レスポンシブル・ケア活動報告 労働安全衛生 企業活動において安全な職場環境確保は最優先に取り組むべきとの考えに基づき、 独自の安全理念を掲げ、安全確保の積極的取り組みを行っています。 日本ペイントの安全理念 1. 安全なくして会社の繁栄なく、会社の繁栄なくして社員の幸せなし 2. 安全は企業活動の基盤であり、優れた業績の前提である 3. 安全管理の出発点は、人間愛と責任感にある 4. 安全管理の基本は、災害の未然防止と予防管理である 5. 防止できない人災はない。全ての人災はゼロにすることができる ※ここでいう安全とは衛生、 防災、 無公害を含めた広義のものを指す 2012年度の 労働災害発生状況 的事故1件)発生しており、各地区での に対策を実施するものと全社的に対応 対策見直しへの注意喚起を行いました。 するものなどを分け、 より現場に即した 近年では構内委託会社や工事業者の 2012年度の当社における労働災害 発生件数は8件(内1件が休業災害) で かたちで再発防止や未然防止に努めま 災害が増加しており、管理面の強化を した。 行っています。 さらに、健康管理推進のために、看護 した。8件のうち4件が技術部門での災 害であり、 そのうち3件はつまずきによる 怪我です。 師との会議を2ヵ月に1回開催し、 コミュ しかし、残念ながら物的事故の減少 こうした状況を受け、繰り返し災害の 2012年度は、安全防災課長会議、安 にはつながらず、2011年度の3件に対し 撲滅のためのリスクアセスメント活動な 全衛生委員会を核とした安全衛生活動 2012年度は7件発生しました。今後も どの対策強化に取り組んでいます。 に取り組みました。 事故ゼロを目指し引き続き努力していき また、2012年度は突風・強風による 事故事例などを5段階のレベルに区 想定外の事故が2件(労働災害1件、物 分し、そのレベルに応じて各事業所別 (度数率) 1.5 化学工業 1.44 塗料製造業 1.08 1.09 0.84 0.72 0.29 0.29 2008 NIPPON PAINT CO.,LTD. 0.70 2009 0.85 0.00 2010 2011 0.35 国内関係会社 海外関係会社 2.5 2.16 1.88 1.98 1.5 1.30 1.08 0.64 0.5 0.00 2012(年度) 日本ペイント 3.0 1.0 0.34 0.31 0.00 2007 0.72 (度数率) 2.0 0.88 0.5 0 日本ペイント 1.25 1.10 1.0 ます。 ■日本ペイントグループの休業災害度数率の推移 ■休業災害度数率の推移 14 ニケーションを強化しました。 2012年度の取り組み 0 2007 0.67 0.80 1.31 1.11 0.95 0.70 0.29 0.00 2008 0.35 0.00 2009 2010 0.00 2011 2012(年度) 安全教育活動 労働災害や物的事故は、危険を予知 海外関係会社への 安全環境支援活動 リスクアセスメント活動 現場における危険予知だけでなく、環 する能力の欠如、 すなわち危険に対する 当社グループの海外拠点への安全支 境保全、労働安全、保安防災まで含めた 感受性が低いことに起因するものが多く 援活動として、2012年度も引き続き 「海 リスクをいったん洗い出し、受け入れ可 あります。 この感受性を高めるために、危 外安全巡回」 を開催しました。 能かどうかを判断するリスクアセスメン 険予知訓練などの教育を実施してきまし この「海外安全巡回」は、1978年度 たが、ただちに体得できるものではあり から実施しており、2012年度は2012 2012年度は、各工場の代表ラインへ ませんでした。 年5月8日∼10日/2013年2月25日 の試行を終え、各工場の全部門(間接部 そこで、2010年に当社で自作した 「体 ∼27日の2回、亞洲工業(台湾)への安 門を除く)の1ライン以上で本格的に実 感教育装置」 を大阪事業所内の静電気 全指導を実施しました。具体的には、以 施しました。 講習室に設置した 「安全道場」 をスター 下の内容について調査と指導を行って トさせ、説明を主体とした教育から、体 います。 感 を重視した教育を強化しています。 1.火災爆発防止対策状況(静電 ループ会社を含む35名の新入社員研修 気、電気設備、衝撃・摩擦、自然 を実施しました。 また、 この安全道場では 発火など) お取引先やお客さまへの教育・講習も実 2.防災関連改善状況 施しており、 当社は当社サプライチェーン 3.重大労働災害防止対策状況(巻 での安全確保の取り組みを進めています。 き込まれ、転落、有害物管理) は以下のとおりです。 ・顧客への静電気安全講習 今後、 リスクアセスメント活動を工場 全ラインに拡大実施し、作業および危険 源を網羅的に把握し、繰り返し事故とと 2012年度はこの安全道場において、 グ 2012年度の安全道場での主な講習 ト活動を2011年度に開始しました。 4.環境保全対策状況 5.その他全般事項 そのほか、 テレビ会議システムを利用し ・顧客への有機溶剤講習 て活動を支援したり、 中国の関係会社に ・顧客への防火安全講習 安全道場を紹介するなど、 海外関係会社 ・販売店、特約店の新入社員教育 への安全環境支援活動を強化し、 改善に ・販 売 店・特 約 店への安 全・環 境 努めています。 教育 ・吹田市消防本部主催の危険物安 もに新しい事故・災害の撲滅に取り組ん でいきます。 代表的な危険源 ・動いている重量物 ・飛んでくるもの ・段差のあるところ ・落下するもの ・静電気 ・高圧・残圧・減圧 ・放射線、 アーク ・振動 ・酸欠 ■リスクに基づく安全の考え方 全講演会における静電気安全講習 ・関西化学工業協会への安全道場 紹介 抽出された全危険源 受け入れ 不可能なリスク ・大淀中学校職場体験学習での安 全道場紹介 保護方策 高リスク 危険・不安 評価 受容可能な リスク 広く受け入れ られるリスク 残留リスク 安全 低リスク 危険や対策を想定した抽出ではなく、職場における すべての危険源を抽出し、 その危険度を評価していく 「安全道場」 (大阪事務所内に設置)で体感を重視した安全教育活動を行っています 2013 CSR REPORT 15
© Copyright 2024 Paperzz