環境保全 ■ 2014 年度マテリアルバランス( グル ープ 計) 総エネルギー投入量 廃棄物発生量 (千GI) (t) 1,500 IN PUT 1,153 11,632 12,000 1,000 0.29 500 電力 原料 燃料 50百万kWh 358千GJ 地下水 1,296千t 河川水 0 7,568千t (tCO2) 60,000 OUTPUT 40,000 20,000 製品 NOx 34,801tCO2 3.8t 0.6 0.4 0.27 0.2 工業用水 4,809千t カーリットグループの事 業 活 動 CO2 12,667 4,000 水 資 源 13,686千t 2013年度 0 2014年度 2013年度 CO 2排出量 大気排出 0.8 859 8,000 エネルギー 17,220㎘ (t/百万円) ■ 廃棄物発生量 ● 単位売上当たり 16,000 53,399 河川 各種水路 (tCO2/百万円) 6 (t) 12,000 46,109 34,801 1.34 ■ リサイクル量 ■ 廃棄物最終処分量 9,125 4 8,000 2 4,000 8,914 0.75 排水 排水量 廃棄物最終処分量/リサイクル量 ■ CO2排出量 ● 売上 ● 単位売上当たり 39,834 12,863千t 12,803千t 811 564 0 2013年度 0.0 2014年度 2014年度 0 0 2013年度 2014年度 59千t NOx排出量 (t) 8 COMMENT 5.6 6 廃 棄 物 12,667t 外部リサイクル量 8,914t 最終埋立処分量 811t 4 日本カーリット㈱において、エネル ギー消費量、 CO2排出量の多い電解 3.8 工程の一部を停止したことにより、 総 エネルギー投入量およびCO2排出量 を大幅に削減することができました。 2 注 計算の都合上、一部対象範囲が異なるものも含まれています。環境パフォーマンスデータにそれぞれ対象範囲を記載しています。 0 15 CSR REPORT 2015 2013年度 2014年度 CSR REPORT 2015 16 環境保全 ■ 環 境 保 全への取り組み 例 日本カーリット㈱ ジェーシーボトリング ㈱ ■ レスポンシブル・ケア レスポンシブル・ケア推進体制 レスポンシブル・ケアとは? 化学産業は、化学物質を取り扱うそれぞれの企業が化学物質 の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て廃棄・リサイク ルに至る全ての過程において、安全で責任のある、持続可能な 管理を行うことをコミットしています。その実行のために、 “自 主的に「環境・安全・健康」を確保し、活動の成果を公表し、 社会との対話・コミュニケーションを行う”ことをレスポンシブ ル・ケア活動といいます。 カーリットグループでは、化学メーカーである日本カーリット㈱ がレスポンシブル・ケアに取り組んでいます。 レスポンシブル・ケア (よりよい環境・安全・健康へのコミット)の実施項目 レスポンシブル・ケア委員会は会員企業と共に、以下の5項 目の実施を目指して活動を推進しています。 また、その成果を公表して「社会とのコミュニケーション」を 進めています。 ❶ 環境 保 全 地球上の人々の健康と自然を守ります ❷ 保安 防 災 ❸ 労働 安 全 衛 生 働く人々の安全と健康を守ります ❹ 化学 品・製 品 安 全 化学製品の性状と取扱方法を明確にし、 顧客も含めた全ての取扱者の安全と健康、環境を守ります ❺ 物流 安 全 物流における事故、災害の防止に努めます コミュニケーション (成果公表、対話) 社会 化学品・ 製品安全 17 CSR REPORT 2015 労働 安全衛生 安全衛生防災委員会 品質・環境委員会 工場品質・環境委員会 省エネ委員会 社長 営業本部 そこで同社では、省エネ活動ならびに原価低減の一環として、 ボイラー給水加温ユニットを導入しております。ペットボトル飲 料製造ラインにおいて殺菌用として温水を使用しておりますが、 従来はその廃温水が工場外へ廃棄されていました。ボイラー給 水加温ユニットの導入により、廃温水を廃棄せず、ボイラー給 水加温ユニットに集約することにより、高効率の熱交換により熱 回収されます。回収された熱は、ボイラー原水の加熱に利用さ れ、LNG燃料の削減につながっており、2014年1~7月実績で は、ボイラー原水1トンあたりのLNG使用量の4%削減を実現し ました。 生産本部 管理本部 安全衛生防災監査委員会 各工場で、安全・衛生・防災活動を効率的に運営するために設 置されている安全衛生防災委員会の活動の監査を行うとともに、 監査委員会としても工場の安全巡視を実施し、安全等の確保を 図っています。 省エネ委員会 日本カーリット㈱は特定事業者として指定されているため (群 馬工場は第一種エネルギー管理指定工場) 、工場別だけではな く、 全社として省エネ活動推進を行っています。 送水ポンプ ボイラー給水加温ユニット レスポンシブル・ケア推進に向けて… 環境保 全 保安防災 安全衛生防災監査委員会 飲料産業にとって、急激な円安と原子力発電所の停止に伴う 電力及び燃料費の高騰は、製造原価の上昇に直結し、利益減 の要因となっています。そのため、省エネ対策は、環境保全に 貢献するだけでなく、原価引き下げにつながり事業活動をする 上での利益にもつながります。 ペットボトル・缶飲料の受託製造を行うジェーシーボトリング ㈱では、ペットボトル製造のエネルギー源のうち、ボイラーで発 生させる蒸気の熱源を、2010年に重油から液化天然ガスへと 転換し、排ガス等による環境負荷の低減を図りましたが、昨今 のLNG価格の高騰により製造原価が高まり収益を悪化させる原 因にもなっています。 品質・環境委員会 本社を含む全社および群馬工場敷地内の子会社で構成され、 半期毎に、製品安全・品質保証・輸出審査・環境影響の対応状況や ISOマネジメントシステムの妥当性等の確認および情報共有を行 っています。 設備災害の防止や自然災害対策に努めます 物流安全 レスポンシブル・ケアを積極的に推進するため、日本カーリット ㈱では下記の組織体制を構成しています。 ■ ボイラー 給 水 加 温ユニット 日本カーリット㈱では、レスポンシブル・ケア活動推進にあ たり、CO2排出・産業廃棄物発生量の削減やリサイクル率の 向上など環境負荷の削減に取り組んでいます。また、工場 停止や製品回収等を伴う重大クレームを未然に防ぐために、 品質・環境委員会の工場分科会を毎月開催し、社内外で発 生した不具合の対策やその有効性について協議するととも に、水平展開を行うことで製品品質の向上に努めています。 当社製品の輸送を委託している運送会社の運行管理者お よびドライバーを対象に物流安全講習会を毎年開催し、物流 安全の確保と物流クレーム撲滅に努めています。 従業員に対しては、健康講演会を実施するなどして労働安 全衛生を確保しています。地域住民の皆さまとの対話の一環 として工場見学等の受け入れも行っています。 日本カーリット㈱では、今後も、レスポンシブル・ケアに積極 的に取り組むことで化学メーカーの責務を果たしてまいります。 廃熱回収タンク 廃温水タンク CSR REPORT 2015 18
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