12 区 名 姫島地区 接触ばっ気方式 力 (m3/日) 63 費 (百万円) 288 数 ※1 (戸) 61 率 ※2 (%) 100.0 BOD 流入200→放流20 SS 流入200→放流70 (㎎/l) ※1:H21.3.31現在 ※2:接続戸数÷整備戸数 -104- (2)漁業集落排水施設整備事業の進捗状況 漁業集落排水施設への接続率の推移は下表のとおりで、接続率は 100%となって いますが、本地域の居住人口が減少しているため、接続人口は経年的には減少傾向 にあります。 表 5.3.12 漁業集落排水施設整備事業の進捗状況 年 項 目 度 単位 H17 H18 H19 H20 H21 行政区域内人口 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 計画整備人口(A) 人 203 198 201 196 192 接続人口(B) 人 203 198 201 196 192 接続率(B/A) % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 5)個別処理施設整備事業 (1)個別処理整備事業の概要 公共下水道事業及び特定環境保全公共下水道事業の認可区域、農業集落排水及び 漁業集落排水事業の採択区域を除く市全域を補助金対象区域とし、生活排水による 公共用水域の水質汚濁を防止するため、浄化槽設置整備事業を行っており、個人で 設置した浄化槽の設置費用の一部を補助しています。 また、前原地域では、個別排水処理施設整備事業も一部地域にて実施しています。 表5.3.13 人 槽 区 合併処理浄化槽補助金 分 補 助 金 5 人槽の場合 332,000 円 7 人槽の場合 414,000 円 10 人槽の場合 548,000 円 ① 補助金申請の手続き における注意事項 ② ③ 申請書提出時に設置工事が終わってい るものは、補助対象になりません。 申請年度に設置工事がしゅん工しない 場合は、補助金対象外となります。 補助金を他の用途に使用した場合、補 助金返還となります。 (2)個別処理整備事業の進捗状況 合併浄化槽の設置基数は増加傾向にあり、浄化槽普及率も経年的には増加傾向に あります。 -105- 表5.3.14 合併処理浄化槽設置基数の推移 年 区 域 度 単位 H17 前原地域 H18 H19 H20 H21 基 731 704 741 739 695 基 1 5 9 10 13 志摩地域 基 1,665 1,745 1,841 1,887 1,997 二丈地域 基 1,903 1,980 2,059 2,129 2,325 基 4,300 4,434 4,650 4,765 5,030 うち個別排水処理施設整備事業 計 表 5.3.15 合併処理浄化槽人口の推移 年 項 目 度 単位 H17 H18 H19 H20 H21 行政区域内人口(A) 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 合併処理浄化槽人口(B) 人 18,783 19,194 19,624 19,700 20,151 うち個別排水処理施設整備事業 人 5 21 45 44 42 % 18.8% 19.2% 19.6% 19.6% 20.0% 浄化槽普及率(B/A) -106- 表5.3.16 浄化槽等処理人口調査票(平成17年度) 平成17年度 公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域) 区 分 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 糸 島 市 (3) 使用開始済 人口 (人) 公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域) (3) 使用開始済 人口 (人) (4) 設置済 人口 (人) (5) 使用開始済 基数 (基) (6) 設置済 基数 (基) ①+③ 17,253 17,253 4,216 4,216 1,530 1,530 83 83 10,609 10,609 2,708 2,708 192 192 48 48 Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 10,609 10,609 2,708 2,708 192 192 48 48 ③=②+Ⅵ 6,644 6,644 1,508 1,508 1,338 1,338 35 35 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,306 1,306 284 284 0 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 5 5 1 1 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 1,301 1,301 283 283 0 0 0 0 Ⅵ 5,338 5,338 1,224 1,224 1,338 1,338 35 35 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 12,111 210 2,032 19 ①+③ 2,586 2,586 648 648 1,530 1,530 83 83 48 ①=Ⅰ+Ⅱ 2,151 2,151 543 543 192 192 48 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 2,151 2,151 543 543 192 192 48 48 ③=②+Ⅵ 435 435 105 105 1,338 1,338 35 35 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 5 5 1 1 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 5 5 1 1 0 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅵ 430 430 104 104 1,338 1,338 35 35 ①+③ 6,984 6,984 1,665 1,665 - - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 4,785 77 2,032 19 ①=Ⅰ+Ⅱ 4,611 4,611 1,212 1,212 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 4,611 4,611 1,212 1,212 - - - - ③=②+Ⅵ 2,373 2,373 453 453 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 163 163 1 1 - - - - 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 163 163 1 1 - - - - Ⅵ 2,210 2,210 452 452 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 1,846 36 - - - ①+③ 7,683 7,683 1,903 1,903 - - - - ①=Ⅰ+Ⅱ 3,847 3,847 953 953 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 3,847 3,847 953 953 - - - - ③=②+Ⅵ 3,836 3,836 950 950 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,138 1,138 282 282 - - - - 国庫補助事業により設置(小計) 二 丈 地 区 (6) 設置済 基数 (基) 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) 民間設置 志 摩 地 区 (5) 使用開始済 基数 (基) ①=Ⅰ+Ⅱ (7)住宅用途以外の浄化槽 前 原 地 区 (4) 設置済 人口 (人) 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 1,138 1,138 282 282 - - - - Ⅵ 2,698 2,698 668 668 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 5,480 97 - - - 公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域 -107- 表 5.3.17 浄化槽等処理人口調査票(平成 18 年度) 平成18年度 公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域) 区 分 浄化槽全体(合計) 公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域) (3) 使用開始済 人口 (人) (4) 設置済 人口 (人) (5) 使用開始済 基数 (基) (6) 設置済 基数 (基) 17,713 4,327 4,327 1,481 1,481 102 102 10,923 10,923 2,804 2,804 252 252 68 68 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 10,923 10,923 2,804 2,804 252 252 68 68 ③=②+Ⅵ 6,790 6,790 1,523 1,523 1,229 1,229 34 34 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,301 1,301 288 288 0 0 0 0 21 21 5 5 0 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 1,280 1,280 283 283 0 0 0 0 Ⅵ 5,489 5,489 1,235 1,235 1,229 1,229 34 34 ①+③ 2,429 2,429 602 602 1,481 1,481 102 102 68 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 13,153 224 1,622 21 ①=Ⅰ+Ⅱ 2,015 2,015 498 498 252 252 68 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 2,015 2,015 498 498 252 252 68 68 ③=②+Ⅵ 414 414 104 104 1,229 1,229 34 34 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 国庫補助事業以外で設置(小計) 21 21 5 5 0 0 0 0 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 21 21 5 5 0 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅵ 393 393 99 99 1,229 1,229 34 34 ①+③ 7,411 7,411 1,745 1,745 - - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 3,414 73 1,622 21 ①=Ⅰ+Ⅱ 4,868 4,868 1,290 1,290 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 4,868 4,868 1,290 1,290 - - - - ③=②+Ⅵ 2,543 2,543 455 455 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 158 158 1 1 - - - - 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 158 158 1 1 - - - - Ⅵ 2,385 2,385 454 454 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 4,140 46 - - - ①+③ 7,873 7,873 1,980 1,980 - - - - ①=Ⅰ+Ⅱ 4,040 4,040 1,016 1,016 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 4,040 4,040 1,016 1,016 - - - - ③=②+Ⅵ 3,833 3,833 964 964 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,122 1,122 282 282 - - - - 国庫補助事業により設置(小計) 二 丈 地 区 (6) 設置済 基数 (基) 17,713 (7)住宅用途以外の浄化槽 志 摩 地 区 (5) 使用開始済 基数 (基) ①+③ 民間設置 前 原 地 区 (4) 設置済 人口 (人) ①=Ⅰ+Ⅱ 国庫補助事業により設置(小計) 糸 島 市 (3) 使用開始済 人口 (人) 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 1,122 1,122 282 282 - - - - Ⅵ 2,711 2,711 682 682 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 5,599 105 - - - 公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域 -108- 表 5.3.18 浄化槽等処理人口調査票(平成 19 年度) 平成19年度 公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域) 区 分 浄化槽全体(合計) 公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域) (3) 使用開始済 人口 (人) (4) 設置済 人口 (人) (5) 使用開始済 基数 (基) (6) 設置済 基数 (基) 18,434 4,530 4,530 1,190 1,190 111 111 11,332 11,332 2,939 2,939 266 266 70 70 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 11,332 11,332 2,939 2,939 266 266 70 70 ③=②+Ⅵ 7,102 7,102 1,591 1,591 924 924 41 41 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,309 1,309 292 292 0 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 45 45 9 9 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 1,264 1,264 283 283 0 0 0 0 Ⅵ 5,793 5,793 1,299 1,299 924 924 41 41 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 9,675 257 2,453 20 ①+③ 2,554 2,554 630 630 1,190 1,190 111 111 70 70 ①=Ⅰ+Ⅱ 1,969 1,969 489 489 266 266 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 1,969 1,969 489 489 266 266 70 70 ③=②+Ⅵ 585 585 141 141 924 924 41 41 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 45 45 9 9 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 0 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 45 45 9 9 0 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅵ 540 540 132 132 924 924 41 41 ①+③ 7,819 7,819 1,841 1,841 - - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 3,974 91 2,453 20 ①=Ⅰ+Ⅱ 5,107 5,107 1,363 1,363 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 5,107 5,107 1,363 1,363 - - - - ③=②+Ⅵ 2,712 2,712 478 478 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 160 160 1 1 - - - - 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 160 160 1 1 - - - - Ⅵ 2,552 2,552 477 477 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 56 - - - ①+③ 8,061 8,061 2,059 2,059 - - - - ①=Ⅰ+Ⅱ 4,256 4,256 1,087 1,087 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 4,256 4,256 1,087 1,087 - - - - ③=②+Ⅵ 3,805 3,805 972 972 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,104 1,104 282 282 - - - - 国庫補助事業により設置(小計) 二 丈 地 区 (6) 設置済 基数 (基) 18,434 民間設置 志 摩 地 区 (5) 使用開始済 基数 (基) ①+③ (7)住宅用途以外の浄化槽 前 原 地 区 (4) 設置済 人口 (人) ①=Ⅰ+Ⅱ 国庫補助事業により設置(小計) 糸 島 市 (3) 使用開始済 人口 (人) 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 1,104 1,104 282 282 - - - - Ⅵ 2,701 2,701 690 690 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 5,701 110 - - - 公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域 -109- 表 5.3.19 浄化槽等処理人口調査票(平成 20 年度) 平成20年度 公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域) 区 分 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 糸 島 市 (3) 使用開始済 人口 (人) 公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域) (3) 使用開始済 人口 (人) (4) 設置済 人口 (人) (5) 使用開始済 基数 (基) (6) 設置済 基数 (基) ①+③ 18,692 18,692 4,657 4,657 1,008 1,008 98 98 11,572 11,572 3,039 3,039 245 245 60 60 Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 11,572 11,572 3,039 3,039 245 245 60 60 ③=②+Ⅵ 7,120 7,120 1,618 1,618 763 763 38 38 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,274 1,274 293 293 0 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 44 44 10 10 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 1,230 1,230 283 283 0 0 0 0 Ⅵ 5,846 5,846 1,325 1,325 763 763 38 38 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 9,785 390 2,473 21 ①+③ 2,568 2,568 641 641 1,008 1,008 98 98 60 ①=Ⅰ+Ⅱ 1,946 1,946 490 490 245 245 60 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 1,946 1,946 490 490 245 245 60 60 ③=②+Ⅵ 622 622 151 151 763 763 38 38 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 44 44 10 10 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 44 44 10 10 0 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅵ 578 578 141 141 763 763 38 38 ①+③ 7,994 7,994 1,887 1,887 - - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 3,801 91 2,473 21 ①=Ⅰ+Ⅱ 5,254 5,254 1,404 1,404 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 5,254 5,254 1,404 1,404 - - - - ③=②+Ⅵ 2,740 2,740 483 483 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 154 154 1 1 - - - - 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 154 154 1 1 - - - - Ⅵ 2,586 2,586 482 482 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 180 - - - ①+③ 8,130 8,130 2,129 2,129 - - - - ①=Ⅰ+Ⅱ 4,372 4,372 1,145 1,145 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 4,372 4,372 1,145 1,145 - - - - ③=②+Ⅵ 3,758 3,758 984 984 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,076 1,076 282 282 - - - - 国庫補助事業により設置(小計) 二 丈 地 区 (6) 設置済 基数 (基) 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) 民間設置 志 摩 地 区 (5) 使用開始済 基数 (基) ①=Ⅰ+Ⅱ (7)住宅用途以外の浄化槽 前 原 地 区 (4) 設置済 人口 (人) 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 1,076 1,076 282 282 - - - - Ⅵ 2,682 2,682 702 702 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 5,984 119 - - - 公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域 -110- 表 5.3.20 浄化槽等処理人口調査票(平成 21 年度) 平成21年度 公示区域外(下水道の処理開始公示済の区域を除く区域) 区 分 浄化槽全体(合計) 公示区域内(下水道の処理開始公示済の区域) (3) 使用開始済 人口 (人) (4) 設置済 人口 (人) (5) 使用開始済 基数 (基) (6) 設置済 基数 (基) 19,201 4,932 4,933 956 956 84 84 12,081 12,081 3,173 3,173 179 179 45 45 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 12,081 12,081 3,173 3,173 179 179 45 45 ③=②+Ⅵ 7,114 7,120 1,759 1,760 777 777 39 39 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,239 1,245 295 296 0 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 42 48 12 13 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 1,197 1,197 283 283 0 0 0 0 Ⅵ 5,875 5,875 1,464 1,464 777 777 39 39 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 10,474 534 2,288 20 ①+③ 2,423 2,429 610 611 956 956 84 84 45 ①=Ⅰ+Ⅱ 1,898 1,898 465 465 179 179 45 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 0 0 0 0 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 1,898 1,898 465 465 179 179 45 45 ③=②+Ⅵ 525 531 145 146 777 777 39 39 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 42 48 12 13 0 0 0 0 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 42 48 12 13 0 0 0 0 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 0 0 0 0 その他 Ⅴ 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅵ 483 483 133 133 777 777 39 39 ①+③ 8,310 8,310 1,997 1,997 - - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 国庫補助事業により設置(小計) 4,601 182 2,288 20 ①=Ⅰ+Ⅱ 5,506 5,506 1,499 1,499 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 5,506 5,506 1,499 1,499 - - - - ③=②+Ⅵ 2,804 2,804 498 498 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 148 148 1 1 - - - - 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 148 148 1 1 - - - - Ⅵ 2,656 2,656 497 497 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 浄化槽全体(合計) 190 - - - ①+③ 8,462 8,462 2,325 2,325 - - - - ①=Ⅰ+Ⅱ 4,677 4,677 1,209 1,209 - - - - 浄化槽市町村整備事業(市町村設置) Ⅰ 0 0 0 0 - - - - 浄化槽設置整備事業(個人設置) Ⅱ 4,677 4,677 1,209 1,209 - - - - ③=②+Ⅵ 3,785 3,785 1,116 1,116 - - - - 市町村設置(地方単独事業計)②=Ⅲ+Ⅳ+Ⅴ 1,049 1,049 282 282 - - - - 国庫補助事業により設置(小計) 二 丈 地 区 (6) 設置済 基数 (基) 19,195 民間設置 志 摩 地 区 (5) 使用開始済 基数 (基) ①+③ (7)住宅用途以外の浄化槽 前 原 地 区 (4) 設置済 人口 (人) ①=Ⅰ+Ⅱ 国庫補助事業により設置(小計) 糸 島 市 (3) 使用開始済 人口 (人) 国庫補助事業以外で設置(小計) 個別排水処理施設整備事業 Ⅲ 0 0 0 0 - - - - 小規模集合処理施設整備事業 Ⅳ 0 0 0 0 - - - - その他 Ⅴ 1,049 1,049 282 282 - - - - Ⅵ 2,736 2,736 834 834 - - - 民間設置 (7)住宅用途以外の浄化槽 5,873 162 - - - 公示区域外:下水道の処理開始公示済の区域を除く区域 -111- 4 糸島市における生活排水処理の現状 1)生活排水処理形態別人口 本市の生活排水の処理状況を過去5年間の生活排水形態別人口の推移を下表に示し ます。 表5.4.1 項 目 生活排水処理形態別人口の推移 年 単位 H17 H18 度 H19 根 H20 ①行政区域内人口 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 住民基本台帳 ②計画処理区域内人口 人 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 ③計画収集人口 非 水 ④自家処理人口 洗 化 小 計(A) ⑤公共下水道人口 ⑥コミュニティ・プラント人口 拠 H21 ③+④+⑤+⑥+⑦ % 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 人 30,570 28,416 25,761 24,618 22,983 % 30.6 28.4 25.7 24.5 22.9 人 599 501 502 402 % 0.6 0.5 0.5 0.4 402 一般廃棄物処理事業実態調 査処理状況調査票の人口割 0.4 合より 人 31,169 28,917 26,263 25,020 23,385 % 31.3 28.9 26.2 24.9 23.3 人 47,725 49,983 52,525 53,779 55,217 % 47.8 49.9 52.3 53.6 54.9 人 0 0 0 0 0 ①-(④+⑤+⑥+⑦) ③+④ 実績値 % 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 人 20,884 21,255 21,570 21,589 21,949 % 20.9 21.2 21.5 21.5 21.8 人 18,783 19,194 19,624 19,700 % 18.8 19.2 19.6 19.6 人 555 617 616 614 598 % 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 人 203 198 201 196 192 % 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 人 1,343 1,246 1,129 1,079 % 1.3 1.2 1.1 1.1 人 68,609 71,238 74,095 75,368 77,166 % 68.7 71.1 73.8 75.1 76.7 水洗化率 % 68.8 71.1 73.8 75.1 76.7 (小計(B)÷②)×100 非水洗化率 % 31.2 28.9 26.2 24.9 23.3 (小計(A)÷②)×100 公共下水道水洗化率 % 47.8 49.9 52.3 53.6 54.9 (⑤÷②)×100 浄化槽水洗化率 % 20.9 21.2 21.5 21.5 21.8 (⑦÷②)×100 % 19.6 20.0 20.4 20.4 20.8 ((⑧+⑨+⑩)÷②)×100 ⑦浄化槽人口 水 洗 化 ⑧合併処理浄化槽人口 ⑨農業集落排水処理人口 ⑩漁業集落排水処理人口 ⑪単独処理浄化槽人口 小 うち合併処理 計(B) ⑧+⑨+⑩+⑪ 20,151 実績値 (浄化槽等処理人口調査 20.0 票) 実績値 実績値 1,008 各市町生活排水処理基本計 1.0 画のH17実績値を基に設定 ⑤+⑥+⑦ 各年度3月31日現在 -112- (1)公共下水道人口 本市の生活排水対策の基幹として、前原処理区・可也引津及地区び芥屋処理区の 3地域において整備及び管渠への接続を推進しており、平成 21 年度末現在の公共 下水道人口は 55,217 人で、行政区域内人口の約 54.9%となっています。 (2)コミュニティ・プラント 本市において、整備実績及び計画ともありません。 (3)農業集落排水施設 糸島市三坂・雷山地区、糸島市西堂地区及び瀬戸地区の3地区において整備及び 管渠への接続を推進しており、平成 21 年度末現在の農業集落排水人口は 598 人で、 行政区域内人口の約 0.6%となっています。 (4)漁業集落排水施設 姫島地区において整備及び管渠への接続を推進しており、平成 21 年度末現在の 漁業集落排水処理人口は 192 人で、行政区域内人口の約 0.2%となっています。 (5)合併処理浄化槽 公共下水道、農業集落排水施設及び漁業集落排水施設の整備区域以外の地域・地 区において小型合併処理浄化槽を主体に設置普及に努めており、平成 21 年度末現 在の合併処理浄化槽人口は 20,151 人で、行政区域内人口に対して約 20.0%を占め、 経年的に増加傾向にあります。 (6)単独処理浄化槽 単独処理浄化槽人口は、公共下水道、農業集落排水施設及び漁業集落排水施設の 整備及び管渠への接続や単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への切り替えにより、 経年的には減少傾向にあり、平成 21 年度末現在、単独処理浄化槽人口は 1,008 人 で、行政区域内人口に対して約 1.0%を占めています。 なお、平成 12 年の浄化槽法の一部改正により、浄化槽の定義から削除され、平 成 13 年4月1日からは原則として合併処理浄化槽でなければ新設できないことと なっていることから、合併処理浄化槽を「浄化槽」と定義し、既設の単独処理浄化 槽は「みなし浄化槽」として浄化槽法の適用対象としていますが、本市では未だ単 独処理浄化槽が残存しており、「浄化槽」という表現が間違いを生じやすいため、 本計画では従来どおり「合併処理浄化槽」及び「単独処理浄化槽」と記載すること とします。 ○ 単独処理浄化槽:し尿のみ処理 ○ 合併処理浄化槽:し尿と生活雑排水を併せて処理 -113- (7)非水洗化人口 計画収集人口及び自家処理人口とも、単独処理浄化槽と同様、公共下水道、農業 集落排水施設及び漁業集落排水施設の整備及び管渠への接続や合併処理浄化槽の整 備により、経年的には減少傾向にあり、平成 21 年度末現在、計画収集人口 22,983 人、自家処理人口 402 人となっています。 (%) 120.0 110.0 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 H17 H18 100.0 104.7 100.0 102.2 100.0 111.2 100.0 97.5 100.0 92.8 100.0 93.0 100.0 83.6 H17年度を100とした場合の比率 公共下水道人口 合併処理浄化槽人口 農業集落排水処理人口 漁業集落排水処理人口 単独処理浄化槽人口 計画収集人口 自家処理人口 図5.4.1 H19 H20 H21 110.1 104.5 111.0 99.0 84.1 84.3 83.8 112.7 104.9 110.6 96.6 80.3 80.5 67.1 115.7 107.3 107.7 94.6 75.1 75.2 67.1 生活排水処理形態別人口の経年変化 自家処理人口 402 (0.4%) 単独処理浄化 槽人口 1,008 (1.0%) 計画収集 人口 22,983 (22.9%) 合併処理浄化 槽人口 20,151 (20.0%) 公共下水道 人口 55,217 (54.9%) 漁業集落排水 処理人口 192 (0.2%) 農業集落排水 処理人口 598 (0.6%) 図5.4.2 生活排水処理形態別人口の割合(平成21年度) -114- 2)生活排水処理の状況 (1)汚水衛生処理率の推移 本市の汚水衛生処理率は、公共下水道及び農業・漁業集落排水処理施設及び合併 処理浄化槽等の汚水処理施設の整備に伴い、経年的には増加傾向にあり、着実に向 上してきています。 平成 21 年度の汚水衛生処理率は 75.7%となっており、本市の生活排水処理の状 況は継続して向上しているものと言えますが、平成 20 年度の全国(78.6%)及び 福岡県(81.0%)の汚水衛生処理率を下回っています。 表5.4.2 年 水洗化・生活雑排水処理人口と汚水衛生処理率の推移 年 度 H17 H18 度 H19 H20 H21 行政区域内人口 〔人〕 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 水洗化・生活雑排水処理人口 〔人〕 67,266 69,992 72,966 74,289 76,158 公共下水道人口 〔人〕 47,725 49,983 52,525 53,779 55,217 合併処理浄化槽人口 〔人〕 18,783 19,194 19,624 19,700 20,151 農業集落排水処理人口 〔人〕 555 617 616 614 598 漁業集落排水処理人口 〔人〕 203 198 201 196 192 67.4% 69.9% 72.7% 74.0% 75.7% 汚水衛生処理率 ※表中の汚水衛生処理率は「水洗化・生活雑排水処理人口÷行政区域内人口」で算出しました。 78,000 (人) 78.0% 76,000 76.0% 74,000 74.0% 72,000 72.0% 70,000 70.0% 68,000 68.0% 66,000 66.0% 64,000 64.0% 62,000 62.0% H17 H18 H19 水洗化・生活雑排水処理人口 図5.4.3 H20 H21 (年度) 汚水衛生処理率 水洗化人口と汚水衛生処理率の推移 -115- (2)汚水処理人口普及率の推移 汚水処理人口普及率は、平成 21 年度末で 80.1%となっています。 集合処理施設が整備され、接続可能であるにもかかわらず未接続である人口は 4,335 人(公共下水道人口 4,251 人、農業集落排水処理人口 78 人、合併処理浄化 槽人口6人)にのぼり、特に公共下水道の未接続の解消が大きな課題となっていま す。 表5.4.3 年 水洗化・生活雑排水処理人口と汚水処理人口普及率の推移 年 度 H17 H18 度 H19 H20 H21 行政区域内人口 〔人〕 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 水洗化・生活雑排水処理人口 〔人〕 71,524 74,268 77,426 78,879 80,493 公共下水道人口※1 〔人〕 51,777 54,147 56,896 58,297 59,468 ※2 〔人〕 18,783 19,194 19,624 19,700 20,157 農業集落排水処理人口 ※1 〔人〕 761 729 705 686 676 漁業集落排水処理人口 ※1 〔人〕 203 198 201 196 192 71.7% 74.2% 77.1% 78.6% 80.1% 合併処理浄化槽人口 汚水処理人口普及率 ※1:計画整備人口 ※2:設置済人口 ※表中の汚水処理人口普及率は「水洗化・生活雑排水処理人口÷行政区域内人口」で算出しまし た。 82,000 (人) 82.0% 80,000 80.0% 78,000 78.0% 76,000 76.0% 74,000 74.0% 72,000 72.0% 70,000 70.0% 68,000 68.0% 66,000 66.0% H17 H18 H19 水洗化・生活雑排水処理人口 図5.4.4 H20 H21 (年度) 汚水処理人口普及率 水洗化人口と汚水衛生処理率の推移 -116- (3)し尿及び浄化槽汚泥の排出状況 し尿の排出量は、計画収集人口の減少傾向と同様、公共下水道や農業・漁業集落 排水施設の整備及び合併処理浄化槽の普及を背景に減少傾向となっており、平成 17 年度に対して約 82%の排出量となっています。 一方、浄化槽汚泥の搬出量は、平成 19 年度に減少しましたが、それ以降は増加 に転じ、平成 17 年度に対して約 105%の排出量となっています。 なお、排出量割合は、平成 21 年度実績でし尿が 62.4%、浄化槽汚泥が 37.6%と し尿が主体となっています。 60,000 (kl/年) 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 し尿 合併・単独浄化槽汚泥 H17 H18 H19 H20 H21 33,413 15,684 32,256 15,791 29,985 15,320 28,492 15,727 27,370 16,477 図5.4.5 し尿及び浄化槽汚泥排出量の推移 (%) 110.0 105.0 100.0 95.0 90.0 85.0 80.0 75.0 70.0 65.0 60.0 し尿 合併・単独浄化槽汚泥 H17 H18 H19 H20 H21 100.0 100.0 96.5 100.7 89.7 97.7 85.3 100.3 81.9 105.1 H17年度を100とした場合の比率 図5.4.6 し尿及び浄化槽汚泥排出量の経年変化 -117- 表5.4.4 年 項 処理人口及びし尿・浄化槽汚泥の排出状況の推移 度 記号 目 H17 H18 H19 H20 H21 備 考 行政区域内人口 人 a 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 実績(3月末人口) 計画処理区域内人口 人 b 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 実績 非水洗化人口 人 c 31,169 28,917 26,263 25,020 23,385 d+e 計画収集人口 人 d 30,570 28,416 25,761 24,618 22,983 実績 自家処理人口 人 e 599 501 502 402 402 実績 人 f 68,609 71,238 74,095 75,368 77,166 g+h+i 水洗化人口 公共下水道人口 人 g 47,725 49,983 52,525 53,779 55,217 実績 浄化槽人口 人 h 20,884 21,255 21,570 21,589 21,949 i+j+k+l 合併浄化槽人口 人 i 18,783 19,194 19,624 19,700 20,151 実績 農業集落排水処理人口 人 j 555 617 616 614 598 実績 漁業集落排水処理人口 人 k 203 198 201 196 192 実績 人 l 1,343 1,246 1,129 1,079 総排出量 単独浄化槽人口 kl/年 m 49,097 48,047 45,305 44,219 43,847 n+o し尿 kl/年 n 33,413 32,256 29,985 28,492 27,370 実績 合併・単独浄化槽汚泥 kl/年 o 15,684 15,791 15,320 15,727 16,477 実績 合併・単独浄化槽汚泥 kl/年 p 15,684 15,791 15,320 15,727 16,477 実績 % - 68.1 67.1 66.2 64.4 62.4 n÷m×10^2 % - 31.9 32.9 33.8 35.6 37.6 o÷m×10^2 l/人・日 p 2.65 2.69 2.67 2.67 2.72 m÷(d+i+l)÷365×10^3 l/人・日 q 2.99 3.11 3.19 3.17 3.26 n÷d÷365×10^3 合併・単独浄化槽汚泥 l/人・日 r 2.14 2.12 2.02 2.07 2.13 o÷(i+l)÷365×10^3 割 し尿 合 浄化槽汚泥 排出原単位 し尿 1,008 H17 実績値より設定 (4)し尿及び浄化槽汚泥の排出原単位の推移 し尿の原単位は経年的には増加傾向にあり、浄化槽汚泥の原単位は緩やかな増加 傾向となっています。なお、本市の排出原単位は、し尿及び浄化槽汚泥ともに全国 平均と比較して高い値となっています。 4.00 (l/人・日) 3.26 3.00 2.29 2.13 2.00 1.38 1.00 0.00 H17 H18 し尿原単位 し尿原単位 図5.4.7 H19 (本市) (全国) H20 H21 (年度) 浄化槽汚泥原単位(本市) 浄化槽汚泥原単位(全国) し尿及び浄化槽汚泥の排出原単位の推移 -118- 3)し尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬に関する状況 本市で排出されるし尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬に関する状況は、表 5.4.5 に示 すとおりです。 なお、し尿の処分にかかる手数料は、「糸島市廃棄物の減量及び適正処理に関する 条例」(平成 22 年1月1日 条例第 108 号)の第 22 条で定められており、下表に示 すとおりです。 表5.4.5 項 し尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬に関する状況 目 収集方法 収集頻度 し尿 浄化槽汚泥 戸別収集 戸別収集 随 時 随 時 収集運搬形態 許可業者 許可業者 浄化槽清掃業者 - 許可業者(5社) 許可業者保有車両 バキューム車:23 台 ※平成23年3月末現在 表5.4.6 区分 種 し尿の処分にかかる手数料 類 普通便槽 一般家庭 無臭便槽 手 人頭制 数 料 の 1 人 555 円 1 人 657 円 額 簡易水洗 一般家庭以外 し尿 従量制 10 リ ッ ト ル 153 円 臨時汲み取り 特別料金 (1) ホ ー ス の 延 長 に つ い て は 基 本 を 50 メ ー ト ル と し 、 こ れ を 超 え る 場 合 は 延 長 が 20 メ ー ト ル 増 す ご と に 105 円 を 加 算 。 (2)便 槽 が 2 箇 所 以 上 の 場 合 は 1 箇 所 増 す ご と に 525 円 を 加 算 。 (3)臨 時 汲 み 取 り は 、 1,890 円 を 加 算 。 備考 1 「一般家庭」とは、便槽の主たる使用者が当該便槽のある住居に居住している家庭 をいいます。 2 人頭制の額は、月 1 回収集の場合の額とします。 3 人頭制によることが適当でないと市長が認めたときは、従量制によることができる こととなっています。 4 従 量 制 の 額 は 、 10 リ ッ ト ル 未 満 の 端 数 は 10 リ ッ ト ル と み な し ま す 。 -119- 4)中間処理の状況 市内で収集されたし尿及び浄化槽汚泥については、本市が管理運営するし尿処理施 設「糸島市し尿処理センター」に搬入し、処理を行っています。 なお、糸島市し尿処理センターの処理工程で発生する汚泥は脱水処理工程を経て、 本市が管理運営する糸島市クリーンセンターで処理・処分しています。 (1)し尿処理施設の概要 糸島市し尿処理センターの概要を下表に示します。 表5.4.7 項 糸島市し尿処理センターの概要 目 概 施 設 名 糸島市し尿処理センター 所 在 地 糸島市前原 1828 番地1 敷地面積 約 6,818.55m2 建築面積 約 4,644.19m2 着 工 平成 4 年 6 月 竣 工 平成 7 年 3 月 要 処理能力 163k/日(し尿:130k/日、浄化槽汚泥:33k/日) 処理方式 高負荷脱窒素処理方式+高度処理(ろ過+活性炭吸着) プロセス用水の種類 放流先 放流水質 上水、施設処理水 雷山川 pH BOD COD SS :5.8~8.6 :10mg/以下 :20mg/以下 :10mg/以下 -120- T-N T-P 色度 大腸菌群数 :20mg/以下 : 1mg/以下 :30 度以下 :1,000 個/m以下 (2)搬入実績 糸島市し尿処理センターの平成 17~21 年度のし尿及び浄化槽汚泥の搬入実績等 を以下に示します。 ① し尿搬入量 し尿搬入量は経年的に減少傾向で推移しています。 平成 21 年度搬入量実績(365 日平均)は 75.0k/日で、平成 17 年度に対して 約 81.9%の搬入量となっています。 ② 浄化槽汚泥搬入量 浄化槽汚泥搬入量は平成 19 年度に減少しましたが、それ以降は年々増加して おり、経年的には増加傾向にあります。 平成 21 年度搬入量実績(365 日平均)は 45.1/日で、平成 17 年度に対して約 105.1%の搬入量となっています。 ③ 総搬入量 総搬入量はし尿の減少傾向を反映して経年的に減少傾向で推移しています。 平成 21 年度搬入量実績(365 日平均)は 120.1k/日で、平成 17 年度に対して 約 89.3%の搬入量となっており、施設処理能力(163k/日)に対する搬入率は 73.7%となっています。 ④ 浄化槽汚泥混入率(総搬入量に対する浄化槽汚泥搬入量の占める割合) 平成 21 年度における搬入し尿と搬入浄化槽汚泥の割合は、し尿 62.4%、浄化 槽汚泥 37.6%となっており、計画処理量の浄化槽汚泥混入率 20.2%を上回って います。 表5.4.8 項 目 単位 し尿及び浄化槽汚泥の搬入量と搬入割合 搬入し尿量 搬入浄化槽汚泥量 合計(総搬入量) 計画値 kl/日 130.0 (79.8%) 33.0 (20.2%) 163.0 (100.0%) 平成21年度実績 kl/日 75.0 (62.4%) 45.1 (37.6%) 120.1 (100.0%) -121- 表5.4.9 項 浄 化 槽 汚 泥 単位 年 H17 H18 度 H19 H20 H21 搬入量 kl/年 33,413.0 32,256.0 29,985.0 28,492.0 27,370.0 365日平均 kl/日 91.5 88.3 81.9 78.1 75.0 搬入日平均 kl/日 135.8 131.1 120.4 116.3 109.0 混入率(対搬入量) % 68.1 67.1 66.2 64.4 62.4 増加指数 - 100.0 96.5 89.7 85.3 81.9 搬入量 kl/年 15,684.0 15,791.0 15,320.0 15,727.0 16,477.0 365日平均 kl/日 43.0 43.3 41.9 43.1 45.1 搬入日平均 kl/日 63.8 64.2 61.5 64.2 65.6 混入率(対搬入量) % 31.9 32.9 33.8 35.6 37.6 増加指数 - 100.0 100.7 97.7 100.3 105.1 搬入量 kl/年 49,097.0 48,047.0 45,305.0 44,219.0 43,847.0 365日平均 kl/日 134.5 131.6 123.8 121.2 120.1 搬入日平均 kl/日 199.6 195.3 181.9 180.5 174.6 し 尿 目 搬入量実績 総 量 ※ % 82.5 80.7 76.0 74.4 73.7 増加指数 - 100.0 97.9 92.3 90.1 89.3 し尿・浄化槽汚泥 日 246 246 249 245 251 搬入率 搬入日数 ※:搬入率=365日平均搬入量÷施設処理能力(163kl/日) 180.0 (kl/日) 施設処理能力163kl/日 160.0 140.0 120.0 43.0 43.3 100.0 41.9 43.1 45.1 80.0 60.0 40.0 91.5 88.3 81.9 78.1 75.0 H17 H18 H19 H20 H21 (年度) 20.0 0.0 し尿 図5.4.8 浄化槽汚泥 日平均(365日平均)搬入量の推移 -122- (%) 110.0 105.0 100.0 95.0 90.0 85.0 80.0 75.0 70.0 65.0 60.0 し尿 浄化槽汚泥 総搬入量 H17 H18 H19 H20 H21 100.0 100.0 100.0 96.5 100.7 97.9 89.7 97.7 92.3 85.3 100.3 90.1 81.9 105.1 89.3 図5.4.9 100.0 搬入量の経年変化(平成17年度を100とした場合) (%) 90.0 80.0 70.0 68.1 64.4 66.2 67.1 62.4 60.0 50.0 40.0 30.0 計 画 搬 入 比 率 割 合 ラ イ ン = 20.2% 20.0 10.0 31.9 32.9 33.8 35.6 37.6 H18 H19 H20 H21 0.0 H17 浄化槽汚泥 図5.4.10 し尿 搬入比率の経年変化 -123- 表5.4.10 搬入量 年度・月 し尿量 浄化槽 汚泥量 月別搬入量実績(その1) 搬入日平均 搬入日数 総搬入量 kl/月 混入率 し尿 浄化汚泥 % 日 し尿量 浄化槽 汚泥量 総搬入量 kl/日 365日平均 搬入率 総搬入量 搬入率 % kl/日 % 月変動 係数 4 2,919 1,402 4,321 32.4 20 146.0 70.1 216.1 132.6 144.0 88.3 1.07 5 2,833 1,328 4,161 31.9 19 149.1 69.9 219.0 134.4 134.2 82.3 1.00 6 2,787 1,508 4,295 35.1 22 126.7 68.5 195.2 119.8 143.2 87.9 1.06 7 2,655 1,281 3,936 32.5 21 126.4 61.0 187.4 115.0 127.0 77.9 0.94 8 2,853 1,454 4,307 33.8 22 129.7 66.1 195.8 120.1 138.9 85.2 1.03 2,884 1,276 4,160 30.7 20 144.2 63.8 208.0 127.6 138.7 85.1 1.03 2,702 1,241 3,943 31.5 20 135.1 62.1 197.2 121.0 127.2 78.0 0.95 11 2,701 1,192 3,893 30.6 20 135.1 59.6 194.7 119.4 129.8 79.6 0.97 12 2,885 1,225 4,110 29.8 21 137.4 58.3 195.7 120.1 132.6 81.3 0.99 1 2,738 1,251 3,989 31.4 19 144.1 65.8 209.9 128.8 128.7 79.0 0.96 2 2,644 1,155 3,799 30.4 20 132.2 57.8 190.0 116.6 135.7 83.3 1.01 3 2,812 1,371 4,183 32.8 22 127.8 62.3 190.1 116.6 134.9 82.8 1.00 合計 33,413 15,684 49,097 - - 平均 2,784 1,307 4,091 31.9 21 135.8 63.8 199.6 122.5 134.5 82.5 1.00 最大 2,919 1,508 4,321 35.1 22 149.1 70.1 219.0 134.4 144.0 88.3 1.07 最小 2,644 1,155 3,799 29.8 19 126.4 57.8 187.4 115.0 127.0 77.9 0.94 4 2,733 1,202 3,935 30.5 20 136.7 60.1 196.8 120.7 131.2 80.5 1.00 5 2,734 1,335 4,069 32.8 20 136.7 66.8 203.5 124.8 131.3 80.6 1.00 6 2,783 1,387 4,170 33.3 22 126.5 63.0 189.5 116.3 139.0 85.3 1.06 7 2,730 1,217 3,947 30.8 20 136.5 60.9 197.4 121.1 127.3 78.1 0.97 8 2,745 1,465 4,210 34.8 21 130.7 69.8 200.5 123.0 135.8 83.3 1.03 2,770 1,371 4,141 33.1 21 131.9 65.3 197.2 121.0 138.0 84.7 1.05 2,709 1,378 4,087 33.7 21 129.0 65.6 194.6 119.4 131.8 80.9 1.00 11 2,648 1,238 3,886 31.9 20 132.4 61.9 194.3 119.2 129.5 79.4 0.98 12 2,724 1,389 4,113 33.8 21 129.7 66.1 195.8 120.1 132.7 81.4 1.01 1 2,645 1,135 3,780 30.0 19 139.2 59.7 198.9 122.0 121.9 74.8 0.93 2 2,451 1,202 3,653 32.9 19 129.0 63.3 192.3 118.0 130.5 80.1 0.99 3 2,584 1,472 4,056 36.3 22 117.5 66.9 184.4 113.1 130.8 80.2 0.99 合計 32,256 15,791 48,047 - - 平均 2,688 1,316 4,004 32.8 21 131.1 64.2 195.3 119.8 131.6 80.7 1.00 最大 2,783 1,472 4,210 36.3 22 139.2 69.8 203.5 124.8 139.0 85.3 1.06 最小 2,451 1,135 3,653 30.0 19 117.5 59.7 184.4 113.1 121.9 74.8 0.93 平 9 成 17 年 10 度 平 9 成 18 年 10 度 - - 246 246 - - -124- - - - - - - - - 表5.4.11 搬入量 年度・月 し尿量 浄化槽 汚泥量 月別搬入量実績(その2) 搬入日平均 搬入日数 総搬入量 kl/月 混入率 し尿 浄化汚泥 % 日 し尿量 浄化槽 汚泥量 総搬入量 kl/日 365日平均 搬入率 総搬入量 搬入率 % kl/日 % 月 変動 係数 4 2,509 1,249 3,758 33.2 21 119.5 59.5 179.0 109.8 125.3 76.9 1.01 5 2,706 1,379 4,085 33.8 22 123.0 62.7 185.7 113.9 131.8 80.9 1.06 6 2,429 1,411 3,840 36.7 21 115.7 67.2 182.9 112.2 128.0 78.5 1.03 7 2,515 1,200 3,715 32.3 20 125.8 60.0 185.8 114.0 119.8 73.5 0.97 8 2,681 1,350 4,031 33.5 23 116.6 58.7 175.3 107.5 130.0 79.8 1.05 2,270 1,247 3,517 35.5 19 119.5 65.6 185.1 113.6 117.2 71.9 0.94 2,509 1,373 3,882 35.4 21 119.5 65.4 184.9 113.4 125.2 76.8 1.01 11 2,530 1,306 3,836 34.0 21 120.5 62.2 182.7 112.1 127.9 78.5 1.03 12 2,423 1,156 3,579 32.3 20 121.2 57.8 179.0 109.8 115.5 70.9 0.93 1 2,647 1,036 3,683 28.1 19 139.3 54.5 193.8 118.9 118.8 72.9 0.96 2 2,424 1,235 3,659 33.8 21 115.4 58.8 174.2 106.9 126.2 77.4 1.02 3 2,342 1,378 3,720 37.0 21 111.5 65.6 177.1 108.7 120.0 73.6 0.97 合計 29,985 15,320 45,305 - - 平均 2,499 1,277 3,775 33.8 21 120.4 61.5 181.9 111.6 124.1 76.1 1.00 最大 2,706 1,411 4,085 37.0 23 139.3 67.2 193.8 118.9 131.8 80.9 1.06 最小 2,270 1,036 3,517 28.1 19 111.5 54.5 174.2 106.9 115.5 70.9 0.93 4 2,528 1,251 3,779 33.1 21 120.4 59.6 180.0 110.4 126.0 77.3 1.04 5 2,397 1,291 3,688 35.0 20 119.9 64.6 184.5 113.2 119.0 73.0 0.98 6 2,458 1,488 3,946 37.7 21 117.0 70.9 187.9 115.3 131.5 80.7 1.09 7 2,402 1,253 3,655 34.3 22 109.2 57.0 166.2 102.0 117.9 72.3 0.97 8 2,306 1,467 3,773 38.9 19 121.4 77.2 198.6 121.8 121.7 74.7 1.00 2,417 1,369 3,786 36.2 20 120.9 68.5 189.4 116.2 126.2 77.4 1.04 2,518 1,404 3,922 35.8 22 114.5 63.8 178.3 109.4 126.5 77.6 1.04 11 2,108 1,170 3,278 35.7 18 117.1 65.0 182.1 111.7 109.3 67.1 0.90 12 2,482 1,266 3,748 33.8 23 107.9 55.0 162.9 99.9 120.9 74.2 1.00 1 2,389 1,153 3,542 32.6 19 125.7 60.7 186.4 114.4 114.3 70.1 0.94 2 2,239 1,289 3,528 36.5 19 117.8 67.8 185.6 113.9 126.0 77.3 1.04 3 2,248 1,326 3,574 37.1 21 107.0 63.1 170.1 104.4 115.3 70.7 0.95 合計 28,492 15,727 44,219 - - 平均 2,374 1,311 3,685 35.5 20 116.3 64.2 180.5 110.7 121.1 74.3 1.00 最大 2,528 1,488 3,946 38.9 23 125.7 77.2 198.6 121.8 131.5 80.7 1.09 最小 2,108 1,153 3,278 32.6 18 107.0 55.0 162.9 99.9 109.3 67.1 0.90 平 9 成 19 年 10 度 平 9 成 20 年 10 度 - - 249 245 - - -125- - - - - - - - - 表5.4.12 搬入量 年度・月 し尿量 浄化槽 汚泥量 月別搬入量実績(その3) 搬入日平均 搬入日数 総搬入量 kl/月 混入率 し尿 浄化汚泥 % 日 し尿量 浄化槽 汚泥量 総搬入量 kl/日 365日平均 搬入率 総搬入量 搬入率 % kl/日 % 月 変動 係数 4 2,402 1,353 3,755 36.0 22 109.2 61.5 170.7 104.7 125.2 76.8 1.04 5 2,184 1,364 3,548 38.4 19 114.9 71.8 186.7 114.5 114.5 70.2 0.95 6 2,239 1,543 3,782 40.8 22 101.8 70.1 171.9 105.5 126.1 77.4 1.05 7 2,424 1,408 3,832 36.7 24 101.0 58.7 159.7 98.0 123.6 75.8 1.03 8 2,437 1,450 3,887 37.3 20 121.9 72.5 194.4 119.3 125.4 76.9 1.04 2,130 1,276 3,406 37.5 22 96.8 58.0 154.8 95.0 113.5 69.6 0.95 2,371 1,434 3,805 37.7 22 107.8 65.2 173.0 106.1 122.7 75.3 1.02 11 2,249 1,181 3,430 34.4 19 118.4 62.2 180.6 110.8 114.3 70.1 0.95 12 2,292 1,285 3,577 35.9 21 109.1 61.2 170.3 104.5 115.4 70.8 0.96 1 2,275 1,152 3,427 33.6 19 119.7 60.6 180.3 110.6 110.5 67.8 0.92 2 2,122 1,557 3,679 42.3 19 111.7 81.9 193.6 118.8 131.4 80.6 1.09 3 2,245 1,474 3,719 39.6 22 102.0 67.0 169.0 103.7 120.0 73.6 1.00 合計 27,370 16,477 43,847 - - 平均 2,281 1,373 3,654 37.5 21 109.0 65.6 174.6 107.1 120.1 73.7 1.00 最大 2,437 1,557 3,887 42.3 24 121.9 81.9 194.4 119.3 131.4 80.6 1.09 最小 2,122 1,152 3,406 33.6 19 96.8 58.0 154.8 95.0 110.5 67.8 0.92 平 9 成 21 年 10 度 - 251 - -126- - - - - 5 水域環境及び水質保全に関する状況 1)河川水質検査 本市では、河川などの水質検査は昭和 57 年度から実施し、現在は、河川・溜池な どの生活環境項目(BOD・SS・COD・窒素・リン・アンモニア性窒素など 11 項目)を 毎年1月頃に行っており、その水質測定結果を下表に示します。 平成 21 年度の調査でも河川の水質は改善が進んでいるようです。しかし、まだ一 部で汚れている河川もあり、下水道事業等水質を守る取り組みはたいへん重要となっ ています。 また、「生活環境の保全に関する環境基準(河川)」の類型基準を、表 5.5.6 に整 理しました。 表5.5.1 河川水質試験結果 年 度 測定場所 10年前 瑞梅寺川 高田 久保田橋 潤橋 平成19年 平成20年 平成21年 2.4 1.1 0.5未満 0.8 3.8 1.4 1.9 1.4 雷山川 潤 雷山川 新田 加布羅橋 2.0未満 1.9 1.5 4.4 長野川 神在 堂山橋 2.0未満 1.1 0.6 1.2 長野川 長野 門口橋 2.0未満 1.1 0.5未満 1.4 浦志川 浦志 浦志橋 3.4 1.0 0.5未満 1.0 伏龍池 篠原西 17.6 5.6 4.4 5.2 丸田池 前原西 4.8 4.1 5.4 4.6 0.5未満 0.8 1.6 0.6 1 1.1 1.8 0.8 一貴山川 0.7 0.5 1.6 0.5 羅漢川 1.4 1.5 2.4 1.6 松井 0.8 2.2 2.0未満 2.0未満 大石橋 2.2 3.1 2.0未満 2.0未満 2.4 3.0 2.0未満 2.0未満 8.4 2.4 2.0未満 2.0未満 福吉川 柳川 桜井川 初川 下流 大石 小金丸川 沖田川 志摩橋 引津小学校付近 ※数値は BOD(mg/)。毎年1月頃に測定を実施しています。 ※BOD(生物化学的酸素要求量)とは、河川水などの汚染物質を微生物が分解するときに必要 な酸素量のこと。 -127- 20.0 ( mg/l) 18.0 16.0 14.0 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 10年 前 雷山川 新田 平 成 19年 加布羅橋 図5.5.1 4.0 伏龍池 平 成 20年 篠原西 丸田池 平 成 21年 前原西 沖田川 引津小学校付近 河川水質試験結果【BOD】(その1) ( mg/l) 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 10年 前 瑞梅寺川 長野川 高田 平 成 19年 久保田橋 長野 門口橋 下流 松井 柳川 桜井川 平 成 20年 雷山川 潤 浦志川 浦志 潤橋 浦志橋 一貴山川 図5.5.2 初川 大石 平 成 21年 長野川 堂山橋 羅漢川 大石橋 小金丸川 河川水質試験結果【BOD】(その2) -128- 神在 福吉川 志摩橋 2)水質汚濁防止法(排水基準) 水質汚濁防止法(昭和 45 年 12 月 25 日 法律第 138 号)では、第2条の規定に基づ いて特定施設が定められ、第3条の規定により排水基準が定められています。水質汚 濁防止法による有害物質、生活環境項目に係る排出基準は次のとおりです。 表5.5.2 有害物質項目(1) 有 害 物 質 の 種 類 許 容 限 度 カドミウム及びその化合物 0.1 mg/以下 シアン化合物 1 mg/以下 有機りん化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチ ルジメトン及びEPNに限る。) 1 mg/以下 鉛及びその化合物 0.1 mg/以下 六価クロム化合物 0.5 mg/以下 ひ素及びその化合物 0.1 mg/以下 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 0.005 アルキル水銀化合物 検出されないこと PCB 0.003 トリクロロエチレン 0.3 mg/以下 テトラクロロエチレン 0.1 mg/以下 ジクロロメタン 0.2 mg/以下 四塩化炭素 0.02 mg/以下 1、2-ジクロロエタン 0.04 mg/以下 1、1-ジクロロエチレン 0.2 mg/以下 シス-1、2-ジクロロエチレン 0.4 mg/以下 1、1、1-トリクロロエタン 3 mg/以下 1、1、2-トリクロロエタン 0.06 mg/以下 1、3-ジクロロプロペン 0.02 mg/以下 チウラム 0.06 mg/以下 シマジン 0.03 mg/以下 チオベンカルブ 0.2 mg/以下 ベンゼン 0.1 mg/以下 セレン及びその化合物 0.1 mg/以下 -129- mg/以下 mg/以下 表 5.5.3 有害物質項目(2) 有害物質の種類 ほう素及びその化合物 ふっ素及びその化合物 アンモニア、アンモニウム化合物、亜 硝酸化合物及び硝酸化合物 許容限度 海域以外の公共用水域に排出されるもの 10mg/(ほう素として) 海域に排出されるもの 230mg/(ほう素として) 海域以外の公共用水域に排出されるもの 8mg/(ふっ素として) 海域に排出されるもの 15mg/(ふっ素として) 100mg/(アンモニア性窒素に 0.4 を乗じたもの、亜硝酸性窒素及び 硝酸性窒素の合計量として) 備考:1.「検出されないこと」とは、環境大臣が定める方法による定量限界を下回ることをいう。 2.ひ素及びその化合物についての排水基準は、温泉を利用する旅館業に属する事業場に係る排出水に ついては、当分の間、適用しない。 表 5.5.4 種 類 水素イオン濃度(pH) 生活環境項目 単 位 - 許 容 限 度 5.8~8.6(海域以外の水域) 5.0~9.0(海域) 生物化学的酸素要求量(BOD) mg/ 60 化学的酸素要求量(COD) mg/ 90 浮遊物質量(SS) mg/ 60 ノルマルヘキサン抽出物質含有量 mg/ 5(鉱油類含有量) 30(動植物油脂類含有量) フェノール類含有量 mg/ 5 銅含有量 mg/ 3 亜鉛含有量 mg/ 5 溶解性鉄含有量 mg/ 10 溶解性マンガン含有量 mg/ 10 クロム含有量 mg/ 2 大腸菌群数 1cm3につき個 窒素含有量 mg/ 120(日間平均 60) りん含有量 mg/ 16(日間平均 8) 日間平均 3、000 備考:1.「日間平均」による許容限度は、1 日の排出水の平均的な汚染状態について定めたものである。 2.この表に掲げる排水基準は、1 日当たりの平均的な排出水の量が 50m3 以上である工場又は事業 場に係る排出水について適用する。 -130- 3)環境基準 水質汚濁に係る環境基準については、環境基本法に基づき「人の健康の保護に関す る基準」として 26 物質について、下表に示す基準値が全国の公共用水域に対し一律 に定められています。 表 5.5.5 項 人の健康の保護に関する環境基準 目 基 準 値 カドミウム 0.01 mg/ 以下 全シアン 検出されないこと 鉛 0.01 mg/ 以下 六価クロム 0.05 mg/ 以下 ひ素 0.01 mg/ 以下 総水銀 0.0005 mg/ アルキル水銀 検出されないこと PCB 検出されないこと ジクロロメタン 0.02 mg/ 四塩化炭素 0.002 mg/ 以下 1、2-ジクロロエタン 0.004 mg/ 以下 1、1-ジクロロエチレン 0.02 mg/ 以下 シス-1、2-ジクロロエチレン 0.04 mg/ 以下 1、1、1-トリクロロエタン 1 mg/ 以下 1、1、2-トリクロロエタン 0.006 mg/ 以下 トリクロロエチレン 0.03 mg/ 以下 テトラクロロエチレン 0.01 mg/ 以下 1、3-ジクロロプロペン 0.002 mg/ 以下 チウラム 0.006 mg/ 以下 シマジン 0.003 mg/ 以下 チオベンカルブ 0.02 mg/ 以下 ベンゼン 0.01 mg/ 以下 セレン 0.01 mg/ 以下 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10 mg/ 以下 ふっ素 0.8 mg/ 以下 ほう素 1 mg/ 以下 以下 以下 備考;1.基準値は年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については、最高値 とする。 2.「検出されないこと」とは、定められた方法により測定した場合において、その 結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう。生活環境の保全に関する環境基 準について同じ。 3.ほう素、ふっ素の2項目については、海域には基準を適用しない。(海域におい て自然状態での濃度で環境基準値を既に超えており、その物質の存在がもともと 海そのものの性状であるため。) 4.硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の濃度は、硝酸イオンの濃度に換算係数0.2259を 乗じたものと亜硝酸イオンの濃度に換算係数0.3045を乗じたものの和とする。 -131- 表 5.5.6 項目 類型 AA A B C D 生活環境の保全に関する環境基準(河川:湖沼を除く) 基 利用目的の 適 応 性 水道1級、自然 環境保全及びA 以下の欄に掲げ るもの 水道2級、水産 1級、水浴及び B以下の欄に掲 げるもの 水道3級、水産 2級及びC以下 の欄に掲げるも の 水産3級、工業 用水1級及びD 以下の欄に掲げ るもの 工業用水2級、 農業用水及びE の欄に掲げるも の 水 素 イ オ ン 濃 度 pH 生物化学的 酸素要求量 BOD 6.5以上 8.5以下 準 値 浮遊物質量 溶存酸素量 大 腸 菌 群 数 SS DO 1mg/ 以下 25mg/ 以下 7.5mg/ 以上 50 MPN/100m 以下 6.5以上 8.5以下 2mg/ 以下 25mg/ 以下 7.5mg/ 以上 1,000 MPN/100m 以下 6.5以上 8.5以下 3mg/ 以下 25mg/ 以下 5mg/ 以上 5,000 MPN/100m 以下 6.5以上 8.5以下 5mg/ 以下 50mg/ 以下 5mg/ 以上 - 6.0以上 8.5以下 8mg/ 以下 100mg/ 以下 2mg/ 以上 - ごみ等の浮遊 2mg/ が認められな - 以上 いこと 備考:1.基準値は、日間平均値とする(湖沼、海域もこれに準ずる)。 2.農業用利水点については、水素イオン濃度6.0以上7.5以下、溶存酸素量5mg/以上とする(湖 沼もこれに準ずる)。 E 工業用水3級 環境保全 6.0以上 8.5以下 10mg/ 以下 3)公共用水域の水質の状況 近年、主要河川は水質汚濁防止法に基づく工場排水の規制や合併処理浄化槽が普及 により、全般的に水質は改善の傾向にありますが、大腸菌群数については未だ環境基 準を超えており、今後とも一層排水対策が必要となっています。 -132- 6 我が国における生活排水処理の現状 1)全国の生活排水処理形態別人口 我が国における生活排水処理形態別人口の推移は、下表に示すように全国的な動向 としては下水道による水洗化と合併処理浄化槽の整備が進む一方、単独処理浄化槽人 口、計画収集人口、自家処理人口が減少する傾向となっています。 なお、浄化槽法の改正により、平成 13 年4月から単独処理浄化槽の新設ができな いため、今後も単独処理浄化槽人口の減少が顕著になると考えられます。 ここで、本市の平成 21 年度末の浄化槽水洗化率は 21.8%で、平成 20 年度末の全 国平均値(23.3%)よりも若干低くなっていますが、全国平均と比較して単独処理浄 化槽人口の比率が低く、合併処理浄化槽人口の比率が高い状況にあります。 また、本市の平成 21 年度末の水洗化率は 76.7%で、平成 20 年度末の全国平均値 (91.0%)を大きく下回っています。 以上のことから、本市においては、全国平均に比べて合併浄化槽人口及び計画収集 人口の割合が非常に高く、公共下水道人口及び単独浄化槽人口の割合が低いことがわ かります。 表 5.6.1 全国のし尿処理形態別人口の推移 年 項 目 H10 総人口 糸島市(人) H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 千人 126,428 126,538 126,734 127,007 127,299 127,507 127,606 127,712 127,781 127,487 127,529 100,551 公共下水道人口 千人 66,743 68,745 71,222 73,575 76,004 78,174 80,061 81,880 83,742 84,982 86,384 55,217 浄化槽人口 千人 35,006 34,937 34,509 34,051 33,471 32,879 32,330 31,646 30,834 30,199 29,682 21,949 (単独) 千人 25,230 24,311 23,289 22,215 21,191 19,956 19,157 18,303 17,187 15,923 15,413 1,008 (合併) 千人 水洗化人口 9,775 10,626 11,220 11,835 12,280 12,922 13,173 13,343 13,647 14,275 14,269 20,941 千人 101,748 103,682 105,731 107,625 109,475 111,052 112,390 113,526 114,576 115,181 116,067 77,166 計画収集人口 千人 23,760 22,078 20,358 18,818 17,348 16,049 14,877 13,920 12,983 12,121 11,301 22,983 自家処理人口 千人 合 非水洗化人口 度 単位 合 計 計 919 778 644 564 476 405 339 266 222 185 161 402 千人 24,680 22,856 21,002 19,381 17,824 16,455 15,215 14,186 13,205 12,306 11,462 23,385 水洗化率 % 80.5 81.9 83.4 84.7 86.0 87.1 88.1 88.9 89.7 90.3 91.0 76.7 非水洗化率 % 19.5 18.1 16.6 15.3 14.0 12.9 11.9 11.1 10.3 9.7 9.0 23.3 公共下水道水洗化率 % 52.8 54.3 56.2 57.9 59.7 61.3 62.7 64.1 65.5 66.7 67.7 54.9 浄化槽水洗化率 % 27.7 27.6 27.2 26.8 26.3 25.8 25.3 24.8 24.1 23.7 22.9 21.8 % 7.7 8.4 8.9 9.3 9.6 10.1 10.3 10.0 10.7 11.2 11.2 20.8 うち合併処理 出典:「日本の廃棄物処理 平成 20 年度版」(平成 22 年 3 月) 注)・「浄化槽人口」のうち「合併」とは合併処理浄化槽人口とコミュニティ・プラント人口を合わせたものです。 ・「浄化槽人口」には、農業集落排水施設人口が含まれています。 ・本市の「合併浄化槽人口」には、農業集落排水人口及び漁業集落排水人口が含まれています。 資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より -133- 公共下水道人口 合併処理浄化槽人口 単独処理浄化槽人口 非水洗化人口 140.0 120.0 22.9 24.7 21.0 100.0 24.3 人口(百万人) 25.2 80.0 23.3 19.4 17.8 16.5 15.2 14.2 13.2 12.3 11.5 17.2 15.9 15.4 20.0 18.3 21.2 19.2 22.2 14.3 13.3 14.3 13.2 13.6 12.9 78.2 80.1 81.9 83.7 85.0 86.4 H16 H17 H18 H19 H20 12.3 11.8 11.2 9.8 10.6 66.7 68.7 71.2 73.6 76.0 H10 H11 H12 H13 H14 60.0 40.0 20.0 0.0 H15 年 度 資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より 図5.6.1 全国のし尿 処 理形態別人口の推移 全国(平成20年度) 糸島市(平成21年度) 非水洗化 11,462 9.0% 非水洗化 23,385 23.3% 水洗化 77,166 76.7% 水洗化 116,066 91.0% 図 5.6.2 水洗化人口及び非水洗化人口の状況 0.1 8.9 100% 0.4 90% 22.9 12.1 80% 1.0 11.2 70% 20.8 60% 50% 40% 67.7 30% 54.9 20% 10% 0% 全 国 (平 成 20年 度 ) 公共下水道人口 合併浄化槽人口 図 5.6.3 糸 島 市 (平 成 21年 度 ) 単独浄化槽人口 計画収集人口 生活排水処理形態別人口の状況 -134- 自家処理人口 2)全国の生活雑排水処理の状況 我が国における生活雑排水は公共下水道、コミュニティ・プラント、農業集落排水 施設、漁業集落排水施設、合併処理浄化槽等により処理され、残りの生活雑排水は未 処理のまま河川等に放流されています。 特に、し尿のみを処理する単独処理浄化槽は、生活雑排水が未処理のまま放流され ており、河川に対する汚濁負荷量(BODで換算)は、単独処理浄化槽が合併処理処 理浄化槽に対して約8倍であることから、生活雑排水の水質へ与える影響が大きく、 水質汚濁の要因の一つとなっています。 なお、生活排水とは、人が日常生活を行う過程で発生させる汚水であり、大きくし 尿と生活雑排水に分けられ、さらに生活雑排水は風呂排水、洗濯排水、台所排水等に 分けられます。 【生活排水を適正に処理している人口】 生活排水を適正に処理している人口は、毎年、国などから発表されている。国からは、 「適正に処理を行っている人口」の定義の違いにより、2種類の数字が発表されている。 1.汚水衛生処理率 汚水衛生処理率(%)=(下水道処理人口+集落排水施設等処理人口+合併処理浄化槽 人口+コミュニティプラント処理人口)/(住民基本台帳人口 +外国人登録人口)×100 ※下水道、集落排水施設等処理人口は、実際に利用している人口である。 毎年3月ご ろに、総務省から発表されている。 2.汚水処理人口普及率 汚水処理人口普及率(%)=(下水道処理人口+集落排水施設等処理人口+合併処理浄 化槽人口+コミュニティプラント処理人口)/住民基本台 帳人口×100 ※下水道、集落排水施設等処理人口は、供用開始されている区域の人口であり、実際 に利用しているかは問わない。また、合併処理浄化槽人口には、下水道、集落排水 施設等の供用開始区域の人口を含まない。毎年8月ごろに、国土交通省、農林水産 省、環境省の連名で発表されている。 資料:ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典「生活排水」より 最終更新 2010 年 3 月 20 日 (土) 02:43 -135- 台所、風呂 洗濯等の排水 水洗トイレ 汚れが 合併処理 13g 4g 少ない 浄化槽 27g 計 40g ※ 数値は、1人が1日に出す水質汚濁 物質の量をBODで表したものです。 汚れが 単独処理 13g 5g 32g 浄化槽 27g 項 目 BOD COD SS T-N T-P 水 量 (l/人・日) ※ 合併型の 8倍 台所、風呂、洗濯等の排水がそのまま流されます。 生活排水 原単位 水質 g/人・日 mg/l 40 200 18 90 35 175 7.3 37 0.8 4 = 生活雑排水 原単位 水質 g/人・日 mg/l 27 180 12 80 13 87 1.3 9 0.3 2 200 + 150 トイレ排水(水洗) 原単位 水質 g/人・日 mg/l 13 260 6 120 22 440 6 120 0.5 10 50 27g(生活雑排水の原単位)÷150l(雑排水の量)=180mg/l(雑排水中のBOD濃度) 13g(トイレ排水の原単位)÷50l(トイレ排水の量)=260mg/l(トイレ排水中のBOD濃度) 図 5.6.4 合併・単独処理浄化槽の汚濁負荷量 -136- 汲み取り便槽 生活雑排水 未処理 180mg/ 放流 180mg/ 180mg/ (150/人・日) (150/人・日) (150/人・日) 単独処理浄化槽 生活雑排水 未処理 180mg/ 180mg/ (150/人・日) (150/人・日) 放流 し尿排水 単独処理 160mg/ 90mg/ 260mg/ (200/人・日) (50/人・日) (50/人・日) 合併処理浄化槽 生活雑排水 180mg/ (150/人・日) 合併処理 10~20mg/ 放流 し尿排水 (200/人・日) 260mg/ 10~20mg/ 以下 (200/人・日) (50/人・日) BOD値 公共下水道 生活雑排水 180mg/ (150/人・日) 公共下水道 15~20mg/ 放流 し尿排水 (200/人・日) 260mg/ 15~20mg/ 以下 (200/人・日) (50/人・日) コミュニティ・プラント 生活雑排水 180mg/ (150/人・日) し尿排水 コミュニティ・ プラント 20~30mg/ 放流 (200/人・日) 260mg/ 20~30mg/ 以下 (200/人・日) (50/人・日) 農業・漁業集落排水 生活雑排水 180mg/ (150/人・日) し尿排水 農業・漁業集 落排水 20mg/ 放流 (200/人・日) 260mg/ (50/人・日) 図 5.6.5 生活排水の各処理方法によるBOD濃度 -137- 20mg/ 以下 (200/人・日) 3)全国の汚水衛生処理率の状況 我が国の汚水衛生処理率は、平成 20 年度において約 78.6%となっており、本市は 平成 21 年度実績で約 75.7%と若干低い状況にあります。 表 5.6.2 項 目 全国の汚水衛生処理率の推移 年 単位 度 H18 H19 H20 総人口 千人 129,161 129,240 129,289 水洗化・生活雑排水処理人口 千人 98,405 100,214 101,600 ① 下水道人口 千人 83,677 85,359 86,549 ② 合併処理浄化槽人口 千人 14,728 14,855 15,050 下水道処理率 % 64.8 66.0 66.9 汚水衛生処理率 % 76.2 77.5 78.6 ※表中の下水道処理率は「①÷総人口×100」で算出しています。 ※表中の汚水衛生処理率は「(①+②)÷総人口×100」で算出しています。 表 5.6.3 区 分 行政区域内人口 単位 全 汚水衛生処理率の比較 国 福 糸 岡 平成20年度 島 平成20年度 市 平成21年度 人 129,289,213 5,082,134 100,388 100,551 公共下水道処理人口 人 86,549,493 3,594,787 53,779 55,217 農集処理人口 人 2,875,082 36,309 614 598 漁集処理人口 人 126,290 6,384 196 192 林集処理人口 人 2,480 0 0 0 簡排処理人口 人 1,643 0 0 0 小排処理人口 人 6,074 82 0 0 コミプラ処理人口 人 288,880 30,815 0 0 浄化槽処理人口 人 11,749,682 469,194 19,700 20,151 うち特定地域 人 286,005 18,249 - - うち個別排水 人 68,289 150 - - 人 101,599,624 4,137,571 74,289 76,158 % 78.6 81.4 74.0 75.7 合 計 汚水衛生処理率 下水道処理率 % 66.9 70.7 53.6 54.9 (注) 「行政区域内人口」は住民基本台帳人口及び外国人登録人口、「処理人口」は現在水洗便所設置済人口、「農集」は農 業集落排水施設、「漁集」は漁業集落排水施設、「林集」は林業集落排水施設、「簡排」は簡易排水施設、「小排」は小 規模集合排水処理施設、「コミプラ」はコミュニティ・プラント、「特定地域」は特定地域生活排水処理施設、「個 別排水」は個別排水処理施設 注1:千人未満を四捨五入しました。 注2:汚水衛生処理率とは、下水道や合併処理浄化槽等によって生活排水を適正に処理している人 口に対する総人口の占める割合です。 ※1:汚水衛生処理率 (%)=水洗化・生活雑排水処理人口÷総人口(市民基本台帳人口+外国 人登録人口) 資料:総務省 HP -138- 表 5.6.4 全国の汚水衛生処理率の状況(平成 20 年度) (平成20年度) 都道 府県 行政区域内 人 口 公共下水道 処理人口 農集処 理人口 漁集処 理人口 林集処 簡排処 小排処 コミプラ 理人口 理人口 理人口 処理人口 浄化槽 処理人口 合 計 うち特 定地域 うち個 別排水 A B C D E F G H I 北海道 5,565,645 4,689,338 63,977 8,142 - - - - 119,709 青森 1,422,037 606,586 75,691 5,258 - 61 398 886 94,795 1,330 岩手 1,361,356 579,151 78,884 7,919 - - 49 5,541 141,244 19,458 宮城 2,346,947 1,645,826 64,151 1,808 - 13 - 6,377 128,270 18,542 秋田 1,123,081 470,237 84,660 2,244 152 176 266 - 128,733 19,838 517 山形 1,192,168 685,382 74,096 889 - 125 50 - 96,617 7,104 福島 2,076,158 815,845 107,030 - 928 172 34 2,426 381,553 5,598 茨城 3,036,360 1,426,543 120,578 713 - - - 10,185 487,694 5,417 栃木 2,039,040 1,030,978 69,928 - - - 48 1,309 226,080 群馬 2,056,269 843,428 97,501 - - - - 28,943 385,239 埼玉 7,219,543 5,083,729 72,669 - - - - 2,485 767,876 7,849 6,239,145 3,882,474 39,121 - - - - 10,208 912,180 1,814 12,961,075 12,380,755 1,240 340 - - - 2,315 68,319 1,589 - - - - - 169,440 - 千葉 東京 2,717 34,857 汚水衛生 処理率 下水道 処理率 J= Σ(B~I) J/A×100 B/A×100 4,881,166 87.7 84.3 783,675 55.1 42.7 72 812,788 59.7 42.5 822 1,846,445 78.7 70.1 686,468 61.1 41.9 1,010 857,159 71.9 57.5 499 1,307,988 63.0 39.3 - 2,045,713 67.4 47.0 3,054 - 1,328,343 65.1 50.6 9,733 525 1,355,111 65.9 41.0 - 5,926,759 82.1 70.4 - 4,843,983 77.6 62.2 168 12,452,969 96.1 95.5 - 8,519,748 94.4 92.5 - 神奈川 9,024,318 8,349,810 498 新潟 2,416,152 1,305,364 169,003 3,380 79 - 25 - 147,788 4,703 1,387 1,625,639 67.3 54.0 富山 1,116,848 742,386 79,747 1,757 148 - 86 4,792 62,154 459 207 891,070 79.8 66.5 石川 1,176,714 763,457 61,939 2,737 89 - 270 6,921 44,438 5,629 229 879,851 74.8 64.9 福井 825,713 495,499 76,507 7,918 183 - 67 - 56,741 1,812 413 636,915 77.1 60.0 49.3 山梨 884,383 436,084 13,525 - - - 56 7,197 129,330 4,214 - 586,192 66.3 長野 2,209,653 1,465,591 189,409 - 109 206 689 3,688 160,415 12,489 1,297 1,820,107 82.4 66.3 岐阜 2,144,725 1,180,242 95,297 - - 347 1,007 3,824 285,549 3,357 2,602 1,566,266 73.0 55.0 静岡 3,874,243 1,894,330 29,507 1,925 - - - 22,616 519,344 1,805 - 2,467,722 63.7 48.9 愛知 7,441,934 4,668,545 139,720 2,096 - - - 13,765 850,017 - - 5,674,143 76.2 62.7 三重 1,905,576 684,985 77,005 4,587 - 57 - 3,587 492,916 10,996 - 1,263,137 66.3 35.9 滋賀 1,413,550 1,056,032 105,058 - 51 - 32 - 100,230 - 31 1,261,403 89.2 74.7 京都 2,608,688 2,204,407 36,426 761 55 93 62 860 95,953 7,663 19 2,338,617 89.6 84.5 大阪 8,887,323 7,844,637 498 36 - - - 690 286,932 1,932 292 8,132,793 91.5 88.3 兵庫 5,687,922 4,948,091 162,377 4,813 - - 546 73,177 135,054 150 7,734 5,324,058 93.6 87.0 奈良 1,426,285 908,822 4,909 - - - 26 5,325 73,574 1,341 - 992,656 69.6 63.7 和歌山 1,045,010 139,581 33,288 3,268 204 68 70 935 249,379 1,652 1,018 426,793 40.8 13.4 鳥取 602,868 316,322 90,455 3,715 241 - 644 1,671 48,908 4,809 25 461,956 76.6 52.5 島根 733,199 245,742 79,547 13,440 - 261 595 4,644 88,881 23,157 1,775 433,110 59.1 33.5 岡山 1,966,782 945,238 35,556 1,196 64 - 230 483 357,190 6,698 868 1,339,957 68.1 48.1 広島 2,900,791 1,798,267 39,795 2,032 - - - 953 337,363 9,998 143 2,178,410 75.1 62.0 山口 1,486,406 792,936 48,679 9,884 38 - - 101 231,395 1,656 194 1,083,033 72.9 53.3 徳島 806,238 83,704 14,690 294 81 - - 5,423 235,120 912 - 339,312 42.1 10.4 香川 1,025,391 356,598 13,384 660 - - - 481 233,947 10,242 - 605,070 59.0 34.8 愛媛 1,473,897 595,518 30,923 3,662 - - - 6,647 267,130 5,148 78 903,880 61.3 40.4 高知 780,403 184,998 14,289 1,178 - 19 28 1,559 219,092 2,051 - 421,163 54.0 23.7 福岡 5,082,134 3,594,787 36,309 6,384 - - 82 30,815 469,194 18,249 150 4,137,571 81.4 70.7 佐賀 866,328 333,350 47,463 3,836 - - 125 648 136,003 10,786 134 521,425 60.2 38.5 長崎 1,466,246 723,900 32,269 5,896 - - 73 7,825 191,915 2,511 - 961,878 65.6 49.4 熊本 1,848,339 980,978 50,206 1,900 58 45 316 1,470 218,051 16,982 467 1,253,024 67.8 53.1 大分 1,221,748 443,312 23,343 3,989 - - 200 605 236,705 3,520 - 708,154 58.0 36.3 955 73 775,604 66.9 43.7 6,086 10,683 1,083,884 62.5 35.5 856,516 60.9 57.1 129,289,213 86,549,493 2,875,082 126,290 2,480 1,643 6,074 288,880 11,749,682 286,005 68,289 101,599,624 78.6 66.9 宮崎 1,159,889 507,447 38,787 3,114 - - - 3,363 222,893 鹿児島 1,734,176 614,968 28,706 2,707 - - - 4,140 433,363 沖縄 1,406,517 803,293 26,442 1,812 - - - - 24,969 計 /A×100 66.9 2.2 0.1 0.0 0.0 0.0 0.2 9.1 - 0.2 - 0.1 78.6 (注) 「行政区域内人口」は住民基本台帳人口及び外国人登録人口、「処理人口」は現在水洗便所設置済人口、「農集」は農業集落排水施設、「漁集」は漁業集落排水施設、 「林集」は林業集落排水施設、「簡排」は簡易排水施設、「小排」は小規模集合排水処理施設、「コミプラ」はコミュニティ・プラント、「特定地域」は特定地域生活排水処理施設、 「個別排水」は個別排水処理施設 資料:法務省HPより -139- 4)汚水処理人口普及率の状況 我が国における汚水処理施設の整備は、都道府県が定める「都道府県構想」(※) に基づいて、各地方公共団体により効率的、効果的に実施されています。 平成 21 年 度末の全国の汚水処理施設の処理人口は、平成 20 年度末に対して 1.1%の増加で、 1億 890 万人となっています。これを総人口に対する割合でみた汚水処理人口普及率 は、85.7%(平成 20 年度末は 84.8%)となっています。 しかし、我が国における汚水処理人口普及状況は、大都市と中小市町村で大きな格 差があり、特に人口5万人未満の市町村の汚水処理人口普及率は 71.0%にとどまって いる状況です。 一方、本市の汚水処理人口普及率は平成 21 年度で 80.1%と平成 20 年度より 1.5% 増加したものの、全国平均値と比較すると低い状況にあります。 〔※都道府県構想(効率的な汚水処理施設整備のための都道府県構想)〕 各市町村の汚水処理施設整備の構想に基づき、都道府県において広域的な観点から 所要の調整・検討を行い、都道府県全域を対象として、事業別の整備区域、整備手 法、整備スケジュール等を定めた汚水処理施設に関する総合的計画です。 表 5.6.5 全国の処理施設別汚水処理人口普及率 汚水処理人ロ(単位:万人) 糸島市(単位:人) 処理施設名 平成20年度末 下水道 平成21年度末 平成20年度末 平成21年度末 9,241 9,360 58,297 59,468 374 379 882 868 1,127 1,124 19,700 20,157 83 82 - - 内、浄化槽設置整備事業分 531 542 11,817 12,260 内、上記以外分 513 500 7,883 7,897 31 28 10,774 農業集落排水施設等 漁業集落排水施設 林業集落排水施設 簡易排水施設 を含む 浄化槽 内、浄化槽市町村整備推進事業等分 コミュニティ・プラント等 計 汚水処理人ロ普及率 総人ロ - - 10,890 78,879 80,493 84.8% 85.7% 78.6% 80.1% 12,708 12,706 100,388 100,551 (注)処理人口は四捨五入を行ったため、合計が合わないことがあります。 資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース 「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より -140- 表 5.6.6 都道府県別汚水処理人口普及状況 (平成21年度末) 総人口 (千人) 汚水処理 人口計 (千人) うち 浄化槽市町 村整備推進 事業等分 (千人) うち 浄化槽設置 整備事業分 うち コミュニティ 左記以外分 ・プラント (千人) 都道府県名 汚水処理 人口普及率 北海道 93.40% 5,521 5,155 4,920 83 152 53 63 35 青森県 70.30% 1,406 988 753 123 112 21 34 57 一 岩手県 71.90% 1,345 967 700 120 142 29 87 25 6 宮城県 86.60% 2,329 2,016 1,786 87 137 20 70 47 7 秋田県 78.50% 1,108 869 633 124 113 23 63 27 一 山形県 86.50% 1,177 1,018 841 89 88 12 48 28 福島県 73.10% 2,052 1,500 988 136 374 20 229 125 3 茨城県 76.00% 2,979 2,265 1,671 161 418 10 159 249 14 栃木県 77.80% 2,001 1,557 1,201 93 262 8 199 55 1 群馬県 71.40% 2,005 1,432 969 126 310 24 181 105 27 埼玉県 87.70% 7,123 6,250 5,419 95 735 31 186 518 1 千葉県 82.60% 6,150 5,077 4,197 53 819 12 292 514 9 東京都 99.40% 12,610 12,538 12,504 2 29 3 16 10 2 神奈川県 97.20% 8,885 8,634 8,499 0 135 2 45 88 一 新潟県 79.70% 2,391 1,907 1,577 201 125 12 49 64 4 富山県 92.80% 1,098 1,019 862 100 52 2 25 25 5 石川県 88.60% 1,163 1,031 902 74 50 8 16 27 5 福井県 88.80% 809 719 570 99 50 3 32 16 一 山梨県 75.40% 864 652 520 16 108 10 32 66 7 長野県 94.50% 2,162 2,042 1,696 222 121 18 75 27 3 岐阜県 86.30% 2,083 1,798 1,433 123 238 8 117 114 4 静岡県 71.50% 3,770 2,697 2,172 34 466 13 262 190 23 愛知県 84.00% 7,238 6,079 5,123 164 781 27 246 508 11 三重県 76.50% 1,850 1,416 834 95 483 13 219 251 4 滋賀県 97.80% 1,387 1,356 1,184 110 62 9 20 32 一 京都府 94.80% 2,552 2,420 2,311 45 63 5 32 26 1 大阪府 95.20% 8,683 8,270 8,030 1 238 5 30 204 0.50 兵庫県 98.10% 5,586 5,478 5,087 188 127 7 77 42 76 奈良県 83.90% 1,412 1,184 1,036 8 135 5 33 97 5 和歌山県 50.10% 1,033 517 201 51 265 13 152 100 鳥取県 89.80% 595 535 375 113 44 6 21 17 島根県 70.40% 723 509 296 117 91 24 40 28 5 岡山県 77.80% 1,939 1,509 1,140 51 317 19 187 111 0.50 広島県 81.30% 2,856 2,322 1,938 58 325 25 142 158 1 山口県 79.00% 1,464 1,156 861 73 222 8 126 88 0.10 徳島県 47.60% 797 379 111 22 241 17 126 98 5 香川県 66.20% 1,013 670 410 19 240 23 175 42 0.40 愛媛県 69.00% 1,458 1,006 687 44 268 22 141 105 7 高知県 66.00% 772 510 245 24 239 30 118 91 2 福岡県 86.70% 5,039 4,369 3,816 54 474 54 269 152 25 佐賀県 71.30% 859 612 420 70 122 21 71 30 1 長崎県 73.60% 1,450 1,067 822 53 184 28 114 42 8 熊本県 78.40% 1,834 1,437 1,115 78 244 28 164 52 1 大分県 66.10% 1,207 798 542 39 216 11 141 64 1 下水道 (千人) 農業集落 排水施設等 (千人) 合併処理 浄化槽 (千人) (千人) (千人) 一 一 一 2 宮崎県 76.40% 1,153 881 604 58 219 22 164 33 一 鹿児島県 68.50% 1,722 1,180 670 44 461 44 322 95 4 沖縄県 78.80% 1,406 1,108 928 46 134 12 4 118 一 全国計 85.70% 127,058 108,899 93,600 3,785 11,236 821 5,416 4,998 278 (注) 総人口、整備人口は四捨五入を行ったため、合計が合わないことがあります。 総人口には、総務省発表の住民基本台帳人口を使用しています。 整備人口0人の場合は、「-」で表示しています。 資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース 「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より -141- また、我が国における汚水処理人口を各処理施設別にみると、下水道によるものが 9,360 万人(73.7%)、農業集落排水施設等によるものが 379 万人(3.0%)、浄化 槽によるものが 1,124 万人(8.98%)、コミュニティ・プラントによるものが 28 万 人(0.2%)となっています。 99.4% 100.0% 浄, 0.5% 90.3% 農, 0.6%88.9% 農, 1.1% 84.5% 浄, 5.9% 浄, 7.5% 農, 2.8% 下, 83.6% 下, 80.3% 浄, 9.6% 下, 98.7% 90.0% 80.0% 70.0% 汚水処理人口普及率 全国平均:85.7% 78.0% コ, 0.5% 農, 4.9% 71.0% 浄, 13.9% 農, 8.2% 下, 72.0% 60.0% 普 及 率 下, 58.9% ( 浄, 16.9% 50.0% ) % 下, 45.4% 汚水処理施設(全体) 40.0% 下水道 9,360万人 (73.7%) 農集排等 379万人 (3.0%) 浄化槽 1,124万人 (8.8%) 28万人 コミプラ (0.2%) 計 10,890万人 (85.7%) 30.0% 20.0% 10.0% 合 計 万 人 未 5 ~ 1 0 3,128 1,891 2,074 12,706 処理人口 (万人) 2,762 947 1,589 2,644 1,475 1,473 10,890 市町村数 12 15 46 196 272 1,187 1,728 1 1,786 5 0 1,048 5 0 ~ 3 合計 3 0 ~ 5 満 万 人 0 万 人 0 万 人 万 人 0 0 5万人未満 2,779 1 0 0 (注) ~ 1 総人口 (万人) 100万人以上 50~100万人 30~50万人 10~30万人 5~10万人 万 人 以 人口規模 上 0.0% 1.総市町村数1,728の内訳は、市787、町757、村184(東京都区部は市数に1市として含んでいます。 2.総人口、処理人口は1万人未満を四捨五入しています。 3.都市規模別の各汚水処理施設の普及率が0.5%未満の数値は表記していないため、合計値と内訳が一致しない ことがあります。 資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース 「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より 図 5.6.6 全国の都市規模別汚水処理人口普及率 〈参考〉 汚水処理人口普及状況の指標は、下水道、農業集落排水施設等、浄化槽、コミュ ニティ・プラントの各汚水処理人口の普及状況を、人口で表した指標を用いて統一 的に表現することについて三省で合意したことに基づくものであり、平成8年度末 の整備状況から公表されています。 -142- 100.0% 90.0% 85.7% コ, 0.2% 農, 3.0% 80.0% 浄, 8.8% 84.5% 80.0% 農, 2.8% 浄, 9.6% 70.0% ( 普 及 率 浄, 20.0% 60.0% 50.0% ) % 40.0% 下, 73.7% 下, 72.0% 30.0% 下 , 59.1% 20.0% 10.0% 0.0% 全国平均値 図 5.6.7 10~ 30万 人 都市規模別汚水処理人口普及率の比較 -143- 本市 農, 0.9% 表 5.6.7 都道府県構想(参考) (平22年3月末現在) 都道府県名 策定年月 見直し年月 見直し状況 構 想 名 北海道 H9.5 H17.3 (見直し中) 全道みな下水道構想リニューアルプラン 青森県 H9.9 H16.3 (見直し中) 青森県汚水処理施設整備構想 岩手県 H7.3 H10.5,H17.2 宮城県 H7.12 H15.3,H22.3 (見直し中) いわて汚水処理適正処理ビジョン2004 - 甦る水環境みやぎ(生活排水処理基本構想) 秋田県 H5.7 H15.3,H21.2 - 秋田県生活排水処理整備構想(第3期構想) 山形県 H8.3 H14.9 H18.3 福島県 H8.6 H16.4 茨城県 H7.8 H15.4,H21.10 (見直し中) 第二次県全域生活排水処理施設整備基本構想 (見直し中) 福島県全域全域下水道化構想 - 生活排水ベストプラン 栃木県 H8.2 H16.3 群馬県 H10.3 H17.3,H21.3 (見直し中) 栃木県生活排水処理構想 埼玉県 H7.3 H10.5,H16.8 千葉県 H9.3 H15.12 東京都 H9.6 H20.8 神奈川県 H9.3 H16.3 (見直し中) 神奈川県生活排水処理施設整備構想 新潟県 H3.3 H13.7 (見直し中) 新潟県下水道等汚水処理施設整備長期構想 富山県 H3.3 H13.3 (見直し中) 全県域下水道化新世紀構想 石川県 S62.3 H9.3,H14.5,H17.3 福井県 H10.2 H15.3 山梨県 H9.4 H15.7,H21.1 長野県 H3.3 H8.3,H12.3,H17.6 岐阜県 H6.3 H6.3 静岡県 H6.3 H14.3,H19.8 愛知県 H8.6 H16.3 三重県 H5.5 H9.3,H18.3 滋賀県 H10.6 H20.3 H21.12 京都府 H10.3 H17.3 大阪府 H7.3 H17.3,H18.3,H19.3,H20.9,H21.6 兵庫県 H8.4 奈良県 H6.3 H12.1,1 H17.3 和歌山県 H8.3 H13.2,H15.4,H21.12 鳥取県 H6.11 H14.9 島根県 H6.9 H12.2,H18.2 岡山県 H8.3 H15.12 広島県 H8.3 H13.3,H16.3 山口県 H10.5 H16.10 徳島県 H8.4 H18.5 香川県 H8.6 H14.6,H19.10 愛媛県 H10.2 H16.3,H20.3 高知県 H10.3 H15.7 福岡県 H7.3 H15.3,H21.3 佐賀県 H8.3 H16.3 長崎県 H9.3 H17.12 熊本県 H10.3 H15.6 大分県 H10.3 H16.3,H22.3 宮崎県 H6.2 H10.3,H14.3,H19.3 - 群馬県汚水処理計画「ぐんま、水よみがえれ構想」 (見直し中) 埼玉県生活排水処理施設整備構想 (見直し中) 千葉県全県域汚水適正処理構想 - 東京都汚水処理施設整備構想図 (見直し中) 石川県生活排水処理構想エリアマップ (見直し中) 福井県汚水処理施設整備構想 - 山梨県生活排水処理施設整備構想 (見直し中) 汚水処理施設整備構想エリアマップ2005 (見直し中) 全県域下水道化構想 (見直し中) 静岡県生活排水長期計画 (見直し中) 県全域汚水適正処理構想(Aichi-WaterRecovery Plan) (見直し中) 三重県生活排水処理施設整備計画 - 滋賀県汚水処理施設整備構想 (見直し中) 京都府水洗化総合計画2005 - 大阪府域の生活排水処理の取りまとめ (見直し中) 「生活排水99%大作戦」(生活排水処理計画) 鹿児島県 H9.3 H21.3 沖縄県 H10.6 H18.6 (見直し中) 奈良県汚水処理総合基本構想 - 和歌山県全県域汚水適正処理構想 (見直し中) 鳥取県生活排水処理施設整備構想 (見直し中) 汚水処理施設整備構想(第3次構想) (見直し中) クリーンライフ100構想 (見直し中) 広島県汚水処理適正化構想 (見直し中) 山口県汚水処理施設整備構想 (見直し中) 徳島県汚水処理構想~きれいな水環境の実現~ - 香川県全県域生活排水処理構想 - 第2次愛媛県全県域下水道化基本構想(中間見直し) (見直し中) 高知県全県域生活排水処理構想 - 福岡県汚水処理構想~快適な生活環境のために~ (見直し中) 佐賀県汚水処理整備構想 (見直し中) 長崎県汚水処理構想 (見直し中) 熊本県生活排水処理施設整備構想 - 大分県生活排水処理施設整備構想2010 (見直し中) 第2次宮崎県生活排水対策総合計画 - 鹿児島県生活排水処理施設整備構想 (見直し中) 沖縄汚水再生ちゅら水プラン 資料:平成 22 年 8 月 27 日 農林水産省、国土交通省、環境省 プレスリリース 「平成 21 年度末の汚水処理人口普及状況」について 添付資料より -144- 5)浄化槽普及の状況 我が国における平成 21 年度末における汚水処理施設に係る普及人口は 10,890 万人 で、普及人口の総人口に対する割合(普及率)は 85.7%となっています。このうち、 浄化槽の普及人口は 1,124 万人で、普及人口の総人口に対する割合(普及率)は 8.84%となっています。 本市の平成 21 年度末における浄化槽の普及人口は 20,157 人で普及率は 20.05%と なっており、全国平均値の約 2.3 倍となっています。 表 5.6.8 平成 21 年度末の浄化槽の普及人口及び普及率 全 国 糸 島 市 平成20年度末 平成21年度末 平成21年度末 平成20年度末 普及人口 1,127万人 1,124万人 19,700人 20,157人 普及率 8.87% 8.84% 19.62% 20.05% (注)1. 普及率とは、普及人口の総人口に対する割合のことです。 2. 普及人口は1万人未満を四捨五入しています。 資料:平成 22 年 8 月 27 日 環境省 「平成21年度末の浄化槽の普及状況について」 報道発表資料 添付資料より 20.0% 18.0% 16.9% 16.0% 13.9% 14.0% 普 12.0% 及 率 10.0% ( 浄化槽人口普及率 全国平均:8.8% 9.6% ) % 7.5% 8.0% 5.9% 6.0% 4.0% 2.0% 0.5% 0.0% 30~50万人 30~50万人 10~30万人 10~30万人 総人口(万人) 2,779 1,048 1,786 3,128 1,891 2,074 12,706 構成割合 21.9% 8.2% 14.1% 24.6% 14.9% 16.3% 100.0% 1,124 人口規模 普及人口(万人) 100万人以上 50~100万人 100万人以上 50~100万人 5~10万人 5~10万人 5万人未満 5万人未満 合計 合計 15 62 134 299 263 351 0.5% 5.9% 7.5% 9.6% 13.9% 16.9% 8.8% 市町村数 12 15 46 196 272 1,187 1,728 構成割合 0.7% 0.9% 2.7% 11.3% 15.7% 68.7% 100.0% 普及率 資料:平成 22 年 8 月 27 日 環境省 「平成21年度末の浄化槽の普及状況について」 図 5.6.8 都市規模別浄化槽普及率 -145- 報道発表資料 添付資料より 表 5.6.9 平成 21 年度末の都道府県別の浄化槽等の普及状況 (平成21年度末) 総人口 都道府県名 (千人) 汚水処理 人口 (千人) 浄化槽処理 人 口 汚水処理 人口普及率 うち浄化槽 整備区域内 処理人口 (千人) 浄化槽処理 人口普及率 浄化槽 整備区域内 人口普及率 コミュニティ ・プラント コミュニティ 処理人口 ・プラント (千人) 普及率 北海道 5,521 5,155 93.4% 152 (127) 2.8% (2.3%) - 青森県 1,406 988 70.3% 112 (29) 8.0% (2.1%) - - - 岩手県 1,345 967 71.9% 142 (98) 10.6% (7.3%) 6 0.4% 宮城県 2,329 2,016 86.6% 137 (105) 5.9% (4.5%) 7 0.3% 秋田県 1,108 869 78.4% 113 (58) 10.2% (5.2%) - - 山形県 1,177 1,018 86.5% 88 (37) 7.5% (3.1%) - - 福島県 2,052 1,500 73.1% 374 (200) 18.2% (9.7%) 3 0.1% 茨城県 2,979 2,265 76.0% 418 (225) 14.0% (7.6%) 14 0.5% 栃木県 2,001 1,557 77.8% 262 (184) 13.1% (9.2%) 1 0.0% 群馬県 2,005 1,432 71.4% 310 (211) 15.5% (10.5%) 27 1.3% 埼玉県 7,123 6,250 87.7% 735 (65) 10.3% (0.9%) 1 0.0% 千葉県 6,150 5,077 82.6% 819 (327) 13.3% (5.3%) 9 0.1% 東京都 12,610 12,538 99.4% 29 (12) 0.2% (0.1%) 2 0.0% 神奈川県 8,885 8,634 97.2% 135 (29) 1.5% (0.3%) - - 新潟県 2,391 1,907 79.8% 125 (44) 5.2% (1.8%) 4 0.2% 富山県 1,098 1,019 92.8% 52 (4) 4.7% (0.4%) 5 0.5% 石川県 1,163 1,031 88.7% 50 (35) 4.3% (3.0%) 5 0.4% 福井県 809 719 88.9% 50 (25) 6.2% (3.1%) - - 山梨県 864 652 75.5% 108 (54) 12.5% (6.3%) 7 0.8% 長野県 2,162 2,042 94.4% 121 (95) 5.6% (4.4%) 3 0.1% 岐阜県 2,083 1,798 86.3% 238 (135) 11.4% (6.5%) 4 0.2% 静岡県 3,770 2,697 71.5% 466 (234) 12.4% (6.2%) 23 0.6% 愛知県 7,238 6,079 84.0% 781 (378) 10.8% (5.2%) 11 0.2% 三重県 1,850 1,416 76.5% 483 (85) 26.1% (4.6%) 4 0.2% 滋賀県 1,387 1,356 97.8% 62 (5) 4.5% (0.4%) - - 京都府 2,552 2,420 94.8% 63 (35) 2.5% (1.4%) 1 0.0% 大阪府 8,683 8,270 95.2% 238 (4) 2.7% (0.0%) 0.5 0.0% 兵庫県 5,586 5,478 98.1% 127 (83) 2.3% (1.5%) 76 1.4% 奈良県 1,412 1,184 83.9% 135 (59) 9.6% (4.2%) 5 0.4% 和歌山県 1,033 517 50.0% 265 (33) 25.7% (3.2%) - - 595 535 89.9% 44 (13) 7.4% (2.2%) 2 0.3% 0.7% 鳥取県 島根県 723 509 70.4% 91 (43) 12.6% (5.9%) 5 岡山県 1,939 1,509 77.8% 317 (90) 16.3% (4.6%) 0.5 0.0% 広島県 2,856 2,322 81.3% 325 (125) 11.4% (4.4%) 1 0.0% 山ロ県 1,464 1,156 79.0% 222 (61) 15.2% (4.2%) 0.1 0.0% 徳島県 797 379 47.6% 241 (149) 30.2% (18.7%) 5 0.6% 香川県 1,013 670 66.1% 240 (192) 23.7% (19.0%) 0.4 0.0% 愛媛県 1,458 1,006 69.0% 268 (71) 18.4% (4.9%) 7 0.5% 高知県 772 510 66.1% 239 (124) 31.0% (16.1%) 2 0.3% 福岡県 5,039 4,369 86.7% 474 (238) 9.4% (4.7%) 25 0.5% 佐賀県 859 612 71.2% 122 (52) 14.2% (6.1%) 1 0.1% 長崎県 1,450 1,067 73.6% 184 (83) 12.7% (5.7%) 8 0.6% 熊本県 1,834 1,437 78.4% 244 (168) 13.3% (9.2%) 1 0.1% 大分県 1,207 798 66.1% 216 (130) 17.9% (10.8%) 1 0.1% 官崎県 1,153 881 76.4% 219 (173) 19.0% (15.0%) - - 鹿児島県 1,722 1,180 68.5% 461 (392) 26.8% (22.8%) 4 0.2% 沖縄県 1,406 1,108 78.8% 134 (49) 9.5% (3.5%) - - 全国計 127,058 108,899 85.7% 11,236 (5,165) 8.8% (4.1%) 278 0.2% (注) 総人口、処理人口は四捨五入を行ったため、合計が合わないことがあります。 総人口には、総務省発表の住民基本台帳人口を使用しています。 処理人口0人の場合は、「-」で表示しています。 浄化槽整備区域とは、浄化槽によって区域内の汚水処理施設の整備を行うとして各市町村により定めているもので、その処理人口 及び普及率は、把握している限りの数値となっています。 資料:平成 22 年 8 月 27 日 環境省 「平成21年度末の浄化槽の普及状況について」 -146- 報道発表資料 添付資料より 6)し尿及び浄化槽汚泥処理の状況 し尿・浄化槽汚泥の排出状況の全国推移は、下表に示すように本市と同様、減少傾 向となっています。 また、全国的なし尿及び浄化槽汚泥の排出割合は、平成 20 年度実績で、し尿 38.7%、浄化槽汚泥 61.3%と浄化槽汚泥の構成比が高い値となっているのに対し、 平成 21 年度の本市のそれぞれの構成比は 62.4%、37.6%で、全国的な傾向と異なり し尿が主体となっています。 なお、全国的な汚水衛生処理率の向上に当たっては、環境省、国土交通省、農林水 産省の3省が策定した「生活排水処理施設整備計画策定マニュアル」に基づいて、今 後の生活排水処理施設整備の効率化を図るため、合併処理浄化槽、公共下水道、農業 集落排水施設、漁業集落排水施設及び個別排水処理施設整備事業の建設費・維持管理 費等について比較検討を行い、公共下水道だけでなく合併処理浄化槽や農業集落排水 施設など、地域の特性に応じた最も有効な手法を選択するなどの検討が進められてい ます。 表5.6.10 項 全国のし尿・浄化槽汚泥の排出状況 年 目 糸島市 (人、kl) 度 H16 H17 H18 H19 H20 H21 〔千人〕 47,207 45,565 43,817 42,319 40,983 44,932 し尿収集人口 〔千人〕 14,877 13,920 12,983 12,121 11,301 22,983 浄化槽人口 〔千人〕 32,330 31,646 30,834 30,199 29,682 21,949 合併処理浄化槽人口 〔千人〕 14,877 13,920 12,983 12,121 11,301 20,941 単独処理浄化槽人口 〔千人〕 19,157 18,303 17,187 15,923 15,413 1,008 年間排出量 〔千kl/年〕 12,130 11,262 10,698 9,887 9,455 27,370 1日排出量 〔千kl/日〕 33.23 30.85 29.31 27.09 25.90 74.99 原単位 〔l/人・日〕 2.23 2.22 2.26 2.23 2.29 3.26 年間排出量 〔千kl/年〕 15,035 15,102 15,262 14,959 14,987 16,477 出 浄化槽汚泥 1日排出量 処理区域内人口 人 口 し尿 排 量 合計 割合 〔千kl/日〕 41.19 41.38 41.81 40.98 41.06 45.14 原単位 〔l/人・日〕 1.27 1.31 1.36 1.36 1.38 2.13 年間排出量 〔千kl/年〕 27,165 26,364 25,960 24,845 24,442 43,847 1日排出量 〔千kl/日〕 74.42 72.23 71.12 68.07 66.96 120.13 原単位 〔l/人・日〕 し尿 (1日排出量) 浄化槽汚泥 1.58 1.59 1.62 1.61 1.63 2.72 44.7% 42.7% 41.2% 39.8% 38.7% 62.4% 55.3% 57.3% 58.8% 60.2% 61.3% 37.6% 出典:「日本の廃棄物処理 平成 20 年度版」(平成 22 年 3 月) ※表中の合併処理浄化槽人口にはコミュニティプラント人口や集落排水人口が含まれています。 ※本市の浄化槽汚泥排出量には集落排水施設からの汚泥量が含まれていないため浄化槽汚泥原単位を算出す る際の浄化槽人口は 21,159 人(浄化槽人口-集落排水処理施設人口)としています。 -147- 表 5.6.11 全国のし尿処理状況の推移 (単位:千kl/年) 年度 区分 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 28,489 27,907 27,697 26,406 26,187 25,013 24,191 23,953 23,248 22,958 (88.0) (88.5) (89.5) (89.6) (90.8) (91.2) (91.1) (91.8) (93.1) (93.5) 汲み取りし尿量 15,312 14,673 14,101 12,720 12,390 11,269 10,400 9,864 9,261 8,894 浄化槽汚泥量 13,178 13,234 13,596 13,686 13,797 13,744 13,790 14,089 13,987 14,064 一 一 一 一 一 一 4 7 11 28 (0.1) し尿処理施設 ごみ堆肥化施設 一 一 一 一 一 一 (0.0) (0.0) (0.0) 汲み取りし尿量 一 一 一 一 一 一 3 3 4 3 浄化槽汚泥量 一 一 一 一 一 一 1 3 6 25 一 一 一 一 一 一 1 7 15 16 一 一 一 一 一 一 (0.0) (0.0) (0.1) (0.1) 汲み取りし尿量 一 一 一 一 一 一 0 1 5 5 浄化槽汚泥量 一 一 一 一 一 一 1 6 10 11 1,573 1,545 1,445 1,513 1,377 1,293 1,385 1,442 1,476 1,347 (4.9) (4.9) (4.7) (5.1) (4.8) (4.7) (5.2) (5.5) (5.9) (5.5) 汲み取りし尿量 913 812 746 753 642 575 608 649 581 519 浄化槽汚泥量 660 734 699 759 734 718 777 793 894 828 88 71 94 61 60 59 51 48 41 39 (0.3) (0.2) (0.3) (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) 汲み取りし尿量 48 38 42 33 34 33 28 25 16 17 浄化槽汚泥量 41 33 52 28 27 26 23 23 26 22 1,639 1,498 1,230 1,082 842 748 623 393 一 一 (5.1) (4.8) (4.0) (3.7) (2.9) (2.7) (2.3) (1.5) 一 一 汲み取りし尿量 692 615 479 390 255 234 192 121 一 一 浄化槽汚泥量 947 883 752 692 587 514 431 272 一 一 63 73 58 61 65 53 109 110 54 54 メタン化施設 下水道投入 計 画 処 理 量 総 処 理 量 農地還元 海洋投入 その他 (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) (0.2) (0.4) (0.4) (0.2) (0.2) 汲み取りし尿量 32 27 26 34 28 19 30 34 20 18 浄化槽汚泥量 31 46 32 27 37 34 79 76 35 36 31,852 31,095 30,524 29,123 28,531 27,165 26,364 25,960 24,845 24,442 (99.5) 小計 (98.4) (98.7) (98.7) (98.8) (99.0) (99.1) (99.3) (99.4) (99.5) 汲み取りし尿量 16,996 16,165 15,394 13,929 13,349 12,130 11,262 10,698 9,887 9,455 浄化槽汚泥量 14,856 14,930 15,130 15,193 15,182 15,035 15,102 15,262 14,959 14,987 自家処理量 汲み取りし尿量 浄化槽汚泥量 合計 530 423 407 340 296 257 197 144 129 111 (1.6) (1.3) (1.3) (1.2) (1.0) (0.9) (0.7) (0.6) (0.5) (0.5) 491 404 368 316 280 243 170 138 123 104 39 19 40 23 16 14 27 7 6 6 32,382 31,518 30,932 29,462 28,827 27,422 26,561 26,105 24,974 24,553 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 汲み取りし尿量 17,487 16,569 15,762 14,246 13,629 12,374 11,432 10,836 10,010 9,560 浄化槽汚泥量 14,895 14,949 15,170 15,216 15,198 15,049 15,128 15,269 14,964 14,993 1人1日当たりし尿計画処理量 (l/人日) 2.10 2.18 2.24 2.20 2.27 2.23 2.22 2.26 2.23 2.29 1人1日当たりし尿排出量 (l/人日) 2.09 2.16 2.23 2.19 2.26 2.23 2.21 2.25 2.22 2.29 1人1日当たり浄化槽汚泥計画処理量 (l/人日) 1.16 1.19 1.22 1.24 1.26 1.27 1.31 1.36 1.35 1.38 1人1日当たり浄化槽汚泥排出量 (l/人日) 1.16 1.19 1.22 1.25 1.26 1.28 1.31 1.36 1.35 1.38 注)・「し尿処理施設」:嫌気性消化処理、化学処理、好気性処理及ぴ湿式酸化処理方式等によりし尿を処理する施設 ・「ごみ堆肥化施設」:収集したし尿または浄化槽汚泥を堆肥化する施設 ・「メタン化施設」:収集したし尿または浄化櫓汚泥をメタン発酵させ、バイオガスを取り出す施設 ・「下水道投入」:終末処理場のある下水道に圧送または投入するもの ・「農地還元」:収集したし尿または浄化槽汚泥を農地に還元するものをいい、肥料として使用しているもの ・「海洋投入」:収集したし尿または浄化櫓汚泥を海洋に投入するもの ・( )内の数値は、合計に占める割合です。 資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より -148- 表 5.6.12 全国のし尿及び浄化槽汚泥の処理状況(平成 20 年度) 非 水 洗 化 水 洗 化 計画収集人口 自家処理人口 11,300,952 161,427 小計 下水道人口 コミプラ人口 11,462,379 86,383,951 415,664 浄化槽人口 29,266,912 小計 116,066,527 総計 127,528,906 外国人人口 2,218,937 浄化槽人口のうち合併処理浄化槽人口 13,853,591 人 処理量 計 画 処 理 量 汲み取りし尿 (kl) 水洗化率: 非水洗化率: 91.0% 9.0% 下水道水洗化率: 浄化槽水洗化率: うち合併処理: 67.7% 22.9% 10.9% 計画収集率: 自家処理率: 98.6% 1.4% 浄化槽汚泥 (kl) 合計 (kl) 構成比 処理残渣搬出量 (t) 資源化量 (t) し尿処理施設 ごみ堆肥化施設 メタン化施設 下水道投入 農地還元 8,894,052 2,957 4,713 519,237 16,551 14,064,446 25,073 11,465 827,678 22,187 22,958,498 28,030 16,178 1,346,915 38,738 93.9% 0.1% 0.1% 5.5% 0.2% 536,962 38 16 ─ ─ 55,944 18,437 6,042 ─ ─ その他 小計 自家処理量 合計 17,941 9,455,451 104,468 9,559,919 35,891 14,986,740 6,125 14,992,865 53,832 24,442,191 110,593 24,552,784 0.2% 100.0% ─ ─ ─ ─ ─ 537,016 ─ ─ ─ 80,423 収集量 直営 委託 許可 合計 汲み取りし尿 (kl) 浄化槽汚泥 (kl) 合計 (kl) 513,302 2,661,193 6,189,687 257,348 641,856 14,075,918 770,650 3,303,049 20,265,605 9,364,182 14,975,122 24,339,304 t/年 し尿処理施設の処理工程からの処理残渣の 処理内訳 し尿処理施設内の焼却 し尿処理施設内の堆肥化・メタン発酵等 ごみ焼却施設 ごみ堆肥化施設 メタン化施設 下水道処理施設 農地還元等の再生利用 直接埋立 その他の搬出処理 合計 処理量・処理向け 搬出量 残渣処分量 (埋立) 578,947 60,113 214,092 41,169 16 203,984 41,502 17,240 83,013 1,240,076 24,907 1,842 7,831 62 0 ─ ─ ─ ─ 34,642 資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より -149- ① ② ⑥ 総 人 口 水 洗 化 人 口 公 共 下 水 道 人 口 し尿処理等(単位:千kl/年、()内はkl/日) 排水 下水道終末処理場 86,384 排水 ⑦ 浄化槽 浄 化 槽 人 口 14,987 (41,060) 汚泥 8,894 ⑧し尿処理施設 (24,367) 22,958 14,064 (62,900) (38,533) 127,529 116,067 29,683 3 ⑨ごみ堆肥化施設 (8) 28 25 (77) (69) (44) (31) 計画処理量 828 (66,965) 合併処理 人口 5 14,269 ③ (13) ④ 非 水 洗 化 人 口 計 画 収 集 人 口 ⑩メタン化施設 16 11 し尿 24,442 9,455 519 ⑪下水道投入 (25,905) (1,423) 1,347 17 (45) (3,690) (2,268) ⑫農地還元 39 22 (106) (61) (147) (98) (303) (17) 11,301 ⑤ 18 11,462 (49) 自家処 理人口 104 (286) 161 ⑬その他 54 36 ⑭自家処理 111 6 (単位:千人) ・水洗化率=②/①=91.0% ・計画処理量(含浄化槽汚泥) ・非水洗化率=②/①=9.0% ⑧+⑨+⑩+⑪+⑫+⑬= 66,965 kl/日・・・a ・公共下水道水洗化率=⑥/①=67.7% ・総処理量(計画処理量+自家処理量) ・浄化槽水洗化率=⑦/①=23.3% ⑧+⑨+⑩+⑪+⑫+⑬+⑭= 67,268 kl/日・・・b (コミュニティ・プラント含む) ・し尿処理施設及び下水道放流による処理率 (うち合併処理11.2%) ・1人1日当たりし尿計画処理量 ・非水洗化人口における計画収集率=④/③=98.6% ・1人1日当たりし尿排出量 ・非水洗化人口における自家処理率=⑤/③=1.4% ・1人1日当たり浄化槽汚泥計画処理量 (⑧+⑪)/a=99.4% (a-41,060)/④= 2.29㍑/人日 (b-41,060 -17)/③= 2.29㍑/人日 ・1人1日当たり浄化槽汚泥排出量 41,060/⑦= (14,064 +17)/⑦= 1.38㍑/人日 1.38㍑/人日 資料:「日本の廃棄物処理 平成20年度版」 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課 より 図 5.6.8 全国のし尿及び浄化槽汚泥の処理状況(平成 20 年度) -150- 7 生活排水処理の課題 本市における生活排水処理に関する課題事項を、以下に整理しました。 これまで実施してきた公共下水道、農業集落排水整備事業、漁業集落排水整備事業、 個別排水処理施設整備事業及び浄化槽設置整備事業(補助対象事業)と工場排水の規 制等により、公共用水域の水質は改善傾向にありますが、依然として一般家庭から未 処理のまま流される生活雑排水などによる水質汚濁が見られます。さらに改善を進め るためには、集合処理施設への接続率の向上と合併処理浄化槽の普及促進等を図る必 要があります。 1)生活排水処理施設の整備 本市の生活排水処理は、公共下水道や農業・漁業集落排水施設及び個別排水処理施 設の整備、合併処理浄化槽の設置補助、し尿処理施設の整備等により、生活排水処理 施設の整備を推進してきましたが、河川等の水質汚濁の原因ともなっているし尿以外 の生活雑排水については、行政区域内人口の 24.3%にあたる 24,393 人が、未処理の ままで放流しているのが現状です。 な お 、 平 成 21 年 度 の 汚 水 衛 生 処 理 率 は 75.7% に 達 し て い ま す が 、 全 国 平 均 78.6%(平成 20 年度)及び福岡県平均 81.4%(平成 20 年度)を下回っています。 よって、河川等の水質汚濁を防止し、快適な生活環境を形成するためにも、公共下 水道や農業・漁業集落排水施設及び個別排水処理施設の整備区域以外の地区の生活排 水処理の方策としては、農業集落排水事業等の集合処理あるいは合併処理浄化槽等に よる個別処理がありますが、地理的条件や人口の密集度等の地域特性を踏まえつつ、 事業の経済性、投資効果発現の優位性等を検討し、生活排水の処理を更に推進してい く必要があります。 2)公共下水道整備事業 本市の公共下水道整備は、前原処理区は昭和 63 年 、芥屋処理区は平成4年にそれ ぞれ事業着手し、着実に整備を進めてきた結果、平成 22 年3月末の下水道処理区内 人口普及率(全人口に占める供用開始された下水道処理区域内の人口の割合)は 59.1%、水洗化率(下水道処理区域内人口に占める水洗化人口の割合)は 92.9%に 達しています。 今後は、下水道認可区域内の未整備箇所について、土地利用動向等を勘案し、計画 的・効率的に下水道整備を進めるとともに、供用開始された下水道処理区域内の未接 続世帯については、接続率を向上させるように啓発を進め、速やかに下水道に接続す るよう指導していく必要があります。 あわせて、下水道処理区として事業認可を受けた地区については、計画的に整備を 進めていく必要があります。 3)農業集落排水事業 公共下水道事業と同様に、現在供用を開始している3地区については、接続率を向 上させるように啓発を進めていく必要があります。 -151- 4)個別処理施設整備事業 合併処理浄化槽の設置については、新設又は汲み取り・単独処理浄化槽の切り換え などに対し補助金を交付しているものの、個人負担が大きいことから、近年、増加数 が鈍化傾向にあることから、さらなる汚水衛生処理率の向上のため、合併処理浄化槽 の新たな支援制度の検討が必要です。 5) 浄化槽の適正管理の啓発 市内を流れる河川の水質は、近年改善されつつあるものの、まだ一部で汚れている 河川があることから、処理水が公共用水域に流れる浄化槽についても、市民や事業者 が定期的な清掃や保守点検を行い、浄化機能の低下を招かないよう管理していくこと が重要となります。 また、浄化槽においては、浄化槽法第7条と第 11 条に基づく処理水質の検査のほ か、年に1回の清掃及び定期的な保守点検が義務づけられていますが、合併処理浄化 槽の維持管理は所有者に委ねられているため、適切な維持管理が徹底されていないこ とも課題事項となっています。 よって、機能の低下による周辺環境への影響を考慮し、維持管理の実施状況の正確 な把握と、適正な維持管理が行われていない浄化槽に対しては対応策の検討が必要で す。 6)収集・運搬 し尿及び浄化槽汚泥の収集量は、経年的に減少傾向にあり、将来的には現在整備を 進めている公共下水道や農業集落排水施設などの整備に伴いさらに減少する傾向とな ることが想定されます。そのため、今後の排出状況を鑑みた収集・運搬のあり方を検 討していく必要があります。 7)し尿処理施設の整備 し尿及び浄化槽汚泥を処理する糸島市し尿処理センターは供用開始後 15 年を経過 しており、主要設備の一般的耐用年数は 10~15 年とされていることから、今後は費 用が嵩む設備の修繕・整備等が予想されるため、年次補修計画を策定するなど、設備 機器の計画的な整備を視野に入れた管理が必要であるとともに、厳しい財政状況下で の対応となるため、費用対効果の検討を十分におこない、中長期の補修計画を立案し て、計画的に補修、改造等の対応を行っていくことが必要です。 現状では、適正処理が可能な範囲内であるため処理が行えているものの、今後、合 併処理浄化槽が普及していくことにより、合併処理浄化槽汚泥の搬入量が更に増加し ていくこととなれば、将来的な対応を検討する必要があります。 -152- 第6章 1 生活排水処理基本計画 生活排水処理に係る理念、目標 本市では、都市化の進行とともに河川や水路の水質汚濁が進み、農業や漁業に影響 を及ぼしてきました。さらに、近年では生活様式の変化に伴い、汚濁物質の度合いは 著しく、小河川や水路・ため池等では夏場には悪臭を放つ所さえあります。 本来、川には魚をはじめとする水生生物の姿が見られ、泳ぎ・遊び・戯れることが できるものでなければなりません。これが人の心を豊かにし、情緒を育み、健やかな 子どもの成長の糧となるものであります。人は誰しも美しいものを望み、美しいもの に感動します。しかしながら、現実の生活の中で利便性を追求するあまり知らず知ら ずのうちに環境破壊の加害者となっています。 つまり、人間は元来良好な環境を好み、望むものであるという基本的認識を確認し、 その人間本来の性質に依拠し、市民自らの責務として、環境問題の解決を図ることが 本市の環境行政の基本姿勢です。 生活排水についても、この姿勢を基本に汚濁の著しい中心市街地から公共下水道の 整備を行い、周辺地域にはその地域に最も適合した事業を実施することとし、将来は すべての市民が生活排水の垂れ流しを行わず、鮎が生息し、蛍が群れ遊ぶ清流を取り 戻すように努めます。 2 生活排水処理の必要性 我が国における最近の水質汚濁状況は、水質汚濁防止法の施行により、工場、事業 所の排水規制措置が功を奏し改善されてきてはいますが、環境基準を達成していない 水域も残っています。 特に、湖沼、内湾、内海等の閉鎖性水域や都市内の中小河川では、環境基準の達成 率が低く、農村地域では生活雑排水による農業用水路等の水質汚濁が問題となってい ます。 こうした汚濁状況の背景としては、生活排水処理の中で大きな負荷量を占める生活 雑排水が未処理で放流されていることが大きな要因と考えられます。 このような状況から、身近な生活環境や公共用水域の水質保全を図る上で、生活排 水対策の必要性がますます高くなっています。 3 生活排水処理の歴史的変遷 近年のように廃棄物行政が環境衛生の面から問題視されるようになったのは、明治 初期にコレラ、腸チフス等の伝染病の流行に見舞われたのが発端となっています。 政府は伝染病の原因が汚物問題にあると考え、その予防対策として明治 33 年「汚物 掃除法」を制定しました。この法律は汚物の「移動」を主目的としており、その処理、 処分の方法は主として農地還元、海洋投棄、低地埋立などでありました。 その後、化学肥料の急速な普及とともに、今まで農地還元という位置付けで埋立処 分されていたし尿は処理が必要となり、こうした問題を受け政府は昭和 29 年、汚物の -153- 衛生的な処理と公衆衛生の向上を目的とした「清掃法」を制定することとなりました。 昭和 45 年の「清掃法」を全面的に改正した「廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (廃棄物処理法)」が制定されて以降、近年の窒素・りん等の排出基準強化、ふっ 素・ほう素の排出基準設定など、水質規制を取り巻く状況も年々変化してきており、 様々な自治体において施設の維持管理方法の改善や、施設改良・更新などが行われて います。 また、循環型社会形成推進基本法をはじめ、廃棄物・リサイクル関連の法整備が進 む中、し尿等処理施設においても従来の衛生処理の観点から、平成 10 年以降は資源化 設備を兼ね備えた「汚泥再生処理センター」のみが国庫補助対象となり、平成 17 年度 に創設された循環型社会形成推進交付金制度にも適用されています。 また、し尿及び浄化槽汚泥の海洋投棄についても「1972 年の廃棄物その他の物の投 棄による海洋汚染の防止に関する条約の 1996 年の議定書」(ロンドン条約 96 年議定 書)を踏まえて施行された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令及び海洋汚染 及び海上災害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」(平成 14 年政令第 2 号)により、新たなし尿及び浄化槽汚泥を海洋投棄することが禁止され、同時にこれ まで海洋投棄を実施していた者についても平成 19 年2月以降より禁止されています。 表 6.3.1 清掃事業の歴史的変遷 年 月 法律等の推移 明治 33 年 4月 「汚物掃除法」施行 昭和 29 年 7月 「清掃法」施行 昭和 45 年 12 月 昭和 46 年 6月 昭和 60 年 10 月 平成元年 4月 平成2年 8月 平成2年 9月 平成4年 7月 平成5年 8月 「水質汚濁防止法」の一部を改正(閉鎖性水域におけるりん、窒素の規制) 平成9年 6月 新規に「汚泥再生処理センター」への国庫補助を開始 平成9年 8月 従来の「し尿処理施設構造指針」を一部改訂し、生ごみ等有機性廃棄物 とし尿等の混合処理、メタン発酵処理等を新たに追加 平成 10 年 10 月 平成 13 年 4月 浄化槽法改正により単独処理浄化槽の新設廃止 平成 17 年 4月 循環型社会形成推進交付金制度による交付事業を開始 平成 19 年 2月 海洋投棄の全面禁止 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)制定 「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」施行 「浄化槽法」施行 「水質汚濁防止法」の一部を改正する法律施行 (トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンの排出基準設定) 「水質汚濁防止法」の一部を改正する法律施行 (生活排水対策の制度化) 「水質汚濁防止法」の一部を改正する法律施行 (201 人以上 500 人以下のし尿浄化槽が指定地域特定施設に指定) 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の一部を改正する法律施行 (し尿処理施設の構造基準の強化 排水基準 BOD20mg/に) 単にし尿等の衛生処理を目的とした「し尿処理施設」が補助対象外に -154- 4 基本方針 本市では、公共下水道、農業・漁業集落排水処理施設及び合併処理浄化槽など各生 活排水処理施設の整備手法の特徴や地域特性に応じて、生活排水処理施設の整備に努 めてきた結果、平成 21 年度末で汚水衛生処理率は 75.7%となっています。 生活排水を適正に処理することは、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図り、快適 な生活環境を確保していく上で、最も重要な基本的要件となっています。 しかしながら、単独処理浄化槽やし尿汲み取り便槽など生活雑排水が未処理である 人口も 24.3%と、依然と高い割合で残っており、水環境への影響、水質汚濁に占める 生活排水の割合は、未だ大きいものになっています。 このため、今後も引き続き生活排水処理の推進のために、地域の特性に応じて公共 下水道、農業・漁業集落排水処理施設及び合併処理浄化槽の整備に努めるとともに、 市民、事業者の生活排水処理に対する関心を高め、水環境保全の重要性についてより 一層啓発していく必要があります。 以上のことから、本市の生活排水処理に係る基本理念の実現に向けて、生活排水を 適正処理し、環境への負荷低減を図るための基本方針を以下の通り設け、市民の理解 を得ながら、経済的・効率的な生活排水対策を進めます。 基本方針1:公共下水道への接続率の向上及び施設整備の推進 基本方針2:農業集落排水施設への接続率の向上 基本方針3:合併処理浄化槽の普及促進 基本方針4:保有施設の適正な維持管理を継続 基本方針5:市民に分かりやすい生活排水処理事業の展開 -155- 基 本方 針 1 : 公 共下 水 道へ の 接 続 率 の向 上 及び 施 設 整 備 の推 進 公共下水道の整備計画区域においては、残る未整備箇所の整備促進を図るとともに、 既に供用開始されている区域内での未水洗化世帯については、公共下水道への早期接 続するように啓発・指導を行います。 基 本方 針 2 : 農 業集 落 排水 施 設 へ の 接続 率 の向 上 農業集落排水区域内にある家屋等については、農業集落排水処理施設へ接続するよ うに啓発・指導を行います。 基 本方 針 3 : 合 併処 理 浄化 槽 の 普 及 促進 公共下水道事業や農業・漁業集落排水事業などの集合処理区域外の地域においては、 合併処理浄化槽の整備を、更に普及させていくものとし、汲み取り及び単独処理浄化 槽を合併処理浄化槽に転換することに対しても、啓発・指導を行います。 また、合併処理浄化槽の普及を促進するとともに、市民・事業者に対して浄化槽の 定期的な清掃や保守点検による適正管理を呼びかけます。 基 本方 針 4 : 保 有施 設 の適 正 な 維 持 管理 を 継続 本市が保有している生活排水処理に関する処理施設については、これまで同様に適 正な維持管理を継続していく方針とします。 また、発生するし尿・浄化槽汚泥を速やかに収集し,適正に処理するとともに,糸 島市し尿処理センターについては、今後の処理量減や質の変化に対応し,延命化を踏 まえた施設整備を検討します。 基 本方 針 5 : 市 民に 分 かり や す い 生 活排 水 処理 事 業 の 展 開 発生源(台所等)における汚濁負荷削減等について啓発するとともに、生活排水処 理対策が果たす役割や効果、生活排水の安定した適正処理の必要性について、分かり やすく市民に伝え、市民1人1人が水環境保全に向けた取り組みに参加できる環境を 整備する方針とします。 -156- 5 計画目標年度 本計画は長期的視点に立脚した検討が必要であることから、ごみ処理基本計画と同 様、計画目標年は 10 年後の 平成 32 年度として設定し、今後 10 年間の生活排水処理 に関する基本方針を示します。 また、計画区域は現在の本市の行政区域全域(前原地域、志摩地域、二丈地域の行 政区域全般)とします。 なお、本計画は計画の前提となる諸条件に変動があった場合に見直しを行うものと します。 ○ ○ ○ ○ ○ 計画対象地域:行政区域内全域 基 準 年 度:平成 21 年度(数値目標に対する基準年度) 計 画 期 間:平成 23 年度~平成 32 年度(10 年間) 計画目標年次:平成 32 年度 中間目標年度:平成 27 年度 -157- 6 し尿及び浄化槽汚泥の排出量の見込み 本計画における将来推計の方法は、各生活排水処理形態別人口の過去5年間(平成 17 年度~平成 21 年度)の実績値を基本として予測するものとします。 ただし、上位計画にて方針が固まっているものについてはこれを第一優先とします。 1)生活排水処理形態別人口の推計 汚水衛生処理率の向上を目標として,目標年度の処理形態別人口は,次のように設 定します。 (1)公共下水道人口 前原地区の公共下水道人口の予測値については、下水道課で設定している計画人 口を採用しました。 表 6.6.1 年 度 行政区域内 人 口 予測値 (人) H17 ↑ 公共下水道人口(前原地区)の予測値 前原地区 前原処理区 供用開始 処理区域 人 口 (人) 水洗化 人 口 未水洗化 人 口 水洗化率 (人) (人) (%) 供用開始 処理区域 人 口 (人) 水洗化 人 口 (人) 可也引津処理区 供用開始 処理区域 人 口 (人) 水洗化 人 口 (人) 99,778 50,997 47,007 3,990 92.2 50,997 47,007 0 0 100,155 53,391 49,280 4,111 92.3 53,391 49,280 0 0 100,358 56,141 51,819 4,322 92.3 56,141 51,819 0 0 100,388 57,562 53,086 4,476 92.2 57,562 53,086 0 0 100,551 58,764 54,554 4,210 92.8 58,764 54,554 0 0 102,569 59,707 55,766 3,941 93.4 59,707 55,766 0 0 23 102,741 60,650 57,011 3,639 94.0 60,650 57,011 0 0 24 102,911 61,994 58,267 3,727 94.0 61,593 58,267 401 0 25 103,082 63,338 59,534 3,804 94.0 62,536 59,534 802 0 26 見 103,252 64,681 60,633 4,048 93.7 63,479 60,432 1,202 201 27 103,423 66,185 61,731 4,454 93.3 64,422 61,330 1,763 401 28 103,514 67,689 62,918 4,771 93.0 65,365 62,227 2,324 691 103,605 69,193 64,144 5,049 92.7 66,308 63,125 2,885 1,019 30 103,696 70,697 65,400 5,297 92.5 67,251 64,023 3,446 1,377 31 103,787 72,200 66,672 5,528 92.3 68,194 64,921 4,006 1,751 32 103,878 73,707 67,959 5,748 92.2 69,140 65,821 4,567 2,138 33 し 103,969 74,268 68,359 5,909 92.0 69,140 65,821 5,128 2,538 34 104,060 74,829 68,770 6,059 91.9 69,140 65,821 5,689 2,949 35 104,151 75,390 69,192 6,198 91.8 69,140 65,821 6,250 3,371 36 104,243 75,951 69,609 6,342 91.7 69,140 65,821 6,811 3,788 37 ↓ 104,333 76,512 70,029 6,483 91.5 69,140 65,821 7,372 4,208 18 実 19 20 21 22 績 ↓ ↑ 29 通 -158- また、志摩地区の公共下水道人口の予測値については、本計画の目標年度(平成 32 年度)に非水洗化人口が0人になるものとし、それまでは内挿値にて設定し、 その設定値を計画人口としました。 表 6.6.2 年 度 行政区域内 人 口 予測値 (人) H17 ↑ 公共下水道人口(志摩処理区)の予測値 志摩地区(芥屋地区特定環境保全公共下水道) 供用開始 処理区域 人 口 (人) 水洗化 人 口 未水洗化 人 口 水洗化率 (人) (人) (%) 99,778 780 718 62 92.1 100,155 756 703 53 93.0 100,358 755 706 49 93.5 100,388 735 693 42 94.3 100,551 704 663 41 94.2 102,569 704 667 37 94.7 23 102,741 704 671 33 95.3 24 102,911 704 675 29 95.9 25 103,082 704 679 25 96.4 26 見 103,252 704 683 21 97.0 27 103,423 704 687 17 97.6 28 103,514 704 691 13 98.2 103,605 704 695 9 98.7 30 103,696 704 699 5 99.3 31 103,787 704 703 1 99.9 32 103,878 704 704 0 100.0 33 し 103,969 704 704 0 100.0 34 104,060 704 704 0 100.0 35 104,151 704 704 0 100.0 36 104,243 704 704 0 100.0 104,333 704 704 0 100.0 18 実 19 績 20 21 22 ↓ ↑ 29 通 37 ↓ -159- (2)農業集落排水人口 農業集落排水人口の予測値については、本計画の目標年度(平成 32 年度)に接 続率が 100%になるものとし、それまでは内挿値にて設定し、その設定値を計画人 口としました。 表 6.6.3 年 度 行政区域内 人 口 予測値 (人) H17 ↑ 農業集落排水人口の予測値 農業集落 排水人口 (人) 接続戸数 接続率 (戸) (%) 1世帯当り 人口 (人/戸) 99,778 555 152 67.0% 3.65 100,155 617 178 78.4% 3.47 100,358 616 183 80.6% 3.37 100,388 614 185 81.5% 3.32 100,551 598 186 81.9% 3.22 102,569 624 190 83.7% 3.28 23 102,741 623 193 85.0% 3.23 24 102,911 636 197 86.8% 3.23 25 103,082 649 201 88.5% 3.23 26 見 103,252 661 205 90.3% 3.22 27 103,423 671 208 91.6% 3.23 28 103,514 683 212 93.4% 3.22 103,605 696 216 95.2% 3.22 30 103,696 709 220 96.9% 3.22 31 103,787 719 223 98.2% 3.22 32 103,878 732 227 100.0% 3.22 33 し 103,969 732 227 100.0% 3.22 34 104,060 732 227 100.0% 3.22 35 104,151 732 227 100.0% 3.22 36 104,243 732 227 100.0% 3.22 227 100.0% 3.22 18 実 19 績 20 21 22 ↓ ↑ 29 通 37 104,333 732 ↓ ※接続率=接続戸数÷227戸(計画戸数) -160- (3)合併処理浄化槽人口 合併処理浄化槽人口については、過去5年間の実績に基づき、行政区域内人口と 同様に、厚生省水道環境部監修「ごみ処理施設構造指針解説」で解説されている5 推計式(一次傾向線、二次傾向線、一次指数曲線、べき曲線、ロジスティック曲 線)を用いて推計しました。 過去5年間の合併浄化槽人口は増加傾向にあり、今後も引き続き公共下水道及び 農業・漁業集落排水施設の整備区域以外の地区においては合併処理浄化槽の普及を 促進していくことから、今後も増加していくことが予測されます。 推計結果は、二次傾向線を除いた4つの推計式で増加傾向を示していますが、過 去5年間の年平均増減数と同程度の値で増加傾向を示した推計式は一次傾向線及び 一次指数曲線となっています。よって、過去の実績とほぼ同程度の増加傾向を示し た2つの推計式のうち、相関係数が最も1に近い一次傾向線の推計結果を合併処理 浄化槽人口の予測値としました。 (4)その他の生活排水処理形態別人口 本市の環境基本計画の中で、「豊かな自然を維持していくために、本来の豊かさ を少しずつ失いつつある河川やため池の水質の再生を行っていく」ための基本施策 として河川・ため池の水質改善が掲げられています。 基本施策を達成するための取り組みとして、公共下水道等の整備の推進、汲み取 り及び単独処理浄化槽を合併処理浄化槽に転換する施策の実施などを積極的に行う こととしています。 よって、生活雑排水を未処理で河川等に放流している単独浄化槽、自家処理、汲 み取り便槽については、合併処理浄化槽への転換や公共下水道等に接続を推進する ことから減少させていく計画としました。また、その中でも比較的人口の少ない単 独浄化槽人口及び自家処理人口については、計画目標年次である平成 32 年度にお いて0人となるよう設定しました。 -161- 表 6.6.4 合併処理浄化槽人口の推計 (単位:人) 採用値 年 度 t 平成 17 17 一次傾向線 (補正値) 増減数 二次傾向線 増減数 一次指数曲線 増減数 べき曲線 増減数 ロジステイック曲線 増減数 増減数 18,783 - 18 18 19,194 実 19 19 績 19,624 20 20 19,700 21 21 411 430 20,151 451 - 342 平均増減数 - 76 - - - - - - - - 22 22 20,474 323 20,463 312 20,326 175 20,484 333 20,359 208 20,297 146 23 23 20,798 323 20,787 324 20,513 187 20,828 344 20,611 252 20,466 169 24 24 21,121 323 21,111 324 20,661 148 21,178 350 20,856 245 20,604 138 25 25 21,445 323 21,436 325 20,770 109 21,533 355 21,094 238 20,718 114 26 26 21,768 323 21,760 324 20,840 70 21,895 362 21,327 233 20,812 94 27 27 22,092 323 22,084 324 20,871 31 22,263 368 21,555 228 20,888 76 28 28 22,415 323 22,408 324 20,862 -9 22,637 374 21,778 223 20,950 62 29 29 見 22,739 通 30 30 し 23,062 31 31 23,385 323 22,732 324 20,814 -48 23,018 381 21,998 220 21,001 51 323 23,057 325 20,728 -86 23,404 386 22,215 217 21,042 41 323 23,381 324 20,602 -126 23,798 394 22,428 213 21,075 33 32 32 23,709 323 23,705 324 20,437 -165 24,197 399 22,639 211 21,103 28 33 33 24,032 323 24,029 324 20,232 -205 24,604 407 22,847 208 21,125 22 34 34 24,356 323 24,353 324 19,989 -243 25,017 413 23,053 206 21,143 18 35 35 24,679 323 24,678 325 19,706 -283 25,438 421 23,257 204 21,157 14 36 36 25,003 323 25,002 324 19,385 -321 25,865 427 23,458 201 21,169 12 37 37 25,326 323 25,326 324 19,024 -361 26,300 435 23,657 199 21,179 10 323 323 384 219 64 平均増減数 算 定 根 拠 - - - -70 - - - 推計式 Yt=a+b*t Yt=a+b*t+c*t^2 Yt=a+b^t a 13,330.6 6,304.5 14,197.3 424.8 1.5 b 324.2 1,067.9 1.0 0.8 0.210 c Yt=Yo+a*(t-to)^b Yt=K/(1+EXP(a-b*t)) -19.6 Yo 18,783.0 to 17.0 K 採 - 用 21,220.0 r 0.983580 0.986038 0.982748 0.987603 0.986128 - ◎ - - - - (人) 30,000 25,000 20,000 15,000 採用 10,000 5,000 0 H.17 実績 19 21 一次傾向線 23 25 二次傾向線 27 29 一次指数曲線 -162- 31 33 べき曲線 35 37 ロジステイック曲線 (5)生活排水処理形態別人口 前述した内容を踏まえた本計画における生活排水処理人口の見込みを以下に示し ます。 今後、公共下水道等の整備の推進、汲み取り及び単独処理浄化槽を合併処理浄化 槽に転換する施策の実施などを積極的に行うことにより、本計画目標年次である平 成 32 年度の汚水衛生処理率は 89.8%になると推測されました。 表 6.6.5 生活排水処理形態別人口の実績及び予測結果 (単位:人) 生 年 度 行政区域内 公共下水道 人 口 人口 ① H17 ↑ ② 活 排 水 農業集落 排水人口 漁業集落 排水人口 ③ ④ 処 理 形 態 別 人 合併浄化槽 単独浄化槽 人 口 人 口 ⑤ ⑥ 口 自家処理 人 口 計画収集 人 口 ⑦ ⑧ 汚水衛生 処理率 Σ(②~⑤)÷① 99,778 47,725 555 203 18,783 1,343 599 30,570 67.4% 100,155 49,983 617 198 19,194 1,246 501 28,416 69.9% 100,358 52,525 616 201 19,624 1,129 502 25,761 72.7% 100,388 53,779 614 196 19,700 1,079 402 24,618 74.0% 100,551 55,217 598 192 20,151 1,008 402 22,983 75.7% 102,569 56,433 624 196 20,474 916 365 23,561 75.8% 23 102,741 57,682 623 196 20,798 824 328 22,290 77.2% 24 102,911 58,942 636 196 21,121 732 291 20,993 78.6% 25 103,082 60,213 649 196 21,445 640 254 19,685 80.0% 26 見 103,252 61,316 661 196 21,768 548 217 18,546 81.3% 27 103,423 62,418 671 196 22,092 456 180 17,410 82.6% 28 103,514 63,609 683 196 22,415 364 143 16,104 84.0% 103,605 64,839 696 196 22,739 272 106 14,758 85.4% 30 103,696 66,099 709 196 23,062 180 69 13,381 86.9% 31 103,787 67,375 719 196 23,385 88 32 11,992 88.3% 32 103,878 68,663 732 196 23,709 0 0 10,578 89.8% 33 し 103,969 69,063 732 196 24,032 0 0 9,946 90.4% 34 104,060 69,474 732 196 24,356 0 0 9,302 91.1% 35 104,151 69,896 732 196 24,679 0 0 8,648 91.7% 36 104,243 70,313 732 196 25,003 0 0 7,999 92.3% 104,333 70,733 732 196 25,326 0 0 7,346 93.0% 18 実 19 績 20 21 22 ↓ ↑ 29 通 37 ↓ -163- (人) 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 H17 ← H19 実績 H21 →← H23 H25 H27 H29 見通し H31 H33 H35 H37 → 年度 公共下水道人口 農業集落排水人口 漁業集落排水人口 単独浄化槽人口 自家処理人口 計画収集人口 図 6.6.1 120% 合併浄化槽人口 生活排水処理形態別人口の実績及び見通し 汚水衛生処理率 計画目標年度 平 成 3 2年 度 8 9 .8 % 中間目標年度 平成27年度 82.6% 100% 80% 平成21年度 実績値 75.7% 60% 40% 20% 0% H17 ← H19 実績 H21 →← H23 H25 H27 H29 見通し H31 H33 H35 H37 → 年度 図 6.6.2 汚水衛生処理率の推移 -164- 2)し尿及び浄化槽汚泥量の推計 (1)設定方法 し尿及び浄化槽汚泥の発生量は、人口の変動の他、集合処理施設の整備、合併処 理浄化槽の普及等の行政施策によって変動します。 ここでは、先に予測した生活排水処理形態別人口を基に設定し、将来のし尿及び 浄化槽汚泥の発生量を設定するものとします。 (2)発生原単位 「汚泥再生処理センター等整備の計画・設計要領 2006 改訂版」による発生原 単位(1人1日平均排出量)の参考値及び本市の過去3年間(平成 19~21 年度) のし尿及び浄化槽汚泥量(単独・合併処理浄化槽汚泥量の合計)の実績より算出し た平均実績原単位等は、以下のとおりです。 なお、浄化槽汚泥は単独浄化槽汚泥及び合併処理浄化槽汚泥の区分は行っていな いため、処理施設への搬入時にそれぞれの汚泥量を把握することは一般的に不可能 であることから、単独及び合併処理浄化槽汚泥量の合計により発生原単位を算出す るしかありません。 しかし、将来は単独処理浄化槽は減少し、合併処理浄化槽が増加するものと考え られ、各処理形態の汚泥をあわせた排出原単位での考え方では、構成比率の変動に 対応することが困難なため、各処理形態別の発生原単位を把握する必要があります。 このことから、参考値及び過去の実績を用い、次の手法により発生原単位を補正 算出するものとします。 表 6.6.6 項 し 目 1人1日平均排出量 参考値 尿 2.26 /人・日 単独処理浄化槽汚泥 1.11 /人・日 合併処理浄化槽汚泥 2.61 /人・日 本 市 3.21 /人・日 2.07 /人・日 浄化槽汚泥について、参考値に示した比率は変わらないものとして単独処理 浄化槽汚泥 1.11χ(/人・日)、合併処理浄化槽汚泥 2.61χ(/人・日)とす ると次の式が成立します。 {1.11χ×単独処理浄化槽人口+2.61χ×合併処理浄化槽人口}÷ 1,000 × 365 = 合併・単独処理浄 化 槽汚泥年間処理量 (k/年) 上記算出式からχを算出し、本市における合併処理浄化槽、単独処理浄化槽別の 発生原単位を求めた結果を次頁に示します。 -165- -166- 10月 11月 12月 1月 2月 3月 収 集 量 実 績 年 度 1人1日平均排出量(し尿) 別 〃 (単独浄化槽汚泥) 実 績 〃 (合併浄化槽汚泥) 原 単 位 月最大変動係数 1日平均収集量(計/365日) 2,342 9月 要 計 2,424 8月 別 1,378 1,235 1,036 1,156 1,306 1,373 1,247 1,350 1,200 1,411 1,379 3,720 3,659 3,683 3,579 3,836 3,882 3,517 4,031 3,715 3,840 4,085 3,758 (kl/月) 計 82.2 l/人/日 l/人/日 l/人/日 (5月) 0.89 2.09 1.06 - 3.19 42.0 29,985 15,320 45,305 2,647 2,423 2,530 2,509 2,270 2,681 2,515 7月 月 2,429 2,706 5月 1,249 (kl/月) 2,509 (kl/月) 4月 浄化槽 汚泥量 し尿量 6月 訳 1日当り 収集量 し尿量 124.2 - 120.0 130.7 118.8 115.5 127.9 125.2 117.2 130.0 119.8 128.0 131.8 125.3 (kl/日) 1,326 1,289 1,153 1,266 1,170 1,404 1,369 1,467 1,253 1,488 1,291 1,251 (kl/月) 3,574 3,528 3,542 3,748 3,278 3,922 3,786 3,773 3,655 3,946 3,688 3,779 (kl/月) 計 78.1 1.09 2.14 0.91 3.17 43.1 (6月) l/人/日 l/人/日 l/人/日 - 28,492 15,727 44,219 2,248 2,239 2,389 2,482 2,108 2,518 2,417 2,306 2,402 2,458 2,397 2,528 (kl/月) 浄化槽 汚泥量 19,700 19,624 合併浄化槽人口(人) 内 1,079 1,129 成 20 年 度 単独浄化槽人口(人) 平 24,618 成 19 年 度 度 25,761 平 年 計画収集人口(人) 分 各 計 画 収 集 人 口 等 区 表 6.6.7 121.2 - 115.3 126.0 114.3 120.9 109.3 126.5 126.2 121.7 117.9 131.5 119.0 126.0 (kl/日) 1日当り 収集量 別 1,474 1,557 1,152 1,285 1,181 1,434 1,276 1,450 1,408 1,543 1,364 1,353 (kl/月) 浄化槽 汚泥量 3,719 3,679 3,427 3,577 3,430 3,805 3,406 3,887 3,832 3,782 3,548 3,755 (kl/月) 計 20,151 1,008 75.0 1.09 2.19 0.93 3.26 45.1 (2月) l/人/日 l/人/日 l/人/日 - 27,370 16,477 43,847 2,245 2,122 2,275 2,292 2,249 2,371 2,130 2,437 2,424 2,239 2,184 2,402 (kl/月) し尿量 21 年 度 22,983 平 成 発生源単位の設定 120.2 - 120.0 131.4 110.5 115.4 114.3 122.7 113.5 125.4 123.6 126.1 114.5 125.2 (kl/日) 1日当り 収集量 = 尿 = = 月最大変動係数 = = 合併浄化槽汚泥 = = 単独浄化槽汚泥 = し 3 L/人/日 L/人/日 3 L/人/日 1.08 3 1.06 + 1.09 + 1.09 2.14 2.09 + 2.14 + 2.19 0.91 3 0.89 + 0.91 + 0.93 3.21 3.19 + 3.17 + 3.26 (1.15) 計画・設計要領 2.61 l/人/日 による参考値 計画・設計要領 1.11 l/人/日 による参考値 計画・設計要領 2.26 l/人/日 による参考値 計画・設計要領 平均実績原単位及び月最大変動係数算出根拠 1.15 2.14 l/人/日 2.61 l/人/日 1人1日平均排出量 (合併浄化槽汚泥) 1.08 0.91 l/人/日 1.11 l/人/日 1人1日平均排出量 (単独浄化槽汚泥) 月最大変動係数 3.21 l/人/日 2.26 l/人/日 参考値 1人1日平均排出量 (し 尿) 3ヵ年平均 平均実績原単位及び月最大変動係数 (3)目標年度のし尿・汚泥量 本市における将来のし尿及び汚泥量の発生量は、次のとおりです。また、目標年 度(平成32年度)においては、合併処理浄化槽の普及を促進することにより浄化槽 汚泥量割合が増加し、し尿量割合よりも大きくなります。 図 6.6.3 発生量の実績及び見通し し尿量 (kl/日) 160.0 実績 140.0 浄化槽汚泥量 見通し 120.0 100.0 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 H17 H19 H21 H23 H25 H27 平成21年度における処理量内訳 H29 H31 H33 H35 H37 (年度) 目標年度(平成32年度)における処理量内訳 浄化槽 汚泥量 37.6% し尿量 40.1% 浄化槽汚 泥量 59.9% し尿量 62.4% 図 6.6.4 処理量内訳 -167- -168- H20 績 H21 H22 H23 H24 年 H25 H26 H27 見 H28 H29 通 度 H30 H31 し H32 H33 H34 H35 H36 H37 203 (9)漁業集落排水施設人口 分 計 (21)し尿量 画 (22)単独処理浄化槽汚泥量 諸 元 (23)合併処理浄化槽汚泥量 区 (20)うち未水洗化人口相当し尿等量 (19)うち未水洗化人口相当し尿等量 0.0 (18)計 【Σ{(12)~(17)}】 0 0.0 0.0 0.0 0.0 42.0 82.2 0 502 201 616 2.14 0.91 3.21 計画1人1日 平均排出量 (l/人・日) 0.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 160.0 0.0 1,079 1,008 H17 0 916 824 0 0.0 0.0 0.0 0.0 45.1 75.0 0 402 192 598 0 0.0 0.0 0.0 0.0 43.8 0.8 75.6 0 365 196 624 0 0.0 0.0 0.0 0.0 44.5 0.7 71.6 0 328 196 623 H19 0.0 732 H23 H25 H27 0 0 291 196 636 640 548 456 364 0 0.0 0.0 0.0 0.0 45.9 0.6 63.2 0 254 196 649 0 0.0 0.0 0.0 0.0 46.6 0.5 59.5 0 217 196 661 0 0.0 0.0 0.0 0.0 47.3 0.4 55.9 0 180 196 671 0 0.0 0.0 0.0 0.0 48.0 0.3 51.7 0 143 196 683 H29 0.0 H31 0.0 H33 0.0 H35 H37 (年度) 浄化槽汚泥量 0.0 272 180 88 0 0.0 96.3 0.0 0.0 0.0 0.0 48.7 0.2 47.4 0 106 196 696 0 0.0 92.6 0.0 0.0 0.0 0.0 49.4 0.2 43.0 0 69 196 709 0 0.0 88.6 0.0 0.0 0.0 0.0 50.0 0.1 38.5 0 32 196 719 浄化槽 汚泥量 37.6% 0 0 0.0 84.7 0.0 0.0 0.0 0.0 50.7 0.0 34.0 0 0 196 732 し尿量 62.4% 平成21年度における処理量内訳 0.0 113.3 109.7 106.6 103.6 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 45.2 0.7 67.4 し尿量 発生量の見通し 0.0 見通し 0.0 H21 実績 0.0 121.2 120.1 120.2 116.8 0.0 0.0 0.0 0.0 43.1 78.1 0 402 196 614 (kl/日) 0.0 134.5 131.2 124.2 0.0 0.0 0.0 0.0 43.1 88.1 0 501 198 0.0 0.0 43.0 91.5 0 599 0.0 (14)合併浄化槽汚泥量 (13)単独浄化槽汚泥量 (12)し尿量 (11)観光人口 kl/日 0 617 1,343 1,246 1,129 0 0 0 0 0 0 0.0 82.0 0.0 0.0 0.0 0.0 52.1 0.0 29.9 0 0 196 732 0 0.0 80.6 0.0 0.0 0.0 0.0 52.8 0.0 27.8 0 0 196 732 0 0.0 79.2 0.0 0.0 0.0 0.0 53.5 0.0 25.7 0 0 196 732 0 0.0 77.8 0.0 0.0 0.0 0.0 54.2 0.0 23.6 0 0 196 732 浄化槽 汚泥量 59.9% し尿量 40.1% 目標年度(平成32年)における処理量内訳 0.0 83.3 0.0 0.0 0.0 0.0 51.4 0.0 31.9 0 0 196 732 0 18,783 19,194 19,624 19,700 20,151 20,474 20,798 21,121 21,445 21,768 22,092 22,415 22,739 23,062 23,385 23,709 24,032 24,356 24,679 25,003 25,326 0 (10)自家処理人口 9,946 9,302 8,648 7,999 7,346 47,725 49,983 52,525 53,779 55,217 56,433 57,682 58,942 60,213 61,316 62,418 63,609 64,839 66,099 67,375 68,663 69,063 69,474 69,896 70,313 70,733 555 人 H19 30,570 28,416 25,761 24,618 22,983 23,561 22,290 20,993 19,685 18,546 17,410 16,104 14,758 13,381 11,992 10,578 水 (5)単独処理浄化槽人口 洗 (6)合併処理浄化槽人口 化 人 (7)コミュニティプラント人口 口 (8)農業集落排水施設人口 (4)公共下水道人口 (3)計画収集人口 要 (15)コミュニティプラント汚泥量 処 理 (16)農業集落排水処理施設汚泥量 量 (17)漁業集落排水処理施設汚泥量 人 口 動 態 等 実 H18 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 102,569 102,741 102,911 103,082 103,252 103,423 103,514 103,605 103,696 103,787 103,878 103,969 104,060 104,151 104,243 104,333 H17 99,778 100,155 100,358 100,388 100,551 102,569 102,741 102,911 103,082 103,252 103,423 103,514 103,605 103,696 103,787 103,878 103,969 104,060 104,151 104,243 104,333 単位 (2)計画処理区域内人口 分 し尿・汚泥処理の実績及び見通し (1)行政区域内人口 区 表 6.6.8 7 生活排水処理に関する目標の設定 本計画の生活排水処理に関する基本方針に基づき、公共下水道及び農業集落排水処 理施設整備計画区域内にあっては、公共下水道の整備を推進するとともに未接続世帯 の接続を促進し、下水道整備計画区域外にあっては、合併処理浄化槽の設置を促進す ることで、全市域において水洗化を進め、生活雑排水の未処理放流をなくしていきま す。 ここで、生活排水の適正処理の進捗率を表す指標として、「汚水衛生処理率」を用 い、目標年次である平成 32 年度と中間目標年である平成 27 年度の目標値を設定しま す。 基準年である平成 21 年度の汚水衛生処理率 75.7%に対して、中間目標年の平成 27 年度には 6.9%増加の 82.6%、計画目標年度である平成 32 年度には 14.1%増加の 89.8%に達成させることを目指すものとします(図 6.7.1 参照)。 計 画 目 標 年 次 : 平 成 32 年 度 達 成目 標 値 【 汚水 衛 生 処 理 率】 ⇒ 約 89. 8 % ま で 引 き 上 げ ( 平 成 2 1 年 度 実 績 : 75 . 7 % ) 95.0% +1 4 .1 % 90.0% 85.0% 80.0% 89.8% 75.0% 82.6% 70.0% 75.7% 65.0% H21年度 基準年度 H27年度 中間目標年度 図 6.7.1 達成目標 -169- H32年度 目標年度 8 し尿及び浄化槽汚泥の処理計画 1)収集・運搬計画 し尿及び浄化槽汚泥の収集・運搬計画では、以下の方針を実施していくものとしま す。 ◆ 現行の収集・運搬体制を継続します。 (1)し尿の収集・運搬 し尿については、公共下水道等の普及により年々減少していますが、公共下水道 等の普及にはある程度の期間が必要と考えられますので、継続して今後もし尿の収 集・運搬が必要です。本市においては許可業者による定期的な収集を行っています が、これを今後も引き続き行います。 さらに、今後、公共下水道などの普及によりし尿汲み取り世帯が広範囲に点在す る状況がますます進むことが見込まれますので、安定的・効率的な収集に努めます。 (2)浄化槽汚泥の収集・運搬 浄化槽汚泥については、合併処理・単独処理浄化槽汚泥については、今後も継続 して収集を行う必要があります。 現在、汚泥の収集は許可業者が行っており、今後も許可業者による収集を継続し ますが、し尿の収集状況と合わせて、糸島市し尿処理センターに搬入される汚泥量 の平準化を図る必要があります。 また、合併処理浄化槽汚泥は増加傾向で、単独処理浄化槽汚泥は減少傾向にある と考えられ、この傾向は今後も進んでいくものと考えられます。 そのために収集される汚泥の質が変わっていく可能性がありますので、その影響 について検討していく必要があります。 2)中間処理・最終処分計画 中間処理及び最終処分計画では、以下の方針を実施していくものとします。 ◆ 現行の処理・処分を継続 ◆ 施設の適切な維持管理を継続 ◆ 施設の延命化に向けた各種検討を推進 (1)現行の処理・処分を継続 し尿及び浄化槽汚泥の中間処理については、糸島市し尿処理センターにおいて適 正に処理を行っていくものとし、発生するし渣及び汚泥等については現在同様、施 -170- 設内で脱水後、本市が管理する溶融処理施設にて、適正に処理するものとします。 (2)施設の適切な維持管理を継続 施設の供用開始から約 15 年が経過した糸島市し尿処理センターは、今後老朽化 が見込まれる又は進んでいる施設です。 そのため、今後も適切な維持管理を継続することはもとより、「廃棄物の処理及 び清掃に関する法律」施行規則第5条に基づき実施する精密機能検査を継続して実 施することにより、施設状況及び処理機能を把握した上で、適切な運転管理を行っ ていくものとします。 (3)施設の延命化に向けた各種検討を推進 現在の処理量は、施設処理能力の範囲内であるため適正な処理が行えているもの の、今後の合併処理浄化槽の普及による処理困難(浄化槽汚泥混入率の上昇)や施 設自体の老朽化による処理能力の低下も予測されるため、将来的な対応を検討する 必要があります。 そのため、「廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引き」(環境省大臣官房 廃 棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課:平成 22 年3月策定)などのし尿処理施設 に関する各種マニュアルに準じて、本施設の将来的な補修計画や処理能力の変更な ども含めた延命化計画の策定に向けた各種検討を進めていくものとします。 9 市民等に対する広報・啓発活動計画 1)市民・事業者に対する啓発活動 (1)啓発活動 本市では、雷山川を初め数多くの河川が市内を流れていることから、生活排水の 流入による河川の環境負荷を低減していく必要があります。 したがって、生活排水処理事業の重要性を、わかりやすく市民へ伝えることを目 的とした啓発活動を推進していくものとします。 ① 水環境保全の出前講座の検討 生活排水処理の状況や水環境保全に関する出前講座を実施し、水環境保全の 重要性を理解してもらう場を創設します。 ② 環境学習の実施 市内の小中学生を対象に、河川の現況と生物の多様性を学ぶ環境学習の場を 創設し、水環境保全の重要性を伝えていくものとします。 また、夏休み期間中などに、小中学生や市民ボランティアなどを募り、清掃 活動を実施し、河川の水質汚濁防止に関する意識向上を図る場を創設します。 -171- (2)各種設備に関する啓発活動 公共下水道整備区域のうち供用開始区域においては、平成 21 年度末実績で約 92.8%が公共下水道へ接続しているため、今後も継続して市民・事業者へ啓発・指 導を行い、公共下水道への接続を促していくものとします。 また、農業集落排水処理施設整備区域のうち供用開始区域においては、平成 21 年度末実績で約 88.5%が農業集落排水処理施設へ接続しているため、公共下水道 と同様、今後も継続して市民・事業者へ啓発・指導を行い、農業集落排水処理施設 への接続を促していくものとします。 さらに、汲み取り及び単独処理浄化槽設置家屋については、合併処理浄化槽への 転換を推進するものとし、今後も継続した市民・事業者へ啓発・指導を行うものと します。 あわせて、設置済み及び今後整備する合併処理浄化槽については、定期的な保守 点検、清掃及び法定検査の実施の重要性を啓発・指導していくものとし、その徹底 に努めるものとします。 2)地域に関する諸計画との関係 福岡県汚水処理構想及び第1次糸島市長期総合計画などを踏まえた上で、し尿及び 浄化槽汚泥の適正処理のための方策を講じていくものとします。 また、地域の開発計画等の策定にあたっては、一般廃棄物処理基本計画(生活排水 編)に基づき合併処理浄化槽の設置や生活排水の適正処理を指導していく方針としま す。あわせて、合併処理浄化槽の設置については、設置費の一部を助成する制度を継 続します。 -172-
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